(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-11
(45)【発行日】2023-12-19
(54)【発明の名称】上りリンク伝送方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/1268 20230101AFI20231212BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20231212BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20231212BHJP
H04W 74/08 20090101ALI20231212BHJP
【FI】
H04W72/1268
H04W72/0457
H04W72/232
H04W74/08
(21)【出願番号】P 2022548566
(86)(22)【出願日】2020-05-15
(86)【国際出願番号】 CN2020090709
(87)【国際公開番号】W WO2021159626
(87)【国際公開日】2021-08-19
【審査請求日】2022-08-26
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2020/075390
(32)【優先日】2020-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100107515
【氏名又は名称】廣田 浩一
(72)【発明者】
【氏名】ジアン・チンイェヌ
(72)【発明者】
【氏名】下村 剛史
(72)【発明者】
【氏名】ジャン・レイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン・シヌ
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/094781(WO,A2)
【文献】国際公開第2019/139436(WO,A1)
【文献】Ad-hoc Chair (Ericsson),Chairman's notes of AI 7.2.2 NR-Based Access to Unlicensed Spectrum,3GPP TSG RAN WG1#99 R1-1913383,フランス,3GPP,2019年11月25日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上りリンク
送信装置であって、
指示情報を受信する受信ユニットであって、前記指示情報は少なくとも2つのリソースブロック(RB)セットを含む上りリンク帯域幅パート(UL BWP)で上りリンク(UL)伝送をスケジューリングする、受信ユニット;及び
前記UL BWPおけるデフォルトRBセットで前記UL伝送を送信する送信ユニットを含み、
前記指示情報は、前記UL伝送のために割り当てられるRBセットを指示するために用いられる指示域(field)を含ま
ず、
前記指示情報は、下りリンク制御情報フォマード0_0を有する下りリンク制御情報を含み、前記下りリンク制御情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTIによりスクランブルされ、
前記デフォルトRBセットは、
前記UL BWP内の、前記指示情報を送信するために用いられる周波数リソースに対応するRBセット;
前記UL BWP内の、最も低いRBセットインデックスを有するRBセット;又は
前記UL BWP内の、最も低い周波数位置を有するRBセットである、上りリンク
送信装置。
【請求項2】
上りリンク
送信装置であって、
指示情報を受信する受信ユニットであって、前記指示情報は少なくとも2つのリソースブロック(RB)セットを含む上りリンク帯域幅パート(UL BWP)で上りリンク(UL)伝送をスケジューリングする、受信ユニット;及び
前記UL BWPおけるデフォルトRBセットで前記UL伝送を送信する送信ユニットを含み、
前記指示情報は、前記UL伝送のために割り当てられるRBセットを指示するために用いられる指示域(field)を含まず、
前記指示情報は、
ランダムアクセスプロシージャにおけるランダムアクセスレスポンス(RAR);又は
下りリンク制御情報フォマード0_0を有し、かつTC-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報を含み、
前記デフォルトRBセットは、前記UL BWP内の、前記UL伝送に対応するPRACHを送信するために用いられるRBセットである、上りリンク
送信装置。
【請求項3】
請求項1
又は2に記載の上りリンク
送信装置であって、
前記UL伝送はPUSCH伝送である、上りリンク
送信装置。
【請求項4】
請求項1
又は2に記載の上りリンク
送信装置であって、
前記受信ユニットはさらに、セル内ガードバンド(intra-cell guard band)及び/又はULキャリアのRBセットのための設定情報、及び、前記キャリア上の前記UL BWPのための設定情報を受信する、上りリンク
送信装置。
【請求項5】
請求項
4に記載の上りリンク
送信装置であって、
前記UL BWPは、整数個の、前記キャリアのRBセットを含み、
前記UL BWPの開始RBは、前記UL BWP内の、最も低いRBセットインデックスを有するRBセットの開始RBと同じであり、前記UL BWPの終了RBは、前記UL BWP内の、最も高いRBセットインデックスを有するRBセットの終了RBと同じである、上りリンク
送信装置。
【請求項6】
請求項
4に記載の上りリンク
送信装置であって、
1つのRBセットが、前記キャリアのためのRBセットインデックス及び前記UL BWPのためのRBセットインデックスを有し、
複数のRBセットが、周波数位置の順にインデックス付けされ、
最も低い周波数位置を有するRBセットは、最も低いRBインデックスを有する、上りリンク
送信装置。
【請求項7】
請求項
4に記載の上りリンク
送信装置であって、
セル内ガードバンド(intra-cell guard band)及び/又は前
記キャリアのRBセットのための設定情報は、前記
キャリアのためのセル内ガードバンドがないことを指示する、上りリンク
送信装置。
【請求項8】
上りリンク
受信装置であって、
指示情報を送信する送信ユニットであって、前記指示情報は少なくとも2つのリソースブロック(RB)セットを含む上りリンク帯域幅パート(UL BWP)で上りリンク(UL)伝送をスケジューリングする、送信ユニット;及び
前記UL BWPおけるデフォルトRBセットで前記UL伝送を受信する受信ユニットを含み、
前記指示情報は、前記UL伝送のために割り当てられるRBセットを指示するために用いられる指示域(field)を含ま
ず、
前記指示情報は、下りリンク制御情報フォマード0_0を有する下りリンク制御情報を含み、前記下りリンク制御情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTIによりスクランブルされ、
前記デフォルトRBセットは、
前記UL BWP内の、前記指示情報を送信するために用いられる周波数リソースに対応するRBセット;
前記UL BWP内の、最も低いRBセットインデックスを有するRBセット;又は
前記UL BWP内の、最も低い周波数位置を有するRBセットである、上りリンク
受信装置。
【請求項9】
上りリンク
受信装置であって、
指示情報を送信する送信ユニットであって、前記指示情報は少なくとも2つのリソースブロック(RB)セットを含む上りリンク帯域幅パート(UL BWP)で上りリンク(UL)伝送をスケジューリングする、送信ユニット;及び
前記UL BWPおけるデフォルトRBセットで前記UL伝送を受信する受信ユニットを含み、
前記指示情報は、前記UL伝送のために割り当てられるRBセットを指示するために用いられる指示域(field)を含まず、
前記指示情報は、
ランダムアクセスプロシージャにおけるランダムアクセスレスポンス(RAR);又は
下りリンク制御情報フォマード0_0を有し、かつTC-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報を含み、
前記デフォルトRBセットは、前記UL BWP内の、前記UL伝送に対応するPRACHを送信するために用いられるRBセットである、上りリンク
受信装置。
【請求項10】
請求項
8又は9に記載の上りリンク
受信装置であって、
前記UL伝送はPUSCH伝送である、上りリンク
受信装置。
【請求項11】
請求項
8又は9に記載の上りリンク
受信装置であって、
前記送信ユニットはさらに、セル内ガードバンド(intra-cell guard band)及び/又はULキャリアのRBセットのための設定情報、及び、前記キャリア上の前記UL BWPのための設定情報を送信する、上りリンク
受信装置。
【請求項12】
請求項
11に記載の上りリンク
受信装置であって、
前記UL BWPは、整数個の、前記キャリアのRBセットを含み、
前記UL BWPの開始RBは、前記UL BWP内の、最も低いRBセットインデックスを有するRBセットの開始RBと同じであり、前記UL BWPの終了RBは、前記UL BWP内の、最も高いRBセットインデックスを有するRBセットの終了RBと同じである、上りリンク
受信装置。
【請求項13】
請求項
11に記載の上りリンク
受信装置であって、
1つのRBセットが、前記キャリアのためのRBセットインデックス及び前記UL BWPのためのRBセットインデックスを有し、
複数のRBセットが、周波数位置の順にインデックス付けされ、
最も低い周波数位置を有するRBセットは、最も低いRBインデックスを有する、上りリンク
受信装置。
【請求項14】
請求項11に記載の上りリンク
受信装置であって、
セル内ガードバンド(intra-cell guard band)及び/又は
前記キャリアのRBセットのための設定情報は、
前記キャリアのためのセル内ガードバンドがないことを指示する、上りリンク
受信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
アンライセンスバンド(共有スペクトル(shared spectrum)とも言う)が周波数スペクトルリソースの重要な構成部分であり、今のところ、アンライセンスバンドでのデータ伝送をサポートするシステムが多く存在し、例えば、WiFi、LTE(Long Term Evolution)ライセンスバンド補助アクセス(LAA、License Assisted Access)などがある。しかし、現在、新無線(NR、New Radio)システムが未だにアンライセンスバンドをサポートしない。
【0003】
帯域幅パート(BWP、BandWidth Part)の導入に伴い、端末装置のために1つ又は複数のBWPを事前設定できる。異なるBWPについて異なるサブキャリア間隔(SCS、Sub-Carrier Spacing)を設定でき、例えば、SCSは15kHz、30kHzなどであっても良い。端末装置はアクティブなBWP(active BWP)を用いてワーキングでき、かつシグナリング、例えば、無線リソース制御(RRC、Radio Resource Control)メッセージや下りリンク制御情報(DCI、Downlink Control Information)に基づいて、又は、タイマーの状態に基づいてBWPを切り替える(handoverとも言う)ことができる。
【0004】
なお、上述の背景技術についての紹介は、本発明の技術案を明確かつ完全に説明し、また、当業者がそれを理解しやすいためのものである。これらの技術案は、本発明の背景技術に記述されているため、当業者にとって周知であると解釈してはならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、発明者が次のようなことを発見した。即ち、少なくとも2つのリソースブロックセット(RB set)を含む上りリンクBWP上で上りリンク伝送がスケジューリングされている場合、又は、端末装置が、周波数リソースがガードバンド(guard band(保護帯域))を有しないと指示される場合、又は、端末装置がBWPの切り替えを行うように指示される場合、端末装置は上りリンク伝送のためのリソースを確定できない可能性があるため、該上りリンク伝送は正確に送受信できない恐れがある。
【0006】
上述の問題のうちの少なくとも1つを解決するために、本発明の実施例は上りリンク伝送方法及び装置を提供し、これによって、端末装置が上りリンク伝送のためのリソースを確定することをサポートできるため、該上りリンク伝送を正確に送受信できる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施例の1つの側面によれば、上りリンク伝送方法が提供され、それは、
端末装置がリソースブロックセットを指示するための指示域(field)を含まない指示情報を受信し、前記指示情報は少なくとも2つのリソースブロックセットを含む上りリンク帯域幅パート上での上りリンク伝送をスケジューリングし;及び
事前定義又は事前設定される少なくとも1つのリソースブロックセット上で前記上りリンク伝送を送信することを含む。
【0008】
本発明の実施例のもう1つの側面によれば、上りリンク伝送装置が提供され、それは、
リソースブロックセットを指示するための指示域を含まない指示情報を受信する受信ユニットであって、前記指示情報は少なくとも2つのリソースブロックセットを含む上りリンク帯域幅パート上での上りリンク伝送をスケジューリングする受信ユニット;及び
事前定義又は事前設定される少なくとも1つのリソースブロックセット上で前記上りリンク伝送を送信する送信ユニットを含む。
【0009】
本発明の実施例のもう1つの側面によれば、上りリンク伝送方法が提供され、それは、
端末装置が、該端末装置が上りリンク伝送を送信するようにスケジューリングするための指示情報を受信し;及び
前記指示情報の受信時のアクティブな上りリンク帯域幅パートのサブキャリア間隔及び/又はそれに含まれるリソースブロックセット数に基づいて周波数領域リソース割り当てビット数を確定し;又は、前記上りリンク伝送の所在するキャリア又は前記アクティブな上りリンク帯域幅パートのサブキャリア間隔及び/又は前記上りリンク伝送の所在するキャリアに含まれるリソースブロックセット数に基づいて周波数領域リソース割り当てビット数を確定し;又は、設定される少なくとも1つの上りリンク帯域幅パートのうちの1つの特定(所定)の上りリンク帯域幅パートのサブキャリア間隔及び/又はそれに含まれるリソースブロックセット数に基づいて周波数領域リソース割り当てビット数を確定することを含む。
【0010】
本発明の実施例のもう1つの側面によれば、上りリンク伝送装置が提供され、それは、
端末装置が上りリンク伝送を送信するようにスケジューリングするための指示情報を受信する受信ユニット;及び
前記指示情報の受信時のアクティブな上りリンク帯域幅パートのサブキャリア間隔及び/又はそれに含まれるリソースブロックセット数に基づいて周波数領域リソース割り当てビット数を確定し;又は、前記上りリンク伝送の所在するキャリア又は前記アクティブな上りリンク帯域幅パートのサブキャリア間隔及び/又は前記上りリンク伝送の所在するキャリアに含まれるリソースブロックセット数に基づいて周波数領域リソース割り当てビット数を確定し;又は、設定される少なくとも1つの上りリンク帯域幅パートのうちの1つの特定の上りリンク帯域幅パートのサブキャリア間隔及び/又はそれに含まれるリソースブロックセット数周波数領域リソース割り当てビット数を確定する処理ユニットを含む。
【0011】
本発明の実施例のもう1つの側面によれば、上りリンク伝送方法が提供され、それは、
端末装置が、上りリンクキャリアのガードバンド及び/又はリソースブロックセットを指示するための第一設定情報を受信し;及び
前記端末装置が、前記ガードバンドの開始リソースブロックの周波数領域の位置及び/又は終了リソースブロックの周波数領域の位置に基づいて前記上りリンクキャリア上のリソースブロックセットに含まれるリソースブロックを確定することを含む。
【0012】
本発明の実施例のもう1つの側面によれば、上りリンク伝送装置が提供され、それは、
上りリンクキャリアのガードバンド及び/又はリソースブロックセットを指示するための第一設定情報を受信する受信ユニット;及び
前記ガードバンドの開始リソースブロックの周波数領域の位置及び/又は終了リソースブロックの周波数領域の位置に基づいて前記上りリンクキャリア上のリソースブロックセットに含まれるリソースブロックを確定する処理ユニットを含む。
【0013】
本発明の実施例のもう1つの側面によれば、上りリンク伝送方法が提供され、それは、
上りリンク伝送をスケジューリングするための指示情報を受信し、前記指示情報はリソースブロックセット(RB set)を指示するための指示域を含み、前記指示情報は少なくとも2つのリソースブロックセット(RB set)を指示しており;及び
前記指示情報に基づいて前記上りリンク伝送を送信するためのリソースブロックを確定し、そして、確定したリソースブロック上で前記上りリンク伝送を送信することを含む。
【0014】
本発明の実施例のもう1つの側面によれば、上りリンク伝送装置が提供され、それは、
上りリンク伝送をスケジューリングするための指示情報を受信する受信ユニットであって、前記指示情報はリソースブロックセット(RB set)を指示するための指示域を含み、前記指示情報は少なくとも2つのリソースブロックセット(RB set)を指示している、受信ユニット;及び
前記指示情報に基づいて前記上りリンク伝送を送信するためのリソースブロックを確定する送信ユニットを含み、
前記送信ユニットはさらに、確定したリソースブロック上で前記上りリンク伝送を送信する。
【0015】
本発明の実施例のもう1つの側面によれば、上りリンク伝送方法が提供され、それは、
端末装置に上りリンク伝送を送信するためのリソースを指示するための指示情報を受信し;及び
下りリンクキャリアがガードバンドを有しないように設定される場合、1つの下りリンク帯域幅パート帯域幅パート(DL BWP)における所定数のリソースブロックを1つの事前定義又は事前設定されるリソースブロックセットとし、そして、該事前定義又は事前設定されるリソースブロックセット上で前記上りリンク伝送を送信することを含む。
【0016】
本発明の実施例のもう1つの側面によれば、上りリンク伝送装置が提供され、それは、
端末装置に上りリンク伝送を送信するためのリソースを指示するための指示情報を受信する受信ユニット;及び
下りリンクキャリアがガードバンドを有しないように設定される場合、1つの下りリンク帯域幅パート帯域幅パート(DL BWP)における所定数のリソースブロックを1つの事前定義又は事前設定されるリソースブロックセットとし、そして、該事前定義又は事前設定されるリソースブロックセット上で前記上りリンク伝送を送信する送信ユニットを含む。
【0017】
本発明の実施例のもう1つの側面によれば、上りリンク伝送受信方法が提供され、それは、
上りリンク伝送をスケジューリングするための指示情報を送信し、前記指示情報はリソースブロックセット(RB set)を指示するための指示域を含み、前記指示情報は少なくとも2つのリソースブロックセット(RB set)を指示しており;及び
前記指示情報に基づいて、前記上りリンク伝送を受信するためのリソースブロックを確定し、そして、確定した前記リソースブロック上で前記上りリンク伝送を受信することを含む。
【0018】
本発明の実施例のもう1つの側面によれば、上りリンク伝送受信装置が提供され、それは、
上りリンク伝送をスケジューリングするための指示情報を送信する第一送信ユニットであって、前記指示情報はリソースブロックセット(RB set)を指示するための指示域を含み、前記指示情報は少なくとも2つのリソースブロックセット(RB set)を指示している、第一送信ユニット;及び
端末装置が、該端末装置がセル内ガードバンド(intra-cell guard band)で上りリンク伝送を送信できることを指示したかに基づいて、前記上りリンク伝送を受信する第一受信ユニットを含む。
【発明の効果】
【0019】
本発明の実施例の有利な効果は少なくとも次のとおりであり、即ち、端末装置が上りリンク伝送のためのリソースを確定することをサポートできるため、該上りリンク伝送を正確に送受信できる。
【0020】
後述の説明及び図面を参照することで、本発明の特定の実施例を詳しく開示し、本発明の原理を採用し得る態様を示す。なお、本発明の実施例は、範囲上ではこれらにより限定されない。添付した特許請求の範囲内であれば、本発明の実施例は、様々な変更、修正及び代替によるものを含んでも良い。
【0021】
また、1つの実施例について説明した及び/又は示した特徴は、同じ又は類似した方式で1つ又は複数の他の実施例に用い、他の実施例における特徴と組み合わせ、又は、他の実施例における特徴を置換することもできる。
【0022】
なお、「含む/有する」のような用語は、本明細書に使用されるときに、特徴、要素、ステップ、又はアセンブルの存在を指すが、1つ又は複数の他の特徴、要素、ステップ、又はアセンブリの存在又は付加を排除しないということも指す。
【図面の簡単な説明】
【0023】
本発明の1つの図面又は1つの実施例に記載の要素及び特徴は、1つ又は複数の他の図面又は実施例に示した要素及び特徴と組み合わせることができる。また、図面では、類似した符号は、幾つの図面における対応する部品を示し、複数の実施例に用いる対応部品を示すためにも用いられる。
【
図1】本発明の実施例における通信システムを示す図である。
【
図3】ガードバンド及びリソースブロックセットの一例を示す図である。
【
図4】キャリア、ガードバンド及びリソースブロックセットの間の関係の一例を示す図である。
【
図5】interlace周波数領域リソースの一例を示す図である。
【
図6】ネットワーク装置と端末装置がインタラクションを行うことを示す図である。
【
図7】本発明の実施例における上りリンク伝送方法を示す図である。
【
図8A】本発明の実施例における上りリンク伝送方法を示すもう1つの図である。
【
図8B】DL carrierがIntra-cell guard bandを有しないように設定されることを示す図である。
【
図8C】DL carrierがIntra-cell guard bandを有しないように設定されることを示すもう1つの図である。
【
図8D】DL carrierがIntra-cell guard bandを有しないように設定されることを示すもう1つの図である。
【
図8E】DL carrierがIntra-cell guard bandを有しないように設定されることを示すもう1つの図である。
【
図8F】DL carrierがIntra-cell guard bandを有しないように設定されることを示すもう1つの図である。
【
図8G】DL carrierがIntra-cell guard bandを有しないように設定されることを示すもう1つの図である。
【
図8H】DL carrierがIntra-cell guard bandを有しないように設定されることを示すもう1つの図である。
【
図8I】DL carrierがIntra-cell guard bandを有しないように設定されることを示すもう1つの図である。
【
図8J】DL carrierがIntra-cell guard bandを有するように設定されることを示す図である。
【
図8K】DL carrierがIntra-cell guard bandを有するように設定されることを示すもう1つの図である。
【
図8L】DL carrierがIntra-cell guard bandを有するように設定されることを示すもう1つの図である。
【
図9】本発明の実施例において下りリンクキャリアの下りリンクRB setと上りリンクキャリアの上りリンクRB setとの間の関係の一例を示す図である。
【
図10】本発明の実施例において下りリンクBWPの下りリンクRB setと上りリンクBWPの上りリンクRB setとの間の関係の一例を示す図である。
【
図11】本発明の実施例において下りリンクBWPの下りリンクRB setと上りリンクBWPの上りリンクRB setとの間の関係のもう1つの例を示す図である。
【
図12】本発明の実施例において下りリンクBWPの下りリンクRB setと上りリンクBWPの上りリンクRB setとの間の関係のもう1つの例を示す図である。
【
図13】本発明の実施例における上りリンク伝送方法を示すもう1つの図である。
【
図14】本発明の実施例における上りリンク伝送方法を示すもう1つの図である。
【
図15】本発明の実施例における上りリンク伝送方法を示すもう1つの図である。
【
図16A】本発明の実施例における上りリンク伝送方法を示すもう1つの図である。
【
図16B】端末装置が、それがセル内ガードバンド(intra-cell guard band)で上りリンク伝送を送信できることを指示した場合、端末装置が上りリンク伝送を送信するためのリソースブロックを確定することを示す図である。
【
図16C】端末装置が、それがセル内ガードバンド(intra-cell guard band)で上りリンク伝送を送信できることを指示しない場合、端末装置が上りリンク伝送を送信するためのリソースブロックを確定することを示す図である。
【
図17】本発明の実施例における上りリンク伝送受信方法を示す図である。
【
図18A】1つのUL BWPが1つのRB setの一部のRBを含むことを示す図である。
【
図18B】1つのUL BWPが1つのRB setの一部のRBを含むことを示す図である。
【
図18C】1つのUL BWPが1つのRB setの一部のRBを含むことを示す図である。
【
図18D】端末装置が下りリンク制御情報を受信した後にactive UL BWPに含まれるRB setに基づいてPUSCHを送信するためのリソースを確定することを示す図である。
【
図18E】端末装置がランダムアクセスレスポンスを受信した後にactive UL BWPに含まれるRB setに基づいてPUSCHを送信するためのリソースを確定することを示す図である。
【
図18F】本発明の実施例における上りリンク伝送方法を示す図である。
【
図18G】本発明の実施例における上りリンク伝送方法を示す図である。
【
図19】本発明の実施例における上りリンク伝送装置を示す図である。
【
図20】本発明の実施例におけるネットワーク装置を示す図である。
【
図21】本発明の実施例における端末装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
添付した図面及び以下の説明を参照することにより、本発明の前述及び他の特徴が明らかになる。なお、明細書及び図面では、本発明の特定の実施例を開示するが、それらは本発明の原理を採用し得る一部のみの実施例を示し、理解すべきは、本発明は記載されている実施例に限定されず、即ち、本発明は添付した特許請求の範囲内のすべての変更、変形及び代替によるものをも含むということである。
【0025】
本発明の実施例では、用語「通信ネットワーク」又は「無線通信ネットワーク」は、次のような任意の通信規格に準ずるネットワークを指しても良く、例えば、LTE(LTE、Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)、HSPA(High-Speed Packet Access)などである。
【0026】
また、通信システムにおける装置間の通信は、任意の段階の通信プロトコルに従って行われても良く、例えば、次のような通信プロトコルを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、1G(generation)、2G、2.5G、2.75G、3G、4G、4.5G及び将来の5G、新無線(NR、New Radio)など、及び/又は、その他の従来の又は将来開発される通信プロトコルである。
【0027】
本発明の実施例では、用語「ネットワーク装置」は、例えば、通信システムにおいて、端末装置を通信ネットワークに接続し、かつ該端末装置にサービスを提供する装置を指す。ネットワーク装置は、次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、基地局(BS、Base Station)、アクセスポイント(AP、AccessPoint)、送受信ポイント(TRP、Transmission Reception Point)、ブロードキャスト送信機、モバイル管理エンティティ(MME、Mobile Management Entity)、ネットワークゲートウェイ、サーバー、無線ネットワーク制御器(RNC、Radio Network Controller)、基地局制御器(BSC、Base Station Controller)などである。
【0028】
そのうち、基地局は次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、ノードB(NodeB又はNB)、進化ノードB(eNodeB又はeNB)、5G基地局(gNB)などであり、さらにRRH(Remote Radio Head)、RRU(Remote Radio Unit)、リレー(relay)又は低パワーノード(例えば、femto、picoなど)を含んでも良い。また、用語「基地局」はそれらの一部又はすべての機能を含んでも良く、各基地局は特定の地理的領域に対して通信カバレッジを提供することができる。用語「セル」が指すのは、基地局及び/又はそのカバーする領域であっても良く、これは該用語のコンテキストによるものである。
【0029】
本発明の実施例では、用語「ユーザ装置」(UE、User Equipment)又は「端末装置」(TE、Terminal Equipment)は、例えば、ネットワーク装置により通信ネットワークにアクセスし、かつネットワークからのサービスを受ける装置を指す。ユーザ装置は、固定したもの又は移動するものであっても良く、また、移動ステーション(MS、Mobile Station)、端末、加入者ステーション(SS、Subscriber Station)、アクセス端末(AT、AccessTerminal)、ステーションなどとも称される。
【0030】
そのうち、ユーザ装置は次のようなものを含んでも良いが、それに限定されず、例えば、セルラーフォン(Cellular Phone)、PDA(Personal Digital Assistant)、無線モデム、無線通信装置、キャリー装置、マシンタイプ通信装置、ラップトップコンピュータ、コードレス電話機、スマートフォン、スマートウォッチ、デジタルカメラなどである。
【0031】
また、例えば、IoT(Internet of Things)などのシナリオにおいて、ユーザ装置はさらに監視又は測定を行う機器又は装置であっても良く、例えば、次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、マシンタイプ通信(MTC、Machine Type Communication)端末、車載通信端末、D2D(Device to Device)端末、M2M(Machine to Machine)端末などである。
【0032】
以下、例を通じて本発明の実施例のシナリオについて説明するが、本発明はこれに限定されない。
【0033】
図1は本発明の実施例における通信システムを示す図であり、端末装置及びネットワーク装置を例にした場合を示している。
図1に示すように、通信システム100はネットワーク装置101及び端末装置102、103を含んでも良い。なお、便宜のため、
図1では2つの端末装置及び1つのネットワーク装置を例にして説明を行うが、本発明の実施例はこれに限られない。
【0034】
本発明の実施例において、ネットワーク装置101と端末装置102、103との間は従来の業務又は将来実施可能な業務を行うことができる。例えば、これらの業務は、eMBB(enhanced Mobile Broadband)、mMTC(massive Machine Type Communication)、URLLC(Ultra-Reliable and Low-Latency Communication)などを含むが、これらに限られない。
【0035】
図2はBWP切り替えの一例を示す図である。
図2に示すように、端末装置はBWP1、BWP2及びBWP3の間で切り替えを行うことができる。
【0036】
アンライセンスバンド(又は共有スペクトル)について、周波数領域リソースを設定するためのRRCシグナリングが追加されている。
【0037】
一方では、システム間の共存を考慮して、幾つかの場合、セル内ガードバンド(intra-cell guard band(ガードバンド又はguard bandとも言う))を導入する必要がある。言い換えれば、キャリア帯域幅内で一部のリソースブロックが下りリンク伝送又は上りリンク伝送を送信するために用いられ得ない。
【0038】
図3はガードバンド及びリソースブロックセットの一例を示す図である。
図3に示すように、例えば、SCSが15kHzのキャリア帯域幅について、2つのリソースブロックセットの間にはガードバンド201がある。さらに、該端末装置のためにBWPを設定するときに、1つのBWPが1つのリソースブロックセットと部分的にオーバーラップするべきではない。言い換えれば、1つのBWPが整数個のリソースブロックセットを含む必要がある。
【0039】
図4はキャリア、ガードバンド及びリソースブロックセットの間の関係の一例を示す図であり、下りリンク及び上りリンクの何れにも適用できる。
図4に示すように、BWP0及びBWP1は何れも整数個の(例えば、2つの)RB setを含む。
【0040】
ネットワーク装置は上位層シグナリングによりセル内ガードバンド及び/又はリソースブロックセットを指示できる。例えば、intraCellGuardBandUL-r16及びintraCellGuardBandDL-r16がそれぞれ上りリンク及び下りリンクのセル内ガードバンド及び/又はリソースブロックセット(RB set)を設定するために用いられ;この2つのパラメータはそれぞれ上りリンク及び下りリンクにセル内ガードバンドがないことを指示しても良い。端末装置にこの2つのパラメータが提供されない場合、端末装置はRAN4プロトコルに従ってセル内のガードバンド及び/又はリソースブロックセットを確定できる。
【0041】
他方では、幾つかの場合、上りリンク伝送はインターレース(interlace)されるリソースブロック(Interlaced resource blocksであり、即ち、uplink frequency resource allocation Type 2を採用する)を採用して送信する必要がある。例えば、サブキャリア間隔とinterlace数との対応関係が以下の表1に示されている。即ち、サブキャリア間隔が15kHz(μ=0)である場合、10個のRB interlaces(M=10)に分けられ;サブキャリア間隔が30kHz(μ=1)である場合、5つのRB interlaces(M=5)にかけられる。
【表1】
【0042】
図5はinterlace周波数領域リソースの一例を示す図である。上りリンクキャリアが100個のサブキャリア間隔15kHzのRBを含むとし、
図5に示すように、RBを複数の組(RB interlaceとも言う)に分けることができ、例えば、組0(RB interlace 0)がRB0、RB10、……、RB90を含み、組1(RB interlace 1)がRB1、RB11、……、RB91を含み、他はこれに基づいて類推できる。ネットワーク装置のスケジューリングに基づいて、端末装置は整数個の組(RB interlace)を用いて1つの上りリンク伝送を送信でき、例えば、RB0、RB10、……、RB90(即ち、RB interlace 0)を使用して1つの上りリンク伝送を送信できる。
【0043】
ネットワーク装置は上位層シグナリングにより、端末装置がインターレース(interlace)されるリソースブロック(Interlaced resource blocks(即ち、uplink frequency resource allocation Type 2を採用する))を採用して上りリンク伝送を送信することを指示できる。該上位層シグナリングは例えば、useInterlacePUSCH-Common-r16、useInterlacePUSCH-Dedicated-r16、useInterlace PUCCH-Common-r16、useInterlacePUCCH-Dedicated、useInterlacePUCCH-PUSCH、useInterlacePUCCH-PUSCH-r16などである。
【0044】
図6はネットワーク装置と端末装置がインタラクションを行うことを示す図である。
図6に示すように、ネットワーク装置は端末装置にguard band及び/又はRB setの設定情報を送信でき、また、端末装置にBWPの設定情報をさらに送信でき、この2種類の設定情報は同時に送信でき(例えば、同一のRRCメッセージに含まれる)、又は、それぞれ(同時ではない)送信できる。
【0045】
図6に示すように、ネットワーク装置はactive DL BWP上で端末装置に上りリンク伝送をスケジューリングするための指示情報を送信でき、端末装置はUL BWP上の周波数領域リソースを確定した後に、確定した周波数領域リソース上で上りリンク伝送を送信し得る。
【0046】
図6は本発明の実施例におけるネットワーク装置と端末装置との間のインタラクションについて例示的に説明した。なお、本発明はこれに限定されず、例えば、そのうちの1つ又は複数の操作を省略したり、他の1つ又は複数の操作を追加したりすることができる。
【0047】
以下の説明において、混乱を引き起こさない限り、用語“上りリンク制御信号”と“上りリンク制御情報(UCI、Uplink Control Information)”又は“物理上りリンク制御チャネル(PUCCH、Physical Uplink Control Channel)”は交換でき、用語“上りリンクデータ信号”と“上りリンクデータ情報”又は“物理上りリンク共有チャネル(PUSCH、Physical Uplink Shared Channel)”は交換でき、用語“下りリンク制御信号”と“下りリンク制御情報(DCI、Downlink Control Information)”又は“物理下りリンク制御チャネル(PDCCH、Physical Downlink Control Channel)”は交換でき、用語“下りリンクデータ信号”と“下りリンクデータ情報”又は“物理下りリンク共有チャネル(PDSCH、Physical Downlink Shared Channel)”は交換できる。
【0048】
また、PUSCHの送信又は受信はPUSCHによりキャリー(carry)される上りリンクデータを送信又は受信すると理解されても良く、PUCCHの送信又は受信はPUCCHによりキャリーされる上りリンク情報を送信又は受信すると理解されても良く、PRACHの送信又は受信はPRACHによりキャリーされるpreambleを送信又は受信すると理解されても良く;上りリンク信号は上りリンクデータ信号及び/又は上りリンク制御信号などを含んでも良く、上りリンク伝送(UL transmission)又は上りリンク情報又は上りリンクチャネルと称されても良い。上りリンクリソース上で上りリンク伝送を送信することは該上りリンクリソースを使用して該上りリンク伝送を送信すると理解されても良い。また、対応する下りリンクデータ/信号/チャネル/情報についても同様に理解できる。
【0049】
本発明の実施例において、上位層シグナリングは例えば、無線リソース制御(RRC)シグナリングであっても良く、例えば、RRCメッセージ(RRC message)と称され、例えば、MIB、システム情報(system information)、専用RRCメッセージを含み;又は、RRC IE(RRC information element)と称される。上位層シグナリングは例えば、さらに、MAC(Medium Access Control)シグナリングであっても良く;又は、MAC IE(MAC information element)と称される。なお、本発明はこれらに限定されない。
【0050】
<第一側面の実施例>
少なくとも2つのリソースブロックセット(RB set)を含む上りリンクBWP上で上りリンク伝送がスケジューリングされている場合、端末装置は上りリンク伝送のためのリソースを確定できない可能性があるから、該上りリンク伝送は正確に送受信できない恐れがある。
【0051】
例えば、DCI format 0_0がRB setを指示するための指示域を含まないが、DCI format 0_0は少なくとも2つのRB setを含むUL BWP上での上りリンク伝送をスケジューリングするために用いられる。このような場合、今のところ、端末装置が上りリンク伝送を送信するためのRB setを確定することを未だにサポートできない。言い換えれば、端末装置がDCI format 0_0を受信したが、active UL BWPに少なくとも2つのRB setが含まれる場合、該端末装置は上りリンク伝送のためのリソースを一意に確定できない。そのため、上りリンク伝送を正確に送受信できないことを招く可能性がある。
【0052】
少なくとも該問題を解決するために、本発明の実施例では上りリンク伝送方法が提供され、ここでは端末装置側から説明を行い、また、端末装置とネットワーク装置のインタラクションプロセスについては
図6を参照できる。
【0053】
図7は本発明の実施例における上りリンク伝送方法を示す図であり、
図7に示すように、該方法は次のようなステップを含む。
【0054】
701:端末装置が上りリンク帯域幅パート(UL BWP)の設定情報を受信し、前記上りリンク帯域幅パート(UL BWP)の設定情報は前記上りリンク帯域幅パートが少なくとも2つのリソースブロックセット(RB set)を含むことを指示し;及び
702:前記端末装置が前記上りリンク帯域幅パートに対応する下りリンク帯域幅パート(DL BWP)上で、上りリンク伝送をスケジューリングするための、リソースブロックセットを指示するための指示域を含まない第一指示情報をモニタリングしない又は受信しない。
【0055】
なお、上述の
図7は本発明の実施例を例示的に説明するためのものに過ぎず、本発明はこれに限定されない。例えば、各操作(ステップ)間の実行順序を適切に調整したり、幾つかの操作を増減したりすることができる。当業者は上述の
図7の記載に限られず、上述の内容に基づいて適切な変形などを行うこともできる。
【0056】
幾つかの実施例において、上りリンク帯域幅パート(UL BWP)の設定情報はBWP-Uplinkであっても良く、例えば、以下の表2に示すとおりである。
【表2】
【0057】
具体的には、BWP-UplinkCommonに含まれるgenericParametersはUL BWP のSCS、周波数領域の位置及び帯域幅を指示するための情報エレメント(IE、Information Element)を、以下の表3に示すように含む。端末装置は該IEに基づいて該UL BWPに含まれるRB set数(及び周波数領域の位置)を確定できる。
【表3】
【0058】
幾つかの実施例において、設定される少なくとも1つのDL BWP中の1つのDL BWPが設定される少なくとも1つのUL BWP中の1つのUL BWPと関連付け/対応付けされる(is linked/associated/paired with、corresponds to)。一般的には、1つのDL BWPが1つのみのUL BWPと関連付け/対応付けされる。1つのUL BWPが1つ又は複数のDL BWPと関連付け/対応付けされても良い。
【0059】
ここでのDL BWPとUL BWPとの間の関連付け/対応付けとは例えば、端末装置が1つのDL BWP上で上りリンク伝送をスケジューリングするための指示情報を受信したときに、該指示情報にBWPを指示するための指示域が含まれない場合、又は、該指示情報にBWPを指示するための指示域が含まれるが、端末装置が該指示域を無視する場合、端末装置は該DL BWPと関連付け/対応付けされるUL BWPで上りリンク伝送を送信することを指す。
【0060】
該関連付け/対応付け関係は事前定義されても良く、例えば、前記上りリンク帯域幅パート及び対応する前記下りリンク帯域幅パートは同じ標識(bwp-Id)(索引(index)とも言う)を有する。下りリンク及び上りリンクのそれぞれについて、索引はBWP-Downlink(下りリンク)/BWP-Uplink(上りリンク)におけるbwp-Idにより提供され、1つのBWPを一意に標識できる。言い換えれば、索引がn(n為自然数)のUL BWPは索引がn(n為自然数)のDL BWPと関連付け/対応付けされる。このときに、1つのUL BWPは最大で1つの関連付け/対応付けされるDL BWPがあり、逆もまた然りである。
【0061】
あるいは、該関連付け/対応付け関係は上位層シグナリングにより設定されても良い。例えば、BWP-Uplinkに1つのIEを、UL BWPと関連付け/対応付けされるDL BWPを指示するために追加し、例えば、以下の表4又は表5に示すとおりである。あるいは、BWP-Downlinkに1つのIEを、DL BWPと関連付け/対応付けされるUL BWPを指示するために追加し、例えば、以下の表6に示すとおりである。
【表4】
【表5】
【表6】
【0062】
幾つかの実施例において、前記第一指示情報は、下りリンク制御情報フォマード0_0を有する下りリンク制御情報、又は下りリンク制御情報フォマード0_2を有する下りリンク制御情報(リソースブロックセットを指示するための指示域を含まない)、又はランダムアクセスプロシージャにおけるランダムアクセスレスポンス(RAR)を含む。
【0063】
幾つかの実施例において、前記端末装置は、前記上りリンク帯域幅パートに対応する前記下りリンク帯域幅パート上で前記第一指示情報をモニタリング又は受信することの設定を期待せず、又は、そのことを設定しないと確定する。言い換えれば、前記端末装置は、前記UL BWPに対応する前記DL BWP上で、リソースブロックセットを指示するための指示域を含む、上りリンク伝送をスケジューリングするための指示情報、例えば、下りリンク制御情報フォマード0_1を有する下りリンク制御情報、又は下りリンク制御情報フォマード0_2を有する下りリンク制御情報(リソースブロックセットを指示するための指示域を含む)をモニタリング又は受信することの設定を期待し、又は、そのことを設定すると確定する。
【0064】
例えば、1つのUL BWPが2つ又は2つ以上のRB setを含む場合、該UL BWPと関連付け/対応付けされるDL BWP上で、端末装置がDCI format 0_0を有する下りリンク制御情報、及び/又は、DCI format 0_2を有する下りリンク制御情報をモニタリングしないように設定する。これにより、ネットワーク装置の設定を制限し、UEが、active UL BWPが少なくとも2つのRB setを含む1つのUL BWPであるときに、リソースブロックセットを指示するための指示域を含まない、上りリンク伝送をスケジューリングするための指示情報をモニタリング又は受信することを回避できるため、上述の問題の出現を避け、端末装置の電力消費を節約できる(節電できる)。
【0065】
幾つかの実施例において、前記端末装置は前記上りリンク帯域幅パートに対応する前記下りリンク帯域幅パート上で、下りリンク伝送をスケジューリングするための第二指示情報をモニタリングしない又は受信しない。前記第二指示情報は下りリンク制御情報フォマード1_0を有する下りリンク制御情報を含む。
【0066】
例えば、1つのUL BWPが2つ又は2つの以上のRB setを含む場合、該UL BWPに対応するDL BWP上で端末装置がDCI format 0_0及びDCI format 1_0をモニタリングするように設定しない。これにより、ネットワーク装置の設定を制限し、UEが、active UL BWPが少なくとも2つのRB setを含む1つのUL BWPであるときに、リソースブロックセットを指示するための指示域を含まない、上りリンク伝送をスケジューリングするための指示情報をモニタリング又は受信することを回避できるため、上述の問題の出現を避け、端末装置の消費電力を節約できる(節電できる)。
【0067】
幾つかの実施例において、端末装置は前記上りリンク帯域幅パート上で競合ベースのランダムアクセス(CBRA、contend based random access)の物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)を送信せず;又は、前記端末装置は前記上りリンク帯域幅パート上でCFRAベースの波束失敗回復(BFR、beam failure recovery)用以外の物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)を送信せず;又は、前記端末装置は前記上りリンク帯域幅パート上で物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)を送信しない。
【0068】
例えば、競合ベースのランダムアクセス(CBRA)プロシージャにおいて、上りリンク伝送をスケジューリングするための指示情報はランダムアクセスレスポンス(RAR、Random Access Response)、及びmsg.3の再送をスケジューリングするためのDCI(TC-RNTIによりスクランブルされるDCI format 0_0)を含む。
【0069】
これらの指示情報がRB setを指示するための指示域を含まないときに、これらの指示情報を採用して少なくとも2つのRB setを含む1つのUL BWP上での上りリンク伝送をスケジューリングすることをサポートしない場合、又は、端末装置がこれらの指示情報に基づいて少なくとも2つのRB setを含む1つのUL BWP上で該上りリンク伝送を送信するための周波数領域リソースを確定することをサポートしない場合、1つのUL BWPが2つ又は2つの以上のRB setを含むときに、UEは該UL BWPでCBRAを行うことができない。言い換えれば、1つのUL BWPが少なくとも2つのRB setを含むときに、端末装置は該UL BWPでCBRAを行わない(CBRAのためのPRACHを送信しないことを含む)。
【0070】
幾つかの実施例において、前記上りリンク帯域幅パート(UL BWP)の設定情報は、競合ベースのランダムアクセスの物理ランダムアクセスチャネル設定を指示するための情報を含まない。具体的には、不必要なシグナリングオーバーヘッドを避けるために、1つのUL BWPが2つ又は2つの以上のRB setを含むときに、該UL BWP上でCBRAのためのPRACHを設定しない。言い換えれば、1つのUL BWPが2つ又は2つの以上のRB setを含むときに、該上りリンク帯域幅パート(UL BWP)の設定情報は、CBRAのための物理ランダムアクセスチャネル設定を指示するための情報を含まない。例えば、BWP-UplinkCommonにrach-ConfigCommonが含まれず、以下の表7に示すとおりである。
【表7】
【0071】
また、例えば、BFR用以外の非競合ランダムアクセス(CFRA、Contention-Free Random Access)について、DCI format 1_0(RA-RNTIによりスクランブルされる)により、RARに対応するPDSCHを指示する必要がある。
【0072】
DCI format 0_0を有する下りリンク制御情報のモニタリング又は受信と、DCI format 1_0を有する下りリンク制御情報のモニタリング又は受信がバインディング設定される場合、端末装置が1つのDL BWP上でDCI format 0_0を有する下りリンク制御情報をモニタリング又は受信するように設定しないときに、端末装置が1つのDL BWP上でDCI format 1_0を有する下りリンク制御情報をモニタリング又は受信するように設定することもない。
【0073】
よって、1つのUL BWPが2つ又は2つの以上のRB setを含むときに、DCI format 0_0を有する下りリンク制御情報を採用して少なくとも2つのRB setを含む1つのUL BWP上での上りリンク伝送をスケジューリングすることをサポートしない場合、又は、端末装置がDCI format 0_0を有する下りリンク制御情報に基づいて少なくとも2つのRB setを含む1つのUL BWP上で該上りリンク伝送を送信するための周波数領域リソースを確定することをサポートしない場合、不必要なシグナリングオーバーヘッドを避けるために、端末装置は該UL BWPと関連付け/対応付けされるDL BWPでDCI format 1_0をモニタリング/受信するように設定されるべきではない。このように、端末装置は該UL BWPでBFR用以外の非競合ランダムアクセスを行うことができない。言い換えれば、1つのUL BWPが少なくとも2つのRB setを含むときに、端末装置は該UL BWPでBFR用以外の非競合ランダムアクセスを行わない(BFR用以外の非競合ランダムアクセスのPRACHを送信しないことを含む)。
【0074】
幾つかの実施例において、前記上りリンク帯域幅パート(UL BWP)の設定情報は波束失敗回復用以外の物理ランダムアクセスチャネル設定を指示するための情報を含まない。具体的には、不必要なシグナリングオーバーヘッドを避けるために、1つのUL BWPが2つ又は2つの以上のRB setを含むときに、該UL BWPはBFR用以外のCFRAのPRACHが設定されるべきではない。言い換えれば、1つのUL BWPが少なくとも2つのRB setを含むときに、該上りリンク帯域幅パート(UL BWP)の設定情報はBFR用以外のCFRAのPRACH設定の情報を含まない。
【0075】
また、例えば、上述のCBRA及びCFRAに存在可能な問題を考慮して、設計を簡略化し、複雑性を低減するために、1つのUL BWPが少なくとも2つのRB setを含むときに、端末装置は該UL BWPでランダムアクセスを行わない(PRACHを送信しないことを含む)。幾つかの実施例において、不必要なシグナリングオーバーヘッドを避けるために、前記上りリンク帯域幅パート(UL BWP)設定情報は物理ランダムアクセスチャネル設定を指示するための情報を含まない。
【0076】
例えば、BWP-UplinkCommonにrach-ConfigCommonが含まれず、かつBWP-Uplink DedicatedにbeamFailureRecoveryConfigが含まれず、以下の表8に示すとおりである。
【表8】
【0077】
幾つかの実施例において、前記端末装置は前記DL BWPの設定情報を受信し、前記DL BWPの設定情報は前記端末装置が前記第一指示情報をモニタリング又は受信することを指示するための設定情報を含まず、及び/又は、前記端末装置が第二指示情報をモニタリング又は受信することを指示するための設定情報を含まない。
【0078】
言い換えれば、ネットワーク装置が、前記端末装置が少なくとも2つのRB setを含む1つのUL BWP上で上りリンク伝送を送信するようにスケジューリングすることをサポートするために、前記UL BWPと関連付け/対応付けされるDL BWPの設定情報は、前記端末装置がRB setを指示するための指示域を含む指示情報、例えば、DCI format 0_1を有する下りリンク制御情報をモニタリング又は受信するように指示するべきである。
【0079】
例えば、DL BWPの設定情報はBWP-Downlinkであり、以下の表9に示すとおりである。
【表9】
【0080】
また、例えば、BWP-DownlinkCommonにpdcch-ConfigCommonが含まれず、以下の表10に示すとおりである。
【表10】
【0081】
上述の各実施例は本発明の実施例を例示的に説明するためのものに過ぎず、本発明はこれらに限定されない。上述の各実施例をもとに適切な変形などを行うこともできる。例えば、上述の各実施例を単独で使用でき、又は、上述の各実施例のうちの複数を組み合わせて使用することもできる。
【0082】
上述の実施例から分かるように、端末装置が上りリンク伝送のためのリソースを確定することをサポートできるため、該上りリンク伝送を正確に送受信できる。
【0083】
<第二側面の実施例>
本発明の実施例では上りリンク伝送方法が提供され、ここでは端末装置側から説明を行い、また、端末装置とネットワーク装置のインタラクションプロセスについては
図6を参照できる。本発明の実施例は第一側面の実施例と組み合わせることができ、又は、単独で実施できる。なお、第一側面の実施例と同じ内容の記載は省略される。
【0084】
図6を参照する。例えば、端末装置はUL BWPの設定情報(第一設定情報)及びUL BWPに対応するDL BWPの設定情報(第二設定情報)を受信できる。第一設定情報は前記UL BWPが少なくとも2つのRB setを含むことを指示し;第二設定情報は、前記端末装置が前記DL BWPで上りリンク伝送をスケジューリングするための、リソースブロックセットを指示するための指示域を含まない指示情報をモニタリング又は受信することを指示する。また、例えば、UL BWPとDL BWPの関連付け/対応付け関係については第一側面の実施例を参照できる。
【0085】
図8Aは本発明の実施例における上りリンク伝送方法を示す図であり、
図8Aに示すように、該方法は次のようなステップを含む。
【0086】
801:端末装置がリソースブロックセットを指示するための指示域を含まない指示情報を受信し、前記指示情報は前記端末装置が少なくとも2つのリソースブロックセット(RB set)を含む上りリンク帯域幅パート(UL BWP)上で上りリンク伝送を送信するようにスケジューリングし;及び
802:事前定義又は事前設定される少なくとも1つのリソースブロックセット上で前記上りリンク伝送を送信する。
【0087】
なお、上述の
図8Aは本発明の実施例を例示的に説明するためのものに過ぎず、本発明はこれに限定されない。例えば、各操作(ステップ)間の実行順序を適切に調整したり、幾つかの操作を増減したりすることができる。当業者は上述の
図8Aの記載に限られず、上述の内容に基づいて適切な変形などを行うこともできる。
【0088】
幾つかの実施例において、前記指示情報は、下りリンク制御情報フォマード0_0を有する下りリンク制御情報を含む。そのうち、前記下りリンク制御情報は、セル無線ネットワーク一時標識(C-RNTI、Cell Radio Network Temporary Identifier)、又は設定スケジューリング無線ネットワーク一時標識(CS-RNTI、Configured Scheduling RNTI)、又は変調符号化スキームセル無線ネットワーク一時標識MCS-C-RNTI(Modulation and Coding Scheme C-RNTI)、又は一時的セル無線ネットワーク一時標識(TC-RNTI、Temporary C-RNTI)によりスクランブルされる。
【0089】
例えば、前記少なくとも1つのリソースブロックセットは事前定義され、事前定義されるリソースブロックセットは、
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、前記指示情報を送信するための周波数領域リソースの所在する下りリンクリソースブロックセットと関連付けられる上りリンクリソースブロックセット;
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、前記指示情報を送信する周波数領域リソースに対応する上りリンクリソースブロックセット;
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、リソースブロックセットの索引値が最小のリソースブロックセット;
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、周波数領域の位置が最低のリソースブロックセット;
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、周波数領域の位置が最高のリソースブロックセット;
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、初期上りリンク帯域幅パートとオーバーラップしているリソースブロックセット;
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、初期上りリンク帯域幅パートに含まれる一部又は全部のリソースブロックセットとオーバーラップしているリソースブロックセット;及び
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうちの一部又は全部のリソースブロックセット、のうちの少なくとも1つを含む。
【0090】
以上、事前定義されるRB setについて例示的に説明したが、本発明はこれに限定されない。また、上述のリソースブロックセットのうちの1つ又は任意の組み合わせを使用しても良く、又は、そのうちの1つ又は複数を優先的に使用しても良いが、本発明は具体的な実施方式について限定しない。
【0091】
例1:1つのUL RB setに含まれるRBの周波数範囲が前記指示情報を送信するための周波数領域リソースの周波数範囲よりも大きい場合、使用されるUL RB setは前記指示情報を送信するための周波数領域リソースに対応する上りリンクリソースブロックセットである。
【0092】
例2:active UL BWPにinitial UL BWPとオーバーラップしているRB setが存在する場合、該オーバーラップしているRB setを使用でき、そうでない場合、前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、前記指示情報を送信する周波数領域リソースの所在する下りリンクリソースブロックセットと関連付けされる上りリンクリソースブロックセットを使用し、又は、前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、リソースブロックセットの索引値が最小のリソースブロックセットを使用する。
【0093】
例3:前記少なくとも1つのリソースブロックセットが上位層シグナリングにより指示され、前記上位層シグナリングは上りリンクリソースブロックセットと下りリンクリソースブロックセットの間の関連付け関係を指示し、又は、前記上位層シグナリングは前記指示情報によりスケジューリングされる上りリンクリソースブロックセットを設定する。
【0094】
また、上述のリソースブロックセットを事前定義する方法はさらに一定の条件と組み合わせられても良い。
【0095】
例4:下りリンクキャリア(DL carrier)がセル内ガードバンド(intra-cell guard band)を有しないと設定される場合(又は、DL carrierにIntra-cell guard bandがないように設定される)、該上りリンク帯域幅パート(即ち、アクティブな上りリンク帯域幅パート(active UL BWP))と第一参照リソースがオーバーラップしたリソースブロックセット(RB set)を有するときに、該事前定義されるRB setは該上りリンク帯域幅パート(UL BWP)において第一参照リソースとオーバーラップしたリソースブロックセットであっても良く、そのうち、該UL BWPにおいて第一参照リソースとオーバーラップしたリソースブロックセットの数が2以上のときに、該事前定義されるリソースブロックセットは該UL BWPにおいて第一参照リソースとオーバーラップした2つ以上のリソースブロックセットのうちの周波数領域の位置が最低の又は索引値が最小のリソースブロックセットを含んでも良い。
【0096】
例4において、第一参照リソースは例えば、該下りリンク制御情報(即ち、下りリンク制御情報フォマード0_0を有する下りリンク制御情報であり、該下りリンク制御情報はC-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTI又はTC-RNTIによりスクランブルされる)を送信するための全部又は一部のリソースであり、そのうち、第一参照リソースが該下りリンク制御情報を送信するための一部のリソースである場合、第一参照リソースは例えば、該下りリンク制御情報を送信するためのリソースのうちの周波数領域の位置が最低の又は索引値が最小のリソースエレメント組(Resource Element Group、REG)又はRBである。
【0097】
図8BはDL carrierがIntra-cell guard bandを有しないように設定されることを示す図である。
図8Bに示すように、DL carrierはintra-cell guard bandが設定されず、UL carrierはintra-cell guard bandが設定されている。
図8Bにおいて、該端末装置のactive UL BWPの1つのRB set(RB set 0)が第一参照リソースとオーバーラップしており、端末装置がactive UL BWPにおけるRB set 0を使用してPUSCHを送信するとする。
【0098】
また、
図8B及び他の図において、fは周波数を表し、UE’s active UL BWPは端末装置のアクティブな上りリンク帯域幅パートを表し;PUSCHの所在する周波数領域範囲は端末装置のPUSCH送信用の周波数領域リソースの範囲(即ち、active UL BWPにおいてその所在するRB setに含まれるRBの範囲であり、そのうち、実際にPUSCHを送信するための周波数領域リソース(RB)がさらに、指示情報により指示されるinterlaceに依存する)を表し;UE’s active UL BWPにおいて、RB setは対応する索引、例えば、RB set 0、RB set 1などを有し;ULキャリアのRB setにおいて、RB setは対応する索引、例えば、RB set 0、RB set 1などを有し;ULキャリアのRB setにおける各RB setの索引はUE’s active UL BWPにおける各RB setの索引と互いに独立している。
【0099】
図8CはDL carrierがIntra-cell guard bandを有しないように設定されることを示すもう1つの図である。
図8Cに示すように、DL carrierはintra-cell guard bandが設定されず、UL carrierもintra-cell guard bandが設定されない。
図8Cにおいて、該端末装置のactive UL BWPの1つのRB set(RB set 0)が第一参照リソースとオーバーラップしており、端末装置がactive UL BWP中のRB set 0を使用してPUSCHを送信するとする。例5:下りリンクキャリア(DL carrier)がセル内ガードバンド(intra-cell guard band)を有しないと設定される場合(又は、DL carrierにIntra-cell guard bandがないように設定される場合)、該上りリンク帯域幅パート(即ち、アクティブな上りリンク帯域幅パート(active UL BWP))と第一参照リソースがオーバーラップしたリソースブロックセット(RB set)を有しないときに、該事前定義されるRB setは該UL BWPの周波数領域の位置が最低の又は索引値が最小のリソースブロックセット(例えば、RB set 0)であっても良い。
【0100】
例5において、第一参照リソースは例えば、該下りリンク制御情報(即ち、下りリンク制御情報フォマード0_0を有する下りリンク制御情報であり、該下りリンク制御情報はC-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTI又はTC-RNTIによりスクランブルされる)を送信するための全部又は一部のリソースであり、そのうち、第一参照リソースが該下りリンク制御情報を送信するための一部のリソースである場合、第一参照リソースは例えば、該下りリンク制御情報を送信するためのリソースのうち、周波数領域の位置が最低の又は索引値が最小のリソースエレメント組(Resource Element Group、REG)又はRBである。
【0101】
図8DはDL carrierがIntra-cell guard bandを有しないように設定されることを示すもう1つの図である。
図8Dに示すように、DL carrierはintra-cell guard bandが設定されず、UL carrierはintra-cell guard bandが設定されている。
図8Dにおいて、該端末装置のactive UL BWPが第一参照リソースとオーバーラップしたリソースブロックセット(RB set)を有しないとするので、active UL BWPのRB set 0を用いてPUSCHを送信する。
【0102】
図8EはDL carrierがIntra-cell guard bandを有しないように設定されることを示すもう1つの図である。
図8Eに示すように、DL carrierはintra-cell guard bandが設定されず、UL carrierもintra-cell guard bandが設定されない。
図8Eにおいて、該端末装置のactive UL BWPが第一参照リソースとオーバーラップしたリソースブロックセット(RB set)を有しないとするので、active UL BWPのRB set 0を使用してPUSCHを送信する。
【0103】
例6:下りリンクキャリア(DL carrier)がセル内ガードバンド(intra-cell guard band)を有しないように設定される場合(又は、DL carrierにIntra-cell guard bandがないように設定される場合)、該事前定義のRB setは該UL BWPの周波数領域の位置が最低の又は索引値が最小のリソースブロックセット(e.g.RB set 0)であっても良い。
【0104】
図8FはDL carrierがIntra-cell guard bandを有しないように設定されることを示すもう1つの図である。
図8Fに示すように、DL carrierはintra-cell guard bandが設定されず、UL carrierはintra-cell guard bandが設定されている。よって、active UL BWPのRB set 0を事前定義のRB setとして用いてPUSCHを送信する。
【0105】
図8GはDL carrierがIntra-cell guard bandを有しないように設定されることを示すもう1つの図である。
図8Gに示すように、DL carrierはintra-cell guard bandが設定されず、UL carrierもintra-cell guard bandが設定されない。よって、active UL BWPのRB set 0を事前定義のRB setとして使用してPUSCHを送信する。
【0106】
図8HはDL carrierがIntra-cell guard bandを有しないように設定されることを示すもう1つの図である。
図8Hに示すように、DL carrierはintra-cell guard bandが設定されず、UL carrierはintra-cell guard bandが設定されている。そのため、active UL BWPのRB set 0を事前定義のRB setとして用いてPUSCHを送信する。
【0107】
図8IはDL carrierがIntra-cell guard bandを有しないように設定されることを示すもう1つの図である。
図8Iに示すように、DL carrierはintra-cell guard bandが設定されず、UL carrierもintra-cell guard bandが設定されない。従って、active UL BWPのRB set 0を事前定義のRB setとして用いてPUSCHを送信する。
【0108】
DL carrierがIntra-cell guard bandを有しないように設定される場合(又は、DL carrierにintra-cell guard bandがないように設定される場合)、下りリンクは対応するRB setの定義を有しない可能性がある。そのため、DL BWPのRB setを頼りにしてUL BWPのどのRB setを使用するかを確定できない。上述の例4、例5及び例6において、UL BWPの中のどのRB setを使用するか、及びUL BWPは、DL BWPのRB setを頼りにしていない。よって、下りリンクキャリア(DL carrier)がセル内ガードバンド(intra-cell guard band)を有しないように設定される場合(又は、DL carrierにIntra-cell guard bandがないように設定される場合)でも、端末装置はUL BWPの中で上りリンク伝送(例えば、PUSCH)を送信するためのRB setを確定することもできる。また、上述の例4、例5又は例6は他の例と組み合わせることもでき、例えば、DL carrierがIntra-cell guard bandを有しないように設定される場合(又は、DL carrierにintra-cell guard bandがないように設定される場合)、事前定義のリソースブロックセットは上述の例4又は例5又は例6に記載されたとおりであり、また、DL carrierがintra-cell guard bandを有するように設定される場合、事前定義のリソースブロックセットは以下の例のうちの1つに記載されるとおりである。
【0109】
例7:DL carrierがintra-cell guard bandを有するように設定される場合、該上りリンク帯域幅パート(即ち、アクティブな帯域幅パート(active UL BWP))が第一参照リソースの所在するDL BWP中のRB setとオーバーラップしたリソースブロックセット(RB set)を有するときに、該事前定義のRB setは該上りリンク帯域幅パート(UL BWP)において第一参照リソースの所在するDL BWP中のRB setとオーバーラップしたリソースブロックセットであっても良く、そのうち、該UL BWPにおいて第一参照リソースの所在するDL BWP中のRB setとオーバーラップしたリソースブロックセットの数が2又は2以上のときに、該事前定義のリソースブロックセットは該UL BWP中で第一参照リソースの所在するDL BWP中のRB setとオーバーラップした2つ又は2つ以上のリソースブロックセットのうち、周波数領域の位置が最低の又は索引値が最小のリソースブロックセットを含んでも良い。
【0110】
図8JはDL carrierがintra-cell guard bandを有するように設定されることを示す図である。
図8Jに示すように、DL carrierはintra-cell guard bandが設定されており、UL carrierもintra-cell guard bandが設定されている。
図8Jにおいてアクティブな帯域幅パート(active UL BWP)中のRB set 0が第一参照リソースの所在するDL BWP中のRB setとオーバーラップしているとするので、active UL BWPのRB set 0を事前定義のRB setとして使用してPUSCHを送信する。
【0111】
図8KはDL carrierがintra-cell guard bandを有するように設定されることを示すもう1つの図である。
図8Kに示すように、DL carrierはintra-cell guard bandが設定されており、UL carrierはintra-cell guard bandが設立されない。
図8Kにおいてアクティブな帯域幅パート(active UL BWP)中のRB set 0が第一参照リソースの所在するDL BWP中のRB setとオーバーラップしているとするので、active UL BWPのRB set 0を事前定義のRB setとして使用してPUSCHを送信する。例8:DL carrierがintra-cell guard bandを有するように設定される場合、該上りリンク帯域幅パート(即ち、アクティブな帯域幅パート(active UL BWP))が第一参照リソースの所在するDL BWP中のRB setとオーバーラップしたリソースブロックセット(RB set)を有しないときに、該事前定義のRB setは該上りリンク帯域幅パート(UL BWP)において周波数領域の位置が最低の又は索引値が最小のリソースブロックセットであっても良い。
【0112】
図8LはDL carrierにintra-cell guard bandが設定されていることを示す図である。
図8Lに示すように、DL carrierはintra-cell guard bandが設定されており、UL carrierもintra-cell guard bandが設定されている。
図8Lにおいてアクティブな帯域幅パート(active UL BWP)が第一参照リソースの所在するDL BWP中のRB setとオーバーラップしたRB setを有しないとするので、active UL BWPにおける索引値が最小のリソースブロックセット(即ち、RB set 0)を事前定義のRB setとして使用してPUSCHを送信する。
【0113】
幾つかの実施例において、前記指示情報は、ランダムアクセスプロシージャにおけるランダムアクセスレスポンス(RAR)、又はTC-RNTIによりスクランブルされる、下りリンク制御情報フォマード0_0を有する下りリンク制御情報を含む。
【0114】
例えば、前記少なくとも1つのリソースブロックセットは事前定義され、事前定義されるリソースブロックセットは、
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、前記指示情報を送信するための周波数領域リソースの所在する下りリンクリソースブロックセットと関連付けされる上りリンクリソースブロックセット;
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、前記指示情報を送信するための周波数領域リソースに対応する上りリンクリソースブロックセット;
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、初期上りリンク帯域幅パートとオーバーラップしたリソースブロックセット;
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、初期上りリンク帯域幅パートに含まれる一部又は全部のリソースブロックセットとオーバーラップしたリソースブロックセット;
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、一部又は全部のリソースブロックセット;及び
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、前記上りリンク伝送に対応するランダムアクセスプリアンブルシーケンスを送信するためのリソースブロックセット、うちの少なくとも1つを含む。
【0115】
以上、事前定義されるRB setのみについて例示的に説明したが、本発明はこれに限定されない。また、上述のリソースブロックセットのうちの1つ又は任意の組み合わせを使用しても良く、又は、そのうちの1つ又は複数を優先的に使用しても良いが、本発明は具体的な実施方式について限定しない。
【0116】
また、上述のリソースブロックセットを事前定義する方法はさらに一定の条件と組み合わせられても良い。
【0117】
例9:上りリンク帯域幅パート(即ち、アクティブな上りリンク帯域幅パート(active UL BWP))と第二参照リソースがオーバーラップしたリソースブロックセット(RB set)を有する場合、該事前定義のリソースブロックセットは該上りリンク帯域幅パート中の該第二参照リソースとオーバーラップしたリソースブロックセットを含む。
【0118】
例10:上りリンク帯域幅パート(即ち、アクティブな上りリンク帯域幅パート(active UL BWP))と第二参照リソースがオーバーラップしたリソースブロックセット(RB set)を有しない場合、該事前定義のリソースブロックセットは該上りリンク帯域幅パートの中でランダムアクセスプリアンブルシーケンス(preamble)又は物理ランダムアクセスチャネル(PRACH))を送信するためのリソースブロックセットを含む。そのうち、該preamble又はPRACHは、端末装置がランダムアクセスプロシージャにおけるランダムアクセスレスポンス(その中にRAR UL grantが含まれる)を受信する、又は、TC-RNTIによりスクランブルされる、下りリンク制御情報フォマード0_0を有する下りリンク制御情報(DCI format 0_0 addressed to TC-RNTI)を受信する前に送信するpreamble又はPRACHである。
【0119】
上述の例9及び例10において、「DCI format 0_0 addressed to TC-RNTI」によりスケジューリングされる上りリンク伝送(例えば、PUSCH)について、該第二参照リソースは該下りリンク制御情報(例えば、TC-RNTIによりスクランブルされる下りリンク制御情報フォマード0_0を有する下りリンク制御情報)を送信するための全部又は一部のリソースを含み;RAR UL grantによりスケジューリングされる上りリンク伝送(PUSCH)について、該第二参照リソースは、ランダムアクセスレスポンスをキャリーする物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)の送信をスケジューリングするための第一下りリンク制御情報を含み、該第一下りリンク制御情報は例えば、下りリンク制御情報フォマード 1_0(DCI format 1_0)を有する。
【0120】
例11:該上りリンク帯域幅パート(即ち、アクティブな上りリンク帯域幅パート(active UL BWP))と初期上りリンク帯域幅パート(initial UL BWP)が完全にオーバーラップしている場合、前記事前定義のリソースブロックセットは、前記初期上りリンク帯域幅パート中のリソースブロックセット、又は、前記上りリンク帯域幅パートのリソースブロックセットのうち、初期上りリンク帯域幅パートとオーバーラップしたリソースブロックを含む。
【0121】
図8Mは完全なオーバーラップを示す図である。
図8Mに示すように、active UL BWPはinitial UL BWPの全部のRBを含み、かつactive UL BWPはinitial UL BWPと同じサブキャリア間隔(SCS)及びサイクリックプレフィックス(CP)長を有する(the active UL BWP and the initial UL BWP have same SCS and same CP length and the active UL BWP includes all RBs of the initial UL BWP)。また、
図8Mに示すように、ULキャリアはintra-cell guard bandを有するように設定されても良い。
【0122】
図8Nは完全なオーバーラップを示すもう1つの図である。
図8Nに示すように、active UL BWPはinitial UL BWPの全部のRBを含み、かつactive UL BWPはinitial UL BWPと同じサブキャリア間隔(SCS)及びサイクリックプレフィックス(CP)長を有する(the active UL BWP and the initial UL BWP have same SCS and same CP length and the active UL BWP includes all RBs of the initial UL BWP)。また、
図8Nに示すように、ULキャリアにはintra-cell guard bandが設定されない。
【0123】
例12:上りリンク帯域幅パート(即ち、アクティブな上りリンク帯域幅パート(active UL BWP))と初期上りリンク帯域幅パート(initial UL BWP)が完全にオーバーラップしない場合、前記事前定義のリソースブロックセットは前記上りリンク帯域幅パートにおいてランダムアクセスプロシージャにおけるランダムアクセスプリアンブルシーケンスを送信するためのリソースブロックセットを含む。
【0124】
DL carrierがIntra-cell guard bandを有しないように設定される場合(又は、DL carrierにintra-cell guard bandがないように設定される場合)、下りリンクは対応するRB setの定義を有しない可能性がある。このことを考慮して、DL BWPのRB setを頼りにしてUL BWPのどのRB setを使用するかを確定できない。DCI 0_0 addressed to TC-RNTI又はRAR UL grantによりスケジューリングされるPUSCHについて、上述の例7、例8又は例9において、UL BWPの中のどのRB setを使用するか、及びUL BWPはDL BWPのRB setを頼りにしていない。そのため、DL carrierにintra-cell guard bandが設定されない場合(又は、DL carrierがintra-cell guard bandを有しないように設定される場合)でも、端末装置がPUSCHを送信するためのリソースの所在するRB setを確定することをサポートでき;また、競合ベースのランダムアクセス(CBRA)において、ネットワーク装置が端末装置のactive UL BWPを確認できない場合でも、端末装置が上りリンク伝送を送信するためのリソースを容易に確定でき、かつ他の端末装置へのスケジューリングに影響を与えることがないので、通信システムの性能(パフォーマンス)を確保できる。また、ネットワーク装置がPRACH及びPRACHの所在するUL BWPを設定するときに、PRACHのサブキャリア間隔(SCS)とUL BWPのSCSが同じになるように設定し、これによって、端末装置が前記指示情報を受信する前にランダムアクセスプリアンブルシーケンス(preamble)を送信するときに、前記ランダムアクセスプリアンブルシーケンスを送信するための物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)のサブキャリア間隔(SCS)は前記物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)の所在する上りリンク帯域幅パート帯域幅パート(UL BWP)のサブキャリア間隔(SCS)と同じである。このように、CBRAにおいて、ネットワーク装置は受信したPRACHのSCSに基づいてRAR UL grant及び/又はTC-RNTIによりスクランブルされるDCI 0_0に含まれる、周波数領域リソースを指示すするためのビットを確定でき、端末装置は依然として、アクティブなUL BWPに基づいてRAR UL grant及び/又はTC-RNTIによりスクランブルされるDCI 0_0に含まれる、周波数領域リソースを指示するためのビットを確定できる。これにより、ネットワーク装置及び端末装置は、割り当てられたPUSCH送信用のinterlacesについて同じ理解(understanding)を有するため、ネットワーク装置がPUSCHを受信する複雑性を低減でき、かつネットワーク装置の他の端末装置へのスケジューリングに影響を及ぼすことがないので、通信システムのパフォーマンスを確保できる。
【0125】
また、幾つかの非競合ランダムアクセス(CFRA)プロシージャにおいて、端末装置はRAR UL grantを受信する可能性があり、例えば、これらの非競合ランダムアクセスプロシージャは例えば、物理下りリンク制御チャネル命令(PDCCH order)によりトリガーされるCFRA、STAGのTAを得るためのCFRA、又は切り替え用のCFRAなどである。CFRAにおいて受信するRAR UL grantはinterlaceを指示するための情報だけでなく、RB setを指示するための情報をも含んでも良く、あるいは、interlaceを指示するための情報を含むが、RB setを指示するための情報を含まない。
【0126】
CBRAとは異なるのは、CFRAプロシージャにおいて、ネットワーク装置は端末装置の現在のアクティブなUL BWPを確定できることである。CFRAプロシージャにおいて、端末装置は以下のような方式を採用して上りリンク伝送(PUSCH)を送信するリソースを確定できる。
【0127】
方式1:設計の複雑性を低減し、端末装置を簡略化し、製品開発のコストを削減するために、CFRAプロシージャにおけるRAR UL grantについて、端末装置は上述の例7、例8、例9又は例10と同じ方法を採用してPUSCHを送信するためのリソースを確定できる。
【0128】
方式2:データ伝送効率を向上させるために、CFRA及びCBRAにおいて受信するRAR UL grantについて、端末装置は異なる方法を採用してPUSCHを送信するためのリソースを確定できる。例えば、CFRA及びCBRAにおいて受信するRAR UL grantについて、端末装置はそれぞれ、active UL BWP及びinitial UL BWPに基づいて、RAR UL grantの周波数領域リソース指示用のビットを確定できる。具体的には、例えば、PDCCH orderによりトリガーされるCFRAにおいて、端末装置はactive UL BWPに基づいてRAR UL grantの周波数領域リソース指示用のビットを確定でき;CBRAにおいて、端末装置はinitial UL BWPに基づいてRAR UL grantの周波数領域リソース指示用のビットを確定できる。
【0129】
少なくとも1つの実施例において、前記少なくとも1つのリソースブロックセットは上位層シグナリングにより設定され;前記上位層シグナリングは上りリンクリソースブロックセットと下りリンクリソースブロックセットの間の関連付け関係を設定し、又は、前記上位層シグナリングは前記指示情報によりスケジューリングされる上りリンクリソースブロックセットを設定する。
【0130】
幾つかの実施例において、リソースブロックセットの索引は事前定義される。例えば、リソースブロックセットの索引はキャリア(又は、per carrier)に基づいて事前定義される。この場合、(UL/DL)キャリアがN1個の(UL/DL)RB setを含むときに、例えば、周波数位置の低から高への順に従って、N1個のRB setの索引は順に、それぞれ、0、1、…、N1-1である。例えば、リソースブロックセットの索引はBWP(又は、per BWPと言っても良い)に基づいて事前定義される。この場合、(UL/DL)BWPがN2個の(UL/DL)RB setを含むときに、例えば、周波数位置の低から高への順に従って、N2個のRB setの索引は順に、それぞれ、0、1、…、N2-1である。
【0131】
幾つかの実施例において、リソースブロックセットの索引は上位層シグナリングにより指示される。上位層シグナリング指示の索引はキャリアの指示又はBWPの指示に基づいても良い。
【0132】
幾つかの実施例において、1つのキャリアで1つのリソースブロックセットはキャリアに基づく索引だけでなく、BWPに基づく索引を有し得る。
【0133】
幾つかの実施例において、DL RB setとUL RB setの間には関連付け関係が存在する。ここでのDL RB setとUL RB setの間の関連付け関係とは例えば、端末装置がDL RB set上で上りリンク伝送をスケジューリングするための指示情報を受信したときに、該指示情報にUL RB setを指示するための指示域を含まず、又は、該指示情報にUL RB set指示用の指示域が含まれているが、端末装置が該指示域を無視した場合、端末装置はDL RB setと関連付け/対応付けされるUL RB setで上りリンク伝送を送信することを指す。
【0134】
一般的には、1つのDL RB setが1つ又は複数のUL RB setとリンク/関連付け/ペアリング/対応付け(is linked/associated/paired with/corresponds to)され得る。1つのUL RB setが1つ又は複数のDL RB setと関連付け/対応付けされ得る。
【0135】
幾つかの実施例において、DL RB setとUL RB setの間の関連付け関係は事前定義される。事前定義は例えば、リソースブロックセットの周波数領域の位置又はリソースブロックセットの索引に基づいて事前定義される。
【0136】
例えば、1つのDL RB setに含まれるRB の周波数範囲が1つのUL RB setに含まれるRBの周波数範囲よりも大きい場合、該UL RB setは該DL RB setと関連付けされるUL RB setである。例えば、DL RB setは関連付けされるUL RB setと同じ索引(index)を有する。言い換えれば、索引がn(nは自然数である)のDL RB setは索引がn(nは自然数である)のUL RB setと関連付け/対応付けされる。
【0137】
幾つかの実施例において、DL RB setとUL RB setの間の関連付け関係は上位層シグナリングにより指示される。上位層シグナリングの指示は例えば、リソースブロックセットの索引に基づく指示である。
【0138】
幾つかの実施例において、DL RB setとUL RB setの間の関連付け関係はキャリア又はBWPに基づいている。キャリアに基づいているとは、例えば、上りリンクキャリア及び下りリンクキャリアに含まれるRB setに基づいて、DL RB setとUL RB setの間の関連付け関係を確定することを指す。BWPに基づいているとは、例えば、UL BWP及びUL BWPと関連付けされるDL BWPに含まれるRB setに基づいて、UL BWP中のDL RB setと、UL BWPと関連付けされるDL BWPに含まれるRB setとの間の関連付け関係を確定することを指す。
【0139】
図9は本発明の実施例における下りリンクキャリアの下りリンクRB setと上りリンクキャリアの上りリンクRB setとの間のリンク/対応付け/関連付け(link/correspondence/association)関係の一例を示す図である。そのうち、RB set索引はキャリア(per carrier)毎に定義される。
【0140】
図10は本発明の実施例における下りリンクBWPの下りリンクRB setと上りリンクBWPの上りリンクRB setとの間のリンク/対応付け/関連付け(link/correspondence/association)関係の一例を示す図である。そのうち、RB set索引はキャリア(per carrier)毎に又はBWP(per BWP)毎に定義される。
【0141】
図11は本発明の実施例における下りリンクBWPの下りリンクRB setと上りリンクBWPの上りリンクRB setとの間のリンク/対応付け/関連付け(link/correspondence/association)関係を示すもう1つの図である。
【0142】
図12は本発明の実施例における下りリンクBWPの下りリンクRB setと上りリンクBWPの上りリンクRB setとの間のリンク/対応付け/関連付け(link/correspondence/association)関係を示す他の図である。
【0143】
これにより、ネットワーク装置の設定について限定せず、端末装置により処理を行うことができる。例えば、端末装置は少なくとも2つのRB setを含むUL BWP上での上りリンク伝送をスケジューリングするDCI format 0_0を受信した場合、事前定義の又は上位層シグナリングにより設定(又は指示)されるRB set上で上りリンク伝送を送信する。
【0144】
幾つかの実施例において、端末装置が、前記端末装置が上りリンク伝送を送信するようにスケジューリングするための指示情報を受信し、前記指示情報はリソースブロックセットを指示するための指示域を含み;そして、前記端末装置は前記指示域指示の少なくとも1つのリソースブロックセット上で前記上りリンク伝送を送信する。
【0145】
例えば、前記指示情報は下りリンク制御情報フォマード0_0を有する下りリンク制御情報、又は、下りリンク制御情報フォマード0_2を有する下りリンク制御情報、又はランダムアクセスレスポンス(RAR)である。また、active UL BWPにおけるRB set数に基づいて該指示域のサイズを確定できる。
【0146】
これにより、指示情報にRB set指示域を追加することで、端末装置は上りリンク伝送のためのリソースを確定できるため、上りリンク伝送は正確に送受信できる。
【0147】
上述の各実施例は本発明の実施例を例示的に説明するためのものに過ぎず、本発明はこれらに限定されない。さらに、上述の各実施例をもとに適切な変形などを行うこともできる。例えば、上述の各実施例を単独で使用しても良く、又は、上述の各実施例のうちの複数を組み合わせて使用しても良い。
【0148】
上述の実施例から分かるように、端末装置が上りリンク伝送のためのリソースを確定することをサポートできるため、該上りリンク伝送を正確に送受信できる。
【0149】
<第三側面の実施例>
端末装置がBWP切り替えを行うように指示される場合、端末装置は上りリンク伝送のためのリソースを確定できない可能性があるため、該上りリンク伝送が正確に送受信され得ないことを招く恐れがある。
【0150】
例えば、現在のスキームにおいて、上りリンク伝送の所在するBWPに基づいてFDRA指示域のサイズ/ビット数(RB setを指示するための指示域のサイズ/ビット数Yを含む)を確定する。端末装置が上りリンク伝送を送信するようにスケジューリングするための指示情報(例えば、DCI format 0_1)にBWPを指示するための指示域が含まれ、かつ該指示域により端末装置が上りリンクBWPを切り替える(例えば、アクティブなUL BWP即ち第一UL BWPから第二UL BWPに切り替える)ように指示される場合、上述のスキームを採用すれば、端末装置は上りリンク伝送を正確に送信できない。その理由は次のとおりであり、即ち、端末装置が指示情報を受信する前に、指示情報による、端末装置がどのBWPで上りリンク伝送を送信するかの指示を把握できないため、上述の方法に従って指示情報のFDRA指示域のサイズ/ビット数を確定できず、端末装置が指示情報を受信できず、そして、上りリンク伝送を正確に送信できない。
【0151】
また、例えば、端末装置が上りリンク伝送を送信するようにスケジューリングするための指示情報(例えば、DCI format 0_1)にBWPを指示するための指示域が含まれ、かつ該指示情報に含まれるFRDA(Frequency domain resource assignment)指示域のビット数がactive UL BWP即ち第一UL BWPのSCS及び/又はRB set数に基づいて確定されるが、BWPを指示するための指示域により端末装置が上りリンクBWPを切り替える(例えば、アクティブなUL BWP即ち第一UL BWPから第二UL BWPに切り替える)ように指示され、第一UL BWP及び第二UL BWPのSCS及び/又はそれらに含まれるRB set数が異なる可能性があり、この場合、今のところ、端末装置が第二UL BWP上で上りリンク伝送を送信するための周波数領域リソースを確定することをサポートする対応スキームが無く、上りリンク伝送のためのリソースを誤って確定した場合が現れることがあり、そのため、端末装置は上りリンク伝送を正確に送信でない恐れがある。
【0152】
上述の問題のうちの少なくとも1つを解決するために、本発明の実施例は上りリンク伝送方法を提供し、ここでは端末装置側から説明を行う。なお、本発明の実施例は第一、第二側面の実施例と組み合わせることができ、又は、単独で実施でき、ここでは第一、第二側面の実施例と同じ内容の記載が省略される。
【0153】
図13は本発明の実施例における上りリンク伝送方法を示す図である。
図13に示すように、該方法は以下のようなステップを含む。
【0154】
1301:端末装置が、前記端末装置が上りリンク伝送を送信するようにスケジューリングするための指示情報を受信し;及び
1302:前記指示情報の受信時のアクティブな上りリンク帯域幅パートのサブキャリア間隔(SCS)及び/又はそれに含まれるリソースブロックセット数に基づいて周波数領域リソース割り当て(FRDA)ビット数を確定し;又は、前記上りリンク伝送の所在するキャリア又は前記アクティブな上りリンク帯域幅パートのサブキャリア間隔及び/又は前記上りリンク伝送の所在するキャリアに含まれるリソースブロックセット数に基づいてFRDAビット数を確定し;又は、設定される少なくとも1つの上りリンク帯域幅パートのうちの1つの特定の上りリンク帯域幅パートのサブキャリア間隔(SCS)及び/又はそれに含まれるリソースブロックセット数に基づいて周波数領域リソース割り当て(FRDA)ビット数を確定する。
【0155】
なお、上述の
図13は本発明の実施例を例示的に説明するためのものに過ぎず、本発明はこれに限定されない。例えば、各操作(ステップ)間の実行順序を適切に調整したり、幾つかの操作を増減したりすることができる。当業者は上述の
図13の記載に限られず、上述の内容に基づいて適切な変形などを行うこともできる。
【0156】
幾つかの実施例において、前記指示情報は下りリンク制御情報フォマード0_1を有する下りリンク制御情報、下りリンク制御情報フォマード0_2を有する下りリンク制御情報、下りリンク制御情報フォマード0_0を有する下りリンク制御情報、又はランダムアクセスプロシージャにおけるランダムアクセスレスポンス(RAR)を含む。
【0157】
幾つかの実施例において、FRDA(Frequency domain resource assignment)ビット数はSCS及び/又はRB set数と関連している。
【0158】
幾つかの実施例において、前記指示情報の受信時のアクティブな上りリンク帯域幅パートのサブキャリア間隔(SCS)及び/又はそれに含まれるリソースブロックセット数に基づいて周波数領域リソース割り当て(FRDA)ビット数を確定する。
【0159】
例えば、PUSCHがインターレース(interlace)されるリソースブロック(Interlaced resource blocksであり、即ち、uplink frequency resource allocation Type 2を採用する)を採用して送信される場合(例えば、useInterlacePUSCH-Dedicated-r16が設定されるとき)、アクティブな上りリンク帯域幅のSCSが30kHzの場合、FRDAビット数は5ビットであり、アクティブな上りリンク帯域幅のSCSが15kHzの場合、FRDAビット数は6ビットである。
【0160】
例えば、PUSCHがインターレース(interlace)されるリソースブロック(Interlaced resource blocksであり、即ち、uplink frequency resource allocation Type 2を採用する)を採用して送信される場合(例えば、useInterlacePUSCH-Dedicated-r16が設定されるとき)、アクティブな上りリンク帯域幅のSCSが30kHzの場合、FRDAビット数は5+Yビットであり、アクティブな上りリンク帯域幅のSCSが15kHzの場合、FRDAビット数は6+Yビットである。そのうち、Yの値は、
(外1)
に基づいて確定され、NはアクティブなUL BWPに含まれるRB set数である。
【0161】
幾つかの実施例において、前記上りリンク伝送の所在するキャリア又は前記アクティブな上りリンク帯域幅パートのサブキャリア間隔、及び/又は、前記上りリンク伝送の所在するキャリアに含まれるリソースブロックセット数に基づいてFRDAビット数を確定する。
【0162】
例えば、PUSCHがインターレース(interlace)されるリソースブロック(Interlaced resource blocksであり、即ち、uplink frequency resource allocation Type 2を採用する)を採用して送信される場合(例えば、useInterlacePUSCH-Dedicated-r16が設定されるとき)、上りリンクキャリアのSCSが30kHzの場合、FRDAビット数は5+Yビットであり、上りリンクキャリアのSCSが15kHzの場合、FRDAビット数は6+Yビットである。そのうち、Yの値は、
(外2)
に基づいて確定され、Nは上りリンクキャリアに含まれるRB set数である。
【0163】
また、例えば、PUSCHがインターレース(interlace)されるリソースブロック(Interlaced resource blocksであり、即ち、uplink frequency resource allocation Type 2を採用する)を採用して送信される場合(例えば、useInterlacePUSCH-Dedicated-r16が設定されるとき)、アクティブな上りリンク帯域幅のSCSが30kHzの場合、FRDAビット数は5+Yビットであり、アクティブな上りリンク帯域幅のSCSが15kHzの場合、FRDAビット数は6+Yビットである。そのうち、Yの値は、
(外3)
に基づいて確定され、Nは上りリンクキャリアに含まれるRB set数である。
【0164】
幾つかの実施例において、設定される少なくとも1つの上りリンク帯域幅パートのうちの1つの特定の上りリンク帯域幅パートのサブキャリア間隔(SCS)及び/又はそれに含まれるリソースブロックセット数に基づいて周波数領域リソース割り当て(FRDA)ビット数を確定する。
【0165】
例えば、PUSCHがインターレース(interlace)されるリソースブロック(Interlaced resource blocksであり、即ち、uplink frequency resource allocation Type 2を採用する)を採用して送信される場合(例えば、useInterlacePUSCH-Dedicated-r16が設定されるとき)、設定される少なくとも1つの上りリンク帯域幅パートのうちの1つの特定の上りリンク帯域幅パートのSCSが30kHzの場合、FRDAビット数は5+Yビットであり、設定される少なくとも1つの上りリンク帯域幅パートのうちの1つの特定の上りリンク帯域幅パートのSCSが15kHzの場合、FRDAビット数は6+Yビットである。そのうち、Yの値は、
(外4)
に基づいて確定され、Nは設定される少なくとも1つの上りリンク帯域幅パートのうちの1つの特定の上りリンク帯域幅パートに含まれるRB set数である。
【0166】
幾つかの実施例において、端末装置は設定される少なくとも1つの上りリンク帯域幅パートのうちの1つの特定の上りリンク帯域幅パートを確定する必要がある。例えば、設定される少なくとも1つのUL BWPのうち、該特定のUL BWPのSCS及び/又はRB set数に基づいて確定されるFDRA指示域のビット数は最大である。
【0167】
これにより、前記指示情報の受信時のアクティブな上りリンク帯域幅パートのサブキャリア間隔(SCS)及び/又はそれに含まれるリソースブロックセット数に基づいて周波数領域リソース割り当て(FRDA)ビット数を確定し;又は、前記上りリンク伝送の所在するキャリア又は前記アクティブな上りリンク帯域幅パートのサブキャリア間隔、及び/又は前記上りリンク伝送の所在するキャリアに含まれるリソースブロックセット数に基づいてFRDAビット数を確定し;又は、設定される少なくとも1つの上りリンク帯域幅パートのうちの1つの特定の上りリンク帯域幅パートのサブキャリア間隔(SCS)及び/又はそれに含まれるリソースブロックセット数に基づいて周波数領域リソース割り当て(FRDA)ビット数を確定することで、端末装置がBWP指示域を指示するための指示情報を含むFDRA指示域のサイズ/ビット数を確定することをサポートでき、該指示情報においてBWPを指示するための指示域により端末装置が上りリンクBWPを切り替える(例えば、アクティブなUL BWP即ち第一UL BWPから第二UL BWPに切り替える)ように指示される場合でも、端末装置は該指示情報を受信できるため、該上りリンク伝送は正確に送受信できる。
【0168】
幾つかの実施例において、PUSCHがインターレース(interlace)されるリソースブロック(Interlaced resource blocksであり、即ち、uplink frequency resource allocation Type 2を採用する)を採用して送信される場合(例えばuseInterlace PUSCH-Dedicated-r16が設定されるとき)、前記指示情報は帯域幅パート(BWP)を指示するための指示域を含まず;又は、前記指示情報は帯域幅パート(BWP)を指示するための指示域を含み、かつ前記端末装置は前記指示情報に含まれる、帯域幅パート(BWP)を指示すための指示域を無視する。
【0169】
例えば、上位層パラメータuseInterlacePUSCH-Dedicated-r16が設定される場合、DCI format 0_1はBandwidth part indicatorを含まず;又は、端末装置が該DCI format 0_1を受信しており、かつ該DCI format 0_1がBandwidth part indicatorを含んでも、端末装置はBandwidth part indicatorを無視する。
【0170】
これにより、PUSCHがインターレース(interlace)されるリソースブロック(Interlaced resource blocksであり、即ち、uplink frequency resource allocation Type 2を採用する)を採用して送信される場合(例えば、useInterlacePUSCH-Dedicated-r16が設定されるとき)、該指示情報により端末装置がUL BWPを切り替えることを指示できず、そのため、上述のような問題の発生を避けることができる。
【0171】
幾つかの実施例において、前記指示情報はBWPを指示するための指示域を含み、かつ、前記指示域は前記アクティブなUL BWP即ち第一UL BWPとは異なる第二UL BWPを指示する。
【0172】
幾つかの実施例において、前記端末装置がインターレース(interlace)周波数領域リソースを使用して前記上りリンク伝送を送信するように設定される場合、前記端末装置は前記第一上りリンク帯域幅パートのサブキャリア間隔(SCS)と前記第二上りリンク帯域幅パートのSCSが同じであることを期待又は確定する。
【0173】
例えば、上位層パラメータuseInterlacePUSCH-Dedicated-r16が設定され、DCI format 0_1により端末装置がUL BWPを切り替えるように指示される場合、第二UL BWPと第一UL BWPのSCSが同じになるようにする必要がある。
【0174】
また、例えば、上位層パラメータuseInterlacePUSCH-Dedicated-r16が設定される場合、設定される少なくとも1つのUL BWPのうちのすべてのUL BWPのSCSが同じになるようにする必要があり、又は、該上りリンクキャリアは1つのみのSCSが設定される。
【0175】
幾つかの実施例において、前記端末装置はさらに、前記第一上りリンク帯域幅パート上のリソースブロックセットの数と前記第二上りリンク帯域幅パート上のリソースブロックセットの数が同じであることを期待又は確定する。
【0176】
例えば、上位層パラメータuseInterlacePUSCH-Dedicated-r16が設定され、DCI format 0_1により端末装置がUL BWPを切り替えるように設定される場合、第二UL BWPと第一UL BWPのSCSが同じになるようにする必要があり、また、RB setが設定される場合、その数も同じである。
【0177】
また、例えば、上位層パラメータuseInterlacePUSCH-Dedicated-r16が設定される場合、設定される少なくとも1つのUL BWPのうちのすべてのUL BWPのSCS及びそれらに含まれるRB set数が同じになる必要があり、あるいは、該上りリンクキャリアに1つのみのSCSが設定され、かつ設定される少なくとも1つのUL BWPのうちのすべてのUL BWPに含まれるRB set数が同じになる必要がある。
【0178】
これにより、ネットワーク装置の設定について限定することで、端末装置が上りリンク伝送のためのリソースを確定することをサポートできるため、該上りリンク伝送を正確に送受信できる。
【0179】
幾つかの実施例において、前記端末装置は前記指示情報においてリソースブロックセットを指示するための指示域を無視する。
【0180】
例えば、SCSについて、DCI format 0_1により端末装置がUL BWPを切り替えるように指示される場合、第二UL BWPと第一UL BWPのSCSは同じになる必要がある。また、RB setについて、端末装置はDCI中のリソースブロックセットを指示するための指示域(即ち、FDRAが5/6+Ybitsを含むときのYbit情報)を無視し、例えば、第二側面の実施例に記載の方法を採用してRB setを確定できる。
【0181】
例えば、第二UL BWPのRB setのうち、指示情報を送信する周波数領域リソースの所在する下りリンクリソースブロックセットと関連付けられる上りリンクリソースブロックセットを使用しても良く;又は、第二UL BWPのRB setのうち、指示情報を送信する周波数領域リソースに対応する上りリンクリソースブロックセットを使用しても良い。
【0182】
以上、ネットワーク装置の設定が制限される場合、及び端末装置が指示域を無視する場合について説明した。また、DCIにおける指示域を再解釈しても良い。
【0183】
幾つかの実施例において、端末装置は前記第一上りリンク帯域幅パート及び前記第二上りリンク帯域幅パートのサブキャリア間隔及び/又はそれらに含まれるリソースブロックセット数に基づいて、前記第二上りリンク帯域幅パート上の前記上りリンク伝送を送信するための周波数領域リソースを確定する。
【0184】
幾つかの実施例において、端末装置は前記第一上りリンク帯域幅パートの実際FRDAビット数及び前記第二上りリンク帯域幅パートの仮定FRDAビット数を確定し;及び、前記実際FRDAビット数及び前記仮定FRDAビット数に基づいて前記第二上りリンク帯域幅パート上の前記上りリンク伝送を送信するための周波数領域リソースを確定する。
【0185】
幾つかの実施例において、端末装置は前記指示情報のFRDA指示域においてリソースブロックセットを指示するための少なくとも1つのビットを使用してインターレース周波数リソースを指示し、前記指示情報のFRDA指示域においてインターレース周波数リソースを指示するための少なくとも1つのビットを使用してリソースブロックセットを指示する。
【0186】
幾つかの実施例において、端末装置は指示情報のFRDA指示域における少なくとも1つのビットを無視する。
【0187】
例えば、前記指示情報のFRDA指示域におけるmin(X1+Y1,X2+Y2)個のビットが前記第二上りリンク帯域幅パート上の周波数領域リソースを指示するために用いられ;そのうち、min()は比較的小さい値をとる操作を表し、X1及びY1は前記第一上りリンク帯域幅パートの実際FRDAビット数であり、X2及びY2は前記第二上りリンク帯域幅パートの仮定FRDAビット数である。
【0188】
そのうち、min(X1+Y1,X2)の最低有効ビット(最下位のビット)(LSB、Least significant bit)がインターレース周波数領域リソースを指示するために用いられ、min(X1+Y1-min(X1+Y1,X2),Y2)の最高有効ビット(最高位のビット)(MSB、Most significant bit)がリソースブロックセットを指示するために用いられる。
【0189】
X1+Y1<X2の場合、min(X1+Y1,X2)のLSBが指示し得るインターレース周波数領域リソースは前記第二上りリンク帯域幅パートに対応する事前定義の前の2^min(X1+Y1,X2)個のインターレース周波数領域リソースのうちの1つである。
【0190】
X1+Y1-min(X1+Y1,X2)<Y2の場合、min(X1+Y1-min(X1+Y1,X2),Y2)のMSBが指示し得るリソースブロックセットは前記第二上りリンク帯域幅パートに対応する事前定義の前の2^min(X1+Y1-min(X1+Y1,X2),Y2)個のリソースブロックセットのうちの1つである。
【0191】
また、例えば、前記指示情報のFRDA指示域におけるmin(X1,X2)+min(Y1,Y2)個のビットが前記第二上りリンク帯域幅パート上の周波数領域リソースを指示するために用いられ;そのうち、min()は比較的小さい値をとる操作を表し、X1及びY1は前記第一上りリンク帯域幅パートの実際FRDAビット数であり、X2及びY2は前記第二上りリンク帯域幅パートの仮定FRDAビット数である。
【0192】
そのうち、X1におけるmin(X1,X2)個のビットがインターレース周波数領域リソースを指示するために用いられ、Y1におけるmin(Y1,Y2)個のビットがリソースブロックセットを指示するために用いられる。
【0193】
X1<X2の場合、min(X1,X2)が指示し得るインターレース周波数領域リソースは前記第二上りリンク帯域幅パートに対応する事前定義の前のmin(X1,X2)個のインターレース周波数領域リソースのうちの1つである。
【0194】
Y1<Y2の場合、min(Y1,Y2)が指示し得るリソースブロックセットは前記第二上りリンク帯域幅パートに対応する事前定義の前の2^min(Y1,Y2)bits,Y2)個のリソースブロックセットのうちの1つである。
【0195】
幾つかの実施例において、Y1=0の場合、例えば、第二側面の実施例に記載の方法を採用してRB setを確定できる。例えば、第二UL BWPのRB setのうち、指示情報を送信する周波数領域リソースの所在する下りリンクリソースブロックセットと関連付けらえる上りリンクリソースブロックセットを使用しても良く;又は、第二UL BWPのRB setのうち、指示情報を送信する周波数領域リソースに対応する上りリンクリソースブロックセットを使用しても良い。
【0196】
上述の各実施例は本発明の実施例を例示的に説明するためのものに過ぎず、本発明はこれに限定されない。さらに、上述の各実施例をもとに適切な変形などを行っても良い。例えば、上述の各実施例を単独で使用しても良く、又は、上述の各実施例のうちの複数を組み合わせて使用しても良い。
【0197】
上述の実施例から分かるように、端末装置が上りリンク伝送のためのリソースを確定することをサポートできるため、該上りリンク伝送を正確に送受信できる。
【0198】
<第四側面の実施例>
端末装置が、上りリンクキャリア又は下りリンクキャリアにガードバンド(intra-cell guard band)がないと指示される可能性があるが、如何に、端末装置に、上りリンクキャリア又は下りリンクキャリアにガードバンドがないことを指示するかは、今のところ、対応するスキームが未だに存在しない。
【0199】
また、端末装置に、上りリンクキャリア又は下りリンクキャリアにガードバンドがないことのみを指示し、上りリンクキャリア又は下りリンクキャリアに含まれるRB setを指示しない場合、端末装置が、周波数リソースにガードバンド(guard band)がないと指示されるときに、端末装置は上りリンク伝送のためのリソースを確定できない可能性があるため、該上りリンク伝送は正確に送受信できない恐れがある。
【0200】
例えば、PUSCHがインターレース(interlace)されるリソースブロック(Interlaced resource blocksであり、即ち、uplink frequency resource allocation Type 2を採用する)を採用して送信される場合(例えば、useInterlacePUSCH-Dedicated-r16が設定されるとき)、上位層シグナリングintraCellGuardBandUL-r16によりguard bandがないと指示されれば、既存のスキームでは如何に周波数領域リソースを指示するかを提供していない。
【0201】
少なくとも上述の問題を解決するために、本発明の実施例は上りリンク伝送方法を提供し、ここでは端末装置側から説明を行う。本発明の実施例は第一乃至第三側面の実施例と組み合わせることができ、又は、単独で実施でき、また、ここでは第一乃至第三側面の実施例と同じ内容の記載が省略される。
【0202】
図14は本発明の実施例における上りリンク伝送方法を示す図であり、
図14に示すように、該方法は以下のようなステップを含む。
【0203】
1401:端末装置が上りリンクキャリアのガードバンド(guard-band)及び/又はリソースブロックセット(RB set)を指示するための第一設定情報を受信し;及び
1402;前記端末装置が前記ガードバンドの開始リソースブロックの周波数領域の位置(例えば、CRB索引)及び/又は終了リソースブロックの周波数領域の位置に基づいて前記上りリンクキャリア上のリソースブロックセットに含まれるリソースブロックを確定する。
【0204】
なお、上述の
図14は本発明の実施例を例示的に説明するためのものに過ぎず、本発明はこれに限定されない。例えば、各操作(ステップ)間の実行順序を適切に調整したり、幾つかの操作を増減したりすることができる。当業者は上述の
図14の記載に限られず、上述の内容に基づいて適切な変形などを行うこともできる。
【0205】
幾つかの実施例において、前記第一設定情報はさらに、ガードバンドがないことを指示する。例えば、前記第一設定情報はintraCellGuardBandUL-r16、又はintraCellGuardBandDL-r16を含む。
【0206】
幾つかの実施例において、前記第一設定情報(例えば、intraCellGuardBandUL-r16、intraCell GuardBandDL-r16)はガードバンドを指示するための開始リソースブロックの周波数領域の位置(例えば、CRB索引により表される)及び/又は終了リソースブロックの周波数領域の位置の情報を含む。第一設定情報により指示されるガードバンドの開始リソースブロックの周波数領域の位置が前記ガードバンドの終了リソースブロックの周波数領域の位置よりも高く又はそれに等しい場合、該上りリンクキャリア又は下りリンクキャリアはガードバンドを有しない。
【0207】
例えば、intraCellGuardBandUL-r16又はintraCellGuardBandDL-r16において2N個CRB index、即ち、{index 1、index2、…、index 2N}が指示されており、第2n-1個目及び第2n個目のCRB indexがそれぞれ第n(n=1、2、…、N)個目のguard bandの開始CRB index及び終了CRB indexであるとする。そのうち、第2n-1個目のCRB indexが第2n個目のCRB index以上の場合(例えば、第2n-1個目のCRB indexが第2n個目のCRB index+1に等しい場合)、guard band nがない。言い換えれば、第2n-1個目及び第2n個目のCRB indexに対応する2つのRB set(第n個目のRB set及び第n+1個目のRB set)の間にguard bandがない。
【0208】
さらに、n=1、2、…、Nについて、第2n-1個目のCRB indexがそれぞれ第2n個目のCRB index以上の場合(例えば、第2n-1個目のCRB indexが第2n個目のCRB index+1に等しい場合)、該上りリンクキャリア又は下りリンクキャリアにガードバンドがない。
【0209】
guard bandの開始共通リソースブロック(CRB)の索引(index)が終了CRB索引+1に等しいときに、端末装置は例えば、以下の方式で下りリンクキャリア又は上りリンクキャリア上のリソースブロックセットに含まれるリソースブロックを確定する。
(外5)
及び
(外6)
がそれぞれ、第一設定情報により指示される1つのintra-cell guard bandの開始CRB index及び終了CRB indexを表すとし、そのうち、
【数1】
はguard bandの索引を示し、CRB索引の昇順に従ってナンバーリングされ;下りリンクについて、xはDLであり、上りリンクについて、xはULである。そうすると、
(外7)
個のRB setにおいて索引が
【数2】
(CRB索引の昇順に従ってナンバーリングされる)であるRB setの開始CRB indexは、
【数3】
であり、終了CRB indexは、
【数4】
である。
【0210】
これにより、第一設定情報によりintra-cell guard bandがないと指示される場合でも、前記端末装置は第一設定情報により指示されるガードバンドの開始リソースブロックの周波数領域の位置(例えば、CRB索引)及び/又は終了リソースブロックの周波数領域の位置に基づいて、前記下りリンクキャリア又は上りリンクキャリア上のリソースブロックセットに含まれるリソースブロックを確定できるため、端末装置が下りリンク伝送又は上りリンク伝送のためのリソースを確定することをサポートでき、下りリンク伝送又は上りリンク伝送が正確に送受信されるようにさせることができる。
【0211】
幾つかの実施例において、前記第一設定情報は特定値(所定値)によりガードバンドがないことを指示する。該特定値は例えば、Nullであるが、本発明はこれに限定されない。
【0212】
幾つかの実施例において、前記第一設定情報によりガードバンドがないと指示される場合、前記上りリンクキャリアのリソースサブセットに含まれるリソースブロックは事前定義される。
【0213】
これにより、事前定義のRB setにより、端末装置が上りリンク伝送のためのリソースを確定することをサポートできるため、該上りリンク伝送を正確に送受信できる。
【0214】
幾つかの実施例において、前記端末装置は前記上りリンクキャリアのリソースブロックセットを指示するための第二設定情報を受信する。
【0215】
これにより、前記端末装置が他の上位層シグナリングに基づいてRB setを設定することで、端末装置が上りリンク伝送のためのリソースを確定することをサポートできるため、該上りリンク伝送を正確に送受信できる。
【0216】
幾つかの実施例において、前記端末装置は前記上りリンクキャリアのUL BWPの第三設定情報を受信する。前記第一設定情報によりガードバンドがないと指示されるときに、前記第三設定情報は前記端末装置がインターレース周波数領域リソースを使用して上りリンク伝送を送信することを指示する情報を含まず;又は、前記第三設定情報に前記端末装置がインターレース周波数領域リソースを使用して上りリンク伝送を送信することを指示する情報が含まれるときに、前記第一設定情報はガードバンドがないことを指示しない。
【0217】
例えば、端末装置に上位層パラメータuseInterlacePUSCH-Dedicated-r16が設定された場合、intraCellGuardBandUL-r16を採用してguard bandがないことを指示できず;intraCellGuardBandUL-r16を採用してguard bandが無いことを指示した場合、上位層パラメータuseInterlacePUSCH-Dedicated-r16が設定されない。
【0218】
幾つかの実施例において、端末装置は周波数ガードバンド(guard band)がないと指示される場合、前記端末装置が上りリンク伝送を送信するようにスケジューリングするための指示情報を受信し、そのうち、前記指示情報はリソースブロックセットを指示するための指示域を含まない。あるいは、前記指示情報はリソースブロックセットを指示するための指示域を含むが、端末装置は該指示域を無視する。第二側面の実施例における方法を採用して上りリンク伝送を送信するためのリソースを確定できる。
【0219】
上述の各実施例は本発明の実施例を例示的に説明するためのものに過ぎず、本発明はこれに限定されない。さらに、上述の各実施例をもとに適切な変形などを行うことができる。例えば、上述の各実施例を単独で使用しても良く、又は、上述の各実施例のうちの複数を組み合わせて使用しても良い。
【0220】
上述の実施例から分かるように、端末装置が上りリンク伝送のためのリソースを確定することをサポートできるため、該上りリンク伝送を正確に送受信できる。
【0221】
<第五側面の実施例>
本発明の実施例では上りリンク伝送方法が提供される。
【0222】
図15は第五側面の実施例における上りリンク伝送方法を示す図であり、
図15に示すように、該方法は次のようなステップを含む。
【0223】
1501:端末装置により、該端末装置が上りリンク伝送を送信するためのリソースを指示するための指示情報を受信し;及び
1502:端末装置が、下りリンクキャリアがガードバンドを有しないと設定される場合、1つの下りリンク帯域幅パート帯域幅パート(DL BWP)における所定数のリソースブロックを1つの事前定義又は事前設定されるリソースブロックセットとし、そして、該事前定義又は事前設定されるリソースブロックセット上で前記上りリンク伝送を送信する。
【0224】
少なくとも1つの実施例において、1つの下りリンク帯域幅パート(DL BWP)中の所定数のリソースブロックは例えば、1つの下りリンク帯域幅パート(DL BWP)中の全部のリソースブロックであっても良い。
【0225】
少なくとも1つの実施例において、端末装置は事前定義の操作又はネットワーク装置の設定に基づいて操作1502を実行できる。
【0226】
第五側面の実施例に基づいて、DL carrierにintra-cell guard bandが設定されない場合についてRB setを定義する。
【0227】
例えば、DL carrierにintra-cell guard bandが設定されない場合、1つのDL BWPの中のRBsが1つのRB setに属する。
【0228】
このように、DL carrierがIntra-cell guard bandを有しないように設定される場合でも、端末装置はDL BWPのRB setに基づいてUL BWPにおけるPUSCH送信用のRB setを確定できる。
【0229】
<第六側面の実施例>
UL carrierにintra-cell guard bandが設定されているときに、端末装置がintra-cell guard bandで上りリンク伝送を送信できるかは端末装置の能力に依存する。
【0230】
現在のリソース割り当て方法によれば、PUSCHの一部のデータがintra-cell guard bandにマッピングされる可能性があり、上述のように前記端末装置が端末装置の能力により制限されてintra-cell guard bandで送信できないときに、端末装置はこの部分のデータを送信できない。そのため、データ伝送の信頼性及び効率が低下する。
【0231】
本発明の実施例では上りリンク伝送方法が提供される。
【0232】
図16Aは第六側面の実施例における上りリンク伝送方法の1つの実施方式を示す図であり、
図16Aに示すように、該方法は以下のようなステップ(操作)を含む。
【0233】
1601:端末装置が上りリンク伝送をスケジューリングするための指示情報を受信し、前記指示情報はリソースブロックセット(RB set)を指示するための指示域を含み、前記指示情報は少なくとも2つのリソースブロックセット(RB set)を指示しており;及び
1602:端末装置が前記指示情報に基づいて前記上りリンク伝送を送信するためのリソースブロックを確定し、そして、確定したリソースブロック上で前記上りリンク伝送を送信する。
【0234】
操作1601において、該指示情報は端末装置に上りリンク伝送(例えば、PUSCH)を送信するためのリソースを指示できる。そのうち、該PUSCHは半静的/半永続的/動的にスケジューリングされても良く、該指示情報はDCI 0_0(in USS)、DCI 0_1又はDCI 0_2であっても良く、又は、Type 1又はType 2のCG PUSCHを設定するためのRRCシグナリングなどであっても良い。該指示情報が指示する少なくとも2つのリソースブロックセット(RB set)は連続したものである。
【0235】
操作1602において、端末装置が所定能力を有するか又は端末装置が所定能力を有することを指示したか、及び前記指示情報に基づいて、前記上りリンク伝送を送信するためのリソースブロックを確定する。該所定能力は該端末装置がセル内ガードバンド(intra-cell guard band)で上りリンク伝送を送信できることを含む。
【0236】
例えば、前記端末装置が、それがセル内ガードバンド(intra-cell guard band)で上りリンク伝送を送信できることを指示した場合、端末装置が確定する、前記上りリンク伝送を送信するためのリソースブロックは、前記少なくとも2つのリソースブロックセット及び前記少なくとも2つのリソースブロックセットの間のセル内ガードバンド中のリソースブロックと、前記指示情報により指示されるインターレース(interlace)リソースブロックとの共通集合(Intersection)である。
【0237】
図16Bは端末装置が、それがセル内ガードバンド(intra-cell guard band)で上りリンク伝送を送信できることを指示した場合、端末装置が上りリンク伝送を送信するためのリソースブロックを確定することを示す図である。
図16Bに示すように、端末装置が、それがセル内ガードバンド(intra-cell guard band)で上りリンク伝送を送信できることを指示したので、PUSCHを送信するためのリソースブロックはセル内ガードバンド中のリソースブロックを含み得る。また、例えば、前記端末装置が、セル内ガードバンド(intra-cell guard band)で上りリンク伝送を送信でき、かつ、それがセル内ガードバンド(intra-cell guard band)で上りリンク伝送を送信できることを指示した場合、該端末装置が確定する、前記上りリンク伝送を送信するためのリソースブロックは、前記少なくとも2つのリソースブロックセット及び前記少なくとも2つのリソースブロックセットの間のセル内ガードバンド中のリソースブロックと、前記指示情報により指示されるインターレース(interlace)リソースブロックとの共通集合である。
【0238】
また、例えば、該端末装置が、それがセル内ガードバンド(intra-cell guard band)で上りリンク伝送を送信できることを指示しない場合、該端末装置が確定する、前記上りリンク伝送を送信するためのリソースブロックは、前記指示情報により指示されるインターレース(interlace)リソースブロックと、前記少なくとも2つのリソースブロックセットにおけるリソースブロックとの共通集合である。
【0239】
図16Cは端末装置が、それがセル内ガードバンド(intra-cell guard band)で上りリンク伝送を送信できることを指示しない場合、端末装置が上りリンク伝送を送信するためのリソースブロックを確定することを示す図である。
図16Cに示すように、端末装置が、それがセル内ガードバンド(intra-cell guard band)で上りリンク伝送を送信できることを指示しないので、PUSCHを送信するためのリソースブロックはセル内ガードバンドにおけるリソースブロックを含まない。
【0240】
そのうち、該端末装置が、それがセル内ガードバンド(intra-cell guard band)で上りリンク伝送を送信できることを指示しない場合とは、該端末装置がセル内ガードバンド(intra-cell guard band)で上りリンク伝送を送信できるが、それがセル内ガードバンド(intra-cell guard band)で上りリンク伝送を送信できることを指示しない場合を指し、又は、該端末装置がセル内ガードバンド(intra-cell guard band)で上りリンク伝送を送信できず、かつそれがセル内ガードバンド(intra-cell guard band)で上りリンク伝送を送信できることを指示しない場合を指す。
【0241】
具体的には、PUSCHが動的にスケジューリングされ、該指示情報がDCI(例えば、DCI 0_0(in USS)又はDCI 0_1)であることを例にする場合、操作1602で前記上りリンク伝送を送信するのためのリソースブロックを確定する方法は例えば、次の例1又は例2に示すとおりである。
【0242】
例1:「For DCI 0_0 monitored in a UE-specific search space and DCI 0_1,if the UE indicates the capability of transmitting in intra-cell guard band,the UE shall determine the resource allocation in frequency domain as an intersection of the resource blocks of the indicated interlaces,and resource blocks of the indicated set of RB sets and intra-cell guard bands defined in Clause 7 between the indicated RB sets,if any.Otherwise,the UE shall determine the resource allocation in frequency domain as an intersection of the resource blocks of the indicated interlaces and the resource blcoks the indicated set of RB sets.」である。
【0243】
例2:「For DCI 0_0 monitored in a UE-specific search space and DCI 0_1,if the UE indicates the capability of transmitting in intra-cell guard band,the UE shall determine the resource allocation in frequency domain as an intersection of the resource blocks of the active UL BWP,the resource blocks of the indicated interlaces,and the resource blocks of the indicated set of RB sets and intra-cell guard bands defined in Clause 7 between the indicated RB sets,if any.Otherwise,the UE shall determine the resource allocation in frequency domain as an intersection of the resource blocks of the active UL BWP,the resource blocks of the indicated interlaces,and the resource blocks of the indicated set of RB sets.」である。
【0244】
また、本発明の第六側面の実施例における上りリンク伝送方法のもう1つの実施方式において、端末装置がセル内ガードバンド(intra-cell guard band)で上りリンク伝送を送信する能力を有しない場合、端末装置は該指示情報が上述の2つ又は2つ以上のRB setを指示することを期待せず;又は、端末装置が、それがセル内ガードバンド(intra-cell guard band)で上りリンク伝送を送信できることを指示しない場合、端末装置は該指示情報が上述の2つ又は2つ以上のRB setを指示することを期待しない。
【0245】
そのうち、端末装置が、該指示情報が上述の2つ又は2つ以上のRB setを指示することを期待しないとは、端末装置が該指示情報に対して処理を行わないことを指す。
【0246】
第六側面の実施例によれば、端末装置の能力に基づいて上りリンク伝送を送信するためのリソースを確定できるため、データ伝送の信頼性及び効率を向上させることができる。
【0247】
<第七側面の実施例>
本発明の第七側面の実施例では上りリンク伝送受信方法が提供され、それはネットワーク装置に応用され、また、第六側面の実施例に対応する。
【0248】
図17は第七側面の実施例における上りリンク伝送受信方法の1つの実施方式を示す図であり、
図17に示すように、該方法は以下のようなステップを含む。
【0249】
1701:ネットワーク装置が上りリンク伝送をスケジューリングするための指示情報を送信し、前記指示情報はリソースブロックセット(RB set)を指示するための指示域を含み、前記指示情報は少なくとも2つのリソースブロックセット(RB set)を指示しており;及び
1702:端末装置が、該端末装置がセル内ガードバンド(intra-cell guard band)で上りリンク伝送を送信できることを指示したかに基づいて、ネットワーク装置は前記上りリンク伝送を受信する。
【0250】
操作1701において、該指示情報は端末装置に、上りリンク伝送(例えば、PUSCH)を送信するためのリソースを指示できる。そのうち、該PUSCHは半静的/半永続的/動的にスケジューリングされても良く;該指示情報はDCI 0_0(in USS)、DCI 0_1又はDCI 0_2であっても良く、又は、Type 1又はType 2のCG PUSCHを設定するためのRRCシグナリングなどであっても良い。該指示情報が指示する少なくとも2つのリソースブロックセット(RB set)は連続したものである。
【0251】
操作1702において、ネットワーク装置は前記上りリンク伝送を受信し、そのうち、ネットワーク装置は、端末装置が所定能力を有するか、又は、該端末装置が所定能力を有することを指示したかに基づいて前記上りリンク伝送を受信できる。該所定能力は該端末装置がセル内ガードバンド(intra-cell guard band)で上りリンク伝送を送信できることを含む。
【0252】
例えば、前記端末装置が、それがセル内ガードバンド(intra-cell guard band)で上りリンク伝送を送信できることを指示した場合、ネットワーク装置は次のようなリソースで前記上りリンク伝送を受信し、即ち、前記少なくとも2つのリソースブロックセット及び前記少なくとも2つのリソースブロックセットの間のセル内ガードバンド中のリソースブロックと、前記指示情報により指示されるインターレース(interlace)リソースブロックとの共通集合である。
【0253】
また、例えば、前記端末装置がセル内ガードバンド(intra-cell guard band)で上りリンク伝送を送信でき、かつそれがセル内ガードバンド(intra-cell guard band)で上りリンク伝送を送信できることを指示した場合、ネットワーク装置は次のようなリソースで前記上りリンク伝送を受信し、即ち、前記少なくとも2つのリソースブロックセット及び前記少なくとも2つのリソースブロックセットの間のセル内ガードバンド中のリソースブロックと、前記指示情報により指示されるインターレース(interlace)リソースブロックとの共通集合である。
【0254】
また、例えば、該端末装置が、それがセル内ガードバンド(intra-cell guard band)で上りリンク伝送を送信できることを指示しない場合、ネットワーク装置は次のようなリソースで前記上りリンク伝送を受信し、即ち、前記指示情報により指示されるインターレース(interlace)リソースブロックと、前記少なくとも2つのリソースブロックセットにおけるリソースブロックとの共通集合である。
【0255】
そのうち、該端末装置が、それがセル内ガードバンド(intra-cell guard band)で上りリンク伝送を送信できることを指示しない場合とは、該端末装置がセル内ガードバンド(intra-cell guard band)で上りリンク伝送を送信できるが、それがセル内ガードバンド(intra-cell guard band)で上りリンク伝送を送信できることを指示しない場合、又は、該端末装置がセル内ガードバンド(intra-cell guard band)で上りリンク伝送を送信できず、かつそれがセル内ガードバンド(intra-cell guard band)で上りリンク伝送を送信できることを指示しない場合を指す。
【0256】
また、操作1702において、ネットワーク装置は、端末装置が上述の所定能力を有するか、又は、該端末装置が所定能力を有することを指示したかに基づいて、前記上りリンク伝送を受信するためのリソースを確定し、そして、該確定したリソース上で該上りリンク伝送を受信できる。しかし、該リソース確定操作は必須ではなく、操作1702では該リソース確定操作を有しなくても良い。
【0257】
第七側面の実施例によれば、端末装置の能力に基づいて上りリンク伝送を受信するためのリソースを確定できるため、データ伝送の信頼性及び効率を向上させることができる。
【0258】
<第八側面の実施例>
幾つかの場合、1つのUL BWPが1つのRB setの一部のみのRBを含む可能性がある(全部のRBを含まない)。
【0259】
図18Aは1つのUL BWPが1つのRB setの一部のRBを含むことを示す図である。
図18Aに示すように、1つのavtive UL BWPは複数の完全なRB setを含み、UL BWPは1つのRB setの一部のRBを含む。
【0260】
図18Bは1つのUL BWPが1つのRB setの一部のRBを含むことを示すもう1つの図である。
図18Bに示すように、1つのavtive UL BWPは1つのRB setの一部のRBを含み、UL BWPも1つのRB setの一部のRBを含む。
図18Bにおいて、ULキャリアはintra-cell guard bandが設定されない。
【0261】
図18Cは1つのUL BWPが1つのRB setの一部のRBを含むことを示すもう1つの図である。
図18Cに示すように、1つのavtive UL BWPは1つのRB setの一部のRBを含み、UL BWPも1つのRB setの一部のRBを含む。
図18Cにおいて、ULキャリアはintra-cell guard bandが設定されいる。
【0262】
図18A、
図18B、
図18Cによれば、同じper carrierのRB setについて、異なるUL BWPに実際に含まれる該per carrierのRB set中のRBは異なる可能性がある。
【0263】
このような場合、CBRAを考慮して、端末装置UEがランダムアクセスレスポンス(RAR)、又は、TC-RNTIによりスクランブルされる、下りリンク制御情報フォマード0_0を有する下りリンク制御情報を受信した後に、active UL BWPに含まれるRB set(per BWPの角度で、このRB set中のRBが対応するper carrierのRB setのRB以下である)に基づいて、PUSCHを送信するためのリソースを確定するときに、ネットワーク装置は該PUSCHを受信するためのリソースを一意に確定できない可能性がある。
【0264】
図18Dは端末装置が下りリンク制御情報を受信した後にactive UL BWPに含まれるRB setに基づいてPUSCHを送信するためのリソースを確定することを示す図である。
図18Dは端末装置がランダムアクセスレスポンスを受信した後にactive UL BWPに含まれるRB setに基づいてPUSCHを送信するためのリソースを確定することを示す図である。
【0265】
図18D及び
図18Eに示すように、UE1及びUE2が確定した、PUSCHを送信するためのリソースは異なる。CBRAにおいて、ネットワーク装置はどのUEがPUSCHを送信するかを知らないので、どの部分のリソースでPUSCHを受信するかを一意に確定できない。
【0266】
なお、
図18D及び
図18EはULキャリアにintra-cell guard bandが設定されない場合であり、また、ULキャリアにintra-cell guard bandが設定されている場合は同様である。
【0267】
本発明の実施例では上りリンク伝送方法が提供される。
【0268】
1)幾つかの実施例において、active UL BWPが1つのper carrierのRB setの一部のRBを含む場合、UEが確定する、前記上りリンク伝送を送信するためのリソースブロックは、指示情報を受信する前にUEがpreambleを送信するためのPRACHとマッピングされるリソースブロックと、指示情報により指示されるインターレース(interlace)リソースブロックとの共通集合である。
【0269】
図18Fは本発明の実施例における上りリンク伝送方法を示す意図である。
図18Fに示すように、上述の方法1)を採用してUE1及びUE2が確定したリソースは同じであり、ネットワーク装置はどのUEがPUSCHを送信するかを把握できない場合でも、どの部分のリソースでPUSCHを受信するかを一意に確定できるため、PUSCHを成功裏に受信し、他のUEを適切にスケジューリングできる。
【0270】
2)幾つかの実施例において、active UL BWPが1つのper carrierのRB setの一部のRBを含む場合、active UL BWPがinitial UL BWPと完全にオーバーラップしているときに、UEが確定する、前記上りリンク伝送を送信するのためのリソースブロックは、initial UL BWP中のリソースブロックと、指示情報により指示されるインターレース(interlace)リソースブロックとの共通集合である。
【0271】
3)幾つかの実施例において、active UL BWPが1つのper carrierのRB setの一部のRBを含む場合、active UL BWPがinitial UL BWPと完全にオーバーラップしないときに、UEが確定する、前記上りリンク伝送を送信するのリソースブロックは、指示情報を受信する前にUEがpreambleを送信するためのPRACHとマッピングされるリソースブロックと、指示情報により指示されるインターレース(interlace)リソースブロックとの共通集合である。
【0272】
図18Gは本発明の実施例における上りリンク伝送方法を示すもう1つの図である。
図18Gに示すように、上述の方法3)を採用してUE1及びUE2が確定したリソースは同じであり、基地局はどのUEがPUSCHを送信するかを知らない場合でも、どの部分のリソースでPUSCHを受信するかを一意に確定できるため、PUSCHを成功裏に受信し、他のUEを適切にスケジューリングできる。
【0273】
上述の指示情報はランダムアクセスレスポンス(RAR)、又はTC-RNTIによりスクランブルされる、下りリンク制御情報フォマード0_0を有する下りリンク制御情報である。
【0274】
<第九側面の実施例>
本発明の実施例では上りリンク伝送装置が提供される。該装置は例えば、端末装置であっても良く、端末装置に設置される1つ又は複数の部品又はアセンブリであっても良い。なお、本発明の実施例では第一乃至第六側面、第八側面の実施例と同じ内容の記載が省略される。
【0275】
図19は本発明の実施例における上りリンク伝送装置を示す図であり、
図19に示すように、上りリンク伝送装置1900は次のようなものを含む。
【0276】
受信ユニット1901:上りリンク帯域幅パートの設定情報を受信し、前記上りリンク帯域幅パートの設定情報は、前記上りリンク帯域幅パートが少なくとも2つのリソースブロックセットを含むことを指示し;及び
処理ユニット1902:前記上りリンク帯域幅パートに対応する下りリンク帯域幅パート上で、上りリンク伝送をスケジューリングするための、リソースブロックセットを指示するための指示域を含まない第一指示情報をモニタリングしない又は受信しない。
【0277】
幾つかの実施例において、前記上りリンク帯域幅パートは対応する前記下りリンク帯域幅パートと同じ標識を有し;前記第一指示情報は下りリンク制御情報フォマード0_0を有する下りリンク制御情報、又は下りリンク制御情報フォマード0_2を有する下りリンク制御情報、又はランダムアクセスプロシージャにおけるランダムアクセスレスポンスを含む。
【0278】
幾つかの実施例において、端末装置は、前記上りリンク帯域幅パートに対応する前記下りリンク帯域幅パート上で前記第一指示情報をモニタリング又は受信することを設定するように期待せず、又は、そのことを設定しないと確定する。
【0279】
幾つかの実施例において、処理ユニット1902はさらに次のように用いられ、即ち、前記上りリンク帯域幅パートに対応する前記下りリンク帯域幅パート上で、下りリンク伝送をスケジューリングするための第二指示情報をモニタリングせず又は受信せず、前記第二指示情報は下りリンク制御情報フォマード1_0を有する下りリンク制御情報を含む。
【0280】
幾つかの実施例において、処理ユニット1902はさらに次のように用いられ、即ち、前記上りリンク帯域幅パート上で競合ベースのランダムアクセスの物理ランダムアクセスチャネルを送信せず;又は、前記上りリンク帯域幅パート上で波束失敗回復用以外の物理ランダムアクセスチャネルを送信せず;又は、前記上りリンク帯域幅パート上で物理ランダムアクセスチャネルを送信しない。
【0281】
幾つかの実施例において、前記上りリンク帯域幅パート設定情報は、競合ベースのランダムアクセスの物理ランダムアクセスチャネル設定を指示するための情報を含まず;又は、前記上りリンク帯域幅パート設定情報は、波束失敗回復用以外の物理ランダムアクセスチャネル設定を指示するための情報を含まず;又は、前記上りリンク帯域幅パート設定情報は、物理ランダムアクセスチャネル設定を指示するための情報を含まない。
【0282】
幾つかの実施例において、受信ユニット1901はさらに次のように用いられ、即ち、前記下りリンク帯域幅パートの設定情報を受信し、前記下りリンク帯域幅パートの設定情報は前記端末装置が前記第一指示情報をモニタリング又は受信するように指示するための設定情報を含まず、及び/又は、前記端末装置が第二指示情報をモニタリング又は受信するように指示するための設定情報を含まない。
【0283】
幾つかの実施例において、
図19に示すように、上りリンク伝送装置1900はさらに送信ユニット1903を含む。受信ユニット1901はさらに次のように用いられ、即ち、リソースブロックセットを指示するための指示域を含まない指示情報を受信し、前記指示情報は少なくとも2つのリソースブロックセットを含む上りリンク帯域幅パート上での上りリンク伝送をスケジューリングし;送信ユニット1903は事前定義又は事前設定される少なくとも1つのリソースブロックセット上で前記上りリンク伝送を送信する。
【0284】
幾つかの実施例において、前記指示情報は下りリンク制御情報フォマード0_0を有する下りリンク制御情報を含み、そのうち、前記下りリンク制御情報はC-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTI又はTC-RNTIによりスクランブルされ;又は、前記指示情報はランダムアクセスプロシージャにおけるランダムアクセスレスポンスを含む。
【0285】
幾つかの実施例において、前記少なくとも1つのリソースブロックセットは事前定義され、前記事前定義されるリソースブロックセットは、
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、前記指示情報を送信する周波数領域リソースの所在する下りリンクリソースブロックセットと関連付けられる上りリンクリソースブロックセット;
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、前記指示情報を送信する周波数領域リソースに対応する上りリンクリソースブロックセット;
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、リソースブロックセットの索引値が最小のリソースブロックセット;
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、周波数領域の位置が最低のリソースブロックセット;
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、周波数領域の位置が最高のリソースブロックセット;
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、初期上りリンク帯域幅パートとオーバーラップしたリソースブロックセット;
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、初期上りリンク帯域幅パートに含まれる一部又は全部のリソースブロックセットとオーバーラップしたリソースブロックセット;
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、一部又は全部のリソースブロックセット;及び
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、前記上りリンク伝送に対応するランダムアクセスプリアンブルシーケンスを送信するためのリソースブロックセット、のうちの少なくとも1つを含む。
【0286】
幾つかの実施例において、前記少なくとも1つのリソースブロックセットは上位層シグナリングにより設定され;前記上位層シグナリングは上りリンクリソースブロックセットと下りリンクリソースブロックセットの間の関連付け関係を設定し、又は、前記上位層シグナリングは前記指示情報によりスケジューリングされる上りリンクリソースブロックセットを設定する。
【0287】
幾つかの実施例において、受信ユニット1901は前記端末装置が上りリンク伝送を送信するようにスケジューリングするための指示情報を受信する。処理ユニット1902は前記指示情報の受信時のアクティブな上りリンク帯域幅パートのサブキャリア間隔及び/又はそれに含まれるリソースブロックセット数に基づいて周波数領域リソース割り当てビット数を確定し;又は、前記上りリンク伝送の所在するキャリア又は前記アクティブな上りリンク帯域幅パートのサブキャリア間隔、及び/又は前記上りリンク伝送の所在するキャリアに含まれるリソースブロックセット数に基づいて周波数領域リソース割り当てビット数を確定し;又は、設定される少なくとも1つの上りリンク帯域幅パートのうちの1つの特定の上りリンク帯域幅パートのサブキャリア間隔(SCS)及び/又はそれに含まれるリソースブロックセット数に基づいて周波数領域リソース割り当て(FRDA)ビット数を確定する。
【0288】
幾つかの実施例において、端末装置がインターレース周波数領域リソースを使用して前記上りリンク伝送を送信するように設定される場合、前記指示情報は帯域幅パートを指示するための指示域を含まず;又は、前記指示情報は帯域幅パートを指示するための指示域を含み、かつ前記端末装置は前記指示情報に含まれる、帯域幅パートを指示するための指示域を無視する。
【0289】
幾つかの実施例において、前記指示情報は帯域幅パートを指示するための指示域を含み、また、前記指示域は前記アクティブな上りリンク帯域幅パート即ち第一上りリンク帯域幅パートとは異なる第二上りリンク帯域幅パートを指示する。
【0290】
幾つかの実施例において、端末装置がインターレース周波数領域リソースを使用して前記上りリンク伝送を送信するように設定される場合、前記端末装置は前記第一上りリンク帯域幅パートのサブキャリア間隔と前記第二上りリンク帯域幅パートのサブキャリア間隔が同じであることを期待し又は確定する。
【0291】
幾つかの実施例において、前記端末装置はさらに、前記第一上りリンク帯域幅パート上のリソースブロックセットの数と前記第二上りリンク帯域幅パート上のリソースブロックセットの数が同じであることを期待し又は確定する。
【0292】
幾つかの実施例において、前記端末装置は前記指示情報においてリソースブロックセットを指示するための指示域を無視する。
【0293】
幾つかの実施例において、処理ユニット1902はさらに次のように用いられ、即ち、前記第一上りリンク帯域幅パート及び前記第二上りリンク帯域幅パートのサブキャリア間隔及び/又はそれらに含まれるリソースブロックセット数に基づいて、前記第二上りリンク帯域幅パート上の前記上りリンク伝送を送信するための周波数領域リソースを確定する。
【0294】
幾つかの実施例において、受信ユニット1901は上りリンクキャリアのガードバンド及び/又はリソースブロックセットを指示するための第一設定情報を受信し;及び、処理ユニット1902は前記ガードバンドの開始リソースブロックの周波数領域の位置及び/又は終了リソースブロックの周波数領域の位置に基づいて前記上りリンクキャリア上のリソースブロックセットに含まれるリソースブロックを確定する。
【0295】
幾つかの実施例において、処理ユニット1902はさらに次のように用いられ、即ち、前記第一設定情報によりガードバンドが無いと指示される場合、前記上りリンクキャリアのリソースブロックセットに含まれるリソースブロックが事前定義されると確定す。
【0296】
幾つかの実施例において、前記第一設定情報はガードバンドの開始リソースブロックの周波数領域の位置及び/又は終了リソースブロックの周波数領域の位置を指示するための情報を含み、そのうち、前記情報が指示するガードバンドの開始リソースブロックの周波数領域の位置は前記ガードバンドの終了リソースブロックの周波数領域の位置よりも高く又はそれに等しい。
【0297】
幾つかの実施例において、開始共通リソースブロック索引は終了共通リソースブロック索引プラス1に等しい。
【0298】
幾つかの実施例において、受信ユニット1901はさらに次のように用いられ、即ち、前記上りリンクキャリアのリソースブロックセットを指示するための第二設定情報を受信する。
【0299】
幾つかの実施例において、受信ユニット1901はさらに次のように用いられ、即ち、前記上りリンクキャリアのUL BWPの第三設定情報を受信し;前記第一設定情報によりガードバンドがないと指示されるときに、前記第三設定情報は前記端末装置がインターレース周波数領域リソースを用いて上りリンク伝送を送信するように指示するための情報を含まず;又は、前記第三設定情報に前記端末装置がインターレース周波数領域リソースを用いて上りリンク伝送を送信するように指示するための情報が含まれるときに、前記第一設定情報はガードバンドがないことを指示しない。
【0300】
幾つかの実施例において、受信ユニット501は端末装置が上りリンク伝送を送信するためのリソースを指示するための指示情報を受信し;送信ユニット1902は下りリンクキャリアがガードバンドを有しないように設定される場合、1つの下りリンク帯域幅パート帯域幅パート(DL BWP)における所定数のリソースブロックを1つの事前定義又は事前設定されるリソースブロックセットとし、そして、該事前定義又は事前設定されるリソースブロックセット上で前記上りリンク伝送を送信する。
【0301】
幾つかの実施例において、受信ユニット1901は上りリンク伝送をスケジューリングするための指示情報を受信し、前記指示情報はリソースブロックセット(RB set)を指示するための指示域を含み、前記指示情報は少なくとも2つのリソースブロックセット(RB set)を指示しており;送信ユニット1902は前記指示情報に基づいて前記上りリンク伝送を送信するためのリソースブロックを確定し、前記送信ユニット1902はさらに、確定したリソースブロック上で前記上りリンク伝送を送信する。
【0302】
例えば、前記端末装置が、それがセル内ガードバンド(intra-cell guard band)で上りリンク伝送を送信できることを指示した場合、前記送信ユニットが確定する、前記上りリンク伝送を送信するためのリソースブロックは、前記少なくとも2つのリソースブロックセット及び前記少なくとも2つのリソースブロックセットの間のセル内ガードバンド中のリソースブロックと、前記指示情報指示のインターレース(interlace)リソースブロックとの共通集合である。また、例えば、前記端末装置が、それがセル内ガードバンド(intra-cell guard band)で上りリンク伝送を送信できることを指示しない場合、前記送信ユニットが確定する、前記上りリンク伝送を送信するためのリソースブロックは、前記指示情報指示のインターレース(interlace)リソースブロックと、前記少なくとも2つのリソースブロックセットにおけるリソースブロックとの共通集合である。
【0303】
なお、以上、本発明に関する各部品又はモジュールのみについて説明したが、本発明はこれらに限定されない。上りリンク伝送装置1900はさらに他の部品又はモジュールを含んでも良いが、これらの部品又はモジュールの具体的な内容については関連技術を参照できる。
【0304】
また、便宜のため、
図19では各部品又はモジュール間の接続関係又は信号方向のみを示しているが、当業者が理解すべきは、バス接続などの各種の関連技術を採用しても良いということである。また、上述の各部品又はモジュールは例えば、処理器、記憶器、送信機、受信機などのハードウェアにより実現され得るが、本発明の実施はこれにより限定されない。
【0305】
上述の各実施例は本発明の実施例を例示的に説明するためのものに過ぎず、本発明はこれに限定されない。さらに、上述の各実施例をもとに適切な変形などを行うことができる。例えば、上述の各実施例を単独で使用しても良く、又は、上述の各実施例のうちの複数を組み合わせて使用しても良い。
【0306】
上述の実施例から分かるように、端末装置が上りリンク伝送のためのリソースを確定することをサポートできるため、該上りリンク伝送を正確に送受信できる。
【0307】
<第十側面の実施例>
本発明の実施例では通信システムがさらに提供され、これについては
図1を参照でき、また、ここでは第一側面乃至第九側面の実施例と同じ内容の記載が省略される。
【0308】
幾つかの実施例において、通信システム100は次のようなものを含んでも良い。
【0309】
端末装置102:第九側面の実施例に記載の上りリンク伝送装置1900を含む。
【0310】
本発明の実施例ではネットワーク装置が提供され、それは例えば、基地局であっても良いが、本発明はこれに限定されず、他のネットワーク装置であっても良い。
【0311】
図20は本発明の実施例におけるネットワーク装置の構成図である。
図20に示すように、ネットワーク装置2000は処理器2010(例えば、中央処理器CPU)及び記憶器2020を含んでも良く、記憶器2020は処理器2010に接続される。そのうち、該記憶器2020は各種のデータを記憶でき、また、情報処理用のプログラム2030をさらに記憶でき、かつ処理器2010の制御下で該プログラム2030を実行できる。
【0312】
例えば、処理器2010はプログラムを実行して第一乃至第六側面の実施例に記載の上りリンク伝送方法を実現するように構成され得る。例えば、処理器2010は次のような制御を行うように構成されても良く、即ち、端末装置に設定情報及び/又は指示情報を送信する。また、処理器2010はプログラムを実行して第七側面の実施例に記載の上りリンク伝送受信方法を実現するように構成されても良い。
【0313】
また、ネットワーク装置2000は上りリンク伝送受信装置を含んでも良く、該上りリンク伝送受信装置は第一送信ユニット及び第一受信ユニットを含み得る。そのうち、該第一送信ユニットは上りリンク伝送をスケジューリングするための指示情報を送信し、前記指示情報はリソースブロックセット(RB set)を指示するための指示域を含み、前記指示情報は少なくとも2つのリソースブロックセット(RB set)を指示しており;該第一受信ユニットは端末装置が、該端末装置がセル内ガードバンド(intra-cell guard band)で上りリンク伝送を送信できることを指示したかに基づいて、前記上りリンク伝送を受信する。
【0314】
また、
図20に示すように、ネットワーク装置2000はさらに、送受信機2040、アンテナ2050などを含んでも良く、そのうち、これらの部品の機能は従来技術と類似したので、ここではその詳しい説明を省略する。なお、ネットワーク装置2000は
図20におけるすべての部品を含む必要がない。また、ネットワーク装置2000はさらに
図20に無いものを含んでも良いが、これについては従来技術を参照できる。
【0315】
本発明の実施例では端末装置がさらに提供されるが、本発明はこれに限定されず、他の装置であっても良い。
【0316】
図21は本発明の実施例における端末装置を示す図である。
図21に示すように、該端末装置2100は処理器2110及び記憶器2120を含み得る。記憶器2120はデータ及びプログラムを記憶しており、また、処理器2110に接続される。なお、該図は例示に過ぎず、他の類型の構造を用いて該構造に対して補充や代替を行うことで電気通信機能又は他の機能を実現することもできる。
【0317】
例えば、処理器2110はプログラムを実行して第一側面の実施例に記載の上りリンク伝送方法を実現するように構成されても良い。例えば、処理器2110は次のような制御を行うように構成されても良く、即ち、上りリンク帯域幅パート(UL BWP)の設定情報を受信し、前記上りリンク帯域幅パート(UL BWP)の設定情報は前記上りリンク帯域幅パートが少なくとも2つのリソースブロックセット(RB set)を含むことを指示し;前記上りリンク帯域幅パートに対応する下りリンク帯域幅パート上で、上りリンク伝送をスケジューリングするための、リソースブロックセットを指示するための指示域を含まない第一指示情報をモニタリング又は受信しない。
【0318】
例えば、処理器2110はプログラムを実行して第二側面の実施例に記載の上りリンク伝送方法を実現するように構成されても良い。処理器2110は次のような制御を行うように構成されても良く、即ち、リソースブロックセットを指示するための指示域を含まない指示情報を受信し、前記指示情報は少なくとも2つのリソースブロックセット(RB set)を含む上りリンク帯域幅パート(UL BWP)上での上りリンク伝送をスケジューリングし;及び、事前定義又は事前設定される少なくとも1つのリソースブロックセット上で前記上りリンク伝送を送信する。
【0319】
あるいは、処理器2110は次のような制御を行うように構成されても良く、即ち、前記端末装置が上りリンク伝送を送信するようにスケジューリングするための指示情報を受信し、前記指示情報はリソースブロックセットを指示するための指示域を含み、かつ前記指示情報は下りリンク制御情報フォマード0_0を有する下りリンク制御情報、又は、下りリンク制御情報フォマード0_2を有する下りリンク制御情報、又はランダムアクセスレスポンス(RAR)を含み;及び、前記指示域により指示される少なくとも1つのリソースブロックセット上で前記上りリンク伝送を送信する。
【0320】
また、例えば、処理器2110はプログラムを実行して第三側面の実施例に記載の上りリンク伝送方法を実現するように構成されても良い。例えば、処理器2110は次のような制御を行うように構成されても良く、即ち、前記端末装置が上りリンク伝送を送信するようにスケジューリングするための指示情報を受信し;前記指示情報の受信時のアクティブな上りリンク帯域幅パートのサブキャリア間隔(SCS)及び/又はそれに含まれるリソースブロックセット数に基づいて周波数領域リソース割り当て(FRDA)ビット数を確定し;又は、前記上りリンク伝送の所在するキャリア又は前記アクティブな上りリンク帯域幅パートのサブキャリア間隔、及び/又は前記上りリンク伝送の所在するキャリアに含まれるリソースブロックセット数に基づいて周波数領域リソース割り当てビット数を確定し;又は、設定される少なくとも1つの上りリンク帯域幅パートのうちの1つの特定の上りリンク帯域幅パートのサブキャリア間隔(SCS)及び/又はそれに含まれるリソースブロックセット数に基づいて周波数領域リソース割り当て(FRDA)ビット数を確定する。
【0321】
また、例えば、処理器2110はプログラムを実行して第四側面の実施例に記載の上りリンク伝送方法を実現するように構成されても良い。例えば、処理器2110は次のような制御を行うように構成されても良く、即ち、上りリンクキャリアのガードバンド(guard-band)及び/又はリソースブロックセット(RB set)を指示するための第一設定情報を受信し;及び、前記ガードバンドの開始リソースブロックの周波数領域の位置(例えば、CRB索引)及び/又は終了リソースブロックの周波数領域の位置に基づいて前記上りリンクキャリア上のリソースブロックセットに含まれるリソースブロックを確定する。
【0322】
あるいは、処理器2110は次のような制御を行うように構成されても良く、即ち、ガードバンド(guard band)がないと指示される場合、前記端末装置が上りリンク伝送を送信するようにスケジューリングするための指示情報を受信し、そのうち、前記指示情報はリソースブロックセットを指示するための指示域を含まない。
【0323】
また、例えば、処理器2110はプログラムを実行して第五側面の実施例に記載の上りリンク伝送方法を実現するように構成されても良い。例えば、処理器2110は次のような制御を行うように構成されても良く、即ち、端末装置に上りリンク伝送を送信するためのリソースを指示するための指示情報を受信し;及び、下りリンクキャリアがガードバンドを有しないように設定される場合、1つの下りリンク帯域幅パート帯域幅パート(DL BWP)における所定数のリソースブロックを1つの事前定義又は事前設定されるリソースブロックセットとし、そして、該事前定義又は事前設定されるリソースブロックセット上で前記上りリンク伝送を送信する。
【0324】
また、例えば、処理器2110はプログラムを実行して第六側面の実施例に記載の上りリンク伝送方法を実現するように構成されても良い。例えば、処理器2110は次のような制御を行うように構成されても良く、即ち、上りリンク伝送をスケジューリングするための指示情報を受信し、前記指示情報はリソースブロックセット(RB set)を指示するための指示域を含み、前記指示情報は少なくとも2つのリソースブロックセット(RB set)を指示しており;及び、前記指示情報に基づいて前記上りリンク伝送を送信するためのリソースブロックを確定し、前記送信ユニットはさらに、確定したリソースブロック上で前記上りリンク伝送を送信する。
【0325】
図21に示すように、該端末装置2100はさらに、通信モジュール2130、入力ユニット2140、表示器2150、電源2160などを含んでも良い。そのうち、これらの部品の機能は従来技術と類似したので、ここではその詳しい説明を省略する。なお、端末装置2100は
図21に示すすべての部品を含む必要がない。また、端末装置2100はさらに、
図21に無い部品を含んでも良いが、これについては従来技術を参照できる。
【0326】
本発明の実施例ではさらにコンピュータプログラムが提供され、そのうち、端末装置中で前記プログラムを実行するときに、前記プログラムは前記端末装置に、第一乃至第四側面の実施例に記載の上りリンク伝送方法を実行させる。
【0327】
本発明の実施例ではさらに、コンピュータプログラムを記憶している記憶媒体が提供され、そのうち、前記コンピュータプログラムは端末装置に、第一乃至第四側面の実施例に記載の上りリンク伝送方法を実行させる。
【0328】
また、上述の装置及び方法は、ソフトウェア又はハードウェアにより実現されても良く、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実現されても良い。本発明はさらに、下記のようなコンピュータ読み取り可能なプログラムに関し、即ち、該プログラムは、ロジック部品により実行されるときに、該ロジック部品に上述の装置又は構成部品を実現させ、又は、該ロジック部品に上述の各種の方法又はステップを実現させる。ロジック部品は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)、マイクロプロセッサ、コンピュータに用いる処理器などであっても良い。本発明はさらに、上述のプログラムを記憶した記憶媒体、例えば、ハードディスク、磁気ディスク、光ハードディスク、DVD、フラッシュメモリなどにも関する。
【0329】
さらに、図面に記載された機能ブロックのうちの1つ又は複数の組み合わせ及び/又は機能ブロックの1つ又は複数の組み合わせは、本明細書に記載の機能を実行するための汎用処理器、デジタル信号処理器(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラム可能な論理部品、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理部品、ディスクリートハードウェアアセンブリ又は他の任意の適切な組み合わせとして実現されても良い。また、図面に記載の機能ブロックのうちの1つ又は複数の組み合わせ及び/又は機能ブロックの1つ又は複数の組み合わせは、さらに、計算装置の組み合わせ、例えば、DSP及びマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPと通信により接続される1つ又は複数のマイクロプロセッサ又は他の任意の構成の組み合わせとして構成されても良い。
【0330】
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこのような実施例に限定されず、本発明の趣旨を離脱しない限り、本発明に対するあらゆる変更は本発明の技術的範囲に属する。
【0331】
また、上述の実施例などに関し、さらに以下のような付記を開示する。
【0332】
(付記1)
上りリンク伝送方法であって、
端末装置が上りリンク帯域幅パート(UL BWP)の設定情報を受信し、前記上りリンク帯域幅パートの設定情報は前記上りリンク帯域幅パートが少なくとも2つのリソースブロックセット(RB set)を含むことを指示し;及び
前記上りリンク帯域幅パートに対応する下りリンク帯域幅パート(DL BWP)上で、上りリンク伝送をスケジューリングするための、リソースブロックセットを指示するための指示域を含まない第一指示情報をモニタリングしない又は受信しないことを含む、方法。
【0333】
(付記2)
付記1に記載の方法であって、
前記上りリンク帯域幅パートは対応する前記下りリンク帯域幅パートと同じ標識(ID)を有する、方法。
【0334】
(付記3)
付記1又は2に記載の方法であって、
前記第一指示情報は下りリンク制御情報フォマード0_0を有する下りリンク制御情報、又は下りリンク制御情報フォマード0_2を有する下りリンク制御情報、又はランダムアクセスプロシージャにおけるランダムアクセスレスポンス(RAR)を含む、方法。
【0335】
(付記4)
付記1乃至3のうちの何れか1項に記載の方法であって、さらに、
前記端末装置が前記上りリンク帯域幅パートに対応する前記下りリンク帯域幅パート上で前記第一指示情報をモニタリング又は受信することを設定するように期待せず、又は、そのことを設定しないと確定することを含む、方法。
【0336】
(付記5)
付記1乃至4のうちの何れか1項に記載の方法であって、さらに、
前記端末装置が前記上りリンク帯域幅パートに対応する前記下りリンク帯域幅パート上で、下りリンク伝送をスケジューリングするための第二指示情報をモニタリングしない又は受信しないことを含む、方法。
【0337】
(付記6)
付記5に記載の方法であって、
前記第二指示情報は下りリンク制御情報フォマード1_0を有する下りリンク制御情報を含む、方法。
【0338】
(付記7)
付記1乃至6のうちの何れか1項に記載の方法であって、さらに、
前記端末装置が前記上りリンク帯域幅パート上で競合ベースのランダムアクセス(CBRA)の物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)を送信せず;又は
前記端末装置が前記上りリンク帯域幅パート上で波束失敗回復(BFR)用以外の物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)を送信せず;又は
前記端末装置が前記上りリンク帯域幅パート上で物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)を送信しないことを含む、方法。
【0339】
(付記8)
付記7に記載の方法であって、
前記上りリンク帯域幅パート設定情報は競合ベースのランダムアクセス(CBRA)の物理ランダムアクセスチャネル設定を指示するための情報を含まず;又は
前記上りリンク帯域幅パート設定情報は波束失敗回復用以外の物理ランダムアクセスチャネル設定を指示するための情報を含まず;又は
前記上りリンク帯域幅パート設定情報は物理ランダムアクセスチャネル設定を指示するための情報を含まない、方法。
【0340】
(付記9)
付記1乃至8のうちの何れか1項に記載の方法であって、さらに、
前記端末装置が前記下りリンク帯域幅パート(DL BWP)の設定情報を受信することを含み、前記下りリンク帯域幅パートの設定情報は前記端末装置が前記第一指示情報をモニタリング又は受信することを指示するための設定情報を含まず、及び/又は、前記端末装置が第二指示情報をモニタリング又は受信することを指示するための設定情報を含まない、方法。
【0341】
(付記10)
上りリンク伝送方法であって、
端末装置がリソースブロックセットを指示するための指示域を含まない指示情報を受信し、前記指示情報は少なくとも2つのリソースブロックセット(RB set)を含む上りリンク帯域幅パート(UL BWP)上での上りリンク伝送をスケジューリングし;及び
事前定義又は事前設定される少なくとも1つのリソースブロックセット上で前記上りリンク伝送を送信することを含む、方法。
【0342】
(付記11)
付記10に記載の方法であって、
前記指示情報は下りリンク制御情報フォマード0_0を有する下りリンク制御情報を含む、方法。
【0343】
(付記12)
付記11に記載の方法であって、
前記下りリンク制御情報はC-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTI又はTC-RNTIによりスクランブルされる、方法。
【0344】
(付記13)
付記10乃至12のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記少なくとも1つのリソースブロックセットは事前定義され、前記事前定義されるリソースブロックセットは、
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、前記指示情報を送信する周波数領域リソースの所在する下りリンクリソースブロックセットと関連付けられる上りリンクリソースブロックセット;
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、前記指示情報を送信する周波数領域リソースに対応する上りリンクリソースブロックセット;
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、リソースブロックセットの索引値が最小のリソースブロックセット;
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、周波数領域の位置が最低のリソースブロックセット;
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、周波数領域の位置が最高のリソースブロックセット;
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、初期上りリンク帯域幅パートとオーバーラップしているリソースブロックセット;
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、初期上りリンク帯域幅パートに含まれる一部又は全部のリソースブロックセットとオーバーラップしているリソースブロックセット;及び
前記少なくとも2つのリソースブロックセットにうち、一部又は全部のリソースブロックセット、のうちの少なくとも1つを含む、方法。
【0345】
(付記14)
付記10乃至12のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記少なくとも1つのリソースブロックセットは上位層シグナリングにより設定又は指示され、前記上位層シグナリングは上りリンクリソースブロックセットと下りリンクリソースブロックセットとの間の関連付け関係を設定し、又は、前記上位層シグナリングは前記指示情報によりスケジューリングされる上りリンクリソースブロックセットを設定する、方法。
【0346】
(付記15)
付記10に記載の方法であって、
前記指示情報はランダムアクセスプロシージャにおけるランダムアクセスレスポンス(RAR)、又は、TC-RNTIによりスクランブルされる、下りリンク制御情報フォマード0_0を有する下りリンク制御情報を含む、方法。
【0347】
(付記16)
付記15に記載の方法であって、
前記少なくとも1つのリソースブロックセットは事前定義され、前記事前定義されるリソースブロックセットは、
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、前記指示情報を送信する周波数領域リソースの所在する下りリンクリソースブロックセットと関連付けられる上りリンクリソースブロックセット;
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、前記指示情報を送信する周波数領域リソースに対応する上りリンクリソースブロックセット;
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、初期上りリンク帯域幅パートとオーバーラップしているリソースブロックセット;
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、初期上りリンク帯域幅パートに含まれる一部又は全部のリソースブロックセットとオーバーラップしているリソースブロックセット;
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、一部又は全部のリソースブロックセット;及び
前記少なくとも2つのリソースブロックセットのうち、前記上りリンク伝送に対応するランダムアクセスプリアンブルシーケンスを送信するためのリソースブロックセット、のうちの少なくとも1つを含む、方法。
【0348】
(付記17)
付記15に記載の方法であって、
前記少なくとも1つのリソースブロックセットは上位層シグナリングにより設定又は指示され、前記上位層シグナリングは上りリンクリソースブロックセットと下りリンクリソースブロックセットとの間の関連付け関係を設定し、又は、前記上位層シグナリングは前記指示情報によりスケジューリングされる上りリンクリソースブロックセットを設定する、方法
(付記18)
上りリンク伝送方法であって、
端末装置が、該端末装置が上りリンク伝送を送信するようにスケジューリングするための指示情報を受信し、前記指示情報はリソースブロックセットを指示するための指示域を含み、前記指示情報は下りリンク制御情報フォマード0_0を有する下りリンク制御情報、又は、下りリンク制御情報フォマード0_2を有する下りリンク制御情報、又はランダムアクセスレスポンス(RAR)であり;及び
前記端末装置が前記指示域指示の少なくとも1つのリソースブロックセット上で前記上りリンク伝送を送信することを含む、方法。
【0349】
(付記19)
上りリンク伝送方法であって、
端末装置が、該端末装置が上りリンク伝送を送信するようにスケジューリングするための指示情報を受信し;及び
前記指示情報の受信時のアクティブな上りリンク帯域幅パートのサブキャリア間隔(SCS)及び/又はそれに含まれるリソースブロックセット数に基づいて、周波数領域リソース割り当て(FRDA)ビット数を確定し、又は、前記上りリンク伝送の所在するキャリア又は前記アクティブな上りリンク帯域幅パートのサブキャリア間隔、及び/又は前記上りリンク伝送の所在するキャリアに含まれるリソースブロックセット数に基づいて、周波数領域リソース割り当てビット数を確定し、又は、設定される少なくとも1つの上りリンク帯域幅パートのうちの1つの特定の上りリンク帯域幅パートのサブキャリア間隔(SCS)及び/又はそれに含まれるリソースブロックセット数に基づいて、周波数領域リソース割り当て(FRDA)ビット数を確定することを含む、方法。
【0350】
(付記20)
付記19に記載の方法であって、
前記指示情報は下りリンク制御情報フォマード0_1を有する下りリンク制御情報、下りリンク制御情報フォマード0_2を有する下りリンク制御情報、下りリンク制御情報フォマード0_0を有する下りリンク制御情報、又はランダムアクセスプロシージャにおけるランダムアクセスレスポンス(RAR)を含む、方法。
【0351】
(付記21)
付記19に記載の方法であって、
前記端末装置がインターレース(interlace)周波数領域リソースを用いて前記上りリンク伝送を送信するように設定される場合、前記指示情報は帯域幅パートを指示するための指示域を含まず、又は、前記指示情報は帯域幅パートを指示するための指示域を含み、かつ前記端末装置は前記指示情報に含まれる、帯域幅パートを指示するための指示域を無視する、方法。
【0352】
(付記22)
付記19に記載の方法であって、
前記指示情報は帯域幅パートを指示するための指示域を含み、前記指示域は前記アクティブな上りリンク帯域幅パート即ち第一上りリンク帯域幅パートとは異なる第二上りリンク帯域幅パートを指示する、方法。
【0353】
(付記23)
付記22に記載の方法であって、さらに、
前記端末装置がインターレース(interlace)周波数領域リソースを用いて前記上りリンク伝送を送信するように設定される場合、前記端末装置は前記第一上りリンク帯域幅パートのサブキャリア間隔(SCS)と前記第二上りリンク帯域幅パートのサブキャリア間隔が同じであることを期待又は確定することを含む、方法。
【0354】
(付記24)
付記23に記載の方法であって、さらに、
前記端末装置はさらに、前記第一上りリンク帯域幅パート上のリソースブロックセットの数と前記第二上りリンク帯域幅パート上のリソースブロックセットの数が同じであることを期待又は確定することを含む、方法。
【0355】
(付記25)
付記22に記載の方法であって、さらに、
前記端末装置が前記指示情報においてリソースブロックセットを指示するための指示域を無視することを含む、方法。
【0356】
(付記26)
付記22に記載の方法であって、さらに、
前記端末装置が前記第一上りリンク帯域幅パート及び前記第二上りリンク帯域幅パートのサブキャリア間隔及び/又はそれらに含まれるリソースブロックセット数に基づいて、前記第二上りリンク帯域幅パート上の前記上りリンク伝送を送信するための周波数領域リソースを確定することを含む、方法。
【0357】
(付記27)
付記26に記載の方法であって、
前記端末装置は前記第一上りリンク帯域幅パートの実際FRDAビット数及び前記第二上りリンク帯域幅パートの仮定FRDAビット数を確定し;及び、前記実際FRDAビット数及び前記仮定FRDAビット数に基づいて、前記第二上りリンク帯域幅パート上の前記上りリンク伝送を送信するための周波数領域リソースを確定する、方法。
【0358】
(付記28)
付記22に記載の方法であって、
前記端末装置は前記指示情報のFRDA指示域中の、リソースブロックセットを指示するための少なくとも1つのビットを用いてインターレース周波数リソースを指示し、前記指示情報のFRDA指示域中の、インターレース周波数リソースを指示するための少なくとも1つのビットを用いてリソースブロックセットを指示する、方法。
【0359】
(付記29)
付記28に記載の方法であって、
前記端末装置は前記指示情報のFRDA指示域中の少なくとも1つのビットを無視する、方法。
【0360】
(付記30)
付記26乃至29のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記指示情報のFRDA指示域中のmin(X1+Y1,X2+Y2)ビットが前記第二上りリンク帯域幅パート上の周波数領域リソースを指示するために用いられ、そのうち、min()は比較的小さい値をとる操作を表し、X1及びY1は前記第一上りリンク帯域幅パートの実際FRDAビット数であり、X2及びY2は前記第二上りリンク帯域幅パートの仮定FRDAビット数である、方法。
【0361】
(付記31)
付記30に記載の方法であって、
min(X1+Y1,X2)の最低有効位(LSB、Least significant bit)がインターレース周波数領域リソースを指示するために用いられ、min(X1+Y1-min(X1+Y1,X2)、Y2)の最高有効位(MSB、Most significant bit)がリソースブロックセットを指示するために用いられる、方法。
【0362】
(付記32)
付記31に記載の方法であって、
X1+Y1<X2の場合、min(X1+Y1,X2)のLSBが指示できるインターレース周波数領域リソースは前記第二上りリンク帯域幅パートに対応する事前定義の前の2^min(X1+Y1,X2)個のインターレース周波数領域リソースのうちの1つであり、
X1+Y1-min(X1+Y1,X2)<Y2の場合、min(X1+Y1-min(X1+Y1,X2),Y2)のMSBが指示できるリソースブロックセットは前記第二上りリンク帯域幅パートに対応する事前定義の前の2^min(X1+Y1-min(X1+Y1,X2),Y2)個のリソースブロックセットのうちの1つである、方法。
【0363】
(付記33)
付記26乃至29のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記指示情報のFRDA指示域中のmin(X1,X2)+min(Y1、Y2)ビットが前記第二上りリンク帯域幅パート上の周波数領域リソースを指示するために用いられ、そのうち、min()は比較的小さい値をとる操作を表し、X1及びY1は前記第一上りリンク帯域幅パートの実際FRDAビット数であり、X2及びY2は前記第二上りリンク帯域幅パートの仮定FRDAビット数である。方法。
【0364】
(付記34)
付記33に記載の方法であって、
X1中のmin(X1,X2)個のビットがインターレース周波数領域リソースを指示するために用いられ、Y1中のmin(Y1,Y2)個のビットがリソースブロックセットを指示するために用いられる、方法。
【0365】
(付記35)
付記34に記載の方法であって、
X1<X2の場合、min(X1,X2)が指示し得るインターレース周波数領域リソースは前記第二上りリンク帯域幅パートに対応する事前定義の前のmin(X1,X2)個のインターレース周波数領域リソースのうちの1つであり、
Y1<Y2の場合、min(Y1,Y2)が指示し得るリソースブロックセットは前記第二上りリンク帯域幅パートに対応する事前定義の前の2^min(Y1,Y2)bits,Y2)個のリソースブロックセットのうちの1つである、方法。
【0366】
(付記36)
上りリンク伝送方法であって、
端末装置が上りリンクキャリアのガードバンド(guard-band)及び/又はリソースブロックセット(RB set)を指示するための第一設定情報を受信し;及び
前記端末装置が前記ガードバンドの開始リソースブロックの周波数領域の位置(例えば、CRB索引)及び/又は終了リソースブロックの周波数領域の位置に基づいて、前記上りリンクキャリア上のリソースブロックセットに含まれるリソースブロックを確定することを含む、方法。
【0367】
(付記37)
付記36に記載の方法であって、
前記第一設定情報はさらに、ガードバンドが無いことを指示する、方法。
【0368】
(付記38)
付記36又は37に記載の方法であって、さらに、
前記第一設定情報によりガードバンドがないと指示される場合、前記上りリンクキャリアのリソースブロックセットに含まれるリソースブロックが事前定義されると確定することを含む、方法。
【0369】
(付記39)
付記37に記載の方法であって、
前記第一設定情報は特定値(所定値)によりガードバンドがないことを指示する、方法。
【0370】
(付記40)
付記36又は37に記載の方法であって、
前記第一設定情報はガードバンドの開始リソースブロックの周波数領域の位置(例えば、CRB索引)及び/又は終了リソースブロックの周波数領域の位置を指示するための情報を含み、そのうち、前記情報指示のガードバンドの開始リソースブロックの周波数領域の位置は前記ガードバンドの終了リソースブロックの周波数領域の位置よりも高く又はそれに等しい、方法。
【0371】
(付記41)
付記40に記載の方法であって、
開始共通リソースブロック(CRB)索引が終了CRB索引+1に等しい、方法。
【0372】
(付記42)
付記36又は37に記載の方法であって、さらに、
前記端末装置が前記上りリンクキャリアのリソースブロックセットを指示するための第二設定情報を受信することを含む、方法。
【0373】
(付記43)
上りリンク伝送方法であって、
端末装置が上りリンクキャリアのガードバンド(guard-band)及び/又はリソースブロックセット(RB set)を指示するための第一設定情報を受信し;及び
前記端末装置が前記上りリンクキャリアのUL BWPの第三設定情報を受信することを含み、
前記第一設定情報によりガードバンドが無いと指示される場合、前記第三設定情報は前記端末装置がインターレース周波数領域リソースを用いて上りリンク伝送を送信するように指示する情報を含まず;又は
前記第三設定情報に前記端末装置がインターレース周波数領域リソースを用いて上りリンク伝送を送信するように指示する情報が含まれる場合、前記第一設定情報はガードバンドがないことを指示しない、方法。
【0374】
(付記44)
付記36乃至43のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記第一設定情報はintraCellGuardBandUL-r16を含む。
【0375】
(付記45)
上りリンク伝送方法であって、
端末装置が、周波数ガードバンド(guard band)がないと指示される場合、前記端末装置が上りリンク伝送を送信するようにスケジューリングするための指示情報を受信することを含み、
そのうち、前記指示情報はリソースブロックセットを指示するための指示域を含まない、方法。
【0376】
(付記46)
付記45に記載の方法であって、
intraCellGuardBandUL-r16により周波数ガードバンドがあるかどうかを指示する、方法。
【0377】
(付記47)
上りリンク伝送方法であって、
端末装置に上りリンク伝送を送信するためのリソースを指示するための指示情報を受信し;及び
下りリンクキャリアがガードバンドを有しないように設定される場合、1つの下りリンク帯域幅パート帯域幅パート(DL BWP)における所定数のリソースブロックを1つの事前定義又は事前設定されるリソースブロックセットとし、そして、該事前定義又は事前設定されるリソースブロックセット上で前記上りリンク伝送を送信することを含む、方法。
【0378】
(付記48)
端末装置であって、
記憶器及び処理器含み、
前記記憶器にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記処理器は前記コンピュータプログラムを実行して付記1乃至47のうちの何れか1項に記載の上りリンク伝送方法を実現するように構成される、端末装置。
【0379】
(付記49)
付記48に記載の端末装置を含む通信システム。