(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-08
(45)【発行日】2023-12-18
(54)【発明の名称】バッグインボックス組立品
(51)【国際特許分類】
B65D 77/06 20060101AFI20231211BHJP
【FI】
B65D77/06 F
(21)【出願番号】P 2021518452
(86)(22)【出願日】2019-09-27
(86)【国際出願番号】 US2019053532
(87)【国際公開番号】W WO2020072316
(87)【国際公開日】2020-04-09
【審査請求日】2022-09-14
(32)【優先日】2018-10-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502141050
【氏名又は名称】ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100095360
【氏名又は名称】片山 英二
(74)【代理人】
【識別番号】100120134
【氏名又は名称】大森 規雄
(74)【代理人】
【識別番号】100187964
【氏名又は名称】新井 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100104282
【氏名又は名称】鈴木 康仁
(72)【発明者】
【氏名】ディゴネ、ファブリス
(72)【発明者】
【氏名】ブラック、マーク エス.
(72)【発明者】
【氏名】ウォルサー、ブライアン ダブリュー.
(72)【発明者】
【氏名】ゴセイ、ジャスミン
(72)【発明者】
【氏名】ボーンカンプ、ジェフェリー イー.
【審査官】米村 耕一
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-001125(JP,A)
【文献】特開2014-019456(JP,A)
【文献】実公昭45-027551(JP,Y1)
【文献】特開2000-185743(JP,A)
【文献】特開2018-008735(JP,A)
【文献】特開2003-128138(JP,A)
【文献】特開平08-207939(JP,A)
【文献】特表2008-531425(JP,A)
【文献】実開平03-093470(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2018/0002090(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 77/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッグインボックス組立体であって、
内面を有し、前記内面が区画を画定する、ボックスと、
流動性材料により充填されており、前記区画内に位置する可撓性容器と、を含み、
前記可撓性容器は、
A.前面パネル、後面パネル、第1のガセット付き側面パネル、および第2のガセット付き側面パネルを有し、前記第1と第2のガセット付き側面パネルは、外周シールに沿って前記前面パネルと前記後面パネルとを接合してチャンバを形成し、
B.各外周シールは、
(i)対向する端を有する弓形本体シール内部縁(ABSIE)と、
(ii)前記本体シールの各端から延在する先細シール内部縁(TSIE)と、を有し、
C.前記可撓性容器は、1.0mm~300.0mmの曲率半径Rcを有する少なくとも1つのABSIEを備え
、
前記バッグインボックス組立体は、
頂部周囲、中央周囲、および底部周囲と、
各周囲での総接触長さ(ACL)と、をさらに備え、
(i)頂部ACLが、前記頂部周囲の50%~90%であり、
(ii)中央ACLが、前記中央周囲の5%~50%であり、
(iii)底部ACLが、前記底部周囲の50%~90%である、バッグインボックス組立体。
【請求項2】
前記前面パネルに付着したタップをさらに備え、前記タップは、前記チャンバと流体連通しており、前記ボックスは、前記タップの一部分が延在する開口部をさらに備える、請求項1に記載のバッグインボックス組立体。
【請求項3】
前記ボックスが、3.3:1のアスペクト比を備える、請求項1に記載のバッグインボックス組立体。
【請求項4】
前記ボックスが、1つ以上の切り抜きを備える、請求項1に記載のバッグインボックス組立体。
【請求項5】
前記ボックスが、壁幅を備え、前記壁幅は、2.4mm~3.2mmである、請求項1に記載のバッグインボックス組立体。
【請求項6】
前記可撓性容器は、底部区分および下部容器容積を備え、前記下部容器容積が、前記可撓性容器の中央境界面から前記底部区分への容積によって画定され、前記下部容器容積は、前記可撓性容器の総容積の50%を超える、請求項1に記載のバッグインボックス組立体。
【請求項7】
前記下部容器容積は、可撓性容器の前記総容積の51%~60%である、請求項
6に記載のバッグインボックス組立体。
【請求項8】
広告面積を備え、前記広告面積は、355cm
2~645cm
2である、請求項1に記載のバッグインボックス組立体。
【請求項9】
前記曲率半径Rcは、8.5mm~10.5mmである、請求項1に記載のバッグインボックス組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、流動性材料を分配するためのバッグインボックス組立品に関する。
【背景技術】
【0002】
可撓性容器を含有するバッグインボックス組立体は既知である。可撓性ガセット付き本体セクションを有する可撓性容器も既知である。これらのガセット付き可撓性容器は、現在、ガセットを形成するように折り畳まれ、周囲形状に熱シールされる可撓性フィルムを使用して製造される。ガセット付き本体セクションは、方形断面または矩形断面を有する可撓性容器を形成するように開く。ガセットは容器の底部で終端して、実質的に平坦なベースを形成し、これは、容器が部分的または完全に充填されたときの安定性を提供する。平坦なベースは、自立型パウチ、または「SUP」としても知られる、自立型可撓性容器をもたらす。
【0003】
SUPの性能属性は、アスペクト比および落下性能を含む。アスペクト比は、バッグインボックス組立体の高さとバッグインボックス組立体の幅との関係である。落下性能は、落下すると膨らんだり、形状が多少歪んだりする、充填されたバッグインボックス組立体の耐性である。より大きなアスペクト比(すなわち、背の高いバッグインボックス組立体)は、小売りでの設置において望ましいことがよくある。例えば、より大きなアスペクト比は、バッグインボックス組立体において有効な棚空間の利用および増加した広告面積につながるため、消費者の関心を引く。しかしながら、アスペクト比が増加すると、落下性能は一般に低下する。バッグインボックス組立体の効率を最大化することは、これらの関係によって特徴付けられる。
【0004】
当該技術分野は、落下性能を低下させることのない、増加したアスペクト比を有するバッグインボックス組立体の必要性を認識している。当該技術分野でさらに望まれるのは、小売り、商業、工業、および/または家庭環境で動作するために増加されたアスペクト比および十分な落下性能を有するSUPである。
【発明の概要】
【0005】
本開示は、バッグインボックス組立体を提供する。バッグインボックス組立体は、内面を有するボックスであって、内面が区画を画定する、ボックスと、流動性材料で充填される可撓性容器と、を含み、可撓性容器は、区画内に位置する。可撓性容器は、前面パネル、後面パネル、第1のガセット付き側面パネル、および第2のガセット付き側面パネルを含み、ガセット付き側面パネルは、外周シールに沿って前面パネルと後面パネルとを接合してチャンバを形成する。各外周シールは、(i)対向する端を有する弓形本体シール内部縁(ABSIE)と、(ii)本体シールの各端から延在する先細シール内部縁とを有する。可撓性容器は、1.0mm~300.0mmの曲率半径を有する少なくとも1つのABSIEを含む。
【0006】
一実施形態において、バッグインボックス組立品はまた、頂部周囲、中央周囲、および底部周囲、ならびに各周囲での総接触長さ(ACL)も含む。頂部ACLは、頂部周囲の50%~90%であり、中央ACLは、中央周囲の5%~50%であり、底部ACLは、底部周囲の50%~90%である。バッグインボックス組立品は、落下試験方法Aによる1メートル落下試験に合格することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本開示の一実施形態による、内部可撓性容器の形状を示すために、ファントム線で示されている外部ボックスを有するバッグインボックス組立体の斜視図である。
【
図1A】本開示の一実施形態による、
図1のバッグインボックス組立体の頂部周囲の
図1の平面Tで取り込まれる断面図である。
【
図1B】本開示の一実施形態による、
図1のバッグインボックス組立体の中央周囲の
図1の平面Cで取り込まれる断面図である。
【
図1C】本開示の一実施形態による、
図1のバッグインボックス組立体の底部周囲の
図1の平面Bで取り込まれる断面図である。
【
図2】従来のバッグインボックス組立体の斜視図である。
【
図2A】
図2の従来のバッグインボックス組立体の頂部周囲の
図2の平面T2で取り込まれる断面図である。
【
図2B】
図2の従来のバッグインボックス組立体の中央周囲の
図2の平面C2で取り込まれる断面図である。
【
図2C】
図2の従来のバッグインボックス組立体の底部周囲の
図2の平面B2で取り込まれる断面図である。
【
図3AA】本開示の一実施形態による、1メートル落下試験を受ける
図1のバッグインボックス組立体の斜視図である。
【
図3A】本開示の一実施形態による、1メートル落下試験後の
図3AAのバッグインボックス組立体の頂部平面図である。
【
図3BB】1メートル落下試験を受ける
図2の従来のバッグインボックス組立体の斜視図である。
【
図3B】1メートル落下試験後の
図3BBの従来のバッグインボックス組立体の頂部平面図である。
【
図4】本開示の一実施形態による、タップを有するバッグインボックス組立体の斜視図である。
【
図5】本開示の一実施形態による、頂部および底部可撓性柄を有する充填された自立型可撓性容器の斜視図である。
【
図9】折り畳み構成における、
図5の容器の斜視図である。
【
図10】本体シール内部縁を示すように部分的に拡張された、
図9の可撓性容器の斜視図である。
【
図11】従来の充填された可撓性容器の隣にある
図5の充填された可撓性容器の斜視図である。
【0008】
定義
本明細書に開示される数値範囲は、下限値および上限値からの、それらを含む全ての値を含む。明示的な値(例えば、1、または2、または3~5、または6、または7まで)を含む範囲について、任意の2つの明示的な値の間のあらゆる下位範囲(例えば、1~2、2~6、5~7、3~7、5~6等)も含まれる。
【0009】
別途記載がない限り、文脈から暗黙的に、または当該技術分野において慣習的でない限り、全ての部分および割合は重量に基づき、全ての試験方法は本開示の出願日の時点で現行のものである。
【0010】
本明細書で使用される場合、「組成物」という用語は、組成物を含む材料の混合物、ならびに組成物の材料から形成された反応生成物および分解生成物を指す。
【0011】
用語「含む(comprising)」、「含む(including)」、「含む(having)」、およびそれらの派生語は、任意の追加の構成要素、ステップ、または手順が、本明細書で具体的に開示されているかに関わらず、それらの存在を除外するよう意図されない。いかなる疑義も避けるために、用語「含む」の使用を通じて主張される全ての組成物は、矛盾する記載がない限り、任意の追加の添加剤、補助剤、またはポリマー化合物であるかに関わらず化合物を含み得る。対照的に、「から本質的になる」という用語は、操作性に必須ではないものを除き、任意の以降の記述の範囲からあらゆる他の構成要素、ステップ、または手順を除外する。「からなる」という用語は、具体的に規定または列挙されていないあらゆる構成要素、ステップ、または手順を除外する。
【0012】
本明細書で使用される場合、「エチレン系ポリマー」は、(重合性モノマーの総量に基づいて)50重量パーセントを超える重合エチレンモノマーを含有し、任意選択で、少なくとも1つのコモノマーを含み得るポリマーである。
【0013】
「熱シール開始温度」という用語は、かなりの強度、この場合、2lb/インチ(8.8N/25.4mm)のシールを形成するのに必要とされる最低シール温度である。シールは、2.7バール(40psi)のシールバー圧力で、0.5秒の滞留時間を有するTopwave HT試験機内で実施される。シールされた標本が、4.2mm/秒(10インチ/分または250mm/分)で、Instron Tensiomerで試験される。
【0014】
本明細書で使用される場合、Tmまたは「融点」(プロットされたDSC曲線の形状に関して融解ピークとも称される)は、典型的には、USP5,783,638に記載されているように、ポリオレフィンの融点またはピークを測定するためのDSC(示差走査熱量測定)技術によって測定される。2つ以上のポリオレフィンを含む多くのブレンドが、1つを超える融点またはピークを有し、多くの個々のポリオレフィンが1つのみの融点またはピークを含むことに留意されたい。
【0015】
本明細書で使用される場合、「オレフィン系ポリマー」は、(重合可能モノマーの総量に基づいて)50重量パーセント超の重合オレフィンモノマーを含有するポリマーであり、任意選択で、少なくとも1つのコモノマーを含み得る。オレフィン系ポリマーの非限定的な例としては、エチレン系ポリマーおよびプロピレン系ポリマーが挙げられる。
【0016】
「ポリマー」は、同一のタイプまたは異なるタイプであるかに関わらず、モノマーを重合することによって調製された化合物であり、重合形態で、ポリマーを組成する複数および/もしくは反復「単位」または「構造単位」を提供する化合物である。したがって、ポリマーという一般的な用語は、ホモポリマーという用語を包含し、通常、1タイプのモノマーのみから調製されたポリマーを指すのに用いられ、コポリマーという用語は、通常、少なくとも2タイプのモノマーから調製されたポリマーを指すのに用いられる。ポリマーはまた、例えばランダム、ブロックなどのすべての形態のコポリマーも包含する。「エチレン/α-オレフィンポリマー」および「プロピレン/α-オレフィンポリマー」という用語は、それぞれエチレンまたはプロピレンを重合させて調製した上述のコポリマーおよび1つ以上の追加の重合可能なα-オレフィンモノマーを示す。ポリマーは、多くの場合、特定のモノマーまたはモノマーのタイプに「基づいて」、特定のモノマー含有量を「含む」など、1つ以上の特定のモノマー「から作られる」ものと言及されるが、この文脈では、「モノマー」という用語は、特定されたモノマーの重合残留物を指し、非重合種には言及していないことが理解されることに留意されたい。一般に、本明細書におけるポリマーは、対応するモノマーの重合形態である「単位」に基づくものを指す。
【0017】
「プロピレン系ポリマー」は、(重合可能モノマーの総量に基づいて)50重量パーセント超の重合プロピレンモノマーを含むポリマーであり、任意選択で、少なくとも1つのコモノマーを含み得る。
【0018】
試験方法
ASTM F1249.透湿性は、フィルムの水蒸気透過率(WVTR)を最初に測定し、次いで、WVTRにフィルムの厚さを掛けることによって実施される正規化された計算である。厚さは、典型的には、ミルの単位で測定され、ここで、1ミル=0.001インチである。WVTRは、MOCON Permatran-W 3/31を用いて、38℃、100%相対湿度、および1気圧で測定される。90%相対湿度におけるWVTRの値については、(100%相対湿度における)測定されたWVTRに0.90が乗じられる。この器具は、国立標準技術研究所が認証した既知の水蒸気輸送特性の25μmの厚さのポリエステルフィルムで較正される。標本を調製し、ASTM F1249に従ってWVTRを実施する。WVTR単位は、g/m2/24時間である。
【0019】
ASTM D3985.酸素透過性は、所与のフィルムの厚さの酸素透過率(OTR)を最初に測定し、次いで、この測定されたOTRにフィルムの厚さ(典型的には、ミル単位で測定される)を乗じることによって実施される正規化された計算である。OTRは、MOCON OX-TRAN 2/20を用いて、23℃、50%相対湿度、および1気圧で測定される。この器具は、国立標準技術研究所が認証した既知のO2輸送特性のマイラーフィルムで較正される。標本を調製し、ASTM D3985に従ってOTRを実施する。典型的なOTR単位は、cc/m2/24時間/気圧である。
【0020】
落下試験方法A:1メートル落下試験。バッグインボックス組立体の外面は、外面の平面度の歪みについて評価される。バッグは、流体内容物で充填され、バッグは、ボックス内に取り付けられる。落下前の歪みは、組立体が落下する前に測定され、落下後の歪みは、落下後に測定される。
【0021】
歪みの測定は、外側のボックス表面(例えば、ボックスの底部で)に対して、定規を保持することによって決定される。定規の全長が、ボックスの表面に対して平坦である場合、測定された表面は、歪みがないと見なされる。すなわち、測定された表面は平坦である。定規の全長が、ボックスの表面に対して平坦でない場合、表面の歪みが観察される。定規とボックスの表面との間の距離は、ボックスの表面の歪みに対応する。歪みは、定規を、測定される側でボックスの2つの角を結ぶ線と平行に保持しながら、ボックスの最外点に対して定規を配置することによって実験的に決定される。定規とボックスの表面との間の定規に垂直な方向の距離は、ボックスの2つの角の各々で測定される。2つの測定値の大きいほうが、歪みを表す。歪みおよび歪みが最も大きい点が特定される点を観察しながら、定規を、ボックスの表面に沿って垂直にスライドさせる。歪みの測定値は、ボックスの側壁の全てについて得られ、個々の測定値全ての中で最大の歪み値が、単一の歪み値として報告される。典型的には、最大の歪みは、垂直方向の中間点、すなわち、ボックスの底部とボックスの頂部との中間にある点の周りに見られる。落下試験方法Aは、ボックスの任意の位置での歪みを決定する。
【0022】
ボックスの膨らみは「落下関連の歪み」と称され、落下関連の歪みは、落下後の歪みから落下前の歪みを引いたものに等しい。落下前の歪みは、典型的には存在しないが、ボックスの壁が軽量材料および/または0.3cm以下の厚さを有する材料から構成される場合に観察され得る。
【0023】
1メートル落下試験を実施するために、試料は、平滑なコンクリートの表面から1メートル上に持ち上げられる。試料の温度およびその内容物は、周囲条件(例えば、22℃~28℃)に達することが可能であり、試料は、1メートルの垂直距離から自由に落下することが可能である。ボックス内部に可撓性容器を含有する試料は、接触時に底部表面が床と平行になるように落下する。試料を落下させた後、落下試験方法Aの手順において記載されるように、表面の歪みが測定される。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図面を参照し、最初に
図1を参照すると、本開示によって提供されるようなバッグインボックス(BIB)組立体は、参照番号1によって示される。一実施形態において、BIB組立体1は、可撓性容器10およびボックス420を含む。
【0025】
図1は、ボックス420と可撓性容器10との間の空間的形状を例解するために、ファントム内のボックス420を示す。ボックス420は、以下で詳細に記載されるような構造を備える6つの壁を含むと理解される。BIB組立体1は、本明細書でさらに記載されるように、流動性物質(例えば、流動性食品)を貯蔵および輸送するために使用され得る。一実施形態において、BIB組立体1は、例えば、ワインなどの飲料を保管および輸送するために使用される。
【0026】
A.バッグ
本開示によって提供されるようなバッグインボックス組立体は、可撓性容器を含む。一実施形態において、可撓性容器は、(A)前面パネル、後面パネル、第1のガセット付き側面パネル、および第2のガセット付き側面パネルを含む。ガセット付き側面パネルは、チャンバを形成するために、外周シールに沿って前面パネルと後面パネルとを接合する。(B)各外周シールは、(i)対向する端を有する弓形本体シール内部縁(ABSIE)と、(ii)本体シールの各端から延在する先細シール内部縁(TSIE)とを有する。(c)可撓性容器は、1.0ミリメートル(mm)、または3.0mm、または5.0mm、または7.0mm、または8.0mm、または8.5mm、または9.0mm、または9.5mm、または10.0mm、または10.5mm、または11.0mm、または13.0mm、または15.0mm、または20.0mm、または25.0mm、または50.0mm、または75.0mm、または100.0mm~150.0mm、または200.0mm、または250.0mm、または300.0mmの曲率半径Rcを有する少なくとも1つのABSIEを有する。
【0027】
図5~6は、4つのパネル、つまり、前面パネル22、背面パネル24、第1のガセットパネル18、および第2のガセットパネル20を有する可撓性容器10を示す。4つのパネル18、20、22、および24は、可撓性容器10の頂部端44および底部端46に向かって延在して、頂部区分28および底部区分26をそれぞれ形成する。可撓性容器10が反転すると、容器10に対して頂部および底部の位置が変化する。しかしながら、一貫性のために、注入口30に隣接する柄は、頂部または上部柄12と呼ばれ、反対の柄は底部または下部柄14と呼ばれるであろう。同様に、頂部区分は注入口30に隣接する表面であり、底部区分は頂部区分の反対の表面であるであろう。
【0028】
4つのパネル18、20、22、および24は、各々、フィルムの別個のウェブから構成されることができる。各フィルムウェブに対する組成および構造は、同一であっても、異なってもよい。代替的に、1つのフィルムウェブはまた、全ての4つのパネル、ならびに頂部および底部区分を作製するために使用されてもよい。さらなる実施形態において、2つ以上のウェブが、各パネルを作製するために使用されてもよい。
【0029】
一実施形態において、多層フィルムのうちの4つのウェブが提供され、それぞれのパネル18、20、22、および24ごとに1つの多層フィルムウェブが提供される。各多層フィルムの縁は、隣接するフィルムウェブにシールされて外周シール41(
図5)を形成する。
図6に示されるように、外周先細シール40a~40dは、容器の底部区分26上に位置する。外周シール41は、容器10の側縁上に位置する。
図6に示されるように、外周先細シール40a~40dは、容器の底部区分26上に位置する。内部チャンバからのシールされたパネル18、20、22、24。
【0030】
頂部区分28および底部区分26を形成するために、4つのフィルムウェブは、それぞれの端でともに収束し、かつともにシールされる。例えば、頂部区分28は、頂部端44でともにシールされたパネルの延在部によって画定され得、可撓性容器10が静止位置にあるとき、それは、頂部区分28を画定するフィルムの4つの頂部パネル28a~28d(
図8)を有し得る。底部区分26はまた、ともにシールされたフィルムの4つの底部パネル26a~26dを有し得、かつ
図6に示されるように、反対の端46のパネルの延在部によって画定され得る。
【0031】
一実施形態において、4つのパネル18、20、22、24(前面パネル、後面パネル、第1のガセット付き側面パネル、第2のガセット付き側面パネル)の各々の一部分は、頂部区分28を形成し、ネック27で終わる。このようにして、各パネルは底部区分からネック27まで延在する。ネック27において、4つのパネル18、20、22、24の各々の頂部端セクションの一部分は、注入口30にシールされるか、さもなければ溶接されて、強固なシールを形成する。注入口30は、圧縮熱シール、超音波シール、およびこれらの組み合わせによってネック27にシールされる。注入口30のベースは円形の断面形状を有するが、注入口30のベースは、例えば、多角形の断面形状など、他の断面形状を有し得ることが理解される。円形の断面形状を有するベースは、従来の2つのパネルの可撓性パウチに使用されるカヌー形状のベースを有する付属部とは異なる。
【0032】
一実施形態において、注入口30のベースの外面は、表面テクスチャを有する。表面テクスチャは、頂部区分28の内面へのシールを促進するためのエンボスおよび複数の放射状畝を含み得る。
【0033】
一実施形態において、注入口30は、楕円、翼形状、目形状、またはカヌー形状のベースを備える付属部を除外する。
【0034】
さらに、注入口30は、取り外し可能なクロージャ32を含むことができる。代替的に、注入口30は、パネルのうちの1つに位置し得、そこで、頂部区分は、次いで、少なくとも2つのパネル端がともに接合されることによって画定される上部シール領域として画定されるであろう。さらなる実施形態において、注入口30は、頂部区分28のほぼ中点に位置し、注入口30が頂部区分28の総面積未満である面積を有し得るように、容器10の幅よりも小さくサイズ決定されてもよい。さらに別の実施形態において、注入口の面積は、頂部区分の総面積の20%以下である。これにより、注入口30が、それらを通って手を挿入するためには十分な大きさではなくなることから、内部に保管された製品58とのあらゆる意図しない接触も確実に回避することができる。
【0035】
注入口30は、剛性構築物で作製され得、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリプロピレン(PP)、およびこれらの組み合わせなどの任意の適切なプラスチックで形成され得る。注入口30の場所は、容器10の頂部区分28上のどこであってもよい。一実施形態において、注入口30は、頂部区分28の中央または中間点に位置する。クロージャ32は、注入口30を被覆し、製品が容器10から漏洩することを防止する。クロージャ32は、スクリューオンキャップ、フリップトップキャップ、または他のタイプの取り外し可能な(かつ任意選択で再閉鎖可能な)クロージャであってもよい。
【0036】
一実施形態において、可撓性容器は、剛性注入口を有さず、パネルは、例えば、解放可能なシール(剥離シール)によって、ネックを横切ってシールされる。
【0037】
図5~6に示されるように、可撓性底部柄14は、底部柄14が底部区分26の延在部であるように、容器10の底部端46に位置し得る。
【0038】
各パネルは、それぞれの底面を含む。
図6は、4つの三角形の底面26a、26b、26c、26dを示し、各底面は、それぞれのフィルムパネルの延在部である。底面26a~26dは、底部区分26を構成する。4つのパネル26a~26dは、底部区分26の中間点で集合する。底面26a~26dは、熱シール技術の使用によってなど、ともにシールされて、底部柄14を形成する。例えば、溶接が成されて、底部柄14を形成し、底部区分26の縁をともにシールしてもよい。好適な熱シール技術の非限定的な例としては、ホットバーシール法、ホットダイシール法、インパルスシール法、高周波シール法、または超音波シール法が挙げられる。
【0039】
図6は、底部区分26を示す。各パネル18、20、22、24は、底部区分26中に存在する、それぞれの底面26a、26b、26c、26dを有する。各底面は、2つの対向する外周先細シール40a、40b、40c、40dによって境界される。各外周先細シール40a~40dは、それぞれの外周シール41から延在する。前面パネル22および後面パネル24に対する外周先細シールは、内部縁29a~29d(
図6)および外部縁31(
図7)を有する。外周先細シール40a~40dは、底部シール領域33で収束する(
図6、
図7、
図9)。
【0040】
前面パネル底面26aは、第1の外周先細シール40aの内部縁29aによって画定される第1の線Aと、第2の外周先細シール40bの内部縁29bによって画定される第2の線Bとを含む。第1の線Aは、底部シール領域33内の尖点35aで第2の線Bと交差する。前面パネル底面26aは、底部最遠位内部シール点37a(「BDISP 37a」)を有する。BDISP 37aは、内部縁29aと内部縁29bとによって画定される内部シール縁上に位置する。
【0041】
尖点35aは、BDISP 37aから、0ミリメートル(mm)~8.0mm未満の距離Sだけ分離される。
【0042】
一実施形態において、後面パネル底面26cは、前面パネル底面の尖点に類似した尖点を含む。後面パネル底面26cは、第1の外周先細シール40cの内部縁29cによって画定される第1の線Cと、第2の外周先細シール40dの内部縁29dによって画定される第2の線Dとを含む。第1の線Cは、底部シール領域33内の尖点35cで第2の線Dと交差する。後面パネル底面26cは、底部最遠位内部シール点37c(「BDISP 37c」)を有する。BDISP 37cは、内部縁29cと内部縁29dとによって画定される内部シール縁上に位置する。尖点35cは、BDISP 37cから、0ミリメートル(mm)~8.0mm未満の距離Tだけ分離される。
【0043】
前面パネル底面に対する以下の説明は、後面パネル底面に同等に適用され、後面パネル底面に対する参照番号が隣接する閉じ括弧内に示されることが理解される。
【0044】
一実施形態において、BDISP 37a(37c)は、内部縁29a(29c)と内部縁29b(29d)とが交差する場所に位置する。BDISP 37a(37c)と尖点35a(35c)との間の距離は、0mmである。
【0045】
一実施形態において、
図6および7に示されるように、内部シール縁は、内部縁29a、29b(29c、29d)から分岐して、遠位内部シール弧39a(前面パネル)、および遠位内部シール弧39c(後面パネル)を形成する。BDISP 37a(37c)は、内部シール弧39a(39c)上に位置する。尖点35a(尖点35c)は、BDISP 37a(BDISP 37c)から、0mm超から、または1.0mm、または2.0mm、または2.6mm、または3.0mm、または3.5mm、または3.9mm~4.0mm、または4.5mm、または5.0mm、または5.2mm、または5.3mm、または5.5mm、または6.0mm、または6.5mm、または7.0mm、または7.5mm、または7.9mmまでである、距離S(距離T)だけ分離される。
【0046】
一実施形態において、尖点35a(35c)は、BDISP 37a(37c)から、0mm超~6.0mm未満である、距離S(距離T)だけ分離される。
【0047】
一実施形態において、尖点35a(35c)からBDISP 37a(37c)までの距離S(距離T)は、0mm超から、または0.5mm、または1.0mm、または2.0mm~4.0mm、または5.0mm、または5.5mm未満である。
【0048】
一実施形態において、尖点35a(尖点35c)は、BDISP 37a(BDISP 37c)から、3.0mmから、または3.5mm、または3.9mm~4.0mm、または4.5mm、または5.0mm、または5.2mm、または5.3mm、または5.5mmまでである距離S(距離T)だけ分離される。
【0049】
一実施形態において、遠位内部シール弧39a(39c)は、0mmから、または0mm超、または1.0mm~19.0mm、または20.0mmの曲率半径を有する。
【0050】
底部区分26は、そこに形成されたガセット54および56の対を含み、それらは本質的に、底面26a~26dの延在部である。ガセット54および56は、可撓性容器10が直立する能力を促進し得る。これらのガセット54および56は、ともに接合されて、ガセット54および56を形成する、各底面26a~26dからの余分な材料から形成される。ガセット54および56の三角形部分は、ともにシールされ、そのそれぞれのガセットへと延在する、2つの隣接する底部区分パネルを含む。例えば、隣接する底面26aおよび26dは、交差する縁に沿ってそれらの底部表面の平面を越えて延在し、ともにシールされて、第1のガセット54の一側面を形成する。同様に、隣接する底面26cおよび26dは、交差する縁に沿ってそれらの底部表面の平面を越えて延在し、ともにシールされて、第1のガセット54の反対の側面を形成する。同様に、第2のガセット56は、隣接する底面26a~26bおよび26b~26cから同様に形成される。ガセット54および56は、底部区分26の一部分に接触し得、そこで、ガセット54および56は、それらを被覆する底面26bおよび26dに接触し得る一方、底部区分パネル26aおよび26cは、底部端46で露出したままである。
【0051】
図5~6に示されるように、可撓性容器10のガセット54および56は、底部柄14へとさらに延在し得る。ガセット54および56が底部区分パネル26bおよび26dに隣接して位置する態様において、底部柄14はまた、底面26bおよび26dを横切って延在し得、パネル18および20の対間に延在する。底部柄14は、前面パネル22と後面パネル24との間の底部区分26の中央部分または中間点に沿って位置し得る。
【0052】
底部柄14は、4つのフィルムウェブが容器10を作製するために使用されるときに、ともにシールされた最大4層のフィルム(各パネル18、20、22、24に対して1つの層)を含み得る。容器を作製するために、4つを超えるウェブが使用されるとき、柄は、容器を製作するために使用されるのと同一の数のウェブを含むであろう。4層全てが、熱シール法によって、ともに完全にはシールされない底部柄14のいずれの部分も、タックシールによってなどの任意の適切な様式でともに接着されて、完全にシールされた多層底部柄14を形成することができる。底部柄14は、任意の好適な形状を有し得、概して、フィルム端の形状を採るであろう。例えば、典型的には、フィルムウェブは、その端が直線状の縁を有するように、巻きを解くと矩形の形状を有する。したがって、底部柄14もまた、矩形の形状を有するであろう。
【0053】
さらに、底部柄14は、ユーザの手をフィットさせるようにサイズ決定された柄開口部16または切り抜きセクションをその中に含むことができる。開口部16は、手をフィットさせるために好都合である任意の形状であってもよく、一態様において、開口部16は、ほぼ楕円形状を有してもよい。別の態様において、開口部16は、ほぼ矩形を有してもよい。さらに、底部柄14の開口部16はまた、開口部16を形成する切断された材料を含むフラップ38を有してもよい。開口部16を画定するために、柄14は、第4の側面または下部部分で付着しながら、3つの側面または部分に沿った多層柄14の切り抜きであるセクションを有し得る。これは、ユーザの手に接触する縁で比較的平滑なグリップ表面をもたらすために、ユーザによって開口部16を通して押し出され、かつ開口部16の縁の上で折り畳まれ得る、材料38のフラップを提供する。材料のフラップが完全に切り抜かれる場合、これは、比較的鋭利であり得る露出した第4の側面もしくは下部縁を残し、そこに手が配置されたときに手を切るか、または引っ掻く可能性がある。
【0054】
さらに、
図6に例解されるように、底部区分26に付着する底部柄14の一部分は、柄14が一貫して同一の方向に折り畳まれることをもたらす永久機械折り目42または切り込み線を含有することができる。機械折り目42は、前面側面パネル22に向かう第1の方向への折り畳みを可能にし、後面パネル24に向かう第2の方向への折り畳みを制限する折り畳み線を含むことができる。本出願を通じて使用される場合、「制限する」という用語は、ある方向または第1の方向に移動するほうが、第2の方向などの反対方向に移動するよりも容易であることを意味し得る。機械折り目42は、第1の方向に折り畳まれる傾向がある柄内にほぼ恒久的な折り畳み線を提供するものと考えられ得るので、柄14を第1の方向に一貫して折り畳むことができる。底部柄14のこの機械折り目42は、複数の目的を果たすことができ、1つは、ユーザが容器10から製品を移動させているとき、ユーザが底部柄14を把持し得、注入を助けるためにそれが第1の方向に容易に曲げられることである。次に、
図6に示されるように、可撓性容器10が直立位置で保管されるとき、底部柄14が底部区分パネル26aのうちの1つに隣接して容器10の下に折り畳まれ得るように、底部柄14における機械折り目42は、柄14が機械折り目42に沿って第1の方向に折り畳まれることを助長する。製品の重量もまた、製品の重量が柄14をさらに押し、第1の方向に折り畳まれた位置に柄14を維持し得るように、底部柄14に力を印加し得る。一実施形態において、頂部柄12は、底部柄14と同一の第1の方向に一貫して折り畳まれることも可能にする、類似した機械折り目34a、34bを含むことができる。
【0055】
さらに、可撓性容器10が空になり、残りの製品がより少なくなるにつれ、底部柄14は、可撓性容器10が、支持なくかつ転倒せずに直立したままであることに役立つように、支持を提供し続け得る。底部柄14は、側面パネル18および20の対間に延在するその全長にほぼ沿ってシールされるため、それは、容器10が空になっても、ガセット54および56(
図5、
図6)をともにまとめ、容器10を直立させるための支持を提供し続けることに役立ち得る。
【0056】
図5および9に示されるように、頂部柄12は、頂部区分28から、垂直に、または実質的に垂直に上方に延在し、特に、頂部区分28を構成する4つのパネル28a~28dから延在し得る。
図5および8に示されるように、頂部柄12へと延在するフィルムの4つのパネル28a~28dは、全てともにシールされて、多層頂部柄12を形成する。頂部柄12は、U形状、特に水平上部柄部分12aが、そこから延在する対の離間配置された脚部13および15を有する上下逆のU形状を有してもよい。脚部13および15は、頂部区分28から延在して、注入口30に隣接し、注入口30の一方の側に1つの脚部13を有し、注入口30の他方の側に他の脚部15を有し、各脚部13、15は、頂部区分28の反対の部分から延在する。
【0057】
注入口30の上の位置に伸長したときに上部柄部分12aの最底部縁は、注入口30の最上部縁をクリアするのに十分な高さである。柄12が頂部区分28に対して垂直な位置で延在されるとき、頂部柄12の一部分は、注入口30の上、および頂部区分28の上に延在し得、特に、上部柄部分12a全体は、注入口30および頂部区分28の上にあり得る。脚部13および15の2つの対ならびに上部柄部分12aは、柄開口部を取り囲む柄12をともに成し、これは、ユーザが手をその中を通して配置し、柄12の上部柄部分12aを把持することを可能にする。
【0058】
一実施形態において、頂部柄は、
図5に示されるように、直立した頂部柄12である。本明細書で使用される場合、「直立した頂部柄」は、4つのパネルから形成される頂部柄であり、可撓性容器10が拡張構成にあるときに上部柄部分12aが注入口30の上になるように製造(例えば、シール)される。直立した頂部柄12は、水平上部柄部分12aが人による操作なしに注入口30の上に位置するように、頂部区分28から直立するか、そうでなければ垂直に、または実質的に垂直に延在するように形成される。この意味で、直立した頂部柄は「自立型」である。
【0059】
一実施形態において、頂部柄12は、前面側面パネル22に向かう第1の方向への折り畳みを可能にし、後面側面パネル24に向かう第2の方向への折り畳みを制限する、永久機械折り目34a、34bを有し得る。機械折り目34a、34bは、シールが開始する場所に、各脚部13、15において位置し得る。柄12は、機械折り目部分34a、34bから始まり、柄12の水平上部柄部分12aまで、およびそれを含んで、タック接着剤でなどとともに接着され得る。代替的に、柄12内の2つの機械折り目34a、34bは、柄12が、第2の方向ではなく、底部柄14と同じ第1の方向に一貫して折り畳まれるかまたは曲がるように傾けられることを可能にし得る。
図5に示されるように、柄12は同様に、柄材料が鋭利ではなく、ユーザの手を柄12の任意の鋭利な縁で切ることを防止することができるように、底部柄14と同様に、柄12の上部柄部分12aに向かって上方に折り畳まれて、柄12の平滑なグリップ表面を形成するフラップ部分36を含み得る。
【0060】
図5に示されるように、容器10がその底部区分26に直立しているときのように、容器10が静止位置にあるとき、底部柄14は、それが底部区分26および隣接する底部パネル26aに対して平行になるように、第1の方向に底部機械折り目42に沿って容器10の下に折り畳むことができ、頂部柄12は、注入口30の上に水平柄部分12aとともに真っ直ぐに延在する。可撓性容器10は、底部柄14が直立する可撓性容器10の下に位置しても、直立することができる。
【0061】
一実施形態において、可撓性容器は、頂部柄が、本質的に頂部部分または区分の中に形成され、かつそれらから形成される側壁上に位置する付属部または注入口を含み得る。頂部柄は、4つのパネル18、20、22、24から形成され得、各パネルはそのそれぞれの側壁から延在し、容器の頂部区分が柄の中に収束し、それらが1つ、かつ同一のものであり、下ではなく、延在された柄の側面に注入口を有するように、容器の頂部端に位置する側壁またはフラップ内に延在する。
【0062】
可撓性容器10の構築物の材料は、食品グレードのプラスチックを含み得る。後に考察されるように、例えば、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン(高密度ポリエチレン(HDPE)および/または低密度ポリエチレン(LDPE)など)が使用されてもよい。可撓性容器10のフィルムは、製造、流通、製品保存可能期間、および顧客使用中の製品およびパッケージ統合性を維持するために十分な厚さを有し得る。一実施形態において、可撓性多層フィルムは、100マイクロメートルから、または200マイクロメートル、または250マイクロメートル~300マイクロメートル、または350マイクロメートル、または400マイクロメートルまでの厚さを有する。フィルム材料はまた、それが、少なくとも約180日間の製品保存可能期間を維持するために適切な気圧を可撓性容器10内に提供するようなものであり得る。そのような多層フィルムは、23℃および80%の相対湿度(RH)で、0、または0超~0.4、または1.0cc/m2/24時間/気圧の低い酸素透過率(OTR)を有するフィルムなどの酸素バリアフィルムを含み得る。さらに、各パネルを形成する可撓性多層フィルムはまた、38℃および90%のRHで、0、または0超、または0.2、または1.0~5.0、または10.0、または15.0g/m2/24時間の低い水蒸気透過率(WVTR)を有するフィルムなどの水蒸気バリアフィルムを含み得る。さらに、特にシール層において、しかしシール層だけに限らず、油および/または化学物質耐性を有する構築物の材料を使用することが望ましくあり得る。可撓性多層フィルムは、印刷可能であるか、または可撓性容器10上に印を表示するための感圧性ラベルもしくは他のタイプのラベルの受容に適合性であるかのいずれかであり得る。
【0063】
一実施形態において、各パネル18、20、22、24は、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または少なくとも3つの層を有する可撓性多層フィルムから作製される。可撓性多層フィルムは、弾力性、可撓性、変形可能、かつ柔軟である。各パネルのための可撓性多層フィルム構造および組成は、同一であっても、異なってもよい。例えば、4つのパネルの各々が、各ウェブが特有の構造および/もしくは特有の組成、仕上がり、または印刷を有する、別個のウェブから作製されてもよい。代替的に、4つのパネルの各々が、同一の構造および同一の組成であってもよい。
【0064】
一実施形態において、各パネル18、20、22、24は、同一の構造および同一の組成を有する可撓性多層フィルムである。
【0065】
可撓性多層フィルムは、(i)共押出多層構造、もしくは(ii)積層物、または(i)および(ii)の組み合わせであってもよい。一実施形態において、可撓性多層フィルムは、少なくとも3つの層、つまり、シール層、外層、およびその間の結合層を有する。結合層は、シール層を外層に接合する。可撓性多層フィルムは、シール層と外層との間に配設された1つ以上の任意選択の内層を含んでもよい。
【0066】
一実施形態において、可撓性多層フィルムは、少なくとも2つ、または3つ、または4つ、または5つ、または6つ、または7つ~8つ、または9つ、または10、または11以上の層を有する、共押出フィルムである。例えば、フィルムを構築するために使用されるいくつかの方法は、キャスト共押出法またはブロー共押出法によるもの、接着積層、押出積層、熱積層、および蒸着などのコーティングである。また、これらの方法の組み合わせも可能である。フィルム層は、ポリマー材料に加えて、包装産業で一般的に使用される安定剤、スリップ添加剤、粘着防止添加剤、加工助剤、清澄剤、核剤、顔料または着色剤、充填剤および補強剤などの添加剤を含み得る。好適な感覚受容特性および/または光学特性を有する添加剤およびポリマー材料を選択することが特に有用である。
【0067】
シール層用の好適なポリマー材料の非限定的な例としては、オレフィン系ポリマー(直鎖もしくは分岐鎖の任意のエチレン/C3-C10α-オレフィンコポリマーを含む)、プロピレン系ポリマー(プラストマーおよびエラストマー、ランダムプロピレンコポリマー、プロピレンホモポリマー、ならびにプロピレンインパクトコポリマーを含む)、エチレン系ポリマー(プラストマーおよびエラストマー、高密度ポリエチレン(「HDPE」)、低密度ポリエチレン(「LDPE」)、直鎖低密度ポリエチレン(「LLDPE」)、中密度ポリエチレン(「MDPE」)、エチレン-アクリル酸もしくはエチレン-メタクリル酸、および亜鉛塩、ナトリウム塩、リチウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩とのそれらのイオノマー、エチレン酢酸ビニルコポリマー、ならびにこれらの混成物が挙げられる。
【0068】
外層用の好適なポリマー材料の非限定的な例としては、積層用の二軸または単軸配向フィルムおよび共押出フィルムを作製するのに使用されるものが挙げられる。いくつかの非限定的なポリマー材料の例は、二軸配向ポリエチレンテレフタレート(OPET)、単軸配向ナイロン(MON)、二軸配向ナイロン(BON)、および二軸配向ポリプロピレン(BOPP)である。構造的利益のためのフィルム層の構築において有用な他のポリマー材料は、ポリプロピレン(プロピレンホモポリマー、ランダムプロピレンコポリマー、プロピレンインパクトコポリマー、および熱可塑性ポリプロピレン(TPO)など、プロピレン系プラストマー(例えば、VERSIFY(商標)またはVISTAMAX(商標))、ポリアミド(ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン6,66、ナイロン6,12、ナイロン12など)、ポリエチレンノルボルネン、環状オレフィンコポリマー、ポリアクリロニトリル、ポリエステル、コポリエステル(PETGなど)、セルロースエステル、ポリエチレンおよびエチレンのコポリマー(例えば、DOWLEX(商標))などのエチレンオクテンコポリマー系のLLDPE、これらの混成物、ならびにこれらの多層の組み合わせである。
【0069】
結合層用の好適なポリマー材料の非限定的な例としては、エチレン酢酸ビニル(「EVA」)などの官能化エチレン系ポリマー;任意のポリエチレン、エチレンコポリマー、もしくはポリプロピレンなどのポリオレフィンにグラフトされた無水マレイン酸を有するポリマー;およびエチレンメチルアクリレート(「EMA」)などのエチレンアクリレートコポリマー;グリシジル含有エチレンコポリマー;INTUNE(商標)(PP-OBC)およびINFUSE(商標)(PE-OBC)(両方ともThe Dow Chemical Companyから入手可能)などのプロピレンおよびエチレン系オレフィンブロックコポリマー(OBC);ならびにこれらの混成物が挙げられる。
【0070】
可撓性多層フィルムは、構造的統合性に寄与するか、または特定の特性を提供し得る追加の層を含んでもよい。追加の層は、直接的手段によって、または隣接するポリマー層に対する適切な結合層を使用することによって追加されてもよい。剛性または乳白度などの追加の機械的性能を提供し得るポリマー、および気体バリア特性または化学物質耐性を提供し得るポリマーが、この構造に追加されてもよい。
【0071】
任意選択のバリア層用の好適な材料の非限定的な例としては、塩化ビニリデンと、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、または塩化ビニルとのコポリマー(例えば、The Dow Chemical Companyから入手可能なSARAN樹脂)、ビニルエチレンアルコール(EVOH)、金属箔(アルミニウム箔など)が挙げられる。あるいは、積層物多層フィルムにおいて使用されるとき、BON、OPET、またはOPPなどのフィルム上の蒸着アルミニウムまたは酸化シリコンなどの修正ポリマーフィルムが、バリア特性を得るために使用され得る。
【0072】
一実施形態において、可撓性多層フィルムは、LLDPE(商品名DOWLEX(商標)(The Dow Chemical Company)で販売)、シングルサイトLLDPE(商品名AFFINITY(商標)またはELITE(商標)(The Dow Chemical Company)で販売されるポリマーを含む、実質的に直鎖もしくは直鎖のオレフィンポリマー)、例えば、VERSIFY(商標)(The Dow Chemical Company)などのプロピレン系プラストマーまたはエラストマー、およびこれらの混成物から選択されるシール層を含む。任意選択の結合層は、エチレン系オレフィンブロックコポリマーPE-OBC(INFUSE(商標)として販売)またはプロピレン系オレフィンブロックコポリマーPP-OBC(INTUNE(商標)として販売)のいずれかから選択される。外層は、25℃~30℃、もしくは40℃、またはシール層におけるポリマーの融点よりも高い融点Tmを有する50重量%超の樹脂(複数可)を含み、外層ポリマーは、VERSIFYもしくはVISTAMAX、ELITE(商標)、HDPE、またはプロピレンホモポリマー、プロピレンインパクトコポリマー、もしくはTPOなどのプロピレン系ポリマーなどの樹脂から選択される。
【0073】
一実施形態において、可撓性多層フィルムは共押出される。
【0074】
一実施形態において、可撓性多層フィルムは、LLDPE(商品名DOWLEX(商標)(The Dow Chemical Company)で販売)、シングルサイトLLDPE、例えば、(商品名AFFINITY(商標)またはELITE(商標)(The Dow Chemical Company)で販売されるポリマーを含む、実質的に直鎖または直鎖のオレフィンポリマー)、VERSIFY(商標)(The Dow Chemical Company)などのプロピレン系プラストマーまたはエラストマー、およびそれらの混成物から選択されるシール層を含む。可撓性多層フィルムは、ポリアミドである外層も含む。
【0075】
一実施形態において、可撓性多層フィルムは、共押出フィルムであり、シール層は、直鎖もしくは実質的に直鎖のポリマーなどのエチレン系ポリマー、または55℃~115℃のTm、および0.865~0.925g/cm3、もしくは0.875~0.910g/cm3、もしくは0.888~0.900g/cm3の密度を有する、エチレンと、1-ブテン、1-ヘキセン、もしくは1-オクテンなどのアルファ-オレフィンモノマーとの、シングルサイト触媒された直鎖もしくは実質的に直鎖のポリマーから構成され、外層は、170℃~270℃のTmを有するポリアミドから構成される。
【0076】
一実施形態において、可撓性多層フィルムは、少なくとも5つの層を有する共押出フィルムであり、共押出フィルムは、直鎖もしくは実質的に直鎖のポリマーなどのエチレン系ポリマー、またはエチレンと、1-ブテン、1-ヘキセン、もしくは1-オクテンなどのアルファ-オレフィンモノマーとの、シングルサイト触媒された直鎖もしくは実質的に直鎖のポリマーから構成されるシール層を有し、エチレン系ポリマーは、55℃~115℃のTm、および0.865~0.925g/cm3、または0.875~0.910g/cm3、または0.888~0.900g/cm3の密度を有し、最外層は、170℃~270℃のTmを有するポリアミドから構成される。
【0077】
一実施形態において、可撓性多層フィルムは、少なくとも7つの層を有する共押出フィルムである。シール層は、直鎖もしくは実質的に直鎖のポリマーなどのエチレン系ポリマー、またはエチレンと、1-ブテン、1-ヘキセン、もしくは1-オクテンなどのα-オレフィンモノマーとの、シングルサイト触媒された直鎖もしくは実質的に直鎖のポリマーから構成され、エチレン系ポリマーは、55℃~115℃のTm、および0.865~0.925g/cm3、もしくは0.875~0.910g/cm3、もしくは0.888~0.900g/cm3の密度を有する。外層は、170℃~270℃のTmを有するポリアミドである。
【0078】
一実施形態において、可撓性多層フィルムは、エチレン系ポリマー、または直鎖もしくは実質的に直鎖のポリマー、または65℃~125℃未満の熱シール開始温度(HSIT)を有する、エチレンと、1-ブテン、1-ヘキセン、もしくは1-オクテンなどのアルファ-オレフィンモノマーとの、シングルサイト触媒された直鎖もしくは実質的に直鎖のポリマーから構成されるシール層を含む。さらなる実施形態において、可撓性多層フィルムのシール層は、65℃、または70℃、または75℃、または80℃、または85℃、または90℃、または95℃、または100℃~105℃、または110℃、または115℃、または120℃、または125℃未満のHSITを有する。出願人は、65℃~125℃未満のHSITを有するエチレン系ポリマーを有するシール層が、有利なことに、可撓性容器の複合周囲の周りに確実なシールおよび確実にシールされた縁の形成を可能にすることを見出した。65℃~125℃未満のHSITを有するエチレン系ポリマーは、破損する傾向である剛性付属部へのより良好なシールも可能にする堅牢なシーラントである。65℃~125℃のHSITを有するエチレン系ポリマーは、容器製造中のより低い熱シール圧力/温度を可能にする。より低い熱シール圧力/温度は、ガセットの折り畳み点でのより低い応力、ならびに頂部区分および底部区分のフィルムの結合部でのより低い応力をもたらす。これは、容器製造中のしわを低減させることによって、フィルム統合性を改善する。折り畳みおよび継ぎ目での低減した応力は、完成した容器の機械的性能を改善する。低HSITエチレン系ポリマーは、外層を弱める温度未満の温度でシールされる。
【0079】
一実施形態において、可撓性多層フィルムは、エチレン系ポリマーを含有する少なくとも2つの層を有する、共押出された5層フィルム、または共押出された7層フィルムである。エチレン系ポリマーは、各層が同一であっても、異なってもよい。
【0080】
一実施形態において、可撓性多層フィルムは、ポリアミドポリマーを含有する少なくとも2つの層を有する、共押出された5層、または共押出された7層フィルムである。
【0081】
一実施形態において、可撓性多層フィルムは、エチレン系ポリマー、または直鎖もしくは実質的に直鎖のポリマー、または90℃~104℃のTmを有する、エチレンと、1-ブテン、1-ヘキセン、もしくは1-オクテンなどのアルファ-オレフィンモノマーとの、シングルサイト触媒された直鎖もしくは実質的に直鎖のポリマーから構成されるシール層を有する7層の共押出フィルムである。外層は、170℃~270℃のTmを有するポリアミドである。フィルムは、シール層内のエチレン系ポリマーとは異なる、第2のエチレン系ポリマーから構成される内層(第1の内層)を有する。フィルムは、外層内のポリアミドと同一またはそれとは異なる、ポリアミドから構成される内層(第2の内層)を有する。7層のフィルムは、100マイクロメートル~250マイクロメートルの厚さを有する。
【0082】
可撓性容器10は、(
図5~8に示される)拡張構成と、
図9に示される畳まれた構成とを有する。容器10が畳まれた構成にあるとき、可撓性容器は、平坦な状態、またはそうでなければ空になった状態にある。ガセットパネル18、20は、内向きに折り畳まれ(
図9の点線)、前面パネル22および後面パネル24によって挟まれる。
【0083】
図7は、
図7および9の底部シール領域33および前面パネル26aの拡大図を示す。それぞれのガセットパネル18、20の折り畳み線60および62は、0mmから、または0.5mm、または1.0mm、または2.0mm~12.0mm、または60mm、または60mm超までの距離Uだけ分離される。実施形態において、距離Uは、可撓性容器10のサイズおよび容積に基づいて変化する。例えば、可撓性容器10は、0mm超~容器の容積(リットルで)の3倍の距離U(mmで)を有し得る。例えば、2リットルの可撓性容器は、0超~6.0mm以下の距離Uを有し得る。別の例では、20リットルの可撓性容器10は、0mm超~60mm以下の距離Uを有する。
【0084】
図7は、尖点35aで線B(内部縁29bによって画定される)と交差する線A(内部縁29aによって画定される)を示す。BDISP 37aは、遠位内部シール弧39a上にある。尖点35aは、BDISP 37aから、0mm超から、または1.0mm、または2.0mm、または2.6mm、または3.0mm、または3.5mm、または3.9mm~4.0mm、または4.5mm、または5.0mm、または5.2mm、または5.5mm、または6.0mm、または6.5mm、または7.0mm、または7.5mm、または7.9mmまでの長さを有する距離Sだけ分離される。
【0085】
図7において、オーバーシール64は、4つの外周先細シール40a~40dが底部シール領域内で収束するところに、形成される。オーバーシール64は、各パネル(18、20、22、24)の一部分があらゆる他のパネルの一部分に熱シールされる、4枚重ねの部分66を含む。各パネルは、4枚重ねの熱シールのうちの1枚に相当する。オーバーシール64はまた、2つのパネル(前面パネル22および後面パネル24)がともにシールされる、2枚重ねの部分68を含む。結果的に、本明細書で使用される場合、「オーバーシール」は、外周先細シールが収束し、その後の熱シール操作に供される(かつ合わせて少なくとも2つの熱シール操作に供される)領域である。オーバーシール64は、外周先細シール内に位置し、可撓性容器10のチャンバの中には延在しない。各パネル18、20、22、24は、底部シール領域33からネック27まで延在し、各パネルは注入口30にシールされる。一実施形態において、各パネル18、20、22、24は、オーバーシール64からネック27まで延在し、各パネルは注入口30にシールされる。
【0086】
一実施形態において、尖点35aは、オーバーシール64の上に位置する。尖点35aはオーバーシール64から分離され、それに接触しない。BDISP 37aは、オーバーシール64の上に位置する。BDISP 37aはオーバーシール64から分離され、それに接触しない。
【0087】
一実施形態において、尖点35aは、BDISP 37aとオーバーシール64との間に位置し、オーバーシール64は尖点35aに接触せず、オーバーシール64はBDISP 37aに接触しない。
【0088】
尖点35aとオーバーシール64の上部縁との間の距離は、
図7に示される距離Wとして画定される。一実施形態において、距離Wは、0mmから、または0mm超、または2.0mm、または4.0mm~6.0mm、または8.0mm、または10.0mm、または15.0mmまでの長さを有する。
【0089】
容器を作製するのに4つ以上のウェブが使用されるとき、オーバーシール64の部分68は、4枚重ね、または6枚重ね、または8枚重ねの部分であってもよい。
【0090】
ガセット付き側面パネル18、20は、外周シールに沿って前面パネル22と後面パネル24とを接合してチャンバを形成する。
【0091】
各外周シールは、(i)対向する端を有する弓形本体シール内部縁(ABSIE)を有する。(ii)先細シール内部縁(TSIE)は、本体シールの各端から延在する。(c)可撓性容器は、1.0mmから、または3.0mm、または5.0mm、または7.0mm、または8.0mm、または8.5mm、または9.0mm、または9.5mm、または10.0mm、または10.5mm、または11.0mm、または13.0mm、または15.0mm、または20.0mm、または25.0mm、または50.0mm、または75.0mm、または100.0mm~150.0mm、または200.0mm、または250.0mm、または300.0mmまでの曲率半径Rcを有する少なくとも1つのABSIEを含む。
【0092】
一実施形態において、各ABSIEとTSIEとの間に角弧が存在する。
【0093】
図5に示される外周シール41は、
図9および
図10においてさらに詳細に説明される。
図9および10において、
図5の外周シール41は、外周シール132a、132b、132c、および132dとして個々に識別される。各外周シール132a~132dは、対向する端、頂部端および底部端を有する。各外周シール132a~132dは、それぞれの弓形本体シール内部縁(ABSIE)134a、134b、134c、および134dを含む。各外周シール132a~132dは、各それぞれのABSIEの底部端および頂部端から延在する、各それぞれの先細シール内部縁(TSIE)をさらに含む。TSIE 136a、136b、136c、136dは、それぞれのABSIE 134a~134dの各々の底部端から延在し、以下「b-TSIE」と総称される。TSIE 138a、138b、138c、および138dは、それぞれのABSIEの各々の頂部端から延在し、以下「t-TSIE」と総称される。
【0094】
角弧140a~140h(または「CA 140a~140h」)は、各ABSIEとTSIEとの間に延在し、各TSIEをそのそれぞれのABSIE端(頂部端または底部端)に接続するか、そうでなければ接合する。可撓性容器10は、8つの角弧(またはCA)140a~140hを有する。
図9に最もよく示されるように、CA 140aは、BSIE 134aとb-TSIE 138aとの間に延在する。CA 140aは、BSIE 134aをb-TSIE 136aに接続する。CA 140b~140hは、CA 140aに関して示され、説明されるのと同様の様式で、それぞれのABSIEとTSIEとを接続することが理解される。角弧140a~140hは、底部シール領域の遠位内部シール弧39a、39cとは異なることがさらに理解される。
【0095】
本明細書で使用される場合、「曲率半径」または「Rc」は、所定の点で曲線に最も近い円形弧の半径である。曲率半径は、可撓性容器10がその畳まれた構成にあるときに測定される。
【0096】
可撓性容器10は、ABSIE 134a~134dを有する。各ABSIE 134a~134dは、1.0mmから、または3.0mm、または5.0mm、または7.0mm、または8.0mm、または8.5mm、または9.0mm、または9.5mm、または10.0mm、または10.5mm、または11.0mm、または13.0mm、または15.0mm、または20.0mm、または25.0mm、または50.0mm、または75.0mm、または100.0mm~150.0mm、または200.0mm、または250.0mm、または300.0mmまでの曲率半径を有する。各ABSIE 134a~134dのRcは、同じであっても異なっていてもよい。一実施形態において、各ABSIE 134a~134dのRcは同じである。
【0097】
一実施形態において、可撓性容器10は、アスペクト比を有する。本明細書で使用される場合、「可撓性容器のアスペクト比」(アスペクト比-FC)は、可撓性容器の高さを可撓性容器の幅で割ったものである。アスペクト比-FCは、
図11に示されるように、可撓性容器が拡張された直立構成にあるとき(例えば、容器に製品が充填されるとき)に測定される。
図11において、可撓性容器10は拡張された直立位置にある。距離Hは可撓性容器10の高さであり、距離Iは可撓性容器10の幅である。アスペクト比-FCは、距離Hを距離Iで割ったものである。
【0098】
一実施形態において、アスペクト比-FCは、1:1から、または1.2:1、または1.2:1、または1.5:1、または2.0:1、または2.5:1~3.0:1、または3.2:1、または3.4:1、または3.6:1、または3.8:1までである。さらなる実施形態において、アスペクト比-FCは、1:1~3.8:1、または1.5:1~3.6:1、または2.5:1~3.2:1である。
【0099】
一実施形態において、可撓性容器10は、0.25リットル(L)から、または0.5L、または0.75L、または1.0L、または1.5L、または2.5L、または3L、または3.5L、または4.0L、または4.5L、または5.0L~6.0L、または7.0L、または8.0L、または9.0L、または10.0L、または20L、または30Lまでの容積を有する。
【0100】
図9および11は、可撓性容器10が、ABSIE 134a~134dを有し、各ABSIEが、同じRcを有し、Rcが、1.0mmから、または3.0mm、または5.0mm、または7.0mm、または8.0mm、または8.5mm、または9.0mm、または9.5mm、または10.0mm、または10.5mm、または11.0mm、または13.0mm、または15.0mm、または20.0mm、または25.0mm、または50.0mm、または75.0mm、または100.0mm~150.0mm、または200.0mm、または250.0mm、または300.0mmまでである実施形態を示す。可撓性容器10は、1.2:1~3.0:1のアスペクト比-FCを有する。さらなる実施形態において、可撓性容器10は、1リットル(L)から、または2L、または3L、または3.78L、または4L、または5Lまたは10L~20L、または25L、または30Lまでの容積を有する。
【0101】
ABSIE 134a~134dを有する可撓性容器10は、同様の先行技術の4つのパネル直立可撓性容器のアスペクト比と比較してより大きなアスペクト比を示す。本開示の目的のために、同様の先行技術の4つのパネルの直立可撓性容器は、従来の可撓性容器(CFC)と称され、
図11の210において、CFC210は、可撓性容器10の幅Iと同じ長さである幅Iを有する。CFC210は、可撓性容器10の高さH未満である高さJを有する。フレキシブルコンテナ10のアスペクト比-FCは、CFC210のアスペクト比J/Iよりも大きい。可撓性容器10の形状は、CFC210の形状と比較した場合、直方体により類似している。言い換えれば、可撓性容器10は、CFC210と比較した場合、より細長い。
【0102】
図5に戻ると、
図5は、各ABSIE 134a~134dがそれぞれのピーク弧点150a、150b、150c、および150dを有する実施形態を示す。平面Lは、ピーク弧点150a~150dの4つ全てを通って延在する。一実施形態において、平面Lは、可撓性容器10の中央境界面を画定する。底部区分26から平面Lまでであり、パネル18~24によって境界付けられたチャンバ容積(可撓性容器10が拡張構成にあるとき)が、下部容器容積を画定する。下部容器容積は、可撓性容器10の総容積の50%超である。このようにして、平面Lは、可撓性容器10に対して総容積の50%超である下部容器容積を画定する。
【0103】
一実施形態において、下部容器容積は、可撓性容器10の総容積の51%から、または53%、または55%~57%、または59%、または60%までである。
【0104】
可撓性容器10は、内部に任意の数の流動性物質を貯蔵するために使用され得る。特に、流動性食品が可撓性容器10内に保管され得る。一態様において、サラダドレッシング、ソース、乳製品、マヨネーズ、マスタード、ケチャップ、他の調味料などの流動性食品、水、ジュース、牛乳、またはシロップなどの飲料、炭酸飲料、ビール、ワイン、動物飼料、ペット飼料などが、可撓性容器10の中に保管され得る。
【0105】
可撓性容器10は、油、塗料、グリース、化学物質、清浄液、洗浄流体、液体中固体の懸濁液、および固体微粒子状物質(粉末、粒子、顆粒固体)が挙げられるが、これらに限定されない他の流動性物質の保管に好適である。
【0106】
可撓性容器10は、より高い粘度を有し、排出するために容器に圧搾力を加えることを必要とする流動性物質の貯蔵に好適である。そのような圧搾可能な流動性物質の非限定的な例としては、グリース、バター、マーガリン、石鹸、シャンプー、動物飼料、ソース、および離乳食が挙げられる。
【0107】
限定としてではなく、例として、いくつかの本開示の実施形態を、以下の実施例においてここで詳細に説明する。
【0108】
B.ボックス
本開示によって提供されるようなバッグインボックス組立体は、
図1、3AA、および4に示されるボックス420などのボックスを含む。ボックス420は、幾何学的形状を有する。本明細書で使用される場合、「幾何学的形状」は、高さ、長さ、および幅を有する三次元形状または三次元構成である。一般に、高さ、長さ、および幅は、幾何学的形状のベースで測定される。幾何学的形状は、規則的な三次元形状、不規則的な三次元形状、およびそれらの組み合わせであってもよい。規則的な三次元形状の非限定的な例としては、立方体、直方体、角柱、三角錐、四角錐、球、円錐、および円柱が挙げられる。不規則な三次元形状の非限定的な例としては、切頭角柱、切頭三角錐、切頭四角錐、および切頭円錐が挙げられる。一実施形態において、切頭三次元形状の高さは、対応する規則的な三次元形状の高さよりも低い。ボックスの幾何学的形状が角柱であるとき、角柱は、3、4、5、6、7、8、9、10以上の側面を有する、規則的な多角形または不規則な多角形の断面形状を有し得ることが理解される。
【0109】
図1に戻ると、ボックス420は、頂部壁430、底部壁432を含み、3つまたは4つ~5つまたは6つ、または7つから8以上の側壁434を有する。側壁434は、頂部壁430と底部壁432との間に延在し、壁430~434は、区画426を形成する。可撓性容器10は、区画426内に位置する。
【0110】
一実施形態において、ボックス420は、頂部壁430、底部壁432、および4つの側壁434を有する直方体である。
【0111】
一実施形態において、頂部壁430および/または底部壁432は、それぞれの1つ、2つ以上の側壁434に付着する1つ、2つ以上のフラップを有する。
【0112】
ボックス420は、頂部壁430、底部壁432、または側壁434から開放可能であり得る。一実施形態において、ボックス420は、頂部壁430によって開放可能である。
【0113】
ボックス420は、開放構成と閉鎖構成との間で開閉可能である。「開放構成」は、区画へのアクセスを可能にする壁430~434の配置である。「閉鎖構成」は、区画426へのアクセスを防止、さもなければ拒む壁430~434の配置である。ボックス420が閉鎖構成にある場合、壁430~434は、完全に密閉された区画を形成する。
【0114】
ボックス420は、表面および外面を有する。内面は、区画426を形成し、それに隣接して位置する壁430~434の部分によって画定される。本開示の目的のために、ボックスの内面を画定する側壁434の部分は、「内部側壁」と称される。外面は、ボックス420の外面である。
【0115】
ボックス420は、アスペクト比を有する。本明細書で使用される場合、「ボックスのアスペクト比」(または「アスペクト比-B」)は、ボックスの高さをボックスの幅で割ったものである。アスペクト比Bは、可撓性容器10が充填状態にあり、ボックス420を占める場合に測定される。
図1に戻ると、距離H
Bは、ボックス420の高さであり、距離W
Bは、ボックス420の幅である。アスペクト比-Bは、距離H
Bを距離W
Bで割ったものである。
【0116】
一実施形態において、アスペクト比-Bは、1.1:1から、または1.3:1、または1.3:1、または1.7:1、または2.2:1、~2.7:1、または3.3:1、または3.5:1、または3.7:1、または3.9:1、または4.1:1までである。さらなる実施形態において、アスペクト比-Bは、1.1:1~4.1:1、または1.7:1~3.7:1、または2.7:1~3.3:1である。
【0117】
壁430~434は、剛性材料で作製される。壁に好適な材料の非限定的な例としては、厚紙、ポリマー材料、金属、木材、ガラス繊維、およびそれらの任意の組み合わせが挙げられる。
【0118】
一実施形態において、ボックス420は、頂部壁430、底部壁432、および側壁434を有し、壁430~434は、段ボールから作製される。段ボールは、1.6mm~5.6mm、または2.4mm~4.0mmの壁幅を有し、さらなる実施形態において、段ボールは、2.4mm~3.2mmの壁幅を有する。
【0119】
C.組立体
図1に戻ると、BIB組立体1は、頂部周囲510、中央周囲530、および底部周囲550を含む。頂部周囲510、中央周囲530、および底部周囲550は、それぞれ、
図1A、1B、および1Cにさらに例解される。本明細書で使用される場合、「頂部周囲510」は、平面T(
図1に示される)によって画定される内部側壁434の円周であり、平面Tは、ボックス420および可撓性容器10を含有するか、さもなければトラバースする。平面Tは、
図9および10に示されるように、充填された可撓性容器10の中央弧140e~140hの、0.5~4cm、または1.2~3cm、または1.6~2.5cm下に位置する。本明細書で使用される場合、「中央周囲530」は、平面C(
図1に示される)によって画定される内部側壁434の円周であり、平面Cは、(i)ボックス420、および(ii)可撓性容器10を含有するか、さもなければトラバースし、平面Cはまた、(iii)可撓性容器10の中点高さも含む。一実施形態において、平面Cは、本明細書に記載されるように、
図5の平面Lである。本明細書で使用される場合、「底部周囲550」は、平面B(
図1に示される)によって画定される内部側壁434の円周であり、平面Bは、ボックス420および可撓性容器10を含有するか、さもなければトラバースする。平面Bは、可撓性容器10の最下部表面から0.5~4cm、または1.2~3cm、または1.6~2.5cm上に位置する。
【0120】
図1Aを参照すると、頂部周囲510の断面図が示される。頂部周囲510は、内部側壁434A、434B、434C、および434Dの長さの合計に等しい長さを有する。頂部周囲510は、接触長さ522、524、526、および528を含む。本明細書で使用される場合、「接触長さ」は、可撓性容器の外面と、単一の周囲(すなわち、頂部周囲510、または中央周囲530、または底部周囲550)に沿って測定されるような内部側壁との間の接触の程度である。言い換えれば、接触長さは、周囲の1つ(すなわち、頂部周囲510、または中央周囲530、または底部周囲550)に沿って測定されるような、可撓性容器の外面と内部側壁との線形境界面である。接触長さ522は、可撓性容器10の外面に沿って、また内部側壁434Aに沿って延在する。接触長さ524、526、および528は、可撓性容器10の外面に沿って、また、それぞれ、内部側壁434B、434C、および434Dに沿って延在する。
【0121】
図1Bを参照すると、中央周囲530の断面図が示される。中央周囲530は、頂部周囲510の長さに等しい長さを有する。中央周囲530は、接触長さ542、544、546、および548を含む。接触長さ542は、可撓性容器10の外面に沿って、また内部側壁434Aに沿って延在する。接触長さ544、546、および548は、可撓性容器10の外面に沿って、また、それぞれ、内部側壁434B、434C、および434Dに沿って延在する。
【0122】
図1Cを参照すると、底部周囲550の断面図が示される。底部周囲550は、頂部周囲510の長さに等しい長さを有する。底部周囲550は、接触長さ562、564、566、および568を含む。接触長さ562は、可撓性容器10の外面、および内部側壁434Aに沿って延在する。接触長さ564、566、および568は、可撓性容器10の外面、およびそれぞれ、内部側壁434B、434C、および434Dに沿って延在する。
【0123】
本明細書で使用される場合、「総接触長さ」(または「ACL」)は、単一の周囲(すなわち、頂部周囲510、または中央周囲530、または底部周囲550)内に含有される接触長さの合計である。頂部周囲510は、頂部ACLを含み、頂部ACLは、接触長さ522、524、526、および528の合計である。頂部ACLは、流動性物質を含有する可撓性容器10の容積が、可撓性容器10の総容積の70%から、または75%、または80%~85%、または90%、または95%、または98%までである場合に決定される。一実施形態では、頂部ACLは、流動性物質を含有する可撓性容器10の容積が、可撓性容器10の総容積の70%~98%、または80%~95%、または85%~90%である場合に決定される。頂部ACLは、頂部周囲510の50%から、または55%、または60%、または65%~70%、または75%、または80%、または85%、または90%までである。一実施形態において、頂部ACLは、頂部周囲510の50%~90%、または63%~86%、または76%~83%である。
【0124】
中央周囲530は、中央ACLを含み、中央ACLは、接触長さ542、544、546、および548の合計である。中央ACLは、流動性物質を含有する可撓性容器10の容積が、可撓性容器10の総容積の70%から、または75%、または80%~85%、または90%、または95%、または98%までである場合に決定される。一実施形態では、中央ACLは、流動性物質を含有する可撓性容器10の容積が、可撓性容器10の総容積の70%~98%、または80%~95%、または85%~90%である場合に決定される。中央ACLは、中央周囲530の5%から、または10%、または15%、または20%、または25%~30%、または35%、または40%、または45%、または50%までである。一実施形態において、中央ACLは、中央周囲530の5%~50%、または10%~35%、または17%~25%である。
【0125】
底部周囲550は、底部ACLを含み、底部ACLは、接触長さ562、564、566、および568の合計である。底部ACLは、流動性物質を含有する可撓性容器10の容積が、可撓性容器10の総容積の70%から、または75%、または80%~85%、または90%、または95%、または98%までである場合に決定される。一実施形態では、底部ACLは、流動性物質を含有する可撓性容器10の容積が、可撓性容器10の総容積の70%~98%、または80%~95%、または85%~90%である場合に決定される。底部ACLは、底部周囲550の50%から、または55%、または60%、または65%~70%、または75%、または80%、または85%、または90%までである。一実施形態において、底部ACLは、底部周囲550の50%~90%、または63%~86%、または76%~83%である。
【0126】
図2を参照すると、従来の組立体(CVA)は、参照番号200によって示される。CVA200は、従来のボックス(CB)220および従来の可撓性容器(CFC)210を含む。CB220は、頂部壁230、底部壁232、および4つの側壁234を有する直方体である。4つの側壁234は、頂部壁230と底部壁232との間に延在し、壁230~234は、区画226を形成する。CFC210は、区画226内に位置し、CFC210の外面全体は、側壁234の内面に接している。
【0127】
CVA200は、頂部周囲610、中央周囲630、および底部周囲650を含む。本明細書で使用される場合、「頂部周囲610」は、平面T2(
図2に示される)によって画定されるCB220の内部側壁の円周であり、平面T2は、CB220およびCFC210を含有するか、さもなければトラバースする。平面T2は、流動性材料の最上部表面から0.5~5cm、または1cm~3cm下に位置する。本明細書で使用される場合、「中央周囲630」は、平面C2(
図2に示される)によって画定されるCB220の内部側壁の円周であり、平面C2は、(i)CB220、および(ii)CFC210を含有するか、さもなければトラバースし、平面C2はまた、(iii)CFC210の中点高さも含む。本明細書で使用される場合、「底部周囲650」は、平面B2(
図2に示される)によって画定されるCB220の内部側壁の円周であり、平面B2は、CB200およびCFC210を含有するか、さもなければトラバースする。平面B2は、CFC210の最下部表面から0.5~4cm、または1.2~3cm上に位置する。
【0128】
図2Aを参照すると、頂部周囲610の断面図が示される。頂部周囲610は、内部側壁234A、234B、234C、および234Dの長さの合計に等しい長さを有する。頂部周囲610は、接触長さ622、624、626、および628を含む。接触長さ622は、CFC210の外面、および内部側壁234Aに沿って延在する。接触長さ624、626、および628は、CFC210の外面、およびそれぞれ、内部側壁234B、234C、および234Dに沿って延在する。
【0129】
図2Bを参照すると、中央周囲630の断面図が示される。中央周囲630は、頂部周囲610の長さに等しい長さを有する。中央周囲630は、接触長さ642、644、646、および648を含む。接触長さ642は、CFC210の外面、および内部側壁234Aに沿って延在する。接触長さ644、656、および648は、CFC210の外面、およびそれぞれ、内部側壁234B、234C、および234Dに沿って延在する。
【0130】
図2Cを参照すると、底部周囲650の断面図が示される。底部周囲650は、頂部周囲610の長さに等しい長さを有する。底部周囲650は、接触長さ662、664、666、および668を含む。接触長さ662は、CFC210の外面、および内部側壁234Aに沿って延在する。接触長さ664、666、および668は、CFC210の外面、およびそれぞれ、内部側壁234B、234C、および234Dに沿って延在する。
【0131】
頂部周囲610は、頂部の従来の総接触長さ(ACL-C)を含み、頂部ACL-Cは、接触長さ622、624、626、および628の合計である。中央周囲630は、中央ACL-Cを含み、中央ACL-Cは、接触長さ642、644、646、および648の合計である。底部周囲650は、底部ACL-Cを含み、底部ACL-Cは、接触長さ662、664、666、および668の合計である。中央ACL-Cの長さは、本明細書に開示されるように、中央周囲630の長さの97%~100%である。頂部ACL-Cの長さは、(i)中央ACL-Cの長さまたは(ii)底部ACL-Cの長さの97%~100%である。中央ACL-Cの長さは、底部のACL-Cの長さの97%~100%である。頂部ACL-C、中央ACL-C、および底部ACL-Cの長さは、CFC210の総容積の95%~100%が流動性物質を含有する場合に測定される。
【0132】
図3AAおよび3BBを参照すると、1メートル落下試験に供される前の、バッグインボックス(BIB)組立体1および従来の組立体(CVA)200が示さる。1メートル落下試験は、本明細書に記載される試験方法に従って実施される。試験方法は、バッグインボックス組立体の表面歪みを測定するための方法、およびバッグインボックス組立体をコンクリートの平坦な表面300上に落下させるための方法を含む。
図3AAおよび3BBの下部部分(「落下後」としての注釈付き)は、1メートル落下試験後の組立体を例解する。
【0133】
図3Aは、1メートル落下試験後の
図3AAのBIB組立体1の中央周囲530の平面Cでの断面図である。中央周囲530および可撓性容器10は、1メートル落下試験によって変化しない。BIB組立体1の外側表面の形状およびサイズは、1メートル落下試験の前後で同じである。可撓性容器10の最外表面の形状およびサイズは、1メートル落下試験の前後で同じである。
【0134】
図3Bは、
図3BBのCVA200の中央周囲の平面C2での断面図である。1メートル落下試験前後のCVA200の中央周囲は、それぞれ630と680で示される。中央周囲630(落下前)と680(落下後)の比較は、中央周囲680(落下後)の形状およびサイズが、中央周囲630(落下前)よりも大きいことを示す。
図3Bは、1メートル落下試験の結果として、CVA200がボックスの膨らみを経験することを示す。本明細書で使用される場合、「ボックスの膨らみ」は、1メートル落下試験に供された後の、ボックスの壁の1つ、いくつか、もしくは全て、または全体としてのボックスによって示される、サイズの増加、および/または幅の増加、および/または容積の増加を指す。
【0135】
図4を参照すると、BIB組立体1の実施形態は、前面パネル22に付着しているタップ440を有し、タップ440は、可撓性容器10のチャンバと流体連絡している。一実施形態において、ボックス420は、タップ440の一部が延在する開口部をさらに有し、ボックス420は、タップ440を収容するように構成される。タップを作動させて、BIB組立体1内に流動性材料を分配し得る。さらなる実施形態において、柄12は、頂部壁430を通って延在する。
【0136】
本開示のBIB組立体は、広告面積を提供し、広告面積は、355cm2~645cm2を有する。一実施形態では、広告面積は、可撓性容器10の容積が、3.7L~3.9Lの場合、355cm2~387cm2を有する。
【0137】
一実施形態において、本開示のBIB組立体は、1つ以上の切り抜きを有するボックス420を提供する。本明細書で使用される場合、「切り抜き」は、取り外されたボックスの領域であり、可撓性容器およびその内容物の眺めを提供する。一実施形態において、切り抜きは、可撓性容器10内の流動性材料を表示し、それによってグラフィック広告を作成する。カットアウトのグラフィック広告は、切り抜きを特徴とし得ないボックスを含む従来の組立体(CVA)200と比較した場合に有益であり得る。すなわち、従来のボックス220の表面積全体は、CVA200に機械的支持を提供するために必要とされる。
【0138】
一実施形態において、本開示のBIB組立体は、2.4mm~3.0mmの壁幅を有するボックス420を提供する。本BIB組立体は、3.0mmを超える壁幅を有する従来のボックス220を利用する従来の組立体(CVA)200と比較した場合、例えば、本BIB組立体1の重量が、CVA200の重量未満である場合、有益である。軽量化によって、CVA200と比較した場合、BIB組立体1の製造および輸送コストが削減される。
【0139】
一実施形態において、本開示のBIB組立体1は、ボックス420のアスペクト比(アスペクト比-B)に等しいアスペクト比を有する。BIB組立体のアスペクト比は、本明細書に記載されるような従来の組立体(CVA)200のアスペクト比よりも大きい。BIB組立体のアスペクト比は、本明細書に記載されているような従来の可撓性容器(CFC)210のアスペクト比よりも大きい。
【0140】
限定としてではなく、例として、いくつかの開示の実施形態を、以下の実施例においてここで詳細に説明する。
【実施例】
【0141】
4つのバッグインボックス(BIB)組立体(比較試料1、比較試料2、本発明の実施例1、本発明の実施例2)は、以下の表1に提供されるそれぞれの寸法で製造される。記載されるボックスの測定値は、BIB組立体の外側寸法である。3.2mm(1/8インチ)の公称厚さを有する紙製コルゲートが、以下の実施例において全てのボックスを形成するために使用される。ボックスの形状は、コルゲートの重なり合う点で2.54cm(1インチ)幅のマスキングテープを使用して固定される。
【表1】
【0142】
可撓性容器は、周囲温度の水で充填され、対応するボックスに配置されて組立体を形成する。ボックスにさらなる重量やブレースは追加されない。
【0143】
落下試験方法Aにおいて記載されるように、各組立体の落下前の歪みが測定される。表2に記載されているように、いずれの組立体でも落下前の歪みは観察されない。
【0144】
組立体を落下させ、落下後の歪みを、各組立体について測定する。次いで、
図3Bの長さ682に対応するボックスの膨らみ(すなわち、落下関連の歪み)が、落下試験方法Aに従って計算される。
【0145】
表2は、ボックスの膨らみ(すなわち、変化したボックスの寸法)を経験した従来の組立体(比較試料1および2)を示す。3.8Lの容積を有する比較試料1のボックスの膨らみは0.63mmである。10Lの容積を有する比較試料2のボックスの膨らみは1.3mmである。本発明の実施例1および本発明の実施例2のボックスの膨らみはゼロに等しい。本発明の実施例1および本発明の実施例2のボックスのいずれの側にもボックスの膨らみは観察されず、このことは、ボックスの形状が元の状態から変更されていないことを示す。
【表2】
【0146】
本開示は、本明細書に含まれる実施形態および図に限定されず、実施形態の一部分、および以下の特許請求の範囲の範囲に含まれる異なる実施形態の要素の組み合わせを含む、これらの実施形態の改変形態を含むことが特に意図される。