(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-12
(45)【発行日】2023-12-20
(54)【発明の名称】家具
(51)【国際特許分類】
A47B 83/00 20060101AFI20231213BHJP
A47B 83/04 20060101ALI20231213BHJP
A47B 17/04 20060101ALI20231213BHJP
A47B 96/04 20060101ALI20231213BHJP
A47B 13/00 20060101ALI20231213BHJP
【FI】
A47B83/00
A47B83/04
A47B17/04
A47B96/04 B
A47B13/00 Z
(21)【出願番号】P 2022087337
(22)【出願日】2022-05-30
(62)【分割の表示】P 2020168296の分割
【原出願日】2015-11-09
【審査請求日】2022-06-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000139780
【氏名又は名称】株式会社イトーキ
(74)【代理人】
【識別番号】100092679
【氏名又は名称】樋口 盛之助
(72)【発明者】
【氏名】田中 啓介
(72)【発明者】
【氏名】安積 伸
【審査官】家田 政明
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2014/147449(WO,A1)
【文献】国際公開第2013/160647(WO,A1)
【文献】特開平09-296548(JP,A)
【文献】特開2006-061309(JP,A)
【文献】特許第4795792(JP,B2)
【文献】特表2015-535769(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 77/00-77/18
83/00-83/72
A47B 13/00、17/04
A47B 96/04
A47C 7/00- 7/74
B64D 11/06
B60N 2/00- 2/90
日本意匠分類 L3-2010
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
座及び背もたれを有する椅子と、
平面視で、前記座の着座者の左右及び背面を囲う壁部と、
を備え、
前記壁部は、前記着座者の左側に位置する左壁部、前記着座者の右側に位置する右壁部、及び前記着座者の背面側に位置する後壁部、を含み、
前記左壁部及び前記右壁部は、平面視で長手方向の寸法が異なり、
前記左壁部及び前記右壁部のうち平面視で長手方向の寸法が小さいほうの壁部は、後壁部に対する角度が鈍角である、
パネルブース。
【請求項2】
前記左壁部、前記右壁部、及び前記後壁部は、床面から上端部までの高さが等しい、
請求項1に記載のパネルブース。
【請求項3】
前記壁部は、前記後壁部に正対する側に位置する正対壁部を含む、
請求項1又は2に記載のパネルブース。
【請求項4】
前記左壁部及び前記右壁部のうち平面視で前記長手方向の寸法が大きい方の壁部は、その他端が、前記正対壁部の左側端又は右側端に隣接し、
前記長手方向の寸法が小さい方の壁部の他端と、前記正対壁部の右側端又は左側端に隣接し前記長手方向の寸法が小さい方の壁部の他端に対し間隔を置いて配置される他の壁部の側端と、によって出入口を構成する、
請求項
3に記載のパネルブース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
仕切り壁によって囲むことにより平面視が多角形のブースを形成し、このブースの内部に机や椅子等を配置して一人用の作業空間とする技術が知られている(例えば、特許文献1。)
【0003】
一方において、このようなブースをさらに小さく、簡便な形態のものとし、ブースの中において作業等をする者がより集中しやすい環境を作りたいというニーズが存在する。
【0004】
ここで、ブースを小さくし、かつ簡便な形態にしてゆくと幅が狭い多角形や長円形になり易くなる。このようなブースの短辺方向に外力が加わった場合に、ブースを構成する仕切り壁が倒れやすいものとなっていた。また、不定形の多角形のブースは、多数配置する場合には無駄なスペースを生じやすい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、より小さく、かつ横向きの力に対してより安定しており、多数配置しても無駄なスペースが生じにくい家具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、本発明に係る家具は、什器を有する什器壁部と、少なくとも一つの開口部を形成して前記什器を含む空間を囲む複数の壁部と、を備え、平面視した前記壁部において、前記開口部を塞ぐ仮想線を含む6個の壁の辺が、一組の対向する短辺と、前記短辺より長い二組の対向する長辺と、からなり、隣接する2本の前記長辺がなす角はすべて120°以上175°以下の同一の角度であり、隣接する前記長辺と前記短辺とがなす角はすべて等しい六角形を形成する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、より小さく、かつ横向きの力に対してより安定しており、多数配置しても無駄なスペースが生じにくい家具を提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図12】第1の実施形態に係る家具及び可動テーブル2の使用例を示す図。
【
図13】第1の実施形態に係る家具を複数組み合わせて配置した平面図。
【
図19】第2の実施形態に係る家具を複数組み合わせて配置した平面図。
【
図20】第2の実施形態に係る家具の使用例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明にかかる家具の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
【0011】
(第1の実施形態)
図1は本実施形態の家具1の斜視図、
図2は家具1の正面図、
図3は家具1の背面図、
図4は家具1の左側面図、
図5は家具1の平面図である。
【0012】
図1から
図5に示すように、家具1は、ソファ壁部12と、右壁部13と、右前壁部14と、前方壁部15と、左前壁部16と、左壁部11と、を備える。家具1の下端の床面と接触する部位には家具1を支持する支持部17が設けられる。
【0013】
ソファ壁部12は、什器であるソファ12Aの背もたれと一体に構成される。ソファ12Aは大人一人が若干の余裕を以て着座できるだけの幅を有する。ソファ壁部12は、ソファ12Aに大人が着座した場合、着座した人の頭の位置よりも上端が上に位置する高さを有する。ソファ壁部12の床面から上端部までの高さは、大人が傍に立った場合、家具1の内部を見ることができる程度の高さを有する。
【0014】
右壁部13は、ソファ12Aの着座位置からみてソファ12Aの右側に配置される。右壁部13の床面から上端部までの高さはソファ壁部12の床面から上端部までの高さと略等しい。
【0015】
右前壁部14は、幅方向の一端が右壁部13の着座方向前端部に接続し、幅方向の他端が前方壁部15の幅方向一端と接続する。右前壁部14の床面から上端部までの高さはソファ壁部12の床面から上端部までの高さと略等しい。
【0016】
前方壁部15は、右前壁部14の幅方向一端と接続し、他端は左前壁部16の幅方向一端と接続する。前方壁部15の床面から上端部までの高さはソファ壁部12の床面から上端部までの高さと略等しい。
【0017】
左壁部11は、ソファ12Aの着座位置からみてソファ12Aの左側に配置される。左壁部11の床面から上端部までの高さはソファ壁部12の床面から上端部までの高さと略等しい。
【0018】
上記のように配置すると、家具1の内部に空間Sが形成される。空間Sは後述する可動テーブル2を配置するのに十分な広さを有する。
【0019】
また、左壁部11及び左前壁部16は、幅方向の長さが右壁部13及び右前壁部14の幅方向の長さより短い。従って、左壁部11と左前壁部16との間には開口部が形成される。
【0020】
図5に示すように、左壁部11の幅方向の延長線X1と、左前壁部16の幅方向の延長線X2との交点を頂点C1とすると、頂点C1を含む家具1の平面視は扁平な六角形をなす。
【0021】
ソファ壁部12の幅L12と、ソファ壁部12に対向する前方壁部15の幅L15とは略等しい。右壁部13の幅L13と、右壁部13に対向する左前壁部16及び左前壁部16の延長線X2の幅L16は略等しい。右前壁部14の幅L14と、右前壁部14に対向する左壁部11及び左壁部11の延長線X1の幅L11とは略等しい。ソファ壁部12の幅L12及び前方壁部15の幅L15は、他の各壁部の幅より短い。短辺の長さであるソファ壁部12の幅L12と、ソファ壁部12に対向する前方壁部15の幅L15とは、隣接する2本の長辺(右壁部13と右前壁部14、延長線X1と延長線X2)が形成する2つの頂点を結ぶ直線の長さW4より短い。
【0022】
右壁部13と右前壁部14とがなす角度θ1は90°より大きい。角度θ1は120°以上175°以下が望ましく、160°がより望ましい。延長線X1と延長線X2がなす角度θ2は角度θ1と等しい。角度θ1及び角度θ2がこれより大きいと倒れやすくなり、これ以上小さいと空間Sが狭くなる。
【0023】
ソファ壁部12と右壁部13がなす角度θ3、右前壁部14と前方壁部15がなす角度θ4、前方壁部15と左前壁部16がなす角度θ5、及びソファ壁部12と左壁部11とがなす角度θ6はすべて等しい。角度θ3から角度θ6は90°より大きい。
【0024】
上記のような各壁部を配置すると、家具1は平面視において、対向する一組の辺が他の辺より短く、他の互いに長さのひとしい辺は120°以上175°以下の角度をなす六角形となる。この場合、家具1は平面視において短辺と平行な力が長編に加わった場合でも、長辺は外側に凸となるように組み合わされているため、容易に倒れることがない。
【0025】
図6は、
図5におけるAA線断面図である。
図6に示すように、ソファ12Aはソファ壁部12に一体に構成される。ソファ壁部12はソファ12Aの背もたれ部分に壁部を後から取り付けても、ソファ12Aと壁部とを一体に形成してもよい。
【0026】
ソファ12Aの背もたれ部12Bは、よりリラックスできるような傾斜がつけられる。また、ソファ12Aの足元はテーパ部12Cを有する。このため、後述する可動テーブル2を引き寄せて使用することが可能となり、また着座したときの足元が広くなるため、より多様な姿勢をとることが可能となる。
【0027】
図7は可動テーブル2の斜視図、
図8は可動テーブル2の左側面図、
図9は可動テーブル2の右側面図、
図10は可動テーブル2の平面図、
図11は可動テーブル2の正面図である。
【0028】
図7から
図11に示すように、可動テーブル2は、家具1とは別体に設けられ、つい立部21と、天板22と、側板23と、幕板24と、キャスタ25と、を備える。
【0029】
つい立部21は天板22の左側に配置される。つい立部21は、床面から上端部までの高さがソファ壁部12の床面から上端部までの高さと等しい。天板22の前端部22Bとつい立部21の厚さを合わせた幅W1は、
図5に示す前方壁部15の内側の幅W3と略等しい。天板22の手前側端部22Aの幅W2は、前端部22B幅W1より広く、可動テーブル2を家具1の空間Sに配置した場合、ちょうど収まる長さを有する。
【0030】
図12は、家具1及び可動テーブル2の使用例を示す図である。
図12に示すように、可動テーブル2は、空間Sの内部のソファ12Aの前方に、つい立部21が開口部を塞ぐように配置される。
【0031】
このように使用すると、つい立部21により家具1の密閉度が高まり、ソファ12Aに着座した作業者はより集中して作業することが可能となる。
【0032】
家具1にはホワイトボード40を併せて使用することができる。ホワイトボード40は、左壁部11の上端部に着脱可能に形成される。ホワイトボード40は、マグネットがつく素材により形成されることが望ましい。
【0033】
図13は、家具1を複数組み合わせて配置した平面図である。
図13に示すように、家具1は複数組み合わせて配置しても無駄なスペースが生じない。
【0034】
以上述べたように、本実施形態の家具1は、什器であるソファ12Aを備える什器壁部としてのソファ壁部12と、ソファ壁部12の着座方向右側に配置され、所定の幅を備える右壁部13と、右壁部13の幅L13と等しい幅L14を有し、右壁部13と120°以上175°以下の角度により接続する右前壁部14と、右前壁部14に接続し、ソファ壁部12に対向して配置される前方壁部15と、前方壁部15に接続する左前壁部16と、ソファ壁部12の着座方向左側に配置される左壁部11と、を備え、左前壁部16及び左壁部11は開口部Dを形成し、左前壁部16と左前壁部16の延長線X2を合わせた長さ幅L16及び左壁部11と左壁部11の延長線X1を合わせた幅L11とは右壁部13の幅L13及び右前壁部14の幅L14と等しく、平面視は六角形となる。
【0035】
つまり、家具1は、什器(ソファ及びテーブルから一つ以上選択できる什器)を有する什器壁部(ソファ壁部12)と、少なくとも一つの開口部Dを形成して什器を含む空間を囲む複数の壁部(右壁部13、右前壁部14、前方壁部15、左前壁部16、及び左壁部11)と、を備え、平面視した前記壁部において、開口部Dを塞ぐ仮想線(延長線X1、延長線X2)を含む6個の壁の辺が、一組の対向する短辺(ソファ壁部12、前方壁部15)と、短辺より長い二組の対向する長辺(右壁部13と左前壁部16及び開口部Dを塞ぐ延長線X2、右前壁部14と左壁部11及び開口部Dを塞ぐ延長線X1)と、からなり、隣接する2本の長辺がなす角はすべて120°以上175°以下の同一の角度であり、隣接する長辺と短辺とがなす角はすべて等しい六角形を形成する。
【0036】
従って、本実施形態によれば、より小さく、かつ横向きの力に対してより安定しており、多数配置しても無駄なスペースが生じにくい家具を提供することができるという効果がある。
【0037】
本実施形態の家具1は、可動テーブル2との組み合わせ家具として使用できる。家具1(本体家具部)は、内部に第1の什器(例えば、ソファなど。)を有する空間を平面視において多角形の形状に囲む複数の壁部(右壁部13、右前壁部14、前方壁部15、左前壁部16、及び左壁部11)と、この多角形の少なくとも一つの辺に、壁部を設置せずに設けられる出入り口部(開口部D)と、を備える。
【0038】
可動テーブル2(可動家具部)は、第1の什器と併せて使用される第2の什器(例えば、テーブルなど。)と、この第2の什器に取り付けられ、床面から上端部までの高さが壁部の床面から上端部までの高さと略等しく、出入り口部の幅より狭い幅を有するつい立部21と、第2の什器に取り付けられるキャスタ25と、を備える。
【0039】
この組み合わせ家具によれば、出入り口部を設けつつも、クローズな(閉鎖的な)空間を形成できるという効果がある。従って、この組み合わせ家具の中に入って作業するものは、より集中して作業を行うことができる。
【0040】
(第2の実施形態)
図14は本実施形態の家具3の斜視図、
図15は家具3の正面図、
図16は家具3の背面図、
図17は家具3の左側面図、
図18は家具3の平面図である。
【0041】
図14から
図18に示すように、家具3は、デスク壁部32と、右壁部33と、右前壁部34と、前方壁部35と、左前壁部36と、左壁部31と、を備える。家具3の下端の床面と接触する部位には家具3を支持する支持部37が設けられる。
【0042】
什器壁部であるデスク壁部32は、壁面と、壁面に係止された什器である机32Aと、を含む。机32Aの奥側の端部の幅は、壁面の内法と等しい。デスク壁部32の床面から上端部までの高さは、大人が傍に立った場合、家具3の内部を見ることができる程度の高さを有する。
【0043】
右壁部33は、机32Aの接地位置からみて机32Aの右側に配置される。右壁部33の床面から上端部までの高さはデスク壁部32の床面から上端部までの高さと略等しい。
【0044】
右前壁部34は、幅方向の一端が右壁部33の前端部に接続し、幅方向の他端が前方壁部35の幅方向一端と接続する。右前壁部34の床面から上端部までの高さはデスク壁部32の床面から上端部までの高さと略等しい。
【0045】
左壁部31は、机32Aの接地位置からみて机32Aの左側に配置される。左壁部31の床面から上端部までの高さはデスク壁部32の床面から上端部までの高さと略等しい。左壁部31は、端部に前方壁部35の他端方向に屈曲する屈曲部31Aを有する。屈曲部31Aの先端は前方壁部35に達せず、屈曲部31Aの延長線X4の部分は開口部Dとなる。
【0046】
上記のように配置すると、家具3の内部に空間Sが形成される。空間Sは椅子などを配置するのに十分な広さを有する。
【0047】
図18に示すように、屈曲部31Aの延長線X4を含めると、家具3の平面視は扁平な六角形をなす。
【0048】
デスク壁部32の幅L32と、デスク壁部32に対向する前方壁部35の幅L35とは略等しい。右壁部33の幅L33と、右壁部33に対向する屈曲部31A及び屈曲部31Aの延長線X4の幅L36は略等しい。右前壁部34の幅L34と、右前壁部34に対向する左壁部31及び左壁部31の屈曲部31Aまでの幅L31とは略等しい。デスク壁部32の幅L32及び前方壁部35の幅L35は、他の各壁部の幅より短い。短辺の長さであるデスク壁部32の幅L32と、デスク壁部32に対向する前方壁部35の幅L35とは、隣接する2本の長辺(右壁部33と右前壁部34、延長線X4及び左壁部31と屈曲部31A)が形成する2つの頂点を結ぶ直線の長さW5より短い。
【0049】
右壁部33と右前壁部34とがなす角度θ7は90°より大きい。角度θ7は120°以上175°以下が望ましく、160°がより望ましい。屈曲部31Aと左壁部31がなす角度θ8は角度θ7と等しい。角度θ7及び角度θ8がこれより大きいと倒れやすくなり、これ以上小さいと空間Sが狭くなる。
【0050】
デスク壁部32と右壁部33がなす角度θ9、右前壁部34と前方壁部35がなす角度θ10、前方壁部35と延長線X4がなす角度θ11、及びデスク壁部32と左壁部31とがなす角度θ12はすべて等しい。角度θ9から角度θ12は90°より大きい。
【0051】
上記のような各壁部を配置すると、家具3は平面視において、対向する一組の辺が他の辺より短く、他の互いに長さのひとしい辺は120°以上175°以下の角度をなす六角形となる。この場合、家具3は平面視において短辺と平行な力が長編に加わった場合でも、長辺は外側に凸となるように組み合わされているため、容易に倒れることがない。
【0052】
図19は、家具3を複数組み合わせて配置した平面図である。
図19に示すように、家具3は複数組み合わせて配置しても無駄なスペースが生じない。
【0053】
図20は、家具3の使用例を示す図である。
図20に示すように、家具1にはホワイトボード40を併せて使用することができる。ホワイトボード40は、左壁部11の上端部に着脱可能に形成される。ホワイトボード40は、マグネットがつく素材により形成されることが望ましい。空間Sには椅子などが配置される。
【0054】
以上述べたように、本実施形態の家具3は、第1の実施形態の家具1の開口部Dを変更し、ソファ12Aの代わりに机32Aを設置した。
【0055】
つまり、家具3は、什器(ソファ及びテーブルから一つ以上選択できる什器)を有する什器壁部(デスク壁部32)と、少なくとも一つの開口部Dを形成して什器を含む空間を囲む複数の壁部(右壁部33、右前壁部34、前方壁部35、及び左壁部31)と、を備え、平面視した前記壁部において、開口部Dを塞ぐ仮想線(延長線X4)を含む6個の壁の辺が、一組の対向する短辺(デスク壁部32、前方壁部35)と、短辺より長い二組の対向する長辺(右壁部33と開口部Dを塞ぐ延長線X4及び屈曲部31A、右前壁部34と左壁部31)と、からなり、隣接する2本の長辺がなす角はすべて120°以上175°以下の同一の角度であり、隣接する長辺と短辺とがなす角はすべて等しい六角形を形成する。
【0056】
このように構成しても、本実施形態によれば、より小さく、かつ横向きの力に対してより安定しており、多数配置しても無駄なスペースが生じにくい家具を提供することができるという効果がある。また、家具3においては、座高を調節できる椅子を使用することが可能となるため、より体型にあった姿勢により作業を行うことが可能となるという効果がある。
【符号の説明】
【0057】
1 家具
2 可動テーブル
3 家具
11 左壁部
12 ソファ壁部
12A ソファ
12B 背もたれ部
12C テーパ部
13 右壁部
14 右前壁部
15 前方壁部
16 左前壁部
17 支持部
21 つい立部
22 天板
22A 手前側端部
22B 前端部
23 側板
24 幕板
25 キャスタ
31 左壁部
31A 屈曲部
32 デスク壁部
32A 机
33 右壁部
34 右前壁部
35 前方壁部
36 左前壁部
37 支持部
40 ホワイトボード
D 開口部
S 空間