(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-12
(45)【発行日】2023-12-20
(54)【発明の名称】スプリングコンタクト及びスプリングコンタクト内蔵型テストソケット
(51)【国際特許分類】
G01R 1/067 20060101AFI20231213BHJP
G01R 1/073 20060101ALI20231213BHJP
H01R 33/76 20060101ALI20231213BHJP
H01R 13/24 20060101ALI20231213BHJP
【FI】
G01R1/067 C
G01R1/073 B
H01R33/76 505B
H01R13/24
(21)【出願番号】P 2022110702
(22)【出願日】2022-07-08
(62)【分割の表示】P 2021504529の分割
【原出願日】2019-12-17
【審査請求日】2022-08-05
(31)【優先権主張番号】10-2019-0122622
(32)【優先日】2019-10-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519408973
【氏名又は名称】ファン ドン ウォン
(73)【特許権者】
【識別番号】519408984
【氏名又は名称】ハイコン カンパニー リミテッド
(73)【特許権者】
【識別番号】519409279
【氏名又は名称】ファン ローガン ジェ
(73)【特許権者】
【識別番号】515215025
【氏名又は名称】ファン ジェ ベク
【住所又は居所原語表記】83, Dumil-ro 123beon-gil, Bundang-gu, Seongnam-si, Gyeonggi-do 13544 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】ファン,ドン ウォン
(72)【発明者】
【氏名】ファン,ローガン ジェ
(72)【発明者】
【氏名】ファン,ジェ ベク
【審査官】島田 保
(56)【参考文献】
【文献】特表2013-511039(JP,A)
【文献】特表2013-539153(JP,A)
【文献】特表2016-507751(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0124243(US,A1)
【文献】韓国登録特許第10-1930866(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01R 1/06-1/073
H01R 33/76
H01R 13/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部接触ピンと、前記上部接触ピンと交差するように組み立てられる下部接触ピンと、前記上部接触ピンと前記下部接触ピンを弾性支持することで前記上部接触ピンと前記下部接触ピンとを相互に直線状に伸張および圧縮させることが可能なコイルスプリングとを含む複数のスプリングコンタクトと;
前記スプリングコンタクトのそれぞれが収納されて位置する複数の収納孔が形成され、前記収納孔の上側開口端に突設された段差部によって前記上部接触ピンを支持するように前記収納孔の直径(d1)よりもさらに小さい直径(d2)を有する第1開口部が形成されるメインプレートと;
前記メインプレートの下部に備えられ、前記収納孔と対応する位置に前記収納孔の直径(d1)よりもさらに小さい直径(d3)を有し、前記下部接触ピンを支持する第2開口部が形成されたフィルムプレートと;を含み、
前記上部接触ピンと前記下部接触ピンのそれぞれは、
両面のそれぞれに長さ方向に凹溝が凹設されたボディ部と;
前記ボディ部の左右側端に突設され、前記コイルスプリングを支持する一対の肩突起部と;
前記ボディ部の上端から延長形成された第1尖端接触部と;
前記ボディ部の長さ方向に左右対称となるように延長形成され、端部から内側に突出して互いに対面するガイド面を有する一対の弾性部と;
前記弾性部のそれぞれの先端に突設された第2尖端接触部と;を含み、
前記上部接触ピンと前記下部接触ピンのうちの少なくとも一つは、
前記ボディ部の上端に、前記ボディ部の中心に対して左右同じ長さをもって上側先端に沿って前記第1尖端接触部が形成された板状のストリップからなる頭部を含み、
前記ストリップは、
前記ボディ部と同じ平面上に位置して前記ボディ部の中心から左右同じ距離を持つように設けられた第1ストリップ区間と、前記第1ストリップ区間の両端部からそれぞれローリングして半円弧状を持つ第2ストリップ区間とを含むことにより、前記第2ストリップ区間の全体によって形成された円筒状の径方向に前記第1ストリップ区間が位置することを特徴とする、コンタクト内蔵型テストソケット。
【請求項2】
上部接触ピンと、前記上部接触ピンと交差するように組み立てられる下部接触ピンと、前記上部接触ピンと前記下部接触ピンを弾性支持することで前記上部接触ピンと前記下部接触ピンとを相互に直線状に伸張および圧縮させることが可能なコイルスプリングとを含む複数のスプリングコンタクトと;
前記スプリングコンタクトのそれぞれが収納されて位置する複数の収納孔が形成され、前記収納孔の上側開口端に突設された段差部によって前記上部接触ピンを支持するように前記収納孔の直径(d1)よりもさらに小さい直径(d2)を有する第1開口部が形成されるメインプレートと;
前記収納孔の下側開口端に挿入され、前記下部接触ピンを前記メインプレートに固定するシリコンコーキング部と;を含み、
前記上部接触ピンと前記下部接触ピンのそれぞれは、
両面のそれぞれに長さ方向に凹溝が凹設されたボディ部と;
前記ボディ部の左右側端に突設され、前記コイルスプリングを支持する一対の肩突起部と;
前記ボディ部の上端から延長形成された第1尖端接触部と;
前記ボディ部の長さ方向に左右対称となるように延長形成され、端部から内側に突出して互いに対面するガイド面を有する一対の弾性部と;
前記弾性部のそれぞれの先端に突設された第2尖端接触部と;を含み、
前記上部接触ピンと前記下部接触ピンのうちの少なくとも一つは、
前記ボディ部の上端に、前記ボディ部の中心に対して左右同じ長さをもって上側先端に沿って前記第1尖端接触部が形成された板状のストリップからなる頭部を含み、
前記ストリップは、
前記ボディ部と同じ平面上に位置して前記ボディ部の中心から左右同じ距離を持つように設けられた第1ストリップ区間と、前記第1ストリップ区間の両端部からそれぞれローリングして半円弧状を持つ第2ストリップ区間とを含むことにより、前記第2ストリップ区間の全体によって形成された円筒状の径方向に前記第1ストリップ区間が位置することを特徴とする、コンタクト内蔵型テストソケット。
【請求項3】
前記メインプレートは、上面に前記第1開口部の直径(d2)よりも拡張されてデバイスの端子を収容するポケットホールが形成されたことを特徴とする、請求項1または2に記載のコンタクト内蔵型テストソケット。
【請求項4】
上部接触ピンと、前記上部接触ピンと交差するように組み立てられる下部接触ピンと、前記上部接触ピンと前記下部接触ピンを弾性支持することで前記上部接触ピンと前記下部接触ピンとを相互に直線状に伸張および圧縮させることが可能なコイルスプリングとを含む複数のスプリングコンタクトと;
前記スプリングコンタクトのそれぞれが貫通位置する複数の第1貫通孔が形成された下部フィルムプレートと;
前記下部フィルムプレートの上側に備えられるマウント部と;
前記マウント部の上側に、前記第1貫通孔と対応して前記スプリングコンタクトが収納位置する第2貫通孔が形成された絶縁ボディ部と;
前記絶縁ボディ部の上面に備えられ、前記第2貫通孔と対応して第3貫通孔が形成された上部フィルムプレートと;
前記絶縁ボディ部の前記第2貫通孔の上部に挿入され、前記上部接触ピンを前記絶縁ボディ部に固定する第1シリコンコーキング部と;を含み、
前記上部接触ピンと前記下部接触ピンのそれぞれは、
両面のそれぞれに長さ方向に凹溝が凹設されたボディ部と;
前記ボディ部の左右側端に突設され、前記コイルスプリングを支持する一対の肩突起部と;
前記ボディ部の上端から延長形成された第1尖端接触部と;
前記ボディ部の長さ方向に左右対称となるように延長形成され、端部から内側に突出して互いに対面するガイド面を有する一対の弾性部と;
前記弾性部のそれぞれの先端に突設された第2尖端接触部と;を含み、
前記上部接触ピンと前記下部接触ピンのうちの少なくとも一つは、
前記ボディ部の上端に、前記ボディ部の中心に対して左右同じ長さをもって上側先端に沿って前記第1尖端接触部が形成された板状のストリップからなる頭部を含み、
前記ストリップは、
前記ボディ部と同じ平面上に位置して前記ボディ部の中心から左右同じ距離を持つように設けられた第1ストリップ区間と、前記第1ストリップ区間の両端部からそれぞれローリングして半円弧状を持つ第2ストリップ区間とを含むことにより、前記第2ストリップ区間の全体によって形成された円筒状の径方向に前記第1ストリップ区間が位置することを特徴とする、コンタクト内蔵型テストソケット。
【請求項5】
前記絶縁ボディ部の前記第2貫通孔の下部に挿入されて前記スプリングコンタクトの下端を前記絶縁ボディ部に固定する第2シリコンコーキング部をさらに含む、請求項
4に記載のコンタクト内蔵型テストソケット。
【請求項6】
前記上部接触ピンは、ボール端子と接触する先端に上側尖端部が突設された円筒状の頭部をさらに含む、請求項
1または4に記載のコンタクト内蔵型テストソケット。
【請求項7】
第1接触ピンと;前記第1接触ピンと交差するように組み立てられる第2接触ピンと;前記第1接触ピンと前記第2接触ピンを弾性支持するコイルスプリングと;を含むスプリングコンタクトであって、
前記第1接触ピンと前記第2接触ピンのそれぞれは、
両面のそれぞれに長さ方向に凹溝が凹設されたボディ部と;
前記ボディ部の左右側端に突設され、前記コイルスプリングを支持する一対の肩突起部と;
前記ボディ部の上端から延長形成された第1尖端接触部と;
前記ボディ部の長さ方向に左右対称となるように延長形成され、端部から内側に突出して互いに対面するガイド面を有する一対の弾性部と;
前記弾性部のそれぞれの先端に突設された第2尖端接触部と;を含み、
前記第1接触ピンと前記第2接触ピンのうちの少なくとも一つは、
前記ボディ部の上端に、前記ボディ部の中心に対して左右同じ長さをもって上側先端に沿って前記第1尖端接触部が形成された板状のストリップからなる頭部を含み、
前記ストリップは、
前記ボディ部と同じ平面上に位置して前記ボディ部の中心から左右同じ距離を持つように設けられた第1ストリップ区間と、前記第1ストリップ区間の両端部からそれぞれローリングして半円弧状を持つ第2ストリップ区間とを含むことにより、前記第2ストリップ区間の全体によって形成された円筒状の径方向に前記第1ストリップ区間が位置することを特徴とする、スプリングコンタクト。
【請求項8】
前記第1接触ピンと前記第2接触ピンとが互いに同じ形状であることを特徴とする、請求項
7に記載のスプリングコンタクト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スプリングコンタクト及びスプリングコンタクト内蔵型テストソケットに係り、より詳細には、半導体デバイス(IC)のテストのために、ICに設けられた複数の端子(lead)とPCBのパッド(PAD)とを1対1で電気的に接続するか、或いはパソコン(PC)や携帯電話などの電子製品の内部にあるPCBにCPUなどのICの端子(lead)を電気的に接続するためのスプリングコンタクト、及びそのスプリングコンタクトが内蔵されるテストソケットに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、スプリングコンタクトは、PCBとICの端子を電気的に接続させる機能を果たし、ICをテストするソケットの核心部品である。
【0003】
図1乃至
図3は従来技術のスプリングコンタクトを示しており、
図4及び
図5はスプリングコンタクトが内蔵されたソケットを示している。
【0004】
図1の(a)(b)は、それぞれ従来技術のスプリングコンタクトの斜視構成図及び分解斜視構成図であって、スプリングコンタクトは上部接触ピン10と、上部接触ピン10と長さ方向に交差して組み立てられる下部接触ピン20と、上部接触ピン10と下部接触ピン20との間に挿入され、上部接触ピン10と下部接触ピン20を弾性支持するスプリング30とで構成される。
【0005】
図2の(a)(b)は、それぞれ従来技術の上部接触ピンの平面構成図及びA-A線に沿った断面構成図であって、上部接触ピン10は、上部に突設された接触部11と、左右に突設される一対の固定突起12と、長さ方向に凹設された遊動溝13aを有するボディ部13と、ボディ部13から左右対称となるように延長形成された一対の弾性部14と、各弾性部14の先端に設けられた係止突起15とを含む。一方、下部接触ピンは、上部接触ピンと同じ形状を有する。
【0006】
図3の(a)(b)は、それぞれ従来技術のスプリングコンタクトの作動例を示す図であって、(a)の左側と右側はそれぞれスプリングの圧縮前と圧縮後を示しており、(b)の左側と右側はスプリングの圧縮前と圧縮後に対する上部接触ピンと下部接触ピンとの間の位置を平面的に示している。
【0007】
図3を参照すると、上部接触ピン10と下部接触ピン20は、スプリング30が挿入されて長さ方向に弾性部14、24が互いに直交するように組み立てられる。具体的には、上部接触ピン10の係止突起15は下部接触ピン20の遊動溝23aに挿入され、下部接触部20の係止突起24は上部接触ピン10の遊動溝13aに挿入される。したがって、スプリングコンタクトの長さ方向に外力が作用すると、各係止突起15、25は遊動溝13a、23aに沿って移動し、上部接触ピン10と下部接触ピン20は一定の長さSだけ圧縮される。
【0008】
図3の(b)を参照すると、このような上部接触ピン10と下部接触ピン20との間の最大変位Smaxは、スプリングの圧縮前の状態で上部接触ピン10と下部接触ピン20の各係止突起15、25が対向する遊動溝13a、23aの先端に支持される位置(図の左側)と、スプリングの圧縮状態で上部接触ピン10と下部接触ピン20の各ボディ部13、23の端部13b、23bが互いに接する位置(図の右側)によって決定される。
【0009】
図4は従来技術によるソケットの平面構成図、
図5は
図4のB-B線に沿った断面構成図である。
図4及び
図5を参照すると、従来技術のソケットは、上側プレート40と、この上側プレート40に嵌め込まれて組み立てられる下側プレート50とから構成され、上側プレート40と下側プレート50との間にスプリングコンタクト1が固定される。
【0010】
上側プレート40と下側プレート50には、それぞれスプリングコンタクト1が固定位置する収納孔41、51が形成され、スプリングコンタクト1は、上側プレート40と下側プレート50との間の収納孔41、51に位置して上側尖端部と下側尖端部が各収納孔41、51の外側に突出して位置し、ICの端子とPCBのパッドとを電気的に接続する。
【0011】
このような従来技術のソケットは、上側プレートと下側プレートが合成樹脂で製作され、特に、上側プレート40は、所定の高さのスプリングコンタクト1が収納されて位置するために、上側プレート40から一定の高さ突出して第1収納孔41が形成されたフランジ部42を備える。
【0012】
したがって、このような第1収納孔が形成されたフランジ部を有する薄板タイプのプレートは、合成樹脂で射出製作するが、加工コストが高く、プレートの厚さを1.0mm以下に製作するのに限界があるので、40GHzまたはそれ以上の高速信号を処理するための高速(high speed)用テストソケットを製作するのに困難がある。
【0013】
一方、他の従来技術として、ラバータイプ(rubber type)のソケットがあり、このようなラバーソケットは、絶縁性シリコン粉末が固形化して伸縮性を有する絶縁ボディと、デバイスの端子に対応して絶縁ボディに垂直に貫通形成される導電性シリコン部とから構成される。
【0014】
このようなラバータイプのソケットは、絶縁性シリコンと導電性粉末とが所定の割合で混合されたシリコン混合物を金型内に入れ、導電性シリコン部が形成される位置に強い磁場を形成させると、シリコン混合物の導電性粉末が磁場形成位置に集まり、最終的に溶融したシリコン混合物を固形化させることにより、絶縁ボディに一定の配列の導電性シリコン部が形成される。
【0015】
このようなラバータイプのソケットは、弾性感応速度がピンタイプのコンタクト(スプリングコンタクト)に比べて遅く、反復的なテスト過程で弾性力が失われて使用寿命が著しく低下するという欠点がある。したがって、使用回数が短く、頻繁な交換によるコスト増加が発生する。また、弾性持続性が経時的に減少する特性により、長時間(1週間以上)の間の連続圧縮テスト時に弾性反発力がゼロとなるか或いは著しく低くなって短絡が発生するので、長時間のテストには使用が困難である。
【0016】
また、ラバータイプのソケットは、弾性特性が温度に大きく影響されるという問題点があり、個別導電性シリコン部の抵抗特性の均一性に劣るという欠点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0017】
【文献】韓国公開特許第10-2011-0051668号公報(公開日:2 011年5月18日)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
本発明は、かかる従来技術の問題点を改善するためのもので、その目的は、コンタクトの自体的な耐久性低下を改善することができ、高速信号の処理で電気的特性に優れるうえ、使用寿命を延長することができる薄型構造を有するソケット、及びこれに適したスプリングコンタクトを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明の一態様によるテストソケットは、上部接触ピンと、前記上部接触ピンと交差するように組み立てられて相互線形操作が可能な下部接触ピンと、前記上部接触ピンと前記下部接触ピンを弾性支持するコイルスプリングとを含む複数のスプリングコンタクトと;前記スプリングコンタクトそれぞれが収納されて位置する複数の収納孔が形成され、前記収納孔の上側開口端に突設された段差部によって前記上部接触ピンを支持するように前記収納孔の直径d1よりもさらに小さい直径d2を有する第1開口部が形成されるメインプレートと;前記メインプレートの下部に備えられ、前記収納孔と対応する位置に前記収納孔の直径d1よりもさらに小さい直径d3をもって前記下部接触ピンを支持する第2開口部が形成されたフィルムプレートと;を含む。
【0020】
次に、他の態様によるテストソケットは、上部接触ピンと、前記上部接触ピンと交差するように組み立てられて相互線形操作が可能な下部接触ピンと、前記上部接触ピンと前記下部接触ピンを弾性支持するコイルスプリングとを含む複数のスプリングコンタクトと;前記スプリングコンタクトそれぞれが収納されて位置する複数の収納孔が形成され、前記収納孔の上側開口端に突設された段差部によって前記上部接触ピンを支持するように前記収納孔の直径d1よりもさらに小さい直径d2を有する第1開口部が形成されるメインプレートと;前記収納孔の下側開口端に挿入され、前記下部接触ピンを前記メインプレートに固定するシリコンコーキング部と;を含む。
【0021】
別の態様によるテストソケットは、上部接触ピンと、前記上部接触ピンと交差するように組み立てられて相互線形操作が可能な下部接触ピンと、前記上部接触ピンと前記下部接触ピンを弾性支持するコイルスプリングとを含む複数のスプリングコンタクトと;前記スプリングコンタクトそれぞれが貫通位置する複数の第1貫通孔が形成された下部フィルムプレートと;前記下部フィルムプレートの上側に備えられるマウント部と;前記マウント部の上側に、前記第1貫通孔と対応して前記スプリングコンタクトが収納位置する第2貫通孔が形成された絶縁ボディ部と;前記絶縁ボディ部の上面に備えられ、前記第2貫通孔と対応して第3貫通孔が形成された上部フィルムプレートと;前記絶縁ボディ部の前記第2貫通孔の上部に挿入され、前記上部接触ピンを前記絶縁ボディ部に固定する第1シリコンコーキング部と;を含む。
【0022】
別の態様によるテストソケットは、金属板材に打ち抜いて形成されたストリップパターンを円筒状にローリングして一体に構成された複数の円筒状のスプリングコンタクトと;前記スプリングコンタクトそれぞれが貫通位置する複数の第1貫通孔が形成された下部フィルムプレートと;前記下部フィルムプレートの上側に備えられるマウント部と;前記マウント部の上側に前記第1貫通孔と対応して前記スプリングコンタクトが収納位置する第2貫通孔が形成された絶縁ボディ部と;前記絶縁ボディ部の上面に備えられ、前記第2貫通孔と対応して第3貫通孔が形成された上部フィルムプレートと;前記絶縁ボディ部の前記第2貫通孔の上部に挿入され、前記スプリングコンタクトの上端を前記絶縁ボディ部に固定する第1シリコンコーキング部と;を含む。
【0023】
本発明の一態様によるスプリングコンタクトは、第1接触ピンと;前記第1接触ピンと交差するように組み立てられる第2接触ピンと;前記第1接触ピンと前記第2接触ピンを弾性支持するコイルスプリングと;を含むスプリングコンタクトであって、前記第1接触ピンと前記第2接触ピンのそれぞれは、両面それぞれに長さ方向に凹溝が凹設されたボディ部と;前記ボディ部の左右側端に突設され、前記コイルスプリングを支持する一対の肩突起部と;前記ボディ部の上端から延長形成された第1尖端接触部と;前記ボディ部の長さ方向に左右対称となるに延長形成され、端部から内側に突出して互いに対面するガイド面を有する一対の弾性部と;前記弾性部それぞれの先端に突設された第2尖端接触部と;を含み、前記第1接触ピンと前記第2接触ピンのうちの少なくとも一つは、前記ボディ部の上端に、前記ボディ部の中心に対して左右同じ長さをもって上側先端に沿って前記第1尖端接触部が形成された板状のストリップからなる頭部を含み、前記ストリップは、前記ボディ部と同じ平面上に位置して前記ボディ部の中心から左右同じ距離を持つように設けられた第1ストリップ区間と、前記第1ストリップ区間の両端部からそれぞれローリングして半円弧状を持つ第2ストリップ区間とを含むことにより、前記第2ストリップ区間全体によって形成された円筒状の径方向に前記第1ストリップ区間が位置することを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明のテストソケットは、スプリングコンタクトが内蔵された構造を有し、厚さが薄い薄型構造で製作することが可能であって、高速信号の処理における電気的特性に優れるうえ、使用寿命を延長することができるという効果がある。
【0025】
また、本発明のスプリングコンタクトは、薄型構造のテストソケットに適した構造を有しながらも、デバイスの端子の形態を考慮して接触抵抗を減らすことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】
図1の(a)(b)はそれぞれ従来技術のスプリングコンタクトの斜視構成 図及び分解斜視構成図である。
【
図2】
図2の(a)(b)はそれぞれ従来技術の上部接触ピンの平面構成図及びA -A線に沿った断面構成図である。
【
図3】
図3の(a)(b)はそれぞれ従来技術のスプリングコンタクトの作動例を 示す図である。
【
図4】従来技術によるソケットの平面構成図である。
【
図6】本発明の実施形態に係るスプリングコンタクトの分解斜視構成図である。
【
図7】
図7の(a)(b)はそれぞれ本発明の第1実施形態による上部接触ピンの 平面及び側面構成図である。
【
図8】
図8の(a)(b)(c)は本発明の第1実施形態に係るスプリングコンタ クトの伸張状態を示す図である。
【
図9】
図9の(a)(b)(c)は本発明の第1実施形態に係るスプリングコンタ クトの圧縮状態を示す図である。
【
図10】
図10の(a)(b)(c)は本発明の第1実施形態の変形例によるスプ リングコンタクトを示す図である。
【
図11】本発明の第2実施形態のスプリングコンタクトを示す図である。
【
図12】本発明の第2実施形態のスプリングコンタクトを示す図である。
【
図13】本発明の第2実施形態のスプリングコンタクトを示す図である。
【
図14】本発明の第2実施形態のスプリングコンタクトを示す図である。
【
図15】
図15の(a)(b)は本発明の第2実施形態の変形例を示す図である。
【
図16】本発明の第3実施形態のスプリングコンタクトを示す図である。
【
図17】本発明の第3実施形態のスプリングコンタクトを示す図である。
【
図18】本発明の第3実施形態のスプリングコンタクトを示す図である。
【
図19】本発明の第3実施形態の変形例を示す図である。
【
図20】本発明の第3実施形態の変形例を示す図である。
【
図21】本発明の第1実施形態に係るテストソケットの平面構成図である。
【
図23】本発明の第2実施形態に係るテストソケットの断面構成図である。
【
図24】本発明の第3実施形態に係るテストソケットの断面構成図である。
【
図25】本発明の第4実施形態に係るテストソケットの断面構成図である。
【
図26】本発明の第4実施形態に係るテストソケットの断面構成図である。
【
図27】本発明の第5実施形態に係るテストソケットの断面構成図である。
【
図28】本発明の第6実施形態に係るテストソケットの断面構成図である。
【
図29】本発明の第7実施形態に係るテストソケットの断面構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
まず、本明細書及び請求の範囲に使用された用語や単語は、通常的且つ辞典的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者は、その自分の発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義することができるという原則に即して、本発明の技術的思想にかなう意味と概念に解釈されるべきである。
【0028】
したがって、本明細書に記載された実施形態と図面に示された構成は、本発明の最も好適な一実施形態に過ぎないもので、本発明の技術的思想をすべて代弁するものではないので、本出願時点においてこれらを代替することができる様々な均等物と変形例があり得ることを理解すべきである。
【0029】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0030】
<第1実施形態>
図6は本発明の第1実施形態に係るスプリングコンタクトの分解斜視構成図である。本実施形態のスプリングコンタクト100は、上部接触ピン110と、上部接触ピン110と交差するように組み立てられる下部接触ピン120と、上部接触ピン110と下部接触ピン120を弾性支持するスプリング130とを含む。
【0031】
特に、本発明の上部接触ピン110と下部接触ピン120は、同じ大きさと形状を有する同じ接触ピンによって提供され、長さ方向に交差して組み立てられる二つの接触ピン110、120は、組立位置によって上部と下部に区分される。よって、以下の説明では、上部接触ピン110を中心に説明する。
【0032】
スプリング130は、圧縮力に対して抵抗するコイル型の圧縮ばねによって提供され、上部接触ピン110と下部接触ピン120との間に設けられ、上部接触ピン110と下部接触ピン120が長さ方向に圧縮される場合に元の位置に復帰するための復元力を提供する。
【0033】
図7の(a)(b)はそれぞれ本発明の第1実施形態による上部接触ピンの平面及び側面構成図である。
【0034】
図7を参照すると、本実施形態の上部接触ピン110は、所定の長さL1、幅w1および厚さt1を有する板状構造を有する接触ピンによって提供される。具体的には、上部接触ピン110は、両面にそれぞれ長さ方向に凹溝111が凹設されたボディ部112と、ボディ部112の左右側端に垂直に突設された肩突起部113と、凹溝111を挟んで対称となるようにボディ部112の上端両側から一体に延長形成された一対の第1尖端接触部114と、ボディ部112の長さ方向に左右対称となるように延長形成された一対の弾性部115と、弾性部115それぞれの先端に形成された第2尖端接触部116と、弾性部115の各端部から内側に突出して互いに対面するガイド面117とを含む。
【0035】
ボディ部112は、長さ方向に中心軸に沿って一定の幅と深さをもって凹設された凹溝111が両面に設けられ、この凹溝111は、上端がボディ部112の上端に開口し、下端は段差付きフック係止段部111aを有する。ボディ部112は全体的に一定の厚さt1を有するが、凹溝111区間におけるボディ部112はさらに薄い厚さt2を有する(t2<t1)。
【0036】
ボディ部112は、左右側端に延長されて突設された一対の肩突起部113が設けられ、この肩突起部113は、スプリングを支持する。一方、上部接触ピン110の最大幅は、両肩突起部113間の幅w1によって決定される。
【0037】
第1尖端接触部114は、ボディ部112の上端から左右対称となるように一体に延長形成され、好ましくは、第1尖端接触部114は、互いに異なる2つの接触面が接して形成されたエッジライン(edge line)を含む。本実施形態において、第1尖端接触部114は、二つの曲面からなる第1接触面114a、114bが接して上端エッジラインを形成することを示しており、このとき、接触面は、一定の曲率を有する曲面であってもよく、一定の角度の傾斜を有する傾斜面であってもよい。このような第1尖端接触部114は、ICの端子と線接触する。
【0038】
弾性部115は、ボディ部112の長さ方向に一定の幅w2だけ離隔して左右対称となるように設けられ、各弾性部115の端部は、内側に突出して互いに対面するガイド面117を有する。弾性部115の端部からガイド面117へと延長される変曲端117aは、二つの接触ピンの間の上下移動を制限するフックとして作用する。
【0039】
したがって、各弾性部115のガイド面117間の幅w3は、二つの弾性部115間の幅w2よりは短い(w3<w2)。好ましくは、2つのガイド面117間の幅w3はボディ部112の凹溝111区間の厚さt2と同じかそれよりは大きい(t2≦w3)。また、二つの弾性部115間の幅w2は、ボディ部112の厚さt1と同じかそれよりは大きい(t1≦w2)。
【0040】
上部接触ピンと下部接触ピンとが組み立てられると、上部接触ピンのガイド面117は下部接触ピンの凹溝内に挿入され、下部接触ピンのガイド面は上部接触ピンの凹溝111内に挿入され、各ガイド面は凹溝の底面に接触して上部接触ピンと下部接触ピンとを通電させる役割を果たす。
【0041】
二つの弾性部115の間に隣接するボディ部112の下端エッジは、傾斜を有する面取り斜面112aが形成され、この面取り斜面112aは、二つの接触ピンの組立時に弾性部115間の組立が容易に行われ得る。
【0042】
第2尖端接触部116は、弾性部115それぞれの先端から垂直に延長形成され、好ましくは、第2尖端接触部116は、互いに異なる2つの接触面が接して形成されたエッジライン(edge line)を含む。本実施形態において、第2尖端接触部116は、二つの曲面からなる第2接触面116a、116bが接して上端エッジラインを形成することを示しており、このとき、接触面は、一定の曲率を有する曲面であってもよく、一定の角度の傾斜を有する傾斜面であってもよい。このような第2尖端接触部116は、ICの端子と線接触する。
【0043】
好ましくは、第1尖端接触部114からボディ部112の下端までの長さL2よりも、第2尖端接触部116を含む弾性部115の長さL3がさらに長い(L2<L3)。
【0044】
図8の(a)(b)(c)は本発明の第1実施形態に係るスプリングコンタクトの伸張状態を示す図であって、(a)は斜視構成図であり、(b)(c)はそれぞれ互いに直角方向の断面構成図である。
【0045】
図8を参照すると、上部接触ピン110と下部接触ピン120は、各弾性部115、125が互いに交差するように長さ方向に組み立てられ、スプリング130は、上部接触ピン110と下部接触ピン120の肩突起部113、123によって支持され、上部接触ピン110と下部接触ピン120の伸張状態を維持する。
【0046】
このように伸張状態でのスプリングコンタクト100は、上部接触ピン110の第1尖端接触部114がスプリング130の上端に露出された状態であるのに対し、下部接触ピン120の第2尖端接触部126はスプリング130の内側に位置する。逆に、下部接触ピン120の第1尖端接触部124がスプリング130の下端に露出された状態であるのに対し、上部接触ピン110の第2尖端接触部116はスプリング130の内側に位置する。
【0047】
図9の(a)(b)(c)は本発明の第1実施形態に係るスプリングコンタクトの圧縮状態を示す図であって、(a)は斜視構成図、(b)(c)はそれぞれ互いに直角方向の断面構成図である。
図9の(b)(c)におけるスプリングコンタクトの上端は、ICのボール端子を平面的に示したもので、尖端接触部とボール端子との接触部位を示している。
【0048】
図9を参照すると、圧縮状態でのスプリングコンタクト100の全体高さL1は、単一接触ピンの高さL1(
図7参照)と同じであり、この時、スプリングコンタクト100の上端部である上部接触ピン110の第1尖端接触部114と下部接触ピン120の第2尖端接触部126は、ICのボール端子1と互いに直角方向に4箇所114A、126Aで同時に接触する。
【0049】
同様に、スプリングコンタクト100の下端部も、上部接触ピン110の第2尖端接触部116と下部接触ピン120の第1尖端接触部124は同時にPCBの端子(図示せず)と接触する。
【0050】
このように、本発明のスプリングコンタクト100は、圧縮状態でボール端子1と4つの複数の位置で尖端接触部と電気的に接触し、また、スプリングコンタクトの長さL1の縮小設計が可能であって電気的抵抗を最小化することができる。
【0051】
図10の(a)(b)(c)は本発明の第1実施形態の変形例によるスプリングコンタクトを示す図であって、(a)は断面構成図、(b)は上側接触ピンの平面構成図、(c)はD-D線に沿った断面構成図である。
図10の(a)におけるスプリングコンタクトの上端は、ICのランドタイプ(land type)の端子2を平面的に示すものであって、尖端接触部と端子との接触部位を示している。
【0052】
図10を参照すると、本実施形態のスプリングコンタクト200は、上部接触ピン210と、上部接触ピン210と交差するように組み立てられる下部接触ピン220と、上部接触ピン210と下部接触ピン120を弾性支持するスプリング230とを含み、上部接触ピン210と下部接触ピン220は、一つの共通した接触ピンによって提供されることは以前の実施形態と同様である。
【0053】
上部接触ピン210は、両面に凹溝211が設けられたボディ部212と、ボディ部212の左右側端から延長されて突設された肩突起部213と、ボディ部212の長さ方向に左右対称となるように延長形成された一対の弾性部215と、弾性部215それぞれの端部に設けられる第2尖端接触部216及びガイド面217とを含むことは、以前の実施形態と同様である。特に、本実施形態における第1尖端接触部214は、中心軸上に延長された一つの第1尖端接触部214を有する。
【0054】
第1尖端接触部214は、互いに異なる2つの傾斜を持つ接触面が接して形成されたエッジライン(edge line)を含み、このとき、接触面は、曲面によって提供できる。一方、肩突起部213からの第1尖端接触部214の高さkは、ICの端子の高さを考慮して決定できる。
【0055】
このように構成された本実施形態のスプリングコンタクト200は、圧縮時の全体高さが単一接触ピンの高さと同一であり、このとき、スプリングコンタクト200の上端部である上部接触ピン210の第1尖端接触部214と下部接触ピン220の第2尖端接触部226とは、ICの端子2と3箇所214A、226Aで同時に接触する。
【0056】
このように上部接触ピン210の第1尖端接触部は、ICの端子に応じて単一のエッジラインまたは2つ以上のエッジラインを含むことができる。
【0057】
<第2実施形態>
図11の(a)(b)はそれぞれ本発明の第2実施形態に係るスプリングコンタクトの平面及び正面構成図であり、
図12は本発明の第2実施形態に係るスプリングコンタクトの分解構成図である。
【0058】
図11及び
図12を参照すると、本実施形態に係るスプリングコンタクト300は、上部接触ピン310と、上部接触ピン310と交差するように組み立てられる下部接触ピン320と、上部接触ピン310と下部接触ピン320を弾性支持するスプリング330とを含む。
【0059】
好ましくは、上部接触ピン310は、上部に所定の外径dを有する円筒状の頭部314を含み、このような頭部314は、上部接触ピン310を構成するボディ部に一体に形成されたもので、スタンピング(stamping)した板材を略「S」字状にローリングして提供できる。頭部314の外径dは、デバイスの端子(ボール)のサイズを考慮して適切に決定され、好ましくは、ボディ部312の左右に水平に突設されてスプリング330を支持する二つの肩突起部313間の幅は、頭部314の外径dよりは大きい。
【0060】
本実施形態における下部接触ピン320は、第1実施形態の板状の接触ピンと実質的に同じなので、重複説明は省略する。
【0061】
スプリング330は、圧縮力に対して抵抗するコイル型の圧縮ばねによって提供され、上部接触ピン310と下部接触ピン320との間に設けられ、上部接触ピン310と下部接触ピン320が長さ方向に圧縮される場合に元の位置に復帰するための復元力を提供する。
【0062】
図13の(a)(b)はそれぞれ、本発明の第2実施形態に係るスプリングコンタクトの上部接触ピンの展開された状態を示す正面構成図及び側面構成図である。
【0063】
図13を参照すると、板状の上部接触ピン310‘は、ボディ部312の上部に一体に水平に設けられたストリップ314’を含み、ストリップ314‘の上端に第1尖端接触部314aが設けられる。
【0064】
このようなストリップ314‘は、ボディ部312の中心C1に対して左右同じ長さをもってローリングされて円筒状を有する。
【0065】
具体的には、ストリップ314‘は、ボディ部314と同じ平面上に位置してボディ部312の中心C1から左右同じ距離を持つように設けられた第1ストリップ区間3411と、第1ストリップ区間3411の両端部からそれぞれ時計回り(または反時計回り)にローリングして半円弧状を持つ第2ストリップ区間3142とを含む円筒状の頭部314を形成し、このような構造を有する頭部314は、平面上で略「S」字状を有する(
図11の(a)参照)。一方、第2ストリップ区間3142のローリング方向に沿って、頭部314は平面上で「S」の左右対称な形状を有することができる。
【0066】
第1ストリップ区間3411は、円筒状の頭部314の径方向に位置して、その長さdは略円筒状の径に該当し、第1ストリップ区間3411の両端に設けられたそれぞれの第2ストリップ区間3142の長さ(R/2)の和は、頭部314の円筒状の周りRに該当する。したがって、第1ストリップ区間3411の長さdと2つの第2ストリップ区間3412の和Rは、R(円筒周りの長さ)=d(円の直径)*π(半径)の関係を有する。
【0067】
ボディ部312は、両面の長さ方向に凹溝311が設けられ、左右側端にスプリングを支持する肩突起部313と、ボディ部312の長さ方向に左右対称となるように下方に延長形成された一対の弾性部315と、この弾性部315それぞれの先端に形成された第2尖端突起部315aとを含み、このような構成は、以前の第1実施形態と実質的に同一である。
【0068】
図14の(a)(b)は本発明の第1実施形態に係るスプリングコンタクトの正面構成図を示しており、(a)(b)は互いに直角方向に該当し、スプリングコンタクトの平面構成図ある。
【0069】
図14における下部接触ピン320は、下端に1つの尖端部326が設けられることを例示しているが、下部接触ピン320の尖端部の形状は、これに限定されるものではなく、端子の種類やサイズに応じて多様に変形することができる。
【0070】
図15の(a)(b)は本発明の第2実施形態の変形例によるスプリングコンタクトを示す図であり、本実施形態のスプリングコンタクト400は、上部接触ピン410と下部接触ピン420が同じ形状の接触ピンによって提供できることを示している。
【0071】
このように、各実施形態において、上部接触ピンと下部接触ピンは、互いに同じ形状が互いに組み立てられるか、或いは、端子のタイプに応じて、上部接触ピンと下部接触ピンはそれに適した構造の尖端部を有する互いに異なるタイプの二つの接触ピンが組み合わせられ得ることを理解すべきであろう。
【0072】
<第3実施形態>
図16乃至
図18は本発明の第3実施形態のスプリングコンタクトを示す図であり、
図16は一部が切開された状態の正面図であり、
図17は
図16のスプリングコンタクトをローリング加工する前の展開された状態を示す正面構成図、
図18はその側面構成図である。
【0073】
図16に示されているように、本実施形態のスプリングコンタクト500は、金属板材に打ち抜いて形成されたストリップパターンを円筒状にローリングして一体に構成されたことを特徴とする。
【0074】
具体的には、
図17及び
図18を参照すると、スプリングコンタクトのストリップパターン500‘は、水平ストリップ511aと垂直ストリップ511bで構成された単位ストリップ511a、511bがジグザグ形状に連結される弾性部511と、上方向に突設された上側尖端部512aが設けられ、弾性部511の最上端から延長される上側頭部512と、下方向に突設された下側先端部513aが設けられ、弾性部511の最下端から延長さる下側頭部513とを含む。
【0075】
このようなスプリングコンタクトは、主にベリリウム銅(BeCu)、銅合金、またはステンレススチール(SUS)などを素材とする板材を打ち抜いて一定のパターンに製作し、これを円筒状に曲げてコンタクトに製作でき、表面に金、パラジウム(Pd)、パラジウムニッケル(PdNi)またはパラジウムコバルト(PdCo)などがメッキできる。
【0076】
弾性部511は、水平ストリップ511aと、この水平ストリップ511aの一端から垂直に延長されて水平ストリップ511aよりは長さが短い垂直ストリップ511bとで構成された単位ストリップ511a、511bを含み、複数の単位ストリップ511a、511bがジグザグ形状に連結される。
【0077】
上側頭部512と下側頭部513は、それぞれ縁に沿って、複数の歯形からなる上側尖端部512aと下側尖端部513bが設けられ、デバイスの端子及びPCBの端子と接触する。
【0078】
本実施形態における上側頭部512と下側頭部513は、弾性部511の水平ストリップ511aと同じであると例示しているが、これに限定されるものではなく、幅と長さが異なってもよい。
このような板状のストリップパターン510‘は、円筒状に曲げられ、水平ストリップ511aの中心を垂直軸C2にして円筒状に曲げられる。
【0079】
一方、本実施形態のスプリングコンタクト500は、様々なストリップパターンによって提供でき、例えば、弾性部の一部区間に長さ方向に複数の閉ループが接続されるか、或いは螺旋状のストリップパターンのように様々な変形例があり得る。
【0080】
図19及び
図20は本発明の第3実施形態の変形例を示す図である。
【0081】
図19を参照すると、変形例に係るスプリングコンタクト600は、金属板材を打ち抜いて形成されたストリップパターンを円筒状にローリングして一体に構成されたコンタクトユニット610と、このコンタクトユニット710内に挿入されるコイルスプリング620とを含む。
【0082】
好ましくは、コイルスプリング620の外径は、コンタクトユニット610の内径よりも小さいため、コンタクトユニット610とコイルスプリング620は、動作時に互いに干渉が発生しないように適切な遊びを有する。
【0083】
図20を参照すると、他の変形例によるスプリングコンタクト700は、金属板材を打ち抜いて形成されたストリップパターンを円筒状にローリングして一体に構成された第1コンタクトユニット710と、この第1コンタクトユニット710内に挿入される第2コンタクトユニット720とを含み、第2コンタクトユニット720は、同様に、金属板材を打ち抜いて形成されたストリップパターンを円筒状にローリングして製作される。
【0084】
第1コンタクトユニット710と第2コンタクトユニット720は互いに同じストリップパターンによって提供でき、或いは、第1コンタクトユニット710と第2コンタクトユニット720は互いに異なるストリップパターンを持つことができる。
【0085】
第2コンタクトユニット720の外径は第1コンタクトユニット710の内径よりも小さいため、第1コンタクトユニット710と第2コンタクトユニット720は、動作時に互いに干渉が発生しないように適切な遊びを持つ。
【0086】
以下、このようなスプリングコンタクトを内蔵するテストソケットについて詳細に説明する。
【0087】
<第1実施形態>
図21は本発明の第1実施形態に係るテストソケットの平面構成図であり、
図22は
図21のE-E線に沿った断面構成図である。ちなみに、
図21においてスプリングコンタクト200を構成する上部接触ピン210と下部接触ピン220は、互いに垂直に交差して組み立てられるものであるが、理解を助けるために、上部接触ピン210と下部接触ピン220が同一平面上で組み立てられたものと示した。
【0088】
図21及び
図22を参照すると、本実施形態のテストソケット1100は、上部接触ピン210、上部接触ピン210と交差するように組み立てられて相互線形操作が可能な下部接触ピン220、及び上部接触ピン210と前記下部接触ピン220を弾性支持するコイルスプリング230を含む複数のスプリングコンタクト200と;スプリングコンタクト200のそれぞれが収納されて位置する複数の収納孔1111が形成されるメインプレート1110と;メインプレート1110の下部に備えられるフィルムプレート1120と;を含む。
【0089】
好ましくは、メインプレート1110は、収納孔1111の上側開口端に水平に突設された段差部1112によって上部接触ピン210を支持するように収納孔1111の直径d1よりもさらに小さい直径d2を有する第1開口部1113が形成される。具体的には、第1開口部1113の直径d2は、上部接触ピン210に形成された肩突起部213の幅よりは小さい。
【0090】
フィルムプレート1120は、メインプレート1110の下部に付着し、収納孔1111と対応する位置に収納孔1111の直径d1よりもさらに小さい直径d3を有する第2開口部1121が形成される。具体的には、第2開口部1121の直径d3は、下部接触ピン220の肩突起部223の幅よりは小さい。
【0091】
テストソケット1100は、ソケットをマウントするための少なくとも一つのマウントホール1101と、ソケットを定位置させるためのガイドホール1102とが設けられ得る。本実施形態において、マウントホール1101とガイドホール1102は、メインプレート1110とフィルムプレート1120を貫通して形成されたものを示している。
【0092】
このようなテストソケット1100は、収納孔1111内で段差部1112によって上部接触ピン210の上方移動が制限され、フィルムプレート1120によって下部接触ピン220の下方動きが制限されることにより、コイルスプリング230によって弾性的にデバイスの端子とPCBの端子との間を接続する。
【0093】
スプリングコンタクト200とテストソケット1100の組立過程は、まず、スプリングコンタクト200を収納孔1111の下端開口部に挿入した後、フィルムプレート1120をメインプレート1110の下面に付着させることにより組み立てが行われ得る。一方、メインプレート1110にフィルムプレート1120を先に付着させた後、フィルムプレート1120の第2開口部1121にスプリングコンタクト200を締まりばめして組み立てることも可能である。
【0094】
<第2実施形態>
図23は本発明の第2実施形態に係るテストソケットの断面構成図である。
【0095】
図23を参照すると、本実施形態のテストソケット1200は、コイルスプリング130によって弾性支持され、互いに交差するように組み立てられる2つの接触ピン110、120からなるスプリングコンタクト100と、スプリングコンタクト100が収納されるメインプレート1210と、フィルムプレート1220は、以前の第1実施形態と同様である。
【0096】
本実施形態において、メインプレート1210は、上面に、第1開口部1213の直径d2よりも拡張されてデバイスのボール端子71を収容するポケットホール1214が形成されることを特徴とする。
【0097】
ポケットホール1214の高さと直径はデバイスのボール端子71のサイズを考慮して決定され、ポケットホール1214の上部開口端は曲面が形成されることにより、デバイスがテストソケット1200にロードされる過程でボール端子71が各ポケットホール1214に案内されてボール端子71とスプリングコンタクト100とが正確な位置で接触することができる。
【0098】
本実施形態では、スプリングコンタクト100は上部接触ピン110の尖端接触部が一対で構成されたことを示しており、デバイスの端子に応じて各接触ピンの尖端接触部の形状は変わり得る。
【0099】
<第3実施形態>
図24は本発明の第3実施形態に係るテストソケットの断面構成図である。
【0100】
図24に示されているように、本実施形態のテストソケット1300は、コイルスプリング230によって弾性支持されて互いに交差するように組み立てられる2つの接触ピン210、220からなるスプリングコンタクト200と、スプリングコンタクト200のそれぞれが収納されて位置する複数の収納孔1311が形成されるメインプレート1310と、収納孔1311の下側開口端に挿入されて下部接触ピン220をメインプレート1310に固定するシリコンコーキング部1320とを含む。
【0101】
メインプレート1310は、以前の第1実施形態と同様に、収納孔1311の上側開口端に水平に突設された段差部1312によって上部接触ピン210を支持するように収納孔1311の直径よりもさらに小さい直径を有する第1開口部1313が形成される。
【0102】
シリコンコーキング部132は、スプリングコンタクト200を収納孔1311の下端開口部を介して挿入し、メインプレート1310に仮組立した後、収納孔1311に一定の深さの奥まで挿入されることにより、下部接触ピン220をメインプレート1310に固定する。
【0103】
このようなシリコンコーキング部1320は、弾性のあるシリコーンゴムによって提供でき、シリコンコーキング部1320の素材自体が持つ弾性力の範囲内で圧縮が行われながら下部接触片220の下端を固定する。
【0104】
好ましくは、シリコンコーキング部1320の挿入深さは、下部接触ピン220の肩突起部223の深さまでが適当であり、それ以上注入される場合には、コイルスプリング230の弾性変形を妨害することができる。
【0105】
一方、本実施形態において、メインプレート1310は、上部にデバイスのボール端子を収容するポケットホール(第2実施形態を参照)が設けられ得る。
【0106】
<第4実施形態>
図25は本発明の第4実施形態に係るテストソケットの断面構成図である。
【0107】
図25を参照すると、本実施形態のテストソケット1400は、コイルスプリング130によって弾性支持されて互いに交差するように組み立てられる2つの接触ピン110、120からなる複数のスプリングコンタクト100と、スプリングコンタクト100のそれぞれが貫通位置する複数の第1貫通孔1411が形成された下部フィルムプレート1410と;下部フィルムプレート1410の上側に備えられるマウント部1420と;マウント部1420の上側に、前記第1貫通孔1411と対応して前記スプリングコンタクト100が収納位置する第2貫通孔1431が形成された絶縁ボディ部1430と;絶縁ボディ部1430の上面に備えられ、第2貫通孔1431と対応して第3貫通孔1441が貫通形成された上部フィルムプレート1440と;絶縁ボディ部1430の第2貫通孔1431の上部から挿入され、上部接触ピン110を前記絶縁ボディ部1430に固定する第1シリコンコーキング部1451と;を含む。
【0108】
下部フィルムプレート1410、絶縁ボディ部1430及び上部フィルムプレート1440は、一体に構成されて一定の厚さを有し、デバイスの端子位置と対応して一定のパターンでそれぞれ貫通孔1411、1431、1441が形成され、この貫通孔1411、1431、1441内にスプリングコンタクト100が挿入され、第1シリコンコーキング部1451によって上部接触ピン110は絶縁ボディ部1430と一体に固定される。第1貫通孔1411、第2貫通孔1431及び第3貫通孔1441は、同じ内径を有し、少なくとも第2貫通孔1431は、スプリングコンタクト100が収容されて上下動作に干渉が発生しないようにスプリングコンタクト100の最大外径よりは大きい内径を有することが好ましい。
【0109】
第1シリコンコーキング部1451は、弾性のあるシリコーンゴムによって提供でき、第1シリコンコーキング部1451の素材自体が持つ弾性力の範囲内で圧縮が行われながら、下部接触片220の下端を固定する。好ましくは、第1シリコンコーキング部1451の挿入深さは、上部接触ピン110の肩突起部113の深さまでが適当である。
【0110】
好ましくは、絶縁ボディ部1430が第2貫通孔1431の下部から第2シリコンコーキング部1452が挿入されてモールディングが行われることにより、絶縁ボディ部1430と下部接触ピン120が固定支持できる。
【0111】
絶縁ボディ部1430は、弾性を有するシリコーンゴムのようなエラストマー(Elastomer)によって提供でき、エラストマーを素材とする絶縁ボディ部は、別途のモールドに液状の樹脂を注入し、これを硬化させて製作が可能である。よって、従来の合成樹脂を射出することと比較して製作が容易である。
【0112】
マウント部1420は、ソケット組立のためのマウントホールとソケットを定位置にガイドするためのガイドホールが設けられ得る。補強用プレート350は、金属(SUS)または樹脂によって提供できる。
【0113】
下部フィルムプレート1410は、下面に第1調整プレート1461が備えられて高さ調整が行われ得る。また、上部フィルムプレート1440の上面にも高さ調整のための第2調整プレート1462が備えられ得る。
【0114】
図26は本発明の第4実施形態の変形例を示しており、BGAタイプとLGAタイプとが混合された複合型デバイス(IC)の端子に適合するように、テストソケットは、異種のスプリングコンタクト100、200を含むことができる。
【0115】
複合型デバイス70は、ボールタイプ(ball type)の端子71とランドタイプ(land type)の端子72が互いに異なる高さd4、d5を有し、これと対応して、ソケット1400は、各端子のタイプに応じて互いに異なる高さを有する第1スプリングコンタクト100と第2スプリングコンタクト200が備えられる。
【0116】
第1スプリングコンタクト100と第2スプリングコンタクト200は、上端と下端にそれぞれ第1シリコンコーキング部1451と第2シリコンコーキング部1452が挿入されて絶縁ボディ部1430に固定支持される。
【0117】
本実施形態において、ボールタイプの端子71の位置には、上部接触ピンが一対の第1尖端接触部114を有する第1スプリングコンタクト100が設けられ、ランドタイプ(land type)の端子72の位置には、上部接触ピンが一つの第1尖端接触部214を有する第2スプリングコンタクト200が設けられることを例示している。
【0118】
前述したように、本発明のスプリングコンタクトは、接触ピンの上端の第1尖端接触部の高さまたは形状に対する設計自由度が高く、よって、ソケット400は、ICのローディング時に端子のタイプによる高さ差d4~d5を補償することができるように高さ差d6を有する異種の第1スプリングコンタクト100と第2スプリングコンタクト200を含むことができる。
【0119】
<第5実施形態>
図27は本発明の第6実施形態に係るテストソケットの断面構成図である。
【0120】
図27を参照すると、本実施形態のテストソケット1500は、コイルスプリング330によって弾性支持されて互いに交差して組み立てられる2つの接触ピン310、320で構成された複数のスプリングコンタクト300と、スプリングコンタクト300のそれぞれが収納されて位置する複数の収納孔1511が形成されるメインプレート1510と、メインプレート1510の下部に備えられるフィルムプレート1520とを含み、スプリングコンタクト300を除いた残りの構成は、第1実施形態に係るテストソケットと実質的に同一である。
【0121】
本実施形態において、スプリングコンタクト300は、上部接触ピン310が円筒状の頭部314を含む。
【0122】
このようなスプリングコンタクト300は、上部接触ピン310の肩突起部313は段差部1512に接して上方動きが制限され、下部接触ピン320の肩突起部(図示せず)は、フィルムプレート1520によって支持されて下方動きが制限されることにより、収納孔内に収納される。一方、上部接触ピン310の頭部314は段差部1512の内径よりも小さく、よって、上部接触ピン310の頭部314の上端はポケットホール1514に位置してボール端子81との接触が可能である。
【0123】
特に、デバイスの端子がボールタイプである場合には、上部接触ピン310の上端に円筒状の頭部314が設けられることにより、ボール端子81との接触がより安定的に行われて接触抵抗を減らすことができるという利点がある。
【0124】
一方、本実施形態において、メインプレート1510の下部にフィルムプレート1520が付着してスプリングコンタクト300の下端を固定支持するものと説明したが、以前の実施形態で説明したように、別途のフィルムプレートを排除し、メインプレートの下端開口部に直接シリコンコーキング部を注入することにより、スプリングコンタクトの下端が固定されることも可能である。
【0125】
<第6実施形態>
図28は本発明の第6実施形態に係るテストソケットの断面構成図である。
【0126】
図28に示すように、先立って説明した第4実施形態のスプリングコンタクトの構造(
図25参照)にも、円筒状の頭部314を有するスプリングコンタクト300が同様に適用可能である。
【0127】
具体的には、本実施形態のテストソケット1600は、絶縁ボディ部1630の第2貫通孔1631内にスプリングコンタクト300が収容された状態で、第1シリコンコーキング部1651と第2シリコンコーキング部1652がそれぞれ貫通孔1611、1631、1641の上端と下端の開口端に注入される。これにより、上部接触ピン310の上端と下部接触ピン320の下端は絶縁ボディ部1630に固定されて支持される。
【0128】
<第7実施形態>
図29は本発明の第7実施形態に係るテストソケットの断面構成図である。
【0129】
図29に示すように、先立って説明した第4実施形態のスプリングコンタクトの構造(
図25参照)は、円筒状に曲げられた構造を有するスプリングコンタクト(円筒状の頭部314を有するスプリングコンタクト)300が同様に適用可能である。
【0130】
具体的には、本実施形態のテストソケット1700は、絶縁ボディ部1730の第2貫通孔内に円筒状に曲げられたスプリングコンタクト500が収容された状態で、第1シリコンコーキング部1751と第2シリコンコーキング部1752がそれぞれ貫通孔の上端と下端開口端に注入される。これにより、スプリングコンタクト500は、上端と下端がそれぞれ絶縁ボディ部1730に固定されて支持される。
【0131】
このようなテストソケット1700は、スプリングコンタクト300が全体的に円筒状をもって軸方向に弾性力を提供しようとするものであれば特に制約されず、例えば、先立って
図19と
図20で説明した2重の円筒状構造を有することも、同様に適用可能である。
【0132】
以上のように、本発明はたとえ限定された実施形態と図面によって説明されたが、本発明はこれに限定されない。本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって本発明の技術思想と請求の範囲の均等範囲内で多様な修正及び変形が可能であるのはもちろんである。
【符号の説明】
【0133】
100、200、300、400、500、600、700 スプリングコンタクト
110、210、310、410 上部接触ピン
130、230、330、430 コイルスプリング
120、220、320、420 下部接触ピン
1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700 テストソケット