(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-11
(45)【発行日】2023-12-19
(54)【発明の名称】通信端末、基地局、及び通信方法
(51)【国際特許分類】
H04W 36/32 20090101AFI20231212BHJP
H04W 48/16 20090101ALI20231212BHJP
【FI】
H04W36/32
H04W48/16 134
(21)【出願番号】P 2019203298
(22)【出願日】2019-11-08
【審査請求日】2022-10-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】田村 利之
【審査官】永田 義仁
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-252623(JP,A)
【文献】特表2019-507967(JP,A)
【文献】特開2019-145858(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局との間に無線チャネルを構築する制御部と、
移動先のセルへハンドオーバするタイミングに、
前記基地局からハンドオーバを指示するメッセージを受信する通信部と、を備え、
前記制御部は、前記無線チャネルを構築する際に、前記移動先のセルの識別情報及び前記移動先のセルへハンドオーバするタイミング情報を前記基地局へ送信し、
前記移動先のセルへハンドオーバするタイミングは、目的地までの移動スケジュールに基づいて定まる、通信端末。
【請求項2】
前記ハンドオーバを指示するメッセージは、前記移動先のセルの識別情報を含む、請求項
1に記載の通信端末。
【請求項3】
前記ハンドオーバを指示するメッセージは、前記通信端末が探索するセルとして、前記移動先のセルの識別情報のみを含む、請求項
1又は
2に記載の通信端末。
【請求項4】
通信端末との間に無線チャネルを構築する制御部と、
前記通信端末が移動先のセルへハンドオーバするタイミングに、
ハンドオーバを指示するメッセージを送信する通信部と、を備え、
前記制御部は、前記無線チャネルを構築する際に、前記移動先のセルの識別情報及び前記移動先のセルへハンドオーバするタイミング情報を前記通信端末から受信し、
前記移動先のセルへハンドオーバするタイミングは、前記通信端末の目的地までの移動スケジュールに基づいて定まる、基地局。
【請求項5】
基地局との間に無線チャネルを構築し、
移動先のセルへハンドオーバするタイミングに、
前記基地局からハンドオーバを指示するメッセージを受信し、
前記無線チャネルを構築する際に、前記移動先のセルの識別情報及び前記移動先のセルへハンドオーバするタイミング情報を前記基地局へ送信し、
前記移動先のセルへハンドオーバするタイミングは、目的地までの移動スケジュールに基づいて定まる、通信端末において実行される通信方法。
【請求項6】
通信端末との間に無線チャネルを構築し、
前記通信端末が移動先のセルへハンドオーバするタイミングに、
ハンドオーバを指示するメッセージを送信し、
前記無線チャネルを構築する際に、前記移動先のセルの識別情報及び前記移動先のセルへハンドオーバするタイミング情報を前記通信端末から受信し、
前記移動先のセルへハンドオーバするタイミングは、前記通信端末の目的地までの移動スケジュールに基づいて定まる、基地局において実行される通信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信端末、基地局、及び通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信を利用するにあたり免許を必要とする周波数(ライセンススペクトラムもしくはライセンス周波数)もしくは免許を必要としない周波数(アンライセンススペクトラムもしくはアンライセンス周波数)を用いて動作する5G無線通信システムを、企業もしくは工場等のプライベートネットワークに適用することが検討されている。5G無線通信システムが適用されたプライベートネットワークは、5G-LAN、Private 5G、Vertical 5G、もしくはローカル5G等と称されてもよい。
【0003】
最先端技術を用いる工場においては、精密機械を制御するために、制御サーバと精密機械との間において、数ミリ秒を周期として同期する通信が要求される。さらに、精密機械は、工場内を移動する車両に搭載される場合がある。モビリティ制御が必要とされる精密機械には、一般的に用いられる無線LANより、モビリティ特性が優れる3GPP(3rd Generation Partnership Project)で規定される無線アクセスシステム、および前記無線アクセスシステムを収容するコアネットワークの適用が望まれている。5G-LANにおいても前記3GPPで規定される無線アクセスシステム、および前記無線アクセスシステムを収容するコアネットワークが用いられる。非特許文献1には、高信頼性及び低遅延の通信を実現するURLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)をサポートする通信システムの構成が開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【文献】3GPP TR 23.725 V16.2.0 (2019-06)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
URLLCをサポートする通信システムにおいては、高信頼性及び低遅延の通信を実現する必要がある。そのため、通信システム内においてモビリティ制御の対象となる通信端末及びモビリティ制御を実行する基地局等の負担を軽減させ、高信頼性及び低遅延の通信を実現することが求められている。
【0006】
本開示の目的は、通信システム内においてモビリティ制御の対象となる通信端末及びモビリティ制御を実行する基地局等の負担を軽減させることができる通信端末、基地局、及び通信方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の第1の態様にかかる通信端末は、基地局との間に無線チャネルを構築する制御部と、移動先のセルへハンドオーバするタイミングに、前記移動先のセルの識別情報を含むハンドオーバを要求するメッセージを前記基地局へ送信する通信部と、を備え、前記移動先のセルへハンドオーバするタイミングは、目的地までの移動スケジュールに基づいて定まる。
【0008】
本開示の第2の態様にかかる基地局は、通信端末との間に無線チャネルを構築する制御部と、前記通信端末が移動先のセルへハンドオーバするタイミングに、前記移動先のセルの識別情報を含むハンドオーバを要求するメッセージを前記通信端末から受信する通信部と、を備え、前記移動先のセルへハンドオーバするタイミングは、前記通信端末の目的地までの移動スケジュールに基づいて定まる。
【0009】
本開示の第3の態様にかかる通信端末において実行される通信方法は、基地局との間に無線チャネルを構築し、移動先のセルへハンドオーバするタイミングに、前記移動先のセルの識別情報を含むハンドオーバを要求するメッセージを前記基地局へ送信し、前記移動先のセルへハンドオーバするタイミングは、目的地までの移動スケジュールに基づいて定まる、通信端末において実行される。
【0010】
本開示の第4の態様にかかる基地局において実行される通信方法は、通信端末との間に無線チャネルを構築し、前記通信端末が移動先のセルへハンドオーバするタイミングに、前記移動先のセルの識別情報を含むハンドオーバを要求するメッセージを前記通信端末から受信し、前記移動先のセルへハンドオーバするタイミングは、前記通信端末の目的地までの移動スケジュールに基づいて定まる、基地局において実行される。
【発明の効果】
【0011】
本開示により、通信システム内においてモビリティ制御の対象となる通信端末及びモビリティ制御を実行する基地局等の負担を軽減させることができる通信端末、基地局、及び通信方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】実施の形態1にかかる通信端末の構成図である。
【
図2】実施の形態2にかかる基地局の構成図である。
【
図3】実施の形態2にかかるPDU Connection設定処理の流れを示す図である。
【
図4】実施の形態2にかかるハンドオーバ処理の流れを示す図である。
【
図5】実施の形態3にかかるハンドオーバ処理の流れを示す図である。
【
図6】それぞれの実施の形態にかかる中継装置及びUEの構成図である。
【
図7】それぞれの実施の形態にかかる基地局の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(実施の形態1)
以下、図面を参照して本開示の実施の形態について説明する。
図1を用いて実施の形態1にかかる通信端末10の構成例について説明する。通信端末10は、プロセッサがメモリに格納されたプログラムを実行することによって動作するコンピュータ装置であってもよい。通信端末10は、携帯電話端末、スマートフォン端末、IoT(Internet Of Things)端末、MTC(Machine Type Communication)端末等であってもよい。また、通信端末10は、3GPPにおいて、通信端末の総称として用いられるUE(User Equipment)であってもよい。また、通信端末10は、車両等に搭載されて移動してもよい。車両は、例えば、AGV(Automatic Guided Vehicle)であってもよい。
【0014】
通信端末10は、制御部11及び通信部12を有している。制御部11及び通信部12は、プロセッサがメモリに格納されたプログラムを実行することによって処理が実行されるソフトウェアもしくはモジュールであってもよい。または、制御部11及び通信部12は、回路もしくはチップ等のハードウェアであってもよい。
【0015】
制御部11は、基地局20との間に無線チャネルを構築する。具体的には、制御部11は、通信部12を介して、基地局20との間に無線チャネルを構築する。無線チャネルは、RRC(Radio Resource Control) ConnectionもしくはPDU(Protocol Data Unit) Session等と称されてもよい。
【0016】
通信部12は、通信端末10が、移動先のセルへハンドオーバするタイミングに、移動先のセルの識別情報を含む、ハンドオーバを要求するメッセージを基地局20へ送信する。移動先のセルは、ターゲットセルと称されてもよい。ハンドオーバは、通信端末10が通信中に、現在在圏しているセルから、移動先のセルへ移動する際に通信を継続するために実行される処理である。
【0017】
通信端末10が移動先のセルへハンドオーバするタイミングは、通信端末10の目的地までの移動スケジュールに基づいて定まる。通信端末10の目的地までの移動スケジュールは、予め定められているとする。通信端末10は、複数のセルを経由して、目的地まで移動する。つまり、通信端末10は、ハンドオーバを繰り返し実行し、目的地まで移動する。移動スケジュールは、移動経路、移動速度、セルのエリアに侵入する時刻、セルのエリアから脱出する時刻、及びハンドオーバを実行する時刻等であってもよい。通信端末10は、目的地までの移動スケジュールを、通信端末10内のメモリ等に格納していてもよい。通信端末10の管理者等が、通信端末10へ目的地までの移動スケジュールを入力してもよい。もしくは、通信端末10は、移動スケジュールを格納しているサーバ装置等から、ネットワークを介して移動スケジュールを受信してもよい。
【0018】
一般的に、通信端末は、基地局からハンドオーバの実行に関する指示メッセージを受信したことを契機として、ハンドオーバを実行する。基地局は、通信端末から送信されるメッセージもしくは信号の受信電力もしくは受信品質等が所定の強度もしくは品質を下回った場合、通信端末へ指示メッセージを送信する。通信端末は、指示メッセージを受信すると、周辺のセルにおける信号の受信電力もしくは受信品質等を測定し、測定結果を基地局へ送信する。基地局は、通信端末から送信された測定結果に基づいて、通信端末の移動先のセルを決定する。
【0019】
一方、実施の形態1にかかる通信端末10がハンドオーバを実行するタイミングは、移動スケジュールに基づいて決定される。例えば、移動スケジュールにおいて、現在のセルから移動先のセルのエリアに侵入する時刻が決定されている場合、通信端末10がハンドオーバを実行するタイミングは、通信端末10が移動先のセルのエリアに侵入する時刻であってもよい。もしくは、通信端末10がハンドオーバを実行するタイミングは、通信端末10が移動先のセルのエリアに侵入する時刻の所定期間前もしくは所定期間経過後であってもよい。
【0020】
このように、通信端末10の移動先のセルは、予め決定されているため、通信端末10及び基地局20は、移動先のセルを決定するための処理を省略することができる。その結果、ハンドオーバ時の通信端末10及び基地局20の処理は、通信端末が周辺セルの受信電力等の測定を行う場合と比較して軽減する。
【0021】
(実施の形態2)
続いて、
図2を用いて実施の形態2にかかる通信システムの構成例について説明する。
図2の通信システムにおいては、基地局20の構成例が示されている。通信端末10の構成は、
図1における通信端末10と同様であるため詳細な説明を省略する。
【0022】
基地局20は、制御部21及び通信部22を有している。基地局20は、プロセッサがメモリに格納されたプログラムを実行することによって動作するコンピュータ装置であってもよい。基地局20は、例えば、3GPPにおいて規定されているeNB(evolved Node B)であってもよく、3GPPにおいて規定されているNR(New Radio)であってもよく、3GPPにおいていわゆる5Gとして定められている無線通信規格をサポートする基地局であってもよい。
【0023】
制御部21及び通信部22は、プロセッサがメモリに格納されたプログラムを実行することによって処理が実行されるソフトウェアもしくはモジュールであってもよい。または、制御部21及び通信部22は、回路もしくはチップ等のハードウェアであってもよい。
【0024】
制御部21は、通信端末10との間に無線チャネルを構築する。具体的には、制御部21は、通信部22を介して、通信端末10との間に無線チャネルを構築する。通信部22は、通信端末10が移動先のセルへハンドオーバするタイミングに、移動先のセルの識別情報を含む、ハンドオーバを要求するメッセージを通信端末10から受信する。通信端末10が移動先のセルへハンドオーバするタイミングは、通信端末10の目的地までの移動スケジュールに基づいて定まる。
【0025】
続いて、
図3を用いて実施の形態2にかかるPDU(Protocol Data Unit) session設定処理の流れについて説明する。PDU sessionは、RRC connectionと言い換えられてもよい。また、
図3においては、
図2の通信端末10に相当する装置として、UE30を用いて説明する。さらに、
図3においては、
図2の基地局20に相当する装置として、eNB40を用いて説明する。
図3以降の説明においても、
図3と同様に、UE及びeNBを用いて説明する。
【0026】
はじめに、UE30は、PRACH(Physical Random Access Chanel) PreambleをeNB40へ送信する(S11)。PRACH Preambleは、eNB40が形成するセルにおいて、UE30がeNB40とコネクションを確立もしくは構築する際に、UE30から最初に送信される信号である。次に、eNB40は、PRACH ResponseをUE30へ送信する(S12)。PRACH responseは、UE30がRRC Connection requestを送信するタイミングに関する情報等を含む。次に、UE30は、RRC Connectionを確立するために、eNB40へRRC Connection requestを送信する(S13)。RRC Connection requestは、Next handover informationを含む。
【0027】
Next handover informationは、UE30の移動スケジュールをeNB40へ通知するために用いられる。Next handover informationは、例えば、Target Cell ID、Carrier Frequency、及びExpected Handover time等を含む。Target Cell IDは、UE30の移動先のセルを識別する情報である。言い換えると、Target Cell IDは、UE30のハンドオーバ先のセルを識別する情報である。Target Cell IDは、UE30が現在在圏しているセルではなく、UE30が現在在圏しているセルから移動した後のセルを識別する情報である。
【0028】
Carrier Frequencyは、UE30の移動先のセルにおいて用いられる周波数を示す。Expected Handover timeは、UE30が、ハンドオーバを実行する時刻を示す。もしくは、Expected Handover timeは、ハンドオーバを実行する時刻から現在時刻を引いた時間であってもよい。つまり、Expected Handover timeは、現在時刻からハンドオーバを実行する時刻までの時間であってもよい。
【0029】
次に、eNB40は、RRC Connection setupをUE30へ送信する(S14)。RRC Connection setupは、UE30とeNB40との間においてRRC Connectionを確立するための制御情報を含む。次に、UE30は、RRC Connection setupへの応答として、RRC Connection setup completeをeNB40へ送信する(S15)。
【0030】
図3においては、Next handover informationが、ステップS13において送信されるRRC Connection requestに含まれる例が示されているが、ステップS15において送信されるRRC Connection setup completeに含まれてもよい。
【0031】
また、UE30は、Next handover informationのかわりに、UIH(UE Initiated Handover) UE supportをeNB40へ送信してもよい。UIH UE supportは、UE30が予め定められた移動スケジュールに従ってハンドオーバを実行するUEであることを示す情報である。さらに、eNB40は、UIH RAN supportをUE30へ送信してもよい。UIH RAN supportは、eNB40が、予め定められた移動スケジュールに従ってハンドオーバを実行するUEの動作もしくは処理に対応することができることを示す情報である。UE30とeNB40との間において、UIH UE support及びUIH RAN supportを送信することによって、UE30及びeNB40は、UIH機能に関する能力交渉を行う。
【0032】
UE30は、UIH UE supportをRRC Connection requestもしくはRRC Connection setup completeに含めて送信してもよい。eNB40は、UIH RAN supportをPRACH ResponseもしくはRRC Connection setupに含めて送信してもよい。
【0033】
図3に示されるPDU Connection設定処理が実行されることによって、eNB40は、Next handover informationもしくはUIH UE supportを受信することができる。これより、eNB40は、UE30が、予め定められた移動スケジュールに従ってハンドオーバを実行するUEであることを認識することができる。
【0034】
続いて、
図4を用いて実施の形態2にかかるハンドオーバ処理の流れについて説明する。
図4においては、
図3の処理が実施され、UE30とeNB40との間にPDU Sessionが確立されている状態であり、UE30とeNB40とが通信中であることを前提とする(S21)。UE30は、eNB40と通信中にも、予め定められた移動スケジュールに従って移動している。そのため、UE30は、予め定められたハンドオーバの実行時刻に達した場合、eNB40が形成するセルとは異なるセルへハンドオーバすることを決定する(S22)。具体的には、UE30は、eNB41が形成するセルへハンドオーバすることを決定する。
【0035】
UE30は、ハンドオーバの実行時刻に達した場合以外であっても、例えば、予め定められた場所もしくはエリアに到達した場合に、ハンドオーバすることを決定してもよい。例えば、UE30は、eNB41が形成するセルのエリアに侵入した場合、もしくは、eNB41が形成するセルのエリアに侵入する前であって、eNB41が形成するセルの境界から予め定められた距離離れた位置に達した場合に、ハンドオーバすることを決定してもよい。もしくは、UE30は、eNB41が形成するセル内の予め定められた位置に達した場合に、ハンドオーバすることを決定してもよい。
【0036】
次に、UE30は、Handover indicationをeNB40へ送信する(S23)。Handover indicationは、UE30の移動先のセルを示す情報を含む。UE30の移動先のセルを示す情報は、例えば、Target cell IDであってもよい。Target Cell IDは、eNB41が形成するセルを示す。UE30は、予め定められたセルへハンドオーバすることを通知するために、eNB40へHandover indicationを送信する。UE30は、eNB41が形成するセルへのハンドオーバを要求するために、Handover indicationを送信する。
【0037】
次に、eNB40は、UE30の移動先のセルを形成するeNB41へ、Handover requestを送信する(S24)。eNB41は、Handover requestの応答として、Handover request ackをeNB40へ送信する(S25)。
【0038】
次に、eNB40は、UE30へRRC connection reconfigurationを送信する(S26)。RRC connection reconfigurationは、例えば、eNB41において用いられるセキュリティアルゴリズムに関する情報等を含む。UE30は、RRC connection reconfigurationの応答として、RRC connection reconfiguration completeをeNB40へ送信する(S27)。次に、eNB40は、eNB41へSN status transferを送信する(S28)。SN status transferは、例えば、UE30からeNB40へ送信されるアップリンクデータを示すPDCP(Packet Data Convergence Protocol) SN(Sequence Number)、及び、eNB40からUE30へ送信されるダウンリンクデータを示すPDCP SNを含んでもよい。
【0039】
以上説明したように、実施の形態2にかかるUE30は、eNB40からハンドオーバの実行に関する指示メッセージを受信することなく、Handover indicationをeNB40へ送信することができる。これより、UE30は、現在在圏しているセルの周辺セルにおける信号の受信電力もしくは受信品質等の測定処理を省略することができる。つまり、UE30における測定処理に伴う処理負荷が軽減される。さらに、eNB40は、UE30に対する測定処理の実行指示の送信に伴う処理負荷が軽減される。
【0040】
また、ステップS23におけるHandover indicationは、現在定義されていない新たなRRCメッセージを用いて送信されてもよい。もしくは、Handover Indicationは、測定処理の結果をeNB40へ通知するために用いられる既存のメッセージであるMeasurement reportを用いて送信されてもよい。例えば、Handover indicationに含まれる移動先のセルを示す情報が、測定を実施したセルを識別する情報として、Measurement reportに含められてもよい。また、受信電力もしくは受信品質等の測定値を示す情報の代わりに、UE30が予め定められた移動スケジュールに従ってハンドオーバを実行することを示す情報が、Measurement reportに含められてもよい。
【0041】
(実施の形態3)
続いて、
図5を用いて実施の形態3にかかるハンドオーバ処理の流れについて説明する。
図5のステップS31は、
図4のステップS21と同様であるため詳細な説明を省略する。ステップS31において、UE30からeNB40へ、Next handover informationが送信されているとする。これにより、eNB40は、UE30の移動スケジュールを認識しているとする。
【0042】
eNB40は、Next handover informationに従って、UE30におけるMeasurement実行を決定する(S32)。例えば、eNB40は、Expected Handover timeにおいて示されている時刻にUE30においてMeasurementを実行させることを決定してもよい。もしくは、eNB40は、Expected Handover timeよりも予め定められた時間前、もしくは、Expected Handover timeよりも予め定められた時間経過後に、UE30においてMeasurementを実行させることを決定してもよい。
【0043】
次に、eNB40は、UE30にMeasurementを実行させるために、RRC Connection reconfigurationを送信する(S33)。RRC Connection reconfigurationは、Measurementの実行を指示するメッセージもしくはパラメータを含む。例えば、RRC Connection reconfigurationは、Measurement requestもしくはMeasurement controlとするメッセージもしくはパラメータを含んでもよい。ここで、eNB40は、UE30の移動先のセルが、eNB41によって形成されるセルであることを認識している。そのため、eNB40は、Measurement requestもしくはMeasurement controlにおいて、Measurementを実行するセルを識別する情報として、Target Cell IDのみを設定する。具体的には、eNB40は、Measurement requestもしくはMeasurement controlにおいて、eNB41によって形成されるセルを識別するTarget Cell IDを設定してもよい。
【0044】
UE30は、RRC Connection reconfigurationへの応答として、RRC Connection reconfiguration completeをeNB40へ送信する(S34)。さらに、UE30は、RRC Connection reconfigurationにおいて設定されたTarget Cell IDによって識別されるセルにおいて信号の受信電力もしくは受信品質等を測定するMeasurementを実行する。UE30は、Measurementの実行結果を含むRRC Measurement reportをeNB40へ送信する(S35)。RRC Measurement reportは、Target Cellへのハンドオーバを要求するリクエストメッセージもしくはTarget Cellへのハンドオーバを指示する指示メッセージに相当する。ここで、UE30は、RRC Connection reconfigurationにおいて設定されたTarget Cell IDによって識別されるセルにおいて信号の受信電力もしくは受信品質等を測定しなくてもよい。つまり、UE30は、次に移動するセルが決定されているため、Target Cell IDによって識別されるセルにおける測定処理を実行しなくてもよい。この場合、UE30は、RRC Measurement reportには、予め定められた値を設定してもよい。予め定められた値は、例えば、eNB40が、eNB41が形成したセルへのハンドオーバを許可することができる程度の、受信電力もしくは受信品質の値であってもよい。もしくは、予め定められた値は、測定処理を省略したことを示す値であってもよい。
【0045】
ステップS36乃至S40は、
図4のステップS24乃至S28と同様であるため詳細な説明を省略する。
【0046】
ここで、UE30は、ステップS34において送信するRRC Connection reconfiguration completeに、eNB41によって形成されるセルの次のセルへの移動スケジュールを示すNext handover informationを含めてもよい。さらに、eNB40は、ステップS36において送信するHandover requestに、RRC Connection reconfiguration completeに含まれるNext handover informationを含めてもよい。もしくは、UE30は、RRC Connection reconfiguration completeに、今後移動先となりうる複数のセルへの移動スケジュールを示すNext handover informationを含めてもよい。
【0047】
このように、eNB41が、eNB41によって形成されるセルの次のセルへの移動スケジュールを示すNext handover informationを受信することによって、eNB41は、ステップS32と同様に、UE30におけるMeasurement実行を決定することができる。
【0048】
以上説明したように、
図5のハンドオーバ処理においては、eNB40は、UE30においてMeasurementを実行させるセルを識別する情報として、Next handover informationに含まれるTarget Cell IDを指定することができる。これにより、UE30は、Target Cell IDによって識別されるセル以外のセルにおけるMeasurementを実行する必要がなくなる。その結果、Target Cell IDが指定された場合のUE30における処理負荷は、Target Cell IDが指定されない場合と比較して、軽減される。
【0049】
また、eNB41は、次のセルへの移動スケジュールを示すNext handover informationを受信することによって、UE30におけるMeasurement実行を決定することができる。
【0050】
続いて以下では、上述の複数の実施形態で説明された、通信端末10及び基地局20の構成例について説明する。
【0051】
図6は、通信端末10の構成例を示すブロック図である。Radio Frequency(RF)トランシーバ1101は、基地局20と通信するためにアナログRF信号処理を行う。RFトランシーバ1101により行われるアナログRF信号処理は、周波数アップコンバージョン、周波数ダウンコンバージョン、及び増幅を含む。RFトランシーバ1101は、アンテナ1102及びベースバンドプロセッサ1103と結合される。すなわち、RFトランシーバ1101は、変調シンボルデータ(又はOFDMシンボルデータ)をベースバンドプロセッサ1103から受信し、送信RF信号を生成し、送信RF信号をアンテナ1102に供給する。また、RFトランシーバ1101は、アンテナ1102によって受信された受信RF信号に基づいてベースバンド受信信号を生成し、これをベースバンドプロセッサ1103に供給する。
【0052】
ベースバンドプロセッサ1103は、無線通信のためのデジタルベースバンド信号処理(データプレーン処理)とコントロールプレーン処理を行う。デジタルベースバンド信号処理は、(a) データ圧縮/復元、(b) データのセグメンテーション/コンカテネーション、(c) 伝送フォーマット(伝送フレーム)の生成/分解を含む。さらに、デジタルベースバンド信号処理は、(d) 伝送路符号化/復号化、(e) 変調(シンボルマッピング)/復調、及び(f) Inverse Fast Fourier Transform(IFFT)によるOFDMシンボルデータ(ベースバンドOFDM信号)の生成などを含む。一方、コントロールプレーン処理は、レイヤ1(e.g., 送信電力制御)、レイヤ2(e.g., 無線リソース管理、及びhybrid automatic repeat request(HARQ)処理)、及びレイヤ3(e.g., アタッチ、モビリティ、及び通話管理に関するシグナリング)の通信管理を含む。
【0053】
例えば、LTEおよび5Gの場合、ベースバンドプロセッサ1103によるデジタルベースバンド信号処理は、Packet Data Convergence Protocol(PDCP)レイヤ、Radio Link Control(RLC)レイヤ、MACレイヤ、およびPHYレイヤの信号処理を含んでもよい。また、ベースバンドプロセッサ1103によるコントロールプレーン処理は、Non-Access Stratum(NAS)プロトコル、RRCプロトコル、及びMAC CEの処理を含んでもよい。
【0054】
ベースバンドプロセッサ1103は、デジタルベースバンド信号処理を行うモデム・プロセッサ(e.g., Digital Signal Processor(DSP))とコントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサ(e.g., Central Processing Unit(CPU)、又はMicro Processing Unit(MPU))を含んでもよい。この場合、コントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサは、後述するアプリケーションプロセッサ1104と共通化されてもよい。
【0055】
アプリケーションプロセッサ1104は、CPU、MPU、マイクロプロセッサ、又はプロセッサコアとも呼ばれる。アプリケーションプロセッサ1104は、複数のプロセッサ(複数のプロセッサコア)を含んでもよい。アプリケーションプロセッサ1104は、メモリ1106又は図示されていないメモリから読み出されたシステムソフトウェアプログラム(Operating System(OS))及び様々なアプリケーションプログラムを実行することによって、通信端末10の各種機能を実現する。アプリケーションプログラムは、例えば、通話アプリケーション、WEBブラウザ、メーラ、カメラ操作アプリケーション、音楽再生アプリケーションであってもよい。
【0056】
いくつかの実装において、
図6に破線(1105)で示されているように、ベースバンドプロセッサ1103及びアプリケーションプロセッサ1104は、1つのチップ上に集積されてもよい。言い換えると、ベースバンドプロセッサ1103及びアプリケーションプロセッサ1104は、1つのSystem on Chip(SoC)デバイス1105として実装されてもよい。SoCデバイスは、システムLarge Scale Integration(LSI)またはチップセットと呼ばれることもある。
【0057】
メモリ1106は、揮発性メモリ若しくは不揮発性メモリ又はこれらの組合せである。メモリ1106は、物理的に独立した複数のメモリデバイスを含んでもよい。揮発性メモリは、例えば、Static Random Access Memory(SRAM)若しくはDynamic RAM(DRAM)又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、マスクRead Only Memory(MROM)、Electrically Erasable Programmable ROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの任意の組合せである。例えば、メモリ1106は、ベースバンドプロセッサ1103、アプリケーションプロセッサ1104、及びSoC1105からアクセス可能な外部メモリデバイスを含んでもよい。メモリ1106は、ベースバンドプロセッサ1103内、アプリケーションプロセッサ1104内、又はSoC1105内に集積された内蔵メモリデバイスを含んでもよい。さらに、メモリ1106は、Universal Integrated Circuit Card(UICC)内のメモリを含んでもよい。
【0058】
メモリ1106は、上述の複数の実施形態で説明された通信端末10による処理を行うための命令群およびデータを含むソフトウェアモジュール(コンピュータプログラム)を格納してもよい。いくつかの実装において、ベースバンドプロセッサ1103又はアプリケーションプロセッサ1104は、当該ソフトウェアモジュールをメモリ1106から読み出して実行することで、上述の実施形態で説明された通信端末10の処理を行うよう構成されてもよい。
【0059】
図7は、基地局20の構成例を示すブロック図である。
図7を参照すると、基地局20は、RFトランシーバ1001、ネットワークインターフェース1003、プロセッサ1004、及びメモリ1005を含む。RFトランシーバ1001は、UEsと通信するためにアナログRF信号処理を行う。RFトランシーバ1001は、複数のトランシーバを含んでもよい。RFトランシーバ1001は、アンテナ1002及びプロセッサ1004と結合される。RFトランシーバ1001は、変調シンボルデータ(又はOFDMシンボルデータ)をプロセッサ1004から受信し、送信RF信号を生成し、送信RF信号をアンテナ1002に供給する。また、RFトランシーバ1001は、アンテナ1002によって受信された受信RF信号に基づいてベースバンド受信信号を生成し、これをプロセッサ1004に供給する。
【0060】
ネットワークインターフェース1003は、ネットワークノード(e.g., 他のコアネットワークノード)と通信するために使用される。ネットワークインターフェース1003は、例えば、IEEE 802.3 seriesに準拠したネットワークインターフェースカード(NIC)を含んでもよい。
【0061】
プロセッサ1004は、無線通信のためのデジタルベースバンド信号処理を含むデータプレーン処理とコントロールプレーン処理を行う。例えば、LTEおよび5Gの場合、プロセッサ1004によるデジタルベースバンド信号処理は、MACレイヤ、およびPHYレイヤの信号処理を含んでもよい。
【0062】
プロセッサ1004は、複数のプロセッサを含んでもよい。例えば、プロセッサ1004は、デジタルベースバンド信号処理を行うモデム・プロセッサ(e.g., DSP)、及びコントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサ(e.g., CPU又はMPU)を含んでもよい。
【0063】
メモリ1005は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。メモリ1005は、物理的に独立した複数のメモリデバイスを含んでもよい。揮発性メモリは、例えば、Static Random Access Memory(SRAM)若しくはDynamic RAM(DRAM)又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、マスクRead Only Memory(MROM)、Electrically Erasable Programmable ROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの任意の組合せである。メモリ1005は、プロセッサ1004から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ1004は、ネットワークインターフェース1003又は図示されていないI/Oインタフェースを介してメモリ1005にアクセスしてもよい。
【0064】
メモリ1005は、上述の複数の実施形態で説明された基地局20による処理を行うための命令群およびデータを含むソフトウェアモジュール(コンピュータプログラム)を格納してもよい。いくつかの実装において、プロセッサ1004は、当該ソフトウェアモジュールをメモリ1005から読み出して実行することで、上述の実施形態で説明された基地局20の処理を行うよう構成されてもよい。
【0065】
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。磁気記録媒体は、例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブであってもよい。半導体メモリは、例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory)であってもよい。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0066】
なお、本開示は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【0067】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
基地局との間に無線チャネルを構築する制御部と、
移動先のセルへハンドオーバするタイミングに、前記移動先のセルの識別情報を含むハンドオーバを要求するメッセージを前記基地局へ送信する通信部と、を備え、
前記移動先のセルへハンドオーバするタイミングは、目的地までの移動スケジュールに基づいて定まる、通信端末。
(付記2)
前記制御部は、
前記無線チャネルを構築する際に、前記移動先のセルの識別情報及び前記移動先のセルへハンドオーバするタイミング情報を前記基地局へ送信し、
前記通信部は、
前記移動先のセルへハンドオーバするタイミングに前記基地局からハンドオーバを指示するメッセージを受信する、付記1に記載の通信端末。
(付記3)
前記ハンドオーバを指示するメッセージは、前記移動先のセルの識別情報を含む、付記2に記載の通信端末。
(付記4)
前記ハンドオーバを指示するメッセージは、前記通信端末が探索するセルとして、前記移動先のセルの識別情報のみを含む、付記2又は3に記載の通信端末。
(付記5)
前記通信部は、
前記移動先のセルの次の移動先のセルの識別情報及び前記次の移動先のセルへハンドオーバするタイミング情報を含む前記ハンドオーバを要求するメッセージを前記基地局へ送信する、付記1乃至4のいずれか1項に記載の通信端末。
(付記6)
前記制御部は、
目的地までの前記移動スケジュールに基づいて、移動先のセルへハンドオーバするタイミングを決定し、
前記通信部は、
決定された前記タイミングに、前記移動先のセルの識別情報を含むハンドオーバを要求するメッセージを前記基地局へ送信する、付記1乃至5のいずれか1項に記載の通信端末。
(付記7)
前記制御部は、
前記基地局との間に無線チャネルを構築する際に、前記通信端末が決定した前記タイミングに、前記ハンドオーバを要求するメッセージを送信することを示す情報を送信する、付記6に記載の通信端末。
(付記8)
通信端末との間に無線チャネルを構築する制御部と、
前記通信端末が移動先のセルへハンドオーバするタイミングに、前記移動先のセルの識別情報を含むハンドオーバを要求するメッセージを前記通信端末から受信する通信部と、を備え、
前記移動先のセルへハンドオーバするタイミングは、前記通信端末の目的地までの移動スケジュールに基づいて定まる、基地局。
(付記9)
前記制御部は、
通信端末との間に無線チャネルを構築する際に、前記通信端末が移動先のセルへハンドオーバするタイミングに関する情報を受信し、
前記通信部は、
前記通信端末が前記移動先のセルへハンドオーバするタイミングに、ハンドオーバの実行を指示する指示メッセージを前記通信端末へ送信する、付記8に記載の基地局。
(付記10)
前記通信部は、
前記移動先のセルの識別情報を含む前記指示メッセージを前記通信端末へ送信する、付記8に記載の基地局。
(付記11)
基地局との間に無線チャネルを構築し、
移動先のセルへハンドオーバするタイミングに、前記移動先のセルの識別情報を含むハンドオーバを要求するメッセージを前記基地局へ送信し、
前記移動先のセルへハンドオーバするタイミングは、目的地までの移動スケジュールに基づいて定まる、通信端末において実行される通信方法。
(付記12)
通信端末との間に無線チャネルを構築し、
前記通信端末が移動先のセルへハンドオーバするタイミングに、前記移動先のセルの識別情報を含むハンドオーバを要求するメッセージを前記通信端末から受信し、
前記移動先のセルへハンドオーバするタイミングは、前記通信端末の目的地までの移動スケジュールに基づいて定まる、基地局において実行される通信方法。
(付記13)
基地局との間に無線チャネルを構築し、
移動先のセルへハンドオーバするタイミングに、前記移動先のセルの識別情報を含むハンドオーバを要求するメッセージを前記基地局へ送信することをコンピュータに実行させ、
前記移動先のセルへハンドオーバするタイミングは、目的地までの移動スケジュールに基づいて定まる、プログラム。
(付記14)
通信端末との間に無線チャネルを構築し、
前記通信端末が移動先のセルへハンドオーバするタイミングに、前記移動先のセルの識別情報を含むハンドオーバを要求するメッセージを前記通信端末から受信することをコンピュータに実行させ、
前記移動先のセルへハンドオーバするタイミングは、前記通信端末の目的地までの移動スケジュールに基づいて定まる、プログラム。
【符号の説明】
【0068】
10 通信端末
11 制御部
12 通信部
20 基地局
21 制御部
22 通信部
30 UE
40 eNB
41 eNB