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特許7400980コンパクトなバスバーユニットを有する電動モータ
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  • 特許-コンパクトなバスバーユニットを有する電動モータ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-11
(45)【発行日】2023-12-19
(54)【発明の名称】コンパクトなバスバーユニットを有する電動モータ
(51)【国際特許分類】
   H02K 3/50 20060101AFI20231212BHJP
【FI】
H02K3/50 A
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022537802
(86)(22)【出願日】2020-12-09
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-24
(86)【国際出願番号】 IB2020061669
(87)【国際公開番号】W WO2021124020
(87)【国際公開日】2021-06-24
【審査請求日】2022-08-10
(31)【優先権主張番号】102019134935.4
(32)【優先日】2019-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】000232302
【氏名又は名称】ニデック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100188673
【弁理士】
【氏名又は名称】成田 友紀
(74)【代理人】
【識別番号】100179833
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 将尚
(74)【代理人】
【識別番号】100189348
【弁理士】
【氏名又は名称】古都 智
(72)【発明者】
【氏名】ユルゲン・シュミット
(72)【発明者】
【氏名】トーマス・キューブラー
【審査官】中島 亮
(56)【参考文献】
【文献】独国特許出願公開第102017101073(DE,A1)
【文献】国際公開第2018/105595(WO,A1)
【文献】独国特許出願公開第102014201637(DE,A1)
【文献】特開2014-158421(JP,A)
【文献】独国実用新案第202016106633(DE,U1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 3/00- 3/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸線(100)の周囲に回転可能に支持されたロータと、前記ロータを外側から囲むステータ(1)であって、ステータコアと前記ステータコアに巻かれた複数のコイル(2)とを有する、ステータ(1)とを備えた電動モータ(16)であって、コイル(3)は巻線端部(7)を有する巻線で形成され、前記巻線端部(7)は複数の相を形成するために3つのバスバー(9、10、11)にそれぞれの端部で電気的に接触し、前記3つのバスバー(9、10、11)の各々は前記バスバーを電源に電気的に接触させるための電源接続端子(12、13、14)と、前記バスバーを前記巻線端部に電気的に接続するためのリングセグメント様ベース部分(9’、10’、11’)とを有し、第1バスバー(9)のベース部分(9’)は前記回転軸線(100)に垂直な第1平面(E1)に配置され、第2バスバー(10)のベース部分(10’)は前記第1平面(E1)から離間された、前記回転軸線(100)に垂直な第2平面(E2)に配置され、前記第1バスバー(9)の前記ベース部分(9’)は前記第1バスバー(9)の電源接続端子(12)から時計回りに延在し、前記第2バスバー(10)の前記ベース部分(10’)は前記第2バスバー(10)の電源接続端子(13)から反時計回りに延在し、前記第1および第2バスバー(9、10)の前記電源接続端子(12、13)は互いから離間されており、第3バスバー(11)の電源接続端子(14)は周方向に前記第1および第2バスバー(9、10)の前記電源接続端子(12、13)の間に配置されている、電動モータ(16)において、前記第3バスバー(11)は、その電源接続端子(14)から時計回りに延在する、前記第2平面(E2)に位置する第1の部分(11’’)と、その電源接続端子(14)から反時計回りに延在する、前記第1平面(E1)に位置する第2領域(11’’’)とを有する、ことを特徴とする電動モータ。
【請求項2】
前記第1、第2、および第3バスバー(9、10、11)の前記ベース部分(9’、10’、11’)は同じ半径を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の電動モータ。
【請求項3】
前記バスバー(9、10、11)は前記ステータ(1)の上部に取り付けられたバスバーホルダに少なくとも部分的に収容されている、ことを特徴とする請求項1または2に記載の電動モータ。
【請求項4】
前記第3バスバー(11)のベース部分(11’)は、平面図では、前記第1バスバー(9)と前記第2バスバー(10)とによって完全に覆われている、ことを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載の電動モータ。
【請求項5】
前記第3バスバー(11)の第1領域(11’’)および第2領域(11’’)の各々が約105°にわたって延在する、ことを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載の電動モータ。
【請求項6】
前記第1および第2バスバー(9、10)は、平面図では、前記電源接続端子から遠い方のそれぞれの端部において重なり合って配置されている、ことを特徴とする請求項1~5の何れか一項に記載の電動モータ。
【請求項7】
前記第1および第2バスバー(9、10)の各々は約210°にわたって延在するベース部分を有する、ことを特徴とする請求項1~6の何れか一項に記載の電動モータ。
【請求項8】
前記第3バスバー(11)は、段部(15)を前記軸線方向に前記ベース部分(11’)に有する、ことを特徴とする請求項1~7の何れか一項に記載の電動モータ。
【請求項9】
前記第1バスバー(9)の前記電源接続端子(12)は前記第1平面(E1)に位置し、前記第2バスバー(10)の前記電源接続端子(13)は前記第2平面(E2)に位置し、前記第3バスバー(11)の前記電源接続端子(14)は前記軸線方向に前記2つの平面(E1、E2)の間に位置する、ことを特徴とする請求項1~8の何れか一項に記載の電動モータ。
【請求項10】
前記2つの平面(E1、E2)の間の距離は前記バスバー(9、10、11)の間に電気絶縁をもたらす、ことを特徴とする請求項1~9の何れか一項に記載の電動モータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前提部分に記載の諸特徴を有する電動モータに関する。
【背景技術】
【0002】
ここで関連する種類のブラシレスDCモータは、インナーロータ型モータと称され、モータシャフトに接続されてハウジング内に回転可能に取り付けられたロータを有する。ロータには複数の永久磁石が設けられている。モータの周囲にステータが配置されている。ステータは、いくつかのコイルを鉄心上に担持している。これらコイルは、適切に制御されると、ロータを駆動して回転させる磁界を発生させる。これらコイルは、通常、3相に巻かれ、したがって3つの電気接続部を有する。これら電気接続部を介してコイルを制御ユニット(ECU:control unit)に接続できる。低電力レベルでは、各バスバーを導電性バスバーとして設計できる。本願明細書で想定しているような、より高い電力の場合、銅板製バスバーを介してコイル接続線を接触させる。
【0003】
電動モータの幾何学的説明のために、最初に、モータの回転軸線は中心軸線であり、且つ対称軸線であると想定する。ステータは、回転軸線およびロータと同心である。回転軸線は、同時に、軸線方向を画定する。加えて、中心軸線に対して、半径方向について言うと、半径方向は中心軸線からの距離を示す。周方向について言うと、周方向は、半径方向に配置された特定の半径に対して接線方向に規定される。巻線がバスバー構成に接続される場合、ステータの接続側は、ステータの上側として記述される。
【0004】
性能データおよび重量に加え、本願明細書に記載の電動モータの寸法も、特にモータが自動車両に使用される場合は、重要である。自動車両内の設置スペースは通常限られているので、自動車両メーカーの仕様書に注意を払う必要がある。したがって、電動モータの設計のための不変の一要件は、例えば、特定の軸線方向長さを中心軸線の方向に超えないことである。このコンテキストにおいて、電動モータに要求される性能データは、ステータパックの、および複数の電磁石が配置されているロータの、軸線方向長さを基本的に決定する。ステータのコイル接続線を接触させるために必要なバスバーユニットは、軸線方向長さの一因となる。
【0005】
例えば、特許文献1に開示されている電動モータでは、3つのバスバーを備えたバスバーユニットがステータパックの軸線方向上方に配置され、コイル接続線に接続されている。このバスバーユニットは、中心軸線と同心の円の一部に配置されたバスバーをいくつか備えている。したがって、複数のバスバーが軸線方向に互いに上下に積み重なって配置されている。これら複数のバスバーとこれらの間に必要な電気絶縁とは、ステータ上のコイルスタックの上方に配置されているので、ステータスタックの軸線方向長さの一因となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2014-158421号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、ステータパックの軸線方向の広がりが、ひいては電動モータの軸線方向全高も、減るように、電動モータを更に設計することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この課題は、請求項1の諸特徴を有する電動モータによって解決される。
【0009】
したがって、回転軸線の周囲に回転可能に支持されたロータと、このロータの外側を取り囲むステータであって、ステータコアとこのステータコアに巻かれた複数のコイルとを有するステータとを有する電動モータが提供される。これらコイルは巻線端部を有する巻線で形成され、これら巻線端部は、相を形成するために、それぞれの端部で3つのバスバーに電気的に接触し、3つのバスバーの各々はバスバーを電源に電気的に接触させるための電源接続端子と、バスバーを巻線端部に電気的に接続するためのリングセグメント様ベース部分とを有し、第1バスバーのベース部分は回転軸線に垂直な第1平面に配設され、第2バスバーのベース部分は回転軸線に垂直な、第1平面から離間された第2平面に配設され、第1バスバーのベース部分は第1バスバーの電源接続端子から時計回りに延在し、第2バスバーのベース部分は第2バスバーの電源接続端子から反時計回りに延在し、第1および第2バスバーの電源接続端子は互いに離間し、第3バスバーの電源接続端子は周方向に第1および第3電源接続端子の間に位置する。第3バスバーは、その電源接続端子から時計回り方向に延在する、第2平面に位置する第1部分と、その電源接続端子から反時計回り方向に延在する、第1平面に位置する第2部分とを有する。
【0010】
これらバスバーのこの配置は、2つのレベルしか必要としないので、バスバーホルダの軸線方向の広がりを最小に維持でき、特にコンパクトである。
【0011】
第1、第2、および第3バスバーのそれぞれのベース部分は同じ半径を有し、軸線方向に互いに上下に位置することが好ましい。
【0012】
これらバスバーは、ステータの上部に取り付けられたバスバーホルダに少なくとも部分的に収容されると有利である。このような配置は組み立てを簡素化する。
【0013】
第3バスバーのベース部分は、平面図では、第1バスバーおよび第2バスバーによって完全に覆われていることが好ましい。換言すると、この重なりは、電源接続端子の外側にある。
【0014】
好適な一実施形態において、第3バスバーの第1領域および第2領域の各々は、約105°にわたって延在する。
【0015】
第1および第2バスバーは、平面図では、電源接続端子から遠い方のそれぞれの端部において重なり合って配置されていると有利である。
【0016】
好適な実施形態において、第1および第2バスバーの各々は、約210°にわたって延在するベース部分を有すると有利である。
【0017】
第3バスバーは、段部をベース部分に軸線方向に有することが好ましい。この段部は、レベル間の切り換えのために使用される。
【0018】
第1バスバーの電源接続端子は好ましくは第1平面にあり、第2バスバーの電源接続端子は第2平面にあり、第3バスバーの電源接続端子は軸線方向に2つの平面の間にある。
【0019】
2つの平面間の距離は、バスバー間の電気絶縁をもたらす。
【0020】
これらバスバーの記載の設計は、ステータが以下の方式で巻かれていると有利である。
-巻線の線始端部から第1方向に巻線を第1ステータ歯に巻き、
-この巻線を第1周方向に第1ステータ歯の直後の第2ステータ歯に導き、
-この巻線を第1方向とは逆の第2方向に第2ステータ歯に巻く。
-これらコイル対は、コイル対を通る電流の方向が周方向に互いに逆になり、ステータ内でN極とS極とが周方向に相対するように、電流が供給されるように設計される。
【0021】
ステータは、均等に離間された複数のステータ歯を有することが好ましい。これらステータ歯は、ステータコアから内方に突出して円筒状の内部領域を空け、コイル対を形成するために2つ1組で巻線が巻かれる。
【0022】
第1方向と対応する各巻線方向とは各コイル対について同じである。
【0023】
この巻線方式は、各歯対の巻き方が同じであるので、複数の異なる構成要素を回避でき、コストが節約されるという利点を有する。更に、複数の線の交差が回避されるので、相間の電気的短絡の危険が著しく減る。
【0024】
各コイル対が単一の巻線で巻かれることが好ましい。ただし、コイルチェーンを形成するために、少なくとも2つのコイル対を単一の巻線で巻くことも可能である。
【0025】
1つの実施形態において、ステータは6つのコイル対を有する。
【0026】
以下においては、図面を参照して、本発明の好適な一実施形態をより詳細に説明する。同様の、または同様に作動する構成要素には、各図において同じ参照符号で示されている。図面には以下の図が示されている。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】ステータの略平面図である。
図2】複数のバスバーを有する図1のステータの概略図である。
図3図2に示されている3つのバスバーの電源接続端子の概略図である。
図4】ステータと複数のバスバーとを有する模式的に示されている電動モータの長手方向断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1は、電動モータのステータ1を示す。この電動モータのステータ1は鉄心で構成され、4極モータを形成するためにいくつかのコイル2で構成された3つの相巻線3をそれぞれの極に有する。これらコイル2は、それぞれの極に巻かれる。複数のステータ歯は、鉄心から内方に延在し、円筒形の内部領域を空けておく。作動中、この円筒形の内部領域内でモータのロータ(不図示)が回転する。3つの相U、V、Wは、2つの平行電流路がデルタ結線で形成されるように相互接続されたコイル対4によって形成される。各コイル対4の第1コイルは、線を反時計回りに歯に巻くことによって形成される。これに引き続き、中断なく、第1歯のすぐ隣にある、コイル対4の第2歯に時計回りに線を巻く。これらコイル対4の巻線端部7をステータの中心側で電気的に接触させる。6つ全てのコイル対4が同じ方式で巻かれる。コイル対4内の磁極の必要な反転は、逆の電気接続と電流の流れる方向の反転とによって実現される。したがって、互いに接続される線端部は、約150°の角度にある。1つの相のそれぞれの接点は、約210°の範囲にわたって分散されている。
【0029】
図2は、図1に示されているステータ1のバスバーユニット8の略上面図を示す。バスバーユニット8は、バスバーホルダ(不図示)とこのバスバーホルダに取り付けられた3つのバスバー9、10、11とを備える。バスバー9、10、11は、導電材料製、好ましくは金属製、特に銅製である。バスバーホルダは、少なくとも一部が、または全体が、電気絶縁性材料で構成されているので、バスバー9、10、11間の短絡を効果的に防止できる。バスバーホルダは、好ましくは射出成形で作製され、バスバー9、10、11の一部にわたって延在する。これにより、バスバーホルダとバスバー9、10、11との間に明確に規定された堅牢な物理的接続を設けることができる。バスバーホルダは、ステータの一軸線方向側(上側)に位置付けられるように適合化されている。
【0030】
バスバーユニット8は、バスバー9、10、11によってステータ1の各コイル2に電気的に接触するようにセットアップされている。これらコイル2は、3つの相群U、V、Wにグループ化されている。4つの巻線端部7の各々が1つのバスバーに接触する。1つの相のバスバーは、210°の範囲にわたって延在する。バスバー3、4、5の各々は、バスバーを電源に電気的に接続するために配置された電源接続端子12、13、14を有する。
【0031】
バスバー9、10、11の各々は、ベース部分9’、10’、11’を一定の半径で円周に沿わせて、配置されている。ベース部分9’、10’、11’は、リングセグメントのような形状を有する。
【0032】
図2の説明図では、これらバスバーがそれぞれ異なる平面に配置されていることを示すために、これらバスバーはそれぞれ異なる半径にあるように見える。これらバスバーのこの配置について、以下に説明する。
【0033】
第1バスバー9は、そのベース部分9’が円周に沿って約210°の範囲にわたって延在している。この第1バスバーは、第1平面E1にある。第1バスバーは、電源接続端子12をベース部分9’の一端に有する。ベース部分9’は、電源接続端子12から時計回り方向に延在している。第2バスバー10もそのベース部分10’が円周に沿って第1バスバーと同じ半径で約210°の範囲にわたって延在している。第2バスバーは、第2平面E2にある。第2バスバーは、電源接続端子13をベース部分10’の一端に有する。ベース部分10’は、電源接続端子13から反時計回りに延在している。平面図では、2つのバスバー9、10は、電源から遠い方のそれぞれの端部において、重なり合って配置されている。2つの平面E1およびE2は、それぞれの端部が軸線方向に重なり合うが、互いに接触せず、互いから電気的に絶縁されるように、選択されている。これら2つのバスバーは、軸線方向に離間されている。
【0034】
第3バスバー11は、周方向に第1および第2バスバー9、10の端子12、13の間に配置された電源接続端子14を有する。3つ全ての端子12、13、14は、互いに至近距離にある。第3バスバー11は、第3電源接続端子14から第1バスバー9側に第2平面E2の第1領域11’’に延在し、第2バスバー10側に第1平面E1の第2領域11’’’に延在している。したがって、平面図では、第3バスバー11は、第1領域11’’では第1バスバー9に重なり合って配置され、第2領域11’’’では第2バスバー10に重なり合って配置されている。これら領域11’’、11’’’の各々は、リングセグメントのように約105°にわたって延在している。
【0035】
図3および図4は、各バスバーの軸線方向100の配置を示す。図3に示されているように、第3バスバー11は、ベース部分11’に沿って中ほどで平面を切り換えている。したがって、第3バスバーのベース部分は、2つの領域11’’、11’’’に分割されている。したがって、第3バスバー11は、段部15をベース部分11’に有する。第1バスバー9の電源接続端子12は第1平面E1にあり、第2バスバー10の電源接続端子13は第2平面E2にあり、第3バスバー11の電源接続端子14は、軸線方向に2つの平面E1、E2の間にある。3つのバスバー9、10、11は、2つの平面E1、E2のみに分散されている。ステータパックの軸線方向の広がりが、ひいては電動モータの軸線方向の全高も、最小に維持されるので、設置スペースが節約される。
【0036】
図4は、ステータ1を有する電動モータ16を模式的に示す。ステータ1は、バスバーユニット8をその前側に担持している。バスバー10、11は、2つの異なる平面E1、E2にある。第3バスバー11は、対応付けられたコイルの巻線端部7に接触している。
図1
図2
図3
図4