(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-11
(45)【発行日】2023-12-19
(54)【発明の名称】端末装置及びネットワークデバイス
(51)【国際特許分類】
H04W 74/08 20090101AFI20231212BHJP
H04W 72/20 20230101ALI20231212BHJP
H04W 56/00 20090101ALI20231212BHJP
H04W 48/12 20090101ALI20231212BHJP
【FI】
H04W74/08
H04W72/20
H04W56/00 130
H04W48/12
(21)【出願番号】P 2021083382
(22)【出願日】2021-05-17
(62)【分割の表示】P 2019502780の分割
【原出願日】2016-07-20
【審査請求日】2021-06-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】リュウ ホンメイ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン レイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
【審査官】吉村 真治▲郎▼
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-111624(JP,A)
【文献】特表2010-506434(JP,A)
【文献】InterDigital Communications,System Information Acquisition for New Radio Access[online], 3GPP TSG-RAN WG2#94 R2-164088,2016年05月27日
【文献】NEC,System information on demand in standalone NR[online], 3GPP TSG-RAN WG2#94 R2-163980,2016年05月27日
【文献】Samsung,System Information Signalling Design in NR[online], 3GPP TSG-RAN WG2#94 R2-163371,2016年05月27日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装
置であって、
PRACH(Physical Random Access Channel)において、ネットワーク装置に
、システム情報を含む無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)メッセージを要求するプリアンブルを
、プライマリ同期信号(PSS:primary synchronization signal)及び二次同期信号(SSS:secondary synchronization signal)を含む信号に基づいて送信
する送信手段と、
前記送信されたプリアンブルに応答して、前記システム情報の周期性に基づいて決定される送信タイミングに基づいて、前記ネットワーク装置から前記システム情報を含むRRCメッセージを受信する
受信手段とを有する
端末装置。
【請求項2】
前記受信手段は、前記システム情報のための応答ウィンドウサイズ、及び
前記送信タイミングに基づいて前記システム情報を
含む前記RRCメッセージを受信する
、請求項1に記載の
端末装置。
【請求項3】
前記受信手段は、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、又はPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)において前記システム情報を
含む前記RRCメッセージを受信す
る、請求項1に記載の
端末装置。
【請求項4】
前記システム情報を
含む前記RRCメッセージを正常に取得することに失敗したことに応答して、前記
プリアンブルの再送信を開始する
再送信手段を更に有する、請求項1に記載の
端末装置。
【請求項5】
ネットワークデバイスであって、
プライマリ同期信号(PSS:primary synchronization signal)及び二次同期信号(SSS:secondary synchronization signal)を含む信号に基づいて送信される、システム情報を含む無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)メッセージを要求するプリアンブルを、PRACH(Physical Random Access Channel)において端末装置から受信
する受信手段と、
前記プリアンブルに応答して、前記システム情報の周期性に基づいて決定される送信タイミングに基づいて、前記端末装置に前記システム情報を含むRRCメッセージを送信する
送信手段とを有する
ネットワークデバイス。
【請求項6】
前記送信手段は、前記システム情報のための応答ウィンドウサイズ、及び
前記送信タイミングに基づいて前記システム情報を
含む前記RRCメッセージを送信す
る、請求項5に記載の
ネットワークデバイス。
【請求項7】
前記送信手段は、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、又はPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)において前記システム情報を
含む前記RRCメッセージを送信す
る、請求項5に記載の
ネットワークデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の非限定的かつ例示的な実施の形態は、全般的に、無線通信技術の分野に関し、特に、情報を送信する方法及び装置と、情報を受信する方法及び装置とに関する。
【背景技術】
【0002】
無線データサービスのコンスタントな増加と共に、ライセンスされたキャリアリソースは限定され、コンスタントに増加するデータトラフィックに対処することが困難である。従って、ライセンスされていないキャリアリソースをデータ伝送に使用することが提案され、それは、大量の周波数リソースを費用対効果が高い方法で提供することができる。
【0003】
近年、3GPP(3rd Generation Partnership Project)組織は、Licensed-Assisted Accessの標準化を開始し、それは、端末装置へデータスピード向上をもたらすために、ライセンスされたキャリアリソースからスモールセル上のライセンスされていないキャリアリソースへのデータオフロードを導入する。ライセンスされていないキャリア上のデータ伝送に対して、チャネルがアイドルかどうかを検出するために、LBT(Listen Before Talk)動作が実施される。ライセンスされていないキャリア上の伝送は、LBT結果がチャネルがアイドルであることを示す場合にのみ実行され、そうでなければ、ライセンスされていないキャリア上で伝送は実行されない。従って、LBTにより、ライセンスされていないスペクトルにおける伝送機会は限られる。
【0004】
通常、基準信号(ディスカバリー信号(DRS:discovery signal)、及び無線リソース制御(RRC:radio resource control)メッセージ(システム情報、ページングメッセージなど)は、共に、ユーザ機器(UE:user equipment)のような端末装置に送信される必要がある。それら信号は、しばしば異なる伝送周期性、及び異なる時間オフセットを有し、それらの間のいくつかの依存性を持つことがある。例えば、レガシーLTEシステムにおけるDRS、マスタ情報ブロック(MIB:Mater Information Block)、システム情報ブロック(SIB: System Information Block)、及びページングメッセージは、異なる周期性及び異なる時間オフセットを有し、DRS/MIB/SIB/ページングはそれらの間で互いに依存性を有する。これは、1つの信号の正常なデコードは、他の信号のデコードに依存し、従って、情報のいくつかが正常に受信できなかった場合、UEは、全てのシステム情報を取得することができないことを意味する。そのようなケースにおいて、それはユーザエクスペリエンスに大きな影響を与える。また、エネルギー消費問題、及びノード間の干渉問題も存在し得る。
【0005】
米国公開公報20160165638号公報において、E-UTRANに対する強化されたシステムアクセスのためのソリューションが開示され、それにおいて2段階システム情報伝送ソリューション、及び削減されたページングサイクルが提案されている。特に、この出願では、第1段階において、エリア内のセルグループの各セルに共通の第1システム情報がまずブロードキャストされ、次いで、セルグループ内のセルの間で変化することができる第2システム情報がブロードキャストされ、第2システム情報は第1システム情報より頻繁にブロードキャストされる。
【0006】
技術ドキュメントRP-160870(「New WI: Work Item on Standalone LTE operation and dual connectivity operation in unlicensed spectrum」、Ericsson、3GPP RANP#72 meeting)は、共通サブフレームにおけるDRS、MIB、及びSIBスケジューリングをサポートする標準LAAを開示する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、ライセンスされていないスペクトル上の基準信号及びRRCメッセージに対して、それらが異なる時刻に送信され場合、複数のLBTの試行がやはり必要であり、それら情報伝送により、ノード間干渉は依然として存在する。
【0008】
本開示において、従来技術における問題の少なくとも一部を軽減する、又は少なくとも緩和するため、無線通信システムにおいて、情報送信及び情報受信の新規なソリューションが提供される。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の第1の態様によれば、無線通信システムにおいて、無線リソース制御(RRC)メッセージを少なくとも含む情報を受信する方法が提供される。方法は、デフォルト伝送パラメータに基づいて、ネットワークノードにRRCメッセージに対する要求を送信し、所定時間単位でネットワークノードからRRCメッセージを受信することを有する。
【0010】
本開示の第2の態様によれば、無線リソース制御(RRC)メッセージを少なくとも含む情報を送信する方法が提供される。方法は、所定伝送パラメータに基づいて端末装置から送信されるRRCメッセージに対する要求を受信し、RRCメッセージに対する要求に応答して、所定時間単位で、端末装置にRRCメッセージを送信することを有する。
【0011】
本開示の第3の態様によれば、無線通信システムにおいて、無線リソース制御(RRC)メッセージを少なくとも含む情報を受信する装置が提供される。装置は、RRC要求送信モジュールと、RRCメッセージ受信モジュールとを備える。RRC要求送信モジュールは、デフォルト伝送パラメータに基づいて、ネットワークノードにRRCメッセージに対する要求を送信するように構成される。RRCメッセージ受信モジュールは、所定時間単位でネットワークノードからRRCメッセージを受信するように構成される。
【0012】
本開示の第4の態様によれば、無線リソース制御(RRC)メッセージを少なくとも含む情報を送信する装置が提供される。装置は、RRC要求受信モジュールと、RRCメッセージ送信モジュールとを備える。RRC要求受信モジュールは、所定伝送パラメータに基づいて端末装置から送信されるRRCメッセージに対する要求を受信するように構成される。RRCメッセージ送信モジュールは、RRCメッセージに対する要求に応答して、所定時間単位で、端末装置にRRCメッセージを送信するように構成される。
【0013】
本開示の第5の態様によれば、コンピュータプログラムコードが取り込まれたコンピュータストレージ記録メディアが提供され、コンピュータプログラムコードは、実行された場合、装置に第1の態様における任意の実施形態に従う方法における動作を実行させるように構成される。
【0014】
本開示の第6の態様によれば、コンピュータプログラムコードが取り込まれたコンピュータストレージ記録メディアが提供され、コンピュータプログラムコードは、実行された場合、装置に第2の態様における任意の実施形態に従う方法における動作を実行させるように構成される。
【0015】
本開示の第7の態様によれば、第5の態様によるコンピュータストレージ記録メディアを有するコンピュータプログラムプロダクトが提供される。
【0016】
本開示の第8の態様によれば、第6の態様によるコンピュータストレージ記録メディアを有するコンピュータプログラムプロダクトが提供される。
【0017】
本開示の実施の形態は、情報送信及び受信に対する新規なソリューションを提供し、それにおいて、端末装置がRRCメッセージを必要とする場合、端末装置からのRRCメッセージ要求に応じてRRCメッセージが送信される。そのように、RRCメッセージ送信は削減されることができ、今度は、ノード間の干渉は限定されることができ、ライセンスされていないスペクトル上で送信される場合、それら信号送信のために要求されるLBTの数は削減されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本開示の上記及び他の特徴は、添付図面を参照して実施形態において説明される実施形態の詳細な説明を通じて明らかになるであろう。添付図面において、同じ参照符号は、同じ又は類似のコンポーネントを表す。
【0019】
【
図1】
図1は、本開示の一実施形態に係る無線通信システムにおける情報を受信する方法のフローチャートを概略的に示す。
【0020】
【
図2】
図2は、本開示の例示の実施の形態に係る要求に対するデフォルト伝送パラメータを決定するための方法のフローチャートを概略的に示す。
【0021】
【
図3】
図3は、本開示の一実施形態に係る無線通信システムにおける情報を送信するための方法のフローチャートを概略的に示す。
【0022】
【
図4】
図4は、本開示の特定の実装に係る無線通信システムにおける情報送信及び受信の方法のフローチャートを概略的に示す。
【0023】
【
図5】
図5は、本開示の一実施形態に係る無線通信システムにおける情報を受信する装置のブロック図を概略的に示す。
【0024】
【
図6】
図6は、本開示の一実施形態に係る無線通信システムにおいて情報を送信する装置のブロック図を概略的に示す。
【0025】
【
図7】
図7は、UEとして具現化され、又はUEに含まれ得る装置710、及び本明細書に説明される無線通信システムにおける基地局として具現化され、又は基地局に含まれ得る装置720の簡略化されたブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、添付図面を参照しつつ、本開示において提供されるソリューションが実施形態を通じて詳細に説明される。なお、これら実施形態は、当業者が本開示をより理解し、実施することを可能にするためにのみ提供され、いかなる態様においても本開示の範囲を限定するものではない。
【0027】
添付図において、本開示の種々の実施形態がブロック図、フローチャート、及び他の図において説明される。フローチャートにおける各ブロック又は複数のブロックは、モジュール、プログラム、又は特定の論理機能を実施するための1以上の実行可能な命令を含むコードの一部を表すことができ、本開示において、必ずしも必要ではないブロックは破線で示される。また、これらブロックは、方法のステップを実施するための特定のシーケンスにおいて描かれているが、実際には、これらブロックは厳密に示されるシーケンスに従って実施される必要はない。例えば、ブロックは、逆のシーケンス又は同時に実施されることがあり、これは、それぞれの動作の性質に依存する。なお、ブロック図及び/又はフローチャートにおける各ブロック、並びにそれらの組み合わせは、特定の機能/操作を実施するための専用のハードウェアベースのシステム、又は専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせにより実現され得る。
【0028】
全般的に、請求の範囲において使用される用語は、本明細書において明示的に定義されていない限り、技術分野における通常の意味に従って解釈される。“a/an/the/said「要素、デバイス、コンポーネント、手段、ステップなど」”への言及は、そうでないと明示的に宣言されていない限り、複数のそのようなデバイス、コンポーネント、手段、ユニット、ステップなどを排除することなく、少なくとも1つの要素、デバイス、コンポーネント、手段、ユニットステップなどのインスタンスへの言及としてオープンに解釈される。また、本明細書において用いられる不定冠詞“a/an”は、複数のそのようなステップ、ユニット、モジュール、デバイス、及びオブジェクトなどを排除するものではない。
【0029】
加えて、本開示の文脈において、ユーザ機器(UE:User Equipment)は、端末、モバイル端末(MT:Mobile Terminal)、加入者局(SS:Subscriber Station)、携帯加入者局(PSS:Portable Subscriber Station)、モバイル局(MS:Mobile Station)、又はアクセス端末(AT:Access Terminal)を参照することがあり、UE、端末、MT、SS、PSS、MS、又はATのいくつかの又は全ての機能が含まれ得る。更に、本開示の文脈において、用語“BS”は、例えばノードB(NodeB又はNB)、エボルブドNodeB(eNodeB又はeNB)、ラジオヘッダ(RH:Radio Header)、リモートラジオヘッド(RRH:Remote Radio Head)、リレー、又はフェムト、ピコなどの低電力ノード、などを表し得る。
【0030】
上記で述べたように、既存のソリューションにおいて、基準信号及びRRCメッセージ送信は複数のLBTの試行を要求し、ノード間の干渉も生じる。従って、本開示では、それら問題を解消するため、情報送信及び受信の新規なソリューションが提供される。本開示において、UEなどの端末装置は、端末装置がRRCメッセージを必要とするとき、デフォルト伝送パラメータに基づいてRRCメッセージを要求し、NBやeNBなどのサービングノードは、端末装置から要求を受信した場合、要求した端末装置にRRCメッセージを送信することができることが提案される。このように、RRCメッセージは、それが必要とされるときにだけ送信され、従って、RRCメッセージ送信は削減することができ、ノード間の干渉は限定されることができ、それら信号がライセンスされていないスペクトル上で送信されるとき、それらの送信に必要とされるLBTの数は削減されることができる。以下、情報送信及び受信のソリューションが、本明細書に添付される添付図面を参照して詳細に説明される。
【0031】
最初に
図1が参照され、それは、本開示の一実施形態に係る無線通信システムにおける情報を受信する方法100のフローチャートを概略的に示す。方法100は、端末装置、例えばUE、又はその他の端末装置で実行されることができる。
【0032】
図1に示されるように、最初にステップS101において、RRCメッセージに対する要求が、デフォルト伝送パラメータに基づいてネットワークノードに送信される。本開示の実施の形態において、RRCメッセージは、RRC情報要素、セキュリティ制御情報要素、モビリティ制御情報要素、測定情報要素、他の情報要素、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS:Multimedia Broadcast Multicast Service)情報要素、シングルセルポイントツーマルチポイント(SC-PTM:Single Cell-Point To Multipoint)情報要素、サイドリンク情報要素、システム情報ブロック(SIB)、マスター情報ブロック(MIB)、ページングメッセージ、及び将来において新規に定義される他のRRCメッセージの何れかを含み得る。
【0033】
以下、説明の目的で、MIB及びSIBがRRCメッセージの例として説明される。しかしながら、当業者は、本開示はそれら特定の例には限定されず、本開示はページングメッセージのような任意の種類のRRCメッセージにも同様に適用できることに気づくであろう。
【0034】
RRCメッセージに対する要求は、上りリンク制御チャネル、例えばPRACH(Physical Random Access Channel)、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)などにおいて送信されることができる。加えて、RRCメッセージに対する要求は、上りリンク基準信号においても送信され得る。
【0035】
本開示の実施の形態において、UEは、UEがRRCメッセージを必要とし、RRCメッセージを受信していらず、従ってこのときUEはRRCメッセージ伝送パラメータを学習していない場合、RRCメッセージを要求する。従って、本開示において、デフォルト伝送パラメータを用いてRRCメッセージに対する要求を送信することが提案される。次いで、説明の目的で、RRCメッセージに対してデフォルト伝送パラメータを決定する方法を説明するため、
図2が参照される。
【0036】
図2は、本開示の例示の実施の形態に係る要求に対するデフォルト伝送パラメータを決定するための方法のフローチャートを概略的に示す。方法200は、端末装置、例えばUE、又は他の端末装置で実行されることができる。
図2に示されるように、ステップ201において、送信パワーが決定される。送信パワーの決定は、例えば所定のターゲット受信パワー、及び基準信号受信パワーに基づき得る。基準信号受信パワーは、基準値であり、所定の又はデフォルトのターゲット受信パワーは同様に取得されることができる。従って、2つのパラメータを使用することにより、RRCメッセージに対する送信パワーを決定することができる。
【0037】
次いで、ステップ202において、リクエストに対するプリアンブルシーケンスが、基準信号において運ばれるセル識別子、選択されたプリアンブルインデックス、プリアンブル期間制限、及び選択されたプリアンブルフォーマットの少なくとも1つに基づいて決定される。例えば、最初にRRCメッセージに使用されるためのデフォルトプリアンブルセットが取得されてもよく、UEは、ディスカバリー基準信号(DRS)において運ばれるセルidに基づいてデフォルトプリアンブルからセル特定プリアンブルセットを決定する。その後、UEは、プリアンブルインデックスをランダムに、又は所定ルールに基づいて選択することができる。プリアンブル期間制限が設定され得る。例えば、プリアンブル期間は、1ms又は他の適切な値に制限される。次いで、適切なプリアンブルフォーマットが選択されることができる。このようにして、プリアンブルインデックス、プリアンブル期間制限、選択されたプリアンブルフォーマットに基づいて、セル特定プリアンブルセットから、要求に対するプリアンブルシーケンスを決定し得る。RRCメッセージに対するプリアンブルシーケンスは、レガシーシーケンス、すなわちレガシーシステムにおいて使用されるそれらシーケンスであることができる。あるいは、代替的に、RRCメッセージに対するプリアンブルシーケンスは、新規に定義されたセル特定シーケンスであることができる。
【0038】
次に、ステップ203において、要求に対する構成インデックスを決定し得る。構成インデックスは、あらかじめ決定された、又はデフォルトのインデックスであり得る。そして、RRCメッセージに対する要求は、例えばサブフレームの境界から送信されることができる。
【0039】
このようにして、UEは、RRCメッセージに対するデフォルト伝送パラメータを決定できる。しかしながら、上記で説明した方法は、説明の目的のためにのみ与えられ、本開示はこれには限定されない。例えば、ステップを実行する順序は変更されることができる。ステップのそれぞれは、修正することができ、或いは他の異なるステップと共に使用するために別々に取ることができる。これらすべての変更は、本開示の精神から逸脱するものではなく、本開示の範囲内に含まれる。
【0040】
RRCメッセージに対する要求に応答して、eNBのようなサービングノードは、要求されたRRC情報を含むフィードバックを、所定のタイミングでUEに送信する。
eNBについての詳細な動作は、
図3を参照して以下の文脈で説明され、ここでは詳しく説明されない。
【0041】
続いて、
図1に戻り、ステップ102において、UEは、所定時間単位で、例えば所定サブフレーム以内に、RRCメッセージを受信する。別の言い方をすれば、RRCメッセージに対する要求が送信された後、RRCメッセージがeNBから送信され、UEは、あらかじめ定義された時間/周波数リソースにおいてRRCメッセージを受信することができる。RRCメッセージは、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)、及び/又は物理下りリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)により運ばれることができる。
【0042】
応答ウィンドウサイズ、及び/又は所定のタイミングが使用されることでき、それらはUEにより学習されることができ、従ってUEは、RRCメッセージにおいて情報を取得できる。換言すれば、RRCメッセージは、所定の応答ウィンドウサイズ、及び所定の送信タイミングの少なくとも1つに基づいてデコードされることができる。これに加えて、又は代えて、UEは、デフォルトスクランブル値、並びにCRCデスクランブルRNTIのためのt_id及びf_idの値も知る必要がある。これら情報はあらかじめ決定され、又はデフォルトであることができ、UEにより容易に学習されることができる。従って、RRCメッセージは取得されることができ、更なる下りリンク又は上りリンク伝送は更に処理されることができる。
【0043】
しかしながら、RRCメッセージが正常に受信されなかった場合、UEは、RRCメッセージに対する再送信を開始してもよい。要求再送信において、パワーランピング、及び/又は最大送信回数が、例えばLTE仕様書においてあらかじめ定義されたデフォルト値に基づいて決定されることができる。
【0044】
加えて、基準信号は、RRCメッセージ送信において有用である。本開示の実施の形態において、基準信号は、例えば、ディスカバリー信号、セル基準信号(CRS:cell reference signal)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS:channel status information reference signal)、プライマリ同期信号(PSS:primary synchronization signal)、二次同期信号(SSS:secondary synchronization signal)、又は基準信号の任意の他の種類の何れかを含み得る。本開示の一実施形態において、UEは、ネットワークノードから周期的に送信される基準信号を受信できる。これは、DRSのような基準信号は定期的に送信されることができる一方、RRCメッセージはUEの要求に基づいて送信されることができることを意味する。
【0045】
続いて、サービングノードでの動作を説明するために、
図3が参照される。
図3は、本開示の一実施形態に係る無線通信システムにおける情報を送信する方法のフローチャートを概略的に示す。方法300は、サービングノード、例えばノードB(NodeB又はNB)のようなBSで実行されることができる。
【0046】
図3に示されるように、ステップ301において、eNBは、デフォルト伝送パラメータに基づいて端末装置から送信されたRRCメッセージに対する要求を受信する。本開示の実施の形態において、RRCメッセージは、RRC情報要素、セキュリティ制御情報要素、モビリティ制御情報要素、測定情報要素、他の情報要素、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS:Multimedia Broadcast Multicast Service)情報要素、シングルセルポイントツーマルチポイント(SC-PTM:Single Cell-Point To Multipoint)情報要素、サイドリンク情報要素、システム情報ブロック(SIB)、マスター情報ブロック(MIB)、ページングメッセージ、及び将来において新規に定義される他のRRCメッセージの何れかを含み得る。
【0047】
RRCメッセージに対する要求は、PRACH、PUCCH、PUSCH、などのような上りリンク制御チャネルにおいて受信され得る。加えて、RRCメッセージに対する要求は、上りリンク基準信号において受信されてもよい。
【0048】
eNBは、非送信サブフレームにおいてRRCメッセージに対する要求をブラインドデコードする。eNBが正常に要求をデコードした場合、ステップ302において、eNBは、RRCメッセージに対する要求に応答して、所定時間単位で、RRCメッセージをフィードバックとして端末装置に送信する。フィードバックは、PDCCH、及び/又はPDSCHにより運ばれることができる。デフォルト値、例えば1に設定されるデフォルト応答ウィンドウサイズが使用できる。送信タイミングは、同様にあらかじめ定義されることができる。例えば、フィードバックタイミングはn+4に設定されることができ、ここで、nは要求送信サブフレームインデックスである。あらかじめ定義された送信タイミングは、要求される周期性及びオフセットを満たす最も近い次のサブフレームであることもできる。そのため、ワーストケースは、周期的なRRCメッセージ送信である。
【0049】
加えて、基準信号は、端末装置に周期的に送信されることができ、従って、端末装置は、RRCメッセージに対する要求を送信するために十分な基準信号情報を学習できる。本開示の実施の形態において、基準信号は、例えば、ディスカバリー信号(DRS)、セル基準信号(CRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、プライマリ同期信号(PSS)、二次同期信号(SSS)、又は基準信号の任意の他の種類の何れかを含み得る。
【0050】
説明の目的のため、本開示の特定の実施の形態に係る、情報送信及び受信の全システムフローチャートを説明するために、次に
図4が参照される。この特定の実装において、DRSが基準信号の例として取られ、SIB、MIBなどを含むシステム情報が、RRCメッセージの例として取られる。しかしながら、当業者は、それらは単に説明の目的で与えられ、本開示において提案されるソリューションを使用することにより、他の基準信号、及び/又は他のRRCメッセージが、同様に送信されることができることを理解する。
【0051】
まず、ステップ401において、eNBは周期的にDRSを送信する。UEは、DRS検出に基づいて、DRSから、時間/周波数同期、及びサブフレームインデックスを得ることができる。UEがシステム情報を必要とする場合、その後、ステップ402において、潜在的にシステム情報を送信するサブフレームを監視する。例えば、UEは、DRSサブフレーム以外のサブフレーム上のエネルギーを監視する。
【0052】
ステップ403において、ステップ402における監視を通じてシステムが検出されたかを判断する。サブフレームにおいてエネルギーが検出され、そのサブフレームがシステム情報送信サブフレーム(例えばサブフレーム0)である可能性がある場合、UEは、システム情報を取得するために、そのサブフレームをブラインドデコードし得る。このようにして、方法は、システム情報が更なる処理、例えば、更なる上りリンク処理、及び/又は更なる下りリンク処理のために使用されることができるステップ409に直接に向かう。一方、UEが潜在的なサブフレームにおいてシステム情報を検出できない、すなわちエネルギーが検出されず、システム情報がまだ利用可能でない場合、UEは、ステップ404において、デフォルト伝送パラメータに基づいてPRACHを送信する。PRACHは、それがシステム情報に対する要求に関連することを示す特別なインディケータを含み得る。デフォルト伝送パラメータは、例えば、
図2を参照して説明した方法を用いて決定されることができ、ここでは詳しく説明されない。
【0053】
ステップ405において、eNBは端末装置からPRACHを受信し、非送信サブフレームにおけるPRACHをブラインドデコードする。PRACHが正常にデコードされた場合、ステップ406において、eNBは、所定の時点で、システム情報をフィードバックとして送信し得る。フィードバックは、PDCCH、及び/又はPDSCHを用いることにより運ばれ得る。デフォルトウィンドウサイズは、デフォルト値、例えば1に設定され使用されることができる。送信タイミングも、あらかじめ定義されることができる。例えば、フィードバックタイミングは、n+4に設定され、ここでnはPRACH送信サブフレームインデックスである。あらかじめ定義された送信タイミングは、周期性及びオフセットを満たす最も近い次のサブフレームであることもできる。そのため、ワーストケースは、周期的なシステム情報送信である。システム情報は、PDSCHにおいて運ばれることができる。
【0054】
PRACH送信の後、ステップ407において、UEは、所定サブフレームでeNBから送信されたシステム情報を受信する。言い換えれば、UEは、あらかじめ定義された時間/周波数リソースにおいてシステム情報を受信し、UEは、デフォルト応答ウィンドウサイズ、あらかじめ定義された送信タイミング、デフォルトスクランブル値、並びにCRCデスクランブルRNTIのためのt_id及びf_idの値の少なくとも1つに基づいて、システム情報をデコードできる。
【0055】
ステップ408においてシステム情報が正常にデコードされたとき、システム情報は取得されることができ、方法は、更なる下りリンク/上りリンク伝送も処理されることができるステップ409に進む。
【0056】
ステップ408においてシステム情報が正常にデコードされない場合、方法は、PRACH送信を実施するためにステップ402に戻る。PRACH送信に対して、パワーランピング、及び/又は最大送信回数が、例えばLTE仕様書によりあらかじめ定義されたデフォルト値に基づいて決定されることができる。
【0057】
このようにして、本開示において、UEなどの端末装置が、RRCメッセージを必要とするとき、デフォルト伝送パラメータに基づいてRRCメッセージを要求し、NBやeNBなどのサービングノードは、端末装置からリクエストを受信した場合、要求した端末装置にRRCメッセージを送信できることが提案される。従って、RRCメッセージは、必要とされる場合のみ送信されることができ、従ってRRCメッセージ送信は削減でき、ノード間の干渉は限定され、それらがライセンスされていないスペクトル上で送信される場合にそれら信号送信に要求されるLBTの数が削減できる。
【0058】
また、本開示において、無線通信システムにおける情報受信および送信のための装置も提供され、それらは次に
図5及び
図6を参照して説明される。
【0059】
図5は、本開示の一実施形態に係る無線通信システムにおける情報を受信する装置500のブロック図を概略的に示す。装置500は、端末装置、例えばUE又は他の適切な端末装置に実装されることができる。
【0060】
図5に示される実施形態において、情報は、少なくとも無線リソース制御(RRC)メッセージを含む。
図5に示されるように、装置500は、RRC要求送信モジュール501、及びRRCメッセージ受信モジュール502を含み得る。RRC要求送信モジュール501は、デフォルト伝送パラメータに基づいて、RRCメッセージに対する要求をネットワークノードに送信するように構成されることができる。RRCメッセージ受信モジュール502は、所定単位時間でネットワークノードからRRCメッセージを受信するように構成されることができる。
【0061】
本開示の一実施形態において、装置500は、時間単位監視モジュール503を更に有し得る。時間単位監視モジュール503は、RRCメッセージ送信に対する潜在的な時間単位を監視するように構成されることができる。その場合、要求送信モジュール501は、監視された時間単位においてRRCメッセージが発見できなかったことに応答して要求を送信するように更に構成されることができる。
【0062】
本開示の他の実施の形態において、装置500は、更にメッセージデコードモジュール504を有し得る。メッセージデコードモジュール504は、所定応答ウィンドウサイズ、及び所定送信タイミングの少なくとも1つに基づいてRRCメッセージをデコードするように構成され得る。
【0063】
本開示の更なる実施の形態において、情報は基準信号を更に含んでいてもよく、装置500は、基準信号受信モジュール505を更に有し得る。基準信号受信モジュール505は、ネットワークノードから周期的に送信される基準信号を受信するように構成され得る。
【0064】
本開示の更なる実施の形態において、デフォルト伝送パラメータは、所定のターゲット受信パワー、及び基準信号受信パワーに基づいて送信パワーを決定すること、基準信号において運ばれるセル識別子、選択されたプリアンブルインデックス、プリアンブル期間制限、及び選択されたプリアンブルフォーマットの少なくとも1つに基づいて要求に対するプリアンブルシーケンスを決定すること、並びに要求に対する構成インデックを決定すること、少なくとも1つにより決定され得る。
【0065】
本開示の更なる実施の形態において、メッセージ受信モジュール502は、PDCCH、及び/又はPDSCHにおいてRRCメッセージを受信するように更に構成され得る。これに加えて、又は代えて、要求送信モジュール501は、上りリンク制御チャネルにおいてRRCメッセージに対する要求を送信するように更に構成されていてもよい。
【0066】
本開示の他の実施の形態において、装置500は、再送信開始ユニット506を更に有し得る。再送信開始ユニット506は、RRCメッセージを正常に取得することに失敗したことに応答して、RRCに対する要求の再送信を開始するように構成され得る。
【0067】
本開示の更なる実施の形態において、基準信号は少なくともディスカバリー信号を含んでいればよく、RRCメッセージは、マスタ情報ブロック(MIB)、システム情報ブロック(SIB)、及びページングメッセージの少なくとも1つを含み得る。
【0068】
図6は、更に、本開示の一実施形態に係る無線通信システムにおいて情報を送信する装置600のブロック図を概略的に示す。装置600は、サービングノード、例えばノードB(NodeB又はNB)のようなBSで実行されることができる。
【0069】
図6に示される実施の形態において、情報は、少なくとも無線リソース制御(RRC)メッセージを含み、
図6に示されるように、装置600は、RRC要求受信モジュール601、及びRRCメッセージ送信モジュール602を有する。RRC要求受信モジュール601は、端末装置からデフォルト伝送パターンに基づいて送信されたRRCメッセージに対する要求を受信するように構成されることができる。RRCメッセージ送信モジュール602は、RRCメッセージに対する要求に応答して、所定時間単位で、RRCメッセージを端末装置に送信するように構成されることができる。
【0070】
本開示の一実施形態において、RRCメッセージ送信モジュール602は、更に、所定応答ウィンドウサイズ、及び所定送信タイミングの少なくとも1つを使用することによりRRCメッセージを送信するように構成され得る。
【0071】
本開示の他の実施形態において、RRCメッセージ送信モジュール602は、更に、PDCCH、及び/又はPDSCHにおいてRRCメッセージを送信するように構成され得る。
【0072】
本開示の更なる実施の形態において、RRC要求受信モジュール601は、更に、上りリンク制御チャネルにおいてRRCメッセージに対する要求を受信するように構成され得る。
【0073】
本開示の更なる実施の形態において、情報は、基準信号を更に含んでいてもよく、装置600は、基準信号送信モジュール603を更に有していてもよい。基準信号送信モジュール603は、周期的に端末装置に基準信号を送信するように構成されることができる。
【0074】
本開示の更なる実施の形態において、基準信号は、少なくともディスカバリー信号を含んでいてもよく、RRCメッセージは、マスター情報ブロック(MIB)、システム情報ブロック(SIB)、及びページングメッセージの少なくとも1つを含んでいてよい。
【0075】
ここまで、装置500及び600が
図5及び6を参照して説明された。装置500及び600は、
図1から
図4を参照して説明した機能を実施するように構成され得る。従って、それら装置におけるモジュールの動作についての詳細について、
図1から
図4を参照する方法のそれぞれのステップに関してなされたそれらの説明を参照し得る。
【0076】
さらに、装置500及び600の構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又は、それらの任意の組み合わせで、具体化され得る。例えば、装置500及び600の構成要素は、回路、プロセッサ、又は、任意の他の適切な選択デバイスによって、それぞれ実装されてもよい。当業者は、上記の例は説明のためのものに過ぎず限定するものではないことを理解する。本明細書で提供される教示から多くの変形、追加、削除、及び修正を容易に思いつくことができ、これらすべての変形、追加、削除、及び修正は、本開示の保護範囲に含まれる。
【0077】
本開示のいくつかの実施形態において、装置500及び600は、それぞれ少なくとも1つのプロセッサを有し得る。本開示の実施形態と共に使用することに適した少なくとも1つのプロセッサは、例として、既に知られた、又は将来において開発される、一般的な及び特定の目的のプロセッサの双方を含み得る。装置500、及び600は、それぞれ少なくとも1つのメモリを有し得る。少なくとも1つのメモリは、例えば、半導体メモリデバイス、例えばRAM、ROM、EPROM、EEPROM及びフラッシュメモリデバイスを含み得る。少なくとも1つのメモリは、コンピュータが実行可能な命令のプログラムを格納するために使用され得る。プログラムは、任意の、高レベル、及び/又は低レベルのコンパイル可能又は解釈可能なプログラミング言語で記述され得る。実施形態に従って、コンピュータ実行可能な命令は、少なくとも1つのプロセッサと共に、装置500、及び600に、
図1から
図4をそれぞれ参照して議論されたような方法に従う動作を少なくとも実行させるように構成され得る。
【0078】
上記では、DRS、MIB及びSIBを含むシステム情報が説明されたが、それら信号は説明の目的のための例として与えられたに過ぎず、実際のところ、本開示はそこには限定されない。本開示のアイデアは、CRS、CSI-RS、PSS、SSSなどのような他の基準信号、及び、ページングメッセージRRC情報要素、セキュリティ制御情報要素、モビリティ制御情報要素、測定情報要素、他の情報要素、MBMS情報要素、SC-PTM情報要素、サイドリンク情報要素、及び将来において新規に定義される他のRRCメッセージのような任意の他のRRCメッセージにおいても適用可能である。
【0079】
本開示は、主にライセンスされていないスペクトル、及びそれに対して大きな利益を提供することを説明したが、本開示は、ライセンスされていないスペクトルに限定されるものではなく、通常の通信にも適用されることができ、ノード間干渉の削減の利益を提供することができる。
【0080】
図7は、無線通信ネットワークにおいてUEなどの端末装置として具現化され、又は端末装置に含まれ得る装置710、及び本明細書に説明されるNB又はeNBなどの基地局として具現化され、又は基地局に含まれ得る装置720の簡略化されたブロック図を更に示す。
【0081】
装置710は、データプロセッサ(DP:Data Processor)などの少なくとも1つのプロセッサ711、及びプロセッサ711に結合された少なくとも1つのメモリ(MEM)712を有する。装置710は、プロセッサ711に結合された送受信機(TX/RX)713を更に有することができ、それは、装置720に通信可能に接続するように動作可能であってよい。MEM712は、プログラム(PROG)714を格納する。PROG714は、関連するプロセッサ711上で実行されたとき、装置710が本開示の実施形態に従って動作すること、例えば方法100、200を実行することを可能とする命令を含み得る。少なくとも1つのプロセッサ711と少なくとも1つのMEM712との組み合わせは、本開示の種々の実施形態を実施するのに適した処理手段715を形成し得る。
【0082】
装置720は、DPなどの少なくとも1つのプロセッサ721、プロセッサ721に結合された少なくとも1つのMEM722を有する。装置720は、プロセッサ721に結合された適切なTX/RX723を更に有することができ、それは装置710と無線通信するために動作可能であってよい。MEM722はPROG724を格納する。PROG724は、関連するプロセッサ721上で実行されたとき、装置720が本開示の実施形態に従って動作すること、例えば方法300を実行することを可能とする。少なくとも1つのプロセッサ721と少なくとも1つのMEM722との組み合わせは、本開示の種々の実施形態を実施するのに適した処理手段725を形成し得る。
【0083】
本開示の種々の実施形態は、1以上のプロセッサ711、721によって実行されるプログラム、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、又はそれらの組み合わせにより実施され得る。
【0084】
MEM712及び722は、ローカルな技術環境に適した任意のタイプのものであってよく、非限定的な例として、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイス及びシステム、光学メモリデバイス及びシステム、固定されたメモリ及びリムーバブルメモリなどの任意の適したデータストレージ技術を用いて実装されてもよい。
【0085】
プロセッサ711及び721は、ローカルな技術環境に適した任意のタイプのものであってよく、非限定的な例として、一般用途のコンピュータ、特定用途のコンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサDPS、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサの1以上を含み得る。
【0086】
加えて、本開示は、上記したコンピュータプログラムを含む担体も提供してもよく、その担体は、電気信号、光信号、無線信号、又はコンピュータ可読媒体の1つである。コンピュータ可読媒体は、例えば、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、フラッシュメモリ、磁気テープ、CD-ROM、DVD、及びBlue-rayディスクなどの光コンパクトディスク、又は電子メモリデバイスであり得る。
【0087】
本明細書に記載の技術は、種々の手段により実施されることができ、一実施形態で説明される対応する装置の1以上の機能を実施する装置は、従来技術の手段だけでなく、一実施形態で説明される対応する装置の1以上の機能を実施するための手段をも有し、それは、別々の機能のための個別の手段、又は2以上の機能を実行するように構成され得る手段を有し得る。例えば、これら技術は、ハードウェア(1以上の装置)、ファームウェア(1以上の装置)、ソフトウェア(1以上のモジュール)、又はそれらの組み合わせにおいて実行され得る。ファームウェア又はソフトウェアについて、実装は、本明細書に説明される機能を実行するモジュール(例えばプロシージャ、機能、など)を通じてなされ得る。
【0088】
本明細書における実施形態は、方法および装置のブロック図及びフローチャート図解を参照して上記で説明された。ブロック図及びフローチャート図解の各ブロック、並びにブロック図及びフローチャート図解内のブロックの組み合わせは、それぞれ、コンピュータプログラム命令を含む様々な手段により実行されることができることが理解されるであろう。これらコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラム可能データ処理装置上で実行される命令がフローチャートブロックにおいて特定される機能を実行するための手段を生成するように、一般用途コンピュータ、特定用途コンピュータ、又は他のプログラム可能データ処理装置上にロードされ、マシンを生成しうる。
【0089】
本明細書は、多数の特定の実施の詳細を含んでいるものの、これらは、実施の範囲又は請求される可能性がある範囲の限定として解釈されるべきではなく、特定の実施例の特定の実施形態に特有であり得る特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈において本明細書で説明される特定の特徴は、単一の実施形態において組み合わせて実施されてもよい。反対に、単一の実施形態の文脈で記載されている様々な特徴は、複数の実施形態で別々に、又は任意の適切なサブコンビネーションで実施することもできる。さらに、特徴は、特定の組み合わせで作用するものとして上述されており、当初はそのように主張されていたとしても、請求された組み合わせからの1つ以上の特徴は、場合によっては組み合わせから切り取られてもよく、請求された組み合わせは、サブコンビネーション又はサブコンビネーションのバリエーションに向けられてもよい。
【0090】
技術が進歩するにつれて、本発明の概念は様々な方法で実施できることは、当業者には明らかであろう。上述の実施形態は、本開示を限定するものではなく説明するために与えられており、当業者が容易に理解するように、本開示の精神及び範囲から逸脱することなく改変および変形が可能であることを理解されるであろう。そのような改変及び変形は、開示及び添付の請求の範囲内にあると考えられる。本開示の保護範囲は、添付の請求の範囲によって規定される。