(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-11
(45)【発行日】2023-12-19
(54)【発明の名称】消費意向を解析する運算システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0201 20230101AFI20231212BHJP
【FI】
G06Q30/0201
(21)【出願番号】P 2023005662
(22)【出願日】2023-01-18
【審査請求日】2023-01-18
(32)【優先日】2022-05-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】523020626
【氏名又は名称】▲ジュ▼和股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Meshplus Co., Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100114627
【氏名又は名称】有吉 修一朗
(74)【代理人】
【識別番号】100182501
【氏名又は名称】森田 靖之
(74)【代理人】
【識別番号】100175271
【氏名又は名称】筒井 宣圭
(74)【代理人】
【識別番号】100190975
【氏名又は名称】遠藤 聡子
(72)【発明者】
【氏名】胡洸瑞
(72)【発明者】
【氏名】曾盈學
(72)【発明者】
【氏名】王柏勳
【審査官】橋沼 和樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-097613(JP,A)
【文献】特開2019-117448(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーデータ処理モジュールと、オフライン拠点及びウェブサイトアクセスの判断運算モジュールと、ウェブサイト間アクセスの判断運算モジュールとを含む消費意向を解析する運算システムであって、
前記ユーザーデータ処理モジュールが、データ取得ユニットとデータ統計ユニットとを有し、
前記データ取得ユニットが、データベースから複数のユーザーデータを含む原始データを取得し、
前記ユーザーデータが消費者個体に対応し、且つウェブサイトアクセス履歴及び/或はオフライン拠点アクセス履歴を有するものであり、
前記ウェブサイトアクセス履歴が、前記消費者個体がアクセスしたオンラインウェブサイトのアクセス履歴であり、
前記オフライン拠点アクセス履歴が、前記消費者個体がアクセスしたオフライン拠点のアクセス履歴であり、
前記データ統計ユニットが、複数の前記ユーザーデータからウェブサイトアクセスデータ群集及びオフライン拠点アクセスデータ群集を選別し、
前記ウェブサイトアクセスデータ群集が、前記ウェブサイトアクセス履歴を有する前記ユーザーデータの群集であり、
前記オフライン拠点アクセスデータ群集が、前記オフライン拠点アクセス履歴を有する前記ユーザーデータの群集であり、
前記オフライン拠点及びウェブサイトアクセスの判断運算モジュールが、前記ユーザーデータ処理モジュールに接続し、前記ウェブサイトアクセスデータ群集及び前記オフライン拠点アクセスデータ群集によってオフライン拠点ウェブサイトダブルアクセスデータ群集を獲得し、
前記オフライン拠点ウェブサイトダブルアクセスデータ群集が、営業店舗のオンラインウェブサイトにアクセスした前記ウェブサイトアクセス履歴及び前記営業店舗にアクセスした前記オフライン拠点アクセス履歴を有する前記ユーザーデータの群集であり、且つ、前記オフライン拠点及びウェブサイトアクセスの判断運算モジュールが、オンラインからオフラインまでの重畳解析指標として、前記オフライン拠点ウェブサイトダブルアクセスデータ群集に対応する前記消費者個体が前記ウェブサイトアクセスデータ群集に対応する前記消費者個体に対する重畳割合によって、前記営業店舗のウェブサイトオフライン拠点アクセス重畳率情報を獲得し、
前記ウェブサイト間アクセスの判断運算モジュールが、前記ユーザーデータ処理モジュールに接続し、前記ウェブサイトアクセスデータ群集によってそれぞれの設定されるターゲットウェブサイトに関連する単一ウェブサイトアクセスデータ群集を選別し、
前記単一ウェブサイトアクセスデータ群集が、前記ターゲットウェブサイトに関連する前記ウェブサイトアクセス履歴を有する単一ターゲットウェブサイトユーザーデータ群集であり、且つ、前記ウェブサイト間アクセスの判断運算モジュールが、更に、
単一ターゲットウェブサイトにおいて前記単一ターゲットウェブサイトと他のターゲットウェブサイトとの両方にアクセスしたユーザーデータ群集を獲得してウェブサイト間ユーザーデータ群集の個数を獲得し、前記単一ターゲットウェブサイトの全ユーザーデータ群集個数を獲得することで、前記ウェブサイト間ユーザーデータ群集の個数が前記全ユーザーデータ群集個数に対する割合を、ウェブサイト間アクセス重畳率情報として、ウェブサイト間アクセス重畳解析指標とすることを特徴とする運算システム。
【請求項2】
前記ユーザーデータ処理モジュールが、更に、前記データ統計ユニットに接続しデータ選別時間帯を設定する時間帯設定ユニットを有し、
前記データ統計ユニットが前記データ選別時間帯によって、複数の前記ユーザーデータから、前記データ選別時間帯内の前記ウェブサイトアクセス履歴を有する前記ウェブサイトアクセスデータ群集と、前記データ選別時間帯内の前記オフライン拠点アクセス履歴を有する前記オフライン拠点アクセスデータ群集と、をそれぞれに選別することを特徴とする請求項1に記載の運算システム。
【請求項3】
前記ユーザーデータ処理モジュールに接続し、前記ウェブサイトアクセスデータ群集によって設定された複数の評価ウェブサイトのそれぞれのアクセス量のランキングを解析して、人気ウェブサイトアクセス解析指標としてウェブサイト人気程度情報を獲得する積極閲覧ウェブサイトの判断運算モジュールを更に有し、
前記アクセス量が、個別の前記評価ウェブサイトに関する前記ウェブサイトアクセス履歴を有する前記ユーザーデータに対応する前記消費者個体の総数であることを特徴とする請求項1に記載の運算システム。
【請求項4】
前記ユーザーデータ処理モジュールが前記データベースに接続して前記データ取得ユニットによって前記データベースから前記原始データを受信し、且つ、前記消費者個体の真実身分特徴が前記データベースで匿名化されることにより前記ユーザーデータに対応する個体識別コードを獲得することを特徴とする請求項1に記載の運算システム。
【請求項5】
前記ユーザーデータ処理モジュールが、ドメイン名のフォームによって前記原始データから前記ユーザーデータの前記ウェブサイトアクセス履歴を獲得するウェブサイトアクセスデータ前処理ユニットを有することを特徴とする請求項1に記載の運算システム。
【請求項6】
前記ユーザーデータ処理モジュールが、プリセットされた、アラビア数字、コンマ、及び小数点を含むアドレスデータフォームに基づいて、前記原始データから前記ユーザーデータの前記オフライン拠点アクセス履歴を獲得するオフライン拠点アクセスデータ前処理ユニットを有することを特徴とする請求項1に記載の運算システム。
【請求項7】
前記ユーザーデータの前記オフライン拠点アクセス履歴データが、ユーザーがアクセスした前記オフライン拠点の経緯度データを含むことを特徴とする請求項1に記載の運算システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は運算システムに関し、特に、消費意向を解析する運算システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、消費者の好みや消費意向に関する調査は、主に、アンケートによって達成される。アンケートには、直接調査側の製品や情報に関する問題を挙げて、回答者が記載される問題を順次に回答する。つまり、回答者の回答が誘導され、設計され、調査側が予め設定した回答選択肢に返答させる。回答者の回答が「是非」や「選択」ではなく、文字による意見であっても、その回答者の意見は、アンケートの問題からの強烈な暗示や誘導によるものである。
【0003】
このため、現在の消費意向調査の手段による結果は、調査側に引導され暗示される不正な意向に反応するだけであり、客観的に公正な消費調査結果が獲得できていない。また、回答者の回答も、当時の環境条件の影響(例えば、乗り物の往來の盛んな道路側やエアコンがある静かな室内)によって、大きな差異が生み出し、回答レベルの正確性が獲得し難しい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このため、本発明は、沢山の個体に対する行為解析によって消費者の消費意向を確実に予期して、後続の広告マーケッティングの手配に利益をもたらすことができる消費意向を解析する運算システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明は、ユーザーデータ処理モジュールと、オフライン拠点及びウェブサイトアクセスの判断運算モジュールと、ウェブサイト間アクセスの判断運算モジュールとを含む消費意向を解析する運算システムであって、前記ユーザーデータ処理モジュールが、データ取得ユニットとデータ統計ユニットとを有し、前記データ取得ユニットが、データベースから複数のユーザーデータを含む原始データを取得し、前記ユーザーデータが消費者個体に対応し、且つウェブサイトアクセス履歴及び/或はオフライン拠点アクセス履歴を有するものであり、前記ウェブサイトアクセス履歴が、前記消費者個体がアクセスしたオンラインウェブサイトのアクセス履歴であり、前記オフライン拠点アクセス履歴が、前記消費者個体がアクセスしたオフライン拠点のアクセス履歴であり、前記データ統計ユニットが、複数の前記ユーザーデータからウェブサイトアクセスデータ群集及びオフライン拠点アクセスデータ群集を選別し、前記ウェブサイトアクセスデータ群集が、前記ウェブサイトアクセス履歴を有する前記ユーザーデータの群集であり、前記オフライン拠点アクセスデータ群集が、前記オフライン拠点アクセス履歴を有する前記ユーザーデータの群集であり、前記オフライン拠点及びウェブサイトアクセスの判断運算モジュールが、前記ユーザーデータ処理モジュールに接続し、前記ウェブサイトアクセスデータ群集及び前記オフライン拠点アクセスデータ群集によってオフライン拠点ウェブサイトダブルアクセスデータ群集を獲得し、前記オフライン拠点ウェブサイトダブルアクセスデータ群集が、営業店舗のオンラインウェブサイトにアクセスした前記ウェブサイトアクセス履歴及び前記営業店舗にアクセスした前記オフライン拠点アクセス履歴を有する前記ユーザーデータの群集であり、且つ、前記オフライン拠点及びウェブサイトアクセスの判断運算モジュールが、オンラインからオフラインまでの重畳解析指標として、前記オフライン拠点ウェブサイトダブルアクセスデータ群集に対応する前記消費者個体が前記ウェブサイトアクセスデータ群集に対応する前記消費者個体に対する重畳割合によって、前記営業店舗のウェブサイトオフライン拠点アクセス重畳率情報を獲得し、前記ウェブサイト間アクセスの判断運算モジュールが、前記ユーザーデータ処理モジュールに接続し、前記ウェブサイトアクセスデータ群集によってそれぞれの設定されるターゲットウェブサイトに関連する単一ウェブサイトアクセスデータ群集を選別し、前記単一ウェブサイトアクセスデータ群集が、前記ターゲットウェブサイトに関連する前記ウェブサイトアクセス履歴を有する単一ターゲットウェブサイトユーザーデータ群集であり、且つ、前記ウェブサイト間アクセスの判断運算モジュールが、更に、前記単一ターゲットウェブサイトにおいて前記単一ターゲットウェブサイトと他のターゲットウェブサイトとの両方にアクセスしたユーザーデータ群集を獲得してウェブサイト間ユーザーデータ群集の個数を獲得し、前記単一ターゲットウェブサイトの全ユーザーデータ群集個数を獲得することで、前記ウェブサイト間ユーザーデータ群集の個数が前記全ユーザーデータ群集個数に対する割合を、ウェブサイト間アクセス重畳率情報として、ウェブサイト間アクセス重畳解析指標とすることを特徴とする消費意向を解析する運算システムを提供する。
【0006】
本発明の1つの実施例において、前記ユーザーデータ処理モジュールが、更に、前記データ統計ユニットに接続しデータ選別時間帯を設定する時間帯設定ユニットを有し、前記データ統計ユニットが前記時間帯設定ユニットによって、複数の前記ユーザーデータから、前記データ選別時間帯内の前記ウェブサイトアクセス履歴を有する前記ウェブサイトアクセスデータ群集と、前記データ選別時間帯内の前記オフライン拠点アクセス履歴を有する前記オフライン拠点アクセスデータ群集と、をそれぞれに選別することを特徴とする消費意向を解析する運算システム、を提供する。
【0007】
本発明の1つの実施例において、前記ユーザーデータ処理モジュールに接続し、前記ウェブサイトアクセスデータ群集によって設定された複数の評価ウェブサイトのそれぞれのアクセス量のランキングを解析して、人気ウェブサイトアクセス解析指標としてウェブサイト人気程度情報を獲得する積極閲覧ウェブサイトの判断運算モジュールを更に有し、
前記アクセス量が、個別の前記評価ウェブサイトに関する前記ウェブサイトアクセス履歴を有する前記ユーザーデータに対応する前記消費者個体の総数であることを特徴とする消費意向を解析する運算システム、を提供する。
【0008】
本発明の1つの実施例において、前記ユーザーデータ処理モジュールが前記データベースに接続して前記データ取得ユニットによって前記データベースから前記原始データを受信し、且つ、前記消費者個体の真実身分特徴が前記データベースで匿名化されることにより前記ユーザーデータに対応する個体識別コードを獲得することを特徴とする消費意向を解析する運算システム、を提供する。
【0009】
本発明の1つの実施例において、前記ユーザーデータ処理モジュールが、ドメイン名のフォームによって前記原始データから前記ユーザーデータの前記ウェブサイトアクセス履歴を獲得するウェブサイトアクセスデータ前処理ユニットを有することを特徴とする消費意向を解析する運算システム、を提供する。
【0010】
本発明の1つの実施例において、前記ユーザーデータ処理モジュールが、プリセットされた、アラビア数字、コンマ、及び小数点を含むアドレスデータフォームに基づいて、前記原始データから前記ユーザーデータの前記オフライン拠点アクセス履歴を獲得するオフライン拠点アクセスデータ前処理ユニットを有することを特徴とする消費意向を解析する運算システム、を提供する。
【0011】
本発明の1つの実施例において、前記ユーザーデータの前記オフライン拠点アクセス履歴データが、前記ユーザーがアクセスした前記オフライン拠点の経緯度データを含むことを特徴とする消費意向を解析する運算システム、を提供する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の消費意向を解析する運算システムに採用される技術手段は、以下の技術効果を獲得できる。消費者の好みや消費意向が確実に予期でき、後続の広告マーケッティングの手配に利益をもたらすことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】は本発明に係る1つの実施例の消費意向を解析する運算システムを示すブロック図である。
【
図2】は本発明に係る実施例の消費意向を解析する運算システムの原始データの内容を示す図である。
【
図3】は本発明に係る実施例の消費意向を解析する運算システムが原始データからオフライン拠点ウェブサイトダブルアクセスデータ群集を選別することを示す図である。
【
図4】は本発明に係る実施例の運算システムのユーザーデータ処理モジュールが原始データからウェブサイトアクセスデータ群集及びオフライン拠点アクセスデータ群集を選別することを示す図である。
【
図5】は本発明に係る実施例の運算システムのウェブサイト間アクセスの判断運算モジュールが単一ウェブサイトアクセスデータ群集及びウェブサイト間ユーザーデータ群集からウェブサイト間アクセス重畳率情報を獲得することを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、
図1~
図5により本発明を実施するための形態を説明する。その説明は本発明を限定するものではなく、本発明の1つの実施例に過ぎない。
【0015】
図1に示すように、本発明に係る1つの実施例の消費意向を解析する運算システム100は、ユーザーデータ処理モジュール1と、オフライン拠点及びウェブサイトアクセスの判断運算モジュール2と、ウェブサイト間アクセスの判断運算モジュール3と、積極閲覧ウェブサイトの判断運算モジュール4とを含む。これによって、本発明の消費意向を解析する運算システム100は、沢山の消費者個体の行為特徴(例えば、消費者個体が一部の店舗のオンラインウェブサイト及び/或はオフライン拠点に対するアクセスデータ)について解析でき、消費者の好みや消費意向が確実に予期でき、後続の広告マーケッティングの手配に利益をもたらすことが可能となる。
【0016】
図1~
図3に示すように、ユーザーデータ処理モジュール1が、データ取得ユニット11とデータ統計ユニット12とを有する。データ取得ユニット11が、データベースBから複数のユーザーデータ10を含む原始データRを取得する。ユーザーデータ10が消費者個体に対応し、且つユーザーデータ10がウェブサイトアクセス履歴10A及び/或はオフライン拠点アクセス履歴10Bを有する。更に、ウェブサイトアクセス履歴10Aが、消費者個体がアクセスしたオンラインウェブサイトのアクセス履歴である。オフライン拠点アクセス履歴10Bが、消費者個体がアクセスしたオフライン拠点のアクセス履歴である。
【0017】
本発明の具体の実施例において、
図3に示すように、データ統計ユニット12が、複数のユーザーデータ10からウェブサイトアクセスデータ群集18G及びオフライン拠点アクセスデータ群集19Gを選別する。ウェブサイトアクセスデータ群集18Gが、ウェブサイトアクセス履歴10Aを有するユーザーデータ10の群集である。オフライン拠点アクセスデータ群集19Gが、オフライン拠点アクセス履歴10Bを有するユーザーデータ10の群集である。
【0018】
具体的には、
図3に示すように、本発明に係る1つの実施例の消費意向を解析する運算システム100において、ユーザーデータ処理モジュール1が、更に、データ統計ユニット12に接続しデータ選別時間帯を設定する時間帯設定ユニット13を有する。データ統計ユニット12がデータ選別時間帯によって、複数のユーザーデータ10から、データ選別時間帯内のウェブサイトアクセス履歴10Aを有するウェブサイトアクセスデータ群集18Gと、データ選別時間帯内のオフライン拠点アクセス履歴10Bを有するオフライン拠点アクセスデータ群集19Gと、をそれぞれに選別する。例えば、時間帯設定ユニット13がデータ選別時間帯を設定することで、データ統計ユニット12が毎日のウェブサイトアクセスデータ群集18Gとオフライン拠点アクセスデータ群集19Gとを選別でき、後続の個体データ解析に提供する。
【0019】
具体的には、
図1~
図3に示すように、本発明に係る1つの実施例の消費意向を解析する運算システム100において、ユーザーデータ処理モジュール1がデータベースBに接続してデータ取得ユニット11によってデータベースBから原始データRを受信する。且つ、消費者個体の真実身分特徴がデータベースBで匿名化されることによりユーザーデータ10に対応する個体識別コード10Dを獲得する。
本発明は、個人情報保護法に符合する前提において、原始データRに対してデータの処理や解析を行い、個体の真実身分特徴を開示しない。データベースBが、キャリア会社から獲得できるが、これに限定されない。
【0020】
本発明の具体の実施例において、
図1と
図4に示すように、本発明に係る1つの実施例の消費意向を解析する運算システム100において、ユーザーデータ処理モジュール1がウェブサイトアクセスデータ前処理ユニット14を有する。ウェブサイトアクセスデータ前処理ユニット14が、ドメイン名のフォームによって原始データRからユーザーデータ10のウェブサイトアクセス履歴10Aを獲得する。
【0021】
また、
図1と
図4に示すように、本発明に係る1つの実施例の消費意向を解析する運算システム100において、ユーザーデータ処理モジュール1がオフライン拠点アクセスデータ前処理ユニット15を有する。オフライン拠点アクセスデータ前処理ユニット15が、プリセットされたアドレスデータフォームに基づいて、原始データRからユーザーデータ10のオフライン拠点アクセス履歴10Bを獲得する。アドレスデータフォームがアラビア数字、コンマ、及び小数点を含む。
【0022】
詳細には、本発明に係る1つの実施例の消費意向を解析する運算システム100において、ユーザーデータ10のオフライン拠点アクセス履歴データ10Bが、ユーザーがアクセスしたオフライン拠点の経緯度データを含む。
【0023】
図1と
図3に示すように、オフライン拠点及びウェブサイトアクセスの判断運算モジュール2が、ユーザーデータ処理モジュール1に接続する。オフライン拠点及びウェブサイトアクセスの判断運算モジュール2が、ウェブサイトアクセスデータ群集18G及びオフライン拠点アクセスデータ群集19Gによってオフライン拠点ウェブサイトダブルアクセスデータ群集20Gを獲得する。オフライン拠点ウェブサイトダブルアクセスデータ群集20Gが、営業店舗のオンラインウェブサイトにアクセスしたウェブサイトアクセス履歴10A及び営業店舗にアクセスしたオフライン拠点アクセス履歴10Bを有するユーザーデータ10の群集である。
【0024】
詳細には、
図1と
図3に示すように、オフライン拠点及びウェブサイトアクセスの判断運算モジュール2が、オフライン拠点ウェブサイトダブルアクセスデータ群集20Gに対応する消費者個体がウェブサイトアクセスデータ群集18Gに対応する消費者個体に対する重畳割合によって、営業店舗のウェブサイトオフライン拠点アクセス重畳率情報を獲得し、オンラインからオフラインまでの重畳解析指標T1とする。つまり、本発明は、消費者個体が営業店舗のオンラインウェブサイトとオフライン拠点に共にアクセスした行為特徴(消費者個体が営業店舗の商品に高度な興味を持つことを示す)によって、消費者個体が営業店舗への好みや消費意向を判断する。
【0025】
図1と
図5に示すように、ウェブサイト間アクセスの判断運算モジュール3が、ユーザーデータ処理モジュール1に接続する。ウェブサイト間アクセスの判断運算モジュール3が、ウェブサイトアクセスデータ群集18Gによってそれぞれの設定されるターゲットウェブサイトに関連する単一ウェブサイトアクセスデータ群集31Gを選別する。単一ウェブサイトアクセスデータ群集31Gが、ターゲットウェブサイトに関連するウェブサイトアクセス履歴10Aを有する単一ターゲットウェブサイトユーザーデータ群集である。
【0026】
且つ、
図1と
図5に示すように、ウェブサイト間アクセスの判断運算モジュール3が、更に、単一ターゲットウェブサイトにおいて単一ターゲットウェブサイトと他のターゲットウェブサイトとの両方にアクセスしたユーザーデータ群集32Gを獲得してウェブサイト間ユーザーデータ群集33Gの個数を獲得し、単一ターゲットウェブサイトの全ユーザーデータ群集個数を獲得する。これによって、ウェブサイト間アクセスの判断運算モジュール3が、ウェブサイト間ユーザーデータ群集33Gの個数が全ユーザーデータ群集個数に対する割合を、ウェブサイト間アクセス重畳率情報として、ウェブサイト間アクセス重畳解析指標T2とする。つまり、ウェブサイト間ユーザーデータ群集33Gが、「商品消費のため複数のオンラインウェブサイトにアクセスし、商品の情報を取得する」消費者個体(つまり、積極消費意向を有する消費者個体)を示す。また、ウェブサイト間アクセス重畳解析指標T2が、積極消費意向を有する消費者個体を解析すること以外、更に、異なるブランドのウェブサイトの重畳率関係を解析することで、ブランド間の競争関係を帰納することができ(つまり、どのブランド同士に重畳する消費者が多い)、ブランド主がその競争相手と消費市場を解析し、市場策略を制定することに協力できる。
【0027】
図1に示すように、本発明に係る1つの実施例の消費意向を解析する運算システム100において、積極閲覧ウェブサイトの判断運算モジュール4がユーザーデータ処理モジュール1に接続する。積極閲覧ウェブサイトの判断運算モジュール4が、ウェブサイトアクセスデータ群集18Gによって設定された複数の評価ウェブサイトのそれぞれのアクセス量のランキングを解析して、ウェブサイト人気程度情報を獲得し、人気ウェブサイトアクセス解析指標T3とする。具体的には、アクセス量が、個別の評価ウェブサイトに関するウェブサイトアクセス履歴10Aを有するユーザーデータ10に対応する消費者個体の総数である。つまり、本発明は、複数の評価ウェブサイトの間のアクセス量のランキングを解析することで、沢山の消費者個体が評価ウェブサイト(商品陳列販売の情報)への好みや消費意向を確定する。運算システム100は、複数の評価ウェブサイトの間のアクセス量のランキングを解析することで消費者が商品販売への好みや意向を判明すること以外、更に、消費者が気に入ったウェブサイトのタイプによって、消費者の興味行為を解析でき、例えば、ニュース、経済、自動車、ケア……など(その原因は、人気ウェブサイトが商品ウェブサイトだけでおらず、消費者が気に入ったSNS、メディア、ニュース、EC……など、異なるウェブサイトである)が挙げられる。
【0028】
上述のように、本発明の消費意向を解析する運算システム100は、オフライン拠点及びウェブサイトアクセスの判断運算モジュール2、ウェブサイト間アクセスの判断運算モジュール3、及び積極閲覧ウェブサイトの判断運算モジュール4によって、それぞれ、
オンラインからオフラインまでの重畳解析指標T1(消費者個体が営業店舗のオンラインウェブサイトとオフライン拠点に共にアクセスして営業店舗の商品に高度な興味を持つことを示す)、ウェブサイト間アクセス重畳解析指標T2(消費者個体が特定の店舗や商品のため、複数のオンラインウェブサイトにアクセスし、比較し、サーチして、商品に関する情報を取得することを示す)、及び人気ウェブサイトアクセス解析指標T3(高から低へ並べるように沢山の消費者個体が商品情報を理解するためにアクセスしたオンラインウェブサイトを示し、また、高から低へ並べるように特定の商品に興味を持つ消費者の群と、この群が普段によくアクセスした各オンラインウェブサイトのランキングを示すこともできる)を獲得する。これによって、本発明は、オンラインからオフラインまでの重畳解析指標T1、ウェブサイト間アクセス重畳解析指標T2、及び人気ウェブサイトアクセス解析指標T3によって、沢山の消費者個体の行為特徴を解析し、消費者の好みや消費意向を正確に予期し、後続の広告マーケッティングの手配に利益をもたらすことができる。
【0029】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な効果を奏するいかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【符号の説明】
【0030】
100 消費意向を解析する運算システム
1 ユーザーデータ処理モジュール
10 ユーザーデータ
10A ウェブサイトアクセス履歴
10B オフライン拠点アクセス履歴
10D 個体識別コード
11 データ取得ユニット
12 データ統計ユニット
13 時間帯設定ユニット
14 ウェブサイトアクセスデータ前処理ユニット
15 オフライン拠点アクセスデータ前処理ユニット
18G ウェブサイトアクセスデータ群集
19G オフライン拠点アクセスデータ群集
2 オフライン拠点及びウェブサイトアクセスの判断運算モジュール
20G オフライン拠点ウェブサイトダブルアクセスデータ群集
3 ウェブサイト間アクセスの判断運算モジュール
31G 単一ウェブサイトアクセスデータ群集
32G 単一ターゲットウェブサイトと他のターゲットウェブサイトのユーザーデータ群集
33G ウェブサイト間ユーザーデータ群集
4 積極閲覧ウェブサイトの判断運算モジュール
B データベース
R 原始データ
T1 オンラインからオフラインまでの重畳解析指標
T2 ウェブサイト間アクセス重畳解析指標
T3 人気ウェブサイトアクセス解析指標