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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-11
(45)【発行日】2023-12-19
(54)【発明の名称】半導体装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 29/861 20060101AFI20231212BHJP
   H01L 29/868 20060101ALI20231212BHJP
   H01L 29/06 20060101ALI20231212BHJP
   H01L 21/822 20060101ALI20231212BHJP
   H01L 27/04 20060101ALI20231212BHJP
   H01L 29/78 20060101ALI20231212BHJP
   H01L 29/739 20060101ALI20231212BHJP
   H01L 29/41 20060101ALN20231212BHJP
【FI】
H01L29/91 D
H01L29/06 301G
H01L29/06 301D
H01L29/06 301V
H01L29/91 F
H01L27/04 C
H01L29/78 653A
H01L29/78 655F
H01L29/44 Y
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020153313
(22)【出願日】2020-09-11
(65)【公開番号】P2022047410
(43)【公開日】2022-03-24
【審査請求日】2022-06-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(73)【特許権者】
【識別番号】317011920
【氏名又は名称】東芝デバイス&ストレージ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004026
【氏名又は名称】弁理士法人iX
(72)【発明者】
【氏名】松下 憲一
(72)【発明者】
【氏名】大黒 達也
【審査官】杉山 芳弘
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第1996/029744(WO,A1)
【文献】特開2007-103524(JP,A)
【文献】特開平09-223798(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 29/861
H01L 29/06
H01L 21/822
H01L 29/78
H01L 29/739
H01L 29/41
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
セル領域及び前記セル領域を囲む終端領域が設定された半導体装置であって、
第1電極と、
前記第1電極上に設けられた半導体部分と、
前記終端領域において前記半導体部分上に設けられた終端絶縁膜と、
前記終端絶縁膜上に設けられ、シリコン及び窒素を含む第1保護膜と、
前記セル領域において前記半導体部分上に設けられ、端部が前記第1保護膜上に配置された第2電極と、
前記終端領域において前記第1保護膜上に設けられ、前記半導体部分に接続された終端電極と、
前記第1保護膜上に設けられ、前記第2電極の端部及び前記終端電極に接し、下部が前記第2電極と前記終端電極との間に配置され、上部が前記第2電極及び前記終端電極の上に配置され、水素を含む第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜の前記上部を覆い、シリコン及び窒素を含む第2保護膜と、
を備え
前記第1絶縁膜は、さらに、シリコン、酸素及び窒素を含半導体装置。
【請求項2】
前記第2保護膜は、前記終端電極に接している請求項記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第2保護膜は、前記終端電極よりも終端側において前記第1保護膜と接している請求項1または2に記載の半導体装置。
【請求項4】
セル領域及び前記セル領域を囲む終端領域が設定された半導体装置であって、
第1電極と、
前記第1電極上に設けられた半導体部分と、
前記終端領域において前記半導体部分上に設けられた終端絶縁膜と、
前記終端絶縁膜上に設けられ、シリコン及び窒素を含む第1保護膜と、
前記セル領域において前記半導体部分上に設けられ、端部が前記第1保護膜上に配置された第2電極と、
前記終端領域において前記第1保護膜上に設けられ、前記半導体部分に接続された終端電極と、
前記第1保護膜上に設けられ、前記第2電極の端部及び前記終端電極に接し、下部が前記第2電極と前記終端電極との間に配置され、上部が前記第2電極及び前記終端電極の上に配置され、水素を含む第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜の前記上部を覆い、シリコン及び窒素を含む第2保護膜と、
を備え
前記第2保護膜は、前記終端電極よりも終端側において前記第1保護膜と接している半導体装置。
【請求項5】
前記第2保護膜は、前記第2電極に接している請求項1~4のいずれか1つに記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第1絶縁膜上に設けられ、前記第2電極に接続され、一部が前記終端電極上に重なり、かつ、前記終端電極から離隔した金属膜をさらに備え、
前記半導体部分は、
前記第1電極及び前記終端電極に接続された第1導電形の第1半導体層と、
前記セル領域において前記第1半導体層上に設けられ、前記第2電極に接続された第2導電形の第2半導体層と、
を有した請求項1~5のいずれか1つに記載の半導体装置。
【請求項7】
セル領域及び前記セル領域を囲む終端領域が設定された半導体装置であって、
第1電極と、
前記第1電極上に設けられた半導体部分と、
前記終端領域において前記半導体部分上に設けられた終端絶縁膜と、
前記終端絶縁膜上に設けられ、シリコン及び窒素を含む第1保護膜と、
前記セル領域において前記半導体部分上に設けられ、端部が前記第1保護膜上に配置された第2電極と、
前記終端領域において前記第1保護膜上に設けられ、前記半導体部分に接続された終端電極と、
前記第1保護膜上に設けられ、前記第2電極の端部及び前記終端電極に接し、下部が前記第2電極と前記終端電極との間に配置され、上部が前記第2電極及び前記終端電極の上に配置され、水素を含む第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜の前記上部を覆い、シリコン及び窒素を含む第2保護膜と、
前記第1絶縁膜上に設けられ、前記第2電極に接続され、一部が前記終端電極上に重なり、かつ、前記終端電極から離隔した金属膜と、
を備え、
前記半導体部分は、
前記第1電極及び前記終端電極に接続された第1導電形の第1半導体層と、
前記セル領域において前記第1半導体層上に設けられ、前記第2電極に接続された第2導電形の第2半導体層と、
を有した半導体装置。
【請求項8】
前記第1絶縁膜の終端側に設けられ、下部が前記第1保護膜上に配置され、上部が前記終端電極上に配置され、水素を含む第2絶縁膜をさらに備え、
前記第2保護膜は、前記第2絶縁膜の前記上部上にも設けられた請求項6または7に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記第2電極の上に設けられた金属部材をさらに備え、
前記金属部材の上面は、前記第2保護膜よりも上に位置している請求項1~のいずれか1つに記載の半導体装置。
【請求項10】
セル領域及び前記セル領域を囲む終端領域が設定された半導体装置であって、
第1電極と、
前記第1電極上に設けられた半導体部分と、
前記終端領域において前記半導体部分上に設けられた終端絶縁膜と、
前記終端絶縁膜上に設けられ、シリコン及び窒素を含む第1保護膜と、
前記セル領域において前記半導体部分上に設けられ、端部が前記第1保護膜上に配置された第2電極と、
前記終端領域において前記第1保護膜上に設けられ、前記半導体部分に接続された終端電極と、
前記第1保護膜上に設けられ、前記第2電極の端部及び前記終端電極に接し、下部が前記第2電極と前記終端電極との間に配置され、上部が前記第2電極及び前記終端電極の上に配置され、水素を含む第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜の前記上部を覆い、シリコン及び窒素を含む第2保護膜と、
前記第2電極の上に設けられた金属部材と、
を備え、
前記金属部材の上面は、前記第2保護膜よりも上に位置している半導体装置。
【請求項11】
セル領域及び前記セル領域を囲む終端領域が設定された半導体装置であって、
第1電極と、
前記第1電極上に設けられた半導体部分と、
前記終端領域において前記半導体部分上に設けられた終端絶縁膜と、
前記終端絶縁膜上に設けられ、シリコン及び窒素を含む第1保護膜と、
前記セル領域において前記半導体部分上に設けられ、端部が前記第1保護膜上に配置された第2電極と、
前記終端領域において前記第1保護膜上に設けられ、前記半導体部分に接続された終端電極と、
前記第1保護膜上に設けられ、前記第2電極の端部及び前記終端電極に接し、下部が前記第2電極と前記終端電極との間に配置され、上部が前記第2電極及び前記終端電極よりも上方に配置された第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜の前記上部を覆い、シリコン及び窒素を含む第2保護膜と、
前記第1絶縁膜上に設けられ、前記第2電極に接続され、一部が前記終端電極に重なり、かつ、前記終端電極から離隔した金属膜と、
を備えた半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電車などに供給する電流量を制御するパワーデバイスには、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor-Field-Effect-Transistor:金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)、FRD(Fast Recovery Diode:高速整流素子)などの高耐圧性の半導体装置が用いられている。このような半導体装置においては、高い信頼性が要求される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-353307号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、信頼性が高い半導体装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態に係る半導体装置においては、セル領域及び前記セル領域を囲む終端領域が設定されている。前記半導体装置は、第1電極と、半導体部分と、終端絶縁膜と、第1保護膜と、第2電極と、終端電極と、第1絶縁膜と、第2保護膜と、を備える。前記半導体部分は、前記第1電極上に設けられている。前記第1保護膜は、前記終端領域において前記半導体部分上に設けられている。前記第1保護膜は、前記終端絶縁膜上に設けられ、シリコン及び窒素を含んでいる。前記第2電極は、前記セル領域において前記半導体部分上に設けられている。前記第2電極の端部が、前記第1保護膜上に配置されている。前記終端電極は、前記終端領域において前記第1保護膜上に設けられており、前記半導体部分に接続されている。前記第1絶縁膜は、前記第1保護膜上に設けられており、前記第2電極の端部及び前記終端電極に接している。前記第1絶縁膜の下部は、前記第2電極と前記終端電極との間に配置されている。前記第1絶縁膜の上部は、前記第2電極及び前記終端電極の上に配置されている。前記第1絶縁膜は、内部応力が前記終端絶縁膜の内部応力よりも低い。前記第2保護膜は、前記第1絶縁膜の前記上部を覆っており、シリコン及び窒素を含んでいる。
【0006】
実施形態に係る半導体装置においては、セル領域及び前記セル領域を囲む終端領域が設定されている。前記半導体装置は、第1電極と、半導体部分と、終端絶縁膜と、第1保護膜と、第2電極と、終端電極と、第1絶縁膜と、第2保護膜と、金属膜と、を備える。前記半導体部分は、前記第1電極上に設けられている。前記終端絶縁膜は、前記終端領域において前記半導体部分上に設けられている。前記第1保護膜は、前記終端絶縁膜上に設けられており、シリコン及び窒素を含んでいる。前記第2電極は、前記セル領域において前記半導体部分上に設けられている。前記第2電極の端部は、前記第1保護膜上に配置されている。前記終端電極は、前記終端領域において前記第1保護膜上に設けられており、前記半導体部分に接続されている。前記第1絶縁膜は、前記第1保護膜上に設けられており、前記第2電極の端部及び前記終端電極に接している。前記第1絶縁膜の下部は、前記第2電極と前記終端電極との間に配置されている。前記第1絶縁膜の上部は、前記第2電極及び前記終端電極の上に配置されている。前記第2保護膜は、前記第1絶縁膜の前記上部を覆っており、シリコン及び窒素を含んでいる。前記金属膜は、前記第1絶縁膜上に設けられており、前記第2電極に接続されている。前記金属膜の一部は、前記終端電極上に重なり、かつ、前記終端電極から離隔している。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1実施形態に係る半導体装置を示す平面図である。
図2図1の領域Aを示す拡大図である。
図3図2に示すB-B'線による断面図である。
図4】第2実施形態に係る半導体装置を示す拡大平面図である。
図5図4に示すC-C'線による断面図である。
図6】第3実施形態に係る半導体装置を示す拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、各実施形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。さらに、本明細書と各図において、既出の図に関して説明したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0009】
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係る半導体装置を示す平面図である。図2は、図1の領域Aを示す拡大図である。図3は、図2に示すB-B’線による断面図である。図1図3は、配線層が省略されている。図1図2は、後述する第1低応力絶縁膜51が一点鎖線で示されている。図2は、後述する第2保護膜42の稜線が細線で示されている。
【0010】
本実施形態に係る半導体装置101は、例えば、鉄道車両等の車両に供給する電流を制御するために用いられ、数千Vの電圧が印加される。本実施形態に係る半導体装置101は、高電流を流すことができ、高電圧下において高温になっても耐圧性が高い電力用半導体装置であり、例えばダイオードである。
図1図3に示すように、半導体装置101には、電流を制御するセル領域CEと、その周囲に設けられた終端領域EN1が設定されている。図1図2に示すように、セル領域CEは、二点鎖線よりも内側の領域であり、終端領域EN1は、二点鎖線よりも外側の領域である。終端領域EN1においては、セル領域CE側をセル側CSとし、ダイシングラインがある外側を終端側TSとする。
【0011】
半導体装置101は積層構造を持ち、その形状は略直方体形状である。図2及び図3に示すように、半導体装置101は、概略的には、半導体部分10と、第1電極21と、第2電極22と、第3電極23と、終端電極28と、終端絶縁膜31と、第1保護膜41と、第2保護膜42と、第1低応力絶縁膜51と、を有する。
第1電極21は、半導体装置101の底面全域に設けられ、略平坦な板形状である。第1電極21は、例えばカソード電極である。
【0012】
半導体部分10は、第1電極21上に設けられており、略直方体形状である。図3に示すように、半導体部分10は、第1半導体層11と、第2半導体層12と、第3半導体層13を含む。半導体部分10は、例えば、シリコン(Si)又は炭化シリコン(SiC)を含む。
第1半導体層11は、第1導電形であり、例えばn形である。第1半導体層11は、下層半導体層11aと、上層半導体層11bと、終端半導体層11cとを有する。下層半導体層11aは、セル領域CE及び終端領域EN1において第1電極21上に設けられ、第1電極21に接している。下層半導体層11aは、例えばn形の半導体からなる。上層半導体層11bは、セル領域CE及び終端領域EN1において下層半導体層11a上に設けられている。上層半導体層11bは、例えばn形の半導体からなる。終端半導体層11cは、終端領域EN1において上層半導体層11b上に設けられ、例えばn形の半導体からなる。なお、「n形」は、「n形」よりもキャリア濃度が低いことを表す。終端半導体層11cは、平面視においてセル領域CEを囲む枠状に形成されている。終端半導体層11cは、半導体装置101の終端側TSに設けられ、例えば、終端側TSに沿って配置されている。
【0013】
図3に示すように、第2半導体層12は、セル領域CEにおいて上層半導体層11b上に設けられ、終端側TSの一部が、終端領域EN1に配置されている。第2半導体層12は、第2導電形であり、例えばp形である。第2半導体層12は、例えばアノード側半導体層であって、上方に設けられた第2電極22が接続されている。
第3半導体層13は、例えばガードリング(Guard Ring)である。第3半導体層13は、終端領域EN1において上層半導体層11b上に、複数、例えば3つ設けられている。第3半導体層13は、第2導電形であり、例えばp形である。第3半導体層13は、上方に設けられた第3電極23に接続されている。複数の第3半導体層13は、平面視において大きさが異なる略相似形の枠形状であり、セル領域CEを囲むように同心状に配置されている。
【0014】
終端絶縁膜31は、終端領域EN1において半導体部分10上に設けられ、半導体部分10の上面に接している。具体的には、終端絶縁膜31は、半導体部分10の上面における第2電極22、第3電極23、及び、終端電極28が接している領域以外の領域を覆っている。これにより、終端絶縁膜31は、段差や屈曲部がほとんど無い略平坦な形状である。終端絶縁膜31は、シリコン及び酸素(O)を含み、例えばシリコン酸化物(SiO)を含んでいる。
第1保護膜41は、終端絶縁膜31上に設けられ、終端絶縁膜31の上面を覆っている。これにより、第1保護膜41は、段差や屈曲部がほとんど無い略平坦な形状である。第1保護膜41は、シリコン及び窒素(N)を含み、例えばシリコン窒化物(SiN)を含んでいる。
【0015】
図1図3に示すように、第2電極22は、セル領域CEと終端領域EN1のセル側CSにおいて半導体部分10上に設けられている。第2電極22は、例えばアノード電極である。第2電極22は、例えばアルミニウム(Al)を含んでいる。図3に示すように、第2電極22は、本体部22aと、端部22bを有する。本体部22aは、セル領域CEにおいて第2半導体層12上に設けられ、下面が第2半導体層12に接続されている。本体部22aは、終端側TSにおいて終端絶縁膜31と第1保護膜41に接している。
端部22bは、本体部22aの上部から終端側TSに張り出している。端部22bは、終端領域EN1のセル側CSにおいて第1保護膜41上に配置され、下面が第1保護膜41に接している。
【0016】
図1図2に示すように、複数の第3電極23は、終端領域EN1においてセル領域CEを囲うように同心状に設けられた複数の略枠形である。図3に示すように、第3電極23は、本体部23aとコンタクト部23bを有する。本体部23aは、第1保護膜41上に設けられている。本体部23aの下面は、第1保護膜41に接している。コンタクト部23bは、本体部23aから下に延び、第3半導体層13上に設けられ、第3半導体層13に接続されている。コンタクト部23bは、終端絶縁膜31と第1保護膜41を貫通している。第3電極23は、例えばアルミニウムを含んでいる。
【0017】
図1図2に示すように、終端電極28は、終端領域EN1においてセル領域CEを囲う略枠形である。図3に示すように、終端電極28は、本体部28aと、コンタクト部28bを有する。
本体部28aは、第1保護膜41上に設けられている。本体部28aの下面は、第1保護膜41に接している。図3に示すように、本体部28aの終端側TSに面する側面28Dと、終端電極28の上面28Bがなす角度βは、例えば100度以上であることが好ましい。コンタクト部28bは、本体部28aから下に延び、終端半導体層11c上に設けられ、終端半導体層11cに接続されている。コンタクト部28bは、終端絶縁膜31と第1保護膜41を貫通している。終端電極28は、例えばアルミニウムを含んでいる。
【0018】
図1図2に示すように、第1低応力絶縁膜51は、セル領域CEを囲う略枠形に設けられている。図3に示すように、第1低応力絶縁膜51は、下部51aと上部51bを有する。下部51aは、第1保護膜41上に設けられ、第2電極22と終端電極28との間に配置されている。具体的には、下部51aは、第2電極22と、複数の第3電極23と、終端電極28の間隙に設けられ、第2電極22の端部22b、複数の第3電極23の本体部23a、及び、終端電極28の本体部28aの側面に接している。
【0019】
上部51bは、下部51aの上に設けられ、第2電極22、第3電極23、及び、終端電極28の上に配置されている。上部51bは、第2電極22の端部22bの上面、第3電極23の本体部23aの上面、及び、終端電極28の本体部28aのセル側CSの上面28Bに接している。すなわち、第1低応力絶縁膜51は、第2電極22の端部22bと終端電極28のセル側CSの端部を覆っている。
尚、第1低応力絶縁膜51は、少なくとも、第2電極22の端部22bの側面と終端電極28のセル側CSの側面に接していればよい。
【0020】
上部51bは、上面51Bと、上面51Bに接した側面51C、51Dを有する。上面51Bは、例えば平坦な面である。側面51Cは、セル側CSに位置し、側面51Dは、終端側TSに位置する。上部51bの側面51Cと上面51Bがなす角度α1は、例えば100度以上であることが好ましい。上部51bの側面51Dと上面51Bがなす角度α2は、例えば100度以上であることが好ましい。
【0021】
第1低応力絶縁膜51(第1絶縁膜)は、シリコン、酸素、窒素及び水素(H)を含み、例えば、シリコン酸窒化物(SiON)と水素を含んでいる。第1低応力絶縁膜51は、シリコン窒化物を含む第1保護膜41よりも、水素が多く、窒素が少ない。また、第1低応力絶縁膜51は、酸化シリコンと水素の結合物質(SiO-H)が少ないため、耐圧性が高い。また、第1低応力絶縁膜51は、第1保護膜41及び第2保護膜42よりも高電界での寿命が長い。さらに、第1低応力絶縁膜51は、第1保護膜41、第2保護膜42よりも破壊電界が高いため、高電界においても絶縁性を維持できる。また、第1低応力絶縁膜51は、例えば10MPa以下の内部応力を有する。第1低応力絶縁膜51の内部応力は、第1保護膜41と終端絶縁膜31の内部応力よりも低い。例えば、第1低応力絶縁膜51の内部応力は、第1保護膜41の内部応力の40分の1以下である。以上のように厚い第1低応力絶縁膜51は、高電界下においても耐圧性が高く絶縁性が高い絶縁膜である。一方で、第1低応力絶縁膜51は、シリコン窒化物を含む第1保護膜41、第2保護膜42よりも、イオンが侵入しやすい。
【0022】
図1図2に示すように、第2保護膜42は、終端領域EN1においてセル領域CEを枠状に囲い、セル側CSの一部がセル領域CEに設けられている。図3に示すように、第2保護膜42は、第1低応力絶縁膜51の上に設けられている。第2保護膜42は、第1低応力絶縁膜51の上部51bの側面51C、51Dと上面51Bを覆っている。第2保護膜42は、上部42bと、側部42c、42dと、電極接触部42e、42fとを有する。上部42bは、第1低応力絶縁膜51の上部51bの上面に接している。側部42cは、上部42bのセル側CSに設けられ、第1低応力絶縁膜51の側面51Cに接している。側部42dは、上部42bの終端側TSに設けられ、第1低応力絶縁膜51の側面51Dに接している。第2保護膜42の側部42c及び上部42bの内面がなす角度は、角度α1と略同一であり、第2保護膜42の側部42d及び上部42bの内面がなす角度は、角度α2と略同一である。上述のごとく、角度α1と角度α2は、例えば100度以上であることが好ましい。
【0023】
電極接触部42eは、側部42cのセル側CSに設けられ、第2電極22の端部22b上に設けられている。電極接触部42eは、第2電極22の端部22bの上面に接し、端部22bの上面に平行である。電極接触部42e及び側部42cの内面がなす角度は、角度α1と略同一となる。
電極接触部42fは、側部42dの終端側TSに設けられ、終端電極28の本体部28a上に設けられている。電極接触部42fは、終端電極28の上面28B及び側面28D並びに第1保護膜41に接している。電極接触部42fの内面がなす角度は、角度βと略同一であり、例えば100度以上が好ましい。
【0024】
第2保護膜42は、シリコン及び窒素を含んでいる。第2保護膜42は、第1保護膜41と共にイオンの侵入を抑止する。第2保護膜42は、例えば、シリコン窒化膜であって、例えば、第1保護膜41と同じ組成であることが好ましい。
図2に示すように、第1低応力絶縁膜51は、終端絶縁膜31、第1保護膜41、及び、第2保護膜42のいずれよりも厚い。上部51bの厚さは、例えば5μm以上であることが好ましい。また、第1低応力絶縁膜51の厚さは、第1保護膜41の厚さの約40倍以下であることが好ましい。
【0025】
本実施形態においては、第1低応力絶縁膜51の上面51Bと側面51Cがなす角度α1と、上面51Bと側面51Dがなす角度α2とを100度以上にすることにより、第2保護膜42の上部42b及び側部42cの内面がなす角度と上部42b及び側部42dの内面がなす角度も100度以上にしているが、これに限らず、90度以上でもよい。
同様に、終端電極28の側面28Dと上面28Bがなす角度βは、例えば100度以上であることが好ましいが、これに限らず、90度以上でもよい。
【0026】
本実施形態に係る半導体装置101は、ダイオードであるが、他の高耐圧性の半導体装置であってもよく、例えば、IGBT、MOSFETなどの高耐圧性の半導体装置であってもよい。この場合は、半導体装置101のセル領域CEの構造は様々だが、アノード側の電極に第2電極22の終端側TSの構造が適用されればよい。
【0027】
以下に、本実施形態に係る半導体装置101の動作について説明する。
本実施形態に係る半導体装置101は、封止樹脂内に配置される。封止樹脂は、例えばエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂またはシリコーン樹脂などのゲルであって、シリカフィラーを含む。
オフ状態において、例えばカソード電極である第1電極21は、例えば電源装置から正電位が印加される。例えばアノード電極である第2電極22は、例えば電源装置から負電位が印加される。終端電極28は、第1電極21に接する半導体部分10を介して第1電極21に接続されているため第1電極21と略同一の正の電位になる。これにより、終端領域EN1における半導体部分10のセル側CSは、負の電位になる。また、終端領域EN1の上層半導体層11bに発生する空乏層は、終端半導体層11cより終端側TSに伸びない。
【0028】
一方、オン時における大電流の流入によって封止樹脂が高温になると、封止樹脂内に含まれる可動イオンは、移動し易くなる。負の可動イオンは、正の電位になった終端半導体層11c側に引き寄せられ、正の可動イオンは、終端半導体層11c側から負の電位になった終端領域EN1における半導体部分10のセル側CSに引き寄せられる。第2保護膜42は、イオンを通過させないので、可動イオンの侵入による終端領域EN1の破壊を抑制する。また、厚い第1低応力絶縁膜51上に設けられた第2保護膜42によって可動イオンは終端領域EN1における半導体部分10と距離をあけて離隔され、可動イオンによる耐圧低下を効果的に抑制している。
【0029】
一方、第2保護膜42は、内部応力が高いため、例えば応力が集中しやすい屈曲した部分にクラックが入る可能性がある。第2保護膜42は、上部42b及び側部42cの内面がなす角度と、上部42b及び側部42dの内面がなす角度とを、例えば100度以上にしている。これにより、上部42bと側部42cが連結した角部C1と、上部42bと側部42dが連結した角部C2において、応力集中を抑え、クラックの生成を抑止している。
【0030】
仮に、角部C1、C2にクラックが発生した場合であっても、クラックを通って第1低応力絶縁膜51に侵入した可動イオンは、第1低応力絶縁膜51の下部51aにおいて第1保護膜41に通過を妨げられる。第1保護膜41は、段差や屈曲部がほとんど形成されていない略平坦な形状であるため、第2保護膜42よりも更にクラックが発生しにくい。したがって、仮に可動イオンが第1低応力絶縁膜51に侵入したとしても、第1保護膜41が可動イオンの終端絶縁膜31及び半導体部分10への侵入を抑止する。
【0031】
第2保護膜42は、第2電極22の上面と終端電極28の上面28Bに接している。これにより、可動イオンの第1低応力絶縁膜51への侵入が更に抑制される。また、第2保護膜42は、終端電極28の上面28Bと側面28Dを覆って、可動イオンの侵入を更に抑制している。また、第2保護膜42の電極接触部42fの内面がなす角度を、例えば100度以上にしている。これにより、電極接触部42fの角部C3において、クラックの発生を抑え、可動イオンの侵入を更に抑制している。また、第2保護膜42の電極接触部42fの先端は、終端電極28よりも終端側TSに配置され、第1保護膜41に接している。これにより、可動イオンの侵入口となりうる箇所を閉じている。
【0032】
以下に、本実施形態に係る半導体装置101の製造方法について説明する。
先ず、半導体部分10は、例えばエピタキシャル成長によって形成する。半導体部分10の所定の部分にそれぞれ不純物を注入し、半導体部分10に第1半導体層11、第2半導体層12、第3半導体層13を形成する。半導体部分10に導電性の第1電極21を形成する。
【0033】
次に、半導体部分10上の終端領域EN1において、例えばシリコン酸化膜である終端絶縁膜31を形成する。終端絶縁膜31は、半導体部分10の略平坦な上面に形成することにより、段差や屈曲部がほとんど形成されない略平坦な膜になる。
次に、終端絶縁膜31上に、第1保護膜41を形成する。第1保護膜41は、略平坦な終端絶縁膜31上に形成されることにより、略平坦な膜になる。第1保護膜41は、例えば、プラズマを用いた化学気相成長(chemical vapor deposition:CVD)によって形成する。第1保護膜41は、例えば、水酸化ケイ素(SiH、シラン)を含むガスと、アンモニア(NH)を含むガスを使用する。具体的には、プラズマCVDは、キャリアガスに窒素を使用し、反応ガスにシラン及びアンモニアを使用する。
【0034】
次に、第2電極22、第3電極23、終端電極28を形成する。終端絶縁膜31と第1保護膜41の所定部分を例えばエッチングにより半導体部分10の上面まで除去し、第2電極22の本体部22a、第3電極23のコンタクト部23b、終端電極28のコンタクト部28bを形成する。
【0035】
次に、第2電極22と終端電極28の間に、第1低応力絶縁膜51を形成する。第1低応力絶縁膜51は、たとえば、プラズマCVDによって形成する。第1低応力絶縁膜51は、例えば、シランを含むガスを使用する。具体的には、プラズマCVDは、例えば、キャリアガスに窒素を使用し、反応ガスに一酸化二窒素(NО)を使用する。
プラズマCVDによって、第2電極22と終端電極28の間に第1低応力絶縁膜51を形成する。CVD法によって形成するため、段差のある第1保護膜41から第2電極22、第3電極23、及び、終端電極28の上に、第1低応力絶縁膜51を精度良く形成できる。
【0036】
次に、第1低応力絶縁膜51をエッチングして、第1低応力絶縁膜51に上面51Bと側面51C、51Dを形成する。
次に、第1低応力絶縁膜51、第2電極22、及び、終端電極28の上に第2保護膜42を形成する。第2保護膜42は、例えば、プラズマCVDによって形成する。第2保護膜42は、第1保護膜41と同様のガスを使用する。
【0037】
以下に、本実施形態に係る半導体装置101の効果について説明する。
本実施形態に係る半導体装置101によれば、半導体部分10の略平坦な上面に、例えばシリコン酸化膜である終端絶縁膜31を形成し、終端絶縁膜31上に、例えばシリコン窒化物を含む第1保護膜41を形成する。これにより、第1保護膜41を、段差が少なく略平坦な膜にして、終端絶縁膜31上に設けている。よって、第1保護膜41は、クラックの生成を抑えられ、半導体部分10へのイオンの侵入を抑止できる。
第1保護膜41上において、第2電極22と終端電極28の間に第1低応力絶縁膜51
を設けている。第1低応力絶縁膜51は、下部51aを、第2電極22、第3電極23、及び、終端電極28の間に設け、上部51bを、第2電極22、第3電極23、及び、終端電極28の上に設けている。第1低応力絶縁膜51は内部応力が低い。よって、上部51bの厚さを、例えば、5μm以上であって第1保護膜41の厚さの40倍以下に設定しても、ウェーハを変形させ難い。これにより、終端領域EN1に厚い絶縁膜を設けて、絶縁性を高め、可動イオンによる耐圧低下を抑制し、半導体装置101の終端領域EN1の信頼性を向上できる。
【0038】
以上のように、本実施形態に係る半導体装置101は、第1低応力絶縁膜51を厚くすることにより信頼性を向上しているが、他の膜を厚くすることは実用的ではない。たとえば、第1保護膜41を厚くする場合、例えばシリコン窒化物を含んだ第1保護膜41は、内部応力が高く、厚く形成すると、ウェーハに反りなど変形させる可能性がある。また、耐圧性の高い終端絶縁膜31を厚く形成すると、終端絶縁膜31は例えばシリコン酸化膜であるので、接しているシリコンを含む半導体部分10との間で高い応力を生じる。また、厚い終端絶縁膜31は、エッチングなどによる微細加工が困難になり、加工性が悪くなる。
【0039】
また、本実施形態に係る半導体装置101によれば、第2保護膜42が、第1低応力絶縁膜51の上部51bを覆い、可動イオンの第1低応力絶縁膜51への侵入を抑止する。また、セル側CSにおいて第2電極22に接し、終端側TSにおいて終端電極28に接している第1低応力絶縁膜51を、下に設けられた平坦な第1保護膜41と、上に設けられた第2保護膜42とによって覆うことで、終端領域EN1に厚い絶縁膜を設けて信頼性を向上できる。
【0040】
また、第1低応力絶縁膜51の上部51bにおける側面51Cと上面51Bがなす角度と、側面51Dと上面51Bがなす角度を100度以上にすることにより、第2保護膜42の上部42b及び側部42cの内面がなす角度と、上部42b及び側部42dの内面がなす角度を100度以上にしている。これにより、内部応力が集中しやすい上部42bと側部42cの角部C1と、上部42bと側部42dの角部C2におけるクラックの生成を抑制し、可動イオンのクラックからの侵入を抑止できる。
【0041】
また、終端電極28の上面28Bと側面28Dがなす角度βを100度以上にすることにより、第2保護膜42の電極接触部42fの内面がなす角度を100度以上にしている。これにより、電極接触部42fの角部C3へのクラックの生成を抑制している。
また、第2保護膜42の電極接触部42fが終端電極28の上面28Bと側面28Dに接している。また、第2保護膜42の電極接触部42fの先端が、終端電極28よりも終端側TSにおいて第1保護膜41に接している。以上により、引き寄せられた負の可動イオンの侵入を効果的に抑止できる。
【0042】
(第2実施形態)
本実施形態に係る半導体装置102は、終端領域EN2における半導体部分10に、複数の第3半導体層13ではなく1つの第4半導体層14が設けられ、金属膜61、金属部材62、及び、第2低応力絶縁膜52(第2絶縁膜)を有する。第2低応力絶縁膜52は、シリコン、酸素、窒素及び水素を含み、例えば、シリコン酸窒化物と水素を含んでいる。第2低応力絶縁膜52は、シリコン窒化物を含む第1保護膜41または第2保護膜42よりも水素が多く、窒素が少ない。
図4は、本実施形態における半導体装置を示す拡大平面図である。図5は、図4に示すC-C’線による断面図である。図4は、第2保護膜42の稜線が細線によって示され、後述する第1低応力絶縁膜51、第2低応力絶縁膜52が一点鎖線で示されている。図4図5は、配線層が省略されている。
【0043】
図5に示すように、半導体部分10は、第1半導体層11と第2半導体層12と第4半導体層14を含む。
第4半導体層14は、例えば、RESURF(Reduced Surface Field)である。第4半導体層14は、終端領域EN2において上層半導体層11b上に設けられ、第2半導体層12の終端側TSに接して設けられている。第4半導体層14は、第2導電形であり、例えばP形の半導体からなる。第4半導体層14は、第2半導体層12と略同一電位となり、例えば略0Vである。第4半導体層14は、第2半導体層12と同様に、セル領域CEを囲む略枠形である。
【0044】
終端絶縁膜31は、半導体部分10において第2電極22と終端電極29が接している領域以外の半導体部分10の領域を覆っている。終端絶縁膜31は、終端電極29から終端側TSにおいて、終端半導体層11cに接している。
終端電極29の本体部29aの上面29Bと側面29Dがなす角度は、約90度である。
【0045】
第1低応力絶縁膜51は、下部51aが、第2電極22と終端電極29との間に配置されている。第1低応力絶縁膜51の下部51aは、下面が第1保護膜41に接しており、側面が第2電極22の端部22bの側面と、終端電極29の本体部29aのセル側CSの側面と接している。
第1低応力絶縁膜51の上部51bは、第2電極22の端部22bの上面と、終端電極29の本体部29aの上面に接している。また、第1低応力絶縁膜51の比誘電率は、4.8である。
【0046】
金属膜61は、例えばセル領域CEを囲む略枠形である。金属膜61は、上部61bと、側部61cと、電極接触部61eとを有する。上部61bは、第1低応力絶縁膜51の上面51Bに接している。側部61cは、上部61bのセル側CSに設けられ、第1低応力絶縁膜51の側面51Cに接している。電極接触部61eは、側部61cのセル側CSに設けられ、第2電極22の本体部22aの上面に接している。金属膜61の上部61b及び側部61cの内面がなす角度と、金属膜61の側部61c及び電極接触部61eの内面がなす角度は、角度α1と略同一である。金属膜61は、例えば銅(Cu)を含んだ金属からなる。
【0047】
上部61bの先端部61bbは、終端電極29の本体部29aと重なり、かつ、本体部29aと離隔している。金属膜61の先端部61bbと終端電極29の本体部29aの間隙に、第1低応力絶縁膜51の上部51bが介在している。これにより、金属膜61の先端部61bbと終端電極29の本体部29aは、第2電極22と第2半導体層12に並列接続されたコンデンサーCとして機能する。金属膜61の先端部61bbは、第1低応力絶縁膜51の上面51Bから突出せず、上面51Bの面内に配置されている。
【0048】
コンデンサーCを構成する金属膜61の部分は、先端部61bbではなく他の部分でもよい。金属膜61をさらに伸ばして中間部によってコンデンサーCを構成してもよい。
【0049】
第2低応力絶縁膜52は、例えばセル領域CEを囲む略枠形であり、第1低応力絶縁膜51の終端側TSに設けられている。第2低応力絶縁膜52は、下部52aと上部52bを有する。下部52aは、第1保護膜41上に設けられ、終端電極29の終端側TSに配置され、本体部29aの側面に接している。
上部52bは、終端電極29の本体部29a上に設けられている。上部52bは、終端電極29の上面29Bにおいて第1低応力絶縁膜51の上部51bと離隔している。上部52bは、上面52Bと、上面52Bに接したセル側CSの側面52Cと、終端側TSの側面52Dを有する。上部52bの側面52Cと上面52Bがなす角度α3は、例えば100度以上であることが好ましい。上部52bの側面52Dと上面52Bとがなす角度は、例えば約90度である。上部52bの側面52Cと終端電極29の上面29Bがなす角度は、角度α3と略同一である。
【0050】
図5に示すように、第2低応力絶縁膜52は、終端絶縁膜31と第1保護膜41及び第2保護膜42よりも厚い。上部52bの厚さは、例えば5μm以上であることが好ましい。また、第2低応力絶縁膜52は、第1保護膜41の厚さの約40倍以下であることが好ましい。
第2低応力絶縁膜52は、第1低応力絶縁膜51と略同一の物質を含み、例えば、第1低応力絶縁膜51と略同一の組成からなり、同一の特徴を有する。
【0051】
第2保護膜42は、第1低応力絶縁膜51上から第2低応力絶縁膜52上に亘って設けられている。第2保護膜42は、第1低応力絶縁膜51上に設けられた上部42b、及び、側部42c、42dと、終端電極29に接した電極接触部42gと、第2低応力絶縁膜52上に設けられた上部42hb及び側部42hcとを有する。上部42bと側部42dの角部C4近傍は、金属膜61の上部61bの先端部61bbと、第1低応力絶縁膜51の上面51Bの終端側TSに接している。
【0052】
電極接触部42gは、終端電極29の上面29Bに接している。側部42hcは、第2低応力絶縁膜52の側面52Cに接している。上部42hbは、第2低応力絶縁膜52の上面52Bに接している。側部42d及び電極接触部42gの内面がなす角度は、角度α2と略同一である。上部42hbと側部42hcの内面がなす角度は、角度α3と略同一であり、100度以上であることが好ましい。側部42hc及び電極接触部42gの内面がなす角度は、角度α3と略同一である。
第2保護膜42の電極接触部42gは、第2保護膜42の他の部分よりも膜厚が厚い。第2保護膜42の比誘電率は、7.0である。
【0053】
金属部材62は、略直方体形状であって、銅を含む。金属部材62は、例えばセル領域CEを囲む略枠形である。金属部材62は、第2電極22上に設けられ、金属膜61の電極接触部61eに接続されている。詳細には、金属部材62は、第2電極22の本体部22aの上面において金属膜61の電極接触部61eが配置された部分に設けられている。金属部材62の上面は、第2保護膜42の上部42b、42hbよりも僅かに上に位置している。
【0054】
金属部材62は、第1実施形態の構成においても用いることができる。例えば、金属膜61を第1低応力絶縁膜51上に設けず、金属部材62は、金属膜61に接続しなくてもよい。
【0055】
以下に、本実施形態に係る半導体装置102の動作について説明する。
本実施形態に係る半導体装置102は、封止樹脂内に配置され、第1電極21の下面が基板に接続され、金属部材62の上面が基板に接続される。これにより、半導体装置102は、第1電極21と金属部材62から放熱される。また、半導体装置102は、第1電極21と金属部材62の間で基板からの負荷を受ける。
【0056】
また、半導体装置102は、高速パワー半導体であるため、蓄積キャリア量が少ない。したがって、例えばオフスイッチング時にキャリアが激減し、逆回復時にアノード側の第2電極22と第2半導体層12において電気的に発振することがある。これに対して、コンデンサーCは、第2電極22と第2半導体層12の電気的な発振を吸収して、外部への影響を低減する。
【0057】
また、第2保護膜42の側部42d、電極接触部42g、及び、側部42hcと、第1低応力絶縁膜51と、第2低応力絶縁膜52とが、金属膜61の先端部61bbの先端からの放電を抑止する。また、終端電極29に接した厚い電極接触部42gは、効果的に放電を抑止する。
また、例えばRESURFである第4半導体層14は、第2半導体層12と略同一の電位となり、終端領域EN2におけるオフ時の電界の集中を抑制する。
【0058】
また、半導体装置102は、第1実施形態と同様に封止樹脂内に配置される。封止樹脂内の可動イオンは、第2保護膜42によって第1低応力絶縁膜51と第2低応力絶縁膜52への侵入を抑止される。また、可動イオンは、第2保護膜42に覆われた厚い第1低応力絶縁膜51と第2低応力絶縁膜52によって半導体部分10と終端絶縁膜31から離隔される。
金属膜61は、可動イオンを通過させないので、効果的に可動イオンの侵入を抑止する。また、金属膜61が第1低応力絶縁膜51と第2保護膜42の間に設けられているので、仮に第2保護膜42の角部C3にクラックが発生したとしても、内側にある金属膜61が可動イオンの侵入を抑止する。
【0059】
以下に、本実施形態に係る半導体装置102の製造方法について、第1実施形態との相違点のみ説明する。
第1低応力絶縁膜51と第2低応力絶縁膜52を、第2電極22と終端電極29と第1保護膜41の上に、例えば第1実施形態と同様にプラズマCVDによって形成する。
金属膜61を、例えばスパッタリングによって第1低応力絶縁膜51上に形成する。
金属部材62は、例えば銅を含む金属によるめっきを重ねて形成する。
【0060】
以下に、本実施形態に係る半導体装置102の効果について説明する。
本実施形態に係る半導体装置102によれば、第1低応力絶縁膜51上に金属膜61を設け、金属膜61の先端部61bbを、終端電極29の本体部29a上に重ね、かつ、離隔させている。また、金属膜61の電極接触部61eを第2電極22に接続している。これにより、第1低応力絶縁膜51の上部51bが介在した金属膜61の先端部61bbと終端電極29の本体部29aは、第2電極22と第2半導体層12に並列接続されたコンデンサーCを構成している。したがって、コンデンサーCは、オフスイッチングの逆回復時に、第2電極22と第2半導体層12における電気的な発振を吸収できる。これにより、半導体装置102は、低コストで信頼性があるコンデンサーCを内蔵できる。
【0061】
また、厚い第2低応力絶縁膜52が、第1低応力絶縁膜51の終端側に設けられ、第1保護膜41上と終端電極29上に配置されている。第2保護膜42は、第1低応力絶縁膜51と、終端電極29の上面29Bと、第2低応力絶縁膜52とに亘って設けられている。これにより、封止樹脂内の負の可動イオンが集まり易い終端にも厚い絶縁膜を配置して、耐圧低下を効果的に抑制し、可動イオンの侵入を抑止している。
また、第2保護膜42と第1低応力絶縁膜51と第2低応力絶縁膜52は、金属膜61の先端部61bbから終端電極29への放電を抑制している。
【0062】
さらに、金属部材62が、第2電極22上に設けられている。略直方体形状である金属部材62の上面を、第2保護膜42よりも上に位置させている。これにより、金属部材62は、半導体装置102内における厚みを均一化し、半導体装置102内における応力の発生を緩和する。また、金属部材62、第2電極22、半導体部分10、及び、第1電極21が重なる部分は、強度が高く、外部からの負荷を受けることができ、外部負荷による半導体装置102の破壊を抑止できる。また、金属部材62と第1電極21は、放熱用の基板に接続して、放熱性を向上できる。
【0063】
本実施形態における上記以外の構成、動作、及び、効果は、第1実施形態と同様である。
【0064】
(第3実施形態)
本実施形態に係る半導体装置103は、IGBTである。半導体装置103は、セル領域CE3が、第1実施形態に係る半導体装置101のセル領域CEと異なり、終端領域EN3が、半導体装置101の終端領域EN1と略同一である。
図6は、本実施形態に係る半導体装置103を示す拡大断面図である。図6は、図3と同等箇所の断面図であり、配線層を省略している。
【0065】
図6に示すように、半導体装置103は、セル領域CE3及び終端領域EN3において、第1電極21の上に第5半導体層15が設けられ、第5半導体層15の上に下層半導体層11aが設けられている。第5半導体層15は、第2導電形であり、例えばp形の半導体からなる。
半導体装置103は、セル領域CE3において更に、チャネル層17、エミッタ層18a、エミッタコンタクト層18b、及び、絶縁層32、並びに、ゲート電極24、及び、ゲート絶縁膜24aがそれぞれ複数設けられている。
【0066】
第1電極21は、例えばコレクタ電極であって、例えばオフ時において電源装置の正極側に接続される。ゲート電極24は、電流制御を行うために所定の電圧が印加される。第2電極22Eは、例えばエミッタ電極である。第2電極22Eは、例えばオフ時において電源装置の負極側に接続される。第2電極22Eは、半導体部分10の上に設けられた本体部22Eaと、本体部22Eaの終端側TSに位置する端部22Ebを有する。本体部22Eaは、下面において下方に延びたコンタクト部22Ea1を有する。コンタクト部22Ecは、エミッタコンタクト層18bに接している。端部22Ebは、終端領域EN3のセル側CSにおいて第1保護膜41上に設けられている。端部22Ebの上には、第1低応力絶縁膜51と第2保護膜42が設けられている。本体部22Eaの上には、第2保護膜42が設けられている。
【0067】
図6に示すように、エミッタコンタクト層18bとゲート電極24は、終端側TSに向かう配列方向D1に沿って交互に配列され、配列方向D1に直交する延設方向D2に沿ってそれぞれ延びている。
チャネル層17は、例えばp形の半導体からなり、エミッタ層18aは、例えばn形の半導体からなる。エミッタコンタクト層18bは、例えばp+の半導体からなり、積層したチャネル層17とエミッタ層18aにおいて下方に延びて設けられている。ゲート電極24は、上面以外をゲート絶縁膜24aに覆われている。終端側TSに配列されたゲート電極24は、ゲート絶縁膜24aを介して第2半導体層12Eに対向している。その他のゲート電極24は、ゲート絶縁膜24aを介して積層した上層半導体層11b、チャネル層17、及び、エミッタ層18aに対向している。絶縁層32は、第2電極22Eとゲート電極24の間に設けられている。
【0068】
本実施形態に係る半導体装置103によれば、半導体装置103が例えばIGBTであったとしても、第2電極22Eの本体部22Eaを半導体部分10上に設け、第2電極22Eの端部22Ebを終端領域EN3の第1保護膜41上に設けることにより、第1実施形態に係る半導体装置101及び第2実施形態に係る半導体装置102と同様な終端構造を採用することができ、半導体装置103の信頼性を高くすることができる。
【0069】
本実施形態における上記以外の構成、動作、及び、効果は、第1実施形態と同様である。
【0070】
本発明の実施形態によれば、信頼性が高い半導体装置を提供することができる。
【0071】
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明の実施形態は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、半導体装置に含まれるセル領域や終端領域の具体的な構成、半導体部分を構成する半導体層、電極の具体的な形状や材質等に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
【0072】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したもの
であり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0073】
本発明は、以下の態様を含む。
【0074】
(付記1)
セル領域及び前記セル領域を囲む終端領域が設定された半導体装置であって、
第1電極と、
前記第1電極上に設けられた半導体部分と、
前記終端領域において前記半導体部分上に設けられた終端絶縁膜と、
前記終端絶縁膜上に設けられ、シリコン及び窒素を含む第1保護膜と、
前記セル領域において前記半導体部分上に設けられ、端部が前記第1保護膜上に配置された第2電極と、
前記終端領域において前記第1保護膜上に設けられ、前記半導体部分に接続された終端電極と、
前記第1保護膜上に設けられ、前記第2電極の端部及び前記終端電極に接し、下部が前記第2電極と前記終端電極との間に配置され、上部が前記第2電極及び前記終端電極の上に配置され、水素を含む内部応力が前記終端絶縁膜の内部応力よりも低い第1低応力絶縁膜と、
前記第1低応力絶縁膜の前記上部を覆い、シリコン及び窒素を含む第2保護膜と、
を備えた半導体装置。
【0075】
(付記2)
前記第1低応力絶縁膜は、さらに、シリコン、酸素、及び窒素及び水素を含む付記1に記載の半導体装置。
【0076】
(付記3)
前記第2保護膜は、前記終端電極に接している付記1または2に記載の半導体装置。
【0077】
(付記4)
前記第2保護膜は、前記終端電極よりも終端側において前記第1保護膜と接している付記1~3のいずれか1つに記載の半導体装置。
【0078】
(付記5)
前記終端電極の上面と終端側の側面とがなす角度は、100度以上である付記4に記載の半導体装置。
【0079】
(付記6)
前記第1低応力絶縁膜の前記上部の側面と上面とがなす角度は100度以上である付記1~5のいずれか1つに記載の半導体装置。
【0080】
(付記7)
前記第2保護膜は、前記第2電極に接している付記1~6のいずれか1つに記載の半導体装置。
【0081】
(付記8)
前記第1低応力絶縁膜上に設けられ、前記第2電極に接続され、一部が前記終端電極上に重なり、かつ、前記終端電極から離隔した金属膜をさらに備え、
前記半導体部分は、
前記第1電極及び前記終端電極に接続された第1導電形の第1半導体層と、
前記セル領域において前記第1半導体層上に設けられ、前記第2電極に接続された第2導電形の第2半導体層と、
を有した付記1~7のいずれか1つに記載の半導体装置。
【0082】
(付記9)
前記第1低応力絶縁膜の終端側に設けられ、下部が前記第1保護膜上に配置され、上部が前記終端電極上に配置された、水素を含む第2低応力絶縁膜をさらに備え、
前記第2保護膜は、前記第2低応力絶縁膜の前記上部上にも設けられた付記8に記載の半導体装置。
【0083】
(付記10)
前記第2低応力絶縁膜の前記上部の上面と前記セル領域側の側面がなす角度は、100度以上であり、
前記第2保護膜は、前記第2低応力絶縁膜の前記上面上及び前記側面上にも設けられた付記9に記載の半導体装置。
【0084】
(付記11)
前記第2電極の上に設けられた金属部材をさらに備え、
前記金属部材の上面は、前記第2保護膜よりも上に位置している付記1~10のいずれか1つに記載の半導体装置。
【0085】
(付記12)
前記第1低応力絶縁膜の内部応力は、前記第1保護膜の内部応力の40分の1以下である付記1~11のいずれか1つに記載の半導体装置。
【0086】
(付記13)
前記第1低応力絶縁膜の前記上部の厚さは、5μm以上であって、前記第1保護膜の厚さの40倍以下である付記1~12のいずれか1つに記載の半導体装置。
【0087】
(付記14)
前記終端絶縁膜は、シリコン及び酸素を含んだ付記1~13のいずれか1つに記載の半導体装置。
【0088】
(付記15)
セル領域及び前記セル領域を囲む終端領域が設定された半導体装置であって、
第1電極と、
前記第1電極上に設けられた半導体部分と、
前記終端領域において前記半導体部分上に設けられた終端絶縁膜と、
前記終端絶縁膜上に設けられ、シリコン及び窒素を含む第1保護膜と、
前記セル領域において前記半導体部分上に設けられ、端部が前記第1保護膜上に配置された第2電極と、
前記終端領域において前記第1保護膜上に設けられ、前記半導体部分に接続された終端電極と、
前記第1保護膜上に設けられ、前記第2電極の端部及び前記終端電極に接し、下部が前記第2電極と前記終端電極との間に配置され、上部が前記第2電極及び前記終端電極よりも上方に配置された第1低応力絶縁膜と、
前記第1低応力絶縁膜の前記上部を覆い、シリコン及び窒素を含む第2保護膜と、
前記第1低応力絶縁膜上に設けられ、前記第2電極に接続され、一部が前記終端電極に重なり、かつ、前記終端電極から離隔した金属膜と、
を備えた半導体装置。
【符号の説明】
【0089】
10…半導体部分
11…第1半導体層
11a…下層半導体層
11b…上層半導体層
11c…終端半導体層
12、12E…第2半導体層
13…第3半導体層
14…第4半導体層
15…第5半導体層
17…チャネル層
18a…エミッタ層
18b…エミッタコンタクト層
21…第1電極
22、22E…第2電極
22a、22Ea…本体部
22b、22Eb…端部
22Ec…コンタクト部
23…第3電極
23a…本体部
23b…コンタクト部
24…ゲート電極
24a…ゲート絶縁膜
28、29…終端電極
28B、29B…上面
28D、29D…側面
28a、29a…本体部
28b、29b…コンタクト部
31…終端絶縁膜
32…絶縁層
41…第1保護膜
42…第2保護膜
42b、42hb…上部
42c、42d、42hc…側部
42e、42f、42g…電極接触部
51…第1低応力絶縁膜
51B…上面
51C、51D…側面
51a…下部
51b…上部
52…第2低応力絶縁膜
52B…上面
52C、52D…側面
52a…下部
52b…上部
61…金属膜
61b…上部
61bb…先端部
61c…側部
61e…電極接触部
62…金属部材
101、102、103…半導体装置
C…コンデンサー
C1~C4…角部
CE、CE3…セル領域
CS…セル側
D1…配列方向
D2…延設方向
EN1、EN2、EN3…終端領域
TS…終端側
α1~α3、β…角度
図1
図2
図3
図4
図5
図6