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特許7401447ニューラルネットワークを使用した超音波撮像平面整列並びに関連するデバイス、システム、及び方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-11
(45)【発行日】2023-12-19
(54)【発明の名称】ニューラルネットワークを使用した超音波撮像平面整列並びに関連するデバイス、システム、及び方法
(51)【国際特許分類】
   A61B 8/12 20060101AFI20231212BHJP
   A61B 8/14 20060101ALI20231212BHJP
【FI】
A61B8/12
A61B8/14
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2020548795
(86)(22)【出願日】2019-03-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-07-26
(86)【国際出願番号】 EP2019056072
(87)【国際公開番号】W WO2019175129
(87)【国際公開日】2019-09-19
【審査請求日】2022-03-10
(31)【優先権主張番号】62/641508
(32)【優先日】2018-03-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】590000248
【氏名又は名称】コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ
【氏名又は名称原語表記】Koninklijke Philips N.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 52, 5656 AG Eindhoven,Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】110001690
【氏名又は名称】弁理士法人M&Sパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】トポレク グジェゴジ アンドレイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン ハーイボー
【審査官】冨永 昌彦
(56)【参考文献】
【文献】特表2020-516370(JP,A)
【文献】国際公開第2017/222970(WO,A1)
【文献】特表2017-508502(JP,A)
【文献】国際公開第2017/122109(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 8/00 - 8/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動化された医療検査システム作動方法であって
通信デバイスが対象者の身体に対して前記対象者の身体の外部から撮影を行う撮像デバイスが第1の撮像位置に配置されているときに、前記撮像デバイスから、前記対象者の身体を表す第1の画像を受信するステップと、
プロセッサが、第1の予測ネットワーク、前記第1の画像、及び臨床特性を含む目標画像ビューに基づいて、前記撮像デバイスを前記第1の撮像位置から第2の撮像位置に再配置するための第1の動き制御設定を決定するステップと、
前記撮像デバイスに結合されたロボット式システム、第1の動き制御設定に基づいて、前記撮像デバイスを前記第2の撮像位置に再配置するステップと、
前記通信デバイスが前記対象者の身体に対して前記撮像デバイスが前記第2の撮像位置に配置されているときに、前記撮像デバイスから、前記対象者の身体を表す第2の画像を受信するステップと、
前記プロセッサが、第2の予測ネットワークに基づいて、前記第2の画像が前記目標画像ビューの臨床特性を含むか否かを判定するステップと、
前記プロセッサが、前記第2の画像が前記目標画像ビューの臨床特性を含むと判定されたとき、前記第2の撮像位置のための調節を決定するステップと、
前記ロボット式システム、前記調節に基づいて前記撮像デバイスを第3の撮像位置に再配置するステップと、
前記通信デバイスが前記対象者の身体に対して前記撮像デバイスが前記第3の撮像位置に配置されているときに、前記撮像デバイスから、前記対象者の身体を表す第3の画像を受信するステップと、
前記プロセッサが、第3の予測ネットワークに基づいて、前記第2の撮像位置及び前記第3の撮像位置から目標撮像位置を選択するステップと、を有する、
医療検査システムの作動方法。
【請求項2】
前記プロセッサが、前記第2の画像が前記目標画像ビューの臨床特性を含まないと判定されたとき、第2の動き制御設定を決定するステップと、
前記ロボット式システムが、前記第2の動き制御設定に基づいて、前記撮像デバイスを第3の撮像位置に再配置するステップと、
前記通信デバイスが前記対象者の身体に対して前記撮像デバイスが前記第3の撮像位置に配置されているときに、前記対象者の身体を表す第3の画像を受信するステップとを更に有する、
請求項1に記載の医療検査システムの作動方法。
【請求項3】
前記目標画像ビューの臨床特性を含む画像が前記撮像デバイスから受信されるまで、前記プロセッサが、前記第2の動き制御設定を決定するステップと、前記ロボット式システムが、前記撮像デバイスを前記第3の撮像位置に再配置するステップと、前記通信デバイスが、前記第3の画像を受信するステップとを繰り返すステップを更に有する、請求項2に記載の医療検査システムの作動方法。
【請求項4】
前記通信デバイスが、選択された前記目標撮像位置に前記撮像デバイスが配置されているときに、前記撮像デバイスから、前記対象者の身体を表す第4の画像を受信するステップと、
前記プロセッサが、前記第4の画像に基づいて、臨床特性に関連付けられた医療検査結果を決定するステップとを更に有する、
請求項1に記載の医療検査システムの作動方法。
【請求項5】
前記プロセッサが、前記撮像デバイスを再配置するための運動のセットをサンプリングすることによって、複数の動き制御設定候補を決定するステップ
前記プロセッサが、前記第1の予測ネットワーク、前記第1の画像、及び前記目標画像ビューに基づいて、前記複数の動き制御設定候補から前記第1の動き制御設定を選択することによって前記第1の動き制御設定を決定するステップと、を更に有する、
請求項1に記載の医療検査システムの作動方法。
【請求項6】
前記第1の予測ネットワークは、
前記目標画像ビューを取得するために、少なくとも2つの撮像位置から前記撮像デバイスによって取得された複数の画像を提供することと、
前記少なくとも2つの撮像位置に関連付けられた前記撮像デバイスの向き又は運動に基づいて複数の動き制御設定を取得することと、
前記目標画像ビューに対する前記複数の動き制御設定と前記複数の画像との間の関係性にスコアを割り当てることとによって、訓練される、
請求項1に記載の医療検査システムの作動方法。
【請求項7】
前記撮像デバイスは経胸腔心エコー検査法プローブであり、前記第1の動き制御設定は、前記撮像デバイスを移動させるための線速度又は角速度のうちの少なくとも1つに対応する1つ又は複数のパラメータを含む、請求項1に記載の医療検査システムの作動方法。
【請求項8】
撮像デバイスと通信し、前記撮像デバイスが対象者の身体に対して第1の撮像位置に配置されているときに、前記対象者の身体を表す第1の画像を受信する通信デバイスと、
前記通信デバイスと通信し、第1の予測ネットワーク、前記第1の画像、及び臨床特性を含む目標画像ビューに基づいて、前記撮像デバイスを前記第1の撮像位置から第2の撮像位置に再配置するための第1の動き制御設定を決定するプロセッサと、
前記通信デバイスと通信し、前記撮像デバイスに結合されたロボット式システムであって、前記第1の動き制御設定に基づいて、前記撮像デバイスを前記第2の撮像位置に再配置するロボット式システムとを含み、
前記通信デバイスは更に、前記撮像デバイスが前記対象者の身体に対して前記第2の撮像位置に配置されているときに、前記撮像デバイスから、前記対象者の身体を表す第2の画像を受信し、
前記プロセッサは更に、第2の予測ネットワークに基づいて、前記第2の画像が前記目標画像ビューの臨床特性を含むか否かを判定し、
前記プロセッサは更に、前記第2の画像が前記目標画像ビューの臨床特性を含むと判定されたとき、前記第2の撮像位置のための調節を決定し、
前記ロボット式システムは更に、前記調節に基づいて前記撮像デバイスを第3の撮像位置に再配置し、
前記通信デバイスは更に、前記撮像デバイスが前記対象者の身体に対して前記第3の撮像位置に配置されているときに、前記撮像デバイスから、前記対象者の身体を表す第3の画像を受信し、
前記プロセッサは更に、第3の予測ネットワークに基づいて、前記第2の撮像位置及び前記第3の撮像位置から目標撮像位置を選択する、
自動化された医療検査システム。
【請求項9】
前記プロセッサは更に、前記第2の画像が前記目標画像ビューの臨床特性を含まないと判定されたとき、第2の動き制御設定を決定し、
前記ロボット式システムは更に、前記第2の動き制御設定に基づいて、前記撮像デバイスを第3の撮像位置に再配置し、
前記通信デバイスは更に、前記撮像デバイスが前記対象者の身体に対して第3の撮像位置に配置されているときに、前記対象者の身体を表す第3の画像を受信する、
請求項に記載の自動化された医療検査システム。
【請求項10】
前記目標画像ビューの臨床特性を含む画像が前記撮像デバイスから受信されるまで、
前記プロセッサは更に、第2の動き制御設定を決定することを繰り返し、
前記ロボット式システムは更に、前記撮像デバイスを前記第3の撮像位置に再配置することを繰り返し、
前記通信デバイスは更に、前記第3の画像を受信することを繰り返す、
請求項に記載の自動化された医療検査システム。
【請求項11】
前記通信デバイスは更に、前記撮像デバイスが選択された前記目標撮像位置に配置されているときに、前記撮像デバイスから、前記対象者の身体を表す第4の画像を受信し、
前記プロセッサは更に、前記第4の画像に基づいて、前記臨床特性に関連付けられた医療検査結果を決定する、
請求項に記載の自動化された医療検査システム。
【請求項12】
前記プロセッサは更に、前記撮像デバイスを再配置するための運動のセットをサンプリングすることによって、複数の動き制御設定候補を決定することと、
前記第1の予測ネットワーク、前記第1の画像、及び前記目標画像ビューに基づいて、前記複数の動き制御設定候補から前記第1の動き制御設定を更に選択することによって前記第1の動き制御設定を決定することとを行う、
請求項に記載の自動化された医療検査システム。
【請求項13】
前記第1の予測ネットワークは、
前記目標画像ビューを取得するために、少なくとも2つの撮像位置から前記撮像デバイスによって取得された複数の画像を提供することと、
前記少なくとも2つの撮像位置に関連付けられた前記撮像デバイスの向き又は運動に基づいて複数の動き制御設定を取得することと、
前記目標画像ビューに対する前記複数の動き制御設定と前記複数の画像との間の関係性にスコアを割り当てることとによって、訓練される、
請求項に記載の自動化された医療検査システム。
【請求項14】
前記撮像デバイスは経食道心エコー検査法プローブであり、前記第1の動き制御設定は、前記対象者の身体の左-右平面に沿った前記撮像デバイスの運動、前記対象者の身体の前-後平面に沿った撮像デバイスの運動、前記撮像デバイスの撮像平面の向き、又は前記撮像デバイスの軸に対する前記撮像デバイスの回転のうちの少なくとも1つに対応する1つ又は複数のパラメータを含む、請求項に記載の自動化された医療検査システム。
【請求項15】
前記撮像デバイスは経胸腔心エコー検査法プローブであり、前記第1の動き制御設定は、前記撮像デバイスを移動させるための線速度又は角速度のうちの少なくとも1つに対応する1つ又は複数のパラメータを含む、請求項に記載の自動化された医療検査システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本発明は、参照によって組み込まれる2018年3月12日出願の米国仮特許出願第62/641,508号の利益及びこれに対する優先権を主張する。
【0002】
[0001] 本開示は、概して、超音波撮像に関し、特には、撮像コンポーネントを所望の撮像平面に対して整列させるための運動又は制御を予測する深層予測ネットワークを訓練すること、及び臨床環境の最中に臨床処置をガイドするために深層予測ネットワークを適用することに関する。
【背景技術】
【0003】
[0002] 経食道的心エコー検査法(TEE)は、患者の心臓の運動の画像を撮影するために超音波を使用し、臨床処置において有用であり得る。例えば、TEEプローブは、患者の心臓の画像を撮影するために患者の食道に挿入される。TEEから利益を得るいくつかの処置としては、心臓切開及び胸部大動脈手術などの術中処置、経カテーテル大動脈弁植え込み(TAVI)、左心耳閉塞(LAAC)、経カテーテル僧帽弁修復(TMVR)などの経カテーテル処置のガイダンス、並びに診断処置などがある。代替的に、経胸腔的心エコー検査法(TTE)は、患者の身体の外部から患者の心臓の様々なビューを撮影するために使用され得る外部撮像技術である。例えば、TTEプローブは、患者の心臓の画像を撮影するために患者の胸部又は腹部に置かれる。
【0004】
[0003] 場合によっては、心臓画像の撮影において、TEEは、TTEよりも効果的である。例えば、左心耳(LAA)はTTEから視認できないが、TEEからは視認できる。近年の研究は、LAA隔離が、心房細動を有する患者に対する治療オプションとなることを示している。LAA隔離は、塞栓症イベントのリスクを減少させ得る。LAA隔離は、典型的には、LAACデバイスを使用して経皮的に実施される。患者にLAA隔離処置を実施する前に、臨床医は、TEEプローブを使用して患者の心臓の画像を撮影する。臨床医は、この画像に基づいて患者の心臓におけるLAA開口部のサイズ及び/又は長さを求め、LAA開口部のサイズ及び/又は長さがLAACデバイスの寸法内にあるか否かを判断する。LAAの複雑さ及び解剖学的変動性、例えば、分葉の存在及びその数からして、形態の完全な評価のためには、典型的には、複数のビューからのLAAの撮像及び描写が必要とされる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
[0004] しかしながら、臨床医が、動いている心臓内で最適なビューを見つけることは難しい。例えば、TEEプローブは、患者の食道において前進又は後退され、時計周り又は反時計回りに回転され、及び4つの異なる方向に屈曲され、撮像平面は、0度から180まで回転され得る。複数の自由度のせいで、TEEプローブの手動調節は、厄介で時間のかかるものになり得る。TTEプローブは、デカルト平面に沿って移動され、故に、同様に最適な撮像平面の設置が難しい。
【0006】
[0005] TEEプローブ又はTTEプローブを使用するための既存の処置が臨床的又は治療的処置のために有用であることは実証されているが、撮像コンポーネントを所望の撮像平面に対して整列させるための効率的で、正確な、自動的処置を提供するための向上されたシステム及び技術が依然として臨床において必要とされている。基準画像に対する類似性測度に頼ることなく撮像コンポーネントの整列を自動化するための1つのやり方は、統計的な予測ネットワークを使用することである。本開示の実施形態は、撮像コンポーネントを所望の撮像平面に対して整列させるための運動及び/又は制御を予測する深層予測ネットワークを訓練し、適用するための機構を提供する。開示される実施形態は、予測畳み込みニューラルネットワーク(予測CNN)、微調整CNN、及び、目標CNNを含む閉ループ制御システムを用いる。予測CNNは、現在の撮影画像に基づいて撮像コンポーネントを目標撮像ビューへと操作するための最も適した運動を予測又は推測し得る。予測CNNは、所望の解剖学的ビューを撮影するための目標撮像平面に到達する可能性を最大化することによってこの運動を決定する。目標CNNは、撮像コンポーネントが予測CNNによって方向付けられた目標位置に到達したときに撮像コンポーネントによって撮影された画像の適格性確認を行い得る。適格性確認は、画像が目標撮像ビューの臨床的特徴を含むか否かに応じて合格又は失格を示す。微調整CNNは、予測CNNを使用して撮像コンポーネントが目標撮像ビューに対して整列された後に、撮像コンポーネントの位置を改善し得る。CNNは、撮像コンポーネントの相対運動と、対応する運動が撮像コンポーネントを目標撮像平面へと導き得るか否かを示すスコアとに画像を関連付ける大規模な撮像データセットを使用して訓練され得る。訓練は、任意の適切なビューにおける特定の解剖学的目標(例えば、心臓の解剖学的構造)又は一般的な解剖学的目標に基づき得る。訓練は、シミュレートされたデータと臨床データとの組み合わせを使用し得る。CNNは、臨床環境において、ロボット式システムを使用して、又はユーザ制御と組み合わせて、自動的に訓練及び適用され得る。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[0006] 一実施形態において、自動化された医療検査の方法が提供される。方法は、撮像デバイスが対象者の身体に対して第1の撮像位置に配置されているときに、撮像デバイスから、対象者の身体を表す第1の画像を受信するステップと;第1の予測ネットワーク、第1の画像、及び臨床特性を含む目標画像ビューに基づいて、撮像デバイスを第1の撮像位置から第2の撮像位置に再配置するための第1の動き制御設定を決定するステップと;撮像デバイスに結合されたロボット式システムによって、第1の動き制御設定に基づいて、撮像デバイスを第2の撮像位置に再配置するステップとを有する。
【0008】
[0007] いくつかの実施形態において、方法は、撮像デバイスが対象者の身体に対して第2の撮像位置に配置されているときに、撮像デバイスから、対象者の身体を表す第2の画像を受信するステップと;第2の予測ネットワークに基づいて、第2の画像が目標画像ビューの臨床特性を含むか否かを判定するステップとを更に有する。いくつかの実施形態において、方法は、第2の画像が目標画像ビューの臨床特性を含まないと判定されたとき、第2の動き制御設定を決定するステップと;第2の動き制御設定に基づいて、撮像デバイスを第3の撮像位置に再配置するステップと;撮像デバイスが対象者の身体に対して第3の撮像位置に配置されているときに、対象者の身体を表す第3の画像を受信するステップとを更に有する。いくつかの実施形態において、方法は、第2の動き制御設定を決定するステップと、撮像デバイスを第3の撮像位置に再配置するステップと、目標画像ビューの臨床特性を含む画像が撮像デバイスから受信されるまで、第3の画像を受信するステップとを繰り返すステップを更に有する。いくつかの実施形態において、方法は、第2の画像が目標画像ビューの臨床特性を含むと判定されたとき、第2の撮像位置のための調節を決定するステップと;ロボット式システムによって、調節に基づいて撮像デバイスを第3の撮像位置に再配置するステップと;撮像デバイスが対象者の身体に対して第3の撮像位置に配置されているときに、撮像デバイスから、対象者の身体を表す第3の画像を受信するステップと;第3の予測ネットワークに基づいて、第2の撮像位置及び第3の撮像位置から目標撮像位置を選択するステップとを更に有する。いくつかの実施形態において、方法は、撮像デバイスが選択された目標撮像位置に配置されているときに、撮像デバイスから、対象者の身体を表す第4の画像を受信するステップと;第4の画像に基づいて、臨床特性に関連付けられた医療検査結果を決定するステップとを更に有する。いくつかの実施形態において、方法は、撮像デバイスを再配置するための運動のセットをサンプリングすることによって、複数の動き制御設定候補を決定するステップを更に有し、第1の動き制御設定を決定するステップは、第1の予測ネットワーク、第1の画像、及び目標画像ビューに基づいて、複数の動き制御設定候補から第1の動き制御設定を選択するステップを更に有する。いくつかの実施形態において、第1の予測ネットワークは、目標画像ビューを取得するために、少なくとも2つの撮像位置から撮像デバイスによって取得された複数の画像を提供することと;少なくとも2つの撮像位置に関連付けられた撮像デバイスの向き又は運動に基づいて複数の動き制御設定を取得することと;目標画像ビューに対する複数の動き制御設定と複数の画像との間の関係性にスコアを割り当てることとによって訓練される。いくつかの実施形態において、撮像デバイスは経食道的心エコー検査法(TEE)プローブであり、第1の動き制御設定は、対象者の身体の左-右平面に沿った撮像デバイスの運動、対象者の身体の前-後平面に沿った撮像デバイスの運動、撮像デバイスの撮像平面の向き、又は撮像デバイスの軸に対する撮像デバイスの回転のうちの少なくとも1つに対応する1つ又は複数のパラメータを含む。いくつかの実施形態において、撮像デバイスは経胸腔的心エコー検査法(TTE)プローブであり、第1の動き制御設定は、撮像デバイスを移動させるための線速度又は角速度のうちの少なくとも1つに対応する1つ又は複数のパラメータを含む。
【0009】
[0008] 一実施形態において、自動化された医療検査システムが提供される。自動化された医療検査システムは、撮像デバイスと通信し、撮像デバイスが対象者の身体に対して第1の撮像位置に配置されているときに、対象者の身体を表す第1の画像を受信するように構成された通信デバイスと;通信デバイスと通信し、第1の予測ネットワーク、第1の画像、及び臨床特性を含む目標画像ビューに基づいて、撮像デバイスを第1の撮像位置から第2の撮像位置に再配置するための第1の動き制御設定を決定するように構成されたプロセッサと;通信デバイスと通信し、撮像デバイスに結合されたロボット式システムであって、第1の動き制御設定に基づいて、撮像デバイスを第2の撮像位置に再配置するように構成されたロボット式システムとを含む。
【0010】
[0009] いくつかの実施形態において、通信デバイスは更に、撮像デバイスが対象者の身体に対して第2の撮像位置に配置されているときに、撮像デバイスから、対象者の身体を表す第2の画像を受信するように構成され、プロセッサは更に、第2の予測ネットワークに基づいて、第2の画像が目標画像ビューの臨床特性を含むか否かを判定するように構成される。いくつかの実施形態において、プロセッサは更に、第2の画像が目標画像ビューの臨床特性を含まないと判定されたとき、第2の動き制御設定を決定するように構成され、ロボット式システムは更に、第2の動き制御設定に基づいて、撮像デバイスを第3の撮像位置に再配置するように構成され、通信デバイスは更に、撮像デバイスが対象者の身体に対して第3の撮像位置に配置されているときに、対象者の身体を表す第3の画像を受信するように構成される。いくつかの実施形態において、プロセッサは更に、目標画像ビューの臨床特性を含む画像が撮像デバイスから受信されるまで、第2の動き制御設定を決定することを繰り返すように構成され、ロボット式システムは更に、撮像デバイスを第3の撮像位置に再配置することを繰り返すように構成され、通信デバイスは更に、第3の画像を受信することを繰り返すように構成される。いくつかの実施形態において、プロセッサは更に、第2の画像が目標画像ビューの臨床特性を含むと判定されたとき、第2の撮像位置のための調節を決定するように構成され、ロボット式システムは更に、調節に基づいて撮像デバイスを第3の撮像位置に再配置するように構成され、通信デバイスは更に、撮像デバイスが対象者の身体に対して第3の撮像位置に配置されているときに、撮像デバイスから、対象者の身体を表す第3の画像を受信するように構成され、プロセッサは更に、第3の予測ネットワークに基づいて、第2の撮像位置及び第3の撮像位置から目標撮像位置を選択するように構成される。いくつかの実施形態において、通信デバイスは更に、撮像デバイスが選択された目標撮像位置に配置されているときに、撮像デバイスから、対象者の身体を表す第4の画像を受信するように構成され、プロセッサは更に、第4の画像に基づいて、臨床特性に関連付けられた医療検査結果を決定するように構成される。いくつかの実施形態において、プロセッサは更に、撮像デバイスを再配置するための運動のセットをサンプリングすることによって、複数の動き制御設定候補を決定することと;第1の予測ネットワーク、第1の画像、及び目標画像ビューに基づいて、複数の動き制御設定候補から第1の動き制御設定を選択することによって更に第1の動き制御設定を決定することとを行うように構成される。いくつかの実施形態において、第1の予測ネットワークは、目標画像ビューを取得するために、少なくとも2つの撮像位置から撮像デバイスによって取得された複数の画像を提供することと;少なくとも2つの撮像位置に関連付けられた撮像デバイスの向き又は運動に基づいて複数の動き制御設定を取得することと;目標画像ビューに対する複数の動き制御設定と複数の画像との間の関係性にスコアを割り当てることとによって訓練される。いくつかの実施形態において、撮像デバイスは経食道的心エコー検査法(TEE)プローブであり、第1の動き制御設定は、対象者の身体の左-右平面に沿った撮像デバイスの運動、対象者の身体の前-後平面に沿った撮像デバイスの運動、撮像デバイスの撮像平面の向き、又は撮像デバイスの軸に対する撮像デバイスの回転のうちの少なくとも1つに対応する1つ又は複数のパラメータを含む。いくつかの実施形態において、撮像デバイスは経胸腔的心エコー検査法(TTE)プローブであり、第1の動き制御設定は、撮像デバイスを移動させるための線速度又は角速度のうちの少なくとも1つに対応する1つ又は複数のパラメータを含む。
【0011】
[0010] 本開示の追加的な態様、特徴、及び利点は、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【0012】
[0011] 本開示の例示的な実施形態が、添付の図面を参照して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】[0012] 本開示の態様による、経食道的心エコー検査法(TEE)プローブを含む医療用撮像システムの概略図である。
図2A】[0013] 本開示の態様による、TEEプローブのための構成を示す概略図である。
図2B】[0014] 本開示の態様による、TEEプローブのための構成を示す概略図である。
図2C】[0015] 本開示の態様による、TEEプローブのための構成を示す概略図である。
図2D】[0016] 本開示の態様による、TEEプローブのための構成を示す概略図である。
図3】[0017] 本開示の態様による、経胸腔的心エコー検査法(TTE)プローブを含む医療用撮像システムの概略図である。
図4】[0018] 本開示の態様による、撮像コンポーネント整列処置を自動化するための手法を示す概略図である。
図5】[0019] 本開示の態様による、大規模な画像データセットを取得するための手法を示す概略図である。
図6】[0020] 本開示の態様による、TEEプローブを再配置するためのシナリオを示す概略図である。
図7】[0021] 本開示の態様による、TTEプローブを再配置するためのシナリオを示す概略図である。
図8A】[0022] 本開示の態様による、LAAの目標画像ビューの例を示す。
図8B】[0023] 本開示の態様による、LAAを撮影するための撮像平面の例を示す。
図8C】[0024] 本開示の態様による、撮像コンポーネントによって撮影されたLAAの画像の例を示す。
図9】[0025] 本開示の態様による、予測畳み込みニューラルネットワーク(CNN)のための構成を示す概略図である。
図10】[0026] 本開示の態様による、微調整CNNのための構成を示す概略図である。
図11】[0027] 本開示の態様による、目標CNNのための構成を示す概略図である。
図12】[0028] 本開示の態様による、予測CNNを訓練するための手法を示す概略図である。
図13】[0029] 本開示の態様による、微調整CNNを訓練するための手法を示す概略図である。
図14】[0030] 本開示の態様による、目標CNNを訓練するための手法を示す概略図である。
図15】[0031] 本開示の態様による、撮像コンポーネントを所望の場所に対して整列させるための手法を示す概略図である。
図16】[0032] 本開示の態様による、撮像コンポーネントを所望の場所に対して整列させるガイダンスを提供するための手法を示す概略図である。
図17A】[0033] 本開示の態様による、撮像コンポーネント整列ガイダンス表示ビューを示す概略図である。
図17B】[0034] 本開示の態様による、撮像コンポーネント整列ガイダンス表示ビューを示す概略図である。
図17C】[0035] 本開示の態様による、撮像コンポーネント整列ガイダンス表示ビューを示す概略図である。
図18】[0036] 本開示の態様による、CNNを訓練するための撮像データセットを取得する方法のフロー図である。
図19】[0037] 本開示の態様による、CNNを訓練する方法のフロー図である。
図20】[0038] 本開示の態様による、撮像コンポーネントを所望の場所に対して整列させるためにCNNを適用する方法のフロー図である。
図21】[0039] 本開示の態様による、CNNに基づく撮像コンポーネント整列ガイダンスを提供する方法のフロー図である。
図22】[0040] 本開示の態様による、医療検査を自動化する方法のフロー図である。
図23】[0041] 本発明の態様による制御ループを示す図である。
図24】本発明の態様による制御ループを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[0042] 本開示の原理の理解を促す目的で、図面において示された実施形態が参照され、これらを説明するために具体的な用語が使用される。それにもかかわらず、本開示の範囲に対する限定が意図されるものではないと理解されるものである。説明されるデバイス、システム及び方法に対する任意の変更及び更なる修正、並びに本開示の原理の任意の更なる適用は、本開示が関連する技術分野の当業者が通常思いつくように、完全に想定され、本開示に含まれるものである。特には、1つの実施態様に関して説明される特徴、コンポーネント及び/又はステップが、本開示の他の実施形態に関して説明される特徴、コンポーネント及び/又はステップと組み合わされ得ることは、完全に想定されるものである。しかしながら、簡略化のために、これらの組み合わせの多くの繰り返しは、別個に説明されるものではない。
【0015】
[0043] 図1は、本開示の態様による、TEEプローブ110を含む医療用撮像システム100の概略図である。システム100は、ホスト130と、ロボット式システム120と、TEEプローブ110とを含み、これらは互いに通信している。ハイレベルにおいて、TEEプローブ110は、患者102の心臓の画像を撮影するために、患者102の口を通って食道に挿入され得、ホスト130は、TEEプローブ110を所望の場所に再配置するようにロボット式システム120に命令し得る。例えば、LAAC処置では、ホスト130は、心臓のLAAを含む画像がTEEプローブ110によって撮影されるようにTEEプローブ110を配置するようにロボット式システム120に命令する。システム100は、超音波撮像システムであってよく、プローブ110は超音波プローブであってよい。
【0016】
[0044] TEEプローブ110は、柔軟性長尺部材112と、撮像コンポーネント114と、ハンドル116とを含む。柔軟性長尺部材112は、食道などの患者の身体管腔内に配置されるようなサイズ及び/又は形状に形成され得、構造的に配置され得、及び/又は他のやり方で構成され得る。部材112は、内視鏡と称される。撮像コンポーネント114は、部材112の遠位端部に取り付けられる。場合によっては、プローブ110は、ガイドワイヤ、カテーテル、又はガイドカテーテルであり得る。撮像コンポーネント114は、1つ又は複数の超音波センサ又はトランスデューサ要素を含む。撮像コンポーネント114は、患者102の解剖学的構造(例えば、心臓)に向かって超音波エネルギーを射出するように構成される。超音波エネルギーは、患者の血管系及び/又は組織構造によって反射される。撮像コンポーネント114における超音波トランスデューサ要素は、反射された超音波エコー信号を受信する。いくつかの実施形態において、TEEプローブ110は、超音波エコー信号を局所的に処理して、撮像されている患者102の解剖学的構造を表す画像信号を生成し得る内部の又は一体式の処理コンポーネントを含む。超音波トランスデューサ要素は、患者102の解剖学的構造の2次元的(2D)画像又は3次元的(3D)画像を提供するように構成され得る。本明細書においてより詳細に説明されるように、TEEプローブ110によって取得される画像は、挿入の深度、並びにTEEプローブ110の回転及び/又は傾きに依存する。
【0017】
[0045] ハンドル116は、部材112の近位端部に結合される。ハンドル116は、撮像コンポーネント114及び/又は部材112を操作するための制御要素を含む。図示されるように、ハンドル116は、ノブ117及び118と、スイッチ119とを含む。ノブ117は、部材112及び撮像コンポーネント114を患者102(例えば、心臓)の前-後平面に沿って屈曲させる。ノブ118は、部材112及び撮像コンポーネント114を患者102の左-右平面に沿って屈曲させる。スイッチ119は、撮像コンポーネント114におけるビーム形成を制御(例えば、撮像平面の角度を調節)する。
【0018】
[0046] ロボット式システム120は、ハンドル116を制御する(例えば、ノブ117及び118のダイアルを回転させる、及び/又は、スイッチ119をオン及び/又はオフにする)ように構成されたモータ、ローラ、ギアなどの電気的及び/又は機械的コンポーネントを含む。代替的に、ロボット式システム120は、直接的にTEEプローブ110を操縦するように構成される。ロボット式システム120は、ホスト130から動き制御コマンドを受信し、ハンドル116上のノブ117及び118及び/又はスイッチ119を制御し、及び/又は、動き制御コマンドに基づいてTEEプローブ110を直接的に駆動する。動き制御コマンドは、本明細書においてより詳細に説明される。
【0019】
[0047] ホスト130は、メモリ132と、ディスプレイ134と、処理コンポーネント136と、通信インタフェース138とを含む。処理コンポーネント136は、メモリ132、ディスプレイ134、及び通信インタフェース138に結合され、これらと通信する。ホスト130は、コンピュータワークステーション、モバイルフォン、タブレット、又は任意の適切なコンピューティングデバイスである。
【0020】
[0048] メモリ132は、キャッシュメモリ(例えば、処理コンポーネント136のキャッシュメモリ)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気抵抗RAM(MRAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラム可能読み取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、ソリッドステートメモリデバイス、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ、他の形態の揮発性又は不揮発性メモリ、又は異なるタイプのメモリの組み合わせなど、任意の適切なデータ記憶デバイスである。メモリ132は、データベース140及び1つ又は複数のCNN142を記憶するように構成される。
【0021】
[0049] 処理コンポーネント136は、中央処理ユニット(CPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、コントローラ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)デバイス、別のハードウェアデバイス、ファームウェアデバイス、又は本明細書において説明される動作を実施するように構成されたこれらの任意の組み合わせを含む。処理コンポーネント136は、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つ又は複数のマイクロプロセッサ、又は任意の他のこのような構成として実現されてもよい。
【0022】
[0050] 実施形態において、処理コンポーネント136は、患者102などの患者又は解剖学的模型(例えば、心臓模型)から画像を取得し、TEEプローブ110を制御するための動き制御パラメータを生成し、特定の又は選択された臨床特性を含む目標画像ビューに対する取得された画像及び動き制御パラメータの適格性確認又は有効性確認を行うためのラベル又はスコアを決定し、及び/又はデータベース140を生成するように構成される。データベース140は、取得された画像を動き制御パラメータ及びスコアに関連付けて記憶する。
【0023】
[0051] 実施形態において、処理コンポーネント136は、データベース140に基づいて撮像コンポーネント114を目標撮像平面に対して整列させるためにCNN142を訓練するように構成される。実施形態において、処理コンポーネント136は、臨床処置のために撮像コンポーネント114を患者102などの患者に対して整列させるロボット式システム120のための動き制御コマンドを決定するように、臨床環境においてCNN142を適用するように構成される。例えば、撮像コンポーネント114は、LAAC処置のために患者102のLAAの画像を取得するように整列される。データベース140のためのデータセットを取得し、CNN142を訓練し、CNN142を適用するための機構は、本明細書においてより詳細に説明される。
【0024】
[0052] いくつかの実施形態において、メモリ132は、非一時的コンピュータ可読媒体を含む。メモリ132は、処理コンポーネント136によって実行されたときに、本開示の実施形態と関連するデータ取得、CNN訓練及び/又はCNN適用を参照して本明細書において説明される動作を処理コンポーネント136に実施させる命令を記憶する。命令はコードとも称される。「命令」及び「コード」という用語は、任意のタイプのコンピュータ可読命令文を含むように広範に解釈されるべきである。例えば、「命令」及び「コード」という用語は、1つ又は複数のプログラム、ルーチン、サブルーチン、機能、プロシージャなどを指す。「命令」及び「コード」は単一のコンピュータ可読命令文を含む。
【0025】
[0053] ディスプレイ134は、ユーザインタフェース(UI)144を表示するためのコンピュータスクリーン又は任意の適切なディスプレイを含む。UI144は、例えばノブ117及び118並びにスイッチ119を含むハンドル116のグラフィカル表現又はビューを含む。UI144は、本明細書においてより詳細に説明されるように、ノブ117及び118のダイアルを回す方向及び/又は量、スイッチ119をオン又はオフにする命令、及び/又はTEEプローブ110を回転させる方向及び/又は程度を示す視覚的インジケータを含む。ディスプレイ134はホスト130に一体的なコンポーネントとして図示されているが、いくつかの実施形態において、ディスプレイ134は、ホスト130の外部にあって、通信インタフェース138を介してホスト130と通信してもよい。例えば、ディスプレイ134は、スタンドアローンディスプレイ、拡張現実グラス、又はモバイルフォンを含んでよい。
【0026】
[0054] 通信インタフェース138は、1つ又は複数の送信機、1つ又は複数の受信機、1つ又は複数の送受信機、及び/又は、通信信号を送信及び/又は受信するための回路を含む。通信インタフェース138は、通信リンク150及び152を介して信号を搬送するために適した特定の通信プロトコルを実現するハードウェアコンポーネント及び/又はソフトウェアコンポーネントを含み得る。通信インタフェース138は、通信デバイス又は通信インタフェースモジュールと称され得る。通信インタフェース138は、通信リンク150及び152を介してそれぞれロボット式システム120及び撮像コンポーネント114とインタフェースし、これらと通信するように構成される。例えば、ホスト130は、通信リンク150を介して動き制御コマンドをロボット式システム120に送り、通信リンク152を介して撮像コンポーネント114から取得された画像を受信する。通信リンク150及び152は、無線リンク及び/又は有線リンクを含む。無線リンクの例としては、低電力Bluetooth(登録商標)無線リンク、Institute of Electrical and Electronics Engineers(IEEE)802.11(WiFi)リンク、又は任意の適切な無線リンクなどがある。有線リンクの例としては、ユニバーサルシリアルバス(USB)リンク又は任意の適切な有線リンクなどがある。
【0027】
[0055] いくつかの実施形態において、UI144は、TEEプローブ110を所望の場所に対して整列させるようにハンドル116を動作させるための命令を表示する。例えば、処理コンポーネント136は、命令及び/又は視覚的インジケータのフォーマットの動き制御コマンドをUI144を介してディスプレイ134に出力し、臨床医は、ロボット式システム120を用いる代わりにこの命令に基づいて、TEEプローブ110を患者102に対して手動で整列させる。通信インタフェース138は更に、例えばキーボード、マウス、又はタッチスクリーンを介してユーザ入力を受信するように構成される。UI144は、ユーザ入力に基づいて特定の表示又はビューを更新する。UI144は、本明細書においてより詳細に説明される。
【0028】
[0056] システム100はTEEプローブ110とともに示されているが、システム100は、臨床処置のために任意の適切な撮像コンポーネントを患者に対して自動的に整列させるように構成される。撮像コンポーネントは、内部撮像モダリティを提供し、この場合、撮像コンポーネントは患者の解剖学的構造の画像を取得するために患者の身体内に挿入される。代替的に、撮像コンポーネントは、外部撮像モダリティを提供してもよく、この場合、撮像コンポーネントは患者の解剖学的構造の画像を取得するために患者の身体の外側に置かれる。撮像モダリティとしては、血管内超音波(IVUS)撮像、前方視血管内超音波(FL-IVUS)撮像、血管内光音響(IVPA)撮像、心臓内心エコー検査法(ICE)、光学的撮像、光コヒーレンス断層撮影(OCT)、放射線撮像、X線撮像、血管造影、蛍光透視、コンピュータ断層撮影(CT)、磁気共鳴撮像(MRI)、エラストグラフィなどがある。
【0029】
[0057] いくつかの他の実施形態において、システム100は、圧力センサ、流量センサ、温度センサ、光ファイバ、反射体、鏡、プリズム、切除要素、無線周波数(RF)電極、導体、及び/又は臨床的又は治療的処置を実施するためのこれらの組み合わせなどの任意の適切な感知コンポーネントを含み、処置を受ける患者の解剖学的構造の画像が撮像コンポーネント114によって処置の前、最中、及び/又は後に撮影される。
【0030】
[0058] TEEプローブ110は、様々な自由度において操作される。図2A図2Dは、TEEプローブ110を操作するための様々な機構を示す。図2Aは、本開示の態様による、TEEプローブ110のための構成210を示す概略図である。TEEプローブ110は、矢印212によって示されるように患者の食道内へと手動で前進され得、又は矢印214によって示されるように患者の食道から引き出され得る。TEEプローブ110は、矢印216及び218によってそれぞれ示されるようにTEEプローブ110の長手軸202に対して左方向(例えば、反時計回り方向)に又は右方向(例えば、時計回り方向)に手動で回転され得る。部材112の回転は、γとして示されるパラメータによって表され得る。
【0031】
[0059] 図2Bは、本開示の態様による、TEEプローブ110のための構成220を示す概略図である。TEEプローブ110は、矢印222及び224によって示されるように(例えば、ビーム形成のために)0度から180度まで、例えば、ハンドル116のスイッチ119を制御することによって、電子的に回転され得る。撮像平面の回転は、ωとして示されるパラメータによって表され得る。
【0032】
[0060] 図2Cは、本開示の態様による、TEEプローブ110のための構成230を示す概略図である。TEEプローブ110は、矢印232及び234によって示されるように、例えばハンドル116のノブ118のダイアルを回転させることによって、例えば患者の心臓に対して前-後平面に沿って屈曲され得る。前-後平面に沿った屈曲は、αとして示されるパラメータによって表され得る。
【0033】
[0061] 図2Dは、本開示の態様による、TEEプローブ110のための構成240を示す概略図である。TEEプローブ110は、矢印242及び244によって示されるように、例えばハンドル116のノブ117のダイアルを回転させることによって、例えば患者の心臓に対して左-右平面に沿って屈曲され得る。左-右平面に沿った屈曲は、βとして示されるパラメータによって表され得る。
【0034】
[0062] 図3は、本開示の態様による、TTEプローブ310を含む医療用撮像システム300の概略図である。システム300は、システム100と実質的に同様であるが、システム300は、内部撮像コンポーネント(例えばTEEプローブ110)の代わりに外部撮像コンポーネント(例えば、TTEプローブ310)を目標撮像平面に対して整列させるために使用される。図示されるように、システム300は、ホスト130と、ロボット式システム320と、TTEプローブ310とを含み、これらは互いに通信している。ハイレベルにおいて、TTEプローブ310は、患者102の解剖学的構造の画像を患者102の身体の外部から撮影するように構成され、ホスト130は、TTEプローブ310を所望の場所に再配置するようにロボット式システム320にリンク150を介して命令し得る。システム300は、超音波撮像システムであってよく、プローブ310は超音波プローブであってよい。
【0035】
[0063] TTEプローブ310は、撮像コンポーネント114と実質的に同様の機構によって動作する撮像コンポーネントを含む。例えば、撮像コンポーネントは、外部撮像によって患者102の解剖学的構造(例えば、心臓)の2D画像又は3D画像を撮影するように構成された超音波トランスデューサ要素を含む。同様に、TTEプローブ310は、取得された画像信号をリンク152を介してホスト130に送る。
【0036】
[0064] ロボット式システム320は、TTEプローブ310を保持し、患者102の外部表面上(例えば、心臓を撮像するための胸部エリア周辺)でTTEプローブ310を操作するように構成された複数のジョイント324に結合された複数のリンク322を含む。処理コンポーネント136は、システム100におけるものと実質的に同様の機構を使用してデータベース140及びCNN142を生成するが、本明細書においてより詳細に説明されるように、動き制御コマンドは、TEEプローブ110の回転及び屈曲の代わりに、デカルト座標における速度のフォーマットである。
【0037】
[0065] 概して、システム100、システム300、プローブ110、プローブ310、及び/又は本明細書において説明される他のデバイスは、患者身体102の任意の適切な解剖学的構造及び/又は管腔を検査するために利用され得る。場合によっては、プローブ110は、患者身体102の解剖学的構造及び/又は管腔内に配置され得る。他の場合には、プローブ110は、身体102の内部の解剖学的構造及び/又は管腔を検査するために身体102の外側に配置され得る。解剖学的構造及び/又は管腔は、自然及び人工の両方の、流体で充満された構造又は流体で囲まれた構造を表す。例えば、本開示のプローブは、患者の食道内に配置され得、及び/又は、これを検査するために使用され得る。いくつかの実施形態において、本開示のプローブは、これらに限定するものではないが、肝臓、心臓、腎臓、胆嚢、膵臓、肺などの臓器;管;腸;脳、硬膜嚢、脊髄、末梢神経などの神経系構造;尿路;並びに心臓の血液、心室又は他の部分内の弁、及び/又は身体の他の系などの、任意の数の解剖学的場所及び組織タイプを検査するために使用される。身体102内の解剖学的構造及び/又は管腔は、心臓血管系、末梢血管系、神経血管系、腎血管系などの患者の血管系の動脈又は静脈などの血管、及び/又は身体内の任意の他の適切な管腔である。自然の構造に加えて、本開示のプローブは、これらに限定するものではないが、心臓弁、ステント、シャント、フィルタ及び他のデバイスなどの、人工的な構造を検査するために使用される。
【0038】
[0066] 図4は、本開示の態様による、撮像コンポーネント整列処置を自動化するための手法400を示す概略図である。手法400は、システム100及び300におけるホスト130によって実施される。手法400は、データ取得フェーズ402、CNN訓練フェーズ404、及び臨床操作フェーズ406を含む。データ取得フェーズ402及びCNN訓練フェーズ404はオフラインで実施され、臨床操作フェーズ406は臨床環境において実施される。
【0039】
[0067] データ取得フェーズ402において、データ取得コンポーネント410は、撮像コンポーネント(例えば、TEEプローブ110又はTTEプローブ310)を使用して画像データを取得し、撮像コンポーネントを(例えば、ロボット式システム120又は320を使用して)対象者の身体(例えば、患者102又は解剖学的模型)に対する様々な場所へと操作するための動き制御パラメータを生成し、撮像コンポーネントの場所及び対応する画像を目標画像ビューに関連付けてデータベース140を生成するように構成される。データ取得コンポーネント410は、撮像コンポーネント及び目標ビューの対応する位置の間の関係性に基づいて、取得された画像に自動的に注釈又はラベルを付ける。データ取得コンポーネント410は、繰り返し又は周期的に、データを取得し、データベース140を更新する。データを取得し、データベース140を生成するための機構は、本明細書においてより詳細に説明される。
【0040】
[0068] CNN訓練フェーズ404において、CNN訓練コンポーネント420は、データベース140に基づいてCNN142を訓練するように構成される。CNN142は、予測CNN142aと、微調整CNN142bと、目標CNN142cとを含む。予測CNN142aは、撮像コンポーネントから現在取得された画像を受信し、目標画像ビューを撮影するための所望の場所に撮像コンポーネントが到達する可能性の最も高い動きベクトル(例えば、動き制御パラメータを含む)を推測又は推定するように訓練される。例えば、予測CNN142aは、特定の又は所定の臨床特性(例えば、LAA)を含む目標画像ビューのために訓練される。微調整CNN142bは、一対の画像が同一の品質レベルを有するか否かを検証するように、又はより高い品質レベルを有する画像を一対の画像から選択するように訓練される。目標CNN142cは、目標画像ビュー(例えば、LAA)が撮影されたか否かを判定するように訓練される。いくつかの実施形態において、CNN訓練コンポーネント420は、微調整CNN142b及び/又は目標CNN142cを、追加的な臨床データを使用して訓練する。CNN142を訓練するための機構は、本明細書においてより詳細に説明される。
【0041】
[0069] 臨床操作フェーズ406において、CNN適用コンポーネント430は、目標画像ビューを取得するために撮像コンポーネントを患者の解剖学的構造に再配置又は整列させるための動きベクトルを決定するために訓練済みのCNN142を適用する。CNN適用コンポーネント430は、整列のために閉ループ制御アルゴリズムを用いる。例えば、CNN適用コンポーネント430は、撮像コンポーネントを方向付けるために予測CNN142aを適用し、撮像コンポーネントが所望の場所にあるか否かをチェックするために目標CNN142cを適用する。CNN適用コンポーネント430は、目標CNN142cが目標画像ビューを検知するまで予測CNN142a及び目標CNN142cを繰り返し適用する。続いて、CNN適用コンポーネント430は、目標画像ビューを撮影するための最適な場所に撮像コンポーネントを方向付けるために微調整CNN142bを適用する。CNN適用コンポーネント430は、整列プロセスにおいて撮像コンポーネントを再配置又は整列させるようにロボット式システムに命令する。代替的に、CNN適用コンポーネント430は、例えばUI144における表示のために、運動ガイダンスコンポーネント432に動きベクトルを提供する。CNN142を適用するための機構は、本明細書においてより詳細に説明される。
【0042】
[0070] 図5は、本開示の態様による、大規模な画像データセットを取得するための手法500を示す概略図である。手法500は、システム100及び300並びにデータ取得コンポーネント410によって実施される。手法500は、データ取得フェーズ402における自動的なデータ取得プロセスのより詳細なビューを提供する。手法500は、運動生成コンポーネント510と、ロボット式システム520と、適格性確認コンポーネント530と、データ関連付けコンポーネント540と、データベース生成コンポーネント550と、データベース記憶コンポーネント560と、撮像デバイス570とを含む。実施形態において、撮像デバイス570はTEEプローブ110に対応し、ロボット式システム520はロボット式システム120に対応する。別の実施形態において、撮像デバイス570はTTEプローブ310に対応し、ロボット式システム520はロボット式システム330に対応する。
【0043】
[0071] 運動生成コンポーネント510は、撮像平面位置のセット(例えば、2D撮像のため)を生成し、撮像平面位置を動き制御設定へとエンコードするように構成される。動き制御設定は、撮像デバイス570を再配置するために使用される。動き制御設定は、mとして示される動きベクトルによって表される。動き制御設定は、使用中の撮像コンポーネントタイプに応じて異なるパラメータを含む。例えば、撮像デバイス570がTEEプローブ110であるとき、図2A図2B図2C、及び図2Dに関してそれぞれ図示及び説明されたように、動き制御設定は、パラメータγ、ω、α、及びβを含む。代替的に、撮像デバイス570がTTEプローブ310であるとき、動き制御設定は、線速度パラメータ及び角速度パラメータによって表される。いくつかの実施形態において、運動生成コンポーネント510は、動き制御設定のためのパラメータを生成するために確率関数を用いる。運動生成コンポーネント510は、動き制御設定をロボット式システム520及びデータ関連付けコンポーネント540に提供する。
【0044】
[0072] いくつかの実施形態において、動き制御設定は、撮像デバイス570の物理的な場所を変更することに加えて、ボリュメトリック超音波画像内で撮像平面を変化させるように撮像デバイス570を動作せるための制御を含み得る。例えば、撮像平面は、ボリュメトリック撮像中に仰角方向又はボリュメトリック領域の軸に対する任意の適切な角度に傾けられる。
【0045】
[0073] 概して、動き制御設定は、ユーザ又はロボットによって提供されたデバイスの特定の位置又は特定の動きに関する任意の測定可能なデータを含み得る。様々な動き制御設定が本出願全体を通じて説明され、本明細書における方法/システムは、これらの動き制御設定のうちの任意の1つ又は組み合わせを含み得る。場合によっては、動き制御設定は、1つ又は複数のパラメータを含む。パラメータは、方向ベクトル又は速度ベクトル、及び/又は撮像平面位置を含む。
【0046】
[0074] ロボット式システム520は、動き制御設定に基づいて、撮像デバイス570を再配置する。撮像デバイス570は、対象者の身体580(例えば、心臓模型)の画像を撮影し、Uとして示される画像を適格性確認コンポーネント530及びデータ関連付けコンポーネント540に提供する。
【0047】
[0075] 適格性確認コンポーネント530は、取得された画像が、特定の臨床処置(例えば、LAAC処置)のための意味を持つ特定の臨床特性(例えば、LAA)を含むか否かを判定する。例として、手法500は、特定の臨床特性を含む、Utargetとして示される目標画像ビューを撮影するためのデータベース140を生成するように構成される。適格性確認コンポーネント530は、lとして示されるスコア又はラベルを出力する。例えば、選択された動き制御設定が、取得された画像が目標画像ビューの撮影に成功した場所に撮像デバイス570を配置したとき、適格性確認コンポーネント530はスコアlの値として1を出力する。これとは逆に、取得された画像が目標画像ビューの撮影に失敗したとき、適格性確認コンポーネント530はスコアlの値として0を出力する。適格性確認コンポーネント530は、スコアlをデータ関連付けコンポーネント540に提供する。
【0048】
[0076] 実施形態において、データ関連付けコンポーネント540は、qとして示される現在位置において撮像デバイス570によって撮影された、Uとして示される現在の画像を受信する。ロボット式システム520は、動き制御ベクトルmに基づいて、撮像デバイス570を、qendとして示される次の位置に再配置する。これは以下のように表される。
=qend-q (1)
適格性確認コンポーネント530は、撮像デバイス570が位置qendに再配置されたときに撮像デバイス570によって撮影された対象者の身体580の次の画像を受信し、この画像はUt+1として示される。適格性確認コンポーネント530は、画像Ut+1が目標画像ビューUtargetを含むか否かに基づいて、画像Ut+1を生成する動きコマンドのためのスコアlを決定する。代替的に、対象者の身体580が模型であるときは、目標画像ビューを撮影するための目標位置は既知である。故に、適格性確認コンポーネント530は、位置qendを目標位置と比較することによってスコアlを決定する。
【0049】
[0077] データ関連付けコンポーネント540は、現在の画像Uを動き制御ベクトルm及びスコアlに関連付けて、dとして示されるデータタプルを形成する。これは以下のように表される。
=(U,m,l) (2)
手法500は、目標画像ビューに到達するための各試行又は試みにおいてKステップのシーケンスを行い、ここでKは正の整数である。各試行又は試みは、Sとして示されるシーケンスによって表される。これは以下のように表される。
={d,d,...,d} (3)
ここで、dは、シーケンスSにおける特定のステップtにおけるデータタプルを表す。データ関連付けコンポーネント540は、シーケンスSをデータベース生成コンポーネント550に提供する。
【0050】
[0078] シーケンスSは、様々な条件によって終了する。例えば、シーケンスSは、画像Ut+1と目標画像ビューUtargetとの間の類似性測度が大きいときに終了する。2つの単一モード画像の間の類似性測度を決定するために、様々な機構が使用される。例えば、類似性測度を決定するために、正規化された相互相関、差分二乗和(SSD)、テンプレートマッチング、及び/又はシャム畳み込みニューラルネットワークが使用される。代替的に、シーケンスSは、ステップdのための位置qendが既知の目標場所(例えば、模型に関して登録された目標座標)に対応したときに終了する。シーケンスSは、試行又はステップの回数(例えば、K)が、目標画像ビューに到達していないにもかかわらず閾値を超えたとき、又は全ての動き制御パラメータを使い果たした後、例えば、特定の動きについてハードウェアリミットに、又はソフトウェアリミットに達したときにも終了する。ハードウェアリミットの例は、TEEプローブ110の屈曲及び回転それぞれのための掃引α、β、又はγである。ソフトウェアリミットの例は、0度から180度までの全ての角度を通じて撮像平面を変化させるための掃引ωである。場合によっては、ソフトウェアリミットは、各自由度α、β、γ、又はωについてロボット式システム120によって任意的に定められる。
【0051】
[0079] データベース生成コンポーネント550は、N回の試みから取得されたシーケンスSから、Dとして示される関連データセットを形成することによってデータベース140を生成する。これは以下のように表される。
D={S,S,...,S} (4)
ここで、Nは正の整数である。
【0052】
[0080] データベース記憶コンポーネント560は、データベース140又はデータセットDをメモリ132などのメモリに記憶する。いくつかの実施形態において、手法500は、模型を使用して実施され、次いで、臨床環境を使用して繰り返される(例えば、患者102の画像を撮影する)。このような実施形態において、撮像デバイス570の再配置は、ユーザによって手動で、又はロボット式システム520によって自動的に実施される。撮像デバイス570の再配置が手動で実施されるとき、運動は運動感知コンポーネントによって感知され、運動感知コンポーネントは、感知された運動に基づいて動き制御設定を記録する。加えて、画像/位置適格性確認が、適格性確認コンポーネント530によって自動的に、又はユーザによって手動で実施される。場合によっては、UI144は、ユーザが取得された画像又は撮像平面位置の適格性確認を行うための、又はシーケンスSにおける最終ステップを示すための様々な設定を含む。
【0053】
[0081] 実施形態において、ゲイン及び深さなどの超音波撮像パラメータは取得のために調節される。実施形態において、臨床医又はユーザは、特定の臨床処置のために、臨床コミュニティによって推薦された臨床的に関連するビューのセットから目標画像ビューUtargetを選択する。実施形態において、臨床医は、画像ボリューム全体にわたる広範な検索によって目標画像ビューUtargetの場所を手動で特定する。別の実施形態において、臨床医は、取得のための異なる撮像パラメータ又は位置を有するいくつかの目標画像ビューを取得する。
【0054】
[0082] 実施形態において、手法500が、撮像ボリュームの一部分について画像データセットを取得するために十分な数の動き制御設定を生成した後、臨床医は、撮像デバイス570を異なる場所に再配置し、撮像ボリュームの異なる部分を取得するために手法500を繰り返す。実施形態において、取得される撮像データセットの多様性を増加させるために、手法500は、いくつかの他の対象者の身体580(例えば、複数の心臓模型)を使用して繰り返される。実施形態において、撮像データセットの多様性を増加させるために、手法500は、いくつかの撮像デバイス570(例えば、複数のTEEプローブ110又は複数のTTEプローブ310)を使用して繰り返される。撮像平面位置又は動き制御設定の数、及び繰り返しの回数は、臨床医によって任意的に選択される。深層学習ニューラルネットワーク訓練をサポートするために、撮像データセットのサイズは比較的大規模である必要がある。
【0055】
[0083] 手法500は特定の目標ビューのためのデータベース140を生成するためのものとして示されているが、手法500は、異なる目標画像ビューのために繰り返されてもよい。手法500は、異なる目標画像ビューのデータセットを同一のデータベース又は異なるデータベースに記憶する。
【0056】
[0084] 図6は、本開示の態様による、TEEプローブを再配置するためのシナリオ600を示す概略図である。シナリオ600は、撮像デバイス570がTEEプローブ110に対応するときに撮像デバイス570を再配置するステップに対応する。図示されるように、TEEプローブ110は、部材112及び撮像コンポーネント114を屈曲する又は部材112及び撮像コンポーネント114の配置を調節する調節可能な部材610を含む。撮像コンポーネント114は、一連の位置に沿って、例えば、現在位置qから次の位置qt+1に移動され、終了位置qendにおいて移動を終了する。TEEプローブ110が位置qt+1にあるとき、撮像コンポーネント114は画像620(例えば、Ut+1)を撮影する。動き制御ベクトルmは以下のように表され得る。
=qt+1-q=(α,β,γ,ω) (5)
ここで、Tは転置演算子である。
【0057】
[0085] 図7は、本開示の態様による、TTEプローブを再配置するためのシナリオ700を示す概略図である。シナリオ700は、撮像デバイス570がTTEプローブ310に対応するときに撮像デバイス570を再配置するステップに対応する。図示されるように、TTEプローブ310は、一連の位置に沿って、例えば、pによって表される現在位置からpt+1によって表される次の位置に移動され、pendによって表される終了位置において移動を終了する。ここで、p、pt+1、及びpendは4-by-4変換マトリクス(例えば、並進及び回転を含む)である。故に、動き制御ベクトルmは、3D並進ベクトル(例えば、線速度)及び現在位置から終了位置への各軸の(例えば、x-y-z空間における)周りの向きにおける変化(例えば、角速度)によって表され得る。TTEプローブ310が位置pt+1にあるとき、TTEプローブ310は、患者102の画像710(例えば、Ut+1)を撮影する。動き制御ベクトルmは以下のように表され得る。
=pt+1-p=(νxt,νyt,νzt,ωxt,ωyt,ωzt(6)
ここで、νxt、νyt、及びνztはそれぞれ、x、y、及びz軸に沿った線速度を表し、ωxt、ωyt、及びωztはそれぞれ、x、y、及びz軸に対する角速度を表す。TTEプローブ310を使用する手法500を適用するとき、ユーザは、TTEプローブ310が再配置される位置(例えば、患者の心臓を撮像するときの患者の胸部エリア周辺の境界)を限定する境界条件又は終了条件を任意的に決定する。
【0058】
[0086] 図8A図8Cは、手法500において使用される画像に対応する様々な例示的な画像又は画像ビューを示す。図8Aは、本開示の態様による、LAA812の目標画像ビュー810の例を示す。例えば、目標画像ビュー810はUtargetに対応し、LAA812は所望の臨床特性に対応する。図8Bは、本開示の態様による、患者の心臓822内のLAAを撮影するための撮像平面820の位置の例を示す。例えば、手法500は、撮像平面820において画像を撮影するように撮像デバイス570を再配置するために使用される。図8Cは、本開示の態様による、撮像平面820における撮像デバイス570又はTEEプローブ110などの撮像コンポーネントによって撮影されたLAA832の目標画像830の例を示す。例えば、目標画像830はUtargetに対応し、LAA832は所望の臨床特性に対応する。
【0059】
[0087] 図9図11は、CNN142の内部構成を示す。図9は、本開示の態様による、予測CNN142aのための構成900を示す概略図である。予測CNN142aは、入力画像902が与えられたときに撮像コンポーネント(例えば、TEEプローブ110、TTEプローブ310、及び撮像デバイス570)の再配置のために使用される動き制御設定の候補が、特定の目標ビュー(例えば、Utargetに対応する目標画像830)のための最適な撮像場所に導くか否かを予測するために使用される。例えば、予測CNN142aは、患者の身体(例えば、患者102)に対して現在位置(例えば、qに対応する)に位置する撮像コンポーネントによって撮影された現在の画像902(例えば、Uに対応する)を受信する。予測CNN142aは、動き制御設定候補904(例えば、mに対応する)のセットからの動き制御設定が現在の画像に基づいて撮像コンポーネントを目標画像ビューに導き得るか否かを判定する。いくつかの実施形態において、動き制御設定候補904のセットは、ボリュメトリック超音波画像内で撮像平面を変化させるための制御を含み得る。予測CNN142aは、動き制御設定候補の各々について目標画像ビューに到達する可能性908(例えば、出力908)を計算し、目標画像ビューに到達する可能性の最も高い動き制御設定候補を選択する。予測CNN142aは、畳み込みレイヤ910及びプーリングレイヤ912の第1のセットと、空間タイリングレイヤ920と、加算コンポーネント930と、畳み込みレイヤ940及びプーリングレイヤ942の第2のセットとを含む。
【0060】
[0088] 予測CNN142aは、畳み込みレイヤ910及びプーリングレイヤ912の第1のセットを現在の画像902に適用する。各畳み込みレイヤ910は、画像902から画像特徴を抽出するように構成されたフィルタ914のセットを含む。各プーリングレイヤ912は、抽出された画像特徴の次元の数を減少させるフィルタ916のセットを含む。
【0061】
[0089] 予測CNN142aは、空間タイリングレイヤ920を各動き制御設定候補904に適用する。空間タイリングレイヤ920はフィルタ922のセットを含む。空間タイリングレイヤ920は、動き制御設定候補904を第1のセットの最後のプーリングレイヤ912(例えば、poolNとして図示されているもの)の出力空間寸法に変換又はマッピングする。加算コンポーネント930は、第1のセットの最後のプーリングレイヤ912の出力と空間タイリングレイヤ920の出力との間の和906(例えば、点ごとの和)を計算する。
【0062】
[0090] 予測CNN142aは、インタリーブした畳み込みレイヤ940及びプーリングレイヤ942の第2のセットを和906に適用する。畳み込みレイヤ940及びプーリングレイヤ942はそれぞれ、畳み込みレイヤ910及びプーリングレイヤ912と実質的に同様の構造を有する。例えば、各畳み込みレイヤ940はフィルタ944のセットを含み、各プーリングレイヤ942はフィルタ916のセットを含む。予測CNN142aは、各動き制御設定候補904について目標画像ビューに到達する可能性を表す出力908を生む。故に、可能性の最も高い動き制御設定が、動き制御設定候補904から選択される。フィルタ914、916、922、944、及び946は任意の適切な順序を有してよい。フィルタ914、916、922、944、及び946のための係数は、本明細書においてより詳細に説明されるように、学習又は訓練される。
【0063】
[0091] 図10は、本開示の態様による、微調整CNN142bのための構成1000を示す概略図である。微調整CNN142bは、より高い品質を有する画像を一対の入力画像1002及び1004から選択するために使用される。例えば、本明細書においてより詳細に説明されるように、微調整CNN142bは、予測CNN142aが撮像コンポーネント(例えば、TEEプローブ110、TTEプローブ310、及び撮像デバイス570)を所望の場所に対して方向付けた後に、撮像コンポーネントの位置を改善するために適用される。微調整CNN142bは、畳み込みレイヤ1010及びプーリングレイヤ1012の第1のセットと、畳み込みレイヤ1020及びプーリングレイヤ1022の第2のセットと、選択コンポーネント1030とを含む。
【0064】
[0092] 微調整CNN142bは、インタリーブした畳み込みレイヤ1010及びプーリングレイヤ1012の第1のセットを一方の入力画像1002に適用し、インタリーブした畳み込みレイヤ1020及びプーリングレイヤ1022の第2のセットを他の入力画像1004に適用する。各畳み込みレイヤ1010はフィルタ1014のセットを含み、各プーリングレイヤ1012はフィルタ1016のセットを含む。同様に、各畳み込みレイヤ1020はフィルタ1024のセットを含み、各プーリングレイヤ1022はフィルタ1026のセットを含む。選択コンポーネント1030は、より高い品質を有する画像1032を一対の画像1002及び1004から選択するように構成される。フィルタ1014、1016、1024、1026のための係数は、本明細書においてより詳細に説明されるように、学習又は訓練される。
【0065】
[0093] 図11は、本開示の態様による、目標CNN142cのための構成1100を示す概略図である。目標CNN142cは、目標画像ビューに対する入力画像1102の適格性確認を行うために使用される。例えば、目標CNN142cは、入力画像1102が目標画像ビュー(例えば、Utargetに対応する目標画像ビュー810)又は所定の若しくは選択された臨床特性(例えば、LAA812)を含むか否かを判定する。実施形態において、目標CNN142cは、肺、肝臓、又は心臓などの特定の解剖学的カテゴリを認識するように訓練される。目標CNN142cは、畳み込みレイヤ1110及びプーリングレイヤ1112のセットと、領域提案ネットワーク1120とを含む。目標CNN142cは、インタリーブした畳み込みレイヤ1110及びプーリングレイヤ1112のセットを入力画像1102に適用する。各畳み込みレイヤ1110はフィルタ1114のセットを含み、各プーリングレイヤ1112はフィルタ1116のセットを含む。畳み込みレイヤ1110及びプーリングレイヤ1112のセットは特徴マップ1104を出力する。
【0066】
[0094] 領域提案ネットワーク1120は特徴マップ1104に適用される。領域提案ネットワーク1120はCNNとして構成される。例えば、領域提案ネットワーク1120は、畳み込みレイヤ及びプーリングレイヤのセットを含み、その各々はフィルタのセットを含む。領域提案ネットワーク1120は、複数の解剖学的カテゴリ又は撮像カテゴリ(例えば、心臓、肺、肝臓、Bライン撮像)に基づいて特徴マップ1104にスコアを付ける。こうして、領域提案ネットワーク1120は、最も高いスコアに基づいて、入力画像1102をカテゴリのうちの1つに分類する。目標CNN142cは、特定のカテゴリ(例えば、心臓の画像ビュー)を検知するように訓練され、目標ビュー又は特定のカテゴリが検知されたか否かを示す出力1106を生む。例えば、入力画像1102が目標画像ビューを含むとき、出力1106は値として1を含む。これとは逆に、入力画像1102が目標画像ビューを含まないとき、出力1106は値として0を含む。出力1106は、ラベル又はスコアと称される。フィルタ1114及び1116並びに領域提案ネットワーク1120におけるフィルタのための係数は、本明細書においてより詳細に説明されるように、学習又は訓練される。
【0067】
[0095] 図12図14は、CNN142を訓練するための機構を示す。図12は、本開示の態様による、予測CNN142aを訓練するための手法1200を示す概略図である。手法1200は、システム100又は300によって実施される。手法1200は、CNN訓練コンポーネント420によって実施される動作のより詳細なビューを提供する。手法1200は、シミュレートされたデータ(例えば、模型から撮影された画像)及び/又は臨床データ(例えば、患者102から撮影された画像)を使用してオフラインで実施される。手法1200は、特定の目標画像ビュー(例えば、目標画像ビュー810)に到達するように撮像コンポーネント(例えば、TEEプローブ110、TTEプローブ310、又は撮像デバイス570)を再配置するための運動を予測するように予測CNN142aを訓練するために使用される。目標画像ビューは、臨床処置(例えば、LAAC処置)に関連する特定の臨床特性(例えば、LAA812)を含む。手法1200は、周期的に更新される関連データセット(例えば、データベース140)に基づいて予測CNN142aを少しずつ訓練する。
【0068】
[0096] ステップ1210において、対象者の身体(例えば、解剖学的模型)の画像が撮像コンポーネントを使用して取得される。撮像コンポーネントの配置は、例えば、図5に関して上述の手法500において図示されたものと同様の機構を使用して、モータコマンド、動き制御設定、又は動きベクトルのセットに基づいて、ロボット式システム(例えば、ロボット式システム120、320、又は520)によって制御される。
【0069】
[0097] ステップ1212において、目標CNN142cが取得された画像に適用される。目標CNN142cは、取得された各画像について、目標画像ビューに基づいてスコア又はラベルを決定する。例えば、取得された画像において目標CNN142cが目標画像ビュー(例えば、所望の臨床特性)を検知したとき、目標CNN142cは値として1を出力する。これとは逆に、取得された画像において目標CNN142cが目標画像ビューを検知することに失敗したとき、目標CNN142cは値として0を出力する。ステップ1212は、適格性確認コンポーネント530の動作に対応する。
【0070】
[0098] ステップ1214において、取得された画像は、関連データセットを生むために、対応するモータコマンド及びラベルに関連付けられる。例えば、各関連データセットは、上記の式(2)において示されたデータタプルdに対応する。ステップ1216において、データメモリは関連データセットを用いて更新される。例えば、データメモリは、メモリ132に記憶されたデータベース140に対応する。1210、1212、1214、及び1216のステップは周期的に繰り返される。
【0071】
[0099] ステップ1218において、予測CNN142aは、関連データセットのバッチ又はサブセットを受信する。サブセットは、データメモリから無作為に選択される。実施形態において、予測CNN142aにおけるフィルタ914、916、922、944、及び946のための係数は、任意の値で初期化される。予測CNN142aは、例えば前方伝播を使用して、サブセットにおける各関連データセットに適用される。フィルタ914、916、922、944、及び/又は946のための係数は、出力誤差(例えば、予測CNN142aの出力908と対応する関連データセットのためのラベルとの間の出力誤差)を最小化するために、例えば後方伝播を使用して、調節される。
【0072】
[00100] ステップ1220において、訓練を停止するか又は更なる関連データセットによって訓練を続けるかが判定される。訓練を続けると判定されたとき、矢印1222によって示されるように、関連データセットの次のサブセット又はバッチがデータメモリから取得(例えば、無作為に選択)され、予測CNN142aの訓練が関連データセットの次のサブセットのために繰り返される。
【0073】
[00101] 訓練を停止すると判定されたとき、ステップ1224において、予測CNN142aを更に訓練するために臨床データ(例えば、臨床環境において撮影された患者の画像)が取得される。ステップ1226において、臨床医は、臨床画像に目標画像ビューが含まれているか否かを示すラベルによって各臨床画像に注釈を付ける。矢印1228によって示されるように、注釈付き臨床画像は、予測CNN142aを更に訓練又は微調整するため、例えば、フィルタ914、916、922、944、及び/又は946のための係数を更に調節するために使用される。
【0074】
[00102] 図13は、本開示の態様による、微調整CNN142bを訓練するための手法1300を示す概略図である。手法1300は、システム100又は300によって実施される。手法1300は、CNN訓練コンポーネント420によって実施される動作のより詳細なビューを提供する。手法1300は、模型及び/又は臨床データから取得された画像を使用してオフラインで実施される。例えば、ステップ1310において、目標画像のセットが取得される。目標画像は特定の目標画像ビュー(例えば、目標画像ビュー810)を含む。
【0075】
[00103] ステップ1312において、目標画像のセットから画像対が無作為に選択され、より高い画像品質を有する画像が各対から選択される。
【0076】
[00104] ステップ1314において、微調整CNN142bは、画像対のサブセット及び対応する選択(例えば、画像対からより高い品質を有する画像を示す選択)を受信する。実施形態において、微調整CNN142bにおけるフィルタ1014、1016、1024、及び1026のための係数は、任意の値で初期化される。微調整CNN142bが各画像対に適用され、対応する選択が、例えば前方伝播を使用して行われる。フィルタ1014、1016、1024、及び/又は1026のための係数は、出力誤差(例えば、微調整CNN142bの出力画像1032と選択との間の出力誤差)を最小化するために、例えば後方伝播を使用して、調節される。微調整CNN142bの訓練は、画像対の次のサブセット及び対応する選択のために繰り返される。
【0077】
[00105] 図14は、本開示の態様による、目標CNN142cを訓練するための手法1400を示す概略図である。手法1400は、システム100又は300によって実施される。手法1400は、CNN訓練コンポーネント420によって実施される動作のより詳細なビューを提供する。手法1400は、模型及び/又は臨床データから取得された画像を使用してオフラインで実施される。例えば、ステップ1410において、ラベル付きデータセットが取得される。ラベル付きデータセットは、カテゴリ(例えば、肺、心臓、肝臓、Bライン及びLAA)に分類された画像を含み、画像には、分類区分に基づいてラベルが付けられる。ステップ1412において、取得されたラベル付き画像、例えば、模型及びロボット式システム(例えば、ロボット式システム120又は320)を使用して取得された又はデータベース140から取得されたラベル付き画像が、取得される。
【0078】
[00106] ステップ1414において、目標CNN142cは、ラベル付きデータセットのサブセット及び取得されたラベル付き画像のサブセットを受信する。実施形態において、目標CNN142cにおけるフィルタ1114及び1116のための係数は、任意の値で初期化される。目標CNN142cは、例えば前方伝播を使用して、ラベル付きデータセットのサブセット及び取得されたラベル付き画像のサブセットに適用される。フィルタ1114及び/又は1116のための係数は、出力誤差(例えば、目標CNN142cの出力1106と分類又はラベルとの間の出力誤差)を最小化するために、例えば後方伝播を使用して、調節される。目標CNN142cの訓練は、ラベル付きデータセットの次のサブセット及び取得されたラベル付き画像のサブセットのために繰り返される。
【0079】
[00107] 図15は、本開示の態様による、撮像コンポーネントを所望の場所に対して整列させるための手法1500を示す概略図である。手法1500は、システム100又は300によって実施される。手法1500は、CNN適用コンポーネント430によって実施される動作のより詳細なビューを提供する。手法1500は、臨床環境において、臨床処置(例えば、LAAC処置)の前に、患者の解剖学的構造(例えば、患者102の心臓)の画像を取得するために使用される。臨床医は、目標画像ビューUtarget(例えば、目標画像830)を選択する。臨床医は、撮像デバイス1504(例えば、TEEプローブ110、TTEプローブ310、又は撮像デバイス570)を患者の関心対象解剖学的構造の近くの初期位置qに配置する。
【0080】
[00108] ステップ1510において、撮像デバイス1504によって、患者の解剖学的構造を表す画像Uが取得される。ステップ1512において、動きベクトルMのセットが、例えば、処理コンポーネント136によって、臨床医によって任意的に選ばれた動きの一定の範囲内で生成される。動きベクトルMのセットは、以下のように表される。
M={mx_1,mx_2,...,mx_n} (7)
ここで、mx_1からmx_nは動きベクトルであり、これらは式(5)又は(6)において上述されたmと同様であり、撮像デバイス1504に依存する。例えば、撮像デバイス1504がTEEプローブ110と同様のTEEプローブであるとき、動きベクトルmx_1からmx_nは、上記の式(5)において示されるように、パラメータα、β、γ、及びωを含む。代替的に、撮像デバイス1504がTTEプローブ310と同様のTTEプローブであるとき、動きベクトルmx_1からmx_nは、上記の式(6)において示されるように、パラメータνxt、νyt、νzt、ωxt、ωyt、及びωztを含む。いくつかの他の場合には、動きベクトルのセットは、ボリュメトリック画像内で撮像平面を変化させるパラメータを含む。
【0081】
[00109] ステップ1514において、予測CNN142aは、画像Uと、動きベクトルMのセットとを受信する。予測CNN142aは、目標撮像ビューUtargetに到達する可能性の最も高い動きベクトルmx_kをセットMから選択又は推測する。図15は、予測CNN142aが1つの動きベクトルmx_kを選択することを示しているが、いくつかの実施形態において、予測CNN142aは、目標撮像ビューUtargetに到達する可能性の最も高い動きベクトルの組み合わせ(例えば、{mx_k1,mx_k2,mx_k3})をセットMから選択してよい。
【0082】
[00110] ステップ1516において、ロボット式システム1502(例えば、ロボット式システム120、320、又は520)は、決定された動きベクトルmx_kを受信する。ロボット式システム1502は、動きベクトルmx_kに基づいて、撮像デバイス1504を再配置する。ロボット式システム1502は、撮像デバイス1504の配置を制御するために、比例-積分-微分(PID)制御法則などの制御法則を適用する。例えば、ロボット式システム1502は、動きベクトルmx_kに基づいて、撮像デバイス1504を次の位置qt+1に再配置する。ステップ1518において、撮像デバイス1504は、撮像デバイス1504が位置qt+1にあるときに、患者の解剖学的構造の次の画像Ut+1を撮影する。
【0083】
[00111] ステップ1520において、目標CNN142cは画像Ut+1を受信する。目標CNN142cは画像Ut+1に適用される。ステップ1522において、目標CNN142cが画像Ut+1において目標画像ビューUtargetを検知したか否かが判定される。目標CNN142cが画像Ut+1において目標画像ビューを検知することに失敗したとき、ステップ1510から1522が繰り返される。
【0084】
[00112] 目標CNN142cが画像Ut+1において目標画像ビューUtargetを検知したとき、手法1500はステップ1524に進む。ステップ1524において、動きパラメータのうちの1つ又は複数を小量だけ修正することによって動きベクトルmx_kが修正され、mx_k’として示される修正済み動きベクトルを生む。手法1500は、動きベクトルmx_k’のためにステップ1516及び1518を繰り返す。例えば、ロボット式システム1502は、動きベクトルmx_k’に基づいて撮像デバイス1504を位置qt+nに再配置し、撮像デバイス1504は、撮像デバイス1504が位置qt+nにあるときに患者の解剖学的構造の画像Ut+nを撮影する。
【0085】
[00113] ステップ1526において、微調整CNN142bは、画像Ut+1及びUt+1’について対ごとの比較を実施し、より高い画像品質を有する画像を選択する。いくつかの実施形態において、1524及び1526の改善ステップが繰り返される。例えば、複数の修正済み動きベクトルが生成され、最も高い品質を有する画像に導く動きベクトルを選択するために微調整CNN142bが適用される。
【0086】
[00114] 図16は、本開示の態様による、撮像コンポーネントを所望の場所に対して整列させるガイダンスを提供するための手法1600を示す概略図である。手法1600は、システム100又は300によって実施される。手法1600は、手法1500におけるものと実質的に同様の機構を用いる。例えば、手法1600は、臨床環境において、臨床処置(例えば、LAAC処置)の前に、患者の解剖学的構造(例えば、患者102の心臓)の画像を取得するために使用される。臨床医は、目標画像ビューUtarget(例えば、目標画像ビュー810)を選択する。臨床医は、撮像デバイス1604(例えば、TEEプローブ110、TTEプローブ310、又は撮像デバイス570若しくは1504)を患者の関心対象解剖学的構造の近傍の位置qに配置する。手法1600は、手法1500において説明されたように、予測CNN142a、微調整CNN142b、及び/又は目標CNN142cを適用する。しかしながら、手法1600は、ロボット式システム120を使用して撮像デバイス1604を自動的に整列させる代わりに、手動整列のための命令を臨床医に提供する。
【0087】
[00115] ステップ1610において、撮像デバイス1604によって、患者の解剖学的構造を表す画像Uが取得される。ステップ1612において、動きベクトルMのセットが、例えば、処理コンポーネント136によって、臨床医によって任意的に選ばれた動きの一定の範囲内で生成される。動きベクトルMのセットは、上記の式(7)において示されたように表される。
【0088】
[00116] ステップ1614において、予測CNN142aは、画像Uと、動きベクトルMのセットとを受信する。予測CNN142aは、目標撮像ビューUtargetに到達する可能性の最も高い動きベクトルmx_kをセットMから選択又は推測する。
【0089】
[00117] ステップ1616、ディスプレイ1602(例えば、ディスプレイ134)は、決定された動きベクトルmx_kを受信し、撮像デバイス1604を操縦するように臨床医に命令する命令を表示する。本明細書において以下により詳細に説明されるように、命令は、(例えば、UI144における)撮像デバイス1604の運動又は制御のグラフィカル表現のフォーマットであってよい。
【0090】
[00118] ステップ1618において、臨床医は、ディスプレイ1602に表示された命令に基づいて、撮像デバイス1604を次の位置qt+1に再配置する。
【0091】
[00119] ステップ1620において、撮像デバイス1604は、撮像デバイス1604が位置qt+1にあるときに、患者の解剖学的構造の次の画像Ut+1を撮影する。
【0092】
[00120] ステップ1622において、目標CNN142cが画像Ut+1に適用される。
【0093】
[00121] ステップ1624において、目標CNN142cが画像Ut+1において目標画像ビューUtargetを検知したか否かが判定される。目標CNN142cが画像Ut+1において目標画像ビューを検知することに失敗したとき、ステップ1610から1624が繰り返される。
【0094】
[00122] 目標CNN142cが画像Ut+1において目標画像ビューUtargetを検知したとき、手法1600はステップ1626に進む。ステップ1626において、臨床医は、最適な目標ビューを取得するために撮像デバイス1604の位置を改善する。
【0095】
[00123] 図17A図17Cは、最適な目標ビューを取得するために撮像コンポーネント(例えば、TEEプローブ110、TTEプローブ310、撮像デバイス570、1504、及び1604)を所望の場所に対して整列させるように臨床医をガイドするための様々な表示ビューを示す。図17Aは、本開示の態様による、撮像コンポーネント整列ガイダンス表示ビュー1710を示す概略図である。ビュー1710は、システム200若しくは300におけるディスプレイ134又は手法1600におけるディスプレイ1602上での表示ビューに対応する。図17Bは、本開示の態様による、撮像コンポーネント整列ガイダンス表示ビュー1720を示す概略図である。図17Cは、本開示の態様による、撮像コンポーネント整列ガイダンス表示ビュー1730を示す概略図である。図17A図17Cは、UI144がTEEプローブ110を操作するための運動のビューを表示することを示しているが、代替的に、UI144は、TTEプローブ(例えば、TTEプローブ310)又は異なる撮像モダリティの別の撮像デバイスを操作するための運動のビューを表示するように構成されてよい。
【0096】
[00124] ビュー1710において、UI144は、TEEプローブ110のハンドル116の前方ビューのグラフィカル表現、及びTEEプローブを所望の場所に方向付け又は整列させるために必要とされる運動を表示する。ビュー1720において、UI144は、ハンドル116の側方ビューのグラフィカル表現、及びTEEプローブを所望の場所に方向付け又は整列させるために必要とされる運動を表示する。ビュー1730において、UI144は、ハンドル116の後方ビューのグラフィカル表現、及びTEEプローブを所望の場所に方向付け又は整列させるために必要とされる運動を表示する。UI144は、ユーザが異なるビュー1710、1720、1730の間で選択することを可能とする選択オプション1712を提供する。
【0097】
[00125] UI144は、TEEプローブ110を、例えば、図2Dに図示されるように患者の心臓に対して左-右平面に沿って屈曲させるためにノブ117のダイアルを回す方向を(矢印1714によって示されるように)示し得る。いくつかの実施形態において、UI144は、式(5)において示された対応する動きベクトルのパラメータβに基づいて必要とされる運動の量も示し得る。
【0098】
[00126] UI144は、TEEプローブ110を、図2Cに図示されるように患者の心臓に対して前-後に沿って屈曲させるためにノブ118のダイアルを回す方向を(矢印1716によって示されるように)示し得る。いくつかの実施形態において、UI144は、式(5)において示された対応する動きベクトルのパラメータαに基づいて必要とされる運動の量も示し得る。
【0099】
[00127] UI144は更に、TEEプローブ110を、例えば、図2Aに図示されるようにTEEプローブ110の長手軸202に対して回転させる方向を(矢印1718によって示されるように)示し得る。いくつかの実施形態において、UI144は、式(5)において示された対応する動きベクトルのパラメータγに基づいて必要とされる運動の量も示し得る。
【0100】
[00128] UI144は更に、例えば、図2Bに図示されるようにTEEプローブ110の撮像平面の回転を可能とする、又はこれを禁じるスイッチ119のための制御器(例えば、赤ボタン1702又は緑ボタン1704)を示し得る。例えば、スイッチ119が回転可能となるように設定されると、撮像平面は軸の周りで、一定の速度で0度から180度掃引され、この回転の軸は設定可能である。いくつかの実施形態において、UI144は、式(5)において示された対応する動きベクトルのパラメータωに基づいて必要とされる運動の量も示し得る。
【0101】
[00129] 図18は、本開示の態様による、CNNを訓練するための撮像データセットを取得する方法1800のフロー図である。方法1800のステップは、システム100及び300によって実行され得る。方法1800は、図4図5図12図15、及び図16に関してそれぞれ説明された手法400、500、1200、1500、及び1600におけるものと同様の機構を用いる。示されるように、方法1800はいくつもの列挙されたステップを有するが、方法1800の実施形態は、列挙されたステップの前、後、及びその間に追加的なステップを有してよい。いくつかの実施形態において、列挙されたステップうちの1つ又は複数が省略され、又は異なる順序で実施されてよい。
【0102】
[00130] ステップ1810において、方法1800は、撮像コンポーネントが第1の撮像位置に配置されているときに、撮像コンポーネント又は撮像デバイスから、例えば、通信インタフェース138と同様の通信デバイスを介して、第1の画像を受信するステップを有する。撮像デバイスは、超音波トランスデューサ又は超音波トランスデューサアレイを含み得る。撮像デバイスは、TEEプローブ110、TTEプローブ310、又は撮像デバイス570、1504、1604に対応する。第1の画像及び第1の撮像位置は、手法500において説明されたU及びqにそれぞれ対応する。場合によっては、第1の撮像位置は、ボリュメトリック超音波画像内の特定の撮像平面に対応する。
【0103】
[00131] ステップ1820において、方法1800は、撮像コンポーネントを第1の撮像位置から第2の撮像位置に再配置するための動き制御設定を送信するステップを有する。動き制御設定及び第2の撮像位置は、手法500において説明されたm及びqt+1にそれぞれ対応する。場合によっては、第1の撮像位置は、ボリュメトリック超音波画像内の特定の撮像平面に対応する。
【0104】
[00132] ステップ1830において、方法1800は、第1の画像、動き制御設定、及び臨床特性(例えば、LAA812)を含む目標ビュー(例えば、目標画像ビュー810)に対する第2の撮像位置と第1の画像との間の関係性を表すスコア(例えば、上述のlに対応する)を関連付けることによってデータベース(例えば、データベース140)を生成するステップを有する。
【0105】
[00133] 実施形態において、動き制御設定は、撮像コンポーネントを第2の撮像位置へと移動させるための1つ又は複数のパラメータを含む。例えば、撮像コンポーネントがTEEプローブ110であるとき、動き制御設定は、式(5)において示されるように、パラメータα、β、γ、及びωを含む。代替的に、撮像コンポーネントがTTEプローブ310であるとき、動き制御設定は、上記の式(6)において示されるように、パラメータνxt、νyt、νzt、ωxt、ωyt、及びωztを含む。方法1800は、1つ又は複数のパラメータを決定するステップを有し得る。
【0106】
[00134] 実施形態において、方法1800は、撮像コンポーネントが第2の撮像位置に配置されているときに、撮像コンポーネントから、対象者の身体を表す第2の画像(例えば、上述のUt+1に対応する)を受信するステップと;第2の画像と目標画像ビューとの比較に基づいてスコアを決定するステップとを有し得る。例えば、第2の画像が目標画像ビューに合致するとき、スコアは値として1を有する。これとは逆に、第2の画像が目標画像ビューに合致しないとき、スコアは値として0を有する。第2の画像は、手法500において説明されたUt+1に対応する。
【0107】
[00135] 実施形態において、方法1800は、第2の撮像位置と目標画像ビューに対応する対象者の身体の画像を取得するための撮像コンポーネントの目標撮像位置との比較に基づいてスコアを決定するステップを有し得る。例えば、対象者の身体が模型であるとき、特定の臨床特性又はビューを取得するための目標撮像位置は登録されており、故に、スコアは、登録されている目標撮像位置と第2の撮像位置との比較に基づく。
【0108】
[00136] 実施形態において、方法1800は、撮像コンポーネントを制御するロボット式システム(例えば、ロボット式システム120、320、520、及び1502)に動き制御設定を送信するステップを有し得る。
【0109】
[00137] 図19は、本開示の態様による、CNNを訓練する方法1900のフロー図である。方法1900のステップは、システム100及び300によって実行され得る。方法1900は、図9図10図11図12図13、及び図14に関してそれぞれ説明された構成900、1000、及び1100並びに手法1200、1300、及び1400におけるものと同様の機構を用いる。示されるように、方法1900はいくつもの列挙されたステップを有するが、方法1900の実施形態は、列挙されたステップの前、後、及びその間に追加的なステップを有してよい。いくつかの実施形態において、列挙されたステップうちの1つ又は複数が省略され、又は異なる順序で実施されてよい。
【0110】
[00138] ステップ1910において、方法1900は、画像を動き制御設定及びスコアと関連付けるデータセットを取得するステップを有する。画像は、対象者の身体(例えば、患者102)を表す。画像は、撮像コンポーネント(例えば、TEEプローブ110、TTEプローブ310、及び撮像デバイス570、1504、及び1604)によって撮影される。動き制御設定は、撮像コンポーネントを再配置するために使用される。スコアは、臨床特性(例えば、LAA812)を含む目標画像ビュー(例えば、目標画像ビュー810)に対する複数の動き制御設定と複数の画像との間の関係性を表す。実施形態において、データセットは、上記の式(4)におけるDに対応する。画像、動き制御設定、及びスコアは、上記の式(2)におけるU、m、及びlにそれぞれ対応する。
【0111】
[00139] ステップ1920において、方法1900は、データセットに基づいて第1のCNN(例えば、予測CNN142a)を訓練するステップを有する。
【0112】
[00140] ステップ1930において、方法1900は、データセット又は臨床データに基づいて第2のCNN(例えば、微調整CNN142b)を訓練するステップを有する。
【0113】
[00141] ステップ1940において、方法1900は、データセット又は臨床データに基づいて第3のCNN(例えば、目標CNN142c)を訓練するステップを有する。
【0114】
[00142] 実施形態において、第1のCNNは、構成900と同様の構成を有する。例えば、方法1900は、少なくとも第1の畳み込みレイヤ(例えば、畳み込みレイヤ910)及び第1のプーリングレイヤ(例えば、プーリングレイヤ912)を複数の画像のうちの第1の画像(例えば、画像902)に適用することによって第1のCNNを訓練し得る。方法1900は、第1のプーリングレイヤの出力及び第1の画像に関連付けられた複数の動き制御設定のうちの第1の動き制御設定に基づいて和を求めるステップを有し得る。方法1900は、少なくとも第2の畳み込みレイヤ(例えば、畳み込みレイヤ940)及び第2のプーリングレイヤ(例えば、プーリングレイヤ942)を和に適用するステップを有し得る。方法1900は、第2のプーリングレイヤの出力(例えば、出力908)及び第1の画像に関連付けられた複数のスコアのうちの第1のスコアに基づいて、第1の畳み込みレイヤ、第1のプーリングレイヤ、第2の畳み込みレイヤ、又は第2のプーリングレイヤのうちの少なくとも1つにおける係数(例えば、フィルタ914、916、922、944、946の係数)を調節するステップを有し得る。訓練済みの第1のCNNは、入力画像に基づいて、臨床特性を含む画像を取得するための動き制御設定を予測し得る。
【0115】
[00143] 実施形態において、第2のCNNは、構成1000と同様の構成を有する。方法1900は、目標画像ビューに対して、複数の画像のうちの第1の画像(例えば、画像1002)が複数の画像のうちの第2の画像(例えば、画像1004)よりも高い品質を有することを示す指標を取得するステップを有し得る。方法1900は、少なくとも第1の畳み込みレイヤ(例えば、畳み込みレイヤ1010)及び第1のプーリングレイヤ(例えば、プーリングレイヤ1012)を第1の画像に適用することによって第2のCNNを訓練し得る。方法1900は、少なくとも第2の畳み込みレイヤ(例えば、畳み込みレイヤ1020)及び第2のプーリングレイヤ(例えば、プーリングレイヤ1022)を第2の画像に適用するステップを有し得る。方法1900は、第1のプーリングレイヤの出力、第2のプーリングレイヤの出力、及び指標(例えば、画像1032)に基づいて、第1の畳み込みレイヤ、第1のプーリングレイヤ、第2の畳み込みレイヤ、又は第2のプーリングレイヤのうちの少なくとも1つにおける係数(例えば、フィルタ1014、1016、1024、及び1026の係数)を調節するステップを有し得る。訓練済みの第2のCNNは、目標画像ビューに対して、一対の入力画像からより高品質の画像を選択し得る。
【0116】
[00144] 実施形態において、第3のCNNは、構成1100と同様の構成を有する。方法1900は、候補画像及び候補画像を解剖学的部分の複数のカテゴリのうちの第1のカテゴリに分類する分類区分を取得するステップを有し得る。方法1900は、候補画像及び第1のカテゴリの分類区分に基づいて、第3のCNNを訓練し得る。訓練済みの第3のCNNは、入力画像を複数のカテゴリのうちの1つに分類し得る。
【0117】
[00145] 図20は、本開示の態様による、CNNを適用する方法2000のフロー図である。方法2000のステップは、システム100及び300によって実行され得る。方法2000は、図4図15、及び図16に関してそれぞれ説明された手法400、1500、及び1600におけるものと同様の機構を用いる。示されるように、方法2000はいくつもの列挙されたステップを有するが、方法2000の実施形態は、列挙されたステップの前、後、及びその間に追加的なステップを有してよい。いくつかの実施形態において、列挙されたステップうちの1つ又は複数が省略され、又は異なる順序で実施されてよい。
【0118】
[00146] ステップ2010において、方法2000は、撮像コンポーネントから、第1の画像(例えば、画像902)を受信するステップを有する。画像は、対象者の身体(例えば、患者102)を表す。画像は、撮像コンポーネント(例えば、TEEプローブ110、TTEプローブ310、及び撮像デバイス570、1504、及び1604)が第1の撮像位置に配置されているときに、撮像コンポーネントによって撮影される。第1の撮像位置は、超音波撮像コンポーネントの特定の物理的な場所(例えば、手法500において説明されたq)及び/又はボリュメトリック超音波画像内の特定の撮像平面を指す。
【0119】
[00147] ステップ2020において、方法2000は、撮像コンポーネントを再配置するための複数の動き制御設定候補(例えば、動き制御設定候補904)を取得するステップを有する。
【0120】
[00148] 実施形態において、複数の動き制御設定候補は、撮像コンポーネントを再配置するための運動パラメータのセットを無作為にサンプリングすることによって取得され得る。例えば、撮像コンポーネントがTEEプローブ110であるとき、動き制御設定は、式(5)において示されるように、パラメータα、β、γ、及びωを含み得る。代替的に、撮像コンポーネントがTTEプローブ310であるとき、動き制御設定は、上記の式(6)において示されるように、パラメータνxt、νyt、νzt、ωxt、ωyt、及びωztを含み得る。
【0121】
[00149] ステップ2030において、方法2000は、第1の動き制御設定(例えば、設定904)を生むために、第1のCNN(例えば、予測CNN142a)を第1の画像及び動き制御設定候補に適用するステップを有する。第1のCNNは、臨床特性(例えば、LAA812)を含む目標画像ビュー(例えば、目標画像ビュー810)に基づいて訓練される。
【0122】
[00150] ステップ2040において、方法2000は、第1の動き制御設定に基づいて、撮像コンポーネントを再配置するステップを有する。例えば、撮像コンポーネントは、第1の撮像位置から第2の撮像位置に再配置される。第2の撮像位置は、超音波撮像コンポーネントの特定の物理的な場所(例えば、手法500において説明されたqt+1)及び/又はボリュメトリック超音波画像内の特定の撮像平面を指す。
【0123】
[00151] 実施形態において、第1のCNNを適用するステップは、少なくとも第1の畳み込みレイヤ(例えば、畳み込みレイヤ910)及び第1のプーリングレイヤ(例えば、プーリングレイヤ912)を第1の画像に適用するステップを有する。第1のCNNを適用するステップは、第1のプーリングレイヤの出力及び複数の動き制御設定候補のうちの第1の動き制御設定候補に基づいて和を求めるステップを更に有し得る。第1のCNNを適用するステップは、少なくとも第2の畳み込みレイヤ(例えば、畳み込みレイヤ940)及び第2のプーリングレイヤ(例えば、プーリングレイヤ942)を和に適用するステップを更に有し得る。第1のCNNを適用するステップは、最後の予測レイヤの出力に基づいて第1の動き制御設定を決定するステップを更に有し得る。
【0124】
[00152] 実施形態において、方法2000は、目標画像ビューに対する第2の画像の適格性確認を行うために、第2のCNN(例えば、目標CNN142c)を第2の画像に適用するステップを更に有する。第2のCNNが第2の画像の適格性が確認されなかったことを示すとき、方法2000は、撮像コンポーネントを第2の撮像位置から第3の撮像位置に再配置するための第2の動き制御設定を生むために、第1のCNNを第2の画像に再適用し得、目標画像ビューに対する第3の画像の適格性確認を行うために、第2のCNNを再適用し得る。方法2000は、撮像コンポーネントが目標画像ビューを撮影し得るようになるまで、第1のCNN及び第2のCNNの再適用のステップを繰り返し得る。
【0125】
[00153] 一方で、第2のCNNが第2の画像の適格性が確認されたことを示すとき、方法2000は、第3のCNN(例えば、微調整CNN142b)に基づいて第2の撮像位置を調節し得る。例えば、方法2000は、撮像コンポーネントを第3の撮像位置に再配置し得、撮像コンポーネントが第3の撮像位置にあるときに、対象者の身体の第3の画像を撮影し得る。方法2000は、第3のCNNを第2の画像及び第3の画像に適用し得る。方法2000は、第3のCNNの出力に基づいて第2の画像又は第3の画像を選択し得る。
【0126】
[00154] 実施形態において、方法2000は、ロボット式システム(例えば、ロボット式システム120、320、又は1502)に命令を送って、第1の動き制御設定に基づいて、撮像コンポーネントを第2の撮像位置に再配置するようにロボット式システムに命令し得る。
【0127】
[00155] 図21は、本開示の態様による、CNNに基づく撮像コンポーネント整列ガイダンスを提供する方法2100のフロー図である。方法2100のステップは、システム100及び300によって実行され得る。方法2100は、図4図16図17A図17B、及び図17Cに関してそれぞれ説明された手法400及び1600並びにビュー1710、1720、及び1730におけるものと同様の機構を用いる。示されるように、方法2100はいくつもの列挙されたステップを有するが、方法2100の実施形態は、列挙されたステップの前、後、及びその間に追加的なステップを有してよい。いくつかの実施形態において、列挙されたステップうちの1つ又は複数が省略され、又は異なる順序で実施されてよい。
【0128】
[00156] ステップ2110において、方法2100は、撮像コンポーネント又は撮像デバイスを対象者の身体(例えば、患者102)に対する第1の撮像位置から第2の撮像位置に再配置するための動き制御設定を取得するステップを有する。撮像デバイスは、超音波トランスデューサ又は超音波トランスデューサアレイを含み得る。撮像デバイスは、TEEプローブ110、TTEプローブ310、又は撮像デバイス570、1504、1604に対応する。動き制御設定は予測ネットワーク(例えば、CNN142)に基づいて取得され得、対象者の身体の画像は撮像コンポーネントが第1の撮像位置に配置されているときに撮影され、目標画像ビュー(例えば、目標画像ビュー810)は臨床特性(例えば、LAA812)を含む。画像は、手法1600における画像Uに対応する。動き制御設定は、手法1600における動きベクトルmx_kに対応する。第1及び第2の撮像位置は、超音波撮像コンポーネントの特定の物理的な場所(例えば、手法500において説明されたq及びqt+1)及び/又はボリュメトリック超音波画像内の特定の撮像平面を指す。
【0129】
[00157] ステップ2120において、方法2100は、動き制御設定に基づいて、撮像コンポーネントと通信する制御コンポーネント(例えば、ハンドル116)を、撮像コンポーネントが第2の撮像位置に再配置されるように動作させるために、命令を表示するステップを有する。
【0130】
[00158] 方法2100は、ビュー1710、1720、及び1730において示されたものと同様のディスプレイを使用して命令を表示し得る。例えば、方法2100は、制御コンポーネントのグラフィカルビューと、制御コンポーネントを動作させるための運動の方向又はこの運動の量のうちの少なくとも1つを示す視覚的インジケータとを表示し得る。グラフィカルビューは、制御コンポーネントの斜視図を含み得る。
【0131】
[00159] 実施形態において、方法2100は、制御コンポーネントの複数のビューのうちの第1のビューのリクエストを受信し得、リクエストに応答して、グラフィカルビューを複数のビューのうちの現在のビューから第1のビューへと切り替え得る。複数のビューは、制御コンポーネントの前方ビュー、制御コンポーネントの側方ビュー、又は制御コンポーネントの後方ビューのうちの少なくとも1つを含み得る。制御コンポーネントは、対象者の身体の左-右平面に沿った撮像コンポーネントの運動を制御する第1のサブコンポーネント(例えば、ノブ117)、対象者の身体の前-後平面に沿った撮像コンポーネントの運動を制御する第2のサブコンポーネント(例えば、ノブ118)、又は撮像コンポーネントの撮像平面の向きを制御する第3のサブコンポーネント(例えば、スイッチ119)のうちの少なくとも1つを含み得る。動き制御設定は、第1のサブコンポーネントを動作させるための第1のパラメータ、第2のサブコンポーネントを動作させるための第2のパラメータ、第3のサブコンポーネントを動作させるための第3のパラメータ、又は撮像コンポーネントを撮像コンポーネントの軸に対して回転させるための第4のパラメータのうちの少なくとも1つを含み得る。第1のパラメータ、第2のパラメータ、第3のパラメータ、及び第4のパラメータは、上に示された式(5)のα、β、ω、及びγに対応する。表示するステップは、矢印(例えば、矢印1714、1716、及び1718)又はオン/オフインジケータ(例えば、ボタン1702及び1704)のうちの少なくとも1つを含む視覚的インジケータを表示するステップを有し得る。方法2100は、TEEプローブの文脈で説明されているが、TTEプローブ又は別の撮像モダリティの撮像デバイスのための整列ガイダンスを提供するために同様の機構が適用され得る。
【0132】
[00160] 図22は、本開示の態様による、医療検査を自動化する方法2200のフロー図である。方法2200のステップは、システム100及び300によって実行され得る。方法2200は、図4図15、及び図20に関してそれぞれ説明された手法400、1500、及び2000におけるものと同様の機構を用いる。示されるように、方法2200はいくつもの列挙されたステップを有するが、方法2200の実施形態は、列挙されたステップの前、後、及びその間に追加的なステップを有してよい。いくつかの実施形態において、列挙されたステップうちの1つ又は複数が省略され、又は異なる順序で実施されてよい。
【0133】
[00161] ステップ2210において、方法2200は、撮像デバイスが対象者の身体(例えば、患者102)に対して第1の撮像位置に配置されているときに、撮像デバイスから第1の画像を受信するステップを有する。第1の画像は、通信インタフェース138と同様の通信デバイスを介して受信される。画像は、対象者の身体を表す。撮像デバイスは、超音波トランスデューサ又は超音波トランスデューサアレイを含み得る。撮像デバイスは、TEEプローブ110、TTEプローブ310、又は撮像デバイス570、1504、1604に対応する。
【0134】
[00162] ステップ2220において、方法2200は、第1の予測ネットワーク(例えば、CNN142a)、第1の画像、及び臨床特性(例えば、LAA812)を含む目標画像ビュー(例えば、目標画像ビュー810)に基づいて、撮像デバイスを第1の撮像位置から第2の撮像位置に再配置するための第1の動き制御設定を決定するステップを有する。第1及び第2の撮像位置は、超音波撮像コンポーネントの特定の物理的な場所(例えば、手法500において説明されたq及びqt+1)及び/又はボリュメトリック超音波画像内の特定の撮像平面を指す。
【0135】
[00163] ステップ2230において、方法2200は、撮像デバイスに結合されたロボット式システムによって、第1の動き制御設定に基づいて、撮像デバイスを第2の撮像位置に再配置するステップを有する。ロボット式システムは、ロボット式システム120及び320と同様のものである。
【0136】
[00164] 実施形態において、方法2200は、撮像デバイスが対象者の身体に対して第2の撮像位置に配置されているときに、撮像デバイスから、対象者の身体を表す第2の画像を受信するステップと、第2の予測ネットワーク(例えば、CNN142b)に基づいて、第2の画像が目標画像ビューの臨床特性を含むか否かを判定するステップとを更に有する。
【0137】
[00165] 方法2200は、第2の画像が目標画像ビューの臨床特性を含まないと判定されたとき、第2の動き制御設定を決定するステップと、第2の動き制御設定に基づいて、撮像デバイスを第3の撮像位置に再配置するステップと、撮像デバイスが対象者の身体に対して第3の撮像位置に配置されているときに、対象者の身体を表す第3の画像を受信するステップとを更に有する。方法2200は、目標画像ビューの臨床特性を含む画像が撮像デバイスから受信されるまで、動き制御設定(例えば、第2、第3、第4、第5、第n番目の動き制御設定)を決定するステップと、撮像デバイスを撮像位置(例えば、第3、第4、第5、第n番目の撮像位置)に再配置するステップと、画像(例えば、第3、第4、第5、第n番目の画像)を受信するステップとを繰り返すステップを更に有し得る。
【0138】
[00166] 方法2200は、第2の画像が目標画像ビューの臨床特性を含むと判定されたとき、第2の撮像位置のための調節を決定するステップを更に有し得る。方法2200は、ロボット式システムによって、調節に基づいて撮像デバイスを第3の撮像位置に再配置するステップと、撮像デバイスが対象者の身体に対して第3の撮像位置に配置されているときに、撮像デバイスから、対象者の身体を表す第3の画像を受信するステップと、第3の予測ネットワークに基づいて、第2の撮像位置及び第3の撮像位置から目標撮像位置を選択するステップとを更に有し得る。方法2200は、撮像デバイスが選択された目標撮像位置に配置されているときに、撮像デバイスから、対象者の身体を表す第4の画像を受信するステップと、第4の画像に基づいて、臨床特性に関連付けられた医療検査結果を決定するステップとを更に有し得る。
【0139】
[00167] 実施形態において、方法2200は、撮像デバイスを再配置するための運動のセットをサンプリングすることによって、複数の動き制御設定候補を決定するステップを更に有し得る。第1の動き制御設定を決定するステップは、第1の予測ネットワーク、第1の画像、及び目標画像ビューに基づいて、複数の動き制御設定候補から第1の動き制御設定を選択するステップを更に有し得る。
【0140】
[00168] 実施形態において、例えば、方法1900において説明されているように、第1の予測ネットワークは、目標画像ビューを取得するために、少なくとも2つの撮像位置から撮像デバイスによって取得された複数の画像を提供することと、少なくとも2つの撮像位置に関連付けられた撮像デバイスの向き又は運動に基づいて複数の動き制御設定を取得することと、目標画像ビューに対する複数の動き制御設定と複数の画像との間の関係性にスコアを割り当てることとによって訓練される。
【0141】
[00169] 本出願の態様はいくつかの利益を提供し得る。例えば、予測ネットワークにおける解剖学的統計モデリングの使用は、基準画像に対する類似性測度を計算する必要をなくし、故に、異なる解剖学的構造、異なる画像品質、及び/又は異なる撮像コンポーネントに起因するばらつきを除去し得る。予測CNNは、単に撮像平面又は位置の適格性確認を行う代わりに、目標撮像平面に撮像コンポーネントを方向付けるために最適な運動及び/又は制御を予測し得る。微調整CNNは、予測CNNの適用後に撮像コンポーネントの位置を改善し、所望の目標ビューを取得するために最適な場所に撮像コンポーネントを更にガイドすることを可能とする。目標CNNは、画像の自動的な注釈並びに撮像平面及び/又は位置の適格性確認を可能とする。予測ネットワークの訓練における撮像コンポーネントに固有の運動及び/又は制御パラメータの使用は、開示される実施形態が、任意の撮像モダリティの任意の撮像コンポーネントに適用されることを可能とする。ロボット式システムの使用は、自動化を可能とするとともに、撮像コンポーネントの操作において首尾一貫性を提供し得る。閉ループ制御システムの使用は、所望のビューを撮像するために最適な場所に撮像コンポーネントを方向付けるために、撮像コンポーネントの自動的な調節を可能とする。開示される実施形態は、診断上の及び非診断上の心臓病学的処置及び心臓手術においてガイダンスを提供するための使用に適している。術中処置又は手術のいくつかの例としては、心臓切開手術、胸部大動脈手術、冠状動脈バイパス移植手術などがある。経カテーテル処置のいくつかの例としては、TAVI、LAAC、及びTMVRなどがある。診断検査の例としては、LAAの検査、人工心臓弁の評価、及び胸壁の外傷を有する患者又は人工呼吸器を装着している患者の検査などがある。開示される実施形態は、TEEプローブ又はTTEプローブをガイドするための予測ネットワークの訓練及び適用の文脈において説明されているが、開示される実施形態は、任意の撮像モダリティの任意の撮像コンポーネントの自動的な整列を提供するために適用され得る。
【0142】
[00170] 図23は、本発明の態様による制御ループを更に図示する。図23において示されるように、感知システム(例えば、超音波プローブ、IVUSカテーテル、ICEカテーテル、TEEプローブ、又は腹腔鏡)は、身体の画像を取得し、画像(S)をニューラルネットワーク(本明細書において前述されたものなど)に供給する。ニューラルネットワークは、画像を使用して、目標画像へとイメージャを移動させるために必要とされる相対的な動き(Tc)を求める。動きTcは、フィードバックループにおいて示されるように、ロボットによって実行され得、又は、ユーザインタフェースを介した手動での実行のためにユーザに対して提示されてもよい。準最適な画像(S’)がニューラルネットワークg(S)に提供された場合、恒等行列が予測され得る。結果として、ロボットは一時的に停止し、正しい画像が届くのを待つ。故に、未確定な状態での内視鏡の偶発的な動きが回避される。図において、制御法則は、比例-積分-微分(PID)制御法則など当技術分野において知られる任意の制御法則を表す。
【0143】
[00171] 以下において、図23のフィードバックループごとの動きの実行が例示される。変換T^が与えられると、ロボットコントローラは、ロボット運動学のモデルを使用してジョイント位置又はジョイント速度を計算し、それに応じてコマンドをロボットに送る。代替的に、処置中に、以下の方法論に従って、ユーザによって所望のビューの場所が変更され得る。イメージャの視野角を変更する目的のため、例えば、肝臓の上側の実質組織を視覚化するために、ロボットアームをユーザが手動で再配置する。ユーザによって選択されたビューの画像が予測ネットワークgを有する処理ユニットへと送られ、予測ネットワークgはユーザが選択したビューと基準ビューとの間の相対変換を推測する。ユーザは、例えば臓器の異なる部位を手術するために、異なる場所へと移動する。以前に定められたビューに戻ることをユーザが欲すると即座に、ロボット制御ループが使用可能とされ、画像が継続的に予測ニューラルネットワークg(S)に送られ得る。このネットワークは、実際の画像と基準画像との間の相対変換を反復的に推測し、これは、コントローラによって、ユーザが定めたビューへの最終的な変換を計算するために使用される。
図24は、本発明の態様による別のフィードバック制御ループを示す。図24において図示されるように、フィードバック制御ループは、最適な設置及びその後の撮像のための撮像システムの究極的な変換に影響を与える追加的なパラメータを明らかにするために修正され得る。例えば、制御ループは、例えば呼吸運動に基づいて送達システムの運動又は変位を明らかにする動きコントローラを更に含む。この実施形態において、ロボット制御ループは、目標場所の近くでのロボット制御ループの振動運動を防ぐために術中呼吸運動モデルを使用する。次いで、ニューラルネットワークからの予測が、呼吸運動コントローラによって術中に作られた呼吸運動モデルに対して有効化される。このモデルは以下のように実行される。ロボットアームが静止状態を保っているときに、対象者の画像のシーケンスが、少なくともいくつかの呼吸サイクルにわたって取得され、シーケンスにおける各画像について、ネットワークg(S)によって変換T^が予測され、これらの変換の並進成分を使用して平均変位が計算され、基準(平均)値からの最大絶対変位d_”max”が計算される。この最大変位値は、ロボット制御ループにおける将来的な動き予測を受容又は拒絶するための閾値として使用される。画像Sが与えられてユーザが制御ループを使用可能とすると即座に、予測ネットワークは、所望のビュー、例えば胆嚢のビューへの相対変換T^を予測する。続いて、この変換tcの並進成分が、呼吸運動モデルから抽出された最大変位dmaxと比較される。もしも予測された動きが所与の閾値dmaxを超えたならば、現在の予測がロボットコントローラに提供され;そうでない場合は、恒等行列I4x4がロボットコントローラに送られ、結果としてロボットを一時停止させる。
【0144】
[00172] 本開示の更なる実施形態は、医療用超音波撮像システムを含む。システムは、対象者の身体を表す複数の画像を複数の動き制御設定及び複数のスコアと関連付けるデータセットを記憶するように構成されたメモリであって、複数の画像は超音波撮像コンポーネントによって撮影され、複数の動き制御設定は超音波撮像コンポーネントを再配置し、複数のスコアは臨床特性を含む目標画像ビューに対する複数の動き制御設定と複数の画像との間の関係性を表す、メモリと;メモリと通信し、データセットに基づいて第1の畳み込みニューラルネットワーク(CNN)を訓練するように構成された処理コンポーネントであって、訓練済みの第1のCNNは、入力画像に基づいて、臨床特性を含む画像を取得するための動き制御設定を予測する、処理コンポーネントとを含む。
【0145】
[00173] いくつかの実施形態において、処理コンポーネントは更に、少なくとも第1の畳み込みレイヤ及び第1のプーリングレイヤを複数の画像のうちの第1の画像に適用することと;第1のプーリングレイヤの出力及び第1の画像に関連付けられた複数の動き制御設定のうちの第1の動き制御設定に基づいて和を求めることと;少なくとも第2の畳み込みレイヤ及び第2のプーリングレイヤを和に適用することと;第2のプーリングレイヤの出力及び第1の画像に関連付けられた複数のスコアのうちの第1のスコアに基づいて、第1の畳み込みレイヤ、第1のプーリングレイヤ、第2の畳み込みレイヤ、又は第2のプーリングレイヤのうちの少なくとも1つにおける係数を調節することとを行うことによって、第1のCNNを訓練するように構成される。いくつかの実施形態において、対象者の身体は解剖学的模型であり、処理コンポーネントは更に、臨床特性を含む臨床画像に基づいて、第1の畳み込みレイヤ、第1のプーリングレイヤ、第2の畳み込みレイヤ、又は第2のプーリングレイヤのうちの少なくとも1つにおける係数を更新するように構成される。いくつかの実施形態において、処理コンポーネントは更に、目標画像ビューに対して、複数の画像のうちの第1の画像が複数の画像のうちの第2の画像よりも高い品質を有することを示す指標を取得することと;第1の画像、第2の画像、及び指標に基づいて、第2のCNNを訓練することとを行うように構成され、訓練済みの第2のCNNは、目標画像ビューに対する一対の入力画像からより高品質の画像を選択する。いくつかの実施形態において、処理コンポーネントは更に、少なくとも第1の畳み込みレイヤ及び第1のプーリングレイヤを第1の画像に適用することと;少なくとも第2の畳み込みレイヤ及び第2のプーリングレイヤを第2の画像に適用することと;第1のプーリングレイヤの出力、第2のプーリングレイヤの出力、及び指標に基づいて、第1の畳み込みレイヤ、第1のプーリングレイヤ、第2の畳み込みレイヤ、又は第2のプーリングレイヤのうちの少なくとも1つにおける係数を調節することとを行うことによって、第2のCNNを訓練するように構成される。いくつかの実施形態において、処理コンポーネントは更に、候補画像及び候補画像を解剖学的部分の複数のカテゴリのうちの第1のカテゴリに分類する分類区分を取得することと;候補画像及び第1のカテゴリの分類区分に基づいて、第3のCNNを訓練することとを行うように構成され、訓練済みの第3のCNNは、入力画像を複数のカテゴリのうちの1つに分類する。いくつかの実施形態において、候補画像は複数の画像のうちの画像又は臨床画像のうちの少なくとも1つである。いくつかの実施形態において、超音波撮像コンポーネントは経食道的心エコー検査法(TEE)プローブであり、複数の動き制御設定のうちの第1の動き制御設定は、対象者の身体の左-右平面に沿って超音波撮像コンポーネントを移動させるためのパラメータ、対象者の身体の前-後平面に沿って超音波撮像コンポーネントを移動させるためのパラメータ、超音波撮像コンポーネントの撮像平面を方向付けるためのパラメータ、又は超音波撮像コンポーネントの軸に対して超音波撮像コンポーネントを回転させるためのパラメータのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態において、超音波撮像コンポーネントは経胸腔的心エコー検査法(TTE)プローブであり、複数の動き制御設定のうちの第1の動き制御設定は、超音波撮像コンポーネントを移動させるための線速度パラメータ又は角速度パラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0146】
[00174] 本開示の更なる実施形態は、医療用超音波撮像システムを含む。システムは、超音波撮像コンポーネントと通信し、超音波撮像コンポーネントが対象者の身体に対して第1の撮像位置に配置されているときに、対象者の身体を表す第1の画像を受信することと;超音波撮像コンポーネントが対象者の身体に対して第2の撮像位置に配置されているときに、対象者の身体を表す第2の画像を受信することとを行うように構成されたインタフェースと;インタフェースと通信し、超音波撮像コンポーネントを第1の撮像位置から第2の撮像位置に再配置するための第1の動き制御設定を生むために、第1の畳み込みニューラルネットワーク(CNN)を第1の画像に適用するように構成された処理コンポーネントであって、第1のCNNは臨床特性を含む目標画像ビューに少なくとも基づいて訓練される、処理コンポーネントとを含む。
【0147】
[00175] いくつかの実施形態において、処理コンポーネントは更に、超音波撮像コンポーネントを再配置するための複数の動き制御設定候補を取得することと;第1のCNNを複数の動き制御設定候補に更に適用することとを行うように構成され、第1の動き制御設定は複数の動き制御設定候補のうちの1つである。いくつかの実施形態において、処理コンポーネントは更に、超音波撮像コンポーネントを再配置するための運動パラメータのセットを無作為にサンプリングすることによって複数の動き制御設定候補を取得するように構成される。いくつかの実施形態において、処理コンポーネントは更に、少なくとも第1の畳み込みレイヤ及び第1のプーリングレイヤを第1の画像に適用することと;第1のプーリングレイヤの出力及び複数の動き制御設定候補のうちの第1の動き制御設定候補に基づいて和を求めることと;少なくとも第2の畳み込みレイヤ及び第2のプーリングレイヤを和に適用することと;第2のプーリングレイヤの出力に基づいて第1の動き制御設定を決定することとを行うことによって、第1のCNNを適用するように構成される。いくつかの実施形態において、処理コンポーネントは更に、目標画像ビューに対する第2の画像の適格性確認を行うために、第2のCNNを第2の画像に適用するように構成される。いくつかの実施形態において、インタフェースは更に、超音波撮像コンポーネントが対象者の身体に対して第3の撮像位置に配置されているときに、対象者の身体を表す第3の画像を受信するように構成され、処理コンポーネントは更に、第2のCNNの出力が第2の画像の適格性が確認されなかったことを示すことを判定することと;超音波撮像コンポーネントを第2の撮像位置から第3の撮像位置に再配置するための第2の動き制御設定を生むために、第1のCNNを第2の画像に再適用することと;目標画像ビューに対する第3の画像の適格性確認を行うために、第2のCNNを再適用することとを行うように構成される。いくつかの実施形態において、処理コンポーネントは更に、第2のCNNの出力が第2の画像の適格性が確認されたことを示すことを判定することと;第3のCNNに基づいて第2の撮像位置を調節することとを行うように構成される。いくつかの実施形態において、インタフェースは更に、超音波撮像コンポーネントが対象者の身体に対して第3の撮像位置に配置されているときに、対象者の身体を表す第3の画像を受信するように構成され、処理コンポーネントは更に、超音波撮像コンポーネントを第2の撮像位置から第3の撮像位置に再配置するための第2の動き制御設定を決定することと;第3のCNNを第2の画像及び第3の画像に適用することと;第3のCNNの出力に基づいて第1の動き制御設定又は第2の動き制御設定を選択することとを行うことによって、第2の撮像位置を調節するように構成される。いくつかの実施形態において、インタフェースは更に、超音波撮像コンポーネントに結合されたロボット式システムと通信し、インタフェースは更に、第1の動き制御設定に基づいて超音波撮像コンポーネントを第2の撮像位置に再配置するようにロボット式システムに命令する命令を送信するように構成される。いくつかの実施形態において、超音波撮像コンポーネントは経食道的心エコー検査法(TEE)プローブであり、第1の動き制御設定は、対象者の身体の左-右平面に沿って超音波撮像コンポーネントを移動させるためのパラメータ、対象者の身体の前-後平面に沿って超音波撮像コンポーネントを移動させるためのパラメータ、超音波撮像コンポーネントの撮像平面を方向付けるためのパラメータ、又は超音波撮像コンポーネントの軸に対して超音波撮像コンポーネントを回転させるためのパラメータのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態において、超音波撮像コンポーネントは経胸腔的心エコー検査法(TTE)プローブであり、第1の動き制御設定は、超音波撮像コンポーネントを移動させるための線速度パラメータ又は角速度パラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0148】
[00176] 当業者は、上述の装置、システム、及び方法は、様々なやり方で修正され得ることを認識されよう。それ故、当業者は、本開示によって包含される実施形態は、上述の特定の例示的な実施形態に限定されるものではないことを理解されよう。これに関して、例示的な実施形態が図示及び説明されたが、前述の開示において広範な修正、変更、代替が想定される。このような変形は、本開示の範囲から逸脱することなく前述のものになされることが理解されるものである。それ故、添付の特許請求の範囲は、本開示と一貫するやり方で広範に解釈されることが適当である。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図8C
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17A
図17B
図17C
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24