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特許7400951バルブ装置、および、バルブ装置の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-11
(45)【発行日】2023-12-19
(54)【発明の名称】バルブ装置、および、バルブ装置の製造方法
(51)【国際特許分類】
   F16K 1/22 20060101AFI20231212BHJP
【FI】
F16K1/22 A
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022514359
(86)(22)【出願日】2021-03-16
(86)【国際出願番号】 JP2021010686
(87)【国際公開番号】W WO2021205826
(87)【国際公開日】2021-10-14
【審査請求日】2022-06-06
(31)【優先権主張番号】P 2020069163
(32)【優先日】2020-04-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000000099
【氏名又は名称】株式会社IHI
(74)【代理人】
【識別番号】110000936
【氏名又は名称】弁理士法人青海国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ビョン 眞熹
【審査官】大内 俊彦
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0341112(US,A1)
【文献】国際公開第2019/198284(WO,A1)
【文献】実開昭63-9426(JP,U)
【文献】特開2017-150306(JP,A)
【文献】実開昭56-97530(JP,U)
【文献】特開平11-294200(JP,A)
【文献】特開2013-185552(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 1/00-1/54
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸を有する取付板と、
前記取付板に形成された挿通孔と、
前記挿通孔に挿通される軸部が形成されたバルブと、
前記軸部のうち、少なくとも一部が前記挿通孔内に位置する大径部と、
前記軸部のうち、前記大径部よりも径が小さい小径部と、
前記軸部のうち、前記大径部と前記小径部の間に形成された段差面と、
前記小径部に設けられ、前記小径部のうち前記段差面から前記軸部の中心軸方向に離隔した位置に取り付けられた位置規制部材と、
を備え、
前記段差面は、前記段差面と前記位置規制部材との間に画定される空間に面し、
前記段差面は、前記取付板の前記挿通孔内に位置する、バルブ装置。
【請求項2】
回転軸を有する取付板と、
前記取付板に形成された挿通孔と、
前記挿通孔に挿通される軸部が形成されたバルブと、
前記軸部のうち、少なくとも一部が前記挿通孔内に位置する大径部と、
前記軸部のうち、前記大径部よりも径が小さい小径部と、
前記軸部のうち、前記大径部と前記小径部の間に形成された段差面と、
前記小径部に設けられ、前記小径部のうち前記段差面から前記軸部の中心軸方向に離隔した位置に取り付けられた位置規制部材と、
を備え、
前記段差面は、前記段差面と前記位置規制部材との間に画定される空間に面し、
前記位置規制部材は、前記位置規制部材のうち最も前記取付板に近接する面に対し、前記取付板から離隔する側に位置し、前記段差面と前記中心軸方向に対向する対向部を備え、
前記段差面は、前記取付板のうち前記位置規制部材と前記中心軸方向に対向する対向面よりも前記位置規制部材と近接する側に位置する、バルブ装置。
【請求項3】
前記位置規制部材と前記取付板との間に配されたバネ部材を備える、請求項1または2に記載のバルブ装置。
【請求項4】
回転軸を有する取付板と、前記取付板に形成された挿通孔と、前記挿通孔に挿通される軸部が形成されたバルブと、前記軸部のうち、少なくとも一部が前記挿通孔内に位置する大径部と、前記軸部のうち、前記大径部よりも径が小さい小径部と、前記軸部のうち、前記大径部と前記小径部の間に形成された段差面と、前記小径部に設けられ、前記小径部のうち前記段差面から前記軸部の中心軸方向に離隔した位置に取り付けられた位置規制部材と、を備えるバルブ装置の製造方法であって、
前記バルブの前記大径部に前記取付板の前記挿通孔を挿通するステップと、
前記バルブの前記小径部に前記位置規制部材の孔を挿通するステップと、
前記位置規制部材の位置を前記段差面から前記中心軸方向に離隔した離隔位置に調整するステップと、
前記位置規制部材を前記小径部に固定するステップと、
を備え、
前記段差面は、前記段差面と前記位置規制部材との間に画定される空間に面し、
前記位置規制部材は、前記位置規制部材のうち最も前記取付板に近接する面に対し、前記取付板から離隔する側に位置し、前記段差面と前記中心軸方向に対向する対向部を備え、
前記段差面は、前記取付板のうち前記位置規制部材と前記中心軸方向に対向する対向面よりも前記位置規制部材と近接する側に位置する、
バルブ装置の製造方法。
【請求項5】
前記離隔位置は、前記取付板に対して予め設定された離隔距離に基づいて決定される、請求項に記載のバルブ装置の製造方法。
【請求項6】
前記小径部に前記孔を挿通する前に、前記小径部にバネ部材を挿通するステップを備え、
前記離隔位置は、前記バネ部材に加わる荷重に基づいて決定される、請求項に記載のバルブ装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、バルブ装置、および、バルブ装置の製造方法に関する。本出願は2020年4月7日に提出された日本特許出願第2020-69163号に基づく優先権の利益を主張するものであり、その内容は本出願に援用される。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、タービンハウジングのバルブ装置について開示がある。バルブ装置は、回転軸と、取付板と、バルブと、位置規制部材とを備える。タービンハウジングには、回転軸が回転自在に設けられる。回転軸には、取付板が一体的に取り付けられる。取付板には、挿通孔が形成される。バルブには、軸部が形成される。取付板の挿通孔には、バルブの軸部が挿通される。取付板の挿通孔にバルブの軸部が挿通された状態で、バルブの軸部に位置規制部材が取り付けられる。バルブは、回転軸と一体的に回転する。バルブは、例えば、タービンハウジングに形成されたウェイストゲートポートを開閉する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-197068号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
バルブがウェイストゲートポートを適切に閉塞するために、取付板と位置規制部材との隙間を適度に管理する必要がある。特許文献1では、位置規制部材は、バルブの軸部の先端部にカシメられる。つまり、位置規制部材の位置は、バルブの軸部のカシメ位置に決定される。そのため、取付板と位置規制部材との隙間を管理するためには、バルブおよび取付板の寸法公差を厳しく管理する必要があった。つまり、バルブおよび取付板を高精度に表面加工する必要があり、コストが増大する要因となっていた。
【0005】
本開示は、コストを低減することが可能なバルブ装置、および、バルブ装置の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係るバルブ装置は、回転軸を有する取付板と、取付板に形成された挿通孔と、挿通孔に挿通される軸部が形成されたバルブと、軸部のうち、少なくとも一部が挿通孔内に位置する大径部と、軸部のうち、大径部よりも径が小さい小径部と、軸部のうち、大径部と小径部の間に形成された段差面と、小径部に設けられ、小径部のうち段差面から軸部の中心軸方向に離隔した位置に取り付けられた位置規制部材と、を備え、段差面は、段差面と位置規制部材との間に画定される空間に面し、段差面は、取付板の挿通孔内に位置する
【0008】
上記課題を解決するために、本開示の他の態様に係るバルブ装置は、回転軸を有する取付板と、取付板に形成された挿通孔と、挿通孔に挿通される軸部が形成されたバルブと、軸部のうち、少なくとも一部が挿通孔内に位置する大径部と、軸部のうち、大径部よりも径が小さい小径部と、軸部のうち、大径部と小径部の間に形成された段差面と、小径部に設けられ、小径部のうち段差面から軸部の中心軸方向に離隔した位置に取り付けられた位置規制部材と、を備え、段差面は、段差面と位置規制部材との間に画定される空間に面し、位置規制部材は、位置規制部材のうち最も取付板に近接する面に対し、取付板から離隔する側に位置し、段差面と中心軸方向に対向する対向部を備え、段差面は、取付板のうち位置規制部材と中心軸方向に対向する対向面よりも位置規制部材と近接する側に位置する
【0009】
位置規制部材と取付板との間に配されたバネ部材を備えてもよい。
【0010】
上記課題を解決するために、本開示のバルブ装置の製造方法は、回転軸を有する取付板と、取付板に形成された挿通孔と、挿通孔に挿通される軸部が形成されたバルブと、軸部のうち、少なくとも一部が挿通孔内に位置する大径部と、軸部のうち、大径部よりも径が小さい小径部と、軸部のうち、大径部と小径部の間に形成された段差面と、小径部に設けられ、小径部のうち段差面から軸部の中心軸方向に離隔した位置に取り付けられた位置規制部材と、を備えるバルブ装置の製造方法であって、バルブの大径部に取付板の挿通孔を挿通するステップと、バルブの小径部に位置規制部材の孔を挿通するステップと、位置規制部材の位置を段差面から中心軸方向に離隔した離隔位置に調整するステップと、位置規制部材を小径部に固定するステップと、を備え、段差面は、段差面と位置規制部材との間に画定される空間に面し、位置規制部材は、位置規制部材のうち最も取付板に近接する面に対し、取付板から離隔する側に位置し、段差面と中心軸方向に対向する対向部を備え、段差面は、取付板のうち位置規制部材と中心軸方向に対向する対向面よりも位置規制部材と近接する側に位置する
【0011】
離隔位置は、取付板に対して予め設定された離隔距離に基づいて決定されてもよい。
【0012】
小径部に孔を挿通する前に、小径部にバネ部材を挿通するステップを備え、離隔位置は、バネ部材に加わる荷重に基づいて決定されてもよい。
【発明の効果】
【0013】
本開示によれば、コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、過給機の概略断面図である。
図2図2は、タービンハウジングの外観図である。
図3図3は、図2のIII矢視図である。
図4図4は、バルブと取付板の接続構造を説明するための説明図である。
図5図5は、図3に示すバルブが矢印c方向に回転した後のタービンハウジングの内観図である。
図6図6は、本実施形態にかかる取付板とバルブと位置規制部材の概略断面図である。
図7図7は、バルブと取付板と位置規制部材との組立方法(製造方法)を説明するフローチャート図である。
図8図8は、第1変形例のバルブ装置の構成を説明するための説明図である。
図9図9は、第2変形例のバルブ装置の構成を説明するための説明図である。
図10図10は、バルブと取付板とバネ部材と位置規制部材との組立方法(製造方法)を説明するフローチャート図である。
図11図11は、第3変形例のバルブ装置の構成を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の一実施形態について説明する。実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本開示を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本開示に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0016】
図1は、過給機TCの概略断面図である。以下では、図1に示す矢印L方向を過給機TCの左側として説明する。図1に示す矢印R方向を過給機TCの右側として説明する。図1に示すように、過給機TCは、過給機本体1を備える。過給機本体1は、ベアリングハウジング3と、タービンハウジング5と、コンプレッサハウジング7とを含む。タービンハウジング5は、ベアリングハウジング3の左側に締結機構9によって連結される。コンプレッサハウジング7は、ベアリングハウジング3の右側に締結ボルト11によって連結される。
【0017】
ベアリングハウジング3の外周面には、突起3aが設けられる。突起3aは、タービンハウジング5側に設けられる。突起3aは、ベアリングハウジング3の径方向に突出する。タービンハウジング5の外周面には、突起5aが設けられる。突起5aは、ベアリングハウジング3側に設けられる。突起5aは、タービンハウジング5の径方向に突出する。ベアリングハウジング3とタービンハウジング5は、締結機構9によってバンド締結される。締結機構9は、例えば、Gカップリングで構成される。締結機構9は、突起3a、5aを挟持する。
【0018】
ベアリングハウジング3には、軸受孔3bが形成される。軸受孔3bは、過給機TCの左右方向に貫通する。軸受孔3bには、軸受が配される。軸受には、シャフト13が挿通される。軸受は、シャフト13を回転自在に軸支する。本実施形態では、軸受は、すべり軸受である。ただし、これに限定されず、軸受は、転がり軸受であってもよい。シャフト13の左端部には、タービンインペラ15が設けられる。タービンインペラ15は、タービンハウジング5に回転自在に収容される。シャフト13の右端部には、コンプレッサインペラ17が設けられる。コンプレッサインペラ17は、コンプレッサハウジング7に回転自在に収容される。
【0019】
コンプレッサハウジング7には、吸気口19が形成される。吸気口19は、過給機TCの右側に開口する。吸気口19は、不図示のエアクリーナに接続される。ベアリングハウジング3とコンプレッサハウジング7の対向面によって、ディフューザ流路21が形成される。ディフューザ流路21は、空気を昇圧する。ディフューザ流路21は、環状に形成される。ディフューザ流路21は、径方向内側において、コンプレッサインペラ17を介して吸気口19に連通している。
【0020】
コンプレッサハウジング7には、コンプレッサスクロール流路23が形成される。コンプレッサスクロール流路23は、環状に形成される。コンプレッサスクロール流路23は、例えば、ディフューザ流路21よりもシャフト13の径方向外側に位置する。コンプレッサスクロール流路23は、不図示のエンジンの吸気口と、ディフューザ流路21とに連通している。コンプレッサインペラ17が回転すると、吸気口19からコンプレッサハウジング7内に空気が吸気される。吸気された空気は、コンプレッサインペラ17の翼間を流通する過程において加圧加速される。加圧加速された空気は、ディフューザ流路21およびコンプレッサスクロール流路23で昇圧される。昇圧された空気は、エンジンの吸気口に導かれる。
【0021】
タービンハウジング5には、吐出口25が形成される。吐出口25は、過給機TCの左側に開口する。吐出口25は、不図示の排気ガス浄化装置に接続される。タービンハウジング5の内部には、内部空間27が形成される。内部空間27は、吐出口25に開口する。内部空間27は、タービンインペラ15より下流側(吐出口25側)に形成される。
【0022】
タービンハウジング5には、連通路29と、タービンスクロール流路31とが形成される。タービンスクロール流路31は、環状に形成される。タービンスクロール流路31は、例えば、連通路29よりもシャフト13の径方向外側に位置する。タービンスクロール流路31は、ガス流入口33(図2参照)と連通する。ガス流入口33には、不図示のエンジンの排気マニホールドから排出される排気ガスが導かれる。連通路29は、タービンインペラ15を介してタービンスクロール流路31と吐出口25(内部空間27)とを連通させる。ガス流入口33からタービンスクロール流路31に導かれた排気ガスは、連通路29、タービンインペラ15、および、内部空間27を介して吐出口25に導かれる。吐出口25に導かれる排気ガスは、流通過程においてタービンインペラ15を回転させる。
【0023】
タービンインペラ15の回転力は、シャフト13を介してコンプレッサインペラ17に伝達される。コンプレッサインペラ17が回転すると、上記のとおりに空気が昇圧される。こうして、空気がエンジンの吸気口に導かれる。
【0024】
図2は、タービンハウジング5の外観図である。図2に示すように、タービンハウジング5には、バルブ装置100が設けられる。バルブ装置100は、アクチュエータ110と、リンク機構120を備える。リンク機構120は、ロッド130と、連結ピン140と、リンクプレート150と、回転軸160とを含む。図2に示すように、アクチュエータ110、ロッド130、連結ピン140、および、リンクプレート150は、タービンハウジング5の外部に配される。
【0025】
アクチュエータ110は、ロッド130に接続される。アクチュエータ110は、ロッド130を、ロッド130の中心軸方向(図2中、矢印a方向および矢印b方向)に移動させる。ロッド130は、一端がアクチュエータ110に接続され、他端が連結ピン140に接続される。連結ピン140は、ロッド130とリンクプレート150とを連結する。本実施形態では、連結ピン140は、ロッド130に固定される。連結ピン140は、リンクプレート150を回転自在に保持する。
【0026】
リンクプレート150には、ピン孔151と、軸孔153とが形成される。ピン孔151には、連結ピン140が挿通される。軸孔153には、回転軸160が挿通される。回転軸160は、リンクプレート150に固定される。回転軸160は、リンクプレート150と一体的に回転する。
【0027】
アクチュエータ110が駆動すると、ロッド130は、図2中、矢印a方向、または、矢印b方向に移動する。ロッド130が図2中、矢印a方向に移動すると、リンクプレート150は、回転軸160の中心軸を中心として、図2中、矢印c方向に回転する。ロッド130が図2中、矢印b方向に移動すると、リンクプレート150は、回転軸160の中心軸を中心として、図2中、矢印d方向に回転する。
【0028】
図3は、図2のIII矢視図である。図3は、タービンハウジング5の内観図である。図3に示すように、リンク機構120は、軸受部材170と、取付板180と、バルブ190とを含む。軸受部材170、取付板180、および、バルブ190は、タービンハウジング5の内部空間27に配される。
【0029】
タービンハウジング5には、貫通孔5bが形成される。貫通孔5bには、軸受部材170が挿通される。軸受部材170は、円筒形状である。軸受部材170には、回転軸160が挿通される。軸受部材170は、回転軸160を回転自在に軸支する。
【0030】
回転軸160は、一端がタービンハウジング5の外部に配され、他端がタービンハウジング5の内部に配される。回転軸160は、一端がリンクプレート150に接続され、他端が取付板180に接続される。取付板180は、回転軸160に一体的に取り付けられる。例えば、取付板180は、回転軸160に溶接され、回転軸160と一体的に回転する。取付板180は、本実施形態では回転軸160と別体で構成される。しかし、これに限定されず、取付板180は、回転軸160と一体で構成されてもよい。取付板180のうち、回転軸160と接続する側と反対側には、バルブ190が取り付けられる。取付板180は、バルブ190を保持する。
【0031】
図4は、バルブ190と取付板180の接続構造を説明するための説明図である。図4に示すように、バルブ190は、本体部191と、軸部193とを備える。バルブ190の軸部193には、位置規制部材195が取り付けられる。本体部191は、当接面191aを有する。軸部193は、本体部191の当接面191aが形成される側とは反対側に形成される。軸部193は、当接面191aと直交する方向に延在する。位置規制部材195は、円盤形状である。位置規制部材195は、孔195aを有する。
【0032】
取付板180には、挿通孔181が形成される。バルブ190の軸部193は、取付板180の挿通孔181に挿通される。軸部193は、位置規制部材195の孔195aに挿通される。位置規制部材195は、取付板180に対し、本体部191とは反対側に配される。位置規制部材195は、例えば、溶接や接着などにより軸部193に取り付けられる(固定される)。取付板180は、本体部191と位置規制部材195との間に挟まれる。位置規制部材195は、バルブ190が取付板180から脱落することを抑制する。
【0033】
図1に示すように、タービンハウジング5には、バイパス流路35およびウェイストゲートポート37が形成される。バイパス流路35は、一端がタービンスクロール流路31に接続され、他端がウェイストゲートポート37を介して内部空間27に接続される。バイパス流路35は、タービンスクロール流路31と内部空間27とを連通する。バイパス流路35およびウェイストゲートポート37は、タービンインペラ15よりも径方向外側に位置する。バイパス流路35は、タービンスクロール流路31を流通する排気ガスの一部を、タービンインペラ15を迂回して内部空間27に導く。
【0034】
ウェイストゲートポート37は、タービンハウジング5の内部空間27を形成する内壁のうちバルブ190が当接可能な座面39に形成される。ウェイストゲートポート37は、タービンインペラ15より下流側(吐出口25側)に形成される。ウェイストゲートポート37は、バイパス流路35と内部空間27とを連通させる。
【0035】
バルブ190は、ウェイストゲートポート37の内径よりも外径が大きい弁体である。バルブ190は、本実施形態では、ウェイストゲートバルブである。バルブ190は、座面39と当接した状態において、ウェイストゲートポート37を閉塞する。ウェイストゲートポート37が閉塞されると、タービンスクロール流路31を流通する排気ガスの一部は、バイパス流路35およびウェイストゲートポート37を介して内部空間27に流出しなくなる。
【0036】
バルブ190は、座面39から離隔した状態において、ウェイストゲートポート37を開放する。ウェイストゲートポート37が開放されると、タービンスクロール流路31を流通する排気ガスの一部は、バイパス流路35およびウェイストゲートポート37を介して内部空間27に流出する。
【0037】
図3に戻り、アクチュエータ110(図2参照)の駆動により、回転軸160が図3中、矢印c方向に回転すると、回転軸160と一体的に取付板180が図3中、矢印c方向に回転する。取付板180が図3中、矢印c方向に回転すると、取付板180に保持されたバルブ190が、回転軸160の中心軸を中心として、図3中、矢印c方向に回転する。
【0038】
図5は、図3に示すバルブ190が矢印c方向に回転した後のタービンハウジング5の内観図である。図5に示すように、バルブ190が矢印c方向に回転すると、バルブ190は、座面39から離隔する方向に移動する。バルブ190が座面39から離隔すると、ウェイストゲートポート37が開放された開放状態となる。一方、アクチュエータ110(図2参照)の駆動により、回転軸160を有する取付板180が図5中、矢印d方向に回転すると、バルブ190は、回転軸160の中心軸を中心として、図5中、矢印d方向に回転する。バルブ190が矢印d方向に回転すると、図3に示すように、バルブ190は、座面39に近接する方向に移動する。バルブ190が座面39に近接し当接すると、ウェイストゲートポート37が閉塞された閉塞状態となる。
【0039】
ところで、図4に示すように、取付板180と位置規制部材195との間には、僅かな隙間が形成される。この隙間が小さくなるほど、取付板180に対するバルブ190の移動量が制限される。バルブ190の移動量が制限されると、タービンハウジング5のウェイストゲートポート37が形成された座面39に対し、バルブ190が片当たりし易くなる。バルブ190が座面39に片当たりすると、バルブ190がウェイストゲートポート37を閉塞できなくなる。
【0040】
一方、取付板180と位置規制部材195との隙間が大きくなるほど、取付板180に対するバルブ190の移動量が緩和される。バルブ190の移動量が緩和されると、ウェイストゲートポート37から排出される排気ガスの圧力によって、バルブ190が座面39から離隔する方向に移動し易くなる。バルブ190が座面39から離隔する方向に移動すると、バルブ190がウェイストゲートポート37を閉塞できなくなる。バルブ190の移動量が緩和されると、ウェイストゲートポート37から排気ガスが排出された際に、バルブ190が他の部材(例えば、座面39)と衝突し易くなり、振動および騒音が発生する。
【0041】
以上のことから、取付板180と位置規制部材195との隙間を適度に管理する必要がある。上記特許文献1では、位置規制部材は、バルブの軸部の先端部にカシメられる。つまり、位置規制部材の位置は、バルブの軸部のカシメ位置に決定される。そのため、取付板と位置規制部材との隙間を管理するためには、バルブおよび取付板の寸法公差を厳しく管理する必要があった。つまり、バルブおよび取付板を高精度に表面加工する必要があり、コストが増大する要因となっていた。
【0042】
図6は、本実施形態にかかる取付板180とバルブ190と位置規制部材195の概略断面図である。図6に示すように、バルブ190の軸部193は、大径部193aと、小径部193bと、段差面193cとを備える。
【0043】
大径部193aは、大凡円柱形状である。大径部193aは、大凡一定の外径を有する。大径部193aは、バルブ190の本体部191と連続する。大径部193aは、少なくとも一部が挿通孔181内に位置する。
【0044】
小径部193bは、大凡円柱形状である。小径部193bは、大凡一定の外径を有する。小径部193bの外径は、大径部193aの外径よりも小さい。小径部193bの中心軸は、大径部193aの中心軸と大凡等しい。小径部193bは、大径部193aの本体部191側とは反対側に連続する。小径部193bには、位置規制部材195が取り付けられる。位置規制部材195の内径は、小径部193bの外径よりも大きく、大径部193aの外径よりも小さい。小径部193bのうち位置規制部材195の内周面と対向する面は、位置規制部材195の内周面と対向しない面と面一である。
【0045】
段差面193cは、大凡円環形状である。段差面193cは、大径部193aと小径部193bの間に形成される。段差面193cは、大径部193aおよび小径部193bと連続する。段差面193cは、大径部193aおよび小径部193bの中心軸に対し大凡直交する面である。
【0046】
本実施形態では、段差面193cは、挿通孔181内に位置する。具体的に、段差面193cは、取付板180のうち位置規制部材195と軸部193の中心軸方向(以下、単に中心軸方向ともいう)に対向する対向面183よりも位置規制部材195から離隔する側に位置する。
【0047】
バルブ190には、インコーネルなどの高価な素材が使用される。そのため、バルブ190の軸部193をすべて大径部193aで形成すると、コストが増大する。したがって、本実施形態では、バルブ190の素材を減少させるために、軸部193に大径部193aよりも径が小さい小径部193bを設けている。小径部193bが設けられることで、軸部193すべてが大径部193aにより形成される場合よりも、バルブ190のコストを低減させることができる。
【0048】
本実施形態では、段差面193cが挿通孔181内に位置する。つまり、大径部193aは、取付板180よりも位置規制部材195側に突出しない。したがって、大径部193aが取付板180よりも位置規制部材195側に突出する場合と比べて、大径部193aの体積を減少させることができる。その結果、バルブ190のコストを低減させることができる。
【0049】
ここで、大径部193aは、回転軸160(図5参照)を有する取付板180が回転したとき、取付板180の挿通孔181の内周面と当接する必要がある。すなわち、取付板180が大径部193aに対し傾斜した際に、大径部193aは、取付板180の傾斜方向(移動方向)において挿通孔181の内周面と当接する必要がある。挿通孔181の内周面が大径部193aと当接しないと、取付板180の傾斜方向への移動が制限されず、大径部193aに対する取付板180の傾斜角度が増大する。大径部193aに対する取付板180の傾斜角度が増大すると、取付板180が位置規制部材195と接触する可能性がある。取付板180が位置規制部材195と接触すると、バルブ190の軸部193から位置規制部材195が脱落するおそれがある。
【0050】
そこで、段差面193cの位置は、取付板180が大径部193aに対し傾斜した際に、取付板180の傾斜方向において挿通孔181の内周面が大径部193aと当接可能な位置に設定される。例えば、段差面193cの位置は、大径部193aの中心軸方向の高さが、取付板180の厚さの少なくとも半分以上となる位置に設定される。これにより、取付板180が大径部193aに対し傾斜した際に、挿通孔181の内周面は、大径部193aと当接することができる。したがって、バルブ190の軸部193から位置規制部材195が脱落することを抑制することができる。
【0051】
本実施形態のバルブ190および取付板180には、表面加工が施されていない。つまり、バルブ190および取付板180は、製造後に素材の面のまま加工レスに形成される。したがって、本実施形態のバルブ190および取付板180は、高精度な表面加工が施されたバルブおよび取付板よりも、コストを低減させることができる。
【0052】
しかし、バルブ190および取付板180に高精度な表面加工が施されない場合、バルブ190および取付板180の寸法公差のバラツキや寸法公差の積み重ね(累積公差)により、取付板180と位置規制部材195との隙間を適度に管理することが困難になる。
【0053】
そこで、本実施形態では、位置規制部材195と取付板180との隙間に応じて、小径部193b上における位置規制部材195の位置を調整し、位置規制部材195を小径部193b上の任意の位置で固定するようにしている。位置規制部材195の位置を調整し、小径部193b上に固定することで、バルブ190および取付板180に寸法公差のバラツキや累積公差があっても、取付板180と位置規制部材195との隙間を適度に管理することができる。
【0054】
位置規制部材195と取付板180との隙間が調整(管理)できるように、段差面193cは、位置規制部材195と当接不能な位置に形成される。本実施形態では、段差面193cは、挿通孔181内に位置している。その結果、位置規制部材195と取付板180とが当接した場合でも、位置規制部材195は、段差面193cと当接不能となる。このように、位置規制部材195は、小径部193bのうち段差面193cから中心軸方向に離隔した位置に取り付けられる。
【0055】
図7は、バルブ190と取付板180と位置規制部材195との組立方法(製造方法)を説明するフローチャート図である。図7に示すフローチャートは、例えば、不図示の組立装置により実行される。図7に示すように、組立装置は、バルブ190の大径部193aに取付板180の挿通孔181を挿通させる(ステップS1)。組立装置は、バルブ190の小径部193bに位置規制部材195の孔195aを挿通させる(ステップS2)。組立装置は、位置規制部材195の位置を段差面193cから中心軸方向に離隔した離隔位置に調整する(ステップS3)。
【0056】
例えば、組立装置は、離隔位置を、取付板180の対向面183(あるいは、段差面193c)に対して予め設定された離隔距離に基づいて決定する。ここで、組立装置は、対向面183と位置規制部材195との距離を計測する測距センサを用いて、位置規制部材195の位置を調整する。これにより、ウェイストゲートポート37を閉塞する際に、バルブ190と座面39との間にかかる荷重を簡易に適切に設定することができる。
【0057】
組立装置は、離隔位置に調整された位置規制部材195を小径部193bに固定する(ステップS4)。例えば、組立装置は、溶接や接着等により、位置規制部材195を小径部193bに固定する。これにより、バルブ190と取付板180と位置規制部材195との組立処理が終了する。
【0058】
以上のように、本実施形態では、バルブ190および取付板180が加工レスに形成される。位置規制部材195は、取付板180との離隔距離が調整され、段差面193cから中心軸方向に離隔した位置に固定される。これにより、取付板180と位置規制部材195との隙間を適度に管理しながら、バルブ装置100のコストを低減することができる。
【0059】
(第1変形例)
図8は、第1変形例のバルブ装置200の構成を説明するための説明図である。上記実施形態の過給機TCと実質的に等しい構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。第1変形例のバルブ装置200は、上記実施形態の軸部193に代えて、軸部293を備える。上記実施形態の位置規制部材195に代えて、位置規制部材295を備える。図8に示すように、軸部293は、大径部293aと、小径部293bと、段差面293cとを備える。
【0060】
大径部293aは、大凡円柱形状である。大径部293aは、大凡一定の外径を有する。大径部293aは、本体部191と連続する。大径部293aは、少なくとも一部が挿通孔181内に位置する。
【0061】
小径部293bは、大凡円柱形状である。小径部293bは、大凡一定の外径を有する。小径部293bの外径は、大径部293aの外径よりも小さい。小径部293bの中心軸は、大径部293aの中心軸と大凡等しい。小径部293bは、大径部293aの本体部191側とは反対側に連続する。小径部293bには、位置規制部材295が取り付けられる。位置規制部材295の内径は、小径部293bの外径よりも大きく、大径部293aの外径よりも小さい。
【0062】
段差面293cは、大凡円環形状である。段差面293cは、大径部293aと小径部293bの間に形成される。段差面293cは、大径部293aおよび小径部293bと連続する。段差面293cは、大径部293aおよび小径部293bの中心軸に対し大凡直交する面である。
【0063】
位置規制部材295は、最も取付板180に近接する近接面295bを備える。位置規制部材295は、近接面295bに対し、取付板180から離隔する側に位置し、段差面293cと中心軸方向に対向する対向部295cを備える。対向部295cは、大凡円環形状である。対向部295cの外径は、段差面293c(大径部293a)の外径よりも僅かに大きい。近接面295bと対向部295cとの中心軸方向における離隔距離は、取付板180の対向面183と段差面293cとの中心軸方向における離隔距離よりも大きい。ただし、近接面295bと対向部295cとの中心軸方向における離隔距離は、取付板180の対向面183と段差面293cとの中心軸方向における離隔距離と等しくてもよいし、小さくてもよい。
【0064】
第1変形例では、段差面293cは、取付板180よりも位置規制部材195側に位置する。具体的に、段差面293cは、取付板180のうち位置規制部材295と中心軸方向に対向する対向面183よりも位置規制部材195と近接する側に位置する。これにより、上記実施形態のように段差面193cが挿通孔181内に位置する場合と比べて、軸部293の強度および耐摩耗性を向上させることができる。
【0065】
第1変形例では、近接面295bと対向部295cとの中心軸方向における離隔距離は、取付板180の対向面183と段差面293cとの中心軸方向における離隔距離よりも大きい。そのため、近接面295bと対向面183が当接しても、対向部295cと段差面193cは、当接不能となる。したがって、位置規制部材295に対向部295cが形成されない場合よりも、位置規制部材295と取付板180との隙間の調整量を増大させることができる。第1変形例でも、上記実施形態と同様に、バルブ190および取付板180が加工レスに形成される。位置規制部材295は、取付板180との離隔距離が調整され、対向部295cが段差面293cから中心軸方向に離隔した位置に固定される。これにより、上記実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
【0066】
(第2変形例)
図9は、第2変形例のバルブ装置300の構成を説明するための説明図である。上記実施形態の過給機TCと実質的に等しい構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。第2変形例のバルブ装置300は、上記実施形態のバルブ装置100において、取付板180と位置規制部材195との間にバネ部材310を設けたものである。それ以外の構成は、上記実施形態のバルブ装置100と同じである。
【0067】
バネ部材310は、円盤形状である。第2変形例では、バネ部材310は、皿バネである。バネ部材310は、一端が取付板180に接触し、他端が位置規制部材195に接触する。バネ部材310は、取付板180と位置規制部材195とを、互いに離隔する方向に付勢する。これにより、取付板180に対するバルブ190のがたつきが抑制される。ウェイストゲートポート37を閉塞する際に、バネ部材310は、バルブ190の当接面191aを座面39に押圧することで、排気脈動によるバルブ190の振動を抑制することができる。
【0068】
図10は、バルブ190と取付板180とバネ部材310と位置規制部材195との組立方法(製造方法)を説明するフローチャート図である。図10に示すフローチャートは、例えば、不図示の組立装置により実行される。図10に示すように、組立装置は、バルブ190の大径部193aに取付板180の挿通孔181を挿通させる(ステップS11)。組立装置は、バルブ190の小径部193bにバネ部材310を挿通させる(ステップS12)。組立装置は、バルブ190の小径部193bに位置規制部材195の孔を挿通させる(ステップS13)。ここで、バネ部材310は、大径部193aに取付板180を挿通した後、小径部193bに位置規制部材195を挿通する前に、小径部193bに挿通される。組立装置は、位置規制部材195の位置を段差面193cから中心軸方向に離隔した離隔位置に調整する(ステップS14)。
【0069】
例えば、組立装置は、離隔位置を、バネ部材310に加わる荷重に基づいて決定する。ここで、組立装置は、バルブ190の当接面191aに圧力センサを配置し、位置規制部材195を中心軸方向に移動させる。位置規制部材195が中心軸方向に移動すると、バネ部材310の収縮状態に応じて圧力センサの出力値が変化する。組立装置は、位置規制部材195の位置を、圧力センサの出力値が所定値となる位置に調整する。これにより、ウェイストゲートポート37を閉塞する際に、バルブ190と座面39との間にかかる荷重を高精度(適切)に設定することができる。
【0070】
組立装置は、離隔位置に調整された位置規制部材195を小径部193bに固定する(ステップS15)。例えば、組立装置は、溶接や接着等により、位置規制部材195を小径部193bに固定する。これにより、バルブ190と取付板180とバネ部材310と位置規制部材195との組立処理が終了する。第2変形例においても、上記実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
【0071】
(第3変形例)
図11は、第3変形例のバルブ装置400の構成を説明するための説明図である。上記実施形態の過給機TCと実質的に等しい構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。第3変形例のバルブ装置400は、上記第1変形例のバルブ装置200において、取付板180と位置規制部材295との間にバネ部材410を設けたものである。それ以外の構成は、上記第1変形例のバルブ装置200と同じである。第3変形例においても、上記実施形態、上記第1変形例、および、上記第2変形例と同様の作用および効果を得ることができる。
【0072】
以上、添付図面を参照しながら本開示の実施形態について説明したが、本開示はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0073】
上記実施形態、第1変形例、第2変形例、および、第3変形例では、バルブ190がウェイストゲートポート37を開閉するウェイストゲートバルブである例について説明した。しかし、これに限定されず、バルブ190は、開口を開閉する他のバルブに適用することも可能である。例えば、バルブ190は、ツインスクロール型過給機のタービンハウジングにおいて、2つのタービンスクロール流路を連通する開口を開閉するバルブに適用されてもよい。
【符号の説明】
【0074】
100:バルブ装置 160:回転軸 180:取付板 181:挿通孔 190:バルブ 193:軸部 193a:大径部 193b:小径部 193c:段差面 195:位置規制部材 195a:孔 200:バルブ装置 293:軸部 293a:大径部 293b:小径部 293c:段差面 295:位置規制部材 295b:近接面(面) 295c:対向部 300:バルブ装置 310:バネ部材 400:バルブ装置 410:バネ部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11