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特許7400794無線通信装置、方法、プログラム、コンピュータに読み取り可能な非一時的記録媒体、及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-11
(45)【発行日】2023-12-19
(54)【発明の名称】無線通信装置、方法、プログラム、コンピュータに読み取り可能な非一時的記録媒体、及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/0453 20230101AFI20231212BHJP
   H04W 72/1268 20230101ALI20231212BHJP
【FI】
H04W72/0453 110
H04W72/1268
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021192895
(22)【出願日】2021-11-29
(62)【分割の表示】P 2019532384の分割
【原出願日】2018-05-11
(65)【公開番号】P2022028882
(43)【公開日】2022-02-16
【審査請求日】2021-11-29
(31)【優先権主張番号】P 2017143394
(32)【優先日】2017-07-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141519
【弁理士】
【氏名又は名称】梶田 邦之
(72)【発明者】
【氏名】鹿倉 義一
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/141518(WO,A1)
【文献】国際公開第2011/096062(WO,A1)
【文献】NEC's proposals for LTE Advanced,3GPP workshop 2008-04-07_RAN_IMT_Advanced REV-080022,フランス,3GPP,2008年04月01日
【文献】Ericsson,Uplink inter-cell interference coordination,3GPP TSG-RAN WG1#51 R1-074851,フランス,3GPP,2007年10月31日
【文献】Qualcomm Incorporated,UL waveform configuration,3GPP TSG RAN WG1#87 R1-1612075,フランス,3GPP,2016年11月05日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
システム周波数帯域内で第1の無線伝送方式を用いた通信を行い、前記システム周波数帯域に含まれ第2の無線伝送方式を用いた通信のために無線リソースが割り当て可能な部分帯域内で前記第2の無線伝送方式を用いた通信を行う無線通信処理部
を備え、
前記部分帯域は、前記第2の無線伝送方式を用いた前記通信のために確保された所定の帯域幅を有し、
前記部分帯域は、前記第1の無線伝送方式の通信よりも前記第2の無線伝送方式の通信のために無線リソースが優先的に割り当てられる帯域であり、
前記部分帯域は、前記第1の無線伝送方式の通信のためにも無線リソースが割り当て可能な帯域であり、
前記第1の無線伝送方式は、周波数軸上で不連続なリソース割当てが可能なマルチキャリア伝送方式であり、
前記第2の無線伝送方式は、周波数軸上で連続的なリソース割当てがなされるシングルキャリア伝送方式である、
無線通信装置。
【請求項2】
前記無線通信装置は基地局である、請求項1に記載の無線通信装置。
【請求項3】
前記無線通信処理部は、前記部分帯域を示す第1の制御情報を端末装置へ送信する、請求項2に記載の無線通信装置。
【請求項4】
前記無線通信処理部は、前記第1の無線伝送方式及び前記第2の無線伝送方式のいずれを用いるかを示す第2の制御情報を端末装置へ送信する、請求項2又は3に記載の無線通信装置。
【請求項5】
前記無線通信装置は端末装置である、請求項1に記載の無線通信装置。
【請求項6】
システム周波数帯域内で第1の無線伝送方式を用いた通信を行い、前記システム周波数帯域に含まれ第2の無線伝送方式を用いた通信のために無線リソースが割り当て可能な部分帯域内で前記第2の無線伝送方式を用いた通信を行うことを含み、
前記部分帯域は、前記第2の無線伝送方式を用いた前記通信のために確保された所定の帯域幅を有し、
前記部分帯域は、前記第1の無線伝送方式の通信よりも前記第2の無線伝送方式の通信のために無線リソースが優先的に割り当てられる帯域であり、
前記部分帯域は、前記第1の無線伝送方式の通信のためにも無線リソースが割り当て可能な帯域であり、
前記第1の無線伝送方式は、周波数軸上で不連続なリソース割当てが可能なマルチキャリア伝送方式であり、
前記第2の無線伝送方式は、周波数軸上で連続的なリソース割当てがなされるシングルキャリア伝送方式である、
無線通信装置により行われる方法。
【請求項7】
基地局と、
端末装置と、
を含み、
前記基地局は、
システム周波数帯域内で第1の無線伝送方式を用いた通信を行い、前記システム周波数帯域に含まれ第2の無線伝送方式を用いた通信のために無線リソースが割り当て可能な部分帯域内で前記第2の無線伝送方式を用いた通信を行い、
前記部分帯域は、前記第2の無線伝送方式を用いた前記通信のために確保された所定の帯域幅を有し、
前記部分帯域は、前記第1の無線伝送方式の通信よりも前記第2の無線伝送方式の通信のために無線リソースが優先的に割り当てられる帯域であり、
前記部分帯域は、前記第1の無線伝送方式の通信のためにも無線リソースが割り当て可能な帯域であり、
前記第1の無線伝送方式は、周波数軸上で不連続なリソース割当てが可能なマルチキャリア伝送方式であり、
前記第2の無線伝送方式は、周波数軸上で連続的なリソース割当てがなされるシングルキャリア伝送方式であり、
前記端末装置は、
前記システム周波数帯域内で前記第1の無線伝送方式を用いた通信を行い、
前記部分帯域内で前記第2の無線伝送方式を用いた通信を行う、
システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信装置、方法、プログラム、コンピュータに読み取り可能な非一時的記録媒体、及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP(3rd Generation Partnership Project)で標準化されたLTE(Long Term Evolution)では、アップリンクのデータ送受信に用いる無線伝送方式としてDFT-S-OFDM(Discrete Fourier Transform Spread Orthogonal Frequency Division Multiplexing)が採用されている(非特許文献1)。DFT-S-OFDMでは、DFT(Discrete Fourier Transform)出力からIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)入力へのマッピングを、周波数軸上で連続するサブキャリアに限定することにより、ピーク電力の低いシングルキャリア信号が生成され、広いカバレッジを実現できる。
【0003】
一方、現在、3GPPでは、LTEよりさらに広帯域な周波数に対応するNR(New Radio)の標準化が行われている。NRでは、より柔軟な無線リソース割り当てを行うために、アップリンクのデータ送受信に用いる無線伝送方式として、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)が採用されている。OFDMはマルチキャリア伝送方式であり、周波数軸上で不連続な無線リソースが割り当てられるため、割り当ての柔軟性が高い。しかし、ピーク電力はシングルキャリア伝送方式と比べて高く、カバレッジが狭くなる。
【0004】
そこで、3GPPでは、カバレッジ拡大のため、NRのアップリンクデータ送受信に用いる無線伝送方式としてDFT-S-OFDMも併せて採用された(非特許文献2)。なお、特許文献1には、DFT-S-OFDMとClustered-DFT-S-OFDMとを用いる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2011-142404号公報
【非特許文献】
【0006】
【文献】3GPP TS 36.211 (V8.6.0), “Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical channels and modulation,” Mar. 2009.
【文献】3GPP TR 38.802 V1.2.0, “3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Study on New Radio (NR) Access Technology; Physical Layer Aspects (Release 14)”, February 2017.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述したように、OFDMとDFT-S-OFDMとの両方が無線伝送方式として採用されたので、同一の伝送時間間隔内で、OFDMの送信とDFT-S-OFDMの送信とが混在し得る。何の制限もなくこのような無線伝送方式が混在すると、無線通信に関する制御が困難に又は非効率的になり得る。
【0008】
本発明の目的は、無線伝送方式が混在する場合に無線通信に関する制御をより適切に行うことを可能にする無線通信装置、方法、プログラム、コンピュータに読み取り可能な非一時的記録媒体、及びシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様に係る無線通信装置は、周波数帯域内で第1の無線伝送方式を用いた通信を行う無線通信処理部を備え、上記無線通信処理部は、上記周波数帯域のうちの、第2の無線伝送方式を用いた通信のために無線リソースが割り当て可能な部分帯域内で、上記第2の無線伝送方式を用いた通信を行う。
【0010】
本発明の一態様に係る方法は、周波数帯域内で第1の無線伝送方式を用いた通信を行うことと、上記周波数帯域のうちの、第2の無線伝送方式を用いた通信のために無線リソースが割り当て可能な部分帯域内で、上記第2の無線伝送方式を用いた通信を行うことと、を含む。
【0011】
本発明の一態様に係るプログラムは、周波数帯域内で第1の無線伝送方式を用いた通信を行うことと、上記周波数帯域のうちの、第2の無線伝送方式を用いた通信のために無線リソースが割り当て可能な部分帯域内で、上記第2の無線伝送方式を用いた通信を行うことと、をプロセッサに実行させる。
【0012】
本発明の一態様に係るコンピュータに読み取り可能な非一時的記録媒体は、周波数帯域内で第1の無線伝送方式を用いた通信を行うことと、上記周波数帯域のうちの、第2の無線伝送方式を用いた通信のために無線リソースが割り当て可能な部分帯域内で、上記第2の無線伝送方式を用いた通信を行うことと、をプロセッサに実行させるプログラムを記録する。
【0013】
本発明の一態様に係るシステムは、基地局と、端末装置と、を含み、上記基地局は、周波数帯域内で第1の無線伝送方式を用いた通信を行い、上記周波数帯域のうちの、第2の無線伝送方式を用いた通信のために無線リソースが割り当て可能な部分帯域内で、上記第2の無線伝送方式を用いた通信を行い、上記端末装置は、上記周波数帯域内で上記第1の無線伝送方式を用いた通信を行い、上記部分帯域内で上記第2の無線伝送方式を用いた通信を行う。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、無線伝送方式が混在する場合に無線通信に関する制御をより適切に行うことが可能になる。なお、本発明により、当該効果の代わりに、又は当該効果とともに、他の効果が奏されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】DFT-S-OFDMの信号生成のブロック図である。
図2】OFDMの信号生成のブロック図である。
図3】リソースブロックの割当ての例を説明するための説明図である。
図4】第1の実施形態に係るシステムの概略的な構成の例を示す説明図である。
図5】第1の実施形態に係る基地局の概略的な構成の例を示すブロック図である。
図6】第1の実施形態に係る端末装置の概略的な構成の例を示すブロック図である。
図7】第1の実施形態に係る部分帯域の例を説明するための説明図である。
図8】第1の実施形態に係る部分帯域の他の例を説明するための説明図である。
図9】第1の実施形態に係る領域の識別情報の例を説明するための説明図である。
図10】第1の実施形態に係る局所識別情報の例を説明するための説明図である。
図11】ツリーベース表現による無線リソースの識別情報の例を説明するための説明図である。
図12】第1の実施形態に係る局所識別情報の他の例を説明するための説明図である。
図13】第1の実施形態に係る通信処理の概略的な流れの例を説明するためのシーケンス図である。
図14】第1の実施形態の第1の変形例に係るリソース割当ての例を説明するための説明図である。
図15】第2の実施形態に係る無線通信装置の概略的な構成の例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、同様に説明されることが可能な要素については、同一の符号を付することにより重複説明が省略され得る。
【0017】
説明は、以下の順序で行われる。
1.関連技術
2.本発明の実施形態の概要
3.第1の実施形態
3.1.システムの構成
3.2.基地局の構成
3.3.端末装置の構成
3.4.技術的特徴
3.5.変形例
4.第2の実施形態
4.1.無線通信装置の構成
4.2.技術的特徴
【0018】
<<1.関連技術>>
本発明の実施形態に関連する技術として、DFT-S-OFDM及びOFDMを説明する。
【0019】
(1)DFT-S-OFDM
図1は、DFT-S-OFDMの信号生成のブロック図である。図1を参照すると、変調信号について、離散フーリエ変換(DFT)(11)、サブキャリアマッピング(13)、逆高速フーリエ変換(IFFT)(15)、及びサイクリックプレフィクス(CP)の付加(17)が行われる。
【0020】
DFT-S-OFDMでは、DFT出力からIFFT入力へのマッピングを、周波数軸上で連続するサブキャリアに限定することにより、ピーク電力の低いシングルキャリア信号が生成され、広いカバレッジを実現できる。
【0021】
(2)OFDM
図2は、OFDMの信号生成のブロック図である。図2を参照すると、変調信号について、サブキャリアマッピング(21)、逆高速フーリエ変換(IFFT)(23)、及びサイクリックプレフィクス(CP)の付加(25)が行われる。
【0022】
OFDMはマルチキャリア伝送方式であり、周波数軸上で不連続な無線リソースが割り当てられるため、割り当ての柔軟性が高い。しかし、ピーク電力はシングルキャリア伝送方式と比べて高く、カバレッジが狭くなる。
【0023】
<<2.本発明の実施形態の概要>>
まず、本発明の実施形態の概要を説明する。
【0024】
(1)技術的課題
3GPPでは、カバレッジ拡大のため、NRのアップリンクデータ送受信に用いる無線伝送方式としてOFDMだけではなくDFT-S-OFDMも採用された。このようにOFDMとDFT-S-OFDMとの両方が無線伝送方式として採用されたので、同一の伝送時間間隔内で、OFDMの送信とDFT-S-OFDMの送信とが混在し得る。何の制限もなくこのような無線伝送方式が混在すると、無線通信に関する制御が困難に又は非効率的になり得る。
【0025】
一例として、各基地局がOFDMの送信とDFT-S-OFDMの送信とを場当たり的に混在させると、基地局間での干渉制御又はCoMP(Coordinated Multi-point transmission/reception)が困難になり得る。
【0026】
別の例として、マルチキャリア伝送方式であるOFDMの送信に、周波数軸上で離散的な無線リソースが割り当てられ、離散的な細かい無線リソースが残り、その結果、シングルキャリア伝送方式であるDFT-S-OFDMの送信には、十分な無線リソースが割り当てられなくなり得る。即ち、DFT-S-OFDMの送信への無線リソースの割当てが限定的になり得る。具体的には、例えば、図3に示されるように、OFDMを用いるUEには、RB(Resource Block)#0、RB#1、RB#4及びRB#6が割り当てられ、RB#2、RB#3、RB#5及びRB#7が残る。一方、DFT-S-OFDMを用いるUEには周波数軸上で連続したRBのみが割り当て可能という制約があるので、このUEには最大でもRB#2及びRB#3の2RBしか割り当てられない。このように、DFT-S-OFDMの送信への無線リソースの割当てが限定的になり得る。
【0027】
さらに別の例として、DFT-S-OFDMの送信が限定的に行われるような場合には、DFT-S-OFDMに割り当てられる無線リソースに制限がないと、リソース割当情報の情報量は維持され、シグナリングが非効率的になり得る。
【0028】
したがって、無線伝送方式が混在する場合に無線通信に関する制御をより適切に行うことを可能にすることが望ましい。
【0029】
(2)技術的特徴
本発明の実施形態では、例えば、無線通信装置(基地局/端末装置)は、周波数帯域内で第1の無線伝送方式(例えばOFDM)を用いた通信を行う。また、当該無線通信装置(基地局/端末装置)は、上記周波数帯域のうちの、第2の無線伝送方式(例えばDFT-S-OFDM)を用いた通信のために無線リソースが割り当て可能な部分帯域内で、上記第2の無線伝送方式を用いた通信を行う。
【0030】
これにより、例えば、無線伝送方式が混在する場合に無線通信に関する制御をより適切に行うことが可能になる。
【0031】
なお、上述した技術的特徴は本発明の実施形態の具体的な一例であり、当然ながら、本発明の実施形態は上述した技術的特徴に限定されない。
【0032】
<<3.第1の実施形態>>
続いて、図4図14を参照して、本発明の第1の実施形態を説明する。
【0033】
<3.1.システムの構成>
まず、図4を参照して、第1の実施形態に係るシステム1の構成の例を説明する。図4は、第1の実施形態に係るシステム1の概略的な構成の例を示す説明図である。図4を参照すると、システム1は、基地局100及び端末装置200を含む。
【0034】
図4には、2つの端末装置200(端末装置200A及び端末装置200B)が示されているが、システム1は、3つ以上の端末装置200を含んでもよい。ここでは、2つの端末装置200の区別が必要な場合には、端末装置200A及び端末装置200Bと記載するが、2つの端末装置200の区別が不要な場合には、単に端末装置200と記載する。
【0035】
例えば、システム1は、3GPP(Third Generation Partnership Project)の規格(standard)/仕様(specification)に準拠したシステムである。より具体的には、例えば、システム1は、第5世代(5G)/NR(New Radio)の規格/仕様に準拠したシステムであってもよい。当然ながら、システム1は、これらの例に限定されない。
【0036】
(1)基地局100
基地局100は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network:RAN)のノードであり、カバレッジエリア内に位置する端末装置(例えば、端末装置200)との無線通信を行う。
【0037】
例えば、基地局100は、5GにおけるgNB(generation Node B)であってもよい。基地局100は、複数のユニット(又は複数のノード)を含んでもよい。当該複数のユニット(又は複数のノード)は、上位のプロトコルレイヤの処理を行う第1ユニット(又は第1ノード)と、下位のプロトコルレイヤの処理を行う第2ユニット(又は第2ノード)とを含んでもよい。一例として、上記第1ユニットは、中央ユニット(Center/Central Unit:CU)と呼ばれてもよく、上記第2のユニットは、分散ユニット(Distributed Unit:DU)又はアクセスユニット(Access Unit:AU)と呼ばれてもよい。別の例として、上記第1ユニットは、デジタルユニット(Digital Unit:DU)と呼ばれてもよく、上記第2ユニットは、無線ユニット(Radio Unit:RU)又はリモートユニット(Remote Unit:RU)と呼ばれてもよい。上記DU(Digital Unit)は、BBU(Base Band Unit)であってもよく、上記RUは、RRH(Remote Radio Head)又はRRU(Remote Radio Unit)であってもよい。当然ながら、上記第1ユニット(又は第1のノード)及び上記第2ユニット(又は第2のノード)の呼称は、この例に限定されない。あるいは、基地局100は、単一のユニット(又は単一のノード)であってもよい。この場合に、基地局100は、上記複数のユニットのうちの1つ(例えば、上記第1ユニット及び上記第2ユニットの一方)であってもよく、上記複数のユニットのうちの他のユニット(例えば、上記第1ユニット及び上記第2ユニットの他方)と接続されていてもよい。
【0038】
(2)端末装置200
端末装置200は、基地局との無線通信を行う。例えば、端末装置200は、基地局100のカバレッジエリア内に位置する場合に、基地局100との無線通信を行う。例えば、端末装置200は、UE(User Equipment)である。
【0039】
<3.2.基地局の構成>
次に、図5を参照して、第1の実施形態に係る基地局100の構成の例を説明する。図5は、第1の実施形態に係る基地局100の概略的な構成の例を示すブロック図である。図5を参照すると、基地局100は、無線通信部110、ネットワーク通信部120、記憶部130及び処理部140を備える。
【0040】
(1)無線通信部110
無線通信部110は、信号を無線で送受信する。例えば、無線通信部110は、端末装置からの信号を受信し、端末装置への信号を送信する。
【0041】
(2)ネットワーク通信部120
ネットワーク通信部120は、ネットワークから信号を受信し、ネットワークへ信号を送信する。
【0042】
(3)記憶部130
記憶部130は、基地局100の動作のためのプログラム(命令)及びパラメータ、並びに様々なデータを、一時的に又は恒久的に記憶する。当該プログラムは、基地局100の動作のための1つ以上の命令を含む。
【0043】
(4)処理部140
処理部140は、基地局100の様々な機能を提供する。処理部140は、無線通信処理部141及びネットワーク通信処理部143を含む。なお、処理部140は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部140は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。無線通信処理部141及びネットワーク通信処理部143の具体的な動作は、後に詳細に説明する。
【0044】
例えば、処理部140(無線通信処理部141)は、無線通信部110を介して端末装置(例えば、端末装置200)と通信する。例えば、処理部140(ネットワーク通信処理部143)は、ネットワーク通信部120を介して他のネットワークノード(例えば、他の基地局又はコアネットワークノード)と通信する。
【0045】
(5)実装例
無線通信部110は、アンテナ及び高周波(Radio Frequency:RF)回路等により実装されてもよく、当該アンテナは、指向性アンテナであってもよい。ネットワーク通信部120は、ネットワークアダプタ並びに/又はネットワークインタフェースカード等により実装されてもよい。記憶部130は、メモリ(例えば、不揮発性メモリ及び/若しくは揮発性メモリ)並びに/又はハードディスク等により実装されてもよい。処理部140は、ベースバンド(Baseband:BB)プロセッサ及び/又は他の種類のプロセッサ等の1つ以上のプロセッサにより実装されてもよい。無線通信処理部141及びネットワーク通信処理部143は、同一のプロセッサにより実装されてもよく、別々に異なるプロセッサにより実装されてもよい。上記メモリ(記憶部130)は、上記1つ以上のプロセッサ内に含まれていてもよく、又は、上記1つ以上のプロセッサ外にあってもよい。
【0046】
基地局100は、プログラム(命令)を記憶するメモリと、当該プログラム(命令)を実行可能な1つ以上のプロセッサとを含んでもよい。当該1つ以上のプロセッサは、上記プログラムを実行して、処理部140の動作(無線通信処理部141及びネットワーク通信処理部143の動作)を行ってもよい。上記プログラムは、処理部140の動作(無線通信処理部141及びネットワーク通信処理部143の動作)をプロセッサに実行させるプログラムであってもよい。
【0047】
なお、基地局100は、仮想化されていてもよい。即ち、基地局100は、仮想マシンとして実装されてもよい。この場合に、基地局100(仮想マシン)は、プロセッサ及びメモリ等を含む物理マシン(ハードウェア)及びハイパーバイザ上で仮想マシンとして動作してもよい。
【0048】
<3.3.端末装置の構成>
次に、図6を参照して、第1の実施形態に係る端末装置200の構成の例を説明する。図6は、第1の実施形態に係る端末装置200の概略的な構成の例を示すブロック図である。図6を参照すると、端末装置200は、無線通信部210、記憶部220及び処理部230を備える。
【0049】
(1)無線通信部210
無線通信部210は、信号を無線で送受信する。例えば、無線通信部210は、基地局からの信号を受信し、基地局への信号を送信する。
【0050】
(2)記憶部220
記憶部220は、端末装置200の動作のためのプログラム(命令)及びパラメータ、並びに様々なデータを、一時的に又は恒久的に記憶する。当該プログラムは、端末装置200の動作のための1つ以上の命令を含む。
【0051】
(3)処理部230
処理部230は、端末装置200の様々な機能を提供する。処理部230は、無線通信処理部231を含む。なお、処理部230は、この構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部230は、この構成要素の動作以外の動作も行い得る。無線通信処理部231の具体的な動作は、後に詳細に説明する。
【0052】
例えば、処理部230(無線通信処理部231)は、無線通信部210を介して基地局(例えば、基地局100)と通信する。
【0053】
(4)実装例
無線通信部210は、アンテナ及び高周波(RF)回路等により実装されてもよい。記憶部220は、メモリ(例えば、不揮発性メモリ及び/若しくは揮発性メモリ)並びに/又はハードディスク等により実装されてもよい。処理部230は、ベースバンド(BB)プロセッサ及び/又は他の種類のプロセッサ等の1つ以上のプロセッサにより実装されてもよい。上記メモリ(記憶部220)は、上記1つ以上のプロセッサ内に含まれていてもよく、又は、上記1つ以上のプロセッサ外にあってもよい。一例として、処理部230は、SoC(System on Chip)内で実装されてもよい。
【0054】
端末装置200は、プログラム(命令)を記憶するメモリと、当該プログラム(命令)を実行可能な1つ以上のプロセッサとを含んでもよい。当該1つ以上のプロセッサは、上記プログラムを実行して、処理部230の動作(無線通信処理部231の動作)を行ってもよい。上記プログラムは、処理部230の動作(無線通信処理部231の動作)をプロセッサに実行させるプログラムであってもよい。
【0055】
<3.4.技術的特徴>
次に、図7図13を参照して、第1の実施形態に係る技術的特徴を説明する。
【0056】
基地局100(無線通信処理部141)は、周波数帯域内で第1の無線伝送方式を用いた通信を行う。また、基地局100(無線通信処理部141)は、上記周波数帯域のうちの、第2の無線伝送方式を用いた通信のために無線リソースが割り当て可能な部分帯域内で、上記第2の無線伝送方式を用いた通信を行う。
【0057】
端末装置200(無線通信処理部231)は、上記周波数帯域内で上記第1の無線伝送方式を用いた通信を行う。また、端末装置200(無線通信処理部231)は、上記部分帯域内で上記第2の無線伝送方式を用いた通信を行う。
【0058】
(1)無線伝送方式
例えば、上記第1の無線伝送方式は、マルチキャリア伝送方式であり、上記第2の無線伝送方式は、シングルキャリア伝送方式である。
【0059】
また、例えば、上記第1の無線伝送方式は、第1の多重方式であり、上記第2の無線伝送方式は、第2の多重方式である。
【0060】
より具体的には、例えば、上記第1の無線伝送方式は、OFDMであり、上記第2の無線伝送方式は、DFT-S-OFDMである。
【0061】
(2)通信
例えば、上記第1の無線伝送方式を用いた上記通信、及び上記第2の無線伝送方式を用いた上記通信は、データチャネルの通信である。
【0062】
例えば、上記第1の無線伝送方式を用いた上記通信、及び上記第2の無線伝送方式を用いた上記通信は、アップリンク通信である。この場合に、例えば、上記データチャネルは、物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Chanel:PUSCH)である。
【0063】
(3)周波数帯域
例えば、上記周波数帯域は、セルラーシステム(又は移動体通信システム)の周波数帯域である。例えば、上記周波数帯域は、セルラーシステムのシステム帯域又はコンポーネントキャリアである。
【0064】
(4)部分帯域
例えば、上記部分帯域は、2リソースブロック以上の帯域幅をもつ。換言すると、上記部分帯域は、連続する2つ以上のリソースブロックを含む。また、上記部分帯域は、6リソースブロックの帯域幅をもっていてもよい。この場合、上記部分帯域は、ナローバンド(狭帯域)と呼ばれてもよい。
【0065】
また、例えば、上記部分帯域は、上記第1の無線伝送方式の通信のために無線リソースが割り当て不能な帯域である。即ち、基地局100(無線通信処理部141)及び端末装置200(無線通信処理部231)は、上記周波数帯域のうちの上記部分帯域以外の領域内で上記第1の無線伝送方式を用いた通信を行い、上記部分帯域内では上記第1の無線伝送方式を用いた通信を行わない。
【0066】
図7は、第1の実施形態に係る部分帯域の一例を説明するための説明図である。図7を参照すると、8つのリソースブロック(RB#0~#7)を含む周波数帯域が示されている。この例では、RB#2~#5を含む帯域が、DFT-S-OFDMを用いた通信のために無線リソースが割り当て可能な部分帯域として指定されている。即ち、この例では、基地局100は、RB#2~#5を含む部分帯域内でDFT-S-OFDMを用いた通信を行う。また、端末装置200も、当該部分帯域内でDFT-S-OFDMを用いた通信を行う。一方、RB#0~#1を含む帯域と、RB#6~#7を含む帯域とが、OFDMを用いた通信のために無線リソースが割り当て可能である。即ち、この例では、基地局100は、RB#0~#1を含む帯域及びRB#6~#7を含む帯域内で、OFDMを用いた通信を行う。また、端末装置200も、これらの帯域内でOFDMを用いた通信を行う。一例として、あるサブフレーム内で、端末装置200Aは、部分帯域(RB#2~#5)内でDFT-S-OFDMを用いた通信を行い、端末装置200Bは、他の領域(RB#0、#1、#6、#7)内でOFDMを用いた通信を行う。
【0067】
この例によれば、DFT-S-OFDMを用いる端末装置に最大4RBを割り当てることが可能である。このように、第1の無線伝送方式(OFDM)の通信に起因して第2の無線伝送方式(DFT-S-OFDM)の送信に十分な無線リソースが割り当てられなくなることが、回避され得る。
【0068】
なお、上記第2の無線伝送方式(例えばDFT-S-OFDM)を用いた通信のために無線リソースが割り当て可能な複数の部分帯域が、指定されてもよい。例えば、図8に示される例のように、RB#0~#1を含む帯域と、RB#6~#7を含む帯域とが、DFT-S-OFDMを用いた通信のために無線リソースが割り当て可能な2つの部分帯域として指定されてもよい。
【0069】
また、上記部分帯域は、(2リソースブロック以上ではなく)1.4MHzよりも大きい帯域幅をもっていてもよい。
【0070】
上述したように、上記部分帯域は、上記周波数帯域のうちの、上記第2の無線伝送方式を用いた通信のために無線リソースが割り当て可能な帯域であるが、換言すると、上記第2の無線伝送方式を用いた通信のために確保(reserve)された帯域とも言え得る。また、上記部分帯域は、「周波数領域」又は「無線リソース領域」(これらに限られない)のように他の名称で呼ばれてもよい。
【0071】
(5)端末装置への制御情報の送信
(5-1)部分帯域
例えば、基地局100(無線通信処理部141)は、上記部分帯域を示す第1の制御情報を端末装置200へ送信する。そして、端末装置200(無線通信処理部231)は、上記第1の制御情報を基地局100から受信する。
【0072】
具体的には、例えば、基地局100(無線通信処理部141)は、上記第1の制御情報を含むRRC(Radio Resource Control)メッセージを端末装置200へ送信する。そして、端末装置200(無線通信処理部231)は、当該RRCメッセージを受信する。上記RRCメッセージは、システム情報であってもよく、又は専用メッセージ(dedicated message)であってもよい。
【0073】
あるいは、基地局100(無線通信処理部141)は、上記第1の制御情報を含むMAC(Medium Access Control)制御エレメントを端末装置200へ送信してもよい。そして、端末装置200(無線通信処理部231)は、当該MAC制御エレメントを受信してもよい。
【0074】
これにより、例えば、端末装置200が上記部分帯域を知ることが可能になる。さらに、後述するように、例えばリソース割当情報のオーバヘッドを削減することが可能になる。また、例えば、上記部分帯域を変更することが可能になる。
【0075】
一例として、上記第1の制御情報は、上記部分帯域に含まれるRBのうちの最初のRBの識別情報(図7の例では#2)と、上記部分帯域に含まれるRBの数を示す情報(図7の例では4)とを含む。
【0076】
別の例として、複数のRBからなる領域に識別情報が付与されてもよく、上記第1の制御情報は、上記部分帯域に含まれる領域の識別情報を含んでもよい。例えば、図9に示される例のように、RB#0及びRB#1からなる領域に#0が識別情報として付与され、RB#2及びRB#3からなる領域に#1が識別情報として付与され、RB#4及びRB#5からなる領域に#2が識別情報として付与され、RB#6及びRB#7からなる領域に#3が識別情報として付与されてもよい。この場合に、上記第1の制御情報は、#1及び#2(上記部分帯域に含まれる領域の識別情報)を含んでもよい。あるいは、上記第1の制御情報は、上記部分帯域に含まれる最初の領域の識別情報(#1)と、上記部分帯域に含まれる領域の数を示す情報(2)とを含んでもよい。
【0077】
(5-2)無線伝送方式
例えば、基地局100(無線通信処理部141)は、上記第1の無線伝送方式及び上記第2の無線伝送方式のいずれを用いるかを示す第2の制御情報を端末装置200へ送信する。そして、端末装置200(無線通信処理部231)は、上記第2の制御情報を基地局100から受信する。
【0078】
具体的には、例えば、基地局100(無線通信処理部141)は、上記第2の制御情報を含むDCI(Downlink Control Information)を端末装置200へ送信する。あるいは、基地局100(無線通信処理部141)は、上記第2の制御情報を含むMAC制御エレメントを端末装置200へ送信してもよい。
【0079】
例えば、上記第2の制御情報は、1ビットの情報であり、0により上記第1の無線伝送方式を用いることを示し、1により上記第2の無線伝送方式を使用することを示す。あるいは、上記第2の制御情報は、0により上記第2の無線伝送方式を用いることを示し、1により上記第1の無線伝送方式を使用することを示してもよい。
【0080】
これにより、例えば、上記第1の無線伝送方式及び上記第2の無線伝送方式のうちのより好ましい方を使用することが可能になる。また、DCIを用いることにより、無線伝送方式をサブフレームごとに動的に切り替えることが可能になる。この切り替えは、シンボル又はスロット単位で行われてもよい。
【0081】
(5-3)無線リソース
例えば、基地局100(無線通信処理部141)は、端末装置200に割り当てられる無線リソースを示すリソース割当情報を端末装置200へ送信する。より具体的には、例えば、基地局100(無線通信処理部141)は、当該リソース割当情報を含むDCIを端末装置200へ送信する。
【0082】
例えば、上記部分帯域内の無線リソースは、上記部分帯域内で局所的に当該無線リソースを識別するための局所識別情報を有する。この場合に、基地局100(無線通信処理部141)は、リソース割当情報として上記局所識別情報を端末装置200へ送信する。端末装置200(無線通信処理部231)は、リソース割当情報として上記局所識別情報を基地局100から受信する。
【0083】
さらに、上記周波数帯域のうちの上記部分帯域以外の領域内の無線リソースも、当該領域内で局所的に当該無線リソースを識別するためのさらなる局所識別情報を有してもよい。この場合に、基地局100(無線通信処理部141)は、リソース割当情報として上記さらなる局所識別情報を端末装置200へ送信してもよい。端末装置200(無線通信処理部231)は、リソース割当情報として上記さらなる局所識別情報を基地局100から受信してもよい。
【0084】
図10は、第1の実施形態に係る局所識別情報の一例を説明するための説明図である。図10を参照すると、図7の例と同様に、8つのリソースブロック(RB#0~#7)を含む周波数帯域が示されている。この例でも、図7の例と同様に、RB#2~#5を含む帯域が、DFT-S-OFDMを用いた通信のために無線リソースが割り当て可能な部分帯域である。括弧内に記載されているように、上記部分帯域内のRB#2~#5は、それぞれ#0~#3の局所識別情報を有する。例えば、端末装置200Aのためのリソース割当情報として、割り当てられるRBのうちの最初のRBの局所識別情報と、割り当てられるRBの数を示す情報(又は割り当てられるRBのうちの最後のRBの局所識別情報)とが、端末装置200Aへ送信される。さらに、この例では、上記部分帯域以外の領域内のRB#0、#1、#6、#7も、当該領域内で局所的にRB#0、#1、#6、#7を識別するためのさらなる局所識別情報として、それぞれ#0~#3を有する。例えば、端末装置200Bのためのリソース割当情報として、当該さらなる局所識別情報が端末装置200Bへ送信される。これにより、リソース割当情報の情報量が減少し得る。
【0085】
なお、上記局所識別情報は、上述したように個々のRBを示す情報に限られない。例えば、上記局所識別情報は、RBの組合せを示す情報であってもよい。例えば、図11に示されるように、ツリーベースの表現を用いると、RB#0~#7内の連続するRBの組合せは、0~35のインデックスにより識別可能である。このようなツリーベースの表現を用いる場合に、例えば、図12に示されるように、部分帯域(RB#2~#5)内の無線リソース(連続するRBの組合せ)は、0~9のインデックスのうちの1つを局所識別情報として有してもよい。これにより、例えば、リソース割当情報の情報量は、(0~35のための)6ビットから(0~9のための)4ビットへ減少する。
【0086】
以上のように、局所識別情報を用いることにより、例えば、リソース割当情報のオーバヘッドを削減することが可能になる。
【0087】
上記DCIは、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)で送信されてもよく、又は、MPDCCH(Machine Type Communications PDCCH)で送信されてもよい。
【0088】
例えばDCIのフォーマットは、Format6-0A、6-0B、6-1A、6-1B、又は6-2であってもよい。この場合、DCIは、PDSCH又はPUSCHのrepetition numberを含んでもよい。
【0089】
またDCIがrepetition numberを含む場合、第1の制御情報及び第2の制御情報の少なくとも一方を、repetition numberに対応するサブフレーム数ごとに動的に切り替えるように、システムが設定されてもよい。さらにDCIが、第1の制御情報及び第2の制御情報の少なくとも一方をrepetition numberに対応するサブフレーム数ごとに動的に切り替えることを示す制御情報を含んでもよい。なお第1の制御情報及び第2の制御情報の少なくとも一方は、繰り返し送信されるサブフレーム同士で異なってもよく、これを示す制御情報がDCIに含まれていてもよい。
【0090】
(6)他の基地局への制御情報の送信
例えば、基地局100(ネットワーク通信処理部143)は、上記部分帯域を示す第3の制御情報を他の基地局へ送信する。
【0091】
より具体的には、例えば、基地局100(ネットワーク通信処理部143)は、上記第3の制御情報を含むメッセージを、Xnインターフェースを介して他の基地局へ送信する。当該メッセージは、上記第3の制御情報の有効期間等を示す他の情報をさらに含んでもよい。また、当該メッセージは、干渉制御又はCoMPのためのメッセージであってもよい。
【0092】
これにより、例えば、2つの無線伝送方式が混在する場合でも基地局間での干渉制御又はCoMPをより適切に行うことが可能になる。
【0093】
(7)測定
上述したように、例えば、上記第1の無線伝送方式を用いた上記通信、及び上記第2の無線伝送方式を用いた上記通信は、アップリンク通信である。
【0094】
例えば、端末装置200(無線通信処理部231)は、上記部分帯域内で上記第2の無線伝送方式を用いたアップリンク通信を行う場合に、上記部分帯域内で測定のためのアップリンクリファレンス信号を送信し、上記部分帯域外で当該アップリンクリファレンス信号を送信しない。即ち、アップリンクリファレンス信号の送信は、上記部分帯域(例えばRB#2~#5)内に制限される。例えば、上記測定は、基地局100による伝搬路品質の測定である。これにより、例えば、基地局100による伝搬路品質の測定の精度を向上させることが可能になる。
【0095】
(8)処理の流れ
図13を参照して、第1の実施形態に係る通信処理の例を説明する。図13は、第1の実施形態に係る通信処理の概略的な流れの例を説明するためのシーケンス図である。
【0096】
基地局100は、部分帯域を示す第1の制御情報を端末装置200へ送信する(S301)。端末装置200は、上記第1の制御情報を基地局100から受信する。例えば、基地局100は、上記第1の制御情報を含むRRCメッセージ(又はMAC制御エレメント)を送信する。
【0097】
基地局100は、第1の無線伝送方式及び第2の無線伝送方式のいずれを用いるかを示す第2の制御情報、及びリソース割当情報を、端末装置200へ送信する(S303)。端末装置200は、上記第2の制御情報及び上記リソース割当情報を基地局100から受信する。例えば、基地局100は、上記第2の制御情報及び上記リソース割当情報を含むDCIを送信する。
【0098】
端末装置200は、上記第1の制御情報、上記第2の制御情報及び上記リソース割当情報に基づいて、データを基地局100へ送信する(S305)。基地局100は、当該データを受信する。
【0099】
<3.5.変形例>
次に、図14を参照して、第1の実施形態の変形例を説明する。
【0100】
(1)第1の変形例
上述したように、例えば、上記部分帯域は、上記第1の無線伝送方式の通信のために無線リソースが割り当て不能な帯域である。しかし、第1の実施形態はこの例に限定されない。
【0101】
第1の実施形態の第1の変形例として、上記部分帯域は、上記第1の無線伝送方式の通信のためにも無線リソースが割り当て可能な帯域であってもよい。即ち、基地局100(無線通信処理部141)及び端末装置200(無線通信処理部231)は、上記周波数帯域のうちの上記部分帯域以外の領域内に限られず、上記部分帯域内でも、上記第1の無線伝送方式を用いた通信を行ってもよい。この場合に、例えば、上記部分帯域は、上記第1の無線伝送方式の通信よりも上記第2の無線伝送方式の通信のために無線リソースが優先的に割り当てられる帯域であってもよい。
【0102】
図14は、第1の実施形態の第1の変形例に係るリソース割当ての一例を説明するための説明図である。図14を参照すると、図7の例と同様に、8つのリソースブロック(RB#0~#7)を含む周波数帯域が示されている。この例でも、図7の例と同様に、RB#2~#5を含む帯域が、DFT-S-OFDMを用いた通信のために無線リソースが割り当て可能な部分帯域である。とりわけ、第1の変形例では、RB#0、#1、#6、#7のみではなく、RB#0~#7全体が、OFDMを用いた通信のために無線リソースが割り当て可能である。ただし、RB#2~#5は、DFT-S-OFDMを用いた通信のために優先的に割り当てられる。
【0103】
これにより、例えば、無線リソースをより無駄なく使用することが可能になる。
【0104】
(2)第2の変形例
上述したように、例えば、上記周波数帯域は、セルラーシステムのシステム帯域又はコンポーネントキャリアである。しかし、第1の実施形態はこの例に限定されない。
【0105】
第1の実施形態の第2の変形例として、上記周波数帯域は、システム帯域又はコンポーネントキャリアの一部であってもよい。当該一部は、端末装置200の最大送信帯域幅(又は最大受信帯域幅)に応じた帯域であってもよい。
【0106】
(3)第3の変形例
上述したように、例えば、上記第1の無線伝送方式を用いた上記通信、及び上記第2の無線伝送方式を用いた上記通信は、アップリンク通信である。しかし、第1の実施形態はこの例に限定されない。
【0107】
第1の実施形態の第3の変形例として、上記第1の無線伝送方式を用いた上記通信、及び上記第2の無線伝送方式を用いた上記通信は、ダウンリンク通信であってもよい。
【0108】
この場合に、例えば、端末装置200(無線通信処理部231)は、上記部分帯域についての伝搬路品質を測定し、上記周波数帯域のうちの他の帯域についての伝搬路品質を測定しなくてもよい。即ち、端末装置200が測定を行う帯域は、上記部分帯域(例えばRB#2~#5)内に制限される。端末装置200は、上記部分帯域内の測定の結果を基地局100にフィードバックする。これにより、例えば、端末装置200による測定のための演算量を削減し、測定結果のフィードバックのオーバヘッドを削減することが可能になる。
【0109】
以上、第1の実施形態を説明した。第1の実施形態によれば、例えば、無線伝送方式が混在する場合に無線通信に関する制御をより適切に行うことが可能になる。
【0110】
<<4.第2の実施形態>>
続いて、図15を参照して、本発明の第2の実施形態を説明する。上述した第1の実施形態は、具体的な実施形態であるが、第2の実施形態は、より一般化された実施形態である。
【0111】
<4.1.無線通信装置の構成>
まず、図15を参照して、第2の実施形態に係る無線通信装置400の構成の例を説明する。図15は、第2の実施形態に係る無線通信装置400の概略的な構成の例を示すブロック図である。図15を参照すると、無線通信装置400は、無線通信処理部410を備える。
【0112】
無線通信処理部410の具体的な動作は、後に説明する。
【0113】
無線通信処理部410は、1つ以上のプロセッサ(BBプロセッサ及び/又は他の種類のプロセッサ等)及びメモリにより実装されてもよい。当該メモリは、当該1つ以上のプロセッサ内に含まれていてもよく、又は、上記1つ以上のプロセッサ外にあってもよい。一例として、無線通信処理部410は、SoC内で実装されてもよい。
【0114】
無線通信装置400は、プログラム(命令)を記憶するメモリと、当該プログラム(命令)を実行可能な1つ以上のプロセッサとを含んでもよい。当該1つ以上のプロセッサは、上記プログラムを実行して、無線通信処理部410の動作を行ってもよい。上記プログラムは、無線通信処理部410の動作をプロセッサに実行させるプログラムであってもよい。
【0115】
無線通信装置400は、仮想化されていてもよい。即ち、無線通信装置400は、仮想マシンとして実装されてもよい。この場合に、無線通信装置400(仮想マシン)は、プロセッサ及びメモリ等を含む物理マシン(ハードウェア)及びハイパーバイザ上で仮想マシンとして動作してもよい。
【0116】
なお、当然ながら、無線通信装置400は、無線通信処理部410以外の構成要素をさらに備えてもよい。例えば、無線通信装置400は、第1の実施形態と同様に、無線通信部、ネットワーク通信部(及びネットワーク通信処理部)並びに/若しくは記憶部をさらに備えてもよく、並びに/又は、他の構成要素をさらに備えてもよい。
【0117】
<4.2.技術的特徴>
次に、第2の実施形態に係る技術的特徴を説明する。
【0118】
無線通信装置400(無線通信処理部410)は、周波数帯域内で第1の無線伝送方式を用いた通信を行う。また、無線通信装置400(無線通信処理部410)は、上記周波数帯域のうちの、第2の無線伝送方式を用いた通信のために無線リソースが割り当て可能な部分帯域内で、上記第2の無線伝送方式を用いた通信を行う。
【0119】
例えば、無線通信装置400は、基地局である。一例として、無線通信装置400は、第1の実施形態に係る基地局100である。当然ながら、無線通信装置400は、他の基地局であってもよい。
【0120】
あるいは、無線通信装置400は、端末装置であってもよい。一例として、無線通信装置400は、第1の実施形態に係る端末装置200であってもよい。当然ながら、無線通信装置400は、他の端末装置であってもよい。
【0121】
一例として、無線伝送方式、通信、周波数帯域、部分帯域、端末装置への制御情報の送信、他の基地局への制御情報の送信、測定、及び処理の流れについての説明は、第1の実施形態における説明と同じである。よって、ここでは重複説明を省略する。なお、この場合には、無線通信処理部410は、第1の実施形態の無線通信処理部141又は無線通信処理部231と同様に動作してもよい。
【0122】
当然ながら、第2の実施形態はこの例に限定されない。
【0123】
以上、第2の実施形態を説明した。第2の実施形態によれば、例えば、無線伝送方式が混在する場合に無線通信に関する制御をより適切に行うことが可能になる。
【0124】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。これらの実施形態は例示にすぎないということ、及び、本発明のスコープ及び精神から逸脱することなく様々な変形が可能であるということは、当業者に理解されるであろう。
【0125】
例えば、本明細書に記載されている処理におけるステップは、必ずしもシーケンス図に記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、処理におけるステップは、シーケンス図として記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。また、処理におけるステップの一部が削除されてもよく、さらなるステップが処理に追加されてもよい。
【0126】
また、本明細書において説明した基地局の構成要素(例えば、無線通信処理部及び/又はネットワーク通信処理部)を備える装置(例えば、基地局を構成する複数の装置(又はユニット)のうちの1つ以上の装置(又はユニット)、又は上記複数の装置(又はユニット)のうちの1つのためのモジュール)が提供されてもよい。本明細書において説明した端末装置の構成要素(例えば、無線通信処理部)を備える装置(例えば、端末装置のためのモジュール)が提供されてもよい。また、上記構成要素の処理を含む方法が提供されてもよく、上記構成要素の処理をプロセッサに実行させるプログラムが提供されてもよい。また、当該プログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な非一時的記録媒体(Non-transitory computer readable medium)が提供されてもよい。当然ながら、このような装置、モジュール、方法、プログラム、及びコンピュータに読み取り可能な非一時的記録媒体も本発明に含まれる。
【0127】
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
【0128】
(付記1)
周波数帯域内で第1の無線伝送方式を用いた通信を行う無線通信処理部
を備え、
前記無線通信処理部は、前記周波数帯域のうちの、第2の無線伝送方式を用いた通信のために無線リソースが割り当て可能な部分帯域内で、前記第2の無線伝送方式を用いた通信を行う、
無線通信装置。
【0129】
(付記2)
前記第1の無線伝送方式は、マルチキャリア伝送方式であり、
前記第2の無線伝送方式は、シングルキャリア伝送方式である、
付記1に記載の無線通信装置。
【0130】
(付記3)
前記第1の無線伝送方式は、第1の多重方式であり、
前記第2の無線伝送方式は、第2の多重方式である、
付記1又は2に記載の無線通信装置。
【0131】
(付記4)
前記第1の無線伝送方式は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)であり、
前記第2の無線伝送方式は、DFT-S-OFDM(Discrete Fourier Transform Spread Orthogonal Frequency Division Multiplexing)である、
付記1~3のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【0132】
(付記5)
前記部分帯域は、前記第1の無線伝送方式の通信のために無線リソースが割り当て不能な帯域である、付記1~4のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【0133】
(付記6)
前記部分帯域は、前記第1の無線伝送方式の通信のためにも無線リソースが割り当て可能な帯域である、付記1~4のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【0134】
(付記7)
前記部分帯域は、前記第1の無線伝送方式の通信よりも前記第2の無線伝送方式の通信のために無線リソースが優先的に割り当てられる帯域である、付記6に記載の無線通信装置。
【0135】
(付記8)
前記無線通信装置は基地局である、付記1~7のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【0136】
(付記9)
前記無線通信処理部は、前記部分帯域を示す第1の制御情報を端末装置へ送信する、付記8に記載の無線通信装置。
【0137】
(付記10)
前記無線通信処理部は、前記第1の制御情報を含むRRC(Radio Resource Control)メッセージ又はMAC(Medium Access Control)制御エレメントを端末装置へ送信する、付記9に記載の無線通信装置。
【0138】
(付記11)
前記部分帯域内の無線リソースは、前記部分帯域内で局所的に当該無線リソースを識別するための局所識別情報を有し、
前記無線通信処理部は、リソース割当情報として前記局所識別情報を端末装置へ送信する、
付記9又は10に記載の無線通信装置。
【0139】
(付記12)
前記無線通信処理部は、前記第1の無線伝送方式及び前記第2の無線伝送方式のいずれを用いるかを示す第2の制御情報を端末装置へ送信する、付記8~11のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【0140】
(付記13)
前記無線通信処理部は、前記第2の制御情報を含むDCI(Downlink Control Information)を端末装置へ送信する、付記12に記載の無線通信装置。
【0141】
(付記14)
前記部分帯域を示す第3の制御情報を他の基地局へ送信するネットワーク通信処理部をさらに備える、付記8~13のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【0142】
(付記15)
前記無線通信装置は端末装置である、付記1~7のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【0143】
(付記16)
前記無線通信処理部は、前記部分帯域を示す第1の制御情報を基地局から受信する、付記15に記載の無線通信装置。
【0144】
(付記17)
前記部分帯域内の無線リソースは、前記部分帯域内で局所的に当該無線リソースを識別するための局所識別情報を有し、
前記無線通信処理部は、リソース割当情報として前記局所識別情報を基地局から受信する、
付記16に記載の無線通信装置。
【0145】
(付記18)
前記無線通信処理部は、前記第1の無線伝送方式及び前記第2の無線伝送方式のいずれを用いるかを示す第2の制御情報を基地局から受信する、付記15~17のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【0146】
(付記19)
前記第1の無線伝送方式を用いた前記通信、及び前記第2の無線伝送方式を用いた前記通信は、アップリンク通信であり、
前記無線通信処理部は、前記部分帯域内で前記第2の無線伝送方式を用いたアップリンク通信を行う場合に、前記部分帯域内で測定のためのアップリンクリファレンス信号を送信し、前記部分帯域外で当該アップリンクリファレンス信号を送信しない、
付記15~18のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【0147】
(付記20)
前記第1の無線伝送方式を用いた前記通信、及び前記第2の無線伝送方式を用いた前記通信は、ダウンリンク通信であり、
前記無線通信処理部は、前記部分帯域についての伝搬路品質を測定し、前記周波数帯域のうちの他の帯域についての伝搬路品質を測定しない、
付記15~18のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【0148】
(付記21)
前記第1の無線伝送方式を用いた前記通信、及び前記第2の無線伝送方式を用いた前記通信は、アップリンク通信である、付記1~18のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【0149】
(付記22)
前記第1の無線伝送方式を用いた前記通信、及び前記第2の無線伝送方式を用いた前記通信は、ダウンリンク通信である、付記1~18のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【0150】
(付記23)
前記第1の無線伝送方式を用いた前記通信、及び前記第2の無線伝送方式を用いた前記通信は、データチャネルの通信である、付記1~22のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【0151】
(付記24)
前記部分帯域は、2リソースブロック以上の帯域幅をもつ、付記1~23のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【0152】
(付記25)
前記部分帯域は、1.4MHzよりも大きい帯域幅をもつ、付記1~24のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【0153】
(付記26)
前記周波数帯域は、セルラーシステムの周波数帯域である、付記1~25のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【0154】
(付記27)
前記周波数帯域は、システム帯域又はコンポーネントキャリアである、付記1~26のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【0155】
(付記28)
周波数帯域内で第1の無線伝送方式を用いた通信を行うことと、
前記周波数帯域のうちの、第2の無線伝送方式を用いた通信のために無線リソースが割り当て可能な部分帯域内で、前記第2の無線伝送方式を用いた通信を行うことと、
を含む方法。
【0156】
(付記29)
周波数帯域内で第1の無線伝送方式を用いた通信を行うことと、
前記周波数帯域のうちの、第2の無線伝送方式を用いた通信のために無線リソースが割り当て可能な部分帯域内で、前記第2の無線伝送方式を用いた通信を行うことと、
をプロセッサに実行させるプログラム。
【0157】
(付記30)
周波数帯域内で第1の無線伝送方式を用いた通信を行うことと、
前記周波数帯域のうちの、第2の無線伝送方式を用いた通信のために無線リソースが割り当て可能な部分帯域内で、前記第2の無線伝送方式を用いた通信を行うことと、
をプロセッサに実行させるプログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な非一時的記録媒体。
【0158】
(付記31)
基地局と、
端末装置と、
を含み、
前記基地局は、
周波数帯域内で第1の無線伝送方式を用いた通信を行い、
前記周波数帯域のうちの、第2の無線伝送方式を用いた通信のために無線リソースが割り当て可能な部分帯域内で、前記第2の無線伝送方式を用いた通信を行い、
前記端末装置は、
前記周波数帯域内で前記第1の無線伝送方式を用いた通信を行い、
前記部分帯域内で前記第2の無線伝送方式を用いた通信を行う、
システム。
【0159】
この出願は、2017年7月25日に出願された日本出願特願2017-143394を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
【産業上の利用可能性】
【0160】
移動体通信システム(セルラーシステム)において、無線伝送方式が混在する場合に無線通信に関する制御をより適切に行うことができる。
【符号の説明】
【0161】
1 システム
100 基地局
141 無線通信処理部
143 ネットワーク通信処理部
200 端末装置
231 無線通信処理部
400 無線通信装置
410 無線通信処理部

図1
図2
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図15