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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-12
(45)【発行日】2023-12-20
(54)【発明の名称】情報提供システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20231213BHJP
【FI】
G06Q30/0601 308
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2023120637
(22)【出願日】2023-07-25
【審査請求日】2023-08-18
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】715009765
【氏名又は名称】株式会社すなおネット
(74)【代理人】
【識別番号】100114627
【弁理士】
【氏名又は名称】有吉 修一朗
(74)【代理人】
【識別番号】100182501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 靖之
(74)【代理人】
【識別番号】100175271
【弁理士】
【氏名又は名称】筒井 宣圭
(74)【代理人】
【識別番号】100190975
【弁理士】
【氏名又は名称】遠藤 聡子
(72)【発明者】
【氏名】末松 大吉
(72)【発明者】
【氏名】山口 順子
【審査官】小池 堂夫
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-177660(JP,A)
【文献】特開2021-182365(JP,A)
【文献】特開2013-168186(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の商品の情報を含み、商品提供者の端末から送信された情報を、商品提供者情報として記録する商品提供者情報記録手段と、
前記商品提供者が提供する前記商品の情報と、前記商品提供者が提供する前記商品の品質理解のための情報を含み、前記商品提供者とは異なる情報提供者の端末から送信された情報を、情報提供者情報として記録する情報提供者情報記録手段と、
前記情報提供者情報記録手段に記録された前記情報提供者情報の中から選択された情報提供者情報である選択情報提供者情報に含まれる前記品質理解のための情報、若しくは、前記選択情報提供者情報に含まれる前記品質理解のための情報にアクセス可能な識別情報を出力する情報出力手段と、
前記情報出力手段が情報を出力することによって、前記品質理解のための情報が利用された前記情報提供者に対して、ポイントを付与するポイント付与手段と、を備え、
前記商品提供者情報は、前記情報提供者情報記録手段に記録された複数の前記情報提供者情報のうち、前記選択情報提供者情報を選択するための選択基準情報を含む、情報提供システムであって、
生成AIに前記選択基準情報を入力して、前記商品提供者が提供する前記商品の品質理解のための情報の参照情報を生成させる参照情報生成手段と、
前記情報提供者情報記録手段に記録された前記情報提供者情報のうち、前記参照情報生成手段が生成させた前記参照情報との類似度が高い前記情報提供者情報、若しくは、前記参照情報生成手段が生成させた前記参照情報との類似度が低い前記情報提供者情報を、前記選択情報提供者情報として選択する情報提供者情報選択手段と、を備え、
前記情報出力手段は、前記情報提供者情報選択手段が選択した前記選択情報提供者情報に含まれる前記品質理解のための情報、若しくは、前記情報提供者情報選択手段が選択した前記選択情報提供者情報に含まれる前記品質理解のための情報にアクセス可能な識別情報を出力する
情報提供システム。
【請求項2】
前記情報提供者情報選択手段は、前記情報提供者情報記録手段に記録された前記情報提供者情報のうち、前記参照情報との類似度が高い前記情報提供者情報を、前記選択情報提供者情報として選択する
請求項1に記載の情報提供システム。
【請求項3】
前記情報提供者情報選択手段は、前記情報提供者情報記録手段に前記情報提供者情報が記録されたタイミングで、前記選択情報提供者情報を選択する
請求項1または請求項2に記載の情報提供システム。
【請求項4】
前記情報提供者情報選択手段は、所定の周期で、前記選択情報提供者情報を選択する
請求項1または請求項2に記載の情報提供システム。
【請求項5】
前記参照情報生成手段は、前記情報提供者情報記録手段に前記情報提供者情報が記録されたタイミングで、前記参照情報を生成させ
請求項1または請求項2に記載の情報提供システム。
【請求項6】
前記参照情報生成手段は、所定の周期で、前記参照情報を生成させ
請求項1または請求項2に記載の情報提供システム。
【請求項7】
所定のサービスの情報を含み、サービス提供者の端末から送信された情報を、サービス提供者情報として記録するサービス提供者情報記録手段と、
前記サービス提供者が提供する前記サービスの情報と、前記サービス提供者が提供する
前記サービスの品質理解のための情報を含み、前記サービス提供者とは異なる情報提供者の端末から送信された情報を、情報提供者情報として記録する情報提供者情報記録手段と、
前記情報提供者情報記録手段に記録された前記情報提供者情報の中から選択された情報提供者情報である選択情報提供者情報に含まれる前記品質理解のための情報、若しくは、前記選択情報提供者情報に含まれる前記品質理解のための情報にアクセス可能な識別情報を出力する情報出力手段と、
前記情報出力手段が情報を出力することによって、前記品質理解のための情報が利用された前記情報提供者に対して、ポイントを付与するポイント付与手段と、を備え、
前記サービス提供者情報は、前記情報提供者情報記録手段に記録された複数の前記情報提供者情報のうち、前記選択情報提供者情報を選択するための選択基準情報を含む、情報提供システムであって、
生成AIに前記選択基準情報を入力して、前記サービス提供者が提供する前記サービスの品質理解のための情報の参照情報を生成させる参照情報生成手段と、
前記情報提供者情報記録手段に記録された前記情報提供者情報のうち、前記参照情報生成手段が生成させた前記参照情報との類似度が高い前記情報提供者情報、若しくは、前記参照情報生成手段が生成させた前記参照情報との類似度が低い前記情報提供者情報を、前記選択情報提供者情報として選択する情報提供者情報選択手段と、を備え、
前記情報出力手段は、前記情報提供者情報選択手段が選択した前記選択情報提供者情報に含まれる前記品質理解のための情報、若しくは、前記情報提供者情報選択手段が選択した前記選択情報提供者情報に含まれる前記品質理解のための情報にアクセス可能な識別情報を出力する
情報提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供システムに関する。詳しくは、消費者が安心して商品やサービスの選択をすることが可能となる情報提供システムに係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、食品を中心として商品の安全性が消費者に注目されており、消費者が商品を選択する際に、消費者は商品自体や商品の原料がどの様な物であるのかという点にまで関心を示す様になっている。
【0003】
そのため、商品の提供者は、提供する商品や商品の原料の成分や産地、製造年月日等の情報を商品の包装に貼付したラベルに記載したり、ICタグに記録したりして、商品を提供している。
【0004】
しかし、単に情報を記載や記録したものを商品に添付して提供するだけでは、その情報の改竄や偽造等が容易であり、現に情報の改竄や偽造等が行われている事実もあり、消費者に信用度が低く、消費者が安心して商品を選択することが困難であった。
【0005】
そこで、本発明の発明者は、単に情報を記載や記録したものを食品に添付するのではなく、食品の原料を粉末にした原料粉末見本を食品に添付して食品を提供する技術を提案している(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2009-5656号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、食品を含む各種商品の品質や、各種サービスの品質は、その商品やサービスが消費者に提供されるまでの過程における様々な要因に強く影響を受けるものである。
【0008】
そのため、食品の原料粉末見本は、食品の品質についての情報を得ることができる要因ではあるものの、たった1つの要因に過ぎず、原料粉末見本を食品に添付して食品を提供するといった特許文献1に記載の技術のみでは、消費者が安心して商品やサービスを選択するといった目的を実現するのに充分ではない場合がある。
【0009】
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであって、より一層充分に消費者が安心して商品やサービスを選択することが可能となる情報提供システムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、本発明の情報提供システムは、所定の商品の情報を含み、商品提供者の端末から送信された情報を、商品提供者情報として記録する商品提供者情報記録手段と、前記商品提供者が提供する前記商品の情報と、前記商品提供者が提供する前記商品の品質理解のための情報を含み、前記商品提供者とは異なる情報提供者の端末から送信された情報を、情報提供者情報として記録する情報提供者情報記録手段と、前記情報提供者情報記録手段に記録された前記情報提供者情報の中から選択された情報提供者情報である選択情報提供者情報に含まれる前記品質理解のための情報、若しくは、前記選択情報提供者情報に含まれる前記品質理解のための情報にアクセス可能な識別情報を出力する情報出力手段と、前記情報出力手段が情報を出力することによって、前記品質理解のための情報が利用された前記情報提供者に対して、ポイントを付与するポイント付与手段と、を備え、前記商品提供者情報は、前記情報提供者情報記録手段に記録された複数の前記情報提供者情報のうち、前記選択情報提供者情報を選択するための選択基準情報を含む、情報提供システムであって、前記選択基準情報に基づいて、前記商品提供者が提供する前記商品の品質理解のための情報の参照情報を生成する参照情報生成手段と、前記情報提供者情報記録手段に記録された前記情報提供者情報のうち、前記参照情報生成手段が生成した前記参照情報に基づいて、前記選択情報提供者情報を選択する情報提供者情報選択手段と、を備え、前記情報出力手段は、前記情報提供者情報選択手段が選択した前記選択情報提供者情報に含まれる前記品質理解のための情報、若しくは、前記情報提供者情報選択手段が選択した前記選択情報提供者情報に含まれる前記品質理解のための情報にアクセス可能な識別情報を出力する。
【0011】
ここで、商品提供者情報として、所定の商品の情報が商品提供者情報記録手段に記録されることによって、商品提供者が提供する所定の商品を特定することができる。
【0012】
また、情報提供者情報として、商品提供者が提供する商品の情報が情報提供者情報記録手段に記録されることによって、商品提供者が提供する所定の商品を情報提供者の立場で特定することができる。
【0013】
そして、所定の商品の特定を、商品提供者と情報提供者の双方の情報に基づいて行うことによって、情報の改竄や偽造等を抑止することができる。
即ち、同一内容であるべき情報(所定の商品の情報)について、それを提供する側(商品提供者)とそれ以外(情報提供者)の双方から記録することによって、情報の改竄や偽造等を抑止することができる。
【0014】
また、情報提供者情報として、商品提供者が提供する商品の品質理解のための情報が情報提供者情報記録手段に記録されることによって、商品提供者が提供する商品の品質を情報提供者の立場で特定することができる。
【0015】
なお、商品提供者情報として、商品提供者が提供する商品の品質理解のための情報が商品提供者情報記録手段に記録される場合には、商品提供者が提供する商品の品質を特定することができる。
そして、所定の商品の品質の特定を、商品提供者と情報提供者の双方の情報に基づいて行うことによって、情報の改竄や偽造等を抑止することができる。
即ち、同一内容であるべき情報(商品の品質理解のための情報)について、それを提供する側(商品提供者)とそれ以外(情報提供者)の双方から記録することによって、情報の改竄や偽造等を抑止することができる。そして、情報の改竄や偽造等の抑止が実現できることから、情報提供者が提供する情報提供者情報は、商品提供者が提供する所定の商品の品質を保証するといった役割をも果たすこととなる。
【0016】
また、商品提供者情報に選択基準情報が含まれることによって、換言すると、商品提供者情報として、選択基準情報が商品提供者情報記録手段に記録されることによって、複数の情報提供者情報の中から、選択情報提供者情報を選択するための基準を特定することができる。
なお、商品提供者情報記録手段に記録された選択基準情報に基づいて、後述する参照情報生成手段が参照情報を生成することになる。
【0017】
また、情報出力手段が、選択情報提供者情報に含まれる品質理解のための情報、若しくは、品質理解のための情報にアクセス可能な識別情報を出力することによって、消費者は情報提供者が特定した商品提供者の商品の品質を把握することができる。
【0018】
更に、ポイント付与手段が品質理解のための情報が利用された情報提供者に対してポイントを付与することによって、品質理解のための情報が利用されたいという情報提供者のインセンティブを高めることができる。
【0019】
また、ポイントを付与される対象は、品質理解のための情報が利用された情報提供者情報であるために、換言すると、後述する情報提供者情報選択手段に選択された情報提供者情報であるために、情報提供者情報が利用されたい情報提供者同士での競争が生まれ、より一層、情報提供者情報に含まれる品質理解のための情報の高品質化が期待できる。
【0020】
また、参照情報生成手段が、選択基準情報に基づいて参照情報(商品提供者が提供する商品の品質理解のための情報の参照情報)を生成することによって、複数の情報提供者情報の中から、選択情報提供者情報を選択する際に参照する情報を得ることができる。
【0021】
そして、情報提供者情報選択手段が、参照情報生成手段が生成した参照情報に基づいて選択情報提供者情報を選択することによって、商品提供者が特定の情報提供者情報を選択しなくても、選択基準情報に基づいて選択情報提供者情報を選択することができることになる。
なお、情報提供者情報選択手段が選択する情報提供者情報は、単数であっても複数であっても良い。
【0022】
ここで、商品提供者が「選択したい情報の基準」として選択基準情報を商品提供者情報記録手段に記録する場合には、選択基準情報(選択したい情報の基準)に基づいて生成された参照情報は、商品の品質理解のための模範情報(即ち、商品提供者が選択したい品質理解のための情報)と見なすことができる。
そのため、「選択したい情報の基準」として選択基準情報を記録した場合には、参照情報(模範情報)との類似度が高い情報提供者情報を、選択情報提供者情報として選択することになる。
【0023】
一方で、商品提供者が「選択したくない情報の基準」として選択基準情報を商品提供者情報記録手段に記録する場合には、選択基準情報(選択したくない情報の基準)に基づいて生成された参照情報は、商品の品質理解のための反面教師的な情報(即ち、商品提供者が選択したくない品質理解のための情報)と見なすことができる。
そのため、「選択したくない情報の基準」として選択基準情報を記録した場合には、参照情報(反面教師的な情報)との類似度が低い情報提供者情報を、選択情報提供者情報として選択することになる。
【0024】
なお、選択基準情報として「選択したくない情報の基準」を記録する場合と比較すると、選択基準情報として「選択したい情報の基準」を記録する場合の方が、より直接的に商品提供者が選択したい情報を特定することができるため、商品提供者の思いを充分に反映させるという点を考慮すると、選択基準情報として「選択したい情報の基準」を記録する方が好ましい。
【0025】
ここで、「参照情報に基づいて選択した選択情報提供者情報」を出力するのでは無く、「参照情報」を出力する、といった構成も考えられる。
しかしながら、参照情報は、選択基準情報に基づいて参照情報生成手段が生成した情報に過ぎないため、情報提供者の立場で特定した情報提供者情報を出力すべく、本発明では、「参照情報に基づいて選択した選択情報提供者情報」を出力する、即ち、情報提供者の立場で特定した情報提供者情報を出力する、といった構成としている。
【0026】
また、情報提供者情報選択手段が、情報提供者情報記録手段に情報提供者情報が記録されたタイミングで、選択情報提供者情報を選択する場合には、新しい情報提供者情報が記録されるたびに、選択情報提供者情報を選択することを意味し、新しい情報提供者情報が記録されるたびに、選択基準情報に基づいた最適な選択がなされているかどうかの見直しが実現することになる。
【0027】
また、情報提供者情報選択手段が、所定の周期で、選択情報提供者情報を選択する場合には、所定の周期で、選択基準情報に基づいて最適な選択がなされているかどうかの見直しが実現することになる。
【0028】
更に、参照情報生成手段が、情報提供者情報記録手段に情報提供者情報が記録されたタイミングで、参照情報を生成する場合には、新しい情報提供者情報が記録されるたびに、参照情報を生成することを意味し、新しい情報提供者情報が記録されるたびに、選択情報提供者情報を選択する基準となる選択基準情報が更新(最適化)されることになる。
【0029】
また、参照情報生成手段が、所定の周期で、参照情報を生成する場合には、所定の周期で、選択情報提供者情報を選択する基準となる選択基準情報が更新(最適化)されることになる。
【0030】
また、上記の目的を達成するために、本発明の情報提供システムは、所定のサービスの情報を含み、サービス提供者の端末から送信された情報を、サービス提供者情報として記録するサービス提供者情報記録手段と、前記サービス提供者が提供する前記サービスの情報と、前記サービス提供者が提供する記サービスの品質理解のための情報を含み、前記サービス提供者とは異なる情報提供者の端末から送信された情報を、情報提供者情報として記録する情報提供者情報記録手段と、前記情報提供者情報記録手段に記録された前記情報提供者情報の中から選択された情報提供者情報である選択情報提供者情報に含まれる前記品質理解のための情報、若しくは、前記選択情報提供者情報に含まれる前記品質理解のための情報にアクセス可能な識別情報を出力する情報出力手段と、前記情報出力手段が情報を出力することによって、前記品質理解のための情報が利用された前記情報提供者に対して、ポイントを付与するポイント付与手段と、を備え、前記サービス提供者情報は、前記情報提供者情報記録手段に記録された複数の前記情報提供者情報のうち、前記選択情報提供者情報を選択するための選択基準情報を含む、情報提供システムであって、前記選択基準情報に基づいて、前記サービス提供者が提供する前記サービスの品質理解のための情報の参照情報を生成する参照情報生成手段と、前記情報提供者情報記録手段に記録された前記情報提供者情報のうち、前記参照情報生成手段が生成した前記参照情報に基づいて、前記選択情報提供者情報を選択する情報提供者情報選択手段と、を備え、前記情報出力手段は、前記情報提供者情報選択手段が選択した前記選択情報提供者情報に含まれる前記品質理解のための情報、若しくは、前記情報提供者情報選択手段が選択した前記選択情報提供者情報に含まれる前記品質理解のための情報にアクセス可能な識別情報を出力する。
【0031】
ここで、サービス提供者情報として、所定のサービスの情報がサービス提供者情報記録手段に記録されることによって、サービス提供者が提供する所定のサービスを特定することができる。
【0032】
また、情報提供者情報として、サービス提供者が提供するサービスの情報が情報提供者情報記録手段に記録されることによって、サービス提供者が提供する所定のサービスを情報提供者の立場で特定することができる。
【0033】
そして、所定のサービスの特定を、サービス提供者と情報提供者の双方の情報に基づいて行うことによって、情報の改竄や偽造等を抑止することができる。
即ち、同一内容であるべき情報(所定のサービスの情報)について、それを提供する側(サービス提供者)とそれ以外(情報提供者)の双方から記録することによって、情報の改竄や偽造等を抑止することができる。
【0034】
また、情報提供者情報として、サービス提供者が提供するサービスの品質理解のための情報が情報提供者情報記録手段に記録されることによって、サービス提供者が提供するサービスの品質を情報提供者の立場で特定することができる。
【0035】
なお、サービス提供者情報として、サービス提供者が提供するサービスの品質理解のための情報がサービス提供者情報記録手段に記録される場合には、サービス提供者が提供するサービスの品質を特定することができる。
そして、所定のサービスの品質の特定を、サービス提供者と情報提供者の双方の情報に基づいて行うことによって、情報の改竄や偽造等を抑止することができる。
即ち、同一内容であるべき情報(サービスの品質理解のための情報)について、それを提供する側(サービス提供者)とそれ以外(情報提供者)の双方から記録することによって、情報の改竄や偽造等を抑止することができる。そして、情報の改竄や偽造等の抑止が実現できることから、情報提供者が提供する情報提供者情報は、サービス提供者が提供する所定のサービスの品質を保証するといった役割をも果たすこととなる。
【0036】
また、サービス提供者情報に選択基準情報が含まれることによって、換言すると、サービス提供者情報として、選択基準情報がサービス提供者情報記録手段に記録されることによって、複数の情報提供者情報の中から、選択情報提供者情報を選択するための基準を特定することができる。
なお、サービス提供者情報記録手段に記録された選択基準情報に基づいて、後述する参照情報先生手段が参照情報を生成することになる。
【0037】
また、情報出力手段が、選択情報提供者情報に含まれる品質理解のための情報、若しくは、品質理解のための情報にアクセス可能な識別情報を出力することによって、消費者は情報提供者が特定したサービス提供者のサービスの品質を把握することができる。
【0038】
更に、ポイント付与手段が品質理解のための情報が利用された情報提供者に対してポイントを付与することによって、品質理解のための情報が利用されたいという情報提供者のインセンティブを高めることができる。
【0039】
また、ポイントを付与される対象は、品質理解のための情報が利用された情報提供者情報であるために、換言すると、後述する情報提供者情報選択手段に選択された情報提供者情報であるために、情報提供者情報が利用されたい情報提供者同士での競争が生まれ、より一層、情報提供者情報に含まれる品質理解のための情報の高品質化が期待できる。
【0040】
また、参照情報生成手段が、選択基準情報に基づいて参照情報(サービス提供者が提供するサービスの品質理解のための情報の参照情報)を生成することによって、複数の情報提供者情報の中から、選択情報提供者情報を選択する際に参照する情報を得ることができる。
【0041】
そして、情報提供者情報選択手段が、参照情報生成手段が生成した参照情報に基づいて選択情報提供者情報を選択することによって、サービス提供者が特定の情報提供者情報を選択しなくても、選択基準情報に基づいて選択情報提供者情報を選択することができることになる。
なお、情報提供者情報選択手段が選択する情報提供者情報は、単数であっても複数であっても良い。
【0042】
ここで、サービス提供者が「選択したい情報の基準」として選択基準情報をサービス提供者情報記録手段に記録する場合には、選択基準情報(選択したい情報の基準)に基づいて生成された参照情報は、サービスの品質理解のための模範情報(即ち、サービス提供者が選択したい品質理解のための情報)と見なすことができる。
そのため、「選択したい情報の基準」として選択基準情報を記録した場合には、参照情報(模範情報)との類似度が高い情報提供者情報を、選択情報提供者情報として選択することになる。
【0043】
一方で、サービス提供者が「選択したくない情報の基準」として選択基準情報をサービス提供者情報記録手段に記録する場合には、選択基準情報(選択したくない情報の基準)に基づいて生成された参照情報は、サービスの品質理解のための反面教師的な情報(即ち、サービス提供者が選択したくない品質理解のための情報)と見なすことができる。
そのため、「選択したくない情報の基準」として選択基準情報を記録した場合には、参照情報(反面教師的な情報)との類似度が低い情報提供者情報を、選択情報提供者情報として選択することになる。
【0044】
なお、選択基準情報として「選択したくない情報の基準」を記録する場合と比較すると、選択基準情報として「選択したい情報の基準」を記録する場合の方が、より直接的にサービス提供者が選択したい情報を特定することができるため、サービス提供者の思いを充分に反映させるという点を考慮すると、選択基準情報として「選択したい情報の基準」を記録する方が好ましい。
【0045】
ここで、「参照情報に基づいて選択した選択情報提供者情報」を出力するのでは無く、「参照情報」を出力する、といった構成も考えられる。
しかしながら、参照情報は、選択基準情報に基づいて参照情報生成手段が精製した情報に過ぎないため、情報提供者の立場で特定した情報提供者情報を出力すべく、本発明では、「参照情報に基づいて選択した選択情報提供者情報」を出力する、即ち、情報提供者の立場で特定した情報提供者情報を出力する、といった構成としている。
【0046】
ところで、ここでの「所定の商品」とは、食品も含む。また、「所定の商品」は、一次産品である場合と二次産品である場合の双方を含み、有体物である場合と無体物である場合の双方を含む。
【0047】
また、ここでの「所定のサービス」とは、顧客のためになされる種々の奉仕や、他人のために尽力すること、を意味し、有償であるか無償であるかは問わない。
【0048】
また、ここでの「品質理解のための情報にアクセス可能な識別情報」とは、例えば、通信回線を介して「品質理解のための情報」が掲載されたウェブサイトにアクセスすることができる二次元バーコードやカラーコード等の識別子を意味する。
【0049】
更に、ここでの「ポイント」とは、景品や商品と交換したり、値引きしたり、次回以降の購入代金の一部に充当したりすることができる点数を意味し、換金できる点数、換金できない点数、のいずれも含むものである。
【発明の効果】
【0050】
本発明の情報提供システムでは、消費者がより一層安心して商品やサービスを選択することが可能となり、商品やサービスの信頼度の向上を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
図1】本発明の商品情報提供システムの構成例を説明するための模式図である。
図2】本発明の商品情報提供システムの使用方法の一例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0052】
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」と称する)について説明を行う。
【0053】
図1は、本発明の情報提供システムの構成例の一例である商品情報提供システム1を説明するための模式図である。
図1で示す商品情報提供システム1は、商品提供者が利用する商品提供者端末2や、情報提供者が利用する情報提供者端末3(3A,3B,3C,3D,3E,3F)や、生成AI4と、インターネット5を介して各種情報をやり取り可能に構成されている。
【0054】
なお、情報提供者端末3を利用する情報提供者としては、(1)商品提供者とは別ルートで商品提供者が提供する商品の提供を受けた者や、(2)過去に商品提供者から商品の提供を受けた顧客(既存顧客)や、(3)各種商品の調査や評価を生業とする調査会社や評価会社等があり、特に限定されるものではない。また、情報提供者の全てが別ルートで商品の提供を受けた者の場合、情報提供者の全てが既存顧客の場合、情報提供者の全てが調査会社や評価会社の場合の他、情報提供者の一部が別ルートで商品の提供を受けた者であり、他の一部が調査会社や評価会社の場合、など、(1)~(3)を適宜組み合わせた場合であっても良い。
【0055】
また、商品情報提供システム1は、商品提供者端末2から送信された商品提供者情報を記録する商品提供者情報記録手段6を有する。
【0056】
更に、商品提供者情報記録手段6は、少なくとも、商品提供者が顧客に提供する商品の内容の情報6aと、こうした商品の品質の情報(文字情報)6bと、出力する情報提供者情報を選択するための選択基準情報6cを記録可能に構成されている。
なお、本実施の形態では、選択基準情報6cとして、「商品提供者が選択したい情報提供者情報の基準」が記録される。
【0057】
ここで、商品の内容の情報6aに紐付けて、商品の品質の情報6bと、選択基準情報6cが記録される。なお、複数の商品の内容の情報が記録される場合(即ち、商品の内容の情報6aに加えて、商品の内容の情報6aとは別の商品の内容の情報も記録される場合)には、それぞれの商品の内容の情報に対応した商品の品質の情報、選択基準情報が記録される。
【0058】
また、商品情報提供システム1は、情報提供者が利用する情報提供者端末3Aから送信された情報提供者情報Aを記録する情報提供者情報記録手段7Aと、情報提供者が利用する情報提供者端末3Bから送信された情報提供者情報Bを記録する情報提供者情報記録手段7Bと、情報提供者が利用する情報提供者端末3Cから送信された情報提供者情報Cを記録する情報提供者情報記録手段7Cと、情報提供者が利用する情報提供者端末3Dから送信された情報提供者情報Dを記録する情報提供者情報記録手段7Dと、情報提供者が利用する情報提供者端末3Eから送信された情報提供者情報Eを記録する情報提供者情報記録手段7Eと、情報提供者が利用する情報提供者端末3Fから送信された情報提供者情報Fを記録する情報提供者情報記録手段7Fを有する。
【0059】
また、情報提供者情報記録手段7Aは、少なくとも、情報提供者端末3Aを利用する情報提供者の情報7Aaと、商品提供者が提供する商品の内容の情報7Abと、商品提供者が提供する商品の品質の情報(文字情報)7Acと、商品の品質の情報7Acが利用された場合の還元率の情報7Adと、保有するポイントの情報7Aeを記録可能に構成されている。
【0060】
ここで、「商品の内容の情報7Ab」は、商品提供者端末2を利用する商品提供者とは別の商品提供者から提供を受けた商品(以下、「別ルートの商品」と称する)であって、商品提供者端末2を利用する商品提供者が提供する商品と同じ商品についての情報である。
【0061】
また、情報提供者の情報7Aaに紐付けて、商品の内容の情報7Abと、商品の品質の情報7Acと、還元率の情報7Adと、ポイントの情報7Aeが記録される。また、商品の内容の情報7Abと紐付けて、商品の品質の情報7Acと、還元率の情報7Adが記録される。なお、複数の商品の内容の情報が記録される場合(即ち、商品の内容の情報7Abに加えて、商品の内容の情報7Abとは別の商品の内容の情報も記録される場合)には、それぞれの商品の内容の情報に対応した商品の品質の情報、還元率の情報が記録される。
【0062】
同様に、情報提供者情報記録手段7Bは、少なくとも、情報提供者端末3Bを利用する情報提供者の情報7Baと、商品提供者が提供する商品の内容の情報7Bbと、商品提供者が提供する商品の品質の情報(文字情報)7Bcと、商品の品質の情報7Bcが利用された場合の還元率の情報7Bdと、保有するポイントの情報7Beを記録可能に構成されている。
【0063】
ここで、「商品の内容の情報7Bb」は、商品提供者端末2を利用する商品提供者とは別の商品提供者から提供を受けた商品(以下、「別ルートの商品」と称する)であって、商品提供者端末2を利用する商品提供者が提供する商品と同じ商品についての情報である。
【0064】
また、情報提供者の情報7Baに紐付けて、商品の内容の情報7Bbと、商品の品質の情報7Bcと、還元率の情報7Bdと、ポイントの情報7Beが記録される。また、商品の内容の情報7Bbと紐付けて、商品の品質の情報7Bcと、還元率の情報7Bdが記録される。なお、複数の商品の内容の情報が記録される場合(即ち、商品の内容の情報7Bbに加えて、商品の内容の情報7Bbとは別の商品の内容の情報も記録される場合)には、それぞれの商品の内容の情報に対応した商品の品質の情報、還元率の情報が記録される。
【0065】
同様に、情報提供者情報記録手段7Cは、少なくとも、情報提供者端末3Cを利用する情報提供者の情報7Caと、商品提供者が提供する商品の内容の情報7Cbと、商品提供者が提供する商品の品質の情報(文字情報)7Ccと、商品の品質の情報7Ccが利用された場合の還元率の情報7Cdと、保有するポイントの情報7Ceを記録可能に構成されている。
【0066】
ここで、「商品の内容の情報7Cb」は、商品提供者端末2を利用する商品提供者とは別の商品提供者から提供を受けた商品(以下、「別ルートの商品」と称する)であって、商品提供者端末2を利用する商品提供者が提供する商品と同じ商品についての情報である。
【0067】
また、情報提供者の情報7Caに紐付けて、商品の内容の情報7Cbと、商品の品質の情報7Ccと、還元率の情報7Cdと、ポイントの情報7Ceが記録される。また、商品の内容の情報7Cbと紐付けて、商品の品質の情報7Ccと、還元率の情報7Cdが記録される。なお、複数の商品の内容の情報が記録される場合(即ち、商品の内容の情報7Cbに加えて、商品の内容の情報7Cbとは別の商品の内容の情報も記録される場合)には、それぞれの商品の内容の情報に対応した商品の品質の情報、還元率の情報が記録される。
【0068】
同様に、情報提供者情報記録手段7Dは、少なくとも、情報提供者端末3Dを利用する情報提供者の情報7Daと、商品提供者が提供する商品の内容の情報7Dbと、商品提供者が提供する商品の品質の情報(文字情報)7Dcと、商品の品質の情報7Dcが利用された場合の還元率の情報7Ddと、保有するポイントの情報7Deを記録可能に構成されている。
【0069】
ここで、「商品の内容の情報7Db」は、商品提供者端末2を利用する商品提供者とは別の商品提供者から提供を受けた商品(以下、「別ルートの商品」と称する)であって、商品提供者端末2を利用する商品提供者が提供する商品と同じ商品についての情報である。
【0070】
また、情報提供者の情報7Daに紐付けて、商品の内容の情報7Dbと、商品の品質の情報7Dcと、還元率の情報7Ddと、ポイントの情報7Deが記録される。また、商品の内容の情報7Dbと紐付けて、商品の品質の情報7Dcと、還元率の情報7Ddが記録される。なお、複数の商品の内容の情報が記録される場合(即ち、商品の内容の情報7Dbに加えて、商品の内容の情報7Dbとは別の商品の内容の情報も記録される場合)には、それぞれの商品の内容の情報に対応した商品の品質の情報、還元率の情報が記録される。
【0071】
同様に、情報提供者情報記録手段7Eは、少なくとも、情報提供者端末3Eを利用する情報提供者の情報7Eaと、商品提供者が提供する商品の内容の情報7Ebと、商品提供者が提供する商品の品質の情報(文字情報)7Ecと、商品の品質の情報7Ecが利用された場合の還元率の情報7Edと、保有するポイントの情報7Eeを記録可能に構成されている。
【0072】
ここで、「商品の内容の情報7Eb」は、商品提供者端末2を利用する商品提供者とは別の商品提供者から提供を受けた商品(以下、「別ルートの商品」と称する)であって、商品提供者端末2を利用する商品提供者が提供する商品と同じ商品についての情報である。
【0073】
また、情報提供者の情報7Eaに紐付けて、商品の内容の情報7Ebと、商品の品質の情報7Ecと、還元率の情報7Edと、ポイントの情報7Eeが記録される。また、商品の内容の情報7Ebと紐付けて、商品の品質の情報7Ecと、還元率の情報7Edが記録される。なお、複数の商品の内容の情報が記録される場合(即ち、商品の内容の情報7Ebに加えて、商品の内容の情報7Ebとは別の商品の内容の情報も記録される場合)には、それぞれの商品の内容の情報に対応した商品の品質の情報、還元率の情報が記録される。
【0074】
同様に、情報提供者情報記録手段7Fは、少なくとも、情報提供者端末3Fを利用する情報提供者の情報7Faと、商品提供者が提供する商品の内容の情報7Fbと、商品提供者が提供する商品の品質の情報(文字情報)7Fcと、商品の品質の情報7Fcが利用された場合の還元率の情報7Fdと、保有するポイントの情報7Feを記録可能に構成されている。
【0075】
ここで、「商品の内容の情報7Fb」は、商品提供者端末2を利用する商品提供者とは別の商品提供者から提供を受けた商品(以下、「別ルートの商品」と称する)であって、商品提供者端末2を利用する商品提供者が提供する商品と同じ商品についての情報である。
【0076】
また、情報提供者の情報7Faに紐付けて、商品の内容の情報7Fbと、商品の品質の情報7Fcと、還元率の情報7Fdと、ポイントの情報7Feが記録される。また、商品の内容の情報7Fbと紐付けて、商品の品質の情報7Fcと、還元率の情報7Fdが記録される。なお、複数の商品の内容の情報が記録される場合(即ち、商品の内容の情報7Fbに加えて、商品の内容の情報7Fbとは別の商品の内容の情報も記録される場合)には、それぞれの商品の内容の情報に対応した商品の品質の情報、還元率の情報が記録される。
【0077】
また、商品情報提供システム1は、品質理解のための情報の模範情報(以下、単に「模範情報」と称する)を生成する模範情報生成手段(参照情報生成手段の一例である)8を有する。
【0078】
ここで、模範情報生成手段8は、情報提供者情報記録手段7(7A~7F)に、情報提供者情報A~Fが記録された場合に、「商品の内容の情報6a」と「商品の品質の情報6b」と「選択基準情報6c」を汎用のジェネレーティブAI(生成AI)4に入力し、生成AI4の出力結果を得ることで、模範情報を生成する。なお、新しい模範情報が生成された場合には、以前の模範情報に代わって登録されることになる(上書きされる)。
【0079】
例えば、選択基準情報6cに、
(1)専門用語を用いることなく、平易な表現を用いて説明を行っていること
(2)具体的なデータを使用して説明を行っていること
(3)商品を使用した体験談が含まれていること
(4)他人に不快感を与えるような表現が含まれていないこと
が記録されている場合に、こうした(1)~(4)の内容と、「商品の内容の情報6a」と「商品の品質の情報6b」を生成AI4に入力し、模範情報を生成する。
【0080】
また、商品情報提供システム1は、模範情報に基づいて情報提供者情報A~Fの中から情報提供者情報を選択する情報提供者情報選択手段9を有する。なお、情報提供者情報選択手段9に選択された情報提供者情報が「選択情報提供者情報」となる。
【0081】
ここで、情報提供者情報選択手段9は、情報提供者情報A~Fが記録された場合に、「模範情報」との類似度が最も高い情報提供者情報を「選択情報提供者情報」として選択する。
【0082】
即ち、情報提供者情報A~Fが記録されると、模範情報生成手段8により模範情報が生成され、その後、情報提供者情報選択手段9により模範情報との類似度が最も高い情報提供者情報が「選択情報提供者情報」として選択されることになる。
【0083】
なお、上述の通り、模範情報生成手段8は、情報提供者情報記録手段7(7A~7F)に情報提供者情報A~Fが記録されると模範情報を生成し、情報提供者情報選択手段9は、情報提供者情報記録手段7(7A~7F)に情報提供者情報A~Fが記録されると選択情報提供者情報を選択する。
即ち、商品情報提供システム1では、情報提供者情報記録手段7(7A~7F)に情報提供者情報A~Fが記録されると、模範情報生成手段8が模範情報を生成し、生成された模範情報に基づいて、情報提供者情報選択手段9が選択情報提供者情報を選択する。
【0084】
また、商品情報提供システム1は、新規顧客(見込み顧客)が情報を求めた場合に、「選択情報提供者情報」を出力する情報出力手段10を有する。
【0085】
更に、商品情報提供システム1は、情報出力手段10が「選択情報提供者情報」を出力した場合に、情報提供者にポイントを付与するポイント付与手段11を有する。
具体的には、例えば、「選択情報提供者情報」として、商品の品質の情報7Ecが出力された場合には、情報提供者情報記録手段7Eの保有するポイントの情報7Eeに、還元率の情報7Edに応じてポイントが加算されることになる。
【0086】
図2は、本発明の商品情報提供システムの使用方法の一例を示す概略図である。
なお、以下では、情報提供者30(30A,30B,30C,30D,30E,30F)は、別ルートの商品の提供を受けたことがあり、新規顧客40は商品提供者20から商品の提供を受けるか否かの検討に際して、情報の収集を行っていることを前提として説明を行う。
【0087】
[1.各種情報の記録]
本発明の商品情報提供システムの使用方法の一例では、新規顧客40が情報を得るためには、各種情報が商品情報提供システム1に記録される必要がある。そのために、商品情報提供システム1への各種情報の記録について説明を行う。
【0088】
先ず、商品提供者20が、自身が提供する商品200の内容(商品の内容の情報6a)を、商品提供者端末2を用いて商品提供者情報記録手段6に記録する。また、商品提供者20が、自身が提供する商品200の品質の内容(商品の品質の情報6b)を、商品提供者端末2を用いて商品提供者情報記録手段6に記録する。
これらの記録は、図2中符号(1)で示すステップである。
【0089】
次に、情報提供者30Aは、自身を特定する情報(情報提供者の情報7Aa)を、情報提供者端末3Aを用いて情報提供者情報記録手段7Aに記録する。
また、情報提供者の情報7Aaに紐付けて、別ルートの商品の内容(商品の内容の情報7Ab)と、別ルートの商品の品質の内容(商品の品質の情報7Ac)を、情報提供者端末3Aを用いて情報提供者情報記録手段7Aに記録する。
【0090】
また、情報提供者の情報7Aaに紐付けて、商品の品質の情報7Acが利用された場合の還元率の情報7Adを、情報提供者端末3Aを用いて情報提供者情報記録手段7Aに記録する。
これらの記録は、図2中符号(2)で示すステップである。
【0091】
なお、情報提供者30Aが各種情報を記録すると、模範情報生成手段8が模範情報を生成し、生成された模範情報に基づいて、情報提供者情報選択手段9が選択情報提供者情報を選択することになるが、情報提供者情報Aのみが記録されている場合(即ち、情報提供者情報B~Fが記録されていない場合)には、必然的に、「商品の品質の情報7Ac」が選択されることになる。
【0092】
ここでは、情報提供者30Aが、情報提供者の情報7Aa、商品の内容の情報7Ab、商品の品質の情報7Ac、還元率の情報7Adを記録する場合の説明を行っているが、同様にして、情報提供者30B、情報提供者30C、情報提供者30D、情報提供者30E及び情報提供者30Fも、記録を行う。
なお、情報提供者30A~30Fは、同タイミングで記録を行うということではなく、順次行うものである。
【0093】
ここで、情報提供者30B~30Fが各種情報を記録するたびに、模範情報生成手段8が模範情報を生成し、生成された模範情報に基づいて、情報提供者情報選択手段9が選択情報提供者情報を選択する。
【0094】
具体的には、情報提供者30Bが情報提供者情報Bを登録すると、「商品の品質の情報7Ac~7Bc」の中から、模範情報との類似度が最も高い情報を「選択情報提供者情報」として選択する。
また、情報提供者30Cが情報提供者情報Cを登録すると、「商品の品質の情報7Ac~7Cc」の中から、模範情報との類似度が最も高い情報を「選択情報提供者情報」として選択する。
更に、情報提供者30Dが情報提供者情報Dを登録すると、「商品の品質の情報7Ac~7Dc」の中から、模範情報との類似度が最も高い情報を「選択情報提供者情報」として選択する。
また、情報提供者30Eが情報提供者情報Eを登録すると、「商品の品質の情報7Ac~7Ec」の中から、模範情報との類似度が最も高い情報を「選択情報提供者情報」として選択する。
また、情報提供者30Fが情報提供者情報Fを登録すると、「商品の品質の情報7Ac~7Fc」の中から、模範情報との類似度が最も高い情報を「選択情報提供者情報」として選択する。
【0095】
上述したような各種情報の記録の後に、新規顧客40に対して、各種情報の提供が可能となる。
【0096】
なお、ここでは、商品提供者20が提供する商品200について、情報提供者30が各種情報の記録を行う場合のみを説明しているが、商品情報提供システム1に記録される情報は「商品提供者20が提供する商品200」に関するもののみではなく、「商品提供者20が提供する商品200とは別の商品」や、「商品提供者20とは別の商品提供者が提供する商品」に関するものについても記録される。
即ち、本実施の形態では、新規顧客40が、商品提供者20が提供する商品200に関連する情報を得る場合を例に挙げて説明を行うが(後述)、商品情報提供システム1は、「商品提供者20が提供する商品200とは別の商品」や、「商品提供者20とは別の商品提供者が提供する商品」に関連する情報も提供することができる。
【0097】
[2.各種情報の提供]
商品提供者20が提供する商品200に関連して、各種情報の提供を希望する新規顧客40は、新規顧客端末(図示せず)でインターネット5を介して商品情報提供システム1にアクセスを行う(図2中符号(3)で示すステップ)。
【0098】
商品情報提供システム1にアクセスすると、新規顧客端末には、情報提供が可能な商品提供者の一覧が表示され、新規顧客40は表示された一覧の中から「商品提供者20」を選択する。また、「商品提供者20」を選択すると、商品提供者20が提供する商品の一覧が表示され、新規顧客40は表示された一覧の中から「商品200」を選択する。
【0099】
そして、新規顧客端末から「商品提供者20の商品200」が選択されると、情報出力手段10が、商品提供者情報記録手段6に記録された「商品の内容の情報6a(商品200に対応する情報が商品の内容の情報6aである)」と、商品の内容の情報6aに紐付けられた「商品の品質の情報6b」を出力する(新規顧客端末に情報が表示される)。
【0100】
併せて、情報出力手段10は、情報提供者情報選択手段9が選択した「選択情報提供者情報」を出力する(新規顧客端末に情報が表示される)。具体的には、例えば、「選択情報提供者情報」として、「商品の品質の情報7Ec」が選択されている場合には、「商品の品質の情報7Ec」と、商品の品質の情報7Ecに紐付けられた「商品の内容の情報7Eb」を出力する。
【0101】
その後、新規顧客40が商品提供者20の商品200の提供を受ける場合(商品提供者20の商品200を購入する場合)には、商品提供者20が新規顧客40に対して商品200を提供する。
【0102】
なお、情報出力手段10が情報を出力すると、情報提供者に「その旨」が送信され(情報提供者7Eに送信される場合について、図2中符号(4)で示すステップ)。
【0103】
[3.ポイントの付与]
情報出力手段10が情報を出力すると、ポイント付与手段11は、情報出力手段10が出力した情報の登録者にポイントを付与する。具体的には、例えば、情報出力手段10が「商品の品質の情報7Ec」を出力した場合には、「商品提供者20の商品200の価格」に還元率の情報7Edを乗じた価格に相当するポイントを付与し、保有するポイントの情報7Eeが更新されることになる。
【0104】
[効果]
上記した本発明の商品情報提供システムでは、「商品の品質の情報7Ec」によって、商品提供者20の商品200の品質を把握することができる。
なお、商品200の提供を受ける前に、「商品の品質の情報7Ec」等を確認することで、商品200の品質を把握することができるために、新規顧客40は商品提供者20の商品200の提供を受けるか否か(商品200を購入するか否か)の判断材料を得ることができる。
【0105】
また、「商品の品質の情報6b」と「商品の品質の情報7Ec」の双方が出力され、商品を提供する側(商品提供者20)とそれ以外(情報提供者30E)の双方の情報に基づいて「商品200の品質の情報」の特定を行うことにより、情報の改竄や偽造等を抑止することができる。
【0106】
同様に、「商品の内容の情報6a」と「商品の内容の情報7Eb」の双方が出力され、商品を提供する側(商品提供者20)とそれ以外(情報提供者30E)の双方の情報に基づいて「商品200」の特定を行うことにより、情報の改竄や偽造等を抑止することができる。
【0107】
また、情報提供者にポイントが付与されることから、情報提供者情報を登録しようというインセンティブが高まり、情報提供者情報の充実(数量の充実、品質の充実)が期待でき、結果として、「商品200の品質」をより一層把握することができる。
【0108】
また、情報提供者自身が「商品の品質の情報7Ac~7Fc」や「還元率の情報7Ad~7Fd」を登録できること、情報提供者情報選択手段9が選択した情報提供者情報に対してのみポイントが付与されること、から、情報提供者情報の品質が高められることが期待でき、このことによっても、「商品200の品質」をより一層把握することができる。
【0109】
更に、商品提供者20が「選択基準情報6c」を記録するのみで、情報提供者情報選択手段9によって「商品提供者が選択したい情報提供者情報」との類似度が最も高い情報提供者情報が選択されることから、商品提供者が情報提供者情報A~Fの中から特定の情報を選択する必要が無い。
そして、情報提供者情報選択手段9によって、最適な(即ち、商品提供者の選択意図に沿った)情報提供者情報を選択できることから、情報提供者情報の数量が急増したり、情報提供者情報が頻繁に修正(更新)されたり、といった場合(換言すると、商品提供者による、都度の選択が困難な場合)であっても、選択基準情報6c(商品提供者20が選択した情報提供者情報の基準)に沿った情報を出力することができる。
【0110】
[変形例1]
本実施の形態では、「商品の品質の情報7Ec」が出力される場合を例に挙げて説明を行っているが、新規顧客40が「商品の品質の情報7Ec」を確認することができれば充分であるために、「商品の品質の情報7Ec」にアクセスできる識別情報(二次元バーコードやカラーコード等の識別子)を出力しても良い。
この場合、識別情報を用いて、新規顧客端末で「商品の品質の情報7Ec」が掲載されたウェブサイト等にアクセスして、「商品の品質の情報7Ec」を確認することになる。
なお、変形例1のように、識別情報を通じて「商品の品質の情報7Ec」にアクセスする場合は、アクセスしたウェブサイトには同一の情報が掲載されているであろうという新規顧客の期待を考慮して、情報提供者情報記録手段7Eの「商品の品質の情報7Ec」が変更された場合であっても、変更前に出力した識別情報でアクセスするウェブサイトには変更前の「商品の品質の情報7Ec」が掲載されるようにしても良い。
【0111】
[変形例2]
また、本実施の形態では、選択基準情報6cとして、「商品提供者が選択したい情報提供者情報の基準」が登録される場合を例に挙げて説明を行っているが、選択基準情報6cとして、「商品提供者が選択したくない情報提供者情報の基準」が登録されても良い。この場合には、情報提供者情報選択手段9は、選択基準情報6cに基づいて生成された情報(反面教師的な情報)との類似度が最も低い情報提供者情報を「選択情報提供者情報」として選択する。
【0112】
[変形例3]
また、本実施の形態では、情報提供者情報A~Fが記録されると「模範情報が生成され、かつ、選択情報提供者情報が選択される」といった場合を例に挙げて説明を行っているが、情報提供者情報A~Fが記録されたタイミングで「模範情報は生成(更新)されず、選択情報提供者情報が選択される」といった構成でも良い。
更に、情報提供者情報A~Fの記録とは無関係に、所定の周期で模範情報が生成されたり、所定の周期で選択情報提供者情報が選択されたりする、といった構成でも良い。
【0113】
[変形例4]
また、本実施の形態では、模範情報が更新される(即ち、情報提供者情報Aが記録されたタイミングで生成された模範情報が、その後に生成された模範情報に上書きされる)場合を例に挙げて説明を行っているが、必ずしも模範情報が更新される必要は無く、選択基準情報6cが変更されない限りにおいて、最初に生成した模範情報を永続的に使用する、といった構成でも良い。
【0114】
[変形例5]
また、本実施の形態では、「商品提供者が顧客に提供する商品の品質の情報6b」や「商品提供者が提供する商品の品質の情報7Ac~7Fc」が文字情報である場合を例に挙げて説明を行っているが、商品の品質を特定することができれば充分であって、必ずしも文字情報である必要は無い。例えば、「商品提供者が顧客に提供する商品の品質の情報6b」や「商品提供者が提供する商品の品質の情報7Ac~7Fc」が画像情報を含むもの(画像情報のみ、文字情報及び画像情報)であっても良い。
【0115】
[変形例6]
また、本実施の形態では、商品提供者が商品を提供する場合を例に挙げて説明を行っているが、換言すると、取引対象が商品である場合を例に挙げて説明を行っているが、これに限るものではなく、サービス提供者がサービスを提供する場合であっても良い。
【符号の説明】
【0116】
1 商品情報提供システム
2 商品提供者端末
3 情報提供者端末
4 生成AI
5 インターネット
6 商品提供者情報記録手段
7 情報提供者情報記録手段
8 模範情報生成手段
9 情報提供者情報選択手段
10 情報出力手段
11 ポイント付与手段
20 商品提供者
30 情報提供者
40 新規顧客
200 商品
【要約】
【課題】商品に対する消費者の信用度を増大させると共に、消費者が安心して商品を選択できるようにする。
【解決手段】商品提供者端末2から送信された商品提供者情報を記録する商品提供者情報記録手段6と、情報提供者端末3から送信された情報提供者情報を記録する情報提供者情報記録手段7と、模範情報生成手段8と、情報提供者情報選択手段9と、情報出力手段10と、ポイント付与手段11とを備える。
【選択図】図1
図1
図2