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特許7400079画像特殊効果処理方法、装置、電子装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
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  • 特許-画像特殊効果処理方法、装置、電子装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 図1
  • 特許-画像特殊効果処理方法、装置、電子装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 図2
  • 特許-画像特殊効果処理方法、装置、電子装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-08
(45)【発行日】2023-12-18
(54)【発明の名称】画像特殊効果処理方法、装置、電子装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06T 5/50 20060101AFI20231211BHJP
   H04N 5/262 20060101ALI20231211BHJP
【FI】
G06T5/50
H04N5/262
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2022507802
(86)(22)【出願日】2020-07-31
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-07
(86)【国際出願番号】 CN2020106236
(87)【国際公開番号】W WO2021027596
(87)【国際公開日】2021-02-18
【審査請求日】2022-02-08
(31)【優先権主張番号】201910735603.9
(32)【優先日】2019-08-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520476341
【氏名又は名称】北京字節跳動網絡技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Bytedance Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room B-0035, 2/F, No.3 Building, No.30, Shixing Road, Shijingshan District Beijing 100041 China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】倪 光耀
(72)【発明者】
【氏名】王 沈▲韜▼
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ ▲輝▼
【審査官】松永 隆志
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-166594(JP,A)
【文献】特開2001-285711(JP,A)
【文献】特開平05-227475(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0262462(US,A1)
【文献】再公表特許第2007/111206(JP,A1)
【文献】特開2004-297399(JP,A)
【文献】国際公開第2017/029849(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 1/00-19/20
H04N 5/262
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビデオ画像を獲得するステップと、
予め設定されかつ移動可能なペインを前記ビデオ画像上に配置させ、かつ前記ペインを前記ビデオ画像上において移動させるステップと、
前記ビデオ画像の現在の再生進度により現在の画像を確定するステップと、
レンダーレイヤーの画像獲得ユニットによりデータ記憶層において前記ペインが予め設定位置まで移動するときの従来の画像を獲得するステップと、
スクリプトレイヤーの動画ロジカル処理ユニットと前記レンダーレイヤーの特殊効果ユニットにより前記従来の画像と現在の画像を組み合わせるステップと、
組み合わせられた画像を端末のスクリーンに送信して表示するステップとを含むことを特徴とする画像特殊効果処理方法。
【請求項2】
前記レンダーレイヤーの画像グラブユニットにより前記ビデオ画像において前記ペインが予め設定位置まで移動するときの画像を読み出し、かつその画像を従来の画像にするとともに前記データ記憶層に記憶するステップを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の画像特殊効果処理方法。
【請求項3】
スクリプトレイヤーの動画ロジカル処理ユニットと前記レンダーレイヤーの特殊効果ユニットにより前記従来の画像と現在の画像を組み合わせるステップは具体的に、
スクリプトレイヤーの動画ロジカル処理ユニットにより前記ペインが空白の画像に位置している位置を確定するステップと、
前記レンダーレイヤーの特殊効果ユニットが位置している位置に前記ペインをかき、かつ前記従来の画像を前記ペインの内部区域にかき、前記現在の画像を前記ペインの外部区域にかくステップと、
前記ペインの内部区域と外部区域の画像を組み合わせることにより1枚の画像を獲得するステップとを含むことを特徴とする請求項1に記載の画像特殊効果処理方法。
【請求項4】
画像特殊効果処理方法は前記スクリプトレイヤーの計数器により前記ペインが移動する周期を制御するステップを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の画像特殊効果処理方法。
【請求項5】
画像特殊効果処理方法は前記スクリプトレイヤーの計数器により前記動画ロジカル処理ユニットの作動周期を制御するステップを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の画像特殊効果処理方法。
【請求項6】
前記スクリプトレイヤーにより前記レンダーレイヤーの画像獲得ユニットに画像獲得指令を送信することにより前記画像獲得ユニットを触発させるステップを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の画像特殊効果処理方法。
【請求項7】
前記スクリプトレイヤーにより前記レンダーレイヤーの特殊効果ユニットに制御指令を送信することにより前記特殊効果ユニットを触発させるステップを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の画像特殊効果処理方法。
【請求項8】
前記スクリプトレイヤーにより前記レンダーレイヤーの画像グラブユニットに画像グラブ指令を送信することにより前記画像グラブユニットを触発させるステップを更に含むことを特徴とする請求項2に記載の画像特殊効果処理方法。
【請求項9】
前記画像グラブ指令は、画像標識、画像座標、画像の幅、画像の高さ、端末のスクリーンの解像度のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項8に記載の画像特殊効果処理方法。
【請求項10】
ビデオ画像を獲得するビデオ獲得モジュールと、
予め設定されかつ移動可能なペインを前記ビデオ画像上に配置させ、かつ前記ペインを前記ビデオ画像上において移動させるペイン移動モジュールと
前記ビデオ画像の現在の再生進度により現在の画像を確定する現在の画像確定モジュールと、
レンダーレイヤーの画像獲得ユニットによりデータ記憶層において前記ペインが予め設定位置まで移動するときの従来の画像を獲得する従来の画像確定モジュールと、
スクリプトレイヤーの動画ロジカル処理ユニットと前記レンダーレイヤーの特殊効果ユニットにより前記従来の画像と現在の画像を組み合わせる組合せモジュールと、
組み合わせられた画像を端末のスクリーンに送信して表示する画像表示モジュールとを含むことを特徴とする画像特殊効果処理装置。
【請求項11】
非過渡性コンピュータ読み取り可能な指令を記憶する記憶装置と、
前記コンピュータ読み取り可能な指令を実行することにより請求項1~9のいずれか一項に記載の前記画像特殊効果処理方法を実施する処理装置とを含むことを特徴とする電子装置。
【請求項12】
コンピュータに、予め設定されかつ移動可能なペインをビデオ画像上に配置させ、かつ前記ペインを前記ビデオ画像上において移動させるステップと、前記ビデオ画像の現在の再生進度により現在の画像を確定するステップと、レンダーレイヤーの画像獲得ユニットによりデータ記憶層において前記ペインが予め設定位置まで移動するときの従来の画像を獲得するステップと、スクリプトレイヤーの動画ロジカル処理ユニットと前記レンダーレイヤーの特殊効果ユニットにより前記従来の画像と現在の画像を組み合わせるステップと、組み合わせられた画像を端末のスクリーンに送信して表示するステップとを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
この出願は、2019年08月09日に中国専利局(特許庁に相当する)に提出し、出願番号が201910735603.9であり、発明の名称が「画像特殊効果処理方法、装置、電子装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張し、その中国出願の全文の内容を本出願に組み込む。
【0002】
本発明は、画像特殊効果処理手段の技術分野に属し、特に、画像特殊効果処理方法、装置、電子装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関するものである。
【背景技術】
【0003】
スマートターミナル(smart terminal)の発展に伴い、スマートターミナルの機能はますます増加している。例えば現在の使用者は通常、端末のカメラで人体または物体を撮ることにより人体または物体の画像(写真またはビデオ)を獲得する。しかしながら、撮影してえた画像のみにより使用者のいろいろな要求を満たすことができない。そのため、カメラで撮影してえた画像に対して所定の処理をすることにより特殊効果のある画像を獲得する技術は使用者たちの注目を集めている。
【0004】
従来の技術において、撮影してえた画像に対して所定の処理をすることにより画像の特殊効果を獲得することができる。その方法はリアルタイム特徴を有していないので、入力される画像に対して特殊効果処理を随時にすることができない。また、所定の特殊効果を獲得するため、専門のプログラムを作成する必要があるため、それにより使用上の利便性が悪くなるおそれがある。いろいろな特殊効果を獲得する必要がある場合、複数のプログラムを作成する必要があるため、それによりプログラムのサイズが大きくなり、かつそのようなプログラムを容易に獲得することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以下、本発明の概要を記述することにより本発明の技術的事項を簡単に説明する。本発明の具体的な技術的事項は下記具体的な実施例により詳細に理解してもらうことができる。本発明の概要により本発明が保護しようとする技術的事項の重要な特徴または不可欠特徴を示すか或いは本発明の特許請求の範囲を定める意図は全くない。
【0006】
従来の技術の技術的問題を解決するため、本発明は画像特殊効果処理方法を提供することにより、従来の技術の画像特殊効果を獲得する方法が複雑でありかつ利便性がよくないという欠点の少なくとも一部分を解決することができる。本発明は、画像特殊効果処理装置、画像特殊効果処理ハードウェア装置、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体及び画像特殊効果処理端末を更に提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記技術的目的を実現するため、本発明は下記画像特殊効果処理方法を提供する。その画像特殊効果処理方法は、
ビデオ画像を獲得するステップと、
予め設定されかつ移動可能なペインを前記ビデオ画像上に配置させ、かつ前記ペインを前記ビデオ画像上において移動させるステップと、
前記ビデオ画像の現在の再生進度(progress)により現在の画像を確定するステップと、
レンダーレイヤーの画像獲得ユニットによりデータ記憶層において前記ペインが予め設定位置まで移動するときの従来の画像を獲得するステップと、
スクリプトレイヤーの動画ロジカル処理ユニットと前記レンダーレイヤーの特殊効果ユニットにより前記従来の画像と現在の画像を組み合わせるステップと、
組み合わせられた画像を端末のスクリーンに送信して表示するステップとを含む。
【0008】
前記技術的目的を実現するため、本発明は下記画像特殊効果処理装置を提供する。その画像特殊効果処理装置は、
ビデオ画像を獲得するビデオ獲得モジュールと、
予め設定されかつ移動可能なペインを前記ビデオ画像上に配置させ、かつ前記ペインを前記ビデオ画像上において移動させるペイン移動モジュールと
前記ビデオ画像の現在の再生進度により現在の画像を確定する現在の画像確定モジュールと、
レンダーレイヤーの画像獲得ユニットによりデータ記憶層において前記ペインが予め設定位置まで移動するときの従来の画像を獲得する従来の画像確定モジュールと、
スクリプトレイヤーの動画ロジカル処理ユニットと前記レンダーレイヤーの特殊効果ユニットにより前記従来の画像と現在の画像を組み合わせる組合せモジュールと、
組み合わせられた画像を端末のスクリーンに送信して表示する画像表示モジュールとを含む。
【0009】
前記技術的目的を実現するため、本発明は下記電子装置を提供する。その電子装置は、
非過渡性コンピュータ読み取り可能な指令を記憶する記憶装置と、
前記コンピュータ読み取り可能な指令を実行することにより前記いずれか1つの画像特殊効果処理方法を実施する処理装置とを含む。
【0010】
前記技術的目的を実現するため、本発明はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。そのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、非過渡性コンピュータ読み取り可能な指令を記憶し、前記非過渡性コンピュータ読み取り可能な指令がコンピュータに実行されることにより前記コンピュータは前記いずれか1つの画像特殊効果処理方法を実施する。
【0011】
前記技術的目的を実現するため、本発明は下記画像特殊効果処理端末を提供する。その画像特殊効果処理端末は前記いずれか1つの画像特殊効果処理装置を含む。
【発明の効果】
【0012】
本発明の画像特殊効果処理方法は、レンダーレイヤーの画像獲得ユニットによりデータ記憶層においてペインが予め設定位置まで移動するときの従来の画像を獲得し、スクリプトレイヤーの動画ロジカル処理ユニットと前記レンダーレイヤーの特殊効果ユニットにより従来の画像と現在の画像を組み合わせ、組み合わせられた画像を端末のスクリーンに送信して表示する。そのため、レンダーレイヤーのみを修正することにより特殊効果を獲得し、使用上の利便性を向上させることができる。
【0013】
以上、本発明の技術的事項の概要を説明してきたが、本発明の技術的特徴をより詳細に理解し、下記明細書により本発明の実施例を実施し、かつ本発明に係る技術的特徴、発明の効果及び目的をより詳細に理解してもらうため、以下、本発明の好適な実施例と図面により本発明を詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
以下、本発明の図面により本発明の実施例を具体的に説明する。それにより本発明の各実施例に係る技術的特徴、発明の効果及び目的をより詳細に理解してもらうことができる。本発明の図面において、同一であるか或いは類似している図面中の符号は同一であるか或いは類似している部品を意味する。下記図面は本発明の例示にしか過ぎないものであり、図面中の部品と要素は部品と要素の実際のサイズの比例に描いたものでない。
【0015】
図1】本発明の実施例に係る画像特殊効果処理方法を示す流れ図である。
図2】本発明の実施例に係る画像特殊効果処理装置の構造を示す図である。
図3】本発明の実施例に係る電子装置の構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面により本発明の実施例をより詳細に説明する。注意されたいことは、図面に本発明の好適な実施例が記載されているが、本発明はいろいろな実施例により実施されることができる。本発明は下記実施例の構成にのみ限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において設計の変更等をすることができ、そのような設計の変更等があっても本発明に含まれることは勿論である。本発明の下記図面と実施例は、本発明の例示にしか過ぎないものであり、本発明の特許請求の範囲を限定するものでない。
【0017】
注意されたいことは、本発明の実施例に係る方法中の各ステップはいろいろな順番に実施されるか或いは同時に実施されることができる。本発明の実施例に係る方法は付加ステップと/或いは図示されないステップを含むことができる。すなわち本発明は本発明の方法が付加ステップと/或いは図示されないステップを含むことを限定しない。
【0018】
この明細書中の「含む」という用語及びそれに類似している用語は、明確に記載されている事項のみを含むことを意味せず、記載されていない事項を更に含むことを意味することもできる。この明細書中の「~による」という用語は「~事項の少なくとも一部分による」ことを意味し、この明細書中の「1つの実施例」は「少なくとも1つの実施例」を意味し、この明細書中の「他の実施例」は「少なくとも1つの他の実施例」を意味し、この明細書中の「1つの実施例」は「少なくとも一部分の実施例」を意味する。この明細書中の用語が特別な意味を有している場合、それを特別に説明する必要がある。
【0019】
実施例一
従来の技術の画像特殊効果を獲得する方法が複雑でありかつ利便性がよくないという欠点を解決するため、本発明は画像特殊効果処理方法を提供する。図1に示すとおり、前記画像特殊効果処理方法は下記ステップS11~ステップS16を含む。
【0020】
ステップS11において、ビデオ画像を獲得する。
【0021】
具体的に、ビデオ画像は随時に入力するビデオストリーミング(video streaming)例えばショートビデオ(Short video)中のライブビデオであるか或いは端末に予め記憶されるビデオ画像であることができる。前記端末はスマートフォン、タブレット等のような携帯式端末であるか或いはデスクトップ・コンピュータ等のような非携帯式端末であることができる。
【0022】
ステップS12において、予め設定されかつ移動可能なペイン(Pane)を前記ビデオ画像上に配置させ、かつ前記ペインを前記ビデオ画像上において移動させる。
【0023】
ペインのサイズは端末のスクリーンのサイズにより決められる。ペインのタイプは横方向のペインであるか或いは縦方向のペインであることができる。例えば、ペインの幅は端末のスクリーンの幅と一致し、かつペインの高さは端末のスクリーンの高さの1/5と一致するか或いは、ペインの幅は端末のスクリーンの高さの1/5と一致し、かつペインの高さは端末のスクリーンの高さと一致することができる。
【0024】
ペインが横方向のペインであるとき、ペインは端末のスクリーンに沿って下から上に向く方向または上から下に向く方向に移動することができる。ペインが縦方向のペインであるとき、ペインは端末のスクリーンに沿って左から右に向く方向または右から左に向く方向に移動することができる。
【0025】
ステップS13において、前記ビデオ画像の現在の再生進度により現在の画像を確定する。
【0026】
現在の画像は現在再生されている画像である。
【0027】
現在の時刻は使用者が適当に設定(Custom Setting)することができる。
【0028】
具体的に、ビデオ画像を端末のスクリーンに表示することによりそのビデオ画像を再生し、使用者が請求するか或いは興味を持っている画像を観覧するとき、所定のボタンを触発させることにより現在の画像を獲得することができる。例えば写真を撮るか或いは端末のスクリーンをスクリーンショット(screenshot)する。
【0029】
ステップS14において、レンダーレイヤー(Render Layer)の画像獲得ユニットによりデータ記憶層において前記ペインが予め設定位置まで移動するときの従来の画像を獲得する。
【0030】
データ記憶層は従来の画像を記憶することに用いられる。例えばデータ記憶層はキャッシュメモリで構成されることができる。従来の画像をキャッシュメモリに記憶することによりアクセススピードを増加させることができる。
【0031】
前記従来の画像は一枚または複数枚であることができる。
【0032】
ステップS15において、スクリプトレイヤー(Script layer)の動画ロジカル処理ユニットと前記レンダーレイヤーの特殊効果ユニットにより前記従来の画像と現在の画像を組み合わせる。
【0033】
スクリプトレイヤーはスクリプトプログラム(script program)と当該スクリプトプログラムの実行に要るスクリプトファイル(Script File)を含む。スクリプト中のロジックを設定することによりレンダーレイヤーを制御する。
【0034】
動画ロジカル処理ユニットはペインの位置を確定することに用いられる。
【0035】
特殊効果ユニットは、従来の画像と現在の画像をかくことと、従来の画像と現在の画像の組み合わせとレンダーに用いられる。
【0036】
ステップS16において、組み合わせられた画像を端末のスクリーンに送信して表示する。
【0037】
本発明の画像特殊効果処理方法は、レンダーレイヤーの画像獲得ユニットによりデータ記憶層においてペインが予め設定位置まで移動するときの従来の画像を獲得し、スクリプトレイヤーの動画ロジカル処理ユニットと前記レンダーレイヤーの特殊効果ユニットにより従来の画像と現在の画像を組み合わせ、組み合わせられた画像を端末のスクリーンに送信して表示する。そのため、レンダーレイヤーのみを修正することにより特殊効果を獲得し、使用上の利便性を向上させることができる。
【0038】
本発明のいずれか1つの実施例において、前記画像特殊効果処理方法は、前記レンダーレイヤーの画像グラブ(grab,取り込み)ユニットにより前記ビデオ画像において前記ペインが予め設定位置まで移動するときの画像を読み出し、かつその画像を従来の画像にするとともに前記データ記憶層に記憶するステップを更に含む。
【0039】
予め設定位置は使用者が適当に設定することができる。例えば、ペインが端末のスクリーンに沿って下から上に向く方向に移動するとき、予め設定位置は端末のスクリーンの上部端部であり、ペインが端末のスクリーンに沿って上から下に向く方向に移動するとき、予め設定位置は端末のスクリーンの下部端部であり、ペインが端末のスクリーンに沿って左から右に向く方向に移動するとき、予め設定位置は端末のスクリーンの右側端部であり、ペインが端末のスクリーンに沿って右から左に向く方向に移動するとき、予め設定位置は端末のスクリーンの左側端部であることができる。
【0040】
本発明のいずれか1つの実施例において、ステップS15は具体的に、
スクリプトレイヤーの動画ロジカル処理ユニットにより前記ペインが空白の画像に位置している位置を確定するステップS151と、
前記レンダーレイヤーの特殊効果ユニットが位置している位置に前記ペインをかき、かつ前記従来の画像を前記ペインの内部区域にかき、前記現在の画像を前記ペインの外部区域にかくステップS152と、
前記ペインの内部区域と外部区域の画像を組み合わせることにより1枚の画像を獲得するステップS153とを含む。
【0041】
本発明のいずれか1つの実施例において、前記画像特殊効果処理方法は前記スクリプトレイヤーの計数器により前記ペインが移動する周期を制御するステップを更に含む。
【0042】
本発明のいずれか1つの実施例において、前記画像特殊効果処理方法は前記スクリプトレイヤーの計数器により前記動画ロジカル処理ユニットの作動周期を制御するステップを更に含む。
【0043】
本発明のいずれか1つの実施例において、前記画像特殊効果処理方法はスクリプトレイヤー(Script layer)により前記レンダーレイヤーの画像獲得ユニットに画像獲得指令を送信することにより前記画像獲得ユニットを触発させるステップを更に含む。
【0044】
スクリプトレイヤーはスクリプトプログラムと当該スクリプトプログラムの実行に要るスクリプトファイルを含む。スクリプト中のロジックを設定することによりレンダーレイヤーを制御する。例えば、レンダーレイヤーの画像獲得ユニットに画像獲得指令を送信し、画像獲得ユニットは画像獲得指令によりデータ記憶層において前記ビデオ画像の従来の画像を獲得する。
【0045】
本発明のいずれか1つの実施例において、前記画像特殊効果処理方法はスクリプトレイヤーにより前記レンダーレイヤーの特殊効果ユニットに制御指令を送信することにより前記特殊効果ユニットを触発させるステップを更に含む。
【0046】
具体的に、スクリプト中のロジックを設定することによりレンダーレイヤーを制御する。例えば、レンダーレイヤーの特殊効果ユニットを制御することにより所定の特殊効果を獲得する。すなわち前記レンダーレイヤーの特殊効果ユニットに制御指令を送信し、前記特殊効果ユニットは制御指令により前記従来の画像と現在の画像を重畳させる。
【0047】
本発明のいずれか1つの実施例において、前記画像特殊効果処理方法はスクリプトレイヤーにより前記レンダーレイヤーの画像グラブユニットに画像グラブ指令を送信することにより前記画像グラブユニットを触発させるステップを更に含む。
【0048】
具体的に、スクリプト中のロジックを設定することによりレンダーレイヤーを制御する。例えば、スクリプトレイヤーにより前記レンダーレイヤーの画像グラブユニットに画像グラブ指令を送信し、画像グラブユニットは画像グラブ指令により画像を読み出しかつ読み出される画像を記憶層にキャッシュする。
【0049】
前記画像グラブ指令は、画像標識、画像座標、画像の幅、画像の高さ、端末のスクリーンの解像度のうち少なくとも1つを含む。
【0050】
画像標識は読み出し画像のコードまたは名称であり、画像を読み出すたびに画像標識はランダムに形成されることができる。
【0051】
画像座標は、読み出し画像の開始座標と終点座標であり、x座標とy座標を含む。例えば画像座標は端末のスクリーンの左上コーナー(left upper corner)の座標と右下コーナー(bottom right-hand corner)の座標であることができる。画像座標は具体的にノーマライゼーション座標であることができる。画像座標がノーマライゼーション座標であるとき、前記端末のスクリーンの解像度により実際の座標を獲得することができる。例えばノーマライゼーション座標と前記端末のスクリーンの解像度をかけるにより実際の座標を獲得することができる。
【0052】
画像の幅は読み出し画像の幅である。
【0053】
画像の高さは読み出し画像の高さである。
【0054】
この技術分野の技術者が知っているように、本発明の前記実施例により本発明の変形例(例えば複数の実施例の組合せまたは代替例)を想到することができる。
【0055】
以上、本発明の実施例に係る画像特殊効果処理方法中の各ステップを順序に説明してきたが、この技術分野の技術者は画像特殊効果処理方法中の各ステップを前記順序に実施しなくてもよい。すなわち画像特殊効果処理方法中の各ステップを逆の順序、並行、交差に実施しなくてもよい。また、この技術分野の技術者は本発明の画像特殊効果処理方法に他のステップを更に増加させることもできる。そのような変形例または代替例は本発明の要旨を逸脱しない範囲内において実施されるものであるため、それらがあっても本発明に含まれることは勿論である。
【0056】
以下、本発明の実施例に係る画像特殊効果処理装置を記述する。本発明の実施例に係る画像特殊効果処理装置により本発明の実施例に係る画像特殊効果処理方法中のステップを実施することができる。説明を簡単にするため、以下、画像特殊効果処理装置に係る事項のみを説明し、説明しない事項は画像特殊効果処理方法の説明を参照することができる。
【0057】
実施例二
従来の技術の画像特殊効果を獲得する方法が複雑でありかつ利便性がよくないという欠点を解決するため、本発明の実施例において画像特殊効果処理装置を提供する。その画像特殊効果処理装置により前記実施例に係る画像特殊効果処理方法中のステップを実施することができる。図2に示すとおり、前記画像特殊効果処理装置は、ビデオ獲得モジュール21、ペイン移動モジュール22、現在の画像確定モジュール23、従来の画像確定モジュール24、組合せモジュール25及び画像表示モジュール26を含む。
【0058】
前記ビデオ獲得モジュール21はビデオ画像を獲得し、
前記ペイン移動モジュール22は、予め設定されかつ移動可能なペインを前記ビデオ画像上に配置させ、かつ前記ペインを前記ビデオ画像上において移動させ、
前記現在の画像確定モジュール23は前記ビデオ画像の現在の再生進度により現在の画像を確定し、
前記従来の画像確定モジュール24は、レンダーレイヤーの画像獲得ユニットによりデータ記憶層において前記ペインが予め設定位置まで移動するときの従来の画像を獲得し、
前記組合せモジュール25はスクリプトレイヤーの動画ロジカル処理ユニットと前記レンダーレイヤーの特殊効果ユニットにより前記従来の画像と現在の画像を組み合わせ、
前記画像表示モジュール26は組み合わせられた画像を端末のスクリーンに送信して表示する。
【0059】
前記画像特殊効果処理装置は画像記憶モジュール27を更に含む。前記画像記憶モジュール27は、前記レンダーレイヤーの画像グラブユニットにより前記ビデオ画像において前記ペインが予め設定位置まで移動するときの画像を読み出し、かつその画像を従来の画像にするとともに前記データ記憶層に記憶することに用いられる。
【0060】
前記組合せモジュール25は具体的に、スクリプトレイヤーの動画ロジカル処理ユニットにより前記ペインが空白の画像に位置している位置を確定することと、前記レンダーレイヤーの特殊効果ユニットが位置している位置に前記ペインをかき、かつ前記従来の画像を前記ペインの内部区域にかき、前記現在の画像を前記ペインの外部区域にかくことと、前記ペインの内部区域と外部区域の画像を組み合わせることにより1枚の画像を獲得することとに用いられる。
【0061】
前記画像特殊効果処理装置は移動周期制御モジュール28を更に含む。前記移動周期制御モジュール28は前記スクリプトレイヤーの計数器により前記ペインが移動する周期を制御することに用いられる。
【0062】
前記画像特殊効果処理装置は作動周期制御モジュール29を更に含む。前記作動周期制御モジュール29は前記スクリプトレイヤーの計数器により前記動画ロジカル処理ユニットの作動周期を制御することに用いられる。
【0063】
前記画像特殊効果処理装置は獲得指令送信モジュール210を更に含む。前記獲得指令送信モジュール210はスクリプトレイヤーにより前記レンダーレイヤーの画像獲得ユニットに画像獲得指令を送信することにより前記画像獲得ユニットを触発させる(トリガーする)ことに用いられる。
【0064】
前記画像特殊効果処理装置は制御指令送信モジュール211を更に含む。前記制御指令送信モジュール211はスクリプトレイヤーにより前記レンダーレイヤーの特殊効果ユニットに制御指令を送信することにより前記特殊効果ユニットを触発させる(トリガーする)ことに用いられる。
【0065】
前記画像特殊効果処理装置はグラブ指令送信モジュール212を更に含む。グラブ指令送信モジュール212はスクリプトレイヤーにより前記レンダーレイヤーの画像グラブユニットに画像グラブ指令を送信することにより前記画像グラブユニットを触発させる(トリガーする)ことに用いられる。
【0066】
前記画像グラブ指令は、画像標識、画像座標、画像の幅、画像の高さ、端末のスクリーンの解像度のうち少なくとも1つを含む。
【0067】
本発明の実施例に係る画像特殊効果処理装置の作動原理、獲得できる発明の効果等は前記画像特殊効果処理方法の実施例説明を参照することができるので、ここで再び説明しない。
【0068】
実施例三
図3を参照すると、図3は本発明の実施例に係る電子装置300の構造を示す図である。本発明の実施例に係る電子装置はいろいろな端末、例えば携帯電話、ノートブックコンピュータ、デジタル放送受信機(Digital broadcasting receiver)、携帯情報端末(PDA、Personal Digital Assistant)、タブレット(PAD)、ポータブルメディアプレーヤー(PMP、Portable Media Player)、車用端末装置(例えばナビゲーション)等の携帯式端末と、例えばデジタルTV、デスクトップコンピュータ等の非携帯式端末とを含むことができるが、本発明はそれらにのみ限定されるものでない。図3に示される電子装置は、本発明の例示にしか過ぎないものであり、本発明の実施例の機能と使用の範囲を限定するものでない。
【0069】
図3に示すとおり、電子装置300は処理装置(例えば中央処理装置、画像処理装置等)301を含み、その処理装置301はリードオンリーメモリー(ROM、Read-Only Memory)302に記憶されるプログラムまたは記憶装置308からランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)303に送信されるプログラムにより所定の作業と処理をすることができる。RAM303には電子装置300の操作に必要であるいろいろなプログラムとデータが更に記憶されている。処理装置301、ROM302及びRAM303はバス304により互いに接続される。入力/出力(I/O、Input/Output)インターフェース305もバス304に接続される。
【0070】
下記装置は入力/出力(I/O)インターフェース305に接続されることができる。その装置は、例えばタッチパネル、タッチ基板、キーボード、マウス、画像センサー、マイク、加速度計、ジャイロスコープ等を含む入力装置306と、液晶表示装置(LCD、Liquid Crystal Display)、スピーカー、振動機等を含む出力装置307と、テープ、ハードディスク等を含む記憶装置308と、通信装置309とであることができる。通信装置309は電子装置300と他の装置が無線または有線で通信をするようにサポートすることによりデータを交換することができる。図3にはいろいろな装置を具備する電子装置300が示されているが、電子装置300は前記いろいろな装置を全部具備するか或いは全部用いる必要はない。すなわち電子装置300はより多いか或いはより少ない装置を具備するか或いは用いることができる。
【0071】
特に、本発明の実施例において、前記流れ図に示されるステップはコンピュータソフトウェアプログラムにより実施されることができる。例えば、本発明の実施例はコンピュータプログラム製品を含み、そのコンピュータプログラム製品はコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶されるコンピュータプログラムを含み、そのコンピュータプログラムは前記流れ図中の方法を実施するプログラムコードを含むことができる。その実施例において、通信装置309により前記コンピュータプログラムをネットワークからダウンロードするとともにインストールするか或いは、記憶装置308からダウンロードするとともにインストールするか或いは、ROM302からダウンロードするとともにインストールすることができる。前記コンピュータプログラムが処理装置301により実行されるとき、前記実施例に係る方法中の所定の機能を実施することができる。
【0072】
注意されたいことは、前記コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ読み取り可能な信号媒体、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体またはその2つの組合せであることができる。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、電気、磁性、光、電磁、赤外線であるか或いは、半導体のシステム、装置または部品であるか或いはそれらの任意の組合せであることができる。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の具体的な例として、1つまたは複数の導線により接続される携帯式コンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、リードオンリーメモリー(ROM、Read-Only Memory)、消去可能プログラム可能ROM(EPROM、Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュメモリー、光ファイバー、シーディーロム(CD-ROM、Compact Disc Read Only Memory)、光記憶装置、磁性記憶装置またはそれらの任意の組合せを含むことができるが、本発明はそれらにのみ限定されるものでない。本発明の実施例において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体はプログラムを含むか或いは記憶する実物型媒体であり、前記プログラムは、指令実行システム、装置またはそれらの組合せに用いられることができる。本発明の実施例において、コンピュータ読み取り可能な信号媒体はベースバンド(base band)またはキャリアの一部分により伝送されるデータ信号を含み、コンピュータ読み取り可能な信号媒体にはコンピュータ読み取り可能なプログラムコードが記憶される。その方法により伝送されるデータ信号は、いろいろな信号、例えば電磁信号、光信号またはそれらの組合せであることができるが、それらにのみ限定されるものでない。コンピュータ読み取り可能な信号媒体はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体以外のいずれかのコンピュータ読み取り可能な媒体であることができる。前記コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、指令実行システム、装置またはそれらの組合せに用いられるプログラムを送信、伝播または伝送することができる。コンピュータ読み取り可能な媒体に含まれるプログラムコードは適当な媒体、例えば電線、光ケーブル、RF(Radio Frequency)等により伝送されるか或いはそれらの組合せにより伝送されることができる。
【0073】
本発明の実施例において、クライアント端末、サーバー等は、HTTP(HyperText Transfer Protocol、ハイパーテキスト転送プロトコル)等のような通信手段により現在または未来のネットワークプロトコルと通信をし、かついずれかの実物または媒体型デジタルデータ通信(例えば通信ネットワーク)に接続されることができる。通信ネットワークは、ローカルエリアネットワーク(LAN、local area network)、ワイドエリアネットワーク(WAN、Wide Area Network)、インタネットワーク(例えばインターネット)及びエンドツーエンドネットワーク(End-to-End Network、例えばad hocエンドツーエンドネットワーク)及び現在または未来のネットワークを含むことができる。
【0074】
前記コンピュータ読み取り可能な媒体は前記電子装置に設けられるか或いは前記電子装置に設けられず前記電子装置と単独で存在するものであることができる。
【0075】
前記コンピュータ読み取り可能な媒体は1つまたは複数のプログラムを記憶し、1つまたは複数のプログラムが前記電子装置により実行されるとき、前記電子装置は、ビデオ画像を獲得すること、前記ビデオ画像を再生するとき、レンダーレイヤーの画像グラブユニットにより前記ビデオ画像において読み出した画像をデータ記憶層に記憶することと、前記レンダーレイヤーの画像獲得ユニットにより前記データ記憶層においてマルチフレーム画像を獲得することと、前記レンダーレイヤーの特殊効果ユニットにより前記マルチフレーム画像に対してスプリット・スクリーンを実施することと、スプリット・スクリーンが実施される画像を端末の表示パネルに送信して表示することとを実施する。
【0076】
1つまたは複数のプログラミング言語(programming language)またはそれらの組合せにより本発明の実施例に係る方法を実施するコンピュータプログラムコードを作成することができる。前記プログラミング言語は対象に向くプログラミング言語、例えばJava、Smalltalk、C++を含むか或いは常用する過程式プログラミング言語、例えば「C」プログラミング言語またはそれに類似しているプログラミング言語を更に含むことができる。プログラムコードはクライアントコンピュータにより実行されるか或いは、一部分がクライアントコンピュータにより実行されるか或いは、独立しているソフトウェアパッケージとして実行されるか或いは、一部分がクライアントコンピュータにより実行されかつ一部分がリモートコンピュータにより実行されるか或いは、リモートコンピュータまたはサーバーにより実行されることができる。リモートコンピュータにより実行される場合、リモートコンピュータはいずれかのネットワーク、例えばローカルエリアネットワーク(LAN、local area network)またはワイドエリアネットワーク(WAN、Wide Area Network)によりクライアントコンピュータに接続されるか或いは外部のコンピュータに接続されることができる(例えばインターネットサービスプロバイダー(Internet Service Provider)が提供するインターネットにより外部のコンピュータに接続される)。
【0077】
図面中の流れ図とブロックダイアグラム(block diagram)には本発明の実施例に係るシステム、方法及びコンピュータプログラムを実施することができるシステムの構造、機能及び操作方法が記載されている。流れ図とブロックダイアグラム中の各枠は、1つのモジュール、プログラムの一部分、コードの一部分を示し、前記モジュール、プログラムの一部分、コードの一部分は所定の機能を実現する実行可能な指令を含むことができる。注意されたいことは、他の実施例において、ブロックダイアグラムの各枠中の各ステップは図面に示される順番に実施されなくてもよい。例えば、隣接している各枠中のステップは通常、並行の順番に実施されるが、実現しようとする機能が異なることにより逆の順番に実施されることもできる。注意されたいことは、ブロックダイアグラムと/或いは流れ図中の各枠、ブロックダイアグラムと/或いは流れ図中の各枠の組合せは、所定の機能を獲得するか或いは所定の操作をすることができるハードウェアにより実施されるか或いは専用ハードウェアとコンピュータ指令の組合せにより実施されることができる。
【0078】
本発明の実施例に係るユニットはソフトウェアにより実施されるか或いはハードウェアにより実施されることができる。特別な説明がない限り、ユニットの名称はそのユニットを限定するものでない。
【0079】
本発明の実施例に係る少なくとも一部分の機能は1個または複数個のロジックユニットにより実施されることができる。例えば、常用するロジックユニットは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA、Field Programmable Gate Array)、アプリケーション含有集積回路(ASIC、Application Specific Integrated Circuit)、特定用途向けに開発された汎用の集積回路(ASSP、Application Specific Standard Parts)、システムオンアチップ(SOC、system-on-a-chip)、複合プログラマブルロジックデバイス(CPLD、Complex Programmable logic device)等を含むことができるが、それらにのみ限定されるものでない。
【0080】
本発明の実施例において、コンピュータ読み取り可能な媒体は実物型媒体であることができる。そのコンピュータ読み取り可能な媒体は、指令実行システム、装置または設備が用いるか或いは指令実行システム、装置または設備が一緒に用いるプログラムを含むか或いは記憶することができる。コンピュータ読み取り可能な媒体はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体またはコンピュータ読み取り可能な信号媒体であることができる。コンピュータ読み取り可能な媒体は、電気、磁性、光、電磁、赤外線であるか或いは、半導体システム、装置または設備であるか或いはそれらの任意の組合せであることができる。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の具体的な例として、1つまたは複数の導線により電気接続される携帯式コンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、リードオンリーメモリー(ROM、Read-Only Memory)、消去可能プログラム可能ROM(EPROM、Erasable Programmable Read-Only Memoryまたはフラッシュメモリー)、光ファイバー、シーディーロム(CD-ROM、Compact Disc Read Only Memory)、光記憶装置、磁性記憶装置またはそれらの任意の組合せを含むことができるが、本発明はそれらにのみ限定されるものでない。
【0081】
本発明の1個または複数個の実施例において画像特殊効果処理方法を提供する。前記画像特殊効果処理方法は、
ビデオ画像を獲得するステップと、
予め設定されかつ移動可能なペインを前記ビデオ画像上に配置させ、かつ前記ペインを前記ビデオ画像上において移動させるステップと、
前記ビデオ画像の現在の再生進度により現在の画像を確定するステップと、
レンダーレイヤーの画像獲得ユニットによりデータ記憶層において前記ペインが予め設定位置まで移動するときの従来の画像を獲得するステップと、
スクリプトレイヤーの動画ロジカル処理ユニットと前記レンダーレイヤーの特殊効果ユニットにより前記従来の画像と現在の画像を組み合わせるステップと、
組み合わせられた画像を端末のスクリーンに送信して表示するステップとを含む。
【0082】
本発明の実施例において、前記画像特殊効果処理方法は、前記レンダーレイヤーの画像グラブユニットにより前記ビデオ画像において前記ペインが予め設定位置まで移動するときの画像を読み出し、かつその画像を従来の画像にするとともに前記データ記憶層に記憶するステップを更に含む。
【0083】
スクリプトレイヤーの動画ロジカル処理ユニットと前記レンダーレイヤーの特殊効果ユニットにより前記従来の画像と現在の画像を組み合わせるステップは具体的に、
スクリプトレイヤーの動画ロジカル処理ユニットにより前記ペインが空白の画像に位置している位置を確定するステップと、
前記レンダーレイヤーの特殊効果ユニットが位置している位置に前記ペインをかき、かつ前記従来の画像を前記ペインの内部区域にかき、前記現在の画像を前記ペインの外部区域にかくステップと、
前記ペインの内部区域と外部区域の画像を組み合わせることにより1枚の画像を獲得するステップとを含む。
【0084】
前記画像特殊効果処理方法は前記スクリプトレイヤーの計数器により前記ペインが移動する周期を制御するステップを更に含む。
【0085】
前記画像特殊効果処理方法は前記スクリプトレイヤーの計数器により前記動画ロジカル処理ユニットの作動周期を制御するステップを更に含む。
【0086】
前記画像特殊効果処理方法はスクリプトレイヤーにより前記レンダーレイヤーの画像獲得ユニットに画像獲得指令を送信することにより前記画像獲得ユニットを触発させるステップを更に含む。
【0087】
前記画像特殊効果処理方法はスクリプトレイヤーにより前記レンダーレイヤーの特殊効果ユニットに制御指令を送信することにより前記特殊効果ユニットを触発させるステップを更に含む。
【0088】
前記画像特殊効果処理方法はスクリプトレイヤーにより前記レンダーレイヤーの画像グラブユニットに画像グラブ指令を送信することにより前記画像グラブユニットを触発させるステップを更に含む。
【0089】
前記画像グラブ指令は、画像標識、画像座標、画像の幅、画像の高さ、端末のスクリーンの解像度のうち少なくとも1つを含む。
【0090】
本発明の1個または複数個の実施例において画像特殊効果処理装置を提供する。前記画像特殊効果処理装置は、
ビデオ画像を獲得するビデオ獲得モジュールと、
予め設定されかつ移動可能なペインを前記ビデオ画像上に配置させ、かつ前記ペインを前記ビデオ画像上において移動させるペイン移動モジュールと
前記ビデオ画像の現在の再生進度により現在の画像を確定する現在の画像確定モジュールと、
レンダーレイヤーの画像獲得ユニットによりデータ記憶層において前記ペインが予め設定位置まで移動するときの従来の画像を獲得する従来の画像確定モジュールと、
スクリプトレイヤーの動画ロジカル処理ユニットと前記レンダーレイヤーの特殊効果ユニットにより前記従来の画像と現在の画像を組み合わせる組合せモジュールと、
組み合わせられた画像を端末のスクリーンに送信して表示する画像表示モジュールとを含む。
【0091】
前記画像特殊効果処理装置は画像記憶モジュールを更に含む。前記画像記憶モジュールは、前記レンダーレイヤーの画像グラブユニットにより前記ビデオ画像において前記ペインが予め設定位置まで移動するときの画像を読み出し、かつその画像を従来の画像にするとともに前記データ記憶層に記憶する。
【0092】
前記組合せモジュールは具体的に、スクリプトレイヤーの動画ロジカル処理ユニットにより前記ペインが空白の画像に位置している位置を確定することと、前記レンダーレイヤーの特殊効果ユニットが位置している位置に前記ペインをかき、かつ前記従来の画像を前記ペインの内部区域にかき、前記現在の画像を前記ペインの外部区域にかくことと、前記ペインの内部区域と外部区域の画像を組み合わせることにより1枚の画像を獲得することとに用いられる。
【0093】
前記画像特殊効果処理装置は移動周期制御モジュールを更に含む。前記移動周期制御モジュールは前記スクリプトレイヤーの計数器により前記ペインが移動する周期を制御することに用いられる。
【0094】
前記画像特殊効果処理装置は作動周期制御モジュールを更に含む。前記作動周期制御モジュールは前記スクリプトレイヤーの計数器により前記動画ロジカル処理ユニットの作動周期を制御することに用いられる。
【0095】
前記画像特殊効果処理装置は獲得指令送信モジュールを更に含む。前記獲得指令送信モジュールはスクリプトレイヤーにより前記レンダーレイヤーの画像獲得ユニットに画像獲得指令を送信することにより前記画像獲得ユニットを触発させることに用いられる。
【0096】
前記画像特殊効果処理装置は制御指令送信モジュールを更に含む。前記制御指令送信モジュールはスクリプトレイヤーにより前記レンダーレイヤーの特殊効果ユニットに制御指令を送信することにより前記特殊効果ユニットを触発させることに用いられる。
【0097】
前記画像特殊効果処理装置はグラブ指令送信モジュールを更に含む。グラブ指令送信モジュールはスクリプトレイヤーにより前記レンダーレイヤーの画像グラブユニットに画像グラブ指令を送信することにより前記画像グラブユニットを触発させることに用いられる。
【0098】
前記画像グラブ指令は、画像標識、画像座標、画像の幅、画像の高さ、端末のスクリーンの解像度のうち少なくとも1つを含む。
【0099】
本発明の1個または複数個の実施例において電子装置を提供する。前記電子装置は、非過渡性コンピュータ読み取り可能な指令を記憶する記憶装置と、前記コンピュータ読み取り可能な指令を実行することにより前記画像特殊効果処理方法を実施する処理装置とを含む。
【0100】
本発明の1個または複数個の実施例においてコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は非過渡性コンピュータ読み取り可能な指令を記憶し、前記非過渡性コンピュータ読み取り可能な指令がコンピュータに実行されることにより前記コンピュータは前記画像特殊効果処理方法を実施する。
【0101】
以上、本発明の実施例とそれらに用いられる技術的事項を説明してきた。本技術分野の技術者が知っているように、本発明が公開する範囲は、前記技術的特徴の組合せによって構成される技術的事項にのみ限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において前記技術的特徴または類似の技術的特徴の組合せにより形成される他の技術的事項を更に含むこともできる。例えば、前記技術的特徴と本発明の実施例に公開される類似の技術的特徴(それにのみ限定されるものでない)により形成される技術的事項を更に含むこともできる。
【0102】
以上、これらの発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、例えば、各実施例に複数の構成が含まれている場合には、特に記載がなくとも、これらの構成の可能な組合せが含まれることは勿論である。また、複数の実施例や変形例が示されている場合には、特に記載がなくとも、これらに跨がった構成の組合せのうちの可能なものが含まれることは勿論である。
【0103】
以上、所定の構造特徴と/或いは方法のロジカルアクション(logical action)により本発明を説明してきたが、前記所定の構造特徴と/或いは方法のロジカルアクションのみにより本発明の特許請求の範囲を定めるものでない。前記所定の構造特徴と/或いは方法のロジカルアクションは本発明の例示にしか過ぎないものである。
図1
図2
図3