(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-11
(45)【発行日】2023-12-19
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0234 20230101AFI20231212BHJP
【FI】
G06Q30/0234
(21)【出願番号】P 2020049596
(22)【出願日】2020-03-19
【審査請求日】2022-06-17
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000637
【氏名又は名称】弁理士法人樹之下知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】増山 毅司
(72)【発明者】
【氏名】小林 隼人
(72)【発明者】
【氏名】谷塚 太一
(72)【発明者】
【氏名】田渕 義宗
(72)【発明者】
【氏名】小林 健
(72)【発明者】
【氏名】田口 拓明
(72)【発明者】
【氏名】日暮 立
(72)【発明者】
【氏名】コリージャン シャイン
【審査官】木内 康裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-271776(JP,A)
【文献】国際公開第2002/056270(WO,A1)
【文献】特開2017-134733(JP,A)
【文献】特開2005-182416(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが店舗で商品を購入する際の電子決済に関する決済情報と、前記決済情報を対象とした抽選の結果を示す抽選結果情報とを対応付けて取得する情報取得部と、
前記決済情報に含まれる情
報に基づいて
商品情報またはユーザ情報を取得し、取得される
前記商品情報または前記ユーザ情報に基づいて、前記決済情報をグループに分類する分類部と、
前記抽選に関する前記グループの当選数または当選確率を示すグループ当選情報を、前記グループの前記決済情報に対応する前記抽選結果情報に基づいて算出するグループ当選情報算出部と、
前記グループ当選情報を1以上含む当選分布情報を生成する当選分布情報生成部と、を備える
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記抽選は、所定の抽選キャンペーン中に複数回実施され、
前記グループ当選情報算出部は、前記抽選キャンペーンの実施期間中、前記グループ当選情報を随時算出し、
前記当選分布情報生成部は、最新の前記グループ当選情報を1以上含む前記当選分布情報を生成する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の情報処理装置において
前記当選分布情報生成部は、前記当選分布情報の送信対象であるユーザのユーザ情報に基づいて前記グループを選択し、当該グループに対応する前記グループ当選情報を含む前記当選分布情報を生成する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記グループごとに前記抽選における当選確率設定値が設定されており、
前記決済情報に対して、当該決済情報が属する前記グループに対応する前記当選確率設定値に基づいて、前記抽選を行う抽選部をさらに備える
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の情報処理装置において、
前記グループごとに、前記当選数の差が小さくなるように、前記当選確率設定値を補正する確率補正部をさらに備える
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
コンピューターにより当選分布情報を生成する情報処理方法であって、
前記コンピュータは、
ユーザが店舗で商品を購入する際の電子決済に関する決済情報と、前記決済情報を対象とした抽選の結果を示す抽選結果情報とを対応付けて取得する情報取得ステップと、
前記決済情報に含まれる情報に基づいて
商品情報またはユーザ情報を取得し、取得される前記商品情報または前記ユーザ情報に基づいて、前記決済情報をグループに分類する分類ステップと、
前記抽選に関する前記グループの当選数または当選確率を示すグループ当選情報を、前記グループの前記決済情報に対応する前記抽選結果情報に基づいて算出するグループ当選情報算出ステップと、
前記グループ当選情報を1以上含む当選分布情報を生成する当選分布情報生成ステップと、を実施する
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項7】
コンピューターにより読み取り実行可能な情報処理プログラムであって、
前記コンピューターを請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の情報処理装置として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、商品を購入したユーザに対して特典の抽選を行うことで、商品の販売促進を図る手法が知られている。例えば、特許文献1には、コード決済を利用したユーザを対象として抽選を行い、この抽選に当選したユーザに対して、コード決済に利用可能な特典を付与する情報処理装置が開示されている。このような抽選による販促活動は、その娯楽性によってユーザの購買意欲を向上させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、前述のような抽選を行う情報処理装置では、抽選がどのような傾向で当選を出しているかについて、ユーザが知る手段がない。このため、抽選を伴うキャンペーン(抽選キャンペーン)のゲーム性が低くなり、抽選キャンペーンに参加するユーザの動機を十分に高めることができず、十分な販促効果を得られない。
【0005】
本発明は、抽選を用いたキャンペーンの販促効果を向上させることができる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の情報処理装置は、ユーザが店舗で商品を購入する際の電子決済に関する決済情報と、前記決済情報を対象とした抽選の結果を示す抽選結果情報とを対応付けて取得する情報取得部と、前記決済情報に含まれる情報、または、当該情報に基づいて取得される情報に基づいて、前記決済情報をグループに分類する分類部と、前記抽選に関する前記グループの当選数または当選確率を示すグループ当選情報を、前記グループの前記決済情報に対応する前記抽選結果情報に基づいて算出するグループ当選情報算出部と、前記グループ当選情報を1以上含む当選分布情報を生成する当選分布情報生成部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明において、ユーザは、サーバ装置から送信される当選分布情報をユーザ端末で確認することにより、当該当選分布情報に含まれるグループの当選期待度を判断できる。これにより、抽選のランダム性というユーザ間の公平性を保ったまま、抽選キャンペーンのゲーム性を高めることができ、抽選キャンペーンに参加するユーザの動機を十分に高めることができる。その結果、抽選を用いたキャンペーンの販促効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施形態のサーバ装置を含む情報処理システムの概略構成を示す模式図。
【
図2】本実施形態のサーバ装置の概略構成を示すブロック図。
【
図3】本実施形態の抽選処理を示すフローチャート。
【
図4】本実施形態の情報提供処理の一例を示すフローチャート。
【
図5】本実施形態の当選分布情報提供コンテンツの一例を示す図。
【
図6】本実施形態の当選分布情報提供コンテンツの他の一例を示す図。
【
図7】本実施形態の情報提供処理の他の例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る一実施形態について図面に基づいて説明する。
[情報処理システムの全体構成]
図1は、本実施形態の情報処理システム1の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の情報処理システム1は、ユーザが店舗でコード決済を実行する際に利用されるシステムであり、ユーザが使用するユーザ端末10と、店舗に設置された店舗端末20と、本発明の情報処理装置であるサーバ装置30とを備え、これらがインターネット等のネットワークを介して通信可能に接続されている。
【0010】
本実施形態の情報処理システム1は、コード決済を対象とする抽選を行う抽選キャンペーンを実施する。この抽選キャンペーンでは、所定期間中、サーバ装置30が対象となる決済情報ごとに抽選を行い、当選した決済情報に対応するユーザに特典を付与する。また、サーバ装置30は、抽選対象のグループ分けを行い、各グループのグループ当選情報(例えばグループの当選数または当選確率)を算出し、1以上のグループ当選情報を含む当選分布情報をユーザ端末10に送信する。
【0011】
なお、本実施形態において、コード決済とは、店舗で商品の売買が行われる際にコードを使用して行われるキャッシュレス決済であり、このコード決済には、ユーザ端末10が店舗に提示されるコードを読み取ることで決済が実行される店舗提示型コード決済、および、店舗に設置された店舗端末20がユーザ端末10に表示されたコードを読み取ることで決済が実行される利用者提示型コード決済が含まれる。なお、店舗で販売される物品およびサービスをまとめて商品と称する。コードは、一次元コードまたは二次元コード等、機械によって内容が認識可能である任意の表示物であり、店舗情報またはユーザ情報に紐付けられている。
【0012】
[ユーザ端末10の構成]
ユーザ端末10は、ユーザが保有する端末装置であり、例えばスマートフォン、タブレット端末等のコンピューターにより構成されている。ユーザ端末10の具体的な構成の図示は省略するが、ユーザ端末10は、一般的なコンピューターが有する基本的な構成を有する。すなわち、ユーザ端末10は、ユーザの操作を受け付ける入力操作部、画像やテキストを表示させるディスプレイ、各種情報を記録する記録部、および、各種情報を演算処理する演算処理部(CPU等)を備えている。また、ユーザ端末10は、コードを読み取るためのカメラや、ユーザ端末10の現在位置を計測するGPS装置を備えていてもよい。
【0013】
ユーザ端末10の記録部には、コード決済を実行するためのコード決済用アプリケーションプログラム(決済アプリ)が格納されている。ユーザ端末10において、演算処理部は、記録部に記憶された決済アプリを読み取り実行することにより、決済アプリの各種機能を実行する。また、ユーザ端末10の記録部には、決済アプリで使用される各種情報が格納されている。
【0014】
[店舗端末20の構成]
店舗端末20は、POSシステムを制御するコンピューターであり、例えば店舗内に設置されている。なお、本実施形態では、店舗端末20は、店舗内の支払カウンターに設置され、キャッシュレジスター(POSレジ)として機能してもよい。
店舗端末20の具体的な構成の図示は省略するが、店舗端末20は、一般的なコンピューターが有する基本的な構成を有する。すなわち、店舗端末20は、店員の操作を受け付ける入力操作部、各種情報を表示させるディスプレイ、各種情報を記録する記録部、各種情報を演算処理する演算回路(CPU等)を備えている。また、店舗端末20は、コードを読み取るためのリーダーを備えてもよい。
【0015】
なお、店舗端末20の記録部には、店舗がコード決済を実施するための店舗コード決済用アプリケーションプログラム(店舗用決済アプリ)が格納されている。店舗端末20において、演算処理部は、記録部に記憶された店舗用決済アプリを読み取り実行することにより、店舗用決済アプリの各種機能を実行する。
また、店舗端末20の記憶部には、商品情報や店舗情報などが記憶されている。
商品情報は、商品ごとに、商品ID、価格、商品名、および、商品カテゴリなどを含む。
店舗情報は、店舗ID、店舗名、店舗カテゴリ、および、店舗所在地などを含む。
【0016】
[サーバ装置30の構成]
図2は、サーバ装置30の概略構成を示すブロック図である。
サーバ装置30は、コンピューターにより構成され、本発明の情報処理装置として機能する。このサーバ装置30は、通信部31、記憶部32および制御部33等を含んで構成されている。
ここで、サーバ装置30を構成するコンピューターの数は特に限定されない。例えば、1台のコンピューターによってサーバ装置30が構成されてもよく、複数のコンピューターをネットワークで接続して構築されるクラウドサーバをサーバ装置30としてもよい。
【0017】
通信部31は、インターネットに接続され、インターネットを介して、ユーザ端末10や店舗端末20などの各装置と通信する。
【0018】
記憶部32は、例えばメモリまたはハードディスク等により構成されたデータ記録装置である。この記憶部32には、サーバ装置30を制御するための情報処理プログラムが格納されている。
また、記憶部32には、ユーザデータベース321、店舗データベース322、抽選データベース323、および、抽選履歴データベース324などが設けられている。
【0019】
ユーザデータベース321には、情報処理システム1を利用するユーザ毎のユーザ情報が記憶されている。このユーザ情報は、ユーザID、ユーザ名、ユーザ属性、決済履歴、口座残高、位置履歴などを含む。
ユーザIDは、各ユーザを識別する識別情報である。
ユーザ属性は、ユーザの年齢、性別、職業、居住地などを含む。
決済履歴は、過去のコード決済の履歴であり、購入日時、支払金額、商品ID、店舗IDなどを含む。
口座残高は、決済アプリの口座にチャージされた電子マネーの残高である。
位置履歴は、GPSで計測されるユーザの位置情報の履歴である。
【0020】
店舗データベース322には、情報処理システム1を利用する店舗毎に店舗情報や商品情報が記憶されている。店舗データベース322に記憶される商品情報や店舗情報は、店舗端末20に記憶される商品情報や店舗情報と同様である。
すなわち、商品情報は、商品ごとに、商品ID、価格、商品名、および、商品カテゴリなどを含む。店舗情報は、店舗ID、店舗名、店舗カテゴリ、および、店舗所在地などを含む。
【0021】
抽選データベース323には、抽選キャンペーンごとの抽選キャンペーン情報が記憶されている。この抽選キャンペーン情報は、抽選キャンペーンID、抽選キャンペーン内容、および、グループ群情報などが記憶されている。
【0022】
抽選キャンペーンIDは、各抽選キャンペーンを識別する識別情報である。
抽選キャンペーン内容は、抽選名、特典情報、抽選対象情報、当選上限情報、および、キャンペーン期間情報などを含む。
特典情報は、当選した決済情報に対応するユーザに付与される特典内容を示す情報である。例えば、コード決済に利用できる電子マネーの付与や、対象店舗で利用できる割引クーポンの付与などが挙げられる。
抽選対象情報は、抽選の対象となる決済情報を判定するための情報であり、例えば、決済時期に関する条件、ユーザの決済方法に関する条件、購買商品に対する条件、または、支払金額に対する条件などが挙げられる。
当選上限情報は、抽選キャンペーンに対して予め設定された当選回数または付与総額などの上限を示す情報である。
キャンペーン期間情報は、抽選キャンペーンを実施する期間を指定する情報である。このキャンペーン期間情報は、例えば、年月日による期間を指定してもよいし、抽選キャンペーンにおける当選回数または付与総額が上限に達するまでの期間を指定してもよい。
【0023】
グループ群情報は、グループごとのグループ情報を含む。グループ情報は、グループID、グループ条件、当選確率設定値、および、グループ当選情報を含む。
グループIDは、グループを識別するための情報である。
グループ条件は、ユーザ情報、店舗情報、または、商品情報などに関する項目について設定される条件である。このグループ条件は、グループ群内で共通する1以上の項目について設定される。
例えば、ユーザ情報に関して、ユーザの年齢、性別、居住地、ユーザの現在位置などの項目が挙げられる。
また、店舗情報に関して、店舗カテゴリ、店舗所在地などの項目が挙げられる。
また、商品情報に関して、商品カテゴリ、価格などの項目が挙げられる。
【0024】
なお、ユーザの現在位置や店舗所在地などの項目は、都道府県単位など、任意に区分されたエリアごとの条件を設定できる。また、ユーザの現在位置および店舗所在地をまとめて「決済位置」という項目として扱うことができる。
【0025】
当選確率設定値は、グループに属する決済情報が抽選で当選する確率について設定された値である。
グループ当選情報は、グループに属する決済情報について、当選した決済情報の数(当選数)および当選確率の少なくとも一方を含む。
【0026】
なお、抽選データベース323には、1つの抽選キャンペーンに対して、複数のグループ群分類情報が記憶されてもよい。この場合、抽選データベース323には、複数のグループ群情報同士のグループ組み合わせに対して、当選確率設定値が対応付けられたテーブル等が記録されてもよい。
【0027】
抽選履歴データベース324には、抽選キャンペーンごとに複数の抽選履歴情報が記録される。抽選履歴情報は、抽選ごとに、抽選対象となった決済情報、抽選結果情報、および、当該決済情報が属するグループのグループIDを含む。
決済情報は、コード決済が実行された店舗を識別する情報(例えば店舗ID)と、コード決済を実行したユーザを識別する情報(例えばユーザID)とを少なくとも含む。本実施形態の決済情報は、決済ID、ユーザID、店舗ID、商品ID、および、支払金額などを含む。決済IDは、各決済情報を識別する識別情報である。また、決済情報は、コード決済が実行された時点のユーザの位置情報(GPS情報)を含んでもよい。
抽選結果情報は、決済情報を対象とする抽選の結果(例えば当選可否)を示す情報である。
【0028】
制御部33は、CPU等の演算回路、RAM等の記録回路により構成される。制御部33は、記憶部32に記録されている情報処理プログラムをRAMに展開し、RAMに展開されたプログラムとの協働により各種処理を実行する。そして、制御部33は、情報処理プログラムを読み込み実行することで、
図2に示すように、情報取得部331と、抽選部332と、分類部333と、グループ当選情報算出部334と、確率補正部335と、当選分布情報生成部336と、当選分布情報提供部337として機能する。
【0029】
情報取得部331は、決済管理サーバ装置などからインターネットを介してコード決済に関する決済情報を受信する。また、情報取得部331は、決済情報を対象とした抽選の結果を示す抽選結果情報を取得し、決済情報および抽選結果情報を互いに対応付けて抽選履歴データベース324に記憶させる。
抽選部332は、決済情報を対象とする抽選を行う。また、抽選部332は、当選した決済情報に対応するユーザに対して特典を付与する。
分類部333は、前記決済情報に含まれる情報、または、当該情報に基づいて取得される情報に基づいて、決済情報を分類し、決済情報が属するグループのグループIDを、当該決済情報に対応付けて抽選履歴データベース324に記憶させる。
グループ当選情報算出部334は、抽選に関するグループの当選数または当選確率を示すグループ当選情報を、グループの決済情報に対応する抽選結果情報に基づいて算出する。
確率補正部335は、抽選キャンペーンの期間中、グループ間で当選数の差が小さくなるように、各グループの当選確率設定値を補正する。
当選分布情報生成部336は、1以上のグループ当選情報を含む当選分布情報を生成する。
当選分布情報提供部337は、要求情報を送信したユーザ端末10に対して、当選分布情報を出力する。また、当選分布情報提供部337は、当選分布情報を送信する対象のユーザを検出し、このユーザのユーザ端末10に当選分布情報を送信してもよい。
【0030】
[抽選処理]
サーバ装置30が行う抽選処理について、
図3に示すフローチャートを参照して説明する。以下、ユーザがユーザ端末10を操作して支払アプリを起動し、店舗でコード決済を行った場合について説明する。
【0031】
なお、コード決済の具体的な方法は、ユーザ提示型コード決済や、店舗提示型コード決済など、各種の公知技術を利用できる。
例えば、ユーザ提示型コード決済の場合、ユーザ端末10は、ユーザIDなどのユーザ情報が埋め込まれたコードをディスプレイに表示させる。店舗端末20は、リーダーを用いてユーザ端末10に表示されたコードを読み取り、読み取った情報(ユーザIDなど)と商品の支払に関する情報(支払金額、店舗ID、商品IDなど)とを含む決済情報を、決済管理サーバ装置に送信する。
店舗提示型コード決済の場合、店舗端末20は、商品の支払に関する情報が埋め込まれたコードをディスプレイに表示させる。あるいは、店舗には、商品の支払に関する情報を埋め込まれたコードが予め提示されている。ユーザ端末10は、カメラを用いてコードを読み取り、読み取った情報(支払金額、店舗ID、商品IDなど)とユーザ情報(ユーザIDなど)とを含む決済情報を、決済管理サーバ装置に送信する。
【0032】
サーバ装置30において、情報取得部331は、決済管理サーバ装置から決済情報を取得し、この決済情報を抽選履歴データベース324に記憶させる(ステップS1)。なお、情報取得部331は、予め設定された所定期間ごとに決済管理サーバ装置に蓄積された決済情報を取得してもよいし、決済管理サーバ装置から決済管理サーバ装置が決済処理を行うごと送信される決済情報を取得してもよい。
【0033】
抽選部332は、抽選データベース323に記憶された抽選キャンペーン情報に基づいて、ステップS1で取得された決済情報(以下、決済情報P)に対して抽選を実施可能な抽選キャンペーンがあるか否かを判定する(ステップS2)。
【0034】
抽選を実施可能な抽選キャンペーンがない場合、抽選フローは終了する。
一方、抽選を実施可能な抽選キャンペーンがある場合、分類部333は、抽選データベース323のグループ群情報を参照し、決済情報に含まれるいずれかの情報に基づいて、決済情報Pがいずれのグループに所属するか、すなわち決済情報Pの所属するグループを判定する(ステップS3;分類ステップ)。
【0035】
例えば、グループ群情報が、ユーザ情報に関する項目についてグループ条件を設定している場合、分類部333は、決済情報Pに含まれるユーザIDに基づいて、ユーザデータベース321から当該ユーザIDに対応するユーザ情報を参照し、このユーザ情報に基づいて、決済情報Pが所属するグループを判定する。
また、グループ群情報が、店舗情報に関する項目についてグループ条件を設定している場合、分類部333は、決済情報Pに含まれる店舗IDに基づいて、店舗データベース322から当該店舗IDに対応する店舗情報を参照し、この店舗情報に基づいて、決済情報Pが所属するグループを判定する。
また、グループ群情報が、商品情報に関する項目についてグループ条件を設定している場合、分類部333は、決済情報Pに含まれる商品IDに基づいて、店舗データベース322から当該商品IDに対応する商品情報を参照し、この商品情報に基づいて、決済情報Pが所属するグループを判定する。なお、決済情報が複数の商品IDを含む場合、商品IDに対応する商品情報のうち、支払金額の大きい商品情報を利用してもよい。
また、グループ群情報が、決済位置に関する項目についてグループ条件を設定している場合、分類部333は、決済情報Pに含まれるユーザIDまたは店舗IDに基づいて、ユーザ情報の決済時刻の位置情報または店舗情報の店舗所在地を参照し、これらのいずれか一方に基づいて、決済情報Pが所属するグループを判定する。
【0036】
分類部333は、以上のいずれかの方法で決済情報Pの所属グループ(以下、所属グループR)を判定した後、この所属グループRのグループIDを、決済情報Pに対応付けて抽選履歴データベース324に記憶させる。
【0037】
抽選部332は、抽選データベース323から所属グループRに対応する当選確率設定値を取得し、この当選確率設定値に基づいて決済情報Pが当選するか否かを判定する。すなわち、抽選部332は、決済情報Pを対象とする抽選を、所属グループRの当選確率設定値に基づいて実施する(ステップS4)。
なお、ステップS4における抽選の具体的な方法は、特に限定されず、公知技術を利用できる。
また、このステップS4において、情報取得部331は、この抽選の結果を示す抽選結果情報を取得し、この抽選結果情報を、抽選履歴データベース324の決済情報Pに対応付けて記憶させる。上述のステップS1およびS4は、本発明の情報取得ステップに対応する。
【0038】
決済情報Pが当選であると判定した場合、抽選部332は、決済情報Pに含まれるユーザIDに対応するユーザに対して、抽選データベース323に記憶された特典情報に応じた特典を付与する(ステップS5)。例えば、抽選部332は、支払金額のX%相当の電子マネーを、ユーザデータベース321におけるユーザ情報の口座残高に付与する。なお、ステップS5の順序は、後述のステップS6~S8のいずれかの後でもよい。
一方、決済情報Pが当選していない場合、次のステップS6に進む。
【0039】
決済情報Pを対象とする抽選が実施された後、グループ当選情報算出部334は、抽選履歴データベース324を参照することで、決済情報Pの所属グループRに対応するグループ当選情報を更新する(ステップS6;グループ当選情報算出ステップ)。具体的には、グループ当選情報算出部334は、所属グループRの当選数または当選確率を示すグループ当選情報を、所属グループRの決済情報に対応する抽選結果情報に基づいて算出する。
【0040】
次いで、確率補正部335は、グループごとの当選確率設定値について補正を行うか否かを判定する(ステップS7)。本実施形態では、確率補正部335は、抽選履歴データベース324のグループ当選情報をグループ間で比較し、いずれかのグループ間で当選数の差が予め設定された所定数以上である場合には、補正を行うと判定する。一方、確率補正部335は、グループ間の当選数の差がいずれも所定数より小さい場合には、補正を行わないと判定する。
そして、確率補正部335は、補正を行うと判定した場合(ステップS7;Yesの場合)、グループ間の当選数の差が小さくなるように、少なくともいずれかのグループの当選確率設定値を補正する(ステップS8)。
なお、当選確率設定値を補正する具体的な手法は、特に限定されず、公知技術を利用可能である。例えば、当選数が多いグループの当選確率設定値を低く補正する一方、当選数が少ないグループの当選確率設定値を高く補正してもよい。あるいは、当選数が多いグループの当選数が増加することを一次的に回避するために、当該グループの当選確率設定値を一定期間、ゼロに設定してもよい。
一方、確率補正部335が確率補正を行わないと判定した場合(ステップS7;Noの場合)、抽選フローは終了する。
以上により、抽選フローが終了する。このようなフローによれば、抽選キャンペーン中、ユーザがコード決済を実施するごとに抽選が行われ、各グループのグループ当選情報が随時更新される。
【0041】
〔当選分布情報の提供処理の例〕
サーバ装置30が行う当選分布情報の提供処理の例について、
図4に示すフローチャートを参照して説明する。以下、ユーザがユーザ端末10を操作して支払アプリを起動し、抽選キャンペーンQの当選分布情報を要求する操作を行った場合について説明する。この場合、ユーザ端末10は、ユーザの操作に応じた要求を、サーバ装置30に送信する。この要求は、ユーザが所望する抽選キャンペーンQの抽選キャンペーンIDと、ユーザが所望する当選分布情報のタイプを指定する情報と、ユーザIDと、を含むものとする。
【0042】
サーバ装置30において、当選分布情報生成部336は、ユーザ端末10から要求を受信し(ステップS11)、当該要求に基づいて当選分布情報を生成する(ステップS12;当選分布情報生成ステップ)。当選分布情報提供部337は、要求を送信したユーザのユーザ端末10に対して、ステップS12で生成された当選分布情報を送信する(ステップS13)。
ステップS12の具体例について、当選分布情報の形式ごとに以下に説明する。
【0043】
(ユーザ特化形式の当選分布情報)
ユーザ端末10によりユーザ特化形式の当選分布情報が要求された場合、当選分布情報生成部336は、要求情報に含まれるユーザIDに基づいて、当選分布情報の送信対象であるユーザのユーザ情報を取得する。そして、当選分布情報生成部336は、取得したユーザ情報に基づいてグループを選択する。
ここで、当選分布情報生成部336は、抽選キャンペーンQに対応するグループ群情報に応じた処理を行う。
【0044】
例えば、グループ群情報の各グループ条件の項目が「性別」、「年齢」、「居住地」などである場合、当選分布情報生成部336は、取得したユーザ情報のユーザ属性に対応するグループ条件のグループを選択する。
【0045】
また、グループ群情報の各グループ条件の項目が「店舗カテゴリ」または「商品カテゴリ」である場合、当選分布情報生成部336は、取得したユーザ情報の決済情報と、各グループ条件との関連度を算出し、関連度が所定以上であるグループ条件のグループを選択する。具体的には、当選分布情報生成部336は、決済履歴に含まれる店舗IDまたは商品IDに基づいて、店舗データベース322から、当該店舗IDに対応する店舗の店舗カテゴリ、または、当該商品IDに対応する商品の商品カテゴリを特定する。そして、決済情報から特定されるカテゴリ群と、各グループ条件のカテゴリとの関連度を、公知のスコア技術を利用して算出し、関連度が所定以上であるグループ条件のグループを選択する。
【0046】
また、グループ群情報の各グループ条件の項目が「決済位置」である場合、当選分布情報生成部336は、取得したユーザ情報の現在位置を含むエリアに対応するグループ条件のグループを選択する。
【0047】
その後、当選分布情報生成部336は、選択されたグループのグループ当選情報を抽選データベース323から取得し、各グループ当選情報を含む当選分布情報を生成する。なお、抽選キャンペーンQに複数のグループ群情報が設定されている場合、各グループ群情報でユーザ情報に合致するグループを選択してもよい。
これにより、
図5に示すような当選分布情報が生成される。なお、参考情報として、ユーザ情報に基づいて選択されたグループ以外の参考グループのグループ当選情報が当選分布情報に含められてもよい。
【0048】
(ランキング形式の当選分布情報)
また、ユーザ端末10により、当選可能性に関するランキング形式の当選分布情報が要求された場合、当選分布情報生成部336は、抽選データベース323の当選確率設定値を参照し、当選確率設定値が高い順に、複数のグループ当選情報を一覧にした当選分布情報を生成してもよい。これにより、
図6に示すような当選分布情報が生成される。
なお、
図6に示す例では、グループ群情報の各グループ条件の項目が「決済位置」である場合を示している。また、ここでは、当選確率設定値は、グループ間の当選数が等しくなるように調整されるものとする。
【0049】
また、ユーザ端末10により、当選数や当選確率に関するランキング形式の当選分布情報が要求された場合、当選分布情報生成部336は、抽選データベース323のグループ当選情報を参照し、当選数が多い順または当選確率が高い順に、複数のグループ当選情報を一覧にした当選分布情報を生成してもよい。
【0050】
(全データ表示形式の当選分布情報)
また、ユーザ端末10により、全データ表示形式の当選分布情報が要求された場合、当選分布情報生成部336は、全グループのグループ当選情報をテーブル等にまとめることで、当選分布情報を生成する。
【0051】
〔当選分布情報の提供処理の他の例〕
次に、サーバ装置30が行う当選分布情報の提供処理の他の例について、
図7に示すフローチャートを参照して説明する。
この例において、当選分布情報提供部337は、当選分布情報の送信対象であるユーザを検出する(ステップS21)。
例えば、当選分布情報提供部337は、当選確率設定値、当選数または当選確率のいずれかが所定以上であるグループに関連する店舗を特定すると共に、当該店舗から所定距離以内に位置するユーザを検出する。
具体例として、「決済位置がエリアAである」ことをグループ条件とするグループの当選確率設定値が所定以上である場合、店舗所在地がエリアAである店舗を特定すると共に、当該店舗の周囲に位置するユーザを検出する。
また、「店舗カテゴリがカテゴリBである」ことをグループ条件とするグループの当選数が所定以上である場合、店舗カテゴリがカテゴリBである店舗を特定すると共に、当該店舗の周囲に位置するユーザを検出する。
【0052】
次いで、当選分布情報生成部336は、ステップS21で特定されたグループのグループ当選情報を含んだ当選分布情報を生成する(ステップS22)。
その後、当選分布情報提供部337は、ステップS21で検出されたユーザのユーザ端末10に対し、ステップS22で生成された当選分布情報を送信する(ステップS23)。このとき、当選分布情報と共に、当該グループに関連する店舗でのコード決済を勧めるレコメンド情報を送信してもよい。
【0053】
[本実施形態の作用効果]
上述の本実施形態において、ユーザは、サーバ装置30から送信される当選分布情報をユーザ端末10で確認することにより、当該当選分布情報に含まれるグループの当選期待度を判断できる。これにより、抽選のランダム性というユーザ間の公平性を保ったまま、抽選キャンペーンのゲーム性を高めることができ、抽選キャンペーンに参加するユーザの動機を十分に高めることができる。その結果、抽選を用いたキャンペーンの販促効果を向上させることができる。
また、各グループの当選数を含む当選分布情報は、当選数の多いグループに関する店舗にとって、コード決済システムを導入するか否かを判断するための肯定的な判断材料として機能する。これにより、コード決済を導入する店舗を増加させ、コード決済システムを導入している店舗全体の販促効果を向上できる。
【0054】
本実施形態において、グループ当選情報算出部334は、抽選キャンペーンの実施期間中、グループ当選情報を随時算出し、当選分布情報生成部336は、最新のグループ当選情報を含む当選分布情報を生成する。すなわち、本実施形態において、抽選キャンペーンの実施期間中、当選分布情報がリアルタイムに更新される。これにより、抽選キャンペーンのゲーム性がより高まる。
【0055】
本実施形態において、当選分布情報生成部336は、当選分布情報の送信対象であるユーザのユーザ情報に基づいてグループを選択し、当該グループに対応するグループ当選情報を含む当選分布情報を生成してもよい。
この場合、ユーザは、ユーザ端末10に表示される当選分布情報を確認することで、ユーザ自身に関するグループの当選期待度を判断できる。これにより、ユーザの購買意欲をより効果的に高めることができる。
【0056】
本実施形態において、抽選部332は、決済情報に対して、当該決済情報が属するグループに設定されている当選確率設定値に基づいて抽選を行う。各グループの当選確率が適宜設定されるため、抽選キャンペーンのゲーム性がより高まる。
【0057】
本実施形態において、確率補正部335は、抽選キャンペーンの実施期間中、グループ間の当選数の差が小さくなるように、当選確率設定値を補正する。
例えば、グループ間で当選確率設定値が互いに等しい値に設定されている場合であっても、抽選対象となる決済情報の数が多いグループであるほど、当選数が多くなる。そこで、抽選キャンペーン実施中、グループ間の当選数の差が小さくなるように当選確率設定値を補正することで、各グループの当選数をほぼ同数にすることができる。これにより、グループ間の公平性を当選数の観点から確保することができる。
また、抽選キャンペーンの実施期間中の任意の時点で、他のグループに比べて当選数が少ないグループでは、当該時点以降、当該グループに対応する当選確率設定値が上昇する。これにより、当選数の少ないグループに対するユーザの当選期待度が高まり、当該グループに関して高い販促効果が生じる。
例えば、コード決済が実行されたエリア単位(例えば都道府県単位)で決済情報をグループ分けした場合、他の都道府県からの利用者が増えるなど、地域の活性化にも繋がる。
【0058】
[変形例]
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で、以下に示される変形をも含むものである。
【0059】
[変形例1]
前記実施形態において、確率補正部335は、グループ間で当選数の差が小さくなるように当選確率設定値を補正するが、本発明はこれに限られない。
例えば、店舗端末20などから指定された特定のグループの当選数が他のグループの当選よりも多くなるように、当選確率設定値を補正してもよい。
あるいは、抽選キャンペーンの期間中、当選確率設定値の補正が行われず、初期設定された当選確率設定値のままであってもよい。
【0060】
[変形例2]
前記実施形態において、当選分布情報提供部337は、当選確率設定値が所定以上であるグループの店舗から所定距離以内に位置するユーザを検出するが、ユーザの検出方法はこれに限られない。
例えば、当選分布情報提供部337は、スケジュール管理サーバ装置から近日中の所在予定地を取得できるユーザ、または、経路検索サーバ装置において目的地を検索したユーザを検出してもよい。
この場合、当選分布情報生成部336は、ユーザの行き先(所在予定地または目的地)に関連するグループのグループ当選情報を含んだ当選分布情報を生成する。
具体例として、行き先がエリアAであるユーザが検出された場合、当選分布情報生成部336は、決済位置がエリアAであることをグループ条件とするグループのグループ当選情報を含んだ当選分布情報を生成する。
あるいは、行き先が店舗Cであるユーザが検出された場合、当選分布情報生成部336は、店舗データベース322から店舗Cの店舗カテゴリまたは店舗所在地を参照する。そして、当選分布情報生成部336は、店舗Cの店舗カテゴリをグループ条件に含むグループ、または、店舗Cの店舗所在地エリアをグループ条件に含むグループについて、グループ当選情報を含んだ当選分布情報を生成する。
その後、当選分布情報提供部337は、検出したユーザのユーザ端末10に対し、生成された当選分布情報を送信する。
【0061】
[変形例3]
前記実施形態において、ユーザ端末10は、当選分布情報をリスト形式で表示させるが、本発明はこれに限られない。例えば、ユーザ端末10は、地図情報にマッピングされた各店舗に対して、当該店舗に関連するグループのグループ当選情報を表示させてもよい。このため、当選分布情報生成部336は、当選分布情報と共に、当選分布情報に含まれるグループに関連する各店舗の位置情報を、ユーザ端末10に送信してもよい。
【0062】
[変形例4]
本発明の抽選の形式は、前記実施形態で説明した形式に限定されない。
例えば、抽選結果は、当選の可否のみではなく、当選順位を含んでもよい。この場合、グループ当選情報は、当選順位ごとの当選数または当選順位ごとの当選確率を含んでもよい。
また、抽選の当選数に対して、グループごとに当選上限数が設けられてもよい。この場合、当選分布情報生成部336は、グループの当選数と、グループにおける残りの当選可能数とを算出し、当選分布情報に含めてもよい。ここで、当選順位が設定されている場合には、グループの当選数と、グループにおける残りの当選可能数とを、当選順位ごとに算出し、当選分布情報に含めてもよい。
【0063】
〔変形例5〕
前記実施形態では、本発明の電子決済の手段としてコード決済を利用しているが、これに限られない。すなわち、決済ユーザ、決済店舗、または、決済商品のいずれかに関する少なくとも1つの情報を含む決済情報を取得可能な電子決済であれば、電子マネーを用いた電子決済等、他の形式の電子決済を利用できる。
【符号の説明】
【0064】
1…情報処理システム、10…ユーザ端末、20…店舗端末、30…サーバ装置、31…通信部、32…記憶部、321…ユーザデータベース、322…店舗データベース、323…抽選データベース、324…抽選履歴データベース、33…制御部、331…情報取得部、332…抽選部、333…分類部、334…グループ当選情報算出部、335…確率補正部、336…当選分布情報生成部、337…当選分布情報提供部。