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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-12
(45)【発行日】2023-12-20
(54)【発明の名称】情報構成方法及び装置、端末
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/21 20230101AFI20231213BHJP
   H04W 8/24 20090101ALI20231213BHJP
   H04W 88/02 20090101ALI20231213BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20231213BHJP
【FI】
H04W72/21
H04W8/24
H04W88/02 140
H04W16/28
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021578176
(86)(22)【出願日】2019-07-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-04
(86)【国際出願番号】 CN2019098251
(87)【国際公開番号】W WO2021016827
(87)【国際公開日】2021-02-04
【審査請求日】2022-06-30
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】シ、チファ
(72)【発明者】
【氏名】チャン、チー
(72)【発明者】
【氏名】チェン、ウェンホン
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】Intel Corporation,Remaining issues on reference signal and QCL,3GPP TSG RAN WG1#94b R1-1811647,フランス,3GPP,2018年10月02日
【文献】Huawei, HiSilicon,Remaining details of SRS design,3GPP TSG RAN WG1#93 R1-1805959,フランス,3GPP,2018年05月11日
【文献】3GPP TS 38.214 V15.1.0 (2018-03),V15.1.0,フランス,3GPP,2018年04月09日,Page71
【文献】Qualcomm Incorporated,Maintenance for Multi-Antenna Scheme,3GPP TSG RAN WG1#94b R1-1811229,フランス,3GPP,2018年09月29日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の端末が前記第1の端末によってサポートされる第1の能力情報を報告するステップと、
前記第1の端末が、ネットワークデバイスにより前記第1の能力情報に従って構成される第1の構成情報を受信するステップと、
前記第1の端末が前記第1の構成情報に基づいてサウンディング基準信号(SRS)信号を送信するステップを含み、
前記第1の能力情報は、前記第1の端末が1T1R、1T2R及び2T4Rタイプのアンテナスイッチングの全部をサポートすることを示す能力値を含み、
前記第1の構成情報は、少なくとも1つのSRSリソースセットを決定するために使用され、前記少なくとも1つのSRSリソースセット内の各SRSリソースセットには少なくとも1つのSRSリソースが含まれ、前記少なくとも1つのSRSリソース内の各SRSリソースはN個のSRSポートを有し、
N=1で、前記各SRSリソースセットには2つのSRSリソースが含まれ、前記各SRSリソースセット内の各SRSリソースには1つのSRSポートがあり、或いは、前記各SRSリソースセットには1つのSRSリソースが含まれ、前記各SRSリソースセットの各SRSリソースには1つのSRSポートがある
ことを特徴とする情報構成方法。
【請求項2】
前記第1の構成情報は、1つ又は2つのSRSリソースセットを決定するために使用される
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つのSRSリソースセットにおいて、各SRSリソースセットに対応する使用パラメータが第1の値に設定され、前記第1の値は、前記SRSリソースセットがアンテナスイッチングに使用されることを示す
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つのSRSリソースセットにおいて、異なるSRSリソースセットに対応するリソースタイプパラメータは、異なる値に設定される
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記リソースタイプパラメータの値は、
前記SRSリソースセットが非周期的リソースであることを示すために使用される第2の値、
前記SRSリソースセットが半永続的リソースであることを示すために使用される第3の値、
前記SRSリソースセットが周期的リソースであることを示すために使用される第4の値のうちのいずれかである
ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
同じSRSリソースセット内の異なるSRSリソースのSRSポートは、異なるアンテナポートに対応する
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
端末デバイスであって、
前記端末デバイスによってサポートされる第1の能力情報を報告するように構成される報告ユニットであって、前記第1の能力情報は、前記端末デバイスが1T1R、1T2R及び2T4Rタイプのアンテナスイッチングの全部をサポートすることを示す能力値を含む報告ユニットと、
ネットワークデバイスにより前記第1の能力情報に従って構成される第1の構成情報を受信するように構成される受信ユニットと、
前記第1の構成情報に基づいてSRS信号を送信するように構成される送信ユニットとを備え、
前記第1の構成情報は、少なくとも1つのSRSリソースセットを決定するために使用され、前記少なくとも1つのSRSリソースセット内の各SRSリソースセットには少なくとも1つのSRSリソースが含まれ、前記少なくとも1つのSRSリソース内の各SRSリソースはN個のSRSポートを有し、
N=1で、前記各SRSリソースセットには2つのSRSリソースが含まれ、前記各SRSリソースセット内の各SRSリソースには1つのSRSポートがあり、或いは、前記各SRSリソースセットには1つのSRSリソースが含まれ、前記各SRSリソースセットの各SRSリソースには1つのSRSポートがある
ことを特徴とする端末デバイス。
【請求項8】
前記第1の構成情報は、1つ又は2つのSRSリソースセットを決定するために使用される
ことを特徴とする請求項7に記載の端末デバイス。
【請求項9】
第1の端末によってサポートされる第1の能力情報を受信するユニットと、
ネットワークデバイスにより前記第1の能力情報に従って構成される第1の構成情報を前記第1の端末に送信するように構成される送信ユニットと、
前記第1の端末により前記第1の構成情報に基づいて送信されたSRS信号を受信するように構成される受信ユニットを備え、
前記第1の能力情報は、前記端末デバイスが1T1R、1T2R及び2T4Rタイプのアンテナスイッチングの全部をサポートすることを示す能力値を含み、
前記第1の構成情報は、少なくとも1つのSRSリソースセットを決定するために使用され、前記少なくとも1つのSRSリソースセット内の各SRSリソースセットには少なくとも1つのSRSリソースが含まれ、前記少なくとも1つのSRSリソース内の各SRSリソースはN個のSRSポートを有し、
N=1で、前記各SRSリソースセットには2つのSRSリソースが含まれ、前記各SRSリソースセット内の各SRSリソースには1つのSRSポートがあり、或いは、前記各SRSリソースセットには1つのSRSリソースが含まれ、前記各SRSリソースセットの各SRSリソースには1つのSRSポートがある
ことを特徴とするネットワークデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施例は、移動通信技術分野に関し、特に、情報構成方法及び装置、端末に関する。
【背景技術】
【0002】
新規無線(New Radio,NR)で、ネットワーク側は、アンテナスイッチング用のサウンディング基準信号(Sounding Reference Signal,SRS)リソースを端末に構成することができる。ネットワーク側は、端末がサポートする通信能力、即ち端末がサポートするアンテナスイッチングタイプに基づいて、端末にSRSリソースを構成する必要がある。現在、端末のためにネットワーク側によって構成されているSRSリソースのSRSポートは十分な柔軟性がなく、一部の端末では、端末でサポートされているすべての送信チャネルを使用する必要があり、これは端末の省エネに役立たない。
【発明の概要】
【0003】
本願の実施例は、情報構成方法及び装置、端末を提供する。
【0004】
【0005】
【0006】
本願の実施例によって提供される端末は、プロセッサ及びメモリを備え、前記メモリはコンピュータプログラムを格納し、前記プロセッサは、前記メモリに格納されたコンピュータプログラムを呼び出して実行することで、上記の情報構成方法を実行する。
【0007】
本願の実施例によって提供されるチップは、上記の情報構成方法を実行する。
【0008】
具体的には、当該チップは、メモリに格納されたコンピュータプログラムを呼び出して実行することで、当該チップがインストールされているデバイスに上記の情報構成方法を実行させるように構成されたプロセッサを備える。
【0009】
本願の実施例によって提供されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータプログラムを格納し、当該コンピュータプログラムは、コンピュータに上記の情報構成方法を実行させる。
【0010】
本願の実施例によって提供されるコンピュータプログラム製品は、コンピュータに上記の情報構成方法を実行させるコンピュータプログラム命令を含む。
【0011】
本願の実施例によって提供されるコンピュータプログラムは、コンピュータで実行されるとき、コンピュータに上記の情報構成方法を実行させる。
【0012】
【図面の簡単な説明】
【0013】
本出願の一部を構成する図面は、本出願のさらなる理解を提供するために使用される。本出願の例示的な実施例及び説明は、本出願を説明するために使用され、本出願に対する不適切な制限を構成するものではない。
図1】本願の実施例によって提供される通信システムアーキテクチャの概略図である。
図2-1】本願の実施例によって提供されるアンテナの第1の概略図である。
図2-2】本願の実施例によって提供されるアンテナの第2の概略図である。
図3】本願の実施例によって提供される情報構成方法の概略フローチャートである。
図4】本願の実施例によって提供される情報構成装置の構造的構成を示す概略図である。
図5】本願の実施例によって提供される通信デバイスの概略構造図である。
図6】本願の実施例によって提供されるチップの概略構造図である。
図7】本願の実施例によって提供される通信システムの概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本願の実施例における解決策を、本願の実施例における図面と併せて説明するが、説明される実施例は、すべての実施例ではなく、本願の実施例の一部であることは明らかである。本願の実施例に基づいて、創造的な作業なしに当業者によって得られる他のすべての実施例は、いずれも本願の保護範囲内にある。
【0015】
本願の実施例の解決策は、例えばグローバルモバイル通信(Global System of Mobile communication,GSM)システム、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access,WCDMA)システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service,GPRS)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)システム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex,FDD)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex,TDD)、ユニバーサル移動通信システム(Universal Mobile Telecommunication System,UMTS)、マイクロ波アクセス用世界的相互運用性(Worldwide Interoperability for Microwave Access,WiMAX)通信システム又は5Gシステム等の様々な通信システムに適用することができる。
【0016】
例示的に、本願の実施例で適用される通信システム100が図1に示されている。 この通信システム100は、ネットワークデバイス110を含むことができ、ネットワークデバイス110は、端末デバイス120(又は通信端末、端末と呼ばれる)と通信するデバイスであってもよい。ネットワークデバイス110は、特定の地理的領域に通信カバレッジを提供することができ、このカバレッジ領域内の端末と通信することができる。オプションとして、このネットワークデバイス110は、GSMシステム又はCDMAシステムにおける基地局(Base Transceiver Station,BTS)であってもよいし、WCDMAシステムにおける基地局(NodeB,NB)であってもよく、また、LTEシステムにおける進化型基地局(Evolutional Node B, eNB又はeNodeB)、又はクラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network,CRAN)における無線コントローラであってもよく、又はこのネットワークデバイスは、モバイル交換センター、中継局、アクセスポイント、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、ハブ、スイッチ、ブリッジ、ルーター、5Gネットワークにおけるネットワーク側デバイス、又は未来進化の公衆地上移動ネットワーク(Public Land Mobile Network,PLMN)におけるネットワークデバイス等であってもよい。
【0017】
この通信システム100は、ネットワークデバイス110のカバレッジ内の少なくとも1つの端末120をさらに含む。ここで使用される「端末」として、公衆電話交換網(Public Switched Telephone Networks,PSTN)、デジタル加入者線(Digital Subscriber Line,DSL)、デジタルケーブル、直接ケーブル接続などの有線回線を介して接続されたデバイスが含まれるが、これに限定されず、及び/又は別のデータ接続/ネットワーク、及び/又はセルラーネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network,WLAN)、DVB-HネットワークなどのデジタルTVネットワーク、衛星ネットワーク、AM-FM放送送信機などの無線インターフェイスを介して接続されたデバイス、及び/又は通信信号を受信/送信するように設定された別の端末の装置、及び/又はモノのインターネット(Internet of Things,IoT)デバイスも含まれる。無線インターフェースを介して通信するように設定された端末は、「無線通信端末」、「無線端末」又は「モバイル端末」と呼ばれてもよい。モバイル端末の例としては、衛星又は携帯電話が含まれるが、これらに限定されず、セルラー無線電話にデータ処理、ファクシミリ、及びデータ通信機能を組み込むことができるパーソナル通信システム(Personal Communications System,PCS)端末;無線電話、ポケットベル、インターネット/イントラネットアクセス、Webブラウザー、メモ帳、カレンダー、及び/又は全地球測位システム(Global Positioning System,GPS)受信機を含むことができるPDA;及び従来のラップトップ及び/又はパームトップ受信機、又は無線電話トランシーバーを含む他の電子デバイスが含まれる。端末は、アクセス端末、ユーザーデバイス(User Equipment,UE)、ユーザーユニット、ユーザーステーション、モバイルステーション、移動局、リモートステーション、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザー端末、端末、無線通信デバイス、ユーザーエージェント、又はユーザー装置を指すことができる。アクセス端末は、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol,SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(Wireless Local Loop,WLL)ステーション、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)、無線通信機能を備えたハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス又は無線モデムに接続された他の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、5Gネットワークにおける端末、又は将来進化のPLMNにおける端末などであってよい。
【0018】
オプションとして、端末120間で端末直接接続(Device to Device,D2D)通信が実行されてもよい。
【0019】
オプションとして、5Gシステム又は5Gネットワークは、新規無線(New Radio、NR)システム又はNRネットワークとも呼ばれてもよい。
【0020】
図1は、1つのネットワークデバイス及び2つの端末を例示的に示し、オプションとして、この通信システム100は、複数のネットワークデバイスを含んでもよく、各ネットワークデバイスは、カバレッジ内に他の数の端末を含んでもよく、本発明の実施例はこれを限定しない。
【0021】
オプションとして、この通信システム100は、ネットワークコントローラ、モビリティ管理エンティティ等の他のネットワークエンティティをさらに含んでもよく、本願の実施例はこれを限定しない。
【0022】
本願の実施例におけるネットワーク/システムで通信機能を有するデバイスは、通信デバイスと呼ばれてよいことを理解されたい。図1に示す通信システム100を例として、通信デバイスは、通信機能を有するネットワークデバイス110と端末120とを含み得る。ネットワークデバイス110及び端末120は、前記の特定のデバイスであってもよく、ここでは繰り返さない。通信デバイスは、ネットワークコントローラ、モビリティ管理エンティティなどの他のネットワークエンティティなど、通信システム100内の他のデバイスをさらに含んでもよく、本願の実施例はこれを限定しない。
【0023】
本明細書で、「システム」と「ネットワーク」という用語はしばしば互換的に使用されることを理解されたい。本明細書で使用される「及び/又は」という用語は、関連対象の関連関係を説明するだけであり、3種類の関係があり得ることを示す。例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在する、AとBが同時に存在する、Bが単独で存在する3つのケースを示すことができる。また、本明細書で使用される「/」の表記は、一般的に、この表記の前後の関連対象が「又は」の関係にあることを示す。
【0024】
本願の実施例によって提供される技術的解決策の理解を容易にするために、本願の実施例に含まれる関連技術を以下に説明する。
【0025】
● 多入力多出力(Multiple-Input Multiple-Output,MIMO)伝送
MIMOは、3G、4G(LTE)、5G(NR)、及びWiFiなどの無線通信システムで広く使用されてきた。MIMO技術を使用すると、次のフォームのゲインを取得できる。
【0026】
【0027】
プリコーディング行列の決定は、対応する伝送チャネル情報に基づく必要があることが多い。オプションとして、これに基づいて、プリコーディング行列の決定は、マルチユーザーMIMOのペアユーザーに対応するチャネル情報、干渉情報などに基づくこともできる。したがって、端末Aのプリコーディング行列を決定するための基本的な要件は、端末Aに対応する伝送チャネルの特定のフォームのチャネル情報を取得することである。
【0028】
実際のシステムでは、端末Aに対応する伝送チャネルのチャネル情報を取得するために、以下の2つの方法があり得る。
【0029】
【0030】
a.ランク情報を含むランク表示(Rank Indication,RI)情報。
【0031】
b.変調及び符号化方式(Modulation and Coding Scheme,MCS)に関する情報を含むチャネル品質指標(Channel Quality Indicator,CQI)情報。
【0032】
c.コードブック情報を含むプリコーディング行列指標(Precoding Matrix Indicator,PMI)情報。
【0033】
2.チャネル相反性(channel reciprocity)に基づく方法:端末Aは、基地局Bからの構成情報に従ってSRS情報を送信し、基地局Bは、受信されたSRS情報に従って、対応する上りチャネルを取得するための測定を実行し、上りチャネルと下りチャネルの相反性に従って、基地局Bは、端末Aに対応する対応するプリコーディング行列が、PDSCH又はPDCCH、或いは他の下りチャネル又は参照信号を送信するために使用されることを決定することができる。
【0034】
なお、フィードバック方法は、時分割複信(Time Division Duplexing,TDD)システム及び周波数分割複信(Frequency Division Duplexing,FDD)システムに適しており、チャネル相反性に基づく方法は、主にTDDシステムに適しており、部分的な相反性を持つFDDシステムにも適用できる。
【0035】
● アンテナスイッチング
上記の技術的解決策から、チャネル相反性に基づく方法は、端末AがSRS信号を送信することを必要とすることが分かる。NRでは、このタイプのSRS信号に対応するSRSリソースセット(SRS resource set)の構成は次のとおりである。
【0036】
SRS-ResourceSetにおける使用パラメータ(usage)は、アンテナスイッチング(antennaSwitching)に設定されている。
【0037】
このタイプのSRS信号のサウンディング手順は、DL CSI acquisitionのためのUEサウンディング手順(UE sounding procedure for DL CSI acquisition)とも呼ばれ、アンテナスイッチングは、SRS送信ポートスイッチング(SRS Tx port switching)、SRSスイッチング(SRS switching)又はSRS送信スイッチング(SRS Tx switching)とも呼ばれる。
【0038】
代表的な端末(スマートフォンなど)にとって、受信アンテナの数は、多くの場合、送信アンテナの数よりも多い。言い換えれば、受信チャネルの数は、多くの場合、送信チャネルの数よりも多い。例えば、図2-1に示すように、端末Aには2つのアンテナがあり、端末Aは、1つの送信チャネルと2つの受信チャネルをサポートする。つまり、各瞬間に1つのアンテナのみが送信に使用され(1つの送信チャネルに接続)、2つのアンテナを受信に使用できる。従って、端末AがSRS(1つの送信チャネルと対応するSRSリソースは1つのSRSポート)を1回送信する場合、基地局Bは8*1のチャネル情報しか取得できまない。つまり、チャネルの半分に対応するチャネル情報は不明であり、これはより優れたプリコーディングパフォーマンスの取得に影響してしまう。
【0039】
上記の説明は、基地局Bがプリコーディング行列を介して端末Aに情報を伝送することを想定しており、本願の実施例における技術的解決策は、端末Bがプリコーディング行列を介して端末Aへ情報を伝送する状況にも適用できることに留意されたい。ここで、2つの端末間の通信は、例えば、D2D(Device to Device)通信、又はV2X(vehicle to X)通信、又はサイドリンク通信である。
【0040】
上記の問題を解決するために、ネットワークは2つのSRSリソースを構成することができ、各SRSリソースは1つのSRSポートを有し、2つのSRSリソースはそれぞれ2つのアンテナから送信され、2つのSRSリソースは異なる時刻に送信される。例えば、時刻T0でアンテナ0からSRSリソース0に対応するSRS信号が伝送され(このとき、送信チャネルはアンテナ0に切り替えられる)、時刻T1でアンテナ1からSRSリソース1に対応するSRS信号が伝送される(このとき、送信チャネルはアンテナ1に切り替えられる)。このように、SRSを2回送信することにより、基地局Bは8*2のチャネル情報を取得することができる。上記の2つのSRSリソースは、同じSRSリソースセットで構成され、対応するusageは「antennaSwitching」に設定される。
【0041】
端末Aが「antennaSwitching」をサポートするかどうか(これは、SRS Tx port switchingをサポートするかどうかと同等に呼ぶことができる)、及びどのタイプのアンテナスイッチングがサポートされるかは、異なる方法で実装できる。従って、UE能力(UE capability)を介して報告される。NRに対応するUE能力レポートには、t1r2、t1r4、t2r4、t1r4-t2r4、t1r1、t2r2、t4r4、notSupportedがある(ここで、1T2Rの場合は「t1r2」、2T4Rの場合は「t2r4」、1T4Rの場合は「t1r4」、1T4R/2T4Rの場合は「t1r4-t2r4」、1T1Rの場合は「t1r1」、2T2Rの場合は「t2r2」、4T4Rの場合は「t4r4」)。各能力に関する対応する説明は次のとおりである。
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
UEが「t1r4-t2r4」をサポートすることを報告する場合、すべてのSRSリソースセット内のSRSリソースは、同じSRSポート(即ち、1又は2つのSRSポート)で構成される必要がある。
【0048】
端末のデータ伝送はしばしばバースト的であり、即ち、データ量が非常に多い場合もあれば、データ量が非常に少ない場合もあり、基本接続のみを維持すればよい。この場合、大きな伝送容量は不要であり、上り送信チャネルの一部をオフにして端末の消費電力を削減し、それによってユーザーエクスペリエンスを向上させることができる。
【0049】
アンテナスイッチングにおいて、端末が「t1r4-t2r4」をサポートする(即ち、1T4R/2T4Rをサポートする)と報告する場合、データレート要件が低いシナリオについて、ネットワークは、端末がアンテナスイッチング用に1つのSRSポートを持つSRSリソースのみを送信するように構成できる。この場合、端末は1つの上り送信チャネルを閉じることができ、これにより、消費電力を削減し、ユーザーエクスペリエンスを向上させることができる。
【0050】
別の代表的な端末の実装は図2-2に示されるように、端末Aが2つの送信チャネルをサポートする(つまり、2つのパワーアンプ(Power Amplifier,PA)に対応する)。端末が2T4Rを実行する場合、各PA(つまり、対応する各送信チャネル)は2つのアンテナ間で切り替えられる。データレート要件が低いシナリオでは、端末は実際に1つのPAをオフにし(つまり、1つの送信チャネルをオフにし)、1つの送信チャネルのみを維持できる。これにより、消費電力を効果的に削減し、ユーザーのパフォーマンスを向上させることができる。ただし、上記の技術的解決策によれば、ネットワーク側はそのような構成をサポートしない。具体的には、端末が2T4Rをサポートしている場合、ネットワーク側で構成されたSRSリソースは2つのSRSポートを持つ必要があり、1つのSRSポートを持つことはできないため、端末は1つの送信チャネルのみを維持する機能を実現できない。これは、端末の消費電力とユーザーエクスペリエンスには役立たない。このために、本願の実施例による技術的解決策が以下に提案される。
【0051】
図3は、本願の実施例によって提供される情報構成方法の概略フローチャートである。図3に示すように、前記情報構成方法は、以下のステップを含む。
【0052】
ステップ310において、第1の端末は、第1の構成情報を受信する。前記第1の構成情報は、少なくとも1つのSRSリソースセットを決定するために使用され、前記少なくとも1つのSRSリソースセット内の各SRSリソースセットには少なくとも1つのSRSリソースが含まれ、前記少なくとも1つのSRSリソース内の各SRSリソースにはNつのSRSポートがある。前記第1の端末はXTYRタイプのアンテナスイッチングをサポートし、前記Nの値はN Xという関係を満たす。ただし、N、X、及びYはすべて正の整数である。
【0053】
●本願の例示的な実施例では、前記第1の構成情報は、1つ又は2つのSRSリソースセットを決定するするために使用される。
【0054】
【0055】
ここで、使用パラメータは、無線リソース制御情報要素(Radio Resource Control Information Element,RRC IE)の「usage」ドメインに設定される。ここで、「ドメイン」という表現は「フィールド」に置き換えることもできる。第1の値は、例えば、antennaSwitchingであり、第1の値は、前記SRSリソースセットがアンテナスイッチング(antenna switching)又はSRS送信ポートスイッチング(SRS Tx port switching)に使用されることを示すために使用される。
【0056】
【0057】
ここで、前記リソースタイプパラメータの値は、
前記SRSリソースセットが非周期的リソースであることを示すために使用される第2の値、
前記SRSリソースセットが半永続的リソースであることを示すために使用される第3の値、
前記SRSリソースセットが周期的リソースであることを示すために使用される第4の値のうちのいずれかである。
【0058】
具体的な実装で、異なるSRSリソースセットに対応するSRS-ResourceSetのリresourceTypeは、異なる値になるように構成される。resourceTypeは、非周期的(aperiodic)、半永続的(semiPersistent)、周期的(periodic)のいずれかとして構成できる。
【0059】
【0060】
1)前記第1の構成情報は、ネットワークデバイスによって前記第1の端末に送信される。
【0061】
ここで、前記ネットワークデバイスは、gNB、又はeNBなどの基地局であり得る。
【0062】
2)前記第1の構成情報は、第2の端末によって第1の端末に送信される。
【0063】
ここで、V2X通信、D2D通信、又はサイドリンク通信のシナリオでは、第1の構成情報は、第2の端末を介して第1の端末に配信され得る。
【0064】
●本願の実施例では、第1の構成情報におけるSRSリソースに対応するSRSポートの数は、端末によって報告された第1の能力情報に従って決定される。端末によって報告される第1の能力情報は、第1の端末がXTYRタイプのアンテナスイッチングをサポートしていることを示すために使用される。オプションとして、前記第1の端末がXTYRタイプのアンテナスイッチングをサポートするとは、前記第1の端末がX個の送信チャネル及びY個の受信チャネルをサポートすることを意味し得る。ここでのチャネルは無線周波数チャネルを指し、異なるチャネルを異なるアンテナに関連付けることができる。次に、XとYが異なる値をとる例を使用して、Nの値を構成する方法について説明する。
【0065】
【0066】
具体的な実装で、第1の能力情報はUE capabilityと呼ばれ、UE capabilityの値は「t2r4」(即ち、2T4R)である。ここで、第1の能力情報の報告方法は、次のいずれかの方法にすることができる。
【0067】
1)前記第1の端末は、前記第1の端末によってサポートされる第1の能力情報をネットワークデバイスに報告する。
【0068】
ここで、前記ネットワークデバイスは、gNB、又はeNBなどの基地局であり得る。例えば、前記第1の端末は、自身がサポートするUE capabilityを基地局に報告する。
【0069】
さらに、オプションとして、前記第1の端末によってサポートされる第1の能力情報は、ネットワークデバイスによって第2の端末に転送される。例えば、基地局は、第1の端末によって送信されたUE capabilityを受信した後、第1の端末によってサポートされるUE capabilityを第2の端末に転送する。
【0070】
2)前記第1の端末は、前記第1の端末によってサポートされる第1の能力情報を第2の端末に報告する。
【0071】
例えば、V2X通信、D2D通信、又はサイドリンク通信のシナリオで、第1の端末は、自身がサポートするUE capabilityを第2の端末に報告する。
【0072】
本実施例では、前記第1の端子が2T4Rタイプのアンテナスイッチングをサポートする場合、Nの値は、以下の方法で実装できる。
【0073】
方法1で、N=2。前記各SRSリソースセットには2つのSRSリソースが含まれ、前記各SRSリソースセット内のすべてのSRSリソースにはそれぞれ2つのSRSポートがある。
【0074】
さらに、オプションとして、前記各SRSリソースセット内の異なるSRSリソースは、異なるシンボルで伝送される。具体的には、各SRSリソースセット内の2つのSRSリソースは、異なるシンボルで伝送される。
【0075】
さらに、オプションとして、前記異なるSRSリソースの間にガードインターバルがあり、前記ガードインターバルは、サブキャリア間隔(subcarrier spacing)に基づいて決定される。例えば、前記ガードインターバルはZ個のシンボルであり、サブキャリア間隔が15kHz、30kHz、60kHzの場合、Zは1であり、サブキャリア間隔が120kHzの場合、Zは2である。
【0076】
さらに、オプションとして、同じSRSリソースセット内の異なるSRSリソースのSRSポートペアは、異なるアンテナポートペアに対応する。
【0077】
方法2で、N=1。前記各SRSリソースセットには2つのSRSリソースが含まれ、前記各SRSリソースセット内のすべてのSRSリソースのそれぞれに1つのSRSポートがある。
【0078】
このような状況は、2T4Rから1T2Rへの第1の端末のフォールバックをサポートし、それにより、端末の消費電力を節約し、ユーザーエクスペリエンスを改善する。
【0079】
オプションとして、前記ネットワークデバイス又は前記第2の端末は、上記の構成(即ち、SRSリソースセットが2つのSRSリソースを含み、各SRSリソースが1つのSRSポートを有する構成)を通知する。例えば、伝送レート要件が高くないシナリオでは、前記ネットワーク又は前記第2の端末は上記の構成を採用する。
【0080】
さらに、オプションとして、各SRSリソースセット内の異なるSRSリソースは、異なるシンボルで伝送される。具体的には、各SRSリソースセットの2つのSRSリソースは、異なるシンボルで伝送される。
【0081】
さらに、オプションとして、前記異なるSRSリソースの間にガードインターバルがあり、前記ガードインターバルは、サブキャリア間隔に基づいて決定される。例えば、ガードインターバルはZシンボルである。サブキャリア間隔が15kHz、30kHz、60kHzの場合、Zは1であり、サブキャリア間隔が120kHzの場合、Zは2である。
【0082】
さらに、オプションとして、同じSRSリソースセット内の異なるSRSリソースのSRSポートは、異なるアンテナポートに対応する。
【0083】
方法3で、N=1。前記各SRSリソースセットには1つのSRSリソースが含まれ、前記各SRSリソースセットの各SRSリソースには1つのSRSポートがある。
【0084】
この状況は、2T4Rから1T1Rへの第1の端末のフォールバックをサポートし、それにより、端末の電力消費を節約し、ユーザーエクスペリエンスを改善する。
【0085】
オプションとして、前記ネットワークデバイス又は前記第2の端末は、上記の構成(即ち、SRSリソースセットが1つのSRSリソースを含み、各SRSリソースが1つのSRSポートを有する構成)を通知する。例えば、伝送レート要件が高くないシナリオでは、前記ネットワーク又は前記第2の端末は上記の構成を採用する。
【0086】
オプションとして、前記第1の端末は、第1の構成情報を受信した後、前記第1の構成情報に基づいてSRS信号を送信する。オプションとして、前記SRS信号は、ネットワークデバイス又は第2の端末によってそれを測定し、測定結果に基づいて、前記第1の端末への伝送を実行するときに対応するプリコーディングを決定するために用いられる。さらに、ネットワークデバイス又は第2の端末は、プリコーディングを介してPDSCH又はPDCCH又は他のチャネル又は信号を伝送する。
【0087】
本願の実施例による技術的解決策は、プロトコルに対する変更が小さく、これは、端末及びネットワークの複雑さを軽減するのに便利である。
【0088】
選択的な実施例で、X=1、Y=2-X=2、Y=4である。前記第1の端末は、前記第1の端末によってサポートされる第1の能力情報を報告する。前記第1の能力情報は、前記第1の端末が1T2Rタイプと2T4Rタイプのアンテナスイッチングを同時にサポートしていることを示すために使用される。
【0089】
具体的な実装で、第1の能力情報はUE capabilityと呼ばれ、UE capabilityの値は「t1r2-t2r4」である(即ち、1T2R及び2T4Rを同時にサポートする)。ここで、「t1r2-t2r4」は1T2R/2T4Rに対応する。
【0090】
ここで、第1の能力情報の報告方法は、以下のいずれかの方法であり得る。
【0091】
1)前記第1の端末は、前記第1の端末によってサポートされる第1の能力情報をネットワークデバイスに報告する。
【0092】
ここで、前記ネットワークデバイスは、gNB、又はeNBなどの基地局であり得る。例えば、前記第1の端末は、第1の端末がサポートするUE capabilityを基地局に報告する。
【0093】
さらに、オプションとして、前記第1の端末によってサポートされる第1の能力情報の内容の全部又は一部は、前記ネットワークデバイスによって第2の端末に転送される。例えば、第1の端末によって送信されたUE capabilityを受信した後、基地局は、第1の端末によってサポートされるUE capability(例えば、1T2R及び/又は2T4Rをサポートする)を第2の端末に転送する。
【0094】
2)前記第1の端末は、前記第1の端末によってサポートされる第1の能力情報を第2の端末に報告する。
【0095】
例えば、V2X通信、D2D通信、又はサイドリンク通信のシナリオでは、第1の端末は、第1の端末がサポートするUE capabilityを第2の端末に報告する。
【0096】
本実施例では、前記第1の端子が1T2R及び2T4Rタイプのアンテナスイッチングを同時にサポートする場合、Nの値は、以下の方法で実装できる。
【0097】
方法1で、N=2。前記各SRSリソースセットには2つのSRSリソースが含まれ、前記各SRSリソースセット内のすべてのSRSリソースにはそれぞれ2つのSRSポートがある。
【0098】
さらに、オプションとして、前記各SRSリソースセット内の異なるSRSリソースは、異なるシンボルで伝送される。具体的には、各SRSリソースセットの2つのSRSリソースは、異なるシンボルで伝送される。
【0099】
さらに、オプションとして、前記異なるSRSリソースの間にガードインターバルがあり、前記ガードインターバルは、サブキャリア間隔に基づいて決定される。例えば、前記ガードインターバルはZシンボルであり、サブキャリア間隔が15kHz、30kHz、60kHzの場合、Zは1であり、サブキャリア間隔が120kHzの場合、Zは2である。
【0100】
さらに、オプションとして、同じSRSリソースセット内の異なるSRSリソースのSRSポートペアは、異なるアンテナポートペアに対応する。
【0101】
方法2で、N=1。前記各SRSリソースセットには2つのSRSリソースが含まれ、前記各SRSリソースセット内のすべてのSRSリソースのそれぞれに1つのSRSポートがある。
【0102】
この状況は、2T4Rから1T2Rへの第1の端末のフォールバックをサポートし、それにより、端末の電力消費を節約し、ユーザーエクスペリエンスを改善する。
【0103】
オプションとして、前記ネットワークデバイス又は前記第2の端末は、上記の構成(即ち、SRSリソースセットが2つのSRSリソースを含み、各SRSリソースが1つのSRSポートを有する構成)を通知する。例えば、伝送レート要件が高くないシナリオでは、前記ネットワーク又は前記第2の端末は上記の構成を採用する。
【0104】
さらに、オプションとして、前記各SRSリソースセット内の異なるSRSリソースは、異なるシンボルで伝送される。具体的には、各SRSリソースセットの2つのSRSリソースは、異なるシンボルで伝送される。
【0105】
さらに、オプションとして、前記異なるSRSリソースの間にガードインターバルがあり、前記ガードインターバルは、サブキャリア間隔に基づいて決定される。例えば、前記ガードインターバルはZシンボルであり、サブキャリア間隔が15kHz、30kHz、60kHzの場合、Zは1であり、サブキャリア間隔が120kHzの場合、Zは2である。
【0106】
さらに、オプションとして、同じSRSリソースセット内の異なるSRSリソースのSRSポートは、異なるアンテナポートに対応する。
【0107】
本願の実施例で、前記第1の端末は、第1の構成情報を受信した後、前記第1の構成情報に基づいてSRS信号を送信する。オプションとして、前記SRS信号は、ネットワークデバイス又は第2の端末によってそれを測定し、測定結果に基づいて、前記第1の端末への伝送を実行するときに対応するプリコーディングを決定するために用いられる。さらに、ネットワークデバイス又は第2の端末は、前記プリコーディングを介してPDSCH又はPDCCH又は他のチャネル又は信号を伝送する。
【0108】
本願の実施例による技術的解決策では、新しいUE能力(即ち、1T2R及び2T4Rを同時にサポートすることを示す端末能力)が導入され、それによって、Rel-15の既存のUE能力と新しいUE能力の混乱を回避し、ネットワークの管理と構成を容易にする。
【0109】
選択的な実施例で、X=1、Y=1-X=1、Y=2-X=2、Y=4である。前記第1の端末は、前記第1の端末によってサポートされる第1の能力情報を報告する。前記第1の能力情報は、前記第1の端末が1T1R、1T2R、及び2T4Rタイプのアンテナスイッチングを同時にサポートしていることを示すために使用される。
【0110】
具体的な実装では、第1の能力情報はUE capabilityと呼ばれ、UE capabilityの値は「t1r1-t1r2-t2r4」である(即ち、1T1R、1T2R及び2T4Rを同時にサポートする)。ここで、「t1r1-t1r2-t2r4」は1T1R/1T2R/2T4Rに対応する。
【0111】
ここで、第1の能力情報の報告方法は、以下の方法のいずれかであり得る。
【0112】
1)前記第1の端末は、前記第1の端末によってサポートされる第1の能力情報をネットワークデバイスに報告する。
【0113】
ここで、前記ネットワークデバイスは、gNB、又はeNBなどの基地局であり得る。例えば、前記第1の端末は、第1の端末がサポートするUE capabilityを基地局に報告する。
【0114】
さらに、オプションとして、前記第1の端末によってサポートされる第1の能力情報の内容の全部又は一部は、前記ネットワークデバイスによって第2の端末に転送される。例えば、第1の端末によって送信されたUE capabilityを受信した後、基地局は、第1の端末によってサポートされるUE capability(例えば、1T1R及び/又は1T2R及び/又は2T4Rをサポートする)を第2の端末に転送する。
【0115】
2)前記第1の端末は、前記第1の端末によってサポートされる第1の能力情報を第2の端末に報告する。
【0116】
例えば、V2X通信、D2D通信、又はサイドリンク通信のシナリオでは、第1の端末は、第1の端末がサポートするUE capabilityを第2の端末に報告する。
【0117】
本実施例で、前記第1の端子が1T1R、1T2R及び2T4Rタイプのアンテナスイッチングを同時にサポートする場合、Nの値は、以下の方法で実装できる。
【0118】
方法1で、N=2。前記各SRSリソースセットには2つのSRSリソースが含まれ、前記各SRSリソースセット内のすべてのSRSリソースにはそれぞれ2つのSRSポートがある。
【0119】
さらに、オプションとして、前記各SRSリソースセット内の異なるSRSリソースは、異なるシンボルで伝送される。具体的には、各SRSリソースセットの2つのSRSリソースは、異なるシンボルで伝送される。
【0120】
さらに、オプションとして、前記異なるSRSリソースの間にガードインターバルがあり、前記ガードインターバルは、サブキャリア間隔に基づいて決定される。例えば、前記ガードインターバルはZシンボルであり、サブキャリア間隔が15kHz、30kHz、60kHzの場合、Zは1であり、サブキャリア間隔が120kHzの場合、Zは2である。
【0121】
さらに、オプションとして、同じSRSリソースセット内の異なるSRSリソースのSRSポートペアは、異なるアンテナポートペアに対応する。
【0122】
方法2で、N=1。前記各SRSリソースセットには2つのSRSリソースが含まれ、前記各SRSリソースセット内のすべてのSRSリソースのそれぞれに1つのSRSポートがある。
【0123】
この状況は、2T4Rから1T2Rへの第1の端末のフォールバックをサポートし、それにより、端末の電力消費を節約し、ユーザーエクスペリエンスを改善する。
【0124】
オプションとして、前記ネットワークデバイス又は前記第2の端末は、上記の構成(即ち、SRSリソースセットが2つのSRSリソースを含み、各SRSリソースが1つのSRSポートを有する構成)を通知する。例えば、伝送レート要件が高くないシナリオでは、前記ネットワーク又は前記第2の端末は上記の構成を採用する。さらに、オプションとして、前記各SRSリソースセット内の異なるSRSリソースは、異なるシンボルで伝送される。具体的には、各SRSリソースセットの2つのSRSリソースは、異なるシンボルで伝送される。
【0125】
さらに、オプションとして、前記異なるSRSリソースの間にガードインターバルがあり、前記ガードインターバルは、サブキャリア間隔に基づいて決定される。例えば、前記ガードインターバルはZシンボルであり、サブキャリア間隔が15kHz、30kHz、60kHzの場合、Zは1であり、サブキャリア間隔が120kHzの場合、Zは2である。
【0126】
さらに、オプションとして、同じSRSリソースセット内の異なるSRSリソースのSRSポートは、異なるアンテナポートに対応する。
【0127】
方法3で、N=1。前記各SRSリソースセットには1つのSRSリソースが含まれ、前記各SRSリソースセットのすべてのSRSリソースにはそれぞれ1つのSRSポートがある。
【0128】
この状況は、2T4Rから1T1Rへの第1の端末のフォールバックをサポートし、それにより、端末の電力消費を節約し、ユーザーエクスペリエンスを改善する。
【0129】
オプションとして、前記ネットワークデバイス又は前記第2の端末は、上記の構成(即ち、SRSリソースセットが1つのSRSリソースを含み、各SRSリソースが1つのSRSポートを有する構成)を通知する。例えば、伝送レート要件が高くないシナリオでは、前記ネットワーク又は前記第2の端末は上記の構成を採用する。
【0130】
本願の実施例で、前記第1の端末は、第1の構成情報を受信した後、前記第1の構成情報に基づいてSRS信号を送信する。オプションとして、前記SRS信号は、ネットワークデバイス又は第2の端末によってそれを測定し、測定結果に基づいて、前記第1の端末への伝送を実行するときに対応するプリコーディングを決定するために用いられる。さらに、ネットワークデバイス又は第2の端末は、前記プリコーディングを介してPDSCH又はPDCCH又は他のチャネル又は信号を伝送する。
【0131】
本願の実施例による技術的解決策では、新しいUE能力(即ち、1T1R、1T2R及び2T4Rを同時にサポートすることを示す端末能力)が導入され、それによって、Rel-15の既存のUE能力と新しいUE能力の混乱を回避し、ネットワークの管理と構成を容易にする。
【0132】
●本願の選択的な実施形態で、前記第1の端末は、端末支援情報(UE assistance information)を報告する。前記端末支援情報は、前記第1の端末の第2の能力情報を運ぶ。
【0133】
オプションとして、端末支援情報は、端末能力の更新、又は短期端末能力、又は前記端末の関連機能に対する提案のために使用され得る。具体的な実装で、前記端末支援情報はRRCシグナリングを介して伝送される。
【0134】
【0135】
1)前記第1の端末は、前記端末支援情報をネットワークデバイスに報告する。
【0136】
ここで、前記ネットワークデバイスは、gNB、又はeNBなどの基地局であり得る。
【0137】
さらに、オプションとして、前記端末支援情報は、前記ネットワークデバイスによって第2の端末に転送される。例えば、基地局は、第1の端末から送信された端末支援情報を受信した後、端末支援情報を第2の端末に転送する。
【0138】
2)前記第1の端末は、前記端末支援情報を第2の端末に報告する。
【0139】
例えば、V2X通信、D2D通信、又はサイドリンク通信のシナリオでは、第1の端末は、端末支援情報を第2の端末に報告する。
【0140】
【0141】
方法1:前記第2の能力情報は、前記第1の端末が1T2R(即ち、「t1r2」)タイプのアンテナスイッチングをサポートすることを示すために使用される。
【0142】
方法2:前記第2の能力情報は、前記第1の端末が1T1R(即ち、「t1r1」)タイプのアンテナスイッチングをサポートすることを示すために使用される。
【0143】
方法3:前記第2の能力情報は、前記第1の端末が2T4R(即ち、「t2r4」)タイプのアンテナスイッチングをサポートすることを示すために使用される。
【0144】
【0145】
具体的な実装で、前記端末支援情報は、OverheatingAssistanceというRRC IEを介して報告される。
【0146】
【0147】
ここで、前記第1の端末が前記第1の端末によってサポートされる第1の能力情報を報告することは、前述した第1の能力情報に関する説明を参照して理解できる。
【0148】
【0149】
ここで、前記第2の能力情報は、端末能力の一時的な削減のために使用され、それにより、端末能力のフォールバックを実施し、構成手順及びネットワークと端末の実装を簡素化する。
【0150】
【0151】
ここで、前記第2の能力情報は、端末能力の強化に使用することができ、いくつかの新しい形態の端末に適しており、例えば、折り畳み式携帯電話のスクリーンが展開された後に、能力が強化され得る。
【0152】
【0153】
具体的には、前記端末支援情報が第2の能力情報を運ばないと、ネットワークデバイス又は第2の端末は、UE capabilityで報告された第1の能力情報を使用する。第1の能力情報及び第2の能力情報の両方が、アンテナスイッチングに関連する情報を示すことに留意されたい。
【0154】
【0155】
具体的には、ネットワークデバイス又は第2の端末が前記端末支援情報を受信し、当該端末支援情報が第2の能力情報を運ぶ場合、ネットワークデバイス又は第2の端末は、端末が更新された第2の能力情報を報告するまで第2の能力情報を使用し続ける。第1の能力情報及び第2の能力情報の両方が、アンテナスイッチングに関連する情報を示すことに留意されたい。
【0156】
【0157】
具体的には、第1の端末が端末支援情報を報告し、当該端末支援情報が第2の能力情報を運ぶ場合、ネットワークデバイス又は第2の端末は、第1のタイマーが切れるまで(又はタイミングが停止するまで)第2の能力情報を使用し続ける。第1のタイマーを使用して第2の能力(一時的な能力として)の使用範囲を制御すると、特に能力フォールバックの場合、端末が高速状態又は低速状態で動作するように柔軟に制御できる。
【0158】
【0159】
規則1:前記第1の端末が第2の能力情報を報告するか、又は第2の能力の維持をサポートする場合、前記第1のタイマーが再開又は開始される。
【0160】
具体的に、前記第1の端末が第2の能力情報を報告するか、又は既存の第2の能力を維持することを示すために使用される指示情報を報告する場合、第1のタイマーが再開又は開始される。
【0161】
第1の端末が前記第2の能力情報を報告するとき、新たに報告された第2の能力情報が端末の現在の第2の能力情報(又は前回報告された第2の能力情報)と一致する場合、前記第1のタイマーが再開又は開始されることに留意されたい。或いは、第1の端末が既存の第2の能力を維持することを示すために使用される指示情報を報告する場合、前記第1のタイマーが再開又は開始される。
【0162】
規則2:前記第1の端末が前記第2の能力情報を更新して報告すると、前記第1のタイマーが再開又は開始される。
【0163】
具体的には、第1の端末が前記第2の能力情報を報告するとき、新たに報告された第2の能力情報が端末の現在の第2の能力情報(又は前回報告された第2の能力情報)と一致しない場合、前記第1のタイマーが再開又は開始される。
【0164】
規則3:前記第1の端末によって報告された前記第2の能力情報が前記第1の能力情報と一致する場合、前記第1のタイマーは停止される。
【0165】
具体的には、第1の端末によって報告された第2の能力情報が、UE capabilityで報告された第1の能力情報と同じである場合、前記第1のタイマーは停止される。
【0166】
規則4:前記第1の端末が、第1の能力情報が使用されていることを示す指示を報告すると、前記第1のタイマーが停止される。
【0167】
具体的には、第1の端末が、UE capabilityで報告された第1の能力情報が使用されていることを示す指示情報を報告した場合、前記第1のタイマーが停止される。
【0168】
上記の解決策における第1のタイマーは、ネットワークデバイス又は第2の端末によって構成される。
【0169】
本願の実施例における第1の能力情報は、前述した第1の能力情報に関連する説明を参照して理解することができることに留意されたい。
【0170】
前の実施例は、2T4Rタイプのアンテナスイッチングをサポートする端末を例として取り上げる。実際、前述の方法は、他のタイプのアンテナスイッチングをサポートする端末に簡単に類推することができる。例えば、2T2Rタイプのアンテナスイッチングをサポートする端末は、上記と同様の方法で1T2R及び/又は1T1Rタイプのアンテナスイッチングをサポートすることができ、それによって消費電力を削減する。別の例として、端末が4T4Rタイプのアンテナスイッチングをサポートする場合、上記と同様の方法で1T1R及び/又は1T2R及び/又は2T4Rタイプのアンテナスイッチングをサポートすることもでき、それによって消費電力を削減する。上記方法の類推は比較的単純なので、以降の説明では詳細を省略する。
【0171】
図4は、本願の実施例による情報構成装置の構造的構成を示す概略図である。図4に示されるように、情報構成装置は、受信ユニット401を含む。
【0172】
受信ユニット401は、第1の構成情報を受信するように構成される。前記第1の構成情報は、少なくとも1つのSRSリソースセットを決定するために使用され、前記少なくとも1つのSRSリソースセット内の各SRSリソースセットには少なくとも1つのSRSリソースが含まれ、前記少なくとも1つのSRSリソース内の各SRSリソースはNつのSRSポートを有する。
【0173】
【0174】
一実施形態において、前記第1の構成情報は、1つ又は2つのSRSリソースセットを決定するするために使用される。
【0175】
一実施形態において、前記少なくとも1つのSRSリソースセットにおいて、各SRSリソースセットに対応する使用パラメータが第1の値に設定され、前記第1の値は、前記SRSリソースセットがアンテナスイッチングに使用されることを示す。
【0176】
一実施形態において、前記少なくとも1つのSRSリソースセットにおいて、異なるSRSリソースセットに対応するリソースタイプパラメータは、異なる値に設定される。
【0177】
一実施形態において、前記リソースタイプパラメータの値は、
前記SRSリソースセットが非周期的リソースであることを示すために使用される第2の値、
前記SRSリソースセットが半永続的リソースであることを示すために使用される第3の値、
前記SRSリソースセットが周期的リソースであることを示すために使用される第4の値のうちのいずれかである。
【0178】
一実施形態において、前記第1の構成情報は、ネットワークデバイスによって前記第1の端末に送信される。
【0179】
一実施形態において、前記第1の構成情報は、第2の端末によって第1の端末に送信される。
【0180】
一実施形態において、前記各SRSリソースセットには2つのSRSリソースが含まれ、前記各SRSリソースセット内のすべてのSRSリソースにはそれぞれ2つのSRSポートがある。
【0181】
一実施形態において、同じSRSリソースセット内の異なるSRSリソースのSRSポートペアは、異なるアンテナポートペアに対応する。
【0182】
一実施形態において、前記各SRSリソースセットには2つのSRSリソースが含まれ、前記各SRSリソースセット内のすべてのSRSリソースのそれぞれに1つのSRSポートがある。
【0183】
一実施形態において、同じSRSリソースセット内の異なるSRSリソースのSRSポートは、異なるアンテナポートに対応する。
【0184】
一実施形態において、前記各SRSリソースセット内の異なるSRSリソースは、異なるシンボルで伝送される。
【0185】
一実施形態において、前記異なるSRSリソースの間にガードインターバルがあり、前記ガードインターバルは、サブキャリア間隔に基づいて決定される。
【0186】
一実施形態において、前記各SRSリソースセットには1つのSRSリソースが含まれ、前記各SRSリソースセットのすべてのSRSリソースにはそれぞれ1つのSRSポートがある。
【0187】
一実施形態において、前記装置はさらに、
前記第1の端末によってサポートされる第1の能力情報を報告するように構成された報告ユニット402を含み、前記第1の能力情報は、前記第1の端末が2T4Rタイプのアンテナスイッチングをサポートすることを示すために使用される。
【0188】
一実施形態において、前記装置はさらに、
前記第1の端末によってサポートされる第1の能力情報を報告するように構成された報告ユニット402を含み、前記第1の能力情報は、前記第1の端末が1T2R及び2T4Rタイプのアンテナスイッチングを同時にサポートすることを示すために使用される。
【0189】
一実施形態において、前記装置はさらに、
前記第1の端末によってサポートされる第1の能力情報を報告するように構成された報告ユニット402を含み、前記第1の能力情報は、前記第1の端末が1T1R、1T2R及び2T4Rタイプのアンテナスイッチングを同時にサポートすることを示すために使用される。
【0190】
一実施形態において、前記報告ユニット402は、前記第1の端末によってサポートされる第1の能力情報をネットワークデバイスに報告するように構成される。
【0191】
一実施形態において、前記第1の端末によってサポートされる第1の能力情報の内容の全部又は一部は、前記ネットワークデバイスによって第2の端末に転送される。
【0192】
一実施形態において、前記報告ユニット402は、前記第1の端末によってサポートされる第1の能力情報を第2の端末に報告するように構成される。
【0193】
一実施形態において、前記報告ユニット402は端末支援情報を報告するように構成される。
【0194】
一実施形態において、前記端末支援情報は、前記第1の端末の第2の能力情報を運ぶ。
【0195】
一実施形態において、前記第2の能力情報は、前記第1の端末が2T4Rタイプのアンテナスイッチングをサポートすることを示すために使用される。
【0196】
一実施形態において、前記第2の能力情報は、前記第1の端末が1T2Rタイプのアンテナスイッチングをサポートすることを示すために使用される。
【0197】
一実施形態において、前記第2の能力情報は、前記第1の端末が1T1Rタイプのアンテナスイッチングをサポートすることを示すために使用される。
【0198】
一実施形態において、前記端末支援情報は、前記過熱保護支援情報を通じて報告される。
【0199】
一実施形態において、前記報告ユニット402は、前記端末支援情報をネットワークデバイスに報告するように構成される。
【0200】
一実施形態において、前記端末支援情報は、前記ネットワークデバイスによって第2の端末に転送される。
【0201】
一実施形態において、前記報告ユニット402は、前記端末支援情報を第2の端末に報告するように構成される。
【0202】
一実施形態において、前記報告ユニット402が端末支援情報を報告する前に、前記報告ユニット402は、前記第1の端末によってサポートされる第1の能力情報を報告し、前記第1の能力情報は、前記第1の端末が2T4Rタイプのアンテナスイッチングをサポートすること、又は1T2Rタイプと2T4Rタイプのアンテナスイッチングを同時にサポートすること、又は1T1R、1T2R、及び2T4Rタイプのアンテナスイッチングを同時にサポートすることを示すために使用される。
【0203】
一実施形態において、前記第2の能力情報によって示される端末能力は、前記第1の能力情報によって示される端末能力以下である。
【0204】
一実施形態において、前記端末支援情報が前記第1の端末の第2の能力情報を運ばない場合、前記第1の能力情報が使用される。
【0205】
一実施形態において、前記端末支援情報が前記第1の端末の第2の能力情報を運ぶ場合、前記第2の能力情報は、前記第1の端末が第2の能力情報を更新して報告するまで使用される。
【0206】
一実施形態において、前記端末支援情報が前記第1の端末の第2の能力情報を運ぶ場合、前記第2の能力情報は、第1のタイマーが切れるまで使用される。
【0207】
一実施形態において、前記報告ユニット402が前記第2の能力情報を報告するか、又は第2の機能の維持をサポートする場合に、前記第1のタイマーが再開又は開始される。
【0208】
一実施形態において、前記報告ユニット402が前記第2の能力情報を更新して報告する場合、前記第1のタイマーが再開又は開始される。
【0209】
一実施形態において、前記報告ユニット402によって報告された第2の能力情報が前記第1の能力情報と一致する場合、前記第1のタイマーが停止される。
【0210】
一実施形態において、第1の能力情報が使用されていることを示す指示情報を前記報告ユニット402によって報告した場合、前記第1のタイマーが停止される。
【0211】
一実施形態において、前記第1のタイマーは、ネットワークデバイス又は第2の端末によって構成される。
【0212】
一実施形態において、前記装置はさらに、
前記第1の構成情報に基づいてSRS信号を送信するように構成された送信ユニット403を含む。オプションとして、前記SRS信号は、ネットワークデバイス又は第2の端末によってそれを測定し、測定結果に基づいて、前記第1の端末への伝送を実行するときに対応するプリコーディングを決定するために用いられる。
【0213】
当業者であれば、本願の実施例における上記情報構成装置に関する詳細が、本願の実施例における情報構成方法に関連する説明を参照して理解できることを理解すべきである。
【0214】
図5は、本願の実施例によって提供される通信デバイス500の概略構成図である。当該通信デバイスは端末であってもよく、ネットワークデバイスであってもよい。図5に示す通信デバイス500は、プロセッサ510を含み、プロセッサ510は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することで、本願の実施例の方法を実装することができる。
【0215】
オプションとして、図5に示すように、通信デバイス500は、メモリ520をさらに含むことができる。プロセッサ510は、メモリ520からコンピュータプログラムを呼び出して実行することで、本願の実施例における方法を実施することができる。
【0216】
ここで、メモリ520は、プロセッサ510から独立した個別のデバイスであってもよく、プロセッサ510に集積されてもよい。
【0217】
オプションとして、図5に示すように、通信デバイス500はさらに送受信機530を含むことができ、プロセッサ510は送受信機530が他のデバイスと通信するように制御することができ、具体的には、他のデバイスに情報又はデータを送信し、又は他のデバイスから送信された情報又はデータを受信することである。
【0218】
ここで、送受信機530は、送信機及び受信機を含み得る。送受信機530は、アンテナをさらに含んでもよく、アンテナの数は、1つ以上であってもよい。
【0219】
オプションとして、上記通信デバイス500は、具体的には本願の実施例のネットワークデバイスであってもよく、かつ、上記通信デバイス500は、本願の実施例の各方法におけるネットワークデバイスによって実行される対応するフローを実装できる。簡潔にするために、ここでは繰り返さない。
【0220】
オプションとして、通信デバイス500は、具体的に本願の実施例のモバイル端末/端末であってもよく、かつ、上記通信デバイス500は、本願の実施例の各方法におけるモバイル端末/端末によって実行される対応するフローを実装できる。簡潔にするために、ここでは繰り返さない。
【0221】
図6は、本願の実施例のチップの概略構造図である。図6に示すチップ600はプロセッサ610を含み、プロセッサ610は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することで、本願の実施例における方法を実施することができる。
【0222】
オプションとして、図6に示すように、チップ600はさらにメモリ620を含むことができる。プロセッサ610は、メモリ620からコンピュータプログラムを呼び出して実行することで、本願の実施例における方法を実施することができる。
【0223】
ここで、メモリ620は、プロセッサ610から独立した個別のデバイスであってもよく、又はプロセッサ610に集積されてもよい。
【0224】
オプションとして、上記チップ600は、入力インターフェース630をさらに含むことができる。プロセッサ610は、上記入力インターフェース630が他のデバイス又はチップと通信するように制御することができ、具体的には、他のデバイス又はチップによって送信された情報又はデータを取得することができる。
【0225】
オプションとして、上記チップ600は、出力インターフェース640をさらに含むことができる。プロセッサ610は、出力インターフェース640が他のデバイス又はチップと通信するように制御することができ、具体的には、情報又はデータを他のデバイス又はチップに出力することができる。
【0226】
オプションとして、上記チップは、本願の実施例におけるネットワークデバイスに適用されてもよく、かつ、上記チップは、本願の実施例の各方法におけるネットワークデバイスによって実行される対応するフローを実装できる。簡潔にするために、ここでは繰り返さない。
【0227】
オプションとして、上記チップは、本願の実施例における任意の一つのモバイル端末/端末に適用されてもよく、チップは、本願の実施例の各方法におけるモバイル端末/端末によって実行される対応するフローを実装できる。簡潔にするために、ここでは繰り返さない。
【0228】
本願の実施例で言及されるチップは、システムオンチップ、システムチップ、チップシステム、又はシステムオンチップのチップとも呼ばれ得ることを理解されたい。
【0229】
図7は、本願の実施例によって提供される通信システム700の概略ブロック図である。図7に示すように、この通信システム700は、端末710とネットワークデバイス720とを含む。
【0230】
ここで、上記端末710は、上記方法で任意の一つの端末によって実装される対応する機能を実現するように構成されてもよく、上記ネットワークデバイス720は、上記方法でネットワークデバイスによって実装される対応する機能を実現するように構成されてもよい。簡潔にするため、ここでは繰り返さない。
【0231】
本発明の実施例に係るプロセッサーは、信号処理能力のある集積回路チップであってもよいことを理解されたい。実装の過程では、上記方法の実施例の各ステップは、プロセッサーにおけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェアの形の命令により完了することができる。上記のプロセッサーは、汎用プロセッサー、デジタル信号プロセッサー(Digital Signal Processor,DSP)、専用集積回路(Application Specific Integrated Circuit,ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array,FPGA)又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。本発明の実施例において開示された各方法、ステップ、及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサーはマイクロプロセッサーであってもよく、又は、上記プロセッサーはまた、いずれかの通常のプロセッサー等であってもよい。本発明の実施例に結合して開示された方法のステップは、ハードウェアデコードプロセッサーにより実行されて完了するように直接具現化されるか、又はデコードプロセッサーにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせにより実行されて完了することができる。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ、又は電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、レジスタ等の本技術分野の成熟した記憶媒体に配置されることができる。上記記憶媒体はメモリに配置され、プロセッサーはメモリ内の情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記の方法のステップを完了する。
【0232】
本願の実施例におけるメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は揮発性及び不揮発性メモリの両方を含んでもよいことが理解される。ここで、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM,PROM)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM,EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM,EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)であってもよい。限定ではなく例として、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM,SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM,DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM,SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM,DDR SDRAM)、拡張同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM,ESDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM,SLDRAM)、及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM,DR RAM)等の多くの形式のRAMが利用可能である。本文で説明されるシステム及び方法のメモリは、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むことが意図されているが、これらに限定されないことに留意されたい。
【0233】
上記メモリに関する説明は限定ではなく示例的なものであることを理解されたい。例えば、本願の実施例のメモリは、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM,SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic RAM,DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM,SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM,DDR SDRAM)、拡張同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM,ESDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(synch link DRAM,SLDRAM)、及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM,DR RAM)等であってもよい。つまり、本願の実施例のメモリは、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むことが意図されているが、これらに限定されない。
【0234】
本願の実施例はまた、コンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ読取可能な記憶媒体を提供する。
【0235】
オプションとして、上記コンピュータ読取可能な記憶媒体は、本願の実施例におけるネットワークデバイスに適用でき、上記コンピュータプログラムは、本願の実施例の各方法でネットワークデバイスによって実装される対応するフローをコンピュータに実行させる。簡潔にするため、ここでは繰り返さない。
【0236】
オプションとして、上記コンピュータ読取可能な記憶媒体は、本願の実施例のモバイル端末/端末に適用でき、上記コンピュータプログラムは、本願の実施例の各方法でモバイル端末/端末によって実装される対応するフローをコンピュータに実行させる。簡潔にするため、ここでは繰り返さない。
【0237】
本願の実施例はまた、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【0238】
オプションとして、上記コンピュータプログラム製品は、本願の実施例のネットワークデバイスに適用でき、上記コンピュータプログラム命令は、本願の実施例の各方法でネットワークデバイスによって実装される対応するフローをコンピュータに実行させる。簡潔にするため、ここでは繰り返さない。
【0239】
オプションとして、上記コンピュータプログラム製品は、本願の実施例のモバイル端末/端末に適用でき、上記コンピュータプログラム命令は、本願の実施例の各方法でモバイル端末/端末によって実装される対応するフローをコンピュータに実行させる。簡潔にするため、ここでは繰り返さない。
【0240】
本願の実施例はまた、コンピュータプログラムを提供する。
【0241】
オプションとして、上記コンピュータプログラムは、本願の実施例におけるネットワークデバイスに適用でき、上記コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されると、本願の実施例の各方法においてネットワークデバイスによって実装される対応するフローをコンピュータに実行させる。簡潔にするため、ここでは繰り返さない。
【0242】
オプションとして、上記コンピュータプログラムは、本願の実施例におけるモバイル端末/端末に適用でき、上記コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されると、本願の実施例における各方法でモバイル端末/端末によって実装される対応するフローをコンピュータに実行させる。簡潔にするため、ここでは繰り返さない。
【0243】
当業者であれば、本明細書に開示された実施例に関連して説明された各例のユニット及びアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェア及び電子ハードウェアの組み合わせで実現できることが認識される。これらの機能がハードウェアで実行されるかソフトウェアで実行されるかは、解決策の特定のアプリケーション及び設計上の制約条件によって異なる。当業者であれば、特定の用途ごとに異なる方法を使用して記載された機能を実現できるが、このような実現が本願の範囲を超えると考慮されるべきではない。
【0244】
当業者であれば、説明の便宜及び簡潔さのために、上述のシステム、装置、及びユニットの具体的な動作プロセスについては、前述の方法の実施例における対応するプロセスを参照することができ、ここで繰り返さないことを理解することができる。
【0245】
本発明に提供された幾つかの実施例において、開示されたシステム、装置及び方法は、他の方式で実現されてもよいことを理解されたい。例えば、上述のような装置の実施例は、単なる例にすぎず、例えば、上記ユニットの区分は、単なる論理的な機能による区分であり、実際に実現するときは他の区分方式であってもよく、例えば、複数のユニット又はコンポーネントが組み合わされるか又は別のシステムに集積されてもよく、或いは幾つかの特徴が省略され又は実行されなくてもよい。一方、示された又は検討された相互間の結合又は直接的な結合又は通信接続は、幾つかのインターフェイスを介してもよく、装置又はユニットによる間接的な結合又は通信接続は、電気的、機械的、又は他の形態であってもよい。
【0246】
前記分離部材として説明されたユニットは、物理的に分離されてもよく、物理的に分離されなくてもよく、ユニットとして示された部材は、物理的なユニットであってもよく、物理的なユニットでなくてもよく、つまり、あるところに位置してもよく、複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。実際の需要に応じて、一部又は全部のユニットを選択し、本実施例の解決策の目的を実現することができる。
【0247】
なお、本発明の各実施例に係る各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されていてもよく、各ユニットが単独に物理的に存在していてもよく、2つ又は2つ以上のユニットが1つのユニットに集積されていてもよい。
【0248】
前記機能がソフトウェア機能ユニットの形で実現され、且つ独立した製品として販売又は使用される場合には、1つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されることができる。このような理解に基づき、本願の技術手段は本質的に、従来技術に貢献した部分又は前記技術手段の一部がソフトウェア製品の形で具現化されることができ、前記コンピュータソフトウェア製品は、1つの記憶媒体に格納され、1台のコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイス等であってもよい)に本発明の各実施例に記載の方法のステップの全部又は一部を実行させる命令を若干備える。前述の記憶媒体は、USBメモリ、モバイルハードディスク、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク、又は光ディスク等のプログラムコードを格納可能な様々な媒体を含む。
【0249】
以上は、本発明の好ましい実施形態にすぎず、本願の保護範囲はこれらに限定されない。この技術分野の当業者であれば、いずれも本願に提示された技術範囲内で、変更又は置き換えを行うことを容易に想到でき、このような変更又は置き換えはいずれも本願の保護範囲に含まれるべきである。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲に従うべきである。
図1
図2-1】
図2-2】
図3
図4
図5
図6
図7