(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-12
(45)【発行日】2023-12-20
(54)【発明の名称】選択的センサ点を有するオストミー装具及び関連する方法
(51)【国際特許分類】
A61F 5/445 20060101AFI20231213BHJP
【FI】
A61F5/445
(21)【出願番号】P 2020534209
(86)(22)【出願日】2018-12-20
(86)【国際出願番号】 DK2018050391
(87)【国際公開番号】W WO2019120435
(87)【国際公開日】2019-06-27
【審査請求日】2021-11-25
(32)【優先日】2017-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DK
(73)【特許権者】
【識別番号】500085884
【氏名又は名称】コロプラスト アクティーゼルスカブ
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】ヤイス アスク ハンスン
(72)【発明者】
【氏名】ラース エロプ ラースン
(72)【発明者】
【氏名】ニルス ビズ
(72)【発明者】
【氏名】フィン スペイアマン
(72)【発明者】
【氏名】クラウス トゥーヤスン
【審査官】齊藤 公志郎
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2010/0030167(US,A1)
【文献】米国特許第06171289(US,B1)
【文献】国際公開第2015/186452(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 5/445
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
選択的センサ点を含むオストミー装具のためのベースプレートであって、
中心点を有するストーマ開口部、ユーザの皮膚表面に取り付けられるように構成された近位面及び前記中心点の周囲にそれぞれの半径方向距離において円周方向に配置された複数のセンサ点開口部を含む第1の接着層と、
前記第1の接着層の遠位に配置された複数の電極であって、第1の漏出電極及び第2の漏出電極を含み、前記第1の漏出電極の検知部は、前記第1の接着層の前記複数のセンサ点開口部の第1のセンサ点開口部と整合し、及び前記第2の漏出電極の検知部は、前記第1の接着層の前記複数のセンサ点開口部の第2のセンサ点開口部と整合して、漏出センサを形成する、複数の電極と
を含んでおり、
前記複数のセンサ点開口部は
前記第1の接着層を貫通している貫通孔であり、かつ
前記第1の漏出電極及び前記第2の漏出電極は、それぞれ前記第1のセンサ点開口部及び前記第2のセンサ点開口部を介して部分的に露出している、
ベースプレート。
【請求項2】
マスキング要素を更に含み、前記マスキング要素は、第2の接着層と前記第1の接着層との間に配置され、前記マスキング要素は、前記第1の接着層よりも絶縁性が高い、請求項1に記載のベースプレート。
【請求項3】
前記マスキング要素は、複数のセンサ点開口部を含み、前記第1の接着層の各センサ点開口部は、前記マスキング要素のセンサ点開口部と整合してセンサ点を形成する、請求項2に記載のベースプレート。
【請求項4】
各センサ点に設置された充填材料を更に含む、請求項3に記載のベースプレート。
【請求項5】
前記第1の接着層の前記センサ点開口部の直径は、前記マスキング要素の前記センサ点開口部の直径よりも大きい、請求項3又は4に記載のベースプレート。
【請求項6】
前記マスキング要素の複数の前記センサ点開口部は、前記マスキング要素を貫通する、請求項3~5の何れか一項に記載のベースプレート。
【請求項7】
前記複数の電極は、複数の検知セクタを形成し、前記複数の電極の2つの電極は、各検知セクタを形成する、請求項1~6の何れか一項に記載のベースプレート。
【請求項8】
前記複数の電極の各電極は、前記複数の検知セクタの2つの検知セクタを形成するために使用される、請求項7に記載のベースプレート。
【請求項9】
前記それぞれの半径方向距離は、前記中心点から概して等しい距離である、請求項1~8の何れか一項に記載のベースプレート。
【請求項10】
前記複数のセンサ点開口部は、軸方向に見られたときに概して楕円形の形状を含む、請求項1~9の何れか一項に記載のベースプレート。
【請求項11】
選択的センサ点を有するオストミー装具のベースプレートを製造する方法であって、
中心点を有するストーマ開口部、ユーザの皮膚表面に取り付けられるように構成された近位面及び前記中心点の周囲にそれぞれの半径方向距離において円周方向に配置された複数のセンサ点開口部を含む第1の接着層を形成することと、
前記第1の接着層の遠位に複数の電極を配置することであって、前記複数の電極は、第1の漏出電極及び第2の漏出電極を含み、前記第1の漏出電極の検知部は、前記複数のセンサ点開口部の第1のセンサ点開口部と整合し、及び前記第2の漏出電極の検知部は、前記複数のセンサ点開口部の第2のセンサ点開口部と整合して、漏出センサを形成する、配置することと
を含んでおり、
前記複数のセンサ点開口部は
前記第1の接着層を貫通している貫通孔であり、かつ
前記第1の漏出電極及び前記第2の漏出電極は、それぞれ前記第1のセンサ点開口部及び前記第2のセンサ点開口部を介して部分的に露出している、
方法。
【請求項12】
第2の接着層を前記第1の接着層の遠位に位置付けることを更に含み、前記複数の電極は、前記第1の接着層と前記第2の接着層との間に配置される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第2の接着層と前記第1の接着層との間にマスキング要素を配置することを更に含み、前記マスキング要素は、前記第1の接着層よりも絶縁性が高い、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記マスキング要素を形成することであって、前記マスキング要素は、第2の複数のセンサ点開口部を含む、形成すること
を更に含み、前記マスキング要素を前記第2の接着層と前記第1の接着層との間に配置することは、前記第2の複数のセンサ点開口部の各開口部を前記複数のセンサ点開口部のうちの開口部と整合させることを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第2の複数のセンサ点開口部は、前記マスキング要素を貫通する、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記それぞれの半径方向距離は、前記中心点から概して等しい距離である、請求項11~15の何れか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、オストミーシステム、そのデバイス及びオストミー装具を監視する方法に関する。オストミー装具システムは、オストミー装具及びオストミーモニタデバイスを含む。特に、本開示は、オストミー装具の漏出検出及び動作の監視に関する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
添付図面は、実施形態の更なる理解を提供するために含まれており、本明細書に組み込まれて本明細書の一部をなす。図面は、実施形態を示し、説明と共に実施形態の原理を説明する役割を果たす。他の実施形態及び実施形態の意図される利点の多くは、以下の詳細な説明を参照することにより、よりよく理解されるにつれて容易に認識されるであろう。図面の要素は、必ずしも互いに対して一定の縮尺で描かれているわけではない。同様の参照符号は、対応する同様の部分を示す。
【図面の簡単な説明】
【0003】
【
図2】オストミーシステムの例示的なモニタデバイスを示す。
【
図3】オストミー装具のベースプレートの分解組立図である。
【
図5】ベースプレートの部分及び/又はセンサ組立体部分の近位図である。
【
図10】モニタインターフェースを含むベースプレートの部分及び/又はセンサ組立体部分の遠位図である。
【
図11A-11B】それぞれ充填材料がない場合及び充填材料がある場合のセンサ点開口部の断面図である。
【
図12】選択的センサ点を有するオストミー装具のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の製造方法のフロー図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0004】
種々の例示的な実施形態及び詳細について、関連する場合、図を参照して以下に説明する。図は、一定の縮尺で描かれていることも又はいないこともあり、同様の構造又は機能の要素は、図全体を通して同様の参照符号で表されることに留意されたい。図は、実施形態の説明の促進のみを目的としていることにも留意されたい。図は、本発明の網羅的な説明として又は本発明の範囲への限定として意図されない。加えて、示された実施形態は、示される態様又は利点の全てを有する必要があるわけではない。特定の実施形態と併せて説明される態様又は利点は、必ずしも実施形態に限定されず、そのように示されない場合又はそのように明示的に説明されない場合でも任意の他の実施形態で実施することが可能である。
【0005】
本開示全体を通して、「ストーマ」及び「オストミー」という用語は、人の腸又は泌尿器系統をバイパスする、外科的に造られた開口部を示すのに使用される。これらの用語は、同義で使用され、区別の意味を意図されない。これらの用語に由来する任意の用語又は句、例えば「ストーマの」、「複数のオストミー」等にも同じことが当てはまる。また、ストーマから出る固形廃棄物及び液体廃棄物は、ストーマ「排出物」、「廃棄物」及び「流体」の両方を同義で指すことができる。オストミー手術を受けた対象者は、「オストミスト」又は「オストメイト」 - 更に「患者」又は「ユーザ」とも呼ばれ得る。しかしながら、幾つかの場合、「ユーザ」は、外科医又はオストミーケア看護師等の医療従事者(HCP)に関連するか又はHCPを指すこともある。それらの場合、「ユーザ」が「患者」自身でないと明示的に述べられるか、又は文脈から暗黙的であるかの何れかである。
【0006】
以下では、層、要素、デバイス又はデバイスの部分の近位側又は近位面を指すときには常に、その参照は、ユーザがオストミー装具を装着するとき、皮膚に面する側又は表面への参照である。同様に、層、要素、デバイス又はデバイスの部分の遠位側又は遠位面を指すときには常に、その参照は、ユーザがオストミー装具を装着しているとき、皮膚とは逆に面する側又は表面への参照である。換言すれば、装具がユーザに装着されているとき、近位側又は近位面とは、ユーザに最も近い側又は表面であり、遠位側は逆側又は逆の表面 - 使用中のユーザから最も遠く離れた側又は表面 - である。
【0007】
軸方向は、ユーザが装具を装着しているとき、ストーマの方向として定義される。したがって、軸方向は、一般に、ユーザの皮膚又は腹部表面に直交する。
【0008】
半径方向は、軸方向に直交するものとして定義される。文章により、「内部」及び「外部」という用語が使用されることがある。これらの修飾語句は、一般に、「外部」要素への参照が、その要素が「内部」と参照される要素よりもオストミー装具の中心部部分から離れていることを意味するような半径方向に関して認識されるべきである。加えて、「最も内側」は、構成要素の中心を形成する構成要素の部分及び/又は構成要素の中心に隣接する部分として解釈されるべきである。同様に、「最も外側」は、構成要素の外縁若しくは外側輪郭を形成する構成要素の部分及び/又はその外縁若しくは外側輪郭に隣接する部分として解釈されるべきである。
【0009】
本開示における特定の特徴又は効果への修飾語句としての「実質的に」という用語の使用は、任意の逸脱が、通常、関連する技術分野の当業者により予期される許容差内であることを単に意味することが意図される。
【0010】
本開示における特定の特徴又は効果への修飾語句としての「概して」という用語の使用は、構造的特徴の場合、そのような特徴の大半又は大部分が問題となっている特性を示し、機能的特徴又は効果の場合、その特性に関わる結果の大半がその効果を提供するが、例外的な結果がその効果を提供しないことを単に意味することが意図される。
【0011】
本開示は、オストミーシステム及びオストミー装具等のオストミーシステムのデバイス、オストミー装具のベースプレート、モニタデバイス及び任意選択的に1つ又は複数の付属デバイスに関する。更に、オストミーシステム及びオストミーシステムのデバイスに関連する方法が開示される。付属デバイス(外部デバイスとも呼ばれる)は、携帯電話又は他のハンドヘルドデバイスであり得る。付属デバイスは、腕時計又は他の手首装着電子デバイス等、例えばウェアラブルな個人電子デバイスであり得る。付属デバイスは、ドッキングステーションであり得る。ドッキングステーションは、モニタデバイスをドッキングステーションに電気的且つ/又は機械的に結合するように構成され得る。ドッキングステーションは、モニタデバイスを充電するように構成され得、且つ/又はモニタデバイスとドッキングステーションとの間でデータを転送するように構成され得る。オストミーシステムは、サーバデバイスを含み得る。サーバデバイスは、オストミー装具製造業者及び/又はサービスセンタにより運用且つ/又は制御され得る。
【0012】
本開示は、ベースプレートのユーザの皮膚表面への取り付けを提供する接着材料中の水分伝搬の性質、重大度及び迅速性の信頼性の高い特定を単独で又は一緒になって促進するオストミーシステム及びオストミー装具等のオストミーシステムのデバイス、オストミー装具のベースプレート、モニタデバイス及び任意選択的に1つ又は複数の付属デバイスに関する。接着剤中の水分伝搬パターンの性質に応じて、オストミーシステム及びそのデバイスは、故障の種類についての情報をユーザに提供できるようにし、また重大な漏出を経験せず、且つ/又は皮膚損傷なしで、重大度、したがってオストミー装具を交換するための残り時間枠の指示をユーザに提供できるようにする。
【0013】
オストミー装具は、ベースプレート及びオストミーパウチ(オストミーバッグとも呼ばれる)を含む。オストミー装具は、人工肛門装具、回腸ストーマ装具又は人工膀胱装具であり得る。オストミー装具は、二品型オストミー装具であり得、すなわち、ベースプレート及びオストミーパウチは、例えば、機械的且つ/又は接着的な結合を用いて解放可能に結合され得、それにより例えば複数のオストミーパウチを1つのベースプレートで利用(交換)できるようにする。更に、二品型オストミー装具は、皮膚へのベースプレートの正確な適用を促進し得る。例えば、ストーマ領域のユーザ視覚の改善を促進し得る。オストミー装具は、単品型オストミー装具であり得、すなわち、ベースプレート及びオストミーパウチは、互いに固定して取り付けられ得る。ベースプレートは、ユーザのストーマ及び/又は周囲皮膚エリア等のストーマ周囲の皮膚に結合するように構成される。
【0014】
オストミー装具は、例えば、センサ組立体部分と統合されたモノリシックなワンピース型ベースプレート等のベースプレート又はベースプレート及びベースプレートに続けて適用されるセンサ組立体部分等の別個のセンサ組立体部分を含む。例えば、従来のベースプレート等の任意のベースプレートが、本明細書に記載される特徴を達成できるようにするためである。本明細書においてベースプレートに関して説明する特徴は、例えば、ユーザによりベースプレートに適用されるセンサ組立体部分により提供され得る。センサ組立体部分は、オストミープレートに接着するように適合され得る。
【0015】
ベースプレートをユーザのストーマ及び/又は周囲皮膚エリア等のストーマ周囲の皮膚に取り付ける開示される方法は、センサ組立体部分をベースプレートに取り付けることと、例えば取り付けられたセンサ組立体部分と一緒にベースプレートをユーザのストーマ及び/又は周囲皮膚エリア等のストーマ周囲の皮膚に取り付けることとを含み得る。代替的に、ベースプレートをユーザのストーマ及び/又はストーマ周囲の皮膚に取り付ける方法は、センサ組立体部分をユーザのストーマ及び/又はストーマ周囲の皮膚に取り付けることと、ベースプレートをユーザのストーマ及び/又は取り付けられたセンサ組立体部分の上のストーマ周囲の皮膚に取り付けることとを含み得る。
【0016】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、中心接着層とも示される第1の接着層を含み得る。使用中、第1の接着層は、ユーザの皮膚(周囲エリア)並びに/又は封止ペースト、封止テープ及び/若しくは封止リング等の追加の封止に接着する。したがって、第1の接着層は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分をユーザの皮膚表面に取り付けるように構成され得る。第1の接着層は、中心点を有する、第1の接着性ストーマ開口部等のストーマ開口部を有し得る。
【0017】
第1の接着層は、第1の組成物で作製され得る。第1の組成物は、1つ又は複数のポリイソブテン及び/又はスチレン-イソプレン-スチレンを含み得る。第1の組成物は、1つ又は複数の親水コロイドを含み得る。第1の組成物は、1つ又は複数の水溶性又は水膨張性親水コロイドを含み得る。
【0018】
第1の組成物は、弾性エラストマーベース及び1つ又は複数の水溶性又は水膨張性親水コロイドを含む、医療目的に適した感圧性接着組成物であり得る。第1の組成物は、1つ若しくは複数のポリブテン、1つ若しくは複数のスチレン共重合体、1つ若しくは複数の親水コロイド又はそれらの任意の組合せを含み得る。ポリブテンの接着性と親水コロイドの吸収性との組合せは、第1の組成物をオストミー装具の使用に適したものにする。スチレン共重合体は、例えば、スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体又はスチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体であり得る。好ましくは、1つ又は複数のスチレン-イソプレン-スチレン(SIS)ブロック型共重合体が利用される。スチレンブロック共重合体の量は、接着組成物全体の5%~20%であり得る。ブテン成分は、適宜、ポリブタジエン、ポリイソプレンから選択される共役ブタジエン重合体である。ポリブテンは、好ましくは、接着組成物全体の35%~50%の量で存在する。好ましくは、ポリブテンは、ポリイソブチレン(PIB)である。第1の組成物への組み込みに適した親水コロイドは、天然起源の親水コロイド、半合成親水コロイド及び合成親水コロイドから選択される。第1の組成物は、20%~60%の親水コロイドを含み得る。好ましい親水コロイドは、カルボキシメチルセルロース(CMC)である。第1の組成物は、任意選択的に、充填剤、粘着付与剤、可塑剤及び他の添加剤等の他の成分を含み得る。
【0019】
第1の接着層は、複数のセンサ点開口部を有し得る。第1の接着層のセンサ点開口部は、任意選択的に、漏出電極等の電極の一部に重なり、例えばセンサ点を形成するように構成される。
【0020】
第1の接着層のセンサ点開口部は、一次センサ点開口部を含み得る。一次センサ点開口部は、1つ又は複数の第1の一次センサ点開口部及び1つ又は複数の第2の一次センサ点開口部を含み得、第1の一次センサ点開口部は、電極の部分に重なるように構成され、第2の一次センサ点開口部は、第1の一次センサ点開口部が少なくとも部分的に重なる電極と異なる別の電極の部分に重なるように構成される。
【0021】
第1の接着層のセンサ点開口部は、二次センサ点開口部を含み得る。二次センサ点開口部は、1つ又は複数の第1の二次センサ点開口部及び1つ又は複数の第2の二次センサ点開口部を含み得、第1の二次センサ点開口部は、電極の部分に重なるように構成され、第2の二次センサ点開口部は、第1の二次センサ点開口部が少なくとも部分的に重なる電極と異なる別の電極の部分に重なるように構成される。
【0022】
第1の接着層のセンサ点開口部は、三次センサ点開口部を含み得る。三次センサ点開口部は、1つ又は複数の第1の三次センサ点開口部及び1つ又は複数の第2の三次センサ点開口部を含み得、第1の三次センサ点開口部は、電極の部分に重なるように構成され、第2の三次センサ点開口部は、第1の三次センサ点開口部が少なくとも部分的に重なる電極と異なる別の電極の部分に重なるように構成される。
【0023】
第1の接着層は、実質的に均一な厚さを有し得る。第1の接着層は、0.1mm~1.5mmの範囲内の厚さ、例えば0.2mm~1.2mmの範囲内の厚さを有し得る。
【0024】
第1の接着層は、第1の接着層の一次部分、例えばストーマ開口部の中心点から一次半径方向距離又は一次半径方向距離範囲内の一次領域において一次厚を有し得る。一次厚は、約1.0mm等の0.2mm~1.5mmの範囲内であり得る。一次半径方向距離は、25mm~35mmの範囲内等の20mm~50mmの範囲内であり得、例えば30mmであり得る。
【0025】
第1の接着層は、第1の接着層の二次部分、例えばストーマ開口部の中心点から二次半径方向距離又は二次半径方向距離範囲だけ離れた二次領域において二次厚を有し得る。二次厚は、約0.5mm等の0.2mm~1.0mmの範囲内であり得る。二次半径方向距離は、25mm~35mmの範囲内等の20mm~50mmの範囲内であり得、例えば30mmであり得る。
【0026】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、第2の層を含み得る。第2の層は、リム接着層とも示される接着層であり得る。第2の層は、少なくともベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1の角度範囲において、第1の接着層の第1の半径方向広がりよりも大きい第2の半径方向広がりを有し得る。したがって、第2の層の近位面の部分は、ユーザの皮膚表面に取り付けられるように構成され得る。ユーザの皮膚表面に取り付けられるように構成された第2の層の近位面の部分は、第2の接着層の皮膚取り付け面とも示される。第2の層は、中心点を有する、第2の層のストーマ開口部及び/又は第2の接着性ストーマ開口部等のストーマ開口部を有し得る。
【0027】
第2の接着層は、第2の組成物で作製され得る。第2の組成物は、1つ又は複数のポリイソブテン及び/又はスチレン-イソプレン-スチレンを含み得る。第2の組成物は、1つ又は複数の親水コロイドを含み得る。第2の組成物は、1つ又は複数の水溶性又は水膨張性親水コロイドを含み得る。
【0028】
第2の組成物は、弾性エラストマーベース及び1つ又は複数の水溶性又は水膨張性親水コロイドを含む、医療目的に適した感圧性接着組成物であり得る。第2の組成物は、1つ若しくは複数のポリブテン、1つ若しくは複数のスチレン共重合体、1つ若しくは複数の親水コロイド又はそれらの任意の組合せを含み得る。ポリブテンの接着性と親水コロイドの吸収性との組合せは、第2の組成物をオストミー装具の使用に適したものにする。スチレン共重合体は、例えば、スチレンブタジエンスチレンブロック共重合体又はスチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体であり得る。好ましくは、1つ又は複数のスチレン-イソプレン-スチレン(SIS)ブロック型共重合体が利用される。スチレンブロック共重合体の量は、接着組成物全体の5%~20%であり得る。ブテン成分は、適宜、ポリブタジエン、ポリイソプレンから選択される共役ブタジエン重合体である。ポリブテンは、好ましくは、接着組成物全体の35%~50%の量で存在する。好ましくは、ポリブテンは、ポリイソブチレン(PIB)である。第2の組成物への組み込みに適した親水コロイドは、天然起源の親水コロイド、半合成親水コロイド及び合成親水コロイドから選択される。第2の組成物は、20%~60%の親水コロイドを含み得る。好ましい親水コロイドは、カルボキシメチルセルロース(CMC)である。第2の組成物は、任意選択的に、充填剤、粘着付与剤、可塑剤及び他の添加剤等の他の成分を含み得る。
【0029】
異なる比率の含有量は、第1及び/又は第2の接着層の特性を変え得る。第2の接着層及び第1の接着層は、異なる特性を有し得る。第2の接着層(第2の組成物)及び第1の接着層(第1の組成物)は、異なる比率のポリイソブテン、スチレン-イソプレン-スチレン及び/又は親水コロイドを有し得る。例えば、第2の接着層は、第1の接着層により提供される皮膚への取り付けと比較して、皮膚へのより強力な接着を提供し得る。代替又は追加として、第2の接着層は、第1の接着層よりも薄いことができる。代替又は追加として、第2の接着層は、第1の接着層よりも吸収する水及び/又は汗が少ないことができる。代替又は追加として、第2の接着層は、第1の接着層よりも成形性が低いことができる。第2の接着層は、第2の耐漏出バリアを提供し得る。
【0030】
第2の層は、実質的に均一な厚さを有し得る。第2の層は、0.5mm、0.6mm又は0.7mm等の0.1mm~1.5mmの範囲内の厚さ、例えば0.2mm~1.0mmの範囲内の厚さを有し得る。
【0031】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、2、3、4、5、6又は7つ以上の電極等の複数の電極等の1つ又は複数の電極を含み得る。センサ組立体部分は、ベースプレートに適用されて、それにより例えばベースプレートに1つ又は複数の電極を提供し得る。
【0032】
電極、例えば幾つか又は全ての電極は、第1の接着層と第2の接着層との間に配置され得る。電極は、電極組立体、例えば電極層に配置され得る。実施形態において、電極層は、水が第1の接着層から第2の接着層に移動できるようにウォータシーリング又は水透過構造として形成され得る。電極は、それぞれの電極を他の構成要素及び/又はインターフェース端子/端子要素に接続するための接続部を含む。電極は、1つ又は複数の導電部及び/又は1つ又は複数の検知部を含み得る。導電部は、電極のうち、2つ以上の検知部を接続し、且つ/又は検知部をそれぞれの電極の接続部と接続する部分と考えられ得る。検知部は、電極のうち、例えば液体内容物等の液体及び/又は漏出からの排泄物等の排泄物を検知するのに適した部分と考えられ得る。検知部は、例えば、その形状によって検知に適し得、前記形状は、恐らく円形、楕円形又は長方形である。そのため、導電部は、検知部から発せられる信号を伝え得る。電極は、交互に配置された導電部と検知部とを含み得る。電極組立体は、第1の接着層と第2の接着層との間に配置され得る。ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分、例えば電極組立体は、第1の電極、第2の電極及び任意選択的に第3の電極を含み得る。ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分、例えば電極組立体は、第4の電極及び/又は第5の電極を含み得る。ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分、例えば電極組立体は、任意選択的に、第6の電極を含む。ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分、例えば電極組立体は、接地電極を含み得る。接地電極は、第1の電極部を含み得る。接地電極の第1の電極部は、第1の電極の接地を形成し得る。接地電極は、第2の電極部を含み得る。接地電極の第2の電極部は、第2の電極の接地を形成し得る。接地電極は、第3の電極部を含み得る。接地電極の第3の電極部は、第3の電極の接地を形成し得る。接地電極は、第4の電極部を含み得る。接地電極の第4の電極部は、第4の電極及び/又は第5の電極の接地を形成し得る。
【0033】
接地電極又は接地電極の電極部は、電極組立体の他の電極の幾つか又は全ての(共通)基準電極として構成され得るか、又は(共通)基準電極を形成し得る。接地電極は、基準電極と示されることもある。
【0034】
電極は、導電性であり、金属材料(例えば、銀、銅、金、チタン、アルミニウム、ステンレス鋼)、セラミック材料(例えば、ITO)、重合体材料(例えば、PEDOT、PANI、PPy)及び/又は炭素質材料(例えば、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、カーボン繊維、グラフェン、グラファイト)の1つ又は複数を含み得る。
【0035】
電極組立体の2つの電極は、センサ、例えば漏出センサ及び/又は浸食センサを形成し得る。第1の電極及び接地電極(例えば、接地電極の第1の電極部)は、第1のセンサ又は第1の電極対を形成し得る。第2の電極及び接地電極(例えば、接地電極の第2の電極部)は、第2のセンサ又は第2の電極対を形成し得る。第3の電極及び接地電極(例えば、接地電極の第3の電極部)は、第3のセンサ又は第3の電極対を形成し得る。第4の電極及び接地電極(例えば、接地電極の第4の電極部)は、第4のセンサ又は第4の電極対を形成し得る。第5の電極及び接地電極(例えば、接地電極の第5の電極部)は、第5のセンサ又は第5の電極対を形成し得る。
【0036】
第1の電極は、開ループを形成し得る。第2の電極は、開ループを形成し得、且つ/又は第3の電極は、開ループを形成し得る。第4の電極は、開ループを形成し得る。第5の電極は、開ループを形成し得る。開ループ電極は、少数又は1つの電極層への電極配置を可能にする。
【0037】
1つ又は複数の電極は、1つ又は複数の漏出電極、例えば第1の漏出電極、第2の漏出電極及び/又は第3の漏出電極を含み得る。追加的又は代替的に、1つ又は複数の電極は、1つ又は複数の浸食電極、例えば第1の浸食電極、第2の浸食電極及び/又は第3の浸食電極を含み得る。1つ又は複数の漏出電極、例えば第4の電極、及び/又は第5の電極、及び/又は第6の電極は、漏出又は差し迫った漏出を検出するように構成され得、例えば、1つ又は複数の漏出電極は、センサ点開口部を介して部分的に露出し得る。1つ又は複数の浸食電極、例えば第1の電極、及び/又は第2の電極、及び/又は第3の電極は、接着層、例えば第1の接着層の浸食を検出するように構成され得、これは、例えば、接着層中の水分含有量を検出することにより、また例えば接着層を通じた導電性の増大を検出することによる。
【0038】
例えば、第1の電極と接地電極(例えば、接地電極の第1の電極部)は、第1の浸食センサを形成し得る。第2の電極と接地電極(例えば、接地電極の第2の電極部)とは、第2の浸食センサを形成し得る。第3の電極と接地電極(例えば、接地電極の第3の電極部)とは、第3の浸食センサを形成し得る。第4の電極と接地電極(例えば、接地電極の第4の電極部)とは、第1の漏出センサを形成し得る。第5の電極と接地電極(例えば、接地電極の第5の電極部)とは、第2の漏出センサを形成し得る。
【0039】
電極組立体は、支持膜とも記される支持層を含み得る。1つ又は複数の電極は、支持層の近位側に形成、例えばプリントされ得る。1つ又は複数の電極は、支持層の遠位側に形成、例えばプリントされ得る。電極組立体の支持層等の電極組立体は、中心点を有する、電極組立体ストーマ開口部及び/又は支持層ストーマ開口部等のストーマ開口部を有し得る。
【0040】
支持層は、重合体材料(例えば、ポリウレタン、PTFE、PVDF)及び/又はセラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ)を含み得る。1つ又は複数の例示的なベースプレート及び/又はセンサ組立体部分では、支持層は、熱可塑性ポリウレタン(TPU)で作製される。支持層材料は、ポリエステル、熱可塑性エラストマー(TPE)、ポリアミド、ポリイミド、エチレン酢酸ビニル(EVA)、ポリ尿素及びシリコーンの1つ又は複数で作製され得るか、又はそれらの1つ又は複数を含み得る。
【0041】
支持層の例示的な熱可塑性エラストマーは、スチレンブロック共重合体(TPS、TPE-s)、熱可塑性ポリオレフィンエラストマー(TPO、TPE-o)、熱可塑性加硫ゴム(TPV、TPE-v)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、熱可塑性共ポリエステル(TPC、TPE-E)及び熱可塑性ポリアミド(TPA、TPE-A)である。
【0042】
ベースプレート及び/又は電極組立体等のセンサ組立体部分は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1の接着層から電極の少なくとも部分を絶縁するように構成されたマスキング要素を含み得る。マスキング要素は、1つ又は複数等の2つ以上のセンサ点開口部を含み得る。センサ点開口部は、一次センサ点開口部及び/又は二次センサ点開口部を含み得る。センサ点開口部は、三次センサ点開口部を含み得る。センサ点開口部は、四次センサ点開口部を含み得る。マスキング要素のセンサ点開口部は、軸方向において見たとき、電極組立体の電極の少なくとも1つに重なり、それにより例えばセンサ点を形成する。例えば、一次センサ点開口部は、接地電極の部分及び/又は第4の電極の部分に重なり得る。二次センサ点開口部は、第4の電極の部分及び/又は第5の電極の部分に重なり得る。三次センサ点開口部は、第5の電極の部分及び/又は接地電極の部分に重なり得る。
【0043】
マスキング要素は、1つ又は複数等の2つ以上の端子開口部を含み得る。マスキング要素は、重合体材料(例えば、ポリウレタン、PTFE、PVDF)及び/又はセラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ)を含み得る。1つ又は複数の例示的なベースプレート及び/又はセンサ組立体部分では、マスキング要素は、熱可塑性ポリウレタン(TPU)で作製されるか又はTPUを含む。1つ又は複数の例示的なベースプレート及び/又はセンサ組立体部分では、マスキング要素は、ポリエステルで作製されるか又はポリエステルを含む。マスキング要素材料は、ポリエステル、熱可塑性エラストマー(TPE)、ポリアミド、ポリイミド、エチレン酢酸ビニル(EVA)、ポリ尿素及びシリコーンの1つ又は複数で作製され得るか、又はそれらの1つ又は複数を含み得る。
【0044】
マスキング要素の例示的な熱可塑性エラストマーは、スチレンブロック共重合体(TPS、TPE-s)、熱可塑性ポリオレフィンエラストマー(TPO、TPE-o)、熱可塑性加硫ゴム(TPV、TPE-v)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、熱可塑性共ポリエステル(TPC、TPE-E)及び熱可塑性ポリアミド(TPA、TPE-A)である。
【0045】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、第1の中間要素を含み得る。第1の中間要素は、電極/電極層と第1の接着層との間及び/又は第2の層と第1の接着層との間に配置され得る。第1の中間層は、絶縁材料で作製され得る。
【0046】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、剥離ライナーを含み得る。剥離ライナーは、輸送及び貯蔵中、接着層を保護する保護層であり、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分を皮膚に適用する前にユーザにより剥がされる。剥離ライナーは、中心点を有する、剥離ライナーストーマ開口部等のストーマ開口部を有し得る。
【0047】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、上層を含み得る。上層は、ユーザがオストミー装具を装着したとき、外部歪み及び応力から接着層を保護する保護層である。電極、例えば電極の幾つか又は全ては、第1の接着層と上層との間に配置され得る。上層は、中心点を有する、上層ストーマ開口部等のストーマ開口部を有し得る。上層は、0.04mm等の0.01mm~1.0mmの範囲の厚さ、例えば0.02mm~0.2mmの範囲の厚さを有し得る。
【0048】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、モニタインターフェースを含み得る。モニタインターフェースは、オストミー装具(ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分)をモニタデバイスに電気的且つ/又は機械的に接続するように構成され得る。モニタインターフェースは、オストミー装具(ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分)をモニタデバイスに無線接続するように構成され得る。したがって、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分のモニタインターフェースは、オストミー装具とモニタデバイスとを電気的且つ/又は機械的に結合するように構成され得る。
【0049】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分のモニタインターフェースは、例えば、モニタインターフェースの第1のコネクタの一部として、モニタデバイスとベースプレート及び/又はセンサ組立体部分との間の解放可能な結合等の機械的接続を形成する結合部を含み得る。結合部は、モニタデバイスをベースプレート及び/又はセンサ組立体部分に解放可能に結合するモニタデバイス結合部と係合するように構成され得る。
【0050】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分のモニタインターフェースは、例えば、モニタインターフェースの第1のコネクタの一部として、モニタデバイスの各端子との電気接続を形成する、2、3、4、5、6又は7つ以上の端子等の複数の端子を含み得る。モニタインターフェースは、接地端子を形成する接地端子要素を含み得る。モニタインターフェースは、第1の端子を形成する第1の端子要素、第2の端子を形成する第2の端子要素及び任意選択的に第3の端子を形成する第3の端子要素を含み得る。モニタインターフェースは、第4の端子を形成する第4の端子要素及び/又は第5の端子を形成する第5の端子要素を含み得る。モニタインターフェースは、任意選択的に、第6の端子を形成する第6の端子要素を含む。モニタインターフェースの端子要素は、ベースプレート及び/又は電極組立体等のセンサ組立体部分の各電極に接触し得る。第1の中間要素は、端子要素と第1の接着層との間に配置され得る。第1の中間要素は、軸方向において見たとき、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の端子要素を覆うか又はそれと重なり得る。したがって、第1の接着層は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の端子要素から保護されるか、又は端子要素からのより均等に分布した機械的応力を受け、それにより端子要素が第1の接着層を貫通するリスク又は第1の接着層を他の方法で破損するリスクを低減し得る。第1の中間要素は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の端子要素から第1の接着層を保護するか又は機械的且つ/又は電気的にシールドし得る。追加的又は代替的に、第1の中間要素は、第1の接着層より低い吸収、例えば吸水性及び/又は吸汗性を有し得る。
【0051】
ベースプレートは、オストミーパウチをベースプレート(二品型オストミー装具)に結合する結合リング又は他の結合部材を含み得る。中心点は、結合リングの中心として定義され得る。
【0052】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、中心点を有するストーマ開口部を有し得る。ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分のストーマ開口部は、集合的に、上層、第1の接着層、第2の層及び/又はセンサ組立体部分等のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の層のストーマ開口部で形成され得る。上層、第1の接着層、第2の層及び/又はセンサ組立体部分等のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の層のストーマ開口部は、整合されて、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分のストーマ開口部を形成し得る。ストーマ開口部は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の貫通通路であり得る。ストーマ開口部は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の実質的に中心に配置され得る。ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の層のストーマ開口部は、各層の実質的に中心に配置され得る。ストーマ開口部は、ユーザのストーマを受けるように構成され得、且つ/又はストーマ開口部は、ストーマからストーマ開口部を通り、ベースプレートに取り付けられたオストミーパウチに排出できるようにするように構成され得る。例えば、ストーマ開口部は、排出物がベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の近位側からベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の遠位側に通過できるようにするように構成され得る。ストーマ開口部のサイズ及び/又は形状は、通常、オストミー装具を適用する前にユーザのストーマに適合するようにユーザ又は看護師により調整され得る。1つ又は複数の例示的なベースプレート及び/又はセンサ組立体部分では、ユーザは、適用に向けてベースプレートを準備する間、ストーマ開口部を形成する。
【0053】
モニタデバイスは、プロセッサと、第1のインターフェース及び/又は第2のインターフェース等の1つ又は複数のインターフェースとを含む。モニタデバイスは、オストミーデータを記憶するメモリを含み得る。
【0054】
1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、プロセッサは、処理方式を適用するように構成され、第1のインターフェースは、プロセッサ及びメモリに接続され、第1のインターフェースは、第1のインターフェースに結合されたベースプレート及び/又はセンサ組立体部分からオストミーデータを収集するように構成される。オストミーデータは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1の電極対からの第1のオストミーデータ、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第2の電極対からの第2のオストミーデータ並びにベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第3の電極対からの第3のオストミーデータの1つ又は全て等の複数を含み得る。第2のインターフェースは、プロセッサに接続される。処理方式を適用することは、第1のオストミーデータに基づいて第1のパラメータデータを取得すること、第2のオストミーデータに基づいて第2のパラメータデータを取得すること、及び第3のオストミーデータに基づいて第3のパラメータデータを取得することの1つ又は複数を含み得る。処理様式を適用することは、第1のパラメータデータ、第2のパラメータデータ及び第3のパラメータデータの1つ又は全て等の複数に基づいてオストミー装具のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の動作状態を判断することを含み得る。動作状態は、第1の接着層等のベースプレート、及び/又はセンサ組立体部分の半径方向浸食の程度、及び/又はオストミー装具の深刻な漏出リスクを示し得る。モニタデバイスは、動作状態が第1の動作状態であるとの判断に従って、第2のインターフェースを介してベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1の動作状態を示すモニタデータを含む第1のモニタ信号を送信し、且つ/又は動作状態が第2の動作状態であるとの判断に従って、第2のインターフェースを介してベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第2の動作状態を示すモニタデータを含む第2のモニタ信号を送信するように構成される。
【0055】
1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1の動作状態は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1の接着層が第1の程度の半径方向漏出を受けた、例えば第1の接着層が第1の電極対の第1の半径方向距離まで浸食されたが、第2の電極対の第2の半径方向距離まで浸食されていない状況に対応する。
【0056】
1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第2の動作状態は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1の接着層が第2の程度の半径方向漏出を受けた、例えば第1の接着層が第2の電極対の第2の半径方向距離まで浸食されたが、第3の電極対の第3の半径方向距離まで浸食されていない状況に対応する。
【0057】
第1のオストミーデータに基づいて第1のパラメータデータを取得することは、第1のオストミーデータに基づいて1つ又は複数の第1のパラメータを特定することを含み得る。第2のオストミーデータに基づいて第2のパラメータデータを取得することは、第2のオストミーデータに基づいて1つ又は複数の第2のパラメータを特定することを含み得る。第3のオストミーデータに基づいて第3のパラメータデータを取得することは、第3のオストミーデータに基づいて1つ又は複数の第3のパラメータを特定することを含み得る。1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、動作状態の判断は、第1のパラメータデータの第1の一次パラメータ及び/又は第1の二次パラメータ等の1つ又は複数の第1のパラメータに基づき得る。1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、動作状態の判断は、第2のパラメータデータの第2の一次パラメータ及び/又は第2の二次パラメータ等の1つ又は複数の第2のパラメータに基づき得る。1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、動作状態の判断は、第3のパラメータデータの第3の一次パラメータ及び/又は第3の二次パラメータ等の1つ又は複数の第3のパラメータに基づき得る。1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、動作状態の判断は、第4のパラメータデータの第4の一次パラメータ及び/又は第4の二次パラメータ等の1つ又は複数の第4のパラメータに基づき得る。
【0058】
第1のパラメータデータ、第2のパラメータデータ及び第3のパラメータデータは、第1の電極対、第2の電極対及び第3の電極対のそれぞれの間での抵抗を示し得る。
【0059】
第1のパラメータデータ、第2のパラメータデータ及び第3のパラメータデータは、第1の電極対、第2の電極対及び第3の電極対のそれぞれの間での抵抗変化率を示し得る。
【0060】
1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の動作状態を判断することは、第1のパラメータデータ及び/又は第2のパラメータデータに基づく第1の基準セットに基づき、第1の基準セットが満たされる場合、動作状態は、第1の動作状態であると判断される。第1の基準セットは、第1のパラメータデータ、第2のパラメータデータ及び第3のパラメータデータの1つ又は複数に基づく1つ又は複数の第1の基準を含み得る。第1の基準セットは、第1のパラメータデータに基づく第1の一次基準を含み得る。第1の基準セットは、第2のパラメータデータに基づく第1の二次基準を含み得る。第1の基準セットは、第3のパラメータデータに基づく第1の三次基準を含み得る。
【0061】
1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の動作状態を判断することは、第1の閾値の1つ又は複数を含む第1の閾値セットに基づき得る。第1の閾値セットは、例えば、第1の基準セットに適用すべき閾値の1つ又は複数を含み得る。第1の閾値セットは、第1の一次閾値を含み得る。第1の閾値セットは、第1の二次閾値を含み得る。第1の閾値セットは、第1の三次閾値を含み得る。
【0062】
第1の基準セットは、
(P_1_1<TH_1_1)、
(P_2_1>TH_1_2)、及び
(P_3_1>TH_1_3)
により与えられ得、式中、P_1_1は、第1のパラメータデータに基づく第1の一次パラメータであり、TH_1_1は、第1の一次閾値であり、P_2_1は、第2のパラメータデータに基づく第2の一次パラメータであり、TH_1_2は、第1の二次閾値であり、P_3_1は、第3のパラメータデータに基づく第3の一次パラメータであり、TH_1_3は、第1の三次閾値であり、第1の動作状態は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分での低度の半径方向漏出を示す。第1の閾値(TH_1_1、TH_1_2及びTH_1_3)は、例えば、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の電極構成に応じて同じであるか又は異なり得る。第1の三次基準(P_3_1<TH_1_3)は、第1の基準セットから省かれ得る。
【0063】
第1の一次パラメータP_1_1は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1の電極対(第1の電極及び接地電極の第1の電極部)間の抵抗を示し得る。
【0064】
第2の一次パラメータは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第2の電極対(第2の電極及び接地電極の第2の電極部)間の抵抗を示し得る。
【0065】
第3の一次パラメータは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第3の電極対(第3の電極及び接地電極の第3の電極部)間の抵抗を示し得る。
【0066】
1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の動作状態を判断することは、第2のパラメータデータ及び/又は第3のパラメータデータに基づく第2の基準セットに基づき、第2の基準セットが満たされる場合、動作状態は、第2の動作状態であると判断される。第2の基準セットは、第1のパラメータデータに基づき得る。
【0067】
第2の基準セットは、第1のパラメータデータ、第2のパラメータデータ及び第3のパラメータデータの1つ又は複数に基づく1つ又は複数の第2の基準を含み得る。第2の基準セットは、第1のパラメータデータに基づく第2の一次基準を含み得る。第2の基準セットは、第2のパラメータデータに基づく第2の二次基準を含み得る。第2の基準セットは、第3のパラメータデータに基づく第2の三次基準を含み得る。
【0068】
1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の動作状態を判断することは、第2の閾値の1つ又は複数を含む第2の閾値セットに基づく。第2の閾値セットは、例えば、第2の基準セットに適用すべき閾値の1つ又は複数を含み得る。第2の閾値セットは、第2の一次閾値を含み得る。第2の閾値セットは、第2の二次閾値を含み得る。第2の閾値セットは、第2の三次閾値を含み得る。
【0069】
第2の基準セットは、
(P_1_1<TH_2_1)、
(P_2_1<TH_2_2)、及び
(P_3_1>TH_2_3)
により与えられ得、式中、P_1_1は、第1のパラメータデータに基づく第1の一次パラメータであり、第1の電極対間の抵抗を示し、TH_2_1は、第2の一次閾値であり、P_2_1は、第2のパラメータデータに基づく第2の一次パラメータであり、第2の電極対間の抵抗を示し、TH_2_2は、第2の二次閾値であり、P_3_1は、第3のパラメータデータに基づく第3の一次パラメータであり、第3の電極対間の抵抗を示し、TH_2_3は、第2の三次閾値であり、第2の動作状態は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分での中度の半径方向漏出を示す。第2の閾値(TH_2_1、TH_2_2及びTH_2_3)は、例えば、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の電極構成に応じて同じであるか又は異なり得る。第2の一次基準(P_1_1<TH_2_1)及び/又は第2の三次基準(P_3_1>TH_2_3)は、第2の基準セットから省かれ得る。
【0070】
1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の動作状態を判断することは、第1のパラメータデータに基づくデフォルト基準セットに基づき、デフォルト基準セットが満たされる場合、動作状態は、デフォルト動作状態であると判断され、動作状態がデフォルト動作状態であるとの判断に従って、オストミー装具のデフォルト動作状態を示すモニタデータを含むデフォルトモニタ信号を送信する。
【0071】
デフォルト基準セットは、
(P_1_1>TH_D_1)、
(P_2_1>TH_D_2)、及び
(P_3_1>TH_D_3)
により与えられ得、式中、P_1_1は、第1のパラメータデータに基づく第1の一次パラメータであり、第1の電極対間の抵抗を示し、TH_D_1は、デフォルト一次閾値であり、P_2_1は、第2のパラメータデータに基づく第2の一次パラメータであり、第2の電極対間の抵抗を示し、TH_D_2は、デフォルト二次閾値であり、P_3_1は、第3のパラメータデータに基づく第3の一次パラメータであり、第3の電極対間の抵抗を示し、TH_D_3は、デフォルト三次閾値であり、デフォルト動作状態は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分での半径方向漏出がないか又は非常に低度であることを示す。デフォルト閾値(TH_D_1、TH_D_2及びTH_D_3)は、例えば、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の電極構成に応じて同じであるか又は異なり得る。
【0072】
1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の動作状態を判断することは、第3のパラメータデータに基づく第3の基準セットに基づき、第3の基準セットが満たされる場合、動作状態は、第3の動作状態であると判断され、動作状態が第3の動作状態であるとの判断に従って、オストミー装具の第3の動作状態を示すモニタデータを含む第3のモニタ信号を送信する。
【0073】
1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第3の動作状態は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1の接着層が第3の程度の半径方向漏出を受けた状況、例えば、第1の接着層が第3の電極対の第3の半径方向距離まで漏出した状況に対応する。
【0074】
第3の基準セットは、
(P_1_1<TH_3_1)、
(P_2_1<TH_3_2)、及び
(P_3_1<TH_3_3)
により与えられ得、式中、P_1_1は、第1のパラメータデータに基づく第1の一次パラメータであり、第1の電極対間の抵抗を示し、TH_3_1は、第3の一次閾値であり、P_2_1は、第2のパラメータデータに基づく第2の一次パラメータであり、第2の電極対間の抵抗を示し、TH_3_2は、第3の二次閾値であり、P_3_1は、第3のパラメータデータに基づく第3の一次パラメータであり、第3の電極対間の抵抗を示し、TH_3_3は、第3の三次閾値であり、第3の動作状態は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分での高度の半径方向漏出を示す。第3の閾値(TH_3_1、TH_3_2及びTH_3_3)は、例えば、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の電極構成に応じて同じであるか又は異なり得る。第3の一次基準(P_1_1<TH_3_1)及び/又は第3の二次基準(P_2_1<TH_3_2)は、第3の基準セットから省から得る。
【0075】
1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、オストミーデータは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第4の電極対からの第4のオストミーデータを含む。処理方式を適用することは、第4のオストミーデータに基づく第4のパラメータデータを取得することと、第4のパラメータデータに基づいてオストミー装具のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の動作状態を判断することとを含み得る。モニタデバイスは、動作状態が第4の動作状態であるとの判断に従って、オストミー装具の第4の動作状態を示すモニタデータを含む第4のモニタ信号を送信するように構成され得る。
【0076】
1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第4の動作状態は、第4の電極対が第1の接着層の遠位面とユーザの皮膚との間で第4の半径方向距離での排出物等の流体を検出する状況に対応し、したがって第4の動作状態ではオストミー装具からの高い漏出リスクがある。
【0077】
第4の基準セットは、
(P_4_1<TH_4_4)
により与えられ得、P_4_1は、第4のパラメータデータに基づく第4の一次パラメータであり、第4の電極対間の抵抗を示し、TH_4_4は、第4の四次閾値であり、第4の動作状態は、オストミー装具からの高い漏出リスクを示す。
【0078】
モニタデバイスは、任意選択的にプラスチック材料で作製されたモニタデバイス筐体を含む。モニタデバイス筐体は、第1の端部及び第2の端部を有する長尺状筐体であり得る。モニタデバイス筐体は、1cm~15cmの範囲内の長手方向軸に沿って長さ又は最大の広がりを有し得る。モニタデバイス筐体は、0.5cm~3cmの範囲内の長手方向軸に直交して幅又は最大の広がりを有し得る。モニタデバイス筐体は、湾曲形状であり得る。追加的又は代替的に、モニタ装置ハウジングは、硬質又は柔軟であり得る。追加的又は代替的に、モニタ装置は、硬質又は柔軟であり得る。
【0079】
モニタデバイスは、第1のインターフェースを含む。第1のインターフェースは、モニタデバイスをオストミー装具に電気的且つ/又は機械的に接続する装具インターフェースとして構成され得る。したがって、装具インターフェースは、モニタデバイスとオストミー装具とを電気的且つ/又は機械的に結合するように構成される。第1のインターフェースは、モニタデバイスをドッキングステーション等の付属デバイスに電気的且つ/又は機械的に接続する付属デバイスインターフェースとして構成され得る。第1のインターフェースは、オストミーシステムのドッキングステーションに結合して、例えばモニタデバイスを充電し、且つ/又はモニタデバイスとドッキングステーションとの間でデータを転送するように構成され得る。
【0080】
モニタデバイスの第1のインターフェースは、オストミー装具の各端子及び/又は電極と電気接続を形成する、2、3、4、5、6又は7つ以上の端子等の複数の端子を含み得る。第1のインターフェースの1つ又は複数の端子は、付属デバイス、例えばドッキングステーションの各端子と電気接続を形成するように構成され得る。第1のインターフェースは、接地端子を含み得る。第1のインターフェースは、第1の端子、第2の端子及び任意選択的に第3の端子を含み得る。第1のインターフェースは、第4の端子及び/又は第5の端子を含み得る。第1のインターフェースは、任意選択的に、第6の端子を含む。1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、第1のインターフェースは、M個の端子を有し、ここで、Mは、4~8の範囲内の整数である。
【0081】
モニタデバイスの第1のインターフェースは、モニタデバイスとベースプレート及び/又はセンサ組立体部分との間の解放可能な結合等の機械的接続を形成する結合部を含み得る。第1のインターフェースの結合部及び端子は、モニタデバイス(の少なくとも一部)の第1のコネクタを形成する。
【0082】
モニタデバイスは、モニタデバイスに給電する電力ユニットを含む。電力ユニットは、電池を含み得る。電力ユニットは、電池及び第1のインターフェースの端子に接続されて、第1のインターフェース、例えば第1のコネクタを介して電池を充電する充電回路を含み得る。第1のインターフェースは、電池を充電するために別個の充電端子を含み得る。追加的又は代替的に、センサ端子は、関連する端子において充電電圧が検出された場合、その機能を変え得る。
【0083】
モニタデバイスは、1つ又は複数のセンサを有するセンサユニットを含み得る。センサユニットは、プロセッサに接続されて、センサデータをプロセッサに供給する。センサユニットは、加速度を検知し、加速度データをプロセッサに提供する加速度計を含み得る。センサユニットは、温度データをプロセッサに提供する温度センサを含み得る。
【0084】
モニタデバイスは、プロセッサに接続された第2のインターフェースを含む。第2のインターフェースは、モニタデバイスを1つ又は複数の付属デバイスに接続、例えば無線接続する付属インターフェースとして構成され得る。第2のインターフェースは、例えば、2.4GHz~2.5GHzの範囲の周波数における無線通信向けに構成されたアンテナ及び無線送受信機を含み得る。無線送受信機は、Bluetooth(登録商標)送受信機であり得、すなわち、無線送受信機は、Bluetooth(登録商標)プロトコル、例えばBluetooth(登録商標) Low Energy、Bluetooth(登録商標) 4.0、Bluetooth(登録商標) 5による無線通信向けに構成され得る。第2のインターフェースは、任意選択的に、オーディオ信号及び/又は触覚フィードバックをユーザにそれぞれ提供するラウドスピーカ及び/又は触覚フィードバック要素を含む。
【0085】
モニタ装置は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の複数の電極に電気的に連結され得る。例えば、モニタ装置は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の複数の電極に連結可能、例えば解放可能に連結可能であり得る。モニタ装置は、複数の電極間の1つ又は複数の抵抗を測定し、測定された1つ又は複数の抵抗に基づいて排泄物の漏出を検出するように構成され得る。代替的又は追加的に、モニタ装置は、複数の電極間の1つ又は複数のキャパシタンスを測定するように構成され得る。モニタ装置は、例えば、測定された1つ又は複数の抵抗と共に、測定された1つ又は複数のキャパシタンスに基づいて排泄物の漏出を検出するように構成され得る。
【0086】
1つ又は複数の例示的なオストミーシステムでは、モニタデバイスは、オストミー装具の統合部分を形成し、例えば、モニタデバイスは、オストミー装具のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の統合部分を形成し得る。
【0087】
オストミーシステムは、オストミーシステムの付属デバイスを形成するドッキングステーションを含み得る。ドッキングステーションは、モニタデバイスをドッキングステーションに電気的且つ/又は機械的に結合するように構成され得る。
【0088】
ドッキングステーションは、ドッキングモニタインターフェースを含み得る。ドッキングモニタインターフェースは、モニタデバイスをドッキングステーションに電気的且つ/又は機械的に接続するように構成され得る。ドッキングモニタインターフェースは、モニタデバイスをドッキングステーションに無線接続するように構成され得る。ドッキングステーションのドッキングモニタインターフェースは、ドッキングステーションとモニタデバイスとを電気的且つ/又は機械的に結合するように構成され得る。
【0089】
ドッキングステーションのドッキングモニタインターフェースは、例えば、ドッキングモニタインターフェースの第1のコネクタの一部として、モニタデバイスとドッキングステーションとの間の解放可能な結合等の機械的接続を形成する結合部を含み得る。結合部は、モニタデバイスの結合部と係合して、モニタデバイスをドッキングステーションに解放可能に結合するように構成され得る。
【0090】
ドッキングステーションのドッキングモニタインターフェースは、例えば、ドッキングモニタインターフェースの第1のコネクタの一部として、モニタデバイスの各端子との電気接続を形成する、2、3、4、5、6又は7つ以上の端子等の複数の端子を含み得る。ドッキングモニタインターフェースは、接地端子を含み得る。ドッキングモニタインターフェースは、第1の端子及び/又は第2の端子を含み得る。ドッキングステーションは、第3の端子を含み得る。ドッキングモニタインターフェースは、第4の端子及び/又は第5の端子を含み得る。ドッキングモニタインターフェースは、任意選択的に、第6の端子を含む。
【0091】
オストミー装具のためのベースプレート及び/又はセンサ組立体部分が開示され、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、オストミー装具、例えば上で開示されたベースプレート及び/又はセンサ組立体部分からの漏出を検出するための選択的センサ点を含む。ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、第1の接着層と、第1の接着層の遠位に配置された複数の電極とを含む。選択的センサ点を有するベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の実施形態の場合、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1の接着層は、中心点を有するストーマ開口部と、ユーザの皮膚表面に取り付けられるように構成された近位面と、中心点の周囲のそれぞれの半径方向距離において円周方向に配置された複数のセンサ点開口部とを含む。選択的センサ点を有するベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の実施形態の場合、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の複数の電極は、第1の漏出電極及び第2の漏出電極を含み、第1の漏出電極の検知部は、第1の接着層の複数のセンサ点開口部の第1のセンサ点開口部と整合し、及び第2の漏出電極の検知部は、第1の接着層の複数のセンサ点開口部の第2のセンサ点開口部と整合して、漏出センサを形成する。
【0092】
すなわち、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、オストミー装具の使用に伴う漏出を検出するための構成を含み得る。より詳細には、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、第1の接着層と、第1の接着層の遠位に配置された複数の電極、例えば少なくとも2つの電極とを含み得、電極に関する第1の接着層の配置は、漏出検出モニタ位置を提供する。第1の接着層の少なくとも2つの開口部の第1の開口部は、複数の電極の第1の電極の一部に重なり、第1の接着層の少なくとも2つの開口部の第2の開口部は、複数の電極の第2の電極の一部に重なる。追加の開口部も提供できるが、第1の接着層に少なくとも2つの開口部を提供することにより、漏出は、漏出物が2つの開口部に広がるか又は及んで、2つの電極間の回路を本質的に完成させたときに検出され得る。
【0093】
選択的センサ点を有するベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の実施形態は、マスキング要素を更に含み得、マスキング要素は、第2の接着層と第1の接着層との間に配置され、マスキング要素は、第1の接着層よりも絶縁性が高い。
【0094】
選択的センサ点を有するベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の実施形態の場合、マスキング要素は、複数のセンサ点開口部を含み得、第1の接着層の各センサ点開口部は、マスキング要素のセンサ点開口部と整合して、センサ点を形成する。追加的又は代替的に、導電部と第1の接着層との間に配置されたマスキング要素を含めることにより、電極の導電部は、第1の接着層から絶縁され得、これは、電極の導電部の2つ以上が第1の接着層中の水分吸収により短絡することを防止し得る。
【0095】
少なくとも1つの実施形態において、第1の接着層のセンサ点開口部の直径は、マスキング要素のセンサ点開口部の直径よりも大きい。少なくとも1つの実施形態において、マスキング要素は、11以上のセンサ点開口部、例えば20~50の範囲のセンサ点開口部、例えば27のセンサ点開口部を有する。加えて、少なくとも1つの実施形態において、第1の接着層は、11以上のセンサ点開口部、例えば20~50の範囲のセンサ点開口部、例えば27のセンサ点開口部を有し、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、11以上のセンサ点、例えば20~50の範囲のセンサ点、例えば27のセンサ点を有する。少なくとも1つの実施形態において、各センサ点は、2ミリメートルより大きい(例えば、1.0mm~4.0mm)直径を有する。
【0096】
第1の接着層の隣接する2つのセンサ点開口部間の距離は、1mm~20mmの範囲であり得る。
【0097】
第1の接着層のセンサ点開口部は、第1の接着層の裏面から電極の検知部へのアクセスを容易にする適当な形状及び大きさを有し得る。第1の接着層のセンサ点開口部は、円形又は楕円形の形状を有し得る。第1の接着層のセンサ点開口部は、任意選択的に、角に丸みを付けた長方形又は正方形の形状を有し得る。
【0098】
第1の接着層のセンサ点開口部の最小範囲は少なくとも0.5mm、例えば少なくとも1mmであり得る。十分に大きい最小範囲により、第1の接着層が、材料の流動性により、センサ点開口部を閉塞させるか、又は対応する漏出電極の検知部を少なくとも部分的若しくは完全に覆うリスクが低減する。
【0099】
第1の接着層のセンサ点開口部の最大範囲は、20mm未満であり得る。
【0100】
第1の接着層の例示的なセンサ点開口部は、例えば中心点から半径方向に測定して1mm~4mmの最小範囲及び/又は例えば中心点の周囲で円周方向に測定して2mm~6mmの最大範囲を有し得る。
【0101】
実施形態において、マスキング層の隣接するセンサ点開口部間の距離は、均一又は不均一であり得る。追加的又は代替的に、様々な距離がマスキング層の隣接するセンサ点開口部を分離し得る。例えば、マスキング層の隣接するセンサ点開口部間の距離は、約2mm~2.5mmであり得る。追加的又は代替的に、マスキング層のセンサ点開口部とストーマ開口部の中心点との間の距離は、マスキング層の各センサ点開口部について同じであるか、又はマスキング層のセンサ点開口部ごとに異なり得る。追加的又は代替的に、様々な距離がマスキング層のセンサ点開口部をストーマ開口部の中心点から分離し得る。例えば、マスキング層のセンサ点開口部とストーマ開口部の中心点との間の距離は、20mm~50mmの範囲、例えば25mm~35mmの範囲、例えば約30mmであり得る。
【0102】
マスキング要素の隣接する2つのセンサ点開口部間の距離は、1mm~20mmの範囲であり得る。
【0103】
マスキング要素のセンサ点開口部は、第1の接着層の裏面から電極の検知部へのアクセスを容易にする、適当な形状と大きさを有し得る。マスキング要素のセンサ点開口部は、円形又は楕円形の形状を有し得る。マスキング要素のセンサ点開口部は、任意選択的に、角に丸みを付けた長方形又は正方形の形状を有し得る。
【0104】
マスキング要素のセンサ点開口部の最小範囲は、少なくとも0.2mm、例えば少なくとも0.5mmであり得る。マスキング要素のセンサ点開口部の最大範囲は、20mm未満であり得る。
【0105】
少なくとも1つの実施形態によれば、複数の電極は、複数の検知セクタ、例えば下部検知セクタ及び下部検知セクタの両側に配置される側方検知セクタを形成するように構成される。しかしながら、当業者であればわかるように、1つの検知セクタでも提供できるか、又は代替的に2つの検知セクタでも提供できるか、又は代替的に4つ以上の検知セクタ、例えば4、5、6つ若しくはそれより多い検知セクタでも提供でき、所望の数の検知セクタに対応するために適当な数の電極が配置される。
【0106】
センサ点開口部及び電極の位置は、漏出が生じている可能性があるか又は生じる可能性があり得るというユーザに対する警告(例えば、本明細書に記載されているものであり、これには、触覚的警告、携帯電話及び/又はリストバンド若しくはウォッチ等のウェアラブルデバイスを介したアラートの1つ又は複数が含まれるが、これらに限定されない)を提供し、それにより、ユーザが、ユーザのストーマの付近の、オストミー装具に関連する漏出を未然に防ぐか、又はその望ましくない結果を軽減するための措置を講じることができるように構成される。したがって、下部検知セクタ及び/又は2つの側方検知セクタの1つに含まれる電極間の抵抗の変化により測定される漏出は、例えば、モニタ装置により検知され得る。第4の電極、第5の電極及び接地電極の第4の電極部の2つの間の抵抗が閾値を下回った場合、モニタ装置は、ユーザに対し、漏出が予想されるという表示を送信し、それによってユーザが措置を講じることができるようにし得る。例えば、モニタ装置は、ユーザが自らのオストミー装具及び/又はベースプレートを交換することを提案する信号をユーザに送信し得る。
【0107】
選択的センサ点を有するベースプレートの実施形態は、各センサ点に設置された充填材料を更に含み得る。より詳細には、少なくとも1つの実施形態において、充填材料は、センサ点内に設置され、且つ/又はそれ以外に第4の電極、第5の電極及び第4の電極部(接地電極に接続される)の検知部のうち、第1の接着層のセンサ点開口部及びマスキング要素のセンサ点開口部に関連する少なくとも一部の付近に位置付けられる。実施形態において、充填材料は、第1の接着層の近位面の、その隣接部分と実質的に同じ高さの近位面を含み得る。代替的に、充填材料は、第1の接着層の近位面の、その隣接部分と同じ高さではない近位面を有し得る。実施形態において、充填材料は好ましくは、例えばベースプレート及び/又はセンサ組立体部分が包装及び/又は輸送されるとき等、センサ点の検知部までの経路を保持するための構造的支持材料である。充填材料は、詳細に上述したように、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の剥離ライナーの上に提供され得る。例えば、剥離ライナーは、充填材料を形成し得、例えば、剥離ライナーは、充填材料を含み得る。剥離ライナーは、各センサ点内に設置されるための凸部を含み得る。
【0108】
充填材料を含む実施形態の場合、充填材料により、電極の検知部までの漏出経路が保持されることから、選択的センサ点の構造的完全性が改善し得る。
【0109】
選択的センサ点を有するベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の実施形態の場合、第1の接着層のセンサ点開口部の直径は、マスキング要素のセンサ点開口部の直径よりも大きいことができる。第1の接着層のセンサ点開口部より大きさの点で小さいセンサ点開口部を有するマスキング要素の実施形態の場合、開口部の大きさの違いにより、第1の接着層の近位面から電極検知部の表面までの厚さの推移が漸進的であるため、電極検知部までの漏出経路が保持されることから、選択的センサ点の構造的完全性が改善し得る。
【0110】
実施形態において、第1の接着層の隣接するセンサ点開口部間の距離は、均一又は不均一であり得る。追加的又は代替的に、様々な距離が第1の接着層4の隣接するセンサ点開口部を分離し得る。例えば、第1の接着層の隣接するセンサ点開口部間の距離は、約2mm~2.5mmであり得る。追加的又は代替的に、第1の接着層のセンサ点開口部とストーマ開口部の中心点との間の距離は、第1の接着層の各センサ点開口部について同じであるか、又は第1の接着層のセンサ点開口部ごとに異なり得る。追加的又は代替的に、様々な距離が第1の接着層のセンサ点開口部をストーマ開口部の中心点から分離し得る。例えば、第1の接着層のセンサ点開口部とストーマ開口部の中心点との間の距離は、20mm~50mmの範囲、例えば25mm~35mmの範囲、例えば約30mmであり得る。
【0111】
選択的センサ点を有するベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の実施形態の場合、各センサ点開口部は、形状が軸方向に略楕円、すなわち概して長円であり得、大きさが様々であり得、例えば1mm~3mmの最大寸法を有する。
【0112】
選択的センサ点を有するベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の実施形態の場合、複数の電極は、複数の検知セクタを形成し得、複数の電極の2つの電極は、各検知セクタを形成する。異なる検知セクタを含めることにより、漏出の位置を識別できる。
【0113】
選択的センサ点を有するベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の実施形態の場合、複数の電極の各電極は、複数の検知セクタの2つの検知セクタを形成し得る。
【0114】
選択的センサ点を有するベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の実施形態の場合、複数のセンサ点開口部は、第1の接着層を貫通し得る。
【0115】
選択的センサ点を有するベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の実施形態の場合、複数のセンサ点開口部は、マスキング要素を貫通し得る。
【0116】
選択的センサ点を有するベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の実施形態の場合、それぞれの半径方向距離は、中心点から概して等しい距離であり得る。中心点から選択的センサ点までの概して等しい半径方向距離を利用することにより、排泄物が選択的センサ点まで移動する時間は、センサ点が異なる半径方向距離にある場合より、各センサ点についてより等しい長さである。すなわち、第1の選択的センサ点が半径R1にあり、第2の選択的センサ点がR2にあり、R2>R1の場合、排泄物は、第2の選択的センサ点まで移動するのにより長い時間がかかる。
【0117】
選択的センサ点を有するベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の実施形態の場合、複数のセンサ点開口部は、軸方向に見られたときに概して楕円形の形状を含み得る。概して楕円形の形状を有することにより、センサ点開口部は、電極に沿って電極のより長い部分、すなわち長円の長軸を含む。
【0118】
選択的センサ点を有するオストミー装具のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分を製造する方法も開示される。方法は、中心点を有するストーマ開口部と、ユーザの皮膚表面に取り付けられるように構成された近位面と、中心点の周囲にそれぞれの半径方向距離において円周方向に配置された複数のセンサ点開口部とを含む第1の接着層を形成することを含む。方法は、複数の電極を第1の接着層の遠位に配置することを含み、複数の電極は、第1の漏出電極及び第2の漏出電極を含み、第1の漏出電極の検知部は、複数のセンサ点開口部の第1のセンサ点開口部と整合し、及び第2の漏出電極の検知部は、複数のセンサ点開口部の第2のセンサ点開口部と整合して、漏出センサを形成する。
【0119】
方法は、第2の接着層と第1の接着層との間にマスキング要素を配置することを更に含み得、マスキング要素は、第1の接着層よりも絶縁性が高い。前述のように、導電部と第1の接着層との間に配置されたマスキング要素を含めることにより、電極の導電部は、第1の接着層から絶縁され得、これにより、第1の接着層中への水分吸収により電極の導電部の2つ以上が共に短絡することが防止され得る。
【0120】
図1は、例示的なオストミーシステムを示す。オストミーシステム1は、ベースプレート4を含むオストミー装具2を含む。ベースプレート4は、オストミーパウチ(図示せず)を支持するように適合される。更に、オストミーシステム1は、モニタデバイス6及び付属デバイス8(携帯電話)を含む。モニタデバイス6は、モニタデバイス6及びベースプレート4のそれぞれの第1のコネクタを介してベースプレート4に接続可能である。モニタデバイス6は、付属デバイス8と無線通信するように構成される。任意選択的に、付属デバイス8は、例えば、ネットワーク12を介してオストミーシステム1のサーバデバイス10と通信するように構成される。サーバデバイス10は、オストミー装具製造業者、付属デバイス8及び/又はサービスセンタにより動作及び/又は制御され得る。オストミーデータ又はオストミーデータに基づくパラメータデータは、モニタデバイス6を有するオストミー装具2の電極/センサから取得される。モニタ装置6は、オストミーデータ及び/又はオストミーデータに基づくパラメータデータを処理する。処理されたオストミーデータに基づいて、モニタ装置6は、何れのモニタデータが付属装置8に送信されるかを特定し得る。示されるオストミーシステムでは、付属デバイス8は、携帯電話であるが、付属デバイス8は、タブレットデバイス又は腕時計若しくは他の手首装着電子デバイス等のウェアラブル等の別のハンドヘルドデバイスとして実施され得る。したがって、モニタデバイス6は、モニタデータを特定し、付属デバイス8に送信するように構成される。ベースプレート4は、オストミーパウチ(図示せず)をベースプレート(二品型オストミー装具)に結合する結合リング16の形態の結合部材14を含む。代替的実施形態において、オストミー袋がベースプレートと一体に形成され得る(単品系オストミー装具)。ベースプレートは、中心点を有するストーマ開口部18を有する。ストーマ開口部18のサイズ及び/又は形状は、通常、オストミー装具の適用前にユーザのストーマに適合するようにユーザ又は看護師により調整される。
【0121】
オストミーシステム1は、任意選択的に、オストミーシステム1の代替的/追加的な付属デバイスを形成するドッキングステーション20を含む。ドッキングステーション20は、モニタデバイス6をドッキングステーション20に電気的且つ/又は機械的に接続するように構成された第1のコネクタ22を含むドッキングモニタインターフェースを含む。ドッキングモニタインターフェースは、モニタデバイスをドッキングステーションに無線接続するように構成され得る。ドッキングステーション20は、ユーザ入力を受信し、且つ/又はドッキングステーション20の動作状態についてのフィードバックをユーザに提供するユーザインターフェース24を含む。ユーザインターフェース24は、タッチスクリーンを含み得る。ユーザインターフェース24は、1つ又は複数の物理的なボタン及び/又は発光ダイオード等の1つ又は複数の視覚インジケータを含み得る。
【0122】
図2は、例示的なモニタデバイスの概略ブロック図である。モニタデバイス6は、モニタデバイス筐体100、プロセッサ101及び1つ又は複数のインターフェースを含み、1つ又は複数のインターフェースは、第1のインターフェース102(装具インターフェース)及び第2のインターフェース104(付属インターフェース)を含む。モニタデバイス6は、オストミーデータ及び/又はオストミーデータに基づくパラメータデータを記憶するメモリ106を含む。メモリ106は、プロセッサ101及び/又は第1のインターフェース102に接続される。
【0123】
第1のインターフェース102は、モニタデバイス6をオストミー装具、例えばオストミー装具2に電気的且つ/又は機械的に接続する装具インターフェースとして構成される。第1のインターフェース102は、オストミー装具2(ベースプレート4)の各端子との電気接続を形成する複数の端子を含む。第1のインターフェース102は、接地端子108、第1の端子110、第2の端子112及び第3の端子114を含む。第1のインターフェース102は、任意選択的に、第4の端子116及び第5の端子118を含む。モニタデバイス6の第1のインターフェース102は、モニタデバイスとベースプレートとの解放可能な結合等の機械的接続を形成する結合部120を含む。結合部120並びに第1のインターフェース102の端子108、110、112、114、116及び118は、モニタデバイス6の第1のコネクタ(の少なくとも一部)を形成する。
【0124】
モニタデバイス6は、モニタデバイス及びその能動構成要素に給電する電力ユニット121を含み、すなわち、電力ユニット121は、プロセッサ101、第1のインターフェース102、第2のインターフェース104及びメモリ106に接続される。電力ユニットは、電池及び充電回路を含む。充電回路は、電池及び第1のインターフェース102の端子に接続されて、第1のインターフェースの端子、例えば第1のコネクタの端子を介して電池を充電する。
【0125】
モニタデバイスの第2のインターフェース104は、付属デバイス8等の1つ又は複数の付属デバイスにモニタデバイス6を接続する付属インターフェースとして構成される。第2のインターフェース104は、付属デバイスと無線通信するように構成されたアンテナ122及び無線送受信機124を含む。任意選択的に、第2のインターフェース104は、オーディオ信号及び/又は触覚フィードバックをユーザにそれぞれ提供するラウドスピーカ126及び/又は触覚フィードバック要素128を含む。
【0126】
モニタデバイス6は、任意選択的に、プロセッサ101に接続されたセンサユニット140を含む。例えば、センサユニット140は、温度データをプロセッサに供給する温度センサ及び/又は加速度データをプロセッサ101に供給するGセンサ若しくは加速度計を含む。追加的又は代替的に、センサユニット140は、湿度センサ及び/又は音響式センサを含む。センサユニット140は、記載のオストミーシステムに適し、且つ/又は関係する代替的及び/若しくは追加的センサを含み得る。
【0127】
プロセッサ101は、処理方式を適用するように構成され、第1のインターフェース102は、第1のインターフェースに結合されたベースプレート及び/又はセンサ組立体部分からオストミーデータを収集するように構成され、オストミーデータは、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1の電極対からの第1のオストミーデータ、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第2の電極対からの第2のオストミーデータ並びにベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第3の電極対からの第3のオストミーデータを含む。オストミーデータは、メモリ106に記憶し得、且つ/又はパラメータデータを得るためにプロセッサ101において処理され得る。パラメータデータは、メモリ106に記憶され得る。プロセッサ101は、処理方式を適用するように構成され、処理方式を適用することは、第1のオストミーデータに基づく第1のパラメータデータを取得すること、第2のオストミーデータに基づく第2のパラメータデータを取得すること、第3のオストミーデータに基づく第3のパラメータデータを取得することを含む。換言すれば、プロセッサ101は、それぞれ第1、第2及び第3のオストミーデータに基づく第1、第2及び第3のパラメータデータを取得するように構成される。処理方式を適用することは、第1のパラメータデータ、第2のパラメータデータ及び第3のパラメータデータの1つ又は複数、例えば全てに基づいてオストミー装具のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の動作状態を判断することを含み、動作状態は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の半径方向浸食の程度及び/又はオストミー装具の深刻な漏出リスクを示す。モニタデバイス6は、動作状態が第1の動作状態であるとの判断に従って、第2のインターフェースを介してベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第1の動作状態を示すモニタデータを含む第1のモニタ信号を送信し、動作状態が第2の動作状態であるとの判断に従って、第2のインターフェースを介してベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の第2の動作状態を示すモニタデータを含む第2のモニタ信号を送信するように構成される。
【0128】
図3は、オストミー装具の例示的なベースプレートの分解図を示す。ベースプレート4は、第1の接着層200を含む。
図3は、オストミー装具の例示的なベースプレートの分解図を示す。ベースプレート4は、第1の接着層200を含む。実施形態において、第1の接着層200は、ストーマ開口部18Aを含み、これは、ストーマ開口部18の一部を形成し得る。前述のように、ストーマ開口部18は、ユーザのストーマに対応するように適用する前に調整され得、これには、ストーマ開口部18Aを調整することが含まれる。使用中、ストーマ開口部18Aを含むオストミー受容開口部18は、ユーザのストーマの周囲に配置され、第1の接着層200の近位面200Bがユーザの皮膚表面のストーマ周辺領域内並びに/又はシーリングペースト、シーリングテープ及び/若しくはシーリングリング等の追加のシールに接着する。
【0129】
ベースプレート4は、任意選択的に、第2の接着層202を含み、これは、縁部接着層とも呼ばれる。実施形態において、ベースプレート4は、第2の接着層202を含み、これは、縁部接着層とも呼ばれる。図のように、第2の接着層202は、第1の接着層200の遠位に配置され得る。追加的又は代替的に、第1の接着層200の、電極組立体204により覆われていない遠位面200Aは、第2の接着層202の近位面202Bの一部に接着し得る。実施形態において、第2の接着層202は、少なくともベースプレート4の第1の角度範囲において、第1の接着層200の第1の半径方向範囲より大きい第2の半径方向範囲を有し得る。
【0130】
第1の接着層200及び/又は第2の接着層202は、ポリイソブテン、スチレン-イソプレン-スチレン及び/又はハイドロコロイドの1つ又は複数を含み得る。成分比の違いにより、第1及び/又は第2の接着層200、202の特性が変化し得る。そのため、第2の接着層202と第1の接着層200とは、ポリイソブテン、スチレン-イソプレン-スチレン及び/又はハイドロコロイドの比の違いにより、異なる特性を有し得る。例えば、第2の接着層202は、第1の接着層200により提供される皮膚への付着と比較してより強力な皮膚への付着を提供し得る。追加的又は代替的に、第1の接着層は、ユーザの皮膚表面に与える刺激がより少ないことができる。実施形態において、第2の接着層202は、第1の接着層200より薄いことができる。追加的又は代替的に、第2の接着層202は、第1の接着層200より吸水性及び/又は吸汗性が低いことができる。追加的又は代替的に、第2の接着層202は、第1の接着層200より低い成型性を有し得る。第2の接着層202は、漏出に対する第2のバリアを提供し得る。
【0131】
ベースプレート4は、電極組立体204に配置された複数の電極を含む。電極組立体204は、第1の接着層200と第2の接着層202との間に配置される。例えば、電極組立体204は、第1の抵抗層200の表面(例えば、遠位面200A)及び第2の抵抗層202の裏面(例えば、近位面202B)に配置され得る。ベースプレート4は、ベースプレート4を皮膚に適用する前にユーザにより剥がされる剥離ライナー206を含む。ベースプレート4は、上層208と、オストミーパウチをベースプレート4に結合する結合リング209とを含む。上層208は、使用中、第2の接着層202を外部歪み及び応力から保護する保護層である。
【0132】
ベースプレート4は、モニタインターフェースを含む。モニタインターフェースは、オストミー装具(ベースプレート4)をモニタデバイスに電気的且つ/又は機械的に接続するように構成される。ベースプレートのモニタインターフェースは、モニタデバイスとベースプレートとの間の解放可能な結合等の機械的接続を形成する結合部210を含む。結合部210は、モニタデバイスの結合部と係合して、モニタデバイスをベースプレート4に解放可能に結合するように構成される。更に、ベースプレート4のモニタインターフェースは、モニタデバイスの各端子と電気接続を形成する複数の端子212をそれぞれ形成する複数の端子を含む。結合部210及び端子212は、ベースプレート4の第1のコネクタ211を形成する。ベースプレート4は、電極組立体の近位側に第1の中間要素213を含む。第1の中間要素213は、端子212を形成する端子要素と第1の接着層(図示せず)との間に配置される。第1の中間要素213は、軸方向において見たとき、ベースプレート4の端子212を形成する端子要素を覆い、ベースプレートの端子要素からの機械的応力から第1の接着層を保護する。
【0133】
上述したように、示されるベースプレート4の幾つかの部分は、既存のベースプレートに適用される別個の組立体として提供され得、例えば上述した構成要素の1つ又は複数を含み得、それにより上述したベースプレート4のようなベースプレートを提供等する。例えば、例えば電極組立体204、第1のコネクタ211、第1の中間要素213、第1の接着層200及び剥離ライナー206を含むセンサ組立体部分700を提供し得る。更に、センサ組立体部分700は、第2の接着層202及び/又は上層208を含むこともできる。ユーザが、ベースプレートの層に、センサ組立体部分700が適用される穴を提供し得、それによりセンサ組立体部分700の第1のコネクタ211をベースプレートの層を通って突出させ、そこにセンサ組立体部分700を適用できるようにすることが考えられ得る。代替的に、センサ組立体部分700は、第1のコネクタ211がベースプレートの周縁外に位置するようにベースプレートに適用し得る。
【0134】
図4は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の例示的な電極組立体204の分解組立図を示す。電極組立体204は、近位面214Bを有する支持層214と、支持層214の裏面に配置された電極216とを含む。電極組立体は、接地電極、第1の電極、第2の電極、第3の電極、第4の電極及び第5の電極を含み、各電極は、電極をモニタインターフェースのそれぞれの端子要素に接続するためのそれぞれの接続部を有する。実施形態において、電極216は、導電性を有し、金属(例えば、銀、銅、金、チタン、アルミニウム、ステンレススチール)、セラミック(例えば、ITO)、ポリマー(例えば、PEDOT、PANI、PPy)及び炭素質(例えば、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、カーボンファイバ、グラフェン、グラファイト)材料の少なくとも1つを含む。追加的又は代替的に、電極216は、スクリーン印刷、インクジェット印刷、直接インク書き込み、ペンプロット、3D印刷、熱溶解積層法、接触熱転写印刷、吹付け塗装、化学気相成長法、物理気相成長法、原子層堆積法、ワイヤベンディング及び当業者にとって既知の他の何れかの方法で製作され得る。実施形態において、電極216は、熱硬化、UV硬化及び酸素活性化の1つを必要とする可能性がある。
【0135】
実施形態において、支持層214は、電極216の構造的完全性を増大させ得る。追加的又は代替的に、支持層214は、耐湿性又は透湿性を有し得る。実施形態において、支持層214は、ポリマー(例えば、ポリウレタン、PTFE、PVDF)及びセラミック(例えば、アルミナ、シリカ)材料の少なくとも1つを含み得る。
【0136】
更に、電極組立体204は、近位面218Bを有するマスキング要素218を含む。実施形態において、マスキング要素218は、第1の接着層200の遠位面200A上に配置され得る。追加的又は代替的に、マスキング要素218は、第1の接着層200よりも絶縁性の高い(例えば、導電性の低い及び/又は透湿性の低い)材料からなり得る。実施形態において、マスキング要素218は、ポリマー(例えば、ポリウレタン、PTFE、PVDF)及びセラミック(例えば、アルミナ、シリカ)材料の少なくとも1つを含み得る。マスキング要素218は、軸方向に見て、電極216の一部を覆うか又はそれに重なり得る。そのため、マスキング要素218は、電極216の電極部をベースプレートの第1の接着層から少なくとも部分的に絶縁し得る。
【0137】
図5は、第1の接着層200(
図4に示される)及び剥離ライナー206(
図3に示される)がないベースプレート4のベースプレート部分及び/又はセンサ組立体部分700の近位面の近位図である。ベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分700は、電極組立体の近位側、すなわち電極組立体204と第1の接着層200との間に第1の中間要素213を含む。第1の中間要素213は、軸方向において見たとき、ベースプレート4の端子要素を覆い、ベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分700の端子要素からの機械的応力から第1の接着層200を保護する。
【0138】
実施形態において、第1の中間要素213は、端子要素212及び/又は接続部222A、224A、226A、228A、230A、232A(
図6を参照されたい)を保護しやすくし得る。例えば、第1の中間要素213は、第1の接着層(
図3に示される)、第2の接着層202及び/又はマスキング要素218より伸展性が低いことができる。伸展性がより低いことにより、第1の中間要素213は、端子要素212及び/又は接続部222A、224A、226A、228A、230A、232Aが撓む能力が低くなり得る。そのため、端子要素212及び/又は接続部222A、224A、226A、228A、230A、232Aは、撓みによって壊れる可能性がより低いことができる。実施形態において、第1の中間要素213は、ポリマー(例えば、ポリウレタン、PTFE、PVD)及びセラミック(例えば、アルミナ、シリカ)材料の少なくとも1つを含み得る。
【0139】
追加的又は代替的に、第1の中間要素213は、端子要素212の複数が相互に短絡し、且つ/又は接続部222A、224A、226A、228A、230A、232Aの複数が相互に短絡する可能性が低くなり得る。例えば、第1の中間要素213は、第1の接着層200(
図3に示される)及び/又はマスキング要素218より吸湿性が低いことができる。吸湿性がより低いことにより、第1の中間要素213は、水分(例えば、汗、排泄物等)が第1の接着層200及び/又はマスキング要素218を介して端子要素212及び/又は接続部222A、224A、226A、228A、230A、232Aの1つ又は複数と接触し、恐らく端子要素212の相互の組合せ及び/又は接続部222A、224A、226A、228A、230A、232Aの相互の組合せを短絡させることを阻止し得る。
【0140】
図6は、電極組立体204の電極216の例示的な電極構成220の遠位図である。電極組立体204の電極構成220等の電極組立体204は、接地電極222、第1の電極224、第2の電極226、第3の電極228、第4の電極230及び第5の電極232を含む。接地電極222は、接地接続部222Aを含み、第1の電極224は、第1の接続部224Aを含む。第2の電極226は、第2の接続部226Aを含み、第3の電極228は、第3の接続部228Aを含む。第4の電極230は、第4の接続部230Aを含み、第5の電極232は、第5の接続部232Aを含む。実施形態において、複数の電極216は、接続部222A、224A、226A、228A、230A、232Aを介してモニタ装置6に連結され得る。そのため、モニタ装置6は、後述のような各種の目的のために複数の電極216の1つ又は複数の抵抗を測定し得る。
【0141】
第4の電極230は、第4の検知部230Bを含む。第5の電極232は、第5の検知部232Bを含む。実施形態において、第4の電極230のうち、第4の接続部230A及び/又は第4の検知部230B以外の部分は、本明細書では、第4の電極230の導電部と呼ばれ得る。同様に、第5の電極232のうち、第5の接続部232A及び/又は第5の検知部232B以外の部分は、本明細書では、第5の電極232の導電部と呼ばれ得る。追加的又は代替的に、接地電極222のうち、接地接続部222A及び/又は接地検知部222B以外の部分は、本明細書では、接地電極222の導電部と呼ばれ得る。
【0142】
接地電極222は、第1の電極224の接地を形成する第1の電極部234を含む。接地電極222は、第2の電極226の接地を形成する第2の電極部236を含む。接地電極222は、第3の電極228の接地を形成する第3の電極部238を含む。接地電極222は、第4の電極230及び第5の電極232の接地を形成する第4の電極部240を含む。接地電極222の第4の電極部240は、接地検知部222Bを含む。
【0143】
図7は、例示的なマスキング要素218の表面図である。実施形態において、マスキング要素218は、接地電極222の導電部、第4の電極230の導電部及び/又は第5の電極232の導電部間に配置され得る。前述のように、第4の電極230のうち、第4の接続部230A及び/又は第4の検知部230B以外の部分は、本明細書では、第4の電極230(
図6に示される)の導電部と呼ばれ得る。同様に、第5の電極232のうち、第5の接続部232A及び/又は第5の検知部232B以外の部分は、本明細書では、第5の電極232の導電部と呼ばれ得る。追加的又は代替的に、接地電極222のうち、接地接続部222A及び/又は接地検知部222B以外の部分は、本明細書では、接地電極222の導電部と呼ばれ得る。更に、マスキング要素218は、第1の接着層200より導電性が高いことができるため、接地電極の導電部、第4の電極及び第5の電極は、第1の接着層200から絶縁され得る。
【0144】
マスキング要素218は、任意選択的に、6つの端子開口部を含む複数の端子開口部を有する。複数の端子開口部は、接地端子開口部242、第1の端子開口部244、第2の端子開口部246、第3の端子開口部248、第4の端子開口部250及び第5の端子開口部252を含む。マスキング要素218の端子開口部242、244、246、248、250、252は、電極組立体の電極の各接続部222A、224A、226A、228A、230A、232Aに重なる(すなわち軸方向に整合する)ように構成される。例えば、接続部222Aは、第1の端子開口部244に重なり得、接続部224Aは、第2の端子開口部244に重なり得、接続部226Aは、第3の端子開口部246に重なり得、接続部228Aは、第4の端子開口部250に重なり得、接続部230Aは、第5の端子開口部252に重なり得、接続部232Aは、第6の端子開口部252に重なり得る。マスキング要素218は、6つの端子開口部を示しているが、他の実施形態では、マスキング要素218は、それより多い又は少ない端子開口部を含み得る。
【0145】
マスキング要素218は、複数のセンサ点開口部を有する。センサ点開口部は、点線254内に示される一次領域内センサ点開口部を含む。各一次領域内センサ点開口部は、電極構成220の接地電極222の接地検知部222B及び/又は第4の電極230の第4の検知部230Bに重なる(すなわち軸方向に整合する)ように構成される。より詳細には、点線254内に示される一次領域内センサ点開口部は、図の例示的なマスキング要素において、5つの一次領域内第1センサ点開口部254Aを含み、各々が接地電極222に電気的に接続された第4の電極部240の接地検知部222Bに重なるように構成される。加えて、点線254内に示される一次領域内センサ点開口部は、図の例示的なマスキング要素において、4つの一次領域内第2センサ点開口部254Bを更に含み、各々が第4の電極230の第4の検知部230Bに重なるように構成される。実施形態において、点線254内に示される一次領域内センサ点開口部の各々は、ストーマ開口部18の中心点から等しい距離にあり得る。代替的に、点線254内に示される一次領域内センサ点開口部の1つ又は複数は、ストーマ開口部18の中心点から異なる距離にあり得る。図の実施形態は、点線254内に5つの一次領域内第1センサ点開口部254Aを示しているが、他の実施形態では、マスキング要素218は、点線254内に5つより多い又はそれより少ない一次領域内第1センサ点開口部254Aを含む。追加的又は代替的に、図の実施形態は、点線254内に4つの一次領域内第2センサ点開口部254Bを示しているが、他の実施形態では、マスキング要素218は、点線254内に4つより多い又はそれより少ない一次領域内第2センサ点開口部254Bを含む。
【0146】
追加的又は代替的に、センサ点開口部は、点線256内に示される二次領域内センサ点開口部を含む。各二次領域内センサ点開口部は、第4の電極230の第4の検知部230B及び/又は第5の電極232の第5の検知部232Bに重なるように構成される。より詳細には、点線256内に示される二次領域内センサ点開口部は、図の例示的なマスキング要素において、5つの二次領域内第1センサ点開口部256Aを含み、各々が第5の電極232の第5の検知部232Bに重なるように構成される。加えて、点線256内に示される二次領域内センサ点開口部は、図の例示的なマスキング要素において、4つの二次領域内第2センサ点開口部256Bを更に含み、各々が第4の電極230の第4の検知部230Bに重なるように構成される。実施形態において、点線256内に示される二次領域内センサ点開口部の各々は、ストーマ開口部18の中心点から等しい距離にあり得る。代替的に、点線256内に示される二次領域内センサ点開口部の1つ又は複数は、ストーマ開口部18の中心点から異なる距離にあり得る。実施形態において、点線256内に示される二次領域内センサ点開口部は、ストーマ開口部18の中心点から、点線254内に示される一次領域内センサ点開口部と実質的に同じ距離にあり得る。代替的に、点線256内に示される二次領域内センサ点開口部の1つ又は複数は、ストーマ開口部18の中心点から、点線254内に示される一次領域内センサ点開口部の1つ又は複数と異なる距離にあり得る。図の実施形態は、点線256内に5つの二次領域内第1センサ点開口部256Aを示しているが、他の実施形態では、マスキング要素218は、点線256内に5つより多い又はそれより少ない二次領域内第1センサ点開口部256Aを含む。追加的又は代替的に、図の実施形態は、点線256内に4つの二次領域内第2センサ点開口部256Bを示しているが、他の実施形態では、マスキング要素218は、点線256内に4つより多い又はそれより少ない二次領域内第2センサ点開口部256Bを含む。
【0147】
追加的又は代替的に、センサ点開口部は、点線258内に示される三次領域内センサ点開口部を含む。各三次領域内センサ点開口部は、第5の電極232の第5の検知部232B及び/又は電極構成220の接地電極222に電気的に接続された第4の電極部240の接地検知部222Bに重なるように構成される。より詳細には、点線258内に示される三次領域内センサ点開口部は、図の例示的なマスキング要素において、5つの三次領域内第1センサ点開口部258Aを含み、各々が第5の電極232の第5の検知部232Bに重なるように構成される。加えて、点線258内に示される三次領域内センサ点開口部は、図の例示的なマスキング要素において、4つの三次領域内第2センサ点開口部258Bを更に含み、各々が接地電極222に電気的に接続された第4の電極部240の接地検知部222Bに重なるように構成される。実施形態において、点線258内に示される三次領域内センサ点開口部の各々は、ストーマ開口部18の中心点から等しい距離にあり得る。代替的に、点線258内に示される三次領域内センサ点開口部の1つ又は複数は、ストーマ開口部18の中心点から異なる距離にあり得る。実施形態において、点線258内に示される三次領域内センサ点開口部は、ストーマ開口部18の中心点から、点線254内に示される一次領域内センサ点開口部と実質的に同じ距離にあり得る。代替的に、点線258内に示される三次領域内センサ点開口部の1つ又は複数は、ストーマ開口部18の中心点から、点線254内に示される一次領域内センサ点開口部の1つ又は複数と異なる距離にあり得る。追加的又は代替的に、点線258内に示される三次領域内センサ点開口部は、点線256内に示される二次領域内センサ点開口部と実質的に同じ距離にあり得る。代替的に、点線258内に示される三次領域内センサ点の1つ又は複数は、ストーマ開口部18の中心点から、点線256内に示される二次領域内センサ点開口部の1つ又は複数と異なる距離にあり得る。図の実施形態は、点線258内に5つの三次領域内第1センサ点開口部258Aを示しているが、他の実施形態では、マスキング要素218は、点線258内に5つより多い又はそれより少ない三次領域内第1センサ点開口部258Aを含む。追加的又は代替的に、図の実施形態は、点線258内に4つの三次領域内第2センサ点開口部258Bを示しているが、他の実施形態では、マスキング要素218は、点線258内に4つより多い又はそれより少ない三次領域内第2センサ点開口部258Bを含む。
【0148】
実施形態において、点線254、256、258内に示される隣接するセンサ点開口部間の距離は、均一又は不均一であり得る。追加的又は代替的に、様々な距離が点線254、256、258内に示される隣接するセンサ点開口部を分離し得る。例えば、点線254、256、258内に示される隣接するセンサ点開口部間の距離は、約2mm~2.5mmであり得る。追加的又は代替的に、点線254、256、258内に示されるセンサ点開口部とストーマ開口部18の中心点との間の距離は、点線254、256、258内に示される各センサ点開口部について同じであるか、又は点線254、256、258内に示されるセンサ点開口部ごとに異なり得る。追加的又は代替的に、様々な距離が点線254、256、258内に示されるセンサ点開口部をストーマ開口部18の中心点から分離し得る。例えば、点線254、256、258内に示されるセンサ点開口部とストーマ開口部18の中心点との間の距離は、20mm~50mmの範囲、例えば25mm~35mmの範囲、例えば約30mmであり得る。
【0149】
実施形態において、マスキング要素218のセンサ点開口部254A、254B、256A、256B、258A及び258Bは、形状が軸方向に略楕円、すなわち概して長円であり得、大きさが様々であり得、例えば1mm~3mmの最大寸法を有し、このような寸法は、第1の接着層200の対応するセンサ点開口部の寸法と等しいか又はそれより小さい(後述)。代替的に、各センサ点開口部254A、254B、256A、256B、258A及び258Bは、軸方向において、楕円以外の異なる形状を有し得、例えば小判型、丸、多角形であるか、又は少なくとも1つの直線及び少なくとも1つの曲線若しくは湾曲部を有し、例えば半円形であり、上述の形状の最大寸法は、様々な大きさであり得、例えば、その最大寸法は、1mm~3mmであり、このような寸法は、第1の接着層200の対応するセンサ点開口部の寸法と等しいか又はそれより小さい。実施形態において、マスキング要素218の異なるセンサ点開口部は、異なる形状を有し得る。実施形態において、マスキング要素218の異なるセンサ点開口部は、異なる寸法を有し得る。実施形態において、マスキング要素218の異なるセンサ点開口部は、異なる形状を有し得、1つ又は複数の共通の形状のセンサ点は、異なる寸法を有し得る。
【0150】
3つのセクタのセンサ点開口部、すなわち点線254、256、258内のセンサ点開口部があるが、代替的実施形態では、それより多い又は少ないセクタのセンサ点開口部があり得る。追加的に又は代替的に、点線254、256、258の各々において、それより多い又は少ないセンサ点が含められ得る。追加的又は代替的に、点線254内に示される一次領域内センサ点開口部、点線256内に示される二次領域内センサ点開口部及び点線258内に示される三次領域内センサ点開口部は、ストーマ開口部18の周囲に角度的に均等に分散されているが、他の実施形態では、点線254内に示される一次領域内センサ点開口部、点線256内に示される二次領域内センサ点開口部及び点線258内に示される三次領域内センサ点開口部は、ストーマ開口部18の周囲に角度的に不均等に分散され、且つ/又はストーマ開口部18の周囲のある角度範囲内に集中され得る。追加的又は代替的に、図の実施形態は、3つのセクタのセンサ点開口部(すなわち一次領域内センサ点開口部、二次領域内センサ点開口部及び三次領域内センサ点開口部)を示しているが、他の実施形態では、マスキング要素218は、それより多い又は少ないセクタのセンサ点開口部を含み得る。追加的又は代替的に、各セクタは、ストーマ開口部18の中心点の周囲に不均等に分散され得、各セクタは、セクタ間で同じでも同じでなくてもよい異なる角度範囲にわたり得、且つ/又は異なる開始角度及び/若しくは異なる終端角度を有し得る。
【0151】
図8は、例示的な第1の接着層200の表面図であり、
図9は、
図8の第1の接着層の裏面図である。第1の接着層200は、複数のセンサ点開口部を有する。第1の接着層のセンサ点開口部は、点線260内に示される一次領域内センサ点開口部を含む。各一次領域内センサ点開口部は、接地電極222に電気的に接続された電極構成220の第4の電極部240の接地検知部222B及び/又は第4の電極230の第4の検知部230Bに重なる(すなわち軸方向に整合する)ように構成される。より詳細には、点線260内に示される一次領域内センサ点開口部は、図の例示的な第1の接着層200において、5つの一次領域内第1センサ点開口部260Aを含み、各々が接地電極222に電気的に接続された第4の電極部240の接地検知部222Bに重なるように構成される。加えて、点線260内に示される一次領域内センサ点開口部は、図の例示的な第1の接着層200において、4つの一次領域内第2センサ点開口部260Bを更に含み、各々が第4の電極230の第4の検知部230Bに重なるように構成される。実施形態において、点線260内に示される一次領域内センサ点開口部の各々は、ストーマ開口部18の中心点から等しい距離にあり得る。代替的に、点線260内に示される一次領域内センサ点開口部の1つ又は複数は、ストーマ開口部18の中心点から異なる距離にあり得る。図の実施形態は、点線260内に5つの一次領域内第1センサ点開口部260Aを示しているが、他の実施形態では、第1の接着層200は、点線260内に5つより多い又はそれより少ない一次領域内第1センサ点開口部260Aを含む。追加的又は代替的に、図の実施形態は、点線260内に4つの一次領域内第2センサ点開口部260Bを示しているが、他の実施形態では、第1の接着層200は、点線260内に4つより多い又はそれより少ない一次領域内第2センサ点開口部260Bを含む。
【0152】
追加的又は代替的に、第1の接着層200のセンサ点開口部は、点線262内に示される二次領域内センサ点開口部を含む。各二次領域内センサ点開口部は、電極構成220の第4の電極230の第4の検知部230B及び/又は第5の電極232の第5の検知部232Bに重なるように構成される。より詳細には、点線262内に示される二次領域内センサ点開口部は、図の例示的な第1の接着層200において、5つの二次領域内第1センサ点開口部262Aを含み、各々が第5の電極232の第5の検知部232Bに重なるように構成される。加えて、点線262内に示される二次領域内センサ点開口部は、図の例示的な第1の接着層200において、4つの二次領域内第2センサ点開口部262Bを更に含み、各々が第4の電極230の第4の検知部230Bに重なるように構成される。実施形態において、点線262内に示される二次領域内センサ点開口部の各々は、ストーマ開口部18の中心点から等しい距離にあり得る。代替的に、点線262内に示される二次領域内センサ点開口部の1つ又は複数は、ストーマ開口部18の中心点から異なる距離にあり得る。実施形態において、点線262内に示される二次領域内センサ点開口部は、ストーマ開口部18の中心点から点線260内に示される一次領域内センサ点開口部と実質的に同じ距離にあり得る。代替的に、点線262内に示される二次領域内センサ点開口部の1つ又は複数は、ストーマ開口部18の中心点から、点線260内に示される一次領域内センサ点開口部の1つ又は複数と異なる距離にあり得る。図の実施形態は、点線262内に5つの二次領域内第1センサ点開口部262Aを示しているが、他の実施形態では、第1の接着層200は、点線262内に5つより多い又はそれより少ない二次領域内第1センサ点開口部262Aを含む。追加的又は代替的に、図の実施形態は、点線262内に4つの二次領域内第2センサ点開口部262Bを示しているが、他の実施形態では、第1の接着層200は、点線262内に4つより多い又はそれより少ない二次領域内第2センサ点開口部262Bを含む。
【0153】
追加的又は代替的に、第1の接着層200のセンサ点開口部は、点線264内に示される三次領域内センサ点開口部を含む。各三次領域内センサ点開口部は、電極構成220の第5の電極232の第5の検知部232B及び/又は接地電極222に電気的に接続された第4の電極部240の接地検知部222Bに重なるように構成される。より詳細には、点線264内に示される三次領域内センサ点開口部は、図の例示的な第1の接着層200において、5つの三次領域内第1センサ点開口部264Aを含み、各々が第5の電極232の第5の検知部232Bに重なるように構成される。加えて、点線264内に示される三次領域内センサ点開口部は、図の例示的な第1の接着層200において、4つの三次領域内第2センサ点開口部264Bを更に含み、各々が接地電極222に電気的に接続された第4の電極部240の接地検知部222Bに重なるように構成される。実施形態において、点線264内に示される三次領域内センサ点開口部の各々は、ストーマ開口部18の中心点から等しい距離にあり得る。代替的に、点線264内に示される三次領域内センサ点開口部の1つ又は複数は、ストーマ開口部18の中心点から異なる距離にあり得る。実施形態において、点線264内に示される三次領域内センサ点開口部は、ストーマ開口部18の中心点から点線260内に示される一次領域内センサ点開口部と実質的に同じ距離にあり得る。代替的に、点線264内に示される三次領域内センサ点開口部の1つ又は複数は、ストーマ開口部18の中心点から、点線260内に示される一次領域内センサ点開口部の1つ又は複数と異なる距離にあり得る。追加的又は代替的に、点線264内に示される三次領域内センサ点開口部は、ストーマ開口部18の中心点から、点線262内に示される二次領域内センサ点開口部と実質的に同じ距離にあり得る。代替的に、点線264内に示される三次領域内センサ点開口部の1つ又は複数は、ストーマ開口部18の中心点から、点線262内に示される二次領域内センサ点開口部の1つ又は複数と異なる距離にあり得る。図の実施形態は、点線264内に5つの三次領域内第1センサ点開口部264Aを示しているが、他の実施形態では、第1の接着層200は、点線264内に5つより多い又はそれより少ない三次領域内第1センサ点開口部264Aを含む。追加的又は代替的に、図の実施形態は、点線264内に4つの三次領域内第2センサ点開口部264Bを示しているが、他の実施形態では、第1の接着層200は、点線264内に4つより多い又はそれより少ない三次領域内第2センサ点開口部264Bを含む。
【0154】
実施形態において、点線260、262、264内に示される隣接するセンサ点開口部間の距離は、均一又は不均一であり得る。追加的又は代替的に、様々な距離が点線260、262、264内に示される隣接するセンサ点開口部を分離し得る。例えば、点線260、262、264内に示される隣接するセンサ点開口部間の距離は、約2mm~2.5mmであり得る。追加的又は代替的に、点線260、262、264内に示されるセンサ点開口部とストーマ開口部18の中心点との間の距離は、点線260、262、264内に示される各センサ点開口部について同じであるか、又は点線260、262、264内に示されるセンサ点開口部ごとに異なり得る。追加的又は代替的に、様々な距離が点線260、262、264内に示されるセンサ点開口部をストーマ開口部18の中心点から分離し得る。例えば、点線260、262、264内に示されるセンサ点開口部とストーマ開口部18の中心点との間の距離は、20mm~50mmの範囲、例えば25mm~35mmの範囲、例えば約30mmであり得る。
【0155】
追加的又は代替的に、図の実施形態は、3つのセクタのセンサ点開口部(すなわち一次領域内センサ点開口部、二次領域内センサ点開口部及び三次領域内センサ点開口部)があるが、代替的実施形態では、第1の接着層200は、それより多い又は少ないセクタのセンサ点開口部を含み得る。追加的又は代替的に、各セクタは、ストーマ開口部18の中心点の周囲に不均等に分散され得、各セクタは、セクタ間で同じでも同じでなくてもよい異なる角度範囲にわたり得、且つ/又は異なる開始角度及び/若しくは異なる終端角度を有し得る。
【0156】
実施形態において、第1の接着層200のセンサ点開口部260A、260B、262A、262B、264A及び264Bは、形状が軸方向に略楕円、すなわち概して長円であり得、大きさが様々であり得、例えば1mm~3mmの最大寸法を有し得る。代替的に、第1の接着層200のセンサ点開口部260A、260B、262A、262B、264A及び264Bは、軸方向において、楕円以外の異なる形状を有し得、例えば小判型、丸、多角形であるか、又は少なくとも1つの直線及び少なくとも1つの曲線若しくは湾曲部を有し、例えば半円形であり、上述の形状の最大寸法は、様々な大きさであり得、例えば、その最大寸法は、1mm~3mmである。実施形態において、第1の接着層200の異なるセンサ点開口部は、異なる形状を有し得る。実施形態において、第1の接着層200の異なるセンサ点開口部は、異なる寸法を有し得る。実施形態において、第1の接着層200の異なるセンサ点開口部は、異なる形状を有し得、1つ又は複数の共通の形状のセンサ点は、異なる寸法を有し得る。
【0157】
上記のことから、マスキング要素218の点線254内に示される一次領域内センサ点開口部(
図7に示される)は、第1の接着層200の点線260内に示される一次領域内センサ点開口部(
図8に示される)に重なり得る。より詳細には、5つの一次領域内第1センサ点開口部254Aの各々は、5つの一次領域内第1センサ点開口部260Aのそれぞれ1つに重なり得る。そのため、5つの一次領域内第1センサ点開口部254A及び5つの一次領域内第1センサ点開口部260Aが重なる接地センサ部222Bは、第1の接着層200の近位面200Bから軸方向に露出し得る。更に、4つの一次領域内第2センサ点開口部254Bの各々は、4つの一次領域内第2センサ点開口部260Bのそれぞれ1つに重なり得る。そのため、4つの一次領域内第2センサ点開口部254B及び4つの一次領域内第2センサ点開口部260Bが重なる第4のセンサ部230Bは、第1の接着層200の近位面200Bから軸方向に露出し得る。実施形態において、排泄物が接地センサ部222Bから第4のセンサ部230Bに広がるか又はそれらにわたると、漏出は、例えば、モニタ装置6により検出され得る。より詳細には、排泄物が接地センサ部222Bから第4のセンサ部230Bに広がり且つ/又はそれらに及んだことに応答して、抵抗の低下が接地センサ部222Bと第4のセンサ部230Bとの間でモニタ装置6により検出され得る。
【0158】
追加的又は代替的に、マスキング要素218の点線256内に示される二次領域内センサ点開口部(
図7に示される)は、第1の接着層200の点線262内に示される二次領域内センサ点開口部(
図8に示される)に重なり得る。より詳細には、5つの二次領域内第1センサ点開口部256Aの各々は、5つの二次領域内第1センサ点開口部262Aのそれぞれ1つに重なり得る。そのため、5つの二次領域内第1センサ点開口部256A及び5つの二次領域内第1センサ点開口部262Aが重なる第5のセンサ部232Bは、第1の接着層200の近位面200Bから軸方向に露出し得る。更に、4つの二次領域内第2センサ点開口部256Bの各々は、4つの二次領域内第2センサ点開口部262Bのそれぞれ1つに重なり得る。そのため、4つの二次領域内第2センサ点開口部256B及び4つの二次領域内第2センサ点開口部262Bが重なる第4のセンサ部230Bは、第1の接着層200の近位面200Bから軸方向に露出し得る。実施形態において、排泄物が第5のセンサ部232Bから第4のセンサ部230Bに広がるか又はそれらにわたると、漏出は、例えば、モニタ装置6により検出され得る。より詳細には、排泄物が第5のセンサ部232Bから第4のセンサ部230Bに広がり且つ/又はそれらに及んだことに応答して、抵抗の低下が第5のセンサ部232Bと第4のセンサ部230Bとの間でモニタ装置6により検出され得る。
【0159】
追加的又は代替的に、マスキング要素218の点線258内に示される三次領域内センサ点開口部(
図7に示される)は、第1の接着層200の点線264内に示される二次領域内センサ点開口部(
図8に示される)に重なり得る。より詳細には、5つの三次領域内第1センサ点開口部258Aの各々は、5つの三次領域内第1センサ点開口部264Aのそれぞれ1つに重なり得る。そのため、5つの三次領域内第1センサ点開口部258A及び5つの三次領域内第1センサ点開口部264Aが重なる接地センサ部222Bは、第1の接着層200の近位面200Bから軸方向に露出し得る。更に、4つの三次領域内第2センサ点開口部258Bの各々は、4つの三次領域内第2センサ点開口部264Bのそれぞれ1つに重なり得る。そのため、4つの三次領域内第2センサ点開口部258B及び4つの三次領域内第2センサ点開口部264Bが重なる第5のセンサ部232Bは、第1の接着層200の近位面200Bから軸方向に露出し得る。実施形態において、排泄物が接地センサ部222Bから第5のセンサ部232Bに広がるか又はそれらにわたると、漏出は、例えば、モニタ装置6により検出され得る。より詳細には、排泄物が接地センサ部222Bから第5のセンサ部232Bに広がり且つ/又はそれらに及んだことに応答して、抵抗の低下が接地センサ部222Bと第5のセンサ部232Bとの間でモニタ装置6により検出され得る。
【0160】
上記のことから、当業者であればわかるように、ベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分700は、オストミー装具の使用に伴う漏出を検出するための構成を含み得る。より詳細には、ベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分700は、第1の接着層200と、接着層の遠位に配置された複数の電極、例えば少なくとも2つの電極とを含み得、電極に関する第1の接着層200の配置は、漏出検出モニタ位置を提供する。第1の接着層の少なくとも2つの開口部の第1の開口部は、複数の電極の第1の電極の一部に重なり、第1の接着層の少なくとも2つの開口部の第2の開口部は、複数の電極の第2の電極の一部に重なる。追加の開口部も提供できるが、第1の接着層に少なくとも2つの開口部を提供することにより、漏出は、排泄物が2つの開口部に広がるか又は及んで、2つの電極間の回路を本質的に完成させたときに検出され得る。
【0161】
少なくとも1つの実施形態によれば、漏出を検出するための、選択的センサ点を含むオストミー装具のためのベースプレート及び/又はセンサ組立体部分が提供される。より詳細には、
図8を再び参照すると、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分は、中心点を有するストーマ開口部18を有する第1の接着層200を含む。加えて、第1の接着層は、ユーザの皮膚表面に取り付けられるように構成された近位面を含み、中心点の周囲に円周方向に配置された複数のセンサ点開口部260A、260B、262A、262B、264A及び264Bを更に含む。
図8に示される実施形態間では、各種のセンサ点開口部260A、260B、262A、262B、264A及び264Bは、ストーマ開口部18の中心点から実質的に一定の半径方向距離に配置される。しかしながら、各種のセンサ点開口部260A、260B、262A、262B、264A及び264Bは、ストーマ開口部18の中心点から複数の半径方向距離に位置付けることができ、すなわち、少なくとも1つのセンサ点開口部260A、260B、262A、262B、264A及び264Bは、センサ点開口部260A、260B、262A、262B、264A及び264Bの他のものよりストーマ開口部18の中心点に近いことができる。
【0162】
図6を参照すると、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の実施形態は、漏出を検出するための複数の電極、例えば第4の電極230、第5の電極232及び第4の電極部240(第4の電極部240は、接地電極222に電気的に接続されている)を更に含む。複数の電極は、好ましくは、第1の接着層200の遠位に配置される。複数の電極は、第4の電極230、第5の電極232及び第4の電極部240の3つ全てを含み得るが、これらの電極の部分的組合せをベースプレート及び/又はセンサ組立体部分のある実施形態として提供し得る。より詳細には、少なくとも1つの実施形態において、複数の電極は、第4の電極230と第4の電極部240とを含む。他の実施形態において、複数の電極は、第4の電極230と第5の電極232とを含む。また別の実施形態において、複数の電極は、第5の電極232と第4の電極部240とを含む。
【0163】
好ましくは、第4の電極230は、第4の検知部230Bを含み、第5の電極は、第5の検知部232Bを含み、第4の電極部240は、接地検知部222Bを含む。第4の検知部230B、第5の検知部232B及び接地検知部222Bは、オストミー装具からの排泄物を検出するためにそれぞれの電極に沿って配置される。したがって、第4の検知部230B、第5の検知部232B及び接地検知部222Bは、任意選択的に、それぞれの電極の隣接部分から構造的に変更され得る。非限定的な例として、第4の検知部230B、第5の検知部232B及び接地検知部222Bの1つ又は複数は、任意選択的に、それらが関連する電極の導電部より広いことができる。
【0164】
少なくとも1つの実施形態において、第1の接着層の少なくとも第1のセンサ点開口部は、第1の接着層200の遠位に配置された第1の電極の一部に重なり、第1の接着層の少なくとも第2のセンサ点開口部は、第1の接着層200の遠位に配置された第2の電極の一部に重なる。第1の接着層200に関する電極の位置に関して、少なくとも1つの実施形態において、電極は、材料の他の層が第1の接着層200と電極との間に位置付けられるように配置され得る。センサ点開口部の位置に関して、第1のセンサ点開口部は、第4の電極230の第4の検知部230Bの1つ、又は第5の電極232の第5の検知部232Bの1つ、又は接地電極222に関連する第4の電極部240の接地検知部222Bの1つに重なる。加えて、第2のセンサ点は、第4の電極230の第4の検知部230Bの1つ、又は第5の電極232の第5の検知部232Bの1つ、又は接地電極222に関連する第4の電極部240の接地検知部222Bの1つに重なる。しかしながら、2つのセンサ点開口部のみを含む実施形態では、第2のセンサ点開口部は、第1の検知点開口部に関連する検知部と異なる電極に関連する検知部に重なる。したがって、第1の検知点開口部が第4の検知部230Bに重なる場合、第2の検知点開口部は、第5の検知部232B又は接地検知部222Bの何れかの1つに重なり、第1の検知点開口部が第5の検知部232Bに重なる場合、第2の検知点開口部は、第4の検知部230B又は接地検知部222Bの何れかの1つに重なり、第1の検知点開口部が接地検知部222Bに重なる場合、第2の検知点開口部は、第4の検知部230B又は第5の検知部232Bの何れかの1つに重なる。
【0165】
少なくとも1つの実施形態において、少なくとも1つの一次領域内第1センサ点開口部260Aは、第4の電極部240の一部に重なり、少なくとも1つの一次領域内第2センサ点開口部260Bは、第4の電極230の一部に重なる。代替的に、少なくとも1つの実施形態において、少なくとも1つの二次領域内第1センサ点開口部262Aは、第5の電極232の一部に重なり、少なくとも1つの二次領域内第2センサ点開口部262Bは、第4の電極230の一部に重なる。更に代替的に、少なくとも1つの実施形態において、少なくとも1つの三次領域内第1センサ点開口部264Aは、第5の電極部232の一部に重なり、少なくとも1つの三次領域内第2センサ点開口部264Bは、第4の電極部240の一部に重なる。更に、当業者であればわかるように、3つ以上のセンサ点開口部が第1の接着層中にあり得、これには、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27又はそれより多いセンサ点開口部が含まれる。このようなセンサ点開口部は、ストーマ開口部18の周囲に角度的に配置されて、漏出検出モニタリングがストーマ開口部18の周囲で分散されるようにし得るか、又は代替的に、センサ点開口部は、ストーマ開口部18の周囲に角度的に配置又は集中され得る。
図8に示される実施形態に示されるように、センサ点開口部の第1、第2及び第3の領域を提供でき、例えばそれぞれ一次領域内センサ点開口部、二次領域内センサ点開口部及び三次領域内センサ点開口部を提供できる。
【0166】
再び
図3及び4を参照すると、少なくとも1つの実施形態において、第1の接着層200及び複数の電極216に加えて、ベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分700は、第2の接着層202を含み得、第2の接着層202は、第1の接着層200及び複数の電極216の遠位に配置される。少なくとも1つの実施形態において、第1の接着層200及び複数の電極216に加えて、ベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分700は、マスキング要素218を含み得、マスキング要素4は、第2の接着層202と第1の接着層200との間に配置される。少なくとも1つの実施形態において、マスキング要素218は、第1の接着層200よりも絶縁性が高い。少なくとも1つの実施形態において、マスキング要素218は、複数のセンサ点開口部、例えば
図7に示される複数のセンサ点開口部254A、254B、256A、256B、258A及び258Bを含む。少なくとも1つの実施形態において、マスキング要素218の少なくとも2つのセンサ点開口部、例えば
図7に示される複数のセンサ点開口部254A、254B、256A、256B、258A及び258Bの少なくとも2つは、第1の接着層200中のセンサ点開口部、例えば
図8に示されるセンサ点開口部260A、260B、262A、262B、264A及び264Bの少なくとも2つと整合し、更に第4の電極230、第5の電極232及び第4の電極部240の1つの少なくとも一部と整合して、センサ点を形成する。加えて、少なくとも1つの実施形態において、第1の接着層の各センサ点開口部260A、260B、262A、262B、264A及び264Bは、マスキング要素の対応するセンサ点開口部254A、254B、256A、256B、258A及び258Bと整合し、更に第4の電極230、第5の電極232及び第4の電極部240の1つの少なくとも一部と整合して、センサ点を形成する。
【0167】
少なくとも1つの実施形態において、第1の接着層200のセンサ点開口部260A、260B、262A、262B、264A及び264Bの直径は、マスキング要素218のセンサ点開口部254A、254B、256A、256B、258A及び258Bの直径よりも大きい。少なくとも1つの実施形態において、
図7に示されるように、マスキング要素218は、27のセンサ点開口部254A、254B、256A、256B、258A及び258Bを有する。加えて、
図8に示されるように、少なくとも1つの実施形態において、第1の接着層200は、センサ点開口部260A、260B、262A、262B、264A及び264Bを有し、ベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分700は、27のセンサ点を有する。少なくとも1つの実施形態において、各センサ点の直径は、1ミリメートルより大きい(例えば、1.0mm~4.0mm)。
【0168】
図6~8を再び参照すると、少なくとも1つの実施形態において、複数の電極216は、複数の検知セクタ、例えば下部検知セクタと、下部検知セクタの両側に配置された側方検知セクタとを形成するように構成される。しかしながら、当業者であればわかるように、1つの検知セクタを提供することもできるか、又は代替的に2つの検知セクタも提供でき、又は更に代替的に4つ以上の検知セクタも提供でき、例えば4、5、6つ若しくはそれより多い検知セクタも提供でき、適当な数の電極が所望の数の検知セクタに対応するように設置される。3つの検知セクタが例示されている
図6~8に示される例示的な実施形態では、複数の電極の2つの電極が各検知セクタを形成する。より詳細には、下側検知セクタは、第4の電極230及び第5の電極232を含み、側方に設置された2つの検知セクタは、第4の電極230及び接地電極222の第4の電極部240と、第5の電極232及び接地電極222の第4の電極部240とを含む。したがって、複数の電極の各電極は、複数の検知セクタの2つの検知セクタを形成するために使用される。すなわち、
図6に示されるように、第4の電極230は、2つの検知セクタ内で使用され、第5の電極232は、2つの検知セクタ内で使用され、接地電極222の第4の電極部240は、2つの検知セクタ内で使用される。
【0169】
必要ではないが、有利な態様として、それらの互い違いの構成により、各電極の検知部は、
図6に示される例示的実施形態では、ストーマ開口部18の中心点から半径方向に実質的に等距離にあるように構成される。したがって、漏出流体物の移動距離は、2つの異なる電極、すなわち第4の電極230、第5の電極232又は接地電極222の第4の電極部240の何れかの2つの隣接する検知部と実質的に等しい。少なくとも1つの実施形態において、複数のセンサ点開口部260A、260B、262A、262B、264A及び264Bは、軸方向に見て概して楕円形である。加えて、複数のセンサ点開口部260A、260B、262A、262B、264A及び264Bは、第1の接着層200を貫通し得る。同様に、マスキング要素218のセンサ点開口部254A、254B、256A、256B、258A及び258Bは、マスキング要素を貫通し得る。
【0170】
センサ点開口部及び電極の位置は、漏出が起こっている可能性があるというユーザに対する警告(例えば、本明細書に記載されているものであり、これには、触覚的警告、携帯電話及び/又はリストバンド若しくはウォッチ等のウェアラブルデバイスを介したアラートの1つ又は複数を含み得るが、これらに限定されない)を提供して、ユーザが漏出を防止するか、又はそれ以外にユーザのストーマ付近のオストミー装具に伴う漏出の望ましくない結果を緩和するための措置を講じることができるように構成される。したがって、下部検知セクタ及び/又は2つの側方検知セクタ(
図8に示される)の1つに含まれる電極間の抵抗の変化により測定される漏出は、例えば、モニタ装置6(
図1に示される)によって検知され得る。第4の電極230、第5の電極232及び接地電極222の第4の電極部240の2つの間の抵抗が閾値レベルより低くなると、モニタ装置6は、ユーザに対し、漏出が予想されるという表示を送信することにより、ユーザが措置を講じることができるようにし得、例えば、モニタ装置6は、ユーザが自らのオストミー装具2及び/又はベースプレート4を交換することを提案する信号をユーザに送信し得る。
【0171】
図10は、ベースプレート4の部分及び/又はセンサ組立体部分700のより詳細な遠位図である。ベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分700は、モニタインターフェースを含む。モニタインターフェースは、第1のコネクタ211を含む。第1のコネクタ211は、モニタデバイスをベースプレート及び/又はセンサ組立体部分に解放可能に結合し、それにより解放可能な結合を形成するように構成される結合部210を含む。モニタインターフェースの第1のコネクタ211は、モニタデバイスの各端子との各電気接続を形成する各端子要素により形成された複数の端子を含む。
【0172】
モニタインターフェースの第1のコネクタ211の複数の端子は、接地端子282Aを形成する接地端子要素282、第1の端子284Aを形成する第1の端子要素284、第2の端子286Aを形成する第2の端子要素286及び第3の端子288Aを形成する第3の端子要素288を含む。モニタインターフェースは、任意選択的に、第4の端子290Aを形成する第4の端子要素290及び/又は第5の端子292Aを形成する第5の端子要素292を含む。端子要素282、284、286、288、290、292は、電極222、224、226、228、230、232の各接続部222A、224A、226A、228A、230a、232Aに接触する。
【0173】
ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分上の第1のコネクタの位置、端子の数及び/又は連結部の端子の位置は、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の電極組立体内で使用される電極構成に合わせて調整され得る。
【0174】
ここで、
図11Aを参照すると、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の一部分1100の断面が示され、あるセンサ点が例示されている。
図11Aに示される実施形態では、第1の接着層200の検知点開口部は、マスキング要素218の検知点開口部と軸方向に整合していることがわかり、それによって検知部222B、230B、232Bの一部が露出している。
【0175】
実施形態において、それぞれ第4の電極部240、第4の電極230及び第5の電極232のセンサ部222B、230B、232Bは、軸方向に概して楕円形、すなわち概して長円であり得、大きさが様々であり得、例えば、その最大寸法は、1mm~3mmであり、このような寸法は、マスキング要素218の対応するセンサ点開口部の寸法と略等しくか、それより小さいか又はそれより大きい。代替的に、検知部222B、230B及び232Bの各々は、軸方向に楕円以外の形状を有し得、例えば小判型、丸、多角形であり得るか、又は少なくとも1つの直線と少なくとも1つの曲線若しくは湾曲部を有し、例えば半円形であり、これらの形状の最大寸法は、大きさにおいて様々であり得、例えば、その最大寸法は、1mm~3mmであり、このような寸法は、マスキング要素218の対応するセンサ点開口部の寸法と略等しいか、それより小さくか又はそれより大きい。実施形態において、異なる検知部は、異なる形状を有し得る。実施形態において、異なる検知部は、異なる寸法を有し得る。実施形態において、異なる検知部は、異なる形状を有し得、1つ又は複数の共通の形状の検知部は、異なる寸法を有し得る。
【0176】
次に、
図11Bを参照すると、ベースプレート及び/又はセンサ組立体部分の変形部分1100’が示されている。より詳細には、少なくとも1つの実施形態において、充填材料1102は、センサ点内に設置され、且つ/又はそれ以外に第4の電極230、第5の電極232及び第4の電極部240(接地電極222に接続される)の、第1の接着層200のセンサ点開口部260A、260B、262A、262B、264A及び264B及びマスキング要素218のセンサ点開口部254A、254B、256A、256B、258A、258Bに関連する少なくとも一部の付近に位置付けられる。実施形態において、充填材料1102は、第1の接着層200の近位面200Bの、その隣接部分と実質的に同じ高さの近位面1102Bを含み得る。代替的に、充填材料1102は、第1の接着層200の近位面200Bの、その隣接部分と同じ高さではない近位面1102Bを有し得る。実施形態において、充填材料1102は、好ましくは、例えばベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分700が包装及び/又は輸送されるとき等、検知点の検知部222B、230B、232Bまでの経路を保持するための構造的支持材料である。
【0177】
選択的センサ点を有するオストミー装具のベースプレート及び/又はセンサ組立体部分を製造する方法も想定される。より詳細には、
図12は、漏出センサを形成するための選択的センサ点を含むオストミー装具2のためのベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分、例えばこれまでの図面で開示されたベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分の例示的な製造方法1200のフロー図を示す。ベースプレート4及び/又はセンサ組立体部分の構造的特徴を説明するために、他の図面、特に
図3、6、7及び8も参照される。
【0178】
図12を依然として参照すると、方法1200は、中心点を有するストーマ開口部18と、ユーザの皮膚表面に取り付けられるように構成される近位面200Bと、中心点の周囲にそれぞれの半径方向距離において円周方向に配置される複数のセンサ点開口部(例えば、260A、260B、262A、262B、264A及び264Bの少なくとも2つ)を含む第1の接着層200を形成すること1202を含む。製造方法1200は、複数の電極(例えば、第4の電極230、第5の電極232及び接地電極222の第4の電極部240の少なくとも2つ)を第1の接着層200の遠位に配置すること1204を更に含み、複数の電極は、第1の漏出電極及び第2の漏出電極を含み、第1の漏出電極の検知部は、複数のセンサ点開口部の第1のセンサ点開口部と整合し、及び第2の漏出電極の検知部は、センサ複数のセンサ点開口部の第2のセンサ点開口部と整合して、漏出センサを形成する。
【0179】
製造方法1200は、第2の接着層202を第1の接着層200の遠位に位置付けること1206を更に含み得、複数の電極(例えば、第4の電極230、第5の電極232及び接地電極222の第4の電極部240の少なくとも2つ)は、第1の接着層200と第2の接着剤層202との間に設置される。
【0180】
製造方法1200は、マスキング要素218を第2の接着層202と第1の接着層200との間に配置すること1208を更に含み得る。マスキング要素218は、第1の接着層200よりも絶縁性が高いことができる。
【0181】
製造方法1200は、マスキング要素218を形成し、マスキング要素218は、第2の複数のセンサ点開口部(例えば、254A、254B、256A、256B、258A及び258Bの少なくとも2つ)を含み、マスキング要素218を第2の接着層202と第1の接着層200との間に形成すること1210を更にまた含み得、これは、第2の複数のセンサ点開口部(254A、254B、256A、256B、258A及び258Bの少なくとも2つ)の各開口部を複数のセンサ点開口部(260A、260B、262A、262B、264A及び264Bの少なくとも2つ)と実質的に整合させることを含む。
【0182】
製造方法1200は、センサ点開口部(260A、260B、262A、262B、264A及び264Bの少なくとも2つ)をストーマ開口部18の中心点から半径方向に実質的に等距離に位置付けること1212を更にまた含み得る。
【0183】
製造方法1200は、複数のセンサ点開口部(260A、260B、262A、262B、264A及び264Bの少なくとも2つ)を、第1の接着層200を貫通するように形成すること1214を更にまた含み得る。製造方法1200は、マスキング要素218のセンサ点開口部(254A、254B、256A、256B、258A及び258Bの少なくとも2つ)を、マスキング要素218を貫通するように形成すること1216も含み得る。
【0184】
「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「一次」、「二次」、「三次」等の用語の使用は、いかなる特定の順序も暗示せず、個々の要素を識別するために含まれている。更に、「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「一次」、「二次」、「三次」等の用語の使用は、いかなる順序又は重要性も示さず、むしろ「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「一次」、「二次」、「三次」等の用語は、ある要素を別の要素から区別するために使用される。なお、「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「一次」、「二次」、「三次」等の言葉は、本明細書及び他の箇所において、ラベル目的でのみ使用され、いかなる特定の空間的又は時間的順序を示すことも意図しない。更に、第1の要素のラベルは、第2の要素の存在を暗示せず、逆も同様である。
【0185】
特定の特徴を示し説明したが、特許請求の範囲に記載される本発明の限定を意図しないことが理解され、特許請求の範囲に記載される本発明の趣旨及び範囲から逸脱せずに種々の変更形態及び変形形態がなされ得ることが当業者に明らかになる。したがって、本明細書及び図面は、限定ではなく、例示の意味で見なされるべきである。特許請求の範囲に記載される本発明は、全ての代替形態、変形形態及び均等物の包含を意図する。
【0186】
本開示の実施形態を以下の項目に記す。
1.選択的センサ点を含むオストミー装具のためのセンサ組立体部分であって、
中心点を有するストーマ開口部、ユーザの皮膚表面に取り付けられるように構成された近位面及び中心点の周囲にそれぞれの半径方向距離において円周方向に配置された複数のセンサ点開口部を含む第1の接着層と、
第1の接着層の遠位に配置された複数の電極であって、第1の漏出電極及び第2の漏出電極を含み、第1の漏出電極の検知部は、第1の接着層の複数のセンサ点開口部の第1のセンサ点開口部と整合し、及び第2の漏出電極の検知部は、第1の接着層の複数のセンサ点開口部の第2のセンサ点開口部と整合して、漏出センサを形成する、複数の電極と
を含むセンサ組立体部分。
【0187】
2.マスキング要素を更に含み、マスキング要素は、第2の接着層と第1の接着層との間に配置され、マスキング要素は、第1の接着層よりも絶縁性が高い、項目1のセンサ組立体部分。
【0188】
3.マスキング要素は、複数のセンサ点開口部を含み、第1の接着層の各センサ点開口部は、マスキング要素のセンサ点開口部と整合してセンサ点を形成する、項目2のセンサ組立体。
【0189】
4.各センサ点内に設置された充填材料を更に含む、項目3のセンサ組立体部分。
【0190】
5.第1の接着層のセンサ点開口部の直径は、マスキング要素のセンサ点開口部の直径よりも大きい、項目3及び4の何れかのセンサ組立体部分。
【0191】
6.複数の電極は、複数の検知セクタを形成し、複数の電極の2つの電極は、各検知セクタを形成する、項目1~5の何れかのセンサ組立体部分。
【0192】
7.複数の電極の各電極は、複数の検知セクタの2つの検知セクタを形成するために使用される、項目1~6の何れかのセンサ組立体部分。
【0193】
8.複数のセンサ点開口部は、第1の接着層を貫通する、項目1~7の何れかのセンサ組立体部分。
【0194】
9.第2の複数のセンサ点開口部は、マスキング要素を貫通する、項目3~8の何れかのセンサ組立体部分。
【0195】
10.それぞれの半径方向距離は、中心点から概して等しい距離である、項目1~9の何れかのセンサ組立体部分。
【0196】
11.複数のセンサ点開口部は、軸方向に見られたときに概して楕円形の形状を含む、項目1~10の何れかのセンサ組立体部分。
【0197】
12.選択的センサ点を有するオストミー装具のセンサ組立体部分を製造する方法であって、
中心点を有するストーマ開口部、ユーザの皮膚表面に取り付けられるように構成された近位面及び中心点の周囲にそれぞれの半径方向距離において円周方向に配置された複数のセンサ点開口部を含む第1の接着層を形成することと、
第1の接着層の遠位に複数の電極を配置することであって、複数の電極は、第1の漏出電極及び第2の漏出電極を含み、第1の漏出電極の検知部は、複数のセンサ点開口部の第1のセンサ点開口部と整合し、及び第2の漏出電極の検知部は、複数のセンサ点開口部の第2のセンサ点開口部と整合して、漏出センサを形成する、配置することと
を含む方法。
【0198】
13.第2の接着層を第1の接着層の遠位に位置付けることを更に含み、複数の電極は、第1の接着層と第2の接着層との間に配置される、項目12の方法。
【0199】
14.第2の接着層と第1の接着層との間にマスキング要素を配置することを更に含み、マスキング要素は、第1の接着層よりも絶縁性が高い、項目12の方法。
【0200】
15.マスキング要素を形成することであって、マスキング要素は、第2の複数のセンサ点開口部を含む、形成すること
を更に含み、マスキング要素を第2の部分と第1の接着層との間に配置することは、第2の複数のセンサ点開口部の各開口部を複数のセンサ点開口部のうちの開口部と整合させることを含む、項目14の方法。
【0201】
16.第2の複数のセンサ点開口部は、マスキング要素を貫通する、項目15の方法。
【0202】
17.それぞれの半径方向距離は、中心点から概して等しい距離である、項目12~16の何れかの方法。
【0203】
18.複数のセンサ点開口部は、第1の接着層を貫通する、項目12~17の何れかの方法。
本発明は、更に以下の態様を含んでいる:
《態様1》
選択的センサ点を含むオストミー装具のためのベースプレートであって、
中心点を有するストーマ開口部、ユーザの皮膚表面に取り付けられるように構成された近位面及び前記中心点の周囲にそれぞれの半径方向距離において円周方向に配置された複数のセンサ点開口部を含む第1の接着層と、
前記第1の接着層の遠位に配置された複数の電極であって、第1の漏出電極及び第2の漏出電極を含み、前記第1の漏出電極の検知部は、前記第1の接着層の前記複数のセンサ点開口部の第1のセンサ点開口部と整合し、及び前記第2の漏出電極の検知部は、前記第1の接着層の前記複数のセンサ点開口部の第2のセンサ点開口部と整合して、漏出センサを形成する、複数の電極と
を含むベースプレート。
《態様2》
マスキング要素を更に含み、前記マスキング要素は、第2の接着層と前記第1の接着層との間に配置され、前記マスキング要素は、前記第1の接着層よりも絶縁性が高い、態様1に記載のベースプレート。
《態様3》
前記マスキング要素は、複数のセンサ点開口部を含み、前記第1の接着層の各センサ点開口部は、前記マスキング要素のセンサ点開口部と整合してセンサ点を形成する、態様2に記載のベースプレート。
《態様4》
各センサ点に設置された充填材料を更に含む、態様3に記載のベースプレート。
《態様5》
前記第1の接着層の前記センサ点開口部の直径は、前記マスキング要素の前記センサ点開口部の直径よりも大きい、態様3又は4に記載のベースプレート。
《態様6》
前記複数の電極は、複数の検知セクタを形成し、前記複数の電極の2つの電極は、各検知セクタを形成する、態様1~5の何れか一つに記載のベースプレート。
《態様7》
前記複数の電極の各電極は、前記複数の検知セクタの2つの検知セクタを形成するために使用される、態様1~6の何れか一つに記載のベースプレート。
《態様8》
前記複数のセンサ点開口部は、前記第1の接着層を貫通する、態様1~7の何れか一つに記載のベースプレート。
《態様9》
前記第2の複数のセンサ点開口部は、前記マスキング要素を貫通する、態様3~8の何れか一つに記載のベースプレート。
《態様10》
前記それぞれの半径方向距離は、前記中心点から概して等しい距離である、態様1~9の何れか一つに記載のベースプレート。
《態様11》
前記複数のセンサ点開口部は、軸方向に見られたときに概して楕円形の形状を含む、態様1~10の何れか一つに記載のベースプレート。
《態様12》
選択的センサ点を有するオストミー装具のベースプレートを製造する方法であって、
中心点を有するストーマ開口部、ユーザの皮膚表面に取り付けられるように構成された近位面及び前記中心点の周囲にそれぞれの半径方向距離において円周方向に配置された複数のセンサ点開口部を含む第1の接着層を形成することと、
前記第1の接着層の遠位に複数の電極を配置することであって、前記複数の電極は、第1の漏出電極及び第2の漏出電極を含み、前記第1の漏出電極の検知部は、前記複数のセンサ点開口部の第1のセンサ点開口部と整合し、及び前記第2の漏出電極の検知部は、前記複数のセンサ点開口部の第2のセンサ点開口部と整合して、漏出センサを形成する、配置することと
を含む方法。
《態様13》
第2の接着層を前記第1の接着層の遠位に位置付けることを更に含み、前記複数の電極は、前記第1の接着層と前記第2の接着層との間に配置される、態様12に記載の方法。
《態様14》
前記第2の接着層と前記第1の接着層との間にマスキング要素を配置することを更に含み、前記マスキング要素は、前記第1の接着層よりも絶縁性が高い、態様12に記載の方法。
《態様15》
前記マスキング要素を形成することであって、前記マスキング要素は、第2の複数のセンサ点開口部を含む、形成すること
を更に含み、前記マスキング要素を前記第2の部分と前記第1の接着層との間に配置することは、前記第2の複数のセンサ点開口部の各開口部を前記複数のセンサ点開口部のうちの開口部と整合させることを含む、態様14に記載の方法。
《態様16》
前記第2の複数のセンサ点開口部は、前記マスキング要素を貫通する、態様15に記載の方法。
《態様17》
前記それぞれの半径方向距離は、前記中心点から概して等しい距離である、態様12~16の何れか一つに記載の方法。
《態様18》
前記複数のセンサ点開口部は、前記第1の接着層を貫通する、態様12~17の何れか一つに記載の方法。
【符号の説明】
【0204】
1 オストミーシステム
2 オストミー装具
4 ベースプレート
6 モニタデバイス
8 付属デバイス
10 サーバデバイス
12 ネットワーク
14 結合部材
16 結合リング
18 ストーマ開口部
20 ドッキングステーション
22 第1のコネクタ
24 ユーザインターフェース
100 モニタデバイス筐体
101 プロセッサ
102 第1のインターフェース
104 第2のインターフェース
106 メモリ
108 モニタデバイスの接地端子
110 モニタデバイスの第1の端子
112 モニタデバイスの第2の端子
114 モニタデバイスの第3の端子
116 モニタデバイスの第4の端子
118 モニタデバイスの第5の端子
120 結合部
121 電源ユニット
122 アンテナ
124 無線送受信機
126 ラウドスピーカ
128 触覚フィードバック要素
140 センサユニット
200 第1の接着層
200A 第1の接着層の遠位面
200B 第1の接着層の近位面
202 第2の接着層
202A 第2の接着層の遠位面
202B 第2の接着層の近位面
204 電極組立体
204A 電極組立体の遠位面
204B 電極組立体の近位面
206 剥離ライナー
206A 剥離ライナーの遠位面
206B 剥離ライナーの近位面
208 上層
208A 上層の遠位面
208B 上層の近位面
209 結合リング
210 第1のコネクタの結合部
211 第1のコネクタ
212 第1のコネクタの端子
213 第1の中間要素
213A 第1の中間要素の遠位面
213B 第1の中間要素の近位面
214 電極組立体の支持層
214A 支持層の遠位面
214B 支持層の近位面
216 電極組立体の電極
218 マスキング要素
218A マスキング要素の遠位面
218B マスキング要素の近位面
220 電極構成
222 接地電極
222A 接地接続部
222B 接地検知部
224 第1の電極
224A 第1の接続部
226 第2の電極
226A 第2の接続部
228 第3の電極
228A 第3の接続部
230 第4の電極
230A 第4の接続部
230B 第4の検知部
232 第5の電極
232A 第5の接続部
232B 第5の検知部
234 接地電極の第1の電極部
236 接地電極の第2の電極部
238 接地電極の第3の電極部
240 接地電極の第4の電極部
242 接地端子開口部
244 第1の端子開口部
246 第2の端子開口部
248 第3の端子開口部
250 第4の端子開口部
252 第5の端子開口部
254 マスキング要素の一次センサ点開口部
254A 第1の一次センサ点開口部
254B 第2の一次センサ点開口部
256 マスキング要素の二次センサ点開口部
256A 第1の二次センサ点開口部
256B 第2の二次センサ点開口部
258 マスキング要素の三次センサ点開口部
258A 第1の三次センサ点開口部
258B 第2の三次センサ点開口部
260 第1の接着層の一次センサ点開口部
260A 第1の一次センサ点開口部
260B 第2の一次センサ点開口部
262 第1の接着層の二次センサ点開口部
262A 第1の二次センサ点開口部
262B 第2の二次センサ点開口部
264 第1の接着層の三次センサ点開口部
264A 第1の三次センサ点開口部
264B 第2の三次センサ点開口部
282 接地端子要素
282A 接地端子
284 第1の端子要素
284A 第1の端子
286 第2の端子要素
286A 第2の端子
288 第3の端子要素
288A 第3の端子
290 第4の端子要素
290A 第4の端子
292 第5の端子要素
292A 第5の端子
700 センサ組立体部分
1100 ベースプレートの部分
1100’ センサ点開口部に充填材料を有するベースプレートの変更部分
1102 センサ点開口部内の充填材料
1102B センサ点開口部内の充填材料の近位面
1200 選択的センサ点を有するオストミー装具のベースプレートの製造方法
1202 第1の接着層を形成すること
1204 複数の電極を配置すること
1206 第2の接着層を位置付けること
1208 マスキング要素を配置すること
1210 マスキング要素を形成すること
1212 センサ点開口部を半径方向に等距離に位置付けること
1214 第1の接着層のセンサ点開口部を第1の接着層を貫通するように形成すること
1216 マスキング要素のセンサ点開口部を、マスキング要素を貫通するように形成すること