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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-07
(45)【発行日】2023-12-15
(54)【発明の名称】ダイボンディング設備
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/52 20060101AFI20231208BHJP
【FI】
H01L21/52 F
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2022166491
(22)【出願日】2022-10-17
(65)【公開番号】P2023074471
(43)【公開日】2023-05-29
【審査請求日】2022-10-17
(31)【優先権主張番号】10-2021-0158378
(32)【優先日】2021-11-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520236767
【氏名又は名称】サムス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リ、ヒ チョル
(72)【発明者】
【氏名】チョン、ピョン ホ
(72)【発明者】
【氏名】パク、チュン スン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ソン ホ
(72)【発明者】
【氏名】キム、チョン キョン
【審査官】正山 旭
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-135228(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0160952(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第103177988(CN,A)
【文献】特開2015-056596(JP,A)
【文献】特開平07-135225(JP,A)
【文献】特開昭61-259531(JP,A)
【文献】特開平05-226389(JP,A)
【文献】国際公開第2015/059751(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0286699(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第105684137(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一定の面積を有するフレームと、
前記フレームの一側に位置し、多数の第1基板が積載されたマガジンを保管する第1ローディング部と、
前記第1ローディング部に隣接して第1方向に沿って配置される水平駆動部と、
前記水平駆動部に着脱可能に結合され、前記第1ローディング部で前記マガジンを把持して前記第1方向に沿って移送し、前記マガジンから前記第1基板をインデックス部へ投入する第1移送モジュールと、
前記水平駆動部に隣接して配置され、前記第1基板とは異なるタイプの第2基板を保管する第2ローディング部と、
前記水平駆動部に着脱可能に結合され、前記第2ローディング部で前記第2基板を把持してインデックス部へ移送する第2移送モジュールと、
前記インデックス部に位置した前記第1基板又は前記第2基板を、前記第1方向に対して垂直な第2方向に沿って移送する基板移送モジュールと、
ウェーハから個別化されたダイを前記第1基板又は前記第2基板にボンディングするダイボンディングモジュールと、
前記ダイがボンディングされた前記第1基板又は前記第2基板を排出するアンローディング部と、を含む、ダイボンディング設備。
【請求項2】
前記第1ローディング部は、
前記第1基板が積載されたマガジンを保管し、コンベヤーを介して前記マガジンを前記第1移送モジュールに向けて移動させるマガジンローディング部と、
前記第1基板が全て搬出されたマガジンを前記第1移送モジュールから受け取って保管するマガジンアンローディング部と、を含む、請求項1に記載のダイボンディング設備。
【請求項3】
前記第1移送モジュールは、
前記水平駆動部に結合され、前記第1方向に沿って移動可能に構成された第1水平駆動部材と、
前記第1水平駆動部材に結合され、前記マガジンを把持するための一対のハンドユニットを含む第1グリッパーと、
第1グリッパーを上昇又は下降させる第1垂直駆動部材と、
前記マガジンに積載された前記第1基板を前記インデックス部に向かって押し出すプッシャと、を含む、請求項1に記載のダイボンディング設備。
【請求項4】
前記第2基板は、前記第2ローディング部において垂直方向に沿って積層されて保管され、
前記第2基板同士の間には、接触による損傷を防止するためのシートが配置される、請求項1に記載のダイボンディング設備。
【請求項5】
前記第2移送モジュールは、
前記水平駆動部に結合され、前記第1方向に沿って移動するように構成された第2水平駆動部材と、
前記第2水平駆動部材に結合されて前記第2基板を把持する第2グリッパーと、
前記第2グリッパーを上昇又は下降させる第2垂直駆動部材と、を含む、請求項1に記載のダイボンディング設備。
【請求項6】
前記基板移送モジュールは、
前記第2方向に沿って配置され、前記第1基板又は前記第2基板の移動を案内するガイド部材と、
前記第1基板又は前記第2基板の側部を把持し、前記ガイド部材に沿って移動するように構成された基板グリッパーと、を含む、請求項1に記載のダイボンディング設備。
【請求項7】
前記ダイボンディングモジュールは、
前記ダイをピックアップして移送するダイ移送ユニットと、
前記第2方向に沿って移動可能に構成され、前記ダイ移送ユニットから前記ダイが搭載できるように構成されたダイステージと、
前記ダイステージから前記ダイをピックアップして前記第1基板又は前記第2基板上にボンディングするように構成されるボンディングユニットと、を含む、請求項1に記載のダイボンディング設備。
【請求項8】
前記ダイボンディング設備のボンディングモードが、前記ウェーハの後面に付着したダイ接着フィルムによって行われる第1ボンディングモードである場合、前記第1移送モジュールが前記水平駆動部に装着され、前記第2移送モジュールは前記水平駆動部から分離されるように構成される、請求項1に記載のダイボンディング設備。
【請求項9】
前記ダイボンディング設備のボンディングモードが、ペースト状接着物質によって行われる第2ボンディングモードである場合、前記第2移送モジュールが前記水平駆動部に装着され、前記第1移送モジュールが前記水平駆動部から分離されるように構成される、請求項1に記載のダイボンディング設備。
【請求項10】
前記ダイボンディング設備のボンディングモードが、ペースト状接着物質によって行われる第2ボンディングモードである場合、前記第2基板の上部に前記接着物質を塗布する接着物質塗布ユニットが前記基板移送モジュールにおける前記第2基板の移送経路に装着される、請求項9に記載のダイボンディング設備。
【請求項11】
前記ダイボンディング設備のボンディングモードが、ペースト状接着物質によって行われる第2ボンディングモードである場合、前記第2基板同士の間に配置されたシートを回収するためのシート回収容器が前記第2移送モジュールの移動経路に装着される、請求項9に記載のダイボンディング設備。
【請求項12】
一定の面積を有するフレームと、
前記フレームの一側に位置し、多数の第1基板が積載されたマガジンを保管する第1ローディング部と、
前記第1ローディング部に隣接して第1方向に沿って配置される水平駆動部と、
前記水平駆動部に着脱可能に結合され、前記第1ローディング部で前記マガジンを把持して前記第1方向に沿って移送し、前記マガジンから前記第1基板をインデックス部へ投入する第1移送モジュールと、
前記水平駆動部に隣接して配置され、前記第1基板とは異なるタイプの第2基板を保管する第2ローディング部と、
前記水平駆動部に着脱可能に結合され、前記第2ローディング部で前記第2基板を把持して前記インデックス部へ移送する第2移送モジュールと、
前記インデックス部に位置した前記第1基板又は前記第2基板を、前記第1方向に対して垂直な第2方向に沿って移送する基板移送モジュールと、
ウェーハから個別化されたダイを前記第1基板又は前記第2基板にボンディングするダイボンディングモジュールと、
前記ダイがボンディングされた前記第1基板又は前記第2基板を排出するアンローディング部と、
前記ダイのボンディング方式に応じて、前記第1基板又は前記第2基板のうちのいずれかが前記インデックス部へロードされるように制御する制御器と、を含む、ダイボンディング設備。
【請求項13】
前記ダイボンディング設備のボンディングモードが、前記ウェーハの後面に付着したダイ接着フィルムによって行われる第1ボンディングモードである場合、前記制御器は、前記第1移送モジュールが前記第1基板を前記インデックス部へ移送するように制御する、請求項12に記載のダイボンディング設備。
【請求項14】
前記ダイボンディング設備のボンディングモードが、ペースト状接着物質によって行われる第2ボンディングモードである場合、前記制御器は、前記第2移送モジュールが前記第2基板を前記インデックス部へ移送するように制御する、請求項13に記載のダイボンディング設備。
【請求項15】
前記第2基板上に前記ペースト状接着物質を塗布するための接着物質塗布ユニットが、前記基板移送モジュールにおける前記第2基板の移送経路に着脱可能に設置される、請求項14に記載のダイボンディング設備。
【請求項16】
前記第2ローディング部に積層された状態で保管される前記第2基板同士の間にシートが介在し、前記シートの廃棄のために保管するシート回収容器が前記第2移送モジュールの移動経路に装着される、請求項15に記載のダイボンディング設備。
【請求項17】
前記第2移送モジュールは、前記シートを把持してシート回収容器へ投入するように構成される、請求項16に記載のダイボンディング設備。
【請求項18】
一定の面積を有するフレームと、
前記フレームの一側に位置し、多数の第1基板が積載されたマガジンを保管する第1ローディング部と、
前記第1ローディング部に隣接して第1方向に沿って配置される水平駆動部と、
前記水平駆動部に着脱可能に結合され、前記第1ローディング部で前記マガジンを把持して前記第1方向に沿って移送し、前記マガジンから前記第1基板をインデックス部へ投入する第1移送モジュールと、
前記水平駆動部に隣接して配置され、前記第1基板とは異なるタイプの第2基板を保管する第2ローディング部と、
前記水平駆動部に着脱可能に結合され、前記第2ローディング部で前記第2基板を把持して前記インデックス部へ移送する第2移送モジュールと、
前記インデックス部に位置した前記第1基板又は前記第2基板を、前記第1方向に対して垂直な第2方向に沿って移送する基板移送モジュールと、
ウェーハから個別化されたダイを前記第1基板又は前記第2基板にボンディングするダイボンディングモジュールと、
前記ダイのボンディングタイプに応じて、前記第1基板又は前記第2基板のうちのいずれかが前記インデックス部へロードされるように制御する制御器と、を含み、
前記ダイボンディングモジュールは、
前記ダイをピックアップして移送するダイ移送ユニットと、
前記第2方向に沿って移動可能に構成され、前記ダイが搭載されるダイステージと、
前記ダイステージから前記ダイをピックアップして前記第1基板又は前記第2基板上にボンディングするように構成されるボンディングユニットと、を含む、ダイボンディング設備。
【請求項19】
前記ダイボンディング設備のボンディングモードが、前記ウェーハの後面に付着したダイ接着フィルムによって行われる第1ボンディングモードである場合、前記ダイステージは、前記ウェーハに隣接した第1ダイステージ位置へ移動し、前記ダイ移送ユニットは、前記ダイステージへ前記ダイを移送し、前記ボンディングユニットは、前記ダイステージから前記ダイをピックアップして前記第1基板にボンディングする、請求項18に記載のダイボンディング設備。
【請求項20】
前記ダイボンディング設備のボンディングモードが、ペースト状接着物質によって行われる第2ボンディングモードである場合、前記ダイステージは、前記ウェーハから離隔した第2ダイステージ位置へ移動し、前記ボンディングユニットは、前記ダイステージから前記ダイをピックアップして前記第2基板にボンディングする、請求項19に記載のダイボンディング設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、互いに異なるタイプのボンディングをすべて行うことができるダイボンディング設備に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、半導体素子は、一連の製造工程を繰り返し行うことにより、半導体基板として用いられるシリコンウェーハ上に形成されることができ、上述のように形成された半導体素子は、ダイシング工程、ボンディング工程及びパッケージング工程を介して半導体パッケージに製造されることができる。
【0003】
ボンディング工程は、工程処理済みのウェーハで個別化されたダイ(Die)を基板(例えば、PCB(Printed Circuit Board)に装着する工程である。半導体チップの種類が様々になるにつれて、ボンディング方式(ボンディングモード)も様々になっている。ボンディング方式は、半導体チップの仕様(例えば、基板、厚さ、ワイヤー)に応じて決定できる。
【0004】
一般に、特定のボンディング方式に対応するボンディング設備が別途存在した。すなわち、半導体チップメーカーの立場でボンディング方式に応じてボンディング設備をそれぞれ備えなければならず、この場合、半導体チップの製造コストが増加する。逆に、1つの設備で様々なボンディング方式を行うことができる場合、半導体チップメーカーは、製造コストを削減することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明の実施形態は、互いに異なるボンディング方式をすべて行うことができるダイボンディング設備を提供することを目的とする。
【0006】
本発明の目的は、上述したものに限定されず、上述していない他の目的は、以降の記載から当業者に明確に理解できるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明によるダイボンディング設備は、一定の面積を有するフレームと、前記フレームの一側に位置し、多数の第1基板が積載されるマガジンを保管する第1ローディング部と、前記第1ローディング部に隣接して第1方向に沿って配置される水平駆動部と、水平駆動部に着脱可能に結合され、前記第1ローディング部で前記マガジンを把持して前記第1方向に沿って移送し、前記マガジンから前記第1基板をインデックス部へ投入する第1移送モジュールと、前記水平駆動部に隣接して配置され、前記第1基板とは異なるタイプの第2基板を保管する第2ローディング部と、前記水平駆動部に着脱可能に結合され、前記第2ローディング部で第2基板を把持してインデックス部へ移送する第2移送モジュールと、前記インデックス部に位置した前記第1基板又は前記第2基板を、前記第1方向に対して垂直な第2方向に沿って移送する基板移送モジュールと、ウェーハから個別化されたダイを前記第1基板又は前記第2基板にボンディングするダイボンディングモジュールと、前記ダイがボンディングされた前記第1基板又は前記第2基板を排出するアンローディング部と、を含む。
【0008】
本発明によれば、前記第1ローディング部は、前記第1基板が積載されたマガジンを保管し、コンベヤーを介して前記マガジンを前記第1移送モジュールに向けて移動させるマガジンローディング部と、前記第1基板が全て搬出されたマガジンを前記第1移送モジュールから受け取って保管するマガジンアンローディング部と、を含む。
【0009】
本発明によれば、前記第1移送モジュールは、前記水平駆動部に結合され、前記第1方向に沿って移動可能に構成された第1水平駆動部材と、前記第1水平駆動部材に結合され、前記マガジンを把持するための一対のハンドユニットを含む第1グリッパーと、第1グリッパーを上昇又は下降させる第1垂直駆動部材と、前記マガジンに積載された前記第1基板を前記インデックス部に向かって押し出すプッシャと、を含む。
【0010】
本発明によれば、前記第2基板は、前記第2ローディング部において垂直方向に沿って積層されて保管され、前記第2基板同士の間には、接触による損傷を防止するためのシートが配置される。
【0011】
本発明によれば、前記第2移送モジュールは、前記水平駆動部に結合され、前記第1方向に沿って移動するように構成された第2水平駆動部材と、前記第2水平駆動部材に結合され、前記第2基板を把持する第2グリッパーと、前記第2グリッパーを上昇又は下降させる第2垂直駆動部材と、を含む。
【0012】
本発明によれば、前記基板移送モジュールは、前記第2方向に沿って配置され、前記第1基板又は前記第2基板の移動を案内するガイド部材と、前記第1基板又は前記第2基板の側部を把持し、前記ガイド部材に沿って移動するように構成された基板グリッパーと、を含む。
【0013】
本発明によれば、前記ダイボンディングモジュールは、前記ダイをピックアップして移送するダイ移送ユニットと、前記第2方向に沿って移動可能に構成され、前記ダイ移送ユニットから前記ダイが搭載できるように構成されたダイステージと、前記ダイステージから前記ダイをピックアップして前記第1基板又は前記第2基板上にボンディングするように構成されるボンディングユニットと、を含む。
【0014】
本発明によれば、前記ダイボンディング設備のボンディングモードが、前記ウェーハの後面に付着したダイ接着フィルムによって行われる第1ボンディングモードである場合、前記第1移送モジュールが前記水平駆動部に装着され、前記第2移送モジュールは、前記水平駆動部から分離されるように構成される。
【0015】
本発明によれば、前記ダイボンディング設備のボンディングモードが、ペースト状接着物質によって行われる第2ボンディングモードである場合、前記第2移送モジュールが前記水平駆動部に装着され、前記第1移送モジュールが前記水平駆動部から分離されるように構成される。
【0016】
本発明によれば、前記ダイボンディング設備のボンディングモードが、ペースト状接着物質によって行われる第2ボンディングモードである場合、前記第2基板の上部に前記接着物質を塗布する接着物質塗布ユニットが、前記基板移送モジュールにおける前記第2基板の移送経路に装着される。
【0017】
本発明によれば、前記ダイボンディング設備のボンディングモードが、ペースト状接着物質によって行われる第2ボンディングモードである場合、前記第2基板同士の間に配置されたシートを回収するためのシート回収容器が前記第2移送モジュールの移動経路に装着される。
【0018】
本発明によるダイボンディング設備は、一定の面積を有するフレームと、前記フレームの一側に位置し、多数の第1基板が積載されたマガジンを保管する第1ローディング部と、前記第1ローディング部に隣接して第1方向に沿って配置される水平駆動部と、前記水平駆動部に着脱可能に結合され、前記第1ローディング部で前記マガジンを把持して前記第1方向に沿って移送し、前記マガジンから前記第1基板をインデックス部へ投入する第1移送モジュールと、前記水平駆動部に隣接して配置され、前記第1基板とは異なるタイプの第2基板を保管する第2ローディング部と、前記水平駆動部に着脱可能に結合され、前記第2ローディング部で前記第2基板を把持して前記インデックス部へ移送する第2移送モジュールと、前記インデックス部に位置した前記第1基板又は前記第2基板を、前記第1方向に対して垂直な第2方向に沿って移送する基板移送モジュールと、ウェーハから個別化されたダイを前記第1基板又は前記第2基板にボンディングするダイボンディングモジュールと、前記ダイがボンディングされた前記第1基板又は前記第2基板を排出するアンローディング部と、前記ダイのボンディング方式に応じて、前記第1基板又は前記第2基板のうちのいずれかが前記インデックス部へロードされるように制御する制御器と、を含む。
【0019】
本発明によれば、前記ダイボンディング設備のボンディングモードが、前記ウェーハの後面に付着したダイ接着フィルムによって行われる第1ボンディングモードである場合、前記制御器は、前記第1移送モジュールが前記第1基板を前記インデックス部へ移送するように制御する。
【0020】
本発明によれば、前記ダイボンディング設備のボンディングモードが、ペースト状接着物質によって行われる第2ボンディングモードである場合、前記制御器は、前記第2移送モジュールが第2基板を前記インデックス部へ移送するように制御する。
【0021】
本発明によれば、前記第2基板上に前記ペースト状接着物質を塗布するための接着物質塗布ユニットが、前記基板移送モジュールにおける前記第2基板の移送経路に着脱可能に設置される。
【0022】
本発明によれば、前記第2ローディング部に積層された状態で保管される前記第2基板同士の間にシートが介在し、前記シートの廃棄のために保管するシート回収容器が前記第2移送モジュールの移動経路に装着される。
【0023】
本発明によれば、前記第2移送モジュールは、前記シートを把持してシート回収容器へ投入するように構成される。
【0024】
本発明によるダイボンディング設備は、一定の面積を有するフレームと、前記フレームの一側に位置し、多数の第1基板が積載されたマガジンを保管する第1ローディング部と、前記第1ローディング部に隣接して第1方向に沿って配置される水平駆動部と、前記水平駆動部に着脱可能に結合され、前記第1ローディング部で前記マガジンを把持して前記第1方向に沿って移送し、前記マガジンから前記第1基板をインデックス部へ投入する第1移送モジュールと、前記水平駆動部に隣接して配置され、前記第1基板とは異なるタイプの第2基板を保管する第2ローディング部と、前記水平駆動部に着脱可能に結合され、前記第2ローディング部で前記第2基板を把持して前記インデックス部へ移送する第2移送モジュールと、前記インデックス部に位置した前記第1基板又は前記第2基板を、前記第1方向に対して垂直な第2方向に沿って移送する基板移送モジュールと、ウェーハから個別化されたダイを前記第1基板又は前記第2基板にボンディングするダイボンディングモジュールと、前記ダイがボンディングされた前記第1基板又は前記第2基板を排出するアンローディング部と、前記ダイのボンディング方式に応じて、前記第1基板又は前記第2基板のうちのいずれかが前記インデックス部へロードされるように制御する制御器と、を含む。前記ダイボンディングモジュールは、前記ダイをピックアップして移送するダイ移送ユニットと、前記第2方向に沿って移動可能に構成され、前記ダイが搭載されるダイステージと、前記ダイステージからダイをピックアップして前記第1基板又は前記第2基板上にボンディングするように構成されるボンディングユニットと、を含む。
【0025】
本発明によれば、前記ダイボンディング設備のボンディングモードが、前記ウェーハの後面に付着したダイ接着フィルムによって行われる第1ボンディングモードである場合、前記ダイステージは、前記ウェーハに隣接した第1ダイステージ位置へ移動し、前記ダイ移送ユニットは、前記ダイステージへ前記ダイを移送し、前記ボンディングユニットは、前記ダイステージから前記ダイをピックアップして前記第1基板にボンディングする。
【0026】
本発明によれば、前記ダイボンディング設備のボンディングモードが、ペースト状接着物質によって行われる第2ボンディングモードである場合、前記ダイステージは、前記ウェーハから離隔した第2ダイステージ位置へ移動し、前記ボンディングユニットは、前記ダイステージから前記ダイをピックアップして前記第2基板にボンディングする。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、水平駆動部に対してボンディングタイプに応じて第1ローディング部又は第2ローディング部を選択的に装着又は駆動させることにより、一つのダイボンディング設備で互いに異なる方式のボンディングを行うことができる。
【0028】
本発明の効果は、上述したものに限定されず、上述していない他の効果は、以降の記載から当業者に明確に理解できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】ダイ接着フィルム(Die Attach Film)を用いたダイボンディング過程を示す。
図2】ペースト状接着物質を用いたダイボンディング過程を示す。
図3】本発明による互いに異なるタイプのボンディング方式が適用可能なダイボンディング設備の概略レイアウトを示す。
図4】本発明によるダイボンディング設備の斜視図である。
図5】側面から見たダイボンディング設備の第1ローディング部及び第1移送部を示す。
図6】上方から見たダイボンディング設備の第1移送部及び第2移送部を示す。
図7】本発明によるダイボンディング設備における第2移送部の斜視図である。
図8】第1ボンディングモードが適用された場合のダイボンディング設備の動作過程を示す。
図9】第1ボンディングモードが適用された場合のダイボンディング設備の動作過程を示す。
図10】第1ボンディングモードが適用された場合のダイボンディング設備の動作過程を示す。
図11】第1ボンディングモードが適用された場合のダイボンディング設備の動作過程を示す。
図12】第1ボンディングモードが適用された場合のダイボンディング設備の動作過程を示す。
図13】第2ボンディングモードが適用された場合のダイボンディング設備の動作過程を示す。
図14】第2ボンディングモードが適用された場合のダイボンディング設備の動作過程を示す。
図15】第2ボンディングモードが適用された場合のダイボンディング設備の動作過程を示す。
図16】第2ボンディングモードが適用された場合のダイボンディング設備の動作過程を示す。
図17】第2ボンディングモードが適用された場合のダイボンディング設備の動作過程を示す。
図18】第2ボンディングモードが適用された場合のダイボンディング設備の動作過程を示す。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施し得るように詳細に説明する。本発明は、様々な異なる形態で実現でき、ここで説明する実施形態に限定されない。
【0031】
本発明を明確に説明するために、説明と関係のない部分は省略し、明細書全体にわたり、同一又は類似の構成要素に対しては同一の参照符号を付す。
【0032】
また、幾つかの実施形態において、同一の構成を有する構成要素については同一の符号を用いて代表的な実施形態でのみ説明し、それ以外の他の実施形態では代表的な実施形態と異なる構成についてのみ説明する。
【0033】
本明細書全体において、ある部分が他の部分と「連結(又は結合)」されているとするとき、これは、「直接的に連結(又は結合)」されている場合だけでなく、他の部材を挟んで「間接的に連結(又は結合)」されている場合も含む。また、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。
【0034】
他に定義されない限り、技術的又は科学的用語を含めてここで使用されるすべての用語は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって一般に理解されるのと同じ意味を持っている。一般的に使用される辞書に定義されている用語は、関連技術の文脈上の意味と一致する意味を持つと解釈されるべきであり、本出願で明確に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味で解釈されない。
【0035】
ダイボンディング設備は、工程処理済みのウェーハで個別化されたダイ(Die)を基板(例えば、PCB(Printed Circuit Board)、リードフレーム(Lead Frame))にボンディングする設備である。ダイボンディング設備は、ダイシング(Dicing)を介してダイ単位で個別化されたウェーハと基板が収納されたマガジン(又はスタッカー)を受け取り、ウェーハからダイをピックアップして基板にボンディングした後、ボンディング済みの基板を外部へ排出する。
【0036】
一方、ダイボンディング方式は、半導体チップの種類によって異なることができる。例えば、メモリ半導体(例えば、DRAM)とロジック半導体(例えば、プロセッサ)に適用されるダイボンディング方式が互いに異なることができる。
【0037】
例えば、図1に示すように、ダイD単位で個別化されたウェーハの下部にダイ付着フィルム(Die Attach Film)DAFが付着し(a)、ダイ付着フィルムDAFによってダイDが基板S1に付着することができる(b)。
【0038】
また、図2に示すように、ダイボンディング設備1に基板S2が投入され(a)、基板S2上にペースト状接着物質(例えば、エポキシ(Epoxy))Eが塗布され(b)、ダイDがペースト状接着物質Eによって基板S2上に付着することができる(c)。
【0039】
本明細書において、図1のようにダイ付着フィルムDAFを用いるボンディング方式は第1ボンディングモードと呼ばれ、図2のようにペースト状付着物質Eを用いる方式は第2ボンディングモードと呼ばれる。本明細書において、ボンディング方式として2種類の方式(第1ボンディングモードと第2ボンディングモード)を例示するが、本発明の範囲は、特定のボンディング方式に限定されるものではなく、多様なボンディング方式を共用で行うことができるダイボンディング設備を含む。
【0040】
ダイ付着フィルムDAFを用いるボンディングを行う設備と、ペースト状接着物質Eを用いるボンディングを行う設備とが別々に存在する場合、半導体チップメーカーの立場で両種類の設備を全て備えなければならないという負担がある。
【0041】
本発明によれば、ダイ接着フィルムDAFを用いるボンディング(第1ボンディングモード)及びペースト状接着物質Eを用いるボンディング(第2ボンディングモード)を1つの設備で行うことができる。よって、半導体製造システムをより効率よく運営することができるようにする。
【0042】
以下、本発明によるダイボンディング設備についてより具体的に説明する。
【0043】
図3は、本発明による互いに異なるタイプのボンディング方式が適用可能なダイボンディング設備の概略レイアウトを示す。
【0044】
本発明によるダイボンディング設備1は、一定の面積を有するフレーム10と、フレーム10の一側に位置し、多数の第1基板S1が積載されたマガジンM1を保管する第1ローディング部20と、第1ローディング部20に隣接して第1方向(Y方向)に沿って配置される水平駆動部30と、水平駆動部30に着脱可能に結合され、第1ローディング部20でマガジンM1を把持して第1方向(Y方向)に沿って移送し、マガジンM1から第1基板S1をインデックス部LZへ投入する第1移送モジュール25と、水平駆動部30に隣接して配置され、第1基板S1とは異なるタイプの第2基板S2を保管する第2ローディング部40と、水平駆動部30に着脱可能に結合され、第2ローディング部40で第2基板S2を把持してインデックス部LZへ移送する第2移送モジュール50と、インデックス部LZに位置した第1基板S1又は第2基板S2を、第1方向(Y方向)に対して垂直な第2方向(X方向)に沿って移送する基板移送モジュール60と、ウェーハWから個別化されたダイDを第1基板S1又は第2基板S2にボンディングするダイボンディングモジュール70と、ダイDがボンディングされた第1基板S1又は第2基板S2を排出するアンローディング部80と、を含む。また、図示してはいないが、ダイボンディング設備1の動作を制御するための制御器が備えられることができる。
【0045】
互いに異なるタイプの半導体パッケージを製造する際に、第1基板S1(例えば、PCB)にペースト状接着物質(例えば、Epoxy)を塗布し、ダイDを第1基板S1に付着させるボンディング方式(第1ボンディングモード)と、第1基板S1とは異なる形態の第2基板S2(例えば、リードフレーム)上にダイ接着フィルムDAF付きダイDを直接付着させるボンディング方式(第2ボンディングモード)が使用できる。
【0046】
本発明によるダイボンディング設備1は、第1ボンディングモードと第2ボンディングモードの両方を支援することができ、必要に応じて、簡単な組立及び解体を介して第1ボンディングモードの専用設備又は第2ボンディングモードの専用設備として構成されることもできる。
【0047】
例えば、第1ボンディングモードで動作する場合、第1移送モジュール25が動作して、第1ローディング部20に保管されたマガジンM1から第1基板S1を受け取ってローディング位置へ移送し、基板移送モジュール60によって第1基板S1が移動しながら塗布ユニット65によってペースト状接着物質Eが第1基板S1上に塗布される。ペースト状接着物質Eが塗布された後、第1基板S1上にダイDがボンディングされる。
【0048】
第2ボンディングモードで動作する場合、第2移送モジュール50が動作して、第2ローディング部40に積層された第2基板S2がローディング位置へ移動し、基板移送モジュール60によって第2基板S2が移動しながら、ダイボンディングモジュール70によって第2基板S2上にダイDがボンディングされる。
【0049】
ダイボンディング設備1は、第1ボンディングモードと第2ボンディングモードのうちの一つのモードで動作することができ、ボンディングモードは、互いに切り替えられることができる。
【0050】
本発明の実施形態によれば、第1ローディング部20は、第1基板S1が積載されたマガジンM1を保管し、コンベヤー212を介してマガジンM1を第1移送モジュール25に向けて移動させるマガジンローディング部210と、第1基板S1が全て搬出されたマガジンM1を第1移送モジュール25から受け取って保管するマガジンアンローディング部220と、を含むことができる。
【0051】
図4及び図5に示すように、第1ローディング部20は、フレーム10の側部に位置することができ、マガジンM1の搬入及び搬出のために開放された形態で構成されることができる。第1基板S1を収納したマガジンM1が保管されるマガジンローディング部210が第1ローディング部の下部に配置され、マガジンローディング部210の上部に、第2基板S1が排出されたマガジンM1が保管されるマガジンアンローディング部220が配置される。
【0052】
水平駆動部30は、フレーム10の内部で第1ローディング部20に隣接して位置することができ、第1移送モジュール25及び第2移送モジュール50の移動経路を提供する。水平駆動部30は、第1移送モジュール25の移動のための経路を提供する第1ガイド部材310と、第2移送モジュール50の移動のための経路を提供する第2ガイド部材320と、を含む。第1ガイド部材310と第2ガイド部材320は互いに隣接して配置され、第1ガイド部材310はフレーム10の外側方向、第2ガイド部材320のフレーム10の内側方向に位置することができる。第1ガイド部材310は、垂直方向(Z方向)に沿って配置された一対のガイド部材310a、310bで構成されることができる。第1ガイド部材310は、第1方向(Y方向)に沿ってフレーム10の壁に固設されることができる。
【0053】
第1移送モジュール25は、第1ガイド部材310に着脱可能に結合され、水平駆動部30の第1ガイド部材310に沿って移動することができる。第1移送モジュール25は、第1基板S1上にボンディングが行われる場合には、第1ガイド部材310に装着されて動作し、第2基板S2上にボンディングが行われる場合には、動作しないか或いは第1ガイド部材310から除去されることができる。
【0054】
第1移送モジュール25は、水平駆動部30に結合され、第1方向(Y方向)に沿って移動可能に構成された第1水平駆動部材251と、第1水平駆動部材251に結合され、マガジンM1を把持するための一対のハンドユニット252a、252bを含む第1グリッパー252と、第1グリッパー252を上昇又は下降させる第1垂直駆動部材253と、マガジンM1に積載された第1基板S1をローディング位置に向かって押し出すプッシャ254と、を含む。
【0055】
第1水平駆動部材251は、第1ガイド部材310に装着されることができ、第1ガイド部材310に沿って第1方向(Y方向)に移動することができる。第1水平駆動部材251は、第1ガイド部材310と結合して移動可能なリニアモーターを含むことができる。
【0056】
第1グリッパー252は、第1水平駆動部材251に結合されて第1方向(Y方向)に沿って移動し、マガジンM1を把持することができるように構成される。第1グリッパー252は、マガジンM1の下部を支持する下部ハンド252a、マガジンM1の上部に接触する上部ハンド252b、及び上部ハンド252bを下部ハンド252aに対して上昇又は下降させるための昇降軸252cを含むことができる。上部ハンド252bは、昇降軸252cに沿って下部ハンド252aに対して上昇又は下降することができ、上部ハンド252bの昇降は、油圧又は空気圧シリンダーによって実現されることができる。一方、下部ハンド252a及び上部ハンド252bには、マガジンM1と接触するときに発生する衝撃及び摩擦を低減させることができる緩衝部材が装着できる。
【0057】
第2ローディング部40は、垂直方向(Z方向)に沿って積層された状態の第2基板S2を保管する。第2ローディング部40は、第2基板S2を保管することが可能な形状を有するケースの形で構成できる。第2基板S2は、互いに積層された状態で第2ローディング部40に保管でき、第2基板S2同士の間には、接触により発生する損傷を防止するためのシートが配置される。
【0058】
第2移送モジュール50は、水平駆動部30に結合され、第1方向(Y方向)に沿って移動するように構成された第2水平駆動部材510と、第2水平駆動部材510に結合され、第2基板S2を把持する第2グリッパー520と、第2グリッパー520を上昇又は下降させる第2垂直駆動部材530と、を含む。第2水平駆動部材510の一部は、第2ガイド部材320に結合され、第1方向(Y方向)に移動可能に構成され、第2水平駆動部材510の一部は、第2垂直駆動部材530に結合される。第2垂直駆動部材530は、第2水平駆動部材510に結合されて第1方向(Y方向)に沿って一緒に移動するが、垂直方向(Z方向)に移動可能に構成される。第2グリッパー520は、第2垂直駆動部材530に結合され、Y方向及びZ方向に移動して第2基板S2を把持することができるように構成される。
【0059】
第2グリッパー520は、真空吸着方式を介して第2基板S2を把持することができる。第2グリッパー520は、第2垂直駆動部材530に固定結合される間隔調節プレート525と、締結部材522A、522Bによって間隔調節プレート525に装着される一対のグリッパープレート523A、523Bと、グリッパープレート523A、523Bに結合され、第2基板S2を吸着するように構成される吸着部材524A、524Bと、を含む。図6及び図7を参照すると、間隔調節プレート525に一対の溝521A、521Bが形成され、ボルト状の締結部材522A、522Bがそれぞれの溝521A、521Bに挿入される。また、グリッパープレート523A、523Bにも溝526A、526Bが形成され、締結部材522A、522Bは、間隔調節プレート525の溝521A、521Bとグリッパープレート523A、523Bの溝526A、526Bを貫通するように構成される。よって、締結部材522A、522Bの位置調節によってグリッパープレート523A、523Bの位置及び間隔が調節されることができ、第2基板S2の形状及び大きさに合わせてグリッパープレート523A、523Bの位置及び間隔が調節されることができる。グリッパープレート523A、523Bの溝526A、526Bを貫通して結合される吸着部材524A、524Bは、第2基板S2に対して真空圧を印加又は解除することにより第2基板S2をピックアップするか或いは下ろすことができる。
【0060】
第2移送モジュール50は、第2ローディング部40から第2基板S2をピックアップしてインデックス部LZへ移送することができ、その後、第2基板S2同士の間に配置されたシートPをピックアップしてシート回収容器55に下ろすことができる。シート回収容器55は、第2グリッパー520の移動経路に位置し、第2基板S2同士の間に配置されたシートPの廃棄のためにシートPを一時的に保管する。
【0061】
第1移送モジュール25又は第2移送モジュール50によってインデックス部LZへ移送された第1基板S1又は第2基板S2は、基板移送モジュール60によって第2方向(X方向)へ移動することができ、ダイボンディングモジュール70は、第2基板S2上にダイDをボンディングすることができる。基板移送モジュール60は、第2方向Xに沿って配置され、第1基板S1又は第2基板S2の移動を案内するガイド部材62と、第1基板S1又は第2基板S2の側部を把持し、ガイド部材62に沿って移動するように構成された基板グリッパー64と、を含むことができる。
【0062】
一方、基板移送モジュール60における、第1基板S1又は第2基板S2が移動する経路の一部にペースト状接着物質Eを塗布するための接着物質塗布ユニット65が配置されることができる。接着物質塗布ユニット65は、必要に応じて動作しないか或いは除去されることもできる。ダイボンディング設備1のボンディングモードが、ウェーハWの後面に付着したダイ接着フィルムDAFによって行われる第1ボンディングモードである場合、接着物質塗布ユニット65は動作しないか或いは除去されることができ、ダイボンディング設備1のボンディングモードが、ペースト状接着物質Eによって行われる第2ボンディングモードである場合、接着物質塗布ユニット65は、第2基板S2上にペースト状接着物質Eを塗布するように構成される。
【0063】
基板移送モジュール60によって移送された第1基板S1又は第2基板S2に対して、ダイボンディングモジュール70によるダイボンディングが行われることができる。ダイボンディングモジュール70は、ダイDをピックアップして移送するダイ移送ユニット72と、第2方向(X方向)に沿って移動可能に構成され、ダイ移送ユニット72からダイDが搭載されることができるように構成されたダイステージ74と、ウェーハW又はダイステージ74からダイDをピックアップして第1基板S1又は第2基板S2上にボンディングするように構成されるボンディングユニット76と、を含む。一方、下部でダイDの状態を検査するためのビジョン検査ユニット78が配置されることができる。
【0064】
本発明によれば、ダイボンディング設備1のボンディングモードが、ウェーハWの後面に付着したダイ接着フィルムDAFによって行われる第1ボンディングモードである場合、ダイステージ74は、ウェーハWに隣接した第1ダイステージ位置P1へ移動し、ダイ移送ユニット72は、ダイステージ74へダイDを移送し、ボンディングユニット76は、ダイステージ74からダイDをピックアップして第1基板S1にボンディングすることができる。ダイ接着フィルムDAFを用いてダイDをボンディングする場合、ウェーハWからダイDをピックアップする時間よりも、ダイDを第1基板S1にボンディングする時間が相対的に長い。したがって、ダイ移送ユニット72がダイDをダイステージ74に一時的に積載した後、ボンディングユニット76がダイステージ74からダイDをピックアップして第1基板S1にボンディングすることがボンディングユニット76の移動距離を短くするので、単位時間当たりのスループットにおいて効率的である。
【0065】
ダイボンディング設備1のボンディングモードが、ペースト状接着物質Eによって行われる第2ボンディングモードである場合、ダイステージ74は、ウェーハWから離隔した第2ダイステージ位置P2へ移動し、ボンディングユニット76は、ダイステージ74からダイをピックアップして第2基板S2にボンディングするように構成される。ペースト状接着物質Eを用いる第2ボンディングモードは、サイズが非常に小さいダイDをボンディングするときに使用され、サイズが非常に小さいダイDは、ダイステージ74に搭載され難いため、ダイステージ74に掛かることなくボンディングされることが好ましい。よって、ボンディングユニット76が直接ウェーハWからダイDをピックアップして第2基板S2にボンディングし、ここで、ダイ移送ユニット72は除去され、ダイステージ74は第2方向(X方向)に後退することができる。
【0066】
ダイボンディングモジュール70によってボンディングが完了した第1基板S1又は第2基板S2は、アンローディング部80へ伝達される。ボンディングが完了した第1基板S1又は第2基板S2は、マガジンM2に収納され、収納済みのマガジンM2は、アンローディング部80に保管された後、別途の移送装置によって外部へ排出されることができる。
【0067】
ダイボンディング設備1は、若干の改造によってダイ接着フィルムDAFを用いる第1ボンディングモードの専用設備として構成されるか、或いはペースト状接着物質Eを用いる第2ボンディングモードの専用設備として構成されることができる。
【0068】
例えば、ダイボンディング設備1のボンディングモードが、前記ウェーハの後面に付着したダイ接着フィルムDAFによって行われる第1ボンディングモードである場合、第1ローディング部20がフレーム10に装着され、第1移送モジュール25が水平駆動部30に装着され、第2移送モジュール50は水平駆動部30から分離されるように構成されることができる。また、ダイボンディング設備1のボンディングモードが、前記ウェーハの後面に付着したダイ接着フィルムDAFによって行われる第1ボンディングモードである場合、シート回収容器55と接着物質塗布ユニット65はダイボンディング設備1から除去されることができる。
【0069】
ダイボンディング設備1のボンディングモードが、前記ウェーハの後面に付着したダイ接着フィルムDAFによって行われる第1ボンディングモードである場合、図8に示すように、第1移送モジュール25が水平駆動部30に装着される。その後、第1移送モジュール25がマガジンM1の積載されたマガジンローディング部210へ移動してマガジンM1を把持し(図9)、第1移送モジュール25がマガジンM1を把持した状態で基板投入口へ移送し(図10)、プッシャ254を用いて、マガジンM1に積載された第1基板S1をインデックス部LZに押し込む(図11)。その後、基板グリッパー64を把持した状態でガイド部材62に沿って移動して第1基板S1をダイボンディングモジュール70へ移送し、ダイボンディングモジュール70によって第1基板S1上にダイDがボンディングされる(図12)。ここで、ダイ移送ユニット72がダイDを一次的にピックアップしてダイステージ74に搭載させた後、ボンディングユニット76が、ダイステージ74に位置したダイDをピックアップして、第1基板S1上にボンディングすることができる。ここで、ダイステージ74は、ウェーハWに隣接した第1ダイステージ位置P1に位置することができる。その後、ボンディングが完了した第1基板S1は、アンローディング部80のマガジンM2に積載された状態で排出される。
【0070】
ダイボンディング設備1のボンディングモードが、ペースト状接着物質Eによって行われる第2ボンディングモードである場合、第2移送モジュール50が水平駆動部30に装着され、第1移送モジュール25が水平駆動部から分離されるように構成されることができる。また、ダイボンディング設備1のボンディングモードが、前記ウェーハの後面に付着したダイ接着フィルムDAFによって行われる第1ボンディングモードである場合、シート回収容器55と接着物質塗布ユニット65が基板移送モジュール60における第2基板S2の移送経路に装着されることができる。また、ダイボンディング設備1のボンディングモードが、前記ウェーハの後面に付着したダイ接着フィルムDAFによって行われる第1ボンディングモードである場合、第2基板S2同士の間に配置されたシートを回収するためのシート回収容器55が第2移送モジュール50の移動経路に装着されることができる。
【0071】
ダイボンディング設備1のボンディングモードが、ペースト状接着物質Eによって行われる第2ボンディングモードである場合、図13に示すように、第1ローディング部20と第1移送モジュール25が除去されることができる。第2基板S2にダイDをボンディングするために、第2移送モジュール50が第2ローディング部40へ移動して第2基板S2を把持し(図14)、第2基板S2を把持した状態でインデックス部LZへ移動する(図15)。その後、基板グリッパー64が第2基板S2を把持し(図16)、基板グリッパー64は、第2基板S2を把持した状態で第2方向(X方向)に沿って移動すると、第2基板S2をダイボンディングモジュール70へ移送する。一方、基板S2の移送経路に装着された接着物質塗布ユニット65が第2基板S2のボンディング位置にペースト状状接物質Eを塗布する。また、第2移送モジュール50は、第2基板S2同士の間に配置されたシートPをピックアップしてシート回収容器55に下ろす。ペースト状状接物質Eの塗布が完了した第2基板S2は、ダイボンディングモジュール70へ移送され、ダイボンディングモジュール70は、ダイDをピックアップして第2基板S2にダイDをボンディングする。ここで、ダイDは、ボンディングユニット76によって直ちに第2基板S2にボンディングされ、ダイ移送ユニット72は除去され、ダイステージ74は第2方向(X方向)に沿って第2ダイステージ位置P2へ移動することができる。
【0072】
上述したように、水平駆動部30を共通に使用するが、第1移送モジュール25と第2移送モジュール50を選択的に装着することにより、ダイボンディング設備1は、ダイ接着フィルムDAFを用いる第1ボンディングモードの専用設備として構成されるか、或いはペースト状接着物質Eを用いる第2ボンディングモードの専用設備として構成されることができる。
【0073】
また、ダイボンディング設備1は、ダイ接着フィルムDAFを用いる第1ボンディングモードとペースト状接着物質Eを用いる第2ボンディングモードを支援する共用設備として使用できる。すなわち、第1移送モジュール25と第2移送モジュール50の両方が水平駆動部30に装着された状態で、制御器が、設定されたボンディングモードに応じて各モジュールを制御することができる。すなわち、本発明によれば、制御器は、ダイDのボンディング方式に応じて第1基板S1又は第2基板S2のうちのいずれかがインデックス部LZへロードされるように制御することができる。
【0074】
本発明に係るダイボンディング設備1は、一定の面積を有するフレーム10と、フレーム10の一側に位置し、多数の第1基板S1が積載されたマガジンM1を保管する第1ローディング部20と、第1ローディング部20に隣接して第1方向(Y方向)に沿って配置される水平駆動部30と、水平駆動部30に着脱可能に結合され、第1ローディング部20でマガジンM1を把持して第1方向(Y方向)に沿って移送し、マガジンM1から第1基板S1をインデックス部LZへ投入する第1移送モジュール25と、水平駆動部30に隣接して配置され、第1基板S1とは異なるタイプの第2基板S2を保管する第2ローディング部40と、水平駆動部30に着脱可能に結合され、第2ローディング部40で第2基板S2を把持してインデックス部LZへ移送する第2移送モジュール50と、インデックス部LZに位置した第1基板S1又は第2基板S2を、第1方向(Y方向)に対して垂直な第2方向(X方向)に沿って移送する基板移送モジュール60と、ウェーハWから個別化されたダイDを第1基板S1又は第2基板S2にボンディングするダイボンディングモジュール70と、ダイDがボンディングされた第1基板S1又は第2基板S2を排出するアンローディング部80と、ダイDのボンディング方式に応じて第1基板S1又は第2基板S2のうちのいずれかがインデックス部LZへロードされるように制御する制御器と、を含む。
【0075】
本発明によれば、ダイボンディング設備1のボンディングモードが、ウェーハWの後面に付着したダイ接着フィルムDAFによって行われる第1ボンディングモードである場合、制御器は、第1移送モジュール25が第1基板S1をインデックス部LZへ移送するように制御することができる。
【0076】
ダイボンディング設備1のボンディングモードが、ペースト状接着物質Eによって行われる第2ボンディングモードである場合、制御器は、第2移送モジュール50が第2基板S2をインデックス部LZへ移送するように制御することができる。
【0077】
ダイボンディング設備1のボンディングモードが、ペースト状接着物質Eによって行われる第2ボンディングモードである場合、第2基板S2上にペースト状接着物質Eを塗布するための接着物質塗布ユニット65が、基板移送モジュール60における第2基板S2の移送経路に着脱可能に設けられることができる。
【0078】
第2ローディング部40に積層された状態で保管される第2基板S2同士の間にシートPが介在し、シートPの廃棄のために保管するシート回収容器55が第2移送モジュール50の移動経路に装着される。第2移送モジュール50は、第2基板S2をシートPを把持してシート回収容器55へ投入するように構成されることができる。
【0079】
前述したように、ダイDのボンディング方式に応じてダイボンディングモジュール70の構成及び動作方法が変更できる。
【0080】
本発明によるダイボンディング設備1は、一定の面積を有するフレーム10と、フレーム10の一側に位置し、多数の第1基板S1が積載されたマガジンM1を保管する第1ローディング部20と、第1ローディング部20に隣接して第1方向(Y方向)に沿って配置される水平駆動部30と、水平駆動部30に着脱可能に結合され、第1ローディング部20でマガジンM1を把持して第1方向(Y方向)に沿って移送し、マガジンM1から第1基板S1をインデックス部LZへ投入する第1移送モジュール25と、水平駆動部30に隣接して配置され、第1基板S1とは異なるタイプの第2基板S2を保管する第2ローディング部40と、水平駆動部30に着脱可能に結合され、第2ローディング部40から第2基板S2を把持してインデックス部LZへ移送する第2移送モジュール50と、インデックス部LZに位置した第1基板S1又は第2基板S2を、第1方向(Y方向)に対して垂直な第2方向(X方向)に沿って移送する基板移送モジュール60と、ウェーハWから個別化されたダイDを、前記第1基板S1又は第2基板S2にボンディングするダイボンディングモジュール70と、ダイDのボンディングタイプに応じて第1基板S1又は第2基板S2のうちのいずれかがインデックス部LZへロードされるように制御する制御器と、を含む。ダイボンディングモジュール70は、ダイDをピックアップして移送するダイ移送ユニット72と、第2方向(X方向)に沿って移動可能に構成され、ダイDが搭載されるダイステージ74と、ダイステージ74からダイDをピックアップして第1基板S1又は第2基板S2上にボンディングするように構成されるボンディングユニット76と、を含む。
【0081】
本発明によれば、ダイボンディング設備1のボンディングモードが、ウェーハWの後面に付着したダイ接着フィルムDAFによって行われる第1ボンディングモードである場合、ダイステージ74は、ウェーハWに隣接した第1ダイステージ位置P1へ移動し、ダイ移送ユニット72は、ダイステージ74へダイDを移送し、ボンディングユニット76は、ダイステージ74からダイDをピックアップして第1基板S1にボンディングすることができる。ダイ接着フィルムDAFを用いてダイDをボンディングする場合、ウェーハWからダイDをピックアップする時間よりもダイDを第1基板S1にボンディングする時間が相対的に長い。よって、ダイ移送ユニット72がダイDをダイステージ74に一時的に積載した後、ボンディングユニット76がダイステージ74からダイDをピックアップして第1基板S1にボンディングすることがボンディングユニット76の移動距離を短くするので、単位時間当たりのスループットにおいて効率的である。
【0082】
ダイボンディング設備1のボンディングモードが、ペースト状接着物質Eによって行われる第2ボンディングモードである場合、ダイステージ74は、ウェーハWから離隔した第2ダイステージ位置P2へ移動し、ボンディングユニット76は、ダイステージに前記ダイをピックアップして第2基板S2にボンディングするように構成される。ペースト状接着物質Eを用いる第2ボンディングモードは、サイズが非常に小さいダイDをボンディングするときに使用され、サイズが非常に小さいダイDは、ダイステージ74に搭載され難いため、ダイステージ74に掛かることなくボンディングされることが好ましい。よって、ボンディングユニット76が直接ウェーハWからダイDをピックアップして第2基板S2にボンディングし、ここで、ダイ移送ユニット72は除去され、ダイステージ74は第2方向(X方向)に後退することができる。
【0083】
本実施形態及び本明細書に添付された図面は、本発明に含まれる技術思想の一部を明確に示しているものに過ぎず、本発明の明細書及び図面に含まれている技術思想の範囲内で当業者が容易に類推し得る変形例及び具体的な実施形態はいずれも、本発明の権利範囲に含まれることが自明であるといえる。
【0084】
したがって、本発明の思想は、説明された実施形態に局限されて定められてはならず、後述する特許請求の範囲だけでなく、この特許請求の範囲と均等又は等価的な変形がある全てのものは、本発明の思想の範疇に属するというべきである。
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