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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-11
(45)【発行日】2023-12-19
(54)【発明の名称】ワークの移送方法及びワークの移送装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 47/46 20060101AFI20231212BHJP
   B65G 47/28 20060101ALI20231212BHJP
【FI】
B65G47/46 B
B65G47/28 J
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2019223544
(22)【出願日】2019-12-11
(65)【公開番号】P2021091531
(43)【公開日】2021-06-17
【審査請求日】2022-09-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000232243
【氏名又は名称】日本電気硝子株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】村上 肇
【審査官】内田 茉李
(56)【参考文献】
【文献】実開平06-083624(JP,U)
【文献】特開2006-321641(JP,A)
【文献】特開2016-029352(JP,A)
【文献】特開平07-277411(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 47/46
B65G 47/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向を有する形状の複数のワークをコンベアで搬送する搬送工程と、
前記コンベアの搬送方向に沿って配置された搬出部に前記ワークを前記コンベアから搬出する搬出工程と、を備え、
前記搬送工程では、前記ワークの長手方向が搬送方向に沿うように前記コンベア上に配列された前記複数のワークを搬送し、
前記搬出工程は、前記コンベアの搬送面に対して昇降可能であり、かつ前記コンベアの搬送方向に沿って進退可能な押圧手段を用いる工程であり、
前記押圧手段は、前記コンベア上の最も下流側に位置する前記ワークの上流側の端面を押圧することで、前記ワークを前記コンベア上から前記搬出部に移動させる押圧部材を含む、ワークの移送方法。
【請求項2】
前記搬送工程では、前記コンベアの搬送面に沿って配置される案内部材により、前記ワークを案内して搬送し、前記案内部材は、前記ワークの第1側面を案内する第1案内部と、前記ワークの前記第1側面とは反対側の第2側面を案内する第2案内部とを有する、
請求項1に記載のワークの移送方法。
【請求項3】
前記搬出工程では、前記案内部材により案内されている前記ワークの前記上流側の端面を前記押圧部材により押圧する、請求項2に記載のワークの移送方法。
【請求項4】
前記搬出工程において、前記ワークを搬出部に移動させる前記押圧部材は、前記コンベアにより搬送中の前記ワークの前記上流側の端面を押圧する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のワークの移送方法。
【請求項5】
前記搬出部は、複数の前記ワークを個別に収容する複数の収容部を備える、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のワークの移送方法。
【請求項6】
前記搬出部における前記複数の収容部は、前記コンベアの搬送方向と直交する方向に沿って配列され、
前記搬出工程では、前記搬出部を前記コンベアの搬送方向と直交する方向に沿って移動させることで、前記複数の収容部に前記ワークが順次収容されるように前記収容部を位置決めする、請求項5に記載のワークの移送方法。
【請求項7】
前記収容部の形状は、前記コンベアの搬送方向に沿って延在し、前記コンベアの搬送方向の上流側に開口を有する溝形状である、請求項5又は請求項6に記載のワークの移送方法。
【請求項8】
前記収容部の形状は、前記コンベアの搬送方向の上流側及び下流側に開口する溝形状である、請求項5又は請求項6に記載のワークの移送方法。
【請求項9】
前記コンベア上の前記ワークの検査結果に基づいて前記ワークの良否を判定する判定工程を備え、
前記押圧手段は、前記ワークを前記搬出部に移動させる前記押圧部材を第1押圧部材とした場合、前記第1押圧部材とは独立して動作可能な第2押圧部材をさらに含み、
前記第2押圧部材は、前記収容部に収容された前記ワークを前記収容部よりも前記コンベアの搬送方向の下流側に位置する排出部に排出させるように押圧可能に構成され、
前記搬出工程では、前記ワークを前記第1押圧部材によって押圧することで、前記搬出部の前記収容部に移動させる第1動作と、
前記判定工程において不良品である旨の判定がなされたワークを前記第2押圧部材よって押圧することで、前記収容部から前記排出部に排出させる第2動作と、を行う、請求項8に記載のワークの移送方法。
【請求項10】
前記コンベア上の前記ワークの検査結果に基づいて前記ワークの良否を判定する判定工程を備え、
前記ワークを前記搬出部に移動させる前記押圧部材は、前記搬出部の前記収容部を通過させるように前記ワークを押圧可能に構成され、
前記搬出工程では、前記判定工程において良品である旨の判定がなされたワークを前記押圧部材よって押圧することで、前記収容部に移動させる第1動作と、
前記判定工程において不良品である旨の判定がなされたワークを前記押圧部材よって押圧することで、前記コンベア上から前記収容部を通過させて前記収容部よりも前記コンベアの搬送方向の下流側に位置する排出部に排出させる第2動作と、を行う、請求項8に記載のワークの移送方法。
【請求項11】
前記複数のワークは、長手方向にわたる平坦面を有し、
前記搬送工程では、前記平坦面を前記コンベア上に重ねるように配置して前記複数のワークを搬送する、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のワークの移送方法。
【請求項12】
長手方向を有する形状の複数のワークを搬送するコンベアと、
前記コンベアの搬送方向に沿って配置され、前記コンベアから前記ワークが搬出される搬出部と、
前記コンベアの前記ワークを前記搬出部に移動させる移動機構と、を備え、
前記コンベアは、前記ワークの長手方向を搬送方向に沿うように前記コンベア上に配列された前記複数のワークを搬送し、
前記移動機構は、前記コンベアの搬送面に対して昇降可能であり、かつ前記コンベアの搬送方向に沿って進退可能な押圧手段を備え、
前記移動機構の前記押圧手段は、前記コンベア上の最も下流側に位置する前記ワークの上流側の端面を押圧することで、前記ワークを前記コンベア上から前記搬出部に移動させる押圧部材を含む、ワークの移送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワークの移送方法及びワークの移送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に開示されるように、マガジンに収容された長手方向を有する形状のワークを取り出す装置が知られている。この装置は、マガジンに収容されたワークを突き上げる機構を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実開平07-014698号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
長手方向を有する形状のワークを例えば、全数検査しつつ搬送する場合、搬送装置として、上記従来のようなピックアップ装置よりもコンベアを用いることが好ましい。一方で、コンベアを用いる場合、例えば、コンベア上から搬出されるワークの方向が安定し難く、搬出端においてワークを搬出先へ移載困難となる場合があった。すなわち、コンベアを用いて長手方向を有する形状のワークを移送する方法については未だ改善の余地があった。
【0005】
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、コンベアを用いて長手方向を有する形状のワークを好適に移送することのできるワークの移送方法及びワークの移送装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するワークの移送方法は、長手方向を有する形状の複数のワークをコンベアで搬送する搬送工程と、前記コンベアの搬送方向に沿って配置された搬出部に前記ワークを前記コンベアから搬出する搬出工程と、を備え、前記搬送工程では、前記ワークの長手方向が搬送方向に沿うように前記コンベア上に配列された前記複数のワークを搬送し、前記搬出工程は、前記コンベアの搬送面に対して昇降可能であり、かつ前記コンベアの搬送方向に沿って進退可能な押圧手段を用いる工程であり、前記押圧手段は、前記コンベア上の最も下流側に位置する前記ワークの上流側の端面を押圧することで、前記ワークを前記搬出部に移動させる押圧部材を含む。
【0007】
この方法によれば、コンベア上で搬送されるワークの長手方向及びコンベアの搬送方向に沿ってワークを押圧することができる。これにより、例えば、コンベア上からワークを所定の方向に容易に搬出することが可能となる。
【0008】
上記ワークの移送方法において、前記搬送工程では、前記コンベアの搬送面に沿って配置される案内部材により、前記ワークを案内して搬送し、前記案内部材は、前記ワークの第1側面を案内する第1案内部と、前記ワークの前記第1側面とは反対側の第2側面を案内する第2案内部とを有することが好ましい。
【0009】
この方法によれば、複数のワークが案内部材により案内されることで、コンベアの下流部では、平面視でワークの両側面がそれぞれ同一直線上に配置されるように複数のワークが整列される。このため、コンベア上のワークの端面と押圧部材との位置ずれを抑えることが可能となる。
【0010】
上記ワークの移送方法において、前記搬出工程では、前記案内部材により案内されている前記ワークの前記上流側の端面を前記押圧部材により押圧することが好ましい。
この方法によれば、押圧部材で押圧されるワークの姿勢を安定させることができる。これにより、ワークが搬出される方向をより安定させることができる。
【0011】
上記ワークの移送方法の前記搬出工程において、前記ワークを搬出部に移動させる前記押圧部材は、前記コンベアにより搬送中の前記ワークの前記上流側の端面を押圧することが好ましい。
【0012】
この方法によれば、ワークの移送効率を容易に高めることができる。
上記ワークの移送方法において、前記搬出部は、複数の前記ワークを個別に収容する複数の収容部を備えることが好ましい。
【0013】
この方法によれば、移送されたワークを収容部によって個別に保護することができる。
上記ワークの移送方法において、前記搬出部における前記複数の収容部は、前記コンベアの搬送方向と直交する方向に沿って配列され、前記搬出工程では、前記搬出部を前記コンベアの搬送方向と直交する方向に沿って移動させることで、前記複数の収容部に前記ワークが順次収容されるように前記収容部を位置決めすることが好ましい。
【0014】
この方法によれば、収容部を速やかに位置決めすることができるため、ワークを収容部に移送する効率を容易に高めることが可能となる。
上記ワークの移送方法において、前記収容部の形状は、前記コンベアの搬送方向に沿って延在し、前記コンベアの搬送方向の上流側に開口を有する溝形状であることが好ましい。
【0015】
この方法によれば、コンベア上から搬出されるワークを収容部に容易に収容することができる。
上記ワークの移送方法において、前記収容部の形状は、前記コンベアの搬送方向の上流側及び下流側に開口する溝形状であることが好ましい。
【0016】
この方法によれば、コンベア上から搬出されるワークを収容部に容易に収容することができ、かつワークを収容部から容易に排出することもできる。
上記ワークの移送方法において、前記コンベア上の前記ワークの検査結果に基づいて前記ワークの良否を判定する判定工程を備え、前記押圧手段は、前記ワークを前記搬出部に移動させる前記押圧部材を第1押圧部材とした場合、前記第1押圧部材とは独立して動作可能な第2押圧部材をさらに含み、前記第2押圧部材は、前記収容部に収容された前記ワークを前記収容部よりも前記コンベアの搬送方向の下流側に位置する排出部に排出させるように押圧可能に構成され、前記搬出工程では、前記ワークを前記第1押圧部材によって押圧することで、前記搬出部の前記収容部に移動させる第1動作と、前記判定工程において不良品である旨の判定がなされたワークを前記第2押圧部材よって押圧することで、前記収容部から前記排出部に排出させる第2動作と、を行うことが好ましい。
【0017】
この方法によれば、ワークの移送を利用して良品のワークと不良品のワークとを分別することができる。また、ワークの搬出工程では、第1動作と第2動作とをそれぞれ第1押圧部材と第2押圧部材により独立して行うことができる。このため、不良品のワークを排出する第2動作が搬送工程及び搬出工程のタクトタイムに影響を与えることを抑えることができる。
【0018】
上記ワークの移送方法において、前記コンベア上の前記ワークの検査結果に基づいて前記ワークの良否を判定する判定工程を備え、前記ワークを前記搬出部に移動させる前記押圧部材は、前記搬出部の前記収容部を通過させるように前記ワークを押圧可能に構成され、前記搬出工程では、前記判定工程において良品である旨の判定がなされたワークを前記押圧部材よって押圧することで、前記収容部に移動させる第1動作と、前記判定工程において不良品である旨の判定がなされたワークを前記押圧部材よって押圧することで、前記コンベア上から前記収容部を通過させて前記収容部よりも前記コンベアの搬送方向の下流側に位置する排出部に排出させる第2動作と、を行うことが好ましい。
【0019】
この方法によれば、第1動作と第2動作とを共通の押圧部材により行っているため、ワークの移送装置の移動機構を簡素化することが可能となる。
上記ワークの移送方法において、前記複数のワークは、長手方向にわたる平坦面を有し、前記搬送工程では、前記平坦面を前記コンベア上に重ねるように配置して前記複数のワークを搬送してもよい。
【0020】
上記のように転動し難い形状のワークであっても好適に移送することができる。
ワークの移送装置は、長手方向を有する形状の複数のワークを搬送するコンベアと、前記コンベアの搬送方向に沿って配置され、前記コンベアから前記ワークが搬出される搬出部と、前記コンベアの前記ワークを前記搬出部に移動させる移動機構と、を備え、前記コンベアは、前記ワークの長手方向を搬送方向に沿うように前記コンベア上に配列された前記複数のワークを搬送し、前記移動機構は、前記コンベアの搬送面に対して昇降可能であり、かつ前記コンベアの搬送方向に沿って進退可能な押圧手段を備え、
前記移動機構の前記押圧手段は、前記コンベア上の最も下流側に位置する前記ワークの上流側の端面を押圧することで、前記ワークを前記搬出部に移動させる押圧部材を含む。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、コンベアを用いて長手方向を有する形状のワークを好適に移送することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】第1実施形態におけるワークの移送装置を示す概略側面図である。
図2】ワークの移送装置を部分的に示す概略平面図である。
図3】ワークを示す斜視図である。
図4】ワークの移送装置の第1動作を説明する概略側面図である。
図5】ワークの移送装置の第1動作を説明する概略平面図である。
図6】ワークの移送装置の第1動作を説明する概略側面図である。
図7】ワークの移送装置の第1動作を説明する概略平面図である。
図8】ワークの移送装置の第1動作を説明する概略側面図である。
図9】ワークの移送装置の第1動作を説明する概略平面図である。
図10】ワークの移送装置の第2動作を説明する概略側面図である。
図11】ワークの移送装置の第2動作を説明する概略平面図である。
図12】ワークの移送装置の第2動作を説明する概略側面図である。
図13】ワークの移送装置の第2動作を説明する概略平面図である。
図14】ワークの移送装置の第2動作を説明する概略側面図である。
図15】ワークの移送装置の第2動作を説明する概略平面図である。
図16】第2実施形態におけるワークの移送装置を示す概略側面図である。
図17】ワークの移送装置の第2動作を説明する概略平面図である。
図18】ワークの移送装置の第2動作を説明する概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
(第1実施形態)
以下、ワークの移送装置及びワークの移送方法の第1実施形態について図面を参照して説明する。なお、図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率についても、実際と異なる場合がある。
【0024】
図1及び図2に示すように、ワークWの移送装置11は、長手方向を有する形状の複数のワークWを搬送するコンベア12と、コンベア12からワークWが搬出される搬出部13と、コンベア12のワークWを搬出部13に移動させる移動機構14とを備えている。
【0025】
図3に示すように、本実施形態のワークWは、長手方向にわたる平坦面を有している。ワークWの形状は、より具体的には、ハーフロッド形状である。ワークWの径寸法に対するワークWの長さ寸法の比率は、例えば、1.2以上、100以下の範囲内である。ワークWの長さは、例えば、5mm以上、1000mm以下の範囲内である。ワークWの材質としては、例えば、ガラス、セラミックス、金属材料、高分子材料等が挙げられる。本実施形態のワークWは、ガラスから構成されている。なお、他の図面においてワークWの移送装置11に配置されているワークWについては、識別し易いように梨地模様で示している。
【0026】
図1及び図2に示すように、ワークWの移送装置11のコンベア12は、ワークWの長手方向を搬送方向に沿うようにコンベア12上に配列された複数のワークWを搬送する。詳述すると、コンベア12の搬送面上には、複数のワークWが搬送方向に沿って一列となるように配置されている。コンベア12の搬送面上の複数のワークWは、搬送方向において所定の間隔を空けて配置されている。コンベア12としては、例えば、ベルトコンベア、ローラーコンベア等が挙げられる。コンベア12は、ベルトコンベアであることが好ましい。
【0027】
ワークWの移送装置11の搬出部13は、コンベア12の搬送方向に沿って並設されている。搬出部13は、複数のワークWを個別に収容する複数の収容部15を備えている。複数の収容部15は、コンベア12の搬送方向と直交する方向に沿って配列されている。収容部15の形状は、コンベア12の搬送方向に沿って延在し、コンベア12の搬送方向の上流側及び下流側に開口を有する溝形状である。ここで、本実施形態のワークWの移送装置11は、搬出部13の収容部15よりも搬送方向の下流側に位置する排出部16を備えている。収容部15の形状は、上流側及び下流側に開口を有する溝形状であるため、コンベア12から搬出されるワークWは、排出部16に向けて収容部15を通過可能である。また、収容部15の溝形状において上流側の端部、すなわちコンベア12側の端部は、他の部分よりも幅広となるように形成されている。これにより、コンベア12から搬出されるワークWを収容部15に容易に挿入することができる。搬出部13は、例えば、樹脂製のパレットにより構成することができる。
【0028】
ワークWの搬送装置は、搬出部13をコンベア12の搬送方向と直交する方向、すなわちY軸方向に沿って移動させることで、複数の収容部15にワークWが順次収容されるように収容部15を位置決めする位置決め機構17を備えている。位置決め機構17は、収容部15にワークWが収容されると、その収容部15と隣り合う収容部15を所定の位置に位置決めするように制御される。なお、搬出部13と位置決め機構17とを複数の収容部15を備えたコンベアにより一体に構成することもできる。
【0029】
図1に示すように、ワークWの移送装置11の移動機構14は、コンベア12の搬送面に対して昇降可能であり、かつコンベア12の搬送方向に沿って進退可能な押圧手段18を備えている。すなわち、押圧手段18は、Z軸に沿った方向、及びX軸に沿った方向に沿って移動可能である。移動機構14の押圧手段18は、コンベア12上の最も下流側に位置するワークWの上流側の端面を押圧することで、ワークWを搬出部13に移動させる第1押圧部材19を備える。本実施形態の押圧手段18は、第1押圧部材19とは独立して動作可能な第2押圧部材20をさらに備えている。第2押圧部材20は、搬出部13の収容部15に収容されたワークWの端面を、収容部15から排出部16に排出させるように押圧することが押圧可能に構成されている。第2押圧部材20は、平面視で第1押圧部材19の側方であり、かつ側面視で第1押圧部材19よりも搬送方向の下流側となる位置から進退可能に構成されている。
【0030】
移動機構14は、第1押圧部材19及び第2押圧部材20を独立して駆動可能な駆動部21を備えている。移動機構14の駆動部21は、例えば、モーター、流体圧シリンダー等から構成することができる。第1押圧部材19は、駆動部21に連結される第1連結部19aと、第1連結部19aの先端に設けられる第1押圧ヘッド19bとを備えている。第1押圧部材19の第1押圧ヘッド19bは、ワークWの端面に当接する当接面を有している。第2押圧部材20についても第1押圧部材19と同様に第2連結部20aと第2押圧ヘッド20bとを備えている。第1押圧ヘッド19bおよび第2押圧ヘッド20bは、例えば、金属や合成樹脂等、ワークWとの接触に耐える耐久性を有する任意の材料により構成される。
【0031】
図1及び図2に示すように、ワークWの移送装置11は、コンベア12の搬送面に沿って配置される案内部材22をさらに備えている。案内部材22は、コンベア12で搬送されるワークWを案内する。案内部材22は、ワークWの第1側面を案内する第1案内部22aと、ワークWの第1側面とは反対側の第2側面を案内する第2案内部22bとを有している。なお、図1、及び以下の側面図では、第2案内部22bの図示を省略している。
【0032】
案内部材22において、搬送方向の上流端における第1案内部22aと第2案内部22bとの間隔は、他の部分よりも広く形成されている。これにより、コンベア12により搬送されるワークWは、第1案内部22aと第2案内部22bとの間に進入し易い。一方、案内部材22において、搬送方向の下流側における第1案内部22aと第2案内部22bとの間隔は、上流端における第1案内部22aと第2案内部22bとの間隔よりもワークWの径寸法に近い。これにより、コンベア12上の幅方向におけるワークWの位置決め精度を高めることができる。なお、案内部材22はコンベア12とは接触しないよう、コンベア12の搬送面から僅かな距離を隔てて上方に位置するよう、図示しない支持体により固定されている。案内部材22は、例えば、金属や合成樹脂等、ワークWとの接触に耐える耐久性を有する任意の材料により構成される。
【0033】
図1に示すように、ワークWの移送装置11は、コンベア12上のワークWを検査する検査部23と、ワークWの検査結果に基づいてワークWの良否を判定する判定部24とをさらに備えている。検査部23は、例えば、ワークWを撮像する撮像部と画像処理部とを備える。検査部23は、例えば、ワークWの外観検査を行うように構成することができる。検査項目としては、例えば、欠け、クラック、傷、気泡、ワークWに付着した汚れ、ワークWの表面の平滑性等が挙げられる。判定部24は、例えば、予め記憶させた正常なワークWの画像と、検査対象のワークWの画像との対比結果や、予め規定した閾値等に基づきワークWの良否を判定するように構成することができる。
【0034】
ワークWの移送装置11は、第1押圧部材19及び第2押圧部材20を駆動制御する制御部25を備えている。ワークWの移送装置11の制御部25による制御については、ワークWの移送装置11を用いたワークWの移送方法とともに説明する。
【0035】
図4図9に示すように、ワークWの移送方法は、長手方向を有する形状の複数のワークWをコンベア12で搬送する搬送工程と、搬出部13にワークWをコンベア12から搬出する搬出工程とを備えている。ワークWの搬送工程では、ワークWの長手方向が搬送方向に沿うようにコンベア12上に配列された複数のワークWを搬送する。本実施形態のワークWの搬送工程では、複数のワークWが案内部材22により案内されることで、コンベア12の下流部では、平面視でワークWの両側面がそれぞれ同一直線上に配置されるように複数のワークWが整列される。
【0036】
ワークWの搬出工程では、第1押圧部材19により、コンベア12上の最も下流側に位置するワークWの端面を押圧することで、ワークWを搬出部13の収容部15に移動させる第1動作を行う。
【0037】
図4及び図5に示すように、ワークWの搬出工程における第1動作では、第1押圧部材19の第1押圧ヘッド19bをコンベア12上の最も下流側に位置するワークWと、このワークWの上流側で隣り合うワークWとの間に下降させる。このとき、第1押圧部材19の第1押圧ヘッド19bは、第1案内部22aと第2案内部22bとの間に挿入される。なお、図5及び以下の平面図では、第1押圧部材19及び第2押圧部材20の動作について、それぞれ第1押圧ヘッド19b及び第2押圧ヘッド20bで示している。
【0038】
次に、図6及び図7に示すように、ワークWの搬出工程における第1動作では、第1押圧部材19の第1押圧ヘッド19bを下流側に向かって移動させることで、ワークWの端面を押圧する。ここで、第1押圧部材19の第1押圧ヘッド19bをワークWの搬送速度よりも速い速度で下流側に移動させることで、コンベア12により搬送中のワークWの端面を第1押圧ヘッド19bで押圧することができる。第1押圧部材19の第1押圧ヘッド19bで押圧されたワークWは、コンベア12上を滑りながら下流側に移動する。
【0039】
続いて、図8及び図9に示すように、ワークWの搬出工程における第1動作では、第1押圧部材19の第1押圧ヘッド19bをさらに下流側に移動させることで、コンベア12上から搬出部13にワークWを移動させて、ワークWを搬出部13の収容部15に収容することができる。
【0040】
第1動作が完了した後、搬出工程では、第1押圧部材19の第1押圧ヘッド19bを上昇し、コンベア12の上流側に向かって退避させる第1押圧部材19の退避動作を行う。そして、搬出工程では、コンベア12上の最も下流側に位置する次のワークWについて同様の第1動作を繰り返す。すなわち、第1押圧部材19は、コンベア12上の最も下流側に位置するワークWとそのワークWの上流側で隣り合うワークWとの間に第1押圧ヘッド19bを挿入可能な開始位置と、ワークWを収容部15に収容する収容位置とを往復動するように動作する。なお、上述したワークWの移送装置11の位置決め機構17により搬出部13をY軸方向に沿って移動させることで、次の第1動作によって移動されるワークWが収容されるように収容部15を位置決めする。
【0041】
本実施形態のワークWの移送方法は、コンベア12上のワークWの検査結果に基づいてワークWの良否を判定する判定工程をさらに備えている。ワークWの検査は、上述したワークWの移送装置11の検査部23で行われ、ワークWの判定工程は、ワークWの移送装置11の判定部24で行われる。
【0042】
図10図15に示すように、搬出工程では、判定工程において不良品である旨の判定がなされたワークWdを排出部16に排出することもできる。搬出工程では、不良品のワークWdを第2押圧部材20によって押圧することで、搬出部13の収容部15から排出部16に排出させる第2動作を行う。この搬出工程では、第2押圧部材20の第2動作と同時に、上述した第1押圧部材19の第1動作を行うこともできる。
【0043】
図10及び図11に示すように、ワークWの搬出工程における第2動作では、第2押圧部材20の第2押圧ヘッド20bを下降させることで、収容部15に収容された不良品のワークWdの上流側となる位置に第2押圧部材20の第2押圧ヘッド20bを配置する。このとき、第1押圧部材19の第1押圧ヘッド19bについても上述したように下降させる。
【0044】
次に、図12及び図13に示すように、ワークWの搬出工程における第2動作では、第2押圧部材20の第2押圧ヘッド20bを下流側に移動させる。これにより、収容部15に収容されている不良品のワークWdの端面を第2押圧部材20の第2押圧ヘッド20bで押圧することができる。このとき、第1押圧部材19の第1押圧ヘッド19bについても、上述したように下流側に移動させる。
【0045】
続いて、図14及び図15に示すように、ワークWの搬出工程における第2動作では、第2押圧部材20の第2押圧ヘッド20bを下流側にさらに移動させる。ここで、搬出部13の収容部15は、上述したように排出部16に向けてワークWを通過可能とする開口を有する。このため、第2押圧部材20の第2押圧ヘッド20bを下流側に向けて直進させることで、不良品のワークWdを搬出部13の収容部15から排出部16に排出させることができる。このとき、第1押圧部材19の第1押圧ヘッド19bについても、上述したようにワークWが搬出部13の収容部15に収容されるまで移動させる。
【0046】
第2動作が完了した後、搬出工程では、第2押圧部材20の第2押圧ヘッド20bを上昇し、コンベア12の上流側に向かって退避させる第2押圧部材20の退避動作を行う。そして、搬出工程では、判定工程の判定結果に基づき、収容部15に収容されているワークWdについて同様の第2動作を繰り返す。すなわち、第2押圧部材20は、判定工程の判定結果に基づき、収容部15に収容されているワークWの上流側に第2押圧ヘッド20bを挿入可能な開始位置と、ワークWを排出部16に排出する排出位置とを往復動するように動作する。
【0047】
なお、不良品のワークWdが排出されることで空間となった収容部15は、例えば、次の第1動作でコンベア12から搬出されるワークを収容してもよい。
次に、第1実施形態の作用及び効果について説明する。
【0048】
(1)ワークWの移送方法は、長手方向を有する形状の複数のワークWをコンベア12で搬送する搬送工程と、コンベア12の搬送方向に沿って配置された搬出部13にワークWをコンベア12から搬出する搬出工程とを備えている。ワークWの搬送工程では、ワークWの長手方向が搬送方向に沿うようにコンベア12上に配列された複数のワークWを搬送している。ワークWの搬出工程は、コンベア12の搬送面に対して昇降可能であり、かつコンベア12の搬送方向に沿って進退可能な押圧手段18を用いる工程である。ワークWの搬出工程で用いる押圧手段18は、コンベア12上の最も下流側に位置するワークWの上流側の端面を押圧することで、ワークWを搬出部13に移動させる第1押圧部材19を含む。
【0049】
この方法によれば、コンベア12上で搬送されるワークWの長手方向及びコンベア12の搬送方向に沿ってワークWを押圧することができる。これにより、例えば、コンベア12上からワークWを所定の方向に容易に搬出することができる。従って、コンベア12を用いて長手方向を有する形状のワークWを好適に移送することができる。
【0050】
(2)ワークWの搬送工程では、コンベア12の搬送面に沿って配置される案内部材22により、ワークWを案内して搬送している。案内部材22は、ワークWの第1側面を案内する第1案内部22aと、ワークWの第1側面とは反対側の第2側面を案内する第2案内部22bとを有している。
【0051】
この場合、複数のワークWが案内部材22により案内されることで、コンベア12の下流部では、平面視でワークWの両側面がそれぞれ同一直線上に配置されるように複数のワークWが整列される。このため、コンベア12上のワークWの端面と第1押圧部材19との位置ずれを抑えることが可能となる。従って、ワークWをより確実に移送することが可能となる。
【0052】
(3)ワークWの搬出工程では、案内部材22により案内されているワークWの端面を第1押圧部材19により押圧している。この場合、第1押圧部材19で押圧されるワークWの姿勢を安定させることができる。これにより、ワークWが搬出される方向をより安定させることができる。
【0053】
(4)ワークWの搬出工程において、第1押圧部材19は、コンベア12により搬送中のワークWの端面を押圧している。この場合、ワークWの移送効率を容易に高めることができる。
【0054】
(5)搬出部13は、複数のワークWを個別に収容する複数の収容部15を備えている。この場合、移送されたワークWを収容部15によって個別に保護することができる。
(6)搬出部13における複数の収容部15は、コンベア12の搬送方向と直交する方向に沿って配列されている。ワークWの搬出工程では、搬出部13をコンベア12の搬送方向と直交する方向に沿って移動させることで、複数の収容部15にワークWが順次収容されるように収容部15を位置決めしている。この場合、収容部15を速やかに位置決めすることができるため、ワークWを収容部15に移送する効率を容易に高めることが可能となる。
【0055】
(7)収容部15の形状は、コンベア12の搬送方向に沿って延在し、コンベア12の搬送方向の上流側に開口を有する溝形状である。この場合、コンベア12上から搬出されるワークWを収容部15に容易に収容することができる。
【0056】
(8)収容部15の形状は、コンベア12の搬送方向に沿って延在し、コンベア12の搬送方向の上流側及び下流側に開口を有する溝形状である。この場合、コンベア12上から搬出されるワークWを収容部15に容易に収容することができ、かつワークWを収容部15から容易に排出することもできる。
【0057】
(9)ワークWの移送方法は、コンベア12上のワークWの検査結果に基づいてワークWの良否を判定する判定工程を備えている。ワークWの搬出工程で用いる押圧手段18は、独立して動作可能な第1押圧部材19と第2押圧部材20とを含む。ワークWの搬出工程では、ワークWを第1押圧部材19によって押圧することで、搬出部13の収容部15に移動させる第1動作を行っている。また、ワークWの搬出工程では、判定工程において不良品である旨の判定がなされたワークWdを第2押圧部材20によって押圧することで、収容部15から排出部16に排出させる第2動作を行っている。
【0058】
この場合、ワークWの移送を利用して良品のワークWと不良品のワークWdとを分別することができる。また、ワークWの搬出工程では、第1動作と第2動作とをそれぞれ第1押圧部材19と第2押圧部材20により独立して行うことができる。このため、不良品のワークWdを排出する第2動作が搬送工程及び搬出工程のタクトタイムに影響を与えることを抑えることができる。
【0059】
(第2実施形態)
ワークWの移送装置11及びワークWの移送方法の第2実施形態について第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0060】
図16に示すように、第2実施形態のワークWの移送装置11における移動機構14は、押圧手段18として第1押圧部材19のみを備えている。すなわち、移動機構14の第1押圧部材19は、コンベア12上の最も下流側に位置するワークWの上流側の端面を押圧することで、ワークWを収容部15に移動させる。さらに、本実施形態の移動機構14の第1押圧部材19は、搬出部13の収容部15を通過させるようにワークWを押圧可能に構成されている。
【0061】
ワークWの移送方法の搬出工程では、判定工程において良品である旨の判定がなされたワークWを第1押圧部材19によって押圧することで、収容部15に移動させる第1動作を行う。また、図17及び図18に示すように、ワークWの移送方法の搬出工程では、判定工程において不良品である旨の判定がなされたワークWdを第1押圧部材19によって押圧することで、コンベア12上から収容部15を通過させて排出部16に排出させる第2動作を行う。
【0062】
以上のように、第2実施形態では、第1動作と第2動作とを共通の第1押圧部材19により行っているため、ワークWの移送装置11の移動機構14を簡素化することが可能となる。
【0063】
(変更例)
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0064】
・コンベア12を連続運転することで、ワークWを連続的に搬送してもよいし、コンベア12を間欠運転し、コンベア12上のワークWを一時的に停止させてもよい。また、コンベア12を連続運転する際には、搬送速度を変更してもよい。但し、ワークWの移送効率を高めるという観点から、コンベア12を連続運転することが好ましい。
【0065】
・第1押圧部材19の第1押圧ヘッド19b及び第2押圧部材20の第2押圧ヘッド20bの形状や寸法は、例えば、ワークWの端面の形状や寸法に応じて適宜変更することができる。
【0066】
・ワークWの移送方法において、判定工程を省略してもよい。
・搬出部13における収容部15の形状は、例えば、溝形状以外の形状であってもよい。なお、収容部15は、複数のワークWをまとめて収容する収容部15であってもよい。
【0067】
・ワークWの移送方法において、例えば、判定工程を省略する場合、溝形状の収容部15の下流側は、開口せずに壁部により構成されていてもよい。
・ワークWの移送方法において、案内部材22を用いずに搬送工程を行ってもよい。また、案内部材22の第1案内部22a及び第2案内部22bのいずれか一方の案内部を省略してもよい。
【0068】
・上記案内部材22は、コンベア12の下流部上のワークWを案内するように配置しているが、例えば、コンベア12の上流部上のワークWを案内するように案内部材22の位置は適宜変更することができる。
【0069】
・搬送工程において、ワークWの平坦面を上方に向けるとともにワークWの曲面をコンベア12の搬送面に重ねるように配置してワークWを搬送してもよい。
・ワークWの全体形状は、中実なロッド状に限定されず、例えば管状であってもよい。ワークWの断面形状は、円形、楕円形等の形状であってもよいし、多角形状であってもよい。
【符号の説明】
【0070】
11…ワークの移送装置、12…コンベア、13…搬出部、14…移動機構、15…収容部、16…排出部、18…押圧手段、19…第1押圧部材、20…第2押圧部材、22…案内部材、22a…第1案内部、22b…第2案内部、W,Wd…ワーク。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
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