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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-12
(45)【発行日】2023-12-20
(54)【発明の名称】改善された制御チャネル監視
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/23 20230101AFI20231213BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20231213BHJP
【FI】
H04W72/23
H04W72/0446
【請求項の数】 12
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022070214
(22)【出願日】2022-04-21
(62)【分割の表示】P 2020506183の分割
【原出願日】2018-07-12
(65)【公開番号】P2022106823
(43)【公開日】2022-07-20
【審査請求日】2022-05-20
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2017/096792
(32)【優先日】2017-08-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100161470
【弁理士】
【氏名又は名称】冨樫 義孝
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(74)【代理人】
【識別番号】100194320
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 亮
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【弁理士】
【氏名又は名称】小梶 晴美
(72)【発明者】
【氏名】アーリクソン, ペータル
(72)【発明者】
【氏名】ドゥー, タイ
(72)【発明者】
【氏名】カラキ, リーム
(72)【発明者】
【氏名】リー, ケン
(72)【発明者】
【氏名】ムケルジー, アミタヴ
(72)【発明者】
【氏名】ヤン, ユ
【審査官】石原 由晴
(56)【参考文献】
【文献】Guangdong OPPO Mobile Telecom,DL control channel design for URLLC[online],3GPP TSG RAN WG1 NR Ad-Hoc#2 R1-1710155,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1706/Docs/R1-1710155.zip>,2017年06月16日
【文献】Huawei, HiSilicon,PDCCH monitoring conditional on data scheduling[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #89 R1-1708152 R1-1708152,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_89/Docs/R1-1708152.zip>,2017年05月06日
【文献】Huawei, HiSilicon,UE procedure of PDCCH monitoring for URLLC[online],3GPP TSG RAN WG1 Ad hoc Meeting R1-1709993,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1706/Docs/R1-1709993.zip>,2017年06月17日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(100)において使用するための方法であって、前記方法は、
送信を検出する前にミニスロットのための制御領域を監視する(410)ことと、
既知の参照信号もしくはプリアンブルへの相関によって、または物理ダウンリンク制御チャネルもしくは物理ブロードキャストチャネルを復号することによって、前記送信の開始を検出する(420)ことと、
レギュラースロットのための前記送信の制御領域を監視する(440)ことと、
既知の参照信号もしくはプリアンブルへの相関によって、または物理ダウンリンク制御チャネルもしくは物理ブロードキャストチャネルを復号することによって、前記送信が終了したことを検出する(450)ことと、前記送信が終了したことの検出に応答して、
再びミニスロットのための前記制御領域を監視することと
を含む、方法。
【請求項2】
送信長さを決定することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記送信が終了したことを検出することが、共通物理ダウンリンク制御チャネルで前記送信の長さを読み取ることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記送信が終了したことを検出することが、最大の送信長さを使用することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
ミニスロットの前記制御領域を監視することからレギュラースロットの前記制御領域を監視することへの切替えをスロットボーダーまで延期することをさらに含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
特定のスロットまたはミニスロットがダウンリンクのために割り当てられているのか、またはアップリンクのために割り当てられるのかに関する情報を受信することと、アップリンク割当ての場合、前記スロットのための前記制御領域の監視を停止することと、ダウンリンク送信に割り当てられた時間インターバル内に監視を再開することとをさらに含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
監視される帯域幅の適応をさらに含み、前記ユーザ機器(100)が、ミニスロットの記制御領域を監視しているときに、第1の帯域幅パートに設定され、前記送信の開始を検出した後、前記ユーザ機器(100)が、前記送信の前記制御領域を監視しているときに第2の帯域幅パートに切り替わるように構成される、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記ユーザ機器(100)が新無線(5G)規格に従って動作するように設定された、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
プロセッサ上で実行されたとき、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法を実行する命令(31)が符号化されたコンピュータ可読記憶媒体(30)。
【請求項10】
ユーザ機器(100)であって、
送信のためのミニスロットのための制御領域を監視することと、
既知の参照信号もしくはプリアンブルへの相関によって、または物理ダウンリンク制御チャネルもしくは物理ブロードキャストチャネルを復号することによって、前記送信の開始を検出することと、
レギュラースロットのための前記送信の制御領域を監視することと
を行うように設定されたコントローラを備え、前記ユーザ機器(100)がさらに、
既知の参照信号もしくはプリアンブルへの相関によって、または物理ダウンリンク制御チャネルもしくは物理ブロードキャストチャネルを復号することによって、前記送信が終了したことを検出し、かつ前記送信が終了したことの検出に応答して、
再びミニスロットのための前記制御領域を監視する
ように構成される、ユーザ機器(100)。
【請求項11】
さらに、請求項2から8のいずれか一項に記載の方法に従って動作するように構成された、請求項10に記載のユーザ機器(100)。
【請求項12】
新無線(5G)規格に従って動作するようにさらに構成された、請求項10または11に記載のユーザ機器(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、改善された制御チャネル監視のための、より詳細には、動的または非静的周期で制御チャネル監視を行うための電気通信デバイスと、方法と、コンピュータ可読記憶媒体とに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、新無線(NR)と呼ばれる第5世代のセルラーシステムが3GPPにおいて規格化されている。NRは、複数の実質的に異なる使用事例をサポートするために最大フレキシビリティのために開発されている。一般的なモバイルブロードバンド使用事例のほかに、マシン型通信(MTC)、超高信頼度低レイテンシ通信(URLLC)、サイドリンクデバイス間(D2D)およびいくつかの他の使用事例もある。
【0003】
NRでは、基本スケジューリングユニットはスロットと呼ばれる。スロットは、ノーマルサイクリックプレフィックス設定のための7個または14個のいずれかのOFDMシンボルからなる。7つのシンボルスロットは、サブキャリアインターバルが60kHzまたはそれよりも低いときのためにのみ利用可能である。例として、60kHzサブキャリアインターバルにおいて7つのシンボルをもつスロットは長さ125μsである。
【0004】
スロットの第1のOFDMシンボルは、UE(ユーザ機器)のための制御情報、いわゆる制御領域を含んでいる。この制御情報は、たとえばダウンリンク割当てまたはアップリンク許可であり得る。
【0005】
レイテンシを低減するために、ミニスロットと呼ばれる機構がNRにおいて導入された。ミニスロットは、名前が示唆するように、レギュラースロットよりも少ないOFDMシンボルを有するスロットである。現在の協定では、長さ2~14個のOFDMシンボルのミニスロットが可能である。
【0006】
スロットと同様に、ミニスロットの第1のOFDMシンボルは制御情報を含んでいる。したがって、UEがミニスロットを使用してスケジューリングされるために、UEはミニスロットのあらゆる可能なロケーションの制御領域を監視しなければならない。たとえば、ミニスロットが2つのシンボルからなり、1つのうち制御領域である場合、UEはOFDMシンボルおきに制御領域を監視する必要がある。
【0007】
NRはまた、同じサービングセル上の異なるUEのためのフレキシブルな帯域幅設定をサポートする。言い換えれば、UEによって監視され、それの制御チャネルおよびデータチャネルのために使用される帯域幅は、キャリア帯域幅よりも小さくなり得る。各コンポーネントキャリアのための1つまたは複数の帯域幅パート設定はUEに半静的にシグナリングされ得、帯域幅パートは連続的なPRBのグループからなる。予約リソースは帯域幅パート内で設定され得る。帯域幅パートの帯域幅は、UEによってサポートされる最大帯域幅能力に等しいかまたはそれよりも小さい。
【0008】
本明細書で説明する本発明の発明者らは、洞察力がある発明的な推理の後に、gNB(NRアクセスポイントまたは基地局)がミニスロットを使用してチャネルにアクセスすることを可能にするために、UEが、ミニスロット長さに等しい周期で制御領域を監視するように設定されなければならない点で、問題になることを予見し、認識した。これは、処理リソースおよび電力消費に関してコストがかかる。gNBがチャネルへのアクセスを獲得すると、多くの場合、スロットグラニュラリティによるスケジューリングで十分である。したがって、ミニスロットの制御領域の頻繁な監視と、レギュラースロットの制御領域のあまり頻繁ではない監視との間で切り替える方法が必要である。
【0009】
同じ問題は、UEがデバイス間(D2D)通信中にチャネルにアクセスするときに存在し得る。
【0010】
上記で示された問題および欠点に鑑みて、電力消費ならびに他のリソースの消費を低減する、制御チャネルを監視する改善された様態が必要である。
【発明の概要】
【0011】
本発明の発明者らは、上記で説明したように、発明的で洞察力がある推理の後に、ミニスロットに関係する予見される問題があることに気づいた。
【0012】
本発明は、たとえばX=2のOFDMシンボルごとの、ミニスロットの制御領域の監視と、たとえばX=7または14のOFDMシンボルごとの、レギュラースロットの制御領域の監視との間で切り替えるための方法、UE方法を提案する。本方法は、UEがサービングgNBからの送信を検出する前に、UEがミニスロットの制御領域を監視することに基づく。サービングgNBからの送信を検出すると、(そうするように設定された場合)UEは、ミニスロットの制御領域を監視することを停止し、レギュラースロットの制御領域を監視することを開始する。
【0013】
したがって、本出願の教示の目的は、たとえば新無線(5G)規格に従って動作するように設定された、ユーザ機器において使用するための方法を提供することによって、上記および下記に記載した問題および欠点のうちの1つまたは複数を克服するまたは少なくとも緩和することであり、前記方法は、送信用のミニスロットのための制御領域を監視することと、送信の開始を検出することと、レギュラースロットのための前記送信の制御領域を監視することと、再びミニスロットのための制御領域を監視することとを含む。
【0014】
一実施形態では、本方法は、送信長さを決定することをさらに含む。
【0015】
一実施形態では、本方法は、送信が終了したことを検出することと、それに応答して、再びミニスロットのための制御領域を監視することとをさらに含む。
【0016】
一実施形態では、本方法は、ミニスロットの制御領域を監視することからレギュラースロットの制御領域を監視することへの切替えをスロットボーダーまで延期することをさらに含む。
【0017】
一実施形態では、本方法は、特定のスロット(スロットまたはミニスロット)がダウンリンクに割り当てられるか、またはアップリンクに割り当てられるかに関する情報を受信することと、アップリンク割当ての場合、前記スロットのための制御領域の監視を停止することと、ダウンリンク送信に割り当てられた時間インターバルにおいて監視を再開することとをさらに含む。
【0018】
一実施形態では、本方法は、監視される帯域幅の適応をさらに含む。
【0019】
また、本出願の教示の目的は、たとえば新無線(5G)規格に従って動作するように設定されたユーザ機器を提供することによって、上記および下記に記載した問題および欠点のうちの1つまたは複数を克服するまたは少なくとも緩和することであり、前記ユーザ機器は、送信用のミニスロットのための制御領域を監視することと、送信の開始を検出することと、レギュラースロットのための前記送信の制御領域を監視することと、再びミニスロットのための制御領域を監視することとを行うように設定されたコントローラを含む。
【0020】
また、本出願の教示の目的は、プロセッサ上で実行されたとき、本明細書に記載の方法を実行する命令が符号化されたコンピュータ可読記憶媒体を提供することによって、上記および下記に記載した問題および欠点のうちの1つまたは複数を克服するまたは少なくとも緩和することである。
【0021】
UEが、gNBがチャネルへのアクセスを獲得する前にミニスロットの制御領域のみを監視することを可能にし、次いでレギュラースロットの制御領域を監視することに切り替えることによって、UEは、電力を節約すること、ならびにデータを受信している間に頻繁な制御領域監視が可能になることを回避することができる。ここで後者はより簡単なUE設計とより低いコストとに益することができる。
【0022】
開示された実施形態の他の特徴および利点は、以下の詳細な開示から、添付の従属請求項から、ならびに図面から明らかになろう。一般に、特許請求の範囲において使用されるすべての用語は、本明細書で別段に明記されていない限り、技術分野における用語の通常の意味に従って解釈されるべきである。「a/an/the」に続いて[要素、デバイス、構成要素、手段、ステップなど]が言及される場合は全て、別様に明記されていない限り、要素、デバイス、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つの例を指すとオープンに解釈されるべきである。本明細書で開示するすべての方法のステップは、明記されていない限り、開示された厳密な順序で実行されなくてもよい。
【0023】
添付の図面を参照しながら本発明についてさらに詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1A】本出願の教示の一実施形態による、UEの概観を示す図である。
図1B】本出願の教示の一実施形態による、UEの構成要素の概観を示す図である。
図2】本出願の教示の一実施形態による、例示的なUEシステムの概略図を示す。
図3】本明細書の教示による、コンピュータ可読媒体の概略図を示す。
図4】本明細書の教示による、電気通信デバイスを制御する一般的な方法のためのフローチャートを示す。
図5】本出願の教示の一実施形態による、送信の概略時間図を示す。
図6】本出願の教示の一実施形態による、送信の概略時間図を示す。
図7】本出願の教示の一実施形態による、送信を処理するための回路構成の概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
次に、本発明のいくつかの実施形態が示されている添付の図面を参照しながら、開示された実施形態について以下でより十分に説明する。本発明は、しかしながら、多くの異なる形式において実施され得、本明細書に記載された実施形態に限定されると解釈されるべきではない。そうではなく、これらの実施形態は、本開示が徹底的で完全になり、本発明の範囲を当業者に十分に伝えるように、例として与えられる。同様の番号は全体にわたって同様の要素を指す。
【0026】
図1Aは、本発明の一実施形態による、電気通信デバイスまたはユーザ機器(UE)100の概観を示す。UEは、ロボットツール、スマートウォッチ、スマートフォン、インターネットタブレット、ゲーミングデバイス、または(ラップトップ)コンピュータであり得る。以下では、UEはスマートフォン100であるとして例示される。
【0027】
UE100は、データを出力するおよび/または受信することが可能なプレゼンテーションデバイス110を備える。そのようなプレゼンテーションデバイスの一例はタッチディスプレイ110である。
【0028】
タッチディスプレイ110のユーザは、ディスプレイ、場合によっては仮想キー120Aをタッチすることによって入力を与える。データを入力する他の様態は物理キー120Bによるものである。図1Aの例では、UE100は、2つの仮想キー120Aと1つの物理キー120Bとを有するが、理解され得るように、キーの数、形状および構成は、UEの設計に依存し、またUEの現在の実行コンテキストに依存する。
【0029】
UE100はまた、場合によってはタッチディスプレイ110に組み込まれているハプティックプレゼンテーションデバイス110によってなど、ハプティックデータを受信するおよび/または出力するように構成され得る。
【0030】
図1Bは、UE100の構成要素の概略図を示す。コントローラCPUは、コントローラに接続されたまたはそれの一部であるメモリにロードされたまたは記憶されたコンピュータプログラム命令を実行することによってなど、UE100の全体的な機能ならびに特定の機能を制御するように設定される。コントローラは、タスクまたはアプリケーションの組み合わされたまたは個々の実行のための1つもしくは複数のプロセッサまたは他の論理プログラマブル回路を備え得る。しかしながら、本出願の目的で、それらは同一のコントローラCPUとして見られる。コントローラCPUは、コンピュータ命令、ならびにコントローラCPUによって実行されたときにコンピュータ命令によって処理されるデータを記憶するためのメモリMEMに接続される。メモリは、場合によっては階層で構成される1つまたは複数のメモリ回路を備え得る。そのようなメモリ回路のうちの1つまたは複数はコントローラCPU内に備えられ得る。本出願の目的で、メモリ回路は1つのメモリMEMと見なされる。
【0031】
コントローラCPUはまた、ユーザからの入力を受信するための、およびユーザにデータまたは他の情報を提示するためのユーザインターフェースUIに接続される。上記で説明したように、ディスプレイがユーザインターフェースUI内に備えられ得る。
【0032】
コントローラはまた、無線周波数インターフェースなど、通信インターフェースCOMに接続される。RFインターフェースは、セルラーネットワーク規格などの長距離規格、たとえば5G規格に従って動作するように設定され得る。RFインターフェースは、代替または追加として、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11b(WiFi(商標))、IEEEE802.16、ZigBee(商標)またはNFC(商標)(近距離通信)規格などの短距離規格、たとえば5G規格に従って動作するように設定され得る。
【0033】
通信インターフェースCOMは、第1のUE100が、視覚データおよびハプティックデータを受信するおよび/または送信するための第2のUE(図2において100Aおよび100Bで参照され、図2を参照しながらより詳細に説明されるように)と通信することを可能にする。
【0034】
図2は、5G規格に従って動作するように構成された通信システムを示し、第1のUE100Aは(破線矢印によって示されるように)第2のUE100Bと通信している。一実施形態では、通信は基地局gNB130によって実施される。一実施形態では、通信は、同じく5G規格によってサポートされるいわゆるデバイス間(D2D)通信においてUE間で実施される。
【0035】
図3は、上記で説明したコンピュータ可読媒体の概略図を示す。コンピュータ可読媒体30は、この実施形態ではデータディスク30である。一実施形態では、データディスク30は磁気データストレージディスクである。データディスク30は、プロセッサなど、コントローラにロードされたときに、上記で開示した本実施形態による方法またはプロシージャを実行する命令31を担持するように設定される。データディスク30は、命令をコントローラにロードするために、読取りデバイス32に接続されるか、または読取りデバイス32内で接続され、読取りデバイス32によって読み取られるように構成される。1つの(またはいくつかの)データディスク30と組み合わせた読取りデバイス32の1つのそのような例がハードドライブである。コンピュータ可読媒体はまた、コンパクトディスク、デジタルビデオディスク、フラッシュメモリまたは一般的に使用される他のメモリ技術など、他の媒体であり得ることに留意されたい。
【0036】
命令31はまた、命令31をコントローラにロードするためのコンピュータデータ読取りデバイス34にワイヤレス(またはワイヤード)インターフェースを介して(たとえばインターネットを介して)送信されるコンピュータ可読信号33内に命令31を備えることによって、コンピュータ可読媒体上のコンピュータコード化データを読み取ることが可能なスマートフォンまたは他のデバイスなど、コンピュータデータ読取りデバイス34にダウンロードされ得る。そのような実施形態では、コンピュータ可読信号33は一時的コンピュータ可読媒体30の一種である。
【0037】
命令は、スマートフォン34のメモリ(図3に明示的に図示されていないが、図1B中でMEMと参照される)に記憶され得る。図3のスマートフォンは、場合によっては、図1Aおよび図1Bの場合と同様にスマートフォンである。本発明による教示を備える命令は、したがって、本発明の教示に従ってUE100を動作させるためにUE100にダウンロードされるか、または他の形でロードされ得る。
【0038】
コンピュータプログラム、命令、コードなどへの参照は、たとえば、プロセッサのための命令であろうと、または固定機能デバイス、ゲートアレイもしくはプログラマブル論理デバイスなどのための構成セッティングであろうと、たとえば、ハードウェアデバイスのプログラマブルコンテンツなど、プログラマブルプロセッサのためのソフトウェアまたはファームウェアを包含することが理解されるべきである。
【0039】
次に、本明細書に記載の一般的な方法のためのフローチャートを示す図4中のフローチャートに基づいて、本発明について説明する。
【0040】
gNBからなど、送信バースト(図5および図6中のTB)を検出する前に、UE100はミニスロット(図5および図6中のMS)の制御領域を監視する(410)。送信検出は、たとえば、既知の参照信号もしくはプリアンブル、たとえばDMRS(復調用参照信号)、CSI-RS(チャネル状態情報-参照信号)、PSS、もしくはSSS(1次または2次同期信号)などへの相関によって、または共通チャネル、たとえばC-PDCCH(共通物理ダウンリンク制御チャネル)もしくはPBCH(物理ブロードキャストチャネル)を復号することによって行われ得る。ミニスロットの制御領域が発生する周期は、専用またはブロードキャストのいずれかで、上位レイヤシグナリング、たとえばRRCシグナリングの一部としてUE100に与えられる。一実施形態では、周期はOFDMスロットおきの間である。送信はまた、D2D通信が使用される場合、第2のUE100からであり得る。本明細書の例は、しかしながら、gNBからの送信に焦点を当てる。
【0041】
gNBからの送信が検出される(420)と、UE100は、随意にgNBからの送信バーストの長さを決定する(430)。送信検出は、たとえば既知の参照信号もしくはプリアンブル、たとえばDMRS(復調用参照信号)、CSI-RS(チャネル状態情報-参照信号)、PSS、もしくはSSS(1次または2次同期信号)などへの相関によって、または共通チャネル、たとえばC-PDCCH(共通物理ダウンリンク制御チャネル)もしくはPBCH(物理ブロードキャストチャネル)を復号することによって行われ得る。
【0042】
(随意である)送信バースト長さの決定430は、たとえばC-PDCCH上で、gNBによって送信された明示的制御情報を読み取ることによって行われ得るか、または上記で概説したように反復送信検出によって行われ得る。
【0043】
送信バーストの間、UE100は、そうするように設定された場合、ミニスロットの代わりにレギュラースロット(図5および図6中のRS)の制御領域を監視すること(440)に切り替わる。設定は、ミニスロットからレギュラーサイズのスロットへの切替えが行われる(送信バーストの開始に対する)オフセットを含むことができる。オフセットは、数例を挙げると、LBT(リッスンビフォアトーク)成功、スケジューリング状況、データ処理(符号化および変調)遅延の時点によって決定され得る。監視の周期はこのようにして変化した。
【0044】
一実施形態では、UEは、レギュラースロットについて監視するときに、7個のOFDMシンボルおきに1回の周期で制御チャネルを監視するように設定される。
【0045】
一実施形態では、図5において、第1のスケジュールされたミニスロットは、送信バーストの開始より前のスケジュールされていないミニスロットよりも長い。このより長いミニスロットの長さは、共通制御チャネル、たとえばC-PDCCHを使用して動的にシグナリングされ得る。共通制御チャネルの使用は、この情報を、ミニスロット内でスケジュールされたUEだけでなく、すべてのUE100に伝達することに留意されたい。別のオプションは、すべての送信バーストの第1のスケジュールされたミニスロットが次のスロットボーダーに延長することが上位レイヤシグナリング、たとえばRRCシグナリングによってシグナリングされ得る。この手法は制御領域に関してより少ないオーバーヘッドを使用するが、この手法はより多くの関与するシグナリングおよび/または設定を必要とする。データを再符号化することを回避するために、同じコードレートを維持することによって各ミニスロットデータブロックの簡単なアグリゲーションが採用され得る。図5は、したがって、ミニスロットについての制御領域監視とレギュラースロットについての制御領域監視との間でどのようにUEが切り替わるかの一例を示す。この実施形態では、第1のスケジュールされたミニスロットは、送信バーストの開始より前のスケジュールされていないミニスロットの最小長さよりも長い。この実施形態では、UEは、ミニスロットのための制御領域を、たとえば2個のOFDMシンボルおきに監視するように設定される。また、UEが送信を検出すると、UEは、次いでC-PDCCHを読み取り、第1のスケジュールされたミニスロットの長さを決定する。代替的に、第1のスケジュールされたミニスロットの長さがスロットボーダーまで延長することがRRCによって設定され得る。
【0046】
UEは、次いで、あらゆるスロット内の第1のOFDMシンボル上の制御領域を監視することを開始する。しかしながら、UEは、ULスロットであることを知っているスロット内の制御領域を監視することをスキップするように設定され得る。これは、前のスロット内のC-PDCCHを読み取ることによって決定され得る。代替的に、そのことはRRCシグナリングによって固定のパターンによって規定され得る。
【0047】
UEがULスロットについての監視をスキップした場合、UEは、ULスロットの後にあらゆるスロット内の第1のOFDMシンボル上の制御領域を監視することを再開する。
【0048】
UEが、送信バーストが終了したことを決定すると、UEはミニスロットの制御領域の監視を再開する。一実施形態では、UEは、送信検出技法を使用して送信が終了したことを検出することによって、送信バーストが終了したことを決定する。一実施形態では、UEは、C-PDCCH内の送信バーストの長さを読み取ることによって、送信バーストが終了したことを決定する。一実施形態では、UEは、最大送信バースト長さを使用することによって、送信バーストが終了したことを決定する。
【0049】
一実施形態では、図6に見られるように、ミニスロットの長さは変化せず、UE100は、ミニスロットの制御領域を監視することからレギュラースロットへの切替えをスロットボーダーまで延期するか、または、オフセットを用いて設定された場合、スロットボーダーの後まで延期する。この手法は、制御領域に関してより多いオーバーヘッドを使用するが、関与するシグナリングおよび/または設定がより少なくて済む。図6は、したがって、ミニスロットおよびレギュラースロットのための制御領域監視の間でUEがどのように切り替わるのかの別の例を示す。この実施形態では、スケジュールされたミニスロットは、送信バーストの開始より前のスケジュールされていないミニスロットの最小長さと同じ長さを有する。この実施形態では、UEは、ミニスロットのための制御領域を、たとえば2個のOFDMシンボルおきに監視するように設定される。また、UEが送信を検出すると、UEは次のスロットボーダーまでミニスロットの制御領域を監視し続ける。スロットボーダーが通ると、UEはあらゆるスロット内の第1のOFDMシンボル上の制御領域を監視することを開始する。
【0050】
しかしながら、UEは、ULスロットであることを知っているスロット内の制御領域を監視することをスキップするように設定され得る。これは、前のスロット内のC-PDCCHを読み取ることによって決定され得る。代替的に、そのことはRRCシグナリングによる固定のパターンによって規定され得る。
【0051】
UEがULスロットについての監視をスキップした場合、UEは、ULスロットの後のあらゆるスロット内の第1のOFDMシンボル上の制御領域を監視することを再開する。
【0052】
送信バーストが終了したことをUEが決定すると、UEはミニスロットの制御領域の監視を再開する。一実施形態では、UEは、送信検出技法を使用して、送信が終了したことを検出することによって、送信バーストが終了したことを決定する。一実施形態では、UEは、C-PDCCH内の送信バーストの長さを読み取ることによって、送信バーストが終了したことを決定する。一実施形態では、UEは、最大送信バースト長さを使用することによって、送信バーストが終了したことを決定する。
【0053】
さらに、UE100は、特定の時間インターバル(スロットまたはミニスロット)がダウンリンクのために割り当てられるかアップリンクのために割り当てられるかに関する(たとえばC-PDCCH上で送信される)情報を取るかまたは受信し得る。アップリンク割当ての場合、UE100は、前記インターバルの間、制御領域の監視を停止する。UE100は、次いで、ダウンリンク送信に割り当てられた時間インターバル内に監視を再開する。
【0054】
gNB送信バーストが終了すると、UE100は、ミニスロットの制御領域を監視することにスイッチバックする。これは、随意に決定された送信バースト長さに基づいて決定されるか、または上記で概説したように既知の参照信号を使用して検出されるかのいずれかであり得る。プロシージャは、次いで、次の送信バーストの間、反復する。
【0055】
上記実施形態の一態様では、スロットおよびミニスロット制御領域の監視の間の切替えは、それぞれの場合において監視される帯域幅の適応により増補される。UE100がミニスロットの制御領域を監視しているときに、上位レイヤシグナリングを使用して第1の帯域幅パートが設定される。gNB送信の開始を検出した後に、UE100は、スロット制御領域を監視するときに第2の帯域幅パートに切り替わるように設定され得る。非限定的な例として、第2の帯域幅パートは前記第1の帯域幅パートよりも大きい。
【0056】
上記実施形態の別の態様では、UEを設定するために使用されるgNB設定はまた、ミニスロット制御領域およびスロット制御領域のそれぞれの場合のためのいくつかのDCI(ダウンリンク制御情報)フォーマットの監視を可能にするかまたは不可能にする。たとえば、いくつかのDCIフォーマットの監視は、PDCCH復号の複雑さを低減するために、gNB DLアクティビティがないときにはミニスロット制御領域のために不可能にされ得る。本明細書の教示を利用すると、UEは、リソースを予約しながら、DCIをより速く検出し、復号することが可能になる。
【0057】
次に、図7の回路概観に基づいて本発明について説明する。gNBからなど、送信バースト(図5および図6中のTB)を検出する前に、UE100は、ミニスロット(図5および図6中のMS)の制御領域を監視するための回路710を備える。送信検出は、たとえば、既知の参照信号もしくはプリアンブル、たとえばDMRS(復調用参照信号)、CSI-RS(チャネル状態情報-参照信号)、PSS、もしくはSSS(1次もしくは2次同期信号)などへの相関によって、または共通チャネル、たとえばC-PDCCH(共通物理ダウンリンク制御チャネル)もしくはPBCH(物理ブロードキャストチャネル)を復号することによって行われ得る。ミニスロットの制御領域が発生する周期は、専用またはブロードキャストのいずれかで、上位レイヤシグナリング、たとえばRRCシグナリングの一部としてUE100に与えられる。一実施形態では、周期は2個のOFDMスロットおきの間である。送信はまた、D2D通信が使用される場合、第2のUE100からであり得る。本明細書の例は、しかしながら、gNBからの送信に焦点を当てる。
【0058】
gNBからの送信の検出のために、UE100は、送信の検出のための回路720を備える。UEはまた、gNBからの送信バーストの長さを決定するための回路730を随意に備え得る。上述のように、送信検出は、たとえば既知の参照信号もしくはプリアンブル、たとえばDMRS(復調用参照信号)、CSI-RS(チャネル状態情報-参照信号)、PSS、もしくはSSS(1次または2次同期信号)などへの相関によって、または共通チャネル、たとえばC-PDCCH(共通物理ダウンリンク制御チャネル)もしくはPBCH(物理ブロードキャストチャネル)を復号することによって行われ得る。
【0059】
(随意である)送信バースト長さの決定は、たとえばC-PDCCH上で、gNBによって送信された明示的制御情報を読み取ることによって行われ得るか、または上記で概説したように反復送信検出によって行われ得る。
【0060】
UEはまた、送信バーストの間、UE100が、そうするように設定された場合、ミニスロットの代わりにレギュラースロット(図5および図6中のRS)の制御領域を監視することに切り替わり得るように、レギュラースロットの制御領域を監視するための回路740を備える。設定は、ミニスロットからレギュラーサイズのスロットへの切替えが行われる(送信バーストの開始に対する)オフセットを含むことができる。オフセットは、数例を挙げると、LBT(リッスンビフォアトーク)成功、スケジューリング状況、データ処理(符号化および変調)遅延の時点によって決定され得る。監視の周期はこのようにして変化した。
【0061】
一実施形態では、UEは、レギュラースロットについて監視するときに、7個のOFDMシンボルおきに1回の周期で制御チャネルを監視するように設定される。
【0062】
UEはまた、ミニスロット710を監視するための回路が再びアクティブ化される、送信の終了を検出するための回路750を備える。
【0063】
主に、いくつかの実施形態に関して上記で本発明について説明した。しかしながら、当業者によって容易に了解されるように、上記で開示した実施形態以外の実施形態は、添付の特許請求の範囲によって定義されているように、本発明の範囲内で等しく可能である。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7