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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-11
(45)【発行日】2023-12-19
(54)【発明の名称】破砕機
(51)【国際特許分類】
   B02C 18/14 20060101AFI20231212BHJP
   B02C 21/02 20060101ALI20231212BHJP
【FI】
B02C18/14 A
B02C21/02
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020564610
(86)(22)【出願日】2019-05-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-09-13
(86)【国際出願番号】 US2019033734
(87)【国際公開番号】W WO2019226888
(87)【国際公開日】2019-11-28
【審査請求日】2022-05-19
(31)【優先権主張番号】62/675,540
(32)【優先日】2018-05-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519428993
【氏名又は名称】ヴァミィヤ マニュファクチャリング カンパニー
【氏名又は名称原語表記】Vermeer Manufacturing Company
【住所又は居所原語表記】1210 Vermeer Road East,Pella,IA 50219,US
(74)【代理人】
【識別番号】100147511
【弁理士】
【氏名又は名称】北来 亘
(72)【発明者】
【氏名】マコール,マイケル ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】ヘイデン,タイラー
【審査官】宮部 裕一
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-081383(JP,A)
【文献】特表2005-517608(JP,A)
【文献】特開2004-073963(JP,A)
【文献】登録実用新案第3024826(JP,U)
【文献】カナダ国特許出願公開第02121539(CA,A1)
【文献】米国特許第04997135(US,A)
【文献】国際公開第2011/067584(WO,A1)
【文献】特開2004-344811(JP,A)
【文献】実開平07-009442(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B02C 21/02
B02C 18/14
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
向かい合う第1の端面壁及び第2の端面壁を含む破砕機箱であって、当該破砕機箱は、更に、前記第1の端面壁及び前記第2の端面壁の間を延びる向かい合う第1の側面壁及び第2の側面壁を含み、向かい合う前記第1の側面壁及び前記第2の側面壁は当該破砕機箱の第1の側面及び第2の側面にそれぞれ位置しており、当該破砕機箱は破砕させたい材料を受け入れるためのホッパーを含んでいる、破砕機箱と、
前記ホッパーの下端に隣接して前記破砕機箱の内部の中に配置されている破砕機ロータであって、当該破砕機ロータは、前記第1の端面壁から前記第2の端面壁へ延びるように向きを定められたロータ軸の周りに回転可能であり、前記第1の側面壁及び前記第2の側面壁は前記ロータ軸が前記第1の側面壁と前記第2の側面壁との間にある状態で前記ロータ軸の方向に延びるように向きを定められている、破砕機ロータと、
前記破砕機ロータより下に配置されていて、破砕済み材料を前記破砕機ロータの下から移動させるように構成されている下側コンベヤと、
前記下側コンベヤに隣接して配置されていて、前記下側コンベヤによって移動させられる破砕済み材料を受け取るように構成される作動位置と不作動位置との間で可動である外側コンベヤと、
を備えている破砕機において、
前記外側コンベヤはアイドラーローラを含み、前記外側コンベヤがその不作動位置にあるとき、前記アイドラーローラが前記下側コンベヤに対して所定の高さに配置されていることにより、前記外側コンベヤを前記破砕機から取り外さなくても前記下側コンベヤを前記破砕機から前記ロータ軸に平行な方向に取り外すことができるようにしており、
前記下側コンベヤは作動位置から下降位置へ可動である、
破砕機。
【請求項2】
前記下側コンベヤは、その下降位置にあるときに、前記破砕機のフレームによって滑動可能に支持されている、請求項1に記載の破砕機。
【請求項3】
前記下側コンベヤの最上面は、少なくとも前記下側コンベヤがその下降位置にあるときには前記アイドラーローラよりも下にある、請求項1に記載の破砕機。
【請求項4】
前記破砕機は、前記下側コンベヤを支持するとともに前記下側コンベの作動位置と下降位置との間の動きを許容するコンベア支持体ブラケットを更に含んでいる、請求項1に記載の破砕機。
【請求項5】
前記コンベア支持体ブラケットは各々、ねじの切られたロッド及び保持ナットを含んでおり、前記保持ナットが、前記下側コンベを作動位置と下降位置との間で動かすように使用者によって調節可能である、請求項4に記載の破砕機。
【請求項6】
前記下側コンベヤは、支持フレーム、ローラ、及びコンベヤベルトを含んでいる、請求項1に記載の破砕機。
【請求項7】
前記下側コンベヤは、前記破砕機のフレームによって滑動可能に支持されている、請求項1に記載の破砕機。
【請求項8】
前記外側コンベヤがその不作動位置にあるとき、前記アイドラーローラは前記下側コンベヤの最上面より上にある、請求項1に記載の破砕機。
【請求項9】
前記外側コンベヤは、その作動位置と不作動位置との間の枢動式の動きのために前記破砕機のフレームに枢動式に取り付けられている、請求項1に記載の破砕機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2018年5月23日出願の米国仮特許出願第62/675,540号の恩典を主張し、その内容全体をこれにより参考文献として本明細書に援用する。
【0002】
本開示は破砕機に関する。その様な破砕機はバルク材料を細かく砕くために使用され得る。
【背景技術】
【0003】
大型の埋め立てごみの様な特定の廃棄物の細片サイズを小さくするのに低速破砕機が使用されることがある。米国特許第9,573,137号及び米国特許公開第2015/0217299号はその様な破砕機の実施例である。これらの破砕機は、破砕プロセス中に高い荷重と力が機器へかかることから重量部品を用いて構築される堅牢な機械である。廃棄物は、多くの場合、破砕機の上面から、典型的には材料をフロントエンドローダでホッパーの中へ落下させることによって給送される。大抵はホッパーより下に配置されているロータ/ドラムがゼロRPMから40RPMまで変化する速度で回転している状態でホッパーは材料を収容する。破砕機ロータは複数の堅い歯を有しており、それらの歯が廃棄物材料に係合し最終的には材料を歯付きの櫛部に押し通して材料のせん断及び引き裂きを生じさせる。そして細かく砕かれた廃棄物は排出に向けてコンベヤへ落下する。ロータとコンベアの間には、破砕機から排出される材料のサイズを制御するためにスクリーンが使用されていることもある。スクリーンは小さい細片が通り抜けるのを許容する一方で大きい細片が通り抜けコンベヤを通って排出されるのを防ぐ。スクリーンを通り抜けない大きい細片はサイズの更なる縮小のためにロータによってホッパーへ再循環される。
【0004】
過酷な機器作動条件のせいで、裁断機構成要素は定期的な保守と洗浄を必要とする。効率的な保守及び機器使用期間の最適化にとって、破砕機のロータ、スクリーン、及び櫛部へのアクセスのし易さは極めて重要である。効率的な点検を考慮した破砕機でしかも構造的完全性を持った破砕機を設計するのはえてして難しい。ゆえに、破砕機構成要素の何らかの必要な保守活動のためにアクセスの容易さを確保するとともに破砕機が機器寿命を改善し得る堅牢な設計を有することを確約することが必要とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】米国仮特許出願第62/675,540号
【文献】米国特許第9,573,137号
【文献】米国特許公開第2015/0217299号
【文献】米国特許第6,666,312号
【発明の概要】
【0006】
本開示の1つの態様は、破砕機箱の中へ給送された材料を破砕するために協働する破砕機ロータと破砕機櫛部を収容している破砕機箱を有する破砕機に関する。特定の実施例では、破砕機箱は、減容化されるべき材料を破砕機ロータと破砕機櫛部によって画定される破砕接面の中へ給送するための上部ホッパーを含むことができる。破砕機箱は、更に、破砕済み材料を破砕機箱から排出するための下部排出口を含むことができる。特定の実施例では、破砕機箱は、保守及び補修のために破砕機ロータ及び破砕機櫛部への強化されたアクセスを提供するように適合された構成を有している。特定の実施例では、破砕機箱は、破砕機ロータ及び破砕機櫛部への強化されたアクセスを提供するために一杯に開放できる側面を含むことができる。特定の実施例では、側面は、スクリーンを破砕機ロータの下に設置するのを容易にするために破砕機箱の上面開放領域及び/又は側面開放領域を通してスクリーンを設置できるようにするやり方で開放されることができる。特定の実施例では、スクリーンを滑らせて破砕機ロータの下から出し、上面開放領域を通してスクリーンを垂直方向に持ち上げるか又は側面開放領域を通してスクリーンを水平方向に動かすことによって、スクリーンは破砕機ロータの下から容易に取り外されることができる。特定の実施例では、スクリーンは、フォークトラック/フォークリフト又は類似の機械によって水平方向に破砕機箱の中へ搬入され又は破砕機箱から取り出されることができるだろうし、又は、フロントエンドローダ、クレーン、バックホールなどの様な、チェーンを介してスクリーンを持ち上げるのに適した機器を使用して垂直方向に破砕機箱の中へ搬入され又は破砕機箱から取り出されることもできるだろう。特定の実施例では、破砕機箱の側面は水平軸周りに枢動するアクセスドアによって画定されることができる。特定の実施例では、アクセスドアが開かれると破砕機櫛部が破砕機ロータに隣接する破砕場所から破砕機箱の外に位置する点検位置へ変位されるように、破砕機櫛部はアクセスドアと共に担持されることができる。特定の実施例では、アクセスドアが開かれたとき、破砕機櫛部と破砕機ロータの間には開放されたアクセス領域が設けられることになる。特定の実施例では、開放されたアクセス領域は、概して破砕機櫛部と破砕機ロータの間の、破砕機箱によって形成されているプラットフォームより上に画定されることができる。特定の実施例では、プラットフォームより上の領域は頭上障害物の無いものとなる。特定の実施例では、アクセスドアはホッパーの上面から破砕機櫛部まで延びるホッパーの一部分を画定することができる。
【0007】
本開示の別の態様は、破砕機ロータと、破砕位置と解放位置の間を可動の破砕機櫛部と、を有する破砕機に関する。破砕機櫛部は、第1の高位解放圧力作動モードと第2の低位解放圧力作動モードで作動可能とすることができる。破砕機櫛部が第1の高位解放圧力作動モードにあるときに、第1の既定圧力が破砕機櫛部に観測され及び破砕される材料によって発生すると、破砕機櫛部は第1の既定圧力に応えて、破砕機櫛部と破砕機ロータの間を障害物が通過できるようにするために破砕位置から解放位置へ動くことができ、また破砕機櫛部が第2の低位解放圧力作動モードにあるときに、第2の既定圧力が破砕機櫛部に観測され及び破砕される材料によって発生すると、破砕機櫛部は第2の既定圧力に応えて、破砕機櫛部と破砕機ロータの間を障害物が通過できるようにするために破砕位置から解放位置へ動くことができ、ここに第2の既定圧力は第1の既定圧力より低い。破砕機は、更に、スクリーンがスクリーン取り付け場所に設置されたことを示すパラメータをモニターするための、及び、(a)パラメータがスクリーンはスクリーン取り付け場所に設置されたと示したときに自動的に破砕機櫛部を第1の高位解放圧力作動モードにして破砕機を作動させ、(b)パラメータがスクリーンはスクリーン取り付け場所に設置されていないと示したときに自動的に破砕機櫛部を第2の低位解放圧力作動モードにして破砕機を作動させるための、制御システムを含んでいる。特定の実施例では、制御システムは、スクリーンがスクリーン取り付け場所に存在することを検知するためのセンサを含むことができる。他の実施例では、スクリーンがスクリーン取り付け場所に設置されたことを示すパラメータは、スクリーンがスクリーン取り付け場所に存在することの間接的表示であってもよい。例えば、スクリーンを設置位置まで持ち上げるのに使用されるリフトアームの位置を感知するようにセンサが使用されてもよい。特定の実施例では、制御システムは、更に、過負荷状態が検知されたときに破砕機ロータの回転方向を自動的に逆転させる自動逆転機能を含むことができる。制御システムは、少なくとも、処理性能を有する処理ユニットと、システムメモリと、システムメモリを処理ユニットへ連結するシステムバスと、を備えるコンピュータを含んでいてもよい。
【0008】
本開示の別の態様は、スクリーンを破砕機の破砕機ロータの下に搬入するのを容易にする特徴、及びスクリーンを破砕機の破砕機ロータの下から取り出すのを容易にする特徴を有する破砕機に関する。1つの実施例では、破砕機は、スクリーンを破砕機ロータの下の足場位置(staged position)から破砕機ロータの下の設置位置へ動かすことのできるアームの様なリフトデバイスを含むことができる。特定の実施例では、破砕機ロータの下のスクリーンを操縦する能力は、破砕機ロータが収納されている破砕機箱の側面に側面開放構成を有することによって実現し易くなる。特定の実施例では、側面開放構成はアクセスドアによって提供されることができる。特定の実施例では、アクセスドアが開かれたときに破砕機箱の側面及び上面が開放されるように、アクセスドアは破砕機箱の高さ全体を延びている。特定の実施例では、スクリーンを設置位置に保持するための能動的ストッパがアクセスドアに付着され又はアクセスドアと一体化されていて、アクセスドアを閉じると能動的ストッパがスクリーンの端に係合するようになっていてもよい。特定の実施例では、能動的ストッパは、アクセスドアへ枢動式に接続されたピボットリンクであってもよい。特定の実施例では、ピボットリンクは、アクセスドアへ枢動式に接続された第1端と、破砕機箱によって画定される点検プラットフォームによって支持された第2端と、を有することができる。
【0009】
本開示の別の態様は、油圧シリンダの油圧が既定レベルを超えたときに油圧シリンダが第1の位置から第2の位置へ動けるようにするための、油圧シリンダと流体連通する油圧式圧力解放装置(hydraulic pressure relief arrangement)、を含んでいる櫛部解放システムを有する破砕機に関する。圧力解放装置は、制御システムと連通する油圧アキュムレータを備えていてもよい。
【0010】
本開示の更に別の態様は、エンジン、エンジンによって駆動されるリバーシブルギヤトランスミッション、ドライブシャフトによってリバーシブルギヤトランスミッションの出力へ接続された流体カプラ、流体カプラと連結されたフライホイール、及び流体カプラとフライホイールの両方へ接続された入力を有するギヤリダクションユニット、を含んでいる破砕機用の駆動トレインに関する。ギヤリダクションユニットの出力は、ロータを第1の方向又は第2の方向のどちらかに回転させるためにロータへ駆動可能に接続される。
【0011】
開示の様々な利点は、一部には以下の説明に提示され、一部には説明から明らかになりもすれば、本開示の様々な態様を実践することによって知られもしよう。以上の概括的な説明と次に続く詳細な説明はどちらも例示及び解説のみが目的であり、実施例が根拠とする広範な進歩的概念を限定するものではないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本開示の原理に基づく破砕機の後面、上面、左側面斜視図である。
図2図1の破砕機の後面、上面、右側面斜視図である。
図3図1の破砕機の上面図である。
図4図1の破砕機の右側面図である。
図5図1の破砕機の左側面図である。
図6図1の破砕機の後面図である。
図7】破砕機のアクセスドアが開位置にある図1の破砕機の後面、上面、左側面斜視図である。
図8】アクセスドアが開位置にある図1の破砕機の後面、上面、右側面斜視図である。
図9】アクセスドアが開位置にある図1の破砕機の上面図である。
図10】アクセスドアが開位置にある図1の破砕機の左側面図である。
図11】アクセスドアが開位置にある図1の破砕機の後面図である。
図12図5の切断線B-Bに沿って取られた断面図であり、破砕位置にある裁断機の破砕機櫛部を示している。
図13図4の切断線A-Aに沿って取られた断面図であり、破砕位置にある裁断機の破砕機櫛部を示している。
図14図4の切断線A-Aに沿って取られた断面図であり、過負荷時解放位置にある裁断機の破砕機櫛部を示している。
図15図5の切断線B-Bに沿って取られた断面図であり、過負荷時解放位置にある裁断機の破砕機櫛部を示している。
図16】アクセスドアが開かれていてスクリーンが破砕機箱の中へ設置される過程にある、図1の破砕機の後面、上面、左側面斜視図である。
図17】破砕機ドアが開かれていてスクリーンが破砕機箱内に設置される過程にある、図1の破砕機の左側面図である。
図18】アクセスドアが開かれていてスクリーンが破砕機箱内に設置される過程にあるのが示されている、図1の破砕機の上面図である。
図19図17の切断線E-Eに沿って取られた断面図である。
図20図17の切断線F-Fに沿って取られた断面図である。
図21】アクセスドアが開かれていてスクリーンが破砕機ロータの下の足場位置にある、図1の破砕機の後面、上面、左側面斜視図である。
図22】アクセスドアが開かれていてスクリーンが破砕機ロータの下の足場位置にある、図1の破砕機の上面図である。
図23図22の切断線G-Gに沿って取られた断面図である。
図24図22の切断線H-Hに沿って取られた断面図である。
図25図22の切断線G-Gに沿って取られた断面図であり、スクリーンがリフトアーム組立体によって破砕機ロータの下の設置位置へ持ち上げられたところが示されている。
図26図22の切断線H-Hに沿って取られた断面図であり、スクリーンがアーム組立体によって破砕機ロータの下の設置位置へ持ち上げられたところを示している。
図27図22の切断線G-Gに沿って取られた断面図であり、アクセスドアは閉じられスクリーンは破砕機ロータの下の設置位置にある。
図28図22の切断線H-Hに沿って取られた断面図であり、アクセスドアは閉じられスクリーンは破砕機ロータの下の設置位置にある。
図29図22の切断線G-Gに沿って取られた断面図であり、破砕機の側面アクセス領域の開放空間を示しており、開放空間は影付きで図示されている。
図30図22の切断線G-Gに沿って取られた断面図であり、アクセスドアが開かれたときに画定される破砕機の開放された上部領域(影付きで図示)を示している。
図31図1の破砕機の上面図であり、破砕機の点検プラットフォームから垂直方向上方に投影した開放されたアクセス領域(影付きで図示)を示している。
図32】点検プラットフォームから垂直方向上方に投影した図31の開放されたアクセス領域(影付きで図示)を示す断面図である
図33】破砕機ロータの円筒状基準境界の最下点に接する水平方向基準平面を示す断面図であり、点検プラットフォームは水平方向基準平面より低くなっていることが描かれている。
図34】破砕機のための或る例示としての駆動及び制御システムを示す概略図である。
図35】破砕機櫛部解放のための制御システム論理の一例を示すフローチャートである。
図36】破砕機ロータ自動逆転機能のための制御システム論理の1つの実施例を示すフローチャートである。
図37】破砕機ドアが開かれた状態の図1の破砕機の左側面図であり、図38図41に観察される破砕機の断面を描いている。
図38】スクリーンの互いに反対側の端の2つの能動的ストッパによって固定された設置後のスクリーンを示す断面図である。
図39】2つの能動的ストッパによって所定場所に保持されている状態の、図38に描かれたスクリーンの図37の切断線I-Iに沿って取られた拡大詳細図である。
図40図37の切断線I-Iに沿って取られた別の断面図であり、アクセスドアが開かれ、アクセスドアに最も近いスクリーンの端が第2の能動的ストッパから固定解除されたところを示している。
図41】アクセスドアに最も近いスクリーンの端が第2の能動的ストッパから固定解除されている図40に描かれたスクリーンの拡大詳細図である。
図42】円筒状基準境界(例えば円筒状基準包絡線)がロータの周囲に示されている破砕機ロータの側面図である。
図43】スクリーンユニットの上面斜視図である。
図44】スクリーンユニットの底面斜視図である。
図45A図1の破砕機のパワートレインの側面図である。
図45B図45Aに示されたパワートレインの概略図である。
図46】或る代わりのアクセスドアラッチ掛け装置を示す部分斜視図である。
図47図46のラッチ掛け装置を使用して閉じられラッチ掛けされた状態にあるアクセスドアを示す部分端面図である。
図48】ラッチ掛け装置が引込位置にある状態の、開位置にあるアクセスドアを示す部分端面図である。
図49】ラッチ掛け装置が伸展位置にある状態の、開位置にあるアクセスドアを示す部分端面図である。
図50】破砕機櫛部解放を制御するための第1の例示としての油圧回路である。
図51】破砕機櫛部解放を制御するための第2の例示としての油圧回路である。
図52】上部ホッパーの前端に形成された凹部を有する破砕機の後面斜視図である。
図53図52の破砕機の部分後面端面図である。
図54図53の54-54線を通って取られた断面図である。
図55】破砕機櫛部と、破砕機櫛部と破砕機ロータの間のクリアランスを設定する調節可能な櫛部ストッパとの間の相互作用を模式的に描いている。
図56】破砕機櫛部と、破砕機櫛部と破砕機ロータの間のクリアランスを設定する調節可能な櫛部ストッパとの間の相互作用を模式的に描いている。
図57】破砕機櫛部と、破砕機櫛部と破砕機ロータの間のクリアランスを設定する調節可能な櫛部ストッパとの間の相互作用を模式的に描いている。
図58】ロータを収納しているキャビティ内から破砕機の前面を臨む部分断面図であり、櫛部/ロータクリアランス調節装置を描いている。
図59図58の拡大部分の図である。
図60】エンジン区画内からロータを収納しているキャビティの方を向いて視た調節可能なブロック組立体の部分分解図である。
図61】ロータを収容しているキャビティ内からエンジン区画の方を向いて視た調節可能なブロック組立体の部分分解図である。
図62】調節可能なブロック組立体の偏心ストッパブロックの斜視図である。
図63】調節可能なブロック組立体の偏心ストッパブロックの斜視図である。
図64】調節可能なブロック組立体の偏心ストッパブロックの斜視図である。
図65】調節可能なブロック組立体の偏心ストッパブロックの斜視図である。
図66図62図65に示された偏心ストッパブロックの端面図である。
図67】作動位置にある外側コンベヤを描いている部分側面図である。
図68】輸送位置にある外側コンベヤを描いている部分側面図である。
図69】輸送位置にある外側コンベヤと取り外しのための下降位置にある下側コンベヤを描いている部分側面図である。
図70】作動位置にある下側コンベヤを描いている破砕機の側面図である。
図71】破砕機フレーム上に下側コンベヤを保持するブラケットのうちの1つの拡大部分側面図である。
図72】下側コンベヤブラケットが取り外され下側コンベヤが下降位置にあって部分的に取り出されたところを描いている破砕機の側面図である。
図73】ブラケットが取り外された状態で示されている図71と同様の拡大部分側面図である。
図74】下側コンベヤが取り出されたところを描いている破砕機の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
様々な実施形態が図面を参照して詳細に説明されており、幾つかの図全体を通して同様の符号は同様の部分及び組立体を表している。加えて、この明細書に記載されている何れの実施例も限定を課すことを意図しておらず、本開示の諸態様を実践するための多くの可能な実施形態の幾つかを示そうとしているだけである。
【0014】
本開示の諸態様は、(a)回転式減容化要素及び/又は櫛部の様な減容化機械の構成要素への強化されたアクセス(例えば開放側面/上面アクセス)を提供するように適合され、及び/又は(b)比較的重くて取り扱うのが厄介であることの多いスクリーンの様な減容化機械構成要素の単純化された搬入を提供するように適合され、及び/又は(c)スクリーンが機械に設置されたことをパラメータが示したときに起動される自動調節式減容化櫛部圧力解放(即ち減容化櫛部が破砕位置から解放位置へ動く圧力解放設定を調節する機能性)の様な制御機能性を実施することによって構成要素保護を提供するように適合され、及び/又は(d)過負荷状態が検知されたときに減容化ロータに関して自動逆転機能を実施することによって構成要素保護を提供するように適合され、及び/又は(e)スクリーンを第1の方向に減容化ロータの設置位置へ動かす(例えば上げて滑らす)のを支援するための及びスクリーンを減容化ロータの下から取り外すためにスクリーンを第2の方向に動かす(例えば下げて滑らす)のを支援するためのリフトアームを提供することに適合され、及び/又は(f)スクリーンを設置位置に保持するための、減容化機械のアクセスドアと少なくとも部分的に一体化された能動的ストッパシステム(例えば1つ、2つ又はそれ以上の枢動式リンク)を提供することに適合され、及び/又は(g)減容化機械のアクセスドアが開かれたときに減容化ロータと櫛部の様な別の減容化構成要素との間に位置づけられる点検プラットフォームを提供することに適合され、及び/又は(h)減容化機械と共に使用するように設計された駆動トレインを提供することに適合されている。本明細書に開示されている描出された実施例では、減容化機械は低速度破砕機である。ただし、本明細書に開示されている様々な態様は、使用中にロータを駆動させることを意図した速度に関係なく他の型式の減容化機械にも適用可能であることが理解されるであろう。
【0015】
本発明は破砕機20に関する。図1に表されている1つの実施形態では、破砕機20は、第1及び第2の向かい合う端面壁24、26と、第1及び第2の端面壁24、26間を延びる第1及び第2の向かい合う側面壁28、30と、を含む破砕機箱22を備えるものとすることができる。破砕機箱22は、更に、破砕させたい材料を受け入れるための上部ホッパー32を含んでいる。図13に見られる様に、破砕機箱22は、更に、破砕済み材料を破砕機箱22から排出するための、シュート34と協働することのできる下部排出口33を含んでいてもよい。再度図1を参照して、第1及び第2の向かい合う側面壁28、30は破砕機箱22の第1及び第2の側面200、202にそれぞれ位置している。
【0016】
図1及び図13は、破砕機20が、下部排出シュート34の下に配置された下側コンベヤ160及び下側コンベヤ160の一端に隣接して配置された外側コンベヤ162を含むコンベヤシステム159を更に備え得ることを示している。外側コンベヤ162は破砕機箱22に対して格納位置又は輸送位置と作動位置の間を枢動式に可動であってもよい。図1図4、及び図5は、破砕機箱22が更に車輪52上に支持された基部50を備え得ることを示している。排出シュート34は、破砕機箱22の一部であってもよいし、基部50の一部であってもよいし、又は破砕機箱22と基部50の両方の一部であってもよい。破砕機20は、破砕機ロータ38を回転させるためのパワートレイン56を密閉している破砕機ハウジング54を含んでいる。諸実施形態は破砕機20の前部にトレーラータン/ヒッチ59を支持体ジャッキ51と共に備えていてもよい。
【0017】
図7及び図9に示されている様に、破砕機箱22は、更に、第1及び第2の端面壁24、26の間を延びる点検プラットフォーム36と、上部ホッパー32の下端に隣接して破砕機箱22の内部の中に配置されている破砕機ロータ38と、を含んでいてもよい。点検プラットフォーム36は、実質的に平坦(水平)であり、破砕機20の幾つかの構成要素へのアクセスを可能にすることができる。例えば、操作者が点検プラットフォーム36の上に立てば、操作者はロータ38に向かって第1の方向を正視することができ、又は操作者は以下に更に詳細に説明されている破砕機櫛部58に向かって第2の方向を正視することもできるだろう。操作者は点検プラットフォーム36に沿って歩くことによって破砕機櫛部58の一杯の長さにアクセスすることができる。操作者は、同じく、点検プラットフォーム36に沿って歩くことによってロータ38の完全な長さにアクセスすることができる。
【0018】
破砕機ロータ38は、ロータ本体及びロータ本体へ取り付けられた複数のロータ歯42を含んでいてもよい。破砕機ロータ38は、第1の端面壁24から第2の端面壁26へ延びるように向きを定められたロータ軸40周りに回転可能であってもよい。第1及び第2の側面壁28、30はロータ軸40の方向に(即ちロータ軸40に沿って又は平行に)延びるように向きを定められているものとして描かれている。破砕機ロータ38は、ロータ軸40周りに正転減容化方向に回転可能であるか又はロータ軸40周りに逆転方向に回転可能であるかのどちらかであってもよいし、又はどちらの方向にも回転可能であってもよい。
【0019】
破砕機20は、破砕機櫛部58を通り過ぎた破砕済み材料をふるい分けるための、スクリーン取り付け場所に取り付け可能であるスクリーンユニット100を更に備えていてもよい。破砕機20は、スクリーンユニット100がスクリーン取り付け場所に取り付けられた状態で作動可能であり、またスクリーンユニット100がスクリーン取り付け場所から取り外された状態で作動可能である。スクリーン取り付け場所は、下部排出口33及びシュート34より上でロータ38より下に位置していてもよい。
【0020】
図7に示されている様に、幾つかの実施形態では、スクリーンユニット100は破砕機20の第2の側面の側面アクセス領域62を通って破砕機ロータ38の下のスクリーン取り付け場所へ搬入可能である。スクリーンユニット100は、更に破砕機ロータ38の下から破砕機20の第2の側面の側面アクセス領域62を通って取り外し可能になっていてもよい。搬入中、スクリーンユニット100は、スクリーン取り付け場所内にスクリーンユニット100が部分的に搬入される足場位置(staged position)(図21図24参照)に位置づけ可能であってもよい。
【0021】
図12図14を参照して、破砕機20は、更に、破砕機20の第1の側面に隣接して配置された少なくとも1つのリフトアーム、好適には2つのリフトアーム120を備えていてもよい。スクリーンユニット100の足場位置(図23及び図24参照)からスクリーン取り付け場所の設置位置(図25及び図26参照)への持ち上げに向けて、スクリーンユニット100を足場位置から破砕機の第1の側面28に向かうスクリーン搬入方向に動かす又は引くために、リフトアーム120は第1の位置(図23及び図24参照)から第2の位置(図25及び図26参照)へ動かされることができる。図16及び図19図20に描かれている様に、スクリーンユニット100は、スクリーンユニット100を破砕機20の上面を通して破砕機箱20の中へ下降させるリフトデバイス220を使用して設置されてもよい。リフトデバイス220は、チェーン又は他の接続構造を介してスクリーンユニット100を垂直方向に下降させるバックホー、フロンエンドローダ、又はクレーンの様な機器を含んでいてもよい。スクリーンユニット100は、同じく、フォークリフト又は同種の機器を使用して破砕機箱の開放された側面を通して水平方向に搬入されることもできる。
【0022】
図1図7、及び図11に示されている様に、破砕機20は、第1の端面壁24、第2の端面壁26、及び点検プラットフォーム36に対して、開位置(図7参照)と閉位置(図1参照)の間で枢動式に可動であるアクセスドア46を有している。アクセスドア46が開位置と閉位置の間で枢動する際、アクセスドア46はドア軸48周りに枢動する。ドア軸48は、第1及び第2の端面壁24、26の間をロータ軸40の方向に(即ちロータ軸40に沿って又は平行に)延びている。ドア軸48は描かれている実施形態では水平である。アクセスドア46は、閉位置にあるときは破砕機箱22の第2の側面壁30を画定する。アクセスドア46は、更に、アクセスドア46が閉位置にあるときにアクセスドア46を第1及び第2の端面壁24、26それぞれに固定するための第1及び第2のラッチ400(図7参照)を含んでいてもよい。ラッチ400はドア46を閉位置に固定するべく端面壁24、26の開口部401とインターロックすることができる。或る例示としての実施形態では、アクセスドア46は閉位置では垂直、開位置では水平である。また、図7に描かれている実施形態では、ラッチ400は各端面壁24、26の開口部401の中へ伸展するように及び引っ込むように水平方向に作動する。
【0023】
図46図49に示されている別の実施形態では、アクセスドア46が閉位置(図47参照)に入ると、ラッチ400’は端面壁24、26の開口部401’(図46参照、1つの開口部401’しか図示されず)と協働し、垂直方向に作動する。図48及び図49は、どの様に、ラッチ400’がそれぞれロッド414及びシリンダ416を含み、更にロッド414の端がピン418を含み、ピン418が端面壁24、26のそれぞれの開口部401’とのピン418の係合又は係合解除を介してドア46を固定するためにロッドと共に伸展し(図49)及びドア46を解放するためにロッドと共に引っ込む(図48)のかを説明している。
【0024】
図7及び図13を参照して、破砕機20は、アクセスドア46の内部側面404に配置され得る破砕機櫛部58を更に備えている。破砕機櫛部58は、アクセスドア46が開位置と閉位置の間で枢動される際にアクセスドア46と共に担持されるようになっていてもよい。破砕機櫛部58は破砕機櫛歯60を含んでいる。アクセスドア46が閉位置に入ると、破砕機櫛部58は第1及び第2の端面壁24、26の間で上部ホッパー32の下端に隣接する破砕場所に位置づけられる。
【0025】
幾つかの実施形態では、破砕機櫛部58は上部ホッパー32からの材料を破砕するべく破砕機ロータ38と協働するように構成されている。破砕機櫛部58は、櫛歯60がロータ歯42と互いにかみ合い且つ櫛歯60が以下に定義されている円筒状基準境界44の内に置かれる破砕位置(図12及び図13参照)に位置づけ可能であってもよい。破砕機櫛部58は、更に、櫛歯60が円筒状基準境界44の外になる解放位置(図14及び図15参照)に位置づけられるようになっていてもよい。図27及び図42に描かれている様に、破砕機ロータ38のロータ歯42は、破砕機ロータ38がロータ軸40周りに回転されるときの円筒状基準境界44を画定することができる。幾つかの実施形態では、アクセスドア46が閉じられたとき、破砕機櫛歯60は破砕機ロータ38がロータ軸40周りに回転された際にロータ歯42と互いにかみ合うように位置づけられる。幾つかの実施形態では、ロータ軸40は点検プラットフォーム36より高い位置にあってもよい。
【0026】
図13を参照して、破砕機櫛部58が破砕位置にあるとき、破砕機櫛歯60は、破砕機ロータ38がロータ軸40周りに回転されたときに破砕させたい材料を破砕するようにロータ歯42と協働することができる。対照的に、アクセスドア46が開位置に入ると、破砕機櫛部58は、第1及び第2の端面壁24、26の間から破砕機箱22の内部の外の破砕機櫛部点検場所へ横方向に変位される。破砕機櫛部58は、破砕機ロータ38へのアクセスを提供するために開けることのできるアクセスドア46上に取り付けられていてもよい。アクセスドア46は、アクセスドア46が閉じられているときには破砕機箱22の側面壁の少なくとも一部分を形成することができる。
【0027】
アクセスドア46が開位置にあるときは、破砕機ロータ38への側面アクセスを可能にさせるように側面アクセス領域62が画定される。図29に見られる様に、側面アクセス領域62は、開かれているアクセスドア46より上で第1及び第2の端面壁24、26の間に位置する開放空間64を含むことができる。側面アクセス領域62は、アクセスドア46が開位置にあるとき第1及び第2の端面壁24、26の間に画定されることができる。側面アクセス領域62は、破砕機20の第2の側壁を通って破砕機ロータ38へのアクセスを提供するように構成されることができる。第1及び第2の端面壁24、26の間に画定される開放空間64は、破砕機20の第2の側面202に位置していて、実質的に第1及び第2の端面壁24、26の間に延びる障害物の無い開放された上面306を有することができる。例えば、アクセスドア46が図29に示された開位置にあるとき、側面アクセス領域62又は開放空間64には第1の端面壁24から第2の端面壁26へ延びる構造又はフレーム部材が存在しない。
【0028】
図29に描かれている様に幾つかの実施形態では、開放空間64は、点検プラットフォーム36より上の場所にて円筒状基準境界44に接する第1の垂直方向基準平面VPから、ロータ軸40に平行して又は沿って延びていて破砕機櫛部58に位置している(櫛歯60の先端までとして描かれている)第2の垂直方向基準平面VPまで延びている。開放空間64は、更に、破砕機櫛部58に対応する高さの(櫛歯60の先端までとして描かれている)下側水平方向基準平面HPと上部ホッパー32の上面に対応する高さにある上側水平方向基準平面HPの間に位置することができる。開放空間64には更に実質的には第1の端面壁24から第2の端面壁26へ延びる障害物が無い。
【0029】
別の実施形態では、点検プラットフォーム36は、円筒状基準境界44の最下点に接する水平方向基準平面HP図33参照)より下であってもよい。更に別の実施形態では、点検プラットフォーム36は水平であってもよい。点検プラットフォーム36は、更に、下部排出口33及び下部排出シュート34の上端に隣接して位置していてもよい。
【0030】
図31及び図32に示されている様に他の実施形態では、アクセスドア46が開位置にあるとき、破砕機20は、点検プラットフォーム36から上側水平方向基準平面HPまで垂直方向に投影して開放されたアクセス領域70を画定することができ、開放されたアクセス領域70には第1の端面壁24から第2の端面壁26へ延びる障害物が無い。アクセスドア46が開位置にあるとき、点検又は他の保守活動を提供するのに立つための点検プラットフォーム36及び/又はアクセスドア46そのものの形態をしている実質的に平坦な面が更に画定されている。
【0031】
図30は、アクセスドア46が開位置にあるとき、破砕機20が円筒状基準境界44の最上点に接する水平方向基準平面HPから上側水平方向基準平面HPへ延びる開放された上部領域72を画定し得ることを示している。図29に示されている開放空間64は、第1の側面壁28の垂直方向基準平面VPから破砕機ロータ38を越えて櫛部58(櫛歯60の先端までとして描かれている)の第2の垂直方向基準平面VPまで延びることができる。
【0032】
図7及び図12に示されている様に1つの実施形態では、破砕機アクセスドア46が閉じられたときに、破砕機アクセスドア46は破砕機櫛部58から上部ホッパーの上面へ延びるホッパー画定面76を担持する。
【0033】
図7図14、及び図15は、破砕機櫛部58がアクセスドア46によって担持される破砕機櫛部ユニット78の一部である実施形態を描いている。破砕機櫛部ユニット78は、破砕機櫛歯60が取り付けられている破砕機櫛部ユニットフレーム80を含んでいる。破砕機櫛部ユニット78は、アクセスドア46の支持体フレームに対して破砕位置(図12及び図13参照)と解放位置(図14及び図15参照)の間を軸81周りに枢動式に可動であってもよい。軸81はロータ軸40に平行であってもよい。破砕機櫛部ユニット78の枢動運動を可能にさせるために、フレーム80は、ドア46のフレームへ取り付けられた軸受ハウジング410(図7参照)内に密閉された軸受内に支持されているピボットシャフトを含むことができる。ドア46が閉じられたとき、軸受ハウジング410は破砕機箱の端面壁24、26によって画定された対応するノッチ412内に嵌る。破砕機櫛部ユニット78は、更に、破砕機櫛部ユニットフレーム80によって破砕機櫛部58より上に支持された第1のプレート構造82を含んでいてもよい。第1のプレート構造はホッパー画定面76の下側部分を画定する。アクセスドア46は、更に、アクセスドア46の支持体フレームに対して固定された第2のプレート構造84を含んでいてもよい。第2のプレート構造84はホッパー画定面76の上側部分を画定する。アクセスドア46が閉じられ破砕機櫛部58が破砕場所にあるとき、破砕機櫛部ユニット78が破砕位置に入ると破砕機櫛歯60は破砕機ロータ38の円筒状基準境界44の内に位置づけられることになる。破砕機櫛部ユニット78が解放位置に入ると破砕機櫛歯60は破砕機ロータ38の円筒状基準境界44の外に位置を定められる。
【0034】
図9及び図12に示されている様に、破砕機20は、更に、破砕機櫛部ユニット78を破砕位置に保持するための油圧シリンダデバイス87を備えていてもよい。油圧シリンダデバイス87は、破砕機櫛部ユニット78が破砕位置から解放位置へ動けるようにするために引っ込むように構成されることができる。油圧シリンダデバイス87は、破砕機櫛部ユニット78へ枢動式に接続された第1端88と破砕機箱22の基部へ枢動式に接続された第2端90を有している。第2端90はドア軸48周りに枢動する。図9は、油圧シリンダデバイス87が点検プラットフォーム36に画定されたノッチ92を通って延び得ることを描いている。
【0035】
破砕機20は破砕機ロータ38の下に取り付けられるスクリーンユニット100を更に備えていてもよい。スクリーンユニット100は、スクリーンフレーム104によって支持されたスクリーン部102を含んでいる。描出を容易にするために、スクリーン部102は中実として示されているが、現実には、材料を通過させるための複数のふるい孔を画定しているはずである。図19図20、及び図29に示されている様に、アクセスドア46が開位置にあるとき、スクリーンユニット100は(クレーンか、又は、チェーン又はスクリーン付着用の他の構造と組み合わされた他のリフト機器を介し)垂直方向に破砕機箱22の開放された上面を通して第1及び第2端面壁24、26の間の開放空間64の中へ下ろされることができる。図16はリフトデバイス220を用いたスクリーンユニット100の垂直方向設置を例示しているが、スクリーンユニット100は、フォークリフト、トラック、又は他の類似の機械によって水平方向に設置されてもよい。図23に示されている様に、開放空間64から、スクリーンユニット100は、破砕機ロータ38の下を、開放空間64から第1の側面壁28に向かって延びるスクリーン搬入方向106に動かされ又は滑らされることができる。図21は、スクリーンユニット100が、ロータ38へ取り付けられた歯の行程容積(即ち円筒状切削境界44)の一部に対応している実質的に破砕機チャンバ29より下、に配置され得ることを描いている。スクリーンユニット100は、適切な材料流れ容量を有するためにそれぞれが破砕機チャンバ29の直径とほぼ同程度に幅広の下部排出口33と下部排出シュート34の最上部とを実質的にカバーすることができる。
【0036】
図23及び図24に示されている様に、破砕機20は、スクリーンユニット100をスクリーン搬入方向106に破砕機ロータ38の下の足場位置に案内するためのガイドレール108を更に備えていてもよい。ガイドレール108は、第1及び第2の側面壁28、30の間を延びる長さを有していてもよい。ガイドレール108は第1及び第2の端面壁24、26によってそれぞれ支持される第1及び第2のガイドレール108a、108bを含んでいてもよい。
【0037】
図23図26に示されている様に、スクリーンユニット100は、更に、スクリーンユニット100が破砕機ロータ38の下を滑らされる際に第1及び第2のガイドレール108a及び108bに乗る単数又は複数の第1のピン構造110を含んでいてもよい。図23図43、及び図44に見られる様に、1つの実施形態では、スクリーンユニット100は第1端112及び反対側の第2端114を含み、スクリーンユニット100が破砕機ロータ38の下の設置位置にあるとき、スクリーンユニットの第1端及び第2端は破砕機箱22の第1及び第2の側面壁28、30にそれぞれ隣接して位置づけられ、単数又は複数の第1のピン構造110はスクリーンユニット100の第1端112に隣接して配置されている。
【0038】
図43及び図44を参照して、スクリーンユニット100のスクリーン部102は、スクリーンユニット100の第1端112と第2端114の間に延びた状態で凹状湾曲に沿って湾曲している上側表面116を有しており、スクリーンユニット100が設置位置に入ったときに凹状湾曲は破砕機ロータ38の円筒状基準境界44の周りに湾曲するように構成されている。スクリーン部102は、破砕済み廃棄材料の分別を可能にさせる貫通孔又は孔のパターンを有し、下部排出口33に向かってスクリーンユニット100を通過する破砕済み材料のサイズを限定する働きをするのが望ましい。
【0039】
図2図4、及び図13は、破砕機20がシャフト122によって接続された少なくとも2つのリフトアーム120を含み得ることを示しており、シャフト122はそれらリフトアーム120を同時に第1の位置と第2の位置の間で動かすために油圧シリンダ124の様な起動装置(activator)によって軸119周りに回転される。リフトアーム120は、スクリーンユニット100の単数又は複数の第1のピン構造110に係合するために、及びスクリーンユニット100を設置位置へ動かす又は持ち上げるために、破砕機箱22の第1の側面に隣接して配置されていてもよい。リフトアーム120は、スクリーンユニット100が設置位置へ持ち上げられたときにスクリーンユニット100の第1端112を破砕機箱22の能動的ストッパ130との係合に至らせる。図23及び図27に示されている様に、能動的ストッパ130は破砕機箱22の能動的ストッパ構造によって画定されていてもよく、その場合、スクリーンユニット100の第1端112はスクリーンユニット100が設置位置まで動かされ又は持ち上げられたときに能動的ストッパ構造を受け入れるノッチ132を含んでいる。図25は、スクリーンユニット100が設置位置にあるとき、スクリーンユニット100の第2端114が点検プラットフォーム36上に支持されていることを示している。
【0040】
図37図41に示されている様に、破砕機箱22は、スクリーンユニット100がリフトアーム120によって設置位置へ動かされたらスクリーン100のスクリーン搬入方向106への運動を停止させるようにスクリーン100の一端に係合する第1の能動的ストッパ130aを破砕機箱28の第1の側面に含んでいてもよい。破砕機箱22の第2の側面のアクセスドア46は、アクセスドア46が閉じられたときにスクリーンの反対側の端に係合して、搬入方向106とは逆の搬出方向142へのスクリーンユニット100の運動を止める第2の能動的ストッパ130bを担持していてもよい。第2の能動的ストッパ130bは、アクセスドア46へ枢動式に接続された第1端と、アクセスドア46が閉じられたときにスクリーン100に係合する第2端と、を有するリンクを含んでいてもよい。描かれている実施形態では、リフトアーム120が第2の位置から第1の位置へ動かされると、リフトアーム120はスクリーン100を下降させスクリーン100を搬出方向142に押し出してスクリーン100の取り外しを容易にする。
【0041】
図12図27、及び図28は、一対の第2の位置ストッパ130bが保持リンク140、2つによって形成されていることを描いている。各スクリーン保持リンク140は、アクセスドア46へ枢動式に接続された第1端と、点検プラットフォーム36上に支持された第2端と、を有している。スクリーンユニット100が破砕機ロータ38の下に設置された後、アクセスドア46が閉じられると、スクリーン保持リンク140それぞれの第2端は点検プラットフォーム36を横切って滑り、スクリーンユニット100の第2端114に係合してスクリーンユニット100を設置位置に保持する。スクリーンユニット100の破砕機箱22からの取り外しを容易にするには、アクセスドア46を開いてスクリーン保持リンク140それぞれをスクリーンユニット100から変位させ、側面アクセス領域62の開放空間64を提供する。次いでリフトアーム120を下降させ、スクリーンユニット100を設置位置から破砕機ロータ38の下の足場位置へ下げる。次いで第1の側面壁28から離れて延びるスクリーン搬出方向142にスクリーンユニット100を滑らせて破砕機ロータ38の下から出す。次いで、スクリーンユニット100を垂直方向に持ち上げて側面アクセス領域62の開放空間64を通して破砕機箱22から外へ出せばよい。スクリーンユニット100は、更に、図16及び図27に見られるようにスクリーンユニット100の第2端114に単数又は複数の第2のピン構造144を含んでいてもよい。アクセスドア46が閉じられたとき、スクリーン保持リンク140それぞれの第2端は1つ又はそれ以上の第2のピン構造144(図43参照)に係合する。
【0042】
破砕機20は、更に、第1の側面壁28へ枢動式に接続された流れ制御用櫛部150を備えていてもよい。図1及び図3に示されている様に、流れ制御用櫛部150は破砕機ロータ38と互いにかみ合って、破砕させたい材料が上部ホッパー32から下向きに破砕機ロータ38と第1の側面壁28の間の領域に移動するのを防止する。流れ制御用櫛部150は、更に、材料が破砕機ロータ38によって上向きに流れ制御用櫛部150を過ぎて再度上部ホッパーの中へ再循環されるのを可能にするべく第1の側面壁28に対して上向きに枢動することのできる櫛要素を有している。
【0043】
図34は、破砕機20の様々なパラメータをモニターし破砕機20の様々なシステムを制御するための制御システム300を描いている。制御システム300は、処理性能を有する少なくとも1つの中央演算処理ユニット(「CPU」)と、システムメモリと、システムメモリをCPUへ連結するシステムバスと、を備えるコンピュータを含むコントローラ301を含んでいてもよい。システムメモリは、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)及び読み出し専用メモリ(「ROM」)を含む。ROMには、例えばスタートアップ中などに制御コンピュータ内の諸要素間で情報を伝送するのを助ける基本ルーチンを格納している基本入力/出力システムが記憶される。制御コンピュータはマスストレージデバイスを更に含んでいてもよい。マスストレージデバイスはソフトウェアインストラクション及びデータを記憶することができる。システムメモリは、処理ユニットによって実行されると電子コンピューティングデバイスに制御システム300からの様々なプログラムを実行させるインストラクションを含んでいてもよい。他の実施例では、コントローラは1つ又はそれ以上のマイクロプロセッサを含んでいてもよく、デジタル制御又はアナログ制御を含んでいてもよい。
【0044】
特定の実施例では、制御システム300は、破砕機ロータ38の回転を制御するためにパワートレイン56(即ち駆動システム)とインターフェースしていてもよい。制御システム300は、更に、破砕機20の作動をモニターするために、及び破砕機20の作動を強化するための異なる機能性(例えば、過負荷状態検知時のロータの自動逆転;スクリーン存在パラメータ検知時の櫛部の高位解放圧力作動モード;など)を実施するために、様々なセンサ(例えば、圧力センサ、近接センサ、トルクセンサ、回転速度センサ)とインターフェースしていてもよい。破砕機櫛部の高位解放圧力作動モードは、スクリーンが設置されていないとき操作者によって手動で開始されてもよく、又は破砕機櫛部の高位解放圧力作動モードは、スクリーン100の設置が示されるとき自動的に起動するようになっていてもよい。特定の実施例では、制御システム300は破砕機櫛部58の作動モードを制御するコントローラ301を含んでいてもよい。破砕機櫛部58は、第1の高位圧力解放作動モード又は第2の低位圧力解放作動モードで作動可能であってもよい。
【0045】
破砕機櫛部58が第1の高位解放圧力作動モードにあるときに、第1の既定の圧力が破砕機櫛部58に観察され及び破砕中の材料によって発生すると、破砕機櫛部58は、破砕機櫛部58と破砕機ロータ38の間を障害物(例えば破砕できない材料片)が通過できるようにするために破砕位置から解放位置へ可動である。破砕機櫛部58が第2の低位解放圧力作動モードにあるときに、第2の既定の圧力が破砕機櫛部58に観察され及び破砕中の材料によって発生すると、破砕機櫛部58は、破砕機櫛部58と破砕機ロータ38の間を障害物が通過できるようにするために破砕位置から解放位置へ可動である。第2の既定圧力は第1の既定圧力より低い。例えば、第1の既定圧力は2,500psiから2,700psiの範囲とすることができ、第2の既定圧力は1,100psiから1,600psiの範囲とすることができる。
【0046】
幾つかの事例では、第1の高位圧力解放モードは、破砕機櫛部58が過負荷状態に応えて破砕位置から解放位置へ動くことを阻止されるという油圧ロック作動モードに破砕機櫛部58があることを含み得る。特定の実施例では、コントローラ301は、第1の作動モード又は第2の作動モードのどちらかで又は両方で破砕機ロータ38の自動逆転を起動するようになっていてもよい。
【0047】
これまでに説明され図8図9及び図22に描かれている様に、破砕機20は、破砕機櫛部58を破砕位置に保持するための1つ又はそれ以上の油圧シリンダデバイス87を含んでいる(複数の油圧シリンダデバイス87が描かれている)。油圧シリンダデバイス87それぞれは、油圧シリンダ及び油圧シリンダ内を往復運動可能であるピストンロッドを含んでいる。図34を参照して、単数又は複数の流体ライン320が油圧シリンダデバイス87をアキュムレータ340へ流体接続している。アキュムレータ340内の圧力は、コントローラ301により制御される圧力コントローラ341によって設定される。弁307が、流体ライン320に沿ってアキュムレータ340と油圧シリンダデバイス87との間に配置されている。第1又は第2の何れかの作動モードにあるとき、弁307は、油圧シリンダデバイス87とアキュムレータ340との間に流体連通が提供されるように開かれる。
【0048】
何れかのモードにあるとき、ロータ38によって櫛部56に加えられる力が、設定されたシステム圧力又は設定されたアキュムレー圧力を超える油圧を油圧シリンダ内に生成したとき、油圧流体を油圧シリンダ87からアキュムレータ340に向かって流れさせるように油圧シリンダデバイス87は引っ込むよう仕向けられる。油圧シリンダデバイス87の引き込みが、櫛部56を破砕位置から解放位置へ移動させる。櫛部56への負荷が沈静したら、アキュムレータ340からの油圧が油圧シリンダデバイス87を伸展させ、それにより櫛部56を破砕位置に復帰させる。アキュムレータ340は、システムの油圧解放装置350の一部を形成している。
【0049】
特定の実施例では、制御システム300はロータ38の下のスクリーン取り付け場所のスクリーンの存在又は不在を示すためのパラメータをモニターするように適合されている。特定の実施例では、パラメータは、センサ(例えば近接センサ)からの読取りであって、スクリーンの実際の存在(例えば正のセンサ読み出しによって示される)又はスクリーンの不在(負のセンサ読み出しによって示される)を検知するセンサからの読取りであってもよい。他の実施例では、パラメータは、スクリーン取り付け場所にスクリーンが取り付けられていることを示す状態を感知するセンサからの読取りであってもよい。例えば、図34のシステムでは、センサ302(例えば、近接センサ、回転位置センサ、など)はリフトアーム120の位置をモニターする。この場合、スクリーンがロータ38下の所定場所にあることを示す状態は、アーム120が上側位置に位置づけられていることである(図25参照)。コントローラ301はセンサ302とインターフェースしており、したがってスクリーンが設置されたかどうかをリフトアーム120の位置に基づいて常時モニターしている。ロータ38の下にスクリーンが存在していることに関するパラメータの感知されたステータスに基づいて、コントローラはシステムについて選択的に第1又は第2の作動モードを有効にすることができる。
【0050】
例えば、感知されたパラメータがスクリーンの存在を示している場合、システムは櫛部58を第1の又は高位の圧力解放モードにして作動されることになる。対照的に、感知されたパラメータがスクリーンの不在を示している場合、システムは櫛部58を第2の又は低位の圧力解放モードにして作動されることになる。こうして、制御システム300は、スクリーンユニット100がスクリーン取り付け場所に設置されたことをパラメータが示したときは、破砕機櫛部58を第1の作動モードにして破砕機20を自動的に作動させることを可能にする。加えて、制御システム300は、スクリーンユニット100がスクリーン取り付け場所に設置されていないことをパラメータが示したときは、破砕機櫛部58を第2の作動モードにして破砕機20を自動的に作動させることを可能にする。制御システム300は、ロータ38に過負荷状態が検知された場合に自動逆転モードで作動するためのパワートレイン56の機能性を自動的にプログラムすることができる。
【0051】
これより図50を参照すると、上述の櫛部解放作動モードで作動可能な油圧回路の第1の実施例が提供されている。コントローラ301は、リフトアーム120の位置をモニターしている1つ又はそれ以上の近接センサ302からの入力を受信する。例示されている回路では、近接センサ302に隣接して配置されているアーム120は、シールドユニット100が存在していることを示しており、したがって回路は第1の高位圧力解放作動モードでの作動を制御することになる。コントローラ301は、更に、システムが第1の既定圧力に達したときを判定するシステム圧力センサ420からの入力を受信し、第1の既定圧力より上なら櫛部58はシステム圧力に打ち勝って解放位置へ動くはずである。コントローラ301は、3位置弁424(例えば器具弁(implement valve))を制御するための信号を出力する。弁424の開閉により、より多くの流体をアキュムレータ340の中へ(即ち、ポンプ432によってタンク428から)推し進めることによって、又はシステムから流体を除去することによって、システム圧力は所望の既定圧力に達するように制御されることができる。回路には圧力解放弁又は安全装置ブロック436が提供され、第1又は第2の既定圧力のどちらよりも高い圧力(例えば、2,755psi)に設定されることができる。
【0052】
図51は、上述の櫛部解放作動モードで作動可能な油圧回路の第2の実施例を描いている。同様の部分は同様の参照符号を与えられている。図51の回路の場合、コントローラ301への近接センサ302の入力は同じであり、圧力センサ420はアキュムレータ340内の圧力を読む。コントローラ301は、圧力制御弁440の圧力解放設定を制御する信号を出力する。作動モードに依存し、コントローラ301は弁440の圧力解放設定を近接センサ302からの入力に応じて第1の既定圧力か又は第2の既定圧力のどちらかへ設定することができる。アキュムレータ340内の圧力は、過負荷状態が沈静した後は櫛部58を破砕位置に復帰させるのに適した低い圧力(例えば750psi)に維持されることができる。図示されていないが、回路には圧力解放弁又は安全装置ブロックが提供され、第1又は第2の既定圧力のどちらよりも高い圧力(例えば、2,755psi)に設定されることができる。
【0053】
図34図45A、及び図45Bに示されている様に、低速度破砕機のためのパワートレイン56(即ち駆動システム又は駆動トレイン)は、エンジン309(エンジンフライホイール310を含み得る)と、エンジン309の出力シャフトへ接続されているリバーシブルギヤトランスミッション312と、を含んでいる。リバーシブルギヤトランスミッション312は油圧クラッチを収容している。リバーシブルトランスミッションの1つの実施例が米国特許第6,666,312号に開示されており、同特許をこれにより参考文献としてそっくりそのまま援用する。リバーシブルギヤトランスミッション312の入力シャフトはエンジン309の出力シャフトへ接続され、リバーシブルトランスミッション312の出力シャフトは随意的な流体カプラ314へ接続されている。流体カプラ314はフライホイール315と接続されており、どちらもがギヤリダクションユニット316の入力シャフトへ接続されている。フライホイール315は、破砕機の作動中に一般的に観察される負荷スパイクを平準化するために提供され、負荷スパイクを平準化するサイズである。ギヤリダクションユニット316の出力シャフトは、ロータ38の回転を駆動するために破砕機ロータ38に駆動可能に受け入れられている。駆動トレイン56の詳細事項及び態様は以下に論じられる。
【0054】
1つの実施例では、流体カプラ314は、トルクを油圧流体圧力によってトランスミッション312からギヤリダクションユニット316へ送ることができ、更には、直接的な機械式接続ではなしに流体カップリングが使用されているのでトルク過負荷時保護デバイスとしても機能することができる(例えば、トルクが既定の最大値を超えると流体カプラ314が空転することになる)。流体カプラ314無しの他の実施例では、リバーシブルギヤトランスミッション312のクラッチが流体カプラ314のクラッチング機能を果たすであろう。
【0055】
ギヤリダクションユニット316は遊星ギヤセットを含むことができる。ギヤリアクションユニット316は、エンジン309が定格速度で運転しているときに破砕機ロータ38の回転速度を所望の作動速度へ減速する。ギヤリダクションユニット316の出力シャフトは、ロータドライブシャフト連結されているか、又は描かれている実施形態では、破砕機ロータ38の回転軸40に沿って整列されるロータ38の雌型受け入れ孔に駆動可能に受け入れられている。コントローラ301は、トルクが流体カプラ314へ印加される方向を制御するためにトランスミッション312とインターフェースすることができる。こうして、トランスミッション312とインターフェースし、トランスミッション312の作動のモード(例えば、正転又は逆転)を制御することによって、コントローラ301はロータ38を回転軸40周りに時計回りの回転方向及び反時計回りの回転方向に選択的に駆動することができる。
【0056】
図45Aに描かれている実施形態では、エンジンクランクシャフトの中心線は、トランスミッション312の出力シャフトの中心線より下(例えば約9.75インチ(約24.8センチメートル)下)である。また、トランスミッション312の出力シャフトの中心線は、垂直方向に、それぞれがロータ38の回転軸40と共軸である流体カプラ314の入力シャフトの中心線及びギヤリダクションユニット316の入出力シャフトの中心線より下に又はより低く配置されている。Uジョイント448を有するドライブシャフト444が、トランスミッション312の出力シャフトを流体カプラ314の入力シャフトへ(又は、流体カプラ314の無い実施形態ではギヤリダクションユニット316の入力シャフトへ)相互接続し、垂直方向オフセットに対応している。何らのベルト駆動機構も無いインライン駆動配置のこれらの垂直方向オフセットは、破砕機20の下からの最適材料流出量を可能にするよう下部排出シュート34の高さの最大化を図りつつも破砕機20の全体としての輸送時高さを縮小するのに役立つ。どの様に、エンジン309が、第5ホイールヒッチアタッチメントのヒッチ452より上にあり、しかもロータ38の回転軸40よりも低い出力シャフト中心線を有しているのかに注目されたい。
【0057】
システムは、更に、破砕機が過負荷状態を経験しているときを判定するための感知機能性を含むことができる。例えば、コントローラ301は油圧シリンダデバイス87内の圧力に対応している圧力を感知する圧力センサ368とインターフェースすることができる。感知される圧力が既定の圧力閾値を超えたとき過負荷状態が検知される。コントローラ301は、更に、破砕機ロータ38の回転速度を感知する回転速度センサ370とインターフェースしてもよい。ロータ38の感知される回転速度が既定の閾値より下に下がった場合に過負荷状態が検知される。回転速度センサ370は、破砕機ロータ38の実際の回転速度を感知することができ(例えば、遊星ギヤセット316のロータドライブシャフトの回転速度又は出力を感知することによって)、又は破砕機ロータ38の速度を示す他のパラメータ(例えば、遊星ギヤセット316の入力シャフトの回転速度又は流体カプラ314の出力側の回転速度)を感知することができる。1つの実施例では、回転速度センサ370は、流体カプラ314の出力側とギヤリダクション316の遊星ギヤセットの入力シャフトの間に配置されることができる。
【0058】
先に示唆されている様に、制御システム300は駆動システム構成要素を制御するためのコントローラ301を含んでいる。制御システム300のための入力は、破砕機ロータ38の回転速度、油圧式シリンダデバイス87内の油圧、流体カプラの入力側の回転速度(例えば、CANを介し、トランスミッションの出力RPMに基づいてモニターされる)、及びスクリーンユニット100の存在又は不在を含んでいてもよい。制御システム300の出力は、破砕機ロータ38についての回転方向を制御するための制御、及びシステムを第1の高位圧力解放作動モードにするか又は第2の低位圧力解放作動モードにするかを制御するための制御を含んでいてもよい。制御システム300は、スクリーンユニット100が所定場所にある状態で使用されてもよいし、又はスクリーンユニット100が所定場所にない状態で使用されてもよい。以上に詳しく説明されている様に、スクリーンユニット100が所定場所にあるとき、油圧シリンダデバイス87は、第1の既定圧力に達するまでは破砕機櫛部58を所定場所に保とうとするはずであり、したがってスクリーンユニット100を損傷から保護するために破砕機櫛部58を解放させる能力は最小限に抑えられる。スクリーンユニット100が所定場所にない場合、油圧シリンダデバイス87が第2の低位既定圧力に到達すると破砕機櫛部58は解放されることになる。
【0059】
破砕機20と共に使用するのに適した制御論理の1つの実施例が図35に示されている。ステップ500にて、ロータ38の下に設置されたスクリーンの存在が示されたかどうかをシステムが判定する。スクリーンの存在が示されなかった場合、システムはステップ502へ進み、第2の低位圧力解放モードが有効にされ、ロータ38は破砕動作を遂行するための正回転方向に駆動される(ステップ508参照)。スクリーンの存在が示された場合、システムはステップ506へ進み、第1の高位圧力解放作動モードが有効にされる。次いでシステムはステップ508へ進み、ロータは破砕動作を遂行するための正回転方向に駆動される。各作動モードでは、自動逆転機能が有効にされる。ステップ510にて、ロータ38に過負荷状態が検知されたかどうかをシステムが感知する。過負荷状態が検知されなかった場合、システムはステップ508へ戻る。対照的に、システムが過負荷状態を検知した場合、櫛部58とロータ38の間に起こっているかもしれない閊えを解消するために自動逆転サイクルが開始される。
【0060】
制御システム300は、更に、過負荷状態が検知されたときに破砕機ロータ38の回転方向を正転減容化方向から逆転方向へ自動的に逆転させる自動逆転機能を制御する段階を備えていてもよい。制御システム300は、失速又は過度のトルクが検知された場合に破砕機ロータ38を自動的に逆転させようとするだろう。機械的駆動システムが、油圧シフトクラッチを有するリバーシングギヤボックスを利用することによって破砕機ロータ38を自動的に逆転させようとするだろう。破砕機20に対する制御は、更に、操作者の裁量で供給原料を押し分ける手動逆転ボタンを含んでいてもよい。自動逆転機能は、スクリーンユニット100が設置されているかどうかとは独立に起こることができる。
【0061】
自動逆転機能が起動されていて、破砕機ロータ38の速度のRPMが閾値速度設定より下に落ちたとき、自動逆転シーケンスが開始され、破砕機ロータ38は逆転することになる。エンジン309は、コントローラによる自動制御を介してロータ速度を下げようとし、最終的にロータ速度は流体カップリング314又はクラッチが係合解除され得るRPMレベルもしくはENGAGE SPEED(係合速度)に達することになる。ロータ速度がENGAGE SPEEDに達すると、トランスミッション312はREVERSE(逆転)設定へシフトする。すると流体カップリング314又はクラッチが係合し、次いでエンジン速度が制御機能によって設定された時間REVERSE TIME(X)(逆転時間(X))にわたって最大RPMへ上げられる(ロータは逆転で回る)。REVERSE TIME(X)が終了すると、エンジン速度はENGAGE SPEEDへ下げられ、流体カップリング314又はクラッチは係合解除される。エンジン309がENGAGE SPEEDにある間にトランスミッション312は正転へシフトし、流体カップリング314又はクラッチは係合され、エンジン速度は材料破砕を試みるために全速力まで上昇する。閾値速度設定は、破砕機ロータ38や、破砕機櫛部58構成要素や、エンジン309、トランスミッション312、流体カプラ314、フライホイール315、及びギヤリダクションユニットユニット316を含み得るパワートレイン56の構成要素への損傷を防ぐトルクレベルに基づいている。
【0062】
ロータ逆転試行回数は操作者が設定できる。例えば、ロータ逆転試行回数が3に設定されている場合、制御システム300は、ロータが何らかの必要な保守又は操作者注視のために自動的に停止する前に、最大3回の逆転シーケンスを試みようとする。操作者は更に必要に応じ逆転ボタンを押すことによってロータの逆転を手動で始動させてもよい。制御システム300は更に破砕機櫛部58の解放機構を制御するために追加の入力を使用してもよい。その様な入力変数は、低いロータRPM速度における経過時間並びに測定された流体カップリング温度を含んでいてもよい。図36に示されている様に、ロータが設定された時間に亘って逆転した後、ロータは破砕を試みるために再び正回転し、逆転シーケンスカウントはゼロへリセットされる。
【0063】
1つの実施形態では、制御システム300は、ロータを逆転させたら次いでそれを正転動作へ戻すという逆転シーケンスを備えている。逆転シーケンスを完了するには、ロータが低速設定で運転されていなくてはならない。約250ミリ秒とされ得る事前設定された遅延の後、制御システム300は流体カップリング314又はクラッチを係合解除し、エンジンが流体カップリング314又はクラッチを係合させることのできる速度即ちENGAGE SPEEDへエンジンが速度を落とすのを待つ。その後、制御システム300はトランスミッションをREVERSEへシフトさせ、流体カップリング314又はクラッチを係合させる。次いでエンジン速度が最大RPMへ上げられる。ロータ38は、パラメータREVERSE TIME(x)によって設定された時間、即ちそれぞれの所与の逆転試行についてロータ38が逆転する時間にわたって逆転運転する。各逆転時間は個別に調節可能であり、各逆転時間は先の逆転時間より長い(即ち、REVERSE TIME(2)はREVERSE TIME(1)より長い)。制御システム300は、高エンジン速度を解除する。大凡250ミリ秒とされ得る別の遅延の後、制御システム300は、次いで流体カップリング314又はクラッチを係合解除する。エンジンがENGAGE SPEEDまで速度を落としたとき、制御システム300はトランスミッションをFORWARD(正転)設定にシフトさせ、次いで流体カップリング314又はクラッチが係合し、するとエンジン速度の最大RPM設定への上昇が生じる。この時点で、ロータ38は今や正転動作で回転している。
【0064】
自動逆転プログラムのための論理の1つの実施形態が図36に例示されており、それは以下の様に進むことができる。最初に、RPMでの調節可能ロータ速度閾値が設定され、具体的にはロータ逆転シーケンスがトリガされることになるロータ速度が設定される。この速度設定を変数名DROOP(ドループ)と呼ぶことにする。漸進的逆転サイクルシーケンスの逆転試行回数は操作者からの入力に基づいて設定される。ステップ600にて、ロータは正転駆動モードで作動される。ステップ602にて、システムは、感知された正転ロータ速度がDROOPより上であるかどうかを判定する。ロータ速度がDROOPより下である場合、破砕機は、破砕機櫛部58及び/又はスクリーンユニット100に捕らえられた破壊屑を払い落とすために逆転サイクルシーケンスを開始し(ステップ604参照)、メモリ内の逆転カウントログへ逆転カウントを足すことになる。開始された逆転サイクルシーケンスについての操作者がプログラムした時間長さが満了したら、システムは、逆転カウントログに記憶されている逆転カウントが既定の最大試行回数を超えているかどうかをチェックする(ステップ606参照)。正ロータ回転がDROOPを超えるという状態を出現させることなく最大逆転試行回数がDROOPに達した場合、システムはステップ608へ移り、ロータクラッチが係合解除され、未処理の破壊屑又は供給材料のせいで機械がシャットダウンされることを操作者に知らせるためにメッセージが表示される。最大逆転試行回数に達していない場合、システムはステップ600へ戻り、ロータは正方向に回転される。正転ロータ速度がDROOPを超えそこなった場合、システムはステップ602へ戻り、前述のプロトコルが繰り返される。正転ロータ速度がDROOPを超えた場合、システムはステップ610へ進む。ステップ610にて、システムは、正転駆動モードでの作動を継続し、逆転カウントログの逆転をゼロへリセットする。その後、システムはステップ600へ戻る。
【0065】
制御システム300からの自動シャットダウンの一例は、以下の様に実施されることができる。操作者が自動ボタンを500ミリ秒の間押すと、すぐに操作者ディスプレイが「自動破砕を解除しています」と読めるメッセージを映す。エンジン309は、クラッチを係合解除するのに十分に低いRPMレベルまでロータ速度を低下させようとする。クラッチが係合解除され次第、操作者ディスプレイは「コンベアを係合解除しますか?Y/N」と読める異なるプロンプトを示し、その後、制御システムはシャットダウンされることになる。
【0066】
操作者は、更に、破砕機20を細砕ステートに入れることのできる個別機能を手動で行ってもよい。これは操作者が破砕機を指定された自動破砕設定に入れることを必要とする。破砕機20をこの設定に入れるために、操作者がロータ正転ボタンを大凡500ミリ秒の間押すと、操作者ディスプレイはコンベアが運転していないことを示すメッセージを映す。これによりロータ38を係合解除するためのカウントダウンシーケンスが始まり、メッセージ並びに付随の同時アラームシーケンスによって画面上に示されることになる。ディスプレイは「ロータが係合されました」を2秒間読み出し、次いでメインメニューへ切り替わる。操作者は次いでエンジン高ボタンを押すことによって最大エンジンRPM設定を行わなくてはならない。ロータ速度がシステムの指定したRPMレベルより上になったら破砕機自動破砕設定が行われることになる。
【0067】
図52図54は、第1の端面壁24に隣接する上部ホッパー32の前面又は端面壁800が、破砕されるべき材料を上部ホッパー32の中へそしてロータ38へ給送するのを容易にするために凹部804を備えて形成されている破砕機20の一例を描いている。凹部804は、第1の端面壁24より上に位置する後方に面して傾斜の付けられた壁808に画定されている。第1及び第2の壁部分812、816がそれぞれ、傾斜の付けられた壁808から破砕機20の長手方向中心線に向かって前方内向きに対称的に角度を付けられている。第1及び第2の壁812、816には、粉塵抑制のために上部ホッパー32の中へ水を噴霧するための随意的な水ノズル818(図53及び図54)を設けることができる。第3及び第4の壁部分820、824がそれぞれ、第1及び第2の壁部分812、816から前方へ互いに略平行式に第5の壁部分828と交わるまで延びている。第5の壁部分828は破砕機20の上面壁832からロータ38に向かって後方下向きに第1の端面壁24の垂直方向に延びる部分に交わるまで傾斜している。図54に最も分かりやすく示されている様に、第5の壁部分828の傾斜は、材料をロータ38の前方端へ方向決めするように設計されており、描かれている実施形態では第5の壁部分828に沿って滑ってゆく廃棄物がロータ38上の最前列の1列目及び/又は2列目のロータ歯42によって係合されることになるように傾斜を付けられている。基準線836(図54)は、第5の壁828を内包する平面がロータ38上の2列目のロータ歯42とどの様に交わるかを描いている。描かれている基準線836は垂直に対し約45度の角度を形成している。
【0068】
この凹部804は、廃棄物をロータ38の長さに沿って、とりわけロータ38の最前端に沿ってより均一に分配し、それによりロータ38の最前端及びその歯42を利用して破砕効率の最大化を図るのに役立つ。他の先行技術の破砕機では、ロータの前方端は張り出し構造の存在のせいで、上部ホッパーの中へ挿入された廃棄物へほぼアクセスできない。凹部804は、廃棄物がロータに向かって下向きに落ちる際にロータ38の端部分に直に出合うことに対する構造的障害を排除する働きをする。
【0069】
破砕機20は、アクセスドア46が閉じられラッチの掛けられた位置にあるときの破砕機櫛部58とロータ38の間のクリアランスを調節するための機構を更に含むことができる。このクリアランスは究極的には櫛歯60とロータ歯42の間のクリアランスを調節するものであり、破砕機20によって破砕される材料の異なる種類を補償するように調節されることができる。図55図57は、調節機構がクリアランスを設定するために破砕機櫛部58とどの様に相互作用するかを模式的に描いている。図示されている調節機構は、第1及び第2の端壁24、26のそれぞれに取り付けられた偏心調節可能ブロック組立体900を含んでいる。図55図57は、第1の端面壁24に取り付けられたブロック組立体900を描いており、示されてはいないが別のブロック組立体900が第2の端面壁26に取り付けられている(図47参照)。図55は部分開放位置にあるアクセスドア46を描いている。図56は閉じられラッチの掛けられた位置にあるアクセスドア46を描いているが、但し櫛部58は油圧シリンダデバイス87によって破砕位置まで一杯に伸ばされる前である(又は櫛部解放位置にある)。
【0070】
図57は、閉じられラッチの掛けられた位置にあるドア46を描いており、更に破砕機櫛部58は油圧シリンダデバイス87によって破砕位置まで伸展させられた状態になっている。この位置にあるとき、破砕機櫛部58の部分は各ブロック組立体900に当接し、それにより櫛部58の所望の破砕位置を設定するうえで油圧シリンダデバイス87が櫛部58をロータ38に向かって枢動させることのできる範囲が制限される。他の言い方をするなら、ブロック組立体900は、破砕機櫛部58のロータ38との係合に入る程度を制限するために櫛部58に当接させる調節可能なストッパの役目を果たすわけである。以下に更に詳しく解説されている様に、ブロック組立体900の向き/位置の調節は、櫛部58を油圧シリンダデバイス87によってロータ38に向かって枢動させることのできる範囲を制限するために櫛部58がブロック組立体900に当接する場所を調節する。これは、操作者が異なる破砕用途ごとに櫛部58とロータ38の間の所望されるクリアランスを調節することを可能にさせる。
【0071】
図58及び図59は、ロータ38を収納しているキャビティ内から破砕機20の前面に向かって見た部分断面図であり、前部ブロック組立体900と破砕機櫛部58の間の相互作用を描いている。櫛部58は、各端面壁24、26に隣接して位置づけ可能とするべく櫛部58の各端に櫛部停止板904を含んでいる。停止板904は、ブロック組立体900に選択的に当接するように構成された係合面908を含んでいる。なお、図58及び図59に示された油圧シリンダデバイス87は、停止板904及びブロック組立体900を視るために明快さを期して取り去られた取付板(図示せず)へ取り付けられていることに留意されたい。
【0072】
図60図66は、第1の端面壁24のブロック組立体900を詳細に描いている。以下の説明は、図47に示されている第2の端面壁26のブロック組立体900にも等しく適用される。まず図60及び図61を参照して、取付板912のアパーチャ914が端面壁24の同様の構成のアパーチャ915と整列するようにして取付板912が端面壁24へ固定(例えば溶接)される。偏心ブロック916が、端面壁24のアパーチャ915を通り取付板912のアパーチャ914を通って挿入されるように構成された第1端918を含んでいる。ブロック916の第2端920は端面壁24に当接し端面壁24内のアパーチャ915を通過することができないようにサイズがより大きくなっている。フランジ922(図60)が、取付板912へ固定(例えば溶接)され、ブロック916の第1端918を受け入れ、より具体的にはブロック916の第1端918上の突起924がフランジ922のアパーチャ926に受け入れられる。ブロック916は、第1端918に、突起924を貫いて延びていて締結具930(例えばねじの切られたボルト)を受け入れるねじの切られたボア928を含んでいる。締結具930がねじの切られたボア928に挿入され、固定されると、締結具930とフランジ922の間の係合を介してブロック916が端面壁24へ固定されるように、ワッシャ932及び/又は締結具930のヘッド934はフランジ922のアパーチャ926より大きい寸法を有するように構成されている。
【0073】
図62図66に最も分かりやすく示されている様に、例示されているブロック916は4面型であり、第2端920にて、ねじの切られたボア928と同軸であるその長手方向軸を中心に偏心している。ブロック916の第1端918は、ねじの切られたボア928及び長手方向軸を中心に対称であり、4通りの異なる回転位置又は回転向きの1つで端面壁24のアパーチャ915及び取付板912のアパーチャ914を通って挿入されることができる。同様に、突起924は、ねじの切られたボア928を中心に対称であり、4通りの異なる回転位置又は向きの1つでフランジ922のアパーチャ926を通って嵌る。一方で、ブロック916の第2端920は、櫛部58側の停止板904の係合面908を係合させるための4通りの異なる停止面936、938、940、942を提供するようにボア928に対して偏心している。停止面936は第1端918の隣接する面と実質的に同一平面上にある。停止面938は、第1端918の隣接する面から第1の既定距離だけオフセットされている。停止面940は、第1端918の隣接する面から、第1の既定距離より大きい第2の既定距離だけオフセットされている。停止面942は、第1端918の隣接する面から、第1及び第2の既定距離のどちらよりも大きい第3の既定距離だけオフセットされている。既定距離は、所望に応じて選択でき、ロータ38に対する櫛部58の停止について所望されるクリアランスオプションを提供するように適切な増分で設定されることができる。ブロック916は、停止面936、938、940、942が、係合面908による繰り返される係合及び油圧シリンダデバイス87によって印加される圧力に持ちこたえることができるように金属で作られている。代わりの実施形態では、ブロックは、所望の数の櫛部調節オプションを提供するように異なる数の面及び停止面を有していてもよい。
【0074】
所望の櫛部/ロータクリアランスを変更するのは簡単である。操作者は2つの締結具930(ブロック組立体900それぞれに1つ)を緩めて取り外し、ブロック916を取り外したら、所望の停止面が停止板904の係合面908と向かい合う関係になるようにブロック916を設置し直し、次いで締結具930を再挿入し締め直せばよい。図59から最もよくわかるように、操作者を支援するため、ブロック916の第2端920の端面946は、ブロック916の各停止面によって提供されるクリアランスの量を示す表示950を含むことができる。図59に描かれている様に、表示950は、各停止面936、938、940、942に隣接して端面946上に提供された(例えばエッチングされた)数字(「0」は最大クリアランス設定を表し、「3」は最小クリアランス設定を表す)を含むことができる。
【0075】
図67図74は、コンベアシステム159の特徴を示しており、特に、コンベヤベルト及び他のコンベヤ構成要素の点検又は交換の場合に外側コンベヤ162の破砕機からの取り外しを要することなく下側コンベヤ160が破砕機20のロータ38及び排出シュート34の下のその作動位置から取り外されるようにどの様に構成されているかを説明している。図67は、外側コンベヤ612がその作動位置にあって破砕機20の基部/フレーム50を中心に枢動された状態を描いている。外側コンベヤ162は、コンベアベルトがその周りを回転するアイドラーローラ950を含んでいる。図68は、外側コンベヤ162がその不作動位置、格納位置、又は輸送位置にある状態を描いている。この位置では、外側コンベヤ162のアイドラーローラ950は下側コンベ160の最上面952よりも垂直方向上方又はほぼ垂直方向上方に位置づけられている。外側コンベヤ162の取り外しを要することなく下側コンベヤ160の破砕機20からの取り外しを可能にさせるために、破砕機20は、下側コンベ160が格納された外側コンベヤ162より垂直方向下方に、より具体的には外側コンベヤ162のアイドラーローラ950より下に、配置される又は配置され得るように設計されている。これは、下側コンベ160がフォークトラック又は他の適した機械によって、ロータ軸40に平行な後方水平方向に破砕機20から取り外されるのを可能にする(図72及び図74参照)。
【0076】
図69は、下側コンベヤ160が下降位置にあることを示しており、下降位置では、その最上面952は、アイドラーローラ950よりも及び下側コンベヤ160の後方水平方向への取り外しを邪魔し又は妨げてしまうはずの外側コンベヤ162の何れかの他の構造よりも優に下方にある。図69に見られる様に、下側コンベ160は、フレーム50に対して、作動位置から下降させることができ、その結果、下側コンベ160のフレーム構造の一部分がフレーム50上に載り、フレーム50によって滑動可能に支持される。図70及び図71は、下側コンベヤ160を破砕機20のフレーム50に対して支持し、下側コンベ160のフレーム50に対する運動を許容するコンベア支持体ブラケット954(図70には2つ示されている)を描いている。図71に示されている様に、各支持体ブラケット954は、1つ又はそれ以上の保持ナット958を支持するねじの切られたロッド956を含んでいる。操作者はナット958を緩め、下側コンベ160を作動位置から下降位置へ下ろすことができる。当業者には、下側コンベ160を支持しその運動を許容するのに他の機構が代わりに使用され得ることが理解されるだろう。例示されている支持体ブラケット954は1つの実施形態にすぎない。
【0077】
操作者が(破砕機20の両側の全てのブラケット954の)保持ナット958全てを緩めた後、下側コンベ160はその下降位置へ下げられ、フレーム50の面によって支持されることになる。次いで支持体ブラケット954をフレーム50から取り外すことができる。描かれている実施形態では、ブラケット954をフレーム50へ固定しているブラケット954上のスタブシャフトをフレーム50のアパーチャ960から取り外すことができる。図73は、ブラケットが取り外された状態を描いており、下降位置にある下側コンベ160の一部分がフレーム50の楕円形アパーチャ962を通して覗ける。
【0078】
下側コンベ160が下降位置にありフレーム50上に滑動可能に支持されたところで、操作者は利用可能な機械(例えばフォークトラックなど)を使用して、下側コンベヤ160を、下側コンベヤ160の少なくとも支持フレーム、ローラ、及びコンベヤベルトが補修及び/又は交換のためにアクセス可能となる図74に示されている位置まで後方水平方向に滑動させることができる。外側コンベヤ162は、その不作動位置又は輸送位置にあって、下側コンベ160の取り外しを邪魔することはない。一部の先行技術の破砕機とは違って、外側コンベヤ162の破砕機フレーム50からの取り外し又は接続解除を要することなく下側コンベ160はモジュールとしてロータ38の下から取り外されることができる。
【0079】
本願発明の実施形態例は以下の通りである。
[実施形態例1]
向かい合う第1の端面壁及び第2の端面壁を含む破砕機箱であって、当該破砕機箱は、前記第1の端面壁及び前記第2の端面壁の間を延びる向かい合う第1の側面壁及び第2の側面壁も含み、向かい合う前記第1の側面壁及び前記第2の側面壁は当該破砕機箱の第1の側面及び第2の側面にそれぞれ位置しており、当該破砕機箱は破砕させたい材料を受け入れるための上部ホッパーを含んでいる、破砕機箱と、
そのホッパーの下端に隣接して前記破砕機箱の内部の中に配置されている破砕機ロータであって、当該破砕機ロータは、前記第1の端面壁から前記第2の端面壁へ延びるように向きを定められたロータ軸の周りに回転可能であり、前記第1の側面壁及び前記第2の側面壁は、前記ロータ軸が前記第1の側面壁及び前記第2の側面壁の間にある状態で前記ロータ軸の方向に延びるように向きを定められている、破砕機ロータと、
前記第1の端面壁及び前記第2の端面壁に対して開位置と閉位置の間で枢動式に可動であるアクセスドアであって、当該アクセスドアが前記開位置と前記閉位置の間で枢動する際、当該アクセスドアはドア軸周りに枢動し、当該アクセスドアは前記閉位置にあるときは前記破砕機箱の前記第2の側面壁を画定する、アクセスドアと、
前記アクセスドアの内部面に配置されている破砕機櫛部であって、当該破砕機櫛部は前記アクセスドアが前記開位置と前記閉位置の間で枢動される際に前記アクセスドアと共に担持され、当該破砕機櫛部は破砕機櫛歯を含み、前記アクセスドアが前記閉位置にあるとき当該破砕機櫛部は前記第1の端面壁及び前記第2の端面壁の間で前記上部ホッパーの前記下端に隣接する破砕場所に位置づけられ、当該破砕機櫛部が前記破砕場所にあるとき、前記破砕機ロータが前記ロータ軸の周りに回転される際に前記破砕機櫛歯は前記破砕させたい材料を破砕するようにロータ歯と協働することができ、前記アクセスドアが前記開位置にあるとき当該破砕機櫛部は前記第1の端面壁及び前記第2の端面壁の間から前記破砕機箱の内部の外の破砕機櫛部点検場所へ横方向外向きに変位される、破砕機櫛部と、
を備えている破砕機において、
前記アクセスドアが前記開位置にあるとき前記第1の端面壁及び前記第2の端面壁の間には側面アクセス領域が画定され、前記側面アクセス領域は前記破砕機ロータへのアクセスを提供するように構成され、前記側面アクセス領域は前記第1の端面壁及び前記第2の端面壁の間で前記破砕機の前記第2の側面に画定される開放領域を含み、前記開放領域は前記第1の端面壁及び前記第2の端面壁の間を延びる障害物の無い開放された上面を有する、
破砕機。
【0080】
[実施形態例2]
前記ドア軸は水平である、実施形態例1に記載の破砕機。
[実施形態例3]
前記アクセスドアが閉じられたときに前記アクセスドアは前記破砕機櫛部から前記上部ホッパーの上面へ延びるホッパー画定面を担持する、実施形態例1に記載の破砕機。
[実施形態例4]
前記破砕機櫛部は前記アクセスドアによって担持される破砕機櫛部ユニットの部分であり、前記破砕機櫛部ユニットは前記破砕機櫛歯が取り付けられる破砕機櫛部ユニットフレームを含み、前記破砕機櫛部ユニットは前記アクセスドアの支持体フレームに対して破砕位置と解放位置の間で枢動式に可動であり、前記破砕機櫛部ユニットは前記破砕機櫛部ユニットフレームによって前記破砕機櫛部より上に支持される第1のプレート構造を含み、前記第1のプレート構造は前記ホッパー画定面の下側部分を画定し、前記アクセスドアは、更に、当該アクセスドアの前記支持体フレームに対して固定された第2のプレート構造を含み、前記第2のプレート構造は前記ホッパー画定面の上側部分を画定しており、前記アクセスドアが閉じられ前記破砕機櫛部が前記破砕場所にあるとき、前記破砕機櫛歯は、前記破砕機櫛部ユニットが破砕位置に入ると前記破砕機ロータの円筒状基準境界の内に位置づけられ、前記破砕機櫛部ユニットが前記解放位置に入ると前記円筒状基準境界の外に位置を定められる、実施形態例3に記載の破砕機。
[実施形態例5]
前記破砕機は前記破砕機櫛部ユニットを前記破砕位置に保持するための油圧シリンダを更に備えており、前記油圧シリンダは前記破砕機櫛部ユニットが前記破砕位置から前記解放位置へ動けるようにするために引っ込むように構成されており、前記油圧シリンダは前記破砕機櫛部ユニットへ枢動式に接続された第1端及び前記破砕機箱の基部へ枢動式に接続された第2端を有し、前記第2端は前記ドア軸周りに枢動する、実施形態例4に記載の破砕機。
【0081】
[実施形態例6]
前記破砕機箱は、破砕済み材料を当該破砕機箱の下側部分から排出するための排出口を更に含んでいる、実施形態例1に記載の破砕機。
[実施形態例7]
前記排出口の下に配置された下側コンベヤ及び前記下側コンベヤの一端に隣接して配置された外側コンベヤを含むコンベヤシステム、を更に備えている実施形態例6に記載の破砕機。
[実施形態例8]
前記外側コンベヤは前記破砕機箱に対して格納位置と展開位置の間で枢動式に可動である、実施形態例7に記載の破砕機。
[実施形態例9]
前記破砕機箱は、前記第1の端面壁及び前記第2の端面壁の間を前記アクセスドアの下側部分に隣接して延びる点検プラットフォームを更に含んでおり、前記アクセスドアが前記開位置にあるとき、前記点検プラットフォームは操作者が立てるようにアクセス可能である、実施形態例1に記載の破砕機。
[実施形態例10]
前記アクセスドアが前記開位置にあるとき、前記点検プラットフォームは前記側面アクセス領域の下側範囲を画定し、前記破砕機箱の部分は前記点検プラットフォームより上の垂直方向平面内に存在せず前記第1の端面壁から前記第2の端面壁へ延びていない、実施形態例9に記載の破砕機。
[実施形態例11]
前記点検プラットフォームは水平である、実施形態例9に記載の破砕機。
【0082】
[実施形態例12]
前記破砕機は前記破砕機ロータの下に取り付けられるスクリーンユニットを更に備えており、前記スクリーンユニットはスクリーンフレームによって支持されるスクリーン部を含んでいる、実施形態例1に記載の破砕機。
[実施形態例13]
前記アクセスドアが前記開位置にあるとき、前記スクリーンは前記破砕機箱の開放された上面を通して前記第1の端面壁及び前記第2の端面壁の間の前記側面アクセス領域の前記開放領域の中へ垂直方向に下降させることができ、前記側面アクセス領域から、前記スクリーンは前記破砕機ロータの下を前記側面アクセス領域から前記第1の側面壁に向かって延びるスクリーン搬入方向に滑らせることができる、実施形態例12に記載の破砕機。
[実施形態例14]
前記破砕機は、前記スクリーンを前記破砕機ロータの下で前記スクリーン搬入方向に案内するためのガイドレールを更に備えており、前記ガイドレールは前記第1の側面壁及び前記第2の側面壁の間を延びる長さを有している、実施形態例13に記載の破砕機。
[実施形態例15]
前記ガイドレールは前記第1の端面壁及び前記第2の端面壁によってそれぞれ支持される第1及び第2のガイドレールを含んでいる、実施形態例14に記載の破砕機。
【0083】
[実施形態例16]
前記スクリーンユニットは、当該スクリーンユニットが前記破砕機ロータの下を滑らされる際に前記第1及び前記第2のガイドレールに乗る単数又は複数の第1のピン構造を含んでいる、実施形態例15に記載の破砕機。
[実施形態例17]
前記スクリーンユニットは第1端及び反対側の第2端を含み、前記スクリーンユニットが前記破砕機ロータの下の設置位置に入ったとき、前記スクリーンユニットの前記第1端及び前記第2端は前記破砕機箱の前記第1の側面壁及び前記第2の側面壁にそれぞれ隣接して位置づけられ、前記単数又は複数の第1のピン構造は前記スクリーンユニットの前記第1端に隣接して配置されている、実施形態例16に記載の破砕機。
[実施形態例18]
前記スクリーンユニットの前記スクリーン部は、前記スクリーンユニットの前記第1端と前記第2端の間に延びた状態で凹状湾曲に沿って湾曲している上側表面を有しており、前記スクリーンユニットが前記設置位置に入ったときに前記凹状湾曲は前記破砕機ロータの前記円筒状基準境界の周りに湾曲するように構成されている、実施形態例17に記載の破砕機。
[実施形態例19]
前記スクリーンユニットは前記レールによって前記破砕機ロータの下の足場位置(staged position)にて支持され、前記破砕機は前記スクリーンユニットの前記単数又は複数の第1のピン構造に係合するための及び前記スクリーンユニットを前記設置位置へ持ち上げるための少なくとも1つのリフトアームを前記破砕機箱の前記第1の側面に隣接して含んでいる、実施形態例17に記載の破砕機。
【0084】
[実施形態例20]
前記スクリーンユニットが前記設置位置へ持ち上げられたら、前記リフトアームは前記スクリーンユニットの前記第1端を前記破砕機箱の能動的ストッパとの係合に至らせる、実施形態例19に記載の破砕機。
[実施形態例21]
前記能動的ストッパは前記破砕機箱の能動的ストッパ構造によって画定されており、前記スクリーンユニットの前記第1端は、前記スクリーンユニットが前記設置位置へ持ち上げられたときに前記能動的ストッパ構造を受け入れるノッチを含んでいる、実施形態例20に記載の破砕機。
[実施形態例22]
前記破砕機箱は、前記第1の端面壁及び前記第2の端面壁の間を前記アクセスドアの下側部分に隣接して延びる点検プラットフォームを更に含んでおり、前記点検プラットフォームは前記アクセスドアが前記開位置にあるときに操作者が立てるようにアクセス可能であり、前記スクリーンユニットが前記設置位置にあるとき、前記スクリーンユニットの前記第2端は前記点検プラットフォーム上に支持される、実施形態例21に記載の破砕機。
[実施形態例23]
前記破砕機は、前記アクセスドアへ枢動式に接続された第1端及び前記点検プラットフォーム上に支持された第2端を有するスクリーン保持リンクを更に備えており、前記スクリーンユニットが前記破砕機ロータの下に設置された後に前記アクセスドアが閉じられると、前記スクリーン保持リンクの前記第2端は、前記点検プラットフォームを横断して滑動し、前記スクリーンユニットの前記第2端に係合して前記スクリーンユニットを前記設置位置に保持する、実施形態例22に記載の破砕機。
【0085】
[実施形態例24]
前記スクリーンユニットを前記破砕機箱から取り外したいときは、前記アクセスドアを開いて前記スクリーン保持リンクを前記スクリーンから変位させ、前記側面アクセス領域の前記開放領域を提供し、前記リフトアームを下降させて前記スクリーンユニットを前記設置位置から前記破砕機ロータの下の前記足場位置へ下げ、前記スクリーンを前記第1の側面壁から離れて延びるスクリーン搬出方向に前記破砕機ロータの下から滑り出させ、次いで前記スクリーンを前記側面アクセス領域の前記開放領域を通して前記破砕機箱から取り外せばよい、実施形態例23に記載の破砕機。
[実施形態例25]
前記スクリーンユニットは、当該スクリーンユニットの前記第2端に単数又は複数の第2のピン構造を含んでおり、前記アクセスドアが閉じられたときに前記スクリーン保持リンクの前記第2端は前記単数又は複数の第2のピン構造に係合する、実施形態例23に記載の破砕機。
[実施形態例26]
前記破砕機は前記第1の側面壁へ枢動式に接続された流れ制御用櫛部を更に備えており、前記流れ制御用櫛部は、破砕させたい材料が前記上部ホッパーから下向きに前記破砕機ロータと前記第1の側面壁の間の領域へ移動するのを防止するために前記破砕機ロータと互いにかみ合い、前記流れ制御用櫛部は、前記材料が前記破砕機ロータによって上向きに前記流れ制御用櫛部を過ぎて再度前記上部ホッパーの中へ再循環されるのを可能にするべく前記第1の側面壁に対して上向きに枢動することのできる櫛要素を有している、実施形態例1に記載の破砕機。
【0086】
[実施形態例27]
前記ドア軸は水平である、実施形態例1に記載の破砕機。
[実施形態例28]
前記アクセスドアは前記閉位置では垂直であり前記開位置では水平である、実施形態例1に記載の破砕機。
[実施形態例29]
前記アクセスドアが前記閉位置に入ったときに前記アクセスドアを前記第1の端面壁及び前記第2の端面壁それぞれへ固定するための第1及び第2のラッチ、を更に備えている実施形態例1に記載の破砕機。
[実施形態例30]
前記第1のラッチは、前記アクセスドア側には第1のピンを、そして前記第1の端面壁側には前記アクセスドアが前記閉位置に入ったときに前記第1のピンを垂直方向に受け入れるためのピン受け入れ陥凹を含み、前記第2のラッチは、前記アクセスドア側には第2のピンを、そして前記第2の端面壁側には前記アクセスドアが前記閉位置に入ったときに前記第2のピンを垂直方向に受け入れるためのピン受け入れ陥凹を含んでいる、実施形態例29に記載の破砕機。
[実施形態例31]
前記破砕機は、前記第1の端面壁及び前記第2の端面壁のそれぞれに配置された、前記破砕機櫛部に係合するための調節ブロックを更に備えており、前記調節ブロックは前記破砕機櫛部と前記破砕機ロータの間のクリアランスを変えるために操作者によって再構成可能である、実施形態例1に記載の破砕機。
【0087】
[実施形態例32]
向かい合う第1の端面壁及び第2の端面壁を含む破砕機箱であって、当該破砕機箱は、前記第1の端面壁及び前記第2の端面壁の間を延びる向かい合う第1の側面壁及び第2の側面壁も含み、当該破砕機箱は破砕させたい材料を受け入れるための上部ホッパーを含み、当該破砕箱は前記第1の端面壁及び前記第2の端面壁の間を延びる点検プラットフォームを更に含んでいる、破砕機箱と、
そのホッパーの下端に隣接して前記破砕機箱の内部の中に配置されている破砕機ロータであって、当該破砕機ロータは、前記第1の端面壁から前記第2の端面壁へ延びるように向きを定められたロータ軸の周りに回転可能であり、前記第1の側面壁及び前記第2の側面壁は前記ロータ軸を前記第1の側面壁及び前記第2の側面壁の間にして前記ロータ軸の方向に延びるように向きを定められており、当該破砕機ロータは複数のロータ歯を含み、当該破砕機ロータの前記ロータ歯は当該破砕機ロータが前記ロータ軸の周りに回転されるときの円筒状基準境界を画定し、前記ロータ軸は前記点検プラットフォームより高い位置にある、破砕機ロータと、
前記第1の端面壁、前記第2の端面壁、及び前記点検プラットフォームに対して開位置と閉位置の間で枢動式に可動であるアクセスドアであって、当該アクセスドアが前記開位置と前記閉位置の間で枢動する際、当該アクセスドアはドア軸周りに枢動し、前記ドア軸は前記第1の端面壁及び前記第2の端面壁の間に前記ロータ軸の方向に延び、当該アクセスドアは前記閉位置にあるときは前記破砕機箱の前記第2の側面壁を画定する、アクセスドアと、
前記アクセスドアの内部面に配置されている破砕機櫛部であって、当該破砕機櫛部は前記アクセスドアが前記開位置と前記閉位置の間で枢動される際に前記アクセスドアと共に担持され、当該破砕機櫛部は破砕機櫛歯を含み、前記アクセスドアが前記閉位置にあるとき当該破砕機櫛部は前記第1の端面壁及び前記第2の端面壁の間で前記上部ホッパーの前記下端に隣接する破砕場所に位置づけられ、当該破砕機櫛部が前記破砕場所にあるとき、前記破砕機ロータが前記ロータ軸の周りに回転される際に前記破砕機櫛歯は前記破砕させたい材料を破砕するように前記ロータ歯と協働することができ、前記アクセスドアが前記開位置にあるとき当該破砕機櫛部は前記第1の端面壁及び前記第2の端面壁の間から前記破砕機箱の前記内部の外の破砕機櫛部点検場所へ横方向外向きに変位される、破砕機櫛部と、
を備えている破砕機において、
前記アクセスドアが前記開位置にあるとき、前記破砕機ロータに関して側方アクセスを可能にするために側面アクセス領域が画定され、前記側面アクセス領域は前記開かれたアクセスドアより上で前記第1の端面壁及び前記第2の端面壁の間に位置する開放空間を含み、前記開放空間は、前記破砕機ロータの前記円筒状基準境界に接し且つ前記点検プラットフォームより上の第1の垂直方向基準平面から、前記ロータ軸に平行に延び且つ前記破砕機櫛部の歯先端に位置する第2の垂直方向基準平面まで延び、前記開放空間は、前記破砕機櫛部の前記歯先端に対応する高さの下側水平方向基準平面と前記上部ホッパーの上面に対応する高さの上側水平方向基準平面の間に配置され、前記開放領域には前記第1の端面壁から前記第2の端面壁へ延びる障害物が無い、
破砕機。
【0088】
[実施形態例33]
前記点検プラットフォームは前記円筒状基準境界の最下点に接する水平方向基準平面より下である、実施形態例32に記載の破砕機。
[実施形態例34]
前記破砕機箱は、破砕済み材料を当該破砕機箱から排出するための下部排出口を更に含んでおり、前記点検プラットフォームは前記下部排出口の上端に隣接して位置する、実施形態例32に記載の破砕機。
[実施形態例35]
前記アクセスドアが前記開位置にあるとき、前記破砕機は、前記点検プラットフォームから前記上側水平方向基準平面へ垂直方向上向きに投影して開放されたアクセス領域を画定し、前記開放されたアクセス領域には前記第1の端面壁から前記第2の端面壁へ延びる障害物が無い、実施形態例32に記載の破砕機。
[実施形態例36]
前記アクセスドアが前記開位置にあるとき、前記破砕機は、前記円筒状基準境界の最上点に接する水平方向基準平面から前記上側水平方向基準平面まで延びる開放された上部領域を画定し、前記開放空間は前記第1の側面壁から前記破砕機ロータを越えて前記第2の垂直方向基準平面まで延びている、実施形態例32に記載の破砕機。
【0089】
[実施形態例37]
前記アクセスドアが閉じられたときに前記アクセスドアは前記破砕機櫛部から前記上部ホッパーの上面へ延びるホッパー画定面を担持する、実施形態例32に記載の破砕機。
[実施形態例38]
前記破砕機櫛部は前記アクセスドアによって担持される破砕機櫛部ユニットの部分であり、前記櫛部ユニットは前記破砕機櫛歯が取り付けられる破砕機櫛部ユニットフレームを含み、前記破砕機櫛部ユニットは前記アクセスドアの支持体フレームに対して破砕位置と解放位置の間で枢動式に可動であり、前記破砕機櫛部ユニットは前記破砕機櫛部ユニットフレームによって前記破砕機櫛部より上に支持される第1のプレート構造を含み、前記第1のプレート構造は前記ホッパー画定面の下側部分を画定し、前記アクセスドアは、更に、当該アクセスドアの前記支持体フレームに対して固定された第2のプレート構造を含み、前記第2のプレート構造は前記ホッパー画定面の上側部分を画定しており、前記アクセスドアが閉じられ前記破砕機櫛部が前記破砕場所にあるとき、前記破砕機櫛歯は、前記破砕機櫛部ユニットが破砕位置に入ると前記破砕機ロータの円筒状基準境界の内に位置づけられ、前記破砕機櫛部ユニットが前記解放位置に入ると前記円筒状基準境界の外に位置を定められる、実施形態例37に記載の破砕機。
[実施形態例39]
前記破砕機は前記破砕機櫛部ユニットを前記破砕位置に保持するための油圧シリンダを更に備えており、前記油圧シリンダは前記破砕機櫛部ユニットが前記破砕位置から前記解放位置へ動けるようにするために引っ込むように構成されており、前記油圧シリンダは前記破砕機櫛部ユニットへ枢動式に接続された第1端及び前記破砕機箱の基部へ枢動式に接続された第2端を有し、前記第2端は前記ドア軸周りに枢動する、実施形態例38に記載の破砕機。
[実施形態例40]
前記油圧シリンダは前記点検プラットフォーム内に画定されているノッチを通って延びている、実施形態例39に記載の破砕機。
[実施形態例41]
前記破砕機は前記破砕機ロータの下に取り付けられるスクリーンユニットを更に備えており、前記スクリーンユニットはスクリーンフレームによって支持されるスクリーン部を含んでいる、実施形態例32に記載の破砕機。
[実施形態例42]
前記アクセスドアが前記開位置にあるとき、前記スクリーンは前記破砕機箱の開放された上面を通って前記第1の端面壁及び前記第2の端面壁の間の前記開放空間の中へ垂直方向に下降させることができ、前記開放空間から、前記スクリーンは前記破砕機ロータの下を前記開放空間から前記第1の側面壁に向かって延びるスクリーン搬入方向に滑らせることができる、実施形態例41に記載の破砕機。
【0090】
[実施形態例43]
前記破砕機は、前記スクリーンを前記破砕機ロータの下で前記スクリーン搬入方向に案内するためのガイドレールを更に備えており、前記ガイドレールは前記第1の側面壁及び前記第2の側面壁の間を延びる長さを有している、実施形態例42に記載の破砕機。
[実施形態例44]
前記ガイドレールは前記第1の端面壁及び前記第2の端面壁によってそれぞれ支持される第1及び第2のガイドレールを含んでいる、実施形態例41に記載の破砕機。
[実施形態例45]
前記スクリーンユニットは、当該スクリーンユニットが前記破砕機ロータの下を滑らされる際に前記第1及び前記第2のガイドレールに乗る単数又は複数の第1のピン構造を含んでいる、実施形態例42に記載の破砕機。
[実施形態例46]
前記スクリーンユニットは第1端及び反対側の第2端を含み、前記スクリーンユニットが前記破砕機ロータの下の設置位置に入ったとき、前記スクリーンユニットの前記第1端及び前記第2端は前記破砕機箱の前記第1の側面壁及び前記第2の側面壁にそれぞれ隣接して位置づけられ、前記単数又は複数の第1のピン構造は前記スクリーンユニットの前記第1端に隣接して配置されている、実施形態例43に記載の破砕機。
[実施形態例47]
前記スクリーンユニットの前記スクリーン部は、前記スクリーンユニットの前記第1端と前記第2端の間に延びた状態で凹状湾曲に沿って湾曲している上側表面を有しており、前記スクリーンユニットが前記設置位置に入ったときに前記凹状湾曲は前記破砕機ロータの前記円筒状基準境界の周りに湾曲するように構成されている、実施形態例46に記載の破砕機。
【0091】
[実施形態例48]
前記スクリーンユニットは前記レールによって前記破砕機ロータの下の足場位置にて支持され、前記破砕機は前記スクリーンユニットの前記単数又は複数の第1のピン構造に係合するための及び前記スクリーンユニットを前記設置位置へ持ち上げるための少なくとも1つのリフトアームを前記破砕機箱の前記第1の側面に隣接して含んでいる、実施形態例47に記載の破砕機。
[実施形態例49]
前記スクリーンユニットが前記設置位置へ持ち上げられたら、前記リフトアームは前記スクリーンユニットの前記第1端を前記破砕機箱の能動的ストッパとの係合に至らせる、実施形態例48に記載の破砕機。
[実施形態例50]
前記能動的ストッパは前記破砕機箱の能動的ストッパ構造によって画定されており、前記スクリーンユニットの前記第1端は、前記スクリーンユニットが前記設置位置へ持ち上げられたときに前記能動的ストッパ構造を受け入れるノッチを含んでいる、実施形態例49に記載の破砕機。
[実施形態例51]
前記スクリーンユニットが前記設置位置にあるとき、前記スクリーンユニットの前記第2端は前記点検プラットフォーム上に支持される、実施形態例50に記載の破砕機。
[実施形態例52]
前記破砕機は、前記アクセスドアへ枢動式に接続された第1端及び前記点検プラットフォーム上に支持された第2端を有するスクリーン保持リンクを更に備えており、前記スクリーンユニットが前記破砕機ロータの下に設置された後に前記アクセスドアが閉じられると、前記スクリーン保持リンクの前記第2端は前記点検プラットフォームを横断して滑動し、前記スクリーンユニットの前記第2端に係合して前記スクリーンユニットを前記設置位置に保持する、実施形態例51に記載の破砕機。
【0092】
[実施形態例53]
前記スクリーンユニットを前記破砕機箱から取り外したいときは、前記アクセスドアを開いて前記スクリーン保持リンクを前記スクリーンから変位させ、前記側面アクセス領域の前記開放領域を提供し、前記リフトアームを下降させて前記スクリーンユニットを前記設置位置から前記破砕機ロータの下の前記足場位置へ下げ、前記スクリーンを前記第1の側面壁から離れて延びるスクリーン搬出方向に前記破砕機ロータの下から滑り出させ、次いで前記スクリーンを前記側面アクセス領域の前記開放領域を通して前記破砕機箱から取り外せばよい、実施形態例52に記載の破砕機。
[実施形態例54]
前記スクリーンユニットは、当該スクリーンユニットの前記第2端に単数又は複数の第2のピン構造を含んでおり、前記アクセスドアが閉じられたときに前記スクリーン保持リンクの前記第2端は前記単数又は複数の第2のピン構造に係合する、実施形態例52に記載の破砕機。
[実施形態例55]
前記破砕機は前記第1の側面壁へ枢動式に接続された流れ制御用櫛部を更に備えており、前記流れ制御用櫛部は、破砕させたい材料が前記上部ホッパーから下向きに前記破砕機ロータと前記第1の側面壁の間の領域へ移動するのを防止するために前記破砕機ロータと互いにかみ合い、前記流れ制御用櫛部は、前記材料が前記破砕機ロータによって上向きに前記流れ制御用櫛部を過ぎて再度前記上部ホッパーの中へ再循環されるのを可能にするべく前記第1の側面壁に対して上向きに枢動することのできる櫛要素を有している、実施形態例32に記載の破砕機。
【0093】
[実施形態例56]
前記破砕機箱は、破砕済み材料を当該破砕機箱から排出するための下部排出口を更に含み、前記破砕機は、前記下部排出口の下に配置された下側コンベヤ及び前記下側コンベヤの一端に隣接して配置された外側コンベヤを含むコンベヤシステム、を更に含んでいる、実施形態例32に記載の破砕機。
[実施形態例57]
前記外側コンベヤは前記破砕機箱に対して格納位置と展開位置の間で枢動式に可動である、実施形態例56に記載の破砕機。
[実施形態例58]
前記点検プラットフォームは水平である、実施形態例32に記載の破砕機。
[実施形態例59]
前記ドア軸は水平である、実施形態例32に記載の破砕機。
[実施形態例60]
前記アクセスドアは前記閉位置では垂直であり前記開位置では水平である、実施形態例32に記載の破砕機。
[実施形態例61]
前記アクセスドアが前記閉位置に入ったときに前記アクセスドアを前記第1の端面壁及び前記第2の端面壁それぞれへ固定するための第1及び第2のラッチ、を更に備えている実施形態例32に記載の破砕機。
[実施形態例62]
前記第1のラッチは、前記アクセスドア側には第1のピンを、そして前記第1の端面壁側には前記アクセスドアが前記閉位置に入ったときに前記第1のピンを垂直方向に受け入れるためのピン受け入れ陥凹を含み、前記第2のラッチは、前記アクセスドア側には第2のピンを、そして前記第2の端面壁側には前記アクセスドアが前記閉位置に入ったときに前記第2のピンを垂直方向に受け入れるためのピン受け入れ陥凹を含んでいる、実施形態例61に記載の破砕機。
【0094】
[実施形態例63]
前記破砕機は、前記第1の端面壁及び前記第2の端面壁のそれぞれに配置された、前記破砕機櫛部に係合するための調節ブロックを更に備えており、前記調節ブロックは前記破砕機櫛部と前記破砕機ロータの間のクリアランスを変えるために操作者によって再構成可能である、実施形態例32に記載の破砕機。
[実施形態例64]
破砕機であって、当該破砕機は、
破砕機箱であって、破砕させたい材料を受け入れるための上部ホッパー及び破砕済み材料を当該破砕機箱から排出するための下部排出口を含み、前記下部排出口より上に位置を定められたスクリーン取り付け場所も含んでいる破砕機箱と、
前記上部ホッパーの下端に隣接して前記破砕機箱の内部の中に配置されている破砕機ロータであって、当該破砕機ロータはロータ軸の周りに回転可能であり、当該破砕機ロータはロータ本体及び前記ロータ本体へ取り付けられた複数のロータ歯を含み、前記ロータ歯は前記破砕機ロータが前記ロータ軸の周りに回転される際に円筒状基準境界を画定する、破砕機ロータと、
前記上部ホッパーの下端に隣接して配置されている破砕機櫛部であって、当該破砕機櫛部は櫛歯を含み、当該破砕機櫛部は、前記櫛歯が前記ロータ歯と互いにかみ合い且つ前記円筒状基準境界の内に位置を定められる破砕位置に位置づけ可能であり、当該破砕機櫛部は、前記櫛歯が前記円筒状基準境界の外になる解放位置においても位置づけ可能である、破砕機櫛部と、
前記破砕機櫛部を通り過ぎた破砕済み材料をふるい分けるための、前記スクリーン取り付け場所に取り付け可能なスクリーンであって、前記破砕機は前記スクリーンが前記スクリーン取り付け場所に取り付けられた状態で及び前記スクリーンが前記スクリーン取り付け場所から取り外された状態で作動可能である、スクリーンと、
第1の作動モード及び第2の作動モードで作動可能である前記破砕機櫛部であって、前記破砕機櫛部が第1の作動モードにあるときに、第1の既定圧力が前記破砕機櫛部において観測され及び破砕される材料によって発生すると、当該破砕機櫛部は前記第1の既定圧力に応えて、前記破砕機櫛部と前記破砕機ロータの間を障害物が通過できるようにするために前記破砕位置から前記解放位置へ動くことができ、また前記破砕機櫛部が前記第2の作動モードにあるときに、第2の既定圧力が前記破砕機櫛部において観測され及び破砕される材料によって発生すると、前記破砕機櫛部は前記第2の既定圧力に応えて、前記破砕機櫛部と前記破砕機ロータの間を障害物が通過できるようにするために前記破砕位置から前記解放位置へ動くことができ、前記第2の既定圧力は前記第1の既定圧力より低い、前記破砕機櫛部と、
スクリーンが前記スクリーン取り付け場所に設置されたことを示すパラメータをモニターするための、及び、(a)前記パラメータが前記スクリーンは前記スクリーン取り付け場所に設置されたと示したときに自動的に前記破砕機櫛部を前記第1の作動モードにして前記破砕機を作動させ、(b)前記パラメータが前記スクリーンは前記スクリーン取り付け場所に設置されていないと示したときに自動的に前記破砕機櫛部を第2の作動モードにして前記破砕機を作動させるための、制御システムと、
を備えている、破砕機。
【0095】
[実施形態例65]
前記制御システムは、設置されるスクリーンが前記スクリーン取り付け場所に存在することを検知するための、前記スクリーン取り付け場所に配置されたスクリーン存在センサを含んでおり、スクリーンが前記スクリーン取り付け場所に設置されたことを示す前記パラメータは前記スクリーン存在センサの正又は負の読み取りである、実施形態例64に記載の破砕機。
[実施形態例66]
前記破砕機は、前記スクリーンを足場位置から前記スクリーン取り付け場所の設置位置へ持ち上げるためのリフトアームを更に備えており、前記リフトアームは前記スクリーンの前記足場位置に対応する第1の位置と前記スクリーンの前記設置位置に対応する第2の位置の間を動き、前記制御システムは前記リフトアームが前記第2の位置にあるかどうかを感知するためのアーム位置センサを含んでおり、前記スクリーンが前記スクリーン取り付け場所に設置されたことを示す前記パラメータは前記アーム位置センサが前記リフトアームは前記第2の位置にあると示しているか否かである、実施形態例64に記載の破砕機。
[実施形態例67]
前記破砕機ロータは、前記ロータ軸の周りに正転減容化方向に回転可能であり、更に、前記ロータ軸の周りに逆転方向に回転可能である、実施形態例64に記載の破砕機。
[実施形態例68]
前記制御システムは、過負荷状態が検知されたときに前記破砕機ロータの前記回転方向を前記正転減容化方向から前記逆転方向へ自動的に逆転させる自動逆転機能を制御する、実施形態例67に記載の破砕機。
【0096】
[実施形態例69]
前記破砕機は、前記破砕機ロータの前記ロータ軸の周りの回転を生じさせるためにエンジンから前記破砕機ロータへトルクを伝達するための駆動トレインを更に備えており、前記駆動トレインは、前記制御システムからの入力に応えて前記駆動トレインが前記破砕機ロータの前記回転方向を前記正転減容化方向と前記逆転方向の間で入れ替えることを可能にさせるためのリバーシブルトランスミッションを含んでいる、実施形態例68に記載の破砕機。
[実施形態例70]
前記駆動トレインは、
エンジンと、
前記エンジンによって駆動されるリバーシブルギヤトランスミッションと、
ドライブシャフトによって前記リバーシブルギヤトランスミッションの出力へ接続された流体カプラと、
前記流体カプラと連結されたフライホイールと、
前記流体カプラと前記フライホイールの両方へ接続された入力を有するギヤリダクションユニットと、
を更に含み、前記ギヤリダクションユニットの出力は、前記ロータを前記第1の方向又は前記第2の方向のどちらかに回転させるために前記ロータへ駆動可能に接続されている、実施形態例69に記載の破砕機。
[実施形態例71]
前記破砕機は、前記破砕機櫛部を前記破砕位置に保持するための油圧シリンダデバイスを更に備え、前記油圧シリンダデバイスは油圧シリンダ及び前記油圧シリンダ内を往復運動可能であるピストンロッドを含んでおり、前記破砕機櫛部が少なくとも前記第2の作動モードでの前記第1の既定圧力を観測したときに限り、前記制御システムは前記油圧シリンダの、前記破砕機櫛部の前記破砕位置に対応する第1の位置から前記解放位置に対応する第2の位置への運動を許容し、前記破砕機櫛部が少なくとも前記第1の作動モードでの前記第2の既定圧力を観測したときに限り、前記制御システムは前記油圧シリンダの、前記破砕機櫛部の前記破砕位置に対応する第1の位置から前記解放位置に対応する第2の位置への運動を許容する、実施形態例64に記載の破砕機。
【0097】
[実施形態例72]
前記破砕機櫛部は、前記破砕機ロータへのアクセスを提供するために開放されることのできる前記破砕機のアクセスドア上に取り付けられており、前記アクセスドアが閉じられているとき、前記アクセスドアは前記ロータ箱の側面壁の少なくとも一部分を形成する、実施形態例71に記載の破砕機。
[実施形態例73]
向かい合う第1の端面壁及び第2の端面壁を含む破砕機箱であって、当該破砕機箱は、前記第1の端面壁及び前記第2の端面壁の間を延びる向かい合う第1の側面壁及び第2も含み、向かい合う前記第1の側面壁及び前記第2の側面壁は当該破砕機箱の第1の側面及び第2の側面にそれぞれ位置しており、当該破砕機箱は破砕させたい材料を受け入れるための上部ホッパーを含み、当該破砕機箱は破砕済み材料を当該破砕機箱から排出するための下部排出口も含み、当該破砕機箱は前記下部排出口より上にスクリーン取り付け場所を画定している、破砕機箱と、
そのホッパーの下端に隣接して前記破砕機箱の内部の中に配置されている破砕機ロータであって、当該破砕機ロータは、前記第1の端面壁から前記第2の端面壁へ延びるように向きを定められたロータ軸の周りに回転可能であり、前記第1の側面壁及び前記第2の側面壁は前記ロータ軸を前記第1の側面壁及び前記第2の側面壁の間にして前記ロータ軸の方向に延びるように向きを定められている、破砕機ロータと、
前記上部ホッパーの前記下端に隣接して配置されている破砕機櫛部であって、当該破砕機櫛部は前記上部ホッパーからの材料を破砕するために前記破砕機ロータと協働するように構成されている、破砕機櫛部と、
前記破砕機箱の前記第2の側面の側面アクセス領域を通して前記破砕機ロータの下の前記スクリーン取り付け場所内へ搬入可能なスクリーンであって、当該スクリーンは、更に、前記破砕機箱の前記第2の側面の前記側面アクセス領域を通して前記破砕機ロータの下から取り外し可能であり、搬入中、前記スクリーンは、当該スクリーンが前記スクリーン取り付け場所内に部分的に搬入される足場位置に位置づけ可能である、スクリーンと、
前記破砕機箱の前記第1の側面に隣接して配置されているリフトアームであって、前記スクリーンを前記足場位置から前記スクリーン取り付け場所の設置位置へ動かすために第1の位置から第2の位置へ動かされるリフトアームと、
を備えている破砕機。
【0098】
[実施形態例74]
前記破砕機箱は、当該破砕機箱の前記第1の側面に、前記スクリーンが前記設置位置に達したら前記スクリーンの運動を停止させるために前記スクリーンの一端に係合する第1の能動的ストッパを含み、前記アクセスドアは、前記破砕機箱の前記第2の側面にて、当該アクセスドアが閉じられたときに前記スクリーンの反対側の端に係合して前記スクリーンの前記設置位置から前記足場位置に向かう運動を防止する第2の能動的ストッパを担持している、実施形態例73に記載の破砕機。
[実施形態例75]
前記第2の能動的ストッパは、前記アクセスドアへ枢動式に接続された第1端及び前記アクセスドアが閉じられたときに前記スクリーンに係合する第2端を有するリンクを含んでいる、実施形態例74に記載の破砕機。
[実施形態例76]
前記ドア軸は水平である、実施形態例73に記載の破砕機。
[実施形態例77]
前記スクリーンを前記足場位置から前記設置位置へ動かす段階は、前記スクリーンを前記足場位置から前記破砕機箱の前記第1の側面に向かってスクリーン搬入方向に動かす段階と、前記スクリーンを前記足場位置から前記ロータに向かって持ち上げる段階と、を含んでいる、実施形態例73に記載の破砕機。
[実施形態例78]
前記リフトアームが前記第2の位置から前記第1の位置へ動かされたとき、前記リフトアームは前記スクリーンを前記ロータから離して下降させ前記スクリーンを前記破砕機箱の前記第2の側面に向かう搬出方向に押す、実施形態例77に記載の破砕機。
【0099】
[実施形態例79]
向かい合う第1の端面壁及び第2の端面壁を含む破砕機箱であって、当該破砕機箱は、更に、前記第1の端面壁及び前記第2の端面壁の間を延びる向かい合う第1の側面壁及び第2の側面壁を含み、向かい合う前記第1の側面壁及び前記第2の側面壁は当該破砕機箱の第1の側面及び第2の側面にそれぞれ位置しており、当該破砕機箱は破砕させたい材料を受け入れるための上部ホッパーを含んでいる、破砕機箱と、
前記ホッパーの下端に隣接して前記破砕機箱の内部の中に配置されている破砕機ロータであって、当該破砕機ロータは、前記第1の端面壁から前記第2の端面壁へ延びるように向きを定められたロータ軸の周りに回転可能であり、前記第1の側面壁及び前記第2の側面壁は前記ロータ軸を前記第1の側面壁及び前記第2の側面壁の間にして前記ロータ軸の方向に延びるように向きを定められている、破砕機ロータと、
前記第1の端面壁及び前記第2の端面壁に対して開位置と閉位置の間で枢動式に可動であるアクセスドアであって、当該アクセスドアが前記開位置と前記閉位置の間で枢動する際、当該アクセスドアはドア軸周りに枢動し、当該アクセスドアは前記閉位置にあるときは前記破砕機箱の前記第2の側面壁を画定する、アクセスドアと、
前記アクセスドアの内部面に配置されている破砕機櫛部であって、当該破砕機櫛部は前記アクセスドアが前記開位置と前記閉位置の間で枢動される際に前記アクセスドアと共に担持され、当該破砕機櫛部は破砕機櫛歯を含み、前記アクセスドアが前記閉位置にあるとき当該破砕機櫛部は前記第1の端面壁及び前記第2の端面壁の間で前記上部ホッパーの前記下端に隣接する破砕場所に位置づけられ、当該破砕機櫛部が前記破砕場所にあるとき、前記破砕機ロータが前記ロータ軸の周りに回転されると前記破砕機櫛歯は前記破砕させたい材料を破砕するようにロータ歯と協働することができ、前記アクセスドアが前記開位置に入ると当該破砕機櫛部は前記第1の端面壁及び前記第2の端面壁の間から前記破砕機箱の内部の外の破砕機櫛部点検場所へ横方向外向きに変位される、破砕機櫛部と、
前記ロータを前記ロータ軸の周りに第1の方向か又は第2の反対方向のどちらかに回転させるように構成されている駆動トレインであって、当該駆動トレインは、
エンジン、
前記エンジンによって駆動されるリバーシブルギヤトランスミッション、
ドライブシャフトによって前記リバーシブルギヤトランスミッションの出力へ接続された流体カプラ、
前記流体カプラと連結されたフライホイール、及び、
前記流体カプラと前記フライホイールの両方へ接続された入力を有するギヤリダクションユニット、を含み、前記ギヤリダクションユニットの出力は、前記ロータを前記第1の方向又は前記第2の方向のどちらかに回転させるために前記ロータへ駆動可能に接続されている、駆動トレインと、
を備えている破砕機。
【0100】
[実施形態例80]
前記ドライブシャフトは前記リバーシブルギヤトランスミッションと前記流体カプラの間にユニバーサルジョイントを介して接続されている、実施形態例79に記載の破砕機。
[実施形態例81]
前記ドライブシャフト及び前記ユニバーサルジョイントは、前記リバーシブルギヤトランスミッションの出力シャフトと前記流体カプラの入力シャフトの中心線間の垂直方向オフセットを補償する、実施形態例80に記載の破砕機。
[実施形態例82]
前記ギヤリダクションユニットは遊星ギヤセットを含んでいる、実施形態例79に記載の破砕機。
[実施形態例83]
前記リバーシブルギヤトランスミッションは少なくとも1つの油圧クラッチを含んでいる、実施形態例79に記載の破砕機。
[実施形態例84]
向かい合う第1の端面壁及び第2の端面壁を含む破砕機箱であって、当該破砕機箱は、更に、前記第1の端面壁及び前記第2の端面壁の間を延びる向かい合う第1の側面壁及び第2の側面壁を含み、向かい合う前記第1の側面壁及び前記第2の側面壁は当該破砕機箱の第1の側面及び第2の側面にそれぞれ位置しており、当該破砕機箱は破砕させたい材料を受け入れるための上部ホッパーを含んでいる、破砕機箱と、
前記ホッパーの下端に隣接して前記破砕機箱の内部の中に配置されている破砕機ロータであって、当該破砕機ロータは、前記第1の端面壁から前記第2の端面壁へ延びるように向きを定められたロータ軸の周りに回転可能であり、前記第1の側面壁及び前記第2の側面壁は前記ロータ軸を前記第1の側面壁及び前記第2の側面壁の間にして前記ロータ軸の方向に延びるように向きを定められている、破砕機ロータと、
前記破砕機ロータより下に配置されていて、破砕済み材料を前記破砕機ロータの下から移動させるように構成されている下側コンベヤと、
前記下側コンベヤに隣接して配置されていて、前記下側コンベヤによって移動させられる破砕済み材料を受け取るように構成される作動位置と不作動位置の間で可動である外側コンベヤと、
を備えている破砕機において、
前記外側コンベヤはアイドラーローラを含み、前記外側コンベヤが不作動位置にあるとき、前記アイドラーローラは前記下側コンベヤの最上面より上にあり、前記外側コンベヤを前記破砕機から取り外さなくても前記下側コンベヤを前記破砕機から前記ロータ軸に平行な方向に取り外せるようにしている、
破砕機。
【0101】
[実施形態例85]
前記下側コンベヤは作動位置から下降位置へ可動であり、前記下側コンベヤの前記最上面は少なくとも当該下側コンベヤが前記下降位置にあるときには前記アイドラーローラよりも下にある、実施形態例84に記載の破砕機。
当業者には、様々な修正及び変更が、本明細書に示され及び説明されている例示としての実施形態及び適用に従うことなく、また本明細書に開示されている進歩的な態様の真の精神及び範囲から逸脱することなく、なされ得るということが容易に認識されるであろう。
【符号の説明】
【0102】
20 破砕機
22 破砕機箱
24、26 第1及び第2の向かい合う端面壁
28、30 第1及び第2の向かい合う側面壁
29 破砕機チャンバ
32 上部ホッパー
33 下部排出口
34 下部排出シュート
36 点検プラットフォーム
38 破砕機ロータ
40 ロータ軸
42 ロータ歯
44 円筒状基準境界
46 アクセスドア
48 ドア軸
50 基部
51 支持体ジャッキ
52 車輪
54 破砕機ハウジング
56 パワートレイン
58 破砕機櫛部
59 トレーラータン/ヒッチ
60 破砕機櫛歯
62 側面アクセス領域
64 開放空間
70 開放されたアクセス領域
72 開放された上部領域
76 ホッパー画定面
78 破砕機櫛部ユニット
80 破砕機櫛部ユニットフレーム
81 破砕機櫛部ユニットの枢動軸
82 第1のプレート構造
84 第2のプレート構造
87 油圧シリンダデバイス
88 第1端
90 第2端
92 ノッチ
100 スクリーンユニット
102 スクリーン部
104 スクリーンフレーム
106 スクリーン搬入方向
108、108a、108b ガイドレール
110 第1のピン構造
112 第1端
114 第2端
116 上側表面
119 シャフト122の回転軸
120 リフトアーム
122 シャフト
124 油圧シリンダ
130、130a、130b 能動的ストッパ
132 ノッチ
140 スクリーン保持リンク
142 搬出方向
144 第2のピン構造
150 流れ制御用櫛部
159 コンベヤシステム
160 下側コンベヤ
162 外側コンベヤ
200、202 第1及び第2の側面
220 リフトデバイス
300 制御システム
301 コントローラ
302 センサ
306 開放された上面
307 弁
309 エンジン
310 エンジンフライホイール
312 リバーシブルギヤトランスミッション
314 流体カプラ
315 フライホイール
316 遊星ギヤセット
320 流体ライン
340 アキュムレータ
341 圧力コントローラ
350 油圧解放装置
368 圧力センサ
370 回転速度センサ
400、400’ ラッチ
401、401’ 開口部
404 内部側面
410 軸受ハウジング
412 ノッチ
414 ロッド
416 シリンダ
418 ピン
420 システム圧力センサ
424 3位置弁
428 タンク
432 ポンプ
436 圧力解放弁又は安全装置ブロック
440 圧力制御弁
444 ドライブシャフト
448 Uジョイント
452 ヒッチ
800 前面又は端面壁
804 凹部
808 傾斜の付けられた壁
812、816 第1及び第2の壁部分
818 水ノズル
820、824 第3及び第4の壁部分
828 第5の壁部分
832 上面壁
836 基準線
900 偏心調節可能ブロック組立体
904 櫛部停止板
908 係合面
912 取付板
914 アパーチャ
915 アパーチャ
916 偏心ブロック
918 第1端
920 第2端
922 フランジ
924 突起
926 アパーチャ
928 ボア
930 締結具
932 ワッシャ
934 ヘッド
936、938、940、942 停止面
946 端面
950 表示
950 アイドラーローラ
952 最上面
954 支持体ブラケット
956 ねじの切られたロッド
958 保持ナット
960 アパーチャ
962 楕円形アパーチャ
VP 第1の垂直方向基準平面
VP 第2の垂直方向基準平面
VP 第1の側面壁の垂直方向基準平面
HP 下側水平方向基準平面
HP 上側水平方向基準平面
HP 円筒状基準境界の最下点に接する水平方向基準平面
HP 円筒状基準境界の最上点に接する水平方向基準平面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
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図37
図38
図39
図40
図41
図42
図43
図44
図45A
図45B
図46
図47
図48
図49
図50
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図53
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