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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-12
(45)【発行日】2023-12-20
(54)【発明の名称】車両用灯具
(51)【国際特許分類】
   F21V 8/00 20060101AFI20231213BHJP
   F21S 43/14 20180101ALI20231213BHJP
   F21S 43/243 20180101ALI20231213BHJP
   F21W 103/10 20180101ALN20231213BHJP
   F21W 103/20 20180101ALN20231213BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20231213BHJP
   F21Y 113/13 20160101ALN20231213BHJP
【FI】
F21V8/00 330
F21S43/14
F21S43/243
F21W103:10
F21W103:20
F21Y115:10
F21Y113:13
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020092310
(22)【出願日】2020-05-27
(65)【公開番号】P2021190218
(43)【公開日】2021-12-13
【審査請求日】2023-04-04
(73)【特許権者】
【識別番号】000001133
【氏名又は名称】株式会社小糸製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100099999
【弁理士】
【氏名又は名称】森山 隆
(72)【発明者】
【氏名】吉野 公明
【審査官】塩治 雅也
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-201278(JP,A)
【文献】特開2019-110049(JP,A)
【文献】特開2019-204616(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 8/00
F21K 9/00- 9/90
F21S 2/00-45/70
F21W 103/10
F21W 103/20
F21Y 115/10
F21Y 113/13
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光色が互いに異なる第1および第2光源と、上記第1および第2光源からの光を入射させて出射させるように構成された導光体と、を備えた車両用灯具において、
上記導光体は、上記第1および第2光源からの光を入射させる入射部と、上記入射部から入射した上記第1および第2光源からの光を反射させる反射部と、上記反射部で反射した上記第1および第2光源からの光を出射させる出射部とを備えており、
上記反射部は、上記第1光源からの光を所要方向へ向けて反射させるための複数の第1配光制御面と上記第2光源からの光を上記所要方向へ向けて反射させるための複数の第2配光制御面とを備えており、かつ、上記複数の第1配光制御面と上記複数の第2配光制御面とが交互に配置された構成となっており、
上記反射部は、上記複数の第1配光制御面と上記複数の第2配光制御面とが2次元的に交互に配置された構成となっている、ことを特徴とする車両用灯具。
【請求項2】
上記導光体は、上記反射部で反射した上記第1および第2光源からの光を上記出射部へ向けて反射させる第2反射部を備えており、
上記反射部は、上記入射部から入射した上記第1および第2光源からの光を互いに反対方向へ向けて反射させるように形成された1対の反射領域を備えており、
上記第2反射部は、上記1対の反射領域の各々で反射した上記第1および第2光源からの光を上記出射部へ向けて反射させる共通の反射領域を備えている、ことを特徴とする請求項1記載の車両用灯具。
【請求項3】
上記反射部を構成する1対の反射領域は、上記第1および第2光源の発光中心を繋ぐ直線に関して対称の位置関係で配置されている、ことを特徴とする請求項2記載の車両用灯具。
【請求項4】
発光色が互いに異なる第1および第2光源と、上記第1および第2光源からの光を入射させて出射させるように構成された導光体と、を備えた車両用灯具において、
上記導光体は、上記第1および第2光源からの光を入射させる入射部と、上記入射部から入射した上記第1および第2光源からの光を反射させる反射部と、上記反射部で反射した上記第1および第2光源からの光を出射させる出射部とを備えており、
上記反射部は、上記第1光源からの光を所要方向へ向けて反射させるための複数の第1配光制御面と上記第2光源からの光を上記所要方向へ向けて反射させるための複数の第2配光制御面とを備えており、かつ、上記複数の第1配光制御面と上記複数の第2配光制御面とが交互に配置された構成となっており、
上記導光体は、上記反射部で反射した上記第1および第2光源からの光を上記出射部へ向けて反射させる第2反射部を備えており、
上記反射部は、上記入射部から入射した上記第1および第2光源からの光を互いに反対方向へ向けて反射させるように形成された1対の反射領域を備えており、
上記第2反射部は、上記1対の反射領域の各々で反射した上記第1および第2光源からの光を上記出射部へ向けて反射させる共通の反射領域を備えている、ことを特徴とする車両用灯具。
【請求項5】
上記第1および第2光源の各々は、共通の基板に搭載された発光素子で構成されている、ことを特徴とする請求項1~4いずれか記載の車両用灯具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、導光体を備えた車両用灯具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、発光色が互いに異なる第1および第2光源からの光を導光体に入射させて出射させるように構成された車両用灯具が知られている。
【0003】
「特許文献1」には、このような車両用灯具の構成として、その導光体が、第1および第2光源からの光を入射させる入射部と、この入射部から入射した第1および第2光源からの光を反射させる反射部と、この反射部で反射した第1および第2光源からの光を出射させる出射部とを備えたものが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2019-110049号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記「特許文献1」に記載された車両用灯具は、その導光体の反射部が、入射部から入射した第1および第2光源からの光を一律に反射させる反射面形状を有しているので、第1および第2光源のいずれが点灯した場合にも導光体の出射部が略均一に光って見えるようにすることは困難である。
【0006】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、発光色が互いに異なる第1および第2光源からの光を導光体に入射させて出射させるように構成された車両用灯具において、第1および第2光源のいずれが点灯した場合にも導光体の出射部が略均一に光って見えるようにすることができる車両用灯具を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明は、導光体の構成に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
【0008】
すなわち、本願発明に係る車両用灯具は、
発光色が互いに異なる第1および第2光源と、上記第1および第2光源からの光を入射させて出射させるように構成された導光体と、を備えた車両用灯具において、
上記導光体は、上記第1および第2光源からの光を入射させる入射部と、上記入射部から入射した上記第1および第2光源からの光を反射させる反射部と、上記反射部で反射した上記第1および第2光源からの光を出射させる出射部とを備えており、
上記反射部は、上記第1光源からの光を所要方向へ向けて反射させるための複数の第1配光制御面と上記第2光源からの光を上記所要方向へ向けて反射させるための複数の第2配光制御面とを備えており、かつ、上記複数の第1配光制御面と上記複数の第2配光制御面とが交互に配置された構成となっており、
その上で、本願第1発明に係る車両用灯具においては、
上記反射部は、上記複数の第1配光制御面と上記複数の第2配光制御面とが2次元的に交互に配置された構成となっており、
また、本願第2発明に係る車両用灯具においては、
上記導光体は、上記反射部で反射した上記第1および第2光源からの光を上記出射部へ向けて反射させる第2反射部を備えており、
上記反射部は、上記入射部から入射した上記第1および第2光源からの光を互いに反対方向へ向けて反射させるように形成された1対の反射領域を備えており、
上記第2反射部は、上記1対の反射領域の各々で反射した上記第1および第2光源からの光を上記出射部へ向けて反射させる共通の反射領域を備えている、ことを特徴とするものである。
【0009】
上記「第1および第2光源」の種類は特に限定されるものではなく、また、その各々の具体的な発光色についても特に限定されるものではない。
【0010】
上記「反射部」は、複数の第1配光制御面と複数の第2配光制御面とが交互に配置された構成となっていれば、これらの具体的な配置は特に限定されるものではない。
【0011】
上記「所要方向」の具体的な方向は特に限定されるものではなく、例えば灯具前後方向、左右方向、上下方向等が採用可能である。
【0012】
上記各「第1配光制御面」は、第1光源からの光を所要方向へ向けて反射させるように形成されていれば、その具体的な反射面形状は特に限定されるものではない。
【0013】
上記各「第2配光制御面」は、第2光源からの光を上記所要方向へ向けて反射させるように形成されていれば、その具体的な反射面形状は特に限定されるものではない。
【発明の効果】
【0014】
本願発明に係る車両用灯具は、発光色が互いに異なる第1および第2光源からの光を導光体に入射させて出射させる構成となっているが、上記導光体は、その入射部から入射した第1および第2光源からの光を反射させる反射部として、第1光源からの光を所要方向へ向けて反射させるための複数の第1配光制御面と第2光源からの光を上記所要方向へ向けて反射させるための複数の第2配光制御面とを備えた構成となっており、かつ、複数の第1配光制御面と複数の第2配光制御面とが交互に配置された構成となっているので、次のような作用効果を得ることができる。
【0015】
すなわち、第1光源の点灯時には複数の第1配光制御面からの反射光によって導光体の出射部が明るく光って見え、また、第2光源の点灯時には複数の第2配光制御面によって導光体の出射部が明るく光って見える。その際、複数の第1配光制御面と複数の第2配光制御面とが交互に配置されていることによって、第1および第2光源のいずれが点灯した場合にも導光体の出射部が略均一に光って見えるようにすることができる。
【0016】
なお、第1光源の点灯時に複数の第2配光制御面で反射した光は上記所要方向へ向かう光とはならないが、その反射方向は各第2配光制御面毎に異なったものとなるので、導光体の出射部が局所的に明るく光って見えてしまうようなことはない。したがって、第1光源の点灯時に複数の第1配光制御面からの反射光によって導光体の出射部が略均一に光って見える状態が維持される。
【0017】
同様に、第2光源の点灯時に複数の第1配光制御面で反射した光は上記所要方向へ向かう光とはならないが、その反射方向は各第1配光制御面毎に異なったものとなるので、導光体の出射部が局所的に明るく光って見えてしまうようなことはない。したがって、第2光源の点灯時に複数の第2配光制御面からの反射光によって導光体の出射部が略均一に光って見える状態が維持される。
【0018】
このように本願発明によれば、発光色が互いに異なる第1および第2光源からの光を導光体に入射させて出射させるように構成された車両用灯具において、第1および第2光源のいずれが点灯した場合にも導光体の出射部が略均一に光って見えるようにすることができる。
【0019】
上記構成において、さらに、反射部の構成として、複数の第1配光制御面と複数の第2配光制御面とが2次元的に交互に配置されたものとすれば、第1および第2光源のいずれが点灯した場合にも導光体の出射部が略均一に光って見える効果を高めることができる。
【0020】
上記構成において、さらに、導光体の構成として、その反射部で反射した第1および第2光源からの光を出射部へ向けて反射させる第2反射部を備えた構成とした上で、上記反射部の構成として、入射部から入射した第1および第2光源からの光を互いに反対方向へ向けて反射させるように形成された1対の反射領域を備えた構成とするとともに、上記第2反射部の構成として、1対の反射領域の各々で反射した第1および第2光源からの光を出射部へ向けて出射部へ向けて反射させる共通の反射領域を備えた構成とすれば、第1および第2光源のいずれが点灯した場合にも導光体の出射部が広域にわたって略均一に光って見えるようにすることが容易に可能となる。
【0021】
その際、反射部を構成する1対の反射領域が、第1および第2光源の発光中心を繋ぐ直線に関して対称の位置関係で配置された構成とすれば、第1および第2光源のいずれが点灯した場合にも1対の反射領域の各々からの反射光の明るさを均等なものとすることが可能となり、これにより導光体の出射部が略同様の輝度分布で光って見えるようにすることができる。
【0022】
上記構成において、さらに、第1および第2光源の各々が、共通の基板に搭載された発光素子で構成されたものとすれば、第1および第2光源を互いに近接した状態で位置精度良く配置することができ、これにより第1および第2光源のいずれが点灯した場合にも導光体の出射部が略均一に光って見える効果をより一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本願発明の第1実施形態に係る車両用灯具を示す側断面図
図2】上記車両用灯具の灯具ユニットを示す、図1の要部詳細図
図3】上記灯具ユニットを示す斜視図
図4】(a)は図2のIVa方向矢視図、(b)~(d)は上記第1実施形態の第1~第3変形例を示す、(a)と同様の図
図5】本願発明の第2実施形態に係る灯具ユニットを示す正面図
図6】上記第2実施形態に係る灯具ユニットを示す斜視図
図7】本願発明の第3実施形態に係る車両用灯具を示す正面図
図8図7のVIII-VIII線断面図
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
【0025】
まず、本願発明の第1実施形態について説明する。
【0026】
図1は、本実施形態に係る車両用灯具10を示す側断面図である。また、図2は、車両用灯具10の灯具ユニット20を示す、図1の要部詳細図であり、図3は、灯具ユニット20を示す斜視図である。
【0027】
これらの図において、Xで示す方向が車両用灯具10としての「前方」(車両としても「前方」)であり、Yで示す方向が「左方向」(灯具正面視では「右方向」)であり、Zで示す方向が「上方向」である。これら以外の図においても同様である。
【0028】
本実施形態に係る車両用灯具10は、車両前端部に設けられる灯具であって、フロントターンシグナルランプおよびクリアランスランプの機能を兼ね備えている。
【0029】
図1に示すように、車両用灯具10は、ランプボディ12およびその前端開口部に取り付けられた素通し状の透光カバー14によって形成される灯室内に、灯具ユニット20が組み込まれた構成となっている。
【0030】
灯具ユニット20は、発光色が互いに異なる第1および第2光源22、24と、第1および第2光源22、24からの光を入射させて出射させるように構成された導光体30とを備えた構成となっている。
【0031】
第1光源22は、白色に発光する発光ダイオードで構成されており、クリアランスランプ点灯モードで点灯するようになっている。第2光源24は、アンバー色に発光する発光ダイオードで構成されており、フロントターンシグナルランプ点灯モードで点灯するようになっている。
【0032】
導光体30は、無色透明の板状の樹脂製部材(例えばアクリル樹脂製部材)で構成されており、水平面に沿って灯具前後方向に延びるように配置された状態で、図示しない支持構造を介してランプボディ12に支持されている。
【0033】
第1および第2光源22、24は、導光体30の後端部の上方近傍において、その発光面を真下の方向へ向けた状態で配置されている。その際、第1および第2光源22、24は、第1光源22が灯具前方側に位置するようにして灯具前後方向に間隔をおいて配置された状態で、共通の基板26に搭載されている。この基板26は、水平面に沿って延びるように配置された状態で、ランプボディ12に支持されている。
【0034】
導光体30においては、その上面30aの後部領域が、第1および第2光源22、24からの光を入射させる入射部32を構成しており、その後面30bが、入射部32から入射した第1および第2光源22、24からの光を反射させる反射部34を構成しており、その前面30cが、反射部34で反射した第1および第2光源22、24からの光を出射させる出射部36を構成している。
【0035】
反射部34は、第1光源22からの光を反射制御するための複数の第1配光制御面34Aと、第2光源24からの光を反射制御するための複数の第2配光制御面34Bとを備えている。
【0036】
図3に示すように、反射部34は、複数の第1配光制御面34Aと複数の第2配光制御面34Bとが2次元的に交互に配置された構成となっている。
【0037】
図4(a)は、図2のIVa方向矢視図である。
【0038】
図4(a)にも示すように、反射部34は、灯具正面視において正方格子状に区分けされており、この区分けによって形成される複数の矩形状領域の各々に対して第1配光制御面34Aと第2配光制御面34Bとが水平方向および上下方向に交互に割り付けられた構成となっている。
【0039】
なお、図3および図4(a)においては、反射部34の構成を分かりやすくするため、第2配光制御面34Bが位置する矩形状領域に斜線を施している。
【0040】
図3に示すように、各第1配光制御面34Aは、入射部32から入射した第1光源22からの光を灯具正面方向へ向けて反射させるように形成されており、また、各第2配光制御面34Bは、入射部32から入射した第2光源24からの光を灯具正面方向へ向けて反射させるように形成されている。
【0041】
これを実現するため、図2に示すように、各第1配光制御面34Aは、第1光源22の発光中心の真上に位置する仮想点Aを焦点とするとともに灯具前後方向に延びる軸線Axを中心軸とする回転放物面の一部で構成されており、また、各第2配光制御面34Bは、第2光源24の発光中心の真上に位置する仮想点Bを焦点とするとともに軸線Axを中心軸とする回転放物面の一部で構成されている。
【0042】
その際、各第1および第2配光制御面34A、34Bは、仮想点A、Bの中点を焦点Fとするとともに軸線Axを中心軸とする回転放物面(図中2点鎖線で示す曲線)を基準面Pとして形成されている。すなわち、各第1配光制御面34Aは、基準面Pに対して前傾した曲面で構成されており、また、各第2配光制御面34Bは、基準面Pに対して後傾した曲面で構成されている。
【0043】
図1および図3に示すように、導光体30の前面30cは灯具前後方向と直交する鉛直面に沿って延びており、出射部36はこの鉛直面に複数のレンズ素子36sが形成された構成となっている。
【0044】
具体的には、出射部36は、灯具正面視において正方格子状に区分けされており、その各々に凸レンズ状のレンズ素子36sが割り付けられた構成となっている。
【0045】
そして、導光体30は、その出射部36において、反射部34から到達した反射光を上下および左右方向に拡散する拡散光として灯具前方へ向けて出射させるようになっている。
【0046】
その際、出射部36には、複数の第1配光制御面34Aで反射した第1光源22からの光が灯具正面方向へ向かう平行光として到達するとともに、複数の第2配光制御面34Bで反射した第2光源24からの光が灯具正面方向へ向かう平行光として到達するので、第1および第2光源22、24のいずれが点灯した場合にも、導光体30は灯具正面視において出射部36が明るく光って見える。
【0047】
また、反射部34は、複数の第1配光制御面34Aと複数の第2配光制御面34Bとが2次元的に交互に配置されているので、第1および第2光源22、24のいずれが点灯した場合にも、灯具正面視において出射部36が同程度の明るさで光って見える。
【0048】
さらに、第1光源22の点灯時、複数の第2配光制御面34Bからの反射光は平行光としては到達しないが、各第2配光制御面34B毎に異なる方向へ反射した光として出射部36に到達するので、灯具正面視において出射部36が局所的に明るく光って見えてしまうことはなく略均一に光って見える。同様に、第2光源24の点灯時、複数の第1配光制御面34Aからの反射光は平行光としては到達しないが、各第1配光制御面34A毎に異なる方向へ反射した光として出射部36に到達するので、灯具正面視において出射部36が局所的に明るく光って見えてしまうことはなく略均一に光って見える。
【0049】
したがって、クリアランスランプ点灯モードでは、第1光源22の点灯により、導光体30の出射部36が白色で明るくかつ略均一に光って見える。また、フロントターンシグナルランプ点灯モードでは、第2光源24の点灯により、導光体30の出射部36がアンバー色で明るくかつ略均一に光って見える。
【0050】
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
【0051】
本実施形態に係る車両用灯具10は、発光色が互いに異なる第1および第2光源22、24からの光を導光体30に入射させて出射させる構成となっているが、導光体30は、その入射部32から入射した第1および第2光源22、24からの光を反射させる反射部34として、第1光源22からの光を灯具正面方向(所要方向)へ向けて反射させるための複数の第1配光制御面34Aと第2光源24からの光を灯具正面方向へ向けて反射させるための複数の第2配光制御面34Bとを備えた構成となっており、かつ、複数の第1配光制御面34Aと複数の第2配光制御面34Bとが交互に配置された構成となっているので、次のような作用効果を得ることができる。
【0052】
すなわち、第1光源22の点灯時には複数の第1配光制御面34Aからの反射光によって導光体30の出射部36が明るく光って見え、また、第2光源24の点灯時には複数の第2配光制御面34Bによって導光体30の出射部36が明るく光って見える。その際、複数の第1配光制御面34Aと複数の第2配光制御面34Bとが交互に配置されていることによって、第1および第2光源22、24のいずれが点灯した場合にも導光体30の出射部36が略均一に光って見えるようにすることができる。
【0053】
なお、第1光源22の点灯時に複数の第2配光制御面34Bで反射した光は灯具正面方向へ向かう光とはならないが、その反射方向は各第2配光制御面34B毎に異なったものとなるので、導光体30の出射部36が局所的に明るく光って見えてしまうようなことはない。したがって、第1光源22の点灯時に複数の第1配光制御面34Aからの反射光によって導光体30の出射部36が略均一に光って見える状態が維持される。
【0054】
同様に、第2光源24の点灯時に複数の第1配光制御面34Aで反射した光は灯具正面方向へ向かう光とはならないが、その反射方向は各第1配光制御面34A毎に異なったものとなるので、導光体30の出射部36が局所的に明るく光って見えてしまうようなことはない。したがって、第2光源24の点灯時に複数の第2配光制御面34Bからの反射光によって導光体30の出射部36が略均一に光って見える状態が維持される。
【0055】
このように本実施形態によれば、発光色が互いに異なる第1および第2光源22、24からの光を導光体30に入射させて出射させるように構成された車両用灯具10において、第1および第2光源22、24のいずれが点灯した場合にも導光体30の出射部36が略均一に光って見えるようにすることができる。
【0056】
しかも本実施形態においては、導光体30の反射部34の構成として、複数の第1配光制御面34Aと複数の第2配光制御面34Bとが2次元的に交互に配置された構成となっているので、第1および第2光源22、24のいずれが点灯した場合にも導光体30の出射部36が略均一に光って見える効果を高めることができる。
【0057】
また本実施形態においては、第1および第2光源22、24の各々が、共通の基板26に搭載されているので、第1および第2光源22、24を互いに近接した状態で位置精度良く配置することができ、これにより第1および第2光源22、24のいずれが点灯した場合にも導光体30の出射部36が略均一に光って見える効果をより一層高めることができる。
【0058】
上記第1実施形態においては、複数の第1配光制御面34Aと複数の第2配光制御面34Bとが灯具正面視において正方格子状に交互に配置されているものとして説明したが、これ以外にも例えば灯具正面視において斜め格子状に交互に配置された構成とすることも可能であり、また、複数の第1配光制御面34Aと複数の第2配光制御面34Bとが1次元的(すなわち縞状)に交互に配置された構成とすることも可能である。
【0059】
上記第1実施形態においては、車両用灯具10がフロントターンシグナルランプおよびクリアランスランプの機能を兼ね備えているものとして説明したが、これ以外の組合せも可能であり、例えばテールランプおよびバックアップランプの機能を兼ね備えた構成とすることが可能である。
【0060】
次に、上記第1実施形態の変形例について説明する。
【0061】
まず、上記第1実施形態の第1変形例について説明する。
【0062】
図4(b)は、本変形例に係る灯具ユニット120を示す、図4(a)と同様の図である。
【0063】
図4(b)に示すように、本変形例の基本的な構成は上記第1実施形態の場合と同様であるが、導光体130の反射部134の構成が上記第1実施形態の場合と一部異なっている。
【0064】
すなわち、本変形例の導光体130においても、その反射部134は複数の第1配光制御面134Aと複数の第2配光制御面134Bとが2次元的に交互に配置された構成となっているが、その際、灯具正面視において複数の鉛直線と複数の下向き凸曲線とによって区分けされた複数の領域の各々に第1および第2配光制御面134A、134Bが割り付けられた構成となっている。
【0065】
本変形例の構成を採用した場合においても、複数の第1配光制御面134Aと複数の第2配光制御面134Bとが交互に配置されていることによって、第1および第2光源22、24のいずれが点灯した場合にも導光体130の出射部が略均一に光って見えるようにすることができる。
【0066】
次に、上記第1実施形態の第2変形例について説明する。
【0067】
図4(c)は、本変形例に係る灯具ユニット220を示す、図4(a)と同様の図である。
【0068】
図4(c)に示すように、本変形例の基本的な構成は上記第1実施形態の場合と同様であるが、導光体230の反射部234の構成が上記第1実施形態の場合と一部異なっている。
【0069】
すなわち、本変形例の導光体230においては、その反射部234が、複数の第1配光制御面234Aと複数の第2配光制御面234Bとが灯具正面視において第1および第2光源22、24の上方近傍に位置する点(具体的には図2に示す仮想点A、B)を中心にして同心円状に区分けされた複数の帯状領域に対して第1および第2配光制御面234A、234Bが交互に割り付けられた構成となっている。
【0070】
本変形例の構成を採用した場合においても、複数の第1配光制御面234Aと複数の第2配光制御面234Bとが交互に配置されていることによって、第1および第2光源22、24のいずれが点灯した場合にも導光体230の出射部が略均一に光って見えるようにすることができる。
【0071】
次に、上記第1実施形態の第3変形例について説明する。
【0072】
図4(d)は、本変形例に係る灯具ユニット320を示す、図4(a)と同様の図である。
【0073】
図4(d)に示すように、本変形例の基本的な構成は上記第1実施形態の場合と同様であるが、導光体330の反射部334の構成が上記第1実施形態の場合と一部異なっている。
【0074】
すなわち、本変形例の導光体330においては、その反射部334が、複数の第1配光制御面334Aと複数の第2配光制御面334Bとが灯具正面視において縦縞状に区分けされた複数の帯状領域に対して第1および第2配光制御面334A、334Bが交互に割り付けられた構成となっている。
【0075】
本変形例の構成を採用した場合においても、複数の第1配光制御面334Aと複数の第2配光制御面334Bとが交互に配置されていることによって、第1および第2光源22、24のいずれが点灯した場合にも導光体330の出射部が略均一に光って見えるようにすることができる。
【0076】
次に、本願発明の第2実施形態について説明する。
【0077】
図5は、本実施形態に係る灯具ユニット420を示す正面図である。また、図6は、灯具ユニット420を斜め下方から見て示す斜視図である。
【0078】
図5、6に示すように、本実施形態に係る灯具ユニット420も、発光色が互いに異なる第1および第2光源22、24と、第1および第2光源22、24からの光を入射させて出射させるように構成された導光体430とを備えた構成となっている。
【0079】
導光体430は、無色透明の樹脂製部材で構成されており、灯具前後方向と直交する鉛直面に沿って板状に延びる平板部430Aと、この平板部430Aから灯具前方側へ突出する前方突出部430Bとを備えている。
【0080】
第1および第2光源22、24の構成自体は、上記第1実施形態の場合と同様であるが、その配置が上記第1実施形態の場合と異なっている。
【0081】
すなわち、本実施形態の第1および第2光源22、24は、導光体430の平板部430Aの後方近傍において、その発光面を灯具正面方向へ向けた状態で上下方向に間隔をおいて配置されている。その際、第1および第2光源22、24は、第1光源22が上方側に位置するように配置された状態で、図示しない共通の基板に支持されている。
【0082】
導光体430は、第1および第2光源22、24からの光を入射させる入射部432と、この入射部432から入射した第1および第2光源22、24からの光を反射させる反射部434と、この反射部434で反射した第1および第2光源22、24からの光を出射部436へ向けて反射させる第2反射部438と、この第2反射部438で反射した第1および第2光源22、24からの光を灯具前方へ向けて出射させる出射部436とを備えている。
【0083】
入射部432は、平板部430Aの後面における第1および第2光源22、24の近傍領域によって構成されている。反射部434は、板部430Aの前面における入射部432の近傍領域によって構成されている。第2反射部438は、平板部430Aの外周面および前方突出部430Bの後面によって構成されている。出射部436は、前方突出部430Bの前面によって構成されている。
【0084】
反射部434は、入射部432から入射した第1および第2光源からの光を互いに反対方向へ向けて(具体的には左右両方向へ向けて)反射させるように形成された左右1対の反射領域434L、434Rによって構成されている。
【0085】
その際、左右1対の反射領域434L、434Rは、図5に示すように、第1および第2光源22、24の発光中心を繋ぐ直線(すなわち鉛直線)Lに関して左右対称の位置関係で配置されている。
【0086】
各反射領域434L、434Rは、複数の第1配光制御面434Aと複数の第2配光制御面434Bとが2次元的に交互に配置された構成となっている。具体的には、各反射領域434L、434Rは、上記第1実施形態の第1変形例に係る灯具ユニット120の導光体130における反射部134の構成(図4(b)参照)と同様の構成を有している。
【0087】
すなわち、左側(灯具正面視では右側)に位置する反射領域434Lにおいては、入射部432から入射した第1光源22からの光を各第1配光制御面434Aによって左方向へ向けて平行光として反射させるとともに、入射部432から入射した第2光源24からの光を各第2配光制御面434Bによって左方向へ向けて平行光として反射させるようになっている。
【0088】
また、右側に位置する反射領域434Rにおいては、入射部432から入射した第1光源22からの光を各第1配光制御面434Aによって右方向へ向けて平行光として反射させるとともに、入射部432から入射した第2光源24からの光を各第2配光制御面434Bによって右方向へ向けて平行光として反射させるようになっている。
【0089】
なお、図5、6においても、各反射領域434L、434Rの構成を分かりやすくするため、第2配光制御面434Bが位置する矩形状領域に斜線を施している。
【0090】
第2反射部438は、右側の反射領域434Rで反射した第1および第2光源22、24からの光を下方へ向けて正反射させる反射領域438Aと、この反射領域438Aからの反射光を左方向へ向けて正反射させる反射領域438Bと、この反射領域438Bからの反射光を上方向へ向けて正反射させる反射領域438Cと、この反射領域438Cからの反射光を灯具前方へ向けて正反射させる反射領域438Dとを備えている。
【0091】
その際、第2反射部438は、左側の反射領域434Lで反射した第1および第2光源22、24からの光を、その反射領域438Cにおいて上方へ向けて正反射させるとともに、その反射領域438Dにおいて灯具前方へ向けて正反射させるように構成されている。
【0092】
導光体430の前方突出部430Bは、その前面430Baが灯具前後方向と直交する鉛直面に沿って延びており、出射部436はこの鉛直面に複数のレンズ素子436sが形成されることによって構成されている。
【0093】
具体的には、出射部436は、灯具正面視において縦縞状に区分けされており、その各々に凸シリンドリカルレンズ状のレンズ素子436sが割り付けられた構成となっている。
【0094】
そして、導光体430は、その出射部436において、第2反射部438の反射領域438Dから到達した反射光を左右方向に拡散する拡散光として灯具前方へ向けて出射させるようになっている。
【0095】
第2反射部438は、その反射領域438C、438Dが、左右1対の反射領域434L、434Rの各々で反射した第1および第2光源22、24からの光を出射部436へ向けて反射させる共通の反射領域として構成されている。
【0096】
本実施形態の構成を採用した場合においても、導光体430の反射部434を構成する左右1対の反射領域434L、434Rの各々の構成として、複数の第1配光制御面434Aと複数の第2配光制御面434Bとが交互に配置された構成となっているので、第1および第2光源22、24のいずれが点灯した場合にも導光体430の出射部436が略均一に光って見えるようにすることができる。
【0097】
その際、本実施形態においても、各反射領域434L、434Rは、複数の第1配光制御面434Aと複数の第2配光制御面434Bとが2次元的に交互に配置された構成となっているので、第1および第2光源22、24のいずれが点灯した場合にも導光体430の出射部436が略均一に光って見える効果を高めることができる。
【0098】
さらに、本実施形態の導光体430は、その反射部434で反射した第1および第2光源22、24からの光を出射部436へ向けて反射させる第2反射部438を備えており、その反射部434は、入射部432から入射した第1および第2光源22、24からの光を互いに反対方向へ向けて反射させるように形成された左右1対の反射領域434L、434Rを備えており、かつ、その第2反射部438は、左右1対の反射領域434L、434Rの各々で反射した第1および第2光源22、24からの光を出射部436へ向けて反射させる共通の反射領域438C、438Dを備えているので、第1および第2光源22、24のいずれが点灯した場合にも導光体430の出射部436が広域にわたって略均一に光って見えるようにすることが容易に可能となる。
【0099】
しかも、左右1対の反射領域434L、434Rは、第1および第2光源22、24の発光中心を繋ぐ直線Lに関して左右対称の位置関係で配置されているので、第1および第2光源22、24のいずれが点灯した場合にも、左右1対の反射領域434L、434Rの各々からの反射光の明るさを均等なものとすることが可能となり、これにより導光体430の出射部436が略同様の輝度分布で光って見えるようにすることができる。
【0100】
次に、本願発明の第3実施形態について説明する。
【0101】
図7は、本実施形態に係る車両用灯具510を示す正面図である。また、図8は、図7のVIII-VIII線断面図である。
【0102】
図7、8に示すように、本実施形態に係る車両用灯具510は、ランプボディ512およびその前端開口部に取り付けられた素通し状の透光カバー514によって形成される灯室内に、第1および第2灯具ユニット520、540が組み込まれた構成となっている。
【0103】
第1および第2灯具ユニット520、540は、上記第1実施形態の灯具ユニット20と同様、フロントターンシグナルランプおよびクリアランスランプの機能を兼ね備えている。そして、第1および第2灯具ユニット520、540は、上記灯室内においてヘッドランプ等の機能を備えた他の灯具ユニットの配置スペース(図7において2点鎖線で示すスペース)Sを、L字形に囲むようにして配置されている。
【0104】
すなわち、第1灯具ユニット520は、上記灯室内の下部領域において水平方向に延びるように配置されており、第2灯具ユニット540は、第1灯具ユニット520の左端部(灯具正面視では右端部)から上方向に延びるように配置されている。
【0105】
第1灯具ユニット520は、上記第1実施形態の灯具ユニット20と同様の構成を有する4つの灯具ユニットが、上下反転した状態でかつ左右方向に並んだ状態で一体化された構成となっている。
【0106】
すなわち、第1灯具ユニット520は、4組の第1および第2光源22、24が左右方向に一定の間隔をおいて並んだ状態で共通の基板526に搭載されており、また、その導光体530は、上記第1実施形態の導光体30と同様の構成を有する4つの導光体が、4組の第1および第2光源22、24の上方において左右方向に並んだ状態で一体的に形成された構成となっている。
【0107】
そして、導光体530は、4箇所の入射部532において入射した第1および第2光源22、24からの光を4箇所の反射部534(図8参照)において灯具前方へ反射させた後、共通の出射部536から灯具前方へ向けて出射させるように構成されている。
【0108】
なお、図8に示すように、各反射部534は、複数の第1配光制御面534Aと複数の第2配光制御面534Bとで構成されている。また、出射部536は、正方格子状に区分けされており、その各々に凸レンズ状のレンズ素子536sが割り付けられた構成となっている。
【0109】
一方、第2灯具ユニット540は、上記第1実施形態の灯具ユニット20と略同様の構成を有する2つの灯具ユニットが、横向きになった状態でかつ上下方向に並んだ状態で一体化された構成となっている。
【0110】
すなわち、第2灯具ユニット540は、2組の第1および第2光源22、24が上下方向に一定の間隔をおいて並んだ状態で共通の基板546に搭載されており、また、その導光体550は、上記第1実施形態の導光体30と同様の構成を有する2つの導光体が、上下方向に並んだ状態で一体的に形成された構成となっている。
【0111】
そして、導光体550は、2箇所の入射部552において入射した第1および第2光源22、24からの光を2箇所の反射部(図示せず)において灯具前方へ反射させた後、共通の出射部556から灯具前方へ向けて出射させるように構成されている。
【0112】
第2灯具ユニット540は、その導光体550が灯具正面視において第1灯具ユニット520の導光体530と部分的に重複した状態で配置されている。
【0113】
その際、第2灯具ユニット540の導光体550は、その出射部556の下端縁領域556aが灯具後方側に変位しており、これにより第1灯具ユニット520の導光体530との干渉が回避されるように構成されている。
【0114】
すなわち、導光体550の出射部556は、その下端縁領域556aが第1灯具ユニット520の導光体530に対して灯具後方近傍において鉛直面に沿って延びるように形成されており、その下端縁領域556a以外の一般領域は、第1灯具ユニット520の導光体530の出射部536の上方近傍から上方へ向かってやや後傾した方向に延びるように形成されている。
【0115】
出射部556は、正方格子状に区分けされており、その各々に凸レンズ状のレンズ素子556sが割り付けられた構成となっている。これら複数のレンズ素子556sのうち2段分を構成するレンズ素子556sは下端縁領域556aに形成されている。
【0116】
その際、第1灯具ユニット520の導光体530と第2灯具ユニット540の導光体550との重複部分は、複数のレンズ素子556sの1段分の高さに設定されており、導光体530と導光体550との間には、複数のレンズ素子556sの1段分の隙間が形成されている。
【0117】
本実施形態の構成を採用した場合においても、上記第1実施形態の場合と同様、第1および第2灯具ユニット520、540の複数組の第1および第2光源22、24のいずれが点灯した場合にも、その導光体530、550の出射部536、556全体が略均一に光って見えるようにすることができる。
【0118】
その際、導光体530と導光体550との間には、複数のレンズ素子556sの1段分の隙間が形成されているが、導光体530と導光体550とが2段分の高さで重複しているので、灯具点灯時に導光体530と導光体550との間の隙間が暗く見えてしまうことはなく、他の部分と略同様に光って見えるようにすることができる。
【0119】
なお、上記各実施形態およびその変形例において諸元として示した数値は一例にすぎず、これらを適宜異なる値に設定してもよいことはもちろんである。
【0120】
また、本願発明は、上記各実施形態およびその変形例に記載された構成に限定されるものではなく、これ以外の種々の変更を加えた構成が採用可能である。
【符号の説明】
【0121】
10 車両用灯具
12 ランプボディ
14 透光カバー
20、120、220、320 灯具ユニット
22 第1光源
24 第2光源
26 基板
30、130、230、330、430 導光体
30a 上面
30b 後面
30c 前面
32 入射部
34、134、234、334 反射部
34A、134A、234A、334A 第1配光制御面
34B、134B、234B、334B 第2配光制御面
36 出射部
36s レンズ素子
420 灯具ユニット
430A 平板部
430B 前方突出部
430Ba 前面
432 入射部
434 反射部
434A 第1配光制御面
434B 第2配光制御面
434L、434R、438A、438B、438C、438D 反射領域
436 出射部
436s レンズ素子
438 第2反射部
510 車両用灯具
512 ランプボディ
514 透光カバー
520 第1灯具ユニット
526、546 基板
530、550 導光体
532、552 入射部
534 反射部
534A 第1配光制御面
534B 第2配光制御面
536、556 出射部
536s、556s レンズ素子
540 第2灯具ユニット
556a 下端縁領域
A、B 仮想点
Ax 軸線
F 焦点
L 直線
P 基準面
S 他の灯具ユニットの配置スペース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8