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特許7401879プログラム、アロマ拡散装置及びネットワークシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-12
(45)【発行日】2023-12-20
(54)【発明の名称】プログラム、アロマ拡散装置及びネットワークシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/20 20230101AFI20231213BHJP
   G06Q 30/06 20230101ALI20231213BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20231213BHJP
【FI】
G06Q10/20
G06Q30/06
G06Q50/10
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022171839
(22)【出願日】2022-10-26
【審査請求日】2022-10-27
(73)【特許権者】
【識別番号】522208494
【氏名又は名称】株式会社iHOLON
(74)【代理人】
【識別番号】100177231
【弁理士】
【氏名又は名称】鴨志田 伸一
(72)【発明者】
【氏名】孫 立明
(72)【発明者】
【氏名】村松 綾子
【審査官】成瀬 博之
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/136866(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/124281(WO,A1)
【文献】特開2020-050375(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1個以上のアロマカートリッジが着脱可能な少なくとも1台以上のアロマ拡散装置と通信ネットワークを介して接続されているサーバーに記憶され、前記少なくとも1台以上のアロマ拡散装置を管理するためのプログラムであって、
前記サーバーに、
前記少なくとも1台以上のアロマ拡散装置の各ユーザーから提供されるユーザー情報であってデジタル情報を受信可能なユーザーアドレスを含むユーザー情報を、前記サーバーの記憶部に記憶するユーザー情報記憶機能と、
前記記憶部にユーザー情報が記憶されているユーザーのアロマ拡散装置で使用される前記少なくとも1個以上のアロマカートリッジの累計使用時間を、前記記憶部に記憶するカートリッジ使用時間記憶機能と、
前記累計使用時間が定められた時間に到達した場合、前記記憶部に記憶されたそのアロマ拡散装置のユーザーのユーザーアドレスに、前記少なくとも1個以上のアロマカートリッジの交換時期情報を送信する送信機能と、
を実行させ、
前記ユーザー情報は、各ユーザーが宅配便を受け取る受取先住所を含み、
前記交換時期情報は、交換対象となるアロマカートリッジを購入するかの選択情報を含み、
前記サーバーは、前記通信ネットワークを介して前記少なくとも1個以上のアロマカートリッジの販売管理システムに接続されており、
更に、前記交換時期情報が報知されたユーザーによって前記選択情報から前記交換対象となるアロマカートリッジの購入が選択された場合、前記販売管理システムに対し、当該ユーザーの受取先住所へアロマカートリッジの宅配の指示をする宅配指示機能、
を実行させ、
前記記憶部には、新たに販売される、新種のアロマカートリッジの特徴情報が記憶可能とされており、
前記交換時期情報は、更に、前記特徴情報及び前記新種のアロマカートリッジを購入するかの選択情報を含み、
前記宅配指示機能では、前記交換時期情報が送信されたユーザーによって前記選択情報から前記新種のアロマカートリッジを購入することが選択された場合、前記販売管理システムに対し、当該ユーザーの受取先住所へ前記新種のアロマカートリッジの宅配の指示をし、
更に、あるユーザーのアロマ拡散装置で使用される前記少なくとも1個以上のアロマカートリッジの交換時間がすべてのユーザーの場合の平均交換時間よりも少なくかつ前記あるユーザーが使用するアロマカートリッジが最多販売数量のアロマカートリッジではない場合、前記記憶部に記憶された前記あるユーザーのユーザーアドレスに、前記最多販売数量のアロマカートリッジ及び前記新種のアロマカートリッジのいずれか一方又は両方の購入提案情報を送信する提案機能、
を実行させ、
前記少なくとも1個以上のアロマカートリッジは、香りが異なる複数種のアロマカートリッジのうちのいずれか1つとされており、
前記複数種のアロマカートリッジは、それぞれ、種類情報が記憶されたICチップであって、前記通信ネットワークに接続されているアロマ拡散装置を介して前記サーバーに認識されるICチップを有している、
プログラム。
【請求項2】
前記少なくとも1台以上のアロマ拡散装置のそれぞれは、人感センサーを有しており、
前記交換時間及び前記平均交換時間のそれぞれは、前記人感センサーの検出結果に基づいて前記サーバーにより算出された単位人数当たりの時間とされている、
請求項に記載のプログラム。
【請求項3】
前記ユーザー情報記憶機能では、ユーザー情報を前記記憶部に記憶させる際に、前記送信機能の実行時に前記少なくとも1個以上のアロマカートリッジの交換時期情報を受信するか否かの選択をユーザーに要求し、
前記送信機能は、前記少なくとも1個以上のアロマカートリッジの交換時期情報を受信することを選択したユーザーのユーザーアドレスにのみ前記少なくとも1個以上のアロマカートリッジの交換時期情報を送信する、
請求項に記載のプログラム。
【請求項4】
前記ユーザー情報記憶機能では、ユーザー情報を前記記憶部に記憶させる際に、前記送信機能の実行時に前記少なくとも1個以上のアロマカートリッジの交換時期情報を受信せずに現在そのユーザーが使用しているアロマカートリッジと同じアロマカートリッジの継続購入をするか否かの選択をユーザーに要求し、
前記送信機能では、前記継続購入を選択したユーザーのユーザーアドレスに前記少なくとも1個以上のアロマカートリッジの交換時期情報を送信せずに、
前記宅配指示機能では、そのユーザーの受取先住所へ現在そのユーザーが使用しているアロマカートリッジと同じアロマカートリッジの宅配を指示する、
請求項に記載のプログラム。
【請求項5】
請求項1~のいずれか一項に記載のプログラムが記憶されているサーバーと通信ネットワークを介して接続されており、
少なくとも1個以上のアロマカートリッジが着脱可能とされ、
前記プログラムに基づいて動作する前記サーバーに管理される、
アロマ拡散装置。
【請求項6】
前記少なくとも1台以上のアロマ拡散装置は、それぞれ人感センサーを有しており、(1)当該人感センサーがその周囲に人間がいると判断した場合であってアロマ拡散動作が行われていないときはアロマ拡散動作を開始する開始動作、及び、(2)当該人感センサーがその周囲に人間がいないと判断した場合であってアロマ拡散動作が行われているときはアロマ拡散動作を停止する停止動作の一方又は両方を実行するように構成されている、
請求項に記載のアロマ拡散装置。
【請求項7】
請求項1~のいずれか一項に記載のプログラムと、
前記プログラムが記憶されているサーバーと、
前記サーバーと通信ネットワークを介して接続され、少なくとも1個以上のアロマカートリッジが着脱可能な少なくとも1台以上のアロマ拡散装置と、
を備えるネットワークシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、アロマ拡散装置及びネットワークシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、リラクゼーションルームに設置された情報処理装置のホームサーバと、ホームサーバとインターネットで接続されリラクゼーションルームの利用者をリラックスさせるリラクゼーションデータを記憶する情報処理装置のコントロールサーバとを備えたリラクゼーションシステムが開示されている。
【0003】
ここで、コントロールサーバは、利用者の個人情報を記憶する個人情報データベース(DB)と、リラクゼーションデータとして映像情報を記憶する映像DBと、音情報を記憶する音楽DBと、香りの調合情報を記憶する香りDBと、テレビからの録画情報を記憶する録画DBとを備え、利用者の申告した気分に相応したリラクゼーションデータや利用者の指定した録画情報を選択して前記ホームサーバに送信する。また、ホームサーバは、コントロールサーバから受信したリラクゼーションデータをリラクゼーションルーム内の各機器に中継する。ここで、各機器は、受信した映像や録画情報を表示するモニターと、音情報を流すスピーカーと、リラクゼーションルームを照明する照明装置と、複数の香料を格納し香りを漂わせる香りBOXと、操作パネルとされている。
【0004】
また、特許文献2には、所定の空間に設置された第1の電子機器及び第2の電子機器とネットワークを介して情報を送受信する情報送受信部と、情報送受信部が受信した第1の電子機器が備える検出部が検出した所定の空間の情報から、少なくとも人以外の動物の存在の有無を判断し、存在すると判断した動物の起床又は睡眠の状態を推定する生物状態推定部と、判断の結果又は推定の結果に応じて、第2の電子機器の制御内容を決定する制御内容決定部とを備える電子機器システムが開示されている。
【0005】
ここで、制御内容決定部は、動物の状態が起床している状態と生物状態推定部が推定している間、又は動物の状態が就寝している状態から起床している状態に変化すると生物状態推定部が推定するとき、少なくとも動物の起床の状態と制御内容とを対応付けた情報を参照することにより、起床している状態に対応する制御内容を決定する。また、情報送受信部は、ネットワークを介して決定された制御内容が示す動作を行わせるための情報を第2の電子機器へ送信する。さらに、第2の電子機器は空気清浄機であって、制御内容は、更に、動物の特性と対応付けられており、(1)動物の特性が空気の汚れに敏感な動物である場合であって生物状態推定部が動物は存在すると判断したとき、制御内容決定部は空気清浄機に空気清浄を高い頻度で行わせる動作を示す制御内容を選択し、(2)動物の特性が環境の変化を好まない動物である場合であって生物状態推定部が動物は存在しないと判断したとき、制御内容決定部は空気清浄機に空気清浄を行わせる動作を示す制御内容を選択し、(3)動物の特性がストレスを感じ易い動物である場合であって生物状態推定部が動物は存在すると判断したとき、制御内容決定部は空気清浄機にストレスを緩和するアロマの香りを発生させる動作を示す制御内容を選択し、(4)動物の特性が乾燥又は湿度に敏感な動物である場合であって生物状態推定部が動物は存在すると判断したとき、制御内容決定部は空気清浄機に動物と対応付けた温度若しくは湿度又は予め設定した温度若しくは湿度となるよう加湿又は除湿を行わせる動作を示す制御内容を選択する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2005-143629号公報
【文献】特開2016-042870号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1及び2に開示されている技術は、いずれも、ネットワークを介してサーバー(コントロールサーバ又は情報送受信部)がアロマ拡散装置(香りBOX又はアロマの香りを発生させる空気清浄機)の動作を制御するものではあるが、アロマカートリッジの使用時間等を記憶する等によりユーザーにアロマカートリッジの交換時期を知らせるものではない。
【0008】
本発明は、ユーザーが管理しなくてもアロマカートリッジの交換時期をユーザーに知らせることができるプログラムの提供を目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1態様のプログラムは、
少なくとも1個以上のアロマカートリッジが着脱可能な少なくとも1台以上のアロマ拡散装置と通信ネットワークを介して接続されているサーバーに記憶され、前記少なくとも1台以上のアロマ拡散装置を管理するためのプログラムであって、
前記サーバーに、
前記少なくとも1台以上のアロマ拡散装置の各ユーザーから提供されるユーザー情報であってデジタル情報を受信可能なユーザーアドレスを含むユーザー情報を、前記サーバーの記憶部に記憶するユーザー情報記憶機能と、
前記記憶部にユーザー情報が記憶されているユーザーのアロマ拡散装置で使用される前記少なくとも1個以上のアロマカートリッジの累計使用時間を、前記記憶部に記憶するカートリッジ使用時間記憶機能と、
前記累計使用時間が定められた時間に到達した場合、前記記憶部に記憶されたそのアロマ拡散装置のユーザーのユーザーアドレスに、前記少なくとも1個以上のアロマカートリッジの交換時期情報を送信する送信機能と、
を実行させる。
【0010】
第2態様のプログラムは、
第1態様のプログラムにおいて、
前記ユーザー情報は、各ユーザーが宅配便を受け取る受取先住所を含み、
前記交換時期情報は、交換対象となるアロマカートリッジを購入するかの選択情報を含み、
前記サーバーは、前記通信ネットワークを介して前記少なくとも1個以上のアロマカートリッジの販売管理システムに接続されており、
前記サーバーに、
前記交換時期情報が報知されたユーザーによって前記選択情報から前記交換対象となるアロマカートリッジの購入が選択された場合、前記販売管理システムに対し、当該ユーザーの受取先住所へアロマカートリッジの宅配の指示をする宅配指示機能、
を実行させる。
【0011】
第3態様のプログラムは、
第2態様のプログラムにおいて、
前記記憶部には、新たに販売される、新種のアロマカートリッジの特徴情報が記憶可能とされており、
前記交換時期情報は、更に、前記特徴情報及び前記新種のアロマカートリッジを購入するかの選択情報を含み、
前記宅配指示機能では、前記交換時期情報が送信されたユーザーによって前記選択情報から前記新種のアロマカートリッジを購入することが選択された場合、前記販売管理システムに対し、当該ユーザーの受取先住所へ前記新種のアロマカートリッジの宅配の指示をする。
【0012】
第4態様のプログラムは、
第3態様のプログラムにおいて、
前記少なくとも1個以上のアロマカートリッジは、香りが異なる複数種のアロマカートリッジのうちのいずれか1つとされており、
前記複数種のアロマカートリッジは、それぞれ、種類情報が記憶されたICチップであって、前記通信ネットワークに接続されているアロマ拡散装置を介して前記サーバーに認識されるICチップを有しており、
前記サーバーに、
あるユーザーのアロマ拡散装置で使用される前記少なくとも1個以上のアロマカートリッジの交換時間がすべてのユーザーの場合の平均交換時間よりも少なくかつあるユーザーが使用するアロマカートリッジが最多販売数量のアロマカートリッジではない場合、前記記憶部に記憶されたあるユーザーのユーザーアドレスに、前記最多販売数量のアロマカートリッジ及び前記新種のアロマカートリッジのいずれか一方又は両方の購入提案情報を送信する提案機能、
を実行させる。
【0013】
第5態様のプログラムは、
第4態様のプログラムにおいて、
前記少なくとも1台以上のアロマ拡散装置のそれぞれは、人感センサーを有しており、
前記交換時間及び前記平均交換時間のそれぞれは、前記人感センサーの検出結果に基づいて前記サーバーにより算出された単位人数当たりの時間とされている。
【0014】
第6態様のプログラムは、
第1態様~第5態様のいずれか一態様のプログラムにおいて、
前記ユーザー登録機能では、ユーザー情報を前記記憶部に記憶させる際に、前記送信機能の実行時に前記少なくとも1個以上のアロマカートリッジの交換時期情報を受信するか否かの選択をユーザーに要求し、
前記送信機能は、前記少なくとも1個以上のアロマカートリッジの交換時期情報を受信することを選択したユーザーのユーザーアドレスにのみ前記少なくとも1個以上のアロマカートリッジの交換時期情報を送信する。
【0015】
第7態様のプログラムは、
第6態様のプログラムにおいて、
前記ユーザー登録機能では、ユーザー情報を前記記憶部に記憶させる際に、前記送信機能の実行時に前記少なくとも1個以上のアロマカートリッジの交換時期情報を受信せずに現在そのユーザーが使用しているアロマカートリッジと同じアロマカートリッジの継続購入をするか否かの選択をユーザーに要求し、
前記通信機能では、前記継続購入を選択したユーザーのユーザーアドレスに前記少なくとも1個以上のアロマカートリッジの交換時期情報を送信せずに、
前記宅配指示機能では、そのユーザーの受取先住所へ現在そのユーザーが使用しているアロマカートリッジと同じアロマカートリッジの宅配を指示する。
【0016】
第1態様のアロマ拡散装置は、
第1態様~第7態様のいずれか一態様のプログラムが記憶されているサーバーと通信ネットワークを介して接続されており、
少なくとも1個以上のアロマカートリッジが着脱可能とされ、
前記プログラムに基づいて動作する前記サーバーに管理される。
【0017】
第2態様のアロマ拡散装置は、
第1態様のアロマ拡散装置において、
前記少なくとも1台以上のアロマ拡散装置は、それぞれ人感センサーを有しており、(1)当該人感センサーがその周囲に人間がいると判断した場合であってアロマ拡散動作が行われていないときはアロマ拡散動作を開始する開始動作、及び、(2)当該人感センサーがその周囲に人間がいないと判断した場合であってアロマ拡散動作が行われているときはアロマ拡散動作を停止する停止動作の一方又は両方を実行するように構成されている。
【0018】
一態様のネットワークシステムは、
第1態様~第7態様のいずれか一態様のプログラムと、
前記プログラムが記憶されているサーバーと、
前記サーバーと通信ネットワークを介して接続され、少なくとも1個以上のアロマカートリッジが着脱可能な少なくとも1台以上のアロマ拡散装置と、
を備えている。
【発明の効果】
【0019】
第1態様のプログラムを用いれば、ユーザーが管理しなくてもアロマカートリッジの交換時期をユーザーに知らせることができる。
【0020】
第2態様のプログラムを用いれば、ユーザーのアロマカートリッジの交換時期のタイミングでユーザーにアロマカートリッジが宅配される。
【0021】
第3態様のプログラムを用いれば、ユーザーのアロマカートリッジの交換時期のタイミングでユーザーは新種のアロマカートリッジの情報を入手しつつ簡単な操作で新種のアロマカートリッジを購入することができる。
【0022】
第4態様のプログラムを用いれば、アロマカートリッジの交換時間が短い(又は交換までの時間が長い)ユーザーが簡単な操作で別のアロマカートリッジを購入することができる。
【0023】
第5態様のプログラムを用いれば、アロマ拡散装置の使用規模に関わらず、単位人数当たりの最適なアロマカートリッジの使用時間を知ることができる。
【0024】
第6態様のプログラムを用いれば、アロマカートリッジの交換時期を知りたいユーザーにのみ当該交換時期を知らせることができる。
【0025】
第7態様のプログラムを用いれば、アロマカートリッジの交換時期になった場合、ユーザーが新たなアロマカートリッジの購入のための手続をしなくても自動的にアロマカートリッジが宅配される。
【0026】
第1態様のアロマ拡散装置を用いれば、そのユーザーは管理しなくてもアロマカートリッジの交換時期を知ることができる。
【0027】
第2態様のアロマ拡散装置を用いれば、その周囲に人間がいない場合にアロマ拡散動作を停止することができる。
【0028】
一態様のネットワークシステムを用いれば、ユーザーが管理しなくてもアロマカートリッジの交換時期をユーザーに知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本実施形態のネットワークシステムの概略図である。
図2】本実施形態のプログラムのフローチャートである。
図3】第3の変形例のプログラムのフローチャートである。
図4】第4の変形例のプログラムのフローチャートである。
図5】第5の変形例のプログラムのフローチャートである。
図6】第6の変形例のプログラムのフローチャートである。
図7】第7の変形例のプログラムのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0030】
≪概要≫
以下、本実施形態(本発明の実施をするための形態)について図面を参照しながら説明する。まず、本実施形態のネットワークシステムNS(図1を参照のこと)の、機能、構成、動作及び効果について説明する。次いで、本実施形態についての複数の変形例について説明する。
なお、参照するすべての図面では同様の機能を有する構成要素に同様の符号を付し、明細書では適宜説明を省略する点に留意されたい。
【0031】
≪本実施形態のネットワークシステムNSの機能、構成、動作及び効果≫
以下、本実施形態のネットワークシステムNSの機能及び構成、動作並びに効果について、図面を参照しながら説明する。
<機能、構成及び動作>
【0032】
本実施形態のネットワークシステムNSは、図1に示されるように、サーバー10と、外部サーバー20(販売管理システムの一例)と、複数のアロマ拡散装置30(図1では代表例として1台のみ図示)と、複数のユーザー端末40(図1では代表例として1台のみ図示)と、通信ネットワーク50(一例として、インターネット)と、アプリケーションAPとを備えている。
【0033】
〔サーバー〕
サーバー10は、外部サーバー20、複数のアロマ拡散装置30及び複数のユーザー端末40と通信ネットワーク50を介して双方向に通信可能に接続されている。そして、サーバー10は、自身が有する記憶部12に後述するプログラムPG(図2のフローチャートを参照のこと)に基づいて後述する機能を実行するように構成されている。
【0034】
〔外部サーバー〕
外部サーバー20は、一例として、各アロマ拡散装置30に着脱可能な、香りの異なる複数種のアロマカートリッジACの販売を管理するサーバーである。外部サーバー20には、通信ネットワーク50を介してサーバー10が接続されている。外部サーバー20の具体的な機能については後述するプログラムPGの説明の中で説明する。
【0035】
〔アロマ拡散装置〕
アロマ拡散装置30は、装置本体32と、アロマカートリッジACとを備えている。アロマカートリッジACは、装置本体32に着脱可能である。そして、装置本体32は、アロマカートリッジACが取り付けられて、アロマカートリッジACに含まれるアロマオイルを水蒸気とともに装置本体32の外部に拡散する機能(以下、主機能という。)を有する。
本実施形態のアロマ拡散装置30は、主機能以外に、以下の副機能を有する。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
本実施形態のアロマ拡散装置30の副機能
========================================
発色機能 複数色の光を発する発光機能
スピーカー機能 通信ネットワーク50を通じて受信した音データを再生する機能
接続機能 照明、モニター、スピーカー等の機器と接続されて出力する機能
データ受信機能 通信ネットワーク50を通じて受信したデータを出力する機能
表示機能 モニターを用いて周囲に視覚情報を提供する機能
撮影機能 カメラを用いて周囲を撮影する機能
マイク機能 マイクを用いて周囲の音を検出する機能
センシング機能 周囲に人間がいるかを検出する機能(人感機能)
この機能は、カメラ及び/又はマイクを用いて実現される。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【0036】
また、本実施形態のアロマ拡散装置30には、香りが異なる複数種のアロマカートリッジACが着脱可能に構成されている。そして、複数種のアロマカートリッジACは、それぞれ、種類情報が記憶されたICチップ(図示省略)であって、通信ネットワーク50に接続されているアロマ拡散装置30を介してサーバー10に認識されるICチップを有している。
【0037】
〔ユーザー端末〕
ユーザー端末40は、プログラムPGに基づいて実行されるアプリケーションソフトウェア(以下、アプリという。)を、各ユーザーUが利用するための情報機器である。当該情報機器とは、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータその他のコンピュータである。ユーザーUとは、アプリを利用するために本実施形態のネットワークシステムNSに登録した者である。ユーザー情報(ユーザーUの情報(氏名又は名称、住所、電話番号、メールアドレス等の固有の情報))は、アロマ拡散装置30を購入したユーザーUが、購入したアロマ拡散装置30に同封されている固有番号とともにユーザー登録情報をアプリを介して登録申請することで、記憶部12に記憶され管理されている。
【0038】
なお、本実施形態のアプリは、各ユーザー端末40にインストールされて利用可能としてもよく(例えば、スマートフォンアプリ等)、サーバー10に保存されてウェブブラウザを介した利用可能としてもよい(例えば、ウェブアプリ等)。
〔アプリケーション〕
【0039】
アプリケーションAPは、図1に示されるように、サーバー10の記憶部12に記憶されている。アプリケーションAPは、プログラムPGと、データファイルDFと、各種ライブラリLBとを含んで構成されている。データファイルDFは、様々なデータ、一例として、複数のアロマ拡散装置30及び複数のユーザー端末40から受信した情報を記憶する機能を有する。
【0040】
〈プログラムの機能〉
プログラムPGは、サーバー10を用いて、各アロマ拡散装置30、ユーザー情報等を管理しつつ、サーバー10に以下の5つの機能を実行させる機能を有する。
以下、5つの機能について説明する。
【0041】
(ユーザー情報記憶機能)
ユーザー情報記憶機能とは、各アロマ拡散装置30の各ユーザーUから提供されるユーザー情報であってデジタル情報を受信可能なユーザーアドレス(例えば、メールアドレス、各種SNSのID等)を含むユーザー情報を、サーバー10の記憶部12に記憶するものである。前述のとおり、この機能は、アロマ拡散装置30を購入したユーザーUが、購入したアロマ拡散装置30に同封されている固有番号とともにユーザー登録情報をアプリを介して登録申請することで、記憶部12に記憶される。
【0042】
(カートリッジ使用時間記憶機能)
カートリッジ使用時間記憶機能とは、(サーバー10の記憶部12にユーザー情報が記憶されているユーザーUの)アロマ拡散装置30で使用されるアロマカートリッジACの累計使用時間を記憶部12に記憶するものである。
【0043】
(交換時期情報送信機能)
交換時期情報送信機能とは、累計使用時間が寿命時間(定められた時間の一例)に到達した場合、記憶部12に記憶されたそのアロマ拡散装置30のユーザーUのユーザーアドレスに、使用されているアロマカートリッジACの交換時期情報を送信するものである。ここで、寿命時間とは、出荷当初から設定されている時間であって、例えば、もう5時間使用すると寿命(アロマオイルがなくなること)になる時間を意味する。ここでは、一例として、もう5時間としたが、これに限られない。
【0044】
(宅配指示機能)
宅配指示機能とは、交換時期情報送信機能に基づき交換対象となるアロマカートリッジACを購入するかの選択情報を含む交換時期情報が報知されたユーザーUによって選択情報から前記交換対象となるアロマカートリッジACの購入が選択された場合、サーバー10が外部サーバー20に対し、当該ユーザーUの受取先住所へアロマカートリッジACの宅配の指示をするものである。
【0045】
(提案機能)
提案機能とは、あるユーザーUのアロマ拡散装置30で使用されるアロマカートリッジACの交換時間(使用開始から交換までの時間)がすべてのユーザーUの場合の平均交換時間よりも少なくかつあるユーザーUが使用するアロマカートリッジACが最多販売数量のアロマカートリッジACではない場合、記憶部12に記憶されたあるユーザーUのユーザーアドレスに、新種のアロマカートリッジACの特徴情報、並びに、最多販売数量のアロマカートリッジAC及び新種のアロマカートリッジACのいずれか一方又は両方の購入提案情報を送信するものである。ここで、新種のアロマカートリッジACの特徴情報とは、その香りの効果、アロマオイルの原産国、価格その他の特徴を知らせる情報のことを意味する。この機能は、前述した、(1)本実施形態のアロマ拡散装置30は、香りが異なる複数種のアロマカートリッジACが着脱可能に構成されていること、及び、(2)複数種のアロマカートリッジACは、それぞれ、種類情報が記憶されたICチップ(図示省略)であって、通信ネットワーク50に接続されているアロマ拡散装置30を介してサーバー10に認識されるICチップを有していることにより実現される。
【0046】
〈プログラムのアルゴリズム〉
次に、本実施形態のプログラムPGのアルゴリズムについて、図2を参照しながら説明する。ここで、図2は、本実施形態のプログラムPGのフローチャートである。以下の説明の前提として、アロマ拡散装置30は、それを購入したユーザーUがアプリを介してアロマ拡散装置30に同封されている固有番号とともにユーザー登録情報を登録申請することで、サーバー10の記憶部12に管理されている。
【0047】
(S10及びS20)
まず、ユーザーUがアロマ拡散装置30を操作してアロマ拡散動作を開始させる(S10)。その結果、サーバー10は、通信ネットワーク50を介して、どのアロマ拡散装置30(アロマカートリッジAC)がアロマ拡散動作を開始したかを認識し、当該アロマ拡散動作を開始したアロマカートリッジACを特定する(S20)。ここで、アロマカートリッジACの情報(香りの種類及び過去の累積使用時間)は、それが初めてアロマ拡散装置30に取り付けられてサーバー10に認識された時からサーバー10の記憶部12に記憶されて管理されている。
【0048】
(S30)
次に、サーバー10は、アロマカートリッジACの累積使用時間がその寿命時間以上であるかを判断する(S30)。その結果、サーバー10が肯定判断をすると、サーバー10は次の判断ステップ(S40)の判断を行う。これに対して、サーバー10が否定判断をすると、サーバー10はアロマ拡散動作が継続している期間中、予め定められた時間間隔で判断ステップS30を繰り返す(サブルーチン動作を行う)。
【0049】
(S40)
次に、サーバー10は、アロマカートリッジACの交換時間(使用開始から交換までの時間)がすべてのユーザーUの場合の平均交換時間よりも長いかを判断する(S40)。その結果、サーバー10が肯定判断をすると、サーバー10は次の判断ステップ(S80)の判断を行う。これに対して、サーバー10が否定判断をすると、サーバー10は次のステップ(S50)を行う。
【0050】
(S50、S60及びS70)
サーバー10が判断ステップS40で否定判断をした場合、サーバー10は、ステップS50としてユーザーUのユーザーアドレスに、使用されているアロマカートリッジACの交換時期情報及び交換対象となるアロマカートリッジACを購入するか(の提案)の選択情報を送信する。ここで、交換時期情報とは、ユーザーUに現在使用しているアロマカートリッジACがもうすぐ寿命になる旨の情報を意味する。
その結果、ユーザーUが購入の選択をした場合(判断ステップS60で肯定判断の場合)、サーバー10は通信ネットワーク50を介して外部サーバー20に現使用のアロマカートリッジACと同じものをユーザー情報に登録されているユーザーUの受取先住所に宅配するよう指示して(S70)、本フローが終了となる。
これに対して、ユーザーUが購入の選択をしなかった場合(判断ステップ60で否定判断の場合)、本フローはこのまま終了となる。
なお、ステップS50では、ユーザーUのユーザーアドレスに上記の情報を送信するが、上記の情報は、アロマ拡散装置30に送信されて、前述のアロマ拡散装置30の副機能のいずれかを用いてユーザーUに報知するようにしてもよい(後述する、判断ステップS90の場合も同様)。
【0051】
(S80、S90及びS100)
次に、サーバー10が判断ステップS40で肯定判断をした場合について説明する。この場合、サーバー10は、当該アロマカートリッジACがすべてのユーザーUが使用するアロマカートリッジACのうち最多販売数量のアロマカートリッジACでないかについて判断する(S80)。その結果、サーバー10が肯定判断をすると、サーバー10は、記憶部12に記憶されたあるユーザーUのユーザーアドレスに、最多販売数量のアロマカートリッジAC及び新種のアロマカートリッジACのいずれか一方又は両方の購入提案情報を送信する。そして、ユーザーUが当該いずれかの一方又は両方の購入の選択をした場合(判断ステップS90で肯定判断の場合)、サーバー10は通信ネットワーク50を介して外部サーバー20に現使用のアロマカートリッジACと異なるもの(当該いずれか一方又は両方)をユーザー情報に登録されているユーザーUの受取先住所に宅配するよう指示して(S100)、本フローが終了となる。
【0052】
これに対して、サーバー10が判断ステップS80において否定判断をした場合、サーバー10は通信ネットワーク50を介して外部サーバー20に現使用のアロマカートリッジACと同じものをユーザー情報に登録されているユーザーUの受取先住所に宅配するよう指示して(S70)、本フローが終了となる。
【0053】
<効果>
次に、本実施形態の効果について説明する。
【0054】
〈第1の効果〉
本実施形態のプログラムPGは、通信ネットワーク50を介して複数のアロマ拡散装置30に接続されてこれらと通信可能に設定されているサーバー10に、(1)ユーザー情報記憶機能と、(2)カートリッジ使用時間記憶機能と、(3)カートリッジの交換時期情報送信機能とを実行させる(図2のフローチャートのS40、S50、S90等を参照)。
このような構成により、各アロマ拡散装置30にアロマカートリッジACの寿命を管理する機構を搭載する必要がない。また、各アロマ拡散装置30のユーザーUは、アロマカートリッジACの寿命を人為的に確認する必要がない。
したがって、本実施形態のプログラムPGを用いれば、ユーザーUが管理しなくてもアロマカートリッジACの交換時期をユーザーUに知らせることができる。これに伴い、本実施形態のアロマ拡散装置30及びネットワークシステムNSを用いれば、そのユーザーは管理しなくてもアロマカートリッジの交換時期を知ることができる。
【0055】
〈第2の効果〉
また、本実施形態のプログラムPGは、サーバー10に、前述の第1の効果を奏するための機能(上記(1)~(3)の機能のこと)を実行させることと、以下の3つの構成を有することを前提として、(4)宅配指示機能(図2のフローチャートのS80、S100等を参照)を実行させる。
ここで、前述の3つの構成とは、以下のとおりである。
・1つ目の構成:ユーザー情報は、各ユーザーUが宅配便を受け取る受取先住所を含むこと。
・2つ目の構成:交換時期情報は、交換対象となるアロマカートリッジACを購入するかの選択情報を含むこと。
・3つ目の構成:サーバー10は、通信ネットワーク50を介してアロマカートリッジACの販売管理システム(外部サーバー20(に接続されていること。
以上の構成により、本実施形態のプログラムPGを用いれば、ユーザーUのアロマカートリッジACの交換時期のタイミングでユーザーUにアロマカートリッジが宅配される。
【0056】
〈第3の効果〉
また、本実施形態のプログラムPGは、サーバー10に、前述の第1の効果及び第2の効果を奏するための機能(上記(1)~(4)の機能のこと)を実行させることと、以下の3つの構成を有することを前提として、これらの機能(図2のフローチャートのS90、S100等を参照)を実行させる。
ここで、前述の3つの構成とは、以下のとおりである。
・1つ目の構成:サーバー10の記憶部12には、新たに販売される新種のアロマカートリッジACの特徴情報が記憶可能とされていること。
・2つ目の構成:交換時期情報は、新種のアロマカートリッジACの特徴情報及び新種のアロマカートリッジACを購入するかの選択情報を含むこと。
・3つ目の構成:宅配指示機能では、交換時期情報が送信されたユーザーUが新種のアロマカートリッジACを購入することを選択した場合、サーバー10が外部サーバー20に対し、当該ユーザーUの受取先住所へ新種のアロマカートリッジACの宅配の指示をすること。
以上の構成により、本実施形態のプログラムPGを用いれば、ユーザーUのアロマカートリッジACの交換時期のタイミングでユーザーUは新種のアロマカートリッジACの情報を入手しつつ簡単な操作で新種のアロマカートリッジACを購入することができる。
【0057】
〈第4の効果〉
また、本実施形態のプログラムPGは、サーバー10に、前述の第1の効果~第3の効果を奏するための機能を実行させること及び複数種のアロマカートリッジACがそれぞれ通信ネットワーク50に接続されているアロマ拡散装置30を介してサーバー10に認識されるICチップを有していることを前提として、前述の提案機能(図2のフローチャートのS90、S100等を参照)を実行させる。
以上の構成により、本実施形態のプログラムPGを用いれば、アロマカートリッジACの交換時間が長いユーザーUが簡単な操作で別のアロマカートリッジACを購入することができる(別のアロマカートリッジACの提案を受けることができる)。
【0058】
〈第5の効果〉
また、本実施形態のアロマ拡散装置30は、前述の説明のとおり、それぞれ人感センサー(一例として、人感機能を実現するカメラ及び/又はマイク)を有しており、(1)人感センサーがその周囲に人間がいると判断した場合であってアロマ拡散動作が行われていないときはアロマ拡散動作を開始する開始動作、及び、(2)当該人感センサーがその周囲に人間がいないと判断した場合であってアロマ拡散動作が行われているときはアロマ拡散動作を停止する停止動作の一方又は両方を実行するように構成されている。
したがって、本実施形態のアロマ拡散装置30を用いれば、その周囲に人間がいない場合にアロマ拡散動作を停止することができる。また、本実施形態のアロマ拡散装置30を用いれば、その周囲に人間がいることになった場合にアロマ拡散動作を開始することができる。
以上が、本実施形態についての説明である。
【0059】
≪複数の変形例≫
次に、前述の実施形態に関する複数の変形例について説明する。
【0060】
<第1の変形例>
前述の実施形態では、別のアロマカートリッジACの提案(判断ステップS80、S90の中で実施)を図2のフローチャートの1つのステップとして行うとして説明した。図2のフローチャートの場合、その前提として、アロマ拡散動作の開始(S10)を要する。
しかしながら、図2のフローチャートからアロマ拡散動作の開始(S10)がないフローとして別のアロマカートリッジACの提案を実施してもよい。
この変形例によれば、比較的長い期間、アロマ拡散装置30を用いてアロマ拡散動作を行わないユーザーUに対して、別のアロマカートリッジACの提案を行うことができる点で有効である。
【0061】
<第2の変形例>
また、前述の実施形態では、ユーザー情報記憶機能において、ユーザーアドレスを登録するとして説明した。そして、カートリッジACの交換時期情報送信機能により予め登録されているユーザーアドレスに、その旨が送信されるとして説明した。
しかしながら、ユーザーアドレスの登録がない場合、例えば、各アロマ拡散装置30のスピーカー機能を利用してその旨を報知するようにしてもよい。そして、その報知の対象が当該アロマ拡散装置30のユーザーU(所有者)であるかについては、例えば、アロマ拡散装置30の撮影機能により予め顔認証登録等をしたうえで、センシングして実行してもよい。
【0062】
<第3の変形例>
また、前述の実施形態では、図2のフローチャートの判断ステップS90で否定判断がされた場合、ユーザーUは交換用のアロマカートリッジACの購入の依頼をすることがなくこのフローが終了するとしていた。
そこで、図3に示される本変形例では、判断ステップS90で否定判断がされた場合、判断ステップS110が実行されて、別の一種又は二種以上のアロマカートリッジACの購入を提案し、肯定判断がされたときは選択したアロマカートリッジACの宅配指示(S120)がされ、否定判断がされたときはそのまま終了するようにしてもよい。
【0063】
<第4の変形例>
また、前述の実施形態では、S20でその時に使用されているアロマカートリッジACを特定してフローを進めていた(図2参照)。
しかしながら、図4に示される本変形例のように、S20をS22に換えて、ユーザーUのその時に使用されているアロマカートリッジACと、当該ユーザーUが過去に使用していたアロマカートリッジACとを特定し、判断ステップS40を判断ステップS42のように、現在のアロマカートリッジACの交換時間(使用開始から交換までの時間)と、過去に当該ユーザーUが使用していたアロマカートリッジACの交換時間とを比較し、現在のアロマカートリッジACの交換時間が短い場合、判断ステップS80に換えて、判断ステップS82で過去のアロマカートリッジAC(当該ユーザーUが過去に使用していたアロマカートリッジACのうち最も交換時間が短かったもの)に戻すか(過去のアロマカートリッジACを購入するか)を選択可能にしてもよい。そして、判断ステップS82で肯定判断がされたときはS102で過去のアロマカートリッジACの宅配指示がされ、否定判断がされたときは第3の変形例が実施されるようにしてもよい。
【0064】
<第5の変形例>
また、前述の実施形態では、判断ステップS40でアロマカートリッジACの交換時間(使用開始から交換までの時間)がすべてのユーザーUの場合の平均交換時間よりも長いかを判断するようになっていた(図2参照)。
しかしながら、図5に示される変型例のように、判断ステップS40を判断ステップS44に換えて、アロマカートリッジACの交換時期の通知の希望があったか否かを判断し、その結果が肯定判断の場合にのみ、S50を実行させるようにしてもよい。そのうえで、次のステップである、購入するか否かの判断ステップS92、更に、S102で選択したカートリッジACの宅配指示を実行してもよい。ここで、アロマカートリッジACの交換時期の通知の希望は、ユーザー情報をサーバー10の記憶部12に記憶させる際に、アロマカートリッジACの交換時期情報を受信するか否かの選択をユーザーUに要求して登録させておけばよい。また、判断ステップS50の購入の提案では、現在のアロマカートリッジACについての提案でも、複数のアロマカートリッジACの中からユーザーUに選択させる提案でもよい。
本変形例のプログラムPGを用いれば、アロマカートリッジACの交換時期を知りたいユーザーUにのみ当該交換時期を知らせることができる。
【0065】
<第6の変形例>
また、第5の変形例では、判断ステップS44において否定判断の場合、そのフローは終了するようになっていた(図5参照)。
しかしながら、図6に示される変型例のように、判断ステップS44で否定判断となった場合、判断ステップS130においてアロマカートリッジACの継続購入の希望があったか否かを判断し、その結果が肯定判断の場合S70でアロマカートリッジACの宅配を進めるようにしてもよい。ここで、アロマカートリッジACの継続購入の希望は、ユーザー情報をサーバー10の記憶部12に記憶させる際に、アロマカートリッジACの交換時期情報を受信せずにユーザーUがその際に使用しているアロマカートリッジACと同じアロマカートリッジACの継続購入をするか否かの選択をユーザーUに要求すればよい。
本変形例のプログラムPGを用いれば、アロマカートリッジACの交換時期になった場合、ユーザーUが新たなアロマカートリッジACの購入のための手続をしなくても自動的にアロマカートリッジACが宅配される。
【0066】
<第7の変形例>
また、前述の実施形態では、(1)S20で使用カートリッジの特定を行いつつ、(2)判断ステップS40で判断ステップS40でアロマカートリッジACの交換時間(使用開始から交換までの時間)がすべてのユーザーUの場合の平均交換時間よりも長いかを判断するようになっていた(図2参照)。
しかしながら、図7に示される変型例のように、S20をS22に換えて、各アロマ拡散装置30が備える前述の人感センサーにより当該アロマ拡散装置30の周辺にいる人間の人数を定められた時間間隔(一例として1分等)で検知し、その結果を通信ネットワーク50を介してサーバー10に送信し、サーバー10が前述の実施形態の判断ステップS40で行う判断を判断ステップS44に換えて、算出した単位人数当たりに換算した交換時間と、単位人数当たりに換算した平均交換時間とを比較するようにしてもよい。
本変形例のプログラムPGを用いれば、アロマ拡散装置30の使用規模(又は使用環境)に関わらず、単位人数当たりの最適なアロマカートリッジACの使用時間を知ることができる。これに伴い、アロマカートリッジACの最適な購入の提案を実現することができる。
【0067】
<第8の変形例>
また、前述の変形例において、判断ステップS90、S110でアロマカートリッジACの提案を行う場合、そのアロマ拡散装置30がアロマ拡散動作を行いながらそのスピーカーから流れる音楽にマッチするアロマカートリッジACを提案するようにしてもよい。例えば、アロマ拡散装置30は通信ネットワーク50を介して音楽を流すことが可能であるが、サーバー10は通信ネットワーク50を介して各アロマ拡散装置30がどのような曲を流しながらアロマ拡散動作を行っているのかを記憶することが可能であるとする。そのため、サーバー10は、例えば、プログラムPGに、アロマ拡散動作の際に使用される曲の種類と、アロマカートリッジACの種類との関係をスコアリングすることができる。その結果、すべてのユーザーUから得られるこれらの情報から、ユーザーUに好まれる曲の種類とアロマカートリッジACの種類との定性的な分析結果が得られる。そこで、この分析結果から提案対象となるユーザーUが流す傾向がある曲の種類に対してマッチするアロマカートリッジACを提案するようにしてもよい。
【0068】
以上のとおり、本発明の一例として前述の実施形態及び複数の変形例を用いて説明したが、本発明の実施形態はこれらに限定されるものではない。例えば、前述の実施形態に各変形例の一部又は全部を組み合わせた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0069】
10 サーバー
12 記憶部
20 外部サーバー(販売管理システムの一例)
30 アロマ拡散装置
32 装置本体
40 ユーザー端末
50 通信ネットワーク
AC アロマカートリッジ
AP アプリケーション
DF データファイル
LB 各種ライブラリ
NS ネットワークシステム
PG プログラム
U ユーザー

【要約】
【課題】本発明は、ユーザーが管理しなくてもアロマカートリッジの交換時期をユーザーに知らせることができるプログラムの提供を目的とする。
【解決手段】本発明のプログラムPGは、アロマ拡散装置30と通信ネットワーク50を介して接続されているサーバー10に記憶され、アロマ拡散装置30を管理するためのプログラムPGであって、サーバー10に、各ユーザーUから提供されるユーザー情報であってデジタル情報を受信可能なユーザーアドレスを含むユーザー情報を、サーバー10の記憶部12に記憶するユーザー情報記憶機能と、アロマカートリッジACの累計使用時間を、記憶部12に記憶するカートリッジ使用時間記憶機能と、累計使用時間が定められた時間に到達した場合、そのユーザーUのユーザーアドレスに、アロマカートリッジACの交換時期情報を送信する送信機能と、を実行させる。
【選択図】図2

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7