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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-07
(45)【発行日】2023-12-15
(54)【発明の名称】乳幼児用のミルクを収容する哺乳びん
(51)【国際特許分類】
   A61J 9/00 20060101AFI20231208BHJP
【FI】
A61J9/00 T
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2022519463
(86)(22)【出願日】2020-10-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-14
(86)【国際出願番号】 EP2020078649
(87)【国際公開番号】W WO2021074086
(87)【国際公開日】2021-04-22
【審査請求日】2022-04-25
(31)【優先権主張番号】102019127967.4
(32)【優先日】2019-10-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】521032162
【氏名又は名称】スヌージ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100191835
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 真介
(74)【代理人】
【識別番号】100221981
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 大成
(72)【発明者】
【氏名】モルツベルガー・ファビアン
【審査官】関本 達基
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3163484(JP,U)
【文献】実開平06-048670(JP,U)
【文献】特開2012-235852(JP,A)
【文献】国際公開第2018/068493(WO,A1)
【文献】登録実用新案第3212113(JP,U)
【文献】特開2013-188290(JP,A)
【文献】特開2000-102595(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61J 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウォーターボトル(11)と、乳首(13)と、ウォーターボトル(11)の外部に設けられている加熱装置(42)と、底部(15)とから構成されている、乳幼児用のミルクを収容する哺乳びん(10)において、
哺乳びん(10)は、個別の粉ミルク貯蔵部(12)と温度センサ(48)を有する加熱装置(42)とを備え、
加熱装置(42)は、前記ウォーターボトル(11)の凹状底部(40)の下方に配置されていて、
前記底部(15)は、ウォーターボトル(11)に下から螺着可能である2つの部分(16)及び部分(17)から構成されていて、
前記粉ミルク貯蔵部(12)は、開口装置(27)を備え、前記開口装置(27)が、粉ミルク貯蔵部(12)の底部(28)として機能する着脱可能な構成要素と、プランジャ部分(29)とから一体的に形成され、このプランジャ部分の作動面(30)は、粉ミルク貯蔵部(12)の上方に配置されている乳首(13)内に突出し、これを介して手動で操作可能であることを特徴とする、哺乳びん(10)。
【請求項2】
加熱装置(42)は、ウォーターボトル(11)に充填されている加熱された水を冷却後に37度の温度に保持することを特徴とする、請求項1に記載の哺乳びん(10)。
【請求項3】
温度センサ(48)は、LEDと相互作用し、このLEDは、充填された水の温度に応じて、さまざまな原色によって、低すぎる温度、高すぎる温度、又は目標温度(37℃)を示すことを特徴とする、請求項1又は2に記載の哺乳びん(10)。
【請求項4】
粉ミルク貯蔵部(12)は、使用後に再び閉じることができる操作可能な開口部を有することを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の哺乳びん(10)。
【請求項5】
プランジャ部分(29)及び着脱可能な、粉ミルク貯蔵部(12)の底部(28)の環状部分(31)は、合成樹脂から形成されることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の哺乳びん(10)。
【請求項6】
充填され、加熱した水を冷却する際の均圧化を目的として、粉ミルク貯蔵部(12)の底部(28)の中央が合成樹脂膜(32)で形成されていることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の哺乳びん(10)。
【請求項7】
粉ミルク貯蔵部(12)の底部(28)の環状部分(31)が、円周方向係止溝(33)を形成することを特徴とする、請求項から6のいずれか一項に記載の哺乳びん(10)。
【請求項8】
哺乳びん(10)が、乳首(13)を覆う着脱可能なカバーキャップ(38)を有し、このカバーキャップの底部が乳首(13)に密閉当接するくぼみ(39)を有することを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載の哺乳びん(10)。
【請求項9】
加熱装置(42)がウォーターボトル(11)の金属製の凹状底部(40)の下方に配置されていることを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載の哺乳びん(10)。
【請求項10】
加熱装置(42)は、電気回路に配置されている少なくとも1つの抵抗器から形成されることを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載の哺乳びん(10)。
【請求項11】
加熱装置(42)は、AC/DC-USBアダプタ(43)を介して外部から給電され、AC/DC-USBアダプタが、2極磁気プラグ付きUSBケーブル(44)を有し、且つ磁気ソケット(45)内に取り付け可能であることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の哺乳びん(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウォーターボトルと、乳首と、少なくとも外部の加熱装置とから構成されている、乳幼児用のミルクを収容する哺乳びんに関する。
【背景技術】
【0002】
このような哺乳びんは、(文献などからは確認できない)先行技術から一般的に知られている。先行技術によるこのような哺乳びんは、昼間でも夜間でも乳幼児のケアに使用される。
【0003】
夜間に哺乳びんを使用する場合の問題点は、食事の必要性を示す最初の部分的な乳幼児の覚醒から、適温のミルク瓶が完成するまでの時間が長く、乳幼児が完全に覚醒し、再び眠りにつくのは飲んだ後かなり時間が経ってからになることがあげられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本発明の課題は、僅かな時間遅延でいつでも食餌を与えるプロセスを開始することができる、乳幼児用のミルクを収容する新しい哺乳びんを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この課題は、以下に記載した請求項1に記載された乳幼児用のミルクを収容する哺乳びんによって解決する。
「ウォーターボトル、乳首、及び少なくとも外部加熱装置から構成されている、乳幼児用のミルクを収容する哺乳びんにおいて、哺乳びんは、個別の粉ミルク貯蔵部と温度センサを有する加熱装置を備えることを特徴とする、哺乳びん。」
【0006】
本発明に係る装置は、乳幼児から空腹の最初の兆候が聞こえた時に、飲用可能な温度の水が入った飲用ボトル及び粉ミルク貯蔵部を使用でき、これにより、短い混合プロセスの後、飲用可能なミルクがすぐに使用できるという利点を有する。これにより、子供が完全に目を覚まし、その後、より長い時間眠らずにいることを有利に避けることができる。
【0007】
これにより、子供の母親、父親又は兄弟姉妹が完全に覚醒し、長時間寝られないことも避けられる。
【0008】
本発明の有利な実施形態は、加熱装置が、ウォーターボトルに充填されている加熱された水を、夜間に冷却した後、摂氏37度の温度に保持することを特徴とする。
【0009】
この装置は、就寝前に沸騰したお湯をボトルに注いでおける(故に、無菌である)という利点があり、及び睡眠の最初の数時間では、熱を放出することによって摂氏37度の飲み物の温度までゆっくりと冷やし、その後、加熱装置が、摂氏37度のこの飲み物の温度が保たれるように形成されている。従って、有利な方法では、一方では無菌状態が保証されていて、他方では、加熱装置が非常に低い出力だけで十分なので、低いエネルギー消費が保証されている。
【0010】
加えて、就寝前に食事をした乳幼児が、摂氏100度から37度までのボトル内容物の冷却期間内に起きる可能性は極めて低いので、乳幼児用のミルクを収容するすぐに飲むことができる哺乳びんを素早く提供することに対しては問題ない。
【0011】
さらなる実施形態では、加熱装置の温度センサは、充填される水の温度に応じて、低すぎる温度、高すぎる温度、または目標温度を異なった原色によって示すLEDと有利な方法で相互作用し得る。
【0012】
その結果、乳幼児に食事を与える人は、さらに、哺乳びん内にある水が正しい温度になっているかどうかを、目を覚ました後に一目で認識し得る。
【0013】
本発明のさらなる有利な実施形態では、粉ミルク貯蔵部が、使用後に再び閉じることができる操作可能な開口部を有する。その結果、粉ミルクを水貯蔵部へ入れることで、粉ミルク貯蔵部を非常に迅速な方法で空にすることができ、及び数回の短いシェイクによってすぐに飲める混合物を製造することができる。夕方に完成したミルクを作ることは、衛生的な理由から不可能である。なぜなら、このミルクは、数時間加熱すると、粉ミルクに含まれるバクテリアにより飲めなくなり、健康に有害になるためである。
【0014】
有利には、ミルクがいつでも混合できるように、粉ミルク貯蔵部は手動で操作可能な開口装置を有することも可能である。このような、例えば指で操作可能な、開口装置によって、必要に応じて粉ミルク貯蔵部をすぐ空にすることができ、及び、短時間のシェイクによってすぐに飲める混合物を作ることができる。
【0015】
特に有利な態様では、開口装置が、粉ミルク貯蔵部の底部として機能する着脱可能な構成要素と、プランジャ部分とから形成することができ、このプランジャ部分の作動面は、粉ミルク貯蔵部の上方に配置されている乳首内に突出し、これを介して手動で操作可能である。このような開口装置では、プランジャ部分及び着脱可能な底部の環状部分が硬質合成樹脂で形成されている。
【0016】
さらに、一つの実施形態では、充填され、加熱した水を冷却する際の均圧化を目的として、環状部分の中央の底部が柔軟な合成樹脂膜で形成されている。
【0017】
本発明のさらなる利点は、従属請求項と、実施例の説明からわかる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】乳幼児用のミルクを収容する哺乳びんの斜視図を示す。
図2図1による哺乳びんを分解図で示す。
図3図1において、哺乳びんを通る切断線III、IV、V/III、IV、Vによる断面図を示す。
図4】粉ミルク貯蔵部を空にする間の、図1によるカバーキャップのない哺乳びんの断面図を示す。
図5】粉ミルク貯蔵部を空にした後の図4による図を示す。
図6】開口装置の斜視図を示す。
図7】加熱装置の配線図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図面において、乳幼児用のミルクを収容する哺乳びんは、すべて符号10で示されている。
【0020】
図1では、合成樹脂から成るウォーターボトル11と、粉ミルク貯蔵部12(図2参照)と、乳首13と、カバーキャップ14とを備える哺乳びん10が描画されている。さらに、ウォーターボトル11は、底部15にしっかりと接続されている。
【0021】
哺乳びん10は、図2において分解図で示されている。下からは、ウォーターボトル11に下から螺着可能である2つの部分16及び17から構成されている底部15が見える。この目的のために、ウォーターボトル11(図3参照)は、底部15のねじ山19に対応するねじ山18を有する。
【0022】
ウォーターボトル11は、下部の水収容領域20と粉ミルク貯蔵部12用の上部収容領域が設けられている。その際、上部の収容領域21には、外側ねじ23が、ウォーターボトル11の外側に形成されていて、これは、乳首リング37を固定する為に使用される。
【0023】
粉ミルク貯蔵部12は、この上部供給開口部24に、外向きに突出する首部25を備え、この首部25は、ウォーターボトル11の上部収容領域21の環状の端面26に載置する(図3を参照)。粉ミルク貯蔵部12の底部は、開口装置27(図3図6を参照)によって着脱可能に蓋がされていて、この開口装置は、底部28とプランジャ部29とを有し、このプランジャ部は、粉ミルク貯蔵部12から乳首13の内部チャンバの方へ突き出ている作動面30が設けられている。
【0024】
プランジャ部29の作動面30と底部28の環状部分31は硬質合成樹脂で作られているが(図6参照)、底部28の中心は、可撓性合成樹脂膜32として形成されている。その際、開口装置27は硬質合成樹脂及び軟質合成樹脂で一緒に共押出しされる。
【0025】
可撓性合成樹脂膜32は、充填され、100℃まで加熱した水が冷えたとき、ウォーターボトル11内で生じる圧力差を調整する目的がある。
【0026】
底部28の環状部分31は、外側に円周方向係止溝33を有し、一方、粉ミルク貯蔵部12の底部側には、円周方向に突出した係止リング34を形成する。この構造により、粉ミルク貯蔵部12内で開口装置27を下方からスナップ止めすることができる。その結果、粉ミルク22を収容するための、密閉されているが、いつでも開放できる容器ができる。
【0027】
粉ミルク貯蔵部12の円周方向の首部25には、乳首開口部36を有する乳首突起35を備える乳首13が配置されている。
【0028】
はじめに、乳首13は下方から乳首リング37へ挿入される。次いで、乳首リング37は、この乳首リングの(不図示の)内部ねじを用いて、ウォーターボトル11の収容領域21のねじ山23上で螺着されることで、乳首リング37と粉ミルク貯蔵部12の首部25との間に、乳首13がしっかりと着座することが保証される。
【0029】
最後に、カバーキャップ38を乳首リング37上に配置することができ、この乳首リングは、吸引開口部36にシール方式で当接するくぼみ部39を上部に有する。
【0030】
図3には、ウォーターボトル11のねじ山18と底部15のねじ山19との相互作用に基づき、底部15がウォーターボトル11に螺着されていることがわかる。
【0031】
さらに、開口装置27は、粉ミルク貯蔵部12内にスナップ止めされ、下部の収容領域20内に約100℃のお湯Wを充填した後、ウォーターボトル11の収容領域21内に粉ミルク貯蔵部12が挿入された。その後、粉ミルク貯蔵部12内に粉ミルクを充填した。乳首リング37に乳首13をはめ込んだ後、ウォーターボトル11の上側収容領域21の外側ねじ23に螺着されることで、同時に乳首13が哺乳びん10にしっかりと配置されている。それ故に、哺乳びん10を夜間に使用できる。
【0032】
図面から、ウォーターボトル11の凹状底部40は、ステンレス鋼板41を有することがわかる。その際、回路基板形状の加熱装置42が、両面熱伝導性粘着テープによって底部40の下方に配置されている。
【0033】
図7は、乳幼児用のミルクを収容する哺乳びん10の加熱装置42のブロック図Bを示す。これは、回路基板P(この回路基板の下側には、SMD技術の部品が装備される)を認識する。
【0034】
回路基板Pは、磁気ソケット45に差し込むことができる2極磁気プラグ44付きUSBケーブルとAC/DCーUSBアダプタ43とを介して電力が供給される。
【0035】
更に、フィルタ/保護スイッチ46は回路基板P上に配置されている。この構成要素には、CE試験用のEMCテストに関するフィルタと保護メカニズムが実装されていて、これらは、デバイスを危険な状態を防ぐ(例えば、火災防護の確保など)。
【0036】
更に、回路基板Pは、充填後の最初の加熱(37℃)のポイントを認識するため、そして2点制御装置用のデュアルコンパレータ回路47を有している。
【0037】
さらに、回路基板Pは、温度センサ48に加えて、3つの異なる色のLED49を有する部品も設けられていて、このLEDは、高すぎる温度、目標温度(37℃)、または低すぎる温度を表示し得る。
【0038】
最後に、回路遮断器50は、4個から8個の抵抗器で形成されているヒータ51を制御する。
【0039】
図4及び図5では、哺乳びん10の使用の開始が描画されている。
【0040】
夜間数時間後に乳幼児が食事の必要性を合図した場合、使用者は37℃に加熱された哺乳びん10を使用できる。
【0041】
磁気コネクタ44(図7参照)を取り外し、カバーキャップ14を取り外した後、が乳首13を介して開口装置27の作動面30で指Fによって押圧される。その結果、開口装置27の底部28のスナップ止めが開放されることで、粉ミルク貯蔵部12が開放され、そして粉ミルク22がウォーターボトル11内に落下する(図4図5参照)。しばらく振った後、ミルク混合物は準備が整い、乳幼児に供給することができる。
なお、本願は、特許請求の範囲に記載の発明に関するものであるが、他の観点として以下を含む。
1.
ウォーターボトル(11)と、乳首(13)と、少なくとも外部の加熱装置(42)とから構成されている、乳幼児用のミルクを収容する哺乳びん(10)において、
哺乳びん(10)は、個別の粉ミルク貯蔵部(12)と温度センサ(48)を有する加熱装置(42)とを備えることを特徴とする、哺乳びん(10)。
2.
加熱装置(42)は、ウォーターボトル(11)に充填されている加熱された水を冷却後に約37度の温度に保持することを特徴とする、上記1に記載の哺乳びん(10)。
3.
温度センサ(48)は、LEDと相互作用し、このLEDは、充填された水の温度に応じて、さまざまな原色によって、低すぎる、高すぎる、目標温度(37℃)又は低すぎる温度を示すことを特徴とする、上記1又は2に記載の哺乳びん(10)。
4.
粉ミルク貯蔵部(12)は、使用後に再び閉じることができる操作可能な開口部を有することを特徴とする、上記1から3のいずれか一つに記載の哺乳びん(10)。
5.
粉ミルク貯蔵部(12)は、開口装置(27)を備え、この開口装置は、いつでもミルクが混合可能であるように手動で操作可能であることを特徴とする、上記1から4のいずれか一つに記載の哺乳びん(10)。
6.
開口装置(27)が、粉ミルク貯蔵部(12)の底部(28)として機能する着脱可能な構成要素と、プランジャ部分(29)とから形成され、このプランジャ部分の作動面(30)は、粉ミルク貯蔵部(12)の上方に配置されている乳首(13)内に突出し、これを介して手動で操作可能であることを特徴とする、上記5に記載の哺乳びん(10)。
7.
プランジャ部分(29)及び着脱可能な底部(28)の環状部分(31)は、硬質合成樹脂から形成されることを特徴とする、上記6に記載の哺乳びん(10)。
8.
充填され、加熱した水を冷却する際の均圧化を目的として、環状部分(31)の中央の底部(28)が柔軟な合成樹脂膜(32)で形成されていることを特徴とする、上記6又は7に記載の哺乳びん(10)。
9.
底部(28)の環状部分(31)が、粉ミルク貯蔵部(12)にも円周方向に突出した係止リング(34)のための円周方向係止溝(33)を形成することを特徴とする、上記6から8のいずれか一つに記載の哺乳びん(10)。
10.
哺乳びん(10)が、乳首(13)を覆う着脱可能なカバーキャップ(38)を有し、このカバーキャップの底部が乳首(13)に密閉当接するくぼみ(39)を有することを特徴とする、上記1から9のいずれか一つに記載の哺乳びん(10)。
11.
加熱装置(42)がウォーターボトル(11)の金属製の底部(40)の下方に配置されていることを特徴とする、上記1から10のいずれか一つに記載の哺乳びん(10)。
12.
加熱装置(42)は、電気回路に配置されている少なくとも1つの抵抗器から形成されることを特徴とする、上記1から11のいずれか一つに記載の哺乳びん(10)。
13.
加熱装置(42)は、AC/DC-USBアダプタ(43)を介して外部から給電され、AC/DC-USBアダプタが、2極磁気プラグ付きUSBケーブル(44)を有し、且つ磁気ソケット(45)内に取り付け可能であることを特徴とする、上記1から12のいずれか一つに記載の哺乳びん(10)。
【符号の説明】
【0042】
10 哺乳びん
11 ウォーターボトル
12 粉ミルク貯蔵部
13 乳首
14 カバーキャップ
15 底部
16 15の部分
17 15の部分
18 ねじ山
19 ねじ山
20 下部水収容領域
21 上部収容領域
22 粉ミルク
23 外側ねじ
24 供給開口部
25 22の首部
26 11の環状の端面
27 開口装置
28 27の底部
29 27のプランジャ部
30 27の作動面
31 28の環状部分
32 可撓性の合成樹脂膜
33 円周方向係止溝
34 22の突出した係止リング
35 乳首突起部
36 乳首開口部
37 乳首リング
38 カバーキャップ
39 くぼみ部
40 11の凹状底部
41 ステンレス鋼板
42 加熱装置
43 AC/DC-USBアダプタ
44 2極磁気プラグ付きUSBケーブル
45 磁気ソケット
46 回路遮断器
47 コンパレータ回路
48 温度センサ
49 LED
50 回路遮断器
51 ヒータ
B ブロック図
P 回路基板
F 指
W お湯
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7