(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-11
(45)【発行日】2023-12-19
(54)【発明の名称】無線アクセスネットワークノードのための方法及び無線アクセスネットワークノード
(51)【国際特許分類】
H04W 48/10 20090101AFI20231212BHJP
H04W 4/90 20180101ALI20231212BHJP
H04W 76/50 20180101ALI20231212BHJP
H04W 92/14 20090101ALI20231212BHJP
【FI】
H04W48/10
H04W4/90
H04W76/50
H04W92/14
(21)【出願番号】P 2021199715
(22)【出願日】2021-12-09
(62)【分割の表示】P 2020547441の分割
【原出願日】2019-01-09
【審査請求日】2021-12-09
(31)【優先権主張番号】201811011621
(32)【優先日】2018-03-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ティワリ クンダン
(72)【発明者】
【氏名】田村 利之
【審査官】石原 由晴
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/030430(WO,A1)
【文献】CATT,Consideration on PLMNs Connected to both 5GC and EPC[online],3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #101 R2-1801921,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_101/Docs/R2-1801921.zip>,2018年02月16日
【文献】Samsung R&D Institute UK, Interdigital Communications, Qualcomm Incorporated,Adding definition of the "5GS network feature support" information element[online],3GPP TSG-CT WG1 Meeting #109 C1-181166,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ct/WG1_mm-cc-sm_ex-CN1/TSGC1_109_Montreal/Docs/C1-181166.zip>,2018年02月16日
【文献】ZTE, vivo,Emergency service support indication per RAT[online],3GPP TSG-CT WG1 Meeting #109 C1-181057,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ct/WG1_mm-cc-sm_ex-CN1/TSGC1_109_Montreal/Docs/C1-181057.zip>,2018年02月13日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
EPC(Evolved Packet Core)及び5GC(5th Generation Core)の両方に接続される無線アクセスネットワークノードのための方法であって、
セルを制御し、
制御される前記セルにおいてブロードキャストされるsystem information block type 1メッセージをユーザ装置に送信し、前記system information block type 1メッセージは、前記セルが制限されたサービス状態(limited service state)におけるユーザ装置のためのEPCを介したIMS(Internet Protocol Multimedia Subsystem)緊急サービスのサポートに関連するims-EmergencySupport information、及び、前記セルが制限されたサービス状態におけるユーザ装置のための5GCを介したIMS緊急サービスのサポートに関連するims-EmergencySupport5GC informationの少なくともひとつを含むことが可能であり、
前記セルが制限されたサービス状態におけるユーザ装置のためのEPCを介したIMS緊急呼(emergency call)をサポートしない場合に
、前記ims-EmergencySupport informationを含
めないことにより、前記セルが制限されたサービス状態におけるユーザ装置のためのEPCを介したIMS緊急呼をサポートしていないことを示し、
前記セルが制限されたサービス状態におけるユーザ装置のための5GCを介したIMS緊急呼をサポートしない場合に
、前記ims-EmergencySupport5GC informationを含
めないことにより、前記セルが制限されたサービス状態におけるユーザ装置のための5GCを介したIMS緊急呼をサポ―トしていないことを示す、方法。
【請求項2】
前記system information block type 1メッセージに応じて前記セルが前記EPC及び前記5GCを介したIMS緊急サービスをサポートする場合であって、前記ユーザ装置により前記5GCにおける前記IMS緊急サービスが失敗したと判定された場合に、前記EPCに対するIMS緊急サービスが開始される、請求項1記載の方法。
【請求項3】
トランシーバとコントローラとを備え、EPC(Evolved Packet Core)及び5GC(5th Generation Core)の両方に接続される無線アクセスネットワークノードであって、
前記コントローラは、
セルを制御し、
制御される前記セルにおいてブロードキャストされるsystem information block type 1メッセージをユーザ装置に送信し、前記system information block type 1メッセージは、前記セルが制限されたサービス状態(limited service state)におけるユーザ装置のためのEPCを介したIMS(Internet Protocol Multimedia Subsystem)緊急サービスのサポートに関連するims-EmergencySupport information、及び、前記セルが制限されたサービス状態におけるユーザ装置のための5GCを介したIMS緊急サービスのサポートに関連するims-EmergencySupport5GC informationの少なくともひとつを含むことが可能であり、
前記セルが制限されたサービス状態におけるユーザ装置のためのEPCを介したIMS緊急呼(emergency call)をサポートしない場合に
、前記ims-EmergencySupport informationを含
めないことにより、前記セルが制限されたサービス状態におけるユーザ装置のためのEPCを介したIMS緊急呼をサポートしていないことを示し、
前記セルが制限されたサービス状態におけるユーザ装置のための5GCを介したIMS緊急呼をサポートしない場合に前記ims-EmergencySupport5GC informationを含
めないことにより、前記セルが制限されたサービス状態におけるユーザ装置のための5GCを介したIMS緊急呼をサポ―トしていないことを示す、無線アクセスネットワークノード。
【請求項4】
前記system information block type 1メッセージに応じて前記セルが前記EPC及び前記5GCを介したIMS緊急サービスをサポートする場合であって、前記ユーザ装置により前記5GCにおける前記IMS緊急サービスが失敗したと判定された場合に、前記EPCに対するIMS緊急サービスが開始される、請求項
3記載の無線アクセスネットワークノード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、serving PLMNに対する有効な加入者情報を持たないUEに対して緊急サービスを提供するための手順に関する。
【背景技術】
【0002】
本開示は、基地局のセルにキャンプオンしているUEへ基地局からブロードキャストされるシステム情報に関する。システム情報は、コアネットワークによって提供されるネットワークケーパビリティ(network capability)を含んでもよい。
一般に、基地局と基地局が接続するコアネットワークのタイプとの間には一対一の関係がある。しかしながら、
図1に示されているように、非特許文献1 (TS 23.501 V 15.0.0)は、5Gシステムアーキテクチャ
図5.17.1.1-1を示しており、E-UTRANは、EPCと5G CN (コアネットワーク)の両方に同時に接続することができる。
【0003】
本開示は、
図1に示されるようなアーキテクチャにおいて検出された問題を説明し、特定された問題に対する解決策を提供する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
NPL 1: 3GPP TS 23.501 V 15.0.0
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
基地局からブロードキャストされるシステム情報には、コアネットワークケーパビリティに関するものもある。このシステム情報は、ブロードキャストされた情報が所望のサービスが利用可能であることを示す場合にUEが所望のサービスを開始する際に、UEによって参照される。
【0006】
図1によると、E-UTRANはEPCと5G CNの両方に接続でき、各コアネットワークが提供する利用可能なネットワークサービスの数は制限されてもよい。例えば、EPCによって提供されるネットワークサービスは、5G CNによって提供されるものとは異なってもよい。
【0007】
この状況では、基地局からブロードキャストされるシステム情報はどのコアネットワークがそのサービスを提供するか、または両方のコアネットワークがそのサービスを提供するかを示さないので、UEが所望のサービスを開始するとき、UEは十分な情報を得られない可能性がある。
このようにシステム情報があいまいであり、UEは、サービスを受けるために誤ったコアネットワークへアタッチする可能性があるため、所望のサービスを受けることができない可能性がある。
本開示では、少なくとも3つの問題事例に焦点を当てている。以下に3つのケースを示す。
【0008】
問題事例1:
UEは、EPCおよび5GCNに接続されたセルが、制限状態(limited state)におけるEPCまたは5GCN、あるいはその両方を介したIMS緊急呼(emergency call)をサポートしているかどうかを判定できない。
【0009】
制限されたサービス状態(Limited Service State)のUEは、セルがNG-RANを介した緊急サービスをサポートしていることを、ASにおけるブロードキャストインジケーター (例:システム情報)から決定する。E-UTRANセルは、5GCとEPCの両方に接続でき、EPC、もしくは5GC、あるいはEPCと5GCの両方を介して、制限されたサービス状態のUEのために緊急サービスをサポートできる。E-UTRANは、セルにおける緊急サービスのサポートを示すための1ビットだけをブロードキャストする。このビットは、セルで緊急サービスがサポートされているかどうかを示すことができるが、緊急サービスがEPCと5GCのどちらでサポートされているかを示すことができない。その結果、UEは、EPCが緊急サービスをサポートしているか、5GCが緊急サービスをサポートしているかを判定できない。
【0010】
問題事例2:
UEは、EPC及び5GCに接続されたE-UTRANのセルが、EPCもしくは5GCあるいは両方を介したeCallをサポートしているか否かを判定することができない。
【0011】
通常のサービス状態(normal service state)のUEは、E-UTRANセルが、IMSを介したeCallサポートのためのアクセスストラタム(access stratum)ブロードキャストインジケーター(例、システム情報)を介して、また、制限されたサービス状態においては、eCallのためのアクセスストラタムブロードキャストインジケーター及びIMS緊急サービスのためのブロードキャストインジケーターを介して、IMSを介したeCallをサポートしていることを決定する。EPCと5GCの両方に接続されるE-UTRANは、EPC及び5GCの両方でIMSを介したeCallがサポートされているかどうかを示すただ一つのインジケーターをブロードキャストする。制限されたサービス状態のUEは、通常のサービス状態のUEと同様に、IMSを介したeCallがEPCと5GCのどちらでサポートされているか、あるいはその両方でサポートされているかを判定できない。したがって、セルが、IMSを介したeCallのための一つのインジケーターのみをブロードキャストする場合、UEがEPC又は5GCのどちらへIMSを介したeCallを実行すべきかのUE behaviourが決定されない。
【0012】
問題事例3:
UEは、EPCと5GCの両方に接続されるE-UTRANセルに対して、EPCまたは5GCのいずれか、またはEPCと5GCの両方に対してeDRXが許可されるかどうかを判定できない。
【0013】
現在、E-UTRANセルは、セルにおいてeDRXがサポートされているかどうかを示す1つのインジケーターをブロードキャストする。しかし、E-UTRANがEPCと5GCの双方に接続される場合、E-UTRANを介してEPCに登録されているUEもしくはE-UTRANを介して5GCに登録されているUEのどちらにeDRXが許可されているのか不明である。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本開示の第1の態様に係るユーザ装置のための方法は、EPC(Evolved Packet Core)及び5GC(5G Core)の両方に接続されるeNodeBによって制御されるセルにおいてブロードキャストされるsystem information block type 1メッセージを受信し、前記system information block type 1メッセージは、前記セルが制限されたサービス状態におけるユーザ装置のためのEPCを介したIMS(IP Multimedia Subsystem)緊急サービスをサポートするかどうかを示すims-EmergencySupport information、及び、前記セルが制限されたサービス状態におけるユーザ装置のための5GCを介したIMS緊急サービスをサポートするかどうかを示すims-EmergencySupport5GC information、の少なくとも一つを含み、前記ims-EmergencySupport informationがsystem information block type 1メッセージに存在するか否か、及び、前記ims-EmergencySupport5GC informationがsystem information block type 1メッセージに存在するか否か、の両方に基づいて、前記セルが前記EPC及び前記5GCの少なくとも一つ介してIMS緊急サービスをサポートすることを決定し、前記セルが前記EPCを介したIMS緊急サービスをサポートし、前記セルが前記5GCを介したIMS緊急サービスをサポートしない場合、前記EPCに対するIMS緊急サービスを開始し、前記セルが前記5GCを介したIMS緊急サービスをサポートし、前記セルが前記EPCを介したIMS緊急サービスをサポートしない場合、前記5GCに対するIMS緊急サービスを開始し、前記セルが前記EPC及び前記5GCを介したIMS緊急サービスをサポートする場合、前記EPCまたは前記5GCのいずれかに対するIMS緊急サービスを開始する。
【0015】
本開示の第2の態様に係るユーザ装置は、トランシーバとコントローラとを備え前記コントローラは、EPC(Evolved Packet Core)及び5GC(5G Core)の両方に接続されるeNodeBによって制御されるセルにおいてブロードキャストされるsystem information block type 1メッセージを受信し、前記system information block type 1メッセージは、前記セルが制限されたサービス状態におけるユーザ装置のためのEPCを介したIMS(IP Multimedia Subsystem)緊急サービスをサポートするかどうかを示すims-EmergencySupport information、及び、前記セルが制限されたサービス状態におけるユーザ装置のための5GCを介したIMS緊急サービスをサポートするかどうかを示すims-EmergencySupport5GC information、の少なくとも一つを含み、前記ims-EmergencySupport informationがsystem information block type 1メッセージに存在するか否か、及び、ims-EmergencySupport5GC informationがsystem information block type 1メッセージに存在するか否か、の両方に基づいて、前記セルが前記EPC及び前記5GCの少なくとも一つ介してIMS緊急サービスをサポートすることを決定し、前記セルが前記EPCを介したIMS緊急サービスをサポートし、前記セルが前記5GCを介したIMS緊急サービスをサポートしない場合、前記EPCに対するIMS緊急サービスを開始し、前記セルが前記5GCを介したIMS緊急サービスをサポートし、前記セルが前記EPCを介したIMS緊急サービスをサポートしない場合、前記5GCに対するIMS緊急サービスを開始し、前記セルが前記EPC及び前記5GCを介したIMS緊急サービスをサポートする場合、前記EPCまたは前記5GCのいずれかに対するIMS緊急サービスを開始するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、5Gシステムアーキテクチャを示す。
【
図2A】
図2Aは、E-UTRANのセルにおける制限されたサービス状態のUEに対して緊急サービスをサポートするための手順を示す。
【
図2B】
図2Bは、E-UTRANのセルにおける制限されたサービス状態のUEに対して緊急サービスをサポートするための手順を示す。
【
図3A】
図3Aは、E-UTRANのセルにおける通常のサービス状態または制限されたサービス状態のUEに対してIMSを介したeCallをサポートするための手順を示す。
【
図3B】
図3Bは、E-UTRANのセルにおける通常のサービス状態または制限されたサービス状態のUEに対してIMSを介したeCallをサポートするための手順を示す。
【
図5】
図5は、(R) ANノードのブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本文書の目的上、TR 21.905及び以下に示す略語を適用する。本文書で定義されている略語は、 TR 21.905に同じ略語がある場合は、その定義に優先する。
5GC 5G Core Network
5GS 5G System
5G-AN 5G Access Network
5G-GUTI 5G Globally Unique Temporary Identifier
5G-S-TMSI 5G S-Temporary Mobile Subscription Identifier
5QI 5G QoS Identifier
AF Application Function
AMF Access and Mobility Management Function
AN Access Node
AS Access Stratum
AUSF Authentication Server Function
CP Control Plane
DL Downlink
DN Data Network
DNAI DN Access Identifier
DNN Data Network Name
EDT Early Data Transmission
EPS Evolved Packet System
EPC Evolved Packet Core
FQDN Fully Qualified Domain Name
GFBR Guaranteed Flow Bit Rate
GMLC Gateway Mobile Location Centre
GPSI Generic Public Subscription Identifier
GUAMI Globally Unique AMF Identifier
HR Home Routed (roaming)
LADN Local Area Data Network
LBO Local Break Out (roaming)
LMF Location Management Function
LRF Location Retrieval Function
MAC Medium Access Control
MFBR Maximum Flow Bit Rate
MICO Mobile Initiated Connection Only
MME Mobility Management Entity
N3IWF Non-3GPP InterWorking Function
NAI Network Access Identifier
NAS Non-Access Stratum
NEF Network Exposure Function
NF Network Function
NG-RAN Next Generation Radio Access Network
NR New Radio
NRF Network Repository Function
NSI ID Network Slice Instance Identifier
NSSAI Network Slice Selection Assistance Information
NSSF Network Slice Selection Function
NSSP Network Slice Selection Policy
PCF Policy Control Function
PEI Permanent Equipment Identifier
PER Packet Error Rate
PFD Packet Flow Description
PPD Paging Policy Differentiation
PPI Paging Policy Indicator
PSA PDU Session Anchor
QFI QoS Flow Identifier
QoE Quality of Experience
(R)AN (Radio) Access Network
RLC Radio Link Control
RQA Reflective QoS Attribute
RQI Reflective QoS Indication
RRC Radio Resource Control
SA NR Standalone New Radio
SBA Service Based Architecture
SBI Service Based Interface
SD Slice Differentiator
SDAP Service Data Adaptation Protocol
SEAF Security Anchor Functionality
SEPP Security Edge Protection Proxy
SMF Session Management Function
S-NSSAI Single Network Slice Selection Assistance Information
SSC Session and Service Continuity
SST Slice/Service Type
SUCI Subscription Concealed Identifier
SUPI Subscription Permanent Identifier
UDSF Unstructured Data Storage Function
UL Uplink
UL CL Uplink Classifier
UPF User Plane Function
UDR Unified Data Repository
URSP UE Route Selection Policy
E-UTRAN:E-UTRANは5GCもしくはEPC、またはEPCと5GCの両方に接続可能で、3GPP TS 38.300で定義されているng-eNBである。
通常のサービス状態(Normal Service State):UEは通常のサービス(normal service)を受けるためにネットワーク(5GSまたはEPS)に登録されている。
【0018】
実施の形態1(問題事例1の解決策1)
E-UTRANは、EPCが緊急サービスをサポートしていることを示すインジケーターと、5GCが緊急サービスをサポートしていることを示すインジケーターとの2つの別々のインジケーターをそれぞれブロードキャストする、つまり、E-UTRANは、EPCによる緊急サービスのサポートを示すインジケーターをブロードキャストし、5GCによる緊急サービスのサポートを示す他のインジケーターをブロードキャストする。
【0019】
解決策の要点は以下の通りである。
【0020】
E-UTRANはEPCと5GCの両方に接続されている。E-UTRANは、EPCによる緊急サービスのサポートを示すインジケーター(例;EPC emergency support indicator)と、5GCによる緊急サービスのサポートを示す他のインジケーター(例;5GC emergency support indicator)を含むSystem Information block Type Xをブロードキャストする。System Information block Type Xは、新しいSystem Information Block Typeであってもよく、既存のSystem Information Block Type (例;System Information Block Type 1)であってもよい。
【0021】
UEは、System Information block Type Xを読み出す。すなわち、UEは、System Information block Type Xを受信し、System Information block Type Xの内容をデコードする。
【0022】
あるインジケーターが、5GCが緊急サービスをサポートしていないことを示し、他のインジケーターが、EPCが緊急サービスをサポートしていることを示す場合、UEはEPC NAS手順を開始することによって、EPCに対して緊急サービスを開始する。EPC NAS手順には、NAS Emergency ATTACH手順、NAS ATTACH手順、NAS Service Request手順が含まれる。
【0023】
あるインジケーターが、EPCが緊急サービスをサポートしていないことを示し、他のインジケーターが、5GCが緊急サービスをサポートしていることを示す場合、UEは5GC NAS手順を開始することによって、5GCに対して緊急サービスを開始する。5GC NAS手順には、NAS Emergency registration手順、NAS registration手順、NAS Service Request手順が含まれる。
【0024】
二つのインジケーターが、5GCとEPCの両方で緊急サービスをサポートしていることを示している場合、UEは緊急サービスをいずれかのコアネットワーク(5GC又はEPC)に対しても開始できる。第1のコアネットワークタイプ(例:EPC)に対するUE緊急呼が失敗した場合、UEは第2のコアネットワークタイプ(例:5GC)に対する緊急呼を開始する。コアネットワークタイプはEPCまたは5GCである。あるシナリオでは、あるコアネットワークタイプへの緊急サービスが失敗すると、UEは第2のコアネットワークにおける緊急呼を開始する前に、同じコアネットワークタイプに対して所定の回数緊急サービスを試行する。
【0025】
二つのインジケーターが、5GCとEPCの両方で緊急サービスをサポートしていることを示している場合、UEは緊急サービスをいずれのコアネットワーク(5GCまたはEPC)に対しても開始できる。UEはコアネットワーク(5GCまたはEPC)を選択し、ブロードキャストされる他のシステム情報(例:アクセス制限関連情報、サービス固有のアクセス禁止情報など)を参照して緊急呼を開始する。
【0026】
解決策1のすべてのケースで、EPC用緊急サービスはEPC用の緊急ベアラサービスである。
【0027】
IMS緊急呼は、以下のすべてのシナリオにおけるIMS緊急サービスの一つのタイプである。E-UTRANが、ブロードキャスト情報を通じて、セルが5GCまたはEPCによるIMS緊急サービスをサポートしていることを示す場合、5GCまたはEPCは少なくとも一つのIMS緊急サービス(例:IMS緊急音声呼)をサポートする。
【0028】
図2Aおよび2Bのステップの詳細な説明を以下に示す。
【0029】
1. EPC及び5GCの両方に接続されたE-UTRANは、system information block type X(Xは整数)において、EPCによるIMS緊急サービスのサポートを示すためのあるインジケーター(例: EPC emergency services support indicator)と、5GCによるIMS緊急サービスのサポートを示すための他のインジケータ(例: 5GC emergency services support indicator)とをブロードキャストする。一例では、system information block type Xは、System Information Block Type 1であってもよい。
【0030】
EPCがIMS緊急サービスをサポートしている場合、E-UTRANはEPCによるIMS緊急サービスのサポートに関連するインジケーターを含むsystem information block type Xをブロードキャストする。インジケーターはEPCによるIMS緊急サービスがサポートされていることを示す。あるシナリオでは、インジケーターの値を「TRUE」に設定する。一例として、EPCによるIMS緊急サービスのサポートに関連するインジケーターは、SystemInformationBlockType1のims-EmergencySupport-r9である。
【0031】
EPCがIMS緊急サービスをサポートしていない場合、E-UTRANはEPCによるIMS緊急サービスのサポートに関連するインジケーターを送信しない。他のシナリオにおいて、EPCが緊急サービスをサポートしていない場合、E-UTRANは"emergency services not supported"が設定されたインジケーターを送信する(一例では、インジケーターは"False"に設定される)。
【0032】
5GCがIMS緊急サービスをサポートしている場合、E-UTRANは、5GCによるIMS緊急サービスのサポートに関連するインジケーターを含むSystem Information Block Type Xをブロードキャストする。インジケーターは5GCによる緊急サービスがサポートされていることを示す。あるシナリオでは、インジケーターの値を「TRUE」に設定する。
【0033】
一例では、5GCが緊急サービスをサポートしていない場合、E-UTRANは、5GCによる緊急サービスのサポートに関連するインジケーターを送信しない。他のシナリオでは、5GCが緊急サービスをサポートしていない場合、E-UTRANは、"emergency services not supported"が設定されたインジケーターを送信する(一例では、インジケーターは"False"に設定される)。
【0034】
System Information block Type Xは、新しいSystem Information Block Typeでも既存のSystem Information Block Type(例:System Information Block Type 1)でもよい。
【0035】
2. UEは、System Information Block Type Xを読み出す。すなわち、UEは、System Information Block Type Xを受信し、System Information Block Type Xの内容をデコードする。
【0036】
3-1. 次の条件が満たされる場合、UEは、E-UTRANがEPCによるIMS緊急サービスをサポートしており、5GCによるIMS緊急サービスをサポートしていないと判定する。
【0037】
(1) 5GCによるIMS緊急サービスのサポートに関連するインジケーターが、5GCがIMS緊急サービスをサポートしていないことを示す、または、5GCによるIMS緊急サービスのサポートに関連するインジケーターが、System Information Block Type Xに存在しないこと、かつ、
(2) EPCによるIMS緊急サービスのサポートに関する他のインジケーターが、EPCによるIMS緊急サービスがサポートされていることを示している。
【0038】
上位レイヤ (例:NASレイヤ)から緊急サービスを開始するための要求を受信したUEは、EPS緊急attachに設定されたEPS attach typeを含むATTACH REQUESTメッセージを送信することによって、EPCへのIMS緊急サービスを開始する(3-1a)。緊急attach手順を完了し、緊急サービス用のPDN connectionを確立した後、UEは緊急サービス(例:IMS緊急呼)を開始する。上記の場合、UEはE-UTRANセルで5GCに対するIMS緊急サービスを開始しない。
【0039】
3-2. UEは、次の条件が満たされる場合、E-UTRANが5GCによるIMS緊急サービスをサポートし、EPCによるIMS緊急サービスをサポートしていないと判定する。
【0040】
(1) EPCによるIMS緊急サービスのサポートに関連するインジケーターが、EPCがIMS緊急サービスをサポートしていないこと、またはEPCによるIMS緊急サービスのサポートに関連するインジケーターがSystem Information Block Type Xに存在しないことを示していること、かつ、
(2) 5GCによるIMS緊急サービスのサポートに関連する他のインジケーターが、5GCによるIMS緊急サービスがサポートされていることを示している。
【0041】
上位レイヤ (例:NAS レイヤ)から緊急サービスを開始するための要求を受信したUEは、5GC緊急registrationに設定された5GS registration typeを含むRegistration Requestメッセージを送信することによって、5GSに対するIMS緊急サービスを開始する(3-2a)。緊急registration手順を完了し、緊急サービス用のPDU sessionを確立した後、UEは緊急サービス(例:IMS緊急呼)を開始する。上記の場合、UEはE-UTRANセルにおいてEPCに対するIMS緊急サービスを開始しない。
【0042】
3-3. 以下の条件を満たす場合、UEは、E-UTRANセルが5GC及びEPCの両方によるIMS緊急サービスをサポートしていると判定する。
【0043】
(1) EPCによるIMS緊急サービスのサポートに関連するインジケーターが、EPCがIMS緊急サービスをサポートしていることを示していること、かつ、
(2) 5GCによる緊急サービスのサポートに関連する他のインジケーターが、5GCがIMS緊急サービスをサポートしていることを示している。
【0044】
上記の場合、UEはNAS手順をEPCまたは5GCに対して開始して、E-UTRANセルにおける制限されたサービス状態でのIMS緊急サービスを受ける。このフロー(
図2Aおよび2B)は、UEがEPCに対してNAS手順を開始する場合を示す。UEは上位レイヤ (例:NASレイヤ)から緊急サービスを開始するための要求を受信すると、EPS緊急attachに設定されたEPS attach typeを含むATTACH REQUESTメッセージを送信することによってEPCに対してIMS緊急サービスを開始する(3-3a)。EPCに対するattach手順が失敗すると、UEは他のコアネットワークタイプ(例:5GC)に対するregistration手順を開始しうる。
3-4. 以下の条件を満たす場合、UEは、E-UTRANセルが5GC及びEPCの両方によるIMS緊急サービスをサポートしていると判定する。
【0045】
(1) EPCによるIMS緊急サービスのサポートに関連するインジケーターが、EPCがIMS緊急サービスをサポートしていることを示していること、かつ、
(2) 5GCによるIMS緊急サービスのサポートに関連する他のインジケーターが、5GCがIMS緊急サービスをサポートしていることを示す。
【0046】
上記の場合、UEはNAS手順をEPCまたは5GCに対して開始して、E-UTRANセルにおける制限されたサービス状態でのIMS緊急サービスを受ける。このフロー(
図2Aおよび2B)は、UEが5GCに対してNAS手順を開始する場合を示す。上位レイヤ(例:NASレイヤ)から緊急サービスを開始するための要求を受信すると、UEは、5GS緊急registrationに設定された5GS registration typeを含むRegistration Requestメッセージを送信することによって、5GCに対するIMS緊急サービスを開始する(3-4a)。5GCへのregistration手順が失敗した場合、UEは他のコアネットワークタイプ(例:EPC)へのattach手順を開始しうる。
【0047】
IMS緊急サービスのサポートをブロードキャストする方法はいくつかある。ステップ1のsystem information block Typeのいくつかの例を以下に示す。
【0048】
例1:以下のようにE-UTRANは、EPCによる緊急サービスのサポートをブロードキャストし、5GCによる緊急サービスのサポートがないことをブロードキャストする。
1a. SystemInformationBlockType1-vxxx-IEs ::= SEQUENCE {
ims-EmergencySupport-r9 ENUMERATED {true} OPTIONAL, -- Need OR
cellSelectionInfo-v920 CellSelectionInfo-v920 OPTIONAL, -- Cond RSRQ
nonCriticalExtension SystemInformationBlockType1-v1130-IEs OPTIONAL
【0049】
1b. SystemInformationBlockType1-vxxx-IEs ::= SEQUENCE {
ims-EmergencySupport-r9 ENUMERATED {true} OPTIONAL, -- Need OR
ims-EmergencySupport-5GC-r15 ENUMERATED {false} OPTIONAL, -- Need OR
cellSelectionInfo-v920 CellSelectionInfo-v920 OPTIONAL, -- Cond RSRQ
nonCriticalExtension SystemInformationBlockType1-v1130-IEs OPTIONAL
【0050】
例2:以下のように、E-UTRANは、EPCによるIMS緊急サービスのサポートがなく、5GCによるIMS緊急サービスのサポートをブロードキャストする。
2a. SystemInformationBlockType1-vxxx-IEs ::= SEQUENCE {
ims-EmergencySupport-5GC-r15 ENUMERATED {true} OPTIONAL, -- Need OR
cellSelectionInfo-v920 CellSelectionInfo-v920 OPTIONAL, -- Cond RSRQ
nonCriticalExtension SystemInformationBlockType1-v1130-IEs OPTIONAL
【0051】
2b. SystemInformationBlockType1-v920-IEs ::= SEQUENCE {
ims-EmergencySupport-r9 ENUMERATED {false} OPTIONAL, -- Need OR
ims-EmergencySupport-5GC-r15 ENUMERATED {true} OPTIONAL, -- Need OR
cellSelectionInfo-v920 CellSelectionInfo-v920 OPTIONAL, -- Cond RSRQ
nonCriticalExtension SystemInformationBlockType1-v1130-IEs OPTIONAL
【0052】
例3:以下のように、E-UTRANは、EPCによるIMS緊急サービスのサポートと、5GCによる緊急サービスのサポートをブロードキャストする。
3a. SystemInformationBlockType1-vxxx-IEs ::= SEQUENCE {
ims-EmergencySupport-r9 ENUMERATED {true} OPTIONAL, -- Need OR
ims-EmergencySupport-5GC-r15 ENUMERATED {true} OPTIONAL, -- Need OR
cellSelectionInfo-v920 CellSelectionInfo-v920 OPTIONAL, -- Cond RSRQ
nonCriticalExtension SystemInformationBlockType1-v1130-IEs OPTIONAL
【0053】
実施の形態2(問題事例2の解決策2):
EUTRANは、EPCによるIMSを介したeCallのサポートを示すインジケーターと、5GCによるIMSを介したeCallのサポートを示すインジケーターとの2つの別々のインジケーターをそれぞれブロードキャストする。例えば、EUTRANは、EPCによるIMSを介したeCallのサポートを示すあるインジケーターと、5GCによるIMSを介したeCallのサポートを示す他のインジケーターをブロードキャストする。
【0054】
E-UTRANは、EPCと5GCに接続される。E-UTRANセルは、EPCによる緊急サービスのサポートを示すためのあるインジケーター(例: EPC eCall over IMSsupport indicator)及び5GCによるIMSを介したeCallのサポートを示すための他のインジケーター(例: 5GC eCall over IMS support indicator)を含むSystem Information block Type Xをブロードキャストする。System Information block Type Xは、新しいSystem Information Block Typeでもよく、既存のSystem Information Block Type (例:System Information Block Type 1)であってもよい。
【0055】
UEは、System Information block Type Xを読み出す。すなわち、UEは、System Information block Type Xを受信し、System Information block Type Xの内容をデコードする。
【0056】
あるインジケーターが、5GCがIMSを介したeCallをサポートしていないことを示し、他のインジケーターが、EPCがIMSを介したeCallをサポートしていることを示す場合、UEは、EPC NAS手順を開始することによってEPCに対するIMSを介したeCallを開始する。EPC NAS手順には、NAS Emergency ATTACH手順、NAS ATTACH手順、NAS Service Request手順が含まれる。
【0057】
あるインジケーターが、EPCがIMSを介したeCallをサポートしていないことを示し、他のインジケーターが、5GCがIMSを介したeCallサポートしていることを示す場合、UEは、5GC NAS手順を開始することによって、5GCに対してIMSを介したeCallを開始する。5GC NAS手順には、NAS Emergency registration手順、NAS registration手順、NAS Service Request手順が含まれる。
【0058】
二つのインジケーターが、5GCとEPCの両方がIMSを介したeCallをサポートしていることを示す場合、UEは対応するNAS手順を使用して、いずれのコアネットワーク(5GCまたはEPC)に対しても緊急サービスを開始できる。第1のコアネットワークタイプ(例:EPC)に対するIMSを介したUE eCallが失敗した場合、UEは第2のコアネットアークタイプ(例:5GC)に対する緊急呼を開始する。コアネットワークタイプはEPCまたは5GCである。あるシナリオでは、あるコアネットワークタイプに対するIMSを介したeCallが失敗すると、UEは、第2のコアネットワークにおけるIMSを介したeCallを開始する前に、同じコアネットワークタイプに対して所定の回数試行する。
【0059】
二つのインジケーターが、5GCとEPCの両方でIMSを介したeCallをサポートしていることを示している場合、UEは緊急サービスをいずれのコアネットワーク(5GCまたはEPC)に対しても開始できる。UEはコアネットワーク(5GCまたはEPC)を選択し、ブロードキャストされている他のシステム情報(例:アクセス制限関連情報、サービス固有のアクセス禁止情報など)を参照してIMSを介したeCallを開始する。
【0060】
図3Aおよび3B: E-UTRANのセルにおいて、通常のサービス状態または制限されたサービス状態にあるUEに対するIMSを介したeCallをサポートする手順。
【0061】
図3Aおよび3Bのステップの詳細な説明を以下に示す。
【0062】
1. EPCと5GCの両方に接続されたE-UTRANは、EPCによるIMSを介したeCallのサポートを示すためのあるインジケーター (例: EPC eCall over IMS support indicator)と、5GCによるIMSを介したeCallのサポートを示すための他のインジケーター(例: 5GC eCall over IMS support indicator)とを、system information block type X(Xは整数)においてブロードキャストする。一例では、system information block type Xは、System Information Block Type 1であってもよい。
【0063】
EPCがIMSを介したeCallをサポートしている場合、E-UTRANはEPCによるIMSを介したeCallのサポートに関連するインジケーターを含むsystem information block type Xをブロードキャストする。インジケーターはEPCによるIMSを介したeCallがサポートされていることを示す。あるシナリオでは、インジケーターの値を「TRUE」に設定する。一例として、EPCによるIMSを介したeCallのサポートに関連するインジケーターは、SystemInformationBlockType1のims-EmergencySupport-r9である。
【0064】
EPCがIMSを介したeCallをサポートしていない場合、E-UTRANはEPCによるIMSを介したeCallのサポートに関連するインジケーターを送信しない。他のシナリオでは、EPCがIMSを介したeCallをサポートしていない場合、E-UTRANは"eCall over IMS not supported"に設定されたインジケーターを送信する(一例では、インジケーターは"False"に設定される)。
【0065】
5GCがIMSを介したeCallをサポートしている場合、E-UTRANは、5GCによるIMSを介したeCallのサポートに関連するインジケーターを含むSystem Information Block Type Xをブロードキャストする。インジケーターは、5GCによるIMSを介したeCallがサポートされていることを示す。あるシナリオでは、インジケーターの値を「TRUE」に設定する。
【0066】
5GCがIMSを介したeCallをサポートしていない場合、E-UTRANは5GCによるIMSを介したeCallのサポートに関連するインジケーターを送信しない。他のシナリオでは、5GCがIMSを介したeCallをサポートしていない場合、E-UTRANは、"eCall over IMS not supported"に設定されたインジケーターを送信する(一例では、インジケーターは"False"に設定される)。
【0067】
System Information block Type Xは、新しいSystem Information Block Typeでも既存のSystem Information Block Type(例:System Information Block Type 1)でもよい。
【0068】
2. UEは、System Information Block Type Xを読み出す。すなわち、UEは、System Information Block Type Xを受信し、System Information Block Type Xの内容をデコードする。
【0069】
3-1.次の条件が満たされる場合、UEは、E-UTRANセルが、EPCによるIMSを介したeCallをサポートし、5GCによるIMSを介したeCallをサポートしないと判定する。
【0070】
(1) 5GCによるIMSを介したeCallのサポートに関連するインジケーターが、5GCがIMSを介したeCallをサポートしていないことを示し、または、5GCによるIMSを介したeCallのサポートに関連するインジケーターがSystem Information Block Type Xに存在しないことを示していること、かつ、
(2) EPCによるIMSを介したeCallのサポートに関する他のインジケーターが、EPCによるIMSを介したeCallがサポートされていることを示している。
【0071】
(3-1a) UEは、上位レイヤ(例:NASレイヤ)からIMSを介したeCallを開始するための要求を受信すると、UEが制限されたサービス状態であり、かつE-UTRANセルが制限されたサービス状態のUEに対する緊急ベアラサービスのサポートを示している場合、EPS緊急attachに設定されたEPS attach typeを含むATTACH REQUESTメッセージを送信することによって、EPCに対するIMSを介したeCallを開始する。
【0072】
(3-1b) UEは、上位レイヤからIMSを介したeCallを開始するための要求を受信すると、UEが通常のサービス状態である場合に、EPS attachに設定されたEPS attach typeを含むATTACH REQUESTメッセージを送信することによって、EPCに対するIMSを介したeCallを開始する。
【0073】
緊急attach手順またはEPS attach手順を完了し、IMSを介したeCall用のPDN connectionを確立した後、UEはEPCに対するIMSを介したeCallを開始する。上記の場合、UEはE-UTRANセルにおいて、5GCに対するIMSを介したeCallを開始しない。
【0074】
3-2 次の条件を満たす場合、UEは、E-UTRANセルが5GCによるIMSを介したeCallをサポートし、EPCによるIMSを介したeCallをサポートしないと判定する:
【0075】
(1) EPCによるIMSを介したeCallのサポートに関連するインジケーターが、EPCがIMSを介したeCallをサポートしていないこと、またはEPCによるIMSを介したeCallのサポートに関連するインジケーターがSystem Information Block Type Xに存在しないことを示していること、かつ、
(2) 5GCによるIMSを介したeCallのサポートに関連する他のインジケーターが、5GCによるIMSを介したeCallがサポートされていないことを示す。
【0076】
(3-2a) IMSを介したeCallを開始するための要求を上位レイヤ(例:NASレイヤ)から受信すると、UEは5GS緊急registrationに設定された5GS registration typeを含むRegistration Requestメッセージを送信することによって5GCに対するIMSを介したeCallを開始し、E-UTRANセルは、制限されたサービス状態にあるUEに対する緊急ベアラサービスのサポートを示す。
【0077】
(3-2b) UEは、上位レイヤからIMSを介したeCallを開始するための要求を受信すると、UEが通常のサービス状態であれば、5GS attachに設定された5G attach typeを含むRegistration Requestメッセージを送信することによって、5GCに対するIMSを介したeCallを開始する。
【0078】
緊急registration手順または5GS registration手順が完了し、IMSを介したeCall用のPDU sessionを確立すると、UEはIMSを介したeCall(例:IMS緊急呼)を開始する。上記の場合、UEはE-UTRANセルでEPCに対するIMSを介したeCallを開始しない。
【0079】
3-3. UEは、次の条件が満たされる場合、E-UTRANセルが5GC及びEPCの両方によるIMSを介したeCallをサポートすると判定する:
【0080】
(1) EPCによるIMSを介したeCallのサポートに関連するインジケーターが、EPCがIMSを介したeCallをサポートしていることを示すこと、かつ、
(2) 5GCによるIMSを介したeCallのサポートに関連するインジケーターが、5GCがIMSを介したeCallをサポートしていることを示す。
【0081】
(3-3a) UEがNAS手順をEPCまたは5GCに対して開始し、E-UTRANセルで制限されたサービス状態におけるIMSを介したeCallを受ける。この流れ(
図3A及び
図3B)は、UEがEPCに対してNAS手順を開始するケースを示す。EPCに対する緊急attach手順が失敗した場合、UEは緊急registration手順を他のコアネットワークタイプ(例:5GC)に対して開始しうる。
【0082】
(3-3b) UEがNAS手順をEPCまたは5GCに対して開始し、E-UTRANセルで通常のサービス状態におけるIMSを介したeCallを受ける。この流れ(
図3A及び
図3B)は、UEがEPCに対してNAS手順を開始するケースを示す。EPCに対するattach手順が失敗した場合、UEは5GS registration手順を他のコアネットワークタイプ(例:5GC)に対して開始しうる。
【0083】
3-4. UEは、次の条件が満たされる場合、E-UTRANセルが5GC及びEPCの両方によるIMSを介したeCallをサポートすると判定する:
【0084】
(1) EPCによるIMSを介したeCallのサポートに関連するインジケーターが、EPCがIMSを介したeCallをサポートしていることを示すこと、かつ、
(2) 5GCによるIMSを介したeCallのサポートに関連するインジケーターが、5GCがIMSを介したeCallをサポートしていることを示す。
【0085】
(3-4a) UEがNAS手順をEPCまたは5GCに対して開始し、E-UTRANセルで制限されたサービス状態におけるIMSを介したeCallを受ける。この流れ(
図3A及び
図3B)は、UEが5GCへのNAS手順を開始するケースを示す。5GCに対する緊急registration手順が失敗した場合、UEは他のコアネットワークタイプ(例:EPC)に対する緊急attach手順を開始しうる。
【0086】
(3-4b) UEは、NAS手順をEPCまたは5GCに対して開始し、E-UTRANセルで通常のサービス状態におけるIMSを介したeCallを受ける。この流れ(
図3A及び
図3B)は、UEが5GCに対してNAS手順を開始するケースを示す。5GCに対する5GS registration手順が失敗した場合、UEは他のコアネットワークタイプ(例:EPC)に対するattach手順を開始しうる。
【0087】
IMSを介したeCallのサポートをブロードキャストするには、いくつかの方法がある。ステップ1のsystem information block Typeのいくつかの例を次に示す。
【0088】
例1: 5GCではなくEPCでeCallをサポートするE-UTRANは、EPCビットのIMSを介したeCallサポートのみをブロードキャストする。
SystemInformationBlockType1-v1430-IEs ::=SEQUENCE {
eCallOverIMS-Support-r14 ENUMERATED {true} OPTIONAL, -- Need OR
tdd-Config-v1430 TDD-Config-v1430 OPTIONAL, -- Cond TDD-OR
cellAccessRelatedInfoList-r14 SEQUENCE (SIZE (1..maxPLMN-1-r14)) OF CellAccessRelatedInfo-r14 OPTIONAL, -- Need OR
nonCriticalExtension SystemInformationBlockType1-v1450-IEs OPTIONAL
}
【0089】
例2: 5GCではなくEPCによるeCallをサポートするE-UTRANは、EPC及び5GCによるIMSを介したeCallのサポートのための両方のビットをブロードキャストする。
SystemInformationBlockType1-v1430-IEs ::=SEQUENCE {
eCallOverIMS-Support-r14 ENUMERATED {true} OPTIONAL, -- Need OR
eCallOverIMS-Support-r14-5GC ENUMERATED {false} OPTIONAL, -- Need
tdd-Config-v1430 TDD-Config-v1430 OPTIONAL, -- Cond TDD-OR
cellAccessRelatedInfoList-r14 SEQUENCE (SIZE (1..maxPLMN-1-r14)) OF CellAccessRelatedInfo-r14 OPTIONAL, -- Need OR
nonCriticalExtension SystemInformationBlockType1-v1450-IEs OPTIONAL
}
【0090】
例3: EPCではなく5GCによるeCallをサポートするE-UTRANは、5GCビットのIMSを介したeCallサポートのみをブロードキャストする。
SystemInformationBlockType1-v1430-IEs ::=SEQUENCE {
eCallOverIMS-Support-5GC ENUMERATED {true} OPTIONAL, -- Need OR
tdd-Config-v1430 TDD-Config-v1430 OPTIONAL,-- Cond TDD-OR
cellAccessRelatedInfoList-r14 SEQUENCE (SIZE (1..maxPLMN-1-r14)) OF CellAccessRelatedInfo-r14 OPTIONAL,-- Need OR
nonCriticalExtension SystemInformationBlockType1-v1450-IEs OPTIONAL
}
【0091】
例4: EPCではなく5GCによるeCallをサポートするE-UTRANは、EPC及び5GCによるIMSを介したeCallのサポートのための両方のビットをブロードキャストする。
SystemInformationBlockType1-v1430-IEs ::=SEQUENCE {
eCallOverIMS-Support-r14 ENUMERATED {false} OPTIONAL, -- Need OR
eCallOverIMS-Support-r14-5GC ENUMERATED {true} OPTIONAL, -- Need
tdd-Config-v1430 TDD-Config-v1430 OPTIONAL,-- Cond TDD-OR
cellAccessRelatedInfoList-r14 SEQUENCE (SIZE (1..maxPLMN-1-r14)) OF CellAccessRelatedInfo-r14 OPTIONAL,-- Need OR
nonCriticalExtension SystemInformationBlockType1-v1450-Ies OPTIONAL
}
【0092】
例5: 5GCおよびEPCの両方によるeCallをサポートするE-UTRANは、EPCおよび5GCによるIMSを介したeCallのサポートのために両方のビットをブロードキャストする。
SystemInformationBlockType1-v1430-IEs ::=SEQUENCE {
eCallOverIMS-Support-r14 ENUMERATED {true} OPTIONAL, -- Need OR
eCallOverIMS-Support-r14-5GC ENUMERATED {true} OPTIONAL, -- Need
tdd-Config-v1430 TDD-Config-v1430 OPTIONAL,-- Cond TDD-OR
cellAccessRelatedInfoList-r14 SEQUENCE (SIZE (1..maxPLMN-1-r14)) OF CellAccessRelatedInfo-r14 OPTIONAL,-- Need OR
nonCriticalExtension SystemInformationBlockType1-v1450-IEs OPTIONAL
}
【0093】
実施の形態3(問題事象3の解決策3):
EPCと5GC両方に接続するE-UTRAN (ng-eNB) は、5GCのeDRXのサポートを示すあるインジケーターと、EPCのeDRXのサポートを示す他のインジケーターとをブロードキャストする。E-UTRANが5GCに接続され、セル(つまり:E-UTRAN)が5GCのeDRXのサポートを示す場合、UEはシステム情報から5GCのeDRXサポートインジケーターを読み出し、かつ、セルにおけるeDRX機能を使用し、それ以外の場合、E-UTRANが5GCに接続されている場合でも、UEはセルにおいてeDRXを使用しない。同様に、セル(つまり:E-UTRAN)は、EPCのeDRXのサポートを示すインジケーターをブロードキャストする。インジケーターがEPCのeDRXのサポートをを示す場合は、UEはセルにおいてEPCのeDRXを使用し、それ以外の場合は、E-UTRANがEPCに接続されている場合でも、UEは、EPCのeDRXを使用しない。一例として、5GCにおけるeDRXサポートのインジケーターがセルにおいてブロードキャストされていない場合、UEはセルが5GCのeDRXをサポートしていないと判定する。UEはセルにおいてEPCにおけるeDRXをサポートする際の挙動と同じ挙動に従う。一例として、SystemInformationBlockType1の現在のパラメータeDRX-AllowedがEPCのeDRXサポートに使用される。
【0094】
解決策3の原理は解決策1の原理と同じである。解決策3のUEおよびネットワーク動作(5GC)は、解決策1のUEおよびネットワーク動作に従う。
【0095】
他の実施の形態
実施の形態1は、EPC、5GC、またはEPC及び5GCの両方によるIMS緊急サービスのサポートを示すための少なくとも一つのインジケーターを説明している。また、実施の形態2は、EPC、5GC、またはEPC及び5GCの両方によるIMSを介したeCallのサポートを示すための少なくとも一つのインジケーターを説明している。さらに、実施の形態3は、EPC、5GC、またはEPC及び5GCの両方によるeDRXのサポートを示すための少なくとも一つのインジケーターを説明している。他の実施の形態は、実施の形態1、実施の形態2、及び実施の形態3を組み合わせることができる。これは、E-UTRANによってブロードキャストされるシステム情報が、以下のうちの少なくとも2つを含むことができることを意味する。
【0096】
・EPC、5GC、またはEPC及び5GCの両方による緊急サービスのサポートを示すための少なくとも一つのインジケーター
・EPC、5GC、またはEPC及び5GCの両方によるIMSを介したeCallのサポートを示すための少なくとも一つのインジケーター
かつ
・EPC、5GC、またはEPC及び5GCの両方によるeDRXのサポートを示すための少なくとも一つのインジケーター
【0097】
少なくとも2つのパラメータは、次のことを意味する。
・EPC、5GC、またはEPC及び5GCの両方による緊急サービスのサポートを示すための少なくとも一つのインジケーター、及び、EPC、5GC、またはEPC及び5GCの両方によるIMSを介したeCallのサポートを示すための少なくとも一つのインジケーター
・EPC、5GC、またはEPC及び5GCの両方によるIMSを介したeCallのサポートを示すための少なくとも一つのインジケーター、及び、EPC、5GC、またはEPC及び5GCの両方によるeDRXのサポートを示すための少なくとも一つのインジケーター
・EPC、5GC、またはEPC及び5GCの両方による緊急サービスのサポートを示すための少なくとも一つのインジケーター、及び、EPC、5GC、またはEPC及び5GCの両方によるeDRXのサポートを示すための少なくとも一つのインジケーター
・EPC、5GC、またはEPC及び5GCの両方による緊急サービスのサポートを示すための少なくとも一つのインジケーター、EPC、5GC、またはEPC及び5GCの両方によるIMSを介したeCallのサポートを示すための少なくとも一つのインジケーター、及び、EPC、5GC、またはEPC及び5GCの両方によるeDRXのサポートを示すための少なくとも一つのインジケーター
【0098】
「UE」という用語は、一般に、移動局(mobile station)、移動装置(mobile device)、無線装置(wireless device)という用語と同義であることを意図しており、端末、携帯電話、スマートフォン、タブレット、セルラIoT装置、IoT装置、機械などのスタンドアロン移動局を含む。「UE」という用語は、3GPPで使用されるUEでもある。
【0099】
UEとは、生産設備、エネルギー関連機械(例えば、ボイラー、エンジン、タービン、ソーラーパネル、風力発電機、水力発電機、火力発電機、原子力発電機、蓄電池、原子力システム・設備、重電機器、ポンプ、圧縮機、真空ポンプ、ファン、送風機、油圧機器、空気圧機器、金属加工機械、マニピュレータ、ロボットとその応用システム、工具、金型、ロール、搬送、昇降機、貨物取扱設備とその応用システム、繊維機械、縫製機械、印刷機、印刷関連機械、紙加工機械、化学機械、鉱山・建設機械、農業機械及び器具、林業機械及び器具、漁業用機械及び器具、安全及び環境保全装置、トラクター、建設機械、精密ベアリング、チェーン、歯車(ギアー)、動力電動装置、潤滑装置、バルブ、管継手など)であってもよい。
【0100】
UEは、輸送装置 (例えば、車両、自動車、二輪自動車、自転車、列車、バス、カート、人力車、船舶(ship and watercraft)、飛行機、ロケット、人工衛星、ドローン、気球等であってもよい。
【0101】
UEは情報通信機器 (電子計算機及び関連機器、通信装置及び関連機器、電子部品等)であってもよい。
【0102】
UEは、冷凍機、冷凍機応用製品、商業およびサービス用機器、自動販売機、自動サービス機、事務用機器および装置、民生用電機および電子機器(オーディオ機器、ビデオ機器、スピーカー、ラジオ、テレビ、電子レンジ、炊飯器、コーヒーメーカー、食器洗い機、洗濯機、乾燥機、電子扇風機及び関連機器、掃除機等)であってもよい。
【0103】
UEは、電子応用システム(例えば、X線装置、粒子加速器、放射性物質応用装置、音波応用装置、電磁応用装置、電力応用装置等)であってもよい。
【0104】
UEは、電球、照明、計量機、分析機器、試験機及び計測機械(例えば、煙報知機、対人警報センサ、モーションセンサー、無線タグ等)、時計、理化学機器、光学装置、医療機器及びシステム、武器、利器工匠具、手工具であってもよい。
【0105】
UEは、例えば、無線通信機能を備えたパーソナルデジタルアシスタントまたは装置(一例として、無線カードや無線モジュール)などを取り付けられる、もしくは挿入するよう構成された電子装置(例えば、パーソナルコンピュータや電子計測器など)であっても良い。
【0106】
またUEは、例えば、有線や無線通信技術を使用した「あらゆるモノのインターネット(IoT:Internet of Things)」において、以下のアプリケーション、サービス、ソリューションを提供する装置またはその一部であっても良い。
【0107】
アプリケーション、サービス、ソリューションは、一例として、MVNO(Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体通信事業者)サービス/システム、防災無線サービス/システム、構内無線電話(PBX(Private Branch eXchange:構内交換機))サービス/システム、PHS/デジタルコードレス電話サービス/システム、POS(Point of sale)システム、広告発信サービス/システム、マルチキャスト(MBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service))サービス/システム、V2X(Vehicle to Everything:車車間通信および路車間・歩車間通信)サービス/システム、列車内移動無線サービス/システム、位置情報関連サービス/システム、災害/緊急時無線通信サービス/システム、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)サービス/システム、コミュニティーサービス/システム、映像配信サービス/システム、Femtoセル応用サービス/システム、VoLTE(Voice over LTE)サービス/システム、無線TAGサービス/システム、課金サービス/システム、ラジオオンデマンドサービス/システム、ローミングサービス/システム、ユーザ行動監視サービス/システム、通信キャリア/通信NW選択サービス/システム、機能制限サービス/システム、PoC(Proof of Concept)サービス/システム、端末向け個人情報管理サービス/システム、端末向け表示・映像サービス/システム、端末向け非通信サービス/システム、アドホックNW/DTN(Delay Tolerant Networking)サービス/システムなどであっても良い。
【0108】
また、上述したUEは発明者によって得られた技術思想の応用例に過ぎない。言うまでもなく、これらの技術思想は上述したUEに限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
【0109】
AS(Access Stratum)レイヤには、RRCレイヤ、SADPレイヤ、PDCPレイヤ、RLCレイヤ、MACレイヤおよびPHYレイヤを含んでもよい。
【0110】
NG-RANには、5GCおよびgNBと接続されたeNB (evolved E-UTRAN)を含んでもよい。
【0111】
NAS(Non Access Stratum)レイヤは、EMM (EPS Mobility Management)およびESM (EPS Session Management)を含んでもよい。
【0112】
UEは、NAS レイヤに対して二つのエンティティを有してもよい。一つはEPC NASレイヤに関するものである。他のエンティティは5GC NAS レイヤに関する物である。したがって、上記実施の形態では、UEは、EPCによる緊急サービスのサポートに関連して受信したインジケーター(例:ims-EmergencySupport-r9は「TRUE」に設定される。)を、上位レイヤであるEPC NASレイヤに関するエンティティに転送してもよい。同様に、上記実施の形態では、UEは、5GCによる緊急サービスのサポートに関連して受信したインジケーター (例:ims-EmergencySupport-5GC-r15は「TRUE」に設定される。)を、上位レイヤである5GC NASレイヤに関するエンティティに転送してもよい。
【0113】
ユーザ機器 (UE)
図4は、UEの主要構成要素を示すブロック図である。図示のように、UEは、1つ以上のアンテナ(104)を介して、接続されたノードに信号を送信し、かつ、ノードから信号を受信するように動作可能なトランシーバ回路 (103)を含む。必ずしも
図4に示されていないが、UEは当然ながら一般的なモバイル装置のすべての通常の機能(ユーザーインターフェース(102)など)を有し、これは、ハードウェア、ソフトウェアおよびファームウェアの任意の1つまたは任意の組み合わせによって適切に提供され得る。ソフトウェアは、例えば、メモリにプリインストールされていてもよく、および/または、電気通信ネットワークを介して、またはremovable data storage device(RMD)からダウンロードされてもよい。
【0114】
コントローラは、メモリ(105)に記憶されたソフトウェアに従ってUEの動作を制御する(101)。ソフトウェアは、とりわけ、オペレーティングシステムと、少なくともトランシーバ制御モジュール(107)を有する通信制御モジュール(106)とを含む。通信制御モジュール(106)(トランシーバ制御サブモジュールの使用)は、UEと他のノード、例えば基地局/(R)ANノード、MME、AMF (その他のコアネットワークノード)との間のシグナリングおよびアップリンク/ダウンリンクデータパケットの処理 (生成/送信/受信)を担当する。このようなシグナリングは、例えば、接続確立および維持(例えばRRC接続確立および他のRRCメッセージ)、周期的位置更新関連メッセージ (例えば、tracking area update、ページングエリア更新、ロケーションエリア更新) などに関連する適切にフォーマットされたシグナリングメッセージを含み得る。このようなシグナリングは、例えば、受信ケースにおけるブロードキャスト情報(例えばマスター情報やシステム情報など)も含み得る。
【0115】
(R)ANノード
図5は、例示的な (R)ANノードの主要構成要素を示すブロック図である。(R)ANノードは、3GPPアクセスノード及び非3GPPアクセスノードを含む。3GPPアクセスノードは、基地局(例えばLTEでは「eNB」、5Gでは「gNB」)であってもよい。図示されるように、 (R)ANノードは、1つ以上のアンテナ(204)を介して接続されたUEと信号を送受信し、ネットワークインターフェース(202)を介して他のネットワークノードと信号を(直接的または間接的に)送受信するように動作可能なトランシーバ回路(203)を含む。コントローラ(201)は、メモリ(205)に記憶されたソフトウェアに従って、 (R)ANノードの動作を制御する。ソフトウェアは、例えば、メモリにプリインストールされていてもよく、および/または、電気通信ネットワークを介して、またはremovable data storage device(RMD)からダウンロードされてもよい。ソフトウェアは、とりわけ、オペレーティングシステムと、少なくともトランシーバ制御モジュール (207)を有する通信制御モジュール(206)とを含む。
【0116】
通信制御モジュール (206)(トランシーバ制御サブモジュールの使用) は、 (R)ANノードと、UE、MME、AMFなどの他のノードとの間の(例えば直接的または間接的な)シグナリングの処理(生成/送信/受信)を担当する。シグナリングは、例えば、無線接続およびロケーション手順(特定のUEに対して)、特に、接続確立および維持(例えば、RRC接続確立および他のRRCメッセージ)、周期的ロケーション更新関連メッセージ (例えば、tracking area update、ページングエリア更新、ロケーションエリア更新)、S1APメッセージおよびNG APメッセージ(つまりN2 reference pointによるメッセージ)、Y2 reference pointによるメッセージなどに関連する適切にフォーマットされたシグナリングメッセージを含んでもよい。このようなシグナリングは、例えば、送信ケースにおけるブロードキャスト情報 (例えば、マスター情報やシステム情報など)も含んでもよい。
【0117】
コントローラはまた、搭載されると、UE移動推定および/または移動軌道推定などの関連タスクを(ソフトウェアまたはハードウェアによって)処理するように構成される。
【0118】
AMF
図6は、AMFの主要構成要素を示すブロック図である。AMFは5GCに含まれている。図示されるように、AMFは、ネットワークインターフェース(302)を介して他のノード(UEを含む)と信号を送受信するように動作可能なトランシーバ回路(303)を含む。コントローラ(301)は、メモリ(304)に記憶されたソフトウェアに従ってAMFの動作を制御する。ソフトウェアは、メモリ(304)にプリインストールされていてもよく、および/または、例えば、電気通信ネットワークを介して、またはremovable data storage device(RMD)からダウンロードされてもよい。ソフトウェアは、とりわけ、オペレーティングシステムと、少なくともトランシーバ制御モジュール(306)を有する通信制御モジュール (305) とを含む。
【0119】
通信制御モジュール (トランシーバ制御サブモジュールの使用)は、AMFと、UE、基地局/(R)ANノード(例えば「EUTRAN Node」または「eNB」)などの他のノードとの間の(直接的または間接的な)シグナリングの処理(生成/送信/受信)を担当する。このようなシグナリングは、例えば、NASメッセージをUEとの間で搬送するために、本明細書に記載される手順に関連する適切にフォーマットされたシグナリングメッセージ、例えばNG APメッセージ (つまり、N2 reference pointによるメッセージ)を含んでもよい。
【0120】
MME
図7は、MMEの主要構成要素を示すブロック図である。MMEはEPCに含まれている。図示されるように、MMEは、ネットワークインターフェース(402)を介して他のノード(UEを含む)と信号を送受信するように動作可能なトランシーバ回路(403)を含む。コントローラ(401)は、メモリ(404)に記憶されたソフトウェアに従ってMMEの動作を制御する。ソフトウェアは、メモリ(404)にプリインストールされていてもよく、および/または、例えば、電気通信ネットワークを介して、またはremovable data storage device(RMD)からダウンロードされてもよい。ソフトウェアは、とりわけ、オペレーティングシステムと、少なくともトランシーバ制御モジュール(406)を有する通信制御モジュール (405) とを含む。
【0121】
通信制御モジュール (トランシーバ制御サブモジュールの使用)は、MMEと、UE、基地局/(R)ANノード(例えば「EUTRAN Node」または「eNB」)などの他のノードとの間の(直接的または間接的な)シグナリングの処理(生成/送信/受信)を担当する。このようなシグナリングは、例えば、NASメッセージをUEとの間で搬送するために、本明細書に記載される手順に関連する適切にフォーマットされたシグナリングメッセージ、例えばS1 APメッセージを含んでもよい。
【0122】
本出願は、2018年3月28日に出願されたインド特許出願第201811011621号に基づく優先権の利益を主張するものであり、その開示は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【符号の説明】
【0123】
101コントローラ
102ユーザー・インタフェース
103トランシーバ回路
104アンテナ
105メモリ
106通信制御モジュール
107トランシーバ制御モジュール
201コントローラ
202ネットワーク・インタフェース
203トランシーバ回路
204アンテナ
205メモリ
206通信制御モジュール
207トランシーバ制御モジュール
301コントローラ
302ネットワーク・インタフェース
303トランシーバ回路
304メモリ
305通信制御モジュール
306トランシーバ制御モジュール
401コントローラ
402ネットワーク・インタフェース
403トランシーバ回路
404メモリ
405通信制御モジュール
406トランシーバ制御モジュール