(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-11
(45)【発行日】2023-12-19
(54)【発明の名称】無線通信の方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04W 76/18 20180101AFI20231212BHJP
H04W 48/14 20090101ALI20231212BHJP
H04W 48/16 20090101ALI20231212BHJP
【FI】
H04W76/18
H04W48/14
H04W48/16
(21)【出願番号】P 2021578174
(86)(22)【出願日】2019-09-12
(86)【国際出願番号】 CN2019105794
(87)【国際公開番号】W WO2021046825
(87)【国際公開日】2021-03-18
【審査請求日】2022-08-16
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】シュ、ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン、ハオルイ
【審査官】本橋 史帆
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/076075(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/158063(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/131984(WO,A1)
【文献】OPPO,Clarification for URSP evaluation[online],3GPP TSG CT WG1 #120 C1-196076,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ct/WG1_mm-cc-sm_ex-CN1/TSGC1_120_Portoroz/Docs/C1-196076.zip>
【文献】Qualcomm Incorporated,Handling of PDU session type in matching URSP rule not supported by VPLMN[online],3GPP TSG CT WG1 #119 C1-194400,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ct/WG1_mm-cc-sm_ex-CN1/TSGC1_119_Wroclaw/Docs/C1-194400.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信の方法であって、
端末機器はネットワーク機器が送信した、原因パラメータを含む第1メッセージを受信することと、
前記端末機器は、前記原因パラメータに基づいて、原因パラメータ条件を満たさないルート選択記述子RSDおよび/またはRSDのパラメータの値の組み合わせを無視するか、または使用しないこと(S620)を含み、前記原因パラメータ条件は、前記原因パラメータにおける拒否原因値がセッションとサービス連続性SSCモードをサポートしないことを指示するか否か、前記原因パラメータに許可されるSSCモード、または現在のRSDにおけるデータネットワーク名DNNと単一ネットワークスライス選択支援情報S-NSSAIの組み合わせが前のPDUセッションを開始することに使用されるDNNとS
-NSSAIの組み合わせと異なるかどうかのうちの少なくとも一つを含
み、
前記原因パラメータは、少なくとも前記ネットワーク機器が許可する第3パラメータの値または値の組み合わせを指示することに使用され、
前記原因パラメータ条件を満たすRSDは、RSDに含まれる第3パラメータの値が前記ネットワーク機器の許可する値を含むこと、RSDにおけるパラメータが前記第3パラメータを含まないことのうちの少なくとも一つを含み、
前記原因パラメータ条件を満たすRSDのパラメータの値の組み合わせとは、RSDにおけるパラメータの値の組み合わせが前記原因パラメータ条件を満たすことを意味することを特徴とする無線通信の方法。
【請求項2】
前記第1メッセージはプロトコルデータユニットPDUセッション確立または変更要求メッセージの返信メッセージであり、前記PDUセッション確立または変更要求メッセージに第1パラメータの値が含まれ、前記第1パラメータの値は、第1アプリケーションデータストリームにマッチするユーザルート選択ポリシーURSPルールでのRSDにおけるパラメータの値であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、
前記端末機器が前記原因パラメータ条件を満たすRSDにおける第4パラメータまたは第4パラメータの値の組み合わせを使用して、前記ネットワーク機器に、PDUセッションの確立または変更を要求する第2メッセージを送信することをさらに含み、
前記端末機器は前記原因パラメータ条件を満たすRSDにおける第4パラメータまたは第4パラメータの値の組み合わせを使用して、前記ネットワーク機器に第2メッセージを送信することは、
前記端末機器が、RSDの優先度および/またはURSPルールの優先度の順に従って、前記原因パラメータ条件を満たすRSDを使用して前記ネットワーク機器に前記第2メッセージを送信することを含むことを特徴とする請求項
2に記載の方法。
【請求項4】
第1パラメータ、
第3パラメータ、および第4パラメータはSSCモードであることを特徴とする請求項
3に記載の方法。
【請求項5】
無線通信の方法であって、
ネットワーク機器は端末機器に、原因パラメータを含む第1メッセージを送信すること(S610)を含み、
前記原因パラメータは、前記端末機器が前記原因パラメータに基づいて原因パラメータ条件を満たさないルート選択記述子RSDおよび/またはRSDのパラメータの値の組み合わせを無視するか、または使用しないようにし、前記原因パラメータ条件は、前記原因パラメータにおける拒否原因値がセッションとサービス連続性SSCモードをサポートしないことを指示するか否か、前記原因パラメータに許可されるSSCモード、または現在のRSDにおけるデータネットワーク名DNNと単一ネットワークスライス選択支援情報S-NSSAIの組み合わせが前のPDUセッションを開始することに使用されるDNNとS-NSSAIの組み合わせと異なるかどうかのうちの少なくとも一つを含
み、
前記原因パラメータは、少なくとも前記ネットワーク機器が許可する第3パラメータの値または値の組み合わせを指示することに使用され、
前記原因パラメータ条件を満たすRSDは、RSDに含まれる第3パラメータの値が前記ネットワーク機器の許可する値を含むこと、RSDにおけるパラメータが前記第3パラメータを含まないことのうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする無線通信の方法。
【請求項6】
前記第1メッセージはプロトコルデータユニットPDUセッション確立または変更要求メッセージの返信メッセージであり、前記PDUセッション確立または変更要求メッセージに第1パラメータの値が含まれ、前記第1パラメータの値は、第1アプリケーションデータストリームにマッチするユーザルート選択ポリシーURSPルールでのRSDにおけるパラメータの値であることを特徴とする請求項
5に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、
前記ネットワーク機器が、前記端末機器が前記原因パラメータ条件を満たすRSDにおける第4パラメータまたは第4パラメータの値の組み合わせを使用して送信した、PDUセッションの確立または変更を要求するための第2メッセージを受信することをさらに含み、
前記ネットワーク機器が、前記端末機器が前記原因パラメータ条件を満たすRSDにおける第4パラメータまたは第4パラメータの値の組み合わせを使用して送信した第2メッセージを受信することは、
前記ネットワーク機器が、前記端末機器が、RSDの優先度の順に従って、前記原因パラメータ条件を満たすRSDを使用して送信した前記第2メッセージを受信することを含むことを特徴とする請求項
6に記載の方法。
【請求項8】
第1パラメータ、第2パラメータ、第3パラメータ、および第4パラメータはセッションとサービス連続性SSCモードであることを特徴とする請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
端末機器であって、
ネットワーク機器が送信した、原因パラメータを含む第1メッセージを受信するための通信ユニット(810)と、
前記原因パラメータに基づいて、原因パラメータ条件を満たさないルート選択記述子RSDおよび/またはRSDのパラメータの値の組み合わせを無視するか、または使用しないための処理ユニット(820)とを備え、前記原因パラメータ条件は、前記原因パラメータにおける拒否原因値がセッションとサービス連続性SSCモードをサポートしないことを指示するか否か、前記原因パラメータに許可されるSSCモード、または現在のRSDにおけるデータネットワーク名DNNと単一ネットワークスライス選択支援情報S-NSSAIの組み合わせが前のPDUセッションを開始することに使用されるDNNとS-
NSSAIの組み合わせと異なるかどうかのうちの少なくとも一つを含
み、
前記原因パラメータは、少なくとも前記ネットワーク機器が許可する第3パラメータの値または値の組み合わせを指示することに使用され、
前記原因パラメータ条件を満たすRSDは、RSDに含まれる第3パラメータの値が前記ネットワーク機器の許可する値を含むこと、RSDにおけるパラメータが前記第3パラメータを含まないことのうちの少なくとも一つを含み、
前記原因パラメータ条件を満たすRSDのパラメータの値の組み合わせとは、RSDにおけるパラメータの値の組み合わせが前記原因パラメータ条件を満たすことを意味することを特徴とする端末機器。
【請求項10】
ネットワーク機器であって、
通信ユニットを備え、前記通信ユニットは、端末機器に、原因パラメータを含む第1メッセージを送信することに使用され、
前記原因パラメータは、前記端末機器が前記原因パラメータに基づいて原因パラメータ条件を満たさないルート選択記述子RSDおよび/またはRSDのパラメータの値の組み合わせを無視するか、または使用しないようにし、前記端末機器は、前記原因パラメータを使用して原因パラメータ条件を満たさないルート選択記述子RSDを無視するか、または使用せず、前記原因パラメータ条件は、前記原因パラメータにおける拒否原因値がセッションとサービス連続性SSCモードをサポートしないことを指示するか否か、前記原因パラメータに許可されるSSCモード、または現在のRSDにおけるデータネットワーク名DNNと単一ネットワークスライス選択支援情報S-NSSAIの組み合わせが前のPDUセッショ
ンを開始することに使用されるDNNとS-NSSAIの組み合わせと異なるかどうかのうちの少なくとも一つを含
み、
前記原因パラメータは、少なくとも前記ネットワーク機器が許可する第3パラメータの値または値の組み合わせを指示することに使用され、
前記原因パラメータ条件を満たすRSDは、RSDに含まれる第3パラメータの値が前記ネットワーク機器の許可する値を含むこと、RSDにおけるパラメータが前記第3パラメータを含まないことのうちの少なくとも一つを含むことを特徴とするネットワーク機器。
【請求項11】
端末機器であって、プロセッサおよびメモリを含み、当該メモリはコンピュータプログラムを記憶することに使用され、前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して、請求項1~
4のいずれか一項に記載の方法を実行することに使用されることを特徴とする端末機器。
【請求項12】
ネットワーク機器であって、プロセッサおよびメモリを含み、当該メモリはコンピュータプログラムを記憶することに使用され、前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して、請求項
5~
8のいずれか一項に記載の方法を実行することに使用されることを特徴とするネットワーク機器。
【請求項13】
コンピュータに請求項1~
4のいずれか一項に記載の方法を実行させるコンピュータプログラムを記憶することに使用されることを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信の分野に関し、より詳細には、無線通信の方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザ機器(user equipment、UE)ポリシーは、UEルート選択ポリシー(UE route selection policy、URSP)を含むことができ、URSPポリシーは、アプリケーションデータとプロトコルデータユニット(protocol data unit、PDU)セッションとのバインディング関係を確定し、端末機器がどのようなPDUセッションを確立して当該アプリケーションデータを送信する必要があるかを確定する。
【0003】
URSPポリシーには複数のルート選択記述子(route selecting descriptor、RSD)が含まれ、各RSDにはセッションパラメータが含まれ、伝送されることを必要とするアプリケーションデータがある場合、端末機器はRSDにおけるパラメータを使用してネットワーク機器にPDUセッション確立要求メッセージを送信することができる。端末機器が送信したセッションパラメータの値がネットワーク機器がサポートしない値であれば、ネットワーク機器は端末機器に拒否メッセージを送信することができる。端末機器は、当該拒否メッセージを受信した後、次のステップのセッションパラメータをどのように選択してPDUセッションを確立するかは、至急解決すべき問題となる。
【発明の概要】
【0004】
本出願は無線通信の方法および装置を提供し、データを伝送するように、端末機器に適切なセッションパラメータを迅速に見つけることができる。
【0005】
第1態様では、無線通信の方法を提供し、端末機器はネットワーク機器が送信した、原因パラメータを含む第1メッセージを受信することと、前記端末機器は、前記原因パラメータに基づいて、原因パラメータ条件を満たさないルート選択記述子RSDおよび/またはRSDのパラメータの値の組み合わせを無視するか、または使用しないこととを含む。
【0006】
第2態様では、無線通信の方法を提供し、前記端末機器は端末能力のサポート状況に応じて、端末能力条件を満たさないRSDおよび/またはRSDのパラメータの値の組み合わせを無視するか、または使用しないことを含み、ここでは、前記端末能力は前記端末がサポートするセッションとサービス連続性SSCモードの値を含み、前記端末能力条件を満たすRSDはRSDにおけるSSCモードの値が前記端末のサポートする値であることである。
【0007】
第3態様では、上記第1態様またはその各実施形態における方法を実行するための端末機器を提供する。
【0008】
具体的には、当該端末機器は、上記第1態様またはその各実施形態における方法を実行するための機能モジュールを含む。
【0009】
第4態様では、上記第2態様またはその各実施形態における方法を実行するための端末機器を提供する。
【0010】
具体的には、当該端末機器は、上記第2態様またはその各実施形態における方法を実行するための機能モジュールを含む。
【0011】
第5態様では、プロセッサおよびメモリを含む端末機器を提供する。当該メモリはコンピュータプログラムを記憶することに使用され、当該プロセッサは、当該メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して、上記第1の態様およびその各実施形態における方法を実行することに使用される。
【0012】
第6の態様では、プロセッサとメモリとを含む端末機器を提供する。当該メモリはコンピュータプログラムを記憶することに使用され、当該プロセッサは、当該メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して、上記第2の態様およびその各実施形態における方法を実行することに使用される。
【0013】
第7の態様では、上記第1態様から第2態様のいずれか一つまたはその各実施形態における方法を実現するための装置を提供する。
【0014】
具体的には、当該装置は、当該装置が搭載された機器に、上記第1態様から第2態様のいずれか一つまたはその各実施形態における方法を実行させるように、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行するためのプロセッサを備える。
【0015】
第8の態様では、コンピュータに、上記第1態様から第2態様のいずれか一つまたはその各実施形態における方法を実行させるコンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0016】
第9の態様では、コンピュータに、上記第1態様から第2態様のいずれか一つまたはその各実施形態における方法を実行させるプログラムプログラム命令を含むプログラムプログラム製品を提供する。
【0017】
第10の態様では、コンピュータ上で実行されると、コンピュータに、上記第1態様から第2態様のいずれか一つまたはその各実施形態における方法を実行させるコンピュータプログラムを提供する。
【0018】
本出願が提供する技術案では、端末機器がネットワーク機器から送信した原因パラメータを受信した後、原因パラメータ条件を満たさないRSDまたはRSDのパラメータの組み合わせを無視するかまたは使用せず、原因パラメータ条件を満たすRSDまたはRSDのパラメータの組み合わせのみを採用してPDUセッションの確立を行い、このようにして、端末機器がPDUセッションの確立に成功する確率を向上させることを避け、端末機器が評価を行う時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本出願の実施例を適用する無線通信システムの概略図である。
【
図2】本出願の実施例が提供するUEポリシーを送信するための方法の概略的流れ図である。
【
図3】本出願の実施例が提供するUEポリシーの概略図である。
【
図4】本出願の実施例が提供する評価プロセスの概略図である。
【
図5】本出願の実施例が提供するPDUセッション確立のための方法の概略的流れ図である。
【
図6】本出願の実施例が提供する無線通信方法の概略的流れ図である。
【
図7】本出願の実施例が提供する別の評価プロセスの概略図である。
【
図8】本出願の実施例が提供する端末機器の概略的ブロック図である。
【
図9】本出願の実施例が提供する別の端末機器の概略的ブロック図である。
【
図10】本出願の実施例が提供する通信機器の概略的ブロック図である。
【
図11】本出願の実施例が提供する装置の概略的ブロック図である。
【
図12】本出願の実施例が提供する通信システムの概略的ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は本出願の実施例によるシステム100の概略図である。
【0021】
図1に示されるように、端末機器110は、第1通信システムにおける第1ネットワーク機器130および第2通信システムにおける第2ネットワーク機器120に接続され、例えば、当該第1ネットワーク機器130は、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)でのネットワーク機器であり、当該第2ネットワーク機器120は、ニューラジオ(New Radio,NR)でのネットワーク機器である。
【0022】
ここでは、当該第1ネットワーク機器130および当該第2ネットワーク機器120は、複数のセルを含むことができる。
【0023】
なお、
図1は、本出願の実施例による通信システムの一例であり、本出願は、
図1に限定されるものではない。
【0024】
一例として、本出願の実施例が適合する通信システムは、少なくとも当該第1通信システムにおける複数のネットワーク機器および/または当該第2通信システムにおける複数のネットワーク機器を含むことができる。
【0025】
例えば、
図1に示されるシステム100は、第1通信システムにおける一つのプライマリネットワーク機器および第2通信システムにおける少なくとも一つのセカンダリネットワーク機器を含むことができる。少なくとも一つのセカンダリネットワーク機器はそれぞれ当該一つのプライマリネットワーク機器に接続され、多重接続を構成し、かつそれぞれ端末機器110に接続されてそれにサービスを提供する。具体的には、端末機器110は、プライマリネットワーク機器およびセカンダリネットワーク機器を介して同時に接続を確立することができる。
【0026】
任意選択的には、端末機器110とプライマリネットワーク機器とが確立する接続はプライマリ接続であり、端末機器110とセカンダリネットワーク機器とが確立する接続はセカンダリ接続である。端末機器110の制御シグナリングは、プライマリ接続を介して伝送されてもよいし、端末機器110のデータは、プライマリ接続およびセカンダリ接続を介して同時に伝送されてもよいし、セカンダリ接続のみを介して伝送されてもよい。
【0027】
別の例として、本出願の実施例における第1通信システムと第2通信システムとは異なるが、第1通信システムと当該第2通信システムの具体的なタイプを限定しない。
【0028】
例えば、当該第1通信システムおよび当該第2通信システムは、例えば、グローバル移動通信(Global System of Mobile communication,GSM)システム、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access,WCDMA)システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service,GPRS)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)システム、LTE時分割複信((Time Division Duplex,TDD)、ユニバーサル移動通信システム(Universal Mobile Telecommunication System,UMTS)などの様々な通信システムであってもよい。
【0029】
前記プライマリネットワーク機器および前記セカンダリネットワーク機器は、任意のアクセスネットワーク機器であってもよい。
【0030】
任意選択的には、いくつかの実施例では、前記アクセスネットワーク機器は、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション(Global System of Mobile communication,GSM)システムまたは符号分割多重アクセス(Code Division Multiple Access,CDMA)における基地局(Base Transceiver Station,BTS)であってもよく、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access,WCDMA)システムにおける基地局(NodeB,NB)であってもよく、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)システムにおける発展型基地局(Evolutional Node B,eNBまたはeNodeB)であってもよい。
【0031】
任意選択的に、前記ネットワーク機器は、次世代無線アクセスネットワーク(Next Generation Radio Access Network,NG RAN)、または、NRシステムにおける基地局(gNB)、またはクラウドラジオアクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network,CRAN)におけるラジオコントローラであってもよく、または、当該アクセスネットワーク機器は、中継局、アクセスポイント、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、または将来進化する公共陸地モバイルネットワーク(Public Land Mobile Network,PLMN)におけるネットワーク機器であってもよい。
【0032】
図1に示すシステム100では、当該第1ネットワーク機器130をプライマリネットワーク機器とし、当該第2ネットワーク機器120をセカンダリネットワーク機器とすることを例とする。
【0033】
当該第1ネットワーク機器130は、LTEネットワーク機器であってもよく、当該第2ネットワーク機器120は、NRネットワーク機器であってもよい。あるいは、当該第1ネットワーク機器130は、NRネットワーク機器であってもよく、第2ネットワーク機器120は、LTEネットワーク機器であってもよい。あるいは、当該第1ネットワーク機器130および当該第2ネットワーク機器120はいずれもNRネットワーク機器であってもよい。あるいは、当該第1ネットワーク機器130は、GSMネットワーク機器、CDMAネットワーク機器などであってもよく、当該第2ネットワーク機器120は、GSMネットワーク機器、CDMAネットワーク機器などであってもよい。あるいは、第1ネットワーク機器130は、マクロセル(Macrocell)であってもよく、第2ネットワーク機器120は、マイクロセル(Microcell)、ピコセル(Picocell)、またはフェムトセル(Femtocell)などであってもよい。
【0034】
任意選択的には、前記端末機器110は、任意の端末機器であってもよく、前記端末機器110は、
例えば公衆交換電話網(Public Switched Telephone Networks,PSTN)、デジタル加入者回線(Digital Subscriber Line,DSL)、デジタルケーブル、直接ケーブルなどの有線回線、および/または他のデータ接続/ネットワーク、および/または例えばセルラーネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network,WLAN)、DVB-Hネットワークのようなデジタルテレビネットワーク、衛星ネットワーク、AM-FM放送送信機などの無線インタフェースによって接続されるもの、および/または他の端末機器の通信信号を送受信するように構成される装置、および/またはインターネット(Internet of Things,IoT)デバイスを含むが、これらに限定されない。無線インタフェースを介して通信するように設けられる端末は、「無線通信端末」、「無線端末」または「移動端末」と称されてもよい。移動端末の例としては、衛星またはセルラー電話、セルラー無線電話とデータ処理、ファックスおよびデータ通信能力を組み合わせることができるパーソナル通信システム(Personal Communications System,PCS)端末、無線電話、ページャ、インターネット/イントラネット接続、Webブラウザ、手帳、カレンダー、および/または全球測位システム(Global Positioning System,GPS)受信機を含むことができるPDA、および従来のラップトップおよび/またはパームトップタイプの受信機、または無線電話トランシーバを含む他の電子デバイスを含むことができるが、これらに限定されない。端末機器は、アクセス端末、ユーザ機器(User Equipment,UE)、加入者ユニット、加入者局、移動局、移動ステーション、遠隔局、遠隔端末、移動装置、ユーザ端末、端末、無線通信装置、ユーザエージェントまたはユーザ装置を指すことができる。アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol,SIP)電話、無線ローカルループ(Wireless Local Loop,WLL)ステーション、携帯情報端末(Personal Digital Assistant,PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルド装置、計算装置または無線モデムに接続される他の処理装置、車載装置、ウェアラブル装置、5Gネットワークにおける端末または将来の発展型PLMNにおける端末などであってもよい。
【0035】
なお、本明細書における用語「システム」および「ネットワーク」は、本明細書において常に交換可能に使用される。
【0036】
5Gアーキテクチャにおいて、ポリシー(policy)に関連するネットワーク要素は、主に、ポリシー制御機能(policy control function,PCF)、アクセスおよび移動管理機能(access and mobility management function,AMF)、セッション管理機能(session management function,SMF)、無線アクセスネットワーク(radio access network,RAN)、UEである。ここでは、SMFは主にポリシーに関するセッションの実行を担当し、AMFは主にアクセスとUEポリシーに関するポリシー実行を担当する。SMFとAMFという2つのネットワーク要素上のポリシーの配信、更新はすべてPCFによって管理される。
【0037】
UEポリシーについては、PCFと端末機器との間で、コンテナ(container)によって、UEポリシーの内容、UEポリシー識別などを含むUEポリシーの関連情報を監視する。当該コンテナは上り方向において、端末機器によって非アクセス層(non-access stratum,NAS)メッセージによってAMFに送信され、かつAMFによってトランスペアレント伝送(知覚されないまたは修正されない)を継続してPCFに送信する。下り方向はそれと逆であり、PCFによってAMFにコンテナを送信し、AMFは、さらにNASメッセージによって端末機器にトランスペアレント伝送する。
【0038】
上記のアーキテクチャに基づいて、UEポリシーは、第三世代パートナーシッププロジェクト(3rd generation partnership project,3GPP)によって定義されるUE構成更新流れによって実現される。
図2に示すように、PCFが更新しようとするポリシーは、1コンテナ内に置き、続いて当該コンテナをAMFに送信し、AMFはNASメッセージを使用してポリシーを端末機器に転送する。
【0039】
図2に示す流れは、ステップS210~S260を含む。
【0040】
S210では、PCFはUEポリシーの更新を確定する。
【0041】
S220では、PCFはコンテナによってAMFにUEポリシーを送信する。
【0042】
S230では、ネットワークがトリガするサービス要求。
【0043】
S240では、AMFはUEポリシーを端末機器に送信する。
【0044】
S250では、端末機器は、AMFにUEポリシーの受信結果を送信する。
【0045】
S260では、AMFは、PCFに端末機器の受信結果を転送する。
【0046】
UEポリシーを送信するために、下りNASメッセージおよび上りNASメッセージに「UE policy container」の原因値を導入し、すなわち、ペイロード(payload)containerに「UE policy container」の原因値を増加する。AMFは、当該payload containerにおける原因値がトランスペアレント伝送機能を実行することを見る。
【0047】
端末機器は、PCFネットワーク要素からUEポリシーを取得して、UEポリシーに従ってWLAN選択およびUEルート選択を行うことができる。
【0048】
本出願の実施例は、UEポリシーの具体的な内容を限定するものではない。
図3に示すように、当該UEポリシーは、静的ポリシーおよび動的ポリシーを含むことができ、動的ポリシーは、WLAN選択ポリシー(WLAN selection policy,WLANSP)、アクセスネットワーク発見および選択ポリシー(Access Network Discovery and selection Policy,ANDSP)、およびUEルート選択ポリシー(UE Route Selection Policy,URSP)を含むことができる。
【0049】
WLANSPは、少なくとも一つのWLANSPルールを含むことができ、
図3に示すように、一つのWLANSPは、WLANSPルール1、……、WLANSPルールnを含むことができ、nは正の整数である。一つのWLANSPルールは、例えば、WLANSPルールの優先度(Precedence)、トラフィック記述子および/または選択パラメータ等を含むことができ、端末機器は、少なくとも一つのWLANSPルールに従ってWLANの選択を行うことができる。例えば、端末機器は優先度に応じてWLANの選択を行うことができ、端末機器は優先度の高いWLANを優先的に選択することができる。
【0050】
URSPは、
図3に示されるように、少なくとも一つのURSPルールを含むことができ、URSPは、URSPルール1、……、URSPルールnを含むことができ、nは正の整数である。URSPルールは、URSPルールの優先度、トラフィック記述子(Traffic Descriptor,TD)および/またはルート選択記述子(route selecting descriptor,RSD)リストなどを含むことができ、各トラフィック記述子は、RSDリストに対応可能であり、端末機器がRSDリスト内のどのパラメータにしてトラフィック記述子に対応するアプリケーションとセッションとのバンディング関係を確定するか、または端末機器がこのようなバンディング関係を満たすためにどのようなPDUセッションを確立する必要があるかを確定するために使用される。
【0051】
端末機器は、少なくとも一つのURSPルールに従ってアプリケーションのためにルートを選択することができ、すなわち、異なるアプリケーションを、データ伝送のために異なる属性パラメータを有するセッションにバンディングする。ここで、RSDリストは、セッション属性パラメータおよび他のルーティング関連パラメータを含み、例えば、RSDの優先度、セッションおよびサービス連続性(session and service continuity,SSC)モード、データネットワークネーム(date network name,DNN)、ネットワークスライスセレクションポリシー(network slice selection policy,NSSP)、シームレスでないオフロード指示、アクセス優先度などのうちの少なくとも一つであってもよい。NSSPは、一つまたは複数の単一ネットワークスライス選択支援情報(Single Network Slice Selection Assistance Information,S-NSSAI)を含むことができ、S-NSSAIは、優先度を有していてもよく、または、優先度を有していなくてもよい。
【0052】
URSPにおけるトラフィック記述子は、特定のサービスを記述することができ、例えば、マイクロブログサービスがインターネットプロトコル(internet protocol,IP)@1~9を使用して記述することができ、さらに、例えば、インターネットプロトコルマルチメディアサブシステム(IP multimedia subsystem,IMS)サービスがIMSデータネットワーク名(data network name,DNN)を使用して記述してもよい。そして、トラフィック記述子の下に一つまたは複数のRSDが存在してもよい。一つのRSDにおけるS-NSSAIの値およびDNNの値は一つであっても複数であってもよく、他のパラメータは一つの値のみを含み、S-NSSAIおよびDNNの一つの値は他のパラメータの値と一つのパラメータの組み合わせを構成してもよい。したがって、各RSDは、一つまたは複数のパラメータの組み合わせに対応することができ、各パラメータの組み合わせは、PDUセッションのセットの特徴を構成し、トラフィック記述子に対応するサービスデータは、RSDのあるパラメータの組み合わせに対応するPDUセッションにおいて送信されることができる。トラフィック記述子を有するアプリケーションデータストリームが現れると、端末機器は、対応するRSDにおけるコンポーネント(component)値に基づいて一つのパラメータの組み合わせを選択し、当該パラメータの組み合わせを使用して、ネットワーク機器にPDUセッション確立要求を開始することができる。
【0053】
異なるRSDにおけるパラメータの値は、異なっていてもよく、同じであってもよいことが理解されるであろう。
【0054】
もちろん、選択されたパラメータの組み合わせがある確立されたPDUセッションにマッチすることができる場合、端末機器は、アプリケーションデータをPDUセッションにバンディングすることができ、すなわち、端末機器は、当該PDUセッションを使用してアプリケーションデータを伝送することができる。
【0055】
端末機器がURSPに基づいてアプリケーションを対応するPDUセッションに関連付けて伝送するメカニズムは以下のとおりである:
アプリケーション層にデータが出現すると、端末機器は、URSP内のURSPルールを使用して、アプリケーションデータの特徴がURSPルール内のあるルールのトラフィック記述子にマッチするかどうかを調べ、調べる順序は、URSPルール内のトラフィック記述子における優先度に従って確定することができ、すなわち、端末機器は、優先度の順序に基づいて、マッチ状況を順次調べる。アプリケーションデータがURSPルールにマッチするとき、当該URSPルールでのRSDリストを使用してPDUセッションのバインディングを行う。
【0056】
図4に示される評価(evaluation)行為において、新しいアプリケーションデータストリームが検出されると、端末機器は、優先度が最も高いURSPルールを調べ、当該優先度が最も高いURSPルールがアプリケーションデータストリームにマッチすることができるかどうかを判断することができる。アプリケーションデータストリームにマッチすることができれば、端末機器は、当該URSPルールにおけるRSDを使用し、以下のプロセスを実行することができる。アプリケーションデータにマッチできない場合、端末機器は、優先度が最も低いURSPルールを調べることができ、優先度が最も低いURSPルールを考察するまで、このようにする。最も優先度の低いURSPルールもアプリケーションデータストリームにマッチできない場合、端末機器はURSPルールを適用しない。
【0057】
本出願の実施例におけるURSPルールの具体的内容を以下の表1および表2に示す。表1はURSPルールを示し、表2はRSDリストを示す。
【0058】
【表1】
本出願の実施例で言及したRSDの具体的な内容は表2に示すことができる。
【0059】
【表2】
URSPルールがアプリケーションデータストリームにマッチする場合、端末機器は以下のプロセスを実行することができる。
【0060】
1)端末機器は、まず、現在確立されているPDUセッションが、そのマッチしたURSPルールの下で有効なRSDパラメータを満たすかどうかを調べ、もしあれば、そのマッチしたアプリケーションデータをこのPDUセッションにバンディングして送信する。
【0061】
2)なければ、端末機器は、有効RSDの優先度の順に従ってPDUセッションを確立することができ、ここでは、PDUセッションを確立するために優先度の高いRSDパラメータを優先的に使用する。当該RSD内のあるパラメータが一つ以上の値を含む場合、端末機器は、そのうちの一つの値を選択して他のパラメータと組み合わせてPDUセッションを確立する。
【0062】
セッション確立に成功した場合、端末機器は、当該アプリケーションデータをセッションにバンディングして伝送を行う。
【0063】
セッション確立に成功しなかった場合、端末機器は、当該RSD内の他のパラメータの組み合わせに基づいて、または次に高い優先度のRSD内のパラメータの組み合わせを調べて、PDUセッションの確立を再度試みることができる。
【0064】
このマッチしたURSPルールにおいて適切なPDUセッションを発見または確立してバインディングすることができない場合、端末機器は、優先度の順に従って、次に高い優先度のURSPルール内のトラフィック記述子が当該アプリケーションデータストリームの特徴にマッチすることができるかどうかを調べることができる。マッチに成功した場合、端末機器は、上記プロセスを繰り返す。判断過程全体は
図4に示す。
【0065】
アプリケーションのために適切なPDUセッションを探索する上記のプロセスは、「評価」(evaluation)」プロセスと呼ばれ、すなわち、適切なPDUセッションを探索または確立してバインディングすることである。端末機器が使用するURSPルール内部のRSDは以下の条件を満たしてこそ有効RSDであると考えられ、上記evaluationプロセスを実行することができる。
【0066】
1.RSD内にS-NSSAIがある場合、S-NSSAIは、非ローミングシナリオの下で許可されたNSSAI(allowed NSSAI)またはローミングシナリオの下でマッピングされた許可されたNSSAI(mapping of allowed NSSAI)のうちの一つに属していなければならない。
【0067】
2.RSDにDNNがあり、かつローカルデータネットワーク(local area data network,LADN)である場合、端末機器は、当該LADNに対応する有効領域内になければならない。
【0068】
3.RSDにアクセスタイプ優先度(access type prefrence)があり、かつマルチアクセス(Multi-Access)に設定されている場合、端末機器は、アクセストラフィックステアリング、切り替え、分割(Access Traffic Steering,Switching,Splitting,ATSSS)機能をサポートしなければならない。
【0069】
4.RSDにタイマーウィンドウ(Timer Window)と位置基準(Location Criteria)がある場合、端末機器は要求される時間と場所条件を満足しなければならない。
【0070】
そうでなければ、RSDが有効なRSDではない場合、端末機器は、当該RSDを使用してデータストリームのバインディングまたはPDUセッションの確立を行わない。例えば、上記のプロセスでは、端末機器は、有効なRSDのみを考慮するか、または無効なRSDを無視する。
【0071】
上記evaluationプロセスメカニズムを参照すると、端末機器は、PDUセッション確立の開始が拒否された後、RSDパラメータに従ってPDUセッション確立を再申請することができる。
【0072】
図5に示すように、端末機器はSMFにPDUセッション確立要求メッセージを送信することができ、当該PDUセッション確立要求メッセージにはPDUセッションパラメータを運ぶことができ、当該PDUセッションパラメータは端末機器が選択したパラメータの組み合わせであり、当該PDUセッションパラメータは、DNN、S-NSSAI、PDUセッションタイプ、SSCモード、PDUセッション識別子、アクセスタイプのうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0073】
図5に示す方法は、ステップS510~S530を含むことができる。
【0074】
S510では、端末機器は、PDUセッションパラメータを含むことができるPDUセッション確立要求メッセージをSMFに送信する。
【0075】
S520では、SMFは、拒否原因値を運ぶことができる拒否メッセージを端末機器に送信する。
【0076】
S530では、端末機器は、URSPルール内のパラメータに従って、PDUセッションパラメータを調整し、調整後のPDUセッションパラメータを使用してPDUセッション確立を再び試みる。
【0077】
ネットワーク機器が、端末機器が選択したあるパラメータをサポートしない場合、ネットワーク機器は、拒否原因値を運ぶことができる拒否メッセージを端末機器に送信することができる。続いて、端末機器は、URSPルール内のRSDにおけるパラメータに基づいてパラメータの組み合わせを調整することができ、例えば、端末機器は、URSPルールの同じRSD内の他のパラメータの組み合わせまたは次に高い優先度のRSDパラメータに基づいて確立要求を開始することができる。
【0078】
上記のメカニズムは、拒否原因値(rejection cause)に示されたサポートできないパラメータが次に高い優先度のRSDにも現れ、その次に高い優先度のRSDに対応した確立されたPDUセッションがない場合、端末機器が次に高い優先度のRSDを選択してもPDUセッションの確立を完了することができず、むしろシグナリングインタラクションの負担を増加させ、シグナリングオーバーヘッドの節約に不利であり、端末機器がevaluationを行う時間も増加するという問題がある。
【0079】
例えば、端末機器が、優先度が最も高いRSD-1を使用してPDUセッション確立を行い、当該RSD-1におけるPDUセッションタイプがIPv4であり、ネットワーク機器が、「IPv4アドレスをサポートしない」という原因でPDUセッション確立を拒否した場合、端末機器は、PDUセッションタイプがIPv4ではない値を使用してのみ確立に成功することができる。しかしながら、次に高い優先度のRSD-2のPDUセッションタイプが依然としてIPv4である場合、端末機器はRSD-2を使用するかわり、PDUセッションタイプがIPv4ではないか、またはこれに限定されないRSDに移行すべきである。しかし、現在のメカニズムによれば、端末機器は、URSPルールの優先度とRSDルールの優先度に基づいて、順に、PDUセッション確立を試みる必要がある。すなわち、RSD-2内のPDUセッションタイプがIPv4であっても、端末機器は、RSD-2内のパラメータの組み合わせを使用して、ネットワーク機器にPDUセッション確立を開始する必要がある。
【0080】
また、一例として、端末機器が優先度が最も高いRSD-1を使用してPDUセッション確立を行う場合、当該RSD-1におけるSSCモードがモード3であり、ネットワーク機器がそのセッション確立を拒否する拒否原因が「サポートされないSSCモード」であり、許容されているSSCモードが「SSCモード=1」であることを指示する場合、端末機器は、直接、次に高い優先度のRSDを試みる代わりに、優先度に従って、「SSCモード=1」またはSSCモードを限定しないRSDに移行すべきである。
【0081】
本出願の実施例は無線通信の方法を提供し、ネットワーク機器が端末機器のセッション確立要求を拒否した後、端末機器に適切なセッション確立パラメータを迅速に見つけてデータ伝送を行うことができる。
図5に示すように、この方法は、ステップS610~S620を含む。
【0082】
S610で、ネットワーク機器は、原因パラメータを含む第1メッセージを端末機器に送信する。
【0083】
当該第1メッセージは、例えば、端末機器がネットワーク機器にPDUセッション確立または変更要求メッセージを送信した後に、ネットワーク機器によって端末機器に返信されるものであり、すなわち、当該第1メッセージは、PDUセッション確立または変更要求メッセージの返信メッセージである。あるいは、端末機器が、PDUセッション確立または変更要求メッセージをネットワーク機器に送信しないまでに、ネットワーク機器は、自身の状況に応じて、端末機器に第1メッセージを能動的に送信してもよい。
【0084】
例えば、第1アプリケーションデータが送信を必要とする場合、端末機器は、ネットワーク機器にPDUセッション確立または変更要求メッセージを送信することができる。さらに、当該PDUセッション確立または変更要求メッセージは、第1パラメータの値の組み合わせを含むことができる。当該第1パラメータは、SSC、S-NSSAI、DNN、PDUセッションタイプ、アクセスタイプのうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0085】
ここで、当該第1パラメータの値は、第1アプリケーションデータストリームにマッチするURSPルールでのRSDにおけるパラメータの値である。説明を容易にするために、以下に係るURSPルールは、いずれも第1アプリケーションデータストリームにマッチするURSPルールを表す。
【0086】
例えば、第1パラメータの値は、優先度が最も高いURSPルール内のRSDにおけるパラメータの値である。別の例として、第1パラメータの値は、優先度が最も高いURSPルール内の優先度が最も高いRSDにおけるパラメータの値である。
【0087】
ネットワーク機器が、第1パラメータにおけるあるパラメータの値をサポートしない場合、または第1パラメータにおける複数のパラメータの値の組み合わせをサポートしない場合、ネットワーク機器は、原因パラメータを運ぶことができる第1メッセージを送信することができ、当該原因パラメータはネットワーク機器によってサポートされない第2パラメータの値および/またはネットワーク機器によって許可される第3パラメータの値を指示することに使用されることができる。
【0088】
任意選択的には、当該第1メッセージは拒否メッセージと呼ばれてもよい。
【0089】
原因パラメータは、一つまたは複数のパラメータを含むことができる。例えば、原因パラメータは、ネットワーク機器が許可しないパラメータの値およびネットワーク機器が許可するパラメータの値を指示する拒否原因値を含む。別の例として、原因パラメータは、ネットワーク機器が許可するパラメータの値を指示するために使用される拒否原因値およびネットワーク機器が許可するパラメータの値を指示するために使用され得る許可されたSSCパターンを含むことができる。
【0090】
第2パラメータおよび第3パラメータは、DNN、S-NSSAI、PDUセッションタイプ、SSCモード、PDUセッション識別子、アクセスタイプのうちの少なくとも一つを含むことができる。ここでは、第2パラメータおよび第3パラメータは同じであっても、異なっていてもよい。
【0091】
第2パラメータは一つのパラメータを含むことができ、複数のパラメータを含むこともできる。第3パラメータは、一つのパラメータを含んでいてもよいし、複数のパラメータを含んでいてもよい。
【0092】
ネットワーク機器によって指示される、サポートされないパラメータの値は、RSDのうちの一つのパラメータの値または複数のパラメータの値であってもよい。例えば、拒否原因値には、PDUセッション確立または変更要求メッセージにおいて要求されたSSCモード非サポート、S-NSSAI非サポート、DNN非サポート、PDUセッションタイプ非サポート、アクセスタイプ非サポートなどを示すことができる。ネットワーク機器は、単一のパラメータ値の非サポートを示してもよいし、複数のパラメータ値の組み合わせの非サポートを示してもよい。例えば、DNN-1およびS-NSSAI-1は、要求メッセージにおいて同時に要求することができない。
【0093】
同様に、ネットワーク機器は、許容されるパラメータ値を指示するが、RSDのうちの一つまたは複数のパラメータの値であってもよい。例えば、ネットワーク機器によって提案または許可されるパラメータ値は、DNN、S-NSSAI、PDUセッションタイプ、SSCモード、PDUセッション識別子、アクセスタイプのうちの一つまたは複数のパラメータの値であってもよい。ネットワーク機器は、許可された単一のパラメータの値を示してもよいし、複数のパラメータの値の組み合わせを示してもよい。
【0094】
例として、原因パラメータは、サポートされないSSCモードがモード1であり、許容されるSSCモードがモード2であることを示すために使用されることができる。また、別の例として、原因パラメータは、サポートされないSSCモードがモード1であり、許容されるPDUモードがIPv6であることを示すために使用されることができる。
【0095】
S620では、端末機器は、当該原因パラメータに基づいて、原因パラメータ条件を満たさないRSDおよび/またはRSDのパラメータの値の組み合わせを無視するかまたは使用しない。
【0096】
ここで、RSDは、端末機器内に予め設定されたものであってもよいし、RSDは、第1メッセージと共に端末機器に設定されたものであってもよい。すなわち、ネットワーク機器は、端末機器に第1メッセージを送信すると同時に、端末機器にRSDの設定情報を送信してもよい。RSDの設定情報は、RSDにおける各パラメータの値を取る状況を含むことができる。
【0097】
原因パラメータ条件を満たすRSDは、RSDにおける第2パラメータの値がネットワーク機器がサポートしない値以外の値を含むこと、RSDにおけるパラメータが第2パラメータを含まないこと、RSDにおける第3パラメータの値がネットワーク機器が許可する値を含むこと、RSDにおけるパラメータが第3パラメータを含まないことのうちの少なくとも一つを含む。
【0098】
原因パラメータ条件を満たすRSD以外のRSDは、原因パラメータ条件を満たさないRSDであることが理解されるであろう。
【0099】
原因パラメータ条件を満たすRSDのパラメータの値の組み合わせは、RSDにおけるパラメータの値の組み合わせが原因パラメータ条件を満たすことを指すことができる。
【0100】
一例として、端末機器は、原因パラメータに基づいて、当該原因パラメータ条件を満たすRSDおよび/またはRSDにおけるパラメータの値の組み合わせを確定することができる。
【0101】
ここで、原因パラメーター条件を満たすRSDとは、RSDにおける構成要素(Component)パラメーターの値がただ一つであり、かつ原因パラメーターの指示に合致しないことを指すことができ、すると、RSD全体は原因パラメーター条件を満足しないRSDであり、そうでなければ、当該RSDは原因パラメーター条件を満足するRSDである。
【0102】
原因パラメータ条件を満たすRSDのパラメータの値の組み合わせとは、RSDにおけるComponentパラメータの値は複数あり、かつ一部のパラメータが原因パラメータの指示に合致しないことを指すことができ、すると、原因パラメータの指示に合致しないComponentパラメータの値を除く他のComponentパラメータの値が条件を満たすものであり、条件を満たすComponentパラメータの組み合わせがRSDにおける原因パラメータ条件を満たすパラメータの組み合わせである。
【0103】
例えば、原因パラメータは、SSCモード1の非サポートを示し、RSD-1におけるパラメータがSSCモードを含み、かつSSCモードの値が一つしかなく、モード1である場合、RSDは原因パラメータを満たさないRSDである。
【0104】
別の例として、原因パラメータは、SSCモード1の非サポートを示し、RSD-2におけるパラメータがSSCモードを含み、かつ当該SSCモードの値がモード1およびモード2を含む場合、当該SSCモード2およびRSD-2における他のパラメータの値の組み合わせは、原因パラメータを満たす値の組み合わせである。
【0105】
端末機器は、データバインディングまたはPDUセッション確立中に、原因パラメータ条件を満たすRSDにおける第4パラメータまたは第4パラメータの値の組み合わせを使用して、ネットワーク機器に、PDUセッションの確立または変更を要求する第2メッセージを送信することができる。
【0106】
ここで、第4パラメータまたは第4パラメータの値の組み合わせは、第4パラメータが第2パラメータを含まないこと、第4パラメータにおける第2パラメータの値がネットワーク機器がサポートしない値を含まないこと、第4パラメータが第3パラメータを含まないこと、第4パラメータにおける第3パラメータの値がネットワーク機器が許可する値を含むことのうちの少なくとも一つを満たす。換言すれば、第4パラメータの値の組み合わせは、原因パラメータ条件を満たす値の組み合わせである。
【0107】
第4パラメータは、SSC、S-NSSAI、DNN、PDUセッションタイプ、アクセスタイプのうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0108】
端末機器は、原因パラメータ条件を満たすRSDを確定するとき、URSPルールの優先度および/またはRSDの優先度の順に、原因パラメータ条件を満たすRSDおよび/または原因パラメータ条件を満たすRSDのパラメータの値の組み合わせを確定することができる。すなわち、端末機器は、RSDの優先度および/またはURSPルールの優先度に従って、原因パラメータ条件を満たすRSDにおける第4パラメータまたは第4パラメータの値の組み合わせを使用して、ネットワーク機器に第2メッセージを送信することができる。端末機器は、原因パラメータ条件を満たすRSDおよび/または原因パラメータ条件を満たすRSDのパラメータの組み合わせを考慮して後続のevaluationプロセスを行う。
【0109】
一実施形態として、端末機器は、RSD-1におけるパラメータの値に基づいてPDUセッション確立要求を開始することに失敗した後、拒否メッセージにおける原因パラメータに基づいて、条件を満たすRSDおよび/または条件を満たすRSDのパラメータの組み合わせを確定することを指示する。端末機器は、URSPルールおよびRSDの優先度の順に従って、原因パラメータ条件を満たしかつ使用されていない第4パラメータの値の組み合わせが現在のRSDに存在するかどうかを調べることができ、存在する場合には、条件を満たす第4パラメータの組み合わせを使用してPDUセッション確立を開始することができ、そうでなければ、次の優先度のRSDが非第3世代パートナーシッププロジェクト(non 3rd Generation Partnership Project,Non-3GPP)オフロード指示(Offload Indication)パラメータがあるか、または端末機器がサポートしないパラメータの値が含まれるかどうかを調べ(前記のサポートされないパラメータは、一つの値だけを含むパラメータ、例えば、一つの値だけを含むPDUセッションタイプ、一つの値だけを含むSSC Modeを指すことができる)、端末機器によってサポートされるパラメータの値がないかまたは一部があり、かつ当該RSDが原因パラメータ条件を満たすRSDである場合、端末機器は当該RSDにおけるパラメータの組み合わせを使用してPDUセッションの確立を開始することができる。当該次の優先度のRSDにおけるパラメータの組み合わせが原因パラメータ条件を満たさないRSDである場合、端末機器は、当該RSDをスキップして、本URSPルールにおけるより低い優先度のRSDを調べることができ、または、当該RSDが本URSPルールにおける最も優先度の低いRSDである場合、端末機器は、次の優先度のURSPルールにおけるRSDを調べることができる。
【0110】
なお、あるRSDにはNon-3GPP Offload Indicationパラメータまたは端末機器がサポートしない一つまたは複数のパラメータの値が含まれている場合(前記サポートされないパラメータは、PDUセッションタイプ値、SSC mode値などの一つの値のみを含むパラメータであってもよい)、端末機器は当該RSDを使用せずにPDUセッションの確立を行い、順に他のRSDを調べる。
【0111】
具体的な例を挙げると、UEのURSPルールは、最も高い優先度のURSPルール1(Rule-1)と、次に高い優先度のURSP Rule-2.2を設定すると仮定する。URSP-1ルールの構成を表3に示す。
【0112】
【表3】
UEが新たに発生したデータストリームを検出した場合(ターゲットアドレスは10.10.10.10)、UEは、URSPルール優先度(Precedence値が小さいほど優先度が高い)に基づいてURSPルールにマッチするかどうかを順次調べることができ、ここではURSPルール1(そのTraffic Descriptorにおけるターゲットアドレス=10.10.10.10)にマッチした。続いて、UEは、ルール1の下の全てのRSDが既に対応する確立されたPDUセッションを有しているかどうか、すなわち、RSD-1およびRSD-2のパラメータの組み合わせがPDUセッションを確立しているかどうかを調べ、ここでは、RSD-1の優先度はRSD-2の優先度より高い。そのうちの既に確立されたPDUセッションにバンディングした場合、端末機器は、データストリームを、この確立されたPDUセッションにバンディングする。複数のRSDにおけるパラメータがすべて既にPDUセッションを確立した場合、端末機器は、データストリームを優先度が最も高いRSDに対応するPDUセッションにバンディングする。例えば、RSD-1およびRSD-2におけるパラメータの組み合わせはいずれもPDUセッションを確立した場合、端末機器は、データストリームをRSD-1に対応するPDUセッションにバンディングすることができる。ルール1における全てのRSDが対応する確立されたPDUセッションを有していない場合、端末機器は、RSD-1(優先度が最も高いRSD)におけるパラメータの値の組み合わせ(SSC Mode-1,DNN-1,S-NSSAI 2,IPv4)を使用してPDUセッション確立を開始する(値の組み合わせをPDUセッション要求メッセージに入れる)。ネットワーク側が当該要求を拒否した場合、以下に示すように、返信される原因パラメータにおいて指示を行うことができる。
【0113】
1)指示がSSC Mode-1の非サポートである場合、UEは現在のRSD-1が満たされていないことを知っており、UEはRSD優先度によってRSD-2を調べ、RSD-2は対応する確立されたPDUセッションがなく、かつRSD-2中のSSCモードがSSC Mode-1である場合、UEはRSD-3を引き続き調べる。RSD-3も対応する、既に確立されたPDUセッションがないが、RSD-3はSSC Mode=2を有し、原因パラメータ条件を満たすため、UEはRSD-3におけるパラメータの値の組み合わせを使用することができる。続いて、端末機器は、RSD-3におけるパラメータの値の組み合わせを使用してPDUセッション確立を開始することができる。
【0114】
2)指示がIPv6のみをサポートすることである場合、UEは現在のRSD-1が満たされていないことを知っており、UEはRSD優先度に基づいてRSD-2を調べ、RSD-2は対応する確立されたPDUセッションがなく、かつRSD-2におけるPDUセッションタイプの値がIPv4である場合、UEはRSD-3を引き続き調べる。RSD-3も対応する、既に確立されたPDUセッションがないが、RSD-3はPDU Session Type=IPv6を有し、原因パラメータ条件を満たすため、RSD-3におけるパラメータの値の組み合わせを使用し、RSD-3におけるパラメータの値の組み合わせを使用してPDUセッション確立を開始する。
【0115】
3)指示がS-NSSAI2の非サポートである場合、UEは、RSD-1においてS-NSSAI2のパラメータの値を除去し、S-NSSAI1のみを使用して他のパラメータの値とパラメータの値の組み合わせを構成してPDUセッション確立を開始する。
【0116】
4)指示がDNN-1の非サポートである場合、UEは現在のRSD-1が満たされないことを知っており、UEはRSD優先度に基づいてRSD-2を調べ、RSD-2は対応する既に確立されたPDUセッションがないが、RSD-2はDNNの値を含まない(すなわちDNNを限定しない)ため、このRSD-2は原因パラメータ条件を満たし、UEはRSD-2におけるパラメータの値の組み合わせを使用してPDUセッション確立を開始することができる。
【0117】
5)指示は許可されたPDUセッションタイプがイーサネット(Ethernet)である場合、UEはRSD-1、RSD-2を調べてもいずれも対応するセッションタイプがないことを調べ、次に高い優先度のURSP Rule-2(図示せず)にスキップし、URSP Rule-2の最高優先度のRSDに対応する確立されたPDUセッションがあれば、アプリケーションデータストリームをそのセッションにバンディングして伝送する。
【0118】
以上のいくつかのケースは単独の例であり、相互に必ずしも関連しているわけではない。異なるケースは単独で実施してもよいし、互いに組み合わせて実施してもよいが、本出願実施例はこれに限定されるものではない。
【0119】
なお、上記評価プロセスのRSDは、Non-3GPP Indicationも端末機器がサポートしないパラメータ(例えば、端末機器がサポートしないPDUセッションタイプ、SSC Modeタイプ、アクセスタイプなど)も含まない。現在考察しているRSDがNon-3GPP Indicationを含む場合、UEは、アプリケーションデータストリームを非3GPPアクセスで伝送することをサポートするかどうかを考察し、サポートする場合、実行し、サポートしない場合、端末機器は、このRSDをスキップして、次の高い優先度のRSDを考察する。
【0120】
さらに、PDUセッション確立の再開始が失敗した場合、ネットワーク機器は、新しい原因パラメータを端末機器に送信することができる。続いて、端末機器は、新しい原因パラメータまたは以前の原因パラメータに基づいて、上記のプロセスを繰り返し実行することができる(優先度は、最初の最も高い優先度のRSDに戻る必要がなく、引き続き下へ行くことができる)。
【0121】
本明細書の実施例における原因パラメータは、現在の仕様における原因パラメータを使用してもよいし、新しい原因パラメータを再定義してもよい。表4に、表4に5Gシステムにおける拒否原因値を指示する。
【0122】
【表4】
端末機器が受信した原因値が「00011011」であれば、端末機器がネットワーク機器に送信したDNNのパラメータ値が不適切であることを示し、端末機器が新たに適切なDNNパラメータ値を選択する必要がある。端末機器は、含まれるDNN値が拒否されたDNN値であるRSDを使用しないか、複数のDNN値を含むRSDの中から拒否されたDNN値を除去する。
【0123】
端末機器が受信した原因値が「00011100」である場合、端末機器がネットワーク機器に送信したPDUセッションタイプが不適切であることを示し、端末機器は、当該PDUセッションタイプ値を使用してPDUセッション確立を行うべきではなく、適切なPDUセッションタイプを再選択する必要がある。したがって、端末機器は、含まれるPDUセッションタイプ値が拒否された値であるRSDを考慮すべきではないか、または複数のPDUセッションタイプ値を含むRSDにおいて拒否されたPDUセッションタイプの値を除去する。
【0124】
端末機器が受信した原因値が「00110010」である場合、ネットワーク機器が、PDUセッションタイプの値がIPv4であることのみを許可することを示し、すると、端末機器は、IPv4を含むRSDのみを使用する。
【0125】
端末機器が受信した原因値が「00110011」である場合、ネットワーク機器がPDUセッションタイプの値がIPv6であることのみを許可することを示し、すると、端末機器は、IPv6を含むRSDのみを使用する。
【0126】
端末機器が受信した原因値が「01000011」または「01000110」である場合、端末機器がネットワーク機器に送信したDNN値とS-NSSAI値との組み合わせが不適切であることを示し、端末機器は、拒否されたS-NSSAI値とDNN値との組み合わせのみを含むRSDを使用しないか、または同一のRSDで拒否されたS-NSSAI値とDNN値との組み合わせの使用を避ける。
【0127】
端末機器が受信した原因値が「01000100」である場合、端末機器がネットワーク機器に送信したSSCモードの値が不適切であることを示し、すると、端末機器は、拒否された値としてSSCモード値を含む任意のRSDを使用すべきではないか、または複数のSSCモード値を含むRSDにおいて拒否されたSSCモード値を除去する。
【0128】
端末機器が受信した原因値が「01000101」である場合、端末機器がネットワーク機器に送信したS-NSSAIの値が不適切であることを示す場合、端末機器は、拒否されたS-NSSAI値のみを含むRSDを使用するべきではないか、または複数のS-NSSAI値を含むRSDに対して拒否されたS-NSSAI値を使用しない。
【0129】
端末機器は、拒否メッセージを受信した後、RSDの優先度の順および/またはURSPルールの優先度の順に従って、原因パラメータの条件を満たすRSDおよびPDUセッションが確立されたRSDを確定することができ、その後、端末機器は、確定されたRSDにおける第4パラメータまたは第4パラメータの値の組み合わせを使用して、データバンディングまたはセッション確立を行うことができる。
【0130】
例えば、RSD-1におけるSSCモードに関する値がモード1に加えてモード2を含む場合、端末機器は、SSCモード2およびRSD-1における他のパラメータの組み合わせを第4パラメータの値として使用することができる。
【0131】
別の例として、URSPルールは、RSD-1、RSD-2、およびRSD-3を含み、かつ優先度の順がRSD-1>RSD-2>RSD-3であると仮定するRSD-1におけるSSCモードに関する値がモード1という値だけである場合、端末機器は、URSPルールにおける次に高い優先度のRSD-2が条件を満たすであるかどうかを判断することができる。RSD-2は対応する既に確立されたPDUセッションがなく、かうRSD-2におけるSSCモードがただ一つの値を有し、かつモード1である場合、端末機器はRSD-2をスキップし、次の優先度のRSD-3が拒否原因値を満たすかどうかを判断する必要がある。RSD-3は対応する、既に確立されたPDUセッションに対応がなく、かつRSD-3におけるSSCモードの値がモード1およびモード2を含む場合、端末機器は、SSCモード2およびRSD-3における他のパラメータの値を第4パラメータの値とする。RSD-3は対応する既に確立されたPDUセッションがなく、かつRSD-3にSSCモードというパラメータがなく、RSD-3がSSCモードを具体的に限定しないことを示す場合、端末機器はRSD-3における他のパラメータの値を第4パラメータの値とすることができ、すなわち、第4パラメータはSSCモードを含まず、その後、ネットワーク機器によって端末機器のためにSSCモードを設定する。
【0132】
別の例として、端末機器は、ネットワーク機器によって送信された原因パラメータを受信した後、原因パラメータがネットワーク機器によってサポートされない第2パラメータの値を指示する場合、端末機器は、次回にセッションパラメータを送信するとき、第2パラメータを送信しなくてもよく、すなわち、第4パラメータには第2パラメータが含まれなくてもよい。依然として、第2パラメータがSSCモードであることを例として、原因パラメータが「SSCモード1をサポートしない」ことを示すと仮定すると、第4パラメータはSSCモードを含まなくてもよい。RSD-1にはSSCモードに関して一つの値しか有しておらず、かつモード1である場合、端末機器は、依然としてRSD-1におけるパラメータを使用してネットワーク機器に要求メッセージを送信することができるが、端末機器は、RSD-1におけるSSCパラメータ以外の他のパラメータを第4パラメータとして使用する。すなわち、第4パラメータの値は、依然としてRSD-1におけるパラメータの値であるが、第4パラメータはSSCモードを含まない。この場合、ネットワーク機器が自身の状況に合わせて端末機器にSSCモードを設定する必要がある。
【0133】
原因パラメータはまた、ネットワーク機器によって許容される第3パラメータの値を指示するために使用され、端末機器が条件を満たすのRSDおよび第4パラメータの値を確定する方法は、上述の方法と同様である。原因パラメータが、ネットワーク機器によって許可されたSSCモードをモード2として示すと仮定すると、端末機器は、SSCモード2を含むRSD、SSCパラメータを含まないRSD、および対応する確立されたPDUセッションを有するRSDを検索する必要がある。次に高い優先度のRSD-2は、対応する確立されたPDUセッションがなく、かつRSD-2におけるSSCモードの値がただ一つの値であり、かつモード2ではない場合、端末機器はRSD-2をスキップする必要がある。RSD-3は、対応する確立されたPDUセッションがないが、RSD-3におけるSSCモードの値がモード2を含む場合、RSD-3は条件を満たすRSDであり、端末機器はRSD-3におけるパラメータを使用してPDUセッション確立を行うことができる。
【0134】
端末機器がURSP-1ルールのすべてのRSDをトラバースしても、PDUセッションの確立に成功しない場合、および/またはURSP-1ルールのすべてのRSDのパラメータの値が原因パラメータ条件を満たしない場合、および/またはURSP-1ルールのすべてのRSDが対応する確立されたPDUセッションがない場合、端末機器は次に高い優先度のURSP-2ルールを使用してPDUセッション確立することができる。端末機器がURSP-1ルールを用いてPDUセッション確立を行う過程において受信した原因パラメータは、URSP-2ルールに適用されてもよいし、URSP-2ルールに適用されなくてもよい。
【0135】
例えば、端末機器がURSP-2ルールを使用してPDUセッション確立を行う場合、以前に受信した原因パラメータに基づいて、原因パラメータ条件を満たすRSDを選択することができる。続いて、端末機器は、条件を満たすRSDを使用してPDUセッション確立を行うことができる。
【0136】
また、例えば、端末機器がURSP-2ルールを使用してPDUセッション確立を行う場合、以前に受信した原因パラメータを考慮せずに、URSP-2ルールのうち優先度が最も高いRSDのパラメータをそのまま用いてPDUセッション確立を行うようにしてもよく、すなわち、端末機器は、URSP-2ルールの中で優先度が最も高いRSDにおけるパラメータの値を組み合わせてPDUセッション確立を行うことができる。つまり、端末機器が送信したパラメータの値の組み合わせにネットワーク機器がサポートしないパラメータの値が含まれていても、端末機器はそのパラメータの値の組み合わせを用いてPDUセッション確立を行うことができる。この場合、端末機器が一つのURSPルール内で受信した原因パラメータは、本URSPルールにのみ適用され、URSP-2ルールには適用できない、すなわち、端末機器が第1URSPルール内で受信した原因パラメータは、第1URSPルール以外のURSPルールには適用しない。
【0137】
URSP-2ルールは、URSP-1ルール以外に、第1アプリケーションにマッチする優先度が最も高いURSPルールである。
【0138】
本出願の実施例はまた、原因パラメータの有効条件を定義することができ、例えば、原因パラメータは、第1タイマがタイムアウトすること、端末機器が特定の領域から移り出し、または特定の領域に入ること、端末機器が再起動されること、端末機器が汎用ユーザ識別モジュール(universal subscriber identity module,USIM)カードを取り外し、または交換することの少なくとも一つで無効になり、第1タイマの時間が原因パラメータの有効時間である。
本出願の実施例は、特定領域の分割を特に限定するものではなく、例えば、特定領域は、セル、基地局のカバーエリア、トラッキングエリアのうちの少なくとも一つに基づいて分割されるものである。
【0139】
原因パラメータに示されているネットワーク機器によってサポートされないパラメータの値、および/またはネットワーク機器によって許可されているパラメータの値は、時間上の制限がある。例えば、原因パラメータにはIPv4がサポートされないことが示されているが、一定時間後には、IPv4は、端末機器がPDUセッション確立またはアプリケーションデータのバインディングを行うために、有効なパラメータ値であってもよい。端末機器は、原因パラメータを受信した後、第1タイマを起動することができ、第1タイマがタイムアウトするまでに、端末機器はIPv4を使用することができないが、第1タイマがタイムアウトした後には、端末機器はIPv4を使用することができる。
【0140】
第1タイマは、ネットワーク機器によって端末機器に設定されてもよく、例えば、ネットワーク機器は、第1メッセージを介して端末機器に第1タイマを設定してもよい。任意選択的には、第1タイマは、端末機器に予め設定されていてもよい。
【0141】
原因パラメータに示されるネットワーク機器によってサポートされないパラメータの値、および/またはネットワーク機器によって許可されるパラメータの値は、地域的に制限されてもよい。端末機器によって受信された原因パラメータはある領域のみに適用し(例えば、現在存在している領域)、端末機器がその領域から出たり他の領域に入ったりする場合、その前に受信された原因パラメータが無効になる。
【0142】
端末機器が再起動された場合、または、端末機器がUSIMカードから移り出した場合、以前に受信された原因パラメータは無効になる。
【0143】
原因パラメータが無効化した後、端末機器は、改めて第1アプリケーションにマッチするURSPルールに従って、第5パラメータまたは第5パラメータの値を選択してPDUセッション確立を行うことができる。例えば、端末機器は、第1アプリケーションにマッチする優先度が最も高いURSPルールを使用してPDUセッション確立を行うことができる。すなわち、端末機器は、原因パラメータが無効化した後にevaluateを再トリガすることができる。原因パラメータが無効化する前に、端末機器は最後にURSP-2ルール内のRSD-4を使用してPDUセッション確立を行うと仮定するが、原因パラメータが無効化した後に、端末機器はevaluationを再実行することができ、以前に条件を満足していなかったRSDは条件を満たすであると考えられる。
【0144】
第5パラメータは、SSCモード、S-NSSAI、DNN、PDUセッションタイプ、アクセスタイプのうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0145】
一実施形態として、端末機器はまた、原因パラメータ条件を満たさないRSDを無効RSDに設定し、および/または原因パラメータ条件を満たさないRSDのパラメータの組み合わせを無効RSDパラメータの組み合わせに設定することができ、これにより、端末機器はevaluationを実行する過程において、無効RSDまたは無効RSDパラメータの組み合わせを使用せずにPDUセッション確立および/またはデータストリートバンドリングを行うことができる。あるいは、端末機器は、原因パラメータ条件を満たすRSDを有効RSDとすることができ、および/または、原因パラメータ条件を満たすRSDのパラメータの組み合わせを有効RSDパラメータの組み合わせとすることができる。
【0146】
端末機器は、原因パラメータに基づいて確定された、条件を満たさないRSDの情報を保存することができ、例えば、無効RSDとして保存することができ、または、条件を満たすRSDまたはRSDパラメータを有効RSDとして保存することができ、これを次回のevaluationに使用する。たとえば、アプリケーション1のデータストリームのためにevaluationを実行した後、アプリケーション2のデータストリームのためにevaluationを実行する必要がある場合、条件を満たさないRSDまたはRSDにおけるパラメータを使用しない。すなわち、端末機器は、第2アプリケーションのためにセッションパラメータの値を確定する際に、以前にネットワーク機器によって指示されたサポートされないパラメータの値を使用することを避け、またはネットワーク機器によって許可されたパラメータの値を優先的に使用する。
【0147】
なお、上記の評価プロセスのRSDは、Non-3GPP Indicationも端末がサポートしない何らかのパラメータの値(例えば、PDUセッションタイプ)も含まない。
【0148】
以下、
図7を参照して、本出願の実施例に係る方法について詳細に説明する。
【0149】
端末機器が新しいアプリケーションデータストリームを検出すると、端末機器は、優先度が最も高いURSPルールを考察し、この優先度が最も高いURSPルールにけるトラフィック記述子がアプリケーションにマッチするかどうかを判断することができる。マッチしなければ、次に高い優先度のURSPルールを考察する。マッチする場合、この最も高い優先度のURSPルールにおけるRSDを使用する。
【0150】
続いて、端末機器は、当該URSPルール内の全てのRSDが従来のPDUセッションにマッチするかどうかを判断することができる。URSPルールにおけるRSDが従来のPDUセッションにマッチする場合、端末機器はアプリケーションデータストリームを従来のPDUセッションにバンディングすることができ、複数のRSDが従来のPDUセッションにマッチする場合、端末機器はアプリケーションデータストリームを優先度が最も高いRSDに対応するPDUセッションにマッチすることができる。URSPルール内の全てのRSDがいずれも従来のPDUセッションとマッチしない場合、端末機器は、当該URSPルール内の最高優先度のRSDを考察し、当該RSDがnon-3GPPオフロード指示を含むかどうかを判断することができる。
【0151】
RSDにnon-3GPPオフロード指示が含まれている場合、端末機器は、自身がnon-3GPPオフロードをサポートするかどうかを判断し、サポートする場合、アプリケーションデータストリームを非3GPPによってオフロードし、サポートしない場合、次に高い優先度のRSDを考察する。RSDにnon-3GPPオフロード指示が含まれない場合、端末機器は、端末機器によってサポートされないPDUセッションタイプのような、端末機器によってサポートされないパラメータが当該RSDに含まれているかどうかをさらに判断することができる。RSDに端末機器がサポートしないパラメータが含まれていれば、端末機器は当該RSDが現在のURSPルールの中で最も優先度の低いRSDであるかどうかを判断することができ、そうであれば、端末機器は次の優先度のURSPルールを考察し、そうでなければ、端末機器は次の優先度のRSDを考察する。
【0152】
RSDに端末機器がサポートしないパラメータが含まれない場合、端末機器は、当該RSDが原因パラメータ条件を満たすRSDであるかどうかをさらに判断することができる。端末機器が以前にネットワーク機器によって送信された原因パラメータを受信した場合、端末機器は、当該RSDが原因パラメータ条件を満たすRSDであるかどうかを判断することができ、端末機器が以前にネットワーク機器によって送信された原因パラメータを受信しなかった場合、端末機器は、当該RSD内のパラメータの組み合わせを使用して、ネットワーク機器にPDUセッション確立要求メッセージを直接送信することができる。
【0153】
当該RSDが原因パラメータ条件を満たすRSDである場合、端末機器は、当該RSDにおけるパラメータの組み合わせを使用してPDUセッションを確立することができる。確立に成功した場合、ネットワーク機器はアプリケーションデータストリームを当該PDUセッションにバンディングすることができる。確立に失敗した場合、ネットワーク機器は原因パラメータに基づいて、当該RSDの中に原因パラメータ条件を満たす他のパラメータの組み合わせがあるかどうかを判断することができる。もしあれば、RSD内の他のパラメータの組み合わせを使用してPDUセッションの確立を行う。存在せず、かつ当該RSDが現在のURSPルール内で最も優先度の低いRSDではない場合には、端末機器は次の優先度のRSDを考察することができる。
【0154】
次の優先度のRSDの実行プロセスは、上記プロセスと同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0155】
現在のURSPルールの全てのRSDがいずれもPDUセッションの確立に成功しなかった場合、端末機器は、次の優先度のURSPルールを考察し、上述のプロセスを繰り返して実行することができる。なお、次の優先度のURSPルールは、前の優先度のURSPルールを考察する過程で受信された原因パラメータに限定されず、すなわち、前の優先度のURSPルールを考察する過程で受信された原因パラメータが、他の優先度のURSPルールで無効化する。
【0156】
端末機器が、最も優先度の低いURSPルールのいずれもPDUセッションの確立に成功しないことを確認した場合、端末機器は、URSPルールを使用せずにPDUセッションの確立を行う。
【0157】
なお、本出願の実施例は、端末機器がRSDにnon-3GPPオフロード指示を含むかどうか、端末機器がサポートしないパラメータを含むか、およびRSDが原因パラメータ条件を満たすRSDであるか否かを判断する実行順序については、特に限定されない。例えば、端末機器は、まずRSDにnon-3GPPオフロード指示が含まれているかどうかを判断してから、RSDに端末機器がサポートしないパラメータが含まれているかどうか、およびRSDが原因パラメータ条件を満たすRSDであるかどうかを判断してもよい。別の例として、端末機器は、RSDに端末機器がサポートしないパラメータが含まれているかどうかを判断してから、RSDにnon-3GPPオフロード指示が含まれているかどうか、およびRSDが原因パラメータ条件を満たすRSDであるかどうかを判断してもよい。別の例として、端末機器は、RSDが原因パラメータ条件を満たすRSDであるかどうかを判断してから、RSDにnon-3GPPオフロード指示および端末機器がサポートしないパラメータが含まれているかどうかを判断してもよい。
【0158】
端末機器によってサポートされないパラメータは、PDUセッションタイプに加えて、他のパラメータ、例えばSSCmodeを含むことができる。SSCmodeは例えばSSCmode-3である。
【0159】
SSC Mode-1はPDUセッションのユーザプレーン機能user plane function,UPF)またはパケットデータネットワーク(packet data network,PDN)ゲートウェイ(gateway,GW)が一貫して変化しないことを示す。SSC Mode-2は、PDUセッションのUPFまたはPDN GWが変更された場合に、先に元の接続を切断し、新しいUPFまたはPDN GWと接続を確立することを示す。
【0160】
SSC mode-3の値は、端末がPDUセッションのUPFまたはPDN GW交換(またはPDUセッション/PDN接続のアドレス変更)をサポートする場合、サービスの伝送が中断されないことを保証する必要がある(例えば、まず確立して、後に切断する方式を採用して、アプリケーションデータストリームを新たに割り当てられたアドレスによって新しいUPFにバンディングして伝送した後、元のUPF間の接続を切断する)。
【0161】
以上は、本出願の実施例によるセッション確立のための方法を詳細に説明したが、以下、
図8~
図12に関連して、本出願の実施例による装置、方法の実施例に記載される技術的特徴を以下の装置の実施例に適用することを説明する。
【0162】
図8は本出願の実施例が提供する端末機器の概略的ブロック図であり、当該端末機器は以上に記載のいずれかの端末機器であってもよい。
図8の端末機器800は、通信ユニット810と、処理ユニット820とを備える。
【0163】
通信ユニット810は、ネットワーク機器によって送信された原因パラメータを含む第1メッセージを受信することに使用される。
【0164】
処理ユニット820は、前記原因パラメータに基づいて、原因パラメータ条件を満たさないルート選択記述子RSDおよび/またはRSDのパラメータの値の組み合わせを無視するか、または使用しないことに使用される。
【0165】
任意選択的に、前記第1メッセージはPDUセッション確立または変更要求メッセージの返信メッセージであり、前記PDUセッション確立または変更要求メッセージに第1パラメータの値が含まれ、前記第1パラメータの値は、第1アプリケーションデータストリームにマッチするURSPルールでのRSDにおけるパラメータの値である。
【0166】
任意選択的に、前記原因パラメータは、前記ネットワーク機器がサポートしない第2パラメータの値または値の組み合わせ、前記ネットワーク機器が許可する第3パラメータの値または値の組み合わせのうちの少なくとも一つを指示することに使用され、RSDにおける第2パラメータの値は前記ネットワーク機器がサポートしない値以外の値を含むこと、RSDにおけるパラメータは前記第2パラメータを含まないこと、RSDに含まれる第3パラメータの値は前記ネットワーク機器が許可する値を含むこと、RSDにおけるパラメータは前記第3パラメータを含まないことのうちの少なくとも一つを含み、前記原因パラメータ条件を満たすRSDのパラメータの値の組み合わせとは、RSDにおけるパラメータの値の組み合わせが前記原因パラメータ条件を満たすことを意味する。
【0167】
任意選択的に、前記通信ユニット810は、前記原因パラメータ条件を満たすRSDにおける第4パラメータまたは第4パラメータの値の組み合わせを使用して、前記ネットワーク機器に、PDUセッションの確立または変更を要求する第2メッセージを送信することに使用される。
【0168】
任意選択的に、前記第4パラメータまたは前記第4パラメータの値は、前記第4パラメータが前記第2パラメータを含まないこと、前記第4パラメータにおける第2パラメータの値が前記ネットワーク機器によってサポートされない値を含まないこと、前記第4パラメータにおける第3パラメータの値が前記ネットワーク機器によって許可される値を含むこと、前記第4パラメータが前記第3パラメータを含まないことのうちの少なくとも一つを満たす。
【0169】
任意選択的に、前記処理ユニット820は、RSDの優先度および/またはURSPルールの優先度の順に従って、前記原因パラメータ条件を満たすRSDを使用して前記ネットワーク機器に前記第2メッセージを送信することに使用される。
【0170】
任意選択的に、前記処理ユニット820は、URSPルールおよび/またはRSDの優先度の順に従って現在使用されているRSDの中に原因パラメータ条件を満たしかつ使用されていない第4パラメータの値の組み合わせがあるかどうかを調べること、現在使用されているRSDの中に、原因パラメータ条件を満たし、かつ使用されていない第4パラメータの値の組み合わせがある場合、前記端末機器は、前記第4パラメータの値の組み合わせを使用してPDUセッション確立を開始するか、または、
前記現在使用されているRSDの中に原因パラメータ条件を満たし、かつ使用されていない第4パラメータの値の組み合わせがない場合、前記端末機器は次に高い優先度のRSDが前記原因パラメータ条件を満たすRSDであるかどうかを調べることと、前記次に高い優先度のRSDが前記原因パラメータ条件を満たすRSDである場合、前記端末機器は、前記次に高い優先度のRSDにおける前記原因パラメータ条件を満たす第4パラメータの値の組み合わせを使用して、前記ネットワーク機器に前記第2メッセージを送信するか、または、前記次に高い優先度のRSDが前記原因パラメータ条件を満たすRSDではない場合、前記端末機器は次の優先度のRSDを調べることに使用される。
【0171】
任意選択的に、現在使用されているRSDおよび前記次に高い優先度のRSDには、非第三世代パートナーシッププロジェクト3GPPオフロード指示および/または前記端末機器によってサポートされないパラメータの値が含まれない。
【0172】
任意選択的に、第4パラメータの値の組み合わせが属するRSDは、前記原因パラメータ条件を満たすRSDの中で優先度が最も高いRSDである。
【0173】
任意選択的に、優先度が最も高いRSDは、同じURSPルール中または異なるURSPルール中の優先度が最も高いRSDである。
【0174】
任意選択的に、前記処理ユニット820は、非第三世代パートナーシッププロジェクト3GPPオフロード指示および端末機器によってサポートされないパラメータを含むRSDを無視するか、または使用しないことに使用される。
【0175】
任意選択的に、第1パラメータの値は第1RSDにおけるパラメータの値であり、前記第1RSDは第1URSPルールにおけるRSDに属し、前記処理ユニット820は、前記第1URSPルールにおける全てのRSDのパラメータの値が前記原因パラメータ条件を満たさない場合、または前記端末機器が前記第1URSPルールにおける全てのRSDのパラメータの値を使用してPDUセッション確立にいずれも失敗した場合、第2URSPルールにおけるPDUセッションが確立されたRSDまたは前記原因パラメータ条件を満たすRSDを使用してPDUセッションの確立を行うことに使用される。
【0176】
任意選択的に、前記第2URSPルールの優先度は、前記第1URSPルール以外に、前記第1アプリケーションデータにマッチするURSPルールのうち優先度が最も高いURSPルールである。
【0177】
任意選択的に、前記第1パラメータの値は、第1URSPルールにおけるRSDに属する第1RSDにおけるパラメータの値であり、前記原因パラメータは、前記第1URSPルール以外のURSPルールには適用されない。
【0178】
任意選択的に、前記原因パラメータ条件は、第1アプリケーションデータストリーム以外のアプリケーションデータストリームに評価を実行するプロセスに適用される。
【0179】
任意選択的に、前記処理ユニット820は、前記原因パラメータ条件を満たすRSDを有効RSDとして記憶して、他のアプリケーションデータストリームの評価プロセスに使用することに使用されることに使用される。
【0180】
任意選択的に、前記原因パラメータ条件は、第1タイマがタイムアウトすること、前記端末機器が特定の領域から移り出し、または特定の領域に入ること、前記端末機器が再起動されること、前記端末機器が汎用ユーザ識別モジュールUSIMカードを取り外し、または交換することの少なくとも一つで無効になり、前記第1タイマの時間が前記原因パラメータの有効時間である。
【0181】
任意選択的に、前記処理ユニット820は、前記原因パラメータ条件が無効になった場合、PDUセッションの確立のために、改めて、第1アプリケーションデータストリームにマッチするURSPルールに基づいて、第5パラメータの値の組み合わせを確定することに使用される。
【0182】
任意選択的に、第5パラメータの値の組み合わせは、前記第1アプリケーションデータストリームにマッチするURSPルールの中で優先度が最も高いURSPルールの中で優先度が最も高いRSDにおけるパラメータの値の組み合わせである。
【0183】
任意選択的に、前記端末機器が存在する特定の領域は、セル、基地局のカバーエリア、トラッキングエリアのうちの少なくとも一つに基づいて分割されるものである。
【0184】
任意選択的に、前記第1タイマは、前記原因パラメータ内に運ばれ、または前記端末機器上に予め設定される。
【0185】
任意選択的に、第1パラメータ、第2パラメータ、第3パラメータ、第4パラメータ、および/または第5パラメータは、サービスとセッション連続性SSCモード、単一ネットワークスライス選択支援情報S-NSSAI、データネットワーク名DNN、PDUセッションタイプ、アクセスタイプのうちの少なくとも一つを含む。
【0186】
任意選択的に、前記原因パラメータは、拒否原因値を含み、前記ネットワーク機器によってサポートされない第1パラメータの値は、前記拒否原因値に運ばれる。
【0187】
任意選択的に、前記処理ユニット820は、前記原因パラメータ条件を満たすRSDを有効RSDとして記憶すること、および/または、
前記原因パラメータ条件を満たすRSDにおけるパラメータの組み合わせを有効RSDパラメータの組み合わせとして記憶すること、および/または、
前記の、原因パラメータ条件を満たさないRSDを無効RSDとして記憶すること、および/または、
前記原因パラメータ条件を満たさないRSDのパラメータの組み合わせを無効RSDパラメータの組み合わせとして記憶することに使用される。
【0188】
図9は本出願の実施例が提供する端末機器の概略的ブロック図であり、当該端末機器は以上に記載のいずれかの端末機器であってもよい。
図9に示す端末機器900は、処理ユニット910を備え、ここでは、
処理ユニット910は、端末能力のサポート状況に応じて、端末能力条件を満たさないRSDおよび/またはRSDのパラメータの値の組み合わせを無視するか、または使用しないために使用される。ここでは、前記端末能力は前記端末がサポートするセッションとサービス連続性SSCモードの値を含み、前記端末能力条件を満たすRSDはRSDにおけるSSCモードの値が前記端末のサポートする値である。
【0189】
任意選択的に、前記処理ユニット910は、前記端末機器がRSD優先度および/またはユーザルート選択ポリシーURSP優先度に従ってRSDを調べることに使用される。
【0190】
任意選択的に、前記処理ユニット910は、第1RSDにおけるSSCモードの値がSSCモード3であり、かつ前記端末機器がSSCモード3をサポートしない場合、前記端末機器は、前記第1RSDを使用せず、他のRSDを調べることに使用される。
【0191】
任意選択的に、いくつかの実施例では、上述の通信モジュールは、通信インターフェースまたはトランシーバであってもよく、または通信チップまたはシステムオンチップの入力出力インターフェースであってもよい。上記確定モジュールは、一つまたは複数のプロセッサであってもよい。
【0192】
図10は、本出願の実施例により提供される通信機器1000の構成を模式的に示す図である。
図10に示される装置1000は、プロセッサ1010を含み、プロセッサ1010は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することで、本出願の実施例における方法を実現することができる。
【0193】
任意選択的に、
図10に示すように、通信機器1000は、メモリ1020をさらに含むことができる。ここで、プロセッサ1010は、メモリ1020からコンピュータプログラムを呼び出して実行することで、本出願の実施例における方法を実現することができる。
【0194】
ここで、メモリ1020は、プロセッサ1010から独立した別体のデバイスであってもよく、プロセッサ1010内に統合されてもよい。
【0195】
任意選択的に、
図10に示すように、通信機器1000は、トランシーバ1030をさらに含むことができ、プロセッサ1010は、当該トランシーバ1030が他の機器と通信するように制御することができ、具体的には、他の機器に情報またはデータを送信し、または他の機器から送信された情報またはデータを受信することができる。
【0196】
ここで、トランシーバ1030は、送信機および受信機を含むことができる。トランシーバ1030は、アンテナをさらに含むことができ、アンテナの数は、一つまたは複数とすることができる。
【0197】
任意選択的に、当該通信機器1000は、具体的には、本出願の実施例のネットワーク機器であってもよく、かつ、当該通信機器1000は、本出願の実施例の各方法においてネットワーク機器により実現される流れに相当する流れを実現することができ、簡潔にするために、ここで繰り返して説明しない。
【0198】
任意選択的に、当該通信機器1000は、具体的には、本出願の実施例の移動端末/端末機器であってもよく、かつ、当該通信機器1000は、本出願の実施例の各方法において移動端末/端末機器により実現される流れに相当する流れを実現することができ、簡潔にするために、ここで繰り返して説明しない。
【0199】
図11は、本出願の実施例の装置の構成を模式的に示す図である。
図11に示される装置1100は、プロセッサ1110を含み、プロセッサ1110は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することで、本出願の実施例における方法を実現することができる。
【0200】
任意選択的に、
図11に示すように、装置1100は、メモリ1120をさらに含むことができる。ここで、プロセッサ1110は、メモリ1120からコンピュータプログラムを呼び出して実行することで、本出願の実施例における方法を実現することができる。
【0201】
ここで、メモリ1120は、プロセッサ1110から独立した別体のデバイスであってもよく、プロセッサ1110内に統合されてもよい。
【0202】
任意選択的に、当該装置1100は、入力インタフェース1130をさらに含むことができる。ここで、プロセッサ1110は、当該入力インタフェース1130が他の機器または装置と通信するように制御することができ、具体的には、他の機器または装置から送信された情報またはデータを取得することができる。
【0203】
任意選択的に、当該装置1100は、出力インタフェース1140をさらに含むことができる。ここで、プロセッサ1110は、当該出力インタフェース1140が他の機器または装置と通信するように制御することができ、具体的には、他の機器または装置に情報またはデータを出力することができる。
【0204】
任意選択的に、当該装置は、本出願の実施例におけるネットワーク機器に適用可能であり、かつ、当該装置は、本出願の実施例の各方法においてネットワーク機器により実現される流れに相当する流れを実現することができ、簡潔にするために、ここで繰り返して説明しない。
【0205】
任意選択的に、当該装置は、本出願の実施例における移動端末/端末機器に適用可能であり、かつ、当該装置は、本出願の実施例の各方法において移動端末/端末機器により実現される流れに相当する流れを実現することができ、簡潔にするために、ここで繰り返して説明しない。
【0206】
なお、本出願の実施例で言及されたチップは、システムオンチップ、システムチップ、チップシステムまたはオンチップシステム型チップなどと称されてもよい。
【0207】
図12は、本出願の実施例により提供される通信システム1200の模式的ブロック図である。
図12に示すように、当該通信システム1200は、端末機器1210およびネットワーク機器1220を含む。
【0208】
ここでは、当該端末機器1210は、上記した方法において端末により実現される機能に相当する機能を実現することに使用され、また、当該ネットワーク機器1220は、上記した方法においてネットワーク機器により実現される機能に相当する機能を実現することに使用され、簡潔にするために、ここで繰り返して説明しない。
【0209】
なお、本出願の実施例のプロセッサは、統合回路チップであってもよく、信号処理能力を有する。実現プロセスにおいて、上記した方法の実施例の各ステップは、プロセッサ内のハードウェアの集積論理回路またはソフトウェア形態の命令によって達成されてもよい。上記したプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け統合回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェアコンポネントであってもよい。本出願の実施例に開示された各方法、ステップおよび論理ブロック図を実現または実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってよく、任意の通常のプロセッサなどであってもよい。本出願の実施例を参照して開示した方法のステップは、ハードウェアデコーディングプロセッサにより実行されて完了されるか、または、デコーディングプロセッサ内のハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせで実行されて完了されるように直接具現化することができる。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ、プログラマブルリードオンリーメモリまたは電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタなどの当技術分野で十分に確立された記憶媒体内に位置することができる。当該記憶媒体は、メモリに位置し、プロセッサは、メモリ内の情報を読み取り、ハードウェアと組み合わせて、上記した方法のステップを達成する。
【0210】
本出願の実施例におけるメモリは、揮発性メモリまたは非揮発性メモリであってもよく、または揮発性および非揮発性メモリの両方を含んでもよいことが理解される。ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)、またはフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)であってもよい。限定的ではなく、例示的な説明であるが、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM、DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータ値同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM、SLDRAM)、およびダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DR RAM)などの多くの形態のRAMを使用可能である。本明細書に記載のシステムおよび方法のメモリは、これらおよび任意の他の適切なタイプのメモリを含むことが意図されているが、これらに限定されないことに留意されたい。
【0211】
上記メモリは、制限的ではなく、例示的な説明であることを理解されたい。例えば、本出願の実施例におけるメモリは、さらに、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic RAM、DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータ値同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(synch link DRAM、SLDRAM)、およびダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DR RAM)などであってもよい。つまり、本出願の実施例におけるメモリは、これらおよび任意の他の適切なタイプのメモリを含むことが意図されているが、これらに限定されない。
【0212】
本出願の実施例は、さらに、コンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0213】
任意選択的に、当該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、本出願の実施例におけるネットワーク機器に適用可能であり、かつ、当該コンピュータプログラムは、コンピュータに、本出願の実施例の各方法においてネットワーク機器により実現される流れに相当する流れを実行させ、簡潔にするために、ここで繰り返して説明しない。
【0214】
任意選択的に、当該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、本出願の実施例における移動端末/端末機器に適用可能であり、かつ、当該コンピュータプログラムは、コンピュータに、本出願の実施例の各方法において移動端末/端末機器により実現される流れに相当する流れを実行させ、簡潔にするために、ここで繰り返して説明しない。
【0215】
本出願の実施例は、さらにコンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【0216】
任意選択的に、当該コンピュータプログラム製品は、本出願の実施例におけるネットワーク機器に適用可能であり、かつ、当該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、本出願の実施例の各方法においてネットワーク機器により実現される流れに相当する流れを実行させ、簡潔にするために、ここで繰り返して説明しない。
【0217】
任意選択的に、当該コンピュータプログラム製品は、本出願の実施例における移動端末/端末機器に適用可能であり、かつ、当該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、本出願の実施例の各方法において移動端末/端末機器により実現される流れに相当する流れを実行させ、簡潔にするために、ここで繰り返して説明しない。
【0218】
本出願の実施例は、さらにコンピュータプログラムを提供する。
【0219】
任意選択的に、当該コンピュータプログラムは、本出願の実施例におけるネットワーク機器に適用可能であり、当該コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行される際に、コンピュータに、本出願の実施例の各方法においてネットワーク機器により実現される流れに相当する流れを実行させ、簡潔にするために、ここで繰り返して説明しない。
【0220】
任意選択的に、当該コンピュータプログラムは、本出願の実施例における移動端末/端末機器に適用可能であり、当該コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行される時、コンピュータに本出願の実施例の各方法において移動端末/端末機器により実現される流れに相当する流れを実行させ、簡潔にするために、ここで繰り返して説明しない。
【0221】
当業者であれば、本明細書に開示された実施例を参照して説明された各例のユニットおよびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアおよび電子ハードウェアの組み合わせで実現可能であることを意識することができる。これらの機能がいったいハードウェアの方式で実行されるかまたはソフトウェアの方式で実行されるかは、技術的解決手段の特定の応用および設計上の制約条件に依存する。当業者であれば、各特定の応用に対して異なる方法で説明された機能を実現してよいが、このような実現は本出願の範囲を超えると考えられるべきではない。
【0222】
当業者にとって明らかなように、説明の便宜上かつ簡潔にするために、以上に説明されたシステム、装置およびユニットの具体的な作動プロセスは、前記方法の実施例における対応するプロセスを参照することができ、ここで繰り返して説明しない。
【0223】
本出願に係るいくつかの実施例において、開示されたシステム、装置および方法は、他の形態で実現されてもよいことが理解されたい。例えば、上記装置の実施例は、例示的なものに過ぎず、例えば、上記ユニットの区分は、論理上の機能の区分に過ぎず、実際に実現する場合に他の区分方式も可能であり、例えば、複数のユニットまたはコンポーネントは組み合わせられてよく、または別のシステムに統合されてよく、またはいくつかの特徴を無視してよく、実行しなくてよい。また、表示または検討された同士間の結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインタフェース、装置またはユニットを介する間接結合または通信接続であってもよく、電気的、機械的または他の形態であってもよい。
【0224】
別個の部品として説明した上記ユニットは、物理的に別個であってよく、またはそうでなくてもよく、ユニットとして表示される部品は、物理的ユニットであってよく、またはそうでなくてもよく、即ち、一つの箇所に位置してもよく、または複数のネットワークユニットに配置されてもよい。実際の必要に応じて、それらのうちの一部または全部のユニットを選択して本実施例の技術手段の目的を達成することができる。
【0225】
また、本出願の各実施例において、各機能ユニットが一つの処理ユニットに結合されてよく、各ユニットが別個に物理的に存在してもよく、2つ以上のユニットが一つのユニットに結合されてもよい。
【0226】
前記機能は、ソフトウェア機能ユニットの形態で実現され、かつ、独立した製品として販売または使用される場合、コンピュータ読み取り可能な取記憶媒体に記憶することができる。このような理解に基づき、本出願の技術案は、実質的に、または従来技術に貢献した部分または当該技術案の一部が、ソフトウェア製品の形で具現化することができ、当該コンピュータソフトウェア製品は、コンピュータ機器(パソコン、サーバ、またはネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載された方法の全部または一部のステップを実行させるための複数の命令を含む記憶媒体に記憶される。前述した記憶媒体は、USBスティック、ポータブルハードディスク、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスクまたは光学ディスクなどの様々なプログラムコードを記憶可能な媒体を含む。
【0227】
以上の記載は、本出願の具体的な実施例に過ぎず、本出願の保護範囲はこれに限定されず、当業者であれば本出願に開示された技術範囲内に容易に想到可能な変形または置換は、いずれも本出願の保護範囲内に含まれるものとする。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲を基準とすべきである。