(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-08
(45)【発行日】2023-12-18
(54)【発明の名称】車両インターネットにおけるデータ伝送方法及び端末デバイス
(51)【国際特許分類】
H04W 72/0446 20230101AFI20231211BHJP
H04W 4/40 20180101ALI20231211BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20231211BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20231211BHJP
【FI】
H04W72/0446
H04W4/40
H04W72/0453 110
H04W92/18
(21)【出願番号】P 2021500112
(86)(22)【出願日】2018-07-05
(86)【国際出願番号】 CN2018094681
(87)【国際公開番号】W WO2020006737
(87)【国際公開日】2020-01-09
【審査請求日】2021-06-07
【審判番号】
【審判請求日】2023-04-19
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】ルー、チエンシー
(72)【発明者】
【氏名】リン、ホエイ-ミン
【合議体】
【審判長】中木 努
【審判官】圓道 浩史
【審判官】新田 亮
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/115506(WO,A1)
【文献】特表2017-524308(JP,A)
【文献】Intel Corporation, “Details of resource pool design for sidelink V2V communication”, 3GPP TSG RAN WG1 Meeting #86 R1-166515, [online], 2016年08月13日, インターネット<URL:https://www.3gpp.org/FTP/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_86/Docs/R1-166515.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
3GPP TSG SA WG1-4
3GPP TSG CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスが、ネットワークデバイスにより送信された第1の制御情報を受信するステップと、
前記端末デバイスが、前記第1の制御情報に従ってサイドリンクの複数回の伝送に使用されるリソースを決定するステップと、を含み、
前記第1の制御情報は、前記サイドリンクの複数回の伝送に使用されるリソース情報を決定するために使用され、
前記サイドリンクの複数回の伝送に使用されるリソース情報は、前記サイドリンクの複数回の伝送に使用される時間領域リソース情報及び/又は周波数領域リソース情報を含
み、
前記第1の制御情報は第1の構成情報を含み、前記第1の構成情報は、前記複数回の伝送における2回の隣接する伝送間の時間オフセットを決定するために使用され、
前記端末デバイスが、前記第1の制御情報に従って前記サイドリンクの複数回の伝送に使用されるリソースを決定するステップは、
前記端末デバイスが、前記複数回の伝送における最初の伝送の時間領域リソース情報、前記複数回の伝送の伝送回数、及び前記2回の隣接する伝送間の時間オフセットに従って、前記複数回の伝送における毎回の伝送に使用される時間領域リソースを決定するステップを含むことを特徴とする
車両インターネットにおけるデータ伝送方法。
【請求項2】
前記最初の伝送の時間領域リソース情報は、前記第1の制御情報に従って決定されるか、又は前記端末デバイス上に事前構成されるか、又はネットワークデバイスにより構成され、前記伝送回数は、前記第1の制御情報に従って決定されるか、又は前記端末デバイス上に事前構成されるか、又はネットワークデバイスにより構成される
ことを特徴とする請求項
1に記載のデータ伝送方法。
【請求項3】
端末デバイスが、ネットワークデバイスにより送信された第1の制御情報を受信するステップと、
前記端末デバイスが、前記第1の制御情報に従ってサイドリンクの複数回の伝送に使用されるリソースを決定するステップと、を含み、
前記第1の制御情報は、前記サイドリンクの複数回の伝送に使用されるリソース情報を決定するために使用され、
前記サイドリンクの複数回の伝送に使用されるリソース情報は、前記サイドリンクの複数回の伝送に使用される時間領域リソース情報及び/又は周波数領域リソース情報を含み、
前記第1の制御情報は第1のインデックス情報を含み、前記第1のインデックス情報は、前記複数回の伝送における毎回の伝送に対応する時間領域リソース情報を指示するために使用される
ことを特徴とする
車両インターネットにおけるデータ伝送方法。
【請求項4】
前記端末デバイスが、前記第1の制御情報に従って前記サイドリンクの複数回の伝送に使用されるリソースを決定するステップは、
前記端末デバイスが、前記第1のインデックス情報及び第1の対応関係に従って前記複数回の伝送に使用される時間領域リソースを決定するステップを含み、
ここで、前記第1の対応関係は、インデックス情報と時間領域リソース情報の対応関係である
ことを特徴とする請求項
3に記載のデータ伝送方法。
【請求項5】
前記端末デバイスが、前記第1のインデックス情報に従って前記複数回の伝送の伝送回数を決定するステップをさらに含み、
前記第1のインデックス情報に対応する時間領域リソースは、前記複数回の伝送に使用される時間ユニットである
ことを特徴とする請求項
4に記載のデータ伝送方法。
【請求項6】
端末デバイスが、ネットワークデバイスにより送信された第1の制御情報を受信するステップと、
前記端末デバイスが、前記第1の制御情報に従ってサイドリンクの複数回の伝送に使用されるリソースを決定するステップと、を含み、
前記第1の制御情報は、前記サイドリンクの複数回の伝送に使用されるリソース情報を決定するために使用され、
前記サイドリンクの複数回の伝送に使用されるリソース情報は、前記サイドリンクの複数回の伝送に使用される時間領域リソース情報及び/又は周波数領域リソース情報を含み、
前記第1の制御情報は第2の構成情報を含み、前記第2の構成情報は、前記複数回の伝送における毎回の伝送の特定の時間ユニットに対する時間オフセット情報を決定するために使用され、
前記端末デバイスが、前記第1の制御情報に従って前記サイドリンクの複数回の伝送に使用されるリソースを決定するステップは、
前記端末デバイスが、前記特定の時間ユニットを基準として、前記毎回の伝送の前記特定の時間ユニットに対する時間オフセットに従って前記毎回の伝送に使用される時間領域リソースを決定するステップを含む
ことを特徴とする
車両インターネットにおけるデータ伝送方法。
【請求項7】
前記特定の時間ユニットは、前記第1の制御情報を運ぶ時間ユニットに従って決定される時間ユニットである
ことを特徴とする請求項
6に記載のデータ伝送方法。
【請求項8】
端末デバイスが、ネットワークデバイスにより送信された第1の制御情報を受信するステップと、
前記端末デバイスが、前記第1の制御情報に従ってサイドリンクの複数回の伝送に使用されるリソースを決定するステップと、を含み、
前記第1の制御情報は、前記サイドリンクの複数回の伝送に使用されるリソース情報を決定するために使用され、
前記サイドリンクの複数回の伝送に使用されるリソース情報は、前記サイドリンクの複数回の伝送に使用される時間領域リソース情報及び/又は周波数領域リソース情報を含み、
前記第1の制御情報は第2のビットマップを含み、前記第2のビットマップは、前記サイドリンクの複数回の伝送の周波数領域リソースを決定するために使用され、前記第2のビットマップ内の各ビットはシステム内の少なくとも1つの周波数領域ユニットに対応し、前記第2のビットマップ内の各ビットの値は、前記各ビットに対応する周波数領域ユニットがサイドリンク伝送に使用できるか否かを決定するために使用される
ことを特徴とする
車両インターネットにおけるデータ伝送方法。
【請求項9】
端末デバイスが、ネットワークデバイスにより送信された第1の制御情報を受信するステップと、
前記端末デバイスが、前記第1の制御情報に従ってサイドリンクの複数回の伝送に使用されるリソースを決定するステップと、を含み、
前記第1の制御情報は、前記サイドリンクの複数回の伝送に使用されるリソース情報を決定するために使用され、
前記サイドリンクの複数回の伝送に使用されるリソース情報は、前記サイドリンクの複数回の伝送に使用される時間領域リソース情報及び/又は周波数領域リソース情報を含み、
前記第1の制御情報は第3の構成情報を含み、前記第3の構成情報は、前記サイドリンクの複数回の伝送における毎回の伝送の周波数領域リソース長さ情報を決定するために使用される
ことを特徴とする
車両インターネットにおけるデータ伝送方法。
【請求項10】
前記複数回の伝送における毎回の伝送の周波数領域リソース長さ情報は、前記端末デバイス上に事前に構成されている
ことを特徴とする請求項
9に記載のデータ伝送方法。
【請求項11】
前記第1の制御情報は第4の構成情報を含み、前記第4の構成情報は、前記複数回の伝送における毎回の伝送の周波数領域開始位置を決定するために使用され、
前記端末デバイスが、前記第1の制御情報に従って前記サイドリンクの複数回の伝送に使用されるリソースを決定するステップは、
前記端末デバイスが、前記第3の構成情報に従って前記サイドリンクの複数回の伝送における毎回の伝送の周波数領域リソース長さ情報を決定し、及び前記第4の構成情報に従って前記複数回の伝送における毎回の伝送の周波数領域開始位置を決定するステップと、 前記端末デバイスが、前記複数回の伝送における毎回の伝送の周波数領域開始位置及び周波数領域リソース長さ情報に従って、前記複数回の伝送における毎回の伝送の周波数領域リソースを決定するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項
9に記載のデータ伝送方法。
【請求項12】
前記第1の制御情報はダウンリンク制御情報(DCI)であり、前記サイドリンクはサイドリンク制御チャネル(PSCCH)及び/又はサイドリンク共有チャネル(PSSCH)を含む
ことを特徴とする請求項1
~9のいずれか1項に記載のデータ伝送方法。
【請求項13】
プロセッサーと、
コンピュータプログラムを格納するメモリと、を備え、
前記プロセッサーは、前記メモリに格納されたコンピュータプログラムを呼び出して実行し、請求項1~
9のいずれか1項に記載のデータ伝送方法を実行するように構成されている
ことを特徴とする端末デバイス。
【請求項14】
コンピュータプログラムは、コンピュータに請求項1~
9のいずれか1項に記載のデータ伝送方法を実行させる
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は、通信分野に関し、特に車両インターネットにおけるデータ伝送方法及び端末デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
車両インターネットシステムは、ロングタームエボリューションビークルツービークル(Long Term Evaluation Vehicle to Vehicle:LTE V2V)通信に基づくサイドリンク(Sidelink:SL)伝送技術であり、通信データが基地局を介して受信又は送信される従来のLTEシステム方式とは異なり、車両インターネットシステムは、端末間直接通信の方式を使用するため、スペクトル効率がより高く、伝送遅延がより低い。
【0003】
この車両インターネットシステムでは、端末デバイスがサイドリンク上でデータ伝送を行うためのリソースは、ネットワークデバイスにより決定されることができる。具体的に、端末デバイスは、ネットワークデバイスからダウンリンク制御情報(Downlink Control Information:DCI)を受信し、その後、ダウンリンク制御情報に従ってサイドリンクデータの伝送リソースを決定することができ、ここで、DCI内でサイドリンクデータ伝送に対応する制御情報、例えば、時間-周波数リソース割り当て情報等が搬送され、DCIを受信した端末デバイスは、このDCIを検出することによってデータ伝送を行うための時間-周波数リソース位置等の情報を取得し、この時間-周波数リソース上でサイドリンクデータを伝送する。
【0004】
新無線(New Radio:NR)に基づくビークルトゥエブリシング(Vehicle to Everything:V2X)システムは自動運転をサポートする必要があるため、より高い信頼性のような車両間のデータ相互作用に対するより高い要件が提示され、したがって、サイドリンクの確実な伝送を如何に実現するかは、解決すべき緊急の問題である。
【発明の概要】
【0005】
本発明の実施例は、サイドリンクの複数回の伝送に使用されるリソースを決定して、サイドリンクデータの複数回の伝送を実現でき、データ伝送の信頼性を提供するのに有利な車両インターネットにおけるデータ伝送方法及び端末デバイスを提供する。
【0006】
第1の態様によれば、車両インターネットにおけるデータ伝送方法が提供され、前記方法は、端末デバイスが、ネットワークデバイスにより送信された第1の制御情報を受信するステップと、前記端末デバイスが、前記第1の制御情報に従ってサイドリンクの複数回の伝送に使用されるリソースを決定するステップと、を含み、前記第1の制御情報は、前記サイドリンクの複数回の伝送に使用されるリソース情報を決定するために使用される。
【0007】
第2の態様によれば、上記の第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行するための端末デバイスが提供される。具体的に、この端末デバイスは、上記の第1の態様又は第1の態様のいずれかの可能な実現形態における方法を実行するためのユニットを備える。
【0008】
第3の態様によれば、端末デバイスが提供され、この端末デバイスは、プロセッサーと、メモリとを備える。このメモリは、コンピュータプログラムを格納するために使用され、このプロセッサーは、このメモリに格納されたコンピュータプログラムを呼び出して実行し、上記の第1の態様又はその各実現形態における方法を実行するために使用される。
【0009】
第4の態様によれば、上記の第1の態様又はその各実現形態における方法を実現するためのチップが提供される。
【0010】
具体的に、このチップは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、このチップが搭載されたデバイスに上記の第1の態様又はその各実現形態における方法を実行させるためのプロセッサーを備える。
【0011】
第5の態様によれば、コンピュータプログラムを格納するためのコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供され、このコンピュータプログラムは、コンピュータに上記の第1の態様又はその各実現形態における方法を実行させる。
【0012】
第6の態様によれば、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品が提供され、このコンピュータプログラム命令は、コンピュータに上記の第1の態様又はその各実現形態における方法を実行させる。
【0013】
第7の態様によれば、コンピュータ上で実行されるときに、コンピュータに上記の第1の態様又はその各実現形態における方法を実行させるコンピュータプログラムが提供される。
【0014】
上記の技術案に基づき、端末デバイスは、ネットワークデバイスの第1の制御情報に従ってサイドリンクの複数回の伝送に使用されるリソースを決定することができ、さらに、この端末デバイスは、このサイドリンクの複数回の伝送に使用されるリソース上で他の端末デバイスにサイドリンクデータを複数回送信することができ、これにより、サイドリンク伝送の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の実施例に提供される通信システムアーキテクチャの概略図である。
【
図2】本発明の実施例に提供される車両インターネットにおけるデータ伝送方法の概略図である。
【
図3】本発明の実施例に提供される端末デバイスの概略ブロック図である。
【
図4】本発明の別の実施例に提供される端末デバイスの概略ブロック図である。
【
図5】本発明の実施例に提供されるチップの概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術案について説明する。なお、説明される実施例は、本発明の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。当業者が本発明の実施例に基づいて、創造的な労働をしていない前提で獲得する他のすべての実施例は、本発明の保護範囲に属する。
【0017】
本発明の実施例に係る技術案は、デバイスツーデバイス(Device to Device:D2D)通信システム、例えば、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution:LTE)に基づいてD2D通信を行う車両インターネットシステムに適用できることを理解されたい。端末間の通信データがネットワークデバイス(例えば、基地局)を介して受信又は送信される従来のLTEシステム方式とは異なり、車両インターネットシステムは端末間直接通信の方式を使用するため、スペクトル効率がより高く、伝送遅延がより低い。
【0018】
選択的に、車両インターネットシステムが基盤としている通信システムは、グローバルモバイル通信(Global System of Mobile communication:GSM)システム、シンボル分割多元接続(Code Division Multiple Access:CDMA)システム、広帯域シンボル分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access:WCDMA)システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service:GPRS)、LTEシステム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex:FDD)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex:TDD)、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunication System:UMTS)、グローバル相互接続マイクロ波アクセス(Worldwide Interoperability for Microwave Access:WiMAX)通信システム、5G新無線(New Radio:NR)システム等であってもよい。
【0019】
本発明の実施例における端末デバイスは、D2D通信を実現可能な端末デバイスであってもよい。例えば、車載端末デバイスであってもよく、5Gネットワークにおける端末デバイス又は将来進化する公衆陸上移動通信ネットワーク(Public Land Mobile Network:PLMN)における端末デバイス等であってもよく、本発明の実施例はこれを限定しない。
【0020】
図1は、本発明の実施例に係る1つの応用シナリオの概略図である。
図1は、1つのネットワークデバイス及び2つの端末デバイスを例示的に示しており、選択的に、本発明の実施例における無線通信システムは、複数のネットワークデバイスを含んでもよく、各ネットワークデバイスは、カバレッジ内に他の数の端末デバイスを含んでもよく、本発明の実施例はこれを限定しない。
【0021】
選択的に、この無線通信システムは、モビリティ管理エンティティ(Mobile Management Entity:MME)、サービングゲートウェイ(Serving Gateway:S-GW)、パケットデータネットワークゲートウェイ(Packet Data Network Gateway:P-GW)等の他のネットワークエンティティをさらに含んでもよく、又は、この無線通信システムは、セッション管理機能(Session Management Function:SMF)、統合データ管理(Unified Data Management:UDM)、認証サーバ機能(Authentication Server Function:AUSF)等の他のネットワークエンティティをさらに含んでもよく、本発明の実施例はこれを限定しない。
【0022】
この車両インターネットシステムでは、端末デバイスはモード3とモード4を使用して通信することができる。
【0023】
具体的に、端末デバイス121と端末デバイス122は、D2D通信モードで通信することができ、D2D通信を行う場合、端末デバイス121と端末デバイス122は、D2Dリンク、即ちサイドリンクSLを介して直接通信する。ここで、モード3では、端末デバイスの伝送リソースは基地局により割り当てられ、端末デバイスは基地局により割り当てられたリソースに従ってSL上でデータを送信することができる。基地局は、端末デバイスに単一回伝送のリソースを割り当ててもよく、端末に半静的伝送のリソースを割り当ててもよい。モード4では、端末デバイスは、センシング(sensing)+予約(reservation)の伝送方式を採用し、端末デバイスは、SLリソース上で伝送リソースを自律的に選択する。具体的に、端末デバイスは、センシングの方式によりリソースプール内の利用可能な伝送リソースセットを取得し、端末デバイスは、この利用可能な伝送リソースセットから1つのリソースをランダムに選択してデータを伝送する。
【0024】
車両インターネットシステムでは、他の伝送モードも定義することができ、例えば、端末デバイスのサイドリンク伝送リソースが基地局により割り当てられることをモード5で表し、端末デバイスがサイドリンク伝送リソースを自律的に選択することをモード6で表し、本実施例はこれを限定しない。
【0025】
D2D通信は、ビークルツービークル(Vehicle to Vehicle、単に「V2V」と称する)通信又はビークルツーエブリシング(Vehicle to Everything:V2X)通信を指してもよい。V2X通信では、Xは通常、無線送受信能力を備えた任意のデバイスを指してもよく、例えば、低速で移動する無線装置、高速で移動する車載デバイス、又は無線送受信能力を備えたネットワーク制御ノード等があるが、これらに限定されない。本発明の実施例は、主にV2X通信のシナリオに適用されるが、他の任意のD2D通信シナリオにも適用でき、本発明の実施例はこれを限定しないことを理解されたい。
【0026】
図2は、本発明の実施例に係る車両インターネットにおけるデータ伝送方法の概略フローチャートであり、この方法は、端末デバイス121又は端末デバイス122のような車両インターネットシステム内の端末デバイスにより実行されることができ、
図2に示すように、この方法200は、
端末デバイスが、ネットワークデバイスにより送信された第1の制御情報を受信するステップと、
前記端末デバイスが、前記第1の制御情報に従ってサイドリンクの複数回の伝送に使用されるリソースを決定するステップと、を含み、
前記第1の制御情報は、前記サイドリンクの複数回の伝送に使用されるリソース情報を決定するために使用される。
【0027】
具体的に、端末デバイスは、ネットワークデバイスにより送信された第1の制御情報を受信することができ、選択的に、この第1の制御情報は、DCIであってもよく、又は他のダウンリンク情報であってもよく、本発明の実施例はこれを限定しない。この第1の制御情報は、サイドリンクの複数回の伝送に使用されるリソースを決定するためにこの端末デバイスにより使用されることができ、例えば、この第1の制御情報は、この複数回の伝送に使用されるリソースを直接的又は間接的に指示することができ、したがって、端末デバイスは、この第1の制御情報に従ってサイドリンクの複数回の伝送に使用されるリソースを決定することができる。
【0028】
なお、本発明の実施例は、以下の2つのケースに適用可能である。
【0029】
ケース1:端末デバイスは、この第1の制御情報に従ってサイドリンクの複数回の伝送に使用されるリソースを決定し、さらに、このリソース上で他の端末デバイスにより複数回送信されたデータを受信することができ、選択的に、前記端末デバイスは、このリソース上で他の端末デバイスにより複数回送信された同じデータを受信し、これにより、サイドリンクのデータ伝送の信頼性を向上させることができる。
【0030】
ケース2:端末デバイスは、この第1の制御情報に従ってサイドリンクの複数回の伝送に使用されるリソースを決定し、さらに、このリソース上で他の端末デバイスにサイドリンクデータを複数回送信することができ、選択的に、前記端末デバイスは、このリソース上で他の端末デバイスに同じデータを複数回送信し、これにより、サイドリンクのデータ伝送の信頼性を向上させることができる。
【0031】
即ち、このサイドリンクの複数回の伝送に使用されるリソースは、他の端末デバイスにサイドリンクデータを複数回送信するために端末デバイスにより使用されるリソースであってもよく、この場合、この端末デバイスについては、このリソースは、送信リソースと見なすことができ、又は、この端末デバイスにサイドリンクデータを複数回送信するために他の端末デバイスにより使用されるリソース(このリソースは、ネットワークデバイスにより他の端末デバイスに構成されてもよい)であってもよく、この場合、この端末デバイスについては、このリソースは、受信リソースと見なすことができ、以下では、ケース2を例にして説明し、本発明における実施例は、ケース1にも適用可能であり、簡略化のため、詳細な説明は省略する。
【0032】
選択的に、本発明の実施例で説明されるリソース情報は、時間領域リソース情報及び/又は周波数領域リソース情報を含んでもよく、又は符号領域リソース情報等のようなサイドリンク伝送で使用される他のリソース情報を含んでもよく、本発明の実施例はこれを限定しない。
【0033】
本発明の実施例で説明されるリソースは、伝送リソース又は時間-周波数リソースと呼ばれることもあり、サイドリンク通信中にデータ又はシグナリングを運ぶために使用でき、例えば、このリソースは、物理サイドリンク制御チャネル(Physical Sidelink Control Channel:PSCCH)又は物理サイドリンク共有チャネル(Physical Sidelink Shared Channel:PSSCH)を複数回伝送するために使用できることを理解されたい。
【0034】
本発明の実施例では、この端末デバイスは、第1の制御情報に従って1つのリソースグループを決定することができ、この1つのリソースグループは、この複数回の伝送における毎回の伝送に使用でき、即ち、毎回の伝送に同じリソースが使用され、又は、この端末デバイスは、この第1の制御情報に従って複数のリソースグループを決定することもでき、各リソースグループが1回の伝送に対応する場合、毎回の伝送に対応するリソースが使用され、毎回の伝送に使用される周波数領域リソースは同じでも異なってもよく、本発明の実施例はこれを特に限定しないことを理解されたい。
【0035】
選択的に、幾つかの実施例では、この第1の制御情報に従ってこの複数回の伝送に使用される時間領域リソース情報のみを決定できる場合、この複数回の伝送に使用される周波数領域リソースは暗黙的に決定されてもよく、例えば、この端末デバイスは、固定周波数領域リソースを使用することができ、この固定周波数領域リソースは、この端末デバイス上に事前に構成されるか、ネットワークデバイス又は他の端末デバイスにより事前に構成されてもよく、利用可能な周波数領域リソースを事前にこの端末デバイスに通知するだけでよい。
【0036】
又は、他の実施例では、この第1の制御情報に従ってこの複数回の伝送に使用される周波数領域リソース情報のみを決定できる場合、この複数回の伝送に使用される時間領域リソースは暗黙的に決定されてもよく、例えば、この端末デバイスは、固定時間領域リソースを使用することができ、この固定時間領域リソースは、事前構成されるか、ネットワークデバイス又は他の端末デバイスにより構成されてもよく、利用可能な時間領域リソースを事前にこの端末デバイスに通知するだけでよい。又は、この端末デバイスが使用できる時間領域リソースとこの第1の制御情報を受信する時間領域リソースの間は1対1の対応関係があり、これにより、この第1の制御情報を受信する時間領域リソースに従って、どの時間領域リソースが利用可能であるかを決定することができる。例えば、この端末デバイスは、この第1の制御情報を受信する時間ユニットの後のs*T番目の時間ユニットをこの複数回の伝送に使用される時間領域リソースとして決定することができ、選択的に、Tは2、4、8等であってもよく、1≦s≦Mであり、Mは前記複数回の伝送の総回数を表す。
【0037】
選択的に、幾つかの実施例では、PSCCH及び/又はPSSCHに使用される時間領域リソース及び周波数領域リソースは、両方ともこの第1の制御情報により決定されることができ、このPSCCHとそれに対応するPSSCHの時間領域リソース又は周波数領域リソースに対応関係がある場合、この第1の制御情報のみによりそれらのうちの一方を決定することもでき、もう一方に対応する時間領域リソース又は周波数領域リソースはこの対応関係に従って決定される。
【0038】
例えば、PSCCHとそれに対応するPSSCHの時間領域開始位置に対応関係がある場合、例えば、1つのサーブフレーム内の最初のシンボルがPSCCHの時間領域開始位置であり、このPSCCHが4つのシンボルを占め、5番目のシンボルがPSSCHの時間領域開始位置であり、即ち、PSCCH及びそれに対応するPSSCHの時間領域開始位置が、それぞれ1つのサーブフレーム内の最初のシンボル及び5番目のシンボルである場合、この第1の制御情報によりこのPSCCHに対応するサーブフレームを指示して、PSCCH及びPSSCHの時間領域開始位置がこのサーブフレーム内の最初のシンボル及び5番目のシンボルであることを決定することができる。
【0039】
別の例として、PSCCHとそれに対応するPSSCHの周波数領域開始位置に対応関係がある場合、これにより、この第1の制御情報に従ってPSCCHの周波数領域開始位置を決定することができ、この対応関係に従って、このPSCCHに対応するPSSCHの周波数領域開始位置を決定することができ、選択的に、PSCCHとそれに対応するPSSCHの周波数領域開始位置が同じである場合、このPSCCH又はPSSCHの周波数領域開始位置を指示するこの第1の制御情報を提供するだけでよい。
【0040】
つまり、この第1の制御情報に従ってサイドリンクの複数回の伝送に使用されるリソース情報の一部のみを決定できる場合、他のリソース情報は暗黙的に決定されてもよく、例えば、他のリソース情報は、この端末デバイス上に事前に構成されるか、又はネットワークデバイス又は他の端末デバイスにより事前に構成されてもよく、又は既知のリソース情報(例えば、この第1の制御情報を受信する周波数領域リソース又は時間領域リソース)と対応関係等を有してもよく、本発明の実施例はこれを限定しない。
【0041】
以下では、具体的な実施例に関連して、サイドリンクの複数回の伝送に使用される時間領域リソース及び周波数領域リソースの決定方式をそれぞれ紹介する。
【0042】
1.サイドリンクの複数回の伝送に使用される時間領域リソースの決定方式。
【0043】
本発明の実施例では、時間領域リソースの単位は、時間ユニット又は時間領域ユニットと呼ばれてもよく、1つの時間ユニットは、タイムスロット、シンボル、サーブフレーム又は短い伝送時間間隔(short Transmission Time Interval:sTTI)、又は時間長さを計量するために使用できる他の量であってもよく、本発明はこれを限定しないことを理解されたい。以下の実施例は、主にサーブフレームを例にして紹介されるが、本発明の実施例に対するいかなる制限も構成すべきではない。
【0044】
実施例1:
前記第1の制御情報は第1のビットマップを含み、前記第1のビットマップは、前記サイドリンクの複数回の伝送の時間領域リソースを決定するために使用され、前記第1のビットマップ内の各ビットはサイドリンク内の少なくとも1つの時間ユニットに対応し、前記第1のビットマップ内の各ビットの値は、前記各ビットに対応する時間ユニットがサイドリンク伝送に使用できるか否かを決定するために使用される。
【0045】
選択的に、この第1のビットマップがPビットを含み、ここで、Pは1より大きい整数であり、各ビットが少なくとも1つの時間ユニットに対応する場合、ビットの値により対応する時間ユニットがサイドリンク伝送に使用できるか否かを決定することができ、したがって、この端末デバイスは、このPビットに対応する時間ユニットのうち、サイドリンク伝送に使用できる時間ユニットをサイドリンクの複数回の伝送に使用される時間ユニットとして決定することができ、さらに、これらの時間ユニット上で他の端末デバイスにサイドリンクデータを複数回送信することができ、これにより、サイドリンク伝送の信頼性を向上させることができる。
【0046】
例えば、この第1のビットマップは8ビットを含み、各ビットは1つのサーブフレームに対応し、この8ビットにより対応する8つのサーブフレームがサイドリンク伝送に使用できるか否かを指示することができる。選択的に、この8つのサーブフレームは、この第1の制御情報を受信する現在のサイドリンクサーブフレームから始まる8つのサーブフレームであってもよく、ここで、最上位ビットは現在のサーブフレームに対応し、以下同様である。この第1のビットマップが10100101である場合、現在のサーブフレームから始まる1、3、6、8番目のサーブフレームがサイドリンク伝送に使用できることを決定することができ、したがって、この端末デバイスは、上記の利用可能なサーブフレーム上で他の端末にサイドリンクデータを複数回送信することができ、データ伝送の信頼性を向上させることができる。
【0047】
本発明の実施例では、どのサーブフレーム上でサイドリンク伝送を行うかを決定した後、具体的に各サーブフレーム内のどのシンボル上でサイドリンクデータを伝送するかは、リソースプールの構成に従って決定することができ、本発明の実施例はこれを特に限定せず、例えば、1つのサーブフレーム内の最初のH個のシンボルがPSCCHの伝送に使用され、残りのシンボルがPSSCHの伝送に使用される場合、この端末デバイスは、利用可能なサーブフレーム内の最初のH個のシンボル上でPSCCHを伝送し、利用可能なサーブフレームの他のシンボル上でPSSCHを伝送することができることを理解されたい。
【0048】
なお、この第1のビットマップ内の各ビットに対応する時間ユニットは、第1の時間ユニットに対して相対的であってもよい。選択的に、この第1の時間ユニットは、無線フレーム内の最初の時間ユニット又は無線フレーム周期内の最初の時間ユニットであってもよく、又はこの第1の時間ユニットは、この端末デバイス上に事前構成された時間ユニット、又はネットワークデバイス又は他の端末により構成された時間ユニットであってもよく、例えば、ネットワークデバイスはDCIによりこの第1の時間ユニットを構成でき、他の端末はSCIによりこの第1の時間ユニットを構成でき、又は、この第1の時間ユニットは、この第1の制御情報を受信する第2の時間ユニットに従って決定されてもよい。
【0049】
本発明の実施例では、前記サーブフレーム、無線フレーム、又は無線フレーム周期は、ダウンリンクのサーブフレーム、無線フレーム、又は無線フレーム周期を指すか、又はサイドリンクのサーブフレーム、無線フレーム、又は無線フレーム周期を指してもよいことを理解されたい。
【0050】
例えば、この第2の時間ユニットは、この端末デバイスがこの第1の制御情報を受信するサイドリンク上の時間ユニットであってもよく、一実現形態では、この端末デバイスは、この第2の時間ユニットをこの第1の時間ユニットとして決定してもよく、又はこの第2の時間ユニットの後のa番目のサイドリンク時間ユニットをこの第1の時間ユニットとして決定してもよく、aは1より大きい整数であり、選択的に、このaは2、4、8等であってもよく、例えば、この第2の時間ユニットがサイドリンクサーブフレームnである場合、この第1の時間ユニットはサイドリンクサーブフレームn+4であってもよい。ここで、パラメーターaは事前構成されるか、又はネットワークにより構成されるか、又は制御シグナリングを通じて他の端末により指示されてもよい。
【0051】
別の例として、この第2の時間ユニットはこの端末デバイスがこの第1の制御情報を受信するダウンリンク上の時間ユニットであってもよく、一実現形態では、この端末デバイスは、この第2の時間ユニットをこの第1の時間ユニットとして決定してもよく、又はこの第2の時間ユニットの後のb番目のダウンリンク時間ユニットをこの第1の時間ユニットとして決定してもよく、bは1より大きい整数であり、選択的に、このbは2、4、8等であってもよく、例えば、この第2の時間ユニットがダウンリンクサーブフレームnである場合、この第1の時間ユニットはダウンリンクサーブフレームn+4であってもよい。ここで、パラメーターbは事前構成されるか、又はネットワークにより構成されるか、又は制御シグナリングを通じて他の端末により指示されてもよい。
【0052】
実施例2:
前記第1の制御情報は第1の構成情報を含み、前記第1の構成情報は、前記複数回の伝送における2回の隣接する伝送間の時間オフセットを決定するために使用される。
【0053】
選択的に、この第1の構成情報は、2回の隣接する伝送間の時間オフセットを直接指示することができ、又は、第1の構成情報はインデックス値であってもよく、このインデックス値と事前構成されたインデックス値と時間オフセットとの対応関係により、対応する時間オフセットを決定することができ、本発明の実施例は、この第1の構成情報の指示方式を限定しない。
【0054】
したがって、この端末デバイスは、この第1の制御情報内の第1の構成情報に従って、複数回の伝送における2回の隣接する伝送間の時間オフセットを決定することができ、さらに、最初の伝送に対応する時間領域リソース及び伝送回数の情報と組み合わせて、この複数回の伝送における毎回の伝送に対応する時間領域リソースを決定することができる。
【0055】
例えば、第1の構成情報が、時間オフセットが2つの時間ユニットであり、伝送回数が4であり、最初の伝送に対応する時間ユニットが4であると指示する場合、この時間ユニット4は第3の時間ユニットに対して相対的であってもよく、この第3の時間ユニットの決定方式は、前述の第1の時間ユニットの決定方式を参照でき、ここで詳細な説明を省略する。この第3の時間ユニットがこの第1の制御情報を受信する現在のサイドリンク時間ユニットである場合、4回の伝送に対応する時間ユニットは、それぞれ現在の時間ユニットから始まる4、6、8、10番目の時間ユニットである。
【0056】
幾つかの実現形態では、この2回の隣接する伝送間の時間オフセットは、この第1の制御情報により決定されてもよいことを理解されたい。他の実現形態では、この時間オフセットは暗黙的に決定されてもよく、選択的に、この時間オフセットは、この端末デバイス上に事前構成されるか、又はネットワークデバイス又は他の端末により構成されてもよい。例えば、この時間オフセットはQであってもよく、Qは0以上の整数であり、つまり、複数回の伝送は、隣接する時間ユニット、又は固定数の間隔をあけた時間ユニット、又は固定長さの時間量を使用することができる。
【0057】
選択的に、幾つかの実施例では、この最初の伝送に対応する時間領域リソースは、この第1の制御情報により決定されてもよく、又は、他の実施例では、この最初の伝送に対応する時間領域リソースは、暗黙的に決定され、例えば、この端末デバイス上に事前構成されるか、又はネットワークデバイス又は他の端末により構成されてもよく、本発明の実施例はこれを限定しない。
【0058】
具体的な実現では、この第1の制御情報は第7の構成情報を含んでもよく、この第7の構成情報は、この最初の伝送に対応する時間領域リソースを決定するために使用され、ここで、この第7の構成情報の指示方式は、この第1の構成情報を参照でき、選択的に、この第7の構成情報は、実施例1で説明したビットマップの方式を使用してこの最初の伝送に対応する時間領域リソースを指示してもよく、ここで詳細な説明を省略する。又は、この第7の構成情報はパラメーターcであり、このパラメーターcは、この第1の制御情報の受信に対する最初の伝送の時間オフセットを表し、サーブフレームnでこの第1の制御情報が受信される場合、この最初の伝送はサーブフレームn+cとして決定され、選択的に、cは2、4、8等であってもよい。
選択的に、幾つかの実施例では、この複数回の伝送の伝送回数は、この第1の制御情報により決定されてもよく、又は他の実施例では、この複数回の伝送の伝送回数は暗黙的に決定されてもよく、選択的に、この伝送回数は、この端末デバイス上に事前構成されるか、又はネットワークデバイス又は他の端末により構成されてもよく、本発明の実施例はこれを限定しない。選択的に、この複数回の伝送の伝送回数は、デフォルト回数、例えば、2回又は4回であってもよい。
【0059】
具体的な実現では、この第1の制御情報は第8の構成情報を含んでもよく、この第8の構成情報は、この複数回の伝送の伝送回数を決定するために使用され、例えば、この第8の構成情報は、この複数回の伝送の伝送回数を直接指示することができる。
【0060】
この実施例2では、2回の隣接する伝送間の時間オフセットが同じである場合、この第1の構成情報は1つの時間オフセットのみを含んでもよく、又はこの複数回の伝送における2回の隣接する伝送間の時間オフセットが異なる場合、この第1の構成情報は複数の時間オフセットを含んでもよく、伝送の前後順序に従って2回の隣接する伝送間の時間オフセットを順次指示することを理解されたい。例えば、伝送回数は4であり、最初の伝送と2回目の伝送の時間オフセットは2つの時間ユニットであり、2回目の伝送と3回目の伝送の時間オフセットは3つの時間ユニットであり、3回目の伝送と4回目の伝送の時間オフセットは2つの時間ユニットであり、この第1の構成情報は3つの時間オフセットを含んでもよく、それぞれ2、3、及び2であり、最初の伝送から4回目の伝送までの2回の隣接する伝送間の時間オフセットをそれぞれ指示する。
【0061】
実施例3:
前記第1の制御情報は第1のインデックス情報を含み、前記第1のインデックス情報は、前記複数回の伝送における毎回の伝送に対応する時間領域リソース情報を指示するために使用される。
【0062】
この実施例3では、この端末デバイス上には第1の対応関係が構成されており、選択的に、この第1の対応関係は、事前構成されるか、又はネットワークデバイス又は他の端末により構成されてもよく、この第1の対応関係は、インデックス値と時間領域リソースの対応関係であり、したがって、この端末デバイスは、この第1の制御情報に含まれる第1のインデックス情報に従って、この第1の対応関係と組み合わせて、サイドリンクの複数回の伝送に使用される時間領域リソースを決定することができる。
【0063】
限定ではなく例として、この第1の対応関係は、表1に示すとおりであってもよい。
【表1】
【0064】
選択的に、この実施例3では、この複数回の伝送の伝送回数は、この第1の制御情報内の他のパラメーター又は情報により決定されてもよく、又は事前構成されるか又はネットワークにより構成されてもよく、又は一可能な実現形態では、この第1のインデックス情報によりこの複数回の伝送の伝送回数を決定することができ、この場合、この第1のインデックス情報に対応する時間領域リソースは、この複数回の伝送に使用されるそれぞれの対応する時間ユニットである。
【0065】
例えば、この第1のインデックス情報が8である場合、表1を検索すると、対応するサーブフレーム番号1、2、3、4が得られ、インデックス8は4回の伝送を表し、このサーブフレーム番号は、特定の時間ユニットに対して相対的であってもよく、この特定の時間ユニットの決定方式は、実施例1における第1の時間ユニットを参照でき、この特定の時間ユニットとしてこの第1の制御情報を受信する現在のサイドリンクサーブフレームを例にすると、この4回の伝送に対応するサーブフレームは、それぞれ現在のサーブフレームから始まる1、2、3、4番目のサーブフレームである。この第1のインデックス情報が12である場合、表1を検索すると、インデックス12が8回の伝送に対応し、この8回の伝送に対応するサーブフレームが、それぞれ現在のサーブフレームから始まる1、3、5、7、9、11、13、15番目のサーブフレームであることが分かる。
【0066】
実施例4:
前記第1の制御情報は第2の構成情報を含み、前記第2の構成情報は前記複数回の伝送における毎回の伝送の特定の境界に対する時間オフセットを決定するために使用される。例えば、この第2の構成情報は、この毎回の伝送の特定の境界に対する時間オフセット又はオフセットされた時間ユニットの数を直接指示することができ、又は、この第2の構成情報は複数のインデックス値であってもよく、各インデックス値は、対応する1回の伝送の特定の境界に対する時間オフセット又は時間ユニットのインデックスを指示するために使用され、本発明の実施例は、この第2の構成情報の指示方式を特に限定しない。
【0067】
さらに、この端末デバイスは、この特定の境界を基準として、毎回の伝送のこの特定の境界に対する時間オフセットと組み合わせて、この毎回の伝送に対応する時間領域リソースを決定することができる。
【0068】
なお、この特定の境界の決定方式は、実施例1における第1の時間ユニットを参照でき、ここで詳細な説明を省略し、以下では、この特定の境界としてこの第1の制御情報を運ぶ現在のサーブフレームを例にして説明する。
【0069】
時間オフセットが5ビットで表される場合、指示される最大の時間オフセットは32個のサーブフレームであり、伝送回数が2回である場合、この伝送回数の決定方式は、実施例2を参照でき、2回の伝送に対応する時間オフセットがそれぞれ00010及び00100である場合、2回の伝送に対応する時間領域リソースが、それぞれ現在のサーブフレームから始まる2番目のサーブフレーム及び4番目のサーブフレームであることを表すことができる。
【0070】
選択的に、この第1の制御情報は、この複数回の伝送に使用される時間領域リソースのタイプ情報、例えば、時間領域が隣接するか否かを指示するための第1の指示情報をさらに含んでもよく、時間領域が隣接する場合、この端末デバイスは、最初の伝送の時間領域リソース位置に従って、毎回の伝送の時間領域リソースを決定することもできる。
【0071】
サイドリンクの複数回の伝送に使用される時間領域リソースの上記の決定方式は、単なる例にすぎず、本発明の実施例に対するいかなる制限も構成すべきではなく、上記の実施例は、単独で又は組み合わせて使用することができ、例えば、実施例4に従って最初の伝送の時間領域リソース位置を決定し、その後、実施例2又は実施例1と組み合わせて、後続の数回の伝送に使用される時間領域リソースを決定することができることを理解されたい。
【0072】
要約すると、この最初の伝送に対応する時間領域リソース情報、2回の隣接する伝送間の時間オフセット、伝送回数、毎回の伝送の特定の境界に対する時間オフセット等の情報は、すべて第1の制御情報により決定されてもよく、又は情報の一部が第1の制御情報により決定されてもよく、他の情報は暗黙的に決定されてもよく、例えば、事前構成されるか又はネットワークにより構成された情報であってもよい。
【0073】
この最初の伝送に対応する時間領域リソース情報、2回の隣接する伝送間の時間オフセット、伝送回数、毎回の伝送の特定の境界に対する時間オフセット等の情報は、同じDCIに従って決定されてもよく、又は異なるDCIに従って決定されてもよく、本発明の実施例はこれを限定しないことを理解されたい。例えば、最初の伝送に対応する時間領域リソース情報は、第1のDCIに従って決定されることができ、2回の隣接する伝送間の時間オフセットは、第2のDCIに従って決定されることができ、以下同様である。
【0074】
2、サイドリンクの複数回の伝送に使用される周波数領域リソースの決定方式。
【0075】
本発明の実施例では、周波数領域リソースの単位は、周波数領域ユニットと呼ばれる場合があり、1つの周波数領域ユニットは、物理リソースブロック(physical resource block:PRB)、リソースブロックグループ(Resource Block Group:RBG)、サブバンド、又は他の固定周波数領域長さであってもよく、本発明の実施例はこれを限定せず、ここで、RBG及びサブバンドは連続する複数のPRBを含むことを理解されたい。以下の実施例は、主にサブバンドを例にして紹介されるが、本発明の実施例に対するいかなる制限も構成すべきではない。
【0076】
実施例5:
前記第1の制御情報は第2のビットマップを含み、前記第2のビットマップは、前記サイドリンクの複数回の伝送の周波数領域リソースを決定するために使用され、前記第2のビットマップ内の各ビットはシステム内の少なくとも1つの周波数領域ユニットに対応し、前記第2のビットマップ内の各ビットの値は、前記各ビットに対応する周波数領域ユニットがサイドリンク伝送に使用できるか否かを決定するために使用される。
【0077】
選択的に、この第2のビットマップがLビットを含み、各ビットが少なくとも1つの周波数領域ユニットに対応する場合、ビットの値により対応する周波数領域ユニットがサイドリンク伝送に使用できるか否かを決定することができ、したがって、この端末デバイスは、このLビットに対応する周波数領域ユニットのうち、サイドリンク伝送に使用できる周波数領域ユニットをサイドリンクの複数回の伝送に使用される周波数領域ユニットとして決定することができ、さらに、これらの周波数領域ユニット上で他の端末デバイスにより送信された複数回の伝送を受信することができ、これにより、サイドリンク伝送の信頼性を向上させることができる。
【0078】
例えば、この第2のビットマップは10ビットを含み、各ビットは1つのサブバンドに対応し、この10ビットにより対応する10個のサブバンド(サブバンド0~サブバンド9)がサイドリンク伝送に使用できるか否かを指示することができ、ここで、最下位ビットは最下位サブバンドインデックスに対応し、この第2のビットマップが1010101010である場合、サブバンド1、サブバンド3、サブバンド5、サブバンド7、及びサブバンド9がサイドリンク伝送に使用できることを決定することができる。したがって、この端末デバイスは、上記の利用可能なサブバンド上で他の端末デバイスにより複数回送信されたサイドリンクデータを受信することができる。
【0079】
本発明の実施例では、どのサブバンド上でサイドリンク伝送を行うかを決定した後、具体的に各サブバンド内のどのPRB上でサイドリンクデータを伝送するかは、リソースプールの構成に従って決定することができ、例えば、1つのサブバンド内の最初のK個のPRBがPSCCHの伝送に使用され、残りのPRBがPSSCHの伝送に使用される場合、この端末デバイスは、利用可能なサブバンド内の最初のK個のPRB上でPSCCHを伝送し、利用可能なサブバンドの他のPRB上でPSSCHを伝送することができ、ここで、Kは1以上の整数であることを理解されたい。
【0080】
実施例6:
前記第1の制御情報は第3の構成情報を含み、前記第3の構成情報は、前記サイドリンクの複数回の伝送における毎回の伝送の周波数領域リソース長さ情報を決定するために使用される。
【0081】
前述の第1の構成情報と同様に、この第3の構成情報も、この毎回の伝送に対応する周波数領域リソース長さを直接指示することができ、又はこの第3の構成情報も、複数のインデックス値であってもよく、この複数のインデックス値によりこの複数回の伝送の周波数領域リソース長さを指示し、本発明の実施例はこれを特に限定しない。
【0082】
選択的に、この本発明の実施例では、この毎回の伝送の周波数領域リソース長さ情報も暗黙的に構成されてもよく、例えば、この毎回の伝送に対応する周波数領域リソース長さは、デフォルト長さ、例えば、1つのサブバンド又は2つのサブバンド等であってもよく、又はこの周波数領域リソース長さは、この端末デバイス上に事前構成されるか、又はネットワークデバイス又は他の端末により構成された周波数領域長さであってもよく、本発明の実施例はこれを限定しない。
【0083】
さらに、この端末デバイスは、この複数回の伝送における毎回の伝送に対応する周波数領域リソース長さに従って、さらに毎回の伝送に対応する周波数領域開始位置と組み合わせて、毎回の伝送に対応する周波数領域リソースを決定することができ、以下では、方式1及び方式2と組み合わせて、毎回の伝送の周波数領域開始位置の決定方式を紹介する。
【0084】
方式1:
前記第1の制御情報は第4の構成情報を含み、前記第4の構成情報は、前記複数回の伝送における毎回の伝送の周波数領域開始位置を決定するために使用される。
【0085】
即ち、第1の制御情報内で第4の構成情報が搬送されることで、この端末デバイスは、この第4の構成情報に従って毎回の伝送に対応する周波数領域開始位置を決定することができる。
【0086】
選択的に、この第4の構成情報は、毎回の伝送に対応する開始周波数領域ユニットのインデックスを指示するために使用されることができ、例えば、システムを10個のサブバンドに分割した場合、4ビットの情報を使用して1つのサブバンドインデックス(0~9)を表すことができ、伝送回数が2回である場合、2つの4ビットにより毎回の伝送の周波数領域開始位置を指示することができ、この4ビットの情報がそれぞれ0010及び0110である場合、サブバンド2及びサブバンド6がそれぞれ2回の伝送の周波数領域開始位置に対応することを決定することができる。
【0087】
さらに、この端末デバイスは、前記複数回の伝送における毎回の伝送の周波数領域開始位置及び周波数領域リソース長さ情報に従って、前記複数回の伝送における毎回の伝送の周波数領域リソースを決定する。
【0088】
上記の例に続いて、最初の伝送の周波数領域リソース長さが2つのサブバンドであり、2回目の伝送の周波数領域リソース長さが1つのサブバンドである場合、この端末デバイスは、サブバンド2及びサブバンド3上で最初の伝送を行い、サブバンド6上で2回目の伝送を行うことができ、又はサブバンド6及びサブバンド7上で最初の伝送を行い、サブバンド2上で2回目の伝送を行ってもよい。
【0089】
選択的に、この第1の制御情報は、最低周波数領域開始位置(又は最低周波数領域ユニット、最小のサブバンドインデックス値を持つ周波数領域ユニットとして理解できる)がこの複数回の伝送におけるm回目の伝送に対応することを指示するための第1のパラメーターをさらに含んでもよく、
であり、ここで、Mは伝送の総回数であり、この複数回の伝送における他のM-1回の伝送も順次決定できる。
【0090】
上記の例に続いて、第1のパラメーターが、サブバンド2が2回目の伝送に対応することを指示する場合、このサブバンド6は最初の伝送に対応し、即ち、最初の伝送の周波数領域開始位置はサブバンド6であり、2回目の伝送の周波数領域開始位置はサブバンド2であり、したがって、この端末デバイスは、サブバンド6及びサブバンド7上で最初の伝送を行い、サブバンド2上で2回目の伝送を行うことができる。
【0091】
選択的に、幾つかの実施例では、この第1のパラメーターは、最高周波数領域開始位置がこの複数回の伝送におけるどの回の伝送に対応するかを指示するために使用されてもよく、又は、いずれかの周波数領域開始位置がこの複数回の伝送におけるどの回の伝送に対応するかを指示してもよく、具体的な実現は類似しており、ここで詳細な説明を省略する。
【0092】
方式2:
前記第1の制御情報は第3のビットマップを含み、前記第3のビットマップ内の各ビットはシステム内の少なくとも1つの周波数領域ユニットに対応し、前記第3のビットマップで第1の値を取るビット数は、前記複数回の伝送の伝送回数を決定するために使用され、前記第3のビットマップで前記第1の値を取るビットに対応する周波数領域ユニットは、前記複数回の伝送における毎回の伝送の周波数領域開始位置を決定するために使用される。
【0093】
選択的に、この第1の値は0又は1であってもよく、この第1の値として1を例にして説明する。
【0094】
例えば、システム帯域幅が20MHzであり、サブバンドを単位として、各サブバンドに10個のPRBが含まれる場合、10個のサブバンドを含み、第3のビットマップの10ビットにそれぞれ対応し、この第3のビットマップが00 0010 0100であり、ここで、最下位ビットが最低サブバンドインデックスに対応し、値が1のビット数が2である場合、伝送回数が2であり、それぞれ対応する周波数領域開始位置がサブバンド2及びサブバンド5であることを決定することができる。
【0095】
この第3のビットマップ内のビット順序は、サブバンドインデックスの低い順に並べられるため、複数回の伝送の周波数領域開始位置もサブバンドインデックス順序の低い順に並べられることが限定され、サイドリンク伝送の柔軟性を向上させるために、この第1の制御情報は、最低周波数領域開始位置(又は最低周波数領域ユニット、最小のインデックス値を持つ周波数領域ユニットとして理解できる)がこの複数回の伝送におけるk回目の伝送に対応することを指示するための第2のパラメーターをさらに含んでもよく、
であり、ここで、Mは伝送総回数であり、この複数回の伝送における他のM-1回の伝送も順次決定できる。
【0096】
前の例では、この第2のパラメーターは1ビットであってもよく、この第2のパラメーターが0である場合、最低サブバンドが最初の伝送に対応することを表し、1である場合は、最低サブバンドが2回目の伝送に対応することを表すものとする。この第2のパラメーターが1である場合、2回目の伝送がサブバンド2から始まり、最初の伝送がサブバンド6から始まることを決定することができる。又は、この第3のビットマップが0010101010であり、即ち、伝送回数が4であり、周波数領域開始位置がサブバンド1、サブバンド3、サブバンド5、及びサブバンド7である場合、この第2のパラメーターは2ビットであってもよく、00~11の値により最低サブバンドが最初の伝送から4回目の伝送に対応することをそれぞれ指示し、この第2のパラメーターが10であり、最低サブバンドが3回目の伝送に対応することを表す場合、4回の伝送にそれぞれ対応する周波数領域開始位置がサブバンド5、サブバンド7、サブバンド1、及びサブバンド3であることを決定することができる。
【0097】
実施例7:
前記第1の制御情報は第5の構成情報を含み、前記第5の構成情報は、前記複数回の伝送における2回の隣接する伝送間の周波数領域開始位置オフセットを決定するために使用される。選択的に、この第5の構成情報は、2回の隣接する伝送間の周波数領域開始位置オフセットを直接指示することができ、又は、第1の構成情報はインデックス値であってもよく、このインデックス値と事前構成されたインデックス値と周波数領域オフセットとの対応関係により、対応する周波数領域オフセットを決定することができ、本発明の実施例は、この第5の構成情報の指示方式を限定しない。
【0098】
したがって、この端末デバイスは、この第1の制御情報内の第5の構成情報に従って、複数回の伝送における2回の隣接する伝送間の周波数領域開始位置オフセットを決定することができ、さらに、最初の伝送に対応する周波数領域開始位置、この複数回の伝送の伝送回数、及び毎回の伝送の周波数領域リソース長さと組み合わせて、この複数回の伝送における毎回の伝送に対応する周波数領域リソースを決定することができる。
【0099】
例えば、第5の構成情報が、周波数領域オフセットが4つのサブバンドであり、伝送回数が4であり、最初の伝送に対応する周波数領域開始位置がサブバンド2であり、周波数領域長さが2つのサブバンドであることを指示する場合、4回の伝送に対応する周波数領域開始位置は、それぞれサブバンド2、サブバンド6、サブバンド10、サブバンド14であり、毎回の伝送は2つのサブバンドを占める。
【0100】
選択的に、この最初の伝送に対応する周波数領域開始位置は、この第1の制御情報により決定されてもよく、又はこの最初の伝送に対応する周波数領域開始位置は、暗黙的に決定され、例えば、この端末デバイス上に事前構成されるか、又はネットワークデバイス又は他の端末により構成されるか、又は前記第1の制御情報の受信リソースに従って決定されてもよく、本発明の実施例はこれを限定しない。具体的な実現は、前述の実施例における第7の構成情報の指示方式を参照し、ここで詳細な説明を省略する。
【0101】
なお、この実施例7では、2回の隣接する伝送間の周波数領域開始位置の周波数領域オフセットが同じである場合、この第5の構成情報は1つの周波数領域オフセットのみを含んでもよく、又はこの複数回の伝送における2回の隣接する伝送間の周波数領域オフセットが異なる場合、この第5の構成情報は複数の周波数領域オフセットを含んでもよく、伝送の前後順序に従って2回の隣接する伝送間の周波数領域開始位置オフセットを順次指示し、例えば、伝送回数は4であり、最初の伝送と2回目の伝送の周波数領域開始位置オフセットは2つのサブバンドであり、2回目の伝送と3回目の伝送の周波数領域開始位置オフセットは3つの周波数領域オフセットであり、3回目の伝送と4回目の伝送の周波数領域開始位置オフセットは2つのサブバンドであり、この第5の構成情報は3つの周波数領域オフセットを含んでもよく、それぞれ2、3、2であり、最初の伝送から4回目の伝送までの2回の隣接する伝送間の周波数領域開始位置オフセットをそれぞれ指示する。
【0102】
実施例8:
前記第1の制御情報は第6の構成情報を含み、前記第6の構成情報はN個のリソース指示値(Resource Indication Value:RIV)を含み、前記N個のRIVは、前記複数回の伝送の周波数領域開始位置及び/又は周波数領域長さを決定するために使用される。
【0103】
例えば、このRIV値は、1回の伝送の開始PRBインデックス(n_PRB_start)及び連続するPRB数(L_PRB)に対応することができ、限定ではなく例として、このRIVは次の式に従って決定できる。
【0104】
ここで、N_PRBはリソースプール内のPRBの総数を表す。
【0105】
選択的に、幾つかの実施例では、第1の制御情報は1つのRIV値を含み、このRIV値は、最初の伝送の周波数領域開始位置及び周波数領域リソース長さを指示するために使用される。
【0106】
この場合、第1の制御情報は、複数回の伝送の周波数領域開始位置を決定するための第9の構成情報をさらに含み、例えば、第9の構成情報は、2回の隣接する伝送間の周波数領域開始位置オフセットであるか、又は最初の伝送以外の他のM-1回の伝送の周波数領域開始位置等であってもよく、具体的な指示方式は、前述の実施例の関連する説明を参照でき、ここで詳細な説明を省略する。
【0107】
上記の実施例を要約すると、この最初の伝送に対応する周波数領域開始位置、2回の隣接する伝送における周波数領域開始位置オフセット、周波数領域リソース長さ、伝送回数等の情報は、すべて第1の制御情報により決定されてもよく、又は情報の一部が第1の制御情報により決定されてもよく、他の情報は暗黙的に決定されてもよく、例えば、事前構成されるか、又はネットワークにより構成された情報であってもよく、又は他の制御情報により決定されてもよい。
【0108】
また、この最初の伝送に対応する周波数領域開始位置、2回の隣接する伝送における周波数領域開始位置オフセット、周波数領域リソース長さ、伝送回数等の情報は、同じDCIに従って決定されてもよく、又は異なるDCIに従って決定されてもよく、本発明の実施例はこれを限定しないことを理解されたい。例えば、周波数領域開始位置は、第3のDCIに従って決定されることができ、周波数領域リソース長さは、第4のDCIに従って決定されることができ、以下同様である。
【0109】
サイドリンクの複数回の伝送に使用される周波数領域リソースの上記の決定方式は、単なる例にすぎず、本発明の実施例に対するいかなる限定も構成すべきではなく、上記の実施例は、単独で又は組み合わせて使用することができ、本発明の実施例はこれを特に限定しないことを理解されたい。
【0110】
本発明の方法の実施例は、
図2を参照して上記で詳細に説明され、本発明の装置の実施例は、
図3~
図5を参照して以下で説明され、装置の実施例と方法の実施例は互いに対応し、同様の説明は方法の実施例を参照できることを理解されたい。
【0111】
図3は、本発明の実施例に係る端末デバイスの概略構造図であり、
図3に示すように、この端末デバイス300は、
ネットワークデバイスにより送信された第1の制御情報を受信するための通信モジュール310と、
前記第1の制御情報に従って前記サイドリンクの複数回の伝送に使用されるリソースを決定するための決定モジュール320と、を備え、
前記第1の制御情報は、サイドリンクの複数回の伝送に使用されるリソース情報を決定するために使用される。
【0112】
選択的に、幾つかの実施例では、前記サイドリンクの複数回の伝送に使用されるリソース情報は、前記サイドリンクの複数回の伝送に使用される時間領域リソース情報及び/又は周波数領域リソース情報を含む。
【0113】
選択的に、幾つかの実施例では、前記第1の制御情報は第1のビットマップを含み、前記第1のビットマップは、前記サイドリンクの複数回の伝送の時間領域リソースを決定するために使用され、前記第1のビットマップ内の各ビットはシステム内の少なくとも1つの時間ユニットに対応し、前記第1のビットマップ内の各ビットの値は、前記各ビットに対応する時間ユニットがサイドリンク伝送に使用できるか否かを決定するために使用され、前記決定モジュール320はさらに、
前記第1のビットマップの各ビットに対応する時間ユニットのうち、サイドリンク伝送に使用できる時間ユニットを前記サイドリンクの複数回の伝送に使用される時間領域リソースとして決定するために使用される。
【0114】
選択的に、幾つかの実施例では、前記第1の制御情報は第1の構成情報を含み、前記第1の構成情報は、前記複数回の伝送における2回の隣接する伝送間の時間オフセットを決定するために使用され、前記決定モジュール320はさらに、
前記複数回の伝送における最初の伝送の時間領域リソース情報、前記複数回の伝送の伝送回数、及び前記2回の隣接する伝送間の時間オフセットに従って、前記複数回の伝送における毎回の伝送に使用される時間領域リソースを決定するために使用される。
【0115】
選択的に、幾つかの実施例では、前記最初の伝送の時間領域リソース情報は、前記第1の制御情報に従って決定されるか、又は前記端末デバイス上に事前構成されるか、又はネットワークデバイスにより構成され、前記伝送回数の情報は、前記第1の制御情報に従って決定されるか、又は前記端末デバイス上に事前構成されるか、又はネットワークデバイスにより構成される。
【0116】
選択的に、幾つかの実施例では、前記第1の制御情報は第1のインデックス情報を含み、前記第1のインデックス情報は、前記複数回の伝送における毎回の伝送に対応する時間領域リソース情報を指示するために使用される。
【0117】
選択的に、幾つかの実施例では、前記決定モジュール320はさらに、
前記第1のインデックス情報及び第1の対応関係に従って前記複数回の伝送に使用される時間領域リソースを決定するために使用され、ここで、前記第1の対応関係は、インデックス情報と時間領域リソース情報の対応関係である。
【0118】
選択的に、幾つかの実施例では、前記決定モジュール320はさらに、
前記第1のインデックス情報に従って前記複数回の伝送の伝送回数を決定するために使用され、前記第1のインデックス情報に対応する時間領域リソースは、前記複数回の伝送に使用される時間ユニットである。
【0119】
選択的に、幾つかの実施例では、前記第1の制御情報は第2の構成情報を含み、前記第2の構成情報は、前記複数回の伝送における毎回の伝送の特定の境界に対する時間オフセット情報を決定するために使用され、前記決定モジュール320はさらに、
前記特定の境界を基準として、前記毎回の伝送の前記特定の境界に対する時間オフセットに従って前記毎回の伝送に使用される時間領域リソースを決定するために使用される。
【0120】
選択的に、幾つかの実施例では、前記特定の境界は、前記第1の制御情報を運ぶ時間ユニットに従って決定される時間ユニット、又は現在の無線フレームの最初の時間ユニット、又は現在の無線フレーム周期の最初の時間ユニットである。
【0121】
選択的に、幾つかの実施例では、前記第1の制御情報は第2のビットマップを含み、前記第2のビットマップは、前記サイドリンクの複数回の伝送の周波数領域リソースを決定するために使用され、前記第2のビットマップ内の各ビットはシステム内の少なくとも1つの周波数領域ユニットに対応し、前記第2のビットマップ内の各ビットの値は、前記各ビットに対応する周波数領域ユニットがサイドリンク伝送に使用できるか否かを決定するために使用される。
【0122】
選択的に、幾つかの実施例では、前記決定モジュール320はさらに、
前記第2のビットマップの各ビットに対応する周波数領域ユニットのうち、サイドリンク伝送に使用できる周波数領域ユニットを前記サイドリンクの複数回の伝送に使用される周波数領域リソースとして決定するために使用される。
【0123】
選択的に、幾つかの実施例では、前記第1の制御情報は第3の構成情報を含み、前記第3の構成情報は、前記サイドリンクの複数回の伝送における毎回の伝送の周波数領域リソース長さ情報を決定するために使用される。
【0124】
選択的に、幾つかの実施例では、前記第1の制御情報は第4の構成情報を含み、前記第4の構成情報は、前記複数回の伝送における毎回の伝送の周波数領域開始位置を決定するために使用され、前記決定モジュール320はさらに、
前記第3の構成情報に従って前記サイドリンクの複数回の伝送における毎回の伝送の周波数領域リソース長さ情報を決定し、及び前記第4の構成情報に従って前記複数回の伝送における毎回の伝送の周波数領域開始位置を決定し、
前記複数回の伝送における毎回の伝送の周波数領域開始位置及び周波数領域リソース長さ情報に従って、前記複数回の伝送における毎回の伝送の周波数領域リソースを決定するために使用される。
【0125】
選択的に、幾つかの実施例では、前記第1の制御情報は第3のビットマップを含み、前記第3のビットマップ内の各ビットはシステム内の少なくとも1つの周波数領域ユニットに対応し、前記第3のビットマップで第1の値を取るビット数は、前記複数回の伝送の伝送回数を決定するために使用され、前記第3のビットマップで前記第1の値を取るビットに対応する周波数領域ユニットは、前記複数回の伝送における毎回の伝送の周波数領域開始位置を決定するために使用される。
【0126】
選択的に、幾つかの実施例では、前記決定モジュール320はさらに、
前記第3の構成情報に従って前記サイドリンクの複数回の伝送における毎回の伝送の周波数領域リソース長さ情報を決定し、
前記第3のビットマップで前記第1の値を取るビット数を前記複数回の伝送の伝送回数として決定し、前記第3のビットマップで前記第1の値を取るビットに対応する周波数領域ユニットを前記複数回の伝送における毎回の伝送の周波数領域開始位置として決定し、
前記複数回の伝送の伝送回数、及び前記複数回の伝送における毎回の伝送の周波数領域開始位置及び周波数領域リソース長さ情報に従って、前記複数回の伝送における毎回の伝送の周波数領域リソースを決定するために使用される。
【0127】
選択的に、幾つかの実施例では、前記第1の制御情報は第5の構成情報を含み、前記第5の構成情報は、前記複数回の伝送における2回の隣接する伝送間の周波数領域開始位置オフセットを決定するために使用され、前記決定モジュール320はさらに、
前記複数回の伝送における最初の伝送の周波数領域開始位置、前記複数回の伝送の伝送回数、及び前記2回の隣接する伝送間の周波数領域開始位置オフセットに従って、前記複数回の伝送における毎回の伝送の周波数領域リソースを決定するために使用される。
【0128】
選択的に、幾つかの実施例では、前記最初の伝送の周波数領域開始位置は、前記第1の制御情報に従って決定されるか、又は前記端末デバイス上に事前構成されるか、又はネットワークデバイスにより構成され、又は、
前記伝送回数の情報は、前記第1の制御情報に従って決定されるか、又は前記端末デバイス上に事前構成されるか、又はネットワークデバイスにより構成される。
【0129】
選択的に、幾つかの実施例では、前記第1の制御情報は第6の構成情報を含み、前記第6の構成情報はN個のリソース指示値RIVを含み、前記N個のRIVは、前記複数回の伝送の周波数領域開始位置及び/又は周波数領域長さを決定するために使用され、前記決定モジュール320はさらに、
前記N個のリソース指示値に従って前記複数回の伝送の周波数領域リソースを決定するために使用され、ここで、Nは前記複数回の伝送の総回数である。
【0130】
選択的に、幾つかの実施例では、前記第1の制御情報はダウンリンク制御情報DCIであり、前記サイドリンクはサイドリンク制御チャネルPSCCH及び/又はサイドリンク共有チャネルPSSCHを含む。
【0131】
図4は、本発明の実施例に提供される通信デバイス600の概略構造図である。
図4に示す通信デバイス600はプロセッサー610を備え、プロセッサー610は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、本発明の実施例における方法を実行することができる。
【0132】
選択的に、
図4に示すように、通信デバイス600はメモリ620をさらに備えてもよい。ここで、プロセッサー610は、メモリ620からコンピュータプログラムを呼び出して実行し、本発明の実施例における方法を実現することができる。
【0133】
ここで、メモリ620は、プロセッサー610から独立した1つの別個のデバイスであってもよく、又はプロセッサー610に統合されてもよい。
【0134】
選択的に、
図4に示すように、通信デバイス600は送受信機630をさらに備えてもよく、プロセッサー610は、他のデバイスと通信するようにこの送受信機630を制御することができ、具体的に、他のデバイスに情報又はデータを送信するか、又は他のデバイスにより送信された情報又はデータを受信することができる。
【0135】
ここで、送受信機630は送信機及び受信機を含んでもよい。送受信機630はアンテナをさらに備えてもよく、アンテナの数は1つ又は複数であってもよい。
【0136】
選択的に、この通信デバイス600は、具体的に本発明の実施例に係る移動端末/端末デバイスであってもよく、この通信デバイス600は、本発明の実施例に係る各方法において移動端末/端末デバイスにより実現される対応するフローを実現することができ、簡潔にするため、ここで詳細な説明を省略する。
【0137】
図5は、本発明の実施例に係るチップの概略構造図である。
図5に示すチップ700はプロセッサー710を備え、プロセッサー710は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、本発明の実施例における方法を実現することができる。
【0138】
選択的に、
図5に示すように、チップ700はメモリ720をさらに備えてもよい。ここで、プロセッサー710は、メモリ720からコンピュータプログラムを呼び出して実行し、本発明の実施例における方法を実現することができる。
【0139】
ここで、メモリ720は、プロセッサー710から独立した1つの別個のデバイスであってもよく、又はプロセッサー710に統合されてもよい。
【0140】
選択的に、このチップ700は入力インターフェース730をさらに備えてもよい。ここで、プロセッサー710は、他のデバイス又はチップと通信するようにこの入力インターフェース730を制御することができ、具体的に、他のデバイス又はチップにより送信された情報又はデータを取得することができる。
【0141】
選択的に、このチップ700は出力インターフェース740をさらに備えてもよい。ここで、プロセッサー710は、他のデバイス又はチップと通信するようにこの出力インターフェース740を制御することができ、具体的に、他のデバイス又はチップに情報又はデータを出力することができる。
【0142】
選択的に、このチップは、本発明の実施例における移動端末/端末デバイスに適用でき、このチップは、本発明の実施例に係る各方法において移動端末/端末デバイスにより実現される対応するフローを実現することができ、簡潔にするため、ここで詳細な説明を省略する。
【0143】
本発明の実施例で言及されるチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム、又はシステムオンチップ等と呼ばれることもあることを理解されたい。
【0144】
本発明の実施例に係るプロセッサーは、信号処理能力のある集積回路チップであってもよいことを理解されたい。実現プロセスでは、上記の方法の実施例の各ステップは、プロセッサーにおけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェアの形の命令により完了することができる。上記のプロセッサーは、汎用プロセッサー、デジタル信号プロセッサー(Digital Signal Processor:DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)又は他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲート又はトランジスタ論理デバイス、個別ハードウェアコンポーネントであってもよく、本発明の実施例において開示された各方法、ステップ、及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサーはマイクロプロセッサーであってもよく、又は、このプロセッサーはまた、いずれかの通常のプロセッサー等であってもよい。本発明の実施例に関連して開示された方法のステップは、ハードウェアデコードプロセッサーにより実行されて完了するように直接具現化されるか、又はデコードプロセッサーにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせにより実行されて完了することができる。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ、又は電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、レジスタ等の当技術分野の成熟した記録媒体に配置されることができる。この記録媒体はメモリに配置され、プロセッサーはメモリ内の情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記の方法のステップを完了する。
【0145】
本発明の実施例におけるメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は揮発性及び不揮発性メモリの両方を含んでもよいことが理解される。ここで、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory:ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM:PROM)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM:EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM:EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)であってもよい。限定ではなく例として、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM:SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM:DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM:SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM:DDR SDRAM)、拡張同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM:ESDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM:SLDRAM)、及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM:DR RAM)等の多くの形式のRAMが利用可能である。本明細書で説明されるシステム及び方法のメモリは、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むことが意図されているが、これらに限定されないことに留意されたい。
【0146】
上記のメモリは例示的なものであり、限定的なものではなく、例えば、本発明の実施例におけるメモリは、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM:SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM:DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM:SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM:DDR SDRAM)、拡張同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM:ESDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM:SLDRAM)、及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM:DR RAM)等であってもよいことを理解されたい。つまり、本発明の実施例におけるメモリは、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むがこれらに限定されないことが意図されている。
【0147】
本発明の実施例によれば、コンピュータプログラムを格納するためのコンピュータ読み取り可能な記録媒体がさらに提供される。
【0148】
選択的に、このコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本発明の実施例におけるネットワークデバイスに適用でき、このコンピュータプログラムは、本発明の実施例に係る各方法においてネットワークデバイスにより実現される対応するフローをコンピュータに実行させ、簡潔にするため、ここで詳細な説明を省略する。
【0149】
選択的に、このコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本発明の実施例における移動端末/端末デバイスに適用でき、このコンピュータプログラムは、本発明の実施例に係る各方法において移動端末/端末デバイスにより実現される対応するフローをコンピュータに実行させ、簡潔にするため、ここで詳細な説明を省略する。
【0150】
本発明の実施例によれば、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品がさらに提供される。
【0151】
選択的に、このコンピュータプログラム製品は、本発明の実施例におけるネットワークデバイスに適用でき、このコンピュータプログラム命令は、本発明の実施例に係る各方法においてネットワークデバイスにより実現される対応するフローをコンピュータに実行させ、簡潔にするため、ここで詳細な説明を省略する。
【0152】
選択的に、このコンピュータプログラム製品は、本発明の実施例における移動端末/端末デバイスに適用でき、このコンピュータプログラム命令は、本発明の実施例に係る各方法において移動端末/端末デバイスにより実現される対応するフローをコンピュータに実行させ、簡潔にするため、ここで詳細な説明を省略する。
【0153】
本発明の実施例によれば、コンピュータプログラムがさらに提供される。
【0154】
選択的に、このコンピュータプログラムは、本発明の実施例におけるネットワークデバイスに適用でき、このコンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、本発明の実施例に係る各方法においてネットワークデバイスにより実現される対応するフローを実行し、簡潔にするため、ここで詳細な説明を省略する。
【0155】
選択的に、このコンピュータプログラムは、本発明の実施例における移動端末/端末デバイスに適用でき、このコンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、本発明の実施例に係る各方法において移動端末/端末デバイスにより実現される対応するフローを実行し、簡潔にするため、ここで詳細な説明を省略する。
【0156】
当業者であれば、本明細書に開示された実施例に関連して説明された各例のユニット及びアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェア及び電子ハードウェアの組み合わせで実現できることが認識される。これらの機能がハードウェアで実行されるかソフトウェアで実行されるかは、技術案の特定のアプリケーション及び設計上の制約条件によって異なる。技術者は、特定の用途ごとに不同な方法を使用して記載された機能を実現できるが、このような実現が本発明の範囲を超えると考慮されるべきではない。
【0157】
当業者であれば、説明の便宜及び簡潔さのために、上記のシステム、装置、及びユニットの特定の作業プロセスについては、前述の方法の実施例における対応するプロセスを参照でき、ここで詳細な説明を省略することを理解することができる。
【0158】
本発明に提供された幾つかの実施例において、開示されたシステム、装置及び方法は、他の方式で実現されてもよいことを理解されたい。例えば、上記のような装置の実施例は、単なる例にすぎず、例えば、前記ユニットの区分は、単なる論理的な機能による区分であり、実際に実現するときは他の区分方式であってもよく、例えば、複数のユニット又はコンポーネントが組み合わされるか又は別のシステムに集積されてもよく、或いは幾つかの特徴が省略され又は実行されなくてもよい。一方、示された又は解説された相互間の結合又は直接的な結合又は通信接続は、幾つかのインターフェイス、装置又はユニットによる間接的な結合又は通信接続であってもよく、電気的に、機械的、又は他の形態であってもよい。
【0159】
前記分離部材として説明されたユニットは、物理的に分離されてもよく、物理的に分離されなくてもよく、ユニットとして示された部材は、物理的なユニットであってもよく、物理的なユニットでなくてもよく、同じところに位置してもよく、複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。実際の需要に応じて、一部又は全部のユニットを選択し、本実施例の目的を実現することができる。
【0160】
なお、本発明の各実施例に係る各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されていてもよく、各ユニットが単独に物理的に存在していてもよく、2つ又は2つ以上のユニットが1つのユニットに集積されていてもよい。
【0161】
前記機能がソフトウェア機能ユニットの形で実現され、且つ独立した製品として販売又は使用される場合には、1つのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されることができる。このような理解に基づき、本発明の技術案は本質的に、従来技術に貢献した部分又はこの技術案の一部がソフトウェア製品の状態で具現化されることができ、このコンピュータソフトウェア製品は、1つの記録媒体に格納され、1台のコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイス等であってもよい)に本発明の各実施例に記載の方法のステップの全部又は一部を実行させる命令を若干備える。ここで、前述の記録媒体は、USBメモリ、モバイルハードディスク、読み取り専用メモリ(Read Only Memory:ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)、磁気ディスク、又は光ディスク等のプログラムコードを格納可能な様々な媒体を含む。
【0162】
以上は、本発明の特定の実施形態にすぎず、本発明の範囲はこれらに限定されない。この技術分野の当業者であれば、いずれも本発明に提示された技術範囲内で、変更又は置き換えを行うことを容易に想到し得るものがいずれも本発明の範囲に含まれる。したがって、本発明の範囲は、特許請求の範囲により示される。