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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-11
(45)【発行日】2023-12-19
(54)【発明の名称】管理システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/16 20120101AFI20231212BHJP
【FI】
G06Q20/16
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2019207027
(22)【出願日】2019-11-15
(65)【公開番号】P2021081845
(43)【公開日】2021-05-27
【審査請求日】2022-11-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】石田 敏達
【審査官】田上 隆一
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/072856(WO,A1)
【文献】特開2017-123198(JP,A)
【文献】特開2016-126742(JP,A)
【文献】特開2019-096060(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のOS上で動作している第1のアプリケーションを介して所定のログインユーザIDで課金された場合に前記ログインユーザIDと対応づけて発行されるレシートであって、前記第1のOSに対応したストアサーバーから前記第1のアプリケーション宛に発行されるレシートを、前記第1のアプリケーションから所定のタイミングで取得する取得手段と、
前記取得手段が前記第1のアプリケーションから取得したレシートに基づいて前記ログインユーザIDによる課金状況を管理する管理手段と、
前記管理手段により管理される課金状況に対応させて前記ログインユーザIDでの前記第1のアプリケーションが有する機能の利用許可範囲を設定する設定手段と、
前記第1のOSとは対応するストアサーバーが異なる第2のOS上で動作するアプリケーションであって予め前記第1のアプリケーションに相当する第2のアプリケーションとして登録されているアプリケーションに前記ログインユーザIDでログインされた場合に、前記ログインユーザIDでの前記第2のアプリケーションが有する機能の利用を、前記設定手段により前記第1のアプリケーションが有する機能を対象に設定された利用許可範囲と同様な範囲で許可する許可手段と、
を備えたことを特徴とする管理システム。
【請求項2】
前記許可手段は、前記第1のOSとは対応するストアサーバーが異なる所定のウェブサイト上で動作するアプリケーションであって予め前記第1のアプリケーションに相当する第3のアプリケーションとして登録されているアプリケーションに前記ログインユーザIDでログインされた場合に、前記ログインユーザIDでの前記第3のアプリケーションが有する機能の利用を、前記設定手段により前記第1のアプリケーションが有する機能を対象に設定された利用許可範囲と同様な範囲で許可する、
ことを特徴とする請求項1に記載の管理システム。
【請求項3】
第1のOS上で動作している第1のアプリケーションを介して所定のログインユーザIDで課金された場合に前記ログインユーザIDと対応づけて発行されるレシートであって、前記第1のOSに対応したストアサーバーから前記第1のアプリケーション宛に発行されるレシートを、前記第1のアプリケーションから所定のタイミングで取得する取得手段と、
前記取得手段が前記第1のアプリケーションから取得したレシートに基づいて前記ログインユーザIDによる課金状況を管理する管理手段と、
前記管理手段により管理される課金状況に対応させて前記ログインユーザIDでの前記第1のアプリケーションが有する機能の利用制限範囲を設定する設定手段と、
前記第1のOSとは対応するストアサーバーが異なる第2のOS上で動作するアプリケーションであって予め前記第1のアプリケーションに相当する第2のアプリケーションとして登録されているアプリケーションに前記ログインユーザIDでログインされた場合に、前記ログインユーザIDでの前記第2のアプリケーションが有する機能の利用を、前記設定手段により前記第1のアプリケーションが有する機能を対象に設定された利用制限範囲と同様な範囲で制限する制限手段と、
を備えたことを特徴とする管理システム。
【請求項4】
前記制限手段は、前記第1のOSとは対応するストアサーバーが異なる所定のウェブサイト上で動作するアプリケーションであって予め前記第1のアプリケーションに相当する第3のアプリケーションとして登録されているアプリケーションに前記ログインユーザIDでログインされた場合に、前記ログインユーザIDでの前記第3のアプリケーションが有する機能の利用を、前記設定手段により前記第1のアプリケーションが有する機能を対象に設定された利用制限範囲と同様な範囲で制限する、
ことを特徴とする請求項3に記載の管理システム。
【請求項5】
OS上で動作しているアプリケーションを介して所定のログインユーザIDで課金された場合に前記ログインユーザIDと対応づけて発行されるレシートであって、前記OSに対応したストアサーバーから前記アプリケーション宛に発行されるレシートを、前記アプリケーションから所定のタイミングで取得する取得手段と、
前記取得手段が前記アプリケーションから取得したレシートに基づいて前記ログインユーザIDによる課金状況を管理する管理手段と、
前記管理手段により管理される課金状況に対応させて前記ログインユーザIDでの所定の機能の利用許可範囲を設定する設定手段と、
前記アプリケーションに前記ログインユーザIDでログインされた場合に、前記ログインユーザIDでの前記アプリケーションが有する前記機能の利用を、前記設定手段により設定された利用許可範囲で許可する許可手段と、
を備え、
前記管理手段は、前記レシートの発行元としての前記ストアサーバーの違いにかかわらず前記課金状況を前記ログインユーザID単位で一元的に管理し、
前記設定手段は、前記ログインユーザIDでの前記機能の利用許可範囲をアプリケーションが動作するOSの違いにかかわらず共通的に設定する、
ことを特徴とする管理システム。
【請求項6】
OS上で動作しているアプリケーションを介して所定のログインユーザIDで課金された場合に前記ログインユーザIDと対応づけて発行されるレシートであって、前記OSに対応したストアサーバーから前記アプリケーション宛に発行されるレシートを、前記アプリケーションから所定のタイミングで取得する取得手段と、
前記取得手段が前記アプリケーションから取得したレシートに基づいて前記ログインユーザIDによる課金状況を管理する管理手段と、
前記管理手段により管理される課金状況に対応させて前記ログインユーザIDでの所定の機能の利用制限範囲を設定する設定手段と、
前記アプリケーションに前記ログインユーザIDでログインされた場合に、前記ログインユーザIDでの前記アプリケーションが有する前記機能の利用を、前記設定手段により設定された利用制限範囲で制限する制限手段と、
を備え、
前記管理手段は、前記レシートの発行元としての前記ストアサーバーの違いにかかわらず前記課金状況を前記ログインユーザID単位で一元的に管理し、
前記設定手段は、前記ログインユーザIDでの前記機能の利用許可範囲をアプリケーションが動作するOSの違いにかかわらず共通的に設定する、
ことを特徴とする管理システム。
【請求項7】
管理システムのコンピューターを、
第1のOS上で動作している第1のアプリケーションを介して所定のログインユーザIDで課金された場合に前記ログインユーザIDと対応づけて発行されるレシートであって、前記第1のOSに対応したストアサーバーから前記第1のアプリケーション宛に発行されるレシートを、前記第1のアプリケーションから所定のタイミングで取得する取得手段、
前記取得手段が前記第1のアプリケーションから取得したレシートに基づいて前記ログインユーザIDによる課金状況を管理する管理手段、
前記管理手段により管理される課金状況に対応させて前記ログインユーザIDでの前記第1のアプリケーションが有する機能の利用許可範囲を設定する設定手段、
前記第1のOSとは対応するストアサーバーが異なる第2のOS上で動作するアプリケーションであって予め前記第1のアプリケーションに相当する第2のアプリケーションとして登録されているアプリケーションに前記ログインユーザIDでログインされた場合に、前記ログインユーザIDでの前記第2のアプリケーションが有する機能の利用を、前記設定手段により前記第1のアプリケーションが有する機能を対象に設定された利用許可範囲と同様な範囲で許可する許可手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項8】
管理システムのコンピューターを、
第1のOS上で動作している第1のアプリケーションを介して所定のログインユーザIDで課金された場合に前記ログインユーザIDと対応づけて発行されるレシートであって、前記第1のOSに対応したストアサーバーから前記第1のアプリケーション宛に発行されるレシートを、前記第1のアプリケーションから所定のタイミングで取得する取得手段、
前記取得手段が前記第1のアプリケーションから取得したレシートに基づいて前記ログインユーザIDによる課金状況を管理する管理手段、
前記管理手段により管理される課金状況に対応させて前記ログインユーザIDでの前記第1のアプリケーションが有する機能の利用制限範囲を設定する設定手段、
前記第1のOSとは対応するストアサーバーが異なる第2のOS上で動作するアプリケーションであって予め前記第1のアプリケーションに相当する第2のアプリケーションとして登録されているアプリケーションに前記ログインユーザIDでログインされた場合に、前記ログインユーザIDでの前記第2のアプリケーションが有する機能の利用を、前記設定手段により前記第1のアプリケーションが有する機能を対象に設定された利用制限範囲と同様な範囲で制限する制限手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項9】
管理システムのコンピューターを、
OS上で動作しているアプリケーションを介して所定のログインユーザIDで課金された場合に前記ログインユーザIDと対応づけて発行されるレシートであって、前記OSに対応したストアサーバーから前記アプリケーション宛に発行されるレシートを、前記アプリケーションから所定のタイミングで取得する取得手段、
前記取得手段が前記アプリケーションから取得したレシートに基づいて前記ログインユーザIDによる課金状況を管理する管理手段、
前記管理手段により管理される課金状況に対応させて前記ログインユーザIDでの所定の機能の利用許可範囲を設定する設定手段、
前記アプリケーションに前記ログインユーザIDでログインされた場合に、前記ログインユーザIDでの前記アプリケーションが有する前記機能の利用を、前記設定手段により設定された利用許可範囲で許可する許可手段、
として機能させ、
前記管理手段は、前記レシートの発行元としての前記ストアサーバーの違いにかかわらず前記課金状況を前記ログインユーザID単位で一元的に管理し、
前記設定手段は、前記ログインユーザIDでの前記機能の利用許可範囲をアプリケーションが動作するOSの違いにかかわらず共通的に設定する、
ことを特徴とするプログラム。
【請求項10】
管理システムのコンピューターを、
OS上で動作しているアプリケーションを介して所定のログインユーザIDで課金された場合に前記ログインユーザIDと対応づけて発行されるレシートであって、前記OSに対応したストアサーバーから前記アプリケーション宛に発行されるレシートを、前記アプリケーションから所定のタイミングで取得する取得手段、
前記取得手段が前記アプリケーションから取得したレシートに基づいて前記ログインユーザIDによる課金状況を管理する管理手段、
前記管理手段により管理される課金状況に対応させて前記ログインユーザIDでの所定の機能の利用制限範囲を設定する設定手段、
前記アプリケーションに前記ログインユーザIDでログインされた場合に、前記ログインユーザIDでの前記アプリケーションが有する前記機能の利用を、前記設定手段により設定された利用制限範囲で制限する制限手段、
として機能させ、
前記管理手段は、前記レシートの発行元としての前記ストアサーバーの違いにかかわらず前記課金状況を前記ログインユーザID単位で一元的に管理し、
前記設定手段は、前記ログインユーザIDでの前記機能の利用許可範囲をアプリケーションが動作するOSの違いにかかわらず共通的に設定する、
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、iPhone(登録商標)やAndroid(登録商標)等のスマートフォンで使用されるアプリケーションは、アプリ内で課金を行う所謂アプリ内課金のシステムを利用してアプリの機能拡張や追加コンテンツの購入等を行うことが一般的となっている。例えば、このようなアプリ内課金のシステムを利用した課金方法として、ゲームアプリでの複数種類のアイテム購入に際しての課金や決済を電話番号への発信により行うアイテム課金方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-32363号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に開示されているアイテム課金方法では、iPhone(登録商標)の場合はiOS(登録商標)のアプリ内課金システムを利用して課金が行われる一方で、Android(登録商標)の場合はAndroidOS(登録商標)のアプリ内課金システムを利用して課金が行われ、それぞれの課金状態は別々の課金管理サーバーで管理される。したがって、顧客の課金状態を確認する場合、各課金管理サーバーに問い合わせを行わなければならず面倒であるという問題がある。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、課金状態に応じて、ユーザーにより適切な利用権限を付与することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る管理システムは、
第1のOS上で動作している第1のアプリケーションを介して所定のログインユーザIDで課金された場合に前記ログインユーザIDと対応づけて発行されるレシートであって、前記第1のOSに対応したストアサーバーから前記第1のアプリケーション宛に発行されるレシートを、前記第1のアプリケーションから所定のタイミングで取得する取得手段と、
前記取得手段が前記第1のアプリケーションから取得したレシートに基づいて前記ログインユーザIDによる課金状況を管理する管理手段と、
前記管理手段により管理される課金状況に対応させて前記ログインユーザIDでの前記第1のアプリケーションが有する機能の利用許可範囲を設定する設定手段と、
前記第1のOSとは対応するストアサーバーが異なる第2のOS上で動作するアプリケーションであって予め前記第1のアプリケーションに相当する第2のアプリケーションとして登録されているアプリケーションに前記ログインユーザIDでログインされた場合に、前記ログインユーザIDでの前記第2のアプリケーションが有する機能の利用を、前記設定手段により前記第1のアプリケーションが有する機能を対象に設定された利用許可範囲と同様な範囲で許可する許可手段と、
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、課金状態に応じて、ユーザーにより適切な利用権限を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態のアプリ内課金システムを示す概略構成図である。
図2】端末装置の機能構成を示すブロック図である。
図3】クラウドサーバーの機能構成を示すブロック図である。
図4】課金管理サーバーの機能構成を示すブロック図である。
図5】(a)は「ログインID」が“abcde”であるユーザーが課金アイテムを購入する前の状態を示すデータテーブル、(b)は当該ユーザーが課金アイテムを購入した後の状態を示すデータテーブルである。
図6】A社のOSに対応する課金アイテムが購入されたときのアプリ内課金システムの動作の一例を示すフローチャートである。
図7】所定のウェブサイトを通じてA社のOSに対応する課金アイテムが購入されたときのアプリ内課金システムの動作の一例を示すフローチャートである。
図8】一のユーザーがA社OS搭載端末装置を介してモバイルアプリにログインしたときのアプリ内課金システムの動作の一例を示すフローチャートである。
図9】一のユーザーがB社OS搭載端末装置を介してモバイルアプリにログインしたときのアプリ内課金システムの動作の一例を示すフローチャートである。
図10】本実施形態のアプリ内課金システムにより行われる動作の全体像を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。
【0010】
≪アプリ内課金システム1の構成≫
まず、図1を参照して、本実施形態の構成を説明する。図1は、本実施形態のアプリ内課金システム1を示す概略構成図である。
【0011】
図1に示すように、アプリ内課金システム(管理システム)1は、第1のOS(Operation System)としてのA社(例えば、Apple(登録商標)社)のOS(例えば、iOS)を搭載したA社OS搭載端末装置10A、及び、第2のOSとしてのB社(例えば、Google(登録商標)社)のOS(AndroidOS)を搭載したB社OS搭載端末装置10B、A社OS用ストアサーバー20、B社OS用ストアサーバー30、クラウドサーバー40、課金管理サーバー50、オリジナルサーバー60等を備える。A社OS搭載端末装置10A及びB社OS搭載端末装置10B、A社OS用ストアサーバー20、B社OS用ストアサーバー30、クラウドサーバー40、課金管理サーバー50、並びに、オリジナルサーバー60は、通信ネットワークNを介して情報通信可能に接続される。
【0012】
A社OS搭載端末装置10A及びB社OS搭載端末装置10Bは、例えば、ユーザーが使用するスマートフォンやタブレット端末である。具体的には、A社OS搭載端末装置10Aは、Apple(登録商標)社が提供するiPhone(登録商標)やiPad(登録商標)であり、B社OS搭載端末装置10Bは、Google(登録商標)社が提供するAndroid(登録商標)版のスマートフォンやタブレット端末である。
【0013】
A社OS用ストアサーバー20は、A社OS搭載端末装置10Aにおいて起動されたモバイルアプリ12a(後述)内で課金アイテム42a(後述)が購入された際に、当該課金アイテム42aの購入によるレシートを発行するサーバーである。ここでいうレシートは、ユーザーがA社OS用ストアサーバー20を介して課金アイテム42aを購入した際の電子的な購入情報を示すものである。また、A社OS用ストアサーバー20は、後述する課金管理サーバー50によってレシート(A社OS用ストアサーバー20により発行されたレシート)の検証要求がなされた場合、当該レシートが正当なものであるか否かを検証するサーバーである。
【0014】
B社OS用ストアサーバー30は、B社OS搭載端末装置10Bにおいて起動されたモバイルアプリ12a(後述)内で課金アイテム42a(後述)が購入された際に、当該課金アイテム42aの購入によるレシートを発行するサーバーである。ここでいうレシートは、ユーザーがB社OS用ストアサーバー30を介して課金アイテム42aを購入した際の電子的な購入情報を示すものである。また、B社OS用ストアサーバー30は、A社OS用ストアサーバー20と同様に、後述する課金管理サーバー50によってレシート(B社OS用ストアサーバー30により発行されたレシート)の検証要求がなされた場合、当該レシートが正当なものであるか否かを検証するサーバーである。
【0015】
クラウドサーバー40は、A社OS搭載端末装置10AやB社OS搭載端末装置10Bにおいて起動されたモバイルアプリ12aの使用にあたりクラウドサービス(例えば、課金アイテム42aの利用等)を提供するサーバーである。
【0016】
課金管理サーバー50は、A社OS搭載端末装置10AやB社OS搭載端末装置10Bにおいて起動されたモバイルアプリ12a内で購入することができる課金アイテム42a、及び、クラウドサーバー40を介して所定のウェブサイト(図示省略)より購入することができる課金アイテム42aの課金状態を管理するサーバーである。
【0017】
オリジナルサーバー60は、A社OS搭載端末装置10AやB社OS搭載端末装置10Bにおいて起動されたモバイルアプリ12a内で課金アイテム42aの購入を受け付けるルートとは別に、所定のウェブサイト(図示省略)より当該課金アイテム42aの購入を受け付け管理するためのサーバーである。
【0018】
<A社OS搭載端末装置10Aの構成>
次に、図2を参照して、A社OS搭載端末装置10Aの構成を説明する。図2は、A社OS搭載端末装置10Aの機能構成を示すブロック図である。なお、B社OS搭載端末装置10Bについては、A社OS搭載端末装置10Aと搭載されているOSが異なる以外は同様の構成であるため、その説明は省略する。
【0019】
図2に示すように、A社OS搭載端末装置10Aは、制御部11、記憶部12、操作部13、表示部14、通信部15等を備える。
【0020】
制御部11は、記憶部12に記憶されている各種のプログラムを実行して所定の演算や各部の制御を行うCPUとプログラム実行時の作業領域となるメモリとを備えている(いずれも図示省略)。制御部11は、記憶部12に記憶されているプログラムとの協働により、各種の処理を実行する。
【0021】
記憶部12は、不揮発性の半導体メモリ等により構成される。記憶部12には、制御部11で実行されるシステムプログラムやアプリケーションプログラム、これらのプログラムの実行に必要なデータ等が記憶されている。また、記憶部12には、例えば、第1のストアサーバー20又はオリジナルサーバー60より通信ネットワークNを介してダウンロードされた或るモバイルアプリ12aが記憶されている。
【0022】
モバイルアプリ12aは、所謂アプリ内課金用のAPI(Application Programming Interface)が組み込まれており、当該APIを用いることにより課金アイテム42a(後述)を購入することができるようになっている。
【0023】
操作部13は、各種機能キーを備え、ユーザーによる各キーの押下入力を受け付けてその操作情報を制御部11に出力する。また、操作部13は、表示部14の表面を覆うように透明電極を格子状に配置したタッチパネル等を有し、手指やタッチペン等で押下された位置を検出し、その位置情報を操作情報として制御部11に出力する。
【0024】
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、制御部11からの表示制御信号に従って、画面上に各種表示を行う。
【0025】
通信部15は、無線により通信ネットワークNに接続し、通信ネットワークNに接続された外部機器との通信を行う。
【0026】
<クラウドサーバー40の構成>
次に、図3を参照して、クラウドサーバー40の構成を説明する。図3は、クラウドサーバー40の機能構成を示すブロック図である。
【0027】
図3に示すように、クラウドサーバー(取得手段、設定手段、許可手段)40は、制御部41、記憶部42、通信部43等を備える。
【0028】
制御部41は、記憶部42に記憶されている各種のプログラムを実行して所定の演算や各部の制御を行うCPUとプログラム実行時の作業領域となるメモリとを備えている(いずれも図示省略)。制御部41は、記憶部42に記憶されているプログラムとの協働により、各種の処理を実行する。
【0029】
記憶部42は、不揮発性の半導体メモリ等により構成される。記憶部42には、制御部41で実行されるシステムプログラムやアプリケーションプログラム、これらのプログラムの実行に必要なデータ等が記憶されている。
【0030】
また、記憶部42には、上述のモバイルアプリ12a内で使用することができる課金アイテム42aが記憶されている。制御部41は、一のユーザーによる課金アイテム42aの購入(例えば、当該一のユーザーがA社OS搭載端末装置10Aを介してログインしたモバイルアプリ12a(第1のアプリケーション)内での課金アイテム42aの購入)が完了すると、当該一のユーザーが例えばA社OS搭載端末装置10Aを介してログインしたモバイルアプリ12a(第1のアプリケーション)内においても、B社OS搭載端末装置10Bを介してログインしたモバイルアプリ12a(第2のアプリケーション)内においても、課金アイテム42a(第1のアプリケーションと第2のアプリケーションとのそれぞれが有する機能)を利用できるようにする。
【0031】
通信部43は、モデム、ルータ、ネットワークカード等により構成される。通信部43は、通信ネットワークNを介して接続された外部機器とのデータ送受信を行う。
【0032】
<課金管理サーバー50の構成>
次に、図4を参照して、課金管理サーバー50の構成を説明する。図4は、課金管理サーバー50の機能構成を示すブロック図である。
【0033】
図4に示すように、課金管理サーバー(管理手段)50は、制御部51、記憶部52、通信部53等を備える。
【0034】
制御部51は、記憶部52に記憶されている各種のプログラムを実行して所定の演算や各部の制御を行うCPUとプログラム実行時の作業領域となるメモリとを備えている(いずれも図示省略)。制御部51は、記憶部52に記憶されているプログラムとの協働により、各種の処理を実行する。
【0035】
記憶部52は、不揮発性の半導体メモリ等により構成される。記憶部52には、制御部51で実行されるシステムプログラムやアプリケーションプログラム、これらのプログラムの実行に必要なデータ等が記憶されている。
【0036】
また、記憶部52には、課金管理DB52aが設けられている。この課金管理DB52aには、モバイルアプリ12aを利用している各ユーザーを対象とした課金アイテム42aの課金状態を管理するためのデータテーブルがそれぞれ記憶されている。
【0037】
図5は、「ログインID(ログインユーザID)」が“abcde”のユーザーに関するデータテーブルである。具体的には、図5(a)は、上記ユーザーが課金アイテム42aを購入する前の状態を示すデータテーブルであり、図5(b)は、当該ユーザーが課金アイテム42aを購入した後の状態を示すデータテーブルである。ここで、「ログインID」及び「パスワード」の各項目の情報は、各ユーザーがモバイルアプリ12aにログインする際に用いる情報である。
【0038】
図5(a)に示すように、「ログインID」が“abcde”であるユーザーが課金アイテム42aを購入する前の状態のとき、当該ユーザーを対象としたデータテーブルの「ベンダー」の項目における各ベンダーに対応する「購入履歴」及び「有効期限」の各項目の情報はいずれも未登録の状態(図中では「-」の記号の状態)になっている。また、各ベンダーに対応する「課金状態」の情報はいずれも未購入の状態になっている。なお、各ベンダーのうちの「A社ストア」とは、A社(例えば、Apple(登録商標)社)のOS(例えば、iOS)に対応した課金アイテム42aの販売を意味する。また、「B社ストア」とは、B社(例えば、Google(登録商標)社)のOS(例えば、AndroidOS)に対応した課金アイテム42aの販売を意味する。「C社ストア」とは、C社が運営する所定のウェブサイトを通じた課金アイテム42aの販売を意味する。
そして、例えば、上記ユーザーがA社のOSに対応した課金アイテム42aを購入し、当該購入時に発行されたレシートがA社OS用ストアサーバー20によって正当なレシートであると判断された場合、図5(b)に示すように、制御部51は、当該ユーザーを対象としたデータテーブルの「ベンダー」の項目の“A社ストア”に対応する「購入履歴」の情報を上記レシートの情報に基づいて、例えば“2019/10/10”と更新する。また、制御部51は、「ベンダー」の項目における“A社ストア”に対応する「有効期限」の情報を上記レシートの情報に基づいて、例えば“2019/11/10”と更新する。また、制御部51は、「ベンダー」の項目における各ベンダーに対応する「課金状態」の情報をいずれも未購入の状態から購入済の状態に更新する。なお、図示は省略するが、上記ユーザーがB社のOSに対応した課金アイテム42aを購入し、当該購入時に発行されたレシートがB社OS用ストアサーバー30によって正当なレシートであると判断された場合や、上述の所定のウェブサイトを通じて課金アイテム42aを購入した場合にも、制御部51は、「ベンダー」の項目における各ベンダーに対応する「課金状態」の情報をいずれも未購入の状態から購入済の状態に更新する。
【0039】
通信部53は、モデム、ルータ、ネットワークカード等により構成される。通信部53は、通信ネットワークNを介して接続された外部機器とのデータ送受信を行う。
【0040】
≪アプリ内課金システム1の動作≫
次に、各局面におけるアプリ内課金システム1の動作について、図6図9を用いて説明する。
【0041】
<A社のOSに対応する課金アイテム42aが購入されたときのアプリ内課金システム1の動作>
図6は、A社のOSに対応する課金アイテム42aが購入されたときのアプリ内課金システム1の動作の一例を示すフローチャートである。
【0042】
図6に示すように、まず、A社OS搭載端末装置10Aは、自装置において起動中のモバイルアプリ12a内で課金アイテム42aの購入受付画面(図示省略)が表示されているときに当該課金アイテム42aを購入するための手続き操作が操作部13を介してなされると、当該課金アイテム42aの購入処理を行い、A社OS用ストアサーバー20に対して決済要求を行う(ステップS1)。
【0043】
次いで、上記決済要求を受けたA社OS用ストアサーバー20は、課金アイテム42aの購入に対するレシートを発行し、当該レシートをA社OS搭載端末装置10Aに送信する(ステップS2)。
【0044】
次いで、上記レシートを受信したA社OS搭載端末装置10Aは、当該レシートと、自装置よりモバイルアプリ12aにログインしているユーザーのログインIDとをクラウドサーバー40に転送する(ステップS3)。
【0045】
次いで、クラウドサーバー40は、転送されてきたレシート及びログインIDを課金管理サーバー50に転送する(ステップS4)。
【0046】
次いで、課金管理サーバー50は、上記レシート及び上記ログインIDを受信すると、当該レシートが正当なレシートであるか否かの検証をA社OS用ストアサーバー20に要求する(ステップS5)。
【0047】
次いで、A社OS用ストアサーバー20は、課金管理サーバー50による上記レシートの検証要求に基づいて、当該レシートの検証を行い、当該検証の結果を課金管理サーバー50に送信する(ステップS6)。そして、A社OS用ストアサーバー20による処理を終了する。
【0048】
次いで、課金管理サーバー50は、受信した検証の結果をクラウドサーバー40に報告する(ステップS7)。また、課金管理サーバー50は、受信した検証の結果に基づいて、課金管理DB52aの情報を更新する(ステップS8)。具体的には、課金管理サーバー50は、図5(b)に示すように、課金管理DB52aに記憶されている、モバイルアプリ12aにログイン中のユーザー(例えば、「ログインID」が“abcde”であるユーザー)のデータテーブルの「ベンダー」の項目における“A社ストア”に対応する「購入履歴」の情報を上記レシートの情報に基づいて、例えば“2019/10/10”と更新する。また、課金管理サーバー50は、「ベンダー」の項目における“A社ストア”に対応する「有効期限」の情報を上記レシートの情報に基づいて、例えば“2019/11/10”と更新する。また、課金管理サーバー50は、「ベンダー」の項目における各ベンダーに対応する「課金状態」の情報をいずれも未購入の状態から購入済の状態に更新する。そして、課金管理サーバー50による処理を終了する。
なお、ステップS7及びステップS8の処理に関してはステップS8の処理をステップS7の処理よりも先に実行してもよいものとする。
【0049】
次いで、上記検証の結果の報告を受けたクラウドサーバー40は、当該報告が正当なレシートである旨の報告である場合(ステップS9;YES)、A社OS搭載端末装置10Aにおいて起動中のモバイルアプリ12aの表示画面を切り替える表示切替制御処理(ステップS10)を行い、表示切替信号を当該A社OS搭載端末装置10Aに送信する。そして、クラウドサーバー40による処理を終了する。
一方、クラウドサーバー40は、上記報告が正当なレシートでない旨の報告である場合(ステップS9;NO)、A社OS搭載端末装置10Aに対してエラー通知を行う(ステップS11)。そして、クラウドサーバー40による処理を終了する。
【0050】
次いで、A社OS搭載端末装置10Aは、クラウドサーバー40より表示切替信号を受信したか否かを判定する(ステップS12)。
【0051】
ステップS12において、表示切替信号を受信したと判定された場合(ステップS12;YES)、A社OS搭載端末装置10Aは、課金アイテム42aの購入受付を停止して課金アイテム42aを使用可能な画面(図示省略)に表示を切り替える(ステップS13)。そして、A社OS搭載端末装置10Aによる処理を終了する。
一方、ステップS12において、表示切替信号を受信していない(エラー通知を受信した)と判定された場合(ステップS12;NO)、A社OS搭載端末装置10Aは、上記の課金アイテム42aの購入受付画面(図示省略)を継続して表示する(ステップS14)。そして、A社OS搭載端末装置10Aによる処理を終了する。
【0052】
なお、B社のOSに対応する課金アイテム42aが購入されたときのアプリ内課金システム1の動作については、図6に示すフローチャートのA社OS搭載端末装置10AがB社OS搭載端末装置10Bに置き換わるとともに、A社OS用ストアサーバー20がB社OS用ストアサーバー30に置き換わる以外は、上述のA社のOSに対応する課金アイテム42aが購入されたときのアプリ内課金システム1の動作と概ね同様であるため、その説明は省略する。
【0053】
<所定のウェブサイトを通じて課金アイテム42aが購入されたときのアプリ内課金システム1の動作>
図7は、所定のウェブサイトを通じてA社のOSに対応する課金アイテム42aが購入されたときのアプリ内課金システム1の動作の一例を示すフローチャートである。
【0054】
図7に示すように、まず、A社OS搭載端末装置10Aは、所定のウェブサイトにおいて課金アイテム42aの購入受付画面(図示省略)が表示されているときに当該課金アイテム42aを購入するための手続き操作が操作部13を介してなされると、当該課金アイテム42aの購入処理を行い、オリジナルサーバー60に対して決済要求を行う(ステップS21)。
【0055】
次いで、上記決済要求を受けたオリジナルサーバー60は、上記購入処理がなされた際の購入情報(レシート)をクラウドサーバー40に転送する(ステップS22)。
【0056】
次いで、上記購入情報を受信したクラウドサーバー40は、当該購入情報とともに、課金アイテム42aを購入するための手続き操作を行ったユーザーが上記所定のウェブサイトにログインしたときのログインIDを課金管理サーバー50に転送する(ステップS23)。
【0057】
次いで、課金管理サーバー50は、上記購入情報及び上記ログインIDを受信すると、当該購入情報が正当な購入情報であるか否かの検証をオリジナルサーバー60に要求する(ステップS24)。
【0058】
次いで、オリジナルサーバー60は、課金管理サーバー50による上記購入情報の検証要求に基づいて、当該購入情報の検証を行い、当該検証の結果を課金管理サーバー50に送信する(ステップS25)。そして、オリジナルサーバー60による処理を終了する。
【0059】
次いで、課金管理サーバー50は、受信した検証の結果をクラウドサーバー40に報告する(ステップS26)。また、課金管理サーバー50は、受信した上記ログインID及び上記購入情報に基づいて、課金管理DB52aの情報を更新する(ステップS27)。具体的には、課金管理サーバー50は、図示は省略するが、課金管理DB52aに記憶されている、所定のウェブサイトにログイン中のユーザー(例えば、「ログインID」が“abcde”であるユーザー)のデータテーブルの「ベンダー」の項目における“C社ストア”に対応する「購入履歴」の情報を上記購入情報に基づいて、例えば“2019/10/10”と更新する。また、課金管理サーバー50は、「ベンダー」の項目における“C社ストア”に対応する「有効期限」の情報を上記購入情報に基づいて、例えば“2019/11/10”と更新する。また、課金管理サーバー50は、「ベンダー」の項目における各ベンダーに対応する「課金状態」の情報をいずれも未購入の状態から購入済の状態に更新する。そして、課金管理サーバー50による処理を終了する。
なお、ステップS26及びステップS27の処理に関してはステップS27の処理をステップS26の処理よりも先に実行してもよいものとする。
【0060】
次いで、上記検証の結果の報告を受けたクラウドサーバー40は、当該報告が正当な購入情報である旨の報告である場合(ステップS28;YES)、A社OS搭載端末装置10Aにおいてログイン中のウェブサイトの表示画面を切り替える表示切替制御処理(ステップS29)を行い、表示切替信号を当該A社OS搭載端末装置10Aに送信する。そして、クラウドサーバー40による処理を終了する。
一方、クラウドサーバー40は、上記報告が正当な購入情報でない旨の報告である場合(ステップS28;NO)、A社OS搭載端末装置10Aに対してエラー通知を行う(ステップS30)。そして、クラウドサーバー40による処理を終了する。
【0061】
次いで、A社OS搭載端末装置10Aは、クラウドサーバー40より表示切替信号を受信したか否かを判定する(ステップS31)。
【0062】
ステップS31において、表示切替信号を受信したと判定された場合(ステップS31;YES)、A社OS搭載端末装置10Aは、課金アイテム42aの購入受付を停止して課金アイテム42aを使用可能な画面(図示省略)に表示を切り替える(ステップS32)。そして、A社OS搭載端末装置10Aによる処理を終了する。
一方、ステップS31において、表示切替信号を受信していない(エラー通知を受信した)と判定された場合(ステップS31;NO)、A社OS搭載端末装置10Aは、上記の課金アイテム42aの購入受付画面(図示省略)を継続して表示する(ステップS33)。そして、A社OS搭載端末装置10Aによる処理を終了する。
なお、所定のウェブサイトを通じてB社のOSに対応する課金アイテム42aが購入されたときのアプリ内課金システム1の動作については、図7に示すフローチャートのA社OS搭載端末装置10AがB社OS搭載端末装置10Bに置き換わる以外は、上述の所定のウェブサイトを通じてA社のOSに対応する課金アイテム42aが購入されたときのアプリ内課金システム1の動作と概ね同様であるため、その説明は省略する。
【0063】
<モバイルアプリ12aにログインしたときのアプリ内課金システム1の動作>
図8は、一のユーザーがA社OS搭載端末装置10Aを介してモバイルアプリ12a(第1のアプリケーション)にログインしたときのアプリ内課金システム1の動作の一例を示すフローチャートである。
【0064】
図8に示すように、まず、A社OS搭載端末装置10Aは、モバイルアプリ12aにログインするための操作が操作部13を介してなされると、当該モバイルアプリ12aへのログイン処理を行い、このとき操作部13を介して入力されたログインIDをクラウドサーバー40に送信する(ステップS41)。
【0065】
次いで、上記ログインIDを受信したクラウドサーバー40は、当該ログインIDを課金管理サーバー50に転送する(ステップS42)。
【0066】
次いで、上記ログインIDを受信した課金管理サーバー50は、課金管理DB52aを用いて当該ログインIDを照合し(ステップS43)、課金管理DB52aに記憶されている当該ログインIDに対応するデータテーブルを参照して課金状態及び有効期限を確認する。そして、課金管理サーバー50は、当該ログインIDに関する照合結果(課金状態が購入済の状態であるか否か及び有効期限内であるか否か)をクラウドサーバー40に報告する(ステップS44)。そして、課金管理サーバー50による処理を終了する。
【0067】
次いで、クラウドサーバー40は、課金管理サーバー50より受けた照合結果に応じてモバイルアプリ12aにログインしたA社OS搭載端末装置10Aに表示される画面(例えば、ホーム画面やメニュー画面)の表示制御処理(ステップS45)を行い、表示制御信号を当該A社OS搭載端末装置10Aに送信する。そして、クラウドサーバー40による処理を終了する。
【0068】
次いで、A社OS搭載端末装置10Aは、クラウドサーバー40より受信した表示制御信号が課金アイテム42aを購入済かつ有効期限内とする照合結果に応じた信号である場合(ステップS46;YES)、当該信号に基づいて、例えば、モバイルアプリ12a内のホーム画面やメニュー画面において課金アイテム42aを使用可能な画面(図示省略)を表示する(ステップS47)。そして、A社OS搭載端末装置10Aによる処理を終了する。
一方、A社OS搭載端末装置10Aは、クラウドサーバー40より受信した表示制御信号が課金アイテム42aを購入済かつ有効期限内ではないとする照合結果に応じた信号である場合(ステップS46;NO)、当該信号に基づいて、例えば、モバイルアプリ12a内のホーム画面やメニュー画面において課金アイテム42aを紹介する画面(図示省略)を表示する(ステップS48)。そして、A社OS搭載端末装置10Aによる処理を終了する。
【0069】
次に、一のユーザーがB社OS搭載端末装置10Bを介してモバイルアプリ12a(第2のアプリケーション)にログインしたときのアプリ内課金システム1の動作について、図9を用いて説明する。
【0070】
図9に示すように、まず、B社OS搭載端末装置10Bは、モバイルアプリ12aにログインするための操作が操作部13を介してなされると、当該モバイルアプリ12aへのログイン処理を行い、このとき操作部13を介して入力されたログインIDをクラウドサーバー40に送信する(ステップS51)。
【0071】
次いで、上記ログインIDを受信したクラウドサーバー40は、当該ログインIDを課金管理サーバー50に転送する(ステップS52)。
【0072】
次いで、上記ログインIDを受信した課金管理サーバー50は、課金管理DB52aを用いて当該ログインIDを照合し(ステップS53)、課金管理DB52aに記憶されている当該ログインIDに対応するデータテーブルを参照して課金状態及び有効期限を確認する。そして、課金管理サーバー50は、当該ログインIDに関する照合結果(課金状態が購入済の状態であるか否か及び有効期限内であるか否か)をクラウドサーバー40に報告する(ステップS54)。そして、課金管理サーバー50による処理を終了する。
【0073】
次いで、クラウドサーバー40は、課金管理サーバー50より受けた照合結果に応じてモバイルアプリ12aにログインしたB社OS搭載端末装置10Bに表示される画面(例えば、ホーム画面やメニュー画面)の表示制御処理(ステップS55)を行い、表示制御信号を当該B社OS搭載端末装置10Bに送信する。そして、クラウドサーバー40による処理を終了する。
【0074】
次いで、B社OS搭載端末装置10Bは、クラウドサーバー40より受信した表示制御信号が課金アイテム42aを購入済かつ有効期限内とする照合結果に応じた信号である場合(ステップS56;YES)、当該信号に基づいて、例えば、モバイルアプリ12a内のホーム画面やメニュー画面において課金アイテム42aを使用可能な画面(図示省略)を表示する(ステップS57)。そして、B社OS搭載端末装置10Bによる処理を終了する。
一方、B社OS搭載端末装置10Bは、クラウドサーバー40より受信した表示制御信号が課金アイテム42aを購入済かつ有効期限内ではないとする照合結果に応じた信号である場合(ステップS56;NO)、当該信号に基づいて、例えば、モバイルアプリ12a内のホーム画面やメニュー画面において課金アイテム42aを紹介する画面(図示省略)を表示する(ステップS58)。そして、B社OS搭載端末装置10Bによる処理を終了する。
【0075】
なお、一のユーザーがA社OS搭載端末装置10AやB社OS搭載端末装置10Bを介して所定のウェブサイトにログインしたときのアプリ内課金システム1の動作については、図8に示すフローチャートのステップS41及び図9に示すフローチャートのステップS51の“モバイルアプリにログイン”が“ウェブサイトにログイン”に置き換わる以外は、上述のモバイルアプリ12aにログインしたときのアプリ内課金システム1の動作と概ね同様であるため、その説明は省略する。
【0076】
<アプリ内課金システム1により行われる動作の全体像>
次に、アプリ内課金システム1により行われる動作の全体像について説明する。図10は、アプリ内課金システム1により行われる動作の全体像を示す図である。
【0077】
図10に示すように、A社OS搭載端末装置10A又はB社OS搭載端末装置10Bにおいて起動中のモバイルアプリ12a内で課金アイテム42aの購入処理が行われると、当該A社OS搭載端末装置10A又は当該B社OS搭載端末装置10Bは、対応するストアサーバー(A社OS用ストアサーバー20又はB社OS用ストアサーバー30)に対して決済要求を行う(A-1)。
【0078】
次いで、上記決済要求を受けたストアサーバー(A社OS用ストアサーバー20又はB社OS用ストアサーバー30)は、課金アイテム42aの購入に対するレシートを発行し、当該レシートを上記決済要求を行ったA社OS搭載端末装置10A又はB社OS搭載端末装置10Bに送信する(A-2)。
【0079】
次いで、上記レシートを受信したA社OS搭載端末装置10A又はB社OS搭載端末装置10Bは、当該レシートと、自装置よりモバイルアプリ12aにログインしているユーザーのログインIDとをクラウドサーバー40に転送する(A-3)。
【0080】
次いで、クラウドサーバー40は、転送されてきたレシート及びログインIDを課金管理サーバー50に転送する(A-4)。
【0081】
次いで、課金管理サーバー50は、上記レシート及び上記ログインIDを受信すると、当該レシートが正当なレシートであるか否かの検証を対応するストアサーバー(A社OS用ストアサーバー20又はB社OS用ストアサーバー30)に要求する(A-5)。
【0082】
次いで、上記ストアサーバーは、課金管理サーバー50による上記レシートの検証要求に基づいて、当該レシートの検証を行い、当該検証の結果を課金管理サーバー50に送信する(A-6)。
【0083】
次いで、課金管理サーバー50は、受信した検証の結果をクラウドサーバー40に報告する(A-7)。また、ここで、課金管理サーバー50は、受信した検証の結果に基づいて、課金管理DB52aの情報(課金状況)を更新(管理)する。
【0084】
次いで、上記検証の結果の報告を受けたクラウドサーバー40は、当該報告の内容(正当なレシートであるか否か)に基づいて課金アイテム42aの使用可否を設定する(A-8)。
【0085】
また、A社OS搭載端末装置10A又はB社OS搭載端末装置10Bは、所定のウェブサイトにおいて課金アイテム42aの購入処理が行われると、オリジナルサーバー60に対して決済要求を行う(B-1)。
【0086】
次いで、上記決済要求を受けたオリジナルサーバー60は、上記購入処理がなされた際の購入情報(レシート)をクラウドサーバー40に転送する(B-2)。
【0087】
次いで、上記購入情報を受信したクラウドサーバー40は、当該購入情報とともに、課金アイテム42aを購入するための手続き操作を行ったユーザーが上記所定のウェブサイトにログインしたときのログインIDを課金管理サーバー50に転送する(B-3)。
【0088】
次いで、課金管理サーバー50は、上記購入情報及び上記ログインIDを受信すると、当該購入情報が正当な購入情報であるか否かの検証をオリジナルサーバー60に要求する(B-4)。
【0089】
次いで、オリジナルサーバー60は、課金管理サーバー50による上記購入情報の検証要求に基づいて、当該購入情報の検証を行い、当該検証の結果を課金管理サーバー50に送信する(B-5)。
【0090】
次いで、課金管理サーバー50は、受信した検証の結果をクラウドサーバー40に報告する(B-6)。また、ここで、課金管理サーバー50は、受信した検証の結果に基づいて、課金管理DB52aの情報(課金状況)を更新(管理)する。
【0091】
次いで、上記検証の結果の報告を受けたクラウドサーバー40は、当該報告の内容(正当な購入情報であるか否か)に基づいて課金アイテム42aの使用可否を設定する(B-7)。
【0092】
以上のように、本実施形態のアプリ内課金システム1は、例えば、A社のOS(第1のOS)上で動作しているモバイルアプリ12aを介して所定のログインID(ログインユーザID)で課金された場合に当該ログインIDと対応づけて発行されるレシートであって、A社のOSに対応したA社OS用ストアサーバー20から当該モバイルアプリ12a宛に発行されるレシートを、当該モバイルアプリ12aから所定のタイミングで取得し、当該モバイルアプリ12aから取得したレシートに基づいて当該ログインIDによる課金状況を管理し、管理される課金状況に対応させてログインIDでのモバイルアプリ12aが有する機能の利用許可範囲を設定し、A社のOSとは対応するストアサーバーが異なるB社のOS(第2のOS)上で動作するモバイルアプリ12aに上記所定のログインIDでログインされた場合に、当該ログインIDでのB社のOS上で動作するモバイルアプリ12aが有する機能の利用を、A社のOS上で動作するモバイルアプリ12aが有する機能を対象に設定された利用許可範囲と同様な範囲で許可する。
したがって、本実施形態のアプリ内課金システム1によれば、A社のOSとは対応するストアサーバーが異なるB社のOS上で動作するモバイルアプリ12aに所定のログインIDでログインされた場合に、当該ログインIDでのB社のOS上で動作するモバイルアプリ12aが有する機能の利用を、A社のOS上で動作するモバイルアプリ12aが有する機能を対象に設定された利用許可範囲と同様な範囲で許可することができるので、課金状態に応じて、ユーザーにより適切な利用権限を付与することができる。
【0093】
また、本実施形態のアプリ内課金システム1によれば、例えば、A社のOS(第1のOS)とは対応するストアサーバーが異なる所定のウェブサイト上で動作するモバイルアプリ12aに所定のログインIDでログインされた場合に、当該ログインIDでの所定のウェブサイト上で動作するモバイルアプリ12aが有する機能の利用を、A社のOS上で動作するモバイルアプリ12aが有する機能を対象に設定された利用許可範囲と同様な範囲で許可するので、課金状態に応じて、ユーザーにより適切な利用権限を付与することができる。
【0094】
また、本実施形態のアプリ内課金システム1は、OS上で動作しているモバイルアプリ12aを介して所定のログインIDで課金された場合に当該ログインIDと対応づけて発行されるレシートであって、上記OSに対応したストアサーバーから当該モバイルアプリ12a宛に発行されるレシートを、当該モバイルアプリ12aから所定のタイミングで取得し、当該モバイルアプリ12aから取得したレシートに基づいて当該ログインIDによる課金状況を管理し、管理される課金状況に対応させてログインIDでの所定の機能の利用許可範囲を設定し、当該モバイルアプリ12aに所定のログインIDでログインされた場合に、当該ログインIDでの当該モバイルアプリ12aが有する機能の利用を、設定された利用許可範囲で許可する。また、アプリ内課金システム1は、レシートの発行元としてのストアサーバーの違いにかかわらず課金状況をログインID単位で一元的に管理し、ログインIDでの上記機能の利用許可範囲をモバイルアプリ12aが動作するOSの違いにかかわらず共通的に設定する。
したがって、本実施形態のアプリ内課金システム1によれば、ユーザーが一のOSに対応した課金アイテム42aを購入することで、その後は当該ユーザーがいずれのOSに対応した端末装置(A社OS搭載端末装置10A、B社OS搭載端末装置10B)を介してモバイルアプリ12aにログインした場合であってもこの課金アイテム42aを利用することができるようになるので、課金状態に応じて、ユーザーにより適切な利用権限を付与することができる。
【0095】
以上、本発明を実施形態に基づいて具体的に説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記実施形態において、アプリ内課金システム1はセキュリティの観点からクラウドサーバー40と課金管理サーバー50とに分けているが、クラウドサーバー40と課金管理サーバー50を一つのサーバーとして統合してもよい。
【0096】
また、上記実施形態において、課金アイテム42aの課金方式は、パッケージ販売や月額課金、従量課金などその方式は問わない。なお、課金アイテム42aの課金方式が月額課金である場合において、例えば、一のユーザーが当該課金アイテム42aの支払い期限を徒過してしまったとき、課金管理サーバー50の制御部51は、上述したデータテーブル(図5(b)参照)の「ベンダー」の項目の各ベンダーに対応する「課金状態」の情報をいずれも購入済の状態から未購入の状態に更新する。また、制御部51は、課金アイテム42aの支払い期限を徒過してしまったとき猶予期間を設け、この猶予期間の間に支払いが行われなかった場合、上記データテーブルの「ベンダー」の項目の各ベンダーに対応する「課金状態」の情報をいずれも購入済の状態から未購入の状態に更新するようにしてもよい。
【0097】
また、上記した実施形態では、本発明に係るプログラムのコンピューター読み取り可能な媒体として不揮発性の半導体メモリ等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピューター読み取り可能な媒体として、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)も適用される。
【0098】
本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
第1のOS上で動作している第1のアプリケーションを介して所定のログインユーザIDで課金された場合に前記ログインユーザIDと対応づけて発行されるレシートであって、前記第1のOSに対応したストアサーバーから前記第1のアプリケーション宛に発行されるレシートを、前記第1のアプリケーションから所定のタイミングで取得する取得手段と、
前記取得手段が前記第1のアプリケーションから取得したレシートに基づいて前記ログインユーザIDによる課金状況を管理する管理手段と、
前記管理手段により管理される課金状況に対応させて前記ログインユーザIDでの前記第1のアプリケーションが有する機能の利用許可範囲を設定する設定手段と、
前記第1のOSとは対応するストアサーバーが異なる第2のOS上で動作するアプリケーションであって予め前記第1のアプリケーションに相当する第2のアプリケーションとして登録されているアプリケーションに前記ログインユーザIDでログインされた場合に、前記ログインユーザIDでの前記第2のアプリケーションが有する機能の利用を、前記設定手段により前記第1のアプリケーションが有する機能を対象に設定された利用許可範囲と同様な範囲で許可する許可手段と、
を備えたことを特徴とする管理システム。
<請求項2>
前記許可手段は、前記第1のOSとは対応するストアサーバーが異なる所定のウェブサイト上で動作するアプリケーションであって予め前記第1のアプリケーションに相当する第3のアプリケーションとして登録されているアプリケーションに前記ログインユーザIDでログインされた場合に、前記ログインユーザIDでの前記第3のアプリケーションが有する機能の利用を、前記設定手段により前記第1のアプリケーションが有する機能を対象に設定された利用許可範囲と同様な範囲で許可する、
ことを特徴とする請求項1に記載の管理システム。
<請求項3>
第1のOS上で動作している第1のアプリケーションを介して所定のログインユーザIDで課金された場合に前記ログインユーザIDと対応づけて発行されるレシートであって、前記第1のOSに対応したストアサーバーから前記第1のアプリケーション宛に発行されるレシートを、前記第1のアプリケーションから所定のタイミングで取得する取得手段と、
前記取得手段が前記第1のアプリケーションから取得したレシートに基づいて前記ログインユーザIDによる課金状況を管理する管理手段と、
前記管理手段により管理される課金状況に対応させて前記ログインユーザIDでの前記第1のアプリケーションが有する機能の利用制限範囲を設定する設定手段と、
前記第1のOSとは対応するストアサーバーが異なる第2のOS上で動作するアプリケーションであって予め前記第1のアプリケーションに相当する第2のアプリケーションとして登録されているアプリケーションに前記ログインユーザIDでログインされた場合に、前記ログインユーザIDでの前記第2のアプリケーションが有する機能の利用を、前記設定手段により前記第1のアプリケーションが有する機能を対象に設定された利用制限範囲と同様な範囲で制限する制限手段と、
を備えたことを特徴とする管理システム。
<請求項4>
前記制限手段は、前記第1のOSとは対応するストアサーバーが異なる所定のウェブサイト上で動作するアプリケーションであって予め前記第1のアプリケーションに相当する第3のアプリケーションとして登録されているアプリケーションに前記ログインユーザIDでログインされた場合に、前記ログインユーザIDでの前記第3のアプリケーションが有する機能の利用を、前記設定手段により前記第1のアプリケーションが有する機能を対象に設定された利用制限範囲と同様な範囲で制限する、
ことを特徴とする請求項3に記載の管理システム。
<請求項5>
OS上で動作しているアプリケーションを介して所定のログインユーザIDで課金された場合に前記ログインユーザIDと対応づけて発行されるレシートであって、前記OSに対応したストアサーバーから前記アプリケーション宛に発行されるレシートを、前記アプリケーションから所定のタイミングで取得する取得手段と、
前記取得手段が前記アプリケーションから取得したレシートに基づいて前記ログインユーザIDによる課金状況を管理する管理手段と、
前記管理手段により管理される課金状況に対応させて前記ログインユーザIDでの所定の機能の利用許可範囲を設定する設定手段と、
前記アプリケーションに前記ログインユーザIDでログインされた場合に、前記ログインユーザIDでの前記アプリケーションが有する前記機能の利用を、前記設定手段により設定された利用許可範囲で許可する許可手段と、
を備え、
前記管理手段は、前記レシートの発行元としての前記ストアサーバーの違いにかかわらず前記課金状況を前記ログインユーザID単位で一元的に管理し、
前記設定手段は、前記ログインユーザIDでの前記機能の利用許可範囲をアプリケーションが動作するOSの違いにかかわらず共通的に設定する、
ことを特徴とする管理システム。
<請求項6>
OS上で動作しているアプリケーションを介して所定のログインユーザIDで課金された場合に前記ログインユーザIDと対応づけて発行されるレシートであって、前記OSに対応したストアサーバーから前記アプリケーション宛に発行されるレシートを、前記アプリケーションから所定のタイミングで取得する取得手段と、
前記取得手段が前記アプリケーションから取得したレシートに基づいて前記ログインユーザIDによる課金状況を管理する管理手段と、
前記管理手段により管理される課金状況に対応させて前記ログインユーザIDでの所定の機能の利用制限範囲を設定する設定手段と、
前記アプリケーションに前記ログインユーザIDでログインされた場合に、前記ログインユーザIDでの前記アプリケーションが有する前記機能の利用を、前記設定手段により設定された利用制限範囲で制限する制限手段と、
を備え、
前記管理手段は、前記レシートの発行元としての前記ストアサーバーの違いにかかわらず前記課金状況を前記ログインユーザID単位で一元的に管理し、
前記設定手段は、前記ログインユーザIDでの前記機能の利用許可範囲をアプリケーションが動作するOSの違いにかかわらず共通的に設定する、
ことを特徴とする管理システム。
<請求項7>
管理システムのコンピューターを、
第1のOS上で動作している第1のアプリケーションを介して所定のログインユーザIDで課金された場合に前記ログインユーザIDと対応づけて発行されるレシートであって、前記第1のOSに対応したストアサーバーから前記第1のアプリケーション宛に発行されるレシートを、前記第1のアプリケーションから所定のタイミングで取得する取得手段、
前記取得手段が前記第1のアプリケーションから取得したレシートに基づいて前記ログインユーザIDによる課金状況を管理する管理手段、
前記管理手段により管理される課金状況に対応させて前記ログインユーザIDでの前記第1のアプリケーションが有する機能の利用許可範囲を設定する設定手段、
前記第1のOSとは対応するストアサーバーが異なる第2のOS上で動作するアプリケーションであって予め前記第1のアプリケーションに相当する第2のアプリケーションとして登録されているアプリケーションに前記ログインユーザIDでログインされた場合に、前記ログインユーザIDでの前記第2のアプリケーションが有する機能の利用を、前記設定手段により前記第1のアプリケーションが有する機能を対象に設定された利用許可範囲と同様な範囲で許可する許可手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
<請求項8>
管理システムのコンピューターを、
第1のOS上で動作している第1のアプリケーションを介して所定のログインユーザIDで課金された場合に前記ログインユーザIDと対応づけて発行されるレシートであって、前記第1のOSに対応したストアサーバーから前記第1のアプリケーション宛に発行されるレシートを、前記第1のアプリケーションから所定のタイミングで取得する取得手段、
前記取得手段が前記第1のアプリケーションから取得したレシートに基づいて前記ログインユーザIDによる課金状況を管理する管理手段、
前記管理手段により管理される課金状況に対応させて前記ログインユーザIDでの前記第1のアプリケーションが有する機能の利用制限範囲を設定する設定手段、
前記第1のOSとは対応するストアサーバーが異なる第2のOS上で動作するアプリケーションであって予め前記第1のアプリケーションに相当する第2のアプリケーションとして登録されているアプリケーションに前記ログインユーザIDでログインされた場合に、前記ログインユーザIDでの前記第2のアプリケーションが有する機能の利用を、前記設定手段により前記第1のアプリケーションが有する機能を対象に設定された利用制限範囲と同様な範囲で制限する制限手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
<請求項9>
管理システムのコンピューターを、
OS上で動作しているアプリケーションを介して所定のログインユーザIDで課金された場合に前記ログインユーザIDと対応づけて発行されるレシートであって、前記OSに対応したストアサーバーから前記アプリケーション宛に発行されるレシートを、前記アプリケーションから所定のタイミングで取得する取得手段、
前記取得手段が前記アプリケーションから取得したレシートに基づいて前記ログインユーザIDによる課金状況を管理する管理手段、
前記管理手段により管理される課金状況に対応させて前記ログインユーザIDでの所定の機能の利用許可範囲を設定する設定手段、
前記アプリケーションに前記ログインユーザIDでログインされた場合に、前記ログインユーザIDでの前記アプリケーションが有する前記機能の利用を、前記設定手段により設定された利用許可範囲で許可する許可手段、
として機能させ、
前記管理手段は、前記レシートの発行元としての前記ストアサーバーの違いにかかわらず前記課金状況を前記ログインユーザID単位で一元的に管理し、
前記設定手段は、前記ログインユーザIDでの前記機能の利用許可範囲をアプリケーションが動作するOSの違いにかかわらず共通的に設定する、
ことを特徴とするプログラム。
<請求項10>
管理システムのコンピューターを、
OS上で動作しているアプリケーションを介して所定のログインユーザIDで課金された場合に前記ログインユーザIDと対応づけて発行されるレシートであって、前記OSに対応したストアサーバーから前記アプリケーション宛に発行されるレシートを、前記アプリケーションから所定のタイミングで取得する取得手段、
前記取得手段が前記アプリケーションから取得したレシートに基づいて前記ログインユーザIDによる課金状況を管理する管理手段、
前記管理手段により管理される課金状況に対応させて前記ログインユーザIDでの所定の機能の利用制限範囲を設定する設定手段、
前記アプリケーションに前記ログインユーザIDでログインされた場合に、前記ログインユーザIDでの前記アプリケーションが有する前記機能の利用を、前記設定手段により設定された利用制限範囲で制限する制限手段、
として機能させ、
前記管理手段は、前記レシートの発行元としての前記ストアサーバーの違いにかかわらず前記課金状況を前記ログインユーザID単位で一元的に管理し、
前記設定手段は、前記ログインユーザIDでの前記機能の利用許可範囲をアプリケーションが動作するOSの違いにかかわらず共通的に設定する、
ことを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0099】
1 アプリ内課金システム(管理システム)
10A A社OS搭載端末装置
10B B社OS搭載端末装置
12a モバイルアプリ
20 A社OS用ストアサーバー
30 B社OS用ストアサーバー
40 クラウドサーバー(取得手段、設定手段、許可手段)
41 制御部
42a 課金アイテム
50 課金管理サーバー(管理手段)
51 制御部
60 オリジナルサーバー
図1
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図3
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図10