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特許7401607安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーション
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-11
(45)【発行日】2023-12-19
(54)【発明の名称】安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーション
(51)【国際特許分類】
   H04L 9/08 20060101AFI20231212BHJP
   H04W 84/06 20090101ALI20231212BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20231212BHJP
【FI】
H04L9/08 A
H04W84/06
H04W16/28
H04L9/08 E
【請求項の数】 15
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022112879
(22)【出願日】2022-07-14
(62)【分割の表示】P 2018039177の分割
【原出願日】2018-03-06
(65)【公開番号】P2022163024
(43)【公開日】2022-10-25
【審査請求日】2022-08-12
(31)【優先権主張番号】15/451,183
(32)【優先日】2017-03-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】チェン, イー-フォン ジェームズ
(72)【発明者】
【氏名】テルカンプ, ライアン アール.
(72)【発明者】
【氏名】ジーグラー, ハイディ イー.
【審査官】中里 裕正
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2013/0077561(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0077788(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 9/08
H04W 84/06
H04W 16/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための方法であって、
少なくとも1の顧客のコンピュータによって、前記少なくとも1の顧客の前記コンピュータの各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナ位置ポインティングリクエストを人工衛星オペレーションセンター(SOC)のコンピュータに送信すること、
前記SOCの前記コンピュータによって、前記少なくとも1つのアンテナの各々に対する前記アンテナ位置ポインティングリクエストを使用して、非暗号化顧客指令を生成すること、
前記SOCの前記コンピュータによって、通信セキュリティ(COMSEC)種を利用して、前記非暗号化顧客指令を暗号化して暗号化顧客指令を生成すること、
前記SOCの前記コンピュータによって、前記COMSEC種を利用して、非暗号化SOC指令を暗号化して暗号化SOC指令を生成することであって、前記非暗号化SOC指令が、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナに関連する、生成すること、
前記SOCの前記コンピュータによって、前記暗号化顧客指令と前記暗号化SOC指令を地上アンテナへ送信すること、
前記地上アンテナによって、前記暗号化顧客指令と前記暗号化SOC指令を輸送体へ送信すること、
前記輸送体上の通信セキュリティモジュールによって、前記COMSEC種を利用して、前記暗号化顧客指令を復号して前記非暗号化顧客指令を生成すること、
前記輸送体上の前記通信セキュリティモジュールによって、前記COMSEC種を利用して、前記暗号化SOC指令を復号して前記非暗号化SOC指令を生成すること、
少なくとも1つのプロセッサによって、前記非暗号化顧客指令を使用することによって、前記少なくとも1の顧客の前記コンピュータの各々に関連付けられた各それぞれの前記少なくとも1つのアンテナに対する顧客アンテナジンバリング指令を生成すること、
前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記非暗号化SOC指令を使用することによって、前記ホストに関連付けられた各それぞれの前記少なくとも1つのアンテナに対するホストアンテナジンバリング指令を生成すること、
前記顧客アンテナジンバリング指令を使用することによって、前記少なくとも1の顧客の前記コンピュータの各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々をそれぞれジンバルすること、
前記ホストアンテナジンバリング指令を使用することによって、前記ホストに関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々をそれぞれジンバルすること、
前記少なくとも1つのプロセッサによって、アンテナジンバリングテレメトリを使用することによって、非暗号化テレメトリを生成すること、
前記通信セキュリティモジュールによって、前記COMSEC種を使用して、前記非暗号化テレメトリを暗号化して暗号化テレメトリを生成すること、
前記輸送体によって、前記暗号化テレメトリを前記地上アンテナへ送信すること、
前記地上アンテナによって、前記暗号化テレメトリを、前記SOCの前記コンピュータへ送信すること、
前記SOCの前記コンピュータによって、前記COMSEC種を利用して、前記暗号化テレメトリ復号して前記非暗号化テレメトリを生成すること、
前記SOCの前記コンピュータによって、前記非暗号化テレメトリを使用することによって、前記少なくとも1の顧客の前記コンピュータの各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナポインティング位置を生成すること、
前記SOCの前記コンピュータによって、前記少なくとも1の顧客の前記コンピュータの各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々に対する前記アンテナポインティング位置を、それぞれ、前記少なくとも1の顧客のコンピュータの各々へ送信することを含む、方法。
【請求項2】
前記少なくとも1の顧客の前記コンピュータの各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナが、少なくとも1つのアンテナ反射器を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ホストに関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナが、少なくとも1つのアンテナ反射器を備える、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記輸送体が、人工衛星、航空機、無人航空機(UAV)、および宇宙飛行機のうちの1つである、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記COMSEC種が、少なくとも1つの暗号キー又は少なくとも1つのアルゴリズムのうちの少なくとも一方を備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記地上アンテナが、帯域外の周波数を利用して前記暗号化顧客指令と前記暗号化SOC指令を送信する、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記輸送体が、帯域外の周波数を利用して前記暗号化テレメトリを前記地上アンテナに送信する、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記SOCの前記コンピュータが、安全な部分において前記暗号化顧客指令を生成する、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
ホストアンテナのデコミュテートされた情報を備え、顧客アンテナのデコミュテートされた情報を備えない、データベースを利用して、前記SOCの前記コンピュータが、非暗号化テレメトリを読み出し、前記SOCの前記コンピュータによって利用される1以上のアンテナに関連するテレメトリデータを決定する、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
顧客アンテナのデコミュテートされた情報を備え、ホストアンテナのデコミュテートされた情報を備えない、データベースを利用して、前記SOCの前記コンピュータが、前記SOCの前記コンピュータの安全な部分において、非暗号化テレメトリを読み出し、前記顧客の前記コンピュータによって利用される1以上のアンテナに関連するテレメトリデータを決定する、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのためのシステムであって、
少なくとも1の顧客のコンピュータの各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナ位置ポインティングリクエストを使用して非暗号化顧客指令を生成するように設定された、人工衛星オペレーションセンター(SOC)のコンピュータであって、
前記SOCの前記コンピュータが、通信セキュリティ(COMSEC)種を利用して、前記非暗号化顧客指令を暗号化して暗号化顧客指令を生成し、前記COMSEC種を利用して、非暗号化SOC指令を暗号化して暗号化SOC指令を生成するように設定され、前記非暗号化SOC指令が、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナに関連し、更に、前記SOCの前記コンピュータが、前記暗号化顧客指令と前記暗号化SOC指令を地上アンテナへ送信するように設定された、前記SOCの前記コンピュータと、
前記暗号化顧客指令と前記暗号化SOC指令を輸送体へ送信する、地上アンテナと、
前記COMSEC種を利用して、前記暗号化SOC指令を復号して前記非暗号化SOC指令を生成する、前記輸送体上の通信セキュリティモジュールと、
前記非暗号化顧客指令を使用することによって、前記少なくとも1の顧客の前記コンピュータの各々に関連付けられた各それぞれの前記少なくとも1つのアンテナに対する顧客アンテナジンバリング指令を生成し、前記非暗号化SOC指令を使用することによって、前記ホストに関連付けられた各それぞれの前記少なくとも1つのアンテナに対するホストアンテナジンバリング指令を生成する、少なくとも1つのプロセッサとを備え、
請求項1から10のいずれか一項に記載の方法を実行するように設定されている、システム。
【請求項12】
前記少なくとも1の顧客の前記コンピュータの各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナが、少なくとも1つのアンテナ反射器を備える、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記ホストに関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナが、少なくとも1つのアンテナ反射器を備える、請求項11又は12に記載のシステム。
【請求項14】
前記輸送体が、人工衛星、航空機、無人航空機(UAV)、および宇宙飛行機のうちの1つである、請求項11から13のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項15】
前記システムが、前記暗号化顧客指令と前記暗号化SOC指令を受信するように構成された少なくとも1の指令受信機を備える、請求項11から14のいずれか一項に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、アンテナオペレータオペレーションに関する。特に、本開示は、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、輸送体(例えば、人工衛星)上の典型的なアンテナ(例えば、反射鏡アンテナ)は、それらのポインティング位置を変更するために(例えば、それらのアンテナビームボアサイトを変更するために)操縦(すなわち、ジンバル)される能力を有する。このアンテナ操縦の全ては、輸送体上でアンテナを利用する顧客のためのリソースの割り当てのプライバシーなしに、単一の人工衛星コントローラ(例えば、ホスト)によって指示命令及び制御されている。
【0003】
したがって、アンテナリソースの割り当てにおけるプライバシーを可能にする、改善されたアンテナオペレータオペレーションが必要である。
【発明の概要】
【0004】
本開示は、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための方法、システム、及び装置に関する。1以上の実施形態では、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための方法が、少なくとも1の顧客によって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナ位置ポインティングリクエストを送信することを含む。アンテナ位置リクエストは、アンテナオペレーションセンター(AOC)、クライアント、又は人工衛星オペレーションセンター(SOC)のうちの何れかに送信される。該方法は、AOC、クライアント、又はSOCのうちの何れかによって、少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナ位置ポインティングリクエストを使用して、非暗号化顧客指令を生成することを更に含む。更に、該方法は、AOC又はクライアントのうちの何れかによって、非暗号化顧客指令を人工衛星オペレーションセンター(SOC)へ送信することを含む。更に、該方法は、SOCによって、通信セキュリティ(COMSEC)種を利用して、非暗号化顧客指令を暗号化し、暗号化顧客指令を生成することを含む。更に、該方法は、SOCによって、COMSEC種を利用して、非暗号化SOC指令を暗号化し、暗号化SOC指令を生成することを含む。1以上の実施形態では、非暗号化SOC指令が、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナに関連する。更に、該方法は、SOCによって、暗号化顧客指令と暗号化SOC指令を地上アンテナへ送信することを含む。更に、該方法は、地上アンテナによって、暗号化顧客指令と暗号化SOC指令を輸送体へ送信することを含む。更に、該方法は、輸送体上の通信セキュリティモジュールによって、COMSEC種を利用して、暗号化顧客指令を復号し、非暗号化顧客指令を生成することを含む。更に、該方法は、輸送体上の通信セキュリティモジュールによって、COMSEC種を利用して、暗号化SOC指令を復号し、非暗号化SOC指令を生成することを含む。更に、該方法は、少なくとも1つのプロセッサによって、非暗号化顧客指令を使用することによって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた各それぞれの少なくとも1つのアンテナに対する顧客アンテナジンバリング指令を生成することを含む。更に、該方法は、少なくとも1つのプロセッサによって、非暗号化SOC指令を使用することによって、ホストに関連付けられた各それぞれの少なくとも1つのアンテナに対するホストアンテナジンバリング指令を生成することを含む。更に、該方法は、顧客アンテナジンバリング指令を使用することによって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々をそれぞれジンバルすることを含む。更に、該方法は、ホストアンテナジンバリング指令を使用することによって、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々をそれぞれジンバルすることを含む。更に、該方法は、少なくとも1つのプロセッサによって、アンテナジンバリングテレメトリを使用することによって、非暗号化テレメトリを生成することを含む。更に、該方法は、通信セキュリティモジュールによって、COMSEC種を使用して、非暗号化テレメトリを暗号化し、暗号化テレメトリを生成することを含む。更に、該方法は、輸送体によって、暗号化テレメトリを地上アンテナへ送信することを含む。更に、該方法は、地上アンテナによって、暗号化テレメトリをSOCへ送信することを含む。更に、該方法は、SOCによって、COMSEC種を利用して、暗号化テレメトリを復号し、非暗号化テレメトリを生成することを含む。更に、該方法は、SOCによって、非暗号化テレメトリをAOCへ送信することを含む。更に、該方法は、AOCによって、非暗号化テレメトリを使用することによって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナポインティング位置を生成することを含む。更に、該方法は、AOCによって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナポインティング位置を、それぞれ、少なくとも1の顧客の各々へ送信することを含む。
【0005】
1以上の実施形態では、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナが、少なくとも1つのアンテナ反射器を備える。ある実施形態では、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナが、少なくとも1つのアンテナ反射器を備える。
【0006】
少なくとも1つの実施形態では、輸送体が、人工衛星、航空機、無人航空機(UAV)、又は宇宙飛行機である。
【0007】
1以上の実施形態では、COMSEC種が、少なくとも1つの暗号キー及び/又は少なくとも1つのアルゴリズムを備える。
【0008】
少なくとも1つの実施形態では、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための方法が、少なくとも1の顧客によって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナ位置ポインティングリクエストをクライアントへ送信することを含む。更に、該方法は、クライアントによって、少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナ位置ポインティングリクエストを使用して、非暗号化顧客指令を生成することを含む。更に、該方法は、クライアントによって、非暗号化顧客指令を人工衛星オペレーションセンター(SOC)のプライマリサーバへ送信することを含む。更に、該方法は、SOCのプライマリサーバによって、通信セキュリティ(COMSEC)種を利用して、非暗号化顧客指令を暗号化し、暗号化顧客指令を生成することを含む。更に、該方法は、SOCのプライマリサーバによって、COMSEC種を利用して、非暗号化SOC指令を暗号化し、暗号化SOC指令を生成することを含む。1以上の実施形態では、非暗号化SOC指令が、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナに関連する。更に、該方法は、SOCのプライマリサーバによって、暗号化顧客指令と暗号化SOC指令を地上アンテナへ送信することを含む。更に、該方法は、地上アンテナによって、暗号化顧客指令と暗号化SOC指令を輸送体へ送信することを含む。更に、該方法は、輸送体上の通信セキュリティモジュールによって、COMSEC種を利用して、暗号化顧客指令を復号し、非暗号化顧客指令を生成することを含む。更に、該方法は、輸送体上の通信セキュリティモジュールによって、COMSEC種を利用して、暗号化SOC指令を復号し、非暗号化SOC指令を生成することを含む。更に、該方法は、少なくとも1つのプロセッサによって、非暗号化顧客指令を使用することによって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた各それぞれの少なくとも1つのアンテナに対する顧客アンテナジンバリング指令を生成することを含む。更に、該方法は、少なくとも1つのプロセッサによって、非暗号化SOC指令を使用することによって、ホストに関連付けられた各それぞれの少なくとも1つのアンテナに対するホストアンテナジンバリング指令を生成することを含む。更に、該方法は、顧客アンテナジンバリング指令を使用することによって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々をそれぞれジンバルすることを含む。更に、該方法は、ホストアンテナジンバリング指令を使用することによって、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々をそれぞれジンバルすることを含む。更に、該方法は、少なくとも1つのプロセッサによって、アンテナジンバリングテレメトリを使用することによって、非暗号化テレメトリを生成することを含む。更に、該方法は、通信セキュリティモジュールによって、COMSEC種を使用して、非暗号化テレメトリを暗号化し、暗号化テレメトリを生成することを含む。更に、該方法は、輸送体によって、暗号化テレメトリを地上アンテナへ送信することを含む。更に、該方法は、地上アンテナによって、暗号化テレメトリをSOCのプライマリサーバへ送信することを含む。更に、該方法は、SOCのプライマリサーバによって、COMSEC種を利用して、暗号化テレメトリを復号し、非暗号化テレメトリを生成することを含む。更に、該方法は、SOCのプライマリサーバによって、非暗号化テレメトリをクライアントへ送信することを含む。更に、該方法は、クライアントによって、非暗号化テレメトリを使用することによって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナポインティング位置を生成することを含む。更に、該方法は、クライアントによって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナポインティング位置を、それぞれ、少なくとも1の顧客の各々へ送信することを含む。
【0009】
1以上の実施形態では、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための方法が、少なくとも1の顧客によって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナ位置ポインティングリクエストをアンテナオペレーションセンター(AOC)へ送信することを含む。更に、該方法は、AOCによって、少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナ位置ポインティングリクエストを使用して、非暗号化AOC指令を生成することを含む。更に、該方法は、AOCによって、第2の通信セキュリティ(COMSEC)種を利用して、非暗号化AOC指令を暗号化し、暗号化AOC指令を生成することを含む。更に、該方法は、人工衛星オペレーションセンター(SOC)によって、第1のCOMSEC種を利用して、非暗号化SOC指令を暗号化し、暗号化SOC指令を生成することを含む。1以上の実施形態では、非暗号化SOC指令が、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナに関連する。更に、該方法は、SOCによって、暗号化SOC指令をAOCへ送信することを含む。更に、該方法は、AOCによって、暗号化AOC指令と暗号化SOC指令を地上アンテナへ送信することを含む。更に、該方法は、地上アンテナによって、暗号化AOC指令と暗号化SOC指令を輸送体へ送信することを含む。更に、該方法は、輸送体上の第1の通信セキュリティモジュールによって、第1のCOMSEC種を利用して、暗号化SOC指令を復号し、非暗号化SOC指令を生成することを含む。更に、該方法は、輸送体上の第2の通信セキュリティモジュールによって、第2のCOMSEC種を利用して、暗号化AOC指令を復号し、非暗号化AOC指令を生成することを含む。更に、該方法は、少なくとも1つのプロセッサによって、非暗号化AOC指令を使用することによって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた各それぞれの少なくとも1つのアンテナに対する顧客アンテナジンバリング指令を生成することを含む。更に、該方法は、少なくとも1つのプロセッサによって、非暗号化SOC指令を使用することによって、ホストに関連付けられた各それぞれの少なくとも1つのアンテナに対するホストアンテナジンバリング指令を生成することを含む。更に、該方法は、顧客アンテナジンバリング指令を使用することによって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々をそれぞれジンバルすることを含む。更に、該方法は、ホストアンテナジンバリング指令を使用することによって、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々をそれぞれジンバルすることを含む。更に、該方法は、少なくとも1つのプロセッサによって、アンテナジンバリングテレメトリを使用することによって、非暗号化テレメトリを生成することを含む。更に、該方法は、第2の通信セキュリティモジュールによって、第2のCOMSEC種を使用して、非暗号化テレメトリを暗号化し、暗号化テレメトリを生成することを含む。更に、該方法は、輸送体によって、暗号化テレメトリを地上アンテナへ送信することを含む。更に、該方法は、地上アンテナによって、暗号化テレメトリをAOCへ送信することを含む。更に、該方法は、AOCによって、第2のCOMSEC種を使用して、暗号化テレメトリを復号し、非暗号化テレメトリを生成することを含む。更に、該方法は、AOCによって、非暗号化テレメトリを使用することによって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナポインティング位置を生成することを含む。更に、該方法は、AOCによって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナポインティング位置を、それぞれ、少なくとも1の顧客の各々へ送信することを含む。更に、該方法は、AOCよって、非暗号化テレメトリを使用することによって、SOCテレメトリを生成することを含む。更に、該方法は、AOCによって、SOCテレメトリをSOCへ送信することを含む。
【0010】
少なくとも1つの実施形態では、第1のCOMSEC種が、少なくとも1つの暗号キー及び/又は少なくとも1つのアルゴリズムを備える。ある実施形態では、第2のCOMSEC種が、少なくとも1つの暗号キー及び/又は少なくとも1つのアルゴリズムを備える。
【0011】
1以上の実施形態では、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための方法が、少なくとも1の顧客によって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナ位置ポインティングリクエストを人工衛星オペレーションセンター(SOC)へ送信することを含む。更に、該方法は、SOCによって、少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナ位置ポインティングリクエストを使用して、非暗号化顧客指令を生成することを含む。更に、該方法は、SOCによって、通信セキュリティ(COMSEC)種を利用して、非暗号化顧客指令を暗号化し、暗号化顧客指令を生成することを含む。更に、該方法は、SOCによって、COMSEC種を利用して、非暗号化SOC指令を暗号化し、暗号化SOC指令を生成することを含む。1以上の実施形態では、非暗号化SOC指令が、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナに関連する。更に、該方法は、SOCによって、暗号化顧客指令と暗号化SOC指令を地上アンテナへ送信することを含む。更に、該方法は、地上アンテナによって、暗号化顧客指令と暗号化SOC指令を輸送体へ送信することを含む。更に、該方法は、輸送体上の通信セキュリティモジュールによって、COMSEC種を利用して、暗号化顧客指令を復号し、非暗号化顧客指令を生成することを含む。更に、該方法は、輸送体上の通信セキュリティモジュールによって、COMSEC種を利用して、暗号化SOC指令を復号し、非暗号化SOC指令を生成することを含む。更に、該方法は、少なくとも1つのプロセッサによって、非暗号化顧客指令を使用することによって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた各それぞれの少なくとも1つのアンテナに対する顧客アンテナジンバリング指令を生成することを含む。更に、該方法は、少なくとも1つのプロセッサによって、非暗号化SOC指令を使用することによって、ホストに関連付けられた各それぞれの少なくとも1つのアンテナに対するホストアンテナジンバリング指令を生成することを含む。更に、該方法は、顧客アンテナジンバリング指令を使用することによって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々をそれぞれジンバルすることを含む。更に、該方法は、ホストアンテナジンバリング指令を使用することによって、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々をそれぞれジンバルすることを含む。更に、該方法は、少なくとも1つのプロセッサによって、アンテナジンバリングテレメトリを使用することによって、非暗号化テレメトリを生成することを含む。更に、該方法は、通信セキュリティモジュールによって、COMSEC種を使用して、非暗号化テレメトリを暗号化し、暗号化テレメトリを生成することを含む。更に、該方法は、輸送体によって、暗号化テレメトリを地上アンテナへ送信することを含む。更に、該方法は、地上アンテナによって、暗号化テレメトリをSOCへ送信することを含む。更に、該方法は、SOCによって、COMSEC種を使用することによって、暗号化テレメトリを復号し、非暗号化テレメトリを生成することを含む。更に、該方法は、SOCによって、非暗号化テレメトリを使用することによって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナポインティング位置を生成することを含む。更に、該方法は、SOCによって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナポインティング位置を、それぞれ、少なくとも1の顧客の各々へ送信することを含む。
【0012】
1以上の実施形態では、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのためのシステムが、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナ位置ポインティングリクエストを使用して、非暗号化AOC指令を生成し、非暗号化AOC指令を人工衛星オペレーションセンター(SOC)へ送信する、アンテナオペレーションセンター(AOC)を備える。更に、該システムは、通信セキュリティ(COMSEC)種を利用して、非暗号化AOC指令を暗号化して暗号化AOC指令を生成し、COMSEC種を利用して、非暗号化SOC指令を暗号化して暗号化SOC指令を生成し(非暗号化SOC指令は、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナに関連する)、暗号化AOC指令と暗号化SOC指令を地上アンテナへ送信する、SOCを備える。更に、該システムは、暗号化AOC指令と暗号化SOC指令を輸送体へ送信する地上アンテナを備える。更に、該システムは、COMSEC種を利用して、暗号化AOC指令を復号して非暗号化AOC指令を生成し、COMSEC種を利用して、暗号化SOC指令を復号して非暗号化SOC指令を生成する、輸送体上の通信セキュリティモジュールを備える。更に、該システムは、非暗号化AOC指令を使用することによって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた各それぞれの少なくとも1つのアンテナに対する顧客アンテナジンバリング指令を生成し、非暗号化SOC指令を使用することによって、ホストに関連付けられた各それぞれの少なくとも1つのアンテナに対するホストアンテナジンバリング指令を生成する、少なくとも1つのプロセッサを備える。更に、該システムは、顧客アンテナジンバリング指令を使用することによってジンバルされる少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々を備える。更に、該システムは、ホストアンテナジンバリング指令を使用することによってジンバルされるホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々を備える。更に、該システムは、アンテナジンバリングテレメトリを使用することによって非暗号化テレメトリを生成する少なくとも1つのプロセッサを備える。更に、該システムは、COMSEC種を使用して、非暗号化テレメトリを暗号化し暗号化テレメトリを生成する、通信セキュリティモジュールを備える。更に、該システムは、暗号化テレメトリを地上アンテナへ送信する輸送体を備える。更に、該システムは、暗号化テレメトリをSOCへ送信する地上アンテナを備える。更に、該システムは、COMSEC種を利用して、暗号化テレメトリを復号して非暗号化テレメトリを生成し、非暗号化テレメトリをAOCへ送信する、SOCを備える。更に、該システムは、非暗号化テレメトリを使用することによって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナポインティング位置を生成し、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナポインティング位置を、それぞれ、少なくとも1の顧客の各々へ送信する、AOCを備える。
【0013】
少なくとも1つの実施形態では、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのためのシステムが、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナ位置ポインティングリクエストを使用して、非暗号化顧客指令を生成し、非暗号化顧客指令を人工衛星オペレーションセンター(SOC)のプライマリサーバへ送信する、クライアントを備える。更に、該システムは、通信セキュリティ(COMSEC)種を利用して、非暗号化顧客指令を暗号化して暗号化顧客指令を生成し、COMSEC種を利用して、非暗号化SOC指令を暗号化して暗号化SOC指令を生成し(非暗号化SOC指令は、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナに関連する)、暗号化顧客指令と暗号化SOC指令を地上アンテナへ送信する、SOCのプライマリサーバを備える。更に、該システムは、暗号化顧客指令と暗号化SOC指令を輸送体へ送信する地上アンテナを備える。更に、該システムは、COMSEC種を利用して、暗号化顧客指令を復号して非暗号化顧客指令を生成し、COMSEC種を利用して、暗号化SOC指令を復号して非暗号化SOC指令を生成する、輸送体上の通信セキュリティモジュールを備える。更に、該システムは、非暗号化顧客指令を使用することによって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた各それぞれの少なくとも1つのアンテナに対する顧客アンテナジンバリング指令を生成し、非暗号化SOC指令を使用することによって、ホストに関連付けられた各それぞれの少なくとも1つのアンテナに対するホストアンテナジンバリング指令を生成する、少なくとも1つのプロセッサを備える。更に、該システムは、顧客アンテナジンバリング指令を使用することによってジンバルされる少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々を備える。更に、該システムは、ホストアンテナジンバリング指令を使用することによってジンバルされるホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々を備える。更に、該システムは、アンテナジンバリングテレメトリを使用することによって非暗号化テレメトリを生成する、少なくとも1つのプロセッサを備える。更に、該システムは、COMSEC種を使用して、非暗号化テレメトリを暗号化して暗号化テレメトリを生成する、通信セキュリティモジュールを備える。更に、該システムは、暗号化テレメトリを地上アンテナへ送信する輸送体を備える。更に、該システムは、暗号化テレメトリをSOCのプライマリサーバへ送信する地上アンテナを備える。更に、該システムは、COMSEC種を利用して、暗号化テレメトリを復号して非暗号化テレメトリを生成し、非暗号化テレメトリをクライアントへ送信する、SOCのプライマリサーバを備える。更に、該システムは、非暗号化テレメトリを使用することによって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナポインティング位置を生成し、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナポインティング位置を、それぞれ、少なくとも1の顧客へ送信する、クライアントを備える。
【0014】
1以上の実施形態では、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのためのシステムが、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナ位置ポインティングリクエストを使用して、非暗号化AOC指令を生成し、第2の通信セキュリティ(COMSEC)種を利用して、非暗号化AOC指令を暗号化して暗号化AOC指令を生成する、アンテナオペレーションセンター(AOC)を備える。更に、該システムは、第1のCOMSEC種を利用して、非暗号化SOC指令を暗号化して暗号化SOC指令を生成し(非暗号化SOC指令は、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナに関連する)、暗号化SOC指令をAOCへ送信する、人工衛星オペレーションセンター(SOC)を備える。更に、該システムは、暗号化AOC指令と暗号化SOC指令を地上アンテナへ送信するAOCを備える。更に、該システムは、暗号化AOC指令と暗号化SOC指令を輸送体へ送信する地上アンテナを備える。更に、該システムは、第1のCOMSEC種を利用して、暗号化SOC指令を復号して非暗号化SOC指令を生成する、輸送体上の第1の通信セキュリティモジュールを備える。更に、該システムは、第2のCOMSEC種を利用して、暗号化AOC指令を復号して非暗号化AOC指令を生成する、輸送体上の第2の通信セキュリティモジュールを備える。更に、該システムは、非暗号化AOC指令を使用することによって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた各それぞれの少なくとも1つのアンテナに対する顧客アンテナジンバリング指令を生成し、非暗号化SOC指令を使用することによって、ホストに関連付けられた各それぞれの少なくとも1つのアンテナに対するホストアンテナジンバリング指令を生成する、少なくとも1つのプロセッサを備える。更に、該システムは、顧客アンテナジンバリング指令を使用することによってジンバルされる少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々を備える。更に、該システムは、ホストアンテナジンバリング指令を使用することによってジンバルされるホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々を備える。更に、該システムは、アンテナジンバリングテレメトリを使用することによって非暗号化テレメトリを生成する、少なくとも1つのプロセッサを備える。更に、該システムは、第2のCOMSEC種を使用して、非暗号化テレメトリを暗号化して暗号化テレメトリを生成する、第2の通信セキュリティモジュールを備える。更に、該システムは、暗号化テレメトリを地上アンテナへ送信する輸送体を備える。更に、該システムは、暗号化テレメトリをAOCへ送信する地上アンテナを備える。更に、該システムは、第2のCOMSEC種を使用して、暗号化テレメトリを復号して非暗号化テレメトリを生成し、非暗号化テレメトリを使用することによって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナポインティング位置を生成し、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナポインティング位置を、それぞれ、少なくとも1の顧客の各々へ送信し、非暗号化テレメトリを使用することによって、SOCテレメトリを生成し、SOCテレメトリをSOCへ送信する、AOCを備える。
【0015】
少なくとも1つの実施形態では、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのためのシステムが、少なくとも1の顧客によって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナ位置ポインティングリクエストを人工衛星オペレーションセンター(SOC)へ送信することを含む。更に、該システムは、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナ位置ポインティングリクエストを使用して、非暗号化顧客指令を生成し、通信セキュリティ(COMSEC)種を利用して、非暗号化顧客指令を暗号化して暗号化顧客指令を生成し、COMSEC種を利用して、非暗号化SOC指令を暗号化して暗号化SOC指令を生成し(非暗号化SOC指令は、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナに関連する)、暗号化顧客指令と暗号化SOC指令を地上アンテナへ送信する、SOCを備える。更に、該システムは、暗号化顧客指令と暗号化SOC指令を輸送体へ送信する地上アンテナを備える。更に、該システムは、COMSEC種を利用して、暗号化顧客指令を復号して非暗号化顧客指令を生成し、COMSEC種を利用して、暗号化SOC指令を復号して非暗号化SOC指令を生成する、輸送体上の通信セキュリティモジュールを備える。更に、該システムは、非暗号化顧客指令を使用することによって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた各それぞれの少なくとも1つのアンテナに対する顧客アンテナジンバリング指令を生成し、非暗号化SOC指令を使用することによって、ホストに関連付けられた各それぞれの少なくとも1つのアンテナに対するホストアンテナジンバリング指令を生成する、少なくとも1つのプロセッサを備える。更に、該システムは、顧客アンテナジンバリング指令を使用することによってジンバルされる少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々を備える。更に、該システムは、ホストアンテナジンバリング指令を使用することによってジンバルされるホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々を備える。更に、該システムは、アンテナジンバリングテレメトリを使用することによって、非暗号化テレメトリを生成する、少なくとも1つのプロセッサを備える。更に、該システムは、COMSEC種を使用して、非暗号化テレメトリを暗号化して暗号化テレメトリを生成する、通信セキュリティモジュールを備える。更に、該システムは、暗号化テレメトリを地上アンテナへ送信する輸送体を備える。更に、該システムは、暗号化テレメトリをSOCへ送信する地上アンテナを備える。更に、該システムは、COMSEC種を使用することによって、暗号化テレメトリを復号して非暗号化テレメトリを生成し、非暗号化テレメトリを使用することによって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナポインティング位置を生成し、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナポインティング位置を、それぞれ、少なくとも1の顧客の各々へ送信する、SOCを備える。
【0016】
1以上の実施形態では、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための方法が、アンテナオペレーションセンター(AOC)によって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナ位置ポインティングリクエストを使用して、AOC指令を生成することを含む。更に、該方法は、人工衛星オペレーションセンター(SOC)によって、AOC指令とSOC指令を地上アンテナを介して輸送体へ送信することを含む。1以上の実施形態では、SOC指令が、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナに関連する。更に、該方法は、輸送体上で、AOC指令を使用することによって、顧客アンテナジンバリング指令を生成することを含む。更に、該方法は、輸送体上で、SOC指令を使用することによって、ホストアンテナジンバリング指令を生成することを含む。更に、該方法は、顧客アンテナジンバリング指令を使用することによって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々をそれぞれジンバルすることを含む。更に、該方法は、ホストアンテナジンバリング指令を使用することによって、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々をそれぞれジンバルすることを含む。
【0017】
1以上の実施形態では、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのためのシステムが、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナ位置ポインティングリクエストを使用してAOC指令を生成する、アンテナオペレーションセンター(AOC)を備える。更に、該システムは、AOC指令とSOC指令を地上アンテナを介して輸送体へ送信する、人工衛星オペレーションセンター(SOC)を備える。1以上の実施形態では、SOC指令が、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナに関連する。更なるシステムは、AOC指令を使用することによって、顧客アンテナジンバリング指令を生成し、SOC指令を使用することによって、ホストアンテナジンバリング指令を生成する、輸送体を備える。更に、該システムは、顧客アンテナジンバリング指令を使用することによって、それぞれ、ジンバルされる少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々を備える。更に、該システムは、ホストアンテナジンバリング指令を使用することによって、それぞれ、ジンバルされるホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々を備える。
【0018】
特徴、機能、及び利点は、本開示の様々な実施形態において単独で実現することができる場合があり、又は、更に他の実施形態において組み合わせることができる場合がある。
【0019】
本発明のこれらの及び他の特徴、態様、及び利点は、下記の記載、特許請求の範囲、及び下記の添付図面によってより深く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本開示の少なくとも1つの実施形態による、アンテナオペレーションセンター(AOC)、人工衛星オペレーションセンター(SOC)アップリンク、及び暗号化のための単一の通信セキュリティ(COMSEC)種を利用する、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための本開示のシステムを示す図である。
図2A】本開示の少なくとも1つの実施形態による、AOC、SOCアップリンク、及び暗号化のための単一のCOMSEC種を利用する、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための本開示の方法のフローチャートを示す。
図2B】本開示の少なくとも1つの実施形態による、AOC、SOCアップリンク、及び暗号化のための単一のCOMSEC種を利用する、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための本開示の方法のフローチャートを示す。
図2C】本開示の少なくとも1つの実施形態による、AOC、SOCアップリンク、及び暗号化のための単一のCOMSEC種を利用する、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための本開示の方法のフローチャートを示す。
図2D】本開示の少なくとも1つの実施形態による、AOC、SOCアップリンク、及び暗号化のための単一のCOMSEC種を利用する、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための本開示の方法のフローチャートを示す。
図3】本開示の少なくとも1つの実施形態による、クライアント、SOCアップリンク、及び暗号化のための単一のCOMSEC種を利用する、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための本開示のシステムを示す図である。
図4A】本開示の少なくとも1つの実施形態による、クライアント、SOCアップリンク、及び暗号化のための単一のCOMSEC種を利用する、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための本開示の方法のフローチャートを示す。
図4B】本開示の少なくとも1つの実施形態による、クライアント、SOCアップリンク、及び暗号化のための単一のCOMSEC種を利用する、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための本開示の方法のフローチャートを示す。
図4C】本開示の少なくとも1つの実施形態による、クライアント、SOCアップリンク、及び暗号化のための単一のCOMSEC種を利用する、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための本開示の方法のフローチャートを示す。
図4D】本開示の少なくとも1つの実施形態による、クライアント、SOCアップリンク、及び暗号化のための単一のCOMSEC種を利用する、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための本開示の方法のフローチャートを示す。
図5】本開示の少なくとも1つの実施形態による、AOCアップリンク、SOC、及び暗号化のための2つのCOMSEC種を利用する、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための本開示のシステムを示す図である。
図6A】本開示の少なくとも1つの実施形態による、AOCアップリンク、SOC、及び暗号化のための2つのCOMSEC種を利用する、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための本開示の方法のフローチャートを示す。
図6B】本開示の少なくとも1つの実施形態による、AOCアップリンク、SOC、及び暗号化のための2つのCOMSEC種を利用する、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための本開示の方法のフローチャートを示す。
図6C】本開示の少なくとも1つの実施形態による、AOCアップリンク、SOC、及び暗号化のための2つのCOMSEC種を利用する、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための本開示の方法のフローチャートを示す。
図6D】本開示の少なくとも1つの実施形態による、AOCアップリンク、SOC、及び暗号化のための2つのCOMSEC種を利用する、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための本開示の方法のフローチャートを示す。
図7】本開示の少なくとも1つの実施形態による、SOCアップリンク、及び暗号化のための単一のCOMSEC種を利用する、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための本開示のシステムを示す図である。
図8A】本開示の少なくとも1つの実施形態による、SOCアップリンク、及び暗号化のための単一のCOMSEC種を利用する、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための本開示の方法のフローチャートを示す。
図8B】本開示の少なくとも1つの実施形態による、SOCアップリンク、及び暗号化のための単一のCOMSEC種を利用する、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための本開示の方法のフローチャートを示す。
図8C】本開示の少なくとも1つの実施形態による、SOCアップリンク、及び暗号化のための単一のCOMSEC種を利用する、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための本開示の方法のフローチャートを示す。
図8D】本開示の少なくとも1つの実施形態による、SOCアップリンク、及び暗号化のための単一のCOMSEC種を利用する、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための本開示の方法のフローチャートを示す。
図9】本開示の少なくとも1つの実施形態による、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための本開示のシステムに対して採用され得る、例示的なグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本明細書で開示される方法及び装置は、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための作動システムを提供する。本開示のシステムは、アンテナのオペレータが、輸送体のリソース(例えば、人工衛星の反射鏡アンテナ)を非公開に共有することを可能にする。
【0022】
前述したように、現在、輸送体(例えば、人工衛星)上の典型的なアンテナ(例えば、反射鏡アンテナ)は、それらのポインティング位置を変更するために(例えば、それらのアンテナビームボアサイトを変更するために)操縦(すなわち、ジンバル)される能力を有する。このアンテナ操縦の全ては、輸送体上でアンテナを利用する顧客のためのリソースの割り当てのプライバシーなしに、単一の人工衛星コントローラ(例えば、ホスト)によって指示命令及び制御されている。
【0023】
人工衛星のアンテナ(例えば、反射鏡アンテナ)は、種々のエンティティによって使用され得る。例えば、1以上のアンテナは、人工衛星の所有者(すなわち、ホスト)、1以上の顧客、又はそれらの何らかの組み合わせによって使用され得る。例えば、人工衛星の所有者は、種々のアンテナを種々の顧客にリースする場合がある。一例では、人工衛星のアンテナの第1の群が、第1の顧客にリースされる一方で、アンテナの第2の群が、第2の顧客にリースされてもよい。
【0024】
複数の顧客に人工衛星をリースすることにより、人工衛星の所有者は、獲得できる収益を増やすことができる。更に、顧客は、人工衛星を構築して操縦するために、又は、人工衛星全体をリースするために、顧客が人工衛星を購入して操作するコストよりも低いコストで、人工衛星内の全リソースのサブセットを使用する場合がある。
【0025】
人工衛星システムのアンテナの顧客は、(1以上の)所有者/オペレータ(例えば、ホスト)から独立した非公開の人工衛星ペイロードリソース(例えば、人工衛星の反射鏡アンテナ)のオペレーションを所望する。それによって、(1以上の)所有者/オペレータは、ペイロードの顧客がリソースをどのように使用しているかを知ることがない(例えば、(1以上の)所有者/オペレータは、アンテナのダウンリンク送信が何処に向いているか、ダウンリンクデータが何処に送信されているか、どれくらいの頻度でダウンリンクデータが送信されているか、などを知ることがない)。現在、人工衛星に対する全ての指令は、(1以上の)所有者/オペレータを経由している。顧客は、(1以上の)オペレータ/所有者に指令を提供し(又は代替的に彼らの所望の結果を特定し)、それによって、(1以上の)所有者/オペレータは、人工衛星上での顧客のオペレーションについての詳細の全てを知ることが可能である。その後、(1以上の)所有者/オペレータは、人工衛星に適切な指令を送信し、人工衛星はそれに従って再設定される。全ての指令は、概して、単一の通信リンクを介して送信される。
【0026】
本開示のシステムは、1以上の実施形態において、顧客が((1以上の)ダウンリンクアンテナビームのボアサイトの緯度及び経度などの)非暗号化指令タイプの情報を、プライバシーが守られた中間アンテナオペレーションセンター(AOC)へ送信することを可能にすることによって、非所有者/非主顧客エンティティ(例えば、顧客)に、人工衛星のペイロードリソースの所定の部分への(例えば、1以上の人口衛星の反射鏡アンテナへの)独立した限定された制御を提供する。その後、AOCは、非暗号化指令タイプの情報を使用して、暗号化ペイロード指令を生成し、人工衛星オペレータセンター(SOC)へ送信する。その後、SOCは、暗号化ペイロード指令を人工衛星へ送信する。ペイロード指令は暗号化されているので、SOCは、その指令の詳細を知ることがない。人工衛星が指令に従って再設定された(例えば、人工衛星の反射鏡アンテナが、各々、特定の緯度及び経度に従ってジンバルされた)後で、SOCは、人工衛星から暗号化テレメトリ指令を受信する。その後、SOCは、暗号化テレメトリ指令を非暗号化し、非暗号化テレメトリ指令をAOCへ送信する。AOCは、生テレメトリデータを最初に顧客によって提供された特定の指令タイプの情報(例えば、(1以上の)ダウンリンクアンテナビームのボアサイトの緯度及び経度)に変換し、その後、その変換された情報を顧客へ送信する。
【0027】
下記の説明には、システムの更に徹底した説明を提供するため、多数の詳細事項が記載されている。しかし、開示されたシステムが、これらの具体的な詳細事項なしで実施可能であることは、当業者には明らかであろう。その他の場合では、システムを不要に分かりにくくしないよう、よく知られる特徴については詳細に説明していない。
【0028】
本開示の実施形態は、本明細書において、機能的及び/又は論理的な構成要素、並びに様々な処理ステップの観点から説明される場合がある。このような構成要素は、特定の機能を実施するように設定された任意の数のハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェア構成要素によって実現可能であることを理解されたい。例えば、本開示の実施形態は、様々な集積回路構成要素(例えば、メモリ素子、デジタル信号処理素子、論理素子、ルックアップテーブルなど)を利用し得るが、これらは、1つ又は複数のプロセッサ、マイクロプロセッサ、或いはその他の制御装置の制御の下で、様々な機能を実行することができる。加えて、当業者であれば、本開示の実施形態を他の構成要素と併せて実施することが可能であり、本明細書に記載されたシステムは、本開示の1つの例示的な実施形態に過ぎないことを理解するであろう。
【0029】
簡潔にするため、衛星通信システムに関する従来の技法及び構成要素、並びにシステム(及びシステムの個別の動作構成要素)のその他の機能的態様は、本明細書に詳細に記載されない場合がある。さらに、本明細書に含まれる種々の図面で示される接続線は、種々の要素間の例示的な機能関連性及び/又は物理的連結を示すことが意図されている。本開示の実施形態には、多数の代替的又は追加的な機能関連性又は物理的連結が存在し得ることに留意されたい。
【0030】
図1は、本開示の少なくとも1つの実施形態による、アンテナオペレーションセンター(AOC)160、人工衛星オペレーションセンター(SOC)150アップリンク108、及び暗号化のための単一の通信セキュリティ(COMSEC)種(例えば、COMSEC種1)を利用する、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための本開示のシステムを示す図100である。この図では、輸送体110、人工衛星オペレーションセンター(SOC)150、アンテナオペレーションセンター(AOC)160、及び複数の顧客170(すなわち、n個の顧客、ここで、nは1以上である)が示されている。顧客170は、各々、輸送体110上の少なくとも1つのアンテナ121を、人工衛星の所有者(すなわち、SOC150(すなわち、ホスト))からリースしている。ある実施形態では、顧客170が、輸送体110上のアンテナ120、121の全てを、人工衛星の所有者(すなわち、SOC150)からリースし得ることに留意されたい。これらの実施形態では、以下でより詳細に説明されることとなるSOC指令が、単に非動作指令であるか又は存在しない。
【0031】
飛行輸送体を含む様々な異なるタイプの輸送体110が、輸送体110に対して採用され得るが、それらに限定されるものではない。また、人工衛星、航空機、無人航空機(UAV)、及び宇宙飛行機を含む様々な異なるタイプの飛行輸送体が、輸送体110に対して採用され得るが、それらに限定されるものではない。更に、静止地球軌道(GEO)衛星、中間地球軌道(MEO)、低軌道(LEO)、及び高度な楕円軌道(HEO)衛星を含む様々な異なるタイプの人工衛星が、輸送体110に対して採用され得るが、それらに限定されるものではない。
【0032】
動作中に、各顧客170は、顧客170に関連付けられた各アンテナ121に対するアンテナポインティングリクエストを生成する。例えば、顧客#1170は、輸送体110上の顧客#1に割り当てられたアンテナ121に対するアンテナポインティングリクエストを生成する。顧客170がアンテナポインティングリクエストを生成する様々な異なるやり方が存在し得る。1以上の実施形態では、顧客170が、(例えば、顧客170の遠隔位置における)グラフィカルユーザインターフェース(GUI)を利用して、顧客がリースしている輸送体110上の各アンテナに対するアンテナビームのボアサイトに対する特定の緯度及び経度の位置を選択(又は入力)する。採用され得るGUIの一例が、図9で示されている。
【0033】
図9は、本開示の少なくとも1つの実施形態による、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための本開示のシステムに対して採用され得る、例示的なグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を示す図900である。この図では、6個の異なるアンテナに対するアンテナビームのボアサイトの所望の位置の緯度及び経度のための入力ボックスを表示するコンピュータスクリーン910が示されている。1以上の実施形態では、輸送体110上で顧客が使用しているアンテナのボアサイトに対する所望の緯度及び経度を、どの入力ボックスに書き込むかを選択するために、顧客はマウス920(又は何らかの他の手段)を使用し得る。その後、顧客は、所望の位置に対する緯度数及び経度数を単に書き込むだけであり得る。例えば、顧客が、アンテナ1を使用しており、アンテナ1がドイツのベルリンを指すようなアンテナビームのボアサイトを望むならば、顧客は、アンテナ1に対する緯度入力ボックス内に「52.520007」度を書き込み、アンテナ1に対する経度入力ボックス内に「13.404954」度を書き込むこととなる。ある実施形態では、そのようにした後で、コンピュータスクリーン910は、地図上で対応するアンテナビームボアサイト位置を表示することとなる。
【0034】
図1に戻って参照すると、各顧客170が、その顧客170に関連付けられた各アンテナ121に対するアンテナポインティングリクエスト(例えば、アンテナビームのボアサイトに対する特定の緯度及び経度の位置)を生成した後で、各顧客170は、(例えば、インターネットにわたるウェブブラウザを介して(例えば、仮想プライベートネットワーク(VPN)にわたるインターネットプロトコルセキュリティ(IPsec)を有する地上波リンクを介して))彼らのアンテナポインティングリクエストをAOC160へ送信する(105)。1以上の実施形態では、アンテナポインティングリクエストが、暗号化なしに送信される(105)。しかし、他の実施形態では、顧客170とAOC160との間で利用されるポイントトゥポイント(point-to-point)暗号化が存在し得る。
【0035】
AOC160が、顧客170からアンテナポインティングリクエストを受信した後で、AOC160は、アンテナポインティングリクエストを使用して、非暗号化AOC指令又は顧客指令を生成する。非暗号化AOC指令は、それらのそれぞれのアンテナポインティングリクエストに従って、顧客170に関連付けられた各アンテナ121のためのジンバリング機構に指示命令するように使用される指令である。例えば、顧客#1170が、顧客#1に割り当てられたアンテナ121のアンテナビームの緯度及び経度がドイツのベルリンを指すように、顧客#1に割り当てられたアンテナ121がジンバルされるべきであると特定し、現在、顧客#1に割り当てられたアンテナ121のアンテナビームの緯度及び経度が、イギリスのロンドンにあるならば、非暗号化AOC指令は、輸送体110上のジンバリング機構(例えば、ステッパモータ)が、それに従って顧客#1に割り当てられたアンテナ121を(例えば、方位角において10ステップ及び高度において1ステップだけ)ジンバル(すなわち、操縦)すると明記することとなる。
【0036】
AOC160が非暗号化AOC指令を生成した後で、AOC106は、(例えば、仮想プライベートネットワーク(VPN)にわたるインターネットプロトコルセキュリティ(IPsec)を有する地上波リンクを介して)非暗号化AOC指令をSOC150へ送信する(106)。その後、SOC150は、通信セキュリティ(COMSEC)種を利用して、非暗号化AOC指令を暗号化し、暗号化AOC指令を生成する。COMSEC種は、少なくとも1つの暗号キー及び/又は少なくとも1つのアルゴリズム(例えば、タイプ1の暗号化アルゴリズム又はタイプ2の暗号化アルゴリズム)を含み得ることに留意するべきである。
【0037】
更に、SOC150は、通信セキュリティ(COMSEC)種を使用して、非暗号化SOC指令を暗号化し、暗号化SOC指令を生成する。非暗号化SOC指令は、ホストのそれぞれのアンテナポインティングリクエストに従って、ホスト(すなわち、SOC150)に関連付けられた各アンテナ120のためのジンバリング機構に指示命令するように使用される指令であることが留意されるべきである。非暗号化AOC指令に類似して、非暗号化SOC指令は、輸送体110上のジンバリング機構(例えば、ステッパモータ)が、それに従って各ホストに割り当てられたアンテナ120をジンバル(すなわち、操縦)すると明記することとなる。
【0038】
その後、SOC150は、(例えば、仮想プライベートネットワーク(VPN)にわたるインターネットプロトコルセキュリティ(IPsec)を有する地上波リンクを介して)暗号化AOC指令と暗号化SOC指令を地上アンテナ130へ送信する(107)こととなる。図1では、SOC150が地上アンテナ130から離れて位置するように描かれているが、ある実施形態では、地上アンテナ130が、SOC150のすぐ隣に位置してもよいことに留意するべきである。
【0039】
その後、地上アンテナ130は、暗号化AOC指令と暗号化SOC指令を輸送体110へ送信する(108)。地上アンテナ130は、(1以上の)帯域外の周波数帯域(すなわち、ペイロードデータを送信するためにアンテナ120、121によって利用されるのと同じ(1以上の)周波数帯域ではない(1以上の)周波数帯域)を利用して、暗号化AOC指令と暗号化SOC指令を送信する(108)。輸送体110上の指令受信器140は、暗号化AOC指令と暗号化SOC指令を受信する。他の実施形態では、本開示のシステムが、図1で示されている1つの指令受信器140より多い指令受信器140を採用してもよいことに留意するべきである。
【0040】
その後、指令受信器140は、暗号化AOC指令と暗号化SOC指令を通信セキュリティモジュール145へ送信する(109)。通信セキュリティモジュール145は、COMSEC種を利用して、暗号化AOC指令を復号し、非暗号化AOC指令を生成する。更に、通信セキュリティモジュール145は、COMSEC種(例えば、COMSEC種1)を利用して、暗号化SOC指令を復号し、非暗号化SOC指令を生成する。
【0041】
通信セキュリティモジュール145は、1以上のモジュールを備えてもよいことが留意されるべきである。更に、通信セキュリティモジュール145は、1以上のプロセッサを備えてもよい。
【0042】
その後、通信セキュリティモジュール145は、非暗号化AOC指令と非暗号化SOC指令を少なくとも1つのプロセッサ155へ送信する(101、111)。その後、(1以上の)プロセッサ155は、非暗号化AOC指令を使用することによって、各顧客アンテナ121に対する顧客アンテナジンバリング指令(例えば、各アンテナのためのジンバリング機構のステッパモータに対する機械指令)を生成する。更に、(1以上の)プロセッサ155は、非暗号化SOC指令を使用することによって、各ホストアンテナ120に対するホストアンテナジンバリング指令(例えば、各アンテナのためのジンバリング機構のステッパモータに対する機械指令)を生成する。
【0043】
その後、(1以上の)プロセッサ155は、顧客アンテナジンバリング指令をそれぞれ各顧客アンテナ121へ送信する(112)。各顧客アンテナ121のためのジンバリング機構は、その特定の顧客アンテナジンバリング指令に従って、その関連する顧客アンテナ121をジンバル(すなわち、操縦)する。各顧客アンテナ121は、その関連するアンテナビーム内のペイロードデータを、地上の少なくとも1の顧客受信アンテナ190へ送信する。
【0044】
更に、(1以上の)プロセッサ155は、ホストアンテナジンバリング指令をそれぞれ各ホストアンテナ120へ送信する(112)。各ホストアンテナ120のためのジンバリング機構は、その特定のホストアンテナジンバリング指令に従って、その関連するホストアンテナ120をジンバル(すなわち、操縦)する。各ホストアンテナ120は、その関連するアンテナビーム内のペイロードデータを、地上の少なくとも1つのホスト受信アンテナ185へ送信する。
【0045】
1以上の実施形態では、各顧客アンテナ121及び/又は各ホストアンテナ120が、反射器、及び反射器をジンバル(すなわち、操縦)するジンバリング機構を備えることに留意されたい。ある実施形態では、各顧客アンテナ121及び/又は各ホストアンテナ120が、少なくとも2つの反射器(すなわち、主たる反射器及び少なくとも1つの従たる反射器)、及び主たる反射器をジンバル(すなわち、操縦)するジンバリング機構を備える。主たる反射器及び/又は(1以上の)従たる反射器は、放物型反射器又は成形された反射器であり得ることが留意されるべきである。各顧客アンテナ121及び/又は各ホストアンテナ120が、2つの反射器(すなわち、主たる反射器と1つの従たる反射器)、及び主たる反射器をジンバル(すなわち、操縦)するジンバリング機構を備えた実施形態では、反射器(すなわち、主たる反射器と従たる反射器)が、グレゴリアン反射器アンテナ構成又はカセグレンアンテナ構成内に配置され得る。他の実施形態では、各顧客アンテナ121及び/又は各ホストアンテナ120が、少なくとも1つの直接放射ホーンアンテナ(例えば、ホーンアンテナのアレイ)、及び(1以上の)直接放射ホーンアンテナをジンバル(すなわち、操縦)するジンバリング機構を備える(例えば、ジンバリング機構は、ホーンを個別にジンバルし、又はジンバリング機構は、プラットフォームをジンバルし、ここで、直接放射ホーンアンテナはプラットフォーム上に設けられている)。
【0046】
その後、各顧客アンテナ121と各ホストアンテナ120は、それらのそれぞれのジンバリング機構から(1以上の)プロセッサ155へ、アンテナジンバリングテレメトリ(例えば、アンテナがそれに従ってジンバルされたことを示す機械テレメトリ)を送信する(113)。その後、(1以上の)プロセッサ155は、ジンバリングテレメトリを使用することによって、非暗号化テレメトリを生成する。
【0047】
その後、(1以上の)プロセッサ155は、非暗号化テレメトリを通信セキュリティモジュール145へ送信する(114)。通信セキュリティモジュール145は、COMSEC種(例えば、COMSEC種1)を使用して、非暗号化テレメトリを暗号化し、暗号化テレメトリを生成する。その後、通信セキュリティモジュール145は、暗号化テレメトリをテレメトリ送信器165へ送信する(115)。他の実施形態では、本開示のシステムが、図1で示されている1つのテレメトリ受信器165より多いテレメトリ受信器165を採用してもよいことに留意するべきである。
【0048】
その後、テレメトリ送信器165は、暗号化テレメトリを地上アンテナ130へ送信する(116)。テレメトリ送信器165は、(1以上の)帯域外の周波数帯域(すなわち、ペイロードデータを送信するためにアンテナ120、121によって利用されるのと同じ(1以上の)周波数帯域ではない(1以上の)周波数帯域)を利用して、暗号化テレメトリを送信する(116)。
【0049】
その後、地上アンテナ130は、(例えば、仮想プライベートネットワーク(VPN)にわたるインターネットプロトコルセキュリティ(IPsec)を有する地上波リンクを介して)暗号化テレメトリをSOC150へ送信する(117)。その後、SOC150は、COMSEC種を使用して、暗号化テレメトリを復号し、非暗号化テレメトリを生成する。その後、SOC150は、ホストアンテナのデコミュテートされた(decommutated)情報を備え、顧客アンテナのデコミュテートされた情報を備えない、データベース(すなわち、顧客アンテナのデコミュテートされた情報がないデータベース)を利用して、非暗号化テレメトリを読み出し、SOC150(すなわち、ホスト)によって利用される(1以上の)アンテナ120に関連するテレメトリデータを決定する。
【0050】
その後、SOC150は、(例えば、仮想プライベートネットワーク(VPN)にわたるインターネットプロトコルセキュリティ(IPsec)を有する地上波リンクを介して)非暗号化テレメトリをAOC160へ送信する(118)。その後、AOC160は、顧客アンテナのデコミュテートされた情報を備え、ホストアンテナのデコミュテートされた情報を備えない、データベース(すなわち、ホストアンテナのデコミュテートされた情報がないデータベース)を利用して、非暗号化テレメトリを読み出し、顧客170によって利用される(1以上の)アンテナ121に関連するテレメトリデータを決定する。その後、AOC160は、非暗号化テレメトリを使用することによって、各顧客170に関連付けられた各アンテナ121に対するアンテナポインティング位置(例えば、アンテナビームのボアサイトに対する特定の緯度と経度の位置)を生成する。その後、AOC160は、(例えば、インターネットにわたるウェブブラウザを介して(例えば、仮想プライベートネットワーク(VPN)にわたるインターネットプロトコルセキュリティ(IPsec)を有する地上波リンクを介して))各顧客170に関連付けられた各アンテナ121に対するアンテナポインティング位置を、それぞれ、各顧客170へ送信する(119)。その後、1以上の実施形態では、各顧客170に関連付けられた各アンテナ121に対するアンテナポインティング位置(例えば、アンテナビームのボアサイトに対する特定の緯度と経度の位置)が、各顧客170に関連付けられたコンピュータスクリーン910(図9参照)上にそれぞれ表示されることとなる。
【0051】
図2A図2B図2C、及び図2Dは、併せて、本開示の少なくとも1つの実施形態による、AOC、SOCアップリンク、及び暗号化のための単一のCOMSEC種を利用する、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための本開示の方法のフローチャートを示している。該方法の開始200において、少なくとも1の顧客が、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナ位置ポインティングリクエストを、アンテナオペレーションセンター(AOC)へ送信する(205)。その後、AOCは、少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナ位置ポインティングリクエストを使用して、非暗号化AOC指令を生成する(210)。その後、AOCは、非暗号化AOC指令を人工衛星オペレーションセンター(SOC)へ送信する(215)。その後、SOCは、通信セキュリティ(COMSEC)種を利用して、非暗号化AOC指令を暗号化し、暗号化AOC指令を生成する(220)。更に、SOCは、COMSEC種を利用して、非暗号化SOC指令を暗号化し、暗号化SOC指令を生成する(225)。ここで、非暗号化SOC指令は、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナに関連する。その後、SOCは、暗号化AOC指令と暗号化SOC指令を地上アンテナ230へ送信する(230)。その後、地上アンテナは、暗号化AOC指令と暗号化SOC指令を、輸送体上の少なくとも1つの指令受信器へ送信する(235)。
【0052】
その後、輸送体上の少なくとも1つの指令受信器は、暗号化AOC指令と暗号化SOC指令を、輸送体上の通信セキュリティモジュールへ送信する(240)。通信セキュリティモジュールは、COMSEC種を利用して、暗号化AOC指令を復号し、非暗号化AOC指令を生成する(245)。更に、輸送体上の通信セキュリティモジュールは、COMSEC種を利用して、暗号化SOC指令を復号し、非暗号化SOC指令を生成する(250)。その後、輸送体上の通信セキュリティモジュールは、非暗号化AOC指令と非暗号化SOC指令を、輸送体上の少なくとも1つのプロセッサへ送信する(255)。その後、少なくとも1つのプロセッサは、非暗号化AOC指令を使用することによって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた各それぞれの少なくとも1つのアンテナに対する顧客アンテナジンバリング指令を生成する(260)。更に、少なくとも1つのプロセッサは、非暗号化SOC指令を使用することによって、ホストに関連付けられた各それぞれの少なくとも1つのアンテナに対するホストアンテナジンバリング指令を生成する(265)。少なくとも1つのプロセッサは、顧客アンテナジンバリング指令を、それぞれ、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々へ送信する(270)。更に、少なくとも1つのプロセッサは、ホストアンテナジンバリング指令を、それぞれ、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々へ送信する(275)。その後、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々が、それぞれ、顧客アンテナジンバリング指令を使用することによってジンバルされる(280)。更に、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々が、それぞれ、ホストジンバリング指令を使用してジンバルされる(281)。
【0053】
その後、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々とホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々が、ジンバリングテレメトリを少なくとも1つのプロセッサへ送信する(282)。その後、少なくとも1つのプロセッサは、アンテナジンバリングテレメトリを使用することによって、非暗号化テレメトリを生成する(283)。その後、少なくとも1つのプロセッサは、非暗号化テレメトリを通信セキュリティモジュールへ送信する(284)。その後、通信セキュリティモジュールは、COMSEC種を使用して、非暗号化テレメトリを暗号化し、暗号化テレメトリを生成する(285)。その後、通信セキュリティモジュールは、暗号化テレメトリを少なくとも1つのテレメトリ送信器へ送信する(286)。その後、少なくとも1つのテレメトリ送信器は、暗号化テレメトリを地上アンテナへ送信する(287)。
【0054】
その後、地上アンテナは、暗号化テレメトリをSOCへ送信する(288)。その後、SOCは、COMSEC種を利用して、暗号化テレメトリを復号し、非暗号化テレメトリを生成する(289)。その後、SOCは、非暗号化テレメトリをAOCへ送信する(290)。その後、AOCは、暗号化テレメトリを使用することによって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナポインティング位置を生成する(291)。その後、AOCは、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナポインティング位置を、それぞれ、少なくとも1の顧客の各々へ送信する(292)。その後、方法は終了する(293)。
【0055】
図3は、本開示の少なくとも1つの実施形態による、クライアント(例えば、ワークステーション(w/s))360、SOCアップリンク308、及び暗号化のための単一のCOMSEC種(例えば、COMSEC種1)を利用する、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための本開示のシステムを示す図300である。この図では、輸送体310、(SOCのプライマリサーバ350とクライアント(例えば、ワークステーション(w/s)360を備えた、すなわち)人工衛星オペレーションセンター(SOC)351、及び複数の顧客370(すなわち、n個の顧客、ここで、nは1以上である)が示されている。顧客370は、各々、輸送体310上の少なくとも1つのアンテナ321を、人工衛星の所有者(すなわち、SOC351(すなわち、ホスト))からリースしている。ある実施形態では、顧客370が、輸送体310上のアンテナ320、321の全てを、人工衛星の所有者(すなわち、SOC351)からリースし得ることに留意されたい。これらの実施形態では、以下でより詳細に説明されることとなるSOC指令が、単に非動作指令であるか又は存在しない。
【0056】
飛行輸送体を含む様々な異なるタイプの輸送体310が、輸送体310に対して採用され得るが、それらに限定されるものではない。また、人工衛星、航空機、無人航空機(UAV)、及び宇宙飛行機を含む様々な異なるタイプの飛行輸送体が、輸送体310に対して採用され得るが、それらに限定されるものではない。更に、静止地球軌道(GEO)衛星、中間地球軌道(MEO)、低軌道(LEO)、及び高度な楕円軌道(HEO)衛星を含む様々な異なるタイプの人工衛星が、輸送体310に対して採用され得るが、それらに限定されるものではない。
【0057】
動作中に、各顧客370は、顧客370に関連付けられた各アンテナ321に対するアンテナポインティングリクエストを生成する。例えば、顧客#1370は、輸送体310上の顧客#1に割り当てられたアンテナ321に対するアンテナポインティングリクエストを生成する。顧客370がアンテナポインティングリクエストを生成する様々な異なるやり方が存在し得る。1以上の実施形態では、顧客370が、(例えば、顧客370の遠隔位置における)グラフィカルユーザインターフェース(GUI)を利用して、顧客がリースしている輸送体310上の各アンテナに対するアンテナビームのボアサイトに対する特定の緯度及び経度の位置を選択(又は入力)する。採用され得るGUIの一例が、図9で示されている。図9におけるGUIの詳細に関する説明は、前述の説明に含まれ得る。
【0058】
各顧客370が、その顧客370に関連付けられた各アンテナ321に対してアンテナポインティングリクエスト(例えば、アンテナビームのボアサイトに対する特定の緯度及び経度の位置)を生成した後で、各顧客370は、(例えば、インターネットにわたるウェブブラウザを介して(例えば、仮想プライベートネットワーク(VPN)にわたるインターネットプロトコルセキュリティ(IPsec)を有する地上波リンクを介して))彼らのアンテナポインティングリクエストをクライアント360へ送信する(305)。1以上の実施形態では、アンテナポインティングリクエストが、暗号化なしに送信される(305)。しかし、他の実施形態では、顧客370とクライアント360との間で利用されるポイントトゥポイント(point-to-point)暗号化が存在し得る。
【0059】
クライアント360は、SOCのプライマリサーバ350において又はその近くに位置付けられていることが留意されるべきである。クライアント360は、顧客370とSOCのプライマリサーバ350との間の緩衝として働いて、SOCのプライマリサーバ350のためのセキュリティの層を追加する。
【0060】
クライアント360が、顧客370からアンテナポインティングリクエストを受信した後で、クライアント360は、アンテナポインティングリクエストを使用して、非暗号化顧客指令を生成する。非暗号化顧客指令は、それらのそれぞれのアンテナポインティングリクエストに従って、顧客370に関連付けられた各アンテナ321のためのジンバリング機構に指示命令するように使用される指令である。例えば、顧客#1370が、顧客#1に割り当てられたアンテナ321のアンテナビームの緯度及び経度がドイツのベルリンを指すように、顧客#1に割り当てられたアンテナ321がジンバルされるべきであると特定し、現在、顧客#1に割り当てられたアンテナ321のアンテナビームの緯度及び経度が、イギリスのロンドンにあるならば、非暗号化顧客指令は、輸送体310上のジンバリング機構(例えば、ステッパモータ)が、それに従って顧客#1に割り当てられたアンテナ321を(例えば、方位角において10ステップ及び高度において1ステップだけ)ジンバル(すなわち、操縦)すると明記することとなる。
【0061】
クライアント360が、非暗号化顧客指令を生成した後で、クライアント360は、非暗号化顧客指令をSOCのプライマリサーバ350へ送信する(306)。その後、SOCのプライマリサーバ350は、通信セキュリティ(COMSEC)種を利用して、非暗号化顧客指令を暗号化し、暗号化顧客指令を生成する。COMSEC種は、少なくとも1つの暗号キー及び/又は少なくとも1つのアルゴリズム(例えば、タイプ1の暗号化アルゴリズム又はタイプ2の暗号化アルゴリズム)を含み得ることに留意するべきである。
【0062】
更に、SOCのプライマリサーバ350は、COMSEC種を使用して、非暗号化SOC指令を暗号化し、暗号化SOC指令を生成する。非暗号化SOC指令は、ホストのそれぞれのアンテナポインティングリクエストに従って、ホスト(すなわち、SOC351)に関連付けられた各アンテナ320のためのジンバリング機構に指示命令するように使用される指令であることが留意されるべきである。非暗号化顧客指令に類似して、非暗号化SOC指令は、輸送体310上のジンバリング機構(例えば、ステッパモータ)が、それに従って各ホストに割り当てられたアンテナ320をジンバル(すなわち、操縦)すると明記することとなる。
【0063】
その後、SOCのプライマリサーバ350は、(例えば、仮想プライベートネットワーク(VPN)にわたるインターネットプロトコルセキュリティ(IPsec)を有する地上波リンクを介して)暗号化顧客指令と暗号化SOC指令を地上アンテナ330へ送信する(307)こととなる。図3では、SOC351が地上アンテナ330から離れて位置するように描かれているが、ある実施形態では、地上アンテナ330が、SOC351のすぐ隣に位置してもよいことが留意されるべきである。
【0064】
その後、地上アンテナ330は、暗号化顧客指令と暗号化SOC指令を輸送体310へ送信する(308)。地上アンテナ330は、(1以上の)帯域外の周波数帯域(すなわち、ペイロードデータを送信するためにアンテナ320、321によって利用されるのと同じ(1以上の)周波数帯域ではない(1以上の)周波数帯域)を利用して、暗号化顧客指令と暗号化SOC指令を送信する(308)。輸送体310上の指令受信器340が、暗号化顧客指令と暗号化SOC指令を受信する。他の実施形態では、本開示のシステムが、図3で示されている1つの指令受信器340より多い指令受信器340を採用してもよいことが留意されるべきである。
【0065】
その後、指令受信器340は、暗号化顧客指令と暗号化SOC指令を通信セキュリティモジュール345へ送信する(309)。通信セキュリティモジュール345は、COMSEC種を利用して、暗号化顧客指令を復号し、非暗号化顧客指令を生成する。更に、通信セキュリティモジュール345は、COMSEC種(例えば、COMSEC種1)を利用して、暗号化SOC指令を復号し、非暗号化SOC指令を生成する。
【0066】
通信セキュリティモジュール345は、1以上のモジュールを備えてもよいことが留意されるべきである。更に、通信セキュリティモジュール345は、1以上のプロセッサを備えてもよい。
【0067】
その後、通信セキュリティモジュール345は、非暗号化顧客指令と非暗号化SOC指令を少なくとも1つのプロセッサ355へ送信する(301)。その後、(1以上の)プロセッサ355は、非暗号化顧客指令を使用することによって、各顧客アンテナ321に対する顧客アンテナジンバリング指令(例えば、各アンテナのためのジンバリング機構のステッパモータに対する機械指令)を生成する。更に、(1以上の)プロセッサ355は、非暗号化SOC指令を使用することによって、各ホストアンテナ320に対するホストアンテナジンバリング指令(例えば、各アンテナのためのジンバリング機構のステッパモータに対する機械指令)を生成する。
【0068】
その後、(1以上の)プロセッサ355は、顧客アンテナジンバリング指令をそれぞれ各顧客アンテナ321へ送信する(312)。各顧客アンテナ321のためのジンバリング機構は、その特定の顧客アンテナジンバリング指令に従って、その関連する顧客アンテナ321をジンバル(すなわち、操縦)する。各顧客アンテナ321は、その関連するアンテナビーム内のペイロードデータを、地上の少なくとも1の顧客受信アンテナ390へ送信する。
【0069】
更に、(1以上の)プロセッサ355は、ホストアンテナジンバリング指令をそれぞれ各ホストアンテナ320へ送信する(312)。各ホストアンテナ320のためのジンバリング機構は、その特定のホストアンテナジンバリング指令に従って、その関連するホストアンテナ320をジンバル(すなわち、操縦)する。各ホストアンテナ320は、その関連するアンテナビーム内のペイロードデータを、地上の少なくとも1つのホスト受信アンテナ385へ送信する。
【0070】
1以上の実施形態では、各顧客アンテナ321及び/又は各ホストアンテナ320が、反射器、及び反射器をジンバル(すなわち、操縦)するジンバリング機構を備えることに留意されたい。ある実施形態では、各顧客アンテナ321及び/又は各ホストアンテナ320が、少なくとも2つの反射器(すなわち、主たる反射器及び少なくとも1つの従たる反射器)、及び主たる反射器をジンバル(すなわち、操縦)するジンバリング機構を備える。主たる反射器及び/又は(1以上の)従たる反射器は、放物型反射器又は成形された反射器であり得ることが留意されるべきである。各顧客アンテナ321及び/又は各ホストアンテナ320が、2つの反射器(すなわち、主たる反射器と1つの従たる反射器)、及び主たる反射器をジンバル(すなわち、操縦)するジンバリング機構を備えた実施形態では、反射器(すなわち、主たる反射器と従たる反射器)が、グレゴリアン反射器アンテナ構成又はカセグレンアンテナ構成内に配置され得る。他の実施形態では、各顧客アンテナ321及び/又は各ホストアンテナ320が、少なくとも1つの直接放射ホーンアンテナ(例えば、ホーンアンテナのアレイ)、及び(1以上の)直接放射ホーンアンテナをジンバル(すなわち、操縦)するジンバリング機構を備える(例えば、ジンバリング機構は、ホーンを個別にジンバルし、又はジンバリング機構は、プラットフォームをジンバルし、ここで、直接放射ホーンアンテナはプラットフォーム上に設けられている)。
【0071】
その後、各顧客アンテナ321と各ホストアンテナ320は、それらのそれぞれのジンバリング機構から(1以上の)プロセッサ355へ、アンテナジンバリングテレメトリ(例えば、アンテナがそれに従ってジンバルしたことを示す機械テレメトリ)を送信する(313)。その後、(1以上の)プロセッサ355は、ジンバリングテレメトリを使用することによって、非暗号化テレメトリを生成する。
【0072】
その後、(1以上の)プロセッサ355は、非暗号化テレメトリを通信セキュリティモジュール345へ送信する(314)。通信セキュリティーモジュール345は、COMSEC種(例えば、COMSEC種1)を使用して、非暗号化テレメトリを暗号化し、暗号化テレメトリを生成する。その後、通信セキュリティモジュール345は、暗号化テレメトリをテレメトリ送信器365へ送信する(315)。他の実施形態では、本開示のシステムが、図3で示されている1つのテレメトリ受信器365より多いテレメトリ受信器365を採用してもよいことに留意するべきである。
【0073】
その後、テレメトリ送信器365は、暗号化テレメトリを地上アンテナ330へ送信する(316)。テレメトリ送信器365は、(1以上の)帯域外の周波数帯域(すなわち、ペイロードデータを送信するためにアンテナ320、321によって利用されるのと同じ(1以上の)周波数帯域ではない(1以上の)周波数帯域)を利用して、暗号化テレメトリを送信する(316)。
【0074】
その後、地上アンテナ330は、(例えば、仮想プライベートネットワーク(VPN)にわたるインターネットプロトコルセキュリティ(IPsec)を有する地上波リンクを介して)暗号化テレメトリをSOCのプライマリサーバ350へ送信する(317)。その後、SOCのプライマリサーバ350は、COMSEC種を使用して、暗号化テレメトリを復号し、非暗号化テレメトリを生成する。その後、SOCのプライマリサーバ350は、ホストアンテナのデコミュテートされた情報を備え、顧客アンテナのデコミュテートされた情報を備えない、データベース(すなわち、顧客アンテナのデコミュテートされた情報がないデータベース)を利用して、非暗号化テレメトリを読み出し、SOC351(すなわち、ホスト)によって利用される(1以上の)アンテナ320に関連するテレメトリデータを決定する。
【0075】
その後、SOCのプライマリサーバ350は、非暗号化テレメトリをクライアント360へ送信する(318)。その後、クライアント360は、顧客アンテナのデコミュテートされた情報を備え、ホストアンテナのデコミュテートされた情報を備えない、データベース(すなわち、ホストアンテナのデコミュテートされた情報がないデータベース)を利用して、非暗号化テレメトリを読み出し、顧客370によって利用される(1以上の)アンテナ321に関連するテレメトリデータを決定する。その後、クライアント360は、非暗号化テレメトリを使用することによって、各顧客370に関連付けられた各アンテナ321に対するアンテナポインティング位置(例えば、アンテナビームのボアサイトに対する特定の緯度と経度の位置)を生成する。その後、クライアント360は、(例えば、インターネットにわたるウェブブラウザを介して(例えば、仮想プライベートネットワーク(VPN)にわたるインターネットプロトコルセキュリティ(IPsec)を有する地上波リンクを介して))各顧客370に関連付けられた各アンテナ321に対するアンテナポインティング位置を、それぞれ、各顧客370へ送信する(319)。その後、1以上の実施形態では、各顧客370に関連付けられた各アンテナ321に対するアンテナポインティング位置(例えば、アンテナビームのボアサイトに対する特定の緯度と経度の位置)が、各顧客370に関連付けられたコンピュータスクリーン910(図9参照)上にそれぞれ表示されることとなる。
【0076】
図4A図4B図4C、及び図4Dは、併せて、本開示の少なくとも1つの実施形態による、クライアント、SOCアップリンク、及び暗号化のための単一のCOMSEC種を利用する、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための本開示の方法のフローチャートを示している。該方法の開始400において、少なくとも1の顧客が、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナ位置ポインティングリクエストを、クライアントへ送信する(405)。その後、クライアントは、少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナ位置ポインティングリクエストを使用して、非暗号化顧客指令を生成する(410)。その後、クライアントは、非暗号化顧客指令を人工衛星オペレーションセンター(SOC)のプライマリサーバへ送信する(415)。その後、SOCのプライマリサーバは、通信セキュリティ(COMSEC)種を利用して、非暗号化顧客指令を暗号化し、暗号化顧客指令を生成する(420)。更に、SOCのプライマリサーバは、COMSEC種を利用して、非暗号化SOC指令を暗号化し、暗号化SOC指令を生成する(425)。ここで、非暗号化SOC指令は、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナに関連する。その後、SOCは、暗号化顧客指令と暗号化SOC指令を地上アンテナへ送信する(430)。その後、地上アンテナは、暗号化顧客指令と暗号化SOC指令を、輸送体上の少なくとも1つの指令受信器へ送信する(435)。
【0077】
その後、輸送体上の少なくとも1つの指令受信器は、暗号化顧客指令と暗号化SOC指令を、輸送体上の通信セキュリティモジュールへ送信する(440)。その後、輸送体上の通信セキュリティモジュールは、COMSEC種を利用して、暗号化顧客指令を復号し、非暗号化顧客指令を生成する(445)。更に、輸送体上の通信セキュリティモジュールは、COMSEC種を利用して、暗号化SOC指令を復号し、非暗号化SOC指令を生成する(450)。その後、輸送体上の通信セキュリティモジュールは、非暗号化顧客指令と非暗号化SOC指令を、輸送体上の少なくとも1つのプロセッサへ送信する(455)。その後、少なくとも1つのプロセッサは、非暗号化顧客指令を使用することによって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた各それぞれの少なくとも1つのアンテナに対する顧客アンテナジンバリング指令を生成する(460)。更に、少なくとも1つのプロセッサは、非暗号化SOC指令を使用することによって、ホストに関連付けられた各それぞれの少なくとも1つのアンテナに対するホストアンテナジンバリング指令を生成する(465)。その後、少なくとも1つのプロセッサは、顧客アンテナジンバリング指令を、それぞれ、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々へ送信する(470)。更に、少なくとも1つのプロセッサは、ホストアンテナジンバリング指令を、それぞれ、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々へ送信する(475)。その後、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々が、それぞれ、顧客アンテナジンバリング指令を使用することによってジンバルされる(480)。更に、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々が、それぞれ、ホストジンバリング指令を使用してジンバルされる(481)。
【0078】
その後、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々とホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々が、アンテナジンバリングテレメトリを少なくとも1つのプロセッサへ送信する(482)。その後、少なくとも1つのプロセッサは、アンテナジンバリングテレメトリを使用することによって、非暗号化テレメトリを生成する(483)。その後、少なくとも1つのプロセッサは、非暗号化テレメトリを通信セキュリティモジュールへ送信する(484)。その後、通信セキュリティモジュールは、COMSEC種を使用して、非暗号化テレメトリを暗号化し、暗号化テレメトリを生成する(485)。その後、通信セキュリティモジュールは、暗号化テレメトリを少なくとも1つのテレメトリ送信器へ送信する(486)。その後、少なくとも1つのテレメトリ送信器は、暗号化テレメトリを地上アンテナへ送信する(487)。
【0079】
その後、地上アンテナは、暗号化テレメトリをSOCのプライマリサーバへ送信する(488)。その後、SOCのプライマリサーバは、COMSEC種を利用して、暗号化テレメトリを復号し、非暗号化テレメトリを生成する(489)。その後、SOCのプライマリサーバは、非暗号化テレメトリをクライアントへ送信する(490)。その後、クライアントは、非暗号化テレメトリを使用することによって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナポインティング位置を生成する(491)。その後、クライアントは、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナポインティング位置を、それぞれ、少なくとも1の顧客の各々へ送信する(492)。その後、方法は終了する(493)。
【0080】
図5は、本開示の少なくとも1つの実施形態による、AOC560アップリンク508、SOC550、及び暗号化のための2つのCOMSEC種(例えば、COMSEC種1とCOMSEC種2)を利用する、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションを示す図500である。この図では、輸送体510、人工衛星オペレーションセンター(SOC)550、アンテナオペレーションセンター(AOC)560、及び複数の顧客570(すなわち、n個の顧客、ここで、nは1以上である)が示されている。顧客570は、各々、輸送体510上の少なくとも1つのアンテナ521を、人工衛星の所有者(すなわち、SOC550(すなわち、ホスト))からリースしている。ある実施形態では、顧客570が、輸送体510上のアンテナ520、521の全てを、人工衛星の所有者(すなわち、SOC550)からリースし得ることに留意されたい。これらの実施形態では、以下でより詳細に説明されることとなるSOC指令が、単に非動作指令であるか又は存在しない。
【0081】
飛行輸送体を含む様々な異なるタイプの輸送体510が、輸送体510に対して採用され得るが、それらに限定されるものではない。また、人工衛星、航空機、無人航空機(UAV)、及び宇宙飛行機を含む様々な異なるタイプの飛行輸送体が、輸送体510に対して採用され得るが、それらに限定されるものではない。更に、静止地球軌道(GEO)衛星、中間地球軌道(MEO)、低軌道(LEO)、及び高度な楕円軌道(HEO)衛星を含む様々な異なるタイプの人工衛星が、輸送体510に対して採用され得るが、それらに限定されるものではない。
【0082】
動作中に、各顧客570は、顧客570に関連付けられた各アンテナ521に対するアンテナポインティングリクエストを生成する。例えば、顧客#1570は、輸送体510上の顧客#1に割り当てられたアンテナ521に対するアンテナポインティングリクエストを生成する。顧客570がアンテナポインティングリクエストを生成する様々な異なるやり方が存在し得る。1以上の実施形態では、顧客570が、(例えば、顧客570の遠隔位置における)グラフィカルユーザインターフェース(GUI)を利用して、顧客がリースしている輸送体510上の各アンテナに対するアンテナビームのボアサイトに対する特定の緯度及び経度の位置を選択(又は入力)する。採用され得るGUIの一例が、図9で示されている。図9におけるGUIの詳細に関する説明は、前述の説明に含まれ得る。
【0083】
各顧客570が、その顧客570に関連付けられた各アンテナ521に対してアンテナポインティングリクエスト(例えば、アンテナビームのボアサイトに対する特定の緯度及び経度の位置)を生成した後で、各顧客570は、(例えば、インターネットにわたるウェブブラウザを介して(例えば、仮想プライベートネットワーク(VPN)にわたるインターネットプロトコルセキュリティ(IPsec)を有する地上波リンクを介して))彼らのアンテナポインティングリクエストをAOC560へ送信する(505)。1以上の実施形態では、アンテナポインティングリクエストが、暗号化なしに送信される(505)。しかし、他の実施形態では、顧客570とAOC560との間で利用されるポイントトゥポイント(point-to-point)暗号化が存在し得る。
【0084】
AOC560が、顧客570からアンテナポインティングリクエストを受信した後で、AOC560は、アンテナポインティングリクエストを使用して、非暗号化AOC指令を生成する。非暗号化AOC指令は、それらのそれぞれのアンテナポインティングリクエストに従って、顧客570に関連付けられた各アンテナ521のためのジンバリング機構に指示命令するように使用される指令である。例えば、顧客#1570が、顧客#1に割り当てられたアンテナ521のアンテナビームの緯度及び経度がドイツのベルリンを指すように、顧客#1に割り当てられたアンテナ521がジンバルされるべきであると特定し、現在、顧客#1に割り当てられたアンテナ521のアンテナビームの緯度及び経度が、イギリスのロンドンにあるならば、非暗号化AOC指令は、輸送体510上のジンバリング機構(例えば、ステッパモータ)が、それに従って顧客#1に割り当てられたアンテナ521を(例えば、方位角において10ステップ及び高度において1ステップだけ)ジンバル(すなわち、操縦)すると明記することとなる。
【0085】
AOC560が非暗号化AOC指令を生成した後で、AOC560は、第2の通信セキュリティ(COMSEC)種(例えば、COMSEC種2)を利用して、非暗号化AOC指令を暗号化し、暗号化AOC指令を生成する。第2のCOMSEC種は、少なくとも1つの暗号キー及び/又は少なくとも1つのアルゴリズム(例えば、タイプ1の暗号化アルゴリズム又はタイプ2の暗号化アルゴリズム)を含み得ることが留意されるべきである。
【0086】
更に、SOC550は、第1のCOMSEC種(例えば、COMSEC種1)を使用して、非暗号化SOC指令を暗号化し、暗号化SOC指令を生成する。非暗号化SOC指令は、ホストのそれぞれのアンテナポインティングリクエストに従って、ホスト(すなわち、SOC550)に関連付けられた各アンテナ520のためのジンバリング機構に指示命令するように使用される指令であることが留意されるべきである。非暗号化AOC指令に類似して、非暗号化SOC指令は、輸送体510上のジンバリング機構(例えば、ステッパモータ)が、それに従って各ホストに割り当てられたアンテナ520をジンバル(すなわち、操縦)すると明記することとなる。
【0087】
その後、SOC550は、(例えば、仮想プライベートネットワーク(VPN)にわたるインターネットプロトコルセキュリティ(IPsec)を有する地上波リンクを介して)暗号化SOC指令をAOC560へ送信する(506)こととなる。その後、AOC560は、(例えば、仮想プライベートネットワーク(VPN)にわたるインターネットプロトコルセキュリティ(IPsec)を有する地上波リンクを介して)暗号化AOC指令と暗号化SOC指令を地上アンテナ530へ送信する(507)こととなる。図5では、AOC560が地上アンテナ530から離れて位置するように描かれているが、ある実施形態では、地上アンテナ530が、AOC560のすぐ隣に位置してもよいことに留意するべきである。
【0088】
その後、地上アンテナ530は、暗号化AOC指令と暗号化SOC指令を輸送体510へ送信する(508)。地上アンテナ530は、(1以上の)帯域外の周波数帯域(すなわち、ペイロードデータを送信するためにアンテナ520、521によって利用されるのと同じ(1以上の)周波数帯域ではない(1以上の)周波数帯域)を利用して、暗号化AOC指令と暗号化SOC指令を送信する(508)。輸送体510上の指令受信器540は、暗号化AOC指令と暗号化SOC指令を受信する。他の実施形態では、本開示のシステムが、図5で示されている1つの指令受信器540より多い指令受信器540を採用してもよいことに留意するべきである。
【0089】
その後、指令受信器540は、暗号化AOC指令を第2の通信セキュリティモジュール546へ送信する(509)。第2の通信セキュリティモジュール546は、第2のCOMSEC種を利用して、暗号化AOC指令を復号し、非暗号化AOC指令を生成する。第2の通信セキュリティモジュール546が、1以上のモジュールを備え得ることに留意するべきである。更に、第2の通信セキュリティモジュール546は、1以上のプロセッサ備え得る。
【0090】
更に、指令受信器540は、暗号化SOC指令を第1の通信セキュリティモジュール545へ送信する(522)。第1の通信セキュリティモジュール545は、第1のCOMSEC種を利用して、暗号化SOC指令を復号し、非暗号化SOC指令を生成する。第1の通信セキュリティモジュール545が、1以上のモジュールを備え得ることに留意するべきである。更に、第1の通信セキュリティモジュール545は、1以上のプロセッサを備え得る。
【0091】
その後、第2の通信セキュリティモジュール546は、非暗号化AOC指令を少なくとも1つのプロセッサ555へ送信する(501)。その後、更に、第1の通信セキュリティモジュール545は、非暗号化SOC指令をプロセッサ555へ送信する(511)。
【0092】
その後、(1以上の)プロセッサ555は、非暗号化AOC指令を使用することによって、各顧客アンテナ521に対する顧客アンテナジンバリング指令(例えば、各アンテナのためのジンバリング機構のステッパモータに対する機械指令)を生成する。更に、(1以上の)プロセッサ555は、非暗号化SOC指令を使用することによって、各ホストアンテナ520に対するホストアンテナジンバリング指令(例えば、各アンテナのためのジンバリング機構のステッパモータに対する機械指令)を生成する。
【0093】
その後、(1以上の)プロセッサ555は、顧客アンテナジンバリング指令をそれぞれ各顧客アンテナ521へ送信する(512)。各顧客アンテナ521のためのジンバリング機構は、その特定の顧客アンテナジンバリング指令に従って、その関連する顧客アンテナ521をジンバル(すなわち、操縦)する。各顧客アンテナ521は、その関連するアンテナビーム内のペイロードデータを、地上の少なくとも1の顧客受信アンテナ590へ送信する。
【0094】
更に、(1以上の)プロセッサ555は、ホストアンテナジンバリング指令をそれぞれ各ホストアンテナ520へ送信する(512)。各ホストアンテナ520のためのジンバリング機構は、その特定のホストアンテナジンバリング指令に従って、その関連するホストアンテナ520をジンバル(すなわち、操縦)する。各ホストアンテナ520は、その関連するアンテナビーム内のペイロードデータを、地上の少なくとも1つのホスト受信アンテナ585へ送信する。
【0095】
1以上の実施形態では、各顧客アンテナ521及び/又は各ホストアンテナ520が、反射器、及び反射器をジンバル(すなわち、操縦)するジンバリング機構を備えることに留意されたい。ある実施形態では、各顧客アンテナ521及び/又は各ホストアンテナ520が、少なくとも2つの反射器(すなわち、主たる反射器及び少なくとも1つの従たる反射器)、及び主たる反射器をジンバル(すなわち、操縦)するジンバリング機構を備える。主たる反射器及び/又は(1以上の)従たる反射器は、放物型反射器又は成形された反射器であり得ることが留意されるべきである。各顧客アンテナ521及び/又は各ホストアンテナ520が、2つの反射器(すなわち、主たる反射器と1つの従たる反射器)、及び主たる反射器をジンバル(すなわち、操縦)するジンバリング機構を備えた実施形態では、反射器(すなわち、主たる反射器と従たる反射器)が、グレゴリアン反射器アンテナ構成又はカセグレンアンテナ構成内に配置され得る。他の実施形態では、各顧客アンテナ521及び/又は各ホストアンテナ520が、少なくとも1つの直接放射ホーンアンテナ(例えば、ホーンアンテナのアレイ)、及び(1以上の)直接放射ホーンアンテナをジンバル(すなわち、操縦)するジンバリング機構を備える(例えば、ジンバリング機構は、ホーンを個別にジンバルし、又はジンバリング機構は、プラットフォームをジンバルし、ここで、直接放射ホーンアンテナはプラットフォーム上に設けられている)。
【0096】
その後、各顧客アンテナ521と各ホストアンテナ520は、それらのそれぞれのジンバリング機構から(1以上の)プロセッサ555へ、アンテナジンバリングテレメトリ(例えば、アンテナがそれに従ってジンバルされたことを示す機械テレメトリ)を送信する(513)。その後、(1以上の)プロセッサ555は、ジンバリングテレメトリを使用することによって、非暗号化テレメトリを生成する。
【0097】
その後、(1以上の)プロセッサ555は、非暗号化テレメトリを第2の通信セキュリティモジュール546へ送信する(514)。第2の通信セキュリティモジュール546は、第2のCOMSEC種(例えば、COMSEC種2)を使用して、非暗号化テレメトリを暗号化し、暗号化テレメトリを生成する。その後、第2の通信セキュリティモジュール546は、暗号化テレメトリをテレメトリ送信器565へ送信する(515)。他の実施形態では、本開示のシステムが、図5で示されている1つのテレメトリ受信器565より多いテレメトリ受信器565を採用してもよいことに留意するべきである。
【0098】
その後、テレメトリ送信器565は、暗号化テレメトリを地上アンテナ530へ送信する(516)。テレメトリ送信器565は、(1以上の)帯域外の周波数帯域(すなわち、ペイロードデータを送信するためにアンテナ520、521によって利用されるのと同じ(1以上の)周波数帯域ではない(1以上の)周波数帯域)を利用して、暗号化テレメトリを送信する(516)。
【0099】
その後、地上アンテナ530は、(例えば、仮想プライベートネットワーク(VPN)にわたるインターネットプロトコルセキュリティ(IPsec)を有する地上波リンクを介して)暗号化テレメトリをAOC560へ送信する(517)。その後、AOC560は、第2のCOMSEC種を使用して、暗号化テレメトリを復号し、非暗号化テレメトリを生成する。その後、AOC560は、顧客アンテナのデコミュテートされた情報を備え、ホストアンテナのデコミュテートされた情報を備えない、データベース(すなわち、ホストアンテナのデコミュテートされた情報がないデータベース)を利用して、非暗号化テレメトリを読み出し、顧客570によって利用される(1以上の)アンテナ521に関連するテレメトリデータを決定する。その後、AOC560は、非暗号化テレメトリを使用することによって、各顧客570に関連付けられた各アンテナ521に対するアンテナポインティング位置(例えば、アンテナビームのボアサイトに対する特定の緯度と経度の位置)を生成する。その後、AOC560は、(例えば、インターネットにわたるウェブブラウザを介して(例えば、仮想プライベートネットワーク(VPN)にわたるインターネットプロトコルセキュリティ(IPsec)を有する地上波リンクを介して))各顧客570に関連付けられた各アンテナ521に対するアンテナポインティング位置を、それぞれ、各顧客570へ送信する(519)。その後、1以上の実施形態では、各顧客570に関連付けられた各アンテナ521に対するアンテナポインティング位置(例えば、アンテナビームのボアサイトに対する特定の緯度と経度の位置)が、各顧客570に関連付けられたコンピュータスクリーン910(図9参照)上にそれぞれ表示されることとなる。
【0100】
AOC560は、非暗号化テレメトリから、顧客570によって利用される(1以上の)アンテナ521に関連するテレメトリデータの全てを除去することによって、SOCテレメトリ(すなわち、SOC550(すなわち、ホスト)によって利用される(1以上の)アンテナ520に関連するテレメトリデータ)を生成する。その後、AOC560は、(例えば、仮想プライベートネットワーク(VPN)にわたるインターネットプロトコルセキュリティ(IPsec)を有する地上波リンクを介して)SOCテレメトリをSOC550へ送信する(518)。
【0101】
図6A図6B図6C、及び図6Dは、併せて、本開示の少なくとも1つの実施形態による、AOCアップリンク、SOC、及び暗号化のための2つのCOMSEC種を利用する、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための本開示の方法のフローチャートを示している。該方法の開始600において、少なくとも1の顧客が、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナ位置ポインティングリクエストを、アンテナオペレーションセンター(AOC)へ送信する(605)。その後、AOCは、少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナ位置ポインティングリクエストを使用して、非暗号化AOC指令を生成する(610)。その後、AOCは、第2の通信セキュリティ(COMSEC)種を利用して、非暗号化AOC指令を暗号化し、暗号化AOC指令を生成する(615)。更に、人工衛星オペレーションセンター(SOC)は、第1のCOMSEC種を利用して、非暗号化SOC指令を暗号化し、暗号化SOC指令を生成する(620)。ここで、非暗号化SOC指令は、ホスト620に関連付けられた少なくとも1つのアンテナに関連する。その後、SOCは、暗号化SOC指令をAOCへ送信する(625)。その後、AOCは、暗号化AOC指令と暗号化SOC指令を地上アンテナへ送信する(630)。その後、地上アンテナは、暗号化AOC指令と暗号化SOC指令を、輸送体635上の少なくとも1つの指令受信器へ送信する(635)。
【0102】
その後、輸送体上の少なくとも1つの指令受信器は、暗号化SOC指令を、輸送体上の第1の通信セキュリティモジュールへ送信する(640)。その後、輸送体上の第1の通信セキュリティモジュールは、第1のCOMSEC種を利用して、暗号化SOC指令を復号し、非暗号化SOC指令を生成する(645)。その後、輸送体上の第1の通信セキュリティモジュールは、非暗号化SOC指令を、輸送体上の少なくとも1つのプロセッサへ送信する(650)。
【0103】
更に、輸送体上の少なくとも1つの指令受信器は、暗号化AOC指令を、輸送体上の第2の通信セキュリティモジュールへ送信する(655)。その後、輸送体上の第2の通信セキュリティモジュールは、第2のCOMSEC種を利用して、暗号化AOC指令を復号し、非暗号化AOC指令を生成する(660)。その後、輸送体上の第2の通信セキュリティモジュールは、非暗号化AOC指令を、輸送体上の少なくとも1つのプロセッサへ送信する(665)。その後、少なくとも1つのプロセッサは、非暗号化AOC指令を使用することによって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた各それぞれの少なくとも1つのアンテナに対する顧客アンテナジンバリング指令を生成する(670)。更に、少なくとも1つのプロセッサは、非暗号化SOC指令を使用することによって、ホストに関連付けられた各それぞれの少なくとも1つのアンテナに対するホストアンテナジンバリング指令を生成する(675)。その後、少なくとも1つのプロセッサは、顧客アンテナジンバリング指令を、それぞれ、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々へ送信する(680)。更に、少なくとも1つのプロセッサは、ホストアンテナジンバリング指令を、それぞれ、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々へ送信する(681)。その後、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々が、それぞれ、顧客アンテナジンバリング指令を使用することによってジンバルされる(682)。更に、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々が、それぞれ、ホストジンバリング指令を使用してジンバルされる(683)。
【0104】
その後、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々とホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々が、アンテナジンバリングテレメトリを少なくとも1つのプロセッサへ送信する(684)。その後、少なくとも1つのプロセッサは、アンテナジンバリングテレメトリを使用することによって、非暗号化テレメトリを生成する(685)。その後、少なくとも1つのプロセッサは、非暗号化テレメトリを第2の通信セキュリティモジュールへ送信する(686)。その後、第2の通信セキュリティモジュールは、第2のCOMSEC種を使用して、非暗号化テレメトリを暗号化し、暗号化テレメトリを生成する(687)。その後、第2の通信セキュリティモジュールは、暗号化テレメトリを少なくとも1つのテレメトリ送信器へ送信する(688)。その後、少なくとも1つのテレメトリ送信器は、暗号化テレメトリを地上アンテナへ送信する(689)。
【0105】
その後、地上アンテナは、暗号化テレメトリをAOCへ送信する(690)。その後、AOCは、第2のCOMSEC種を使用して、暗号化テレメトリを復号し、非暗号化テレメトリを生成する(691)。その後、AOCは、非暗号化テレメトリを使用することによって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナポインティング位置テレメトリを生成する(692)。その後、AOCは、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナポインティング位置テレメトリを、それぞれ、少なくとも1の顧客の各々へ送信する(693)。その後、AOCは、非暗号化テレメトリを使用することによって、SOCテレメトリを生成する。その後、AOCは、SOCテレメトリをSOCへ送信する(695)。その後、方法は終了する(696)。
【0106】
図7は、本開示の少なくとも1つの実施形態による、SOC750アップリンク708、及び暗号化のための単一のCOMSEC種(例えば、COMSEC種1)を利用する、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための本開示のシステムを示す図700である。この図では、輸送体710、人工衛星オペレーションセンター(SOC)750、及び複数の顧客770(すなわち、n個の顧客、ここで、nは1以上である)が示されている。顧客770は、各々、輸送体710上の少なくとも1つのアンテナ721を、人工衛星の所有者(すなわち、SOC750(すなわち、ホスト))からリースしている。ある実施形態では、顧客770が、輸送体710上のアンテナ720、721の全てを、人工衛星の所有者(すなわち、SOC750)からリースし得ることに留意されたい。これらの実施形態では、以下でより詳細に説明されることとなるSOC指令が、単に非動作指令であるか又は存在しない。
【0107】
飛行輸送体を含む様々な異なるタイプの輸送体710が、輸送体710に対して採用され得るが、それらに限定されるものではない。また、人工衛星、航空機、無人航空機(UAV)、及び宇宙飛行機を含む様々な異なるタイプの飛行輸送体が、輸送体710に対して採用され得るが、それらに限定されるものではない。更に、静止地球軌道(GEO)衛星、中間地球軌道(MEO)、低軌道(LEO)、及び高度な楕円軌道(HEO)衛星を含む様々な異なるタイプの人工衛星が、輸送体710に対して採用され得るが、それらに限定されるものではない。
【0108】
動作中に、各顧客770は、顧客770に関連付けられた各アンテナ721に対するアンテナポインティングリクエストを生成する。例えば、顧客#1770は、輸送体710上の顧客#1に割り当てられたアンテナ721に対するアンテナポインティングリクエストを生成する。顧客770がアンテナポインティングリクエストを生成する様々な異なるやり方が存在し得る。1以上の実施形態では、顧客770が、(例えば、顧客770の遠隔位置における)グラフィカルユーザインターフェース(GUI)を利用して、顧客がリースしている輸送体710上の各アンテナに対するアンテナビームのボアサイトに対する特定の緯度及び経度の位置を選択(又は入力)する。採用され得るGUIの一例が、図9で示されている。図9におけるGUIの詳細に関する説明は、前述の説明に含まれ得る。
【0109】
各顧客770が、その顧客770に関連付けられた各アンテナ721に対してアンテナポインティングリクエスト(例えば、アンテナビームのボアサイトに対する特定の緯度及び経度の位置)を生成した後で、各顧客770は、(例えば、インターネットにわたるウェブブラウザを介して(例えば、仮想プライベートネットワーク(VPN)にわたるインターネットプロトコルセキュリティ(IPsec)を有する地上波リンクを介して))彼らのアンテナポインティングリクエストをSOC750の安全な部分へ送信する(705)。1以上の実施形態では、アンテナポインティングリクエストが、暗号化なしに送信される(705)。しかし、他の実施形態では、顧客770とSOC750との間で利用されるポイントトゥポイント(point-to-point)暗号化が存在し得る。
【0110】
SOC750が、顧客770からアンテナポインティングリクエストを受信した後で、SOC750の安全な部分において、SOC750は、アンテナポインティングリクエストを使用して、非暗号化顧客指令を生成する。非暗号化顧客指令は、それらのそれぞれのアンテナポインティングリクエストに従って、顧客770に関連付けられた各アンテナ721のためのジンバリング機構に指示命令するように使用される指令である。例えば、顧客#1770が、顧客#1に割り当てられたアンテナ721のアンテナビームの緯度及び経度がドイツのベルリンを指すように、顧客#1に割り当てられたアンテナ721がジンバルされるべきであると特定し、現在、顧客#1に割り当てられたアンテナ721のアンテナビームの緯度及び経度が、イギリスのロンドンにあるならば、非暗号化顧客指令は、輸送体710上のジンバリング機構(例えば、ステッパモータ)が、それに従って顧客#1に割り当てられたアンテナ721を(例えば、方位角において10ステップ及び高度において1ステップだけ)ジンバル(すなわち、操縦)すると明記することとなる。
【0111】
SOC750が、非暗号化顧客指令を生成した後で、SOC750の安全な部分において、SOC750は、通信セキュリティ(COMSEC)種を利用して、非暗号化顧客指令を暗号化し、暗号化顧客指令を生成する。COMSEC種は、少なくとも1つの暗号キー及び/又は少なくとも1つのアルゴリズム(例えば、タイプ1の暗号化アルゴリズム又はタイプ2の暗号化アルゴリズム)を含み得ることが留意されるべきである。
【0112】
更に、SOC750は、COMSEC種を使用して、非暗号化SOC指令を暗号化し、暗号化SOC指令を生成する。非暗号化SOC指令は、ホストのそれぞれのアンテナポインティングリクエストに従って、ホスト(すなわち、SOC750)に関連付けられた各アンテナ720のためのジンバリング機構に指示命令するように使用される指令であることが留意されるべきである。非暗号化顧客指令に類似して、非暗号化SOC指令は、輸送体710上のジンバリング機構(例えば、ステッパモータ)が、それに従って各ホストに割り当てられたアンテナ720をジンバル(すなわち、操縦)すると明記することとなる。
【0113】
その後、SOC750は、(例えば、仮想プライベートネットワーク(VPN)にわたるインターネットプロトコルセキュリティ(IPsec)を有する地上波リンクを介して)暗号化顧客指令と暗号化SOC指令を地上アンテナ730へ送信する(707)こととなる。図7では、SOC750が地上アンテナ730から離れて位置するように描かれているが、ある実施形態では、地上アンテナ730が、SOC750のすぐ隣に位置してもよいことが留意されるべきである。
【0114】
その後、地上アンテナ730は、暗号化顧客指令と暗号化SOC指令を輸送体710へ送信する(708)。地上アンテナ730は、(1以上の)帯域外の周波数帯域(すなわち、ペイロードデータを送信するためにアンテナ720、721によって利用されるのと同じ(1以上の)周波数帯域ではない(1以上の)周波数帯域)を利用して、暗号化顧客指令と暗号化SOC指令を送信する(708)。輸送体710上の指令受信器740は、暗号化顧客指令と暗号化SOC指令を受信する。他の実施形態では、本開示のシステムが、図7で示されている1つの指令受信器740より多い指令受信器740を採用してもよいことに留意するべきである。
【0115】
その後、指令受信器740は、暗号化顧客指令と暗号化SOC指令を通信セキュリティモジュール745へ送信する(709)。通信セキュリティモジュール745は、COMSEC種を利用して、暗号化顧客指令を復号し、非暗号化顧客指令を生成する。更に、通信セキュリティモジュール745は、COMSEC種(例えば、COMSEC種1)を利用して、暗号化SOC指令を復号し、非暗号化SOC指令を生成する。
【0116】
通信セキュリティモジュール745は、1以上のモジュールを備えてもよいことが留意されるべきである。更に、通信セキュリティモジュール745は、1以上のプロセッサを備えてもよい。
【0117】
その後、通信セキュリティモジュール745は、非暗号化顧客指令と非暗号化SOC指令を少なくとも1つのプロセッサ755へ送信する(701)。その後、(1以上の)プロセッサ755は、非暗号化顧客指令を使用することによって、各顧客アンテナ721に対する顧客アンテナジンバリング指令(例えば、各アンテナのためのジンバリング機構のステッパモータに対する機械指令)を生成する。更に、(1以上の)プロセッサ755は、非暗号化SOC指令を使用することによって、各ホストアンテナ720に対するホストアンテナジンバリング指令(例えば、各アンテナのためのジンバリング機構のステッパモータに対する機械指令)を生成する。
【0118】
その後、(1以上の)プロセッサ755は、顧客アンテナジンバリング指令をそれぞれ各顧客アンテナ721へ送信する(712)。各顧客アンテナ721のためのジンバリング機構は、その特定の顧客アンテナジンバリング指令に従って、その関連する顧客アンテナ721をジンバル(すなわち、操縦)する。各顧客アンテナ721は、その関連するアンテナビーム内のペイロードデータを、地上の少なくとも1の顧客受信アンテナ790へ送信する。
【0119】
更に、(1以上の)プロセッサ755は、ホストアンテナジンバリング指令をそれぞれ各ホストアンテナ720へ送信する(712)。各ホストアンテナ720のためのジンバリング機構は、その特定のホストアンテナジンバリング指令に従って、その関連するホストアンテナ720をジンバル(すなわち、操縦)する。各ホストアンテナ720は、その関連するアンテナビーム内のペイロードデータを、地上の少なくとも1つのホスト受信アンテナ785へ送信する。
【0120】
1以上の実施形態では、各顧客アンテナ721及び/又は各ホストアンテナ720が、反射器、及び反射器をジンバル(すなわち、操縦)するジンバリング機構を備えることに留意されたい。ある実施形態では、各顧客アンテナ721及び/又は各ホストアンテナ720が、少なくとも2つの反射器(すなわち、主たる反射器及び少なくとも1つの従たる反射器)、及び主たる反射器をジンバル(すなわち、操縦)するジンバリング機構を備える。主たる反射器及び/又は(1以上の)従たる反射器は、放物型反射器又は成形された反射器であり得ることが留意されるべきである。各顧客アンテナ721及び/又は各ホストアンテナ720が、2つの反射器(すなわち、主たる反射器と1つの従たる反射器)、及び主たる反射器をジンバル(すなわち、操縦)するジンバリング機構を備えた実施形態では、反射器(すなわち、主たる反射器と従たる反射器)が、グレゴリアン反射器アンテナ構成又はカセグレンアンテナ構成内に配置され得る。他の実施形態では、各顧客アンテナ721及び/又は各ホストアンテナ720が、少なくとも1つの直接放射ホーンアンテナ(例えば、ホーンアンテナのアレイ)、及び(1以上の)直接放射ホーンアンテナをジンバル(すなわち、操縦)するジンバリング機構を備える(例えば、ジンバリング機構は、ホーンを個別にジンバルし、又はジンバリング機構は、プラットフォームをジンバルし、ここで、直接放射ホーンアンテナはプラットフォーム上に設けられている)。
【0121】
その後、各顧客アンテナ721と各ホストアンテナ720は、それらのそれぞれのジンバリング機構から(1以上の)プロセッサ755へ、アンテナジンバリングテレメトリ(例えば、アンテナがそれに従ってジンバルされたことを示す機械テレメトリ)を送信する(713)。その後、(1以上の)プロセッサ755は、ジンバリングテレメトリを使用することによって、非暗号化テレメトリを生成する。
【0122】
その後、(1以上の)プロセッサ755は、非暗号化テレメトリを通信セキュリティモジュール745へ送信する(714)。通信セキュリティモジュール745は、COMSEC種(例えば、COMSEC種1)を使用して、非暗号化テレメトリを暗号化し、暗号化テレメトリを生成する。その後、通信セキュリティモジュール745は、暗号化テレメトリをテレメトリ送信器765へ送信する(715)。他の実施形態では、本開示のシステムが、図7で示されている1つのテレメトリ受信器765より多いテレメトリ受信器765を採用してもよいことに留意するべきである。
【0123】
その後、テレメトリ送信器765は、暗号化テレメトリを地上アンテナ730へ送信する(716)。テレメトリ送信器765は、(1以上の)帯域外の周波数帯域(すなわち、ペイロードデータを送信するためにアンテナ720、721によって利用されるのと同じ(1以上の)周波数帯域ではない(1以上の)周波数帯域)を利用して、暗号化テレメトリを送信する(716)。
【0124】
その後、地上アンテナ730は、(例えば、仮想プライベートネットワーク(VPN)にわたるインターネットプロトコルセキュリティ(IPsec)を有する地上波リンクを介して)暗号化テレメトリをSOC750へ送信する(717)。その後、SOC750は、COMSEC種を使用して、暗号化テレメトリを復号し、非暗号化テレメトリを生成する。その後、SOC750は、ホストアンテナのデコミュテートされた情報を備え、顧客アンテナのデコミュテートされた情報を備えない、データベース(すなわち、顧客アンテナのデコミュテートされた情報がないデータベース)を利用して、非暗号化テレメトリを読み出し、SOC750(すなわち、ホスト)によって利用される(1以上の)アンテナ720に関連するテレメトリデータを決定する。
【0125】
その後、SOC750の安全な部分において、SOC750は、顧客アンテナのデコミュテートされた情報を備え、ホストアンテナのデコミュテートされた情報を備えない、データベース(すなわち、ホストアンテナのデコミュテートされた情報がないデータベース)を利用して、非暗号化テレメトリを読み出し、顧客770によって利用される(1以上の)アンテナ721に関連するテレメトリデータを決定する。その後、SOC750の安全な部分において、SOC750は、非暗号化テレメトリを使用することによって、各顧客770に関連付けられた各アンテナ721に対するアンテナポインティング位置(例えば、アンテナビームのボアサイトに対する特定の緯度と経度の位置)を生成する。その後、SOC750は、(例えば、インターネットにわたるウェブブラウザを介して(例えば、仮想プライベートネットワーク(VPN)にわたるインターネットプロトコルセキュリティ(IPsec)を有する地上波リンクを介して))各顧客770に関連付けられた各アンテナ721に対するアンテナポインティング位置を、それぞれ、各顧客770へ送信する(719)。その後、1以上の実施形態では、各顧客770に関連付けられた各アンテナ721に対するアンテナポインティング位置(例えば、アンテナビームのボアサイトに対する特定の緯度と経度の位置)が、各顧客770に関連付けられたコンピュータスクリーン910(図9参照)上にそれぞれ表示されることとなる。
【0126】
図8図8B図8C図8Dは、併せて、本開示の少なくとも1つの実施形態による、SOCアップリンク、及び暗号化のための単一のCOMSEC種を利用する、安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための本開示の方法のフローチャートを示す。該方法の開始800において、少なくとも1の顧客が、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナ位置ポインティングリクエストを、人工衛星オペレーションセンター(SOC)へ送信する(805)。その後、SOCは、少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナポインティング位置リクエストを使用して、非暗号化顧客指令を生成する(810)。その後、SOCは、通信セキュリティ(COMSEC)種を利用して、非暗号化顧客指令を暗号化し、暗号化顧客指令を生成する(815)。更に、SOCは、COMSEC種を利用して、非暗号化SOC指令を暗号化し、暗号化SOC指令を生成する(820)。ここで、非暗号化SOC指令は、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナに関連する。その後、SOCは、暗号化顧客指令と暗号化SOC指令を地上アンテナへ送信する(825)。その後、地上アンテナは、暗号化顧客指令と暗号化SOC指令を、輸送体上の少なくとも1つの指令受信器へ送信する(830)。
【0127】
その後、輸送体上の少なくとも1つの指令受信器は、暗号化顧客指令と暗号化SOC指令を、輸送体上の通信セキュリティモジュールへ送信する(835)。その後、輸送体上の通信セキュリティモジュールは、COMSEC種を利用して、暗号化顧客指令を復号し、非暗号化顧客指令を生成する(840)。更に、輸送体上の通信セキュリティモジュールは、COMSEC種を利用して、暗号化SOC指令を復号し、非暗号化SOC指令を生成する(845)。その後、輸送体上の通信セキュリティモジュールは、非暗号化顧客指令と非暗号化SOC指令を、輸送体上の少なくとも1つのプロセッサへ送信する(850)。その後、少なくとも1つのプロセッサは、非暗号化顧客指令を使用することによって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた各それぞれの少なくとも1つのアンテナに対する顧客アンテナジンバリング指令を生成する(855)。更に、少なくとも1つのプロセッサは、非暗号化SOC指令を使用することによって、ホストに関連付けられた各それぞれの少なくとも1つのアンテナに対するホストアンテナジンバリング指令を生成する(860)。その後、少なくとも1つのプロセッサは、顧客アンテナジンバリング指令を、それぞれ、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々へ送信する(865)。その後、少なくとも1つのプロセッサは、ホストアンテナジンバリング指令を、それぞれ、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に送信する(870)。その後、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々が、それぞれ、顧客アンテナジンバリング指令を使用することによってジンバルされる(875)。更に、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々が、それぞれ、ホストジンバリング指令を使用してジンバルされる(880)。
【0128】
その後、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々とホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々が、アンテナジンバリングテレメトリを少なくとも1つのプロセッサへ送信する(881)。その後、少なくとも1つのプロセッサは、アンテナジンバリングテレメトリを使用することによって、非暗号化テレメトリを生成する(882)。その後、少なくとも1つのプロセッサは、非暗号化テレメトリを通信セキュリティモジュールへ送信する(883)。その後、通信セキュリティモジュールは、COMSEC種を使用して、非暗号化テレメトリを暗号化し、暗号化テレメトリを生成する(884)。その後、通信セキュリティモジュールは、暗号化テレメトリを少なくとも1つのテレメトリ送信器へ送信する(885)。その後、少なくとも1つのテレメトリ送信器は、暗号化テレメトリを地上アンテナへ送信する(886)。
【0129】
その後、地上アンテナは、暗号化テレメトリをSOCへ送信する(887)。その後、SOCは、COMSEC種を使用することによって、暗号化テレメトリを復号し、非暗号化テレメトリを生成する(888)。その後、SOCは、暗号化テレメトリを使用することによって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナポインティング位置を生成する(889)。その後、SOCは、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナポインティング位置を、それぞれ、少なくとも1の顧客の各々へ送信する(890)。その後、方法は終了する(895)。
【0130】
特定の実施形態が示され説明されたが、上述の説明は、これら実施形態の範囲を限定することを意図しないということが理解されるべきである。本発明の多くの態様の実施形態及び変形例が、本明細書において開示され説明されたが、これら開示は、説明及び例示目的でのみ提供されるものである。したがって、特許請求の範囲を逸脱することなく様々な変更及び修正が加えられ得る。
【0131】
特定の実施形態が示され説明されたが、上述の記載は、これら実施形態の範囲を限定することを意図しないということが理解されるべきである。本発明の多くの態様の実施形態及び変形例が、本明細書において開示され記載されたが、これら開示は説明及び例示目的でのみ提供されるものである。したがって、特許請求の範囲を逸脱することなく様々な変更及び修正が加えられ得る。
【0132】
上述の方法が特定の順序で起こる特定の事象を表す場合、本開示から利益を得る当業者は、順序を修正することができること、並びにこのような修正は本開示の変形例に従うものであることを認識するであろう。更に、方法の一部は、可能であれば並行処理により同時に実施されてもよく、連続して実施されてもよい。更に、方法のより多くの部分又はより少ない部分が実施され得る。
【0133】
したがって、実施形態は、特許請求の範囲内に包含される代替例、修正例、及び等価物を例示することを意図する。
【0134】
更に、本開示は以下の条項による実施形態を含む。
条項1
安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための方法であって、少なくとも1の顧客によって、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナ位置ポインティングリクエストを、アンテナオペレーションセンター(AOC)へ送信すること、前記AOCによって、前記少なくとも1つのアンテナの各々に対する前記アンテナ位置ポインティングリクエストを使用して、非暗号化AOC指令を生成すること、前記AOCによって、前記非暗号化AOC指令を人工衛星オペレーションセンター(SOC)へ送信すること、前記SOCによって、通信セキュリティ(COMSEC)種を利用して、前記非暗号化AOC指令を暗号化して暗号化AOC指令を生成すること、前記SOCによって、前記COMSEC種を利用して、非暗号化SOC指令を暗号化して暗号化SOC指令を生成することであって、前記非暗号化SOC指令が、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナに関連する、生成すること、前記SOCによって、前記暗号化AOC指令と前記暗号化SOC指令を地上アンテナへ送信すること、前記地上アンテナによって、前記暗号化AOC指令と前記暗号化SOC指令を輸送体へ送信すること、前記輸送体上の通信セキュリティモジュールによって、前記COMSEC種を利用して、前記暗号化AOC指令を復号して前記非暗号化AOC指令を生成すること、前記輸送体上の通信セキュリティモジュールによって、前記COMSEC種を利用して、前記暗号化SOC指令を復号して前記非暗号化SOC指令を生成すること、少なくとも1つのプロセッサによって、前記非暗号化AOC指令を使用することによって、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた各それぞれの前記少なくとも1つのアンテナに対する顧客アンテナジンバリング指令を生成すること、前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記非暗号化SOC指令を使用することによって、前記ホストに関連付けられた各それぞれの前記少なくとも1つのアンテナに対するホストアンテナジンバリング指令を生成すること、前記顧客アンテナジンバリング指令を使用することによって、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々をそれぞれジンバルすること、前記ホストアンテナジンバリング指令を使用することによって、前記ホストに関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々をそれぞれジンバルすること、前記少なくとも1つのプロセッサによって、アンテナジンバリングテレメトリを使用することによって、非暗号化テレメトリを生成すること、前記通信セキュリティモジュールによって、前記COMSEC種を使用して、前記非暗号化テレメトリを暗号化して暗号化テレメトリを生成すること、前記輸送体によって、前記暗号化テレメトリを前記地上アンテナへ送信すること、前記地上アンテナによって、前記暗号化テレメトリを前記SOCへ送信すること、前記SOCによって、前記COMSEC種を利用して、前記暗号化テレメトリ復号して前記非暗号化テレメトリを生成すること、前記SOCによって、前記非暗号化テレメトリを前記AOCへ送信すること、前記AOCによって、前記非暗号化テレメトリを使用することによって、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナポインティング位置を生成すること、及び、前記AOCによって、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナに対する前記アンテナポインティング位置を、それぞれ、前記少なくとも1の顧客の各々へ送信することを含む、方法。
条項2
前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナが、少なくとも1つのアンテナ反射器を備える、条項1に記載の方法。
条項3
前記ホストに関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナが、少なくとも1つのアンテナ反射器を備える、条項1に記載の方法。
条項4
前記輸送体が、人工衛星、航空機、無人航空機(UAV)、又は宇宙飛行機のうちの1つである、条項1に記載の方法。
条項5
前記COMSEC種が、少なくとも1つの暗号キー又は少なくとも1つのアルゴリズムのうちの少なくとも一方を備える、条項1に記載の方法。
条項6
安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための方法であって、少なくとも1の顧客によって、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナ位置ポインティングリクエストを、クライアントへ送信すること、前記クライアントによって、前記少なくとも1つのアンテナの各々に対する前記アンテナ位置ポインティングリクエストを使用して、非暗号化顧客指令を生成すること、前記クライアントによって、前記非暗号化顧客指令を人工衛星オペレーションセンター(SOC)のプライマリサーバへ送信すること、前記SOCのプライマリサーバによって、通信セキュリティ(COMSEC)種を利用して、前記非暗号化顧客指令を暗号化して暗号化顧客指令を生成すること、前記SOCのプライマリサーバによって、前記COMSEC種を利用して、非暗号化SOC指令を暗号化して暗号化SOC指令を生成することであって、前記非暗号化SOC指令が、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナに関連する、生成すること、前記SOCのプライマリサーバによって、前記暗号化顧客指令と前記暗号化SOC指令を地上アンテナへ送信すること、前記地上アンテナによって、前記暗号化顧客指令と前記暗号化SOC指令を輸送体へ送信すること、前記輸送体上の通信セキュリティモジュールによって、前記COMSEC種を利用して、前記暗号化顧客指令を復号して前記非暗号化顧客指令を生成すること、前記輸送体上の通信セキュリティモジュールによって、前記COMSEC種を利用して、前記暗号化SOC指令を復号して前記非暗号化SOC指令を生成すること、少なくとも1つのプロセッサによって、前記非暗号化顧客指令を使用することによって、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた各それぞれの前記少なくとも1つのアンテナに対する顧客アンテナジンバリング指令を生成すること、前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記非暗号化SOC指令を使用することによって、前記ホストに関連付けられた各それぞれの前記少なくとも1つのアンテナに対するホストアンテナジンバリング指令を生成すること、前記顧客アンテナジンバリング指令を使用することによって、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々をそれぞれジンバルすること、前記ホストアンテナジンバリング指令を使用することによって、前記ホストに関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々をそれぞれジンバルすること、前記少なくとも1つのプロセッサによって、アンテナジンバリングテレメトリを使用することによって、非暗号化テレメトリを生成すること、前記通信セキュリティモジュールによって、前記COMSEC種を使用して、前記非暗号化テレメトリを暗号化して暗号化テレメトリを生成すること、前記輸送体によって、前記暗号化テレメトリを前記地上アンテナへ送信すること、前記地上アンテナによって、前記暗号化テレメトリを前記SOCのプライマリサーバへ送信すること、前記SOCのプライマリサーバによって、前記COMSEC種を利用して、前記暗号化テレメトリ復号して前記非暗号化テレメトリを生成すること、前記SOCのプライマリサーバによって、前記非暗号化テレメトリを前記クライアントへ送信すること、前記クライアントによって、前記非暗号化テレメトリを使用することによって、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナポインティング位置を生成すること、及び、前記クライアントによって、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々に対する前記アンテナポインティング位置を、それぞれ、前記少なくとも1の顧客の各々へ送信することを含む、方法。
条項7
前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナが、少なくとも1つのアンテナ反射器を備える、条項6に記載の方法。
条項8
前記ホストに関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナが、少なくとも1つのアンテナ反射器を備える、条項6に記載の方法。
条項9
前記輸送体が、人工衛星、航空機、無人航空機(UAV)、又は宇宙飛行機のうちの1つである、条項6に記載の方法。
条項10
前記COMSEC種が、少なくとも1つの暗号キー又は少なくとも1つのアルゴリズムのうちの少なくとも一方を備える、条項6に記載の方法。
条項11
安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための方法であって、少なくとも1の顧客によって、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナ位置ポインティングリクエストを、アンテナオペレーションセンター(AOC)へ送信すること、前記AOCによって、前記少なくとも1つのアンテナの各々に対する前記アンテナ位置ポインティングリクエストを使用して、非暗号化AOC指令を生成すること、前記AOCによって、第2の通信セキュリティ(COMSEC)種を利用して、前記非暗号化AOC指令を暗号化して暗号化AOC指令を生成すること、人工衛星オペレーションセンター(SOC)によって、第1のCOMSEC種を利用して、非暗号化SOC指令を暗号化して暗号化SOC指令を生成することであって、前記非暗号化SOC指令が、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナに関連する、生成すること、前記SOCによって、前記暗号化SOC指令を前記AOCへ送信すること、前記AOCによって、前記暗号化AOC指令と前記暗号化SOC指令を地上アンテナへ送信すること、前記地上アンテナによって、前記暗号化AOC指令と前記暗号化SOC指令を輸送体へ送信すること、前記輸送体上の第1の通信セキュリティモジュールによって、前記第1のCOMSEC種を利用して、前記暗号化SOC指令を復号して前記非暗号化SOC指令を生成すること、前記輸送体上の第2の通信セキュリティモジュールによって、前記第2のCOMSEC種を利用して、前記暗号化AOC指令を復号して前記非暗号化AOC指令を生成すること、少なくとも1つのプロセッサによって、前記非暗号化AOC指令を使用することによって、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた各それぞれの前記少なくとも1つのアンテナに対する顧客アンテナジンバリング指令を生成すること、前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記非暗号化SOC指令を使用することによって、前記ホストに関連付けられた各それぞれの前記少なくとも1つのアンテナに対するホストアンテナジンバリング指令を生成すること、前記顧客アンテナジンバリング指令を使用することによって、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々をそれぞれジンバルすること、前記ホストアンテナジンバリング指令を使用することによって、前記ホストに関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々をそれぞれジンバルすること、前記少なくとも1つのプロセッサによって、アンテナジンバリングテレメトリを使用することによって、非暗号化テレメトリを生成すること、前記第2の通信セキュリティモジュールによって、前記第2のCOMSEC種を使用して、前記非暗号化テレメトリを暗号化して暗号化テレメトリを生成すること、前記輸送体によって、前記暗号化テレメトリを前記地上アンテナへ送信すること、前記地上アンテナによって、前記暗号化テレメトリを前記AOCへ送信すること、前記AOCによって、前記第2のCOMSEC種を使用して、前記暗号化テレメトリ復号して前記非暗号化テレメトリを生成すること、前記AOCによって、前記非暗号化テレメトリを使用することによって、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナポインティング位置を生成すること、前記AOCによって、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナに対する前記アンテナポインティング位置を、それぞれ、前記少なくとも1の顧客の各々へ送信すること、前記AOCによって、前記非暗号化テレメトリを使用することによって、SOCテレメトリを生成すること、及び、前記AOCによって、前記SOCテレメトリを前記SOCへ送信することを含む、方法。
条項12
前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナが、少なくとも1つのアンテナ反射器を備える、条項11に記載の方法。
条項13
前記ホストに関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナが、少なくとも1つのアンテナ反射器を備える、条項11に記載の方法。
条項14
前記輸送体が、人工衛星、航空機、無人航空機(UAV)、又は宇宙飛行機のうちの1つである、条項11に記載の方法。
条項15
前記第1のCOMSEC種が、少なくとも1つの暗号キー又は少なくとも1つのアルゴリズムのうちの少なくとも一方を備え、前記第2のCOMSEC種が、少なくとも1つの暗号キー又は少なくとも1つのアルゴリズムのうちの少なくとも一方を備える、条項11に記載の方法。
条項16
安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのための方法であって、少なくとも1の顧客によって、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナ位置ポインティングリクエストを、人工衛星オペレーションセンター(SOC)へ送信すること、前記SOCによって、前記少なくとも1つのアンテナの各々に対する前記アンテナ位置ポインティングリクエストを使用して、非暗号化顧客指令を生成すること、前記SOCによって、通信セキュリティ(COMSEC)種を利用して、前記非暗号化顧客指令を暗号化して暗号化顧客指令を生成すること、前記SOCによって、前記COMSEC種を利用して、非暗号化SOC指令を暗号化して暗号化SOC指令を生成することであって、前記非暗号化SOC指令が、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナに関連する、生成すること、前記SOCによって、前記暗号化顧客指令と前記暗号化SOC指令を地上アンテナへ送信すること、前記地上アンテナによって、前記暗号化顧客指令と前記暗号化SOC指令を輸送体へ送信すること、前記輸送体上の通信セキュリティモジュールによって、前記COMSEC種を利用して、前記暗号化顧客指令を復号して前記非暗号化顧客指令を生成すること、前記輸送体上の通信セキュリティモジュールによって、前記COMSEC種を利用して、前記暗号化SOC指令を復号して前記非暗号化SOC指令を生成すること、少なくとも1つのプロセッサによって、前記非暗号化顧客指令を使用することによって、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた各それぞれの前記少なくとも1つのアンテナに対する顧客アンテナジンバリング指令を生成すること、前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記非暗号化SOC指令を使用することによって、前記ホストに関連付けられた各それぞれの前記少なくとも1つのアンテナに対するホストアンテナジンバリング指令を生成すること、前記顧客アンテナジンバリング指令を使用することによって、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々をそれぞれジンバルすること、前記ホストアンテナジンバリング指令を使用することによって、前記ホストに関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々をそれぞれジンバルすること、前記少なくとも1つのプロセッサによって、アンテナジンバリングテレメトリを使用することによって、非暗号化テレメトリを生成すること、前記通信セキュリティモジュールによって、前記COMSEC種を使用して、前記非暗号化テレメトリを暗号化して暗号化テレメトリを生成すること、前記輸送体によって、前記暗号化テレメトリを前記地上アンテナへ送信すること、前記地上アンテナによって、前記暗号化テレメトリを前記SOCへ送信すること、前記SOCによって、前記COMSEC種を使用することによって、前記暗号化テレメトリ復号して前記非暗号化テレメトリを生成すること、前記SOCによって、前記非暗号化テレメトリを使用することによって、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナポインティング位置を生成すること、及び、前記SOCによって、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々に対する前記アンテナポインティング位置を、それぞれ、前記少なくとも1の顧客の各々へ送信することを含む、方法。
条項17
前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナが、少なくとも1つのアンテナ反射器を備える、条項16に記載の方法。
条項18
前記ホストに関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナが、少なくとも1つのアンテナ反射器を備える、条項16に記載の方法。
条項19
前記輸送体が、人工衛星、航空機、無人航空機(UAV)、又は宇宙飛行機のうちの1つである、条項16に記載の方法。
条項20
前記COMSEC種が、少なくとも1つの暗号キー又は少なくとも1つのアルゴリズムのうちの少なくとも一方を備える、条項16に記載の方法。
条項21
安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのためのシステムであって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナ位置ポインティングリクエストを使用して非暗号化AOC指令を生成し、前記非暗号化AOC指令を人工衛星オペレーションセンター(SOC)へ送信する、アンテナオペレーションセンター(AOC)、通信セキュリティ(COMSEC)種を利用して、前記非暗号化AOC指令を暗号化して暗号化AOC指令を生成し、前記COMSEC種を利用して、非暗号化SOC指令を暗号化して暗号化SOC指令を生成する、前記SOCであって、前記非暗号化SOC指令が、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナに関連し、更に、前記SOCが、前記暗号化AOC指令と前記暗号化SOC指令を地上アンテナへ送信する、前記SOC、前記暗号化AOC指令と前記暗号化SOC指令を輸送体へ送信する、地上アンテナ、前記COMSEC種を利用して、前記暗号化AOC指令を復号して前記非暗号化AOC指令を生成し、前記COMSEC種を利用して、前記暗号化SOC指令を復号して前記非暗号化SOC指令を生成する、前記輸送体上の通信セキュリティモジュール、前記非暗号化AOC指令を使用することによって、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた各それぞれの前記少なくとも1つのアンテナに対する顧客アンテナジンバリング指令を生成し、前記非暗号化SOC指令を使用することによって、前記ホストに関連付けられた各それぞれの前記少なくとも1つのアンテナに対するホストアンテナジンバリング指令を生成する、少なくとも1つのプロセッサ、前記顧客アンテナジンバリング指令を使用することによってジンバルされる前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々、前記ホストアンテナジンバリング指令を使用することによってジンバルされる前記ホストに関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々、アンテナジンバリングテレメトリを使用することによって非暗号化テレメトリを生成する、前記少なくとも1つのプロセッサ、前記COMSEC種を使用して、前記非暗号化テレメトリを暗号化して暗号化テレメトリを生成する、前記通信セキュリティモジュール、前記暗号化テレメトリを前記地上アンテナへ送信する、前記輸送体、前記暗号化テレメトリを前記SOCへ送信する、前記地上アンテナ、前記COMSEC種を利用して、前記暗号化テレメトリを復号して前記非暗号化テレメトリを生成し、前記非暗号化テレメトリを前記AOCへ送信する、前記SOC、及び、前記非暗号化テレメトリを使用することによって、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナポインティング位置を生成し、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々に対する前記アンテナポインティング位置を、それぞれ、前記少なくとも1の顧客の各々へ送信する、前記AOCを備える、システム。
条項22
前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナが、少なくとも1つのアンテナ反射器を備える、条項21に記載のシステム。
条項23
前記ホストに関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナが、少なくとも1つのアンテナ反射器を備える、条項21に記載のシステム。
条項24
前記輸送体が、人工衛星、航空機、無人航空機(UAV)、又は宇宙飛行機のうちの1つである、条項21に記載のシステム。
条項25
前記COMSEC種が、少なくとも1つの暗号キー又は少なくとも1つのアルゴリズムのうちの少なくとも一方を備える、条項21に記載のシステム。
条項26
安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのためのシステムであって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナ位置ポインティングリクエストを使用して非暗号化顧客指令を生成し、前記非暗号化顧客指令を人工衛星オペレーションセンター(SOC)のプライマリサーバへ送信する、クライアント、通信セキュリティ(COMSEC)種を利用して、前記非暗号化顧客指令を暗号化して暗号化顧客指令を生成し、前記COMSEC種を利用して、非暗号化SOC指令を暗号化して暗号化SOC指令を生成する、前記SOCのプライマリサーバであって、前記非暗号化SOC指令が、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナに関連し、更に、前記SOCのプライマリサーバが、前記暗号化顧客指令と前記暗号化SOC指令を地上アンテナへ送信する、前記SOCのプライマリサーバ、前記暗号化顧客指令と前記暗号化SOC指令を輸送体へ送信する、地上アンテナ、前記COMSEC種を利用して、前記暗号化顧客指令を復号して前記非暗号化顧客指令を生成し、前記COMSEC種を利用して、前記暗号化SOC指令を復号して前記非暗号化SOC指令を生成する、前記輸送体上の通信セキュリティモジュール、前記非暗号化顧客指令を使用することによって、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた各それぞれの前記少なくとも1つのアンテナに対する顧客アンテナジンバリング指令を生成し、非暗号化SOC指令を使用することによって、前記ホストに関連付けられた各それぞれの前記少なくとも1つのアンテナに対するホストアンテナジンバリング指令を生成する、少なくとも1つのプロセッサ、前記顧客アンテナジンバリング指令を使用することによってジンバルされる前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々、前記ホストアンテナジンバリング指令を使用することによってジンバルされる前記ホストに関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々、アンテナジンバリングテレメトリを使用することによって非暗号化テレメトリを生成する、前記少なくとも1つのプロセッサ、前記COMSEC種を使用して、前記非暗号化テレメトリを暗号化して暗号化テレメトリを生成する、前記通信セキュリティモジュール、前記暗号化テレメトリを前記地上アンテナへ送信する、輸送体、前記暗号化テレメトリを前記SOCのプライマリサーバへ送信する、前記地上アンテナ、前記COMSEC種を利用して、前記暗号化テレメトリを復号して前記非暗号化テレメトリを生成し、前記非暗号化テレメトリを前記クライアントへ送信する、前記SOCのプライマリサーバ、及び、前記非暗号化テレメトリを使用することによって、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナポインティング位置を生成し、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々に対する前記アンテナポインティング位置を、それぞれ、前記少なくとも1の顧客の各々へ送信する、前記クライアントを備える、システム。
条項27
前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナが、少なくとも1つのアンテナ反射器を備える、条項26に記載のシステム。
条項28
前記ホストに関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナが、少なくとも1つのアンテナ反射器を備える、条項26に記載のシステム。
条項29
前記輸送体が、人工衛星、航空機、無人航空機(UAV)、又は宇宙飛行機のうちの1つである、条項26に記載のシステム。
条項30
前記COMSEC種が、少なくとも1つの暗号キー又は少なくとも1つのアルゴリズムのうちの少なくとも一方を備える、条項26に記載のシステム。
条項31
安全なマルチペイロードアンテナオペレータオペレーションのためのシステムであって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナ位置ポインティングリクエストを使用して非暗号化AOC指令を生成し、第2の通信セキュリティ(COMSEC)種を利用して、前記非暗号化AOC指令を暗号化して暗号化AOC指令を生成する、アンテナオペレーションセンター(AOC)、第1のCOMSEC種を利用して、非暗号化SOC指令を暗号化して暗号化SOC指令を生成する、人工衛星オペレーションセンター(SOC)であって、前記非暗号化SOC指令が、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナに関連し、更に、前記SOCが、前記暗号化SOC指令を前記AOCへ送信する、SOC、前記暗号化AOC指令と前記暗号化SOC指令を地上アンテナへ送信する、前記AOC、前記暗号化AOC指令と前記暗号化SOC指令を輸送体へ送信する、前記地上アンテナ、前記第1のCOMSEC種を利用して、前記暗号化SOC指令を復号して前記非暗号化SOC指令を生成する、前記輸送体上の第1の通信セキュリティモジュール、前記第2のCOMSEC種を利用して、前記暗号化AOC指令を復号して前記非暗号化AOC指令を生成する、前記輸送体上の第2の通信セキュリティモジュール、前記非暗号化AOC指令を使用することによって、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた各それぞれの前記少なくとも1つのアンテナに対する顧客アンテナジンバリング指令を生成し、前記非暗号化SOC指令を使用することによって、前記ホストに関連付けられた各それぞれの前記少なくとも1つのアンテナに対するホストアンテナジンバリング指令を生成する、少なくとも1つのプロセッサ、前記顧客アンテナジンバリング指令を使用することによってジンバルされる前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々、前記ホストアンテナジンバリング指令を使用することによってジンバルされる前記ホストに関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々、アンテナジンバリングテレメトリを使用することによって非暗号化テレメトリを生成する、前記少なくとも1つのプロセッサ、前記第2のCOMSEC種を使用して、前記非暗号化テレメトリを暗号化して暗号化テレメトリを生成する、前記第2の通信セキュリティモジュール、前記暗号化テレメトリを前記地上アンテナへ送信する、輸送体、前記暗号化テレメトリを前記AOCへ送信する、前記地上アンテナ、及び、前記第2のCOMSEC種を使用して、前記暗号化テレメトリを復号して前記非暗号化テレメトリを生成し、前記非暗号化テレメトリを使用することによって、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナポインティング位置を生成し、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々に対する前記アンテナポインティング位置を、それぞれ、前記少なくとも1の顧客の各々へ送信し、前記非暗号化テレメトリを使用することによって、SOCテレメトリを生成し、前記SOCテレメトリを前記SOCへ送信する、前記AOCを備える、システム。
条項32
前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナが、少なくとも1つのアンテナ反射器を備える、条項31に記載のシステム。
条項33
前記ホストに関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナが、少なくとも1つのアンテナ反射器を備える、条項31に記載のシステム。
条項34
前記輸送体が、人工衛星、航空機、無人航空機(UAV)、又は宇宙飛行機のうちの1つである、条項31に記載のシステム。
条項35
前記第1のCOMSEC種が、少なくとも1つの暗号キー又は少なくとも1つのアルゴリズムのうちの少なくとも一方を備える、条項31に記載のシステム。
条項36
前記第2のCOMSEC種が、少なくとも1つの暗号キー又は少なくとも1つのアルゴリズムのうちの少なくとも一方を備える、条項31に記載のシステム。
条項37
安全なマルチペイロードオペレータオペレーションのためのシステムであって、少なくとも1の顧客によって、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナ位置ポインティングリクエストを、人工衛星オペレーションセンター(SOC)へ送信することを含み、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナ位置ポインティングリクエストを使用して、非暗号化顧客指令を生成し、通信セキュリティ(COMSEC)種を利用して、前記非暗号化顧客指令を暗号化して暗号化顧客指令を生成し、前記COMSEC種を利用して、非暗号化SOC指令を暗号化して暗号化SOC指令を生成する、前記SOCであって、前記非暗号化SOC指令が、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナに関連し、更に、前記SOCが、前記暗号化顧客指令と前記暗号化SOC指令を地上アンテナへ送信する、前記SOC、前記暗号化顧客指令と前記暗号化SOC指令を輸送体へ送信する、地上アンテナ、前記COMSEC種を利用して、前記暗号化顧客指令を復号して前記非暗号化顧客指令を生成し、前記COMSEC種を利用して、前記暗号化SOC指令を復号して前記非暗号化SOC指令を生成する、前記輸送体上の通信セキュリティモジュール、前記非暗号化顧客指令を使用することによって、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた各それぞれの前記少なくとも1つのアンテナに対する顧客アンテナジンバリング指令を生成し、暗号化SOC指令を使用することによって、前記ホストに関連付けられた各それぞれの前記少なくとも1つのアンテナに対するホストアンテナジンバリング指令を生成する、少なくとも1つのプロセッサ、前記顧客アンテナジンバリング指令を使用することによってジンバルされる前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々、前記ホストアンテナジンバリング指令を使用することによってジンバルされる前記ホストに関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々、アンテナジンバリングテレメトリを使用することによって非暗号化テレメトリを生成する、前記少なくとも1つのプロセッサ、前記COMSEC種を使用して、前記非暗号化テレメトリを暗号化して暗号化テレメトリを生成する、前記通信セキュリティモジュール、前記暗号化テレメトリを前記地上アンテナへ送信する、輸送体、前記暗号化テレメトリを前記SOCへ送信する、前記地上アンテナ、及び、前記COMSEC種を使用することによって、前記暗号化テレメトリを復号して前記非暗号化テレメトリを生成し、前記非暗号化テレメトリを使用することによって、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナポインティング位置を生成し、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々に対する前記アンテナポインティング位置を、それぞれ、前記少なくとも1の顧客の各々へ送信する、前記SOCを備える、システム。
条項38
安全なマルチペイロードオペレータオペレーションのための方法であって、アンテナオペレーションセンター(AOC)によって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナ位置ポインティングリクエストを使用して、AOC指令を生成すること、人工衛星オペレーションセンター(SOC)によって、前記AOC指令とSOC指令を地上アンテナを介して輸送体へ送信することであって、前記SOC指令が、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナに関連する、送信すること、前記輸送体上で、前記AOC指令を使用することによって、顧客アンテナジンバリング指令を生成すること、前記輸送体上で、前記SOC指令を使用することによって、ホストアンテナジンバリング指令を生成すること、前記顧客アンテナジンバリング指令を使用することによって、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々をそれぞれジンバルすること、及び、前記ホストアンテナジンバリング指令を使用することによって、前記ホストに関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々をそれぞれジンバルすることを含む、方法。
条項39
安全なマルチペイロードオペレータオペレーションのためのシステムであって、アンテナオペレーションセンター(AOC)であって、少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた少なくとも1つのアンテナの各々に対するアンテナ位置ポインティングリクエストを使用して、AOC指令を生成する、AOC、前記AOC指令とSOC指令を地上アンテナを介して輸送体へ送信する、人工衛星オペレーションセンター(SOC)であって、前記SOC指令が、ホストに関連付けられた少なくとも1つのアンテナに関連する、SOC、前記AOC指令を使用することによって、顧客アンテナジンバリング指令を生成し、前記SOC指令を使用することによって、ホストアンテナジンバリング指令を生成する、前記輸送体、前記顧客アンテナジンバリング指令を使用することによってそれぞれジンバルされる、前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々、及び、前記ホストアンテナジンバリング指令を使用することによってそれぞれジンバルされる、前記ホストに関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナの各々を備える、システム。
条項40
前記少なくとも1の顧客の各々に関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナが、少なくとも1つのアンテナ反射器を備える、条項39に記載のシステム。
条項41
前記ホストに関連付けられた前記少なくとも1つのアンテナが、少なくとも1つのアンテナ反射器を備える、条項39に記載のシステム。
【0135】
特定の例示的実施形態及び方法を本明細書中に開示したが、前述の開示内容から、当業者には、本開示の精神及び範囲から逸脱することなくこのような実施形態及び方法に変更及び修正を加えることが可能であることは明らかであろう。その他多数の本開示の実施例があり、各実施例はその詳細事項においてのみ他と異なる。したがって、本開示は特許請求の範囲及び適用法の規則及び原理によって必要とされる範囲にのみ制限されることが意図されている。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図7
図8A
図8B
図8C
図8D
図9