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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-11
(45)【発行日】2023-12-19
(54)【発明の名称】通信装置、インフラ機器、および方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/1268 20230101AFI20231212BHJP
   H04W 72/23 20230101ALI20231212BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20231212BHJP
【FI】
H04W72/1268
H04W72/23
H04W72/0446
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2021517367
(86)(22)【出願日】2019-09-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-11
(86)【国際出願番号】 EP2019076071
(87)【国際公開番号】W WO2020064945
(87)【国際公開日】2020-04-02
【審査請求日】2022-09-15
(31)【優先権主張番号】18197779.4
(32)【優先日】2018-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100104215
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100168181
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 哲平
(74)【代理人】
【識別番号】100117330
【弁理士】
【氏名又は名称】折居 章
(74)【代理人】
【識別番号】100168745
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 彩子
(72)【発明者】
【氏名】ウォン シン ホン
(72)【発明者】
【氏名】ベーレ マーチン ウォーリック
(72)【発明者】
【氏名】示沢 寿之
【審査官】桑原 聡一
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0035332(US,A1)
【文献】Fujitsu,Discussion on uplink pre-emption indication[online],3GPP TSG RAN WG1 #94 R1-1808302,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94/Docs/R1-1808302.zip>,2018年08月20日,第2節
【文献】Qualcomm Incorporated,eMBB and URLLC dynamic multiplexing and preemption indication on the uplink[online],3GPP TSG RAN WG1 #92b R1-1804820,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92b/Docs/R1-1804820.zip>,2018年04月16日,第5節
【文献】Fujitsu,On eMMB and URLL Multiplexing[online],3GPP TSG RAN WG1 #91 R1-1719616,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_91/Docs/R1-1719616.zip>,2017年11月27日,第2節
【文献】Ericsson,On Group-Common PDCCH[online],3GPP TSG RAN WG1 #90b R1-1718629,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90b/Docs/R1-1718629.zip>,2017年10月09日,第2.1節
【文献】Sony,Considerations in UL Inter UE Pre-emption[online],3GPP TSG RAN WG1 #94b R1-1810640,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94b/Docs/R1-1810640.zip>,2018年09月28日
【文献】Fujitsu,Discussion on uplink preemption indication[online],3GPP TSG RAN WG1 #94b R1-1810597,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94b/Docs/R1-1810597.zip>,2018年09月28日
【文献】ZTE,On Inter-UE multiplexing between eMBB and URLLC[online],3GPP TSG RAN WG1 #94 R1-1808212,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94/Docs/R1-1808212.zip>,2018年08月20日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信ネットワークにおいて使用するための通信装置であって、
前記無線通信ネットワークの無線アクセスインタフェースの通信リソース上で他の通信装置にデータを送信するように構成された送信機と、
前記無線アクセスインタフェースの前記通信リソース上で前記他の通信装置から送信されたデータを受信するように構成された受信機と、
記送信機および前記受信機を制御するように構成された制御回路
を具備し、
前記制御回路は、
データを送信するために使用される前記無線アクセスインタフェースの通信リソースを決定し、
制御情報を受信するために前記無線アクセスインタフェースを監視するための制御情報監視スケジュールを前記決定された通信リソースに基づいて決定する
ように構成され、
前記制御情報監視スケジュールは、監視開始時間、監視周期、監視終了時間を含み、
前記監視開始時間は、前記決定された通信リソースの開始時間と、前記制御情報についての所定の処理時間に対応する所定の時間とに基づいて決定され、
前記監視終了時間は、前記決定された通信リソースの終了時間と、通信リソースのグラントを示す制御情報についての予め定義された所定の処理時間に対応する所定の時間とに基づいて決定され、
前記監視周期は、通信リソースのグラントを示す制御情報についての前記所定の処理時間に対応する前記所定の時間と、前記制御情報についての前記所定の処理時間に対応する前記所定の時間とのうちの1つまたは複数に基づいて決定され、
前記制御情報は、前記通信装置を含む通信装置のグループに共通の無線ネットワーク一時識別子を使用して前記通信装置のグループにより受信され
前記制御情報は、前記決定された通信リソースの少なくとも一部が前記通信装置のグループ内の他の通信装置によってデータを送信するために割り当てられることを示すプリエンプション指示監視するために提供される
通信装置。
【請求項2】
請求項に記載の通信装置であって、
前記制御回路は、前記通信装置が前記監視開始時間、監視周期性、および前記監視終了時間のうちの1つまたは複数の指示を受信するように前記送信機および前記受信機を制御するように構成される
通信装置。
【請求項3】
請求項に記載の通信装置であって、
前記制御情報監視スケジュールは、前記制御情報の複数のインスタンスを識別し、
前記制御回路は、
前記通信装置が
前記制御情報のインスタンスが前記決定された通信リソースの一部が他の通信装置による送信のために割り当てられていることを示すと判定し、
前記制御情報のインスタンスが前記決定された通信リソースの一部が他の通信装置による送信のために割り当てられていることを示すと判定したことに応答して、前記決定された通信リソースの対応する部分を決定する
ように動作可能となるように
前記送信機および前記受信機を制御するように構成される、
通信装置。
【請求項4】
請求項に記載の通信装置であって、
前記決定された通信リソースの前記対応する部分は、前記制御情報監視スケジュールのうちの1つまたは複数に基づいて決定され、前記所定の時間は、前記制御情報についての最小処理時間に対応し、前記所定の時間は、通信リソースのグラントを示す制御情報についての最小処理時間に対応する
通信装置。
【請求項5】
請求項3又は4に記載の通信装置であって、
前記制御回路は、
前記通信装置が
制御情報監視スケジュールに従って、前記制御情報を表す前記信号を受信およびデコードし、
前記制御情報に従って、前記データを表す前記信号を送信し、あるいは、少なくとも前記決定された通信リソースの前記対応する部分の間、送信を控えることによって、前記データを表す前記信号を送信することを控える
ように動作可能となるように
前記送信機および前記受信機を制御するように構成される
通信装置。
【請求項6】
請求項1からのいずれか1つに記載の通信装置であって、
前記制御回路は、
前記通信装置が、前記データを表す前記信号を送信するための前記無線アクセスインタフェースの前記通信リソースの指示を受信するように動作可能であり、
前記通信リソースが、前記無線アクセスインタフェースの共有アップリンクチャネル上にある
ように前記送信機および前記受信機を制御するように構成される
通信装置。
【請求項7】
無線通信ネットワークで使用するためのインフラ機器であって、
前記無線通信ネットワークによって提供される無線アクセスインタフェースを介してデータを送信するように構成された送信回路と、
前記無線通信ネットワークの前記無線アクセスインタフェースを介して送信されるデータを受信するように構成された受信回路と、
前記インフラ機器が、
第1の通信装置から第1のデータを受信するための前記無線アクセスインタフェースの第1の通信リソースを決定し、
前記第1の通信リソースに基づいて、前記第1の通信装置についての制御情報監視スケジュールを決定する
ように動作可能となるように前記送信回路および前記受信回路を制御するように構成された制御回路とを備え、
前記制御情報監視スケジュールは、監視開始時間、監視周期、監視終了時間を含み、
前記監視開始時間は、前記決定された通信リソースの開始時間と、前記制御情報についての所定の処理時間に対応する所定の時間とに基づいて決定され、
前記監視終了時間は、前記決定された通信リソースの終了時間と、通信リソースのグラントを示す制御情報についての予め定義された所定の処理時間に対応する所定の時間とに基づいて決定され、
前記監視周期は、通信リソースのグラントを示す制御情報についての前記所定の処理時間に対応する前記所定の時間と、前記制御情報についての前記所定の処理時間に対応する前記所定の時間とのうちの1つまたは複数に基づいて決定され、
前記第1の通信装置を含む通信装置のグループに共通の無線ネットワーク一時識別子を使用して前記通信装置のグループにより受信される制御情報は、前記第1の通信リソースの少なくとも一部が前記通信装置のグループ内の他の通信装置によって信号を送信するために割り当てられることを示すプリエンプション指示を提供する
インフラ機器。
【請求項8】
請求項に記載のインフラ機器であって、
前記制御回路は、
第2の通信装置から第2のデータを表す信号を受信するための前記無線アクセスインタフェースの第2の通信リソースを決定し、
前記決定された制御情報監視スケジュールに従って前記制御情報を受信するように前記受信回路を制御する
ように構成され、
前記第2の通信リソースは、前記第1の通信リソースの少なくとも一部を含み、前記制御情報は、前記第1の通信リソースの少なくとも一部が前記第2の通信装置によって信号を受信するために割り当てられたことを示す
インフラ機器。
【請求項9】
無線通信ネットワークにおいてデータを送信するように通信装置を動作させる通信装置動作方法であって、
前記送信するデータを送信するために使用される前記無線通信ネットワークによって提供される無線アクセスインタフェースの通信リソースを決定し、
制御情報を受信するために前記無線アクセスインタフェースを監視するための制御情報監視スケジュールを前記決定された通信リソースに基づいて決定し、
前記制御情報監視スケジュールは、監視開始時間、監視周期、監視終了時間を含み、
前記監視開始時間は、前記決定された通信リソースの開始時間と、前記制御情報についての所定の処理時間に対応する所定の時間とに基づいて決定され、
前記監視終了時間は、前記決定された通信リソースの終了時間と、通信リソースのグラントを示す制御情報についての予め定義された所定の処理時間に対応する所定の時間とに基づいて決定され、
前記監視周期は、通信リソースのグラントを示す制御情報についての前記所定の処理時間に対応する前記所定の時間と、前記制御情報についての前記所定の処理時間に対応する前記所定の時間とのうちの1つまたは複数に基づいて決定され、
前記制御情報は、前記通信装置を含む通信装置のグループに共通の無線ネットワーク一時識別子を使用して前記通信装置のグループにより受信され、
前記制御情報は、前記決定された通信リソースの少なくとも一部が前記通信装置のグループ内の他の通信装置によって信号を送信するために割り当てられることを示すプリエンプション指示監視するために提供される
通信装置動作方法。
【請求項10】
請求項に記載の通信装置動作方法であって、さらに、
前記データを送信するために前記無線アクセスインタフェースの前記通信リソース上で信号を送信し、
前記制御情報監視スケジュールに従って、プリエンプション指示を提供する前記制御情報を検出し、
前記プリエンプション指示に従って、データを表す前記信号の前記送信を適応させる
通信装置動作方法。
【請求項11】
無線通信ネットワークにおいて使用するためのインフラ機器を動作させるインフラ機器動作方法であって、
データを受信するための無線アクセスインタフェースの通信リソースを決定し、
前記決定された通信リソースに基づいて、プリエンプション指示を提供する制御情報を監視するための制御情報監視スケジュールを決定し、
前記制御情報監視スケジュールは、監視開始時間、監視周期、監視終了時間を含み、
前記監視開始時間は、前記決定された通信リソースの開始時間と、前記制御情報についての所定の処理時間に対応する所定の時間とに基づいて決定され、
前記監視終了時間は、前記決定された通信リソースの終了時間と、通信リソースのグラントを示す制御情報についての予め定義された所定の処理時間に対応する所定の時間とに基づいて決定され、
前記監視周期は、通信リソースのグラントを示す制御情報についての前記所定の処理時間に対応する前記所定の時間と、前記制御情報についての前記所定の処理時間に対応する前記所定の時間とのうちの1つまたは複数に基づいて決定され、
前記制御情報は、通信装置を含む通信装置のグループに共通の無線ネットワーク一時識別子を使用して前記通信装置のグループにより受信され
前記プリエンプション指示は、前記通信リソースの少なくとも一部が他の信号を受信するために割り当てられていることを示す
インフラ機器動作方法。
【請求項12】
請求項11に記載のインフラ機器動作方法であって、さらに、
前記データを受信するために前記無線アクセスインタフェースの前記通信リソース上でデータを受信し、
前記制御情報監視スケジュールに従って、前記プリエンプション指示を提供する前記制御情報を送信し、
前記プリエンプション指示に従って、他のデータを表す前記他の信号を適応させる
インフラ機器動作方法。
【請求項13】
無線通信ネットワークにおいて使用するための回路であって、
前記無線通信ネットワークの無線アクセスインタフェースの通信リソース上でデータを送信するように構成された送信機と、
前記無線アクセスインタフェースの前記通信リソース上で送信されたデータを受信するように構成された受信機と、
データを送信するように前記送信機および前記受信機を制御するように構成された制御回路であって、
前記データを送信するために使用される前記無線アクセスインタフェースの通信リソースを決定し、
制御情報を受信するために前記無線アクセスインタフェースを監視するための制御情報監視スケジュールを前記決定された通信リソースに基づいて決定する
ように構成された制御回路とを備え、
前記制御情報は、前記通信装置を含む通信装置のグループに共通の無線ネットワーク一時識別子を使用して前記通信装置のグループにより受信され、
前記制御情報監視スケジュールは、監視開始時間、監視周期、監視終了時間を含み、
前記監視開始時間は、前記決定された通信リソースの開始時間と、前記制御情報についての所定の処理時間に対応する所定の時間とに基づいて決定され、
前記監視終了時間は、前記決定された通信リソースの終了時間と、通信リソースのグラントを示す制御情報についての予め定義された所定の処理時間に対応する所定の時間とに基づいて決定され、
前記監視周期は、通信リソースのグラントを示す制御情報についての前記所定の処理時間に対応する前記所定の時間と、前記制御情報についての前記所定の処理時間に対応する前記所定の時間とのうちの1つまたは複数に基づいて決定され、
前記制御情報は、前記決定された通信リソースの少なくとも一部が前記通信装置のグループ内の他の通信装置によってデータを送信するために割り当てられることを示すプリエンプション指示監視するために提供される
回路。
【請求項14】
無線通信ネットワークにおいて使用するための回路であって、
前記無線通信ネットワークによって提供される無線アクセスインタフェースを介してデータを送信するように構成された送信回路と、
前記無線通信ネットワークの前記無線アクセスインタフェースを介して送信されるデータを受信するように構成された受信回路と、
前記インフラ機器が、
第1の通信装置から第1のデータを受信するための前記無線アクセスインタフェースの第1の通信リソースを決定し、
前記第1の通信リソースに基づいて、前記第1の通信装置についての制御情報監視スケジュールを決定する
ように動作可能となるように前記送信回路および前記受信回路を制御するように構成された制御回路とを備え、
前記制御情報は、前記通信装置を含む通信装置のグループに共通の無線ネットワーク一時識別子を使用して前記通信装置のグループにより受信され、
前記制御情報監視スケジュールは、監視開始時間、監視周期、監視終了時間を含み、
前記監視開始時間は、前記決定された通信リソースの開始時間と、前記制御情報についての所定の処理時間に対応する所定の時間とに基づいて決定され、
前記監視終了時間は、前記決定された通信リソースの終了時間と、通信リソースのグラントを示す制御情報についての予め定義された所定の処理時間に対応する所定の時間とに基づいて決定され、
前記監視周期は、通信リソースのグラントを示す制御情報についての前記所定の処理時間に対応する前記所定の時間と、前記制御情報についての前記所定の処理時間に対応する前記所定の時間とのうちの1つまたは複数に基づいて決定され、
前記制御情報は、前記第1の通信リソースの少なくとも一部が前記通信装置のグループ内の他の通信装置によってデータを送信するために割り当てられることを示すプリエンプション指示を提供する
回路。
【請求項15】
コンピュータにロードされたときに、前記コンピュータに請求項9又は10に記載の通信装置動作方法を実行させるコンピュータ実行可能な指示を提供するコンピュータプログラム。
【請求項16】
コンピュータにロードされたときに、前記コンピュータに請求項11又は12に記載のインフラ機器動作方法を実行させるコンピュータ実行可能な指示を提供するコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信ネットワークにおいて通信装置によってデータを送信するための通信装置、インフラ機器、および方法に関する。本技術の実施形態は、上記送信が別の送信によってプリエンプトされ得る場合にアップリンクデータをより効率的に送信するための構成を提供することができる。したがって、プリエンプションは、アップリンクデータ送信のために通信装置に以前に割り当てられた通信リソースの取得または要求に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、欧州特許出願第18197779.4号に対するパリ条約の優先権を主張するものであり、その内容が参照により本明細書に援用される。
【0003】
本明細書で提供される「背景技術」の説明は、本開示の背景を一般的に提示するためのものである。この背景技術の項に記載されている限りにおいて、ここに名を挙げられた発明者らの研究および出願時に先行技術としてみなされない記述の態様は、本発明に対する先行技術として明示的にも暗示的にも認められない。
【0004】
3GPP定義のUMTSおよびLTE(Long Term Evolution)アーキテクチャに基づく移動通信システム等の第3世代および第4世代移動通信システムは、前の世代の移動通信システムが提供する単純な音声およびメッセージングサービスよりも高度なサービスをサポートすることができる。例えば、LTEシステムが提供する改善された無線インタフェースおよび拡張されたデータレートを用いて、ユーザは、以前は固定回線データ接続を介してのみ利用可能であったモバイルビデオストリーミングおよびモバイルビデオ会議等の高データレートアプリケーションを享受することができる。したがって、そのようなネットワークを配備する要求は強く、これらのネットワークのカバレッジエリア、すなわち、ネットワークへのアクセスが可能な地理的位置は、ますます急速に増加することが予想され得る。
【0005】
将来の無線通信ネットワークは、現在のシステムがサポートするように最適化されているものよりも、より広範囲のデータトラフィックプロファイルおよびデータトラフィックタイプに関連するより広範囲のデバイスを用いて、通信を日常的かつ効率的にサポートすることが期待される。例えば、将来の無線通信ネットワークは、複雑さが低減された装置、マシンタイプ通信(MTC)装置、高解像度ビデオディスプレイ、仮想現実ヘッドセット等を含む装置との通信を効率的にサポートすることが期待される。これらの異なるタイプのデバイスのうちのいくつかは非常に多数、例えば、「物のインターネット(Internet of Things)」をサポートするための低複雑度のデバイスに配備されてもよく、典型的には、比較的高いレイテンシ耐性を有する比較的少量のデータの送信に関連していてもよい。
【0006】
この観点から、異なるアプリケーションおよび異なる特性データトラフィックプロファイルに関連する広範囲のデバイスのための接続性を効率的にサポートするために、将来の無線通信ネットワーク、例えば、5Gまたは新しい無線(NR)システム/新しい無線アクセス技術(RAT)システム(非特許文献1)と呼ばれ得る無線通信ネットワーク、ならびに既存のシステムの将来のイテレーション/リリースが望まれることが予想される。
【0007】
NRシステムは、広範囲の周波数で動作することが期待され、広範囲のユースケースをカバーすることが期待される。考慮されるユースケースの例は、以下の通りである。
拡張モバイルブロードバンド(eMBB)
大規模マシンタイプ通信(mMTC)
超高信頼低遅延通信(URLLC)
【0008】
eMBBサービスは、典型的には、20Gb/sまでをサポートする必要がある大容量サービスである。大量のデータを高スループットで効率的に送信するために、eMBBサービスはオーバーヘッドを最小限に抑えるように長いスケジューリング時間を使用することが予想され、スケジューリング時間は割り当て間のデータ送信に利用可能な時間を指す。言い換えると、eMBBサービスは、割当メッセージの頻度を比較的低くし、割当メッセージ間のデータ送信により長い時間を割り当てることが予想される。
【0009】
超高信頼低遅延通信(URLLC)サービスは、その名前が示唆するように、データユニットまたはパケットが高い信頼性、かつ、低い通信遅延で通信されることを必要とする。したがって、URLLCタイプのサービスは、LTEタイプの通信システムおよび5G/NR通信システムの両方にとって、難しい例である。
【0010】
異なるトラフィックプロファイルに関連する異なるタイプの通信装置の使用の増加により、対処される必要がある無線電気通信システムにおける通信を効率的に取り扱うための新たな課題が生じる。
【0011】
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0012】
【文献】3GPP TS 38.300 v. 15.2.0 "NR; NR and NG-RAN Overall Description; Stage 2(Release 15)", June 2018
【文献】Holma H. and Toskala A, "LTE for UMTS OFDMA and SC-FDMA based radio access", John Wiley and Sons, 2009
【文献】TR 38.913, "Study on Scenarios and Requirements for Next Generation Access Technologies (Release 14)".
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本開示は、上述の問題のうちの少なくともいくつかに対処し、あるいは軽減するのに役立てることができる。
【課題を解決するための手段】
【0014】
【0015】
本技術の実施形態は、無線通信ネットワークにおいて使用するための通信装置を提供することができ、上記通信装置は、上記無線通信ネットワークの無線アクセスインタフェースの通信リソース上で信号を送信するように構成された送信機と、上記無線アクセスインタフェースの上記通信リソース上で送信された信号を受信するように構成された受信機と、上記信号を表すデータを送信するように上記送信機および上記受信機を制御するように構成されたコントローラとを備える。上記コントローラは、上記送信されるデータを表す上記信号を送信するために使用される上記無線アクセスインタフェースの通信リソースを決定し、制御情報を受信するために上記無線アクセスインタフェースを監視するためのスケジュールを決定するように構成される。上記監視スケジュールは、上記データを送信するために使用される上記決定された通信リソースに基づき、上記制御情報は、上記決定された通信リソースの少なくとも一部が他の通信装置によって信号を送信するために割り当てられることを示すプリエンプション指示に対して監視される。この構成によれば、上記通信装置は、冗長プリエンプション指示監視の機会/試行/労力が最小化されるように、時には、プリエンプション指示を監視するように構成される。例えば、代替的な構成として、上記通信装置は、NR/5G無線アクセスインタフェースの各ミニスロットのような、無線アクセスインタフェースの時間分割構造の特定の期間、プリエンプション指示を監視してもよい。通信装置が使用することを計画している時間分割構造の通信リソースに基づいて、プリエンプション指示を監視するためのスケジュールを提供することによって、当該通信装置は、プリエンプション指示が送信されるか否かを検出しなければならない機会の数を低減することができる。他のアップリンクデータは、URLLCサービス等のより厳しいレイテンシ要件を必要とするサービスのためのものであってもよい。したがって、上記通信装置は、プリエンプション指示監視の試行/機会/労力を最小限に抑えるだけで、監視の労力(複雑さ)を低減することができる。
【0016】
したがって、例示的な実施形態によれば、上記通信装置は、上記制御情報監視スケジュールおよび上記プリエンプション指示に従って、上記プリエンプション指示を提供する上記制御情報を表す上記信号を受信及びデコードするように構成されることにより、例えば、少なくとも他の通信装置に割り当てられた上記通信リソースの一部の間、上記データを表す上記信号を送信することを控えることによって、上記データの送信を適応させることができる。
【0017】
本技術の実施形態は、さらに、インフラ機器、通信装置およびインフラ機器を動作させる方法、ならびに通信装置およびインフラ機器のための回路に関し、通信装置の複雑さおよび処理要件を低減しながら、異なるデータタイプの様々な要件を満たす通信リソースの効率的な使用を可能にする。
【0018】
本開示のそれぞれの態様および特徴は、添付の特許請求の範囲において定義される。
【0019】
前述の一般的な説明および以下の詳細な説明の両方が、本技術の例示であるが、限定的なものではないことを理解されたい。説明される実施形態は、さらなる利点とともに、添付の図面と併せて以下の詳細な説明を参照することによって最もよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、本開示の例示的な実施形態に従って動作するように構成され得るLTEタイプの無線電気通信システムのいくつかの態様を概略的に示す。
図2図2は、本開示の諸実施形態に従って動作するように構成され得る新しい無線アクセス技術(RAT)無線通信ネットワークのいくつかの例示的な態様を概略的に示す。
図3図3は、本開示の実施形態に係る電気通信システムを概略的に示す。
図4図4は、本開示の諸実施形態に係るものであってもよい通信装置およびインフラ機器と、アップリンクプリエンプションに関連する送信のシーケンスとを概略的に示す。
図5図5は、本開示の諸実施形態に係る、プリエンプション指示に関して決定された影響期間を示す。
図6図6は、本開示の諸実施形態に係る、割り当てられたアップリンク通信リソースに関連するPIインスタンスを監視するための監視開始時間および監視終了時間を示す。
図7図7は、本開示の諸実施形態に係る、PIインスタンスを監視するための監視開始時間、監視終了時間、および監視周期を示す。
図8図8は、本開示の諸実施形態に係る、プリエンプション指示のための監視スケジュールを示す。
図9図9は、本開示の諸実施形態に係る、決定された影響期間外の期間中に通信装置の送信電力が低減される例を示す。
図10図10は、本開示の例示的な実施形態に係る、任意の非影響期間がeMBB送信のために割り当てられた通信リソースの先頭または終端のいずれかに入るような監視スケジュールの例を示す。
図11図11は、本開示の実施形態に係る通信装置のための処理フローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本開示のより完全な理解およびそれに付随する利点の多くは、添付の図面に関連して考慮されるとき、以下の詳細な説明を参照することによってより良く理解されるので、容易に得られるであろう。添付の図面において、同様の参照番号は、いくつかの図を通して同一または対応する部分を示す。
LTEアドバンスド(Long Term Evolution Advanced)無線アクセス技術(4G)
【0022】
図1は、一般にLTE原理に従って動作するが、他の無線アクセス技術もサポートすることができ、本明細書に記載するように、本開示の実施形態を実装するように適合させることができる移動通信ネットワーク/システム100のいくつかの基本的な機能を示す概略図を提供する。図1の様々な要素およびそれらのそれぞれの動作モードのいくつかの態様はよく知られており、3GPP(RTM)本体によって管理される関連する規格において定義され、また、当該主題に関する多くの書籍、例えば、Holma H.およびToskala A(非特許文献2)にも記載されている。本明細書に記載されている電気通信ネットワークの動作態様であって、(例えば、異なる要素間で通信するための特定の通信プロトコルおよび物理チャネルに関して)特に説明されていないものは、任意の既知の技術、例えば、関連する規格および当該関連する規格に対する既知の提案された修正および追加に従って実施され得ることが理解されよう。
【0023】
ネットワーク100は、コアネットワーク部102に接続された複数の基地局101を含む。各基地局は、通信装置104との間でデータを通信することができ、通信装置がサービスを得ることができるカバレッジエリア103(例えば、セル)を提供する。データは、基地局101から、それぞれのカバレッジエリア103内の通信装置104に、無線ダウンリンクを介して送信される。データは、無線アップリンクを介して通信装置104から基地局101に送信される。コアネットワーク部102は、それぞれの基地局101を介して通信装置104との間でデータの送受信を行うものであり、認証、移動管理、課金等の機能を提供する。通信装置は、移動端末、ユーザ機器(UE)、ユーザ端末、移動無線機、端末装置等と呼ばれることもある。ネットワークインフラ機器/ネットワークアクセスノードの一例である基地局は、トランシーバ局/ノードBs/eノードBs、gノードBs等と呼ばれることもある。この点で、異なる用語が、広く同等の機能を提供する要素のための異なる世代の無線電気通信システムに関連することも多い。しかしながら、本開示の例示的な実施形態は、異なる世代の無線電気通信システムにおいて同様に実施されてもよく、簡潔にするために、基礎となるネットワークアーキテクチャにかかわらず、特定の用語を使用してもよい。すなわち、特定の実施例に関連する特定の用語の使用は、これらの実施例がその特定の用語に最も関連する可能性のある特定の世代のネットワークに限定されることを示すことを意図していない。
【0024】
図2は、本明細書に記載する本開示の実施形態に係る機能を提供するように適合され得る、既に提案されている手法に基づく新しいRAT無線通信ネットワーク/システム300のためのネットワークアーキテクチャを示す模式図である。図2に示す新しいRATネットワーク300は、第1の通信セル301と第2の通信セル302とを含む。各通信セル301、302は、それぞれの有線または無線リンク351、352を介してコアネットワークコンポーネント310と通信する制御ノード(集約ノード)321、322を備える。また、各制御ノード321、322は、それぞれのセル内の複数の分散ノード(無線アクセスノード/遠隔送受信ポイント(TRP))311、312と通信している。これらの通信も、それぞれの有線または無線リンクを介して行うことができる。分散ノード311、312は、ネットワークに接続された通信装置に無線アクセスインタフェースを提供する役割を果たす。各分散ノード311、312は、それぞれの通信セル301、302のカバレッジを共に定義するカバレッジエリア(無線アクセスフットプリント)341、342を有する。各分散ノード311、312は、無線信号の送受信のためのトランシーバ回路と、それぞれの分散ノード311、312を制御するように構成されたプロセッサ回路とを含む。
【0025】

広範なトップレベル機能に関して、図2に示す新しいRAT通信ネットワークのコアネットワークコンポーネント310は、図1に示すコアネットワーク102に対応すると広く考えてもよく、それぞれの制御ノード321、322およびそれらの関連する分散ノード/TRP311、312は、図1の基地局101に対応する機能を提供すると広く考えてもよい。ネットワークインフラ機器/アクセスノードという用語は、これらの要素、および無線通信システムのより従来的な基地局型要素を包含するために使用され得る。現在のアプリケーションに応じて、それぞれの分散ノードと通信装置との間の無線インタフェース上でスケジュールされる送信をスケジュールする役目は、制御ノード/集約ノードおよび/または分散ノード/TRPが果たしてもよい。
【0026】
図2には、第1の通信セル301のカバレッジエリア内の通信装置400が示されている。したがって、この通信装置400は、第1の通信セル301に関連する分散ノード311のうちの1つを介して、第1の通信セル内の第1の制御ノード321とシグナリングを交換することができる。所与の通信装置における通信が上記分散ノードのうちの1つのみを介してルーティングされることもあるが、所与の通信装置に関連する他のいくつかの実施例では、例えば、ソフトハンドオーバシナリオや他のシナリオにおける複数の分散ノードを介して通信がルーティングされてもよいことが理解されよう。
【0027】
通信装置が関連する制御ノードを介して現在接続されている特定の分散ノードは、通信装置用のアクティブ分散ノードと呼ばれることがある。したがって、通信装置用のアクティブ分散ノードのサブセットは、1つまたは複数の分散ノード(TRP)を備えていてもよい。制御ノード321は、第1の通信セル301にまたがる分散ノード311のうちのどれが、任意の所与の時間に通信装置400と無線通信を実行するか(すなわち、分散ノードのうちのどれが、通信装置用の現在のアクティブ分散ノードであるか)を決定する役目を果たす。通常、これは、通信装置400とそれぞれの分散ノード311との間の無線チャネル条件の測定値に基づくことになる。この点に関して、通信装置用の現在アクティブであるセル内の分散ノードのサブセットは、少なくとも部分的に、当該セル内の通信装置の位置に依存することが理解されよう(当該位置が、通信装置とそれぞれの分散ノードとの間に存在する無線チャネル条件に著しく寄与するため)。
【0028】
少なくともいくつかの実装形態では、上記通信装置から制御ノード(制御ユニット)に通信をルーティングする際の分散ノードの関与が通信装置400に対してトランスペアレントである。すなわち、通信装置は、当該通信装置が現在動作している通信セル301の制御ノード321と通信装置400との間の通信のルーティングをどの分散ノードが担当しているか、あるいは、任意の分散ノード311が制御ノード321に接続されており、かつ、通信のルーティングに関与しているかどうかを認識していない場合がある。そのような場合、上記通信装置に関する限り、当該通信装置は単に制御ノード321にアップリンクデータを送信し、制御ノード321からダウンリンクデータを受信し、分散ノード311によって送信される無線構成を認識することができるが、分散ノード311の関与を認識しない。しかしながら、他の実施形態では、通信装置は、どの分散ノードがその通信に関与しているかを認識することができる。1つまたは複数の分散ノードのスイッチングおよびスケジューリングは、通信装置アップリンク信号の分散ノードによる測定値、または通信装置によって取得され、1つまたは複数の分散ノードを介して制御ノードに報告される測定値に基づいて、ネットワーク制御ノードにおいて行われてもよい。
【0029】
図2の例では、簡潔にするために、2つの通信セル301、302および1つの通信装置400が示されているが、言うまでもなく、実際には、システムがより多数の通信装置を提供する(それぞれの制御ノードおよび複数の分散ノードによってサポートされる)より多数の通信セルを備えてもよいことが理解されよう。
【0030】
図2は、本明細書に記載する原理に係る手法が採用され得る新しいRAT通信システムのための提案されたアーキテクチャの単なる一例を示し、本明細書で開示する機能は、異なるアーキテクチャを有する無線通信システムに関しても適用され得ることがさらに理解されよう。
【0031】
したがって、本明細書に記載する本開示の例示的な実施形態は、図1および図2に示す例示的なアーキテクチャ等の様々な異なるアーキテクチャに係る無線電気通信システム/ネットワークにおいて実施されてもよい。したがって、任意の所与の実施における特定の無線通信アーキテクチャは、本明細書に記載する原理にとって一義的なものではないことが理解されよう。この点に関して、本開示の例示的な実施形態は、一般に、ネットワークインフラ機器/アクセスノードと通信装置との間の通信の観点から説明することができ、ネットワークインフラ機器/アクセスノードおよび通信装置の特定の性質は、現在における実施のためのネットワークインフラストラクチャに依存することになる。例えば、いくつかのシナリオでは、ネットワークインフラ機器/アクセスノードは、本明細書に記載する原理に従って機能を提供するように適合された、図1に示すようなLTEタイプ基地局101等の基地局を備えることができる。他の例では、ネットワークインフラ機器/アクセスノードは、本明細書に記載する原理に従って機能を提供するように適合された、図2に示す種類の制御ユニット/制御ノード321、322および/またはTRP311、312を備えていてもよい。
【0032】
図1に示す無線アクセスネットワークの要素は、用語の変更が上述のように適用され得ることを除いて、5Gの新しいRAT構成に同様に適用され得る。
【0033】
本発明の諸実施形態は、5Gまたは新しい無線(New Radio:NR)アクセス技術と呼ばれるもの等の高度な無線通信システムに適用することができる。
【0034】
図3は、本開示の実施形態に係る電気通信システム500を概略的に示す。本例における電気通信システム500は、概して、LTEタイプのアーキテクチャに基づいている。したがって、このような電気通信システム/ネットワーク500の動作の多くの態様が知られており、理解されており、簡潔にするために本明細書では詳細に説明しない。本明細書に具体的に記載されていない電気通信システム500の動作態様は、任意の既知の技術、例えば、現在のLTE規格に従って実施されてもよい。
【0035】
電気通信システム500は、無線ネットワーク部に結合されたコアネットワーク部102を備える。無線ネットワーク部は、一般に矢印508で示される無線アクセスインタフェースを介して、端末装置とも呼ばれる通信装置104に結合されたインフラ機器(発展型ノードBであってもよい)101を備える。言うまでもないが、実際には、無線ネットワーク部が、様々な通信セルにわたってより多数の通信装置を提供する複数の基地局を備えてもよいことが理解されよう。しかしながら、簡潔にするために、単一のインフラ機器および単一の通信装置のみが図3に示されている。
【0036】
上述したように、図3に示す通信システム500の様々な要素の動作は、本明細書に記載する本開示の実施形態に係る機能を提供するように修正された場合を除いて、広く従来通りであってもよい。
【0037】
インフラ機器101は、インタフェース510を介してコアネットワーク102に接続され、コントローラ506に接続される。インフラ機器101は、アンテナ518に接続された受信機504と、アンテナ518に接続された送信機502とを含む。受信機504および送信機502は、両方ともコントローラ506に接続される。コントローラ506はインフラ機器101を制御するように構成され、本明細書でさらに説明するように、機能を提供するための各種サブユニット/サブ回路を含み得るプロセッサ回路を備えてもよい。これらのサブユニットは、個別のハードウェア要素として、またはプロセッサ回路の適切に構成された機能として実装されてもよい。従って、コントローラ506は、無線電気通信システムにおける機器のための従来のプログラミング/構成技術を用いて所望の機能を提供するように適切に構成/プログラミングされた回路を備えることができる。送信機502、受信機504、およびコントローラ506は、表現を容易にするために、別個の要素として図3に概略的に示されている。しかしながら、これらの要素の機能は、例えば、1つ以上の適切にプログラミングされたプログラム可能なコンピュータ、または1つ以上の適切に構成された特定用途向け集積回路/回路/チップ/チップセットを用いて、様々な異なる方法で提供され得ることが理解されよう。インフラ機器101は、一般に、その操作機能に関連する様々な他の要素を備えることが理解されよう。
【0038】
これに対応して、通信装置104は、アンテナ520から信号を受信する受信機514に接続されたコントローラ516を含む。また、コントローラ516は、アンテナ520にも接続される送信機512に接続される。コントローラ516は通信装置104を制御するように構成され、本明細書でさらに説明するように、機能を提供するための各種サブユニット/サブ回路を備え得るプロセッサ回路を備えてもよい。これらのサブユニットは、個別のハードウェア要素として、またはプロセッサ回路の適切に構成された機能として実装されてもよい。したがって、コントローラ516は、無線電気通信システムにおける機器のための従来のプログラミング/構成技術を用いて所望の機能を提供するように適切に構成/プログラミングされた回路を備えてもよい。送信機512、受信機514、およびコントローラ516は、表現を容易にするために、別個の要素として図3に概略的に示されている。しかしながら、これらの要素の機能は、例えば、1つ以上の適切にプログラミングされたプログラム可能なコンピュータ、または1つ以上の適切に構成された特定用途向け集積回路/回路/チップ/チップセットを用いて、様々な異なる方法で提供され得ることが理解されよう。通信装置104は、一般に、その操作機能に関連する様々な他の要素、例えば、電源、ユーザインタフェース等を備えるが、これらは、簡潔にするために、図3には示されていないことが理解されよう。
【0039】
NR技術を組み込んだシステムは、レイテンシ、データレート、および/または信頼度についての異なる要件によって特徴付けられ得る、異なるサービス(またはサービスのタイプ)をサポートすることが期待される。例えば、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)サービスは、20Gb/sまでをサポートする必要がある高容量を特徴とする。
【0040】
eMBBサービスに関連するデータを送信するときに、通信リソースの効率的な使用を保証するために、そのようなデータを個々に送信すると、大量の通信リソースを使用する場合があり、したがって、比較的長期間にわたって継続時間が続く場合がある(例えば、単一のデータ送信は、時間分割無線アクセスインタフェースの複数のタイムスロットにわたって行われる場合がある)。
【0041】
超高信頼低遅延通信(URLLC)(非特許文献1)サービスの要件は、1ミリ秒のユーザプレーンレイテンシを有する32バイトパケットの1回の送信に対して、1-10-5(99.999%)以上の信頼度である(非特許文献3)。状況によっては、1-10-6(99.9999%)以上の信頼度が要件とされる場合もある。
【0042】
無線アクセスインタフェースが時分割多元接続と組み合わせて直交周波数分割多重化(OFDM)を使用する場合、無線アクセスインタフェースに関連する通信リソースは、OFDMシンボル期間に基づいて分割してもよい。所定の数(例えば、14)のODFMシンボル期間は、タイムスロットを含んでもよい。
【0043】
URLLCデータはレイテンシに不耐性であるので、URLLCデータ送信はeMBBデータ送信のために既に割り当てられているリソースのサブセットを占有する(すなわち、使用して送信される)ことができる。これを「プリエンプション」と呼ぶことがある。
【0044】
しかしながら、アップリンク送信に関してプリエンプションをサポートする効率的な技術を提供することが依然として課題である。
【0045】
例示的な実施形態によれば、無線通信ネットワークにおいて使用するための通信装置が提供され、上記通信装置は、上記無線通信ネットワークの無線アクセスインタフェースの通信リソース上で信号を送信するように構成された送信機と、上記無線アクセスインタフェースの上記通信リソース上で送信された信号を受信するように構成された受信機と、上記信号を表すデータを送信するように上記送信機および上記受信機を制御するように構成されたコントローラとを備える。上記コントローラは、上記送信されるデータを表す上記信号を送信するために使用される上記無線アクセスインタフェースの通信リソースを決定し、制御情報を受信するために上記無線アクセスインタフェースを監視するためのスケジュールを決定するように構成される。上記監視スケジュールは、上記データを送信するために使用される上記決定された通信リソースに基づき、上記制御情報は、上記決定された通信リソースの少なくとも一部が他の通信装置によって信号を送信するために割り当てられることを示すプリエンプション指示に対して監視される。したがって、上記通信装置は、上記制御情報監視スケジュールおよび上記制御情報に含まれるプリエンプション指示に従って上記制御情報を受信し、例えば、他のUE等の他のソースによってプリエンプトされた通信リソースの少なくとも一部の間にデータを送信しないことによって、あるいは、これらの通信リソースの損失を補償するためのデータを送信するために変調および符号化を適応させることによって、アップリンクデータの送信を適応させることができる。
アップリンクプリエンプション
【0046】
データの第1の送信のために割り当てられた通信リソースの一部が、例えば、他の通信装置によるデータの第2の送信のために後で割り当てられるアップリンクプリエンプションは、当該第1および第2の送信が異なる装置によって実行され得るため、特定の困難を提示し得る。
【0047】
これは、インフラ機器101がプリエンプションが実行されることを決定し、プリエンプトされたデータ(例えば、eMBBデータ)とプリエンプトするデータ(例えば、URLLCデータ)の両方の送信を制御するダウンリンクプリエンプションとは対照的である。したがって、ダウンリンクプリエンプションが発生すると決定することに応答して、インフラ機器は、プリエンプトされた送信とプリエンプトする送信の両方が同じ通信リソースのセットを使用しないことを保証するために、その送信機を制御することができる。
【0048】
しかしながら、プリエンプトされたデータ送信の当該送信がプリエンプトするデータ送信の当該送信と重複しない(すなわち、同じ通信リソースを使用しない)ことを保証する必要性が明らかに存在する。これは、インフラ機器がプリエンプトするデータ送信のデコードに成功することが、不可能ではないにしても困難であり得るからである。したがって、上記プリエンプトするデータ送信は、非常に高い信頼性を有する送信要件に関連付けられ得ることに留意すると、プリエンプトするデータの送信とのいかなる重複も回避するために、プリエンプトされたデータを送信するための通信リソースが割り当てられた通信装置が、その送信を確実に調整することが不可欠である。
【0049】
図4は、本開示の実施形態に係るものであってもよい第1および第2の通信装置104a、104bおよびインフラ機器101と、アップリンクプリエンプションに関連する送信のシーケンスとを概略的に示す。
【0050】
インフラ機器101は、まず、第1の通信装置104aの使用のためのアップリンク通信リソースを示す第1のアップリンク割り当て指示610を送信してもよい。両方のデータ送信のためのアップリンク通信リソースのグラント(すなわち、割り当て)には、本質的に従来の技術を使用してもよい。これらの技術は、例えば、インフラ機器によって送信されるダウンリンク制御情報(DCI)を使用して通信リソースが明示的に割り当てられるグラントベースの割り当てを含んでもよい。また、これらの技術は、グラントフリーのリソース割り当てを含み、通信リソースが1つまたは複数の通信装置の使用のために半静的に構成され、いかなる明示のグラントなしに、当該通信装置のうちの1つまたは複数によって使用され得る。
【0051】
第1の通信装置104aは、割り当てられたリソースを使用して、アップリンクデータ送信616の準備をしてもよい。この準備は、第1のアップリンク割り当て指示610を受信することに応答して、および/または、例えば、アップリンクデータを送信に利用可能であったという判定の前に第1のアップリンク割り当て指示610が受信された場合に、当該アップリンクデータを送信に利用可能であったという判定に応答して、行ってもよい。
【0052】
第1のアップリンク割り当て指示610を送信した後、インフラ機器101は、第2の通信装置104bによる低レイテンシデータ送信により、第1の通信装置104aがアップリンクデータ送信616のために使用することを意図していた通信リソースの一部またはすべてを使用して、第1の通信装置104aのアップリンク送信をプリエンプトすべきであることを決定する。
【0053】
プリエンプションを発生させると決定したことに応答して、インフラ機器101は、プリエンプション指示(PI)612を第1の通信装置104aに送信し、アップリンクグラントであってもよい第2のアップリンク割り当て指示614を第2の通信装置104bに送信する。
【0054】
第2のアップリンク割り当て指示614は、第1の通信装置104aがアップリンクデータ送信616のために使用することを意図していたアップリンク通信リソースの一部またはすべてを含むアップリンク通信リソースを示す。
【0055】
第2のアップリンク割り当て指示614の受信に応答して、第2の通信装置104bは、第2のアップリンク割り当て指示614によって示される通信リソースを使用して、低レイテンシアップリンクデータ620を送信する。
【0056】
上述したように、低レイテンシアップリンクデータ620は、例えば、高い送信信頼性要件を有するURLLCデータであってもよい。第2の通信装置104aがアップリンクデータ送信616をそのまま送信する場合、インフラ機器101による低レイテンシアップリンクデータ620の受信の成功確率は、低レイテンシアップリンクデータ620の信頼性要件を満たす可能性が非常に低いことがある。
【0057】
したがって、PI612は、第1の通信装置104aに、次のアップリンクデータ送信616に関してプリエンプションが発生することを示すことができる。PI612の受信に応答して、第1の通信装置104aは、例えば、送信全体をキャンセルすることによって、その送信を修正してもよい。
【0058】
PI612は、通信リソースの期間または範囲を示してもよく、第1の通信装置は、当該PI612の受信に応答して、示された通信リソースを使用した送信、または示された期間中の送信を控えてもよい。
【0059】
諸実施形態では、PI612は、アップリンクデータ送信616を再スケジュールするという指示を含んでもよい。したがって、第1の通信装置104aは、これに応答して、PI612の再スケジューリング指示に従ってアップリンクデータ送信616を実行してもよい。
【0060】
本技術の諸実施形態では、PI612および第2のアップリンク割り当て指示614は、例えば、1つまたは複数のOFDMシンボルを含む同じ期間中等、実質的に同時に送信されてもよい。
【0061】
ダウンリンクプリエンプションイベントを通知するための従来技術では、プリエンプションが発生した後にプリエンプション指示が送信されることがある。しかしながら、第1の通信装置104aへのアップリンクプリエンプションを示すPI612は、第1の通信装置104aによる送信から生じる干渉がインフラ機器101による低レイテンシデータ620の受信に影響を及ぼさないことを保証するために、第1の通信装置からのアップリンクデータ送信をプリエンプトしているアップリンクデータ送信614の前に送信されなければならないことに留意されたい。
【0062】
例えばURLLCデータに関連する低レイテンシ要件を満たすことができるアップリンク通信リソースを提供するために、URLLCデータは、1スロット未満の粒度で、例えば、2つのOFDMシンボル期間の粒度でスケジュールされ得ることが予想される。その結果、送信用のURLLCデータを有する通信装置(第2の通信装置104b等)は、URLLCデータのアップリンク送信用にアップリンク通信リソースが割り当てられているかどうか、および割り当てられている場合、いつアップリンク通信リソースが割り当てられたかを判定するために、高頻度に無線アクセスインタフェースを監視することを要求され得る。
【0063】
対照的に、eMBBデータの送信時間がより長いことにより、eMBBデータを有する通信装置(第1の通信装置104a等)は、スロット毎に1回等、より短い周期でアップリンクリソース割り当てを監視することが必要とされ得る。
【0064】
上記から、PI612が第2のアップリンク割り当て614と実質的に同時に送信され得ることに留意すると、第1の通信装置104aは、(任意のアップリンク割り当てを受信するために)第2の通信装置104bが無線アクセスインタフェースを監視するために必要とされるのと同じ周期で、(任意のPIを受信するために)無線アクセスインタフェースを監視することが必要とされ得ることが理解されよう。
【0065】
同様に、第2の通信装置104bによって送信されるデータの信頼性要件を満たすために、第1の通信装置104aは、プリエンプションが有効であることを保証するために、同じレベルの信頼性でPI612を受信しなければならない。
【0066】
これは、第1の通信装置104aがURLLCデータ等の低レイテンシデータを送信することができない場合であっても、第1の通信装置104aの著しい性能および複雑さを暗示している可能性がある。
【0067】
したがって、その送信がこのようなプリエンプションの対象となり得る装置に対するアップリンクプリエンプションの使用の影響を最小限に抑えることが望まれる。
【0068】
諸実施形態によれば、図4に示すPI612等、各PIに関連する期間が存在し得る。この期間を影響期間と呼ぶ。
【0069】
影響期間の開始は、第1の通信装置104aがPI612を受信およびデコードし、それに応答して、アップリンクデータ送信616を適応させるための、あらかじめ定義され、指定され、標準化された(所定の)処理時間に基づいて決定されてもよい。この所定の処理時間をNPIと呼ぶ。したがって、影響期間は、第2のUE2 104bが低遅延データを送信するためにUE1 104aがそのアップリンク送信を停止する前にPIを検出およびデコードしなければならない期間である。UE1 104aは影響期間を低減するために、より短い処理時間を実施することができるが、ネットワークはUE1 104aが少なくともこの定義された時間内にPIを処理できることを期待する場合がある。したがって、影響期間はネットワークのための最小時間であってもよいが、UEはPIを処理するために、この時間を必要とする。
【0070】
具体的には、所与のPI612について、影響期間はPI612を送信してからNPI経過後に開始してもよい。これは、PI612がこの時間より前に発生する低レイテンシアップリンクデータによるいかなるプリエンプションを可能にするためにも使用できないという事実を反映している。
【0071】
影響期間の終了は、第2の通信装置104bがアップリンクグラント614を受信およびデコードし、それに応答して、低レイテンシアップリンクデータ620の送信を開始するために必要とされる、あらかじめ定義され/指定され/標準化された時間に基づいて決定されてもよい。この最小時間をNと呼ぶ。具体的には所与のPI612について、影響期間は、アップリンクグラント614が終了してからN経過後の最も早い時間に終了してもよい。この場合、アップリンクグラント614はPI612の後に送信される。
【0072】
諸実施形態では、プリエンプションが発生することを示すPIは、当該プリエンプションがPIに関連する影響期間内に発生することを示してもよい。
【0073】
図5は、本開示の実施形態に係る、プリエンプション指示に関して決定された影響期間を示す。
【0074】
図5はある期間中のアップリンク通信リソース810およびダウンリンク通信リソース820を示し、時間の進行は矢印820によって示される。アップリンク通信リソース810およびダウンリンク通信リソース820は、時間的にタイムスロット812a、812b、812c、812dに細分される。各タイムスロットはさらに、OFDMシンボル期間814に分割される。
【0075】
アップリンクタイムスロットおよびダウンリンクタイムスロットの時間境界は、伝搬遅延およびタイミングアドバンスの使用を補償するためにオフセットとして示され、これにより、通信装置において、インフラ機器101においてアップリンク信号およびダウンリンク信号が時間整列されることを保証するために、受信したダウンリンク信号に対してアップリンク送信が時間的に進められる。
【0076】
図5において、第1のアップリンク割り当て指示801は、(スロットn+2 812cの継続時間の間)eMBBデータ送信用のアップリンク通信リソース805を割り当てるために、時間t1からt2までにインフラ機器101によって第1の通信装置104aに送信され、図4の第1のアップリンク割り当て指示610に広く対応する。時間t3からt4までにインフラ機器101によって第1の通信装置104aに送信されるプリエンプション指示(PI)803は、図4のPI616に広く対応する。
【0077】
t4からt5までに、したがってPI803の送信後に、インフラ機器101によって第2の通信装置104bに送信される低レイテンシアップリンクグラント指示802が示されている。低レイテンシアップリンクグラント指示802は、時間t7で始まるURLLCデータの送信のために、アップリンク通信リソース804を第2の通信装置104bに割り当てる。
【0078】
低レイテンシアップリンクグラント指示802はPI803の送信後に送信されるので、対応するアップリンクリソース割り当て804はPI803の影響期間内に入らない。むしろ、上述の影響期間の特徴付けに従って、PI803の影響期間806は時間t6(すなわち、PI803を送信してからNPI経過後)から時間t7(PI803の後に送信されるアップリンクグラントによって割り当てることができる通信リソースのための最も早い開始時間)まで継続する。
【0079】
本開示の諸実施形態では、第1の通信装置104aは、PI送信用のダウンリンク通信リソースを監視するためのスケジュールを決定する。すなわち、第1の通信装置104aは、PIが送信されたかどうかおよび/またはプリエンプションが送信PIによって示されているかどうかを決定することを連続的に試みるのではなく、PIが送信されたかどうかおよび/またはプリエンプションが送信PIによって示されているかどうかを決定する目的で、受信した信号をデコードするためにPI検出を選択的に実行してもよい。この選択的デコードは、決定した監視スケジュールに従って実行されてもよく、それに従って、特定の期間中に受信した信号のみがPI検出のために使用される。すなわち、UEは、監視スケジュールを使用して、PIの検出を試行する時間を決定する。監視スケジュールは、無線通信ネットワークによって設定され、PIの可能な送信時間のスケジュールを提供する。
【0080】
第1の通信装置104aは、インフラ機器101から監視スケジュールを特徴付ける1つまたは複数のパラメータの指示を受信することによって、監視スケジュールを決定してもよい。代替的にまたは追加的に、第1の通信装置104aは、監視期間が計算され得る1つまたは複数のパラメータの指示を受信することによってスケジュールを決定してもよい。
【0081】
諸実施形態では、第1の通信装置104aは、監視スケジュールに含める候補である1つまたは複数のPIインスタンスに関連する影響期間を計算する。
【0082】
監視スケジュールは、監視開始時間を含んでもよく、当該監視開始時間前には、当該スケジュールに従ってPI検出が行われない。監視開始時間は、割り当てられたアップリンク通信リソース805の開始時間とパラメータNPIとに基づいて決定されてもよい。監視開始時間は、PIの送信が開始され得る最も遅い時間であってもよい。この場合、そのPIに関連付けられた影響期間は、割り当てられたアップリンク通信リソース805の開始までに(好ましくは同時に)開始する。監視開始時間は、
PUSCH_start-NPI-TPI
として決定されてもよく、TPIはPIの送信継続時間であり、TPUSCH_startはアップリンク通信リソース810が開始される時間である。
【0083】
監視スケジュールは、監視終了時間を含んでもよく、当該監視終了時間後は、監視スケジュールに従ってPI検出が行われない。監視終了時間は、割り当てられたアップリンク通信リソース805の終了時間とパラメータNとに基づいて決定されてもよい。監視終了時間は、PIの送信が終了し得る最も早い時間であってもよい。この場合、そのPIに関連する影響期間は、割り当てられたアップリンク通信リソース805の終了までに(好ましくは、同時に)終了する。監視終了時間は、
PUSCH_END-N-TDCI
として決定されてもよく、TDCIは低レイテンシ通信リソースに対するアップリンクグラントの送信継続時間であり、TPUSCH_ENDはアップリンク通信リソース810が終了する時点である。
【0084】
諸実施形態では、監視終了時間は、
PUSCH_END-N
として決定されてもよい。
【0085】
図6は、本開示の実施形態に係る、割り当てられたアップリンク通信リソースに関連するPIインスタンスを監視するための監視開始時間および監視終了時間を示す。
【0086】
図6から図10では、図5に関して既に説明した特徴には同じ参照番号を付し、それらの説明は簡潔にするために繰り返さない。
【0087】
図5から図10の2つ以上の図に現れ、その参照番号が整数の100だけ異なる特徴は、同じ特徴を広く指し、または広く同様の機能を有する異なるインスタンスの特徴を指す。例えば、参照符号806、906、1006等は影響期間を指し、参照符号803、903、1003aから1003e等はPIインスタンスを指し、参照符号801、901等は、例えば、第1の通信装置104aによるeMBBデータ送信のためのアップリンク通信グラントの指示を示すために使用される。
【0088】
図6では、割り当てられたアップリンク通信リソース905が時間t5で開始し、時間t9で終了する。
【0089】
PI903をその影響期間がアップリンク通信リソース905の開始時間を含むように送信できる最も遅い時間はt3からt4であり、t4=t5-NPIである。したがって、監視開始時間は、t3に設定してもよい。
【0090】
PI(図示せず)をその影響期間がアップリンク通信リソース905の終了時間を含むように送信できる最も遅い時間はt5からt6であり、t5=t9-N-TDCIである。したがって、監視開始時間は、t5に設定してもよい。
【0091】
あるいは、本発明の諸実施形態によれば、監視開始時間は、t6(t6=t9-N)に設定されてもよい。
【0092】
従来、その送信がプリエンプトされ得る通信装置は、インフラ機器が通信リソース割り当てをプリエンプトする通信装置に送信する機会が生じる頻度に対応する頻度でPIを監視することを要求されることがある。例えば、インフラ機器が(ミニスロットが2つのOFDMシンボル期間を含む)任意のミニスロットで開始するURLLCデータ送信のためのリソースを割り当てるためにアップリンクグラントを送信し得る場合、その送信がプリエンプトされ得る他の通信装置は、ミニスロットごとにPIを監視することを要求されることがある。
【0093】
本技術の諸実施形態によれば、上記監視スケジュールは、連続するPI監視インスタンスの開始の間の期間である監視周期を含んでもよい。
【0094】
本技術の諸実施形態によれば、上記監視周期は、上記各PIの上記影響期間の継続時間に基づいて決定されてもよい。諸実施形態では、上記周期は、
-NPI+TU-DCI
として決定されてもよく、TU_DCIは、第2のアップリンク割り当て指示614等の、低レイテンシデータの送信のための通信リソースに対するアップリンクグラントの送信の継続時間である。
【0095】
図7は、本開示の実施形態に係る、PIインスタンスを監視するための監視開始時間、監視終了時間、および監視周期を示す。
【0096】
アップリンク通信リソース1005は、通信装置104aによってアップリンクデータの送信のために割り当てられ、双方向矢印1006によって示されるように、時間t7から開始し時間t14で終了するスロットn+2 812cおよびスロットn+3 812dの継続時間にわたって継続する。
【0097】
図7では、監視開始時間はt3(t3=t7-NPIに基づく)と決定され、監視終了時間はt13(t13=t14-N)と決定される。
【0098】
好ましくは、監視周期PPIは、集合的に、監視されるPIインスタンスの各々に関連する影響期間がすべてのアップリンク通信リソース1005を含むように決定される。
【0099】
好ましくは、監視周期PPIは、集合的に、監視されるPIインスタンスの各々に関連する影響期間がすべてのアップリンク通信リソース1005を含むという制約を受けて最大化されるように決定される。
【0100】
監視周期PPIは、
-NPI+TU-DCIとして決定されてもよい。
【0101】
図7の例では、N=10個のOFDMシンボル、NPI=6個のOFDMシンボル、およびTU-DCI=2個のOFDMシンボルである。したがって、監視周期=6個のOFDMシンボルである。
【0102】
したがって、監視スケジュールにより、開始時間がPPI=6個のOFDMシンボルによって分離されるPI監視インスタンス1003a、1003b、1003c、1003d、および1003eが提供される。
【0103】
また、図7には、第2の通信装置104bによる低レイテンシ通信リソース1004を使用したURLLCデータの送信が示されている。低レイテンシ通信リソース1004は、t4とt5との間で送信されるアップリンクグラント1002aによって第2の通信装置104bに割り当てられる。
【0104】
低レイテンシ通信リソース1004は少なくとも1つの監視されるPIの影響期間内に入るので、第1の通信装置104aは通信リソース1005の一部をプリエンプトすることを決定することができる。
【0105】
より具体的には、第2のPI監視インスタンス1003b(t9で開始する)の影響期間が低レイテンシ通信リソース1004に及ぶ。したがって、インフラ機器101は、第2の監視インスタンス1003bで送信されたPIによって、そのPIに関連する影響期間の一部をプリエンプトすることを示してもよく、第1の通信装置104aは、それを決定してもよい。
【0106】
PIインスタンスに関連する影響期間の継続時間に応じて、監視周期が従来必要であった周期よりも長くなり得る本技術の諸実施形態に従って、監視スケジュールを決定してもよいことが理解されよう。
【0107】
上述のように、諸実施形態では、集合的に、監視されるPIに関連する影響期間が割り当てられたアップリンク通信リソースに対応する期間全体をカバーするように、上記監視スケジュールがPIに関連する影響期間に従って決定されてもよい。
【0108】
他方、諸実施形態では、監視スケジュールは、割り当てられたアップリンク通信リソースに対応する期間の1つまたは複数の部分が任意の監視されるPIの影響期間に対応しないようにされてものであってもよい。
【0109】
図8は、本開示の諸実施形態に係る、プリエンプション指示のための監視スケジュールを示す。
【0110】
図8の例の監視スケジュールによれば、eMBBデータ送信のためのタイムスロットn+2 812cおよびタイムスロットn+3 812dにわたるアップリンク通信リソース1105が割り当てられている第1の通信装置104aは、PIインスタンス1103aおよび1103b、すなわち、時間t5からt6まで、およびt9からt10までのダウンリンク通信リソース820を監視する。したがって、上記監視スケジュールによれば、第1の通信装置104aは、時間t5の前、時間t10の後、または時間t6からt9の間にPI検出を実行する必要がない。
【0111】
2つのOFDMシンボルのNPI値および10個のOFDMシンボルのN値に基づいて、PIインスタンス1103aおよび1103bにそれぞれ対応する影響期間1106aおよび1106bを決定してもよい。
【0112】
図8に例示するように、時間スロットn+2 812cおよびn+3 812dの各々の最初の4つのOFDMシンボルは、影響期間1106aおよび1106bのいずれの期間内にもない。その結果、インフラ機器101が、これらのOFDMシンボルの間にプリエンプションが発生することを第1の通信装置104aに示すことができない場合がある。言い換えれば、インフラ機器101がこれらのOFDMシンボル中に送信するように第2の通信装置をスケジュールする場合、当該インフラ機器は、このプリエンプションを第1の通信装置に通知するために、これらのPIのいずれも使用することができない。
【0113】
図8の例では、プリエンプションが、実際には、時間t5からt6まで、およびt10からt11まで発生し、すなわち、URLLCデータが、第1の通信装置104aによってeMBBデータ送信のために割り当てられた通信リソース1105の部分1104a、1104bを使用して、第2の通信装置104bによって送信される。
【0114】
プリエンプションの両方のインスタンスが、監視されるPIインスタンス1103a、1103bのいずれかの影響期間1106a、1106bの外側にあるため、第1の通信装置104aは、eMBBデータの送信をいかなる方法でも変更することができない。その結果、インフラ機器101において重大な干渉が生じる可能性があり、第2の通信装置104aによって送信されたURLLCデータの受信に成功する確率が不十分である可能性がある。
【0115】
このような問題を回避するために、本技術の諸実施形態によれば、インフラ機器101は影響期間1106a、1106bの外側にあるリソースを使用するプリエンプションが実現可能ではないと判定してもよく、その代わりに、第1の通信装置104aの送信のプリエンプションをもたらしながら、決定された監視スケジュールに従って第1の通信装置104aによって監視されるPIインスタンスに関連する1つまたは複数の影響期間の範囲内に入る他の通信リソースを第2の通信装置104bに割り当ててもよい。
【0116】
この技術は、第2の通信装置104bによるいくつかの送信に対するレイテンシの増加をもたらすことがある。したがって、諸実施形態では、第2の通信装置104bによってURLLCデータ送信のために使用される変調符号化方式が、よりロバストな符号化を提供するように適合されてもよい。したがって、インフラ機器101によるURLLCデータのデコードに失敗し、再送信が必要とされる確率が低減される。第2の通信装置104bは、インフラ機器101によって送信された指示を受信することに応答して、以上のように変調符号化方式を適応させてもよい。インフラ機器101は、第1の通信装置104aの監視スケジュールに起因して、URLLCデータの送信を遅延させる必要があると判定したことに応答して、指示を送信してもよい。
【0117】
諸実施形態では、URLLCデータが第1の通信装置104aによって監視されるPIインスタンスの影響期間外にある割り当てられたリソース1104a、1104bを使用して送信された場合に、当該URLLCデータの受信に影響を及ぼす干渉を低減または回避するために、第1の通信装置104aは、以下のようにして、そのeMBB送信を適応させてもよい。
【0118】
第1の通信装置104bは、監視スケジュールに従って監視されるPIインスタンスに関連する影響期間を決定してもよい。第1の通信装置104aは、決定された影響期間に基づいて、影響期間外の期間中の送信電力を、影響期間内の期間中のeMBBデータ送信のために使用されるものよりも低く(できる限りゼロに)なるように適応させてもよい。これは、影響期間外の期間中に、実際に、任意のプリエンプションが発生するかどうかを判定することなく行われてもよい。そのような実施形態では、URLLCデータによってさらなるレイテンシを生じさせないようにすることができ、プリエンプションから生じる干渉を低減または回避することができる。
【0119】
図9は、本開示の実施形態に係る、第2の通信装置104bの送信電力が決定された影響期間外の期間中にゼロに低減される(換言すれば、不連続送信(DTX)が使用される)例を示す。
【0120】
図9は、図8と同じシナリオを概略的に示す。しかし、図9の例では、第1の通信装置104aは、t5からt7までの期間1207aおよびt10からt12までの期間1207bがその監視スケジュールに従って監視されるPIインスタンス1203a、1203bに関連する任意の影響期間外にあると判定する。この判定に基づいて、第1の通信装置104aによるeMBBデータの送信は、これらの「非影響」期間1207a、1207bの間、これらの期間中における陰影の欠如によって示されるように、一時停止される。その結果、URLLCデータ送信1204は、eMBBデータの送信による干渉を受けない。
【0121】
DTXが、eMBBデータ送信のために割り当てられた通信リソースの範囲内にあるが、任意の影響期間外である期間に適用される場合、諸実施形態では、eMBBデータの送信が以下のうちの1つまたは複数によって適応されてもよい。
非影響期間1207a、1207b中のeMBBデータをパンクチャリング
非影響期間1207a、1207b中のDTXの使用を考慮して、eMBBデータ送信にレートマッチングを適用
非衝撃期間1207a、1207b中に復調用参照信号(DMRS)を送信するのを控える
【0122】
諸実施形態では、監視スケジュールは、任意の非影響期間がeMBB送信のために割り当てられた通信リソースの先頭または終端のいずれかに入るように決定される。そのような実施形態では、監視スケジュールにおいて、当該監視スケジュールに従って監視されるPIインスタンスの影響期間がeMBBデータ送信のためにリソースが割り当てられる期間内の単一の連続する期間に集合的に及ぶ。
【0123】
したがって、このような技術では、eMBBデータ送信の位相不連続をもたらす可能性がある、進行中のeMBB送信中における第1の通信装置によるDTXまたは送信電力の任意の変形の必要がない。
【0124】
図10は、本開示の例示的な実施形態に係る、任意の非影響期間がeMBB送信のために割り当てられた通信リソースの先頭または終端のいずれかに入るような監視スケジュールの例を示す。
【0125】
図10の例では、第1の通信装置104aが、eMBBデータの送信のために、時間t5からt12まで継続する通信リソース1305を割り当てられる。第1の通信装置104aの監視スケジュールは、時間t5からt6まで、および時間t8からt9まで、それぞれ、2つのPIインスタンス1303a、1303bを監視することを必要とする。
【0126】
2つのPIインスタンス1303a、1303bの結合影響期間1306は、時間t7からt11まで継続し、したがって、連続している。したがって、非影響期間(すなわち、時間t7の前または時間t11の後)に適用される任意のDTXは、eMBBデータの送信の連続性を依然として維持する(すなわち、eMBBデータの送信は、時間t7から時間t11まで連続している:この連続性は、UE RFがeMBB送信の位相連続性を維持するに役立つ)。
【0127】
諸実施形態では、インフラ機器101は、非影響期間中にeMBBデータ送信のために使用される送信パラメータ(電力、パンクチャリングの程度、レートマッチングの適用、および/または変調符号化方式等)が影響期間中に使用されるものと異なるかどうか、および/またはどの程度異なるかを示すために、第1の通信装置104aに指示を送信してもよい。そのような実施形態では、上記指示は、アップリンク通信リソース610のグラントの指示の一部として送信されてもよい(図10のアップリンクグラント1301に広く対応する)。
【0128】
諸実施形態では、通信装置104aは、UL PIの設定された監視スケジュールに基づいて、スケジューリングされたアップリンク送信における非影響期間の位置を決定する。UEは、非影響期間中のeMBBデータ送信のために、不連続送信(DTX)を含んでもよい影響期間中に使用されるものとは異なる送信パラメータ(電力、パンクチャリングの程度、レートマッチングの適用、および/または変調符号化方式等)を使用する。
【0129】
諸実施形態では、gNBは、eMBB UEに、例えば、アップリンクグラントメッセージでeMBB UEにシグナリングすることによって、DTXを実行するように命令してもよい。他の実施形態では、UEが、アップリンクPI構成に基づいていつDTXを実行すべきかを知っている。したがって、eMBB UEは、アップリンクPIの構成に基づいてDTXを実行してもよい。
【0130】
本技術の諸実施形態では、プリエンプション指示612は、第1の通信装置104a等の特定の通信装置に固有である。
【0131】
PI612の送信に使用される通信リソースは、第1の通信装置104aに固有であってもよい。諸実施形態では、PI612は、複数の通信装置に(すなわち、複数の通信装置の使用のために)アドレス指定されてもよい。PI612が通信装置のグループにアドレス指定される実施形態では、PI612は、当該グループに共通の無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を使用してダウンリンク制御情報(DCI)によって送信されてもよい。
【0132】
PI612の送信のために使用される通信リソースは、第1のアップリンク割り当て指示610、すなわち、eMBB送信のためのリソースを示すアップリンクグラントで示されてもよく、アップリンクグラントは、DCIで送信されてもよい。
【0133】
本技術の諸実施形態では、プリエンプション指示612がeMBB送信616のために割り当てられた通信リソースのいくつかまたはすべての間、送信を控える必要があるかどうかを第1の通信装置104aに示す、符号化された単一ビットの情報からなる。諸実施形態では、符号化ビットは、冗長な情報および/または符号化ビットを追加することによって符号化されてもよい。
【0134】
そのような実施形態では、PI検出が成功する確率は高く、それをデコードする複雑さは低い。したがって、NPI値は低くなり得る。
【0135】
諸実施形態では、PI612は、単一ビットの情報と、24ビットの長さを有してもよい巡回冗長検査シーケンスとを含むダウンリンク制御情報を含む。
【0136】
諸実施形態では、PI612は、3GPPリリース15ウェイクアップ信号の仕様に従って符号化されたウェイクアップ信号をデコードするためにも使用され得るような、相関受信機によるデコードに適した所定のビットシーケンスを含む。所定のシーケンスは、第1の通信装置104aに固有であってもよく、または通信装置のグループに固有であってもよい。
【0137】
諸実施形態では、PI612は、従来のDCIサイズに対応するサイズを有するダウンリンク制御情報(DCI)で送信される。上述のように、DCIは、第1の通信装置104aによるPI検出の信頼性を改善するために、符号化ビットおよび/または冗長ビットの追加ビットとともに、単一の情報ビットを含んでもよい。
【0138】
諸実施形態では、PI612は、各スロットの先頭で送信され、かつ、スロットの構造を示すために使用されるスロットフォーマットインジケータの一部として送信される。
【0139】
諸実施形態では、PI612のインフラ機器101による送信は、eMBB送信616に関してプリエンプションが発生することを示す。
【0140】
諸実施形態では、PI検出の信頼度が、PIインスタンスの前にPIをそのPIインスタンスで送信するかどうかを判定する第1の通信装置104aによって改善される。例えば、諸実施形態では、PIが監視スケジュールの各PIインスタンスで送信され、各PIはプリエンプションが発生するか否かを示す。
【0141】
諸実施形態では、インフラ機器101がi)監視スケジュールのPIインスタンスごとにPIを送信する指示、またはii)監視スケジュールのPIインスタンスごとにPIを送信しない指示を、第1の通信装置104aに送信する。この指示は、特定のアップリンク送信(eMBB送信616等)に適用することができ、諸実施形態では、eMBB送信616のためのアップリンク通信リソースを割り当てるアップリンクグラント610の一部として送信されてもよい。
【0142】
図11は、本開示の実施形態に係る第1の通信装置104a等の通信装置のための処理フローチャートを示す。
【0143】
この処理は、ステップ1410から始まり、第1の通信装置104aは、eMBBデータ等のアップリンクデータの送信に割り当てられる通信リソースを決定する。この決定は、第1のアップリンク割り当て指示610等のアップリンクグラントの受信に応答してもよい。
【0144】
この処理はステップ1420に続き、第1の通信装置104aはPIインスタンスを監視するための監視スケジュール(すなわち、PIのデコードを試みなければならない時間)を決定する。監視スケジュールは、第1の通信装置104aにより、例えば、N、NPI、TPI、TDCI等の予め設定されたパラメータに基づいて、自律的に決定されてもよい。あるいは、1つまたは複数のそのようなパラメータは、インフラ機器101によって第1の通信装置104aに送信される指示において示されてもよい。
【0145】
ステップ1420は、第1の通信装置104aによって、1つまたは複数のPIインスタンスのそれぞれに関連する影響期間を決定することを含んでもよい。
【0146】
諸実施形態では、インフラ機器101は、監視スケジュールの1つ以上の特徴(例えば、監視開始時間、監視終了時間、監視周期の1つ以上)を決定し、監視スケジュールのこれらの特徴の指示を第1の通信装置104aに送信し、このようにして、インフラ機器から受信した指示に基づいて監視スケジュールを決定する。
【0147】
上述したように、諸実施形態では、アップリンクグラントはeMBBデータ送信中にPIを送信しないことを示してもよく、この場合、第1の通信装置104aは監視スケジュールが空であると判断してもよい。
【0148】
次に、処理はステップ1430に移行し、第1の通信装置104aは、監視スケジュール内の次のPIインスタンスを監視する。
【0149】
ステップ1440において、通信装置は、PIインスタンス中に受信した信号をデコードし、eMBB送信の一部またはすべてに関してプリエンプションが発生するかどうかを判定する。プリエンプションが発生する場合、処理はステップ1450に移行し、発生しない場合、処理はステップ1460に移行する。
【0150】
ステップ1450において、第1の通信装置104aは、諸実施形態では、任意のさらなるeMBBデータを送信することを中止し(または控え)てもよい。
【0151】
他の実施形態では、ステップ1450において、第1の通信装置104aは、ステップ1440において最も最近監視されたPIインスタンスに関連する期間を決定し、決定された期間中に送信することを控える。諸実施形態では、期間は、上述のように、(少なくとも)影響期間である。
【0152】
他の実施形態では、期間は、PIインスタンスの後の可能な限り早い時点(かつ、好ましくは、PIインスタンスの終了からNPIを経過するまで)から始まり、次のPIインスタンスの開始まで、または、諸実施形態では、次のPIインスタンスに関連する影響期間の開始まで継続する。
【0153】
ステップ1460において、第1の通信装置104aは、監視スケジュールに従って、任意の別のPIインスタンスを監視する必要があるかどうかを判定する。諸実施形態では、第1の通信装置104aは、PIの内容に基づいて、eMBB送信の残部の間にプリエンプションが発生しないこと、したがって、ステップ1420で判定された監視スケジュールに従って、いくつかがスケジュールされたままであっても、第1の通信装置104aが任意の別のPIインスタンスを監視する必要がないことを判定してもよい。
【0154】
監視するPIインスタンスがさらにある場合、処理はステップ1430に戻り、そうでない場合、処理はステップ1470に移行し、第1の通信装置104aは、別のPIインスタンスを監視することを控える。
【0155】
本技術の実施形態は、eMBB送信のために割り当てられたアップリンク通信リソースに従って決定される監視処理を提供し、これにより、PIインスタンスを監視するために必要とされる通信装置の複雑さおよび処理要件を大幅に低減することができる。
【0156】
本技術の実施形態の前述の説明は、URLLCおよびeMBBデータ送信に関連するものであったが、本開示の範囲はこれに限定されず、本明細書に開示される技術は他のタイプの送信に適用され得ることが理解されよう。
【0157】
このように、無線通信ネットワークにおいて使用するための通信装置であって、上記無線通信ネットワークの無線アクセスインタフェースの通信リソース上でデータを表す信号を送信するように構成された送信機と、上記通信リソースの一部が他の通信装置による送信のために割り当てられているかどうかを示す制御情報を表す信号を受信するように構成された受信機と、上記通信装置が上記データを表す上記信号を送信するための上記無線アクセスインタフェースの上記通信リソースを決定し、上記決定した通信リソースに基づいて、制御情報監視スケジュールを決定し、上記制御情報監視スケジュールに従って、上記制御情報を表す上記信号を検出およびデコードし、上記制御情報に従って、上記データを表す上記信号を送信するか、または上記データを表す上記信号を送信することを控えるように動作可能であるように、上記送信機および上記受信機を制御するように構成されたコントローラとを備える通信装置について説明した。
【0158】
本開示はいくつかの点で、特定の例を提供するために、LTEベースおよび/または5Gネットワークにおける実施に焦点を当てているが、同じ原理は他の無線電気通信システムに適用されてもよいことが理解されよう。したがって、本明細書で使用される用語は一般に、LTEおよび5G規格の用語と同じまたは類似しているが、その教示は現在のバージョンのLTEおよび5Gに限定されず、LTEまたは5Gに基づいておらず、かつ/あるいは、任意の他の将来のバージョンのLTE、5G、または他の規格に準拠する任意の適切な装置に同様に適用することができる。
【0159】
本明細書で説明される様々な例示的な手法は、基地局および通信装置の両方に既知であるという意味で、所定の/事前定義された情報に依拠し得ることに留意されたい。このような所定の/事前定義された情報は、一般に、例えば、無線電気通信システムの動作規格における定義によって、または、例えば、システム情報シグナリングにおける基地局と通信装置との間で事前に交換されたシグナリングにおいて、または無線リソース制御セットアップシグナリングに関連して、またはSIMアプリケーションに記憶された情報において、確立され得ることが理解されよう。すなわち、関連する事前定義された情報が確立され、かつ、無線電気通信システムの様々な要素間で共有される特定の方法は、本明細書に記載する動作の原理にとって最重要なものではない。さらに、本明細書に記載する各種の例示的な手法は、無線通信システムの各種要素間で交換/通信される情報に依存することに留意されたい。そのような通信は、一般に、文脈上別段の要求がない限り、例えば、特定のシグナリングプロトコルおよび使用される通信チャネルのタイプに関して、従来の技術に従って行われ得ることが理解されよう。すなわち、関連情報が無線電気通信システムの様々な要素間で交換される特定の方法は、本明細書に記載する動作の原理にとって最重要なものではない。
【0160】
本明細書に記載する原理は、特定のタイプの通信装置にのみ適用可能であるわけではなく、より一般的に、任意のタイプの通信装置に関して適用することができ、例えば、上記手法はマシンタイプの通信装置/IoTデバイスまたは他の狭帯域通信装置に限定されず、例えば、より一般的に、通信ネットワークへの無線リンクで動作する任意のタイプの通信装置に関して適用できることが理解されよう。
【0161】
さらに、本明細書に記載する原理は、LTEベースの無線電気通信システムだけに適用可能であるわけではなく、通信装置と基地局との間のランダムアクセス手順メッセージの交換を含むランダムアクセス手順をサポートする任意のタイプの無線電気通信システムに適用可能であることが理解されよう。
【0162】
本発明の別の特定の好ましい態様は、添付の独立請求項および従属請求項に記載されている。従属請求項の特徴は、請求項に明示的に記載されたもの以外の組み合わせで独立請求項の特徴と組み合わされてもよいことが理解されよう。
【0163】
したがって、前述の説明は、単に本発明の例示的な実施形態を開示及び説明するに過ぎない。当業者には理解されるように、本発明は、その精神または本質的な特徴から逸脱することなく、他の特定の形態で具体化することができる。したがって、本発明の開示は例示であることが意図されているが、本発明の範囲および他の特許請求の範囲を限定することを意図していない。本開示は、本明細書の教示の任意の容易に識別可能な変形を含み、発明の主題が公衆に開放されないように、前述の請求項の用語の範囲を部分的に定義する。
【0164】
本開示の各特徴は、以下の番号付けされた段落によって定義される。
段落1 無線通信ネットワークにおいて使用するための通信装置であって、
上記無線通信ネットワークの無線アクセスインタフェースの通信リソース上で信号を送信するように構成された送信機と、
上記無線アクセスインタフェースの上記通信リソース上で送信された信号を受信するように構成された受信機と、
上記信号を表すデータを送信するように上記送信機および上記受信機を制御するように構成された制御回路であって、
上記送信されるデータを表す上記信号を送信するために使用される上記無線アクセスインタフェースの通信リソースを決定し、
制御情報を受信するために上記無線アクセスインタフェースを監視するためのスケジュールを決定する
ように構成された制御回路とを備え、
上記監視スケジュールは、上記データを送信するために使用される上記決定された通信リソースに基づき、上記制御情報は、上記決定された通信リソースの少なくとも一部が他の通信装置によって信号を送信するために割り当てられることを示すプリエンプション指示に対して監視される
通信装置。
段落2 段落1に記載の通信装置であって、
上記制御情報監視スケジュールは、監視開始時間、監視周期、および監視終了時間のうちの1つまたは複数を含む
通信装置。
段落3 段落2に記載の通信装置であって、
上記監視開始時間は、上記決定された通信リソースの開始時間と、上記制御情報についての所定の処理時間に対応する所定の時間とに基づいて決定される
通信装置。
段落4 段落2または段落3に記載の通信装置であって、
上記制御情報監視スケジュールは、上記監視終了時間を含み、上記監視終了時間は、上記決定された通信リソースの終了時間と、通信リソースのグラントを示す制御情報についての所定の処理時間に対応する所定の時間とに基づいて決定される
通信装置。
段落5 段落2から段落4のいずれか1つに記載の通信装置であって、
上記制御情報監視スケジュールは、上記監視周期を含み、上記監視周期は、通信リソースのグラントを示す制御情報についての上記所定の処理時間に対応する上記所定の時間と、上記制御情報についての上記所定の処理時間に対応する上記所定の時間とのうちの1つまたは複数に基づいて決定される
通信装置。
段落6 段落2から段落5のいずれか1つに記載の通信装置であって、
上記制御回路は、上記通信装置が上記監視開始時間、上記監視周期性、および上記監視終了時間のうちの1つまたは複数の指示を受信するように上記送信機および上記受信機を制御するように構成される
通信装置。
段落7 段落1から段落6のいずれか1つに記載の通信装置であって、
上記制御情報監視スケジュールは、上記制御情報の複数のインスタンスを識別し、
上記制御回路は、
上記通信装置が
上記制御情報のインスタンスが上記決定された通信リソースの一部が他の通信装置による送信のために割り当てられていることを示すと判定し、
上記制御情報のインスタンスが上記決定された通信リソースの一部が他の通信装置による送信のために割り当てられていることを示すと判定したことに応答して、上記決定された通信リソースの対応する部分を決定する
ように動作可能となるように
上記送信機および上記受信機を制御するように構成される、
通信装置。
段落8 段落7に記載の通信装置であって、
上記決定された通信リソースの上記対応する部分は、上記制御情報監視スケジュールのうちの1つまたは複数に基づいて決定され、上記所定の時間は、上記制御情報についての最小処理時間に対応し、上記所定の時間は、通信リソースのグラントを示す制御情報についての最小処理時間に対応する
通信装置。
段落9 段落7または段落8に記載の通信装置であって、
上記制御回路は、
上記通信装置が
制御情報監視スケジュールに従って、上記制御情報を表す上記信号を受信およびデコードし、
上記制御情報に従って、上記データを表す上記信号を送信し、あるいは、少なくとも上記決定された通信リソースの上記対応する部分の間、送信を控えることによって、上記データを表す上記信号を送信することを控える
ように動作可能となるように
上記送信機および上記受信機を制御するように構成される
通信装置。
段落10 段落1から段落9のいずれか1つに記載の通信装置であって、
上記制御回路は、
上記通信装置が、上記データを表す上記信号を送信するための上記無線アクセスインタフェースの上記通信リソースの指示を受信するように動作可能であり、
上記通信リソースが、上記無線アクセスインタフェースの共有アップリンクチャネル上にある
ように上記送信機および上記受信機を制御するように構成される
通信装置。
段落11 無線通信ネットワークで使用するためのインフラ機器であって、
上記無線通信ネットワークによって提供される無線アクセスインタフェースを介して信号を送信するように構成された送信回路と、
上記無線通信ネットワークの上記無線アクセスインタフェースを介して送信されるデータを表す信号を受信するように構成された受信回路と、
上記インフラ機器が、
第1の通信装置から第1のデータを表す信号を受信するための上記無線アクセスインタフェースの第1の通信リソースを決定し、
上記第1の通信リソースに基づいて、上記第1の通信装置についての制御情報監視スケジュールを決定する
ように動作可能となるように上記送信回路および上記受信回路を制御するように構成された制御回路とを備え、
上記監視スケジュールは上記第1のデータを受信するために使用される上記決定された第1の通信リソースに基づき、上記制御情報は、上記第1の通信リソースの少なくとも一部が他の通信装置によって信号を送信するために割り当てられることを示すプリエンプション指示を提供する
インフラ機器。
段落12 段落11に記載のインフラ機器であって、
上記制御情報監視スケジュールは、監視開始時間、監視周期、および監視終了時間のうちの1つまたは複数を含む
インフラ機器。
段落13 段落12に記載のインフラ機器であって、
上記制御情報監視スケジュールは、上記監視開始時間を含み、上記監視開始時間は、上記第1の通信リソースの開始時間と、上記制御情報についての予め定義された処理時間に対応する所定の時間とに基づいて決定される
インフラ機器。
段落14 段落12または段落13に記載のインフラ機器であって、
上記制御情報監視スケジュールは、上記監視終了時間を含み、上記監視終了時間は、上記第1の通信リソースの終了時間と、通信リソースのグラントを示す制御情報についての予め定義された処理時間に対応する所定時間とに基づいて決定される
インフラ機器。
段落15 段落12から段落14のいずれか1つに記載のインフラ機器であって、
上記制御情報監視スケジュールは、上記監視周期を含み、上記監視周期は、通信リソースのグラントを示す制御情報についての最小処理時間に対応する上記所定の時間と、上記制御情報についての最小処理時間に対応する上記所定時間とのうちの1つまたは複数に基づいて決定される
インフラ機器。
段落16 段落11から段落15のいずれか1つに記載のインフラ機器であって、
上記制御回路は、
第2の通信装置から第2のデータを表す信号を受信するための上記無線アクセスインタフェースの第2の通信リソースを決定し、
上記決定された制御情報監視スケジュールに従って上記制御情報を受信するように上記受信回路を制御する
ように構成され、
上記第2の通信リソースは、上記第1の通信リソースの少なくとも一部を含み、上記制御情報は、上記第1の通信リソースの少なくとも一部が上記第2の通信装置によって信号を受信するために割り当てられたことを示す
インフラ機器。
段落17 無線通信ネットワークにおいてデータを送信するように通信装置を動作させる通信装置動作方法であって、
上記送信するデータを表す信号を送信するために使用される上記無線通信ネットワークによって提供される無線アクセスインタフェースの通信リソースを決定し、
制御情報を受信するために上記無線アクセスインタフェースを監視するためのスケジュールを決定し、
上記監視スケジュールは、上記データを送信するために使用される上記決定された通信リソースに基づき、上記制御情報は、上記決定された通信リソースの少なくとも一部が他の通信装置によって信号を送信するために割り当てられることを示すプリエンプション指示に対して監視される
通信装置動作方法。
段落18 段落17に記載の通信装置動作方法であって、
上記制御情報監視スケジュールは、監視開始時間、監視周期、および監視終了時間のうちの1つまたは複数を含む
通信装置動作方法。
段落19 段落17または段落18に記載の通信装置動作方法であって、さらに、
上記データを送信するために上記無線アクセスインタフェースの上記通信リソース上で信号を送信し、
上記監視スケジュールに従って、プリエンプション指示を提供する上記制御情報を検出し、
上記プリエンプション指示に従って、データを表す上記信号の上記送信を適応させる
通信装置動作方法。
段落20 無線通信ネットワークにおいて使用するためのインフラ機器を動作させるインフラ機器動作方法であって、
データを表す信号を受信するための無線アクセスインタフェースの通信リソースを決定し、
上記決定された通信リソースに基づいて、プリエンプション指示を提供する制御情報を監視するためのスケジュールを決定し、
上記監視スケジュールは、上記データを受信するために使用される上記決定された通信リソースに基づき、上記プリエンプション指示は、上記通信リソースの少なくとも一部が他の信号を受信するために割り当てられていることを示す
インフラ機器動作方法。
段落21 段落20に記載のインフラ機器動作方法であって、
上記制御情報監視スケジュールは、監視開始時間、監視周期、および監視終了時間のうちの1つまたは複数を含む
インフラ機器動作方法。
段落22 段落20または段落21に記載のインフラ機器動作方法であって、さらに、
上記データを受信するために上記無線アクセスインタフェースの上記通信リソース上で信号を受信し、
上記監視スケジュールに従って、上記プリエンプション指示を提供する上記制御情報を送信し、
上記プリエンプション指示に従って、他のデータを表す上記他の信号を適応させる
インフラ機器動作方法。
段落23 無線通信ネットワークにおいて使用するための回路であって、
上記無線通信ネットワークの無線アクセスインタフェースの通信リソース上で信号を送信するように構成された送信機と、
上記無線アクセスインタフェースの上記通信リソース上で送信された信号を受信するように構成された受信機と、
上記信号を表すデータを送信するように上記送信機および上記受信機を制御するように構成された制御回路であって、
上記送信されるデータを表す上記信号を送信するために使用される上記無線アクセスインタフェースの通信リソースを決定し、
制御情報を受信するために上記無線アクセスインタフェースを監視するためのスケジュールを決定する
ように構成された制御回路とを備え、
上記監視スケジュールは、上記データを送信するために使用される上記決定された通信リソースに基づき、上記制御情報は、上記決定された通信リソースの少なくとも一部が他の通信装置によって信号を送信するために割り当てられることを示すプリエンプション指示に対して監視される
回路。
段落24 無線通信ネットワークにおいて使用するための回路であって、
上記無線通信ネットワークによって提供される無線アクセスインタフェースを介して信号を送信するように構成された送信回路と、
上記無線通信ネットワークの上記無線アクセスインタフェースを介して送信されるデータを表す信号を受信するように構成された受信回路と、
上記インフラ機器が、
第1の通信装置から第1のデータを表す信号を受信するための上記無線アクセスインタフェースの第1の通信リソースを決定し、
上記第1の通信リソースに基づいて、上記第1の通信装置についての制御情報監視スケジュールを決定する
ように動作可能となるように上記送信回路および上記受信回路を制御するように構成された制御回路とを備え、
上記監視スケジュールは上記第1のデータを受信するために使用される上記決定された第1の通信リソースに基づき、上記制御情報は、上記第1の通信リソースの少なくとも一部が他の通信装置によって信号を送信するために割り当てられることを示すプリエンプション指示を提供する
回路。
【0165】
本発明の別の特定の好ましい態様は、添付の独立請求項および従属請求項に記載されている。従属請求項の特徴は、請求項に明示的に記載されたもの以外の組み合わせで独立請求項の特徴と組み合わされてもよいことが理解されよう。
図1
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図11