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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-08
(45)【発行日】2023-12-18
(54)【発明の名称】繋ぎ止められた後縁メディアガイド
(51)【国際特許分類】
   B65H 1/04 20060101AFI20231211BHJP
【FI】
B65H1/04 326B
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2020091880
(22)【出願日】2020-05-27
(65)【公開番号】P2021001076
(43)【公開日】2021-01-07
【審査請求日】2023-05-26
(31)【優先権主張番号】16/446,691
(32)【優先日】2019-06-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】596170170
【氏名又は名称】ゼロックス コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】XEROX CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】ロバート・エイ・クラーク
(72)【発明者】
【氏名】ブライアン・アール・フォード
(72)【発明者】
【氏名】アーサー・エイチ・カーン
【審査官】田村 佳孝
(56)【参考文献】
【文献】特開平06-092477(JP,A)
【文献】特開平08-034525(JP,A)
【文献】米国特許第01396436(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0089993(US,A1)
【文献】特開2005-178946(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 1/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メディアスタックガイドであって、
メディアのスタックの角部に接触するように形作られた磁気後縁ガイドと、
前記磁気後縁ガイドに接続されたテザーと、
前記磁気後縁ガイドを収容するように形作られた保管デバイスと、を備え、
前記テザーの長さが、前記磁気後縁ガイドが前記メディアのスタックの前記角部に到達し、前記保管デバイスに到達することを可能にする、メディアスタックガイド。
【請求項2】
前記テザーに接続された付勢部材を更に備える、請求項1に記載のメディアスタックガイド。
【請求項3】
前記付勢部材が、前記テザーを移動させて、前記メディアのスタックの前記角部から前記メディアのスタックの対向する端部に向かう方向に前記磁気後縁ガイドに付勢力を及ぼすように位置付けられかつ適合され、前記メディアのスタックの前記対向する端部が、前記メディアのスタックの前記角部の反対側である、請求項2に記載のメディアスタックガイド。
【請求項4】
前記付勢部材が、前記テザーを前記付勢部材に引き込み、前記テザーを前記付勢部材から解放して、前記付勢部材から延在する前記テザーの量を変化させるように適合されたリトラクタを備える、請求項2に記載のメディアスタックガイド。
【請求項5】
前記リトラクタが、前記テザーを前記付勢部材に引き込み、前記テザーを前記付勢部材から解放するように適合されたモータ又はバネ仕掛けのデバイスを備える、請求項4に記載のメディアスタックガイド。
【請求項6】
前記付勢部材が弾性材料を含む、請求項2に記載のメディアスタックガイド。
【請求項7】
メディアスタックガイドであって、
メディアトレイ上に位置付けられたメディアのスタックの角部に接触するように形作られた磁気後縁ガイドと、
前記磁気後縁ガイドに接続されたテザーと、
前記磁気後縁ガイドを収容するように形作られた保管デバイスと、を備え、
前記テザーの長さが、前記磁気後縁ガイドが前記メディアのスタックの前記角部に到達し、かつ前記保管デバイスに到達することを可能にし、
前記磁気後縁ガイドが、少なくとも前記メディアトレイ及び前記保管デバイスに対して磁気的に保持するように適合された磁気要素を含む、メディアスタックガイド。
【請求項8】
前記テザーに接続された付勢部材を更に備える、請求項に記載のメディアスタックガイド。
【請求項9】
前記付勢部材が、前記テザーを移動させて、前記メディアのスタックの前記角部から前記メディアのスタックの対向する端部に向かう方向に前記磁気後縁ガイドに付勢力を及ぼすように位置付けられかつ適合され、前記メディアのスタックの前記対向する端部が、前記メディアのスタックの前記角部の反対側である、請求項に記載のメディアスタックガイド。
【請求項10】
前記付勢部材が、前記テザーを前記付勢部材に引き込み、前記テザーを前記付勢部材から解放して、前記付勢部材から延在する前記テザーの量を変化させるように適合されたリトラクタを備える、請求項に記載のメディアスタックガイド。
【請求項11】
前記リトラクタが、前記テザーを前記付勢部材に引き込み、前記テザーを前記付勢部材から解放するように適合されたモータ又はバネ仕掛けのデバイスを備える、請求項10に記載のメディアスタックガイド。
【請求項12】
前記付勢部材が弾性材料を含む、請求項に記載のメディアスタックガイド。
【請求項13】
前記テザーが弾性材料を含む、請求項に記載のメディアスタックガイド。
【請求項14】
印刷デバイスであって、
フレームと、
前記フレームに接続された印刷エンジンと、
前記フレームに接続されたメディアトレイであって、前記メディアトレイが、印刷のために前記印刷エンジンに供給されるメディアのスタックを保持するように適合されている、メディアトレイと、
前記メディアのスタックの角部に接触するように形作られた磁気後縁ガイドと、
前記磁気後縁ガイドに接続された第1の端部と、前記フレームに接続された第2の端部とを有するテザーと、
前記フレームに接続された保管デバイスであって、前記保管デバイスが、前記磁気後縁ガイドを収容するように形作られている、保管デバイスと、を備え、
前記テザーの長さが、前記磁気後縁ガイドが前記メディアのスタックの前記角部に到達し、前記保管デバイスに到達することを可能にし、
前記メディアトレイ及び前記保管デバイスが、強磁性要素を含み、
前記磁気後縁ガイドが、前記メディアトレイ及び前記保管デバイスの少なくとも前記強磁性要素に対して磁気的に保持するように適合された磁気要素を含む、印刷デバイス。
【請求項15】
前記テザーの前記第2の端部を前記フレームに接続する付勢部材を更に備える、請求項14に記載の印刷デバイス。
【請求項16】
前記付勢部材が、前記メディアトレイに対して位置付けられ、前記テザーを移動させて、前記メディアのスタックの前記角部から前記メディアのスタックの対向する端部に向かう方向に前記磁気後縁ガイドに付勢力を及ぼすように適合され、前記メディアのスタックの前記対向する端部が、前記メディアのスタックの前記角部の反対側である、請求項15に記載の印刷デバイス。
【請求項17】
前記付勢部材が、前記テザーを前記付勢部材に引き込み、前記テザーを前記付勢部材から解放して、前記付勢部材から延在する前記テザーの量を変化させるように適合されたリトラクタを備える、請求項15に記載の印刷デバイス。
【請求項18】
前記リトラクタが、前記テザーを前記付勢部材に引き込み、前記テザーを前記付勢部材から解放するように適合されたモータ又はバネ仕掛けのデバイスを備える、請求項17に記載の印刷デバイス。
【請求項19】
前記テザーが弾性材料を含む、請求項15に記載の印刷デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書のデバイスは、概して、例えば、メディアトレイなどの切断されたシート供給デバイス、及びそのようなデバイスの紙ガイドに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、製本機、綴じ機、穴パンチ機、トリミング機、プリンタなどの多くのシート処理デバイスは、紙トレイ又はメディアトレイと呼ばれることが多いメディア貯蔵ユニットからメディアの切断されたシートを受け取る。そのようなメディアトレイは、多くの場合、メディアのスタックの縁部と位置合わせされ、そのようなスタックの縁部が揃うように移動させることができる、1つ以上の調節可能なメディアガイドを含み、それにより、メディアのスタックの側部が、メディアのスタックに接触して支持するメディアトレイの表面(メディアトレイのメディア支持面と呼ばれることもある)にほぼ垂直な直線として維持される。
【0003】
メディアのスタックの側部を整列させ、真っ直ぐに保つことは、メディアトレイからシート処理デバイスにシートを移動させる際に、フィードヘッドが個々のシートを把持するのを助ける。メディアのスタックが位置合わせされない場合(スタックの縁部がメディアトレイのメディア支持面にほぼ垂直な直線をもはや形成しなくなるような)、フィードヘッドは、ときには「マルチフィード」状態と呼ばれる、一度に複数のシートを不注意に給送する(一度に単一のシートを給送する代わりに)ことがあり、あるいは、位置合わせされていないスタックが、フィードヘッドを適切にシートに接触させず、必要なときにシートをフィードしないことがある。これらの種類のメディアフィード不良は、複数のシートを、シート処理デバイスを介して一緒に走行させる(場合によっては紙詰まりを引き起こす)、又はシートをシートの流れから欠落させることがあり、これは、処理速度を遅くし得、及び/又は欠落ページ若しくは使用できないページなどを有する欠陥出力を生成し得る。
【0004】
例えば、調節可能なメディアガイドは、メディアのスタックを支持するメディアトレイの表面に沿って、最大から最小のサイズ調整の事前定義された範囲内で事前定義された間隔でのみ位置付け可能であり得る。しかしながら、一部のシートは、メディアガイドの事前定義されたスペース間隔に厳密に一致しない場合があり、又はシートのサイズは、調節可能なメディアガイドが移動可能である事前定義された最大から最小のサイズ範囲内に収まらない場合がある。したがって、一部のサイズのシートに関して、調節可能なメディアガイドは、シートのスタックの位置合わせを維持しない場合があり、これは、ミスフィード、紙詰まり、欠陥出力、生産性の減損などをもたらし得る。
【発明の概要】
【0005】
例えば、印刷デバイスは、(他の構成要素の中でも)フレーム、フレームに接続された印刷エンジン、フレームに接続されたメディアトレイなど、本明細書における例示的なデバイスは、メディアのスタックの角部に接触するように形作られた磁気後縁ガイド、磁気後縁ガイドに接続された第1の端部及びフレームに接続された第2の端部を有するテザー、フレームに接続された磁気後縁ガイド用の保管デバイスなどを含む。メディアトレイは、印刷のために印刷エンジンに供給されるメディアのスタックを保持するように適合されたメディア支持面を有する。保管デバイスは、磁気後縁ガイドを収容するように形作られている。また、テザーの長さにより、磁気後縁ガイドが、メディアのスタックの角部に到達し、かつ保管デバイスに到達することを可能にする。
【0006】
本明細書におけるいくつかの実施形態では、メディアトレイ及び保管デバイスは、磁石を誘引して引き付ける強磁性要素で作製する(又はそれを含む)ことができ、磁気後縁ガイドは、メディアトレイ及び保管デバイスの(少なくとも)強磁性要素に対して磁気的に保持するように適合された磁気要素を含むことができる。
【0007】
また、これらのデバイスのいくつかは、テザーの第2の端部をフレームに接続する付勢部材を含むことができる。付勢部材は、メディアトレイに対して位置付けられ、メディアのスタックの角部からメディアのスタックの対向する端部(メディアのスタックの対向する端部は、メディアのスタックの角部と反対側にある)方向に、磁気後縁ガイド上に付勢力を及ぼすように、テザーを移動させるように適合されている。換言すれば、付勢部材は、(スタックの反対側の端部に向かって)メディアのスタックの側面に対して磁気後縁ガイドを引く力をテザーに印加して、メディアのスタックを真っ直ぐに、かつ全てのシートを整列させたままに保つ。
【0008】
この「付勢部材」は、テザーを付勢部材に引き込む(かつ付勢部材からテザーを解放する)ように適合されたリトラクタを含むことができ、付勢部材から延在するテザーの量を変更する。例えば、リトラクタは、モータ、又はバネ仕掛けのデバイスを含むことができ、これらの各々は、テザーを付勢部材に引き込み、テザーを付勢部材から解放するように適合され得る。付勢部材及び/又はテザー自体は、より複雑なモータ又はバネ仕掛けのデバイスを回避するために、弾性材料で作製することができる。
【0009】
これらの特徴及び他の特徴は、以下の詳細な説明に記載されるか、又はそれから明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
添付の図面を参照して、様々な例示的なデバイスを以下で詳細に説明する。
【0011】
図1】本明細書のシート供給デバイスを示す概略概念断面図である。
図2A】本明細書のシート供給デバイスを示す概略概念断面図である。
図2B】本明細書のシート供給デバイスを示す概略概念断面図である。
図2C】本明細書のシート供給デバイスを示す概略概念断面図である。
図2D】本明細書のシート供給デバイスを示す概略概念断面図である。
図2E】本明細書のシート供給デバイスを示す概略概念断面図である。
図3】本明細書のシート供給デバイスを示す概略概念断面図である。
図4】本明細書の磁気後縁ガイドを示す概略概念断面図である。
図5A】本明細書の付勢部材を示す概略概念断面図である。
図5B】本明細書の付勢部材を示す概略概念断面図である。
図6】本明細書の印刷デバイスを示す概略概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
上述したように、いくつかのシートは、メディアガイドの事前定義されたスペース間隔に厳密に一致しない場合があり、又はシートのサイズは、調節可能なメディアガイドが移動可能である事前定義された最大から最小のサイズ範囲内に収まらない場合がある。したがって、一部のサイズのシートに関して、調節可能なメディアガイドは、シートのスタックの位置合わせを維持しない場合があり、これは、ミスフィード、紙詰まり、欠陥出力、生産性の減損などをもたらし得る。
【0013】
一実施例では、いくつかの特別に長いメディアは、メディアトレイよりも長くてもよい。このような特別に長いメディアを収容するために、調節可能なメディアガイドを除去することができ、トレイ拡張部を主メディアトレイに接続することができる。しかしながら、このようなトレイ拡張部は、メディアスタックの位置ずれを生じさせ得るいずれのメディアガイドも含まないことが多い。したがって、本明細書のデバイスは、磁気ベースを有するリトラクト可能な後縁ガイドを提供する。リトラクト可能な後縁ガイドは、操作者によってメディアスタック後縁部上に配置される。リトラクト可能な後縁ガイドは、トレイがその最も高い位置に上昇したときにトレイフレームとの干渉を回避するように十分に短い。
【0014】
後縁ガイドは、フィーダ動作中にスタックの頂部を「浮動する」、及びリトラクト可能なテザーによってスタックに対して付勢される。シートがトレイから送出されると、ガイドの磁気ベースがトレイに接触し、それに付着するまで、ガイドはトレイベースへ下方に「浮動する」。トレイが補充されるとき、操作者は、後縁ガイドがトレイ内にメディアを配置することと干渉しないように、後縁ガイドを近くのフレーム部材又は専用の保管要素に一時的に取り付けることができる。これは、テザーによって提供される自己調整付勢力により、任意の長さのシート及び任意のスタックの高さに対してスタック内の頂部シートの後縁制御を提供する。更に、後縁ガイドは、紙の装填又は他の紙ガイドの使用を可能にするために、容易に一時的に除去され、しまい込むことができる。
【0015】
テザーは、後縁ガイドが誤って配置又はドロップされることを防ぎ、後縁ガイドがトレイに磁気的に取り付けられるまで、後縁ガイドをメディアのシート上に保持するために適切な付勢を提供する。テザーは、シートの前縁をフィードトレイの他方の側に付勢し、シートが取得されるときにフィードヘッドを完全に覆うことを確実にする。これは、取得される頂部シートより下の他のシートを潜在的に取得し、マルチフィードを引き起こす可能性がある、真空漏れを防止する。
【0016】
より短いメディアを給送するとき、リトラクタは、後縁ガイドがスタック上に位置するようにテザーを取り込み、スタックがフィーダから送出されるときに後縁ガイドが定位置に留まるように、後縁ガイドをスタックに対して付勢するために必要な力を維持する。長いメディアと同様に、後端ガイドは最終的にトレイと接触し、その際、磁気ベースはトレイに付着する。
【0017】
図1及び図7は、本明細書の構造の一例を示す概略(概念)図である。図1及び図6に示されるように、印刷デバイス200(図6に示され、以下で論じられる)などの本明細書のデバイスは、他の構成要素の中でも、フレーム204、フレーム204に接続された印刷エンジン240(図6)、及びフレーム204に接続されたシート供給部100を含むことができる。印刷エンジン240は、シート処理デバイスの一例として使用されるが、当業者であれば、任意の形態のシート処理デバイス(例えば、製本機、綴じ機、穴パンチ機、トリミング機、プリンタなど)を、印刷エンジン240の代わりに使用することができ、項目240は、そのようなシート処理デバイスの全てを表す(現在知られているか又は将来開発されるかにかかわらず)ことを理解するであろう。
【0018】
図1に示されるように、シート供給部100は、印刷のためにフィードヘッド116によって印刷エンジン240に供給されるメディアのスタック104に接触して支持するように適合されたメディア支持面を有する、メディアトレイ110を含むことができる。例えば、フィードヘッド116の構成要素は、頂部シートに接触し、メディアの頂部シートをメディアのスタック104から印刷エンジン240に移動させるために回転する摩擦/真空ローラ又はベルトであり得る。
【0019】
図1に示すように、メディアトレイ110は、メディアトレイ110のメディア支持面上の所定の位置にメディアのスタック104を保持して、メディアのシートを互いに整列させて、メディアのスタック104の直線縁部の位置合わせを維持するように適合された、位置合わせガイド112、114を含むことができる。このようなガイドのうちの1つ以上(例えば、ガイド114)は、図1の二重矢印によって示されるように、取り外し可能又は調節可能であり得る。
【0020】
図1はまた、メディアのスタック104の角部に接触するように形作られた磁気後縁ガイド120、及び磁気後縁ガイド120に接続された第1の端部とフレーム204に直接的又は間接的に接続された第2の端部とを有するテザー130も図示している。一実施例において、本明細書のいくつかの実施形態は、テザー130の第2の端部をフレーム204に接続する付勢部材150を含むことができる。図1はまた、磁気後縁ガイド120のための任意選択の専用保管デバイス140を図示しており、示されるように、保管デバイス140はフレーム204に接続されている。保管デバイス140は、磁気後縁ガイド120を収容するように形作られている。
【0021】
本明細書におけるいくつかの実施形態では、メディアトレイ110及び保管デバイス140は、磁石に引き付けられる1つ以上の材料(例えば、鉄、ニッケルコバルト、希土類金属の合金などのような強磁性材料)で作製することができる。更に、磁気後縁ガイド120は、磁性材料で作製することができ、又は、(少なくとも)メディアトレイ110及び保管デバイス140の強磁性要素に磁気的に保持されるように適合された磁気要素122を含むことができる。このため、図1に示すように、磁気後縁ガイド120(又は磁気要素122)によって生成された磁場は、磁気後縁ガイド120が保管デバイス140に接触又は近接して配置されると、磁気後縁ガイド120を保管デバイス140に対して保持する。
【0022】
上述のように、ときには、メディアトレイ110は、メディアのより長いシートを収容するのに十分な長さではない場合がある。したがって、図2Aに示されるように、紙フィーダ100は、位置合わせガイド114のうちの1つが除去されて、トレイ延長部118が取り付けられる(例えば、フレーム204又は主メディアトレイ110に取り付けられる)ことを可能にするように適合される。しかしながら、位置合わせガイド114がもはや適所にない場合、メディアのスタック104が位置合わせされなくなり得、おそらくはフィードヘッド116の動作に影響を及ぼし、マルチフィード、ミスフィード、欠落シートなどをもたらす。
【0023】
このような問題に対処するために、磁気後縁ガイド120は、保管デバイス140から、フィードヘッド116から最も遠く離れている(遠位の)メディアのスタック104の角部(例えば、メディアのシートの後縁部)に手動で移動され得、シートを整列させたままにすることができる。図1及び図2Aは、テザー130の長さは、磁気後縁ガイド120が、メディアのスタック104の角部及び保管デバイス140の両方に到達することを可能にすることを示していることを留意されたく、しかしながら、テザー130の長さは、磁気後縁ガイド120が、床上に落下したり、又は機械の機能不全を引き起こし得る他の領域に置かれたりすることができないように制限され得る。
【0024】
図2Aに示すように、任意選択の付勢部材150は、メディアトレイ110に対して位置付けられ得、かつ(付勢部材150が適合されて)テザー130を移動又は付勢するような様態で、磁気後縁ガイド120が接触するメディアのスタック104の遠位角部からメディアのスタック104の対向する端部に向かう方向で磁気後縁ガイド120上に付勢力を及ぼす(例えば、フィードヘッド116に隣接するメディアのシートの前縁部に向かって付勢される)ような様態で、テザーに接続され得る。より具体的には、メディアのスタック104の対向する端部は、磁気後縁ガイド120が接触するメディアのスタック104の角部の反対側であり、メディアのスタック104が他方のメディアガイド112に接触する場所である。
【0025】
これにより、図2Aのブロック矢印は、テザー130によって加えられる力が、磁気後縁ガイド120をメディアのスタック104の反対側角部に向かって水平に引っ張る間に、磁気後縁ガイド120の重量が(重力により)、磁気後縁ガイド120をメディアトレイ110に向かって下方に引っ張り、磁気後縁ガイド120を下向きに(メディアトレイ110に向かって)押し、メディアのスタック104の側面に対して横向きに保ち、これにより、磁気後縁ガイド120が、メディアのスタック104の角部の2つの側面(水平及び垂直側面)に対して押圧し続けることを示す。当業者であれば、この説明において、下向きの方向は重力(例えば、垂直方向)と同じである一方で、水平方向は下向き方向に対してほぼ垂直であることを理解するであろう。換言すれば、付勢部材150は、メディアのスタック104の側面に対して(スタックの反対側の端部に向かって)水平方向に磁気後縁ガイド120を引っ張るテザー130に力を印加して、メディアのスタック104を他方のメディアガイド112に押し付けて、シートを真っ直ぐかつ整列させたままに保つ。
【0026】
図2Bは、シートがフィードヘッド116によってメディアのスタック104から除去される(例えば、磁気後縁ガイド120がメディアトレイへ向かって浮動落下する)ときに、磁気後縁ガイド120がメディアトレイ110に向かって下方に移動する(又は浮動する)ことを図示している。メディアトレイ110が、フィードヘッド116に向かって上方に移動して、シートがフィードヘッド116と接触した状態に維持し得、メディアのスタック104の高さが減少するにつれて、(潜在的には、フレーム204又は他の機構のバネ仕掛け又は電動部分を使用して)シートが他方の位置合わせガイド112の縁部をクリアすることを可能にし得ることを留意されたい。磁気後縁ガイド120とメディアトレイ110との間の磁場力が、磁気後縁ガイド120をメディアトレイ110に向かって付勢する重力に加わり得ることに留意されたい。
【0027】
ある時点で、磁気後縁ガイド120は、(図2Bに示すように)メディアトレイ110に接触し、磁気後縁ガイド120(又は磁気要素122)の磁気的性質は、メディアトレイ110に磁気的に付着する。このため、図2Cに示すように、メディアのスタック104の最後のシートが残っている場合であっても、磁気後縁ガイド120とメディアトレイ110との間の磁気結合が、磁気後縁ガイド120をメディアトレイ110のメディア支持面上の適所に保持するので、磁気後縁ガイド120は適所に保持され、メディアトレイ110に沿って、移動、ロール、又は摺動しない。
【0028】
図2Dの矢印によって示されるように、磁気後縁ガイド120は、メディアトレイ110から離れて上方に移動することによって(磁気後縁ガイド120とメディアトレイ110との間の磁気結合を遮断する)、及び保管デバイス140に対して回転及び配置されることによって、保管デバイス140上に手動で保管され得る。図2Eは、保管デバイス140に手動で移動され、磁気的に取り付けられた後の磁気後縁ガイド120を示す。
【0029】
図3は、上述した構造の異なるオプションを示す。図3はまた、磁気後縁ガイド120を使用して、特別に短いシートの位置合わせを維持することができることを示しており、例えば、アライメントガイド114は、非常に短いシートのこのようなスタックに対して静止して載せるのに十分に小さく調節することができない場合がある。
【0030】
図3に示される1つのオプションでは、保管デバイス140を省略することができ、代わりに磁気吸引要素106(例えば、強磁性材料など)をフレーム204内若しくはフレーム204上に含めることができ、又はフレーム204を強磁性材料(例えば、鋼)で作製することができる。例えば、フレーム204が少なくとも強磁性材料である部分を有する場合、フレーム204の強磁性領域のうちの1つは、取り付けられる磁気後縁ガイド120のための適切な場所として標識され得る。
【0031】
具体的には、適切な標識(例えば、「保管のためにここに後縁ガイドを取り付ける」など)及び/又はフレーム204の場所の明確な着色(赤色、黄色、オレンジ色など)を提供することによって、磁気後縁ガイド120をフレーム204に磁気的に取り付けることをユーザに促すことができ、それによって、メディアが装填されている間、又は他のメディアガイド(例えば、114)が使用されているときに、磁気後縁ガイド120を邪魔にならないように保つことができる。したがって、図3に示す構造では、磁気後縁ガイド120は、上述の専用保管デバイス140を使用することなく、フレーム204(又はフレーム204内の磁気吸引要素106)に磁気的に取り付けられることによって保管され得る。
【0032】
上述したように、メディアトレイ110は、磁石に吸引される任意の材料で形成することができ、しかしながら、図3に示すように、メディアトレイ110が磁石に/磁石によって吸引される材料で形成されていない場合、磁気吸引要素106は、メディアトレイ110内(及び潜在的にトレイ拡張部118内)に取り付けられるか、又はその中に含まれ得る。
【0033】
図3に示される別のオプションでは、付勢部材150を省略することができ、代わりにテザー130自体を、長くなるにつれて付勢を獲得し、それが再び短くなるまでこの付勢を及ぼす弾性材料(高い弾性性質を有するポリマー材料)で作製することができる。したがって、図3に示されるように、弾性テザー130は、他の介在構成要素なしに、フレーム204及び磁気後縁ガイド120に直接接続することができる。弾性テザー130のみを使用することにより、より複雑なモータ又はバネ仕掛けのデバイスを回避することができる。
【0034】
図4は、磁気後縁ガイド120をより詳細に示す。図4に見られるように、磁気後縁ガイド120は、垂直要素124Bによって接続された、いくつかの平行要素124A、124Cを含むことができる。垂直要素124Bは、平行要素124A、124Cにほぼ(例えば、5%内、10%内、15%内など)垂直であってもよい。更に、磁気後縁ガイド120の要素124A~124Cは、別個の要素であってもよく、又は単一の切れ目のない構造の単なる部分あってもよい。
【0035】
加えて、これらの要素124A~124Cのうちのいくつかは省略することができ、例えば、破断線で囲まれた要素124Cは、この要素が一部の構造に対して省略され得ることを示している。したがって、断面図又は側面図において、磁気後縁ガイド120は、介在するほぼ垂直な部材から(及びその両端から)反対方向に延在するほぼ平行な部材を有することにより、L字形、二重逆L字形、切頭又は部分I-ビーム形状、正方形Z字形、正方形S字形などを有するものとして説明することができる。
【0036】
図4はまた、テザー接続ポイント126を示す。テザー接続ポイント126は、テザー130が結ばれるか又は引っ掛けられることができるループ又はフック126A(そのようなオプションであることを示すために破線を使用して示されている)であり得る。他の代替例では、テザー接続ポイント126は、ねじ付き又はねじ山がない凹部126B(そのようなオプションであることを示すために破線を使用して示されている)を有する要素であり得、その中に締結具(例えば、ねじ、リベットなど)を使用してテザー130接続することができる。加えて、テザー接続ポイント126は、テザー130を接着、溶接、はんだ付け、結合などすることができる平坦な結合表面(例えば、図1図3を参照)であり得、それにより、接続ポイント126は、テザー130と磁気後縁ガイド120とをしっかりと接続するように適合される。
【0037】
図5A及び図5Bに示されるように、付勢部材150は、付勢部材150から延在するテザー130の量を変更するために、テザー130を付勢部材150内に引き込むか又は巻き込む(かつ、テザー130を付勢部材150から制御可能に解放する)ように適合されたリトラクタ152(例えば、糸巻き、ボビン、リールなど)を含むことができる。例えば、リトラクタ152は、モータ154(図5A)、又はバネ仕掛けのデバイス158(図5B)を使用して回転され得、これらの各々は、テザー130を付勢部材150内に引き込み、テザー130を付勢部材150から解放するように適合され得る。
【0038】
バネ仕掛け158のリトラクタ152(又は上述の弾性テザー130)は、特定の弾性材料特性を有し、それらがテザー130及び磁気後縁ガイド120に一定(例えば、同じ、変化しない)の付勢力(張力)を自動的に提供するようにさせる。同様に、モータ154によって駆動されるリトラクタ152は、弾性でない(又は、弾性がはるかに少ない)テザー130に一定の張力を提供することができる。
【0039】
また、特殊プロセッサ156が、付勢部材150内にのみ含まれ得る。このような特殊プロセッサ156は、メディアのスタック104内のメディアの種類又は重量、メディアのスタック104の高さ、メディアのスタック104内のメディアの長さ、フィードヘッド116がシートを移動させる速度、磁気後縁ガイド120の重量、磁気又は磁気的吸引要素106、122の磁気力などに応じて、メディア104の異なるスタックのためにテザー130上に常に置かれた付勢力又は張力の量を動的に変化させることができる。更に、特殊プロセッサ156は、メディアのスタック104の角部上の適切な位置に留まる後縁ガイドの能力を最適化するために、何枚のメディアのシートがメディアのスタック104内にあるかに基づいて、テザー130上に置かれた付勢力又は張力の量を動的に変化させることができる。
【0040】
このため、特殊プロセッサ156は、テザー130が受ける張力の量を決定するためにのみ使用することができ、そのような張力の量を決定するための入力は、メディアトレイ110内のセンサから、プリンタ204(図6)の汎用プロセッサ224から受け取ることができ、汎用プロセッサ224は、メディアの種類、重量、サイズなど、フィードヘッド116の速度、磁気後縁ガイド120の構造の詳細(例えば、重量、サイズ、磁気強度など)を維持する。エンコーダ157はまた、後縁ガイドがメディアのスタック110上に配置された後のテザーの長さを決定するために使用され得る。この測定された長さはまた、モータ154によって供給されるテザー張力を設定するために特殊プロセッサ156によって使用され得、また、現在メディアトレイ110(及び使用される場合は、トレイ拡張部118)内にあるメディアの長さを判定するために、コントローラ/画像プロセッサ224に通信して戻される。これにより、特殊プロセッサ156は、テザー130に十分な張力を提供することができ、メディアのスタック104の角部上に磁気後縁ガイド120を保ち(磁気後縁ガイド120をメディアのスタック104から、又はメディアトレイ110から引き離すことなく)、かつ、メディアのスタック104を整列した状態に保つのに十分な張力を提供する。
【0041】
図6は、例えば、プリンタ、コピー機、多機能機、多機能デバイス(multi-function device、MFD)などを含み得る、本明細書のシート処理構造体200の多くの構成要素を示す。印刷デバイス200は、コントローラ/有形プロセッサ224と、有形プロセッサ224及び印刷デバイス200の外部のコンピュータ化されたネットワークに動作可能に接続された通信ポート(入力/出力)214と、を含む。また、印刷デバイス200は、グラフィカルユーザインターフェース(graphical user interface、GUI)アセンブリ212などの少なくとも1つのアクセサリ機能構成要素を含み得る。ユーザは、グラフィカルユーザインターフェース又は制御パネル212からメッセージ、命令、及びメニューオプションを受信し、グラフィカルユーザインターフェース又は制御パネル212を介して命令を入力し得る。
【0042】
入力/出力デバイス214は、印刷デバイス200への通信及び印刷デバイス200からの通信に使用され、有線デバイス又は無線デバイス(現在知られているか又は将来開発されているかにかかわらず、任意の形態)を備える。有形プロセッサ224は、印刷デバイス200の様々な動作を制御する。非一時的な有形のコンピュータ記憶媒体デバイス210(光学、磁気、コンデンサベースなどであり得、一時的な信号とは異なる)は、有形プロセッサ224によって読み取り可能であり、有形プロセッサ224が実行して、コンピュータ化されたデバイスが、本明細書に記載される機能など、その様々な機能を実行することを可能にする命令を記憶する。したがって、図6に示すように、本体ハウジングは、交流電流(alternating current、AC)源220から電力供給部218によって供給された電力で動作する1つ以上の機能構成要素を有する。電力供給部218は、共通電力変換ユニット、電力貯蔵素子(例えば、電池など)などを含むことができる。
【0043】
印刷デバイス200は、マーキング材料を使用し、かつ特殊画像プロセッサ224(画像データの処理に特殊であるため汎用コンピュータとは異なる)に動作可能に接続されている少なくとも1つのマーキングデバイス(印刷エンジン(複数可))240と、連続したメディア又はメディアのシートをシート供給部100からマーキングデバイス(複数可)240などに供給するように位置付けられたメディア経路236とを含む。印刷エンジン(複数可)240から様々なマーキングを受信した後、メディアのシートは、任意選択で、様々な印刷されたシートの折り畳み、ホチキス、ソートなどを行うことができるフィニッシャ234に渡る。また、印刷デバイス200は、やはり外部電力源220から(電力供給部218を介して)供給された電力で動作する、少なくとも1つのアクセサリ機能構成要素(例えば、スキャナ/文書ハンドラ232(自動文書送込み装置(automatic document feeder、ADF))など)を含むことができる。
【0044】
1つ以上の印刷エンジン240は、マーキング材料(トナー、インク、プラスチック、有機材料など)を連続メディア、メディアのシート、固定プラットフォームなどに、現在知られているか又は将来開発されているかにかかわらず、二次元又は三次元印刷プロセスにおいて適用する任意のマーキングデバイスを示すことを意図している。印刷エンジン240は、例えば、静電トナープリンタ、インクジェット印刷ヘッド、接触印刷ヘッド、3次元プリンタなどを使用するデバイスを含み得る。1つ以上の印刷エンジン240は、例えば、感光体ベルト又は中間転写ベルト使用するデバイス、若しくは印刷メディア(例えば、インクジェットプリンタ、リボンベースの接触プリンタなど)に直接印刷するデバイスを含み得る。
【0045】
いくつかの例示的な構造が添付の図面に示されているが、当業者であれば、図面は簡略化された概略図であり、以下に提示される特許請求の範囲は、図示されていないが、そのようなデバイス及びシステムと共に一般的に利用される、より多くの(潜在的には、さほど多くない)特徴を包含することを理解するであろう。したがって、出願人は、以下に提示される特許請求の範囲が添付の図面によって限定されることを意図するものではなく、その代わりに添付の図面は、単に、特許請求される特徴を実装することができるいくつかの方法を例示するために提供されるに過ぎない。
【0046】
本明細書で使用するとき、用語「プリンタ」又は「印刷デバイス」は、任意の目的のために印刷出力機能を実行する、デジタル複写機、製本機、ファクシミリマシン、多機能マシンなどの任意の装置を包含する。プリンタ、印刷エンジンなどの詳細は、周知であり、かつ提示される顕著な特徴に焦点を置いた本開示を維持するために、本明細書に詳細には記載されていない。本明細書のデバイスは、カラー、モノクロで印刷する、又はカラー若しくはモノクロの画像データを扱う、デバイスを包含することができる。前述のデバイスは全て、静電複写法及び/又は乾式複写法のマシン及び/又はプロセスに特に適用可能である。
【0047】
加えて、本明細書で使用される「右」、「左」、「縦の」、「水平の」、「頂部」、「底部」、「上側の」、「下側の」、「~の下に」、「~より下に」、「下にある」、「~の上方に」、「上にある」、「平行の」、「垂直の」などの用語は、(特に記載のない限り)それらが図面内で方向付けられ、示されているときの相対的な位置であると理解される。「触れている」、「~上に」、「直接接触して」、「当接している」、「直接隣接した」などの用語は、少なくとも1つの要素が別の要素に物理的に接触することを意味する(他の要素が記載の要素を分離させていない)。参考のため、本明細書において「ほぼ」という用語は、正確な数又は関係のごく近い割合(例えば、5%、10%、15%など)内であることを意味し、例えば、ほぼ垂直又は平行とは、正確に垂直又は平行の5%、10%、15%などの範囲内であることを意味する。
【0048】
更に、「自動化された」又は「自動的に」という用語は、プロセスが(マシン又はユーザによって)開始されると、1つ以上のマシンが、任意のユーザからの更なる入力なしにプロセスを実行することを意味する。加えて、「~するように適合された」などの用語は、デバイスが、本明細書に記載される処理において特定の点で特定の動作又は機能を自動的に実行する特殊な内部又は外部構成要素を有するように特に設計されていることを意味し、このような特殊な構成要素は、本明細書に示される処理点で指定された動作/機能を(場合によっては、操作者のいかなる入力もアクションもなしで)実行するように物理的に成形され、位置付けられている。本明細書の図面中、同じ識別番号は、同じ又は類似の項目を識別する。
【0049】
上記で開示された特徴及び機能及び他の特徴及び機能、又はこれらの代替物が、他の異なるシステム又は用途に望ましく組み合わされ得ることが理解されるであろう。様々な現在予期されていない、又は先行例のない代替物、修正、変形、又は改善が、その後に当業者によってなされてもよく、それらも以下の特許請求の範囲によって包含されることを意図している。特定の請求項自体に具体的に定義されない限り、本明細書におけるデバイスのステップ又は構成要素は、任意の特定の順序、数、位置、サイズ、形状、角度、色、又は材料に限定されるように、上記の実施例のいずれかからも暗示され又は持ち込まれることができない。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図3
図4
図5A
図5B
図6