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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-07
(45)【発行日】2023-12-15
(54)【発明の名称】支持板及び折り畳み式表示パネル
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20231208BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20231208BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20231208BHJP
【FI】
G09F9/00 350Z
G06F3/041 640
G09F9/00 366A
G09F9/30 308Z
G09F9/30 349E
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2021548166
(86)(22)【出願日】2021-04-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-09
(86)【国際出願番号】 CN2021090493
(87)【国際公開番号】W WO2022217655
(87)【国際公開日】2022-10-20
【審査請求日】2021-08-17
(31)【優先権主張番号】202110403592.1
(32)【優先日】2021-04-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517333336
【氏名又は名称】武漢華星光電半導体顕示技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】WUHAN CHINA STAR OPTOELECTRONICS SEMICONDUCTOR DISOLAY TECHNOLOGY CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】305 Room,Building C5 Biolake of Optics Valley,No.666 Gaoxin Avenue,.Wuhan East Lake High-tech Development Zone Wuhan,Hubei 430079 China
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】黄 雨田
【審査官】新井 重雄
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第111722674(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第110689813(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第110518039(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第112614433(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第111739421(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0097197(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第111261049(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第112164317(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第112150925(CN,A)
【文献】中国実用新案第211928943(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第111508357(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00
G06F 3/041
G09F 9/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレキシブル表示パネルを支持するための支持板であって、
折り曲げるための少なくとも1つの折り曲げ領域と、
前記支持板の縁部に近接し、摺動して巻取りするための少なくとも1つの摺動巻取り領域と、
各前記折り曲げ領域の両対向側、及び前記折り曲げ領域と前記摺動巻取り領域との間に設けられる非折り曲げ領域と、を含み、
任意の前記折り曲げ領域及び任意の前記摺動巻取り領域は共にアレイ状に設けられる第1開孔を複数含み、
任意の前記第1開孔は、第1方向に沿って延びるとともに、前記第1方向に垂直な方向に沿って配された2つの第1副開孔と、2つの前記第1副開孔の間に位置して、前記第1方向とは異なる第2方向に沿って延びる第2副開孔とを含み、
同一の前記第1開孔において、前記第2副開孔が2つの前記第1副開孔を連通させる、
支持板。
【請求項2】
任意の隣り合う2列又は隣り合う2行の複数の前記第1開孔がずれて配列される請求項に記載の支持板。
【請求項3】
前記第1方向が前記第2方向と垂直であり、任意の前記第1開孔の2つの前記第1副開孔が面一に設けられる請求項に記載の支持板。
【請求項4】
前記第1開孔の前記第1方向に沿った最大長さをLとし、隣り合う2列の前記第1開孔の第2副開孔の前記第2方向に沿った中心線間の間隔をSとすると、L/2<S<Lである請求項に記載の支持板。
【請求項5】
前記第1開孔の前記第2方向に沿った最大長さをWとし、前記第1副開孔の前記第2方向に沿った最大幅をW1とし、隣り合う2行の前記第1開孔の第2副開孔の前記第1方向に沿った中心線間の間隔をDとすると、W1<D<(W-2W1)である請求項に記載の支持板。
【請求項6】
前記支持板はさらに、前記第2方向に沿って延び、前記第2方向に沿って前記第1開孔と交互に配列される第2開孔を複数含む請求項に記載の支持板。
【請求項7】
任意の前記第2開孔の前記第2方向に沿った中心線が、同じ列の前記第1開孔の第2副開孔の前記第2方向に沿った中心線と重なる請求項に記載の支持板。
【請求項8】
任意の隣り合う2行の第1副開孔がずれて分布し、奇数行の第1副開孔が揃って分布し、偶数行の第1副開孔が揃って分布する請求項に記載の支持板。
【請求項9】
任意の連続して配列される4列の第2副開孔のうち任意の2列の第2副開孔がずれて分布する請求項に記載の支持板。
【請求項10】
前記第1副開孔の長さが、前記第2副開孔の長さよりも大きい請求項に記載の支持板。
【請求項11】
前記折り曲げ領域及び前記摺動巻取り領域は共に中間領域と、前記中間領域の両側に位置して自由縁部に隣接する縁部領域とを含み、前記縁部領域には前記自由縁部に沿って前記中間領域に向けて延びる第3開孔が複数設けられる請求項に記載の支持板。
【請求項12】
前記第3開孔が前記第1方向に沿って延びて、複数の前記第3開孔が前記第1方向と垂直な方向に沿って配されており、任意の前記第3開孔は少なくとも1つの前記第1副開孔と同じ行に設けられる請求項11に記載の支持板。
【請求項13】
前記第3開孔は長さの異なる第3副開孔及び第4副開孔を含み、前記第3副開孔及び前記第4副開孔が順次交互に設けられる請求項12に記載の支持板。
【請求項14】
前記第3開孔の形状が「U」字型である請求項13に記載の支持板。
【請求項15】
前記折り曲げ領域が折り曲げ軸線に沿って折り曲げられ、前記摺動巻取り領域の摺動方向が前記折り曲げ軸線と互いに垂直である請求項に記載の支持板。
【請求項16】
前記第1副開孔の延在方向が前記折り曲げ軸線の位置する方向と同じであり、前記第2副開孔の延在方向が前記摺動巻取り領域の摺動方向と同じである請求項15に記載の支持板。
【請求項17】
前記支持板は、順次配されている第1非折り曲げ領域、前記折り曲げ領域、第2非折り曲げ領域及び前記摺動巻取り領域を含み、前記折り曲げ領域の折り曲げ方向が前記摺動巻取り領域の巻取り方向とは反対である請求項1に記載の支持板。
【請求項18】
支持板と、前記支持板の一側に設けられるフレキシブル表示パネルとを含む折り畳み式表示パネルであって、
前記支持板は、折り曲げるための少なくとも1つの折り曲げ領域と、前記支持板の縁部に近接し、摺動して巻取りするための少なくとも1つの摺動巻取り領域と、各前記折り曲げ領域の両対向側、及び前記折り曲げ領域と前記摺動巻取り領域との間に設けられる非折り曲げ領域とを含み、任意の前記折り曲げ領域及び任意の前記摺動巻取り領域がアレイ状に設けられる第1開孔を複数含み、
任意の前記第1開孔は、第1方向に沿って延びるとともに、前記第1方向に垂直な方向に沿って配された2つの第1副開孔と、2つの前記第1副開孔の間に位置して、前記第1方向とは異なる第2方向に沿って延びる第2副開孔とを含み、
同一の前記第1開孔において、前記第2副開孔が2つの前記第1副開孔を連通させ、
前記フレキシブル表示パネルは、前記支持板の前記折り曲げ領域に対応する折り曲げ部と、前記支持板の前記摺動巻取り領域に対応する摺動巻取り部と、前記支持板の非折り曲げ領域に対応する平面部とを含む折り畳み式表示パネル。
【請求項19】
前記折り畳み式表示パネルは、
前記フレキシブル表示パネルと前記支持板との間に設けられる背面パネルと、
前記フレキシブル表示パネルの前記支持板から離れる側に設けられる偏光子と、
前記偏光子の前記フレキシブル表示パネルから離れる側に設けられるタッチパネル層と、をさらに含む請求項18に記載の折り畳み式表示パネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示技術分野に関し、特に支持板及び折り畳み式表示パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の折り畳み式表示パネルの積層構造は、一般的に、フレキシブル表示パネルを支持するための支持板を含み、折り畳み式表示パネルが優れた表示効果及び折り曲げ寿命を有するために、支持板の折り曲げ領域に位置する部分を除去する。しかしながら、この設計によれば、折り畳み式表示パネルの折り曲げ領域の支持が不十分となるため、折り曲げ領域が繰り返して折り畳まれたり展開されたりすることによって発生する蛇腹(waviness)及び折り目がひどくなる。
【0003】
したがって、従来の折り畳み式表示パネルの構造を早急に改善しなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施例は、従来の折り畳み式表示パネルの折り曲げ領域の支持が不十分となるため、折り曲げ領域が繰り返して折り畳まれたり展開されたりすることにより、発生する蛇腹及び折り目がひどくなるという技術的課題を解消するために、支持板及び折り畳み式表示パネルを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の技術的課題を解消するために、本発明は下記の技術的手段を提供する。
【0006】
本発明の実施例は、フレキシブル表示パネルを支持するための支持板であって、折り曲げるための少なくとも1つの折り曲げ領域と、摺動して巻取りするための少なくとも1つの摺動巻取り領域と、各前記折り曲げ領域の両対向側、及び前記折り曲げ領域と前記摺動巻取り領域との間に設けられる非折り曲げ領域とを含み、任意の前記折り曲げ領域及び任意の前記摺動巻取り領域がアレイ状に設けられる第1開孔を複数含む支持板を提供する。
【0007】
本発明の少なくとも1つの実施例において、任意の前記第1開孔は、第1方向に沿って延びるとともに、前記第1方向に垂直な方向に沿って配された2つの第1副開孔と、2つの前記第1副開孔の間に位置して、前記第1方向とは異なる第2方向に沿って延びる第2副開孔とを含む。
【0008】
本発明の少なくとも1つの実施例において、任意の隣り合う2列又は隣り合う2行の複数の前記第1開孔がずれて配列されている。
【0009】
本発明の少なくとも1つの実施例において、前記第1方向が前記第2方向と垂直であり、任意の前記第1開孔の2つの前記第1副開孔が面一に設けられる。
【0010】
本発明の少なくとも1つの実施例において、前記第1開孔の前記第1方向に沿った最大長さをLとすると、隣り合う2列の前記第1開孔の第2副開孔の前記第2方向に沿った中心線間の間隔をSとし、L/2<S<Lである。
【0011】
本発明の少なくとも1つの実施例において、前記第1開孔の前記第2方向に沿った最大長さをWとし、前記第1副開孔の前記第2方向に沿った最大幅をW1とし、隣り合う2行の前記第1開孔の第2副開孔の前記第1方向に沿った中心線間の間隔をDとすると、W1<D<(W-2W1)である。
【0012】
本発明の少なくとも1つの実施例において、前記支持板はさらに、前記第2方向に沿って延び、前記第2方向に沿って前記第1開孔と交互に配される第2開孔を複数含む。
【0013】
本発明の少なくとも1つの実施例において、任意の前記第2開孔の前記第2方向に沿った中心線が、同じ列の前記第1開孔の第2副開孔の前記第2方向に沿った中心線と重なる。
【0014】
本発明の少なくとも1つの実施例において、任意の隣り合う2行の第1副開孔がずれて分布し、奇数行の第1副開孔が揃って分布し、偶数行の第1副開孔が揃って分布する。
【0015】
本発明の少なくとも1つの実施例において、任意の連続して配列される4列の第2副開孔のうち任意の2列の第2副開孔がずれて分布する。
【0016】
本発明の少なくとも1つの実施例において、同一の前記第1開孔において、前記第2副開孔が2つの前記第1副開孔を連通させる。
【0017】
本発明の少なくとも1つの実施例において、同一の前記第1開孔において、前記第2副開孔と2つの前記第1副開孔との間に隙間をそれぞれ有する。
【0018】
本発明の少なくとも1つの実施例において、前記第1副開孔の長さが、前記第2副開孔の長さよりも大きい。
【0019】
本発明の少なくとも1つの実施例において、前記折り曲げ領域及び前記摺動巻取り領域は共に中間領域と、前記中間領域の両側に位置して自由縁部に隣接する縁部領域とを含み、前記縁部領域には前記自由縁部に沿って前記中間領域に向けて延びる第3開孔が複数設けられる。
【0020】
本発明の少なくとも1つの実施例において、前記第3開孔が前記第1方向に沿って延びて、複数の前記第3開孔が前記第1方向と垂直な方向に沿って配されており、任意の前記第3開孔は少なくとも1つの前記第1副開孔と同じ行に設けられる。
【0021】
本発明の少なくとも1つの実施例において、前記第3開孔は長さの異なる第3副開孔及び第4副開孔を含み、前記第3副開孔及び前記第4副開孔が順次交互に設けられる。
【0022】
本発明の少なくとも1つの実施例において、前記第3開孔の形状が「U」字型である。
【0023】
本発明の少なくとも1つの実施例において、前記折り曲げ領域が折り曲げ軸線に沿って折り曲げられ、前記摺動巻取り領域の摺動方向が前記折り曲げ軸線と互いに垂直である。
【0024】
本発明の少なくとも1つの実施例において、前記第1副開孔の延在方向が前記折り曲げ軸線の位置する方向と同じであり、前記第2副開孔の延在方向が前記摺動巻取り領域の摺動方向と同じである。
【0025】
本発明の少なくとも1つの実施例において、前記支持板は、順次配されている第1非折り曲げ領域、折り曲げ領域、第2非折り曲げ領域及び摺動巻取り領域を含み、前記折り曲げ領域の折り曲げ方向が前記摺動巻取り領域の巻取り方向とは反対である。
【0026】
本発明の実施例はさらに、上記いずれかの実施例に記載の支持板と、前記支持板側に設けられるフレキシブル表示パネルとを含み、前記フレキシブル表示パネルが前記支持板の折り曲げ領域に対応する折り曲げ部と、前記支持板の摺動巻取り領域に対応する摺動巻取り部と、前記支持板の非折り曲げ領域に対応する平面部とを含む折り畳み式表示パネルを提供する。
【0027】
本発明の少なくとも1つの実施例において、前記折り畳み式表示パネルは、前記フレキシブル表示パネルと前記支持板との間に設けられる背面パネルと、前記フレキシブル表示パネルの前記支持板から離れる側に設けられる偏光子と、前記偏光子の前記フレキシブル表示パネルから離れる側に設けられるタッチ層とをさらに含む。
【発明の効果】
【0028】
本発明は、支持板を折り曲げ領域及び摺動巻取り領域を有する構造として設けるとともに、折り曲げ領域及び摺動巻取り領域にアレイ状の第1開孔がそれぞれ設けられることで、フレキシブル表示パネルを支持する役割を果たし、フレキシブル表示パネルの平坦度を向上させるとともに、折り曲げ領域の支持板が優れた延伸性能及び変形回復性を有し、従来技術におけるフレキシブル表示パネルの折り曲げ部に生じる蛇腹及び折り目現象を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1図1は本発明の実施例に係る支持板の平面模式図である。
図2図2は本発明の実施例に係る支持板の折り曲げ領域の構造模式図である。
図3図3は本発明の他の実施例に係る支持板の折り曲げ領域の構造模式図である。
図4図4図2における第1開孔の拡大模式図である。
図5図5図3における第1開孔の拡大模式図である。
図6図6は本発明のさらなる実施例に係る支持板の折り曲げ領域の構造模式図である。
図7図7は本発明の別の実施例に係る支持板の折り曲げ領域の構造模式図である。
図8図8は本発明の他の実施例に係る支持板の折り曲げ領域の構造模式図である。
図9図9は本発明の実施例に係る折り畳み式表示パネルのフィルム積層を示す図である。
図10図10は本発明の実施例に係る折り畳み式表示パネルの展開状態を示す図である。
図11図11は本発明の実施例に係る折り畳み式表示パネルの摺動巻取り部が摺動して外側に折り畳まれた後の構造模式図である。
図12図12は本発明の実施例に係る折り畳み式表示パネルの折り曲げ部の内側折り畳み構造の模式図である。
図13図13は本発明の実施例に係る折り畳み式表示パネルの折り曲げ部が内側に折り畳まれた後の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明は、支持板及び折り畳み式表示パネルを提供する。本発明の目的、技術的手段及び効果をより明瞭、明確にするために、以下、図面を参照しながら実施例を挙げて本発明についてさらに詳細に説明する。ここで記載する具体的な実施例は本発明を説明するためのものであり、本発明を限定するためのものではないことは理解されたい。
【0031】
本発明は、従来の折り畳み式表示パネルの、支持板の折り曲げ領域における部分を除去するため、折り畳み式表示パネルの折り曲げ領域の支持が不十分となり、折り曲げ領域が繰り返して折り畳まれたり展開されたりすることにより発生する蛇腹及び折り目がひどくなるという技術的課題に対して、該欠点を克服するために本実施例を提供する。
【0032】
図1及び図2に示すように、本発明の実施例は、フレキシブル表示パネルを支持するための支持板10であって、折り曲げるための少なくとも1つの折り曲げ領域101と、前記支持板の縁部に近接し、摺動して巻取りするための少なくとも1つの摺動巻取り領域103と、各前記折り曲げ領域101の両対向側、及び前記折り曲げ領域101と前記摺動巻取り領域103との間に設けられる非折り曲げ領域102とを含み、前記折り曲げ領域101及び摺動巻取り領域がアレイ状に設けられる複数の第1開孔11をそれぞれ含む支持板10を提供する。
【0033】
従来技術における折り畳み式表示製品は外側折り畳み+内側折り畳みの両折り畳み設計を用い、支持板の外側折り畳み領域及び内側折り畳み領域が共にくり抜かれ、3つの独立した支持板となり、この構造の折り畳み式表示製品が優れた表示効果及び折り曲げ寿命を有することを示すが、外側折り畳み領域及び内側折り畳み領域に支持が乏しいため、表示パネルが長時間にわたって繰り返して折り畳まれることで、内側折り畳み領域及び外側折り畳み領域に生じる蛇腹及び折り目がひどくなる。従来技術の3段状の支持板設計に比べて、本発明の実施例の支持板は、新規な折り曲げ+摺動巻取り設計を用いて、折り曲げ領域及び摺動巻取り領域の支持板を保留し、折り曲げ領域及び摺動巻取り領域がくり抜かれることで、折り曲げ領域の蛇腹現象を改善するとともに、摺動巻取り式の新規折り畳み表示設計を実現することができる。
【0034】
具体的には、任意の前記第1開孔11は、第1方向Xに沿って延びるとともに、前記第1方向Xに垂直な方向に沿って配された2つの第1副開孔111と、2つの前記第1副開孔111の間に位置して、前記第1方向Xとは異なる第2方向Yに沿って延びる第2副開孔112とを含む。本発明の実施例の支持板10の第1開孔11は異なる方向に沿って延びる第1副開孔及び第2副開孔を含み、同時に折り曲げ領域及び摺動巻取り領域の異なる応力の解放を同時に両立することができる。
【0035】
前記支持板10の材料はステンレス鋼(SUS)材料を含むが、これに限定されない。
【0036】
本発明の実施例の支持板10はフレキシブル表示パネルの折り曲げ領域を支持や保護することができる。従来技術における第1副開孔のみを有する設計に比べて、支持板10の折り曲げ領域101及び摺動巻取り領域103に第1副開孔111及び第2副開孔112を有する設計によれば、折り曲げ領域101及び摺動巻取り領域103における開孔面積の比率を増大させる一方で、支持板10の折り曲げ領域101及び摺動巻取り領域103のヤング率を容易に低下させ、支持板10の弾性変形量を向上させ、折り曲げ領域101の蛇腹及び折り目の発生を低減させるとともに、摺動式折り畳み式表示パネルの設計を容易に実現し、極めて小さい折り曲げ半径条件での支持板10の折り曲げ寿命が明らかな向上効果を有する。
【0037】
図2及び図3に示すように、一実施例において、任意の隣り合う2列又は隣り合う2行の複数の前記第1開孔11がずれて配列される。ずれて配列された第1開孔11は、隣り合う未開孔部の材料の強度の影響を受けるため、折り曲げ駆動力が失われた後、第1開孔11の中央の引っ張り延伸の部分は迅速に元の形状に回復できることで、支持板10が優れた変形回復能力を有し、フレキシブル表示パネルの繰り返し折り畳み及び展開による蛇腹及び折り目現象を改善し、フレキシブル表示パネルが展開状態に回復された後の平坦性を確保する。第1開孔11をずれて配列することにより、支持板10を折り曲げる際に受ける応力の分布をより均一にさせ、応力がある箇所に集中することを防止することができる。
【0038】
前記折り曲げ領域101が折り曲げ軸線L1に沿って折り曲げられ、前記摺動巻取り領域103の摺動方向が前記折り曲げ軸線L1と互いに垂直である。さらに、前記摺動巻取り領域103の巻取り軸が該折り曲げ軸線L1と平行である。
【0039】
前記第1副開孔111の延在方向は、前記折り曲げ軸線L1が存在する方向と同じであり、折り曲げ領域101を折り曲げる際及び摺動巻取り領域103を巻取りする際に、折り曲げ応力の解放を容易にし、前記第2副開孔112の延在方向は、前記摺動巻取り領域103の摺動方向と同じであり、前記摺動巻取り領域103が摺動する時に受ける延伸応力の解放を容易にする。
【0040】
本発明のいくつかの実施例において、任意の隣り合う2行の第1副開孔111はずれて分布し、奇数行の第1副開孔111が揃って分布し、偶数行の第1副開孔111が揃って分布する。
【0041】
さらに、一実施例において、図3に示すように、任意の連続して配列される4列の第1開孔11のうち任意の2列の第1開孔11がずれて分布することで、応力をより均一に分散させる。
【0042】
具体的には、任意の連続して配列された4列の第2副開孔112における任意の2列の第2副開孔112が共にずれて分布する。
【0043】
本実施例において、前記第1方向Xが前記第2方向Yと垂直であり、任意の前記第1開孔11の2つの前記第1副開孔111が面一に設けられる。図2に示すように、即ち任意の前記第1開孔11において、同一側の2つの第1副開孔111の外端点を結ぶ線は、前記第1方向Xと同じである。
【0044】
さらに、任意の第1開孔11の第2副開孔112の第2方向に沿った中心線が、前記第1開孔11の第1副開孔111の第2方向Yに沿った中心線と重なる。
【0045】
図2及び図4に示すように、一実施例において、前記第1開孔11の前記第1方向Xに沿った最大長さをLとし、隣り合う2列の前記第1開孔11の第2副開孔112の前記第2方向に沿った中心線L3と、L4との間隔をSとすると、L/2<S<Lであるため、隣り合う2列の第1開孔11が前記第1方向Xに重なる、即ち、延在方向が前記第2方向Yと同じである少なくとも1本の直線L2が存在し、隣り合う2列の第1開孔11を貫通する。2列の第1開孔11が前記第1方向Xに重なる設計により、支持板10における第1副開孔111の配列密度を増大させ、第1開孔11の面積割合を増大させることで、支持板10の弾性変形量を増大させることができる。
【0046】
さらに、図3及び図5に示すように、一実施例において、前記第1開孔11の前記第2方向Yに沿った最大長さをWとし、前記第1副開孔111の前記第2方向Yに沿った最大幅をW1とし、隣り合う2行の前記第1開孔11の第2副開孔112の前記第1方向Xに沿った中心線L5と、L6との間の間隔をDとすると、W1<D<(W-2W1)である。隣り合う2行の第1開孔11が前記第2方向Yに重なる、即ち延在方向が前記第2方向Yと同じである少なくとも1本の直線L7が存在し、隣り合う2行の第1開孔11を貫通する。隣り合う2行の第1開孔11が前記第2方向Yに重なる設計により、支持板10における第2副開孔112の配列密度を増大させ、図2の実施例に比べて、第1開孔11の面積割合を増大させ、さらに支持板10の弾性変形量を増大させることで、支持板10の折り曲げ性能の信頼性を保証することができる。
【0047】
好ましくは、中心線L5と、L6との間の間隔Dの値が(W-W1)/2であることで、支持板10が折り曲げる際に応力をより均一に分散させる。
【0048】
同じ行における隣り合う2つの第1副開孔111の間の間隔が第1副開孔111の前記第1方向Xに沿った最大長さよりも小さい。
【0049】
同じ列における隣り合う2つの第1副開孔111の間の間隔が第1副開孔111の前記第2方向Yに沿った最大幅よりも小さい。
【0050】
前記第1開孔11の前記第2方向Yに沿った最大長さWの値は0.8~0.9mmであってもよい。
【0051】
前記第1開孔11の前記第1方向Xに沿った最大長さLの値は4.00~4.20mmであってもよい。本実施例において、前記最大長さLは、前記第1副開孔111の前記第1方向Xにおける最大長さである。
【0052】
前記第1副開孔111の前記第2方向Yに沿った最大幅W1は0.18~0.22mmであってもよい。
【0053】
前記第2副開孔112の前記第1方向Xに沿った幅は0.16~0.22mmであってもよい。
【0054】
同じ行の2つの隣り合う前記第1副開孔111の間の間隔は0.45~0.55mmであってもよい。
【0055】
同じ列の2つの隣り合う前記第1副開孔111の間の間隔は0.10~0.15mmであってもよい。
【0056】
任意の列の第1開孔11の第1副開孔111と、隣り合う列の第1開孔11の第2副開孔112との間の第1方向Xに沿った間隔は0.14~0.18mmであってもよい。
【0057】
一実施例において、前記第1副開孔111及び第2副開孔112の形状は長尺形状、楕円形状、梅の花形状、平行四辺形等を含む。
【0058】
図4及び図5に示すように、本実施例において、前記第1副開孔111及び第2副開孔112の形状は共に長尺形状である。
【0059】
具体的には、長尺形状は角部を有し、折り曲げる際に角部近くの応力が比較的集中するため、前記第1副開孔111の角部及び前記第2副開孔112の角部をR面取りにすることにより、応力集中を防止する。
【0060】
即ち前記第1副開孔111の4つ角が共にR面取りであり、前記R面取りの弧の第1方向Xに沿った半径は0.16~0.22mmであってもよい。
【0061】
さらに、本実施例において、前記第1副開孔111の両端が半円形であり、前記半円形の半径が0.16~0.22mmであってもよい。
【0062】
さらに、前記第1副開孔111の長さは前記第2副開孔112の長さよりも大きく、支持板10が折り曲げ軸線L1に沿って折り曲げる際の延伸性能を容易に向上させる。
【0063】
一実施例において、図1及び図2に示すように、前記折り曲げ領域101及び前記摺動巻取り領域103は共に中間領域と、前記中間領域の両側に位置して自由縁部1013に隣接する縁部領域とを含み、前記縁部領域には前記自由縁部1013に沿って前記中間領域に向けて延びる第3開孔12が複数設けられる。例えば、前記折り曲げ領域101は中間領域1011と、前記中間領域1011の両側に位置する縁部領域1012とを含み、前記摺動巻取り領域103は中間領域1031と、前記中間領域1031の両側に位置する縁部領域1032とを含む。前記自由縁部1013は、前記支持板10の折り曲げ曲線L1と垂直な縁部である。
【0064】
折り曲げ領域101及び摺動巻取り領域103の前記自由縁部1013に近い領域に破断する第3開孔12を設けることにより、支持板10の延伸性能を向上させるとともに、折り曲げ領域101及び摺動巻取り領域103の両端が折り曲げ又は摺動する際に生じる表示パネルへの押圧応力を低減させることができる。
【0065】
具体的には、前記第3開孔12が前記第1方向Xに沿って延びて、複数の前記第3開孔12が前記第1方向Xと垂直な方向に沿って配されており、任意の前記第3開孔12は少なくとも1つの前記第1副開孔111と同じ行に設けられる。
【0066】
好ましくは、同じ行に位置する前記第3開孔12の第1方向Xにおける長さを同じに維持することにより、支持板が折り曲げられる際に、両側の自由縁部1013に近い領域の応力を均一に分散させる。
【0067】
一実施例において、前記第3開孔12の形状が「U」字型であってもよい。
【0068】
さらに、前記第3開孔12は、長さの異なる第3副開孔121及び第4副開孔122を含む。
【0069】
本実施例において、前記第3副開孔121の長さが前記第4副開孔122の長さよりも大きい。
【0070】
前記第4副開孔122の前記第1方向Xに沿った長さは1.45~1.55mmであってもよい。
【0071】
さらに、図3に示すように、前記第3副開孔121及び前記第4副開孔122が順次交互に分布する。前記支持板10をパターニングする際に、任意の前記第3開孔12は、前記第1副開孔111と前記自由縁部1013との交差によって形成され得る。
【0072】
一実施例において、図2図5に示すように、同一の前記第1開孔11において、前記第2副開孔112が2つの前記第1副開孔111を連通させ、即ち前記第1開孔11が「工」字型又は「H」字型の形状をなす。
【0073】
他の実施例において、図6に示すように、同一の前記第1開孔11において、前記第2副開孔112と2つの前記第1副開孔111との間に隙間をそれぞれ有する。
【0074】
さらに、図7及び図8に示すように、前記支持板10はさらに、前記第2方向Yに沿って延び、前記第2方向Yに沿って前記第1開孔11と交互に配列される第2開孔13を複数含む。
【0075】
前記第2開孔13を設けることにより、前記支持板10の開孔の面積割合を増大させ、支持板10の弾性変形量を向上させることができる。
【0076】
具体的には、一実施例において、任意の前記第2開孔13の前記第2方向Yに沿った中心線が、同じ列の前記第1開孔11の第2副開孔112の前記第2方向Yに沿った中心線と重なる。
【0077】
前記第2開孔13が前記第2方向Yに沿って延び、前記第2開孔13と、第2開孔13と隣り合う2つの前記第1開孔11との間に隙間をそれぞれ有することにより、前記支持板10の縦方向における安定性を増加する。
【0078】
さらに、一実施例において、前記第2方向Yに沿って配列された隣り合う2つの前記第3副開孔121の間にも前記第2開孔13が設けられることで、さらに前記支持板10の開孔の面積割合を増加させる。前記第2開孔13と隣り合う2つの前記第1副開孔111との間に隙間をそれぞれ有することにより、前記支持板10の縦方向における安定性を増加する。
【0079】
前記中間領域1011、1031における任意の第2開孔13は、同じ行における隣り合う2つの前記第1副開孔111の間の隙間内にそれぞれ位置し、前記縁部領域1012における任意の第2開孔13は、同じ行における第4副開孔122と、第4副開孔122と隣り合う第1副開孔111との間にそれぞれ位置する。
【0080】
図1に示すように、本発明のいくつかの実施例において、折り曲げ領域及び摺動巻取り領域を例として、前記支持板10は、順次配されている第1非折り曲げ領域102A、折り曲げ領域101、第2非折り曲げ領域102B及び摺動巻取り領域103を含み、前記折り曲げ領域101の折り曲げ方向が前記摺動巻取り領域103の巻取り方向とは反対である。
【0081】
具体的には、前記折り曲げ領域101は、楔型に内側に折り曲げることができ、折り曲げ半径が1.5mm以下の設計を満たすことができる。
【0082】
前記摺動巻取り領域103は、「U」字型に外側に摺動して折り曲げることができ、折り曲げ半径が2.5~3mmである設計を満たすことができる。
【0083】
図9に示すように、上記支持板10の用途に基づいて、本発明の実施例は、上記いずれかの実施例における支持板10と、前記支持板10の一側に設けられるフレキシブル表示パネル30とを含む折り畳み式表示パネル100をさらに提供する。
【0084】
前記フレキシブル表示パネル30は、前記支持板10の折り曲げ領域101に対応する折り曲げ部301と、前記支持板10の摺動巻取り領域103に対応する摺動巻取り部303と、前記支持板10の非折り曲げ領域102に対応する平面部302とを含む。さらに、前記折り畳み式表示パネル100は、前記フレキシブル表示パネル30と前記支持板10との間に設けられる背面パネル20と、前記フレキシブル表示パネル30の前記支持板10から離れる側に設けられる偏光子40と、前記偏光子40の前記フレキシブル表示パネル30から離れる側に設けられるタッチパネル層50とをさらに含む。
【0085】
一実施例において、前記タッチパネル層50の前記フレキシブル表示パネル30から離れる側には、前記タッチパネル層50との間が第1接着層を介して貼り付けられるカバープレートがさらに設けられる。
【0086】
前記背面パネル20と前記支持板10との間は第2接着層を介して貼り付けられる。
【0087】
前記第1接着層及び第2接着層は感圧接着剤(PSA)を含むが、これに限定されない。
【0088】
さらに、一実施例における前記背面パネル20と前記支持板10との間に熱可塑性ポリウレタン樹脂フィルムがさらに設けられる。熱可塑性ポリウレタン樹脂は、高張力、高引張力、強靭性及び耐老化の特性を有する。
【0089】
熱可塑性ポリウレタン樹脂フィルムと前記背面パネル20との間、前記熱可塑性ポリウレタン樹脂フィルムと前記支持板10との間は、それぞれ接着層を介して貼り付けられてもよい。
【0090】
各接着層の厚さを調整することにより、前記折り畳み式表示パネル100の中性層の位置を調整し、前記フレキシブル表示パネル30が存在するフィルム層を中性層の位置に近接させることにより、折り畳み式表示パネル100の折り曲げ性能を向上させることができる。
【0091】
さらに、本実施例は前記支持板10が1つの折り曲げ領域及び1つの摺動巻取り領域103を含む例について説明するが、これに限定されるものではなく、他の実施例において、前記支持板は複数の折り曲げ領域及び2つの摺動領域を含むことができる。
【0092】
具体的には、前記支持板10は、順次配される第1非折り曲げ領域102A、折り曲げ領域101、第2非折り曲げ領域102B、摺動巻取り領域103を含む。
【0093】
それに対応して、前記フレキシブル表示パネル30は、順次分布する第1平面部302A、折り曲げ部301、第2平面部302B、摺動巻取り部303を含む。
【0094】
図10におけるA及びBに示すように、図10におけるAは前記折り畳み式表示パネル100の正面模式図であり、図10におけるBは前記折り畳み式表示パネル100の裏面模式図である。展開状態において、前記折り畳み式表示パネル100は対向する正面及び裏面を含む。
【0095】
展開状態において、前記フレキシブル表示パネル30の全ての表示面がいずれも正面に位置し、前記折り畳み式表示パネル100の表示面積が最大となり、コンピュータの場合に適用可能である。
【0096】
図11に示すように、図11におけるCは前記折り畳み式表示パネル100の摺動巻取り部303が裏面に摺動して巻取りした後の正面模式図であり、図11におけるDは前記折り畳み式表示パネル100の摺動巻取り部303が裏面に摺動して巻取りした後の裏面模式図である。前記摺動巻取り部303は展開から折り畳みまでの間に、摺動するとともに巻取りする。前記摺動巻取り部303は、前記第2平面部302Bの裏面(第2非折り曲げ領域102Bに面する側)に向かって、摺動して外側に折り曲げられる。折り畳み式表示パネル100の摺動巻取り部303に対応する表示面が裏面に配置され、折り畳み式表示パネル100の表示面積が縮小される。このとき、前記第1平面部302A及び前記第2平面部302Bが共に表示面を形成し、padの場合に適用可能である。
【0097】
一般に、折り曲げ部301の折り曲げ半径は大きすぎてはならず、それが占める表示面は小さい。したがって、本発明の実施例の前記折り畳み式表示パネル100の表示面は、主に摺動巻取り部303、第2平面部302B、第1平面部302Aという3部分からなる。本発明の実施例の折り畳み式表示パネル100は2回の異なる形態の折り畳みを含むことができ、2回の折り畳み後、上記3部分が空間を多く占めることなく重なり合うように、好ましくは、摺動巻取り部303、第2平面部302B及び第1平面部302Aの長さ、幅は略同じであってもよい。
【0098】
図12及び図13に示すように、図12におけるEは前記折り畳み式表示パネル100の折り曲げ部301を内側に折り畳む時の正面模式図であり、図12におけるFは前記折り畳み式表示パネル100の折り曲げ部301を内側に折り畳む時の裏面模式図であり、図13におけるG及びHは前記折り畳み式表示パネル100の折り曲げ部301を完全に折り畳んだ後の裏面模式図である。前記折り曲げ部301は内側に折り畳む際に、第1平面部302Aを前記第2平面部302Bの正面(第2非折り曲げ領域102Bから離れた側)に折り曲げ、前記折り畳み式表示パネル100の第1平面部302Aに対応する部分が前記折り畳み式表示パネル100の正面に内側に折り畳まれ、さらに折り畳み式表示パネル100の表示面積を縮小する。このとき第1平面部302Aに対応する表示面と第2平面部302Bに対応する表示面とが対向して表示できなくなるため、裏面に位置する摺動巻取り部303に対応する部分のみを表示面とし、携帯電話の場合に適用可能である。
【0099】
本発明の実施例は、支持板10を折り曲げ領域及び摺動巻取り領域を共に有する構造として設けるとともに、折り曲げ領域及び摺動巻取り領域にアレイ状の第1開孔11がそれぞれ設けられることで、フレキシブル表示パネルを支持する役割を果たし、フレキシブル表示パネルの平坦度を向上させるとともに、折り曲げ領域の支持板が優れた延伸性能及び変形回復性を有し、従来技術におけるフレキシブル表示パネルの折り曲げ部に生じる蛇腹及び折り目現象を改善することができる。また、第1開孔11は異なる方向に沿って延びる第1副開孔111と、第2副開孔112とを含み、折り曲げ領域101の折り曲げ応力の解放及び摺動巻取り領域103の折り曲げ応力及び伸長応力の解放を両立することができ、支持板10の2つの領域に優れた延伸性能及び変形回復性を有する。
【0100】
当業者にとっては、本発明の技術的手段及びその発明構想に基づいて、等価な置換又は変更を加えることができ、これらのすべての変更又は置換は、本発明に添付された特許請求の保護範囲に属するものと理解されたい。
図1
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