IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 広西馨海薬業科技有限公司の特許一覧

特許7399507乾癬を治療又は予防する薬物の製造におけるアネモシドB4の用途
<>
  • 特許-乾癬を治療又は予防する薬物の製造におけるアネモシドB4の用途 図1
  • 特許-乾癬を治療又は予防する薬物の製造におけるアネモシドB4の用途 図2
  • 特許-乾癬を治療又は予防する薬物の製造におけるアネモシドB4の用途 図3
  • 特許-乾癬を治療又は予防する薬物の製造におけるアネモシドB4の用途 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-08
(45)【発行日】2023-12-18
(54)【発明の名称】乾癬を治療又は予防する薬物の製造におけるアネモシドB4の用途
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/704 20060101AFI20231211BHJP
   A61P 17/06 20060101ALI20231211BHJP
   A61K 9/20 20060101ALI20231211BHJP
   A61K 9/14 20060101ALI20231211BHJP
   A61K 9/08 20060101ALI20231211BHJP
   A61K 9/06 20060101ALI20231211BHJP
   A61K 9/107 20060101ALI20231211BHJP
   A61K 9/12 20060101ALI20231211BHJP
   A61K 9/48 20060101ALI20231211BHJP
【FI】
A61K31/704
A61P17/06
A61K9/20
A61K9/14
A61K9/08
A61K9/06
A61K9/107
A61K9/12
A61K9/48
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022113501
(22)【出願日】2022-07-14
(65)【公開番号】P2023095751
(43)【公開日】2023-07-06
【審査請求日】2022-08-04
(31)【優先権主張番号】202111601109.7
(32)【優先日】2021-12-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522284100
【氏名又は名称】広西馨海薬業科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGXI XINHAI PHARMACEUTICAL TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】1F, Factory No.2 of the Technology Incubation Project in Luowei Industrial Zone, No. 7 Putaoshan, Liuzhou City, Guangxi, China
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】高紅偉
(72)【発明者】
【氏名】楊世林
(72)【発明者】
【氏名】苑仁▲イ▼坤
(72)【発明者】
【氏名】李笑然
【審査官】伊藤 幸司
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2016-0019772(KR,A)
【文献】中国特許出願公開第113318002(CN,A)
【文献】Chemico-Biological Interactions,2021年,345,109534 (9 pages)
【文献】Chin Med,2020年,15,68 (13 pages),https://doi.org/10.1186/s13020-020-00350-w
【文献】Journal of Immunology Research,2020年,2020,Article ID 7502301 (13 pages)
【文献】International Immunopharmacology,2020年,87,106794 (12 pages)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K
A61P
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/REGISTRY/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
乾癬を治療又は予防する薬物の製造におけるアネモシドB4の使用
【請求項2】
前記薬物は、治療有効量のアネモシドB4と、薬学的に許容可能なベクターを含有することを特徴とする請求項1に記載の使用
【請求項3】
前記薬物は、治療有効量のアネモシドB4の塩酸塩、過塩素酸塩、メタンスルホン酸塩、リン酸塩、クエン酸塩又は硫酸塩と、薬学的に許容可能なベクターを含有することを特徴とする請求項1に記載の使用
【請求項4】
薬学的に許容可能なベクターは、希釈剤、可溶化剤、共溶媒、崩壊剤、分散剤、滑沢剤、矯味剤、酸化防止剤、結合剤、吸収剤、湿潤剤、緩衝剤、架橋剤を含むことを特徴とする請求項2又は3に記載の使用
【請求項5】
前記薬物は、薬学的に許容される剤形に製造されることを特徴とする請求項4に記載の使用
【請求項6】
前記剤形には、丸剤、タブレット、粉剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、滴丸、滴剤、スプレー剤、注射剤、懸濁液、膏剤、ゲル剤、座薬が含まれることを特徴とする請求項5に記載の使用
【請求項7】
アネモシドB4の投与量は5mg/kg・d以上とすることを特徴とする請求項1に記載の使用
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薬物の技術分野に関する。より具体的に、本発明は、乾癬を治療又は予防する薬物の製造におけるアネモシドB4の用途に関する。
【背景技術】
【0002】
乾癬は、臨床でよく見られる慢性炎症性疾患であり、胴体と四肢に広く表れる鱗屑性紅斑が主な臨床症状である。乾癬は、治療難度が高く、再発しやすいとの特性を有する。本邦における乾癬発症率は0.47%であり、乾癬の中でも尋常性乾癬が最もよく見られるタイプとなっている。乾癬は発症メカニズムが複雑であり、現在のところ、遺伝、炎症、精神的緊張、薬物、免疫不全等の複数の要因が関係すると考えられている。乾癬には、西洋医学的治療のほか、グルココルチコイドが主に用いられているが、効果には限界がある。また、長期的にグルココルチコイドを外用していると皮膚の角質層が薄くなってしまう。そこで、現在、漢方薬による乾癬治療に研究の注目が集まっている。漢方では、臨床的に、乾癬には血熱症が多く見られ、素体の営血不足、血熱内蘊、化燥生風、筋肉と皮膚の栄養不足が原因と考えられている。ハクトウオウ(Anemone chinens)は、清熱解毒、涼血等の作用を有するが、現在のところ、アネモシドB(Anemoside B4)による乾癬の予防・治療については報告がない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、乾癬を治療又は予防する薬物の製造におけるアネモシドB4の用途を提供する。アネモシドB4は、乾癬に対する治療作用を有し、その作用メカニズムは、炎症反応の抑制、免疫機能の調節、血管新生の抑制に関連すると思われる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明に係るこれらの目的及びその他の利点を実現するために、乾癬を治療又は予防する薬物の製造におけるアネモシドB4の用途を提供する。
【0005】
好ましくは、前記薬物は、治療有効量のアネモシドB4と、薬学的に許容可能なベクターを含有する。
【0006】
好ましくは、前記薬物は、治療有効量のアネモシドB4の塩酸塩、過塩素酸塩、メタンスルホン酸塩、リン酸塩、クエン酸塩又は硫酸塩と、薬学的に許容可能なベクターを含有する。
【0007】
好ましくは、薬学的に許容可能なベクターは、希釈剤、可溶化剤、共溶媒、崩壊剤、分散剤、滑沢剤、矯味剤、酸化防止剤、結合剤、吸収剤、湿潤剤、緩衝剤、架橋剤を含む。
【0008】
好ましくは、前記薬物は薬学的に許容される剤形に製造される。
【0009】
好ましくは、前記剤形には、丸剤、タブレット、粉剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、滴丸、滴剤、スプレー剤、注射剤、懸濁液、膏剤、ゲル剤、座薬が含まれる。
【0010】
好ましくは、アネモシドB4の投与量は5mg/kg・d以上とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、少なくとも以下の有益な効果を有する。
【0012】
アネモシドB4群は、乾癬に対し一定の治療作用を有する。ブランク対照群と比較して、モデル対照群のマウスの皮膚病変には、多くの紅斑、小さな鱗屑、皮膚病変の浸潤・肥厚が認められた。一方、アネモシドB4の各投与量群及びアシトレチン群の皮膚病変症状はモデル対照群に比べ軽減した。また、モデル対照群のPASIスコアは上昇したが、アネモシドB4投与群ではPASIスコアを顕著に低下させることができた。また、モデル対照群のM-CSF、VEGF、IL-6及びIL-17レベルは上昇したが、アネモシドB4の各投与量群では、投薬後にM-CSF、VEGF、IL-6及びIL-17レベルが低下した。また、ブランク対照群と比較して、モデル対照群は、血清中のCD3(%)、CD4(%)及びCD4/CD8比が顕著に低下した。一方、アネモシドB4群は、CD3(%)、CD4(%)及びCD4/CD8レベルを顕著に上昇させることができた。以上の結果より、アネモシドB4は、乾癬に対する治療作用を有し、その作用メカニズムは、炎症反応の抑制、免疫機能の調節、血管新生の抑制に関連すると思われる。
【0013】
本発明のその他の利点、目標及び特徴は、一部が以下の説明から明らかとなる。また、一部は、本発明の研究及び実践を通して当業者に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本発明におけるマウスの乾癬皮膚病変に対する各群の影響である。
図2図2は、本発明におけるマウスの乾癬PASIスコアに対する各群の影響である。
図3図3は、本発明におけるマウス血清のM-CSF、VEGF、IL-6及びIL-17レベルに対する各群の影響である。
図4図4は、本発明におけるマウスのT細胞サブセットCD4、CD3、CD4/CD8に対する各群の影響である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、当業者が明細書の記載を参照して実施し得るよう、図面を組み合わせて本発明につき更に詳細に説明する。
【0016】
理解すべき点として、本文中で使用する「有する」、「含有する」及び「含む」といった用語は、1又は複数のその他の要素又はその組み合わせの存在又は追加を排除するものではない。
【0017】
説明すべき点として、特に説明がない場合、以下の実施方案で記載する実験方法はいずれも一般的な方法である。また、特に説明がない場合、記載する試薬及び材料はいずれもビジネスルートで取得可能である。
【0018】
乾癬を治療又は予防する薬物の製造におけるアネモシドB4の用途。
【0019】
前記薬物は、治療有効量のアネモシドB4と、薬学的に許容可能なベクターを含有する。
【0020】
前記薬物は、治療有効量のアネモシドB4の塩酸塩、過塩素酸塩、メタンスルホン酸塩、リン酸塩、クエン酸塩又は硫酸塩と、薬学的に許容可能なベクターを含有する。
【0021】
薬学的に許容可能なベクターは、希釈剤、可溶化剤、共溶媒(cosolvent)、崩壊剤、分散剤、滑沢剤、矯味剤、酸化防止剤、結合剤、吸収剤、湿潤剤、緩衝剤、架橋剤を含む。
【0022】
前記薬物は、薬学的に許容される剤形に製造される。前記剤形には、丸剤、タブレット、粉剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、滴丸(Guttate Pills)、滴剤、スプレー剤、注射剤、懸濁液、膏剤、ゲル剤、座薬が含まれる。
【0023】
アネモシドB4の投与量は5mg/kg・d以上とする。本発明の製剤は、体重当たり服用量の形式で使用する。
【0024】
1 材料及び方法
1.1 薬物及び試薬
アネモシドB4(実験室で抽出)、イミキモドクリーム(四川明欣薬業有限責任公司製品、ロット番号101112)、アシトレチンカプセル(重慶華邦只要有限責任公司、医薬品製造承認番号20010126)、注射用生理食塩水(四川科倫薬業股▲フン▼有限公司、ロット番号:L219012211)。ELISA試薬キットは欣博盛社より購入し、CD3、CD4、CD8抗体はBD社より購入した。
【0025】
1.2 実験動物
SPFグレード、体重約180gの健康なオスのSDラット(6~8週齢)60匹が北京維通利華実験動物技術有限公司から提供された。動物合格証番号:SCXK京2016-0006。
【0026】
1.3 計器
1/1000精密天秤(梅特勒-托利多(メトラー・トレド)儀器上海有限公司、型番:ME204E)、低温高速遠心分離機(エッペンドルフ(Eppendorf)社、型番:5425R)、病理画像アナライザ(日本オリンパス社、型番:BX-60)、組織破砕装置(傑霊儀器制造天津有限公司、型番:TP-24)。
【0027】
1.4 実験方法
オスのSDラットをブランク対照群、モデル対照群、アネモシドB4 5mg/kg胃内投与群、アネモシドB4 10mg/kg胃内投与群、アネモシドB4 20mg/kg胃内投与群、及びアシトレチン 5mg/kg胃内投与群の6群に分けた。各群のマウスの背部剃毛面積は2.5cm×3cmの領域とした。ブランク対照群を除くその他の5群については、5%イミキモドクリーム62.5mgを毎日投与して乾癬を誘発し、連続8日間にわたりモデル作製を行った。そして、モデル作製に成功したと判断したあと、7日間連続で投薬を行った。アネモシドB4群については、胃内投与によって対応投与量のアネモシドB4溶液を与え、アシトレチン陽性対照薬群については、胃内投与によってアシトレチン溶液を与えた。また、モデル対照群にはワセリン62.5mgを塗布し、ブランク対照群にはワセリン62.5mgを塗布した。投薬は連続7日間行った。
【0028】
2 測定指標
2.1 PASIスコア
各群のマウスの乾癬様皮膚病変面積及び疾病重症度(PASI)スコアについて、皮膚のモデル作製部位を撮影記録した。また、PASIスコアの基準に基づき、マウスの皮膚病変箇所における紅斑、鱗屑及び浸潤・肥厚度合に0~4点を付与し、これらの点数を加算して合計点を取得した。PASIスコアの基準は、0:なし、1:軽症、2:中等症、3:重症、4:極めて重症、であった。
【0029】
2.2 ELISAによる血清中M-CSF、VEGF、IL-6、IL-17レベルの測定
【0030】
投薬終了後に、腹部大動脈から採血し、遠心分離にかけて血清を収集した。そして、ELISA試薬キットを用い、説明書に従い操作して、血清中のM-CSF、VEGF、IL-6及びIL-17レベルを測定した。
【0031】
2.3 フローサイトメトリーによる血清中T細胞サブセットCD4、CD3、CD4/CD8の測定
投薬終了後、腹部大動脈から採血し、赤血球溶解バッファを加えて遠心分離によりT細胞を収集した。また、4℃でCD4、CD3、CD8抗体を20min培養し、バッファで1回洗浄した。そして、遠心分離にかけて細胞を収集し、フローサイトメトリーによりT細胞のサブセット比率を測定した。
【0032】
2.4 統計分析
GraphPad Prism 8.4.3ソフトウェアを用いて統計を行った。データはいずれもmean±SDで表した。一元配置分散分析(ANOVA)を実施して群間の差の有意性を評価したところ、統計学的に有意であった(***P<0.001、###P<0.001)。
【0033】
3 実験結果
3.1 乾癬皮膚病変に対するアネモシドB4の影響
【0034】
図1に示すように、ブランク対照群と比較して、モデル対照群のマウスの皮膚病変には、多くの紅斑、小さな鱗屑、皮膚病変の浸潤・肥厚が認められた。また、アネモシドB4の各投与量群及びアシトレチン群の皮膚病変症状はモデル対照群に比べ軽減した。図2に示すように、PASIスコアの結果より、モデル対照群はPASIスコアが顕著に上昇したが、アネモシドB4の各投与量群及びアシトレチン群はPASIスコアを顕著に低下させることができた(注:ブランク対照群と比較して、###P<0.001、モデル対照群と比較して、**P<0.01、***P<0.05であった)。以上の結果より、アネモシドB4群は乾癬皮膚病変に対し一定の治療作用を有することが示された。
【0035】
3.2 血清中M-CSF、VEGF、IL-6及びIL-17レベルに対するアネモシドB4の影響
図3に示すように、ブランク対照群と比較して、モデル対照群のマウス血清中のM-CSF、VEGF、IL-6及びIL-17レベルはいずれも顕著に増加した。一方、アネモシドB4の各投与量群及びアシトレチン群では、血清中のM-CSF、VEGF、IL-6及びIL-17レベルが顕著に低下した。なお、図中のAはM-CSFレベル、BはVEGFレベル、CはIL-6レベル、DはIL-17レベルを示している。(注:ブランク対照群と比較して、###P<0.001、モデル対照群と比較して、**P<0.01、***P<0.05であった)。以上の結果より、アネモシドB4は、血清中のM-CSF、VEGF、IL-6及びIL-17レベルを低下させることで乾癬治療作用を発揮すると思われる。
【0036】
3.3 T細胞サブセットCD4、CD3、CD4/CD8に対するアネモシドB4の影響
図4に示すように、ブランク対照群と比較して、モデル対照群は、マウス血清中のCD4、CD3及びCD4/CD8比がいずれも顕著に低下した。一方、アネモシドB4の各投与量群及びアシトレチン群では、血清中のCD4、CD3及びCD4/CD8比がいずれも顕著に上昇した。なお、図中のAはCD4比率、BはCD3比率、CはCD4/CD8を示している(注:ブランク対照群と比較して、###P<0.001、モデル対照群と比較して、**P<0.01、***P<0.05であった)。以上の結果より、アネモシドB4は、血清中のCD4、CD3及びCD4/CD8レベルを上昇させることで乾癬治療作用を発揮すると思われる。
【0037】
4 結論
アネモシドB4群は、乾癬に対し一定の治療作用を有する。ブランク対照群と比較して、モデル対照群のマウスの皮膚病変には、多くの紅斑、小さな鱗屑、皮膚病変の浸潤・肥厚が認められた。一方、アネモシドB4の各投与量群及びアシトレチン群の皮膚病変症状はモデル群に比べ軽減した。また、モデル群のPASIスコアは上昇したが、アネモシドB4投与群ではPASIスコアを顕著に低下させることができた。また、モデル群のM-CSF、VEGF、IL-6及びIL-17レベルは上昇したが、アネモシドB4の各投与量群では、投薬後にM-CSF、VEGF、IL-6及びIL-17レベルが低下した。また、ブランク対照群と比較して、モデル対照群は、血清中のCD3(%)、CD4(%)及びCD4/CD8比が顕著に低下した。一方、アネモシドB4群は、CD3(%)、CD4(%)及びCD4/CD8レベルを顕著に上昇させることができた。以上の結果より、アネモシドB4は、乾癬に対する治療作用を有し、その作用メカニズムは、炎症反応の抑制、免疫機能の調節、血管新生の抑制に関連すると思われる。
【0038】
ここで説明した機器の数及び処理規模は本発明の説明を簡略化するためのものである。本発明の応用、修正及び変形は、当業者にとって自明である。
【0039】
本発明の実施方案を上記のように開示したが、本発明は明細書及び実施形態で列挙した運用に限らず、本発明に適合する各種分野に完全に適用可能である。当業者であれば、別の修正を容易に実現可能であるため、請求項及び同等の範囲で規定される一般概念を逸脱しなければ、本発明は、特定の詳細及びここで提示及び記載した図示に限定されない。
図1
図2
図3
図4