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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-08
(45)【発行日】2023-12-18
(54)【発明の名称】商品管理システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/087 20230101AFI20231211BHJP
【FI】
G06Q10/087
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022123762
(22)【出願日】2022-08-03
(65)【公開番号】P2023031265
(43)【公開日】2023-03-08
【審査請求日】2023-05-25
(31)【優先権主張番号】P 2021136117
(32)【優先日】2021-08-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】507161190
【氏名又は名称】長谷川 智史
(74)【代理人】
【識別番号】100093104
【弁理士】
【氏名又は名称】船津 暢宏
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 智史
【審査官】石坂 博明
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-196507(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品の入庫と出庫を管理する商品管理システムであって、
入庫した商品の商品コードを読み込み、前記商品コードに対応して入庫元と数量が入力された操作端末から入力された前記商品コードと前記入庫元及び前記数量を記憶すると共に、入庫時の複数の商品をグループとして、当該グループ毎にバーコードを印刷出力する商品管理サーバと、
前記商品管理サーバが出力する前記バーコードをシール印刷する印刷機と、を備え、
前記商品管理サーバが、前記操作端末で前記シール印刷されたバーコードが読み込まれると、前記バーコードに対応するグループの商品について商品コードと数量と入庫元を前記操作端末に表示させ、出庫時に出庫先及び出庫する数量が前記操作端末から入力されると、前記商品コードを基に前記商品に対して、入庫元と出庫先を関連付け、商品を提供した入庫元となる協力企業の端末に、前記商品の出庫先の情報を提供することを特徴とする商品管理システム。
【請求項2】
商品の入庫と出庫を管理する商品管理システムであって、
入庫した商品の商品コードを読み込み、前記商品コードに対応して賞味期限、入庫元及び数量が入力された操作端末から入力された前記商品コードと前記賞味期限、前記入庫元及び前記数量を記憶すると共に、入庫時の複数の商品をグループとして管理する商品管理サーバを備え、
前記商品管理サーバが、前記操作端末で前記入庫時の商品について当該商品コードが読み込まれると、当該商品コードに関連する全ての前記グループの商品について賞味期限及び数量を前記操作端末に表示させ、出庫時に出庫する数量が前記操作端末から入力されると、前記商品コードを基に前記商品に対して、入庫元と出庫先を関連付け、商品を提供した入庫元となる協力企業の端末に、前記商品の出庫先の情報を提供することを特徴とする商品管理システム。
【請求項3】
商品の入庫と出庫を管理する商品管理システムであって、
入庫した商品の商品コードを読み込み、前記商品コードに対応して賞味期限、入庫元及び数量が入力された操作端末から入力された前記商品コードと前記賞味期限、前記入庫元及び前記数量を記憶すると共に、入庫時の商品を印刷されたバーコードと対応付けて管理する商品管理サーバを備え、
前記商品管理サーバが、前記操作端末で前記入庫時の商品について当該対応付けられたバーコードが読み込まれると、当該バーコードに対応する前記商品について賞味期限及び数量を前記操作端末に表示させ、出庫時に出庫する数量が前記操作端末から入力されると、前記バーコードに対応する前記商品に対して、入庫元と出庫先を関連付け、商品を提供した入庫元となる協力企業の端末に、前記商品の出庫先の情報を提供することを特徴とする商品管理システム。
【請求項4】
商品管理サーバは、入庫に関するデータと出庫に関するデータを管理する入出庫管理マスタを入庫の処理で生成し、前記入庫に関するデータを前記入出庫管理マスタに設定し、出庫の処理で前記入出庫管理マスタに前記出庫に関するデータを設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の商品管理システム。
【請求項5】
商品の入庫と出庫を管理する商品管理サーバで動作する処理プログラムであって、
前記商品管理サーバを、操作端末から入力された商品コードと入庫元及び数量を記憶すると共に、入庫時の複数の商品をグループとして、当該グループ毎にバーコードを印刷出力する手段と、
前記操作端末が前記バーコードを読み込み、前記バーコードに対応するグループの商品について商品コードに対して出庫時の出庫先及び出庫する数量が前記操作端末から入力されると、前記商品コードを基に前記商品に対して、入庫元と出庫先を関連付ける手段と、
商品を提供した入庫元となる協力企業の端末に、前記商品の出庫先の情報を提供する手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項6】
商品の入庫と出庫を管理する商品管理サーバで動作する処理プログラムであって、
前記商品管理サーバを、操作端末から入力された商品コードと賞味期限、入庫元及び数量を記憶すると共に、入庫時の複数の商品をグループとして管理する手段と、
前記操作端末が前記入庫時の商品について当該商品コードを読み込み、当該商品コードに関連して表示された全ての前記グループの商品について出庫時に出庫する数量が入力されると、前記商品コードを基に前記商品に対して、入庫元と出庫先を関連付ける手段と、
商品を提供した入庫元となる協力企業の端末に、前記商品の出庫先の情報を提供する手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項7】
商品の入庫と出庫を管理する商品管理サーバで動作する処理プログラムであって、
前記商品管理サーバを、操作端末から入力された商品コードと賞味期限、入庫元及び数量を記憶すると共に、入庫時の商品を印刷されたバーコードと対応付けて管理する手段と、
前記操作端末が前記入庫時の商品について当該対応付けられたバーコードを読み込み、当該バーコードに対応して表示された前記商品について出庫時に出庫する数量が入力されると、前記バーコードに対応する前記商品に対して、入庫元と出庫先を関連付ける手段と、
商品を提供した入庫元となる協力企業の端末に、前記商品の出庫先の情報を提供する手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、協力企業から提供される商品を被支援者に配分する商品管理システムに係り、特に、商品の配分を効率化して協力企業の商品提供を推進できる商品管理システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
[従来の技術]
従来、商品の管理及び配分を行う例として、フードバンクの仕組みがある。
従来のフードバンクの仕組みは、生活困窮者の支援を行う自治体等の要請によりNPO(Non-Profit Organization)等がフードバンクとして、協力企業から廃棄予定の食品や物資の提供を受け、その食品等を生活困窮者に配布するようになっていた。
【0003】
[関連技術]
尚、関連する先行技術文献として、特開2006-092082号公報「被災者支援システム及びこれに用いる情報端末装置」(特許文献1)、特開2020-024739号公報「商品在庫情報提供システム」(特許文献2)、特開2021-002404号公報「購入金額負担決定プログラム」(特許文献3)、特許第6462105号公報「情報処理装置及び情報処理システム」(特許文献4)がある。
【0004】
特許文献1には、被災者である顧客に対して迅速に緊急用の食料品、生活用品等を、購入クーポンを発券することで入手可能とする支援システムが示されている。
特許文献2には、ユーザ指定の条件を満たす商品の在庫状況を店舗情報と関連付けて提供するシステムであり、フードロスを抑制することが示されている。
【0005】
特許文献3には、企業側が税制上問題のない方法で、従業員の食事代を負担する金額を決定するプログラムが示されている。
特許文献4には、賞味期限が近い商品の販売促進を行うために、ユーザが賞味期限の印刷されたレシートを撮影してサーバにアップすると特典を付与するシステムが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2006-092082号公報
【文献】特開2020-024739号公報
【文献】特開2021-002404号公報
【文献】特許第6462105号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記フードバンクの仕組みでは、協力企業は提供した廃棄食品等を税務申告することによって全額損金算入が可能になるが、フードバンクの団体は、食品の在庫状況に応じて適宜食品の配送作業を行うようにしているので、食品を提供した個々の協力企業に食品の配送先と配送日等の使用目的(使用の証拠)を提示することが困難であり、協力企業は税制優遇が受けられず、協力企業の食品提供が推進されないという問題点があった。
【0008】
尚、特許文献1~4には、入庫データと出庫データを、グループ管理バーコードを用いて関連付け、協力企業に税制優遇を受けられるような仕組みについての記載がない。
【0009】
本発明は上記実状に鑑みて為されたものであり、協力企業から提供された食品等の入庫と出庫を管理し、協力企業に税制優遇を受けられるデータを提供して、協力企業の食品等の提供を推進させることができる商品管理システム及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、商品の入庫と出庫を管理する商品管理システムであって、入庫した商品の商品コードを読み込み、商品コードに対応して入庫元と数量が入力された操作端末から入力された商品コードと入庫元及び数量を記憶すると共に、入庫時の複数の商品をグループとして、当該グループ毎にバーコードを印刷出力する商品管理サーバと、商品管理サーバが出力するバーコードをシール印刷する印刷機と、を備え、商品管理サーバが、操作端末でシール印刷されたバーコードが読み込まれると、バーコードに対応するグループの商品について商品コードと数量と入庫元を操作端末に表示させ、出庫時に出庫先及び出庫する数量が操作端末から入力されると、商品コードを基に商品に対して、入庫元と出庫先を関連付け、商品を提供した入庫元となる協力企業の端末に、商品の出庫先の情報を提供することを特徴とする。
【0011】
本発明は、商品の入庫と出庫を管理する商品管理システムであって、入庫した商品の商品コードを読み込み、商品コードに対応して賞味期限、入庫元及び数量が入力された操作端末から入力された商品コードと賞味期限、入庫元及び数量を記憶すると共に、入庫時の複数の商品をグループとして管理する商品管理サーバを備え、商品管理サーバが、操作端末で入庫時の商品について当該商品コードが読み込まれると、当該商品コードに関連する全てのグループの商品について賞味期限及び数量を操作端末に表示させ、出庫時に出庫する数量が操作端末から入力されると、商品コードを基に商品に対して、入庫元と出庫先を関連付け、商品を提供した入庫元となる協力企業の端末に、商品の出庫先の情報を提供することを特徴とする。
【0012】
本発明は、商品の入庫と出庫を管理する商品管理システムであって、入庫した商品の商品コードを読み込み、商品コードに対応して賞味期限、入庫元及び数量が入力された操作端末から入力された商品コードと賞味期限、入庫元及び数量を記憶すると共に、入庫時の商品を印刷されたバーコードと対応付けて管理する商品管理サーバを備え、商品管理サーバが、操作端末で入庫時の商品について当該対応付けられたバーコードが読み込まれると、当該バーコードに対応する商品について賞味期限及び数量を操作端末に表示させ、出庫時に出庫する数量が操作端末から入力されると、バーコードに対応する商品に対して、入庫元と出庫先を関連付け、商品を提供した入庫元となる協力企業の端末に、商品の出庫先の情報を提供することを特徴とする。
【0013】
本発明は、上記商品管理システムにおいて、商品管理サーバが、入庫に関するデータと出庫に関するデータを管理する入出庫管理マスタを入庫の処理で生成し、入庫に関するデータを入出庫管理マスタに設定し、出庫の処理で入出庫管理マスタに出庫に関するデータを設定することを特徴とする。
【0016】
本発明は、商品の入庫と出庫を管理する商品管理サーバで動作する処理プログラムであって、商品管理サーバを、操作端末から入力された商品コードと入庫元及び数量を記憶すると共に、入庫時の複数の商品をグループとして、当該グループ毎にバーコードを印刷出力する手段と、操作端末がバーコードを読み込み、バーコードに対応するグループの商品について商品コードに対して出庫時の出庫先及び出庫する数量が操作端末から入力されると、商品コードを基に商品に対して、入庫元と出庫先を関連付ける手段と、商品を提供した入庫元となる協力企業の端末に、商品の出庫先の情報を提供する手段として機能させることを特徴とする。
【0017】
本発明は、商品の入庫と出庫を管理する商品管理サーバで動作する処理プログラムであって、商品管理サーバを、操作端末から入力された商品コードと賞味期限、入庫元及び数量を記憶すると共に、入庫時の複数の商品をグループとして管理する手段と、操作端末が入庫時の商品について当該商品コードを読み込み、当該商品コードに関連して表示された全てのグループの商品について出庫時に出庫する数量が入力されると、商品コードを基に商品に対して、入庫元と出庫先を関連付ける手段と、商品を提供した入庫元となる協力企業の端末に、商品の出庫先の情報を提供する手段として機能させることを特徴とする。
【0018】
本発明は、商品の入庫と出庫を管理する商品管理サーバで動作する処理プログラムであって、商品管理サーバを、操作端末から入力された商品コードと賞味期限、入庫元及び数量を記憶すると共に、入庫時の商品を印刷されたバーコードと対応付けて管理する手段と、操作端末が入庫時の商品について当該対応付けられたバーコードを読み込み、当該バーコードに対応して表示された商品について出庫時に出庫する数量が入力されると、バーコードに対応する商品に対して、入庫元と出庫先を関連付ける手段と、商品を提供した入庫元となる協力企業の端末に、商品の出庫先の情報を提供する手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、入庫した商品の商品コードを読み込み、商品コードに対応して入庫元と数量が入力された操作端末から入力された商品コードと入庫元及び数量を記憶すると共に、入庫時の複数の商品をグループとして、当該グループ毎にバーコードを印刷出力する商品管理サーバと、商品管理サーバが出力するバーコードをシール印刷する印刷機と、を備え、商品管理サーバが、操作端末でシール印刷されたバーコードが読み込まれると、バーコードに対応するグループの商品について商品コードと数量と入庫元を操作端末に表示させ、出庫時に出庫先及び出庫する数量が操作端末から入力されると、商品コードを基に商品に対して、入庫元と出庫先を関連付け、商品を提供した入庫元となる協力企業の端末に、商品の出庫先の情報を提供する商品管理システムとしているので、グループ毎のバーコードにより入庫と出庫のデータを紐付け、商品提供の協力企業に商品の使用に関する情報を提供でき、協力企業に税制優遇を受けられやすくできる効果がある。
【0020】
本発明によれば、入庫した商品の商品コードを読み込み、商品コードに対応して賞味期限、入庫元及び数量が入力された操作端末から入力された商品コードと賞味期限、入庫元及び数量を記憶すると共に、入庫時の複数の商品をグループとして管理する商品管理サーバを備え、商品管理サーバが、操作端末で入庫時の商品について当該商品コードが読み込まれると、当該商品コードに関連する全てのグループの商品について賞味期限及び数量を操作端末に表示させ、出庫時に出庫する数量が操作端末から入力されると、商品コードを基に商品に対して、入庫元と出庫先を関連付け、商品を提供した入庫元となる協力企業の端末に、商品の出庫先の情報を提供する商品管理システムとしているので、商品コードにより入庫と出庫のデータを紐付け、商品提供の協力企業に商品の使用に関する情報を提供でき、協力企業に税制優遇を受けられやすくできる効果がある。
【0021】
本発明によれば、入庫した商品の商品コードを読み込み、商品コードに対応して賞味期限、入庫元及び数量が入力された操作端末から入力された商品コードと賞味期限、入庫元及び数量を記憶すると共に、入庫時の商品を印刷されたバーコードと対応付けて管理する商品管理サーバを備え、商品管理サーバが、操作端末で入庫時の商品について当該対応付けられたバーコードが読み込まれると、当該バーコードに対応する商品について賞味期限及び数量を操作端末に表示させ、出庫時に出庫する数量が操作端末から入力されると、バーコードに対応する商品に対して、入庫元と出庫先を関連付け、商品を提供した入庫元となる協力企業の端末に、商品の出庫先の情報を提供する商品管理システムとしているので、既に印刷されたバーコードにより入庫と出庫のデータを紐付け、商品提供の協力企業に商品の使用に関する情報を提供でき、協力企業に税制優遇を受けられやすくできる効果がある。
【0022】
本発明によれば、商品の入庫と出庫を管理する商品管理サーバで動作する処理プログラムであって、商品管理サーバを、操作端末から入力された商品コードと入庫元及び数量を記憶すると共に、入庫時の複数の商品をグループとして、当該グループ毎にバーコードを印刷出力する手段と、操作端末がバーコードを読み込み、バーコードに対応するグループの商品について商品コードに対して出庫時の出庫先及び出庫する数量が操作端末から入力されると、商品コードを基に商品に対して、入庫元と出庫先を関連付ける手段と、商品を提供した入庫元となる協力企業の端末に、商品の出庫先の情報を提供する手段として機能させるプログラムとしているので、グループ毎のバーコードにより入庫と出庫のデータを紐付け、商品提供の協力企業に商品の使用に関する情報を提供でき、協力企業に税制優遇を受けられやすくできる効果がある。
【0023】
本発明によれば、商品の入庫と出庫を管理する商品管理サーバで動作する処理プログラムであって、商品管理サーバを、操作端末から入力された商品コードと賞味期限、入庫元及び数量を記憶すると共に、入庫時の複数の商品をグループとして管理する手段と、操作端末が入庫時の商品について当該商品コードを読み込み、当該商品コードに関連して表示された全てのグループの商品について出庫時に出庫する数量が入力されると、商品コードを基に商品に対して、入庫元と出庫先を関連付ける手段と、商品を提供した入庫元となる協力企業の端末に、商品の出庫先の情報を提供する手段として機能させるプログラムとしているので、商品コードにより入庫と出庫のデータを紐付け、商品提供の協力企業に商品の使用に関する情報を提供でき、協力企業に税制優遇を受けられやすくできる効果がある。
【0024】
本発明によれば、商品の入庫と出庫を管理する商品管理サーバで動作する処理プログラムであって、商品管理サーバを、操作端末から入力された商品コードと賞味期限、入庫元及び数量を記憶すると共に、入庫時の商品を印刷されたバーコードと対応付けて管理する手段と、操作端末が入庫時の商品について当該対応付けられたバーコードを読み込み、当該バーコードに対応して表示された商品について出庫時に出庫する数量が入力されると、バーコードに対応する商品に対して、入庫元と出庫先を関連付ける手段と、商品を提供した入庫元となる協力企業の端末に、商品の出庫先の情報を提供する手段として機能させるプログラムとしているので、既に印刷されたバーコードにより入庫と出庫のデータを紐付け、商品提供の協力企業に商品の使用に関する情報を提供でき、協力企業に税制優遇を受けられやすくできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本システムの構成概略図である。
図2】本システムの処理フローを示す概略図である。
図3】入荷された状態の入出庫管理マスタを示す図である。
図4】出荷された状態の入出庫管理マスタを示す図である。
図5】第1の別システムにおける入庫処理を示すフロー図である。
図6】第1の別システムにおける入庫商品登録画面を示す概略図である。
図7】第1の別システムにおける出庫処理を示すフロー図である。
図8】第1の別システムにおける出庫商品登録画面を示す概略図である。
図9】第2の別システムにおける入庫処理を示すフロー図である。
図10】第2の別システムにおける出庫処理を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係る商品管理システム(本システム)は、協力企業から提供される食品等の商品について操作端末で入庫処理と出庫処理をプリンタで印刷されたグループの管理バーコードにより行い、商品管理サーバで入庫と出庫のデータを入出庫管理マスタで紐付け、協力企業の企業端末に商品の使用に関する詳細情報を提供することで使用目的を明確にして、協力企業が税制優遇を受けやくすし、協力企業の商品提供を推進できるものである。
【0027】
また、本発明の実施の形態に係る第1の別の商品管理システム(第1の別システム)は、協力企業から提供される食品等の商品について操作端末で入庫処理と出庫処理を商品に印刷された商品コードにより行い、商品管理サーバで入庫と出庫のデータを入出庫管理マスタで紐付け、協力企業の企業端末に商品の使用に関する詳細情報を提供することで使用目的を明確にして、協力企業が税制優遇を受けやくすし、協力企業の商品提供を推進できるものである。
【0028】
また、本発明の実施の形態に係る第2の別の商品管理システム(第2の別システム)は、協力企業から提供される食品等の商品について操作端末で入庫処理と出庫処理を既に印刷されている管理バーコードにより行い、商品管理サーバで入庫と出庫のデータを入出庫管理マスタで紐付け、協力企業の企業端末に商品の使用に関する詳細情報を提供することで使用目的を明確にして、協力企業が税制優遇を受けやくすし、協力企業の商品提供を推進できるものである。
【0029】
[本システム:図1
本システムについて図1を参照しながら説明する。図1は、本システムの構成概略図である。
本システムは、図1に示すように、商品管理サーバ(本サーバ)1と、ネットワーク2と、操作端末3と、プリンタ(印刷機)4と、企業端末5とを基本的に有している。
各装置は、ネットワーク2に接続している。
【0030】
次に、本システムの各部について具体的に説明する。
[本サーバ1]
本サーバ1は、制御部11と、記憶部12と、インタフェース部13とを備え、ネットワーク2に接続し、操作端末3、プリンタ4及び企業端末5における後述する処理を実現するものである。
【0031】
記憶部12には、処理プログラムが記憶されており、その処理プログラムが制御部11に読み込まれて処理を実行し、各種機能を実現している。つまり、処理プログラムは、各種機能実現手段を備えている。
また、記憶部12には、商品マスタ、被支援者マスタ、支援者マスタ、入出庫管理マスタ等を備えている。
【0032】
商品マスタは、協力企業から提供される商品(寄贈品)の情報を記憶するもので、商品情報は、商品コード(JANコード)と、そのJANコードに対応する商品の詳細情報、例えば、常温保存可能等の保管情報、アレルギー情報等である。
【0033】
被支援者マスタは、支援対象の生活困窮者の情報を記憶するもので、被支援者情報は、被支援者毎に付与されたID又はコード、氏名、住所、連絡先(メールアドレス、アプリのアカウント等)である。被支援者のID又はコードは、出庫先を示すものとなる。
【0034】
支援者マスタは、食品等の商品を提供してくれる協力企業の情報を記憶するものであり、支援者情報は、支援者毎に付与されたID又はコード、会社名、部署、担当者、住所、連絡先となる。支援者のID又はコードは、入庫元を示すものとなる。
【0035】
入出庫管理マスタは、入荷番号、追番、商品コード、入荷元コード(CD)、入荷日、賞味期限(又は消費期限)、倉庫CD、数量、出荷先CD、出荷日、廃棄理由CD、廃棄日を記憶する。
入出庫管理マスタについては、入庫(入荷)された状態、出庫(出荷)された状態を処理の過程で図を参照しながら後述する。
【0036】
インタフェース部13は、ネットワーク2に接続するためのインタフェース部である。
そして、制御部11における処理は、操作端末3から入力される入庫商品の管理と、プリンタ4に対するバーコードのシール印刷の制御と、操作端末3から入力される出庫商品の管理と、企業端末5への商品の使用情報の提供である。
具体的な制御部11の処理の詳細については後述する。
【0037】
[操作端末3]
操作端末3は、食品等の入庫及び出庫を行う事務所に設けられ、バーコードリーダを備えたスマートフォン、タブレット又はパーソナルコンピュータ(PC)等の端末である。
バーコードリーダは、インストールされたアプリを用いるが、ハードウェアとしてのバーコードリーダであってもよい。
【0038】
[プリンタ4]
プリンタ4は、ネットワーク2に接続するプリンタで、商品管理サーバ1で入庫処理において生成されたバーコードをシール(ラベル)印刷する。シール印刷されたバーコードは、入庫時にまとめて入力処理された商品をグループとして収納する箱等に貼付される。
一つの箱に収納される複数の商品を一つのグループとして管理することになる。
【0039】
また、必ずしもグループとして収納せず、個々の商品にシール印刷されたバーコードを貼付してもよい。この場合、操作端末3からの印刷指示で、グループであれば1枚印刷の指示を行い、個々の商品であれば商品数に相当する枚数を印刷指示する。尚、複数印刷されるバーコードは同じものとなる。
【0040】
[企業端末4]
企業端末4は、食品等の商品を提供する企業で操作されるPCである。
企業端末4は、本サーバ1にログインしてアクセスし、自社の提供商品の使用状況を表示して確認でき、税制優遇を受けるための資料として印刷して利用できるものである。
尚、操作端末3及び企業端末5は、複数箇所に複数あってもよい。
【0041】
[処理内容:図2
次に、本システムにおける処理について図2を参照しながら説明する。図2は、本システムの処理フローを示す概略図である。
本システムにおける処理は、本サーバ1の制御部11で記憶部12に記憶する処理プログラムが動作することで実現される。
【0042】
まず、食品等の商品が商品の管理と配送を行う事務局に入荷(入庫)すると、入荷した複数の商品を特定のグループで入庫処理を行う(S1)。
具体的には、操作端末4がバーコードリーダのアプリでJANコード(商品コード)を読み取り、入荷元(入庫元)、入庫日、賞味期限と入庫の数量を入力すると、当該データが本サーバ1に送付される。当該データはグループ単位で本サーバ1にて管理される。
【0043】
入荷元(入庫元)の情報は、支援者マスタから選択され、支援者のコード等が入力される。
また、本サーバ1では、商品コードに対応して商品マスタの商品情報も関連付けられる。
【0044】
次に、本サーバ1は、操作端末3から入力されたデータにグループの管理コードを付与して記憶部12の入出庫管理マスタに記憶する(S2)と共に、事務局に設けられたプリンタ4に管理コードに基づく管理用バーコードを生成してシール印刷する(S3)。
【0045】
この管理用バーコードが印刷されたシールは、グループの商品を収納した箱に貼付されるか、商品毎に当該商品に貼付されるものである。
この管理用バーコードにより、入庫と出庫で操作者が異なっても、時間的な隔たりがあっても、入庫処理と出庫処理を紐付けることが可能となる。
【0046】
出庫処理では、箱又は商品自体に貼付された管理用バーコードを操作端末3のバーコードリーダのアプリで読み取り、出庫処理を行う(S4)。
具体的には、操作端末3に、出荷先(出庫先)、出庫日と出庫数を入力すると、そのデータが本サーバ1に送付され、記憶部12の入出庫管理マスタに記憶される。
【0047】
出荷先(出庫先)の情報は、被支援者マスタから選択され、被支援者のコード等が入力される。
つまり、出庫処理に際して、既存の入庫情報に商品の提供先の情報(出荷先)、出庫日、出庫の数量の情報が紐付けられて、入庫処理と出庫処理が関連付けられる。
【0048】
更に、入出庫管理マスタにおいて、配送ステータスを管理するようにしてもよい。
配送ステータスは、配達・受渡予定日時と配送予定担当者であり、これらのデータを入出庫管理マスタに入力する。配送予定担当者は、配送者マスタに予め登録されている者をコード等で選択する。
これにより、商品の配送・受渡が行われたことを明確にできるものである。
尚、被支援者がフードバンクのアプリを使用可能であれば、受取のボタンを押してもらうことで、より受取を確認できるものである。
【0049】
出庫処理が終了して配送・受渡が行われると、企業端末4は、本サーバ1にログインしてアクセスすると、提供した食品等の商品に関する出荷(出庫)の情報等を一覧で表示して(S5)、出庫の情報を確認でき、当該情報を印刷して税制優遇を受けやすくしている。
印刷されるデータはPDF化してタイムスタンプを付与することで証明として利用できるものとなる。
【0050】
[入出庫管理マスタ:図3,4]
次に、入出庫管理マスタの例について図3,4を参照しながら説明する。図3は、入荷された状態の入出庫管理マスタを示す図であり、図4は、出荷された状態の入出庫管理マスタを示す図である。
この入出庫管理マスタでは、数量1個当たり1行のデータを入出荷データとしている。
ここで、入荷された状態の入出庫管理マスタは、入庫処理で生成され、グループ管理バーコードを読み取って後に、出荷された状態の入出庫管理マスタが生成される。
【0051】
図3に示すように、入荷された状態の入出庫管理マスタは、入荷番号、追番、商品コード、入荷元CD、入荷被、賞味期限、倉庫CD、数量にデータが入力される。
ここで、入荷番号が、グループ管理バーコードを生成するためのグループ管理コードに相当する。
また、図4に示すように、出荷された状態の入出庫管理マスタは、入荷された状態の入出庫管理マスタに、出荷先CD、出荷日が追加される。
【0052】
[応用例]
本システムにおいて、食品の配送先がこども食堂のような食材を調理するところであれば、配送先(被支援者)から食品の要望(食品名と数量)をリクエストしてもらい、入庫食品の中から該当する食品を選択して配送調整を行うことが考えられる。つまり、商品のマッチングとなる。
【0053】
また、災害が発生した場合の被災地の被災者は、被支援者になり得るので、被災地への商品提供にも応用できる。
更に、地域毎に本システムを運用している団体が連携すれば、広範囲に商品の融通が可能となり、災害時にも連携して効果的に商品提供が可能となるものである。尚、本サーバ1で全国の団体の処理を地域毎に行うようにしてもよい。
【0054】
[第1の別システム:図5~8]
次に、本システムを改良した第1の別のシステム(第1の別システム)について、図5~8を参照しながら説明する。図5は、第1の別システムにおける入庫処理を示すフロー図であり、図6は、第1の別システムにおける入庫商品登録画面を示す概略図であり、図7は、第1の別システムにおける出庫処理を示すフロー図であり、図8は、第1の別システムにおける出庫商品登録画面を示す概略図である。
第1の別システムでは、本システムにおけるシール印刷するプリンタ4を用いずに簡易に実現するものである。従って、第1の別システムではプリンタ4を備える必要がないものの、その他の構成は本システムと同様である。以下では、本システムの構成を用いて説明する。
【0055】
第1の別システムでは、操作端末3で商品の商品コード(JANコード)のバーコードを読み込み、操作者が当該商品の賞味期限、入庫数、入庫元等を入力すると、商品管理サーバ1の記憶部12の入出庫管理マスタ(在庫DB)にそれら情報をエントリーする。新商品については、成分、容量等のデータを入力し、商品登録を商品マスタに行う。
第1の別システムでは、商品管理サーバ1の記憶部12に記憶された処理プログラムを制御部11が実行して各機能実現手段で処理されるものである。
【0056】
出荷時は、操作端末3で商品コードを読み取ると、在庫DBにエントリーされている該当商品を全て表示し、表示された商品の中から賞味期限を確認して出荷(出庫)用として選択して出庫数を登録して、在庫DBを更新する。
【0057】
[第1の別システムの入庫処理:図5,6]
具体的には、第1の別システムにおける入庫処理は、図5に示すように、操作端末3のカメラ機能で入庫される商品の商品コードを読み取ると、操作端末3は、商品管理サーバ1に商品コードを送信する。そして、商品管理サーバ1は、操作端末3から読み取られた商品コードを受信する(S11)。
【0058】
商品管理サーバ1は、受信した商品コードを基に、本システムと同様に図3の入出庫管理マスタに、入荷番号、追番、商品コード、入荷日、倉庫CD等を設定して商品の追加を行う(S12)。
そして、商品管理サーバ1は、追加した商品について、賞味期限、入庫数量、入庫元等を登録させるための入庫商品登録処理画面を操作端末3に表示させる(S13)。
【0059】
入庫商品登録処理画面は、図6に示すように、商品名と商品コードが表示され、賞味期限、入庫数量、入庫元等を入力するようになっている。入庫元は、既に登録されている入庫元をプルダウンメニューで選択するようにしてもよい。
【0060】
操作端末3で入庫商品登録処理画面に賞味期限、入庫数量等の情報が入力されると、入力された賞味期限、入庫数量等の情報が商品コードに関連付けられて商品管理サーバ11に送信され、入出庫管理マスタに登録されて、入庫商品登録処理を行い(S14)、入庫処理を終了する。
【0061】
[第1の別システムの出庫処理:図7,8]
具体的には、第1の別システムにおける出庫処理は、図7に示すように、操作端末3のカメラ機能で出庫される商品の商品コードを読み取ると、操作端末3は、商品管理サーバ1に商品コードを送信する。そして、商品管理サーバ1は、操作端末3から読み取られた商品コードを受信する(S21)。
【0062】
商品管理サーバ11は、受信した商品コードを基に、入出庫管理マスタから当該商品コードの全ての在庫の情報を読み込む(S22)。
そして、商品管理サーバ1は、当該商品コードの商品について出庫の情報を登録させるための出庫商品登録処理画面を操作端末3に表示させる(S23)。
出庫商品登録処理画面は、図8に示すように、商品名と商品コードが表示され、当該商品の商品コードに対応する全ての賞味期限、在庫数量等を表示し、出庫する商品を選択し、出庫数量を入力するようになっている。
【0063】
具体的には、出庫商品登録画面において、選択欄で選択のチェック欄に入力して登録されている賞味期限のグループの商品を選択する。選択された賞味期限のグループの商品の出庫数量を入力すると、在庫数量から出庫数量が減算され、「出庫完了」ボタンを選択すると、商品管理サーバ1は、入出庫管理マスタに出庫の情報を登録して出庫商品登録処理を完了し(S24)、出庫処理を終了する。
【0064】
このように、第1の別システムでは、本システムにおける管理バーコードを用いず、商品コードだけで入庫処理及び出庫処理を行うことができるため、プリンタ4を必要とせず、低コストで運用でき、更にプリンタ4のメンテナンスが不要になるため、システム運用を軽減でき、操作者の利便性を向上させることができるものである。
【0065】
[第2の別システム:図9,10]
次に、本システムを改良した第2の別のシステム(第2の別システム)について、図9,10を参照しながら説明する。図9は、第2の別システムにおける入庫処理を示すフロー図であり、図10は、第2の別システムにおける出庫処理を示すフロー図である。
第2の別システムでは、本システムにおけるシール印刷するプリンタ4を用いずに一般のプリンタで既にシートに一覧で印刷された管理バーコードを用いて実現するものである。従って、第2の別システムではシール印刷する特別なプリンタ4を備える必要がないものの、その他の構成は本システムと同様である。以下では、本システムの構成を用いて説明する。
【0066】
ここで、シートに一覧で印刷された管理バーコードは、それぞれ異なるバーコードで、各々異なる管理コード(入荷番号)が付与されている。この入荷番号は、本システム及び第1の別システムでは、商品管理サーバ1の制御部11が入出庫管理マスタで自動的に付与していたが、第2の別システムでは、入出庫管理マスタにシート印刷された管理バーコードに基づく入荷番号が付与されるものである。
尚、シートに一覧で印刷された管理バーコードには、例えば、シリアル番号が記載されており、後述するように、入庫処理を容易にするために利用される。
【0067】
第2の別システムでは、操作端末3で商品の商品コード(JANコード)のバーコードを読み込み、操作者が当該商品の賞味期限、入庫数、入庫元等を入力し、既にシート印刷された特定の管理バーコードを読み取ると、商品管理サーバ1の記憶部12の入出庫管理マスタ(在庫DB)にそれら情報と管理バーコードに対応した入荷番号をエントリーする。新商品については、成分、容量等のデータを入力し、商品登録を商品マスタに行う。
第2の別システムでは、商品管理サーバ1の記憶部12に記憶された処理プログラムを制御部11が実行して各機能実現手段で処理されるものである。
【0068】
出荷時は、操作端末3で商品又は箱に貼付された管理コードを読み取ると、在庫DBにエントリーされている該当商品を表示し、表示された商品の賞味期限を確認して出荷(出庫)用として選択して、在庫DBを更新する。
尚、商品毎ではなくケース(箱)毎に管理コードが貼付されている場合には、在庫数量も表示されるので、出荷する数量を入力して在庫DBを更新する。
【0069】
[第2の別システムの入庫処理:図9
具体的には、第2の別システムにおける入庫処理は、図9に示すように、操作端末3のカメラ機能で入庫される商品の商品コードを読み取ると、操作端末3は、商品管理サーバ1に商品コードを送信する。そして、商品管理サーバ1は、操作端末3から読み取られた商品コードを受信する(S31)。
【0070】
商品管理サーバ1は、受信した商品コードを基に、本システムと同様に図3の入出庫管理マスタに、入荷番号、追番、商品コード、入荷日、倉庫CD等を設定して商品の追加を行う(S32)。ここで、入荷番号は仮の番号であり、この後に書き替えられて更新される。
そして、商品管理サーバ1は、追加した商品について、賞味期限、入庫数量、入庫元等を登録させるための入庫商品登録処理画面を操作端末3に表示させる(S33)。入庫商品登録処理画面は、第1の別システムと同様である。
【0071】
但し、第2の別システムでは、入庫商品登録処理画面において、賞味期限、入庫数量、入庫元等の入力に加えて、シートに印刷された管理バーコードを読み込むことを選択できるようになっており、管理バーコードの読み込みを選択すると、バーコード読み取りのアプリが管理バーコードを読み込む。
そして、操作端末3は、読み込んだ管理バーコードが示す管理コードを商品管理サーバ1に送信し、商品管理サーバ1は、その管理コードを受信し、入出庫管理マスタに追加された商品の入荷番号を当該管理コードで書き替え(S34)、入力された賞味期限、入庫数量、入庫元等を入出庫管理マスタに登録する入庫商品登録処理を行い(S35)、入庫処理を終了する。
【0072】
尚、操作端末3では、管理バーコードの読み取りを商品単位で個別に行うか、ケース単位でまとめて行うかを選択できるようになっている。
まとめて行う場合は、読み込む管理バーコードは、一つであるが、個別に行う場合は、読み込む管理バーコードは、商品数となる。
【0073】
ここで、個別の場合で、例えば、商品コードを読み取って追加した商品の入庫数量が10個だとすると、最初に読み込んだ管理バーコードの管理コードからシートのシリアル番号で連続する10個分の管理コードで入出庫管理マスタの入荷番号を書き替えるようにする。
これにより、10個分の商品に対応して、最初の1個分の管理バーコードの読み取りだけで、残り9個分の商品について個別に管理バーコードを読み取る手間を省くことができ、操作者の入庫処理の作業が容易となる。
【0074】
[第2の別システムの出庫処理:図10
具体的には、第2の別システムにおける出庫処理は、図10に示すように、操作端末3のカメラ機能で出庫される商品の管理バーコードを読み取ると、操作端末3は、商品管理サーバ1に管理バーコードに対応する管理コードを送信する。そして、商品管理サーバ1は、操作端末3から読み取られた管理コードを受信する(S41)。
【0075】
商品管理サーバ11は、受信した管理コードを基に、入出庫管理マスタから当該管理コードの商品の情報を読み込む(S42)。商品の情報としては、商品名、賞味期限等である。
そして、商品管理サーバ1は、当該管理コードの商品について出庫の情報を登録させるための出庫商品登録処理画面を操作端末3に表示させる(S43)。出庫商品登録処理画面は、図8に示したものとほぼ同様であるが、管理コードで商品が特定されるので、複数のグループの商品が表示されるものではなく、選択欄も設けられていない。
【0076】
具体的には、出庫商品登録画面において、管理コードに対応する商品を確認して、商品の出庫数量を入力すると、在庫数量から出庫数量が減算され、「出庫完了」ボタンを選択すると、商品管理サーバ1は、入出庫管理マスタに出庫の情報を登録して出庫商品登録処理を完了し(S44)、出庫処理を終了する。
但し、商品毎に管理バーコードを読み込んだ場合には、一つの商品に一つの管理コードが対応付けられているので、在庫数量は「1」であり、それを出庫処理すると在庫数量は「0」となり、出庫処理が完了する。
【0077】
このように、第2の別システムでは、既にシートに印刷された管理バーコードを用いて、当該管理バーコードが示す管理コードを事後的に商品に紐づけして、入庫処理及び出庫処理を行うことができるため、ラベル印刷のプリンタが作業場になくてもシートに印刷された管理バーコードがあれば、低コストで運用でき、システム運用を軽減でき、操作者の利便性を向上させることができるものである。
【0078】
尚、本システムに第1又は第2の別システムを組み込むようにしてもよし、本システムに第1及び第2の別システムの双方を組み込むようにしてもよい。
具体的には、第1,2の別システムも本システムの商品管理サーバ1で管理する商品マスタ、被支援者マスタ、支援者マスタ、入出庫管理マスタ等を利用するものであり、プリンタ4で印刷した管理バーコード又は一般のプリンタで既に印刷された管理バーコードでも入出庫管理ができるよう処理プログラムを対応させると共に、商品コードの読み取りでも入出庫管理ができるよう処理プログラムを対応させるものである。
つまり、本システムと第1,2の別システムは混在して利用可能である。
【0079】
[実施の形態の効果]
本システムによれば、協力企業から提供される食品等の商品について操作端末3で入庫処理と出庫処理をプリンタ4で印刷されたグループの管理バーコードにより行い、商品管理サーバ1で入庫と出庫のデータを入出庫管理マスタで紐付け、協力企業の企業端末5に商品の使用に関する詳細情報を提供することで使用目的を明確にして、協力企業が税制優遇を受けやくすし、協力企業の食品提供を推進してフードロスを減少させることができる効果がある。
【0080】
第1の別システムによれば、協力企業から提供される食品等の商品について操作端末3で入庫処理と出庫処理を商品に印刷された商品コードにより行い、商品管理サーバ1で入庫と出庫のデータを入出庫管理マスタで紐付け、協力企業の企業端末5に商品の使用に関する詳細情報を提供することで使用目的を明確にして、協力企業が税制優遇を受けやくすし、協力企業の食品提供を推進してフードロスを減少させることができる効果がある。
【0081】
第2の別システムによれば、協力企業から提供される食品等の商品について操作端末3で入庫処理と出庫処理を既に印刷されている管理バーコードにより行い、商品管理サーバ1で入庫と出庫のデータを入出庫管理マスタで紐付け、協力企業の企業端末に商品の使用に関する詳細情報を提供することで使用目的を明確にして、協力企業が税制優遇を受けやくすし、協力企業の商品提供を推進してフードロスを減少させることができる効果がある。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本発明は、協力企業から提供された食品等の入庫と出庫を管理し、協力企業に税制優遇を受けられるデータを提供して、協力企業の食品等の提供を推進させることができる商品管理システム及びプログラムに好適である。
【符号の説明】
【0083】
1…商品管理サーバ、 2…ネットワーク、 3…操作端末、 4…プリンタ、 5…企業端末、 11…制御部、 12…記憶部、 13…インタフェース部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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図10