(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-11
(45)【発行日】2023-12-19
(54)【発明の名称】ダーツ
(51)【国際特許分類】
A63B 65/02 20060101AFI20231212BHJP
【FI】
A63B65/02 A
(21)【出願番号】P 2022538574
(86)(22)【出願日】2020-12-25
(86)【国際出願番号】 JP2020048958
(87)【国際公開番号】W WO2022018886
(87)【国際公開日】2022-01-27
【審査請求日】2023-01-19
(31)【優先権主張番号】P 2020124312
(32)【優先日】2020-07-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】520271584
【氏名又は名称】三宅ハイテックジャパン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】森川 陽平
(72)【発明者】
【氏名】白石 健紘
(72)【発明者】
【氏名】箕山 修
【審査官】槙 俊秋
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第04842285(US,A)
【文献】特開2008-264192(JP,A)
【文献】特開2011-110413(JP,A)
【文献】国際公開第2010/054412(WO,A2)
【文献】米国特許出願公開第2016/0231092(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 61/00-65/12
A63H 33/18
F41J 3/00-3/02
F42B 6/00-6/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バレルと、
前記バレルに取付可能なチップと、
前記バレルに取付可能なシャフトと、
前記シャフトに取付可能なフライトとを備え、
前記フライトが前記シャフトに回転が許容された状態で取り付けられる第1状態と、前記フライトが前記シャフトに前記回転が規制された状態で取り付けられる第2状態とに変更可能であ
り、
前記シャフトは、前記フライトを前記シャフトの軸方向における位置を変更して取付可能であり、
前記フライトが前記シャフトに取り付けられる位置に応じて、前記第1状態と前記第2状態とに変更可能であり、
前記シャフトは、挿入穴を有し、
前記フライトは、前記挿入穴に回転可能に挿入し得る挿入部を有し、
前記第1状態では、前記挿入部が前記挿入穴に第1挿入量だけ挿入され、かつ、前記シャフトが前記回転を許容しつつ前記フライトの前記シャフトに対する前記軸方向の移動を規制し、
前記第2状態では、前記挿入部が前記挿入穴に前記第1挿入量よりも大きな第2挿入量挿入され、かつ、前記シャフトが前記回転を規制しつつ前記フライトの前記シャフトに対する前記軸方向の移動を規制する、
ダーツ。
【請求項2】
前記フライトは、
前記挿入部の外周面に形成された第1嵌合部分と、
前記挿入部の外周面に形成され、前記軸方向において前記第1嵌合部分と異なる位置に形成された第2嵌合部分とを有し、
前記シャフトは、
前記第1状態において前記第1嵌合部分と嵌合して前記フライトの前記軸方向の移動を規制し、かつ、前記第2状態において前記第2嵌合部分と嵌合して前記フライトの前記軸方向の移動を規制する移動規制部と、
前記第2状態において前記挿入部の前記挿入穴に対する回転を規制する回転規制部とを有する、
請求項1に記載のダーツ。
【請求項3】
前記チップ、前記シャフト及び前記フライトの少なくとも一つは、合成樹脂と自然界に存在する物質とを含む材料から形成されている、
請求項1又は2に記載のダーツ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ダーツに関し、詳しくは、ダーツゲームにおいて用いられるダーツに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ダーツが開示されている。このダーツは、ポイント、バレル、シャフト及びフライトを備えている。バレルの一端にはポイントが接続され、バレルの他端にはシャフトが接続される。フライトは、シャフトに対して回転可能に接続される。
【0003】
前述したようにフライトがシャフトに対して回転可能となったダーツは、スピンタイプのダーツと呼ばれる。一方、フライトのシャフトに対する回転が規制されたダーツは、ロックタイプのダーツと呼ばれる。
【0004】
特許文献1に開示されたダーツは、フライトをシャフトに対する回転を許容した状態でしかシャフトに取り付けることができない。すなわち、特許文献1に開示されたダーツはスピンタイプのダーツとしてしか利用することができず、ロックタイプのダーツとして利用できない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【0006】
本開示は上記事由に鑑みてなされており、フライトをシャフトに対する回転が許容された状態と規制された状態とのいずれの状態でも利用できるダーツを提供することを目的とする。
【0007】
本開示の一態様に係るダーツは、バレルと、前記バレルに取付可能なチップと、前記バレルに取付可能なシャフトと、前記シャフトに取付可能なフライトとを備える。前記ダーツは、第1状態と、第2状態とに変更可能である。前記第1状態では、前記フライトが前記シャフトに回転が許容された状態で取り付けられる。前記第2状態では、前記フライトが前記シャフトに前記回転が規制された状態で取り付けられる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、本開示の一実施形態に係るダーツの斜視図である。
【
図3】
図3は、同上のダーツが備える、シャフトにフライトを取り付ける様子を示した斜視図である。
【
図4】
図4Aは同上のシャフトの一部切欠側面図であり、
図4Bは同上のシャフトの背面図である。
【
図5】
図5Aは、同上のシャフトが第1状態にあるときにおけるシャフトとフライトとの接続部分を示した断面図であり、
図5Bは、同上のシャフトが第2状態にあるときにおけるシャフトとフライトとの接続部分を示した断面図である。
【
図6】
図6は、変形例1のダーツの一部切欠断面図である。
【
図7】
図7Aは変形例1のダーツが備える第1シャフトの一部切欠側面図であり、
図7Bは変形例1のダーツが備える第1シャフトの背面図である。
【
図8】
図8Aは変形例1のダーツが備える第2シャフトの一部切欠側面図であり、
図8Bは変形例1のダーツが備える第2シャフトの背面図である。
【
図9】
図9Aは、同上のダーツが備えるフライトの斜視図であり、
図9Bは、同上のフライトの前端部の断面図である。
【
図10】
図10Aは、同上のフライトを第2シャフトに取り付けた状態における、第2シャフトとフライトとの接続部分を示した断面図であり、
図10Bは、
図10Aにおける領域A1の拡大図である。
【
図11】
図11Aは同上のダーツが備える第1アタッチメントの側面図であり、
図11Bは第1アタッチメントの正面図であり、
図11Cは第1アタッチメントの背面図であり、
図11Dは第1アタッチメントの断面図である。
【
図12】
図12は、同上のダーツが備える第2アタッチメントの側面図である。
【
図13】
図13は、変形例2のダーツが備える、シャフト及びフライトの断面図である。
【
図14】
図14は、同上のダーツが第2状態にあるときにおける拡大断面図である。
【
図15】
図15は、同上のシャフトにフライトを取り付ける様子を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示のダーツ及びダーツ用のシャフトについて説明する。
【0011】
(1)実施形態
図1に実施形態のダーツ1を示す。ダーツ1は、例えば、ダーツゲームにおいてダーツボード等の的に向かって投げる矢として用いられる。
図2に示すように、ダーツ1は、ダーツ1を構成する部品として、チップ2、バレル3、シャフト4及びフライト5を備えている。チップ2は、ダーツチップ又はポイントとも呼ばれる。バレル3、シャフト4及びフライト5は、それぞれ、ダーツバレル、ダーツシャフト及びダーツフライトとも呼ばれる。
【0012】
ダーツ1は、
図1に示すように、チップ2、バレル3、シャフト4及びフライト5を組み合わせることで、組み立てられる。シャフト4は、中心軸AXを有する。本開示では、中心軸AXが延びる方向をシャフト4の軸方向という。ダーツ1が組み立てられた状態において、チップ2、バレル3、シャフト4及びフライト5は、シャフト4の軸方向に順に並ぶ。本開示では、ダーツ1が組み立てられた状態における方向を用いて、ダーツ1の各要素について説明する。本開示では、シャフト4の軸方向と平行で、かつ、フライト5からチップ2に向かう方向を前方と定義し、シャフト4の軸方向と平行で、かつ、チップ2からフライト5に向かう方向を後方と定義する。
【0013】
チップ2は、ダーツ1において的に刺さる部分である。チップ2は、ダーツ1の前端部を構成する。チップ2は、
図2に示すように、バレル3に脱着可能なバレル取付部20を有している。バレル取付部20は、バレル3に取り付けられる。バレル取付部20は、チップ2の後端部であり、シャフト4の軸方向に延びた棒状に形成されている。バレル取付部20は、バレル取付部20の外周面に形成された雄ねじ200を有している。なお、本開示における「前端部」とは、「前端」を含む一定の範囲を持つ部分を意味する。「後端部」等、他の「…端部」を伴った表現についても同様である。
【0014】
バレル3は、ダーツ1において利用者が持つ部分であり、チップ2の後方に位置する。バレル3は、シャフト4の軸方向に延びた棒状に形成されている。バレル3は、金属製である。具体的にバレル3は、比重の高い金属であるタングステンを主原料とした焼結品である。なお、バレル3は、例えば、真鍮、チタン又はニッケル等のタングステン以外の金属から形成されてもよいし、金属以外の材料から形成されてもよい。
【0015】
バレル3は、バレル3の外周面に形成された複数の溝30を有している。複数の溝30は、バレル3を保持した利用者の手指を滑り難くする。なお、バレル3は、複数の溝30の代わりに又は複数の溝30に加えて、バレル3の外周面に形成された複数の突部を有してもよい。また、バレル3は、複数の溝30を有さなくてもよい。
【0016】
バレル3は、チップ2に脱着可能なチップ取付部31を更に有している。チップ取付部31は、バレル3の前端部である。チップ取付部31は、シャフト4の軸方向に延びた筒状に形成されている。チップ取付部31は、筒状のチップ取付部31の内側に形成された穴310を有している。穴310は、バレル3の前端面から後方に向かって延びている。チップ取付部31は、穴310の内周面に形成された雌ねじ311を有している。チップ取付部31の穴310にチップ2のバレル取付部20がねじ込まれ、チップ取付部31の雌ねじ311とバレル取付部20の雄ねじ200とが嵌まり合うことで、チップ2はバレル3に取り付けられる。
【0017】
バレル3は、シャフト4に脱着可能なシャフト取付部32を更に有している。シャフト取付部32は、バレル3の後端部であり、シャフト4の軸方向に延びた筒状に形成されている。シャフト取付部32は、筒状のシャフト取付部32の内側に形成された穴320を有している。穴320は、バレル3の後端面から前方に向かって延びている。シャフト取付部32は、穴320の内周面に形成された雌ねじ321を有している。
【0018】
シャフト4は、ダーツ1においてバレル3とフライト5とをつなぐ部分である。シャフト4は、バレル3の後方に位置する。シャフト4は、棒状に形成されている。シャフト4は、バレル3に脱着可能なバレル取付部40を有している。バレル取付部40は、シャフト4の前端部であり、シャフト4の軸方向に延びた棒状に形成されている。バレル取付部40は、バレル取付部40の外周面に形成された雄ねじ400を有している。シャフト取付部32の穴320にバレル取付部40がねじ込まれ、シャフト取付部32の雌ねじ321とバレル取付部40の雄ねじ400とが嵌まり合うことで、シャフト4はバレル3に取り付けられる。
【0019】
シャフト4は、フライト5に脱着可能なフライト取付部41を有している。フライト取付部41は、シャフト4の後端部であり、シャフト4の軸方向に延びた筒状に形成されている。
図4A及び
図4Bに示すように、フライト取付部41は、筒状のフライト取付部41の内側に形成された挿入穴410を有している。挿入穴410は、シャフト4の後端面から前方に向かって延びている。挿入穴410は、シャフト4の後方に向かって開口している。
【0020】
図2に示すフライト5は、ダーツ1の羽根として機能する。フライト5は、シャフト4の後方に位置する。フライト5は、シャフト4の軸方向に延びた棒状の軸部50を有している。
【0021】
軸部50は、挿入部500を有している。挿入部500は、軸部50の前端部を構成している。挿入部500は、シャフト4に脱着可能なシャフト取付部として機能する。挿入部500は、シャフト4の軸方向に延びた棒状に形成されている。フライト5は、
図5A及び
図5Bに示すように、挿入部500がシャフト4の挿入穴410に嵌まることで、シャフト4に取り付けられる。
【0022】
図2に示すように、フライト5は、複数の羽根部51を更に有している。複数の羽根部51は、飛行時のダーツ1の姿勢を安定させる。複数の羽根部51は、軸部50における挿入部500よりも後方の部分から軸部50の外周側に向かって突出している。フライト5は、複数の羽根部51として、4枚の羽根部51を有している。4枚の羽根部51は、シャフト4の軸周り方向に間隔をあけて並んでいる。なお、フライト5が有する羽根部51の枚数は限定されない。
【0023】
チップ2、シャフト4及びフライト5の各々は、例えば、合成樹脂と、自然界に存在する物質とを含む材料から形成される。自然界に存在する物質は、例えば、植物、鉱物又は生物等である。このように、チップ2、シャフト4及びフライト5の各々の材料として、自然界に存在する物質を含む材料を用いることで、自然環境の保全に役立つ。
【0024】
具体的にチップ2、シャフト4及びフライト5の各々の材料としては、チップ2、シャフト4及びフライト5の各々の強度を高めるため、木・合成樹脂複合材料、紙・合成樹脂複合材料又は炭酸カルシウム・合成樹脂複合材料等が用いられる。木・合成樹脂複合材料は、例えば、ポリエチレン又はポリプロピレン等の熱可塑性樹脂と、木粉とを含む。木・合成樹脂複合材料の木に由来する成分は、木・合成樹脂複合材料の全量に対して30wt%以上含まれることが好ましく、50wt%以上含まれることが更に好ましい。
【0025】
紙・合成樹脂複合材料は、例えば、ポリプロピレン又はポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂と、粉状の紙とを含む。紙・合成樹脂複合材料の紙に由来する成分は、紙・混成合成樹脂の全量に対して50wt%以上含まれることが好ましい。
【0026】
炭酸カルシウム・合成樹脂複合材料は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン又はポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂と、炭酸カルシウム(石灰石)とを含む。炭酸カルシウムは、炭酸カルシウム・合成樹脂複合材料の全量に対して50wt%以上含まれることが好ましい。
【0027】
チップ2、シャフト4及びフライト5のうちの一つだけが、合成樹脂と、自然界に存在する物質とを含む材料から形成されてもよい。すなわち、チップ2、シャフト4及びフライト5のうちの少なくとも一つが、合成樹脂と、自然界に存在する物質とを含む材料から形成されればよい。なお、チップ2、シャフト4及びフライト5の各々の材料は限定されない。チップ2、シャフト4及びフライト5の各々は、例えば、合成樹脂を含むが自然界に存在する物質を含まない材料、紙又は金属等から形成されてもよい。
【0028】
フライト5の挿入部500は、
図5A及び
図5Bに示すように、シャフト4の挿入穴410に対して挿入量を変更して挿入可能である。このため、フライト5はシャフト4に対してシャフト4の軸方向における位置を変更して取り付けることができる。
図5Aにおいて、挿入部500は、挿入穴410に対して所定の第1挿入量だけ挿入された状態で嵌め込まれている。
図5Bにおいて、挿入部500は、挿入穴410に対して第1挿入量よりも大きい所定の第2挿入量挿入された状態で嵌め込まれている。すなわち、ダーツ1及びシャフト4の各々は、挿入部500が挿入穴410に第1挿入量だけ挿入された
図5Aに示す第1状態と、挿入部500が挿入穴410に第2挿入量挿入された
図5Bに示す第2状態とに変更可能である。
【0029】
挿入部500は、シャフト4の挿入穴410に、シャフト4の軸周り方向に回転可能に挿入し得る。挿入部500は、シャフト4によってシャフト4の軸方向に移動することが規制される嵌合部501を有している。以下、嵌合部501を第1嵌合部501という。第1嵌合部501は、
図3に示すように、挿入部500の外周面に形成され、挿入部500の外周側に向かって突出した突条である。第1嵌合部501は、挿入部500の後部に位置している。第1嵌合部501は、挿入部500の周方向に延びており、挿入部500の周方向の全長にわたっている。
【0030】
図4A及び
図4Bに示すように、シャフト4のフライト取付部41は、第1移動規制部42を有している。第1移動規制部42は、挿入穴410の内面に形成され、
図5Aに示す第1状態において第1嵌合部501がシャフト4の軸方向に移動することを規制する。
図4A及び
図4Bに示すように、第1移動規制部42は、複数の第1突起421と複数の第2突起422とを有している。本実施形態の第1移動規制部42は、三つの第1突起421と、四つの第2突起422とを有している。複数の第1突起421は、挿入穴410の内周面にシャフト4の周方向に間隔をあけて並んでいる。複数の第2突起422は、複数の第1突起421よりも後方に位置している。複数の第2突起422は、挿入穴410の内周面にシャフト4の周方向に間隔をあけて並んでいる。
【0031】
ダーツ1が
図5Aに示す第1状態にあるとき、フライト5の第1嵌合部501は、シャフト4の複数の第1突起421と複数の第2突起422との間に、シャフト4の軸周り方向に移動可能に嵌まる。これにより、第1嵌合部501が複数の第1突起421及び複数の第2突起422によってシャフト4の軸方向に移動することが規制され、フライト5がシャフト4の軸方向に移動することが規制される。
【0032】
ダーツ1が第1状態にあるとき、挿入穴410の内周面と第1嵌合部501との間には僅かな隙間が形成され、第1嵌合部501は、一部だけがシャフト4に接し、第1嵌合部501の他の部分はシャフト4に密接しない。これにより、フライト5が、風等の弱い力によって回転することが抑制され、強い力が加わった場合にのみシャフト4に対して回転するように、フライト5のシャフト4に対する摩擦力が設定されている。なお、フライト5は、ダーツ1が第1状態にあるときに、シャフト4に対して回転可能に嵌め込まれていればよく、前記隙間は形成されなくてもよい。
【0033】
なお、第1嵌合部501及び第1移動規制部42の各々の位置、形状及び大きさ等は限定されない。例えば、第1嵌合部501は、挿入部500の外周面に形成される複数の突起であってもよい。また、第1嵌合部501が挿入部500の外周面に形成された一つ又は複数の突起である場合、第1移動規制部42は、挿入穴410の内周面に形成された溝であってもよい。また、フライト5の第1嵌合部501は、例えば、挿入部500の外周面に形成された凹溝であってもよい。この場合、シャフト4の第1移動規制部42は、例えば、挿入穴410の内周面に形成された突部を有し、この突部が第1嵌合部501である凹溝に嵌まる。
【0034】
図4A及び
図4Bに示すように、シャフト4のフライト取付部41は、第2移動規制部412を有している。第2移動規制部412は、挿入穴410の内面に形成され、
図5Bに示すように、ダーツ1が第2状態にあるとき、フライト5の第1嵌合部501がシャフト4の軸方向に移動することを規制する。
図4A及び
図4Bに示すように、第2移動規制部412は、挿入穴410の内周面に形成された複数の第3突起419と、前述した複数の第1突起421とを有している。本実施形態の第2移動規制部412は、八つの第3突起419を有している。複数の第3突起419は、シャフト4の周方向に間隔をあけて並んでいる。複数の第3突起419は、複数の第1突起421よりも前方に位置している。
【0035】
ダーツ1が
図5Bに示す第2状態にあるとき、フライト5の第1嵌合部501は、複数の第3突起419と複数の第1突起421との間に嵌まる。これにより、第1嵌合部501がシャフト4の軸方向に移動することが規制され、フライト5がシャフト4の軸方向に移動することが規制される。なお、第2移動規制部412の位置、形状及び大きさ等は限定されない。例えば、第2移動規制部412は、挿入穴410の内周面に形成された溝であってもよい。この場合、フライト5は、例えば、溝にシャフト4の軸周り方向に移動可能に嵌め込み得る突部を有する。
【0036】
図3に示すようにフライト5の挿入部500は、シャフト4によってシャフト4の軸周り方向の移動が規制される嵌合部502を有している。以下、嵌合部502を第2嵌合部502という。本実施形態の第2嵌合部502は、挿入部500の後端部の外周面に形成された複数の突部504を有している。本実施形態の第2嵌合部502は、複数の突部504として、四つの突部504を有している。複数の突部504は、挿入部500の周方向に間隔をあけて並んでいる。
【0037】
シャフト4のフライト取付部41は、
図3~
図4Bに示す回転規制部413を更に有している。
図5Bに示すようにダーツ1が第2状態にあるとき、回転規制部413は、挿入部500がシャフト4の軸周り方向に回転することを規制する。
図3に示すように回転規制部413は、フライト取付部41の後端部に形成された複数の凹部414を有している。本実施形態の回転規制部413は、複数の凹部414として、第2嵌合部502が有する突部504と同数の凹部414を有している。複数の凹部414は、フライト取付部41の周方向に間隔をあけて並んでいる。
【0038】
複数の凹部414は、複数の突部504とそれぞれ一対一で対応する。各凹部414は、フライト取付部41の後端面から前方に向かって凹んでいる。各凹部414は、フライト取付部41の周壁部を周壁部の厚み方向に貫通している。
【0039】
図5Aに示すように、ダーツ1が第1状態にあるとき、フライト5の複数の突部504は、シャフト4のフライト取付部41よりも後方に位置する。この場合、各突部504は凹部414に嵌まらず、シャフト4の軸周り方向の回転が規制されない。このため、フライト5は、シャフト4の軸周り方向の回転が許容された状態でシャフト4に取り付けられる。
図5Bに示すように、ダーツ1が第2状態にあるとき、フライト5の各突部504はシャフト4の対応する凹部414に嵌まり、シャフト4の軸周り方向の移動が規制される。このため、フライト5は、シャフト4の軸周り方向の回転が規制された状態でシャフト4に取り付けられる。
【0040】
なお、第2嵌合部502及び回転規制部413の各々の位置、形状及び大きさ等は限定されない。例えば、第2嵌合部502は、挿入部500の外周面に形成される一つの突起であってもよい、この場合、回転規制部413は、例えば、突起が嵌まる一つの凹部を有する。また、第2嵌合部502は、挿入部500の外周面に形成される一つ又は複数の凹部であってもよい。この場合、回転規制部413は、例えば、フライト取付部41の内周面に形成される一つ又は複数の突部で構成される。
【0041】
利用者は、
図5Aに示すように、フライト5の挿入部500をシャフト4の挿入穴410に第1挿入量だけ挿入することで、ダーツ1(シャフト4)を第1状態として、フライト5をシャフト4の軸周り方向の回転を許容した状態でシャフト4に取り付けることができる。利用者は、ダーツ1(シャフト4)が第1状態にあるとき、フライト5の挿入部500の挿入穴410に対する挿入量が第2挿入量になるまで、フライト5をシャフト4に対して前方に移動することで、
図5Bに示すようにダーツ1(シャフト4)を第2状態として、フライト5のシャフト4の軸周り方向の回転を規制することができる。この場合、フライト5の第1嵌合部501は、複数の第1突起421を乗り越え、複数の第1突起421と、複数の第3突起419との間に嵌まり込む。すなわち、各第1突起421の高さは、ダーツ1が第1状態にあるとき、フライト5に対して所定の大きさ以上の前向きの力がかかったときにのみ、第1嵌合部501が複数の第1突起421を乗り越えるように設定されている。
【0042】
ダーツ1は、
図5Aに示す第1状態にすることで、フライト5がシャフト4に対して回転可能となったスピンタイプのダーツとして利用できる。また、ダーツ1は、
図5Bに示す第2状態にすることで、フライト5のシャフト4に対する回転が規制されたロックタイプのダーツとしても利用できる。
【0043】
ダーツ1がスピンタイプのダーツとして利用される場合、的に刺さっている状態において、的に向かって投げられた別のダーツがフライト5に当たった場合に、フライト5が回転する。このため、フライト5に大きな力が加わり難く、フライト5の変形又は破損等が生じ難い。また、この場合、投げられたダーツ1が的に刺さったダーツに当たって、投げられたダーツ1の軌道が大きく変わったり、投げられたダーツ1が弾かれたりすることも抑制される。特に本実施形態では、前述したようにフライト5がシャフト4に対して回転しすぎることが抑制されるため、投げられたダーツ1が弾かれることが一層抑制される。
【0044】
ダーツ1がロックタイプのダーツとして利用される場合、フライト5がシャフト4に対して回転することによるダーツ1の傷みが生じ難い。また、ロックタイプのダーツは、的に刺さった状態でフライト5の回転が規制されるため、的に刺さったダーツ1の上に乗せるように他のダーツを投げるスタッキングと呼ばれる技術を行いやすいといった利点もある。
【0045】
また、ダーツ1は、フライト5のシャフト4への取付位置を変更することで、フライト5の回転を許容する状態と規制する状態とに簡単に変更できる。このため、利用者は、試合中にダーツ1を複数回連続して投げる過程において、ダーツ1の的から視線を外すことなく、集中力及び姿勢等を維持した状態のまま、フライト5の回転を許容する状態と規制する状態とに変更できる。
【0046】
また、本実施形態のダーツ1は、スピンタイプ及びロックタイプのいずれで利用する場合でも、共通するシャフト4及びフライト5を用いることができる。したがって、利用者は、繊細な競技であるダーツゲームにおいて、ダーツ1を、スピンタイプ及びロックタイプのいずれで利用する場合にも、同じ感覚で投げることができる。
【0047】
(2)変形例
次に上記実施形態の変形例について説明する。
【0048】
(2-1)変形例1
まず、変形例1について説明する。なお、本変形例の説明では、実施形態の要素と共通する要素については同一の符号を付して、重複する説明を省略する。また、実施形態の要素に対応する要素についても、実施形態の対応する要素に付された符号の末尾に「A」を付して記載し、重複する説明を省略する。
【0049】
図6に本変形例のダーツ1Aを示す。ダーツ1Aは、実施形態のシャフト4とは別に、複数種類のシャフト43,44を更に備えている。複数種類のシャフトには、
図7Aに示す第1シャフト43と、
図8Aに示す第2シャフト44とが含まれている。すなわち、本実施形態のシャフトは、実施形態のシャフト4に加えて、第1シャフト43と第2シャフト44とを更に有している。ダーツ1Aは、実施形態のフライト5とは別に、
図9Aに示すフライト5Aを更に備えている。すなわち、本実施形態のフライトは、実施形態のフライト5に加えて、フライト5Aを更に有している。
【0050】
図7Aに示す第1シャフト43は、フライト5Aを第1シャフト43に対する回転を許容した状態で取付可能である。
図8Aに示す第2シャフト44は、フライト5Aを第2シャフト44に対する回転を規制した状態で取付可能である。すなわち、本変形例のダーツ1Aは、バレル3に取り付けられるシャフト43,44を交換することで、フライト5Aがシャフト43に回転が許容された状態で取り付けられる第1状態と、フライト5Aがシャフト44に回転が許容された状態で取り付けられる第2状態とに変更可能である。
【0051】
バレル3(
図6参照)には、実施形態のシャフト4及び複数種類のシャフト43,44の中から選択された一つのシャフトを取り付け得る。なお、バレル3は、実施形態のシャフト4を取り付けることができないバレルであってもよい。
【0052】
第1シャフト43及び第2シャフト44の各々は、バレル取付部20と、フライト取付部41Aとを有している。第1シャフト43及び第2シャフト44の各々のバレル取付部20は、実施形態1のシャフト4のバレル取付部20が取り付けられる、バレル3のシャフト取付部32に、取付可能である。
【0053】
各シャフト43,44のフライト取付部41Aは、実施形態の第1移動規制部42及び第2移動規制部412(
図5A及び
図5B参照)に代えて、フライト5がシャフト4の軸方向に移動することを規制する移動規制部45を有している。各シャフト43,44のフライト取付部41Aは、実施形態の回転規制部413(
図3参照)を有していない。第1シャフト43のフライト取付部41Aは、フライト5Aが第1シャフト43の軸周り方向に回転することを許容しつつフライト5Aを支持する支持部415を有している。第2シャフト44のフライト取付部41Aは、フライト5Aが第2シャフト44の軸周り方向に回転することを規制する回転規制部416を有している。
【0054】
各シャフト43,44の移動規制部45は、挿入穴410Aの後端部の内周面に形成された溝である。移動規制部45は、挿入穴410Aの周方向に延びており、挿入穴410Aの周方向の全長にわたっている。
【0055】
第1シャフト43の支持部415は、挿入穴410Aの前端部の内面から後方に向かって突出したピン状の突起である。第2シャフト44の回転規制部416は、挿入穴410Aの前端部の内面から後方に向かって突出している。回転規制部416は、挿入穴410Aの前端部の内面から後方に向かって突出した第1突部417と、第2シャフト44の軸方向に見て第1突部417の中心に位置する箇所から後方に向かって更に突出したピン状の第2突部418とを有している。
図8Bに示すように、第1突部417は、第2シャフト44の軸方向に見てX字状に形成されている。
【0056】
図9A及び
図9Bに示すように、フライト5Aの軸部50Aが有する挿入部500Aは、実施形態の第1嵌合部501及び第2嵌合部502(
図3参照)に代えて、嵌合部505及び嵌込凹部506を有している。嵌合部505は、挿入部500Aの後端部の外周面に形成された突起である。嵌合部505は、挿入部500Aの周方向に延びており、挿入部500Aの周方向の全長にわたっている。
【0057】
フライト5Aが各シャフト43,44に取り付けられるとき、
図10A及び
図10Bに示すように、挿入穴410Aに挿入された挿入部500Aの嵌合部505が、移動規制部45に対してシャフト43,44の軸周り方向の移動が許容された状態で嵌め込まれる。これにより、フライト5Aは、シャフト43,44の軸方向の移動が規制された状態で、各シャフト43,44に取り付けられる。
【0058】
フライト5Aが第1シャフト43に取り付けられた状態では、溝である移動規制部45の底面と嵌合部505との間には隙間が形成され、前記底面と嵌合部505とは接触しない。このため、フライト5Aは第1シャフト43に対してシャフト4の軸周り方向に回転しやすい。なお、移動規制部45及び嵌合部505の各々の位置、形状及び大きさ等は限定されない。例えば、移動規制部45が突部であり、嵌合部505が突部を嵌込可能な凹部であってもよい。
【0059】
図9A及び
図9Bに示すように、嵌込凹部506は、挿入部500Aの前端面に形成されている。嵌込凹部506は、第1凹部507と、第1凹部507に連続した第2凹部508とを有している。第1凹部507は、挿入部500Aの前端面から後方に向かって延びた溝である。第1凹部507は、挿入部500Aの軸方向に見て、第2シャフト44の第1突部417に合致するX字状に形成された溝である。第2凹部508は、挿入部500Aの軸方向に見て、第1凹部507の中心に位置する箇所から後方に向かって延びた直線状の穴である。
【0060】
図10Aに示すように、フライト5Aが第1シャフト43に取り付けられるとき、第1シャフト43の支持部415は、フライト5Aの第1凹部507及び第2凹部508に対して、第1シャフト43の軸周り方向に回転可能に挿入される。この場合、支持部415は、挿入部500Aの前端部を第1シャフト43の軸周り方向に回転可能に支持する。このため、フライト5Aは、第1シャフト43に第1シャフト43の軸周り方向の回転が許容された状態で取り付けられる。
【0061】
フライト5Aが
図8Aに示す第2シャフト44に取り付けられるとき、第2シャフト44の第2突部418は、フライト5Aの
図9Bに示す第1凹部507及び第2凹部508に対して、第2シャフト44の軸周り方向に回転可能に挿入される。ただし、第2シャフト44の第1突部417は、フライト5Aの第1凹部507に対して、第2シャフト44の軸周り方向の回転が規制された状態で嵌め込まれる。このため、フライト5Aは、第2シャフト44に対して回転が規制された状態で取り付けられる。
【0062】
利用者は、バレル3に取り付けるシャフト43,44を選択することで、ダーツ1Aを、フライト5Aの回転を規制した第1状態とフライト5Aの回転を許容した第2状態とのいずれの状態にも変更できる。すなわち、ダーツ1Aが第1状態にある場合、バレル3に第1シャフト43が取り付けられ、第1シャフト43にフライト5Aが回転可能に取り付けられる。また、ダーツ1Aが第2状態にある場合、バレル3に第2シャフト44が取り付けられ、第2シャフト44にフライト5Aが回転不能に取り付けられる。
【0063】
なお、第1突部417及び第1凹部507の各々の形状は、第1突部417が第2シャフト44の軸周り方向の回転が規制された状態で第1凹部507に嵌め込まれるのであれば、限定されない。また、第1突部417がフライト5Aに形成され、第1凹部507が第2シャフト44に形成されてもよい。
【0064】
ダーツ1Aは、複数種類のアタッチメント61,62を更に備えている。ダーツ1Aは、複数種類のアタッチメントとして、
図11Aに示す第1アタッチメント61と、
図12に示す第2アタッチメント62とを備えている。
【0065】
図8Aに示す第2シャフト44には、複数種類のアタッチメント61,62の中から選択されたアタッチメントを取り付けることができる。第2シャフト44と、第2シャフト44に取り付けられた第1アタッチメント61(
図11A参照)とで、第3シャフトが構成される。この場合、第2シャフト44は、第3シャフトのシャフト本体を構成する。第2シャフト44と、第2シャフト44に取り付けられた第2アタッチメント62(
図12)とで、第4シャフトが構成される。この場合、第2シャフト44は、第4シャフトのシャフト本体を構成する。
【0066】
ダーツ1Aは、フライト5Aとは別に、複数種類のフライト52,53を更に備えている。ダーツ1Aは、複数種類のフライトとして、
図11Aに示すフライト52と、
図12に示すフライト53とを備えている。以下、フライト52を第2フライト52といい、フライト53を第3フライト53という。第2フライト52は、第3シャフトの一部を構成する第1アタッチメント61に取付可能である。第3フライト53は、第4シャフトの一部を構成する第2アタッチメント62に取付可能である。
【0067】
第1アタッチメント61及び第2アタッチメント62の各々は、第2シャフト44の軸方向に延びた棒状に形成されている。各アタッチメント61,62は、例えば、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリスチレン、ポリカーボネート又はポリアセタール等の合成樹脂、炭素繊維混合樹脂又は金属から形成される。なお、第1アタッチメント61、第2アタッチメント62、第2フライト52、第3フライト53の各々の材料は限定されないが、チップ2、シャフト4、第1シャフト43、第2シャフト44及びフライト5Aと同様に、合成樹脂と、自然界に存在する物質とを含む材料から形成されてもよい。
【0068】
各アタッチメント61,62は、第2シャフト44の挿入穴410Aに挿入可能な挿入部63を有している。挿入部63は、アタッチメント61,62の前端部を構成する。挿入部63は、フライト5Aの挿入部500A(
図9A参照)と形状及び大きさが同じである。すなわち、挿入部63は、嵌合部505と同様の嵌合部630と、嵌込凹部506と同様の嵌込凹部631とを有している。
【0069】
各アタッチメント61,62は、嵌合部630が
図8Aに示す第2シャフト44の移動規制部45に嵌まり、かつ、嵌込凹部631に第2シャフト44の回転規制部416が第2シャフト44の軸周り方向の回転が規制された状態で嵌まることで、第2シャフト44に対して第2シャフト44の軸周り方向の回転が規制された状態で取り付けられる。
【0070】
図11A~
図11Dに示す第1アタッチメント61は、第2フライト52を取り外し可能に取り付けることができるフライト取付部610を更に有している。フライト取付部610は、第1アタッチメント61の後端部を構成する。フライト取付部610は、第2シャフト44の軸方向に延びた棒状に形成されている。フライト取付部610は、嵌合溝611を有している。嵌合溝611は、フライト取付部610の後端面から前方に向かって凹み、第2シャフト44の軸方向に見て、X字状に形成されている。
【0071】
第1アタッチメント61に取付可能な第2フライト52は、複数の羽根部520を有している。本実施形態の第2フライト52は、複数の羽根部520として、4枚の羽根部520を有している。複数の羽根部520は、第2シャフト44の軸方向に見てX字状になるように、第2シャフト44の軸周り方向に間隔をあけて並んでいる。複数の羽根部520は、各羽根部520の外周側とは反対側の端部同士が接続されている。
【0072】
第2フライト52は、第1アタッチメント61に取付可能なアタッチメント取付部521を有している。アタッチメント取付部521は、複数の羽根部520の前端部であり、第2シャフト44の軸方向に見て、第1アタッチメント61の嵌合溝611に合致するX字状に形成されている。アタッチメント取付部521が第1アタッチメント61の嵌合溝611に嵌め込まれることで、第2フライト52は、第2シャフト44の軸周り方向の回転が規制された状態で、第1アタッチメント61に取り外し可能に取り付けられる。なお、第1アタッチメント61のフライト取付部610の形状は、第2フライト52の形状に応じて適宜変更可能である。
【0073】
図12に示す第2アタッチメント62は、第3フライト53を取り外し可能に取り付け得るフライト取付部620を更に有している。フライト取付部620は、第2アタッチメント62の後端部を構成する。フライト取付部620は、第2シャフト44の軸方向に延びた棒状に形成されている。
【0074】
第2アタッチメント62に取付可能な第3フライト53は、筒部530と複数の羽根部531とを有している。筒部530は、第2シャフト44の軸方向に延びた筒状に形成されている。第2アタッチメント62のフライト取付部620が、筒部530の内側に第2シャフト44の軸周り方向に回転可能に嵌め込まれることで、第3フライト53は、第2アタッチメント62に回転可能に取り付けられる。すなわち、筒部530は、第2アタッチメント62に回転可能に取り付け得るアタッチメント取付部である。なお、第2アタッチメント62のフライト取付部620の形状は、第3フライト53の形状に合わせて適宜変更可能である。
【0075】
利用者は、
図8Aに示す第2シャフト44に
図11Aに示す第1アタッチメント61を取り付け、第1アタッチメント61に第2フライト52を回転を規制した状態で取り付け得る。また、利用者は、
図8Aに示す第2シャフト44に
図12に示す第2アタッチメント62を取り付け、第2アタッチメント62に第3フライト53を回転を許容した状態で取り付け得る。すなわち、利用者は、第2シャフト44に取り付けられるアタッチメント61,62を選択することで、第2シャフト44を利用して、第2フライト52及び第3フライト53を利用できる。
【0076】
(2-2)変形例2
次に変形例2について説明する。なお、本変形例の説明では、実施形態の要素と共通する要素については同一の符号を付して、重複する説明を省略する。また、実施形態の要素に対応する要素についても、実施形態の対応する要素に付された符号の末尾に「B」を付して記載し、重複する説明を省略する。
【0077】
本変形例のダーツ1Bも、フライト5Bを挿入部500Bの挿入穴410Bに対する挿入量を変更してシャフト4Bに取り付けることで、フライト5Bのシャフト4Bに対する回転が許容された
図13に示す第1状態と、フライト5Bのシャフト4Bに対する回転が規制された
図14に示す第2状態とに変更することができる。
【0078】
フライト5Bの第1嵌合部501Bは、挿入部500Bの外周面に形成された二つの嵌合部分5011,5012を有している。二つの嵌合部分5011,5012の各々は、挿入部500Bの外周面に形成された溝である。
【0079】
二つの嵌合部分5011,5012は、シャフト4Bの軸方向において間隔をあけて、挿入部500Bの後端部に形成されている。各嵌合部分5011,5012を構成する溝は、挿入部500Bの周方向に延びており、挿入部500Bの周方向の全長にわたっている。以下、二つの嵌合部分5011,5012のうち、前側に位置する嵌合部分5011を第1嵌合部分5011といい、後側に位置する嵌合部分5012を第2嵌合部分5012という。
【0080】
シャフト4Bは、第1移動規制部42及び第2移動規制部412(
図4A参照)に代えて、移動規制部46を有している。
図15に示すように、移動規制部46は、挿入穴410Bの内周面に形成された複数の突起460を有している。本変形例の移動規制部46は、四つの突起460を有している。複数の突起460は、挿入穴410Bの内周面にシャフト4Bの周方向に間隔をあけて形成されている。
【0081】
ダーツ1Bが
図13に示す第1状態にあるとき、シャフト4Bの移動規制部46(すなわち、複数の突起460)は、フライト5Bの第1嵌合部分5011に対して、シャフト4Bの軸周り方向に移動可能に嵌まる。これにより、フライト5Bがシャフト4Bの軸方向に移動することが規制される。
【0082】
ダーツ1Bが
図13に示す第1状態にあるとき、複数の突起460と溝である第1嵌合部分5011の内周面との間には、僅かな隙間が形成され、複数の突起460は、その一部だけがシャフト4Bに接し、他の部分はシャフト4Bに密接しない。これにより、フライト5Bが、風等の弱い力によって回転することが抑制され、強い力が加わった場合にのみシャフト4Bに対して回転するように、フライト5Bのシャフト4Bに対する摩擦力が設定されている。なお、フライト5Bは、ダーツ1Bが第1状態にあるときに、シャフト4Bに対して回転可能に嵌め込まれていればよく、前記隙間は形成されなくてもよい。
【0083】
ダーツ1Bが
図14に示す第2状態にあるとき、シャフト4Bの複数の突起460は、フライト5Bの溝である第2嵌合部分5012に嵌まる。これにより、フライト5Bがシャフト4Bの軸方向に移動することが規制される。
【0084】
図15に示すように、フライト5Bの第2嵌合部502Bは、挿入部500Bの後端部の外周面に形成された一つの突起である。シャフト4Bの回転規制部413Bは、フライト取付部41Bの後端部に形成された一つの凹部である。回転規制部413Bは、フライト取付部41Bの後端面から前方に向かって凹んでいる。回転規制部413Bは、フライト取付部41Bの周壁部を周壁部の厚み方向に貫通している。
【0085】
ダーツ1Bが
図13に示す第1状態にあるとき、フライト5Bの
図15に示す第2嵌合部502Bは、シャフト4Bのフライト取付部41Bよりも後方に位置する。この場合、第2嵌合部502Bは回転規制部413Bに嵌まらず、シャフト4Bの軸周り方向の回転が規制されない。このため、フライト5Bは、シャフト4Bの軸周り方向の回転が許容された状態でシャフト4Bに取り付けられる。ダーツ1Bが
図14に示す第2状態にあるとき、フライト5Bの
図15に示す第2嵌合部502Bは、シャフト4Bの回転規制部413Bに嵌まり、シャフト4Bの軸周り方向の移動が規制される。このため、フライト5Bは、シャフト4Bの軸周り方向の回転が規制された状態でシャフト4Bに取り付けられる。
【0086】
利用者は、例えば、以下に示すように、ダーツ1Bを
図13に示す第1状態から
図14に示す第2状態に変更する。まず、利用者は、第1状態にあるダーツ1Bのフライト5Bをシャフト4Bに対してシャフト4Bの軸周り方向に回転して、第2嵌合部502Bと回転規制部413Bとの位置を揃える。次に利用者は、フライト5Bをシャフト4Bに対して前方に動かして、第2嵌合部502Bを回転規制部413Bに嵌め込む。この場合、ダーツ1Bは、フライト5Bにおける二つの嵌合部分5011,5012の間の部分が、複数の突起460を乗り越えることで、第1状態から第2状態になる。すなわち、各突起460の高さは、ダーツ1Bが第1状態にあるとき、フライト5Bに対して所定の大きさ以上の前向きの力がかかったときにのみ、フライト5Bにおける二つの嵌合部分5011,5012の間の部分が、複数の突起460を乗り越えるように設定されている。
【0087】
回転規制部413Bは、
図15に示すように、シャフト4Bの周方向において部分的に形成された一つの凹部であり、フライト5Bの第2嵌合部502Bと、シャフト4Bの回転規制部413Bとは、シャフト4Bの周方向における位置が一致し難い。このため、不意に第1状態にあるダーツ1Bのフライト5Bがシャフト4Bに対して前方に移動しようとしたとしても、第2嵌合部502Bがフライト取付部41Bの後端面に当たり、フライト5Bの前方への移動が規制されやすい。したがって、ダーツ1Bが第1状態にあるときには、不意にフライト5Bがシャフト4Bに対して前方に移動して、第2状態になり難い。
【0088】
図15に示すように、複数の突起460のうちの一つの突起460の少なくとも一部と、回転規制部413Bとは、シャフト4Bの周方向において同じ位置に形成されている。なお、複数の突起460は、全て、回転規制部413Bとは、シャフト4Bの周方向において異なる位置に形成されてもよい。
【0089】
図13及び
図15に示すように、フライト5Bの挿入部500Bにおいて第1嵌合部分5011よりも前方に位置する部分503は、後端に近い部分ほど段階的又は連続的に太くなっている。
図13に示すように、挿入部500Bがシャフト4Bの挿入穴410Bに挿入された状態では、部分503の外周面と挿入穴410Bの内周面との間の隙間は、部分503の後端に近い部分ほど小さくなる。このため、挿入部500Bがシャフト4Bの挿入穴410Bに深く挿入された第2状態では、第1状態と比較して、挿入部500Bがシャフト4Bの軸方向に移動し難い。したがって、ダーツ1Bが第2状態にあるときには、不意にフライト5Bがシャフト4Bに対し後方に移動して、ダーツ1Bが第1状態になることが抑制される。
【0090】
なお、実施形態のダーツ1、変形例1のダーツ1A及び変形例2のダーツ1Bは、本開示の主旨を逸脱しない範囲内で適宜変更可能である。例えば、ダーツ1,1A,1Bの各要素の形状、大きさ、位置、数及び材質等は、適宜変更可能である。
【0091】
(3)態様
以上説明した、実施形態及び変形例から明らかなように、第1の態様のダーツ(1,1A,1B)は、以下に示す構成を有する。ダーツ(1,1A,1B)は、バレル(3)と、バレル(3)に取付可能なチップ(2)と、バレル(3)に取付可能なシャフト(4,4B,43,44)と、シャフト(4,4B,43,44)に取付可能なフライト(5,5A,5B,52,53)とを備える。ダーツ(1,1A,1B)は、第1状態と、第2状態とに変更可能である。前記第1状態では、フライト(5,5B)がシャフト(4,4B,43,44)に回転が許容された状態で取り付けられる。前記第2状態では、フライト(5,5B)がシャフト(4,4B,43,44)に前記回転が規制された状態で取り付けられる。
【0092】
この態様のダーツ(1,1A,1B)は、フライト(5,5B)のシャフト(4,4B)に対する回転を許容した状態と、前記回転を規制した状態とのいずれの状態でも利用できる。
【0093】
第2の態様のダーツ(1,1A,1B)は、第1の態様との組み合わせにより実現され得る。第2の態様のダーツ(1,1A,1B)は、以下に示す構成を有する。シャフト(4,4B)は、フライト(5,5B)をシャフト(4,4B)の軸方向における位置を変更して取付可能である。ダーツ(1,1A,1B)は、フライト(5,5B)がシャフト(4,4B)に取り付けられる位置に応じて、第1状態と第2状態とに変更可能である。
【0094】
この態様のダーツ(1,1A,1B)は、フライト(5,5B)のシャフト(4,4B)への取付位置を変更することで、フライト(5,5B)のシャフト(4,4B)に対する回転を許容した状態と、前記回転を規制した状態とに変更することができる。
【0095】
第3の態様のダーツ(1,1A,1B)は、第2の態様との組み合わせにより実現され得る。第3の態様のダーツ(1,1A,1B)は、以下に示す構成を有する。シャフト(4,4B)は、挿入穴(410,410B)を有する。フライト(5,5B)は、挿入穴(410,410B)に回転可能に挿入し得る挿入部(500,500B)を有する。前記第1状態では、挿入部(500,500B)が挿入穴(410,410B)に第1挿入量だけ挿入され、かつ、シャフト(4,4B)が前記回転を許容しつつフライト(5,5B)のシャフト(4,4B)に対する前記軸方向の移動を規制する。前記第2状態では、挿入部(500,500B)が挿入穴(410,410B)に第1挿入量よりも大きな第2挿入量挿入され、かつ、シャフト(4,4B)が前記回転を規制しつつフライト(5,5B)のシャフト(4,4B)に対する前記軸方向の移動を規制する。
【0096】
この態様のダーツ(1,1A,1B)は、挿入部(500,500B)の挿入穴(410,410B)に対する挿入量を変更することで、フライト(5,5B)のシャフト(4,4B)に対する回転を許容した状態と、前記回転を規制した状態とに変更することができる。
【0097】
第4の態様のダーツ(1B)は、第3の態様との組み合わせにより実現され得る。第4の態様のダーツ(1B)は、以下に示す構成を有する。フライト(5B)は、第1嵌合部分(5011)と、第2嵌合部分(5012)とを有する。第1嵌合部分(5011)は、挿入部(500B)の外周面に形成される。第2嵌合部分(5012)は、挿入部(500B)の外周面に形成され、前記軸方向において第1嵌合部分(5011)と異なる位置に形成される。シャフト(4B)は、移動規制部(46)と、回転規制部(413B)とを有する。移動規制部(46)は、前記第1状態において第1嵌合部分(5011)と嵌合してフライト(5B)の前記軸方向の移動を規制し、かつ、前記第2状態において第2嵌合部分(5012)と嵌合してフライト(5B)の前記軸方向の移動を規制する。回転規制部(413B)は、前記第2状態において挿入部(500B)の挿入穴(410B)に対する回転を規制する。
【0098】
この態様によれば、フライト(5B)が有する第1嵌合部分(5011)及び第2嵌合部分(5012)並びにシャフト(4B)が有する移動規制部(46)及び回転規制部(413B)を利用して、ダーツ(1B)を、フライト(5B)のシャフト(4B)に対する回転を許容した状態と、前記回転を規制した状態とに変更することができる。
【0099】
第5の態様のダーツ(1,1A,1B)は、第1~第4の態様のいずれか一つの態様との組み合わせにより実現され得る。第5の態様のダーツ(1,1A,1B)は、以下に示す構成を有する。チップ(2)、シャフト(4,4B,43,44)及びフライト(5,5B,5A,52,53)の少なくとも一つは、合成樹脂と自然界に存在する物質とを含む材料から形成されている。
【0100】
この態様によれば、チップ(2)、シャフト(4,4B,43,44)及びフライト(5,5A,5B,52,53)の各々の材料として、自然界に存在する物質を含む材料を用いることで、自然環境の保全に役立つ。
【0101】
第6の態様のダーツ用のシャフト(4,4B,43,44)は、以下に示す構成を有する。シャフト(4,4B,43,44)は、ダーツ用のフライト(5,5A,5B,52,53)を取付可能なフライト取付部(41,41A,41B)を備える。シャフト(4,43,44)は、第1状態と、第2状態とに変更可能である。前記第1状態では、フライト(5,5A,5B,52,53)がフライト取付部(41,41A,41B)に回転が許容された状態で取り付けられる。前記第2状態では、フライト(5,5A,5B,52,53)がフライト取付部(41,41A,41B)に前記回転が規制された状態で取り付けられる。
【0102】
この態様のダーツ用のシャフト(4,4B,43,44)は、フライト(5,5A,5B,52,53)のシャフト(4,4B,43,44)に対する回転を許容した状態と、前記回転を規制した状態とのいずれの状態でも利用できる。
【0103】
第7の態様のダーツ(1A)は、以下に示す構成を有する。ダーツ(1A)は、バレル(3)と、バレル(3)に取付可能なチップ(2)と、バレル(3)に取付可能なシャフト(第3シャフト)と、シャフトに取付可能な複数のフライト(第2フライト52及び第3フライト53)とを備える。シャフトは、バレル(3)を取付可能なシャフト本体(第2シャフト44)と、複数のアタッチメント(第1アタッチメント61及び第2アタッチメント62)とを有する。複数のアタッチメント(61,62)の各々は、シャフト本体(44)に取付可能である。複数のアタッチメント(61,62)は、第1アタッチメント(61)と、第2アタッチメント(62)とを含む。第1アタッチメント(61)は、複数のフライト(52,53)に含まれる一つのフライト(第2フライト52)を第1アタッチメント(61)に対する回転を許容した状態で取付可能である。第2アタッチメント(62)は、複数のフライト(52,53)に含まれる前記一つのフライト(52)とは別のフライト(第3フライト53)を第2アタッチメント(62)に対する回転を規制した状態で取付可能である。
【0104】
この態様のダーツ(1A)は、シャフト本体(44)に取り付けられるアタッチメント(61,62)を選択することで、フライト(52,53)がシャフトに対する回転が許容された状態と、前記回転が規制された状態のいずれの状態にもすることができる。
【0105】
第8の態様のダーツ(1A)は、第7の態様との組み合わせにより実現され得る。第8の態様のダーツ(1A)は、以下に示す構成を有する。ダーツ(1A)は、複数のフライト(52,53)とは別のフライト(5A)を更に備える。シャフト本体(44)は、第1アタッチメント(61)、第2アタッチメント(62)及び複数のフライト(52,53)とは別のフライト(5A)の各々を嵌込可能な挿入穴(410A)を有する。シャフト本体(44)は、挿入穴(410A)に嵌め込まれた第1アタッチメント(61)のシャフト本体(44)に対する回転と、挿入穴(410A)に嵌め込まれた第2アタッチメント(62)のシャフト本体(44)に対する回転と、挿入穴(410A)に嵌め込まれた別のフライト(5A)のシャフト本体(44)に対する回転とを規制する。
【0106】
この態様のダーツ(1A)は、シャフト本体(44)に複数のフライト(52,53)とは別のフライト(5A)を取り付けて利用できる。
【0107】
第9の態様のダーツ(1A)は、第8の態様との組み合わせにより実現され得る。第9の態様のダーツ(1A)は、以下に示す構成を有する。ダーツ(1A)は、シャフト(第3シャフト)とは別の第2シャフト(44)を更に備える。第2シャフト(44)は、バレル(3)に取付可能である。第2シャフト(44)は、複数のフライト(52,53)とは別のフライト(5A)を第2シャフト(44)に対する回転を許容した状態で嵌込可能な挿入穴(410A)を有する。
【0108】
この態様によれば、バレル(3)に第2シャフト(44)を取り付け、第2シャフト(44)に複数のフライト(52,53)とは別のフライト(5A)を第2シャフト(44)に対する回転を許容した状態で取り付けることができる。
【0109】
なお、第7~第9の態様は、第1~第6のいずれか一つの態様と組み合わせずに実施してもよいし、第1~第6のいずれか一つの態様と組み合わせて実施してもよい。
【0110】
第10の態様のダーツ(1,1A)は、第3の態様との組み合わせにより実現され得る。第10の態様のダーツ(1,1A)は、以下に示す構成を有する。シャフト(4)は、第1移動規制部(42)、第2移動規制部(412)及び回転規制部(416)を有する。第1移動規制部(42)は、挿入穴(410)の内面に形成され、第1状態において挿入部(500)が前記軸方向に移動することを規制する。第2移動規制部(412)は、挿入穴(410)の内面に形成され、第2状態において挿入部(500)が前記軸方向に移動することを規制する。回転規制部(416)は、第2状態において挿入部(500)の挿入穴(410)に対する回転を規制する。
【0111】
この態様のダーツ(1,1A)は、シャフト(4)が有する第1移動規制部(42)、第2移動規制部(412)及び回転規制部(416)を利用して、フライト(5)のシャフト(4)に対する回転を許容した状態と、前記回転を規制した状態とに変更することができる。
【符号の説明】
【0112】
1,1A,1B ダーツ
2 チップ
3 バレル
4,4B シャフト
41,41B フライト取付部
410,410B 挿入穴
413B 回転規制部
46 移動規制部
5,5B フライト
500,500B 挿入部
5011 第1嵌合部分
5012 第2嵌合部分