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特許7400457ウェットティッシュ用紙容器及びその使用方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-11
(45)【発行日】2023-12-19
(54)【発明の名称】ウェットティッシュ用紙容器及びその使用方法
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/08 20060101AFI20231212BHJP
   B65D 25/52 20060101ALI20231212BHJP
   A47K 7/00 20060101ALI20231212BHJP
【FI】
B65D83/08 B
B65D25/52 D
A47K7/00 H
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019235995
(22)【出願日】2019-12-26
(65)【公開番号】P2021104816
(43)【公開日】2021-07-26
【審査請求日】2022-10-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000002897
【氏名又は名称】大日本印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100122529
【弁理士】
【氏名又は名称】藤枡 裕実
(74)【代理人】
【識別番号】100135954
【弁理士】
【氏名又は名称】深町 圭子
(74)【代理人】
【識別番号】100119057
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 英生
(74)【代理人】
【識別番号】100131369
【弁理士】
【氏名又は名称】後藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100171859
【弁理士】
【氏名又は名称】立石 英之
(72)【発明者】
【氏名】真鍋 智彦
(72)【発明者】
【氏名】鶴田 崇義
(72)【発明者】
【氏名】山口 幸伸
【審査官】米村 耕一
(56)【参考文献】
【文献】実開平04-091834(JP,U)
【文献】特開平11-263384(JP,A)
【文献】特開2008-007189(JP,A)
【文献】特開2004-175445(JP,A)
【文献】登録実用新案第3001510(JP,U)
【文献】特表平11-509486(JP,A)
【文献】実開平06-037718(JP,U)
【文献】実開平02-079221(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 83/08
B65D 25/52
A47K 7/00
B65D 5/06-5/66
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェットティッシュを内部に収容すると共に上端に開閉自在な頂部を備えたゲーベルトップ型の容器本体と、
当該容器本体の開閉自在な前記頂部を閉塞する蓋部材と、
を備えたウェットティッシュ用紙容器であって、
前記容器本体は、
胴部と、底部と、対向する一対の傾斜板と、前記傾斜板の間に対向して位置する一対の折り込み部と、一対の前記傾斜板及び一対の前記折り込み部の上端で形成される頂部とを有するゲーベルトップ型上部と、を備えるゲーベルトップ型容器本体であり、
前記ゲーベルトップ型上部の前記傾斜板のうち、一方の前記傾斜板に孔部を備え、当該孔部に配設された取り出し口を備えており、
前記蓋部材は、
前記容器本体の前記頂部を閉塞する閉塞手段を備えた閉塞部と、前記取り出し口に被嵌されるキャップ部とが、連結部を介して一体化されており
前記容器本体の前記頂部が前記蓋部材の前記閉塞部により閉塞されており、
前記閉塞部は、前記頂部の一方の前記傾斜板の側から他方の前記傾斜板の側に跨り前記頂部を被覆する頂部閉塞具を備え、
前記閉塞部の備える閉塞手段が、前記頂部閉塞具により、前記頂部を一方の前記傾斜板の側と他方の前記傾斜板の側が相互に接する方向に付勢されており、
前記取り出し口が前記キャップ部で被嵌されており、
前記容器本体は紙を主体とする積層体からなることを特徴とするウェットティッシュ用紙容器。
【請求項2】
対の前記折り込み部のうち、いずれか一方の側の前記折り込み部と一対の前記傾斜板とが接続される接続部に嵌合する嵌合具と、を備え、
前記頂部閉塞具の一端と前記嵌合具が連設されており、
前記閉塞部の備える閉塞手段が、前記頂部閉塞具により、前記頂部を一方の前記傾斜板の側と他方の前記傾斜板の側が相互に接する方向に付勢されていることを特徴とする請求項1に記載のウェットティッシュ用紙容器。
【請求項3】
前記取り出し口が、前記孔部に配設された合成樹脂製の取り出し口本体と、当該取り出し口本体に被嵌される合成樹脂製の取り出し口具とを備え、前記取り出し口具が前記キャップ部で被嵌されていることを特徴とする請求項1または請求項に記載のウェットティッシュ用紙容器。
【請求項4】
ウェットティッシュを内部に収容すると共に上端に開閉自在な頂部を備えたゲーベルトップ型の容器本体と、
当該容器本体の開閉自在な前記頂部を閉塞する蓋部材と、
を備えたウェットティッシュ用紙容器であって、
前記容器本体は、
胴部と、底部と、対向する一対の傾斜板と、前記傾斜板の間に対向して位置する一対の折り込み部と、一対の前記傾斜板及び一対の前記折り込み部の上端で形成される頂部とを有するゲーベルトップ型上部と、を備えるゲーベルトップ型容器本体であり、
前記ゲーベルトップ型上部の前記傾斜板のうち、一方の前記傾斜板に孔部を備え、当該孔部に配設された取り出し口を備えており、
前記蓋部材は、
前記容器本体の前記頂部を閉塞する閉塞手段を備えた閉塞部と、前記取り出し口に被嵌されるキャップ部とが、連結部を介して一体化されており
前記閉塞部は、前記頂部の一方の前記傾斜板の側から他方の前記傾斜板の側に跨り前記頂部を被覆する頂部閉塞具を備え、
前記閉塞部の備える閉塞手段が、前記頂部閉塞具により、前記頂部を一方の前記傾斜板の側と他方の前記傾斜板の側が相互に接する方向に付勢されており、
前記容器本体の前記頂部が前記蓋部材の前記閉塞部により閉塞されており、
前記取り出し口が前記キャップ部で被嵌されており、
前記容器本体は紙を主体とする積層体からなるウェットティッシュ用紙容器の使用方法であって、
前記容器本体の開閉自在な前記頂部を開いた状態で前記ウェットティッシュを前記容器本体の中に収容する工程と、
前記ウェットティッシュの一端を前記容器本体の前記取り出し口の内側から外側に通す工程と、
前記傾斜板の間に対向して位置する一対の前記折り込み部を前記胴部の上辺より内側に折り込むと共に対向する一対の前記傾斜板を前記胴部の上辺より折り曲げ、一対の前記傾斜板及び一対の前記折り込み部の上端で前記頂部を形成し、前記ゲーベルトップ型上部を形成するためのくせ折りする工程と、
くせ折りした前記ゲーベルトップ型上部の前記頂部を前記蓋部材の前記閉塞部の閉塞手段により前記容器本体の開閉自在な前記頂部が開いた状態から閉じた状態に閉塞する工程と、
前記取り出し口を前記キャップ部で被嵌する工程と、
を備えたウェットティッシュ用紙容器の使用方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、おしりふき、フェイシャルペーパー等のウェットティッシュを主に収容するウェットティッシュ用紙容器及びその使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ウェットティッシュを収容する容器として、ウェットティッシュを内部に収容する容器本体と、この容器本体の開口を閉塞する蓋装置を備えたウェットティッシュ用容器が知られている。例えば、上方が開口された容器本体にウェットティッシュを収容し、この開口を密閉すると共に取り出し口が形成された開閉蓋を有するウェットティッシュ用容器が開示されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。このウェットティッシュ用容器は、取り出し口からウェットティッシュを引き出して使用するものである。
【0003】
特許文献1、2のウェットティッシュ用容器は、容器本体及び開閉蓋のいずれもポリプロピレン等の樹脂を用いた成形品からなり、プラスチック製である。このようなプラスチック製容器は使用後、ごく一部でリサイクルがされているが、その大半は廃棄後に焼却されており、近年、焼却の際に発生する二酸化炭素が地球温暖化等の環境問題を引き起こすとして問題視されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開平6-263174号公報
【文献】特開平11-180460号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで本発明は、上記問題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは焼却時の二酸化炭素排出量を顕著に低減することができるウェットティッシュ用紙容器及びその使用方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を達成するために、請求項1記載の本発明は、ウェットティッシュを内部に収容すると共に上端に開閉自在な頂部を備えたゲーベルトップ型の容器本体と、当該容器本体の開閉自在な前記頂部を閉塞する蓋部材と、を備えたウェットティッシュ用紙容器であって、前記容器本体は、胴部と、底部と、対向する一対の傾斜板と、前記傾斜板の間に対向して位置する一対の折り込み部と、一対の前記傾斜板及び一対の前記折り込み部の上端で形成される頂部とを有するゲーベルトップ型上部と、を備えるゲーベルトップ型容器本体であり、前記ゲーベルトップ型上部の前記傾斜板のうち、一方の前記傾斜板に孔部を備え、当該孔部に配設された取り出し口を備えており、前記蓋部材は、前記容器本体の前記頂部を閉塞する閉塞手段を備えた閉塞部と、前記取り出し口に被嵌されるキャップ部と、を備え、前記容器本体の前記頂部が前記蓋部材の前記閉塞部により閉塞されており、前記取り出し口が前記キャップ部で被嵌されており、前記容器本体は紙を主体とする積層体からなることを特徴とするウェットティッシュ用紙容器である。
【0007】
また、請求項2記載の本発明は、請求項1に記載のウェットティッシュ用紙容器において、前記蓋部材は、前記閉塞部と前記キャップ部が連結部を介して一体化されており、前記閉塞部は、前記頂部の一方の前記傾斜板の側から他方の前記傾斜板の側に跨り前記頂部を被覆する頂部閉塞具を備え、前記閉塞部の備える閉塞手段が、前記頂部閉塞具により、前記頂部を一方の前記傾斜板の側と他方の前記傾斜板の側が相互に接する方向に付勢されていることを特徴とするものである。
【0008】
また、請求項3記載の本発明は、請求項1に記載のウェットティッシュ用紙容器において、前記蓋部材は、前記閉塞部と前記キャップ部が連結部を介して一体化されており、前記閉塞部は、前記頂部の一方の前記傾斜板の側から他方の前記傾斜板の側に跨り前記頂部を被覆する頂部閉塞具と、一対の折り込み部のうち、いずれか一方の側の前記折り込み部と一対の前記傾斜板とが接続される接続部に嵌合する嵌合具と、を備え、前記頂部閉塞具の一端と前記嵌合具が連設されており、前記閉塞部の備える閉塞手段が、前記頂部閉塞具により、前記頂部を一方の前記傾斜板の側と他方の前記傾斜板の側が相互に接する方向に付勢されていることを特徴とするものである。
【0009】
また、請求項4記載の本発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のウェットティッシュ用紙容器において、前記取り出し口が、前記孔部に配設された合成樹脂製の取り出し口本体と、当該取り出し口本体に被嵌される合成樹脂製の取り出し口具とを備え、前記取り出し口具が前記キャップ部で被嵌されていることを特徴とするものである。
【0010】
また、請求項5記載の本発明は、ウェットティッシュを内部に収容すると共に上端に開閉自在な頂部を備えたゲーベルトップ型の容器本体と、当該容器本体の開閉自在な前記頂部を閉塞する蓋部材と、を備えたウェットティッシュ用紙容器であって、前記容器本体は、胴部と、底部と、対向する一対の傾斜板と、前記傾斜板の間に対向して位置する一対の折り込み部と、一対の前記傾斜板及び一対の前記折り込み部の上端で形成される頂部とを有するゲーベルトップ型上部と、を備えるゲーベルトップ型容器本体であり、前記ゲーベルトップ型上部の前記傾斜板のうち、一方の前記傾斜板に孔部を備え、当該孔部に配設された取り出し口を備えており、前記蓋部材は、前記容器本体の前記頂部を閉塞する閉塞手段を備えた閉塞部と、前記取り出し口に被嵌されるキャップ部と、を備え、前記容器本体の前記頂部が前記蓋部材の前記閉塞部により閉塞されており、前記取り出し口が前記キャップ部で被嵌されており、前記容器本体は紙を主体とする積層体からなるウェットティッシュ用紙容器の使用方法であって、前記容器本体の開閉自在な前記頂部を開いた状態で前記ウェットティッシュを前記容器本体の中に収容する工程と、前記ウェットティッシュの一端を前記容器本体の前記取り出し口の内側から外側に通す工程と、前記傾斜板の間に対向して位置する一対の前記折り込み部を前記胴部の上辺より内側に折り込むと共に対向する一対の前記傾斜板を前記胴部の上辺より折り曲げ、一対の前記傾斜板及び一対の前記折り込み部の上端で前記頂部を形成し、前記ゲーベルトップ型上部を形成するためのくせ折りする工程と、くせ折りした前記ゲーベルトップ型上部の前記頂部を前記蓋部材の前記閉塞部の閉塞手段により前記容器本体の開閉自在な前記頂部が開いた状態から閉じた状態に閉塞する工程と、前記取り出し口を前記キャップ部で被嵌する工程と、を備えたウェットティッシュ用紙容器の使用方法である。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、容器本体に紙を主体とする積層体を用いることにより、焼却時の二酸化炭素排出量を顕著に低減することができるウェットティッシュ用紙容器及びその使用方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明に係る第一実施形態のウェットティッシュ用紙容器のキャップ部を開けた状態を示す斜視図である。
図2】本発明に係る第一実施形態のウェットティッシュ用紙容器のキャップ部を閉めた状態を示す斜視図である。
図3図2のA-A線断面図である。
図4】本発明に係るウェットティッシュ用紙容器の容器本体を構成する積層体の例を示す断面図である。
図5】本発明に係る第一実施形態のウェットティッシュ用紙容器を構成する容器本体を組み立てるブランクの展開図である。
図6】本発明に係る第一実施形態のウェットティッシュ用紙容器を構成する容器本体の斜視図である。
図7】本発明に係る第一実施形態のウェットティッシュ用紙容器の使用方法の一例を示す説明図であって、(イ)がウェットティッシュを容器本体の中に収容する工程、(ロ)がウェットティッシュの一端を取り出し口に通す工程、(ハ)が容器本体のゲーベルトップ型上部をくせ折りする工程を示す。
図8】本発明に係る第二実施形態のウェットティッシュ用紙容器の蓋部材を示し、(イ)が蓋部材の斜視図、(ロ)が蓋部材の正面図、(ハ)が蓋部材の側面図である。
図9】本発明に係る第二実施形態のウェットティッシュ用紙容器のキャップ部を開けた状態を示す斜視図である。
図10】本発明に係る第二実施形態のウェットティッシュ用紙容器のキャップ部を閉めた状態を示す斜視図あって、(イ)が正面側から見た斜視図、(ロ)が側面側から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
上記の本発明について、図面等を用いて以下に詳述する。
【0014】
図1は本発明に係る第一実施形態のウェットティッシュ用紙容器のキャップ部を開けた状態を示す斜視図、図2は本発明に係る第一実施形態のウェットティッシュ用紙容器のキャップ部を閉めた状態を示す斜視図、図3図2のA-A線断面図、図4は本発明に係るウェットティッシュ用紙容器の容器本体を構成する積層体の例を示す断面図、図5は本発明に係る第一実施形態のウェットティッシュ用紙容器を構成する容器本体を組み立てるブランクの展開図、図6は本発明に係る第一実施形態のウェットティッシュ用紙容器を構成する容器本体の斜視図、図7は本発明に係る第一実施形態のウェットティッシュ用紙容器の使用方法の一例を示す説明図、図8は本発明に係る第二実施形態のウェットティッシュ用紙容器の蓋部材を示し、(イ)が蓋部材の斜視図、(ロ)が蓋部材の正面図、(ハ)が蓋部材の側面図、図9は本発明に係る第二実施形態のウェットティッシュ用紙容器のキャップ部を開けた状態を示す斜視図、図10は本発明に係る第二実施形態のウェットティッシュ用紙容器のキャップ部を閉めた状態を示す斜視図あって、(イ)が正面側から見た斜視図、(ロ)が側面側から見た斜視図であり、図中のV、V’はウェットティッシュ用紙容器、1は容器本体、11は胴部、12はゲーベルトップ型上部、13は底部、14は頂部、15は傾斜板、16は折り込み部、17は孔部、18は取り出し口、18aは取り出し口本体、18bは取り出し口具、2は蓋部材、21は閉塞部、22は頂部閉塞具、23はキャップ部、24は連結部、202は蓋部材、221は閉塞部、222は頂部閉塞具、222aは斜め切り口、223はキャップ部、223aは摘み部、224は連結部、225は嵌合具、225aは溝部、3はウェットティッシュ、4は積層体、41は外側熱融着性樹脂層、42は紙基材層、43は接着層、44はバリア層、45は内側熱融着性樹脂層、Bはブランク、111、112、113、114は側面板、115は接着板、121、122、123、124は上部形成板、131、132、133、134は底部形成板、135は底端縁接着部、141は頂部形成板、kは折り畳み罫をそれぞれ示す。
【0015】
図1は本発明に係る第一実施形態のウェットティッシュ用紙容器のキャップ部を開けた状態を示す斜視図、図2は本発明に係る第一実施形態のウェットティッシュ用紙容器のキャップ部を閉めた状態を示す斜視図、図3図2のA-A線断面図であって、本発明のウェットティッシュ用紙容器Vは、ウェットティッシュ3を内部に収容すると共に上端に開閉自在な頂部14を備えたゲーベルトップ型の容器本体1と、当該容器本体1の開閉自在な頂部14を閉塞する蓋部材2と、を備えている。
【0016】
容器本体1は、胴部11と、底部13と、対向する一対の傾斜板15と、傾斜板15の間に対向して位置する一対の折り込み部16と、一対の傾斜板15及び一対の折り込み部16の上端で形成される頂部14とを有するゲーベルトップ型上部12と、を備えるゲーベルトップ型容器本体であり、ゲーベルトップ型上部12の傾斜板15、15のうち、一方の傾斜板15(123)に孔部17(図5参照)を備え、当該孔部17に配設された取り出し口18を備えている。
【0017】
取り出し口18は、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂製の取り出し口本体18aと取り出し口具18bで構成されており、図3に示すように孔部17に筒部と筒部の一端の周縁に鍔状のフランジを備えた取り出し口本体18aが配設され、フランジが容器本体1の内面に接着されている。さらに取り出し口本体18aには取り出し口具18bが被嵌されている。被嵌手段としては取り出し口本体18aに取り出し口具18bが螺合されている方法が好ましい。取り出し口具18bは中央に小さな穴を備え、または、切目あるいはそれらの組み合わせを備えており、ウェットティッシュの一端が容器本体1の中から取り出し口本体18a及び取り出し口具18bを介して外方に取り出すことができるようになっている。そして、ウェットティッシュを所定量引き出し切り取ったのち、取り出し口具18bにはキャップ部23が被嵌されている。取り出し口具18bは、必須ではないが、ウェットティッシュの引き出しが制御しやすく、備える方が好ましい。
【0018】
蓋部材2は、容器本体1の頂部14を閉塞する閉塞手段を備えた閉塞部21と、取り出し口18に被嵌されるキャップ部23と、を備え、容器本体1の頂部14が蓋部材2の閉塞部21により閉塞されており、取り出し口18がキャップ部23で被嵌されている。
【0019】
蓋部材2は、閉塞部21とキャップ部23が連結部24を介して一体化されており、
閉塞部21は、頂部14の一方の傾斜板15(123)の側から他方の傾斜板15(121)の側に跨り頂部14を被覆する頂部閉塞具22を備え、頂部閉塞具22は頂部14をクリップする形状を有して頂部14に沿って樋状の形状をしており、一方の傾斜板15と他方の傾斜板15とが対向する方向の頂部閉塞具22の断面形状は、略U字状で開いた側の先端が相互に近接しており、近接している間の隙間は頂部14の厚さより小さくされている。頂部閉塞具22の先端に比べ、他の隙間は頂部14の厚さより大きくされている。閉塞部21の備える閉塞手段が、頂部閉塞具22を前記構成とすることにより、先端間の隙間が頂部14の厚さより小さくされているので頂部14を頂部閉塞具22でクリップしたとき、頂部14を一方の傾斜板15の側と他方の傾斜板15の側が相互に接する方向に付勢されて押圧されることにより、開閉自在な頂部14が閉塞される。閉塞部21は頂部14が閉塞されればよく、前述の閉塞手段に限定されるものではないが、頂部14が押圧されている方が、密封性が高まるので好ましい。閉塞部21とキャップ部23が連結部24を介して一体化された蓋部材2は、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂を用いて成形されるものである。
【0020】
また、容器本体1は紙を主体とする積層体からなり、紙を主体とする積層体とは、積層体の総重量に対して、紙が50重量%以上であることをいう。図4は本発明に係るウェットティッシュ用紙容器Vの容器本体1を構成する積層体4の例を示す断面図である。図4(イ)に示す積層体4は、順に外側熱融着性樹脂層41、紙基材層42、内側熱融着性樹脂層45が積層されている。図4(ロ)に示す積層体4は、順に外側熱融着性樹脂層41、紙基材層42、接着層43、バリア層44、内側熱融着性樹脂層45が積層されている。
【0021】
外側熱融着性樹脂層41の樹脂としては低密度ポリエチレンや直鎖状低密度ポリエチレン等の熱接着可能な樹脂が使用される。これらの樹脂を用いて押出しラミネーション法により紙基材層42の上に積層される。厚さとしては10μm以上、50μm以下である。
【0022】
紙基材層42の紙基材としては坪量250g/m2以上、450g/m2 以下の板紙が使用される。容器本体1は紙を主体とする積層体4であることが好ましく、紙基材が50重量%以上となるように紙基材の坪量が設定される。
【0023】
接着層43は、紙基材層42とバリア層44を接着させる層であり、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン-αオレフイン共重合体、アイオノマー、エチレン-アクリル酸共重合体、エチレン-メタクリル酸共重合体、エチレン-アクリル酸エステル共重合体、エチレン-メタクリル酸エステル共重合体等のポリオレフィン系樹脂が用いられ、押出しラミネーション法により紙基材層42とバリア層44を積層する。厚さは、通常、10μm以上、50μm以下である。
【0024】
バリア層44は、二軸延伸されたポリエステルフィルム、ナイロンフィルム、ポリプロピレンフィルム等が用いられる。厚さは通常、4~40μmであり、好ましくは9~25μmである。また、二軸延伸されたポリエステルフィルム、ナイロンフィルム、ポリプロピレンフィルム等の上に蒸着層を設けた蒸着フィルムも使用できる。蒸着層はこれらのフィルムを担体としてその上にアルミニウム等の金属や、酸化アルミニウム、酸化珪素等の無機物を蒸着することにより設けられる。また、バリア層44として、アルミニウム等の金属箔も使用でき、その金属箔の厚さは6μm~12μm程度である。バリア層44は、ウェットティッシュ等に含まれる成分、商品の使用期間等を考慮し、設けられるものであり、その条件によりバリア層44を省略することもできる。
【0025】
内側熱融着性樹脂層45は、熱融着性樹脂が使用され、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン等の樹脂を用いたフィルムまたはこれらの樹脂が押出しラミネーション法によりバリア層44に積層される。内側熱融着性樹脂層45の厚さは通常20~100μmである。また、バリア層44と内側熱融着性樹脂層45の間に図示しないが接着層を設けてもよい。接着層は、接着層43と同じ樹脂を用いて押出しラミネーション法により積層されるものであり、その厚さは、通常、10~50μmである。また、接着層として接着剤にポリエステルポリオール-イソシアネート系、ポリエーテルポリオール-イソシアネート系、ウレタン-イソシアネート系等の主剤と硬化剤とからなる2液タイプのドライラミネート用接着剤を用いてドライラミネーション法により積層することもできる。ドライラミネーション法の場合、接着剤の塗布量は、通常、固形分重量1~5g/m2 である。
【0026】
図5は本発明に係る第一実施形態のウェットティッシュ用紙容器Vを構成する容器本体1を組み立てるブランクBの展開図であり、図1のウェットティッシュ用紙容器Vの容器本体1は、紙を主体とする積層体4を図5に示す展開図にしたがって切断し、1枚の積層体シートからなるブランクBを切取り、適所を折り曲げ、接着することによってつくられる。ブランクBは通常、所定の切刃と折線を形成するための罫線を備えた打ち抜き型で打ち抜くことにより形成される。
【0027】
図5に示す展開図において、容器本体1を組み立てるとき、折り曲げられる折線箇所を破線で示している。折線箇所には折り曲げを容易にするために押罫により罫線が形成されている。これらの罫線は、ブランクBを打ち抜く切刃を備えた打ち抜き型に所定の形状の押罫を備えることにより打ち抜きと同時に形成される。
【0028】
図5に示すようにブランクBは、順に側面板111、112、113、114及び接着板115が罫線を介して左右の方向に連設されている。接着板115は側面板111に接着されるものである。そして、側面板111、112、113、114の上辺には罫線を介して上部形成板121、122、123、124が連設され、さらにその上辺には罫線を介して頂部形成板141がそれぞれ連設されている。上部形成板123には取り出し口本体18aを取り付けるための孔部17が設けられている。側面板111、112、113、114の下辺には罫線を介して底部形成板131、132、133、134が連設され、さらにその下辺には底端縁接着部135がそれぞれ設けられている。なお、図5において、側面板112、114及び上部形成板122、124には一点鎖線で示す折り畳み罫kが施されている。折り畳み罫kは必須ではないがウェットティッシュ用紙容器Vを廃棄するとき、折り畳み罫kで容器本体1を折り畳んで減容化が図れるので好ましいものである。
【0029】
図6は本発明に係る第一実施形態のウェットティッシュ用紙容器Vを構成する容器本体1の斜視図であり、ブランクBを組み立てることにより図6に示す容器本体1が形成される。ブランクBの組み立て方の一例を説明すると、図5に示すブランクBは、接着板115の端面がウェットティッシュ3に直接接してウェットティッシュ3に含まれる有効成分が紙基材層42に浸透することを抑制するために例えば、スカイブヘミング加工等の端面処理を施し紙基材層42がウェットティッシュ3と直接接することがないようにした後、ブランクBの頂部形成板141、折り込み部16を形成するための上部形成板124、側面板114、底部形成板134及び端面処理された接着板115を一体として上下方向の罫線に沿って内側熱融着性樹脂層45同士が対向するように折り曲げ、側面板113側に折り畳み、同様に頂部形成板141、傾斜板15を形成するための上部形成板121、側面板111、底部形成板131を一体として上下方向の罫線に沿って内側熱融着性樹脂層45同士が対向するように折り曲げ、側面板112側に折り畳み、重なり合う端面処理された接着板115の内側熱融着性樹脂層45と頂部形成板141、上部形成板121、側面板111、底部形成板131の内面の内側熱融着性樹脂層45と熱融着して筒貼りし、筒状に胴貼りされ折り畳まれたフラットな状態とする。
【0030】
この折り畳まれたフラットな状態の容器本体1を例えば組立装置に供給して、起函し両端が開口とされた四角筒状とし、底部形成板131、132、133、134を罫線で折り込み加熱、圧着して底端縁接着部135を形成すると共に底部13を成形し、一方の開口を閉塞する。取り出し口18を形成するための取り出し口本体18aを孔部17に接合することにより図6に示す上部が開口した容器本体1の組立が完成する。
【0031】
つぎに、図7を参照しながら第一実施形態のウェットティッシュ用紙容器Vの使用方法の一例を説明する。
(イ)容器本体1の開閉自在な頂部14を開いた状態でウェットティッシュ3を容器本体1の中に収容する工程
図7(イ)に示すように容器本体1のゲーベルトップ型上部12の開放された上部より、例えば長尺のウェットティッシュが巻き取られたロール状のウェットティッシュ3を容器本体1の中に収納する。
(ロ)ウェットティッシュ3の一端を容器本体1の取り出し口18の内側から外側に通す工程
つぎに図7(ロ)に示すように容器本体1の中に収納されたロール状のウェットティッシュ3の一端を摘み巻き戻し、取り出し口18の取り出し口本体18aの筒部を容器本体1の中から外へウェットティッシュ3の一端を通して引き出し、さらにウェットティッシュ3の一端を取り出し口具18bを通した後、取り出し口具18bを取り出し口本体18aに被嵌させ、ウェットティッシュ3の一端が取り出し口具18bに露出した状態で固定される。取り出し口本体18aの筒部の外側に雄ネジを備え、取り出し口具18bの筒部の内側に雌ネジを備え、取り出し口具18bを螺旋することにより取り出し口具18bを取り出し口本体18aに螺合する構成が好ましい。
(ハ)容器本体1のゲーベルトップ型上部12をくせ折りする工程
図7(ハ)に示すように一対の折り込み部16を対向して形成する上部形成板122及び上部形成板124を胴部11の上辺より内側に罫線に沿って折り込むことにより折り込み部16を形成するためのくせ折りをすると共に一対の傾斜板15を対向して形成する上部形成板121及び上部形成板123を胴部11の上辺より内側に罫線に沿って折り込むことにより傾斜板15を形成するためのくせ折りをする。また、上部形成板121、122、123、124の上部に備える頂部形成板141も頂部14を形成するためにくせ折りされることによりゲーベルトップ型上部12を形成するためのくせ折りする工程が終了する。
(ニ)頂部14を蓋部材2で閉塞する工程
くせ折りしたゲーベルトップ型上部12の頂部14を蓋部材2の閉塞部21の閉塞手段により容器本体1の開閉自在な頂部14が開いた状態から閉じた状態に閉塞される。頂部閉塞具22はクリップする形状を有しており、U字状の樋状部と先端が相互に近接しており、その間の隙間は頂部14の厚さより小さくされ、他の隙間は頂部14の厚さより大きくされた構成を有することにより、他の隙間部分から頂部14に嵌入させ、頂部14に沿ってスライドさせ、頂部14の一方の傾斜板15の側から他方の傾斜板15の側に跨り頂部14を被覆する。頂部閉塞具22の先端間の隙間が頂部14の厚さより小さくされているので頂部14を頂部閉塞具22でクリップしたとき、頂部14を一方の傾斜板15の側と他方の傾斜板15の側が相互に接する方向に付勢されて押圧されることにより、開閉自在な頂部14が閉塞される。図1はその状態を示している。
(ホ)取り出し口18をキャップ部23で被嵌する工程
取り出し口18の取り出し口具18bよりウェットティッシュ3を必要量引き出し切り取った後、ウェットティッシュ3が次回取り出しやすいように一端が摘める状態で露出した取り出し口具18bをキャップ部23で被嵌する。図2はその状態を示している。
【0032】
図8は本発明に係る第二実施形態のウェットティッシュ用紙容器V’の蓋部材202を示し、(イ)が蓋部材202の斜視図、(ロ)が蓋部材202の正面図、(ハ)が蓋部材202の側面図であり、図9は本発明に係る第二実施形態のウェットティッシュ用紙容器V’のキャップ部223を開けた状態を示す斜視図であり、図10は本発明に係る第二実施形態のウェットティッシュ用紙容器V’のキャップ部223を閉めた状態を示す斜視図あって、(イ)が正面側から見た斜視図、(ロ)が側面側から見た斜視図である。第二実施形態のウェットティッシュ用紙容器V’は、第一実施形態のウェットティッシュ用紙容器Vと蓋部材が異なるだけでその他は同じである。第一実施形態のウェットティッシュ用紙容器Vと同じ部分は、同符号を付して説明を省略する。
【0033】
図8に示すように第二実施形態のウェットティッシュ用紙容器V’の蓋部材202は、閉塞部221とキャップ部223が連結部224を介して一体化されている。閉塞部221は、頂部14の一方の傾斜板15の側から他方の傾斜板15の側に跨り頂部14を被覆する頂部閉塞具222と、一対の折り込み部16、16のうち、いずれか一方の側の折り込み部16と一対の傾斜板15、15とが接続される接続部に嵌合する嵌合具225と、を備え、頂部閉塞具222の一端と嵌合具225が連設されている。
【0034】
頂部閉塞具222は、頂部14の一方の傾斜板15の側から他方の傾斜板15の側に跨り頂部14を被覆し、頂部14に沿って樋状の形状をしており、一方の傾斜板15と他方の傾斜板15とが対向する方向の頂部閉塞具222の断面形状は、略U字状で開いた側の先端が相互に近接しており、近接している間の隙間は頂部14の厚さより小さくされており、頂部14をクリップする形状を有している。頂部閉塞具222の先端に比べ、他の隙間すなわち略U字状断面形状した空間は、頂部14の厚さより大きくされている。また、頂部閉塞具222の嵌合具225が連設された一端と反対側の他端は樋が上下方向に他端から一端に傾斜する斜め切り口222aを有している。頂部閉塞具222の頂部14に平行な方向の長さは頂部14の長さより小さい。
【0035】
嵌合具225は一対の傾斜板15、15が成す勾配に対応する勾配を有する傾斜屋根をそれぞれ備え、傾斜屋根は溝部225aを有し、それぞれの溝部225aは頂部閉塞具222の断面形状が略U字状の樋と接続している。傾斜屋根の溝部225aの幅は上部形成板を2枚重ね合わせた厚さと略同じ寸法である。また、図8(ロ)に示すように嵌合具225の傾斜屋根は略直角三角形であり、斜辺は嵌合具225の下端から頂部閉塞具222の斜め切り口222aに向かって形成されている。
【0036】
閉塞部221とキャップ部223を連絡する連結部224は可塑性と復元性を有し、その可塑性により取り出し口18にキャップ部223を被嵌することが可能であり、その復元性により取り出し口18よりキャップ部223を外したとき、開口可能となる。キャップ部223の形状は限定されるものではないが、一端が閉塞された筒状体でその筒状体の内径が、取り出し口具18bの外径と略同じで密栓可能な構成が好ましい。もちろん、取り出し口具18bを備えない構成の場合は、取り出し口本体18aの外径と略同じにすればよく、好適に密栓できる。また、キャップ部223は周縁に摘み部223aを備える方がより好ましい。また、図8(ハ)に示すように蓋部材202は側面から見ると、切妻屋根の断面形状をしている。
【0037】
蓋部材202は、図7(ハ)に示すように容器本体1にウェットティッシュ3が収納され、取り出し口18よりウェットティッシュ3の一端が露出した状態で上部形成板がくせ折りされた後、くせ折りしたゲーベルトップ型上部12の頂部14及び一対の折り込み部16のうち、いずれか一方の側の折り込み部16と一対の傾斜板15とが接続される接続部に蓋部材202を嵌合することにより容器本体1の開閉自在な頂部14が開いた状態から閉じた状態に閉塞される。閉塞方法の一例を示すと頂部閉塞具222の斜め切り口222aの側より頂部14に嵌入させ、頂部14に沿ってスライドさせ、頂部14の一方の傾斜板15の側から他方の傾斜板15の側に跨り頂部14を被覆する。さらに一対の折り込み部16、16のうち、いずれか一方の側の折り込み部16と一対の傾斜板15、15とが接続される接続部に嵌合具225の略直角三角形の傾斜屋根の溝部225aを嵌合させることにより、図9に示すようにキャップ部223を開けた状態のウェットティッシュ用紙容器V’が形成される。頂部閉塞具222の先端間の隙間が頂部14の厚さより小さくされているので頂部14を頂部閉塞具222でクリップしたとき、頂部14を一方の傾斜板15の側と他方の傾斜板15の側が相互に接する方向に付勢されて押圧されることにより、開閉自在な頂部14が閉塞される。
【0038】
図10は本発明に係る第二実施形態のウェットティッシュ用紙容器V’のキャップ部223を閉めた状態を示す斜視図あって、(イ)が正面側から見た斜視図、(ロ)が側面側から見た斜視図である。取り出し口18の取り出し口具18bよりウェットティッシュ3を必要量引き出し切り取った後、ウェットティッシュ3が次回取り出しやすいように一端が摘める状態で露出した取り出し口具18bをキャップ部223で被嵌することによりキャップ部223を閉めた状態のウェットティッシュ用紙容器V’を示す。
【0039】
本発明のウェットティッシュ用紙容器V、V’は、容器本体1に紙を主体とする積層体4を用いることにより、焼却時の二酸化炭素排出量を顕著に低減することができる。
【符号の説明】
【0040】
V、V’ ウェットティッシュ用紙容器
1 容器本体
11 胴部
12 ゲーベルトップ型上部
13 底部
14 頂部
15 傾斜板
16 折り込み部
17 孔部
18 取り出し口
18a 取り出し口本体
18b 取り出し口具
2 蓋部材
21 閉塞部
22 頂部閉塞具
23 キャップ部
24 連結部
202 蓋部材
221 閉塞部
222 頂部閉塞具
222a 斜め切り口
223 キャップ部
223a 摘み部
224 連結部
225 嵌合具
225a 溝部
3 ウェットティッシュ
4 積層体
41 外側熱融着性樹脂層
42 紙基材層
43 接着層
44 バリア層
45 内側熱融着性樹脂層
B ブランク
111、112、113、114 側面板
115 接着板
121、122、123、124 上部形成板
131、132、133、134 底部形成板
135 底端縁接着部
141 頂部形成板
k 折り畳み罫
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10