IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社オービックの特許一覧

特許7402143業務支援装置、業務支援方法および業務支援プログラム
<>
  • 特許-業務支援装置、業務支援方法および業務支援プログラム 図1
  • 特許-業務支援装置、業務支援方法および業務支援プログラム 図2
  • 特許-業務支援装置、業務支援方法および業務支援プログラム 図3
  • 特許-業務支援装置、業務支援方法および業務支援プログラム 図4
  • 特許-業務支援装置、業務支援方法および業務支援プログラム 図5
  • 特許-業務支援装置、業務支援方法および業務支援プログラム 図6
  • 特許-業務支援装置、業務支援方法および業務支援プログラム 図7
  • 特許-業務支援装置、業務支援方法および業務支援プログラム 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-12
(45)【発行日】2023-12-20
(54)【発明の名称】業務支援装置、業務支援方法および業務支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/12 20230101AFI20231213BHJP
【FI】
G06Q40/12
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020181387
(22)【出願日】2020-10-29
(65)【公開番号】P2021152863
(43)【公開日】2021-09-30
【審査請求日】2022-12-15
(31)【優先権主張番号】P 2020049070
(32)【優先日】2020-03-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】清水 健一
(72)【発明者】
【氏名】山本 優希
(72)【発明者】
【氏名】野口 航希
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【審査官】宮地 匡人
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-150468(JP,A)
【文献】特開2011-028684(JP,A)
【文献】特開2001-338130(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備える業務支援装置であって、
前記制御部は、
商品が国または地方公共団体から支給される支給金銭の支給対象かを区分する支給対象区分と、前記支給金銭の支給金額を支払予定に加算する加算タイミングと、を商品別に管理する商品マスタを参照して、顧客が購入した商品が前記支給対象かを確認し、前記購入した商品が前記支給対象である場合、前記顧客に紐付く立替残高、前記立替残高の返済方式、および前記支給金額を基に、前記商品マスタを参照して、所定期間ごとの支払金額を管理する前記返済方式に応じた支払予定データであって前記支給金額が前記加算タイミングで加算された加算あり支払予定データを作成する作成手段
を備えること、
を特徴とする業務支援装置。
【請求項2】
前記作成手段は、前記購入した商品が前記支給対象でない場合、前記立替残高および前記返済方式を基に、所定期間ごとの支払金額を管理する前記返済方式に応じた支払予定データを作成すること、
を特徴とする請求項1に記載の業務支援装置。
【請求項3】
前記作成手段は、前記支払予定データの作成に必要な情報を入力する入力画面に入力された情報が所定の条件を満たす場合、前記支払予定データを作成せずにエラー画面を表示すること、
を特徴とする請求項1または2に記載の業務支援装置。
【請求項4】
前記作成手段は、前記入力画面に入力された支給金額が前記入力画面に入力された立替残高以上である場合、前記加算あり支払予定データを作成せずにエラー画面を表示すること、
を特徴とする請求項3に記載の業務支援装置。
【請求項5】
前記作成手段は、前記入力画面に入力された返済方式がボーナス月に支払金額を増額する返済方式であり、且つ、前記入力画面に入力された支給金額と前記入力画面に入力されたボーナスの金額の和が前記入力画面に入力された立替残高以上である場合、前記加算あり支払予定データを作成せずにエラー画面を表示すること、
を特徴とする請求項3または4に記載の業務支援装置。
【請求項6】
前記作成手段は、前記入力画面に入力された支払予定回数が、前記商品マスタに格納されている、前記入力画面に入力された商品に紐づく加算タイミングよりも少ない場合、前記加算あり支払予定データを作成せずにエラー画面を表示すること、
を特徴とする請求項3から5のいずれか一つに記載の業務支援装置。
【請求項7】
制御部を備える情報処理装置で実行される業務支援方法であって、
前記制御部で実行される、
商品が国または地方公共団体から支給される支給金銭の支給対象かを区分する支給対象区分と、前記支給金銭の支給金額を支払予定に加算する加算タイミングと、を商品別に管理する商品マスタを参照して、顧客が購入した商品が前記支給対象かを確認し、前記購入した商品が前記支給対象である場合、前記顧客に紐付く立替残高、前記立替残高の返済方式、および前記支給金額を基に、前記商品マスタを参照して、所定期間ごとの支払金額を管理する前記返済方式に応じた支払予定データであって前記支給金額が前記加算タイミングで加算された加算あり支払予定データを作成する作成ステップ
を含むこと、
を特徴とする業務支援方法。
【請求項8】
制御部を備える情報処理装置に実行させるための業務支援プログラムであって、
前記制御部に実行させるための、
商品が国または地方公共団体から支給される支給金銭の支給対象かを区分する支給対象区分と、前記支給金銭の支給金額を支払予定に加算する加算タイミングと、を商品別に管理する商品マスタを参照して、顧客が購入した商品が前記支給対象かを確認し、前記購入した商品が前記支給対象である場合、前記顧客に紐付く立替残高、前記立替残高の返済方式、および前記支給金額を基に、前記商品マスタを参照して、所定期間ごとの支払金額を管理する前記返済方式に応じた支払予定データであって前記支給金額が前記加算タイミングで加算された加算あり支払予定データを作成する作成ステップ
を含むこと、
を特徴とする業務支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、業務支援装置、業務支援方法および業務支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
商品の中には、購入すると国や地方公共団体から補助金として金銭が支給されるもの(例えば、家庭用燃料電池、安全運転サポート車など)がある。こうした商品の割賦販売を行う企業が顧客の支払予定を管理する際、支払予定に補助金の支給金額を加算することが必要となる場合がある。
【0003】
特許文献1には、支払予定金額の管理を行う分野において、支払方法別かつ債務科目別の支払予定金額を算出する方法について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2019-212179号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、支払予定金額が毎月固定またはボーナス増額での返済方式で支払予定を管理することは従来から可能だったものの、任意のタイミングで任意の金額を支払予定に加算して管理することはできていなかった。そのため、加算タイミングや加算金額については別途システム外で管理する必要があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、商品購入時における分割払いにおいて、あらかじめ設定しておいたタイミングで、月々の支払金額に任意の金額を加算した支払予定の展開を行うことができる業務支援装置、業務支援方法および業務支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る業務支援装置は、制御部を備える業務支援装置であって、商品が国または地方公共団体から支給される支給金銭の支給対象かを区分する支給対象区分と、前記支給金銭の支給金額を支払予定に加算する加算タイミングと、を商品別に管理する商品マスタを参照して、顧客が購入した商品が前記支給対象かを確認し、前記購入した商品が前記支給対象である場合、前記顧客に紐付く立替残高、前記立替残高の返済方式、および前記支給金額を基に、前記商品マスタを参照して、所定期間ごとの支払金額を管理する前記返済方式に応じた支払予定データであって前記支給金額が前記加算タイミングで加算された加算あり支払予定データを作成する作成手段を備えること、を特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る業務支援装置において、前記作成手段は、前記購入した商品が前記支給対象でない場合、前記立替残高および前記返済方式を基に、所定期間ごとの支払金額を管理する前記返済方式に応じた支払予定データを作成すること、を特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る業務支援装置において、前記作成手段は、前記支払予定データの作成に必要な情報を入力する入力画面に入力された情報が所定の条件を満たす場合、前記支払予定データを作成せずにエラー画面を表示すること、を特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る業務支援装置において、前記作成手段は、前記入力画面に入力された支給金額が前記入力画面に入力された立替残高以上である場合、前記加算あり支払予定データを作成せずにエラー画面を表示すること、を特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る業務支援装置において、前記作成手段は、前記入力画面に入力された返済方式がボーナス月に支払金額を増額する返済方式であり、且つ、前記入力画面に入力された支給金額と前記入力画面に入力されたボーナスの金額の和が前記入力画面に入力された立替残高以上である場合、前記加算あり支払予定データを作成せずにエラー画面を表示すること、を特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る業務支援装置において、前記作成手段は、前記入力画面に入力された支払予定回数が、前記商品マスタに格納されている、前記入力画面に入力された商品に紐づく加算タイミングよりも少ない場合、前記加算あり支払予定データを作成せずにエラー画面を表示すること、を特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る業務支援方法は、制御部を備える情報処理装置で実行される業務支援方法であって、前記制御部で実行される、商品が国または地方公共団体から支給される支給金銭の支給対象かを区分する支給対象区分と、前記支給金銭の支給金額を支払予定に加算する加算タイミングと、を商品別に管理する商品マスタを参照して、顧客が購入した商品が前記支給対象かを確認し、前記購入した商品が前記支給対象である場合、前記顧客に紐付く立替残高、前記立替残高の返済方式、および前記支給金額を基に、前記商品マスタを参照して、所定期間ごとの支払金額を管理する前記返済方式に応じた支払予定データであって前記支給金額が前記加算タイミングで加算された加算あり支払予定データを作成する作成ステップを含むこと、を特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る業務支援プログラムは、制御部を備える情報処理装置に実行させるための業務支援プログラムであって、前記制御部に実行させるための、商品が国または地方公共団体から支給される支給金銭の支給対象かを区分する支給対象区分と、前記支給金銭の支給金額を支払予定に加算する加算タイミングと、を商品別に管理する商品マスタを参照して、顧客が購入した商品が前記支給対象かを確認し、前記購入した商品が前記支給対象である場合、前記顧客に紐付く立替残高、前記立替残高の返済方式、および前記支給金額を基に、前記商品マスタを参照して、所定期間ごとの支払金額を管理する前記返済方式に応じた支払予定データであって前記支給金額が前記加算タイミングで加算された加算あり支払予定データを作成する作成ステップを含むこと、を特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、商品購入時における分割払いにおいて、あらかじめ設定しておいたタイミングで、月々の支払金額に任意の金額を加算した支払予定の展開を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、業務支援装置100の構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、商品マスタ106aの一例を示す図である。
図3図3は、契約情報マスタ106bの一例を示す図である。
図4図4は、支払予定データ106cの一例を示す図である。
図5図5は、業務支援装置100で実行される処理に関するフローチャートの一例を示す図である。
図6図6は、立替情報画面MAの一例を示す図である。
図7図7は、支払予定データ106cの一例を示す図である。
図8図8は、エラー画面MBの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、本発明に係る業務支援装置、業務支援方法および業務支援プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。特に、本実施形態では、国または地方公共団体から支給される支給金銭を補助金として説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0018】
[1.構成]
ここでは、本実施形態に係る業務支援装置100の構成の一例について、図1等を参照して説明する。図1は、業務支援装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0019】
業務支援装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータを基に構築したものである。なお、業務支援装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0020】
業務支援装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。業務支援装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0021】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、業務支援装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、業務支援装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、記憶部106に格納されるデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
【0022】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0023】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
【0024】
記憶部106には、例えば、商品マスタ106a、契約情報マスタ106b、および支払予定データ106cなどが格納される。
【0025】
図2は、商品マスタ106aの一例を示す図である。商品マスタ106aは、販売する商品の商品識別情報(例えば、商品名など)と、約定日と、商品が補助金の支給対象かを区分する補助金対象フラグ(本発明の支給対象区分に相当)と、補助金の支給金額を支払予定に加算する補助金加算タイミング(本発明の加算タイミングに相当)と、を含む。
【0026】
図3は、契約情報マスタ106bの一例を示す図である。契約情報マスタ106bは、顧客との契約情報を管理するマスタであり、顧客識別情報(例えば、顧客番号など)と、契約識別情報(例えば、契約番号など)と、顧客に紐づく立替残高と、を含む。
【0027】
図4は、支払予定データ106cの一例を示す図である。支払予定データ106cは、所定期間ごとの支払金額を管理する返済方式に応じたデータテーブルであり、返済日と、返済額と、内訳元金と、内訳手数料と、内訳ボーナス金額と、を含む。
【0028】
図2に戻り、制御部102は、業務支援装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0029】
制御部102は、機能概念的に、本発明の作成手段に相当する作成部102aなどを備える。
【0030】
作成部102aは、商品マスタ106aを参照して、顧客が購入した商品が補助金の支給対象かを確認し、購入した商品が補助金の支給対象である場合、顧客に紐付く立替残高(例えば契約情報マスタ106bにて管理されているものなど)、当該立替残高の返済方式、および補助金の支給金額を基に、商品マスタ106aを参照して、補助金の支給金額が加算タイミングで加算された支払予定データ106c(本発明の加算あり支払予定データに相当)を作成する。
【0031】
なお、作成部102aは、購入した商品が補助金の支給対象でない場合、当該立替残高および当該立替残高の返済方式を基に、補助金の支給金額が加算されていない通常の支払予定データ106cを作成してもよい。
【0032】
また、作成部102aは、支払予定データ106cの作成に必要な情報を入力する入力画面に入力された情報が所定の条件を満たす場合、支払予定データ106cを作成せずにエラー画面を表示してもよい。例えば、作成部102aは、入力画面に入力された支給金額が入力画面に入力された立替残高以上である場合、補助金の支給金額が加算タイミングで加算された支払予定データ106cを作成せずにエラー画面を表示してもよい。また、例えば、作成部102aは、入力画面に入力された返済方式がボーナス月に支払金額を増額する返済方式であり、且つ、入力画面に入力された支給金額と入力画面に入力されたボーナスの金額の和が入力画面に入力された立替残高以上である場合、補助金の支給金額が加算タイミングで加算された支払予定データ106cを作成せずにエラー画面を表示してもよい。また、例えば、作成部102aは、入力画面に入力された支払予定回数が、商品マスタ106aに格納されている、入力画面に入力された商品に紐づく加算タイミングよりも少ない場合、補助金の支給金額が加算タイミングで加算された支払予定データ106cを作成せずにエラー画面を表示してもよい。
【0033】
制御部102を構成する各処理部が実行する処理の具体例については、以下に詳細に説明する。
【0034】
[2.処理の具体例]
ここでは、業務支援装置100で実行される処理の具体例について、図5等を参照して説明する。なお、本説明では、図2に示す商品マスタ106aと図3に示す契約情報マスタ106bが予め記憶部106に格納されていることを前提とし、補助金が支給される商品の一例として商品「家庭用燃料電池」の支払予定データを作成する場合について説明する。
【0035】
図6は、立替情報画面MAの一例を示す図である。オペレータは、支払予定データを作成する際に、商品、立替残高、返済方式、支払予定に加算したい補助金の金額などの情報を立替情報画面MAに入力する(ステップS1)。本説明では、オペレータが、図6に示す立替情報画面MA(支払方法が毎月固定の場合)または立替情報画面MB(支払方法が毎月固定の場合)のように入力したものとする。なお、図6には商品の入力欄が記載されていないが、立替情報画面MA1および立替情報画面MA2は立替情報画面の一部を示したものであり、実際の立替情報画面には商品の入力欄も含まれていて、商品「家庭用燃料電池」と入力されているものとする。
【0036】
立替情報画面MAへの入力が完了すると、作成部102aは、商品マスタ106aを参照して、入力された商品が補助金の支給対象か確認する(ステップS2)。本説明では、図2に示す商品マスタ106aを参照すると、商品「家庭用燃料電池」の補助金対象フラグが「1:対象」となっているので、補助金の支給対象であると確認する。
【0037】
確認した結果、入力された商品が補助金の支給対象だった場合(ステップS2、Yes)、作成部102aは、立替情報画面MAに入力された情報を基に、支払予定データ106cであって補助金を加算タイミングで加算したものを作成する(ステップS3)。より具体的には、図2に示す商品マスタ106aの商品「家庭用燃料電池」の補助金加算タイミングは「4(ヶ月目)」なので、図6に示す立替情報画面MA1(立替情報画面MA2)に入力された情報を基に、補助金「200,000」を支払予定回数の4回目で加算した支払予定データ106cを作成する。
【0038】
図7は、支払予定データ106cの一例を示す図である。作成部102aが図6に示す立替情報画面MA1に入力された情報を基に作成した支払予定データが、図7左側に示す支払予定データ106c1である。作成部102aが図6に示す立替情報画面MA2に入力された情報を基に作成した支払予定データが、図7右側に示す支払予定データ106c2である。
【0039】
また、入力された商品が補助金の支給対象か確認した結果、入力された商品が補助金の支給対象ではなかった場合(ステップS2、No)、作成部102aは、立替情報画面MAに入力された情報を基に、補助金を加算せずに支払予定データ106cを作成する(ステップS4)。
【0040】
以上の処理から、補助金が支給される商品において、オペレータが任意に設定したタイミング・金額を支払予定に反映させることができる。加算タイミングや加算金額を支払予定に組み込むことができれば、請求漏れや金額の間違いを防止することができる。また、キャッシュインの予定が精緻され、資金繰りに対する効果も見込める。
【0041】
なお、作成部102aは、立替情報画面MAに入力された情報が所定の条件を満たす場合、支払予定データ106cを作成せずにエラー画面を表示してもよい。以下、エラー画面を表示する具体例について説明する。
【0042】
図8は、エラー画面MBの一例を示す図である。例えば、支払方法が毎月固定の場合に、図8の例1に示す立替情報画面MA3のように入力されると、補助金「1,000,000」が立替元金「1,000,000」と同じ金額なので、立替元金以上の補助金が入力されていることを示すエラー画面MB1を表示してもよい。また、支払方法がボーナス増額の場合に、図8の例2に示す立替情報画面MA4のように入力されると、補助金「800,000」とボーナス増額「200,000」の和が立替元金「1,000,000」と同じ金額なので、補助金とボーナス増額の和が立替元金以上であることを示すエラー画面MB2を表示してもよい。また、商品マスタ106aに補助金対象フラグ「1:対象」と補助金加算タイミング「4(ヶ月目)」が設定されている商品の場合に、図8の例3に示す立替情報画面MA5のように入力されると、支払予定回数「3」が補助金加算タイミング「4(ヶ月目)」よりも少ないので、支払予定回数と補助金加算タイミングに矛盾が生じていることを示すエラー画面MB3を表示してもよい。
【0043】
[3.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0044】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0045】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0046】
また、業務支援装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0047】
例えば、業務支援装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて業務支援装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0048】
また、このコンピュータプログラムは、業務支援装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0049】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0050】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0051】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0052】
また、業務支援装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、業務支援装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0053】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明は、特に、国または地方公共団体が補助金の対象としている商品の割賦販売を取り扱う企業において有用である。
【符号の説明】
【0055】
100 業務支援装置
102 制御部
102a 作成部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 商品マスタ
106b 契約情報マスタ
106c 支払予定データ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8