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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-08
(45)【発行日】2023-12-18
(54)【発明の名称】無線通信装置および無線通信方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/04 20090101AFI20231211BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20231211BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20231211BHJP
   H04W 4/40 20180101ALI20231211BHJP
   H04L 1/16 20230101ALI20231211BHJP
   H04W 72/25 20230101ALI20231211BHJP
【FI】
H04W28/04
H04W92/18
H04W72/232
H04W4/40
H04L1/16
H04W72/25
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2021507476
(86)(22)【出願日】2019-07-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-12-09
(86)【国際出願番号】 CN2019096489
(87)【国際公開番号】W WO2020038165
(87)【国際公開日】2020-02-27
【審査請求日】2021-02-10
(31)【優先権主張番号】62/720,766
(32)【優先日】2018-08-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】リン、ホエイ-ミン
(72)【発明者】
【氏名】チャオ、チェンシャン
(72)【発明者】
【氏名】ルー、チエンシー
【審査官】青木 健
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-212549(JP,A)
【文献】特表2010-537546(JP,A)
【文献】国際公開第2016/076301(WO,A1)
【文献】特開2006-352897(JP,A)
【文献】特開2008-109711(JP,A)
【文献】特開2015-095782(JP,A)
【文献】Huawei, HiSilicon,Sidelink physical layer structure and procedure for NR V2X,3GPP TSG RAN WG1 #94 R1-1808093,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94/Docs/R1-1808093.zip>,2018年08月10日
【文献】Ericsson,Physical layer design of NR sidelink,3GPP TSG RAN WG1 #94 R1-1809302,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94/Docs/R1-1809302.zip>,2018年08月20日
【文献】Qualcomm Incorporated,Support for unicast, groupcast and broadcast,3GPP TSG RAN WG1 #94 R1-1809446,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94/Docs/R1-1809446.zip>,2022年08月17日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
H04L 1/16
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ユーザ機器の無線通信方法であって、
第2ユーザ機器からデータを受信すること(202)と、
前記第2ユーザ機器からの前記データの復号を実行すること(204)と、
前記第2ユーザ機器からの前記データの前記復号に関連する復号状態に応じたフィードバックチャネルを前記第2ユーザ機器へ送信すること(206)と、
を含み、
前記フィードバックチャネルはフィードバック情報を運び、前記フィードバックチャネルの送信リソースは物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)の送信リソースにより決定され、前記フィードバックチャネルは1つの直交周波数分割多重(OFDM)シンボルで送信され、前記OFDMシンボルの後のシンボルはガード期間(GP)として使用され、前記第1ユーザ機器が、前記第1ユーザ機器および前記第2ユーザ機器を含むグループ内で、グループキャストを用いて前記第2ユーザ機器と通信する場合、前記フィードバック情報はシーケンスにより運ばれ、前記シーケンスは前記フィードバック情報、前記第1ユーザ機器の識別情報(ID)、前記第2ユーザ機器のIDに基づいて決定され、前記第1ユーザ機器の前記IDまたは前記第2ユーザ機器の前記IDは、前記グループ内で前記第1ユーザ機器または前記第2ユーザ機器を識別するのに使用される識別情報である、方法。
【請求項2】
前記フィードバック情報はハイブリッド自動再送要求(HARQ)肯定応答(ACK)またはHARQ否定応答(NACK)である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記シーケンスは、さらに、前記第1ユーザ機器および前記第2ユーザ機器を含むグループのIDに基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1ユーザ機器と前記第2ユーザ機器の間の通信はユニキャストまたはグループキャストを用いて行われる、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記フィードバックチャネルは2つの隣接するOFDMシンボルで繰り返し送信され、前記2つの隣接するOFDMシンボルのうちの第2OFDMシンボルは前記GPとして使用される前記OFDMシンボルと隣接する、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第2ユーザ機器からの前記データは前記PSSCHにより運ばれ、前記フィードバックチャネルは異なるスロット内の前記PSSCHに対応する、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
無線通信用の第1ユーザ機器(user equipment)であって、
メモリと、
送受信部と、
前記メモリおよび前記送受信部と結合されたプロセッサと、
を備え、
前記プロセッサは、
前記送受信部を制御して第2ユーザ機器からデータを受信し、
前記第2ユーザ機器からの前記データの復号を実行し、
前記送受信部を制御して前記第2ユーザ機器からの前記データの前記復号に関連する復号状態に応じたフィードバックチャネルを前記第2ユーザ機器へ送信する、
ように構成され、
前記フィードバックチャネルはフィードバック情報を運び、前記フィードバックチャネルの送信リソースは物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)の送信リソースにより決定され、前記フィードバックチャネルは1つの直交周波数分割多重(OFDM)シンボルで送信され、前記OFDMシンボルの後のシンボルはガード期間(GP)として使用され、前記第1ユーザ機器が、前記第1ユーザ機器および前記第2ユーザ機器を含むグループ内で、グループキャストを用いて前記第2ユーザ機器と通信する場合、前記フィードバック情報はシーケンスにより運ばれ、前記シーケンスは前記フィードバック情報、前記第1ユーザ機器の識別情報(ID)、前記第2ユーザ機器のIDに基づいて決定され、前記第1ユーザ機器の前記IDまたは前記第2ユーザ機器の前記IDは、前記グループ内で前記第1ユーザ機器または前記第2ユーザ機器を識別するのに使用される識別情報である、第1ユーザ機器。
【請求項8】
前記フィードバック情報はハイブリッド自動再送要求(HARQ)肯定応答(ACK)またはHARQ否定応答(NACK)である、請求項に記載の第1ユーザ機器。
【請求項9】
前記第2ユーザ機器からの前記データは前記PSSCHにより運ばれ、前記フィードバックチャネルは異なるスロット内の前記PSSCHに対応する、請求項7に記載の第1ユーザ機器。
【請求項10】
前記フィードバック情報は2つの隣接するOFDMシンボルで繰り返し送信され、前記2つの隣接するOFDMシンボルのうちの第2OFDMシンボルは前記GPとして使用される前記OFDMシンボルと隣接する、請求項またはに記載の第1ユーザ機器。
【請求項11】
コンピュータにより実行された場合に前記コンピュータに請求項1からのいずれか一項に記載の方法を実行させる命令が記憶されている機械可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は通信システム分野に関し、より詳細には無線通信装置および無線通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
新しい無線通信(New Radio)ビークルツーエブリシング(NR-V2X)技術では、ユニキャスト、グループキャスト、およびブロードキャストのすべてがサポートされ、検討されている。ユニキャストでは、信頼性およびリソース効率を改善するため、フィードバックチャネルが必要になる。第1ユーザ機器(user equipment)は、第2ユーザ機器の再送信を支援するためにいくつかの情報を第2ユーザ機器へフィードバックすることができる。NR-V2X技術では、フィードバックチャネルをどのように設計すべきかを考慮する必要がある。
【0003】
それゆえ、フィードバックチャネルを使って信頼性およびリソース効率を改善することができる無線通信装置および無線通信方法を提案する必要がある。
【発明の概要】
【0004】
本開示の目的は、フィードバックチャネルを使って信頼性およびリソース効率を改善することができる無線通信装置および無線通信方法を提案することである。
【0005】
本開示の第1態様では、無線通信用の第1ユーザ機器は、メモリ、送受信部、ならびにメモリおよび送受信部と結合されたプロセッサを含む。プロセッサは、送受信部を制御して第2ユーザ機器からデータを受信して第2ユーザ機器からのデータの復号を実行するよう構成され、また送受信部を制御して第2ユーザ機器からのデータの復号に関連する復号状態に応じたフィードバック情報を第2ユーザ機器へ送信するよう構成される。
【0006】
本開示の第2態様では、第1ユーザ機器の無線通信方法は、第2ユーザ機器からデータを受信することと、第2ユーザ機器からのデータを復号することと、第2ユーザ機器からのデータの復号に関連する復号状態に応じたフィードバック情報を第2ユーザ機器へ送信することと、を含む。
【0007】
本開示の第3態様では、無線通信用の第2ユーザ機器は、メモリ、送受信部、ならびにメモリおよび送受信部と結合されたプロセッサを含む。プロセッサは、送受信部を制御してデータを第1ユーザ機器へ送信するよう構成され、また送受信部を制御してデータの復号に関連する復号状態に応じたフィードバック情報を第1ユーザ機器から受信するよう構成される。
【0008】
本開示の第4態様では、第2ユーザ機器の無線通信方法は、データを第1ユーザ機器へ送信することと、データの復号に関連する復号状態に応じたフィードバック情報を第1ユーザ機器から受信することと、を含む。
【0009】
本開示の第5態様では、非一時的機械可読記憶媒体には、コンピュータにより実行された場合にコンピュータに上記の方法を実行させる命令が記憶されている。
【0010】
本開示の第6態様では、端末装置は、プロセッサと、コンピュータプログラムを記憶するよう構成されているメモリとを含む。プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行して上記の方法を実行するよう構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本開示の実施形態または関連する技術をより明確に示すため、実施形態で説明される以下の図を簡潔に紹介する。図面は本開示の一部の実施形態に過ぎないことは明らかであり、当業者であれば前提を払うことなくこれらの図に従って他の図を得ることができる。
【0012】
図1】本開示の一実施形態に係る無線通信用の第1ユーザ機器および第2ユーザ機器のブロック図である。
図2】本開示の一実施形態に係る第1ユーザ機器の無線通信方法を示すフローチャートである。
図3】本開示の一実施形態に係る第2ユーザ機器の無線通信方法を示すフローチャートである。
図4】本開示の一実施形態に係るユーザ機器の送信およびフィードバックの例示的な図の模式図である。
図5】本開示の一実施形態に係るユーザ機器の送信およびフィードバックの例示的な図の模式図である。
図6】本開示の一実施形態に係るフィードバックチャネル用の送信リソースの例示的な図の模式図である。
図7】本開示の一実施形態に係るフィードバックチャネル用の送信リソースの例示的な図の模式図である。
図8】本開示の一実施形態に係るフィードバックチャネル用の送信リソースの例示的な図の模式図である。
図9】本開示の一実施形態に係る無線通信用のシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本開示の実施形態について、添付の図面を参照し、技術的事項、構造的特徴、達成される目的、および効果とともに以下で詳細に説明する。特に、本開示の実施形態における用語は特定の実施形態の目的を説明するために過ぎず、本開示を制限するものではない。
【0014】
図1は、一部の実施形態において、本開示の一実施形態に係る無線通信用の第1ユーザ機器(UE)10および第2ユーザ機器20が提供されることを示す。データ送信機UE20はプロセッサ21、メモリ22、および送受信部23を含みうる。データ受信機UE10はプロセッサ11、メモリ12、および送受信部13を含みうる。プロセッサ11または21は、本明細書に記載される、提案される機能、手順、および/または方法を実施するように構成されうる。無線インタフェースプロトコルの層はプロセッサ11または21内に実装されうる。メモリ12または22はプロセッサ11または21と動作可能に結合され、プロセッサ11または21を動作させるために様々な情報を記憶する。送受信部13または23はプロセッサ11または21と動作可能に結合され、送受信部13または23は無線信号を送信および/または受信する。
【0015】
プロセッサ11または21は、特定用途向け集積回路(ASIC)、他のチップセット、論理回路および/またはデータ処理装置を含みうる。メモリ12または22は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、メモリカード、記憶媒体および/または他の記憶装置を含みうる。送受信部13または23は、無線周波数の信号を処理するためにベースバンド回路を含みうる。実施形態がソフトウェアで実現される場合、本明細書に記載の技術は、本明細書に記載の機能を実行するモジュール(例えば手順、機能など)を用いて実装することができる。モジュールはメモリ12または22に記憶することができて、プロセッサ11または21により実行することができる。メモリ12または22はプロセッサ11または21の内部またはプロセッサ11または21の外部に実装することができて、メモリ12または22とプロセッサ11または21は当技術分野で既知の様々な手段を用いて通信可能に結合することができる。
【0016】
UE間の通信は、3rd generation partnership project (3GPP)のRelease 14、15、16およびそれ以降のもとで開発されたサイドリンク技術に基づく、車両間(V2V)、車両・歩行者間(V2P)、車両・インフラストラクチャ/ネットワーク間(V2I/N)を含む、ビークルツーエブリシング(V2X)通信に関する。UEは、PC5インタフェースなどのサイドリンクインタフェースを介して、お互いに直接通信を行う。本開示の実施形態は、デバイス間(D2D)などのサイドリンク通信に基づく任意のシステムに適用することができる。
【0017】
一部の実施形態では、プロセッサ11は、送受信部13を制御して第2ユーザ機器20からデータを受信して第2ユーザ機器20からのデータの復号を実行するよう構成され、また送受信部13を制御して第2ユーザ機器20からのデータの復号に関連する復号状態に応じたフィードバック情報を第2ユーザ機器20へ送信するよう構成される。一部の実施形態では、フィードバック情報はシーケンスにより運ばれる。一部の実施形態では、フィードバック情報は、物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)などのフィードバックチャネルにより送信される。
【0018】
一部の実施形態では、フィードバック情報はハイブリッド自動再送要求(HARQ)肯定応答(ACK)またはHARQ否定応答(NACK)である。一部の実施形態では、シーケンスは、フィードバック情報、第1ユーザ機器10の識別情報(ID)、第2ユーザ機器20のID、第1ユーザ機器10および第2ユーザ機器20を含むグループのID、のうちの少なくとも一つに基づいて決定される。一部の実施形態では、第1ユーザ機器10と第2ユーザ機器20の間の通信はユニキャストまたはグループキャストを用いて行われる。通信はユニキャストである、というのは、PSCCHおよび/またはPSSCHがただ一つのユーザ機器へ送信されることを意味する。通信はグループキャストである、というのは、PSCCHおよび/またはPSSCHがユーザ機器のグループへ送信されることを意味する。一部の実施形態では、データはPSSCHにより運ばれる。PSCCHはPSSCHをスケジューリングするのに使用される。一部の実施形態では、第1ユーザ機器10と第2ユーザ機器20の間の通信がグループキャストを用いて行われる場合、シーケンスはフィードバック情報、第1ユーザ機器10の識別情報(ID)、第2ユーザ機器20のID、第1ユーザ機器10および第2ユーザ機器20を含むグループのID、のうちの少なくとも一つに基づいて決定される。一部の実施形態では、第1ユーザ機器または第2ユーザ機器のIDはセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)または識別情報であり、グループ内でUEを識別するのに使用される。例えば、グループ内に4つのUEが存在し、グループ内の各UEのIDは個別に0、1、2、3である。
【0019】
一部の実施形態では、フィードバック情報は1つの直交周波数分割多重(OFDM)シンボルで送信され、この1つのOFDMシンボルはガード期間(GP)として使用されるOFDMシンボルと隣接する。一部の実施形態では、この1つのOFDMシンボルはサブフレームおよび/またはスロットの最後から2番目のOFDMシンボルであり、最後のOFDMシンボルはGPとして使用される。一部の実施形態では、この1つのOFDMシンボルはサブフレームおよび/またはスロットの最後から3番目のOFDMシンボルであり、最後および最後から2番目のOFDMシンボルはGPとして使用される。一部の実施形態では、この1つのOFDMシンボルはサブフレームおよび/またはスロットの最後のOFDMシンボルであり、最後のOFDMシンボルはGPとして使用することもできる。一部の実施形態では、フィードバック情報は2つの隣接するOFDMシンボルで繰り返し送信され、2つの隣接するOFDMシンボルのうちのフィードバック情報を含む第2OFDMシンボルはGPとして使用されるOFDMシンボルと隣接する。2つの隣接するOFDMシンボルとは、例えばサブフレームおよび/またはスロットの最後から2番目および最後から3番目のOFDMシンボルなどである。2つの隣接するOFDMシンボルは再送されるフィードバック情報を運ぶ。さらに、2つの隣接するOFDMシンボルのうちの第1OFDMシンボルは、自動利得制御(AGC)シンボルとして使用することができる。
【0020】
一部の実施形態では、第2ユーザ機器からのデータは物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)により運ばれ、フィードバック情報は同一のサブフレーム内および/または同一のスロット内の、または、異なるサブフレーム内および/または異なるスロット内のPSSCHに対応する。一部の実施形態では、フィードバック情報はフィードバックチャネルにより運ばれ、フィードバックチャネルの送信リソースは物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)もしくはPSSCHの送信リソースにより決定される、またはPSCCHにより示される。一部の実施形態では、フィードバックチャネルの周波数リソースの数はPSSCHの周波数リソースの数と同じである、またはフィードバックチャネルの周波数リソースの数はPSSCHに関連するPSCCHの周波数リソースの数と同じである、またはフィードバックチャネルの周波数リソースの数はあらかじめ設定される、もしくはネットワークにより設定される。周波数リソースは物理リソースブロック(PRB)またはサブチャネルを単位とする。一部の実施形態では、フィードバックチャネルの周波数開始位置はPSCCHまたはPSSCHの周波数開始位置と同じである。一部の実施形態では、フィードバックチャネルの周波数終了位置はPSCCHまたはPSSCHの周波数終了位置と同じである。一部の実施形態では、フィードバック情報はフィードバック情報がマップされるOFDMシンボルのN個のリソース要素(RE)につき1つのREにマップされる。一部の実施形態では、フィードバックチャネルの周波数長はあらかじめ設定される、またはネットワークにより設定される。一部の実施形態では、フィードバックチャネルを含むサブフレームまたはスロットとPSCCHまたはPSSCHを含むサブフレームまたはスロットの間のタイミングギャップはあらかじめ設定される、またはネットワークにより設定される。一部の実施形態では、PSCCHはフィードバックチャネルの時間および/または周波数リソースを示す。
【0021】
一部の実施形態では、プロセッサ21は送受信部23を制御して第1ユーザ機器10へデータを送信するよう構成され、また送受信部23を制御してデータの復号に関連する復号状態に応じたフィードバック情報を第1ユーザ機器10から受信するよう構成される。一部の実施形態では、フィードバック情報はシーケンスにより運ばれる。一部の実施形態では、フィードバック情報は、物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)などのフィードバックチャネルにより送信される。
【0022】
一部の実施形態では、プロセッサ21は、シーケンスを検出して、第2ユーザ機器20自身へ送信されたフィードバック情報があるかどうか、およびフィードバック情報を誰が送信したのかを検出に基づいて判定するよう構成される。詳細には、検出は局所的シーケンスと第2ユーザ機器が受信した信号との間の相互相関により行われる。
【0023】
一部の実施形態では、フィードバックに対して、第1ユーザ機器10は送信ユーザ機器であり、第2ユーザ機器20は受信ユーザ機器である。PSCCHおよび/またはPSSCHに対して、第1ユーザ機器10は受信ユーザ機器であり、第2ユーザ機器20は送信ユーザ機器である。一部の実施形態では、第2ユーザ機器からのデータはPSSCHにより運ばれる。PSCCHはPSSCHをスケジューリングするのに使用される。フィードバック情報はデータの復号に関連する復号状態に対応し、フィードバックチャネルにより運ばれる。
【0024】
図2は、本開示の一実施形態に係る第1ユーザ機器の無線通信方法200を示す。一部の実施形態では、方法200は、ブロック202で第2ユーザ機器からデータを受信することと、ブロック204で第2ユーザ機器からのデータの復号を実行することと、ブロック206で第2ユーザ機器からのデータの復号に関連する復号状態に応じたフィードバック情報を第2ユーザ機器へ送信することと、を含む。一部の実施形態では、フィードバック情報はシーケンスにより運ばれる。一部の実施形態では、シーケンスは、物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)などのフィードバックチャネルにより送信される。
【0025】
一部の実施形態では、フィードバック情報はハイブリッド自動再送要求(HARQ)肯定応答(ACK)またはHARQ否定応答(NACK)である。一部の実施形態では、シーケンスは、フィードバック情報、第1ユーザ機器10の識別情報(ID)、第2ユーザ機器20のID、第1ユーザ機器10および第2ユーザ機器20を含むグループのID、のうちの少なくとも一つに基づいて決定される。一部の実施形態では、第1ユーザ機器10と第2ユーザ機器20の間の通信はユニキャストまたはグループキャストを用いて行われる。通信はユニキャストである、というのは、PSCCHおよび/またはPSSCHがただ一つのユーザ機器へ送信されることを意味する。通信はグループキャストである、というのは、PSCCHおよび/またはPSSCHがユーザ機器のグループへ送信されることを意味する。一部の実施形態では、データはPSSCHにより運ばれる。PSCCHはPSSCHをスケジューリングするのに使用される。一部の実施形態では、第1ユーザ機器10と第2ユーザ機器20の間の通信がグループキャストを用いて行われる場合、シーケンスはフィードバック情報、第1ユーザ機器10の識別情報(ID)、第2ユーザ機器20のID、第1ユーザ機器10および第2ユーザ機器20を含むグループのID、のうちの少なくとも一つに基づいて決定される。一部の実施形態では、第1ユーザ機器または第2ユーザ機器のIDはセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)または識別情報であり、グループ内でUEを識別するのに使用される。例えば、グループ内に4つのUEが存在し、グループ内の各UEのIDは個別に0、1、2、3である。一部の実施形態では、フィードバック情報は1つの直交周波数分割多重(OFDM)シンボルで送信され、この1つのOFDMシンボルはガード期間として使用されるOFDMシンボルと隣接する。一部の実施形態では、フィードバック情報は2つの隣接するOFDMシンボルで繰り返し送信され、2つの隣接するOFDMシンボルのうちのフィードバック情報を含む第2OFDMシンボルはガード期間として使用されるOFDMシンボルと隣接する。一部の実施形態では、この1つのOFDMシンボルはサブフレームおよび/またはスロットの最後から3番目のOFDMシンボルであり、最後および最後から2番目のOFDMシンボルはGPとして使用される。一部の実施形態では、この1つのOFDMシンボルはサブフレームおよび/またはスロットの最後のOFDMシンボルであり、最後のOFDMシンボルはGPとして使用することもできる。2つの隣接するOFDMシンボルとは、例えばサブフレームおよび/またはスロットの最後から2番目および最後から3番目のOFDMシンボルなどである。2つの隣接するOFDMシンボルは再送されるシーケンスである。さらに、2つの隣接するOFDMシンボルのうちの第1OFDMシンボルは、AGCシンボルとして使用することができる。
【0026】
一部の実施形態では、第2ユーザ機器からのデータは物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)により運ばれ、フィードバック情報は同一のサブフレーム内および/または同一のスロット内の、または、異なるサブフレーム内および/または異なるスロット内のPSSCHに対応する。一部の実施形態では、フィードバック情報はフィードバックチャネルにより運ばれ、フィードバックチャネルの送信リソースは物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)もしくはPSSCHの送信リソースにより決定される、またはPSCCHにより示される。一部の実施形態では、フィードバックチャネルの周波数リソースの数はPSSCHの周波数リソースの数と同じである、またはフィードバックチャネルの周波数リソースの数はPSSCHに関連するPSCCHの周波数リソースの数と同じである、またはフィードバックチャネルの周波数リソースの数はあらかじめ設定される、もしくはネットワークにより設定される。周波数リソースは物理リソースブロック(PRB)またはサブチャネルを単位とする。
【0027】
一部の実施形態では、フィードバックチャネルの周波数開始位置はPSCCHまたはPSSCHの周波数開始位置と同じである。一部の実施形態では、フィードバックチャネルの周波数終了位置はPSCCHまたはPSSCHの周波数終了位置と同じである。一部の実施形態では、フィードバック情報はフィードバック情報がマップされるOFDMシンボルのN個のリソース要素(RE)につき1つのREにマップされる。一部の実施形態では、フィードバックチャネルの周波数長はあらかじめ設定される、またはネットワークにより設定される。一部の実施形態では、フィードバックチャネルを含むサブフレームまたはスロットとPSCCHまたはPSSCHを含むサブフレームまたはスロットの間のタイミングギャップはあらかじめ設定される、またはネットワークにより設定される。一部の実施形態では、PSCCHはフィードバックチャネルの時間および/または周波数リソースを示す。
【0028】
図3は、本開示の一実施形態に係る第2ユーザ機器の無線通信方法300を示す。一部の実施形態では、方法300は、ブロック302でデータを第1ユーザ機器へ送信することと、ブロック304でデータの復号に関連する復号状態に応じたフィードバック情報を第1ユーザ機器から受信することと、を含む。一部の実施形態では、フィードバック情報はシーケンスにより運ばれる。一部の実施形態では、シーケンスは、物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)などのフィードバックチャネルにより送信される。
【0029】
一部の実施形態では、フィードバック情報はハイブリッド自動再送要求(HARQ)肯定応答(ACK)またはHARQ否定応答(NACK)である。一部の実施形態では、シーケンスは、フィードバック情報、第1ユーザ機器10の識別情報(ID)、第2ユーザ機器20のID、第1ユーザ機器10および第2ユーザ機器20を含むグループのID、のうちの少なくとも一つに基づいて決定される。一部の実施形態では、第1ユーザ機器10と第2ユーザ機器20の間の通信はユニキャストまたはグループキャストを用いて行われる。通信はユニキャストである、というのは、PSCCHおよび/またはPSSCHがただ一つのユーザ機器へ送信されることを意味する。通信はグループキャストである、というのは、PSCCHおよび/またはPSSCHがユーザ機器のグループへ送信されることを意味する。一部の実施形態では、データはPSSCHにより運ばれる。PSCCHはPSSCHをスケジューリングするのに使用される。一部の実施形態では、第1ユーザ機器10と第2ユーザ機器20の間の通信がグループキャストを用いて行われる場合、シーケンスはフィードバック情報、第1ユーザ機器10の識別情報(ID)、第2ユーザ機器20のID、第1ユーザ機器10および第2ユーザ機器20を含むグループのID、のうちの少なくとも一つに基づいて決定される。一部の実施形態では、第1ユーザ機器または第2ユーザ機器のIDはセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)または識別情報であり、グループ内でUEを識別するのに使用される。例えば、グループ内に4つのUEが存在し、グループ内の各UEのIDは個別に0、1、2、3である。一部の実施形態では、フィードバック情報は1つの直交周波数分割多重(OFDM)シンボルで送信され、この1つのOFDMシンボルはガード期間として使用されるOFDMシンボルと隣接する。一部の実施形態では、フィードバック情報は2つの隣接するOFDMシンボルで繰り返し送信され、2つの隣接するOFDMシンボルのうちのフィードバック情報を含む第2OFDMシンボルはガード期間として使用されるOFDMシンボルと隣接する。一部の実施形態では、この1つのOFDMシンボルはサブフレームおよび/またはスロットの最後から3番目のOFDMシンボルであり、最後および最後から2番目のOFDMシンボルはGPとして使用される。一部の実施形態では、この1つのOFDMシンボルはサブフレームおよび/またはスロットの最後のOFDMシンボルであり、最後のOFDMシンボルはGPとして使用することもできる。2つの隣接するOFDMシンボルとは、例えばサブフレームおよび/またはスロットの最後から2番目および最後から3番目のOFDMシンボルなどである。2つの隣接するOFDMシンボルは再送されるシーケンスである。さらに、2つの隣接するOFDMシンボルのうちの第1OFDMシンボルは、AGCシンボルとして使用することができる。
【0030】
一部の実施形態では、第2ユーザ機器からのデータは物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)により運ばれ、フィードバック情報は同一のサブフレーム内および/または同一のスロット内の、または、異なるサブフレーム内および/または異なるスロット内のPSSCHに対応する。一部の実施形態では、フィードバック情報はフィードバックチャネルにより運ばれ、フィードバックチャネルの送信リソースは物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)もしくはPSSCHの送信リソースにより決定される、またはPSCCHにより示される。一部の実施形態では、フィードバックチャネルの周波数リソースの数はPSSCHの周波数リソースの数と同じである、またはフィードバックチャネルの周波数リソースの数はPSSCHに関連するPSCCHの周波数リソースの数と同じである、またはフィードバックチャネルの周波数リソースの数はあらかじめ設定される、もしくはネットワークにより設定される。周波数リソースは物理リソースブロック(PRB)またはサブチャネルを単位とする。
【0031】
一部の実施形態では、フィードバックチャネルの周波数開始位置はPSCCHまたはPSSCHの周波数開始位置と同じである。一部の実施形態では、フィードバックチャネルの周波数終了位置はPSCCHまたはPSSCHの周波数終了位置と同じである。一部の実施形態では、フィードバック情報はフィードバック情報がマップされるOFDMシンボルのN個のリソース要素(RE)につき1つのREにマップされる。一部の実施形態では、フィードバックチャネルの周波数長はあらかじめ設定される、またはネットワークにより設定される。一部の実施形態では、フィードバックチャネルを含むサブフレームまたはスロットとPSCCHまたはPSSCHを含むサブフレームまたはスロットの間のタイミングギャップはあらかじめ設定される、またはネットワークにより設定される。一部の実施形態では、PSCCHはフィードバックチャネルの時間および/または周波数リソースを示す。
【0032】
一部の実施形態では、方法300は、シーケンスを検出することと、第2ユーザ機器自身へ送信されたフィードバック情報があること、およびフィードバック情報を誰が送信したのかを検出に基づいて判定することと、をさらに含む。一部の実施形態では、検出は局所的シーケンスと第2ユーザ機器が受信した信号との間の相互相関により実行される。
【0033】
図4は、本開示の一実施形態に係るユーザ機器の送信およびフィードバックの例示的な図である。図4は、一部の実施形態において、2つのUE1、UE2はユニキャスト通信を行うことを示す。UE2はユニキャストデータをUE1へ送信し、UE1は復号状態に基づいてACKまたはNACKをUE2へフィードバックする必要がある。ACK(またはNACK)は特定のシーケンスにより運ぶことができる。以下の説明はUE1からUE2へのフィードバックACKに基づいており、UE1からUE2へのフィードバックNACKにも適用することが可能である。一部の実施形態では、特定のシーケンスは、物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)などのフィードバックチャネルにより送信される。
【0034】
一部の実施形態では、UE2、UE1のいずれかは、いくつかの同時ユニキャスト送信に関わることがある。例えば、図5は、一部の実施形態においてUE2はUE1およびUE3と別々にユニキャスト通信を行い、UE1はUE2およびUE4と別々にユニキャスト通信を行うことを示す。UE1がACKまたはNACKをUE1へフィードバックしたい場合、自分(すなわちUE1)のIDおよび標的受信機(すなわちUE2)を運んで複数のフィードバックチャネルを差別化する必要がある。その結果、UE2およびUE1のIDに基づき、UE2は、フィードバックが自分に対してなのかどうか、また誰がフィードバック情報を送信しているのかを判定することができる。
【0035】
フィードバック情報(例えばACK)は特定のシーケンスにより運ぶことができる。一部の実施形態では、特定のシーケンスは、物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)などのフィードバックチャネルにより送信される。送信機および/または標的受信機のIDも特定のシーケンスにより運ぶことができる。これは、特定のシーケンスはフィードバック情報(例えばACK)および/または送信機のID(例えば、フィードバック情報の送信機であるUE1のセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI))および/または標的受信機のID(例えば、フィードバック情報の標的受信機であるUE2のC-RNTI)により生成される、または、決定されることを意味する。フィードバックチャネルの受信機側(すなわちUE2)では、対応する送信機(すなわちUE1)により送信されたフィードバック情報(例えばACK)があるかどうかを検出することができる。例えば、UE2はデータをUE1へ送信して、UE1からのフィードバックを期待する。そして、UE2はフィードバック情報(例えばACK)、および/または、送信機のID(例えばUE1のC-RNTI)、および/または、標的受信機のID(例えばUE2のC-RNTI)に基づいて対応するシーケンスを生成することができる。UE2は、生成された局所的シーケンスと受信した信号の相互相関を取って、UE1からUE2自身へ送信されたフィードバック情報(例えばACK)があるかどうかを判定することができる。例えば、UE2は、相互相関演算のピーク対平均比が閾値を上回る場合にUE1により送信されたACKがあると判定することができる。閾値はあらかじめ設定する、またはネットワークにより設定することができる。
【0036】
ACKまたはNACK(または他の情報)をシーケンスで示すことができるかどうかは、あらかじめ設定する、または仕様であらかじめ規定する、またはネットワークにより設定することができる。例えば、ACKがあるシーケンスで示されるように構成され、NACKが別のシーケンスで示されるように構成される。別の例では、シーケンスは関数または多項式に基づいて生成され、フィードバック情報、および/または、送信機UEのID、および/または、受信機UEのIDが、関数または多項式への入力要素である。UEがACKをフィードバックしたい場合、UEはACK情報、送信機のIDおよび標的受信機のIDに基づいてシーケンスを生成することができる。UEがそのようなシーケンスを(例えば局所的シーケンスと受信信号の間の相互相関により)検出することができる場合、UEは、自身へ送信されたACKがあると判定することができて、さらにUEは誰がACKを送信したかを判定することができる。
【0037】
この方式はユニキャストおよびグループキャスト/マルチキャストの両方に適用することができる。ユニキャストでは、たった一つのUEがフィードバックを行う必要がある。一方、グループキャストでは、いくつかのUEがフィードバックを行う必要がある。各UEでは、フィードバック情報、および/または、自分のID、および/または、標的受信機のID、および/または、グループのIDに基づいてシーケンスを生成することができる。フィードバック情報の受信機側では、UEは多数のUEからの異なるシーケンスに基づくフィードバックを別々に検出することができる。各シーケンス検出に対して、前述の方法を使用することができる。
【0038】
フィードバックシーケンスはただ一つのOFDMシンボルで送信することができる。例えば、シーケンスはシンボルおよび/またはスロットの最後から2番目のシンボルで送信される。さらに、図6に示されるように、最後のシンボルをガード期間(GP)として使用することができる。
【0039】
このサブフレームおよび/またはスロットにおいて、PSCCHおよび/またはPSSCHはサブフレームおよび/またはスロットの先頭で送信される。フィードバックは最後から2番目のシンボルで送信される。フィードバックシンボルと隣接するシンボルはGPとして使用される。
【0040】
あるいは、フィードバックシーケンスは、図7および図8で示されるように、サブフレームおよび/またはスロットの最後のOFDMシンボルで送信することができる。シーケンスはN個のリソース要素につき1つのリソース要素を占めるのみであり、図7ではN=2、図8ではN=3である。物理リソースブロック(PRB)内でフィードバックシーケンスに使用されるリソース要素(RE)は、あらかじめ設定する、あらかじめ規定する、またはネットワークにより設定することができる。
【0041】
シーケンスがN個のリソース要素ごとに送信されて残りのリソース要素が空である場合、シーケンスの波形は時間領域において1つのOFDMシンボルの時間内にN回繰り返される。時間領域においては複数の波形のうち1つだけを送信することができて、その他は0に設定することができて、何もGPとして送信されず、使用もされない。例えば、図8で、最後のOFDMシンボル上の信号が時間領域へ変換されると、この信号は3回再送されることになる。最初のものと最後のものはGPとして、またはスイッチングギャップとして送信も使用もされず、2番目のものだけを送信することができる。これにより、リソース効率を改善することができる。
【0042】
フィードバックチャネルは、同一のサブフレーム内のPSSCHに対応しうる。この場合、フィードバックチャネルの周波数リソースは、PSSCHまたはPSCCHと関連しうる。例えば、フィードバックチャネルの周波数リソースの数は、PSSCHの周波数リソースの数と同じでありうる。または、フィードバックチャネルの周波数リソースの数は、PSSCHに関連するPSCCHの周波数リソースの数と同じでありうる。または、フィードバックチャネルの周波数リソースの数はあらかじめ設定される、またはネットワークにより設定される。フィードバックチャネルの周波数開始位置はPSCCHもしくはPSSCHの周波数開始位置と同じである、または、フィードバックチャネルの周波数終了位置はPSCCHもしくはPSSCHの周波数終了位置と同じである。周波数リソースは物理リソースブロック(PRB)またはサブチャネルを単位とする。一部の実施形態では、フィードバック情報はフィードバック情報がマップされるOFDMシンボルのN個のリソース要素(RE)につき1つのREにマップされる。一部の実施形態では、フィードバックチャネルを含むサブフレームまたはスロットとPSCCHまたはPSSCHを含むサブフレームまたはスロットの間のタイミングギャップはあらかじめ設定される、またはネットワークにより設定される。一部の実施形態では、PSCCHはフィードバックチャネルの時間および/または周波数リソースを示す。
【0043】
あるいは、フィードバックチャネルの周波数開始位置はPSCCHもしくはPSSCHの周波数開始位置と同じである、または、フィードバックチャネルの周波数終了位置はPSCCHもしくはPSSCHの周波数終了位置と同じであり、フィードバックチャネルの周波数長はあらかじめ設定される、またはネットワークにより設定される。一部の実施形態では、フィードバック情報はフィードバック情報がマップされるOFDMシンボルのN個のリソース要素(RE)につき1つのREにマップされる。一部の実施形態では、フィードバックチャネルを含むサブフレームまたはスロットとPSCCHまたはPSSCHを含むサブフレームまたはスロットの間のタイミングギャップはあらかじめ設定される、またはネットワークにより設定される。一部の実施形態では、PSCCHはフィードバックチャネルの時間および/または周波数リソースを示す。
【0044】
サブフレーム内のフィードバックチャネルは別のサブフレーム内のPSSCHにも対応しうる。さらに、この場合は、フィードバックチャネルのリソースはデータ送信機(すなわち図4のUE2)により示すことができる、またはデータ受信機(すなわち図4のUE1)により自律的に選択することができる。フィードバックチャネルのリソースは送信機により示すことができて、フィードバックチャネルの時間および/または周波数リソースは送信機により示すことができる。時間リソースに対しては、時間領域におけるフィードバックチャネルの開始位置、フィードバックチャネルに使用されるサブフレームインデックスまたはスロットインデックス、フィードバックチャネル用のサブフレームおよび/またはスロットとPSSCHサブフレームの間のオフセット、などの情報を示すことができる。周波数リソースに対しては、フィードバックチャネルの開始位置、最も小さなPRBインデックスまたはサブチャネルインデックス、周波数リソースの長さ、フィードバックチャネルに使用されるPRBまたはサブチャネルの数、などの情報を示すことができる。
【0045】
グループキャストでは、フィードバックを行いたい多数のUEは、同じリソース内で多重化された符号分割多重化(CDM)でありうる。多数のUEのシーケンスは、送信機のIDが異なるため、異なる。
【0046】
図7図8のように、フィードバックチャネルが1つのOFDMシンボル内で1/N REを占める場合、多数のUEのフィードバックチャネルは、そのOFDMシンボル内で周波数分割多重化(FDM)およびCDMでありうる。例えば、図5のUE1はPRBの偶数のREを使用し、図5のUE3は同じPRBの奇数のREを使用する。
【0047】
図9は、本開示の一実施形態に係る無線通信用の例示のシステム700のブロック図である。本明細書に記載の実施形態は、任意の適切に構成されたハードウェアおよび/またはソフトウェアを使ってシステムへ実装しうる。図9は、少なくとも示されているようにお互い結合されている、無線周波数(RF)回路710、ベースバンド回路720、応用回路730、メモリ/記憶装置740、ディスプレイ750、カメラ760、センサ770、および入力/出力(I/O)インタフェース780を含むシステム700を示す。
【0048】
応用回路730は、限定されないが、1つまたは複数のシングルコアもしくはマルチコアのプロセッサなどの回路を含みうる。プロセッサは、汎用プロセッサと専用プロセッサ、例えばグラフィックスプロセッサやアプリケーションプロセッサ、の任意の組み合わせを含みうる。プロセッサはメモリ/記憶装置と結合することができて、またメモリ/記憶装置に記憶された命令を実行してシステム上で様々なアプリケーションおよび/またはオペレーティングシステムが動作できるように構成することができる。
【0049】
ベースバンド回路720は、限定されないが、1つまたは複数のシングルコアもしくはマルチコアのプロセッサなどの回路を含みうる。プロセッサはベースバンドプロセッサを含みうる。ベースバンド回路は、RF回路を介した1つまたは複数の無線ネットワークとの通信を可能とする様々な無線制御機能に対処しうる。無線制御機能は、限定されないが、信号変調、符号化、復号化、無線周波数シフトなどを含みうる。一部の実施形態では、ベースバンド回路は1つまたは複数の無線技術と互換性のある通信を提供しうる。例えば、一部の実施形態では、ベースバンド回路はEvolved Universal Terrestrial Radio Access Network(EUTRAN)、および/または、他の無線メトロポリタンエリアネットワーク(WMAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)との通信をサポートしうる。ベースバンド回路が2つ以上の無線プロトコルの無線通信をサポートするよう構成されている実施形態は、マルチモードベースバンド回路と呼ばれることがある。
【0050】
様々な実施形態では、ベースバンド回路720は、厳密にはベースバンド周波数であるとはみなされない信号で動作するための回路を含みうる。例えば、一部の実施形態では、ベースバンド回路は、ベースバンド周波数と無線周波数の間である中間周波数を有する信号で動作するための回路を含みうる。
【0051】
RF回路710は、非固体媒質を介した変調電磁放射を使って無線ネットワークとの通信を可能にしうる。様々な実施形態では、RF回路は無線ネットワークとの通信を容易にするためにスイッチ、フィルタ、増幅器、などを含みうる。
【0052】
様々な実施形態では、RF回路710は、厳密には無線周波数であるとはみなされない信号で動作するための回路を含みうる。例えば、一部の実施形態では、RF回路は、ベースバンド周波数と無線周波数の間である中間周波数を有する信号で動作するための回路を含みうる。
【0053】
様々な実施形態では、ユーザ機器、eNB、またはgNBに関して上述された送信回路、制御回路、または受信回路は、全体または一部が、RF回路、ベースバンド回路、および/または応用回路のうちの1つまたは複数において具現化されうる。本明細書で使用される場合、「回路」は、1つまたは複数のソフトウェアもしくはファームウェアプログラムを実行する特定用途向け集積回路(ASIC)、電子回路、プロセッサ(共有、専用、またはグループ)、および/または、メモリ(共有、専用、またはグループ)、組み合わせ論理回路、および/または、記載した機能性を提供する他の適切なハードウェア構成要素を指しうる、もしくはその一部でありうる、またはそれらを含みうる。一部の実施形態では、電子デバイス回路は1つまたは複数のソフトウェアもしくはファームウェアモジュール内で実現されうる、あるいは電子デバイス回路に関連する機能が1つまたは複数のソフトウェアもしくはファームウェアにより実現されうる。
【0054】
一部の実施形態では、ベースバンド回路、応用回路、および/またはメモリ/記憶装置の構成要素の一部またはすべては、システムオンチップ(SOC)上に共に実装されうる。
【0055】
メモリ/記憶装置740は例えばシステム用のデータおよび/または命令をロードおよび記憶するのに使用されうる。一実施形態向けのメモリ/記憶装置は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)などの適切な揮発性メモリおよび/またはフラッシュメモリなどの適切な不揮発性メモリの任意の組み合わせを含みうる。
【0056】
様々な実施形態では、I/Oインタフェース780は、ユーザのシステムとのインタラクションを可能とするよう設計されている1つもしくは複数のユーザインタフェース、および/または、周辺構成要素とシステムとのインタラクションを可能とするよう設計されている周辺構成要素インタフェースを含みうる。ユーザインタフェースは、限定されないが、物理キーボードもしくはキーパッド、タッチパッド、スピーカ、マイクなどを含みうる。周辺構成要素インタフェースは、限定されないが、不揮発性メモリポート、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、オーディオジャック、および電源インタフェースを含みうる。
【0057】
様々な実施形態では、センサ770は、システムに関連する環境条件および/また位置情報を判定するために1つまたは複数の検出デバイスを含みうる。一部の実施形態では、センサは、限定されないが、ジャイロセンサ、加速度計、近接センサ、環境光センサ、および測位ユニットを含みうる。また、測位ユニットは、全地球測位システム(GPS)衛星などの測位ネットワークの構成要素と通信するためにベースバンド回路および/またはRF回路の一部でありうる、またはそれらとインタラクションを行いうる。
【0058】
様々な実施形態では、ディスプレイ750は、液晶ディスプレイやタッチスクリーンディスプレイなどのディスプレイを含みうる。様々な実施形態では、システム700は、限定されないが、ラップトップ型コンピュータ装置、タブレット型コンピュータ装置、ネットブック、ultrabook、スマートフォンなどの携帯用コンピュータ装置でありうる。様々な実施形態では、システムは、より多くの、もしくはより少ない構成要素、および/または異なるアーキテクチャを有することがある。適切な場合、本明細書に記載の方法はコンピュータプログラムとして実現されうる。コンピュータプログラムは、非一時的記憶媒体などの記憶媒体上に記憶することができる。
【0059】
要約すると、本開示の一部の実施形態では、フィードバックチャネルは以下のようにすることができる。
【0060】
1.フィードバックチャネルのシーケンスはACKまたはNACKを運ぶのに使用される。
【0061】
2.シーケンスは、フィードバック情報、第1ユーザ機器の識別情報(ID)、第2ユーザ機器のID、第1ユーザ機器および第2ユーザ機器を含むグループのID、のうちの少なくとも一つに基づいて決定される。
【0062】
3.フィードバック情報は1つの直交周波数分割多重(OFDM)シンボルで送信され、この1つのOFDMシンボルはGPとして使用されるOFDMシンボルと隣接する。一部の実施形態では、フィードバック情報は2つの隣接するOFDMシンボルで繰り返し送信され、2つの隣接するOFDMシンボルのうちのフィードバック情報を含む第2OFDMシンボルはGPとして使用されるOFDMシンボルと隣接する。2つの隣接するOFDMシンボルとは、例えばサブフレームおよび/またはスロットの最後から2番目および最後から3番目のOFDMシンボルなどである。2つの隣接するOFDMシンボルは再送されるフィードバック情報を運ぶ。さらに、2つの隣接するOFDMシンボルのうちの第1OFDMシンボルは、AGCシンボルとして使用することができる。
【0063】
4.フィードバックチャネルは、同一のスロット内または異なるスロット内のPSSCHに対応しうる。
【0064】
5.フィードバックチャネルの送信リソースは、PSCCHまたはPSSCHの送信リソースにより決定することができる、またはPSCCHにより示すことができる。
【0065】
6.これはユニキャストおよびグループキャストの両方に適用することができる。
【0066】
本開示の実施形態は、最終製品を作るために3GPP仕様で採用することができる技術/プロセスの組み合わせである。
【0067】
当業者は、本開示の実施形態で記載され開示されるユニット、アルゴリズム、およびステップのそれぞれは電子機器またはコンピュータや電子機器用のソフトウェアの組み合わせを使って実現されることを理解する。機能がハードウェアまたはソフトウェアで動作するかどうかは、アプリケーションの状態および技術計画に対する設計要件により決まる。当業者は様々な方法を用いて特定のアプリケーションのそれぞれに対する機能を実現することができるが、そのような現実化は本開示の範囲を超えるべきではない。当業者であれば、上述したシステム、装置およびユニットの作業工程は基本的に同一であるので、上述した実施形態におけるシステム、装置、およびユニットの作業工程を参照できることが理解される。説明を簡単、簡潔とするため、これらの作業工程については詳しく述べない。
【0068】
本開示の実施形態で開示されるシステム、装置、および方法は他の方法で実現できることが理解される。上述した実施形態は例示に過ぎない。ユニットの境界は単に論理的機能に基づいており、他の境界が現実には存在する。複数のユニットまたは構成要素が結合される、または別のシステムに統合されることはありうる。また、一部の特徴が除外される、または省略されることもありうる。一方で、表示された、または記載された相互結合、直接結合、または通信結合は、電気的形態、機械的形態、または他の種類の形態を用いて、間接的であろうとまたは通信可能であろうと、いくつかのポート、装置、またはユニットを介して動作する。
【0069】
説明のため分離構成要素としてのこれらのユニットは物理的に分離されている、または分離されていない。ディスプレイ用ユニットは物理的なユニットである、またはそうではなく、つまり、一つの場所に置かれている、または複数のネットワークユニットに分散されている。ユニットの一部またはすべては実施形態の目的に従って使用される。さらに、実施形態のそれぞれにおける各機能ユニットは、物理的に独立している1つの処理ユニットに統合することができる、または2つ以上のユニットを有する一つの処理ユニットに統合することができる。
【0070】
ソフトウェア機能ユニットが実現、使用され、製品として販売される場合、コンピュータ内の読み取り可能記憶媒体に記憶することができる。この理解に基づき、本開示により提案される技術計画は、本質的に、または部分的に、ソフトウェア製品の形態で実現することができる。あるいは、従来の技術に対して有益である技術計画の一部は、ソフトウェア製品の形態で実現することができる。計算装置(例えばパソコン、サーバ、またはネットワークデバイスなどの)用の複数のコマンドを含むコンピュータ内のソフトウェア製品は記憶媒体に記憶されて、本開示の実施形態で開示される、すべてのステップまたは一部のステップを実行する。記憶媒体には、USBディスク、携帯用ハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フロッピーディスク、またはプログラムコードを記憶することができる他の種類の媒体が含まれる。
【0071】
本開示は最も実践的で好ましい実施形態と考えられるものに関して説明されたが、本開示は開示された実施形態に限定されるのではなく、添付の請求項の最も広範な解釈の範囲から逸脱することなくなされる様々なアレンジを含むことを意図していると理解される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9