(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-12
(45)【発行日】2023-12-20
(54)【発明の名称】コンピュータプログラム、管理装置、および、管理方法
(51)【国際特許分類】
B41J 2/175 20060101AFI20231213BHJP
B41J 29/42 20060101ALI20231213BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20231213BHJP
【FI】
B41J2/175 301
B41J2/175 119
B41J2/175 121
B41J29/42 F
G03G21/00 386
(21)【出願番号】P 2019169412
(22)【出願日】2019-09-18
【審査請求日】2022-08-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001058
【氏名又は名称】鳳国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】水野 晃子
【審査官】中村 博之
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-064123(JP,A)
【文献】特開2016-210101(JP,A)
【文献】特開2019-116080(JP,A)
【文献】特開2005-212270(JP,A)
【文献】特開2001-083846(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 2/01-2/215
B41J 29/42
G03G 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータプログラムであって、
第1印刷実行部に第1印刷材を供給する第1供給部に装着される第1カートリッジの前記第1印刷材の残量に関する第1情報を取得する第1取得機能であって、前記第1供給部は、前記第1供給部に装着される前記第1カートリッジから供給される前記第1印刷材を収容するタンクを有し、前記タンクに収容される前記第1印刷材を前記第1印刷実行部に供給する、前記第1取得機能と、
第2印刷実行部に第2印刷材を供給する第2供給部に装着される第2カートリッジの前記第2印刷材の残量に関する第2情報を取得する第2取得機能であって、前記第2供給部は、前記タンクを有しない、前記第2取得機能と、
前記第1情報を用いて決定される第1値を表示するための第1オブジェクトを含む第1表示画像と、前記第2情報を用いて決定される第2値を表示するための第2オブジェクトを含む第2表示画像と、を含む表示画面を示す表示画面データを生成する生成機能であって、前記第1値は、前記第1印刷材の残量に関する指標値であり、前記第2値は、前記第2印刷材の残量に関する指標値である、前記生成機能と、
前記表示画面データを出力する出力機能と、
をコンピュータに実現させ、
前記第1値がとり得る値は、前記第1カートリッジ内に前記第1印刷材が残存し、かつ、前記タンク内に前記第1印刷材が残存する第1状態に対応する値と、前記第1カートリッジ内に前記第1印刷材が残存せず、かつ、前記タンク内に前記第1印刷材が残存する第2状態に対応する値と、を含み、
前記第1表示画像は、前記第1オブジェクトが、前記第2状態に対応する前記第1値を示す場合に、前記第1オブジェクトが前記タンクを有する前記第1供給部に対応することを示す特定画像を含み、
前記第2表示画像は、前記特定画像を含ま
ず、
前記第1オブジェクトは、前記第1状態に対応する前記第1値を示す第1サブオブジェクトと、前記第2状態に対応する前記第1値を示す第2サブオブジェクトと、を含み、
前記第1サブオブジェクトは、前記第1値に関わらずに固定されたサイズを有し、
前記第1サブオブジェクトは、前記第1状態に対応する前記第1値を示す場合に、前記第1値に応じて変動する色を有し、
前記第2サブオブジェクトは、前記第1値に関わらずに固定されたサイズを有し、
前記第2サブオブジェクトは、前記第2状態に対応する前記第1値を示す場合に、前記第1値に応じて変動する色を有し、
前記特定画像は、前記第1サブオブジェクトと前記第2サブオブジェクトとの間の境界を示す画像であって、前記第1サブオブジェクトと前記第2サブオブジェクトとの少なくとも一方の端を示す画像である、コンピュータプログラム。
【請求項2】
コンピュータプログラムであって、
第1印刷実行部に第1印刷材を供給する第1供給部に装着される第1カートリッジの前記第1印刷材の残量に関する第1情報を取得する第1取得機能であって、前記第1供給部は、前記第1供給部に装着される前記第1カートリッジから供給される前記第1印刷材を収容するタンクを有し、前記タンクに収容される前記第1印刷材を前記第1印刷実行部に供給する、前記第1取得機能と、
第2印刷実行部に第2印刷材を供給する第2供給部に装着される第2カートリッジの前記第2印刷材の残量に関する第2情報を取得する第2取得機能であって、前記第2供給部は、前記タンクを有しない、前記第2取得機能と、
前記第1情報を用いて決定される第1値を表示するための第1オブジェクトを含む第1表示画像と、前記第2情報を用いて決定される第2値を表示するための第2オブジェクトを含む第2表示画像と、を含む表示画面を示す表示画面データを生成する生成機能であって、前記第1値は、前記第1印刷材の残量に関する指標値であり、前記第2値は、前記第2印刷材の残量に関する指標値である、前記生成機能と、
前記表示画面データを出力する出力機能と、
をコンピュータに実現させ、
前記第1値がとり得る値は、前記第1カートリッジ内に前記第1印刷材が残存し、かつ、前記タンク内に前記第1印刷材が残存する第1状態に対応する値と、前記第1カートリッジ内に前記第1印刷材が残存せず、かつ、前記タンク内に前記第1印刷材が残存する第2状態に対応する値と、を含み、
前記第1表示画像は、前記第1オブジェクトが、前記第2状態に対応する前記第1値を示す場合に、前記第1オブジェクトが前記タンクを有する前記第1供給部に対応することを示す特定画像を含み、
前記第2表示画像は、前記特定画像を含ま
ず、
前記第1オブジェクトは、前記第1状態に対応する前記第1値を示す第1サブオブジェクトと、前記第2状態に対応する前記第1値を示す第2サブオブジェクトと、を含み、
前記特定画像は、前記第2サブオブジェクトの少なくとも一部であって前記第2オブジェクトとは異なる色を有する画像である、コンピュータプログラム。
【請求項3】
コンピュータプログラムであって、
第1印刷実行部に第1印刷材を供給する第1供給部に装着される第1カートリッジの前記第1印刷材の残量に関する第1情報を取得する第1取得機能であって、前記第1供給部は、前記第1供給部に装着される前記第1カートリッジから供給される前記第1印刷材を収容するタンクを有し、前記タンクに収容される前記第1印刷材を前記第1印刷実行部に供給する、前記第1取得機能と、
第2印刷実行部に第2印刷材を供給する第2供給部に装着される第2カートリッジの前記第2印刷材の残量に関する第2情報を取得する第2取得機能であって、前記第2供給部は、前記タンクを有しない、前記第2取得機能と、
前記第1情報を用いて決定される第1値を表示するための第1オブジェクトを含む第1表示画像と、前記第2情報を用いて決定される第2値を表示するための第2オブジェクトを含む第2表示画像と、を含む表示画面を示す表示画面データを生成する生成機能であって、前記第1値は、前記第1印刷材の残量に関する指標値であり、前記第2値は、前記第2印刷材の残量に関する指標値である、前記生成機能と、
前記表示画面データを出力する出力機能と、
をコンピュータに実現させ、
前記第1値がとり得る値は、前記第1カートリッジ内に前記第1印刷材が残存し、かつ、前記タンク内に前記第1印刷材が残存する第1状態に対応する値と、前記第1カートリッジ内に前記第1印刷材が残存せず、かつ、前記タンク内に前記第1印刷材が残存する第2状態に対応する値と、を含み、
前記第1表示画像は、前記第1オブジェクトが、前記第2状態に対応する前記第1値を示す場合に、前記第1オブジェクトが前記タンクを有する前記第1供給部に対応することを示す特定画像を含み、
前記第2表示画像は、前記特定画像を含ま
ず、
前記第1オブジェクトは、前記第1状態に対応する前記第1値を示す第1サブオブジェクトと、前記第2状態に対応する前記第1値を示す第2サブオブジェクトと、を含み、
前記特定画像は、前記第2サブオブジェクトの少なくとも一部であって前記第2オブジェクトとは異なる模様を有する画像である、コンピュータプログラム。
【請求項4】
コンピュータプログラムであって、
第1印刷実行部に第1印刷材を供給する第1供給部に装着される第1カートリッジの前記第1印刷材の残量に関する第1情報を取得する第1取得機能であって、前記第1供給部は、前記第1供給部に装着される前記第1カートリッジから供給される前記第1印刷材を収容するタンクを有し、前記タンクに収容される前記第1印刷材を前記第1印刷実行部に供給する、前記第1取得機能と、
第2印刷実行部に第2印刷材を供給する第2供給部に装着される第2カートリッジの前記第2印刷材の残量に関する第2情報を取得する第2取得機能であって、前記第2供給部は、前記タンクを有しない、前記第2取得機能と、
前記第1情報を用いて決定される第1値を表示するための第1オブジェクトを含む第1表示画像と、前記第2情報を用いて決定される第2値を表示するための第2オブジェクトを含む第2表示画像と、を含む表示画面を示す表示画面データを生成する生成機能であって、前記第1値は、前記第1印刷材の残量に関する指標値であり、前記第2値は、前記第2印刷材の残量に関する指標値である、前記生成機能と、
前記表示画面データを出力する出力機能と、
をコンピュータに実現させ、
前記第1値がとり得る値は、前記第1カートリッジ内に前記第1印刷材が残存し、かつ、前記タンク内に前記第1印刷材が残存する第1状態に対応する値と、前記第1カートリッジ内に前記第1印刷材が残存せず、かつ、前記タンク内に前記第1印刷材が残存する第2状態に対応する値と、を含み、
前記第1表示画像は、前記第1オブジェクトが、前記第2状態に対応する前記第1値を示す場合に、前記第1オブジェクトが前記タンクを有する前記第1供給部に対応することを示す特定画像を含み、
前記第2表示画像は、前記特定画像を含ま
ず、
前記特定画像は、前記第1表示画像において前記第1オブジェクトの背景を示す画像であって、前記第1表示画像における前記第2オブジェクトの背景とは異なる色を有する画像である、コンピュータプログラム。
【請求項5】
コンピュータプログラムであって、
第1印刷実行部に第1印刷材を供給する第1供給部に装着される第1カートリッジの前記第1印刷材の残量に関する第1情報を取得する第1取得機能であって、前記第1供給部は、前記第1供給部に装着される前記第1カートリッジから供給される前記第1印刷材を収容するタンクを有し、前記タンクに収容される前記第1印刷材を前記第1印刷実行部に供給する、前記第1取得機能と、
第2印刷実行部に第2印刷材を供給する第2供給部に装着される第2カートリッジの前記第2印刷材の残量に関する第2情報を取得する第2取得機能であって、前記第2供給部は、前記タンクを有しない、前記第2取得機能と、
前記第1情報を用いて決定される第1値を表示するための第1オブジェクトを含む第1表示画像と、前記第2情報を用いて決定される第2値を表示するための第2オブジェクトを含む第2表示画像と、を含む表示画面を示す表示画面データを生成する生成機能であって、前記第1値は、前記第1印刷材の残量に関する指標値であり、前記第2値は、前記第2印刷材の残量に関する指標値である、前記生成機能と、
前記表示画面データを出力する出力機能と、
をコンピュータに実現させ、
前記第1値がとり得る値は、前記第1カートリッジ内に前記第1印刷材が残存し、かつ、前記タンク内に前記第1印刷材が残存する第1状態に対応する値と、前記第1カートリッジ内に前記第1印刷材が残存せず、かつ、前記タンク内に前記第1印刷材が残存する第2状態に対応する値と、を含み、
前記第1表示画像は、前記第1オブジェクトが、前記第2状態に対応する前記第1値を示す場合に、前記第1オブジェクトが前記タンクを有する前記第1供給部に対応することを示す特定画像を含み、
前記第2表示画像は、前記特定画像を含ま
ず、
前記特定画像は、前記第1表示画像において前記第1オブジェクトとともに表示される識別画像であって、前記第2表示画像には含まれない前記識別画像である、コンピュータプログラム。
【請求項6】
複数個の印刷実行部の管理装置であって、
第1印刷実行部に第1印刷材を供給する第1供給部に装着される第1カートリッジの前記第1印刷材の残量に関する第1情報を取得する第1取得部であって、前記第1供給部は、前記第1供給部に装着される前記第1カートリッジから供給される前記第1印刷材を収容するタンクを有し、前記タンクに収容される前記第1印刷材を前記第1印刷実行部に供給する、前記第1取得部と、
第2印刷実行部に第2印刷材を供給する第2供給部に装着される第2カートリッジの前記第2印刷材の残量に関する第2情報を取得する第2取得部であって、前記第2供給部は、前記タンクを有しない、前記第2取得部と、
前記第1情報を用いて決定される第1値を表示するための第1オブジェクトを含む第1表示画像と、前記第2情報を用いて決定される第2値を表示するための第2オブジェクトを含む第2表示画像と、を含む表示画面を示す表示画面データを生成する生成部であって、前記第1値は、前記第1印刷材の残量に関する指標値であり、前記第2値は、前記第2印刷材の残量に関する指標値である、前記生成部と、
前記表示画面データを出力する出力部と、
を備え、
前記第1値がとり得る値は、前記第1カートリッジ内に前記第1印刷材が残存し、かつ、前記タンク内に前記第1印刷材が残存する第1状態に対応する値と、前記第1カートリッジ内に前記第1印刷材が残存せず、かつ、前記タンク内に前記第1印刷材が残存する第2状態に対応する値と、を含み、
前記第1表示画像は、前記第1オブジェクトが、前記第2状態に対応する前記第1値を示す場合に、前記第1オブジェクトが前記タンクを有する前記第1供給部に対応することを示す特定画像を含み、
前記第2表示画像は、前記特定画像を含ま
ず、
前記第1オブジェクトは、前記第1状態に対応する前記第1値を示す第1サブオブジェクトと、前記第2状態に対応する前記第1値を示す第2サブオブジェクトと、を含み、
前記第1サブオブジェクトは、前記第1値に関わらずに固定されたサイズを有し、
前記第1サブオブジェクトは、前記第1状態に対応する前記第1値を示す場合に、前記第1値に応じて変動する色を有し、
前記第2サブオブジェクトは、前記第1値に関わらずに固定されたサイズを有し、
前記第2サブオブジェクトは、前記第2状態に対応する前記第1値を示す場合に、前記第1値に応じて変動する色を有し、
前記特定画像は、前記第1サブオブジェクトと前記第2サブオブジェクトとの間の境界を示す画像であって、前記第1サブオブジェクトと前記第2サブオブジェクトとの少なくとも一方の端を示す画像である、管理装置。
【請求項7】
複数個の印刷実行部の管理装置であって、
第1印刷実行部に第1印刷材を供給する第1供給部に装着される第1カートリッジの前記第1印刷材の残量に関する第1情報を取得する第1取得部であって、前記第1供給部は、前記第1供給部に装着される前記第1カートリッジから供給される前記第1印刷材を収容するタンクを有し、前記タンクに収容される前記第1印刷材を前記第1印刷実行部に供給する、前記第1取得部と、
第2印刷実行部に第2印刷材を供給する第2供給部に装着される第2カートリッジの前記第2印刷材の残量に関する第2情報を取得する第2取得部であって、前記第2供給部は、前記タンクを有しない、前記第2取得部と、
前記第1情報を用いて決定される第1値を表示するための第1オブジェクトを含む第1表示画像と、前記第2情報を用いて決定される第2値を表示するための第2オブジェクトを含む第2表示画像と、を含む表示画面を示す表示画面データを生成する生成部であって、前記第1値は、前記第1印刷材の残量に関する指標値であり、前記第2値は、前記第2印刷材の残量に関する指標値である、前記生成部と、
前記表示画面データを出力する出力部と、
を備え、
前記第1値がとり得る値は、前記第1カートリッジ内に前記第1印刷材が残存し、かつ、前記タンク内に前記第1印刷材が残存する第1状態に対応する値と、前記第1カートリッジ内に前記第1印刷材が残存せず、かつ、前記タンク内に前記第1印刷材が残存する第2状態に対応する値と、を含み、
前記第1表示画像は、前記第1オブジェクトが、前記第2状態に対応する前記第1値を示す場合に、前記第1オブジェクトが前記タンクを有する前記第1供給部に対応することを示す特定画像を含み、
前記第2表示画像は、前記特定画像を含ま
ず、
前記第1オブジェクトは、前記第1状態に対応する前記第1値を示す第1サブオブジェクトと、前記第2状態に対応する前記第1値を示す第2サブオブジェクトと、を含み、
前記特定画像は、前記第2サブオブジェクトの少なくとも一部であって前記第2オブジェクトとは異なる色を有する画像である、管理装置。
【請求項8】
複数個の印刷実行部の管理装置であって、
第1印刷実行部に第1印刷材を供給する第1供給部に装着される第1カートリッジの前記第1印刷材の残量に関する第1情報を取得する第1取得部であって、前記第1供給部は、前記第1供給部に装着される前記第1カートリッジから供給される前記第1印刷材を収容するタンクを有し、前記タンクに収容される前記第1印刷材を前記第1印刷実行部に供給する、前記第1取得部と、
第2印刷実行部に第2印刷材を供給する第2供給部に装着される第2カートリッジの前記第2印刷材の残量に関する第2情報を取得する第2取得部であって、前記第2供給部は、前記タンクを有しない、前記第2取得部と、
前記第1情報を用いて決定される第1値を表示するための第1オブジェクトを含む第1表示画像と、前記第2情報を用いて決定される第2値を表示するための第2オブジェクトを含む第2表示画像と、を含む表示画面を示す表示画面データを生成する生成部であって、前記第1値は、前記第1印刷材の残量に関する指標値であり、前記第2値は、前記第2印刷材の残量に関する指標値である、前記生成部と、
前記表示画面データを出力する出力部と、
を備え、
前記第1値がとり得る値は、前記第1カートリッジ内に前記第1印刷材が残存し、かつ、前記タンク内に前記第1印刷材が残存する第1状態に対応する値と、前記第1カートリッジ内に前記第1印刷材が残存せず、かつ、前記タンク内に前記第1印刷材が残存する第2状態に対応する値と、を含み、
前記第1表示画像は、前記第1オブジェクトが、前記第2状態に対応する前記第1値を示す場合に、前記第1オブジェクトが前記タンクを有する前記第1供給部に対応することを示す特定画像を含み、
前記第2表示画像は、前記特定画像を含ま
ず、
前記第1オブジェクトは、前記第1状態に対応する前記第1値を示す第1サブオブジェクトと、前記第2状態に対応する前記第1値を示す第2サブオブジェクトと、を含み、
前記特定画像は、前記第2サブオブジェクトの少なくとも一部であって前記第2オブジェクトとは異なる模様を有する画像である、管理装置。
【請求項9】
複数個の印刷実行部の管理装置であって、
第1印刷実行部に第1印刷材を供給する第1供給部に装着される第1カートリッジの前記第1印刷材の残量に関する第1情報を取得する第1取得部であって、前記第1供給部は、前記第1供給部に装着される前記第1カートリッジから供給される前記第1印刷材を収容するタンクを有し、前記タンクに収容される前記第1印刷材を前記第1印刷実行部に供給する、前記第1取得部と、
第2印刷実行部に第2印刷材を供給する第2供給部に装着される第2カートリッジの前記第2印刷材の残量に関する第2情報を取得する第2取得部であって、前記第2供給部は、前記タンクを有しない、前記第2取得部と、
前記第1情報を用いて決定される第1値を表示するための第1オブジェクトを含む第1表示画像と、前記第2情報を用いて決定される第2値を表示するための第2オブジェクトを含む第2表示画像と、を含む表示画面を示す表示画面データを生成する生成部であって、前記第1値は、前記第1印刷材の残量に関する指標値であり、前記第2値は、前記第2印刷材の残量に関する指標値である、前記生成部と、
前記表示画面データを出力する出力部と、
を備え、
前記第1値がとり得る値は、前記第1カートリッジ内に前記第1印刷材が残存し、かつ、前記タンク内に前記第1印刷材が残存する第1状態に対応する値と、前記第1カートリッジ内に前記第1印刷材が残存せず、かつ、前記タンク内に前記第1印刷材が残存する第2状態に対応する値と、を含み、
前記第1表示画像は、前記第1オブジェクトが、前記第2状態に対応する前記第1値を示す場合に、前記第1オブジェクトが前記タンクを有する前記第1供給部に対応することを示す特定画像を含み、
前記第2表示画像は、前記特定画像を含ま
ず、
前記特定画像は、前記第1表示画像において前記第1オブジェクトの背景を示す画像であって、前記第1表示画像における前記第2オブジェクトの背景とは異なる色を有する画像である、管理装置。
【請求項10】
複数個の印刷実行部の管理装置であって、
第1印刷実行部に第1印刷材を供給する第1供給部に装着される第1カートリッジの前記第1印刷材の残量に関する第1情報を取得する第1取得部であって、前記第1供給部は、前記第1供給部に装着される前記第1カートリッジから供給される前記第1印刷材を収容するタンクを有し、前記タンクに収容される前記第1印刷材を前記第1印刷実行部に供給する、前記第1取得部と、
第2印刷実行部に第2印刷材を供給する第2供給部に装着される第2カートリッジの前記第2印刷材の残量に関する第2情報を取得する第2取得部であって、前記第2供給部は、前記タンクを有しない、前記第2取得部と、
前記第1情報を用いて決定される第1値を表示するための第1オブジェクトを含む第1表示画像と、前記第2情報を用いて決定される第2値を表示するための第2オブジェクトを含む第2表示画像と、を含む表示画面を示す表示画面データを生成する生成部であって、前記第1値は、前記第1印刷材の残量に関する指標値であり、前記第2値は、前記第2印刷材の残量に関する指標値である、前記生成部と、
前記表示画面データを出力する出力部と、
を備え、
前記第1値がとり得る値は、前記第1カートリッジ内に前記第1印刷材が残存し、かつ、前記タンク内に前記第1印刷材が残存する第1状態に対応する値と、前記第1カートリッジ内に前記第1印刷材が残存せず、かつ、前記タンク内に前記第1印刷材が残存する第2状態に対応する値と、を含み、
前記第1表示画像は、前記第1オブジェクトが、前記第2状態に対応する前記第1値を示す場合に、前記第1オブジェクトが前記タンクを有する前記第1供給部に対応することを示す特定画像を含み、
前記第2表示画像は、前記特定画像を含ま
ず、
前記特定画像は、前記第1表示画像において前記第1オブジェクトとともに表示される識別画像であって、前記第2表示画像には含まれない前記識別画像である、管理装置。
【請求項11】
複数個の印刷実行部の管理方法であって、
第1印刷実行部に第1印刷材を供給する第1供給部に装着される第1カートリッジの前記第1印刷材の残量に関する第1情報を取得する第1取得工程であって、前記第1供給部は、前記第1供給部に装着される前記第1カートリッジから供給される前記第1印刷材を収容するタンクを有し、前記タンクに収容される前記第1印刷材を前記第1印刷実行部に供給する、前記第1取得
工程と、
第2印刷実行部に第2印刷材を供給する第2供給部に装着される第2カートリッジの前記第2印刷材の残量に関する第2情報を取得する第2取得
工程であって、前記第2供給部は、前記タンクを有しない、前記第2取得
工程と、
前記第1情報を用いて決定される第1値を表示するための第1オブジェクトを含む第1表示画像と、前記第2情報を用いて決定される第2値を表示するための第2オブジェクトを含む第2表示画像と、を含む表示画面を示す表示画面データを生成する生成
工程であって、前記第1値は、前記第1印刷材の残量に関する指標値であり、前記第2値は、前記第2印刷材の残量に関する指標値である、前記生成
工程と、
前記表示画面データを出力する出力
工程と、
を備え、
前記第1値がとり得る値は、前記第1カートリッジ内に前記第1印刷材が残存し、かつ、前記タンク内に前記第1印刷材が残存する第1状態に対応する値と、前記第1カートリッジ内に前記第1印刷材が残存せず、かつ、前記タンク内に前記第1印刷材が残存する第2状態に対応する値と、を含み、
前記第1表示画像は、前記第1オブジェクトが、前記第2状態に対応する前記第1値を示す場合に、前記第1オブジェクトが前記タンクを有する前記第1供給部に対応することを示す特定画像を含み、
前記第2表示画像は、前記特定画像を含ま
ず、
前記第1オブジェクトは、前記第1状態に対応する前記第1値を示す第1サブオブジェクトと、前記第2状態に対応する前記第1値を示す第2サブオブジェクトと、を含み、
前記第1サブオブジェクトは、前記第1値に関わらずに固定されたサイズを有し、
前記第1サブオブジェクトは、前記第1状態に対応する前記第1値を示す場合に、前記第1値に応じて変動する色を有し、
前記第2サブオブジェクトは、前記第1値に関わらずに固定されたサイズを有し、
前記第2サブオブジェクトは、前記第2状態に対応する前記第1値を示す場合に、前記第1値に応じて変動する色を有し、
前記特定画像は、前記第1サブオブジェクトと前記第2サブオブジェクトとの間の境界を示す画像であって、前記第1サブオブジェクトと前記第2サブオブジェクトとの少なくとも一方の端を示す画像である、管理方法。
【請求項12】
複数個の印刷実行部の管理方法であって、
第1印刷実行部に第1印刷材を供給する第1供給部に装着される第1カートリッジの前記第1印刷材の残量に関する第1情報を取得する第1取得
工程であって、前記第1供給部は、前記第1供給部に装着される前記第1カートリッジから供給される前記第1印刷材を収容するタンクを有し、前記タンクに収容される前記第1印刷材を前記第1印刷実行部に供給する、前記第1取得
工程と、
第2印刷実行部に第2印刷材を供給する第2供給部に装着される第2カートリッジの前記第2印刷材の残量に関する第2情報を取得する第2取得
工程であって、前記第2供給部は、前記タンクを有しない、前記第2取得
工程と、
前記第1情報を用いて決定される第1値を表示するための第1オブジェクトを含む第1表示画像と、前記第2情報を用いて決定される第2値を表示するための第2オブジェクトを含む第2表示画像と、を含む表示画面を示す表示画面データを生成する生成
工程であって、前記第1値は、前記第1印刷材の残量に関する指標値であり、前記第2値は、前記第2印刷材の残量に関する指標値である、前記生成
工程と、
前記表示画面データを出力する出力
工程と、
を備え、
前記第1値がとり得る値は、前記第1カートリッジ内に前記第1印刷材が残存し、かつ、前記タンク内に前記第1印刷材が残存する第1状態に対応する値と、前記第1カートリッジ内に前記第1印刷材が残存せず、かつ、前記タンク内に前記第1印刷材が残存する第2状態に対応する値と、を含み、
前記第1表示画像は、前記第1オブジェクトが、前記第2状態に対応する前記第1値を示す場合に、前記第1オブジェクトが前記タンクを有する前記第1供給部に対応することを示す特定画像を含み、
前記第2表示画像は、前記特定画像を含ま
ず、
前記第1オブジェクトは、前記第1状態に対応する前記第1値を示す第1サブオブジェクトと、前記第2状態に対応する前記第1値を示す第2サブオブジェクトと、を含み、
前記特定画像は、前記第2サブオブジェクトの少なくとも一部であって前記第2オブジェクトとは異なる色を有する画像である、管理方法。
【請求項13】
複数個の印刷実行部の管理方法であって、
第1印刷実行部に第1印刷材を供給する第1供給部に装着される第1カートリッジの前記第1印刷材の残量に関する第1情報を取得する第1取得
工程であって、前記第1供給部は、前記第1供給部に装着される前記第1カートリッジから供給される前記第1印刷材を収容するタンクを有し、前記タンクに収容される前記第1印刷材を前記第1印刷実行部に供給する、前記第1取得
工程と、
第2印刷実行部に第2印刷材を供給する第2供給部に装着される第2カートリッジの前記第2印刷材の残量に関する第2情報を取得する第2取得
工程であって、前記第2供給部は、前記タンクを有しない、前記第2取得
工程と、
前記第1情報を用いて決定される第1値を表示するための第1オブジェクトを含む第1表示画像と、前記第2情報を用いて決定される第2値を表示するための第2オブジェクトを含む第2表示画像と、を含む表示画面を示す表示画面データを生成する生成
工程であって、前記第1値は、前記第1印刷材の残量に関する指標値であり、前記第2値は、前記第2印刷材の残量に関する指標値である、前記生成
工程と、
前記表示画面データを出力する出力
工程と、
を備え、
前記第1値がとり得る値は、前記第1カートリッジ内に前記第1印刷材が残存し、かつ、前記タンク内に前記第1印刷材が残存する第1状態に対応する値と、前記第1カートリッジ内に前記第1印刷材が残存せず、かつ、前記タンク内に前記第1印刷材が残存する第2状態に対応する値と、を含み、
前記第1表示画像は、前記第1オブジェクトが、前記第2状態に対応する前記第1値を示す場合に、前記第1オブジェクトが前記タンクを有する前記第1供給部に対応することを示す特定画像を含み、
前記第2表示画像は、前記特定画像を含ま
ず、
前記第1オブジェクトは、前記第1状態に対応する前記第1値を示す第1サブオブジェクトと、前記第2状態に対応する前記第1値を示す第2サブオブジェクトと、を含み、
前記特定画像は、前記第2サブオブジェクトの少なくとも一部であって前記第2オブジェクトとは異なる模様を有する画像である、管理方法。
【請求項14】
複数個の印刷実行部の管理方法であって、
第1印刷実行部に第1印刷材を供給する第1供給部に装着される第1カートリッジの前記第1印刷材の残量に関する第1情報を取得する第1取得
工程であって、前記第1供給部は、前記第1供給部に装着される前記第1カートリッジから供給される前記第1印刷材を収容するタンクを有し、前記タンクに収容される前記第1印刷材を前記第1印刷実行部に供給する、前記第1取得
工程と、
第2印刷実行部に第2印刷材を供給する第2供給部に装着される第2カートリッジの前記第2印刷材の残量に関する第2情報を取得する第2取得
工程であって、前記第2供給部は、前記タンクを有しない、前記第2取得
工程と、
前記第1情報を用いて決定される第1値を表示するための第1オブジェクトを含む第1表示画像と、前記第2情報を用いて決定される第2値を表示するための第2オブジェクトを含む第2表示画像と、を含む表示画面を示す表示画面データを生成する生成
工程であって、前記第1値は、前記第1印刷材の残量に関する指標値であり、前記第2値は、前記第2印刷材の残量に関する指標値である、前記生成
工程と、
前記表示画面データを出力する出力
工程と、
を備え、
前記第1値がとり得る値は、前記第1カートリッジ内に前記第1印刷材が残存し、かつ、前記タンク内に前記第1印刷材が残存する第1状態に対応する値と、前記第1カートリッジ内に前記第1印刷材が残存せず、かつ、前記タンク内に前記第1印刷材が残存する第2状態に対応する値と、を含み、
前記第1表示画像は、前記第1オブジェクトが、前記第2状態に対応する前記第1値を示す場合に、前記第1オブジェクトが前記タンクを有する前記第1供給部に対応することを示す特定画像を含み、
前記第2表示画像は、前記特定画像を含ま
ず、
前記特定画像は、前記第1表示画像において前記第1オブジェクトの背景を示す画像であって、前記第1表示画像における前記第2オブジェクトの背景とは異なる色を有する画像である、管理方法。
【請求項15】
複数個の印刷実行部の管理方法であって、
第1印刷実行部に第1印刷材を供給する第1供給部に装着される第1カートリッジの前記第1印刷材の残量に関する第1情報を取得する第1取得
工程であって、前記第1供給部は、前記第1供給部に装着される前記第1カートリッジから供給される前記第1印刷材を収容するタンクを有し、前記タンクに収容される前記第1印刷材を前記第1印刷実行部に供給する、前記第1取得
工程と、
第2印刷実行部に第2印刷材を供給する第2供給部に装着される第2カートリッジの前記第2印刷材の残量に関する第2情報を取得する第2取得
工程であって、前記第2供給部は、前記タンクを有しない、前記第2取得
工程と、
前記第1情報を用いて決定される第1値を表示するための第1オブジェクトを含む第1表示画像と、前記第2情報を用いて決定される第2値を表示するための第2オブジェクトを含む第2表示画像と、を含む表示画面を示す表示画面データを生成する生成
工程であって、前記第1値は、前記第1印刷材の残量に関する指標値であり、前記第2値は、前記第2印刷材の残量に関する指標値である、前記生成
工程と、
前記表示画面データを出力する出力
工程と、
を備え、
前記第1値がとり得る値は、前記第1カートリッジ内に前記第1印刷材が残存し、かつ、前記タンク内に前記第1印刷材が残存する第1状態に対応する値と、前記第1カートリッジ内に前記第1印刷材が残存せず、かつ、前記タンク内に前記第1印刷材が残存する第2状態に対応する値と、を含み、
前記第1表示画像は、前記第1オブジェクトが、前記第2状態に対応する前記第1値を示す場合に、前記第1オブジェクトが前記タンクを有する前記第1供給部に対応することを示す特定画像を含み、
前記第2表示画像は、前記特定画像を含ま
ず、
前記特定画像は、前記第1表示画像において前記第1オブジェクトとともに表示される識別画像であって、前記第2表示画像には含まれない前記識別画像である、管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、印刷実行部に印刷材を供給するカートリッジに関する表示画面に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、小容量カートリッジのトナーの残量を示すゲージと、大容量カートリッジのトナーの残量を示すゲージと、を含む表示画面を表示する画像形成装置が開示されている。この画像形成装置は、小容量カートリッジが空であることを示すゲージ上の位置と、大容量カートリッジの残量が空であることを示すゲージ上の位置と、が揃えられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記技術では、カートリッジが装着され、印刷実行部に印刷材(例えば、インクやトナー)を供給する構造については何ら考慮されていなかった。例えば、印刷材を供給する構造によって、印刷材が減少した際におけるカートリッジの発注や交換のタイミングが異なり得る。このために、印刷材を供給する構造が異なるモデルを含む複数個の印刷実行部を管理する場合には、表示画面において、カートリッジの発注や交換のタイミングが把握し難くなり、表示画面のユーザに対する利便性が低下する可能性があった。
【0005】
本明細書は、複数個の印刷実行部について印刷材の残量に関する指標値を表示する表示画面のユーザに対する利便性を向上する技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書に開示された技術は、以下の適用例として実現することが可能である。
【0007】
[適用例1]コンピュータプログラムであって、第1印刷実行部に第1印刷材を供給する第1供給部に装着される第1カートリッジの前記第1印刷材の残量に関する第1情報を取得する第1取得機能であって、前記第1供給部は、前記第1供給部に装着される前記第1カートリッジから供給される前記第1印刷材を収容するタンクを有し、前記タンクに収容される前記第1印刷材を前記第1印刷実行部に供給する、前記第1取得機能と、第2印刷実行部に第2印刷材を供給する第2供給部に装着される第2カートリッジの前記第2印刷材の残量に関する第2情報を取得する第2取得機能であって、前記第2供給部は、前記タンクを有しない、前記第2取得機能と、前記第1情報を用いて決定される第1値を表示するための第1オブジェクトを含む第1表示画像と、前記第2情報を用いて決定される第2値を表示するための第2オブジェクトを含む第2表示画像と、を含む表示画面を示す表示画面データを生成する生成機能であって、前記第1値は、前記第1印刷材の残量に関する指標値であり、前記第2値は、前記第2印刷材の残量に関する指標値である、前記生成機能と、前記表示画面データを出力する出力機能と、をコンピュータに実現させ、前記第1値がとり得る値は、前記第1カートリッジ内に前記第1印刷材が残存し、かつ、前記タンク内に前記第1印刷材が残存する第1状態に対応する値と、前記第1カートリッジ内に前記第1印刷材が残存せず、かつ、前記タンク内に前記第1印刷材が残存する第2状態に対応する値と、を含み、前記第1表示画像は、前記第1オブジェクトが、前記第2状態に対応する前記第1値を示す場合に、前記第1オブジェクトが前記タンクを有する前記第1供給部に対応することを示す特定画像を含み、前記第2表示画像は、前記特定画像を含まない、コンピュータプログラム。
【0008】
タンクを有する第1供給部に装着される第1カートリッジに第1印刷材が残存しない状態であってもタンクに第1印刷材が残存する限り、第1印刷実行部は印刷を継続できる。タンクを有する第2供給部に装着される第2カートリッジに第2印刷材が残存しない状態では、第2印刷実行部は印刷を継続できない。これに起因して、第1印刷材の補給に関する好ましいタイミング(例えば、第1カートリッジの発注の好ましいタイミング)と第2印刷材の補給の好ましいタイミングは異なる。上記構成によれば、第1表示画像は、第2状態に対応する第1値を示す場合に、第1印刷実行部の第1供給部がタンクを有することを示す特定画像を含む。この結果、複数個の印刷実行部について印刷材の残量に関する指標値を表示する表示画面のユーザに対する利便性を向上できる。例えば、第1オブジェクトが第2状態に対応する第1値を示している際に、特定画像が表示されていることで、ユーザは、その第1オブジェクトがタンクを有する第1供給部に対応することを容易に認識できる。したがって、ユーザは、第1印刷材の補給に関するタイミングの到来を容易に認識できる。
[適用例2]
適用例1に記載のコンピュータプログラムであって、
前記第1オブジェクトは、前記第1状態に対応する前記第1値を示す第1サブオブジェクトと、前記第2状態に対応する前記第1値を示す第2サブオブジェクトと、を含み、
前記特定画像は、前記第1サブオブジェクトと前記第2サブオブジェクトとの間の境界を示す画像である、コンピュータプログラム。
[適用例3]
適用例2に記載のコンピュータプログラムであって、
前記第1サブオブジェクトは、前記第1値に関わらずに固定されたサイズを有し、
前記第1サブオブジェクトは、前記第1状態に対応する前記第1値を示す場合に、前記第1値に応じて変動するサイズを有する第1変動領域と、残りの領域と、に分割して表示され、
前記第2サブオブジェクトは、前記第1値に関わらずに固定されたサイズを有し、
前記第2サブオブジェクトは、前記第2状態に対応する前記第1値を示す場合に、前記第1値に応じて変動するサイズを有する第2変動領域と、残りの領域と、に分割して表示され、
前記境界を示す画像は、前記第1サブオブジェクトと前記第2サブオブジェクトとの少なくとも一方の端を示す画像である、コンピュータプログラム。
[適用例4]
適用例2に記載のコンピュータプログラムであって、
前記第1サブオブジェクトは、前記第1値に関わらずに固定されたサイズを有し、
前記第1サブオブジェクトは、前記第1状態に対応する前記第1値を示す場合に、前記第1値に応じて変動する色を有し、
前記第2サブオブジェクトは、前記第1値に関わらずに固定されたサイズを有し、
前記第2サブオブジェクトは、前記第2状態に対応する前記第1値を示す場合に、前記第1値に応じて変動する色を有し、
前記境界を示す画像は、前記第1サブオブジェクトと前記第2サブオブジェクトとの少なくとも一方の端を示す画像である、コンピュータプログラム。
[適用例5]
適用例1~4のいずれかに記載のコンピュータプログラムであって、
前記第1オブジェクトは、前記第1状態に対応する前記第1値を示す第1サブオブジェクトと、前記第2状態に対応する前記第1値を示す第2サブオブジェクトと、を含み、
前記特定画像は、前記第2サブオブジェクトの少なくとも一部であって前記第2オブジェクトとは異なる色を有する画像である、コンピュータプログラム。
[適用例6]
適用例1~5のいずれかに記載のコンピュータプログラムであって、
前記第1オブジェクトは、前記第1状態に対応する前記第1値を示す第1サブオブジェクトと、前記第2状態に対応する前記第1値を示す第2サブオブジェクトと、を含み、
前記特定画像は、前記第2サブオブジェクトの少なくとも一部であって前記第2オブジェクトとは異なる模様を有する画像である、コンピュータプログラム。
[適用例7]
適用例1~6のいずれかに記載のコンピュータプログラムであって、
前記特定画像は、前記第1表示画像において前記第1オブジェクトの背景を示す画像であって、前記第1表示画像における前記第2オブジェクトの背景とは異なる色を有する画像である、コンピュータプログラム。
[適用例8]
適用例1~7のいずれかに記載のコンピュータプログラムであって、
前記特定画像は、前記第1表示画像において前記第1オブジェクトとともに表示される識別画像であって、前記第2表示画像には含まれない前記識別画像である、コンピュータプログラム。
【0009】
なお、本明細書に開示された技術は、種々の形態で実現可能であり、例えば、印刷実行部の管理装置、端末装置、印刷実行部の管理方法、これらの装置および方法の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、等の形態で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図2】印刷実行部160とインク供給部170Aとの構成を示す概略図。
【
図3】印刷実行部160とインク供給部170Cとの構成を示す概略図。
【
図4】実施例の管理データベースPDの一例を示す図。
【
図8】比較例の管理画面の表示領域CL3xの一例を示す図。
【
図9】第2~第4実施例の管理画面の表示領域CL32~CL34の一例を示す図。
【
図10】第5~第7実施例の管理画面の表示領域CL35~CL37の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
A.実施例
A-1.システム1000の構成
図1は、システム1000の構成を示すブロック図である。システム1000は、プリンタ100A~100Dと、本実施例の管理装置300と、を備える。プリンタ100A~100Dと、管理装置300とは、ローカルエリアネットワークNTに接続されており、ローカルエリアネットワークNTを介して、互いに通信可能である。
【0012】
プリンタ100Aは、プリンタ100AのコントローラとしてのCPU110と、DRAMなどの揮発性記憶装置120と、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性記憶装置130と、画像を表示する液晶ディスプレイなどの表示部140と、ユーザによる操作を取得するためのボタンやタッチパネルなどの操作部150と、印刷実行部160と、インク供給部170Aと、通信インタフェース(IF)180と、を備えている。
【0013】
通信IF180は、ローカルエリアネットワークNTに接続するためのインタフェースである。具体的には、通信IF180は、イーサネット(登録商標)に準拠した有線のインタフェースや、Wi-Fi規格(IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.の略)の802.11の規格又はそれに準ずる規格(例えば、802.11a,11b,11g,11n等)に従った規格)に準拠した無線のインタフェースである。
【0014】
CPU110は、データ処理を行う演算装置(プロセッサ)である。揮発性記憶装置120は、CPU110が処理を行う際に生成される種々の中間データを一時的に格納するバッファ領域を提供する。不揮発性記憶装置130には、プリンタを制御するためのコンピュータプログラムPG1と、後述する情報データベースIBと、が格納されている。
【0015】
コンピュータプログラムPG1は、本実施例では、プリンタ100Aの製造時に不揮発性記憶装置130に予め格納されて提供され得る。これに代えて、コンピュータプログラムPG1は、例えば、インターネットITを介して接続されたサーバからダウンロードされる形態、あるいは、CD-ROMなどに記録された形態で提供され得る。
【0016】
CPU110は、コンピュータプログラムPG1を実行することによって、印刷実行部160を制御して、印刷実行部160に画像を印刷させる印刷処理を実行する。また、CPU110は、コンピュータプログラムPG1を実行することによって、管理装置300からの要求に応じて、情報データベースIBに格納されたプリンタ100Aに関する各種のプリンタ情報を、管理装置300に送信する。
【0017】
印刷実行部160は、CPU110の制御に従って、印刷を実行する。インク供給部170Aは、印刷実行部160に印刷材としてのインクIkを供給する。
図2は、印刷実行部160とインク供給部170Aとの構成を示す概略図である。
【0018】
印刷実行部160は、インクカートリッジ200Aから供給されるインクIkを印刷材として用いて、印刷媒体としての用紙上に画像を印刷するインクジェット方式の印刷機構である。具体的には、印刷実行部160は、図示しない印刷ヘッドのノズルからインクIkを吐出して用紙上にドットを形成することによって、用紙上に画像を形成する。本実施例では、印刷実行部160は、1色のインクIk(例えば、ブラック(K))が用いられるモノクロの印刷機構である。
【0019】
図2(A)、
図2(B)に示すように、インク供給部170Aは、インクカートリッジ200Aが装着される装着部172Aと、インク供給口174Aと、中間タンク175Aと、インク流路部177Aと、を備えている。
【0020】
インクカートリッジ200Aには、インクIkを収容する主収容室210Aと、連通口220Aと、インク出口230Aと、が形成されている。連通口220Aは、主収容室210Aと外気とを連通する開口である。インク出口230Aは、主収容室210A内のインクIkをインク供給部170Aに供給するための開口である。インク出口230Aは、主収容室210A内の全てのインクIkをインク供給部170Aに供給できるように、主収容室210Aの鉛直方向の下端近傍に設けられている。
【0021】
インクカートリッジ200Aの外面には、ICチップ250Aが取り付けられている。ICチップ250Aのメモリには、インクカートリッジ200Aに関する各種の情報が格納されている。本実施例では、ICチップ250Aのメモリに格納される情報には、総印刷可能枚数TNと、インクカートリッジ200Aを識別する識別情報(例えば、シリアルナンバー)と、が含まれる。総印刷可能枚数TNは、新品のインクカートリッジ200Aに収容されている量(初期量)のインクIkを用いて、印刷可能な印刷物の枚数である。総印刷可能枚数TNは、インクカートリッジ200AのインクIkの初期量を、印刷枚数を単位として示す値とも言うことができる。総印刷可能枚数TNは、例えば、インクカートリッジ200AのインクIkの初期量を、平均的な印刷物一枚あたりに用いられるインク量で除した値である。
【0022】
装着部172Aは、例えば、インクカートリッジ200Aを着脱可能に装着することができるホルダである。インク供給口174Aは、装着部172Aに装着されたインクカートリッジ200Aのインク出口230Aと連通される。インク供給口174Aから主収容室210A内のインクIkがインク供給部170Aに供給される。装着部172Aには、装着部172Aに装着されるインクカートリッジ200AのICチップ250Aの電極に接触する接点CMを有している。接点CMを介して、プリンタ100A(CPU110)は、ICチップ250Aのメモリに格納される情報の読み出しや、該メモリへの情報の書き込みを実行できる。
【0023】
中間タンク175Aには、インクIkを収容する副収容室179Aと、連通口178Aと、が形成されている。連通口178Aは、副収容室179Aと外気とを連通する開口である。副収容室179Aは、インク供給口174Aと連通しており、インク供給口174Aを介してインクカートリッジ200Aから供給されるインクIkを収容する。
【0024】
インク流路部177Aの上流端は、中間タンク175Aの副収容室179Aの底面の近傍に接続され、副収容室179Aと連通している。インク流路部177Aの下流端は、印刷実行部160の図示しない印刷ヘッドに接続されている。これによって、インク流路部177Aを介して副収容室179Aに収容されるインクIkが印刷実行部160に供給される。
【0025】
以上の説明から解るように、中間タンク175Aは、装着部172Aに装着されるインクカートリッジ200Aから印刷実行部160に至るインクIkの流動経路に配置されている。
【0026】
ここで、プリンタ100Aのインク供給部170Aのように、インクカートリッジから印刷機構に至るインクIkの経路に中間タンクを備えるタイプのインクIkの供給方式を二室供給方式とも呼ぶ。
図2(A)には、インクカートリッジ200A内(主収容室210A内)にインクIkが残存し、かつ、中間タンク175A内(副収容室179A内)にインクIkが残存する第1の収容状態S1にあるインク供給部170Aが図示されている。
図2(B)には、インクカートリッジ200A内(主収容室210A内)にインクIkが残存せず、かつ、中間タンク175A内(副収容室179A内)にインクIkが残存する第2の収容状態S2にあるインク供給部170Aが図示されている。
【0027】
インクカートリッジ200Aの主収容室210Aは、連通口220Aによって外部と連通し、中間タンク175Aの副収容室179Aは、連通口178Aによって外部と連通している。そして、中間タンク175Aの副収容室179Aは、インクカートリッジ200Aの主収容室210Aの鉛直方向の下端(以下、単に、下端とも呼ぶ)よりも鉛直下方(
図2の下側)に位置する部分と、主収容室210Aの鉛直方向の下端よりも鉛直上方に位置する部分と、を含んでいる。このために、新品のインクカートリッジ200Aが装着されると、インクカートリッジ200A内のインクIkの一部は、インク供給口174Aから副収容室179A内に移動する。そして、主収容室210A内のインクIkの液面ISmと、副収容室179A内のインクIkの液面ISsと、の高さが一致した状態となる(
図2(A))。
【0028】
印刷実行部160によって印刷が行われてインクIkが消費されると、2つの液面ISm、ISsが一致した状態を維持したまま、液面ISm、ISsが低下していく。そして、液面ISm、ISsが、インクカートリッジ200Aの主収容室210Aの下端の位置EL(エンプティレベルELとも呼ぶ)に到達すると、インクカートリッジ200Aの主収容室210A内にインクIkは、残存しなくなり、インクIkの収容状態は、第1の収容状態S1(
図2(A))から第2の収容状態S2(
図2(B))に遷移する。ここで、インクカートリッジ200Aの主収容室210A内にインクIkが、残存しない状態とは、主収容室210Aから副収容室179AへのインクIkの移動が無くなる状態を意味し、主収容室210Aの内壁に多少のインクIkが付着している状態を含む。
【0029】
第2の収容状態S2に遷移した後であっても、副収容室179AにインクIkが残存している限り、印刷実行部160は、印刷を継続できる。第2の収容状態S2に遷移した後に、インクカートリッジ200Aが交換されれば、インクカートリッジ200AにインクIkが残存しない状態で、インクカートリッジ200Aを交換できるので、インクIkの無駄が発生しない。印刷を継続できる状態で、インクIkの無駄を発生することなく、インクカートリッジ200Aを交換できる点が、二室供給方式の利点である。
【0030】
二室供給方式では、一例として、中間タンク175Aに、副収容室179A内のインクIkの液面ISsがエンプティレベルELに到達したか否かを検出する液面センサ(図示省略)が備えられている。これによって、インクカートリッジ200A内にインクIkが残存するか否かを検出することができる。液面センサとしては、例えば、インクIkよりも比重が小さなフロートを含む構成が採用される。この構成では、液面ISsがエンプティレベルELに到達すると、該フロートの位置が鉛直下方に移動し、該フロートの移動を検出することによって、インクIkの液面ISsがエンプティレベルELに到達したか否かが検出される。換言すれば、液面センサは、インクの収容状態が、第1の収容状態S1であるか第2の収容状態S2であるかを検出するセンサである。液面センサは、他の公知の方式、例えば、インクIkの電気抵抗を測定する方式が採用されても良い。二室供給方式では、インクカートリッジ200Aに、液面センサを備える必要がないので、インクカートリッジ200Aの構成をシンプルにできる利点がある。
【0031】
ここで、第1の収容状態S1と第2の収容状態S2との境界に対応するインク量を境界インク量とも呼ぶ。本実施例の境界インク量は、副収容室179Aにおいて、液面ISがエンプティレベルELに位置しているときの副収容室179Aにおけるインク量とも言うことができる。また、境界インク量は、第2の収容状態S2における最大のインク量とも言うことができる。また、境界インク量は、副収容室179Aのうち、主収容室210Aの鉛直下方の端よりも鉛直下方に位置する部分の容量と等しい。境界インク量のインクIkを用いて、印刷可能な印刷物の枚数、すなわち、第2の収容状態S2に遷移した後に、中間タンク175A内に残ったインクIkを用いて、印刷可能な印刷物の枚数を、タンク印刷可能枚数SNとする。タンク印刷可能枚数SNは、境界インク量を、印刷枚数を単位として示す値とも言うことができる。境界インク量やタンク印刷可能枚数SNは、中間タンク175Aの構造やサイズに依存する値であり、プリンタの機種ごとに固有な値である。
【0032】
情報データベースIBは、プリンタ100Aに関するプリンタ情報が格納されたデータベースである。プリンタ情報は、例えば、シリアルナンバーやモデル名を示す情報を含む。プリンタ情報は、例えば、インクIkに関するインク情報や、印刷履歴に関する履歴情報を含む。インク情報は、例えば、上述した総印刷可能枚数TNと、上述したタンク印刷可能枚数SNと、残印刷可能枚数RNと、を含む。総印刷可能枚数TNは、例えば、インクカートリッジ200AのICチップ250Aのメモリから取得される。残印刷可能枚数RNは、インクカートリッジ200Aと中間タンク175Aとに残存しているインクIkを用いて、印刷可能な印刷物の枚数である。例えば、残印刷可能枚数RNは、総印刷可能枚数TNから、インクカートリッジ200Aの交換時からの累積印刷枚数を減じた枚数である(RN=TN-SN)。
【0033】
プリンタ100A(CPU110)は、例えば、印刷を実行する度に、情報データベースIBに格納される履歴情報やインク情報を更新することで、情報データベースIBに格納されるプリンタ情報を最新の情報に維持する。例えば、情報データベースIBに格納される残印刷可能枚数RNは、プリンタ100Aによって、例えば、プリンタ100Aにおいて印刷が実行される度に、更新される。
【0034】
プリンタ100Bは、プリンタ100Aのインク供給部170Aとは異なるインク供給部170B(
図1)を備えている。プリンタ100Bの他の構成は、プリンタ100Aと同じである。インク供給部170Bは、
図2のインク供給部170Aと同様に、インクカートリッジから印刷機構に至るインクIkの経路に中間タンクを備える二室供給方式が採用されている(図示省略)。ただし、インク供給部170Bでは、中間タンク(副収容室)の容量が、インク供給部170Aの中間タンク175Aの容量とは異なっている。このために、プリンタ100Bのタンク印刷可能枚数SNは、プリンタ100Aのタンク印刷可能枚数SNとは異なっている。
【0035】
プリンタ100Cは、プリンタ100Aのインク供給部170Aとは異なるインク供給部170Cを備えている。プリンタ100Cの他の構成は、プリンタ100Aと同じである。インク供給部170Cでは、
図2のインク供給部170Aとは異なり、インクカートリッジ200Cから印刷機構に至るインクIkの経路に中間タンクを備えない一室供給方式が採用されている。
【0036】
図3は、印刷実行部160とインク供給部170Cとの構成を示す概略図である。インク供給部170Cは、インクジェット方式の上述した印刷実行部160と、装着部172Cと、インク供給口174Cと、インク流路部177Cと、を備えている。
【0037】
インクカートリッジ200Cには、インクカートリッジ200Aと同様に、インクIkを収容する収容室210Cと、収容室210Cと外気とを連通する連通口220Cと、インクIkをインク供給部170Cに供給するためのインク出口230Cと、が形成されている。インクカートリッジ200Cの外面には、インクカートリッジ200Aと同様に、ICチップ250Cが取り付けられている。
【0038】
装着部172Cは、例えば、インクカートリッジ200Cを着脱可能に装着することができるホルダである。インク供給口174Cは、装着部172Cに装着されたインクカートリッジ200Cのインク出口230Cと連通される。インク流路部177Cの上流端は、インク供給口174Cと連通しており、インク流路部177Cの下流端は、印刷実行部160の図示しない印刷ヘッドに接続されている。これによって、インク流路部177Cを介してインクカートリッジ200C(収容室210C)内のインクIkが印刷実行部160に供給される。
【0039】
一室供給方式では、インクカートリッジ200Cに、収容室210C内のインクIkの液面ISがエンプティレベルELcに到達したか否かを検出する液面センサ(図示省略)が備えられている。
【0040】
一室供給方式では、二室供給方式が備える中間タンクを備えないので、インクカートリッジ200C内にインクIkが残存しなくなる前に、印刷実行部160は印刷を行うことができなくなる。例えば、インクカートリッジ200C内のインクIkの残量が僅かになると、印刷実行部160に供給されるインクIkに空気が混入する不具合が発生する。このために、このような空気の混入が発生し得る残量以上のインクIkが、インクカートリッジ200C内に残存する状態では、印刷実行部160による印刷は停止されざるを得ない。
【0041】
このために、一室供給方式では、エンプティレベルELc(
図3)は、インクカートリッジ200AのエンプティレベルEL(
図2、
図3)よりも鉛直方向の上方に設定されている。
図3(B)には、インクカートリッジ200C内のインクIkの液面ISが、エンプティレベルELcに到達した状態を示している。この状態では、インクカートリッジ200C(収容室210C)内に、少量のインクIkが残存している。一室供給方式では、例えば、インクカートリッジ200C内のインクIkの液面ISが、エンプティレベルELcに到達した状態で、インクカートリッジ200Cの交換が行われる。
【0042】
プリンタ100Dの構成は、プリンタ100Cと同一である。このため、プリンタ100Dは、プリンタ100Cのインク供給部170Cと同一の構造のインク供給部170D(
図1)を備えている。すなわち、プリンタ100Dでは、プリンタ100Cと同様に一室供給方式が採用されている(図示省略)。
【0043】
ここで、インク供給部170A~170Dに装着されるインクカートリッジ200A~200D(
図1)のインクIkの初期量は、それぞれ異なっている。このために、インクカートリッジ200A~200Dの総印刷可能枚数TNは、それぞれ異なっている。
【0044】
管理装置300は、プリンタ100A~100Dの管理者が所有する計算機である。管理装置300は、例えば、パーソナルコンピュータであり、管理装置300のコントローラとしてのCPU310と、DRAMなどの揮発性記憶装置320と、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性記憶装置330と、画像を表示する液晶ディスプレイなどの表示部340と、キーボードやマウスなどの操作部350と、通信インタフェース(IF)380と、を備えている。
【0045】
通信IF380は、ローカルエリアネットワークNTに接続されている。通信IF380は、通信IF180と同様に、イーサネット(登録商標)に準拠した有線のインタフェースや、Wi-Fi規格又はそれに準ずる規格に準拠した無線のインタフェースである。
【0046】
CPU310は、データ処理を行う演算装置(プロセッサ)である。揮発性記憶装置320は、CPU310が処理を行う際に生成される種々の中間データを一時的に格納するバッファ領域を提供する。不揮発性記憶装置330には、コンピュータプログラムPG2と、管理データベースPDと、が格納されている。
【0047】
コンピュータプログラムPG2は、例えば、システム1000を管理する事業者やプリンタ100A~100Dを製造する事業者のサーバからダウンロードされる形態で提供されるアプリケーションプログラムである。これに代えて、コンピュータプログラムPG2は、CD-ROMなどに記録された形態で提供されても良く、管理装置300の製造時に不揮発性記憶装置330に予め格納されて提供されても良い。
【0048】
管理装置300(CPU310)は、コンピュータプログラムPG2を実行することによって、後述するシステム1000内のプリンタ100A~100Dの管理に関する処理、例えば、後述する画面データ生成処理や管理画面表示処理を実行する。
【0049】
管理データベースPDは、管理装置300によって収集されたプリンタ情報が記録されるデータベースである。
図4は、実施例の管理データベースPDの一例を示す図である。
図4に示すように、管理データベースPDは、管理対象のプリンタ100A~100Dに対応するエントリEN1~EN4を含む。
【0050】
プリンタ100Aに対応するエントリEN1は、プリンタ100Aのプリンタ情報の複数個の項目、一例として、シリアルナンバーと、モデル名と、IPアドレスと、インクIkに関するインク関連情報と、を含む。インク関連情報は、一例として、上述したインクIkの供給方式と、上述した総印刷可能枚数TNと、上述したタンク印刷可能枚数SNと、上述した残印刷可能枚数RNと、カートリッジ残率CRと、中間タンク残率SRと、を示す情報を含む。
【0051】
シリアルナンバーは、プリンタ100Aを識別するための識別情報である。モデル名は、プリンタ100Aの機種を示す名称である。IPアドレスは、プリンタ100Aに割り当てられているIPアドレスである。
【0052】
カートリッジ残率CRは、インクカートリッジ200Aに残存しているインクIkの割合(単位は%)である。ここで、
図2に示す構成では、インクカートリッジ200Aにインクが残存しているときには中間タンク175AのエンプティレベルELより高い位置にもインクIkが存在するが、これはインクカートリッジ200Aに残存しているインクIkに含まれるものとして扱う。中間タンク175Aに存在するインクIkはインクカートリッジ200AのインクIkがゼロとなった以降に(換言すれば、第1の収容状態S1から第2の収容状態S2に遷移した後に)消費可能な量で表わす方がインクカートリッジの交換の目安としての意味を成すからである。したがって、二室供給方式のプリンタ100Aでは、カートリッジ残率CRは、総印刷可能枚数TNと、タンク印刷可能枚数SN(インクカートリッジ200AのインクIkがゼロとなった以降に印刷可能な枚数)と、残印刷可能枚数RNと、を用いて、以下の式(1)に従って算出するものとする。
CR=100×(RN-SN)/(TN-SN) (RN>SNの場合)
CR=0 (RN≦SNの場合) …(1)
【0053】
RN>SNの場合、すなわち、残印刷可能枚数RNがタンク印刷可能枚数SNより大きい場合は、上述した第1の収容状態S1であり、インクカートリッジ200AにインクIkが残存している。分子の(RN-SN)は、インクカートリッジ200Aに残存しているインクIk(中間タンク175AのエンプティレベルELより高い位置に残存しているインクIkを含む)を用いて印刷可能な枚数を示す。分母の(TN-SN)は、新品のインクカートリッジ200Aが装着された時点でインクカートリッジ200Aに残存しているインクIk(中間タンク175AのエンプティレベルELより高い位置に残存しているインクIkを含む)を用いて印刷可能な枚数を示す。RN≦SNの場合、すなわち、残印刷可能枚数RNがタンク印刷可能枚数SN以下である場合は、上述した第2の収容状態S2であり、インクカートリッジ200AにインクIkが残存していない。このために、RN≦SNの場合には、カートリッジ残率CRは0である。
【0054】
中間タンク残率SRは、
図2に示す実施例では、エンプティレベルELより低い位置で中間タンク175Aに残存しているインクIkの割合(単位は%)である。中間タンク残率SRは、タンク印刷可能枚数SNと、残印刷可能枚数RNと、を用いて、以下の式(2)に従って算出される。
SR=100 (RN>SNの場合)
SR=100×RN/SN (RN≦SNの場合) …(2)
【0055】
RN>SNの場合、すなわち、残印刷可能枚数RNがタンク印刷可能枚数SNより大きい場合は、上述した第1の収容状態S1であり、インクカートリッジ200AにインクIkが残存している。このために、中間タンク残率SRは、100%とされる。RN≦SNの場合、すなわち、残印刷可能枚数RNがタンク印刷可能枚数SN以下である場合は、上述した第2の収容状態S2であり、中間タンク175AのみにインクIkが残存している。
【0056】
以上の説明から解るように、カートリッジ残率CRと中間タンク残率SRとは、インクカートリッジ200Aが装着されたプリンタ100Aに供給されるインクIkの残率を示す2個の指標値である。
【0057】
プリンタ100B~100Dに対応するエントリEN2~EN4は、それぞれ、プリンタ100Aに対応するエントリEN1と同種の項目を示す情報を含む。ただし、プリンタ100C、100Dは、一室供給方式のプリンタであり、中間タンクを備えないために、エントリEN3、EN4は、タンク印刷可能枚数SN、および、中間タンク残率SRを含まない。一室供給方式のプリンタ100C、100Dでは、カートリッジ残率CRは、総印刷可能枚数TNと、残印刷可能枚数RNと、を用いて、以下の式(3)に従って算出される。
CR=RN/TN …(3)
【0058】
本実施例では、管理データベースPDに記録されるプリンタ情報のうちのシリアルナンバーと、モデル名と、IPアドレスとは、例えば、システム1000の運用の開始時に、管理装置300によって取得される。本実施例では、これらの情報の取得には、SNMP(Simple Network Management Protocol)が用いられる。具体的には、管理装置300は、ローカルエリアネットワークNT内のプリンタを探索するためのSNMP要求を、ローカルエリアネットワークNT内にブロードキャストする。プリンタ100A~100Dは、該SNMP要求に対して、自身のIPアドレスを含む応答を返信する。管理装置300は、受信されるIPアドレスを用いて、シリアルナンバーとモデル名との送信を要求するSNMP要求をプリンタ100A~100Dにそれぞれ送信し、該SNMP要求に対する応答として、プリンタ100A~100Dのシリアルナンバーとモデル名とを受信する。管理装置300は、シリアルナンバーとモデル名とIPアドレスとを管理データベースPDに記録する。これによって、管理対象のプリンタとして、プリンタ100A~100Dが登録される。
【0059】
管理データベースPDに記録されるプリンタ情報のうち、インクIkの供給方式と、総印刷可能枚数TNと、タンク印刷可能枚数SNと、残印刷可能枚数RNとは、後述する画面データ生成処理において、管理対象のプリンタ100A~100Dから取得される。管理データベースPDに記録されるプリンタ情報のうち、カートリッジ残率CRと、中間タンク残率SRと、は、画面データ生成処理において、管理装置300によって算出される。
【0060】
A-2.システム1000の動作
A-2-1.画面データ生成処理
管理装置300(CPU310)は、定期的に、例えば、1日あたり1~数回の頻度、より好ましくは、5分に1回の頻度で、予め定められた時刻に、画面データ生成処理を実行する。画面データ生成処理は、管理対象のプリンタ、本実施例では、プリンタ100A~100Dに関するプリンタ情報を含む管理画面DWを表示するための画面データを生成する処理である。
図5は、画面データ生成処理のフローチャートである。
【0061】
S110では、管理装置300は、管理対象の複数個のプリンタ100A~100Dのそれぞれから、プリンタ情報を収集する。プリンタ情報の収集には、本実施例では、SNMPが用いられる。具体的には、管理装置300は、プリンタ情報のうち、収集すべき項目を要求するSNMP要求を、プリンタ100A~100Dのそれぞれに対して送信する。管理装置300は、SNMP要求に対する応答として、プリンタ100A~100Dのそれぞれからプリンタ情報を受信する。管理装置300は、収集したプリンタ情報を管理データベースPDに記録する。収集される各プリンタのプリンタ情報は、上述したインクIkの供給方式と、総印刷可能枚数TNと、タンク印刷可能枚数SNと、残印刷可能枚数RNと、を含む。
【0062】
S115では、管理装置300は、複数個の管理対象のプリンタ100A~100Dから、1個の注目プリンタを選択する。
【0063】
S125では、管理装置300は、プリンタ情報として取得済みのインクIkの供給方式を示す情報に基づいて、注目プリンタのインクIkの供給方式が二室供給方式であるか否かを判断する。例えば、注目プリンタはプリンタ100A、100Bである場合には、供給方式は二室供給方式であると判断される。注目プリンタがプリンタ100C、100Dである場合には、供給方式は二室供給方式ではないと判断される。
【0064】
インクIkの供給方式が二室供給方式である場合には(S125:YES)、S130にて、管理装置300は、注目プリンタについて、残印刷可能枚数RNはタンク印刷可能枚数SN以下であるか否かを判断する。換言すれば、残印刷可能枚数RNがタンク印刷可能枚数SN以下であることは、二室供給方式である注目プリンタのインクIkの収容状態が、第2の収容状態S2であることを意味する。残印刷可能枚数RNがタンク印刷可能枚数SNより大きいことは、注目プリンタのインクIkの収容状態が、第1の収容状態S1であることを意味する。
【0065】
残印刷可能枚数RNがタンク印刷可能枚数SN以下である場合には(S130:YES)、インクIkの収容状態は第2の収容状態S2であるので、インクカートリッジ200AにはインクIkは残存していない。このために、この場合には、S135にて、管理装置300は、カートリッジ残率CRを0%に決定する(式(1)参照)。そして、S140では、管理装置300は、中間タンク残率SRを算出する(式(2)参照)。
【0066】
残印刷可能枚数RNがタンク印刷可能枚数SNより大きい場合には(S130:NO)、インクIkの収容状態は第1の収容状態S1であるので、インクカートリッジ200AにはインクIkが残存している。このために、この場合には、S150にて、管理装置300は、カートリッジ残率CRを算出する(式(1)参照)。そして、S155では、管理装置300は、中間タンク残率SRを100%に決定する(式(2)参照)。
【0067】
インクIkの供給方式が二室供給方式でない場合には(S125:NO)、すなわち、インクIkの供給方式が一室供給方式である場合には、S160にて、管理装置300は、カートリッジ残率CRを算出する(式(3)参照)。一室供給方式であるプリンタ100Cは、中間タンクを備えないので、一室供給方式であるプリンタ100Cについて中間タンク残率SRという概念は存在しない。このために、一室供給方式である場合には、中間タンク残率SRは算出されない。
【0068】
S165では、管理装置300は、表示画像RIを示す表示画像データを生成する。表示画像RIは、残印刷可能枚数RN等を用いて決定されるインクIkの残率(カートリッジ残率CRや中間タンク残率SR)を表示するための画像である。注目プリンタが二室供給方式のプリンタ100Aである場合に生成される表示画像データによって示される表示画像RIaの一例が、
図6(A)、(B)に示されている。
図6(A)は、プリンタ100AのインクIkの収容状態が第1の収容状態S1である場合の表示画像RIaを示している。
【0069】
図6(A)に示すように、二室供給方式用の表示画像RIaは、オブジェクトOaを含んでいる。このオブジェクトOaは、2個のサブオブジェクト、すなわち、カートリッジオブジェクトCOaと、タンクオブジェクトTOaと、を含んでいる。カートリッジオブジェクトCOaと、タンクオブジェクトTOaと、は、共に、左右方向に直線状に延びる帯状のオブジェクトである。カートリッジオブジェクトCOaと、タンクオブジェクトTOaとは、横方向に並んでいる。
【0070】
カートリッジオブジェクトCOaは、カートリッジ残率CRを表示するためのオブジェクトである。カートリッジオブジェクトCOaの長手方向(
図6(A)の左右方向)の位置は、カートリッジ残率CRが取り得る値(0~100%の値)に対応している。例えば、カートリッジオブジェクトCOaの左端E1aは、カートリッジ残率CRが取り得る最小値(0%)に対応している。カートリッジオブジェクトCOaの右端E2aは、カートリッジ残率CRが取り得る最大値(100%)に対応している。
【0071】
ここで、カートリッジ残率CRは、第1の収容状態S1にて取り得るインクIkの残量と対応しているので、カートリッジオブジェクトCOaの長手方向の位置は、第1の収容状態S1にて取り得るインクIkの残量と対応している、と言うことができる。例えば、カートリッジオブジェクトCOaの左端E1aは、第1の収容状態S1にて取り得るインクIkの残量の最小値に対応し、カートリッジオブジェクトCOaの右端E2aは、第1の収容状態S1にて取り得るインクIkの残量の最大値に対応している。帯状のカートリッジオブジェクトCOaの長手方向の位置が、右端から左端に向かうほど、対応するインクIkの残量は小さくなる。したがって、帯状のカートリッジオブジェクトCOaにおいて、長手方向の第1の位置(例えば、右端の位置)は、インクIkの第1の残量(例えば、第1の収容状態S1での最大値)に対応し、第1の位置よりも左端側に位置する第2の位置(例えば、左端の位置)は、インクIkの第1の残量よりも少ない第2の残量(例えば、第1の収容状態S1での最小値)に対応する。この結果、帯状のカートリッジオブジェクトCOaを用いることで、プリンタ100Aの第1の収容状態S1におけるインクIkの残率を、容易に把握できる表示画像RIaが実現できる。
【0072】
タンクオブジェクトTOaは、中間タンク残率SRを表示するためのオブジェクトである。タンクオブジェクトTOaの長手方向(
図6(A)の左右方向)の位置は、中間タンク残率SRが取り得る値(0~100%の値)に対応している。例えば、タンクオブジェクトTOaの左端E3aは、中間タンク残率SRが取り得る最小値(0%)に対応している。タンクオブジェクトTOaの右端E4aは、中間タンク残率SRが取り得る最大値(100%)に対応している。
【0073】
ここで、中間タンク残率SRは、第2の収容状態S2にて取り得るインクIkの残量と対応しているので、タンクオブジェクトTOaの長手方向の位置は、第2の収容状態S2にて取り得るインクIkの残量と対応している、と言うことができる。例えば、タンクオブジェクトTOaの左端E3aは、第2の収容状態S2にて取り得るインクIkの残量の最小値に対応し、タンクオブジェクトTOaの右端E4aは、第2の収容状態S2にて取り得るインクIkの残量の最大値に対応している。カートリッジオブジェクトCOaと同様に、帯状のタンクオブジェクトTOaの長手方向の位置が、右端から左端に向かうほど、対応するインクIkの残量は小さくなる。
【0074】
オブジェクトOaの全体の長手方向の長さ(TT+TC)と、タンクオブジェクトTOaの長手方向の長さTTと、の比率は、総印刷可能枚数TNと、タンク印刷可能枚数SNと、の比率と等しい。
【0075】
カートリッジオブジェクトCOは、カートリッジ残率CRに関わらずに固定されたサイズを有する。第1の収容状態S1に対応するインクIkの残率を示す
図6(A)において、カートリッジオブジェクトCOaのハッチングされている領域は、カートリッジ残率CRに応じてサイズ(具体的には長手方向の長さ)が変動する変動領域VCであり、インクIkの残率を示す部分である。カートリッジオブジェクトCOaのハッチングされていない領域は、カートリッジオブジェクトCOaのうち、変動領域VCを除いた残りの領域である残領域RCである。換言すれば、カートリッジオブジェクトCOaは、0%より大きなカートリッジ残率CR、すなわち、第1の収容状態S1に対応するインクIkの残率を示す場合に、変動領域VCと、残領域RCと、に分割して表示される。このために、
図6(A)に示すように、第1の収容状態S1では、変動領域VCと残領域RCとの境界ECは、カートリッジオブジェクトCOa内に位置する。カートリッジオブジェクトCOaのうち、変動領域VCが占める部分の割合、すなわち、カートリッジオブジェクトCOaの長手方向の長さTCに対する、変動領域VCが占める部分の長手方向の長さLCは、カートリッジ残率CRと等しい(CR=LC/TC)。
【0076】
タンクオブジェクトTOは、中間タンク残率SRに関わらずに固定されたサイズを有する。第2の収容状態S2に対応するインクIkの残量を示す
図6(B)において、タンクオブジェクトTOaのハッチングされている領域は、中間タンク残率SRに応じてサイズ(具体的には長手方向の長さ)が変動する変動領域VTであり、インクIkの残率を示す部分である。タンクオブジェクトTOaのハッチングされていない領域は、タンクオブジェクトTOaのうち、変動領域VTを除いた残りの領域である残領域RTである。換言すれば、タンクオブジェクトTOaは、100%より小さな中間タンク残率SR、すなわち、第2の収容状態S2に対応するインクIkの残率を示す場合に、変動領域VTと、残領域RTと、に分割して表示される。このために、
図6(B)に示すように、第2の収容状態S2では、変動領域VTと残領域RTとの境界ETは、タンクオブジェクトTOa内に位置する。タンクオブジェクトTOaのうち、変動領域VTが占める部分の割合、すなわち、タンクオブジェクトTOaの長手方向の長さTTに対する、変動領域VTが占める部分の長手方向の長さLTは、中間タンク残率SRと等しい(SR=LT/TT)。
【0077】
なお、第1の収容状態S1では、中間タンク残率SRは100%であるので、
図6(A)では、タンクオブジェクトTOaの全体が変動領域VTとなっている。第2の収容状態S2では、カートリッジ残率CRは0%であるので、
図6(B)では、カートリッジオブジェクトCOaの全体が残領域RCとなっている。また、タンクオブジェクトTOaとカートリッジオブジェクトCOaの長手方向の長さの和(TT+TC)に対する変動領域VT、VCの長さの和(LT+LC)は、全体のインクIkの残率に等しい。すなわち、全体のインクIkの残率は、(LT+LC)/(TT+TC)である。
【0078】
以上の説明から解るように、オブジェクトOaは、プリンタ100Aに供給されるインクIkの残量に関する指標値を(例えば、インクIkの残率)示している。そして、オブジェクトOaの左端(タンクオブジェクトTOの左端E3a)は、該指標値の最小値に対応し、オブジェクトOaの右端(カートリッジオブジェクトCOaの右端E2a)は、該指標値の最大値に対応する。
【0079】
ここで、オブジェクトOaは、境界部BDaを含んでいる。境界部BDaは、タンクオブジェクトTOaとカートリッジオブジェクトCOaとの間に設けられた僅かな隙間である。境界部BDaによって、タンクオブジェクトTOaとカートリッジオブジェクトCOaとの境界が明示される。境界部BDaは、第1の収容状態S1と第2の収容状態S2との境界に対応する長手方向の位置を示している。
【0080】
なお、現在、装着されているインクカートリッジの次に使用すべきカートリッジ(交換用カートリッジとも呼ぶ)の発注のタイミングを発注タイミングと呼ぶ。発注タイミングに対応する指標値(例えば、インクIkの特定の残率)に対応するオブジェクトOa上の長手方向の位置を、発注対応位置と呼ぶ。二室供給方式のプリンタ100Aでは、交換用カートリッジのデフォルトの発注タイミングは、第1の収容状態S1から第2の収容状態S2に遷移したとき、すなわち、インクカートリッジ200A内のインクIkの残量が0になったときである。このために、二室供給方式のプリンタ100Aでは、発注対応位置RPaは、上述した境界部BDaの位置である。
【0081】
注目プリンタが一室供給方式のプリンタ100Cである場合に生成される表示画像データによって示される表示画像RIcの一例が、
図6(C)に示されている。表示画像RIcは、オブジェクトOcを含んでいる。一室供給方式のプリンタ100Cは、中間タンクを備えないので、オブジェクトOcは、カートリッジオブジェクトのみであり、タンクオブジェクトを含まない。このため、全体のインクIkの残率は、カートリッジ残率CRである。
【0082】
オブジェクトOcは、カートリッジ残率CRに関わらずに固定されたサイズを有する。
図6(C)において、オブジェクトOcのハッチングされている領域は、カートリッジ残率CRに応じてサイズ(具体的には長手方向の長さ)が変動する変動領域VRであり、インクIkの残率を示す部分である。オブジェクトOcのハッチングされていない領域は、オブジェクトOcのうち、変動領域VRを除いた残りの領域である残領域RRである。換言すれば、オブジェクトOcは、0%より大きなカートリッジ残率CRを示す場合に、変動領域VRと、残領域RRと、に分割して表示される。オブジェクトOcのうち、変動領域VRが占める部分の割合、すなわち、オブジェクトOcの長手方向の長さTRに対する、変動領域VRが占める部分の長手方向の長さLRは、カートリッジ残率CRと等しい(CR=TR/LR)。
【0083】
以上の説明から解るように、オブジェクトOcは、プリンタ100Cに供給されるインクIkの残量に関する指標値(例えば、インクIkの残率)示している。オブジェクトOcの左端E1cは、該指標値の最小値に対応し、オブジェクトOcの右端E2cは、該指標値の最大値に対応する。
【0084】
ここで、一室供給方式のプリンタ100Cでは、交換用カートリッジの発注タイミングは、インクカートリッジ200C内のインクIkの残量が基準量になったときである。デフォルトの基準量は、例えば、交換用カートリッジの発注から、交換用カートリッジがユーザの手元に届くまでの間に行われる印刷量を考慮して決定されている。例えば、デフォルトの基準量は、所定の枚数分(本実施例では100枚)の印刷に要するインクIkの量に設定されている。
図6(C)のオブジェクトOcには、デフォルトの発注タイミングに対応する発注対応位置RPcが破線で示されている。
【0085】
なお、詳細の説明は省略するが、注目プリンタがプリンタ100Bである場合に生成される表示画像データによって示される表示画像RIbは、
図6(A)、(B)の表示画像RIaと同様に、タンクオブジェクトとカートリッジオブジェクトとから成るオブジェクトObを含む。注目プリンタがプリンタ100Dである場合に生成される表示画像データによって示される表示画像RIdは、
図6(C)の表示画像RIcと同様に、カートリッジオブジェクトのみから成るオブジェクトOdを含む。
【0086】
図5のS170では、管理装置300は、管理対象の全てのプリンタを注目プリンタとして処理したか否かを判断する。管理装置300は、未処理のプリンタがある場合には(S170:NO)、管理装置300は、S115に戻って、未処理のプリンタを注目プリンタとして選択する。全てのプリンタについて処理された場合には(S170:YES)、管理装置300は、175に処理を進める。
【0087】
S175では、管理装置300は、プリンタ100A~100Dのそれぞれについて生成済みの表示画像データを用いて、管理画面DWを示す表示画面データを生成する。
図7は、管理画面DWの一例を示す図である。管理画面DWは、管理対象のプリンタ100A~100Dのプリンタ情報の一覧である。管理画面DWは、複数個のプリンタ情報の項目を表示する複数個の表示領域を含んでいる。
図7には、これらの表示領域のうちの3個の表示領域CL1~CL3が示されている。例えば、表示領域CL1には、管理対象のプリンタ100A~100Dのシリアルナンバーが示され、表示領域CL2には、管理対象のプリンタ100A~100Dのモデル名が示されている。表示領域CL3には、管理対象のプリンタ100A~100DのインクIkの残率を示す情報として、上述した表示画像RIa~RIdが示されている。
【0088】
図7の例では、二室供給方式のプリンタ100A、100Bに対応する表示画像RIa、RIbのうち、表示画像RIaは、第2の収容状態S2に対応するインクIkの残率を示しており、表示画像RIbは、第1の収容状態S1に対応するインクIkの残率を示している。また、一室供給方式のプリンタ100C、100Dに対応する表示画像RIc、RIdのうち、表示画像RIcは、比較的小さなインクIkの残率を示しており、表示画像RIdは、比較的大きなインクIkの残率を示している。
【0089】
S175にて画面データが生成されると、画面データ生成処理は終了される。
【0090】
管理装置300は、所定の契機で、画面データ生成処理によって生成済みの画面データを用いて、管理画面DWを、表示部340に表示する。例えば、管理装置300は、コンピュータプログラムPG2の起動時に、管理画面DWを表示する。また、管理装置300は、操作部350を介してユーザからの表示要求を取得した場合に、表示部340に、管理画面DWを表示する。管理装置300のユーザは、例えば、システム1000の管理者である。システム1000の管理者は、プリンタ100A~100Dの使用者であっても良いし、プリンタ100A~100Dの使用者とは異なる者、例えば、プリンタ100A~100Dの販売者であっても良い。
【0091】
以上説明した本実施例によれば、管理装置300は、プリンタ100A~100DからインクIkの残量に関する情報である残印刷可能枚数RNを取得する(
図5のS110)。管理装置300は、プリンタ100Aの残印刷可能枚数RNを用いて決定される指標値(例えば、インクIkの残率)を表示するためのオブジェクトOaを含む表示画像RIaと、プリンタ100Cの残印刷可能枚数RNを用いて決定される指標値を表示するための表示画像RIcと、を含む管理画面DWを示す表示画面データを生成する(
図5のS115~S175)。そして、管理装置300は、該表示画面データを用いて管理画面DWを表示部340に表示する。二室供給方式のプリンタ100AのインクIkに関する指標値(インクIkの残率)が取り得る値は、上述のように第1の収容状態S1に対応する値(本実施例ではカートリッジ残率CRの0~100%)と第2の収容状態S2に対応する値(本実施例では中間タンク残率SRの0~100%)とを含む。二室供給方式のプリンタ100Aに対応する表示画像RIaは、オブジェクトOaが、第2の収容状態S2に対応するインクIkの残率を示す場合に、オブジェクトOaが二室供給方式のプリンタに対応すること、すなわち、中間タンク175Aを有するインク供給部170A(
図2)に対応することを示す境界部BDaの画像を含む。これに対して、一室供給方式のプリンタ100Cに対応する表示画像RIcは、境界部BDaの画像を含まない。この結果、複数個のプリンタについてインクIkの残量に関する指標値を表示する管理画面DWのユーザに対する利便性を向上できる。
【0092】
例えば、
図7の例では、上述したように、表示画像RIaのオブジェクトOaは、第2の収容状態S2に対応するインクIkの残率を示している。この場合であっても表示画像RIaは境界部BDaの画像を含んでいるために、ユーザは、オブジェクトOaが二室供給方式のプリンタ100Aに対応することを認識できる。これによって、例えば、ユーザは、プリンタ100Aについて交換用カートリッジの発注タイミングが到来したことを容易に認識することができる。
【0093】
二室供給方式のプリンタ100Aは、インクカートリッジ200AにインクIkが残存しない第2の収容状態S2であっても中間タンク175AにインクIkが残存する限り、印刷を継続できる。一室供給方式のプリンタ100Cは、インクカートリッジ200CにインクIkが残存しない状態では、印刷を継続できない。これに起因して、インクカートリッジ200Aの好ましい発注タイミングと、インクカートリッジ200Cの好ましい発注タイミングとは、異なる。例えば、インクカートリッジ200Aの好ましい発注タイミングは、上述した発注対応位置RPa(
図6(A)、境界部BDaの位置)にインクIkの残率が達したときである。インクカートリッジ200Cの好ましい発注タイミングは、上述した発注対応位置RPc(
図6(C))にインクIkの残率が達したときである。このために、ユーザが仮にオブジェクトOaが二室供給方式のプリンタ100Aに対応することを認識できない場合には、ユーザがオブジェクトOaを見た際に、プリンタ100Aについて交換用カートリッジの発注タイミングが到来したか否かが解らない可能性がある。
【0094】
図8は、比較例の管理画面の表示領域CL3xの一例を示す図である。表示領域CL3xは、プリンタ100A~100Dに対応する表示画像RIxa~RIxdを含んでいる。比較例では、表示画像RIxa~RIxdのオブジェクトOxa~Oxdは、第1実施例と異なり、変動領域と残領域とに分割されない。比較例のオブジェクトOxa~Oxdは、オブジェクト全体の長さがインクIkの残率に応じて変動する。換言すれば、比較例の各オブジェクトは、第1実施例の変動領域のみで構成される。
【0095】
図8の例では、
図7の例と同様に、表示画像RIxaは、第2の収容状態S2に対応するインクIkの残率を示しており、表示画像RIxbは、第1の収容状態S1に対応するインクIkの残率を示している。また、表示画像RIxcは、比較的小さなインクIkの残率を示しており、表示画像RIxdは、比較的大きなインクIkの残率を示している。
【0096】
二室供給方式のプリンタに対応する比較例のオブジェクトは、第1の収容状態S1に対応するインクIkの残率を示す場合には、
図8のオブジェクトOxbに示すように、タンクオブジェクトTOxとカートリッジオブジェクトCOxとに分かれているため、境界部BDxを示す画像を含む。しかしながら、第2の収容状態S2に対応するインクIkの残率を示す場合には、
図8のオブジェクトOxaに示すように、カートリッジオブジェクトが表示されず、タンクオブジェクトのみとなるので、境界部を示す画像が存在しない。このために、
図8に示すように、二室供給方式のプリンタ100Aに対応するオブジェクトOxaは、一室供給方式のプリンタ100Cに対応するオブジェクトOxcと、同じになる。この結果、比較例では、オブジェクトOxaを見たユーザは、オブジェクトOxaが二室供給方式のプリンタに対応するのか否かが解らない。これに対して、第1実施例の
図7の例では、二室供給方式のプリンタ100Aに対応するオブジェクトOaは、第2の収容状態S2に対応するインクIkの残率を示しているにも拘わらず、境界部BDaが明示されている。これによって、上述したように、オブジェクトOaを見たユーザは、オブジェクトOaが二室供給方式のプリンタに対応することを容易に認識できる。
【0097】
さらに、上記実施例では、オブジェクトOaは、第1の収容状態S1に対応するインクIkの残率を示すカートリッジオブジェクトCOaと、第2の収容状態S2に対応するインクIkの残率を示すタンクオブジェクトTOaと、を含む(
図6(A))。境界部BDaは、カートリッジオブジェクトCOaとタンクオブジェクトTOaとの境界を示す画像である。このように、カートリッジオブジェクトCOaとタンクオブジェクトTOaとの境界が示されることで、オブジェクトOaが中間タンク175Aを有する二室供給方式を示すことをユーザは直感的に理解しやすい。したがって、オブジェクトOaは二室供給方式のプリンタに対応することをさらに容易に認識できる。
【0098】
さらに、上記実施例では、カートリッジオブジェクトCOaおよびタンクオブジェクトTOaは、それぞれ、インクIkの残率に拘わらずに固定されたサイズを有し、変動領域VC、VTと残領域RC、RTとに分割して表示されることで、インクIkの残率を示す。そして、境界部BDaは、カートリッジオブジェクトCOaの左端E1aとタンクオブジェクトTOaの右端E4aと示す画像である。すなわち、カートリッジオブジェクトCOaの左端E1aとタンクオブジェクトTOaの右端E4aとの間に境界部BDaが存在することで、カートリッジオブジェクトCOaの左端E1aとタンクオブジェクトTOaの右端E4aとが明示される。この結果、ユーザはオブジェクトOaが二室供給方式のプリンタに対応することを容易に認識できる。なお、変形例では、境界部BDaは、間隔の部分ではなく、カートリッジオブジェクトCOaの左端E1aとタンクオブジェクトTOaの右端E4aとの境界を明示する線であっても良い。
【0099】
以上の説明から解るように、インクカートリッジ200Aは、第1カートリッジの例であり、インクカートリッジ200Cは、第2カートリッジの例である。プリンタ100Aから取得される残印刷可能枚数RNは、第1情報の例であり、プリンタ100Cから取得される残印刷可能枚数RNは、第2情報の例である。オブジェクトOaは、第1オブジェクトの例であり、オブジェクトObは、第2オブジェクトの例である。カートリッジオブジェクトCOaは第1サブオブジェクトの例であり、タンクオブジェクトTOaは第2サブオブジェクトの例である。境界部BDaは、特定画像の例である。
【0100】
B.第2実施例
図9は、第2~第4実施例の管理画面の表示領域CL32~CL34の一例を示す図である。第2実施例では、第1実施例の管理画面DWの表示領域CL3(
図7)に代えて、
図9(A)の表示領域CL32が表示される。
【0101】
表示領域CL32は、プリンタ100A~100Dに対応する表示画像RI2a~RI2dを含んでいる。第2実施例では、表示画像RI2a~RI2dのオブジェクトO2a~O2dは、第1実施例と異なり、比較例(
図8)と同様に、変動領域と残領域とに分割されない。第2実施例のオブジェクトO2a~O2dは、比較例と同様に、オブジェクト全体の長さがインクIkの残率に応じて変動する。
【0102】
図9(A)の例では、
図7の例と同様に、表示画像RI2aは、第2の収容状態S2に対応するインクIkの残率を示しており、表示画像RI2bは、第1の収容状態S1に対応するインクIkの残率を示している。また、表示画像RI2cは、比較的小さなインクIkの残率を示しており、表示画像RI2dは、比較的大きなインクIkの残率を示している。
【0103】
第2実施例では、二室供給方式のプリンタ100A、100Bに対応する表示画像RI2a、RI2bにおいて、オブジェクトO2a、O2bの背景を示す背景画像BGmは、第1色(例えば、赤色)を有する。一室供給方式の100C、100Dに対応する表示画像RI2c、RI2dにおいて、オブジェクトO2c、O2dの背景を背景画像BGnは、第1色とは異なる第2色(例えば、青色)を有する。
【0104】
第2実施例では、
図9(A)に示すように、二室供給方式のプリンタ100Aに対応するオブジェクトO2aは、一室供給方式のプリンタ100Cに対応するオブジェクトO2cと、同じになる。この結果、第2実施例では、オブジェクトO2aだけでは、ユーザはオブジェクトO2aが二室供給方式のプリンタに対応するのか否かが解らない。
【0105】
第2実施例によれば、表示画像RI2aにおける背景画像BGmの色が表示画像RI2cにおける背景画像BGnの色とは異なるので、ユーザは、第1実施例と同様に、表示画像RI2aのオブジェクトO2aが二室供給方式のプリンタに対応することを容易に認識できる。以上の説明から解るように、第2実施例では、背景画像BGmは、特定画像の例である。
【0106】
C.第3実施例
第3実施例では、第1実施例の管理画面DWの表示領域CL3(
図7)に代えて、
図9(B)の表示領域CL33が表示される。
【0107】
表示領域CL33は、プリンタ100A~100Dに対応する表示画像RI3a~RI3dを含んでいる。第3実施例では、表示画像RI3a~RI3dのオブジェクトO3a~O3dは、その色を除いた構成は、第2実施例のオブジェクトO2a~O2dと同一である。
【0108】
図9(B)の例では、
図7の例と同様に、表示画像RI3aは、第2の収容状態S2に対応するインクIkの残率を示しており、表示画像RI3bは、第1の収容状態S1に対応するインクIkの残率を示している。また、表示画像RI3cは、比較的小さなインクIkの残率を示しており、表示画像RI3dは、比較的大きなインクIkの残率を示している。
【0109】
二室供給方式のプリンタ100A、100Bに対応する表示画像RI3a、RI3bにおいて、オブジェクトO3a、O3bは、第1の収容状態S1に対応するインクIkの残量を示す場合には、タンクオブジェクトとカートリッジオブジェクトから成り、第2の収容状態S2に対応するインクIkの残量を示す場合には、タンクオブジェクトのみから成る。
図9(B)の例では、オブジェクトO3bは、タンクオブジェクトTO3bとカートリッジオブジェクトCO3bから成り、オブジェクトO3aは、タンクオブジェクトTO3aのみから成る。一室供給方式のプリンタ100C、100Dに対応する表示画像RI3c、RI3dにおいて、オブジェクトO3c、O3dは、常に、カートリッジオブジェクトCO3c、CO3dのみから成る。
【0110】
第3実施例では、タンクオブジェクトは、第3色(例えば、赤色)を有する画像である。例えば、
図9(B)の例では、オブジェクトO3a(タンクオブジェクトTO3a)と、オブジェクトO3bのタンクオブジェクトTO3bと、は第3色を有する画像である。そして、カートリッジオブジェクトは、第3色とは異なる第4色(例えば、青色)を有する画像である。例えば、
図9(B)の例では、オブジェクトO3bのカートリッジオブジェクトCO3bと、オブジェクトO3c、O3d(カートリッジオブジェクトCO3c、CO3d)とは、第3色を有する画像である。
【0111】
第3実施例では、
図9(B)に示すように、二室供給方式のプリンタ100Aに対応するオブジェクトO3aの形状は、一室供給方式のプリンタ100Cに対応するオブジェクトO3cと、同じになる。この結果、第3実施例では、オブジェクトO3aの形状だけでは、ユーザはオブジェクトO3cが二室供給方式のプリンタに対応するのか否かが解らない。
【0112】
第2実施例によれば、表示画像RI3aにおけるタンクオブジェクトCO3a(
図9(B)ではオブジェクトO3aの全体)の色が表示画像RI3cにおけるオブジェクトO3cの色とは異なるので、ユーザは、第1実施例と同様に、表示画像RI3aのオブジェクトO3aが二室供給方式のプリンタに対応することを容易に認識できる。以上の説明から解るように、第3実施例では、第3色を有するタンクオブジェクトCO3aは、特定画像の例である。
【0113】
D.第4実施例
第4実施例では、第1実施例の管理画面DWの表示領域CL3(
図7)に代えて、
図9(C)の表示領域CL34が表示される。
【0114】
表示領域CL34は、プリンタ100A~100Dに対応する表示画像RI4a~RI4dを含んでいる。第4実施例では、表示画像RI4a~RI4dのオブジェクトO4a~O4dは、その模様を除いた構成は、第2実施例のオブジェクトO2a~O2dと同一である。
【0115】
図9(C)の例では、
図7の例と同様に、表示画像RI4aは、第2の収容状態S2に対応するインクIkの残率を示しており、表示画像RI4bは、第1の収容状態S1に対応するインクIkの残率を示している。また、表示画像RI4cは、比較的小さなインクIkの残率を示しており、表示画像RI4dは、比較的大きなインクIkの残率を示している。
【0116】
二室供給方式のプリンタ100A、100Bに対応する表示画像RI4a、RI4bにおいて、オブジェクトO4a、O4bは、第1の収容状態S1に対応するインクIkの残量を示す場合には、タンクオブジェクトとカートリッジオブジェクトから成り、第2の収容状態S2に対応するインクIkの残量を示す場合には、タンクオブジェクトのみから成る。
図9(C)の例では、オブジェクトO4bは、タンクオブジェクトTO4bとカートリッジオブジェクトCO4bから成り、オブジェクトO4aは、タンクオブジェクトTO4aのみから成る。一室供給方式のプリンタ100C、100Dに対応する表示画像RI4c、RI4dにおいて、オブジェクトO4c、O4dは、常に、カートリッジオブジェクトCO4c、CO4dのみから成る。
【0117】
第4実施例では、タンクオブジェクトは、第1模様(例えば、千鳥模様)を有する画像である。例えば、
図9(C)の例では、オブジェクトO4a(タンクオブジェクトTO4a)と、オブジェクトO4bのタンクオブジェクトTO4bと、は第1模様を有する画像である。そして、カートリッジオブジェクトは、第1模様とは異なる第2模様(例えば、横縞模様)を有する画像である。例えば、
図9(C)の例では、オブジェクトO4bのカートリッジオブジェクトCO4bと、オブジェクトO4c、O4d(カートリッジオブジェクトCO4c、CO4d)とは、第2模様を有する画像である。
【0118】
第4実施例では、
図9(C)に示すように、二室供給方式のプリンタ100Aに対応するオブジェクトO4aの形状は、一室供給方式のプリンタ100Cに対応するオブジェクトO4cと、同じになる。この結果、第4実施例では、オブジェクトO4aの形状だけでは、ユーザはオブジェクトO4cが二室供給方式のプリンタに対応するのか否かが解らない。
【0119】
第4実施例によれば、表示画像RI4aにおけるタンクオブジェクトCO4a(
図9(C)ではオブジェクトO4aの全体)の模様が表示画像RI4cにおけるオブジェクトO4cの模様とは異なるので、ユーザは、第1実施例と同様に、表示画像RI4aのオブジェクトO4aが二室供給方式のプリンタに対応することを容易に認識できる。以上の説明から解るように、第4実施例では、第1模様を有するタンクオブジェクトCO4aは、特定画像の例である。
【0120】
E.第5実施例
図10は、第5~第7実施例の管理画面の表示領域CL35~CL37の一例を示す図である。第5実施例では、第1実施例の管理画面DWの表示領域CL3(
図7)に代えて、
図10(A)の表示領域CL35が表示される。
【0121】
表示領域CL35は、プリンタ100A~100Dに対応する表示画像RI5a~RI5dを含んでいる。第5実施例では、表示画像RI5a~RI5dのオブジェクトO5a~O5dは、第2実施例のオブジェクトO2a~O2dと同一である。
【0122】
図10(A)の例では、
図7の例と同様に、表示画像RI5aは、第2の収容状態S2に対応するインクIkの残率を示しており、表示画像RI5bは、第1の収容状態S1に対応するインクIkの残率を示している。また、表示画像RI5cは、比較的小さなインクIkの残率を示しており、表示画像RI5dは、比較的大きなインクIkの残率を示している。
【0123】
第5実施例では、二室供給方式のプリンタ100A、100Bに対応する表示画像RI5a、RI5bは、二室供給方式を示す識別マーク(例えば、花のマーク)を示す識別画像MKを含んでいる。
図10(A)の例では、識別画像MKは、オブジェクトO5a、O5bが第1の収容状態S1に対応するインクIkの残率を示す場合にカートリッジオブジェクト(例えば、
図10(A)のCO5b)が表示される位置に表示される。識別画像MKは、オブジェクトO5a、O5bが第2の収容状態S2に対応するインクIkの残率を示す場合、すなわち、オブジェクトO5a、O5bがカートリッジオブジェクトを含まない場合であっても表示される。識別画像MKは、一室供給方式のプリンタ100C、100Dに対応する表示画像RI5c、RI5dには、表示されない。
【0124】
第5実施例では、オブジェクトO5a~O5dの構成は、第2実施例のオブジェクトO2a~O2dと同一であるため、
図10(A)に示すように、二室供給方式のプリンタ100Aに対応するオブジェクトO5aの形状は、一室供給方式のプリンタ100Cに対応するオブジェクトO5cと、同じになる。この結果、第5実施例では、オブジェクトO5aだけでは、ユーザはオブジェクトO5cが二室供給方式のプリンタに対応するのか否かが解らない。
【0125】
第5実施例によれば、表示画像RI5aは、オブジェクトO5aとともに表示され、表示画像RI5cには含まれない識別画像MKを含むので、ユーザは、第1実施例と同様に、表示画像RI5aのオブジェクトO5aが二室供給方式のプリンタに対応することを容易に認識できる。以上の説明から解るように、第5実施例では、識別画像MKは、特定画像の例である。なお、変形例では、一室供給方式のプリンタ100C、100Dに対応する表示画像RI5c、RI5dは、識別画像MKとは異なる識別マーク(例えば、鳥のマーク)を示す画像を含んでも良い。
【0126】
F.第6実施例
第6実施例では、第1実施例の管理画面DWの表示領域CL3(
図7)に代えて、
図10(B)の表示領域CL36が表示される。
【0127】
表示領域CL36は、プリンタ100A~100Dに対応する表示画像RI6a~RI6dを含んでいる。
図10(B)の例では、
図7の例と同様に、表示画像RI6aは、第2の収容状態S2に対応するインクIkの残率を示しており、表示画像RI6bは、第1の収容状態S1に対応するインクIkの残率を示している。また、表示画像RI6cは、比較的小さなインクIkの残率を示しており、表示画像RI6dは、比較的大きなインクIkの残率を示している。
【0128】
二室供給方式のプリンタ100A、100Bに対応する表示画像RI6a、RI6bにおいて、オブジェクトO6a、O6bは、第1の収容状態S1に対応するインクIkの残量を示す場合には、タンクオブジェクトとカートリッジオブジェクトから成り、第2の収容状態S2に対応するインクIkの残量を示す場合には、タンクオブジェクトのみから成る。
図10(B)の例では、オブジェクトO6bは、タンクオブジェクトTO6bとカートリッジオブジェクトCO6bから成り、オブジェクトO6aは、タンクオブジェクトTO6aのみから成る。一室供給方式のプリンタ100C、100Dに対応する表示画像RI6c、RI6dにおいて、オブジェクトO6c、O6dは、常に、カートリッジオブジェクトCO6c、CO6dのみから成る。
【0129】
第6実施例では、各オブジェクトのサイズ(長手方向の長さ、および、短手方向の長さ)は固定である。例えば、
図10(B)のオブジェクトO6a(タンクオブジェクトTO6a)、タンクオブジェクトTO6bのサイズは、中間タンク残率SRに関わらずに固定されている。カートリッジオブジェクトCO6b、オブジェクトO6c、O6d(カートリッジオブジェクトCO6c、CO6d)のサイズは、カートリッジ残率CRに関わらずに固定されている。
【0130】
第6実施例では、各オブジェクトは、その色によってインクIkの残率を示す。例えば、二室供給方式のプリンタ(例えば100A)に対応するタンクオブジェクト(例えばT06a)の色は、第2の収容状態S2に対応するインクIkの残率を示す場合に、インクIkの残率(中間タンク残率SR)に応じて変動する(
図10(A))。例えば、本実施例では、タンクオブジェクトT06aの色は、無彩色である。そして、中間タンク残率SRが0%である場合に白になり、中間タンク残率SRが100%である場合に黒になるように、タンクオブジェクトT06aの濃度が中間タンク残率SRに応じて変動する。これによって、タンクオブジェクトT06aは、その濃度によって中間タンク残率SRを示す。なお、第2の収容状態S2では、カートリッジ残率CRは0%であるので、
図10(A)の例では、カートリッジオブジェクトは表示されていない(カートリッジオブジェクトの色は白であり、背景と同じ色になっているとも言うことができる)。
【0131】
二室供給方式のプリンタ(例えば100B)に対応するカートリッジオブジェクト(例えばCO6b)の色は、第1の収容状態S1に対応するインクIkの残率を示す場合に、インクIkの残率(カートリッジ残率CR)に応じて変動する(
図10(B))。例えば、本実施例では、カートリッジオブジェクトCO6bの色は、無彩色である。そして、カートリッジ残率CRが0%である場合に白になり、カートリッジ残率CRが100%である場合に黒になるように、カートリッジオブジェクトCO6bの濃度がカートリッジ残率CRRに応じて変動する。これによって、カートリッジオブジェクトCO6bは、その濃度によってカートリッジ残率CRを示す。なお、第1の収容状態S1では、中間タンク残率SRは100%であるので、
図10(B)の例では、タンクオブジェクトTO6bの色は黒である。
【0132】
一室供給方式のプリンタ(例えば100C)に対応するカートリッジオブジェクト(例えばCO6c)の色は、インクIkの残率(カートリッジ残率CR)に応じて変動する(
図10(B))。例えば、本実施例では、カートリッジオブジェクトCO6cの色は、無彩色である。そして、カートリッジ残率CRが0%である場合に白になり、カートリッジ残率CRが100%である場合に黒になるように、カートリッジオブジェクトCO6cの濃度がカートリッジ残率CRに応じて変動する。これによって、カートリッジオブジェクトCO6cは、その濃度によってカートリッジ残率CRを示す。
【0133】
なお、変形例では、カートリッジ残率CRや中間タンク残率SRに応じて、各オブジェクトの濃度に変えて、各オブジェクトの彩度や色相が変動するように構成されても良い。
【0134】
第6実施例によれば、表示画像RI6aにおいて、第2の収容状態S2に対応するインクIkの残率を示す場合であっても、タンクオブジェクトTO6aのサイズは維持される。固定されたサイズのタンクオブジェクトTO6a、TO6b(
図10(B))の右端は、第1の収容状態S1と第2の収容状態S2との境界を示す境界部BD6を構成する。このために、第6実施例では、第2の収容状態S2を示す場合であっても、境界部BD6の表示が維持されている、と言うことができる。これに対して、一室供給方式のプリンタ100Cに対応する表示画像RI6cでは、比較的小さなカートリッジ残率CRを示す場合であってもオブジェクトO6c(カートリッジオブジェクトCO6c)のサイズは、タンクオブジェクトTO6aのサイズより大きなサイズに維持される。したがって、表示画像RI6cには、表示画像RI6aの境界部BD6に類似する構成は表れない。したがって、ユーザは、第1実施例と同様に、表示画像RI6aのオブジェクトO6aが二室供給方式のプリンタに対応することを容易に認識できる。以上の説明から解るように、第6実施例では、境界部BD6は、特定画像の例である。
【0135】
なお、変形例では、
図10(B)に破線で示すように、表示画像RI6aにおいて、カートリッジ残率CRが0%であってもカートリッジオブジェクトを消去せずに、例えば、カートリッジオブジェクトCO6aの枠だけ表示しても良い。この場合には、第2の収容状態S2に対応するインクIkの残率を示す場合であっても、境界部BD6がより明確に表示される。
【0136】
F.第7実施例
第7実施例では、第1実施例の管理画面DWの表示領域CL3(
図7)に代えて、
図10(C)の表示領域CL37が表示される。
【0137】
表示領域CL37は、プリンタ100A~100Dに対応する表示画像RI7a~RI7dを含んでいる。
図10(C)の例では、
図7の例と同様に、表示画像RI7aは、第2の収容状態S2に対応するインクIkの残率を示しており、表示画像RI7bは、第1の収容状態S1に対応するインクIkの残率を示している。また、表示画像RI7cは、比較的小さなインクIkの残率を示しており、表示画像RI7dは、比較的大きなインクIkの残率を示している。
【0138】
プリンタ100A~100Dに対応する表示画像RI7a~RI7dにおいて、オブジェクトO7a~O7dは、それぞれ、インクIkの残量に拘わらずに固定されたサイズを有する。
【0139】
オブジェクトO7a~O7dは、それぞれ、インクIkの残率(カートリッジ残率CRや中間タンク残率SR)に応じてサイズ(具体的には長手方向の長さ)が変動する変動領域VAと、残領域RAと、に分割される。これによって、オブジェクトO7a~O7dは、変動領域VAの長手方向の長さによって、インクIkの残率を示す。
【0140】
二室供給方式のプリンタ100Aに対応するオブジェクトO7aの残領域RAのうち、カートリッジ領域RAcの色と、タンク領域RAtの色とは、互いに異なる。カートリッジ領域RAcは、第1の収容状態S1に対応するインクIkの残率(カートリッジ残率CRの0~100%)に対応する領域である。タンク領域RAtは、第2の収容状態S2に対応するインクIkの残率(中間タンク残率SRの0~100%)に対応する領域である。
【0141】
このために、
図10(C)に示すように、オブジェクトO7aが第2の収容状態S2に対応するインクIkの残率を示す場合には、カートリッジ領域RAcとタンク領域RAtとの境界部BD7が明示される。
【0142】
なお、
図10(C)において、二室供給方式のプリンタ100Bに対応する表示画像RI7bのオブジェクトO7bは、第1の収容状態S1に対応するインクIkの残率を示している。このために、
図10(C)の例では、オブジェクトO7bの残領域RAにはタンク領域RAtが含まれないので、オブジェクトO7bの残領域RAには、境界部BD7は現れていない。
【0143】
一室供給方式のプリンタ100C、100Dに対応する表示画像RI7c、RI7dのオブジェクトO7c、O7dは、全体でカートリッジ残率CRを示すので、オブジェクトO7c、O7dの残領域RAの色は、常に、上述したカートリッジ領域RAcと同じ色である。このために、オブジェクトO7c、O7dの残領域RAには、境界部BD7が現れることはない。
【0144】
第7実施例によれば、表示画像RI7aのオブジェクトO7aの残領域RAには、境界部BD7が現れているので、ユーザは、第1実施例と同様に、表示画像RI7aのオブジェクトO7aが二室供給方式のプリンタに対応することを容易に認識できる。以上の説明から解るように、第7実施例では、境界部BD7は、特定画像の例である。
【0145】
G.変形例
(1)上記各実施例では、処理対象のプリンタ、例えば、プリンタ100Aは、1色のインク(例えば、ブラック(K))を用いるモノクロの印刷実行部160を備える。これに代えて、プリンタ100Aは、複数色のインクIkを用いる印刷機構、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、ブラック(K)の4色のインクを用いてカラー画像を印刷する印刷機構を備えても良い。この場合には、プリンタ100Aには、4色のインクに対応する4個のインクカートリッジ200Aを装着可能である。プリンタ100Aは、インク供給部170Aを、4色のインクのそれぞれについて備える。この場合に、例えば、4色のインクカートリッジ200Aのうちの全部または一部のインクIkの初期量は互いに異なっていても良い。例えば、有彩色のCMYのインクカートリッジ200Aと、無彩色のKのインクカートリッジ200Aと、では、インクIkの初期量が異なっていても良い。また、4色のインクカートリッジ200Aのうちの全部または一部に対応する中間タンク175Aの境界インク量は、互いに異なっていても良い。例えば、有彩色のCMYのインクカートリッジ200Aに対応する中間タンク175Aと、無彩色のKのインクカートリッジ200Aに対応する中間タンク175Aと、では、境界インク量が互いに異なっていても良い。
【0146】
本変形例では、管理画面の表示領域において、1個のプリンタの表示画像には、それぞれ、4色のインクに対応する4個のオブジェクトが含まれる。表示画像の各オブジェクトの構成には、例えば、上述した第1~第7実施例のオブジェクトの構成が採用される。
【0147】
(2)上記第1~第7実施例の表示領域CL31~CL37の構成は、適宜に組み合わせられる。
【0148】
例えば、第1~第3実施例の表示領域CL31~CL33の構成が組み合わせられても良い。この場合には、例えば、
図7の表示領域CL31において、表示画像RIa、RIbの背景画像の色と、表示画像RIc、RIdの背景画像の色と、が異なる色とされる。そして、
図7の表示領域CL31において、オブジェクトOa、Obのタンクオブジェクトの変動領域の色が第1色とされ、オブジェクトOa、ObのカートリッジオブジェクトおよびオブジェクトOc、Odの変動領域の色が第1色とは異なる第2色とされる。
【0149】
例えば、第5実施例の表示領域CL35に表示される識別画像MKは、他の実施例の表示領域において、二室供給方式のプリンタ100A、100Bに対応する表示画像内に表示されて良い。
【0150】
(3)上記第1実施例では、管理画面DWの表示領域CL3において、インクIkの残量に関する指標値を表示する画像として、インクIkの残率を示す表示画像RIa~RIdが表示される。これに代えて、表示領域は、インクIk残量に関する他の指標値を表示しても良い。例えば、他の指標値として、残印刷可能枚数RNが表示されても良いし、インクIkの残量そのものが表示されても良い。この変形例であっても、プリンタ100A~100DのインクIkの残量を容易に把握できる管理画面DWが提供される。
【0151】
(4)上記実施例および変形例では、表示画像の各オブジェクトは、直線状に延びる帯状のオブジェクトであるが、曲線状に延びる帯状のオブジェクトであっても良い。例えば、円弧状に伸びる帯状のオブジェクトであっても良い。この場合には、該オブジェクトの長手方向、すなわち、周方向の位置がインクIkの残量に関する指標値が取り得る値に対応する。
【0152】
(5)上記実施例では、処理対象のプリンタ、例えば、プリンタ100Aは、インクジェット式の印刷実行部160を備える。これに代えて、プリンタ100Aは、トナーを印刷材として用いて画像を印刷する電子写真式(例えば、レーザ式)の印刷機構を備えても良い。この場合には、プリンタは、トナーカートリッジを装着可能な供給部と、供給部に装着されるトナーカートリッジから供給されるトナーを収容する中間タンク(例えば、トナーが一時的に貯留されるサブタンク)と、中間タンクに収容されるトナーを用いて印刷を実行する印刷実行部と、を備えても良い。このような二室供給方式のトナー供給方式を備えるプリンタが採用される場合にも、本実施例の管理画面DWを適用することができる。
【0153】
(6)上記実施例では、管理装置300は、プリンタ100A~100Dから総印刷可能枚数TNと残印刷可能枚数RNとタンク印刷可能枚数SNとを取得して、カートリッジ残率CRおよび中間タンク残率SRを算出している(
図5のS135~S160)。これに代えて、各プリンタが、カートリッジ残率CRおよび中間タンク残率SRを算出しても良い。この場合には、カートリッジ残率CRおよび中間タンク残率SRは、各プリンタの情報データベースIBに格納される。そして、管理装置300は、
図5のS110にて、各プリンタから、カートリッジ残率CRおよび中間タンク残率SRを取得しても良い。
【0154】
また、管理装置300には、各プリンタのタンク印刷可能枚数SNが、プリンタのモデルごとに予め記憶していても良い。この場合には、管理装置300は、各プリンタから取得されるモデル名を参照して、予め記憶されたタンク印刷可能枚数SNを取得しても良い。同様に、管理装置300は、各プリンタのインクカートリッジの総印刷可能枚数TNを、インクカートリッジの品番ごとに予め記憶していても良い。この場合には、管理装置300は、各プリンタから取得されるインクカートリッジの品番を参照して、予め記憶された総印刷可能枚数TNを取得しても良い。
【0155】
(7)
図7の管理画面DWのオブジェクトOa~Odは、左右方向に延びる帯状のオブジェクトである。これに代えて、例えば、これらのオブジェクトは、他の形状のオブジェクトであっても良い。例えば、オブジェクトは、上下方向に延びる帯状のオブジェクトであっても良い。また、例えば、オブジェクトは、複数個の円形のオブジェクトであって所定方向(例えば、上下方向)に並ぶ複数個の円形のオブジェクトであっても良い。この場合には、例えば、円形のオブジェクトの個数で、カートリッジ残率CRや中間タンク残率SRが示されても良い。
【0156】
(8)上記実施例では、管理装置300による表示画面データの出力は、表示画面データを用いて表示部340に、管理画面DW(
図7)を表示する形態で行われる。これに代えて、例えば、管理装置300による表示画面データの出力は、例えば、ユーザの端末装置(例えば、スマートフォンやパーソナルコンピュータ)に対して表示画面データを送信する形態で行われても良い。この場合には、例えば、端末装置の表示部に管理画面DW(
図7)が表示される。
【0157】
(9)上記実施例では、
図5の画面データ生成処理は、管理装置300によって実行されている。これに代えて、管理対象の各プリンタが、
図5のS125~S165の処理を実行して、表示画像データを生成し、該表示画像データを管理装置300に送信しても良い。そして、管理装置300は、各プリンタから取得した表示画像データを用いて、管理画面DWを示す表示画面データを生成しても良い。
【0158】
(10)管理装置300は、ローカルエリアネットワークNTに接続されているが、管理装置300は、インターネットITに接続されていても良い。この場合には、例えば、プリンタ100A~100Dが、定期的に、かつ、自発的に、管理装置300に、プリンタ情報を送信する。管理装置300は、これらのプリンタ情報を用いて、
図5の画面データ生成処理を実行する。そして、管理装置300は、上述したように、ユーザの端末装置からの要求に応じて、管理画面DWを示す画面データを、端末装置に送信する。この場合に、例えば、管理装置300は、ネットワークを介して互いに通信可能な複数個の計算機を含む、いわゆるクラウドサーバであっても良い。
【0159】
(11)上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部あるいは全部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
【0160】
(12)本発明の機能の一部または全部がコンピュータプログラムで実現される場合には、そのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体(例えば、一時的ではない記録媒体)に格納された形で提供することができる。プログラムは、提供時と同一または異なる記録媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体)に格納された状態で、使用され得る。「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、メモリーカードやCD-ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種ROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスクドライブ等のコンピュータに接続されている外部記憶装置も含み得る。
【0161】
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
【符号の説明】
【0162】
100A~100D…プリンタ、110…CPU、120…揮発性記憶装置、130…不揮発性記憶装置、140…表示部、150…操作部、160…印刷実行部、170A、170C…インク供給部、171A、171C…印刷機構、172A、172C…装着部、174A、174C…インク供給口、175A…中間タンク、177A、177C…インク流路部、178A、178C…連通口、180…通信IF、200A~200C…インクカートリッジ、210A…主収容室、210C…収容室、220A、220C…連通口、230A、230C…インク出口、250A、250C…ICチップ、300…管理装置、310…CPU、320…揮発性記憶装置、330…不揮発性記憶装置、340…表示部、350…操作部、380…通信IF、1000…システム、S1…第1の収容状態、S2…第2の収容状態、IB…情報データベース、PD…管理データベース、DW…管理画面、CM…接点、NT…ローカルエリアネットワーク、IT…インターネット、PG1、PG2…コンピュータプログラム