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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-12
(45)【発行日】2023-12-20
(54)【発明の名称】逆走検出装置および逆走検出方法
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/16 20060101AFI20231213BHJP
   B60W 50/12 20120101ALI20231213BHJP
   B60W 50/14 20200101ALI20231213BHJP
   B60W 30/08 20120101ALI20231213BHJP
【FI】
G08G1/16 A
B60W50/12
B60W50/14
B60W30/08
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022521830
(86)(22)【出願日】2021-04-28
(86)【国際出願番号】 JP2021016983
(87)【国際公開番号】W WO2021230087
(87)【国際公開日】2021-11-18
【審査請求日】2022-11-02
(31)【優先権主張番号】P 2020083544
(32)【優先日】2020-05-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100154380
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 隆一
(74)【代理人】
【識別番号】100081972
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 豊
(72)【発明者】
【氏名】大石 康夫
(72)【発明者】
【氏名】飯星 明
(72)【発明者】
【氏名】柿沼 篤樹
(72)【発明者】
【氏名】徳永 武雄
(72)【発明者】
【氏名】鬼丸 寛之
【審査官】北村 亮
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-015443(JP,A)
【文献】特開2000-235414(JP,A)
【文献】特開2019-095852(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0365989(US,A1)
【文献】特開2009-286172(JP,A)
【文献】特表2015-524364(JP,A)
【文献】特開2004-234486(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/16
B60W 50/12
B60W 50/14
B60W 30/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両を測位する測位センサにより得られた前記車両の現在位置の位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記車両が走行する路面の路面プロファイルに応じて変化する検出器の検出値の情報を含む前記車両の走行情報を取得する走行情報取得部と、
道路の車線情報と前記路面プロファイルの情報とを含む道路地図情報を取得する道路地図情報取得部と、
前記位置情報取得部により取得された位置情報と、前記走行情報取得部により取得された走行情報と、前記道路地図情報取得部により取得された道路地図情報とに基づいて、前記車両の逆走を判定する逆走判定部と、を備え、
前記道路地図情報取得部により取得された道路地図情報には、進行方向が第1方向に規定された第1車線の路面プロファイルであり、路面の凹凸の程度を表す第1参照用路面プロファイルと、進行方向が前記第1方向の反対の第2方向に規定された第2車線の路面プロファイルであり、路面の凹凸の程度を表す第2参照用路面プロファイルとが含まれ、
前記逆走判定部は、
前記走行情報取得部により取得された前記検出値の情報に基づいて前記車両が走行中の路面の凹凸の程度を表す実測路面プロファイルを求めるとともに、前記位置情報取得部により取得された位置情報に基づいて前記車両の進行方向を判定し、
前記車両の進行方向が前記第1方向であると判定されると、前記実測路面プロファイルと前記位置情報取得部により取得された前記車両の現在位置に対応する前記第1参照用路面プロファイルとの一致度が所定値以上であるか否かをさらに判定し、
前記実測路面プロファイルと前記第1参照用路面プロファイルとの一致度が前記所定値未満と判定されると、前記実測路面プロファイルと前記位置情報取得部により取得された前記車両の現在位置に対応する前記第2参照用路面プロファイルとに基づいて、前記車両の逆走を判定することを特徴とする逆走検出装置。
【請求項2】
請求項1に記載の逆走検出装置において、
前記逆走判定部は、前記実測路面プロファイルと前記第1参照用路面プロファイルとの一致度が前記所定値未満と判定されると、前記第2参照用路面プロファイルを逆走方向の参照用路面プロファイルに変換するとともに、変換後の参照用路面プロファイルと前記実測路面プロファイルとの一致度に基づいて、前記車両の逆走を判定することを特徴とする逆走検出装置。
【請求項3】
請求項2に記載の逆走検出装置において、
前記逆走判定部は、路面の凹凸量の大きさに基づいて前記第1参照用路面プロファイルと前記実測路面プロファイルとの一致度を算出するとともに、路面の凹凸量の変化に基づいて前記変換後の参照用路面プロファイルと前記実測路面プロファイルとの一致度を算出することを特徴とする逆走検出装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の逆走検出装置において、
前記逆走判定部により前記車両が逆走であると判定されると、警報信号を出力する出力部をさらに備えることを特徴とする逆走検出装置。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の逆走検出装置において、
前記第1参照用路面プロファイルは、前記第1方向に沿った所定距離毎の前記第1車線の路面の凹凸の程度を表す整数値の羅列によって表され、
前記第2参照用路面プロファイルは、前記第2方向に沿った前記所定距離毎の前記第2車線の路面の凹凸の程度を表す整数値の羅列によって表され、
前記逆走判定部は、前記実測路面プロファイルを、前記車両の進行方向に沿った前記所定距離毎の路面の凹凸の程度を表す実測整数値に変換し、前記実測整数値の羅列と、前記第1参照用路面プロファイルを表す前記整数値の羅列および前記第2参照用路面プロファイルを表す前記整数値の羅列とに基づいて、前記車両の逆走を判定することを特徴とする逆走検出装置。
【請求項6】
車両を測位する測位センサにより得られた前記車両の現在位置の位置情報を取得するステップと、
前記車両が走行する路面の路面プロファイルに応じて変化する検出器の検出値の情報を含む前記車両の走行情報を取得するステップと、
道路の車線情報と前記路面プロファイルの情報とを含む道路地図情報を取得するステップと、
取得された位置情報と走行情報と道路地図情報とに基づいて、前記車両の逆走を判定するステップと、をコンピュータにより実行することを含み、
取得された道路地図情報には、進行方向が第1方向に規定された第1車線の路面プロファイルであり、路面の凹凸の程度を表す第1参照用路面プロファイルと、進行方向が前記第1方向の反対の第2方向に規定された第2車線の路面プロファイルであり、路面の凹凸の程度を表す第2参照用路面プロファイルとが含まれ、
前記車両の逆走を判定するステップは、
取得された前記検出値の情報に基づいて前記車両が走行中の路面の凹凸の程度を表す実測路面プロファイルを求めるとともに、取得された位置情報に基づいて前記車両の進行方向を判定し、
前記車両の進行方向が前記第1方向であると判定されると、前記実測路面プロファイルと取得された前記車両の現在位置に対応する前記第1参照用路面プロファイルとの一致度が所定値以上であるか否かをさらに判定し、
前記実測路面プロファイルと前記第1参照用路面プロファイルとの一致度が前記所定値未満と判定されると、前記実測路面プロファイルと取得された前記車両の現在位置に対応する前記第2参照用路面プロファイルとに基づいて、前記車両の逆走を判定することを含むことを特徴とする逆走検出方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の逆走を検出する逆走検出装置および逆走検出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の装置として、従来、道路に設置されたカメラによって所定のフレーム周期で車両を撮像し、これにより車両の逆走を検出するようにした装置が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1記載の装置では、カメラにより撮像された現フレームのナンバープレートの位置情報と1フレーム前のナンバープレートの位置情報とを比較し、ナンバープレートの移動方向に基づいて車両の逆走を判断する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2004-234486号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1記載の装置では、多くの道路で逆走を検出する場合に、全体として多数のカメラが必要となり、コストの上昇を招きやすい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様である逆走検出装置は、車両を測位する測位センサにより得られた車両の現在位置の位置情報を取得する位置情報取得部と、車両が走行する路面の路面プロファイルに応じて変化する検出器の検出値の情報を含む車両の走行情報を取得する走行情報取得部と、道路の車線情報と路面プロファイルの情報とを含む道路地図情報を取得する道路地図情報取得部と、位置情報取得部により取得された位置情報と、走行情報取得部により取得された走行情報と、道路地図情報取得部により取得された道路地図情報とに基づいて、車両の逆走を判定する逆走判定部と、を備える。道路地図情報取得部により取得された道路地図情報には、進行方向が第1方向に規定された第1車線の路面プロファイルであり、路面の凹凸の程度を表す第1参照用路面プロファイルと、進行方向が第1方向の反対の第2方向に規定された第2車線の路面プロファイルであり、路面の凹凸の程度を表す第2参照用路面プロファイルとが含まれる。逆走判定部は、走行情報取得部により取得された検出器の検出値の情報に基づいて車両が走行中の路面の凹凸の程度を表す実測路面プロファイルを求めるとともに、位置情報取得部により取得された位置情報に基づいて車両の進行方向を判定し、車両の進行方向が第1方向であると判定されると、実測路面プロファイルと位置情報取得部により取得された車両の現在位置に対応する第1参照用路面プロファイルとの一致度が所定値以上であるか否かをさらに判定し、実測路面プロファイルと第1参照用路面プロファイルとの一致度が所定値未満と判定されると、実測路面プロファイルと位置情報取得部により取得された車両の現在位置に対応する第2参照用路面プロファイルとに基づいて、車両の逆走を判定する。
【0006】
本発明の他の態様である逆走検出方法は、車両を測位する測位センサにより得られた車両の現在位置の位置情報を取得するステップと、車両が走行する路面の路面プロファイルに応じて変化する検出器の検出値の情報を含む車両の走行情報を取得するステップと、道路の車線情報と路面プロファイルの情報とを含む道路地図情報を取得するステップと、取得された位置情報と走行情報と道路地図情報とに基づいて、車両の逆走を判定するステップと、をコンピュータにより実行することを含む。取得された道路地図情報には、進行方向が第1方向に規定された第1車線の路面プロファイルであり、路面の凹凸の程度を表す第1参照用路面プロファイルと、進行方向が第1方向の反対の第2方向に規定された第2車線の路面プロファイルであり、路面の凹凸の程度を表す第2参照用路面プロファイルとが含まれる。車両の逆走を判定するステップは、取得された検出値の情報に基づいて車両が走行中の路面の凹凸の程度を表す実測路面プロファイルを求めるとともに、取得された位置情報に基づいて車両の進行方向を判定し、車両の進行方向が第1方向であると判定されると、実測路面プロファイルと取得された車両の現在位置に対応する第1参照用路面プロファイルとの一致度が所定値以上であるか否かをさらに判定し、実測路面プロファイルと第1参照用路面プロファイルとの一致度が所定値未満と判定されると、実測路面プロファイルと取得された車両の現在位置に対応する第2参照用路面プロファイルとに基づいて、車両の逆走を判定することを含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、安価な構成で車両の逆走を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態に係る逆走検出装置が適用される道路の一例を示す図。
図2】本発明の実施形態に係る逆走検出装置を含む逆走検出システムの全体構成を示す図。
図3A図2のサーバ装置で得られる路面プロファイルの一例を示す図。
図3B】逆走判定用に変換された路面プロファイルの一例を示す図。
図4】本発明の実施形態に係る逆走判定装置の機能的構成を示すブロック図。
図5図4のコントローラで実行される処理の一例を示すフローチャート。
図6】本発明の実施形態に係る逆走検出装置の動作の一例を説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図1図6を参照して本発明の実施形態について説明する。本発明の実施形態に係る逆走検出装置は、ドライバの勘違いや注意不足等を原因として、道路を正規の走行方向とは逆方向に走行する逆走を検出する装置である。例えば道路の平面図である図1に示すように、第1車線R1内の矢印A1(実線)および第2車線R2内の矢印A2(実線)で示す方向が、それぞれ予め規定された正規の進行方向(正規方向)であり、第1車線R1内の矢印A2(点線)および第2車線R2内の矢印A1(点線)で示す方向が、車両1が逆走するときの進行方向(逆走方向)である。
【0010】
図2は、本実施形態に係る逆走検出装置を有する逆走検出システムの全体構成を示す図である。図2に示すように、逆走検出システムは、車両1に搭載された車載装置100と、ネットワーク200を介して車載装置100と通信可能なサーバ装置3とを有する。
【0011】
車載装置100は、測位衛星2から送信された測位用の信号を受信する測位センサ10と、ネットワーク200を介してサーバ装置3と通信する通信ユニット11とを有する。測位衛星2は、GPS衛星や準天頂衛星などの人工衛星であり、測位センサ10が受信した測位衛星2からの測位情報を利用して、車両1の現在位置(緯度、経度、高度)を算出することができる。なお、算出された現在位置は高精度であるとは限らず、測位センサ10からの信号のみで走行車線を精度よく特定すること、つまり逆走を検出することは困難な場合がある。
【0012】
ネットワーク200には、インターネット網や携帯電話網等に代表される公衆無線通信網だけでなく、所定の管理地域ごとに設けられた閉鎖的な通信網、例えば無線LAN、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等も含まれる。サーバ装置3は、例えば単一のサーバとして、あるいは機能ごとに別々のサーバから構成される分散サーバとして構成される。クラウドサーバと呼ばれるクラウド環境に作られた分散型の仮想サーバとしてサーバ装置3を構成することもできる。
【0013】
サーバ装置3は、CPU,ROM,RAM、およびその他の周辺回路を有する演算処理装置を含んで構成され、機能的構成として、通信部31と、路面プロファイル生成部32と、記憶部33とを有する。
【0014】
通信部31は、ネットワーク200を介し車載装置100と無線通信可能に構成され、車両1の位置情報と、車両1の走行情報とを、車両1の通信ユニット11を介してそれぞれ取得する。位置情報は、車両1の測位センサ10が受信した信号によって算出された車両1の現在位置を示す情報である。走行情報は、車両1に搭載された各種センサにより取得された車両1の走行状態を示す情報である。走行情報には、車両1の左右方向の加速度(横加速度)を検出する加速度センサ(横加速度センサ)による検出値の情報が含まれる。通信部31は、逆走を検出する対象となる車両(対象車両)1だけでなく、対象車両以外の複数の車両1の位置情報と走行情報とを常時取得する。
【0015】
路面プロファイル生成部32は、通信部31を介して取得された対象車両以外の複数の車両1の位置情報と走行情報とに基づいて、路面性状を示す路面プロファイルを生成する。図3Aの特性f1は、路面プロファイルの一例を示す図である。図中の横軸は、車両1の正規の進行方向の位置、つまり図1のA1方向の道のりであり、縦軸は、路面の凹凸の量(深さまたは高さ)、つまり路面粗さである。
【0016】
一般に、路面の凹凸の量が大きいほど車両1の横加速度は大きい。したがって、路面性状と横加速度とは所定の相関関係を有する。路面プロファイル生成部32は、この所定の相関関係を用いて、横加速度から道路上の車両位置に対応する路面の凹凸量を算出し、図3Aに示すように車両1の進行方向における路面プロファイルを生成する。
【0017】
さらに、路面プロファイル生成部32は、路面プロファイルの特性f1を、図3Aに示すように所定距離毎に例えば1,2・・等の整数によって表されるデジタル値(整数値)に変換する。すなわち、凹凸量が大きいほど大きな値となるようなデジタル値に変換する。これにより、路面プロファイルがデジタル値の羅列によって表される。例えば図3Aの例では、「2→1→2→3→1→3→1」のデジタル値の羅列によって路面プロファイルが表される。
【0018】
同一車線を異なる車両1が走行する場合に、路面上のタイヤの位置が異なることにより、各車両1の横加速度センサにより検出された路面プロファイルが異なることがある。この場合、路面プロファイル生成部32は、例えば各車両1の横加速度センサにより検出されたそれぞれの路面プロファイルを平均化して、各路面の代表的な路面プロファイルを生成する。この場合もデジタル値の羅列によって路面プロファイルが表される。
【0019】
路面プロファイル生成部32は、路面性状の測定用の専用車両を走行させることにより得られたデータから、路面プロファイルを生成することもできる。例えばレーザプロファイラを搭載した専用車両を走行させ、そのときの測定データを、専用車両の位置データとともに取得することで、横加速度センサを用いることなく路面プロファイルを生成することもできる。
【0020】
記憶部33は、路面プロファイル生成部32により路面プロファイルが生成されるときに用いられる路面性状と横加速度との間の所定の相関関係を記憶するとともに、道路地図情報を記憶する。道路地図情報には、道路の位置情報、道路形状(曲率など)の情報、道路の勾配の情報、交差点や分岐の位置情報、車線数の情報、車線の幅員および車線毎の位置情報が含まれる。車線毎の位置情報とは、車線の中央位置や車線位置の境界の情報などである。さらに道路地図情報には、路面プロファイル生成部32により生成された道路の各位置での路面プロファイルの情報、すなわちデジタル値の羅列によって表される路面プロファイルの情報が含まれる。
【0021】
記憶部33に記憶される道路地図情報のうち、路面プロファイルの情報は、路面プロファイル生成部32により路面プロファイルが生成される度に更新される。他の道路地図情報は、所定周期で、あるいは任意のタイミングで更新される。なお、本実施形態では、車両1の逆走を検出する場合、車両1の走行位置における路面プロファイル(参照用路面プロファイル)が既に記憶部33に記憶されているものとして扱う。
【0022】
図4は、本実施形態に係る逆走検出装置101の機能的構成を示すブロック図である。逆走検出装置101は、図1の車載装置100の一部を構成する。図4に示すように、逆走検出装置101は、測位センサ10と、通信ユニット11と、センサ群13と、報知部14と、コントローラ20とを備える。測位センサ10と通信ユニット11とセンサ群13と報知部14とは、それぞれコントローラ20に通信可能に接続される。
【0023】
センサ群13は、車両1の走行状態を検出する複数のセンサの総称である。センサ群13には、車両1の左右方向の加速度を検出する横加速度センサ131が含まれる。報知部14は、車両1のドライバに所定情報を報知するための機器であり、画像表示用のモニタや音声出力用のスピーカにより構成される。
【0024】
コントローラ20は、CPU等の演算部と、ROM,RAM等の記憶部と、その他の周辺回路とを有するコンピュータを含んで構成される電子制御ユニットである。コントローラ20の演算部は、機能的構成として、情報取得部21と、逆走判定部25と、出力部26とを有する。情報取得部21は、位置情報取得部211と、走行情報取得部212と、道路地図情報取得部213とを有する。コントローラ20の記憶部には、サーバ装置3の記憶部33と同様、路面プロファイルが生成されるときに用いられる路面性状と横加速度との間の所定の相関関係や、各種判定を行う場合の閾値などが記憶される。
【0025】
位置情報取得部211は、測位センサ10により検出された車両1の現在の位置情報を取得する。走行情報取得部212は、センサ群13により検出された各種検出値を含む車両1の走行情報を取得する。道路地図情報取得部213は、通信ユニット11を介してサーバ装置3から道路地図情報を取得する。より詳しくは、道路地図情報取得部213は、測位センサ10により検出された車両1の現在位置における道路の車線情報と、各車線の路面プロファイルの情報とを含む道路地図情報を取得する。
【0026】
逆走判定部25は、位置情報取得部211により取得された車両1の現在の位置情報と、走行情報取得部212により取得された車両1の走行情報と、道路地図情報取得部213により取得された車両1の走行中の道路の道路地図情報とに基づいて、車両1が逆走しているか否かを判定する。すなわち、車両1が図1の車線R1を矢印A2方向に走行しているか否か、および図1の車線R2を矢印A1方向に走行しているか否かを判定する。
【0027】
この場合、まず、予め記憶された路面性状と横加速度との相関関係を用いて、横加速度センサ131により検出された横加速度から路面の凹凸量を算出する。なお、車両1が旋回走行中等で車両1に横加速度が生じている場合には、その影響を考慮して、すなわちその分を補正して、横加速度センサ131の検出値から路面の凹凸量を算出する。そして、車両1の進行方向に沿った路面の凹凸量の変化を表す路面プロファイル、すなわち実測路面プロファイルを生成する。次いで、生成された実測路面プロファイルを図3Aに示すように所定距離毎にデジタル値(整数値)に変換する。これにより、デジタル値の羅列、すなわち実測整数値の羅列によって実測路面プロファイルが表される。
【0028】
さらに、逆走判定部25は、測位センサ10からの信号に基づいて車両1の進行方向を判定する。すなわち、車両1の時系列の位置変化を検出することで、車両1の進行方向が図1の矢印A1方向(第1方向と呼ぶ)および矢印A2方向(第2方向と呼ぶ)のいずれであるかを判定する。車両1の進行方向が第1方向A1であると判定されると、道路地図情報に含まれる車両1の現在位置に対応する路面プロファイルのうち、第1方向A1が正規方向である第1車線R1の路面プロファイル(第1参照用路面プロファイルと呼ぶ)と、実測路面プロファイルとの類似性を示す一致度を算出する。そして、一致度が所定値以上であるとき、車両1が逆走ではない、すなわち車両1は第1車線R1を走行していると判定する。一致度の算出は、路面プロファイルを示すデジタル値同士を比較して行う。例えば、デジタル値の大きさを互いに比較し、その差の大小に応じて、またはデジタル値の変化率の違いに応じて、一致度を算出する。
【0029】
一方、一致度が所定値未満であるならば、車両1が逆走している可能性がある。この場合、逆走判定部25は、道路地図情報に含まれる車両1の現在位置に対応する路面プロファイルのうち、車両1の進行方向(第1方向A1)とは反対の第2方向A2が正規方向である第2車線R2の路面プロファイル(第2参照用路面プロファイルと呼ぶ)と、実測路面プロファイルとに基づいて車両1の逆走を判定する。
【0030】
より詳しくは、まず、第2参照用路面プロファイルのデジタル値の羅列の順序を逆転させ、第2参照用路面プロファイルを逆走判定用の路面プロファイルに変換する。例えば第2参照用路面プロファイルのデジタル値の羅列が「2→1→2→3→1→3→1」(図3A)であるとき、第2方向A2の道のりに沿った変換後の路面プロファイルは、図3Bに示すように、「1→3→1→3→2→1→2」となる。次いで、この変換後の路面プロファイルのデジタル値の変化に着目し、デジタル値が増加したときにプラス+、デジタル値が減少したときにマイナス-、デジタル値が変化しないときに0または+として、デジタル値の変化を求める。図3Bの例では、デジタル値の変化は「(+)→(-)→(+)→(-)→(-)→(+)」となる。
【0031】
逆走判定部25は、このデジタル値の変化と、実測路面プロファイルから求められるデジタル値の変化とを比較し、路面プロファイルの一致度を算出する。そして、一致度が所定値以上であるとき、車両1が逆走であると判定する。このようにデジタル値の大きさではなく、デジタル値の変化(増減)、つまり路面の凹凸の連続性に基づいて逆走を判定することで、逆走の有無を容易かつ精度よく判定することができる。すなわち、デジタル値の大きさにはばらつき(誤差)が生じやすいが、デジタル値の増減の傾向にはばらつきが生じにくい。例えば、デジタル値の大きさを基準とする場合、路面の凹凸のピーク値を精度よく検出する必要があるが、デジタル値の変化を基準とする場合、ピーク値を精度よく検出する必要はなく、凹凸の傾向さえ検出できればよい。このため、デジタル値の変化に基づく逆走判定により、逆走を容易かつ精度よく判定することができる。
【0032】
出力部26は、逆走判定部25により車両1が逆走であると判定されると、報知部14に警報信号を出力する。これにより、車両1のモニタに警報メッセージが表示され、またはスピーカから警報音声が出力される。その結果、ドライバは車両1が逆走していることを認識することができる。出力部26は、通信ユニット11を介してサーバ装置3に警報信号を送信するともに、サーバ装置3が対象車両1の周囲の他の車両1に、または対象車両1から所定距離内の道路に面して設置された表示部に、警報信号を出力するようにしてもよい。これにより、他の車両1のドライバに注意喚起することができる。
【0033】
図5は、予め定められたプログラムに従い図4のコントローラ20で実行される処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、車両走行時に実行され、所定周期で繰り返される。まず、ステップS1で、測位センサ10により検出された車両1の現在の位置情報と、センサ群13により得られた車両1の走行情報と、通信ユニット11を介して得られた走行中の道路の道路地図情報とを取得する。
【0034】
次いで、ステップS2で、横加速度センサ131の検出値に基づいて実測路面プロファイルを算出する。算出された実測路面プロファイルは、図3Aに示すように、デジタル値(実測整数値)の羅列によって表される。次いで、ステップS3で、測位センサ10からの信号に基づいて車両1の移動方向が図1の第1方向A1であるか否かを判定する。
【0035】
ステップS3で肯定されるとステップS4に進み、ステップS2で算出された実測路面プロファイルと、車両1の現在位置に対応する第1参照用路面プロファイル、すなわち道路地図情報に含まれる第1車線R1の第1参照用路面プロファイルとの一致度が所定値以上であるか否かを判定する。具体的には、実測路面プロファイルを表すデジタル値と第1参照用路面プロファイルを表すデジタル値とを比較して一致度を算出する。なお、所定値は第1所定値であり、第1所定値は例えば50%~80%の範囲内の値に設定される。ステップS4で肯定されるとステップS5に進む。ステップS5では、車両1が第1車線R1に沿って第1方向A1に進行しているものと判断し、車両1の逆走なしと判定して処理を終了する。
【0036】
ステップS4で否定されるとステップS6に進み、車両1の現在位置に対応する第2参照用路面プロファイル、すなわち道路地図情報に含まれる第2車線R2の第2参照用路面プロファイルを表すデジタル値を、逆走判定用の値に変換する。より詳しくは、第2参照用路面プロファイルのデジタル値の羅列を逆転させるとともに、デジタル値の増減をプラス、マイナスの符号で表した符号の羅列である変換後の路面プロファイルを生成する。
【0037】
次いで、ステップS7で、ステップS2で算出された実測路面プロファイルと、ステップS6で生成された路面プロファイルとの一致度が所定値以上であるか否かを判定する。すなわち、実測路面プロファイルを表すデジタル値の変化が、ステップS6のデジタル値の変化に所定の程度以上、一致しているか否かを判定する。なお、所定値は第2所定値であり、第2所定値は例えば50%~80%の範囲内の値に設定される。第2所定値をステップS4の第1所定値より大きい値に設定してもよく、第2所定値を第1所定値と等しい値、あるいは第1所定値より小さい値に設定してもよい。
【0038】
ステップS7で肯定されるとステップS8に進み、否定されると処理を終了する。ステップS8では、車両1が第2車線R2に沿って第1方向A1に進行しているものと判断する。すなわち、車両1の逆走ありと判定する。次いで、ステップS9で、報知部14に警報信号を出力し、車両1のモニタやスピーカから警報を発生させて処理を終了する。
【0039】
一方、ステップS3で否定、すなわち車両1の移動方向が図1の第2方向A2であると判定されると、ステップS10に進む。ステップS10では、ステップS2で算出された実測路面プロファイルと、車両1の現在位置に対応する第2参照用路面プロファイル、すなわち道路地図情報に含まれる第2車線R2の第2参照用路面プロファイルとの一致度が所定値以上であるか否かを判定する。具体的には、ステップS4と同様、実測路面プロファイルを表すデジタル値と第2参照用路面プロファイルを表すデジタル値とを比較して一致度を算出する。なお、所定値はステップS4の第1所定値と等しい。
【0040】
ステップS10で肯定されるとステップS5に進み、否定されるとステップS11に進む。ステップS11では、車両1の現在位置に対応する第1参照用路面プロファイル、すなわち道路地図情報に含まれる第1車線R1の第1参照用路面プロファイルを表すデジタル値を、逆走判定用の値に変換する。より詳しくは、第1参照用路面プロファイルのデジタル値の羅列を逆転させるとともに、デジタル値の増減をプラス、マイナスの符号で表した符号の羅列である変換後の路面プロファイルを生成する。次いで、ステップS7に進む。
【0041】
本実施形態に係る逆走検出装置101による動作をまとめると以下のようになる。図6は、第1車線R1に沿って走行する車両1の状態をタイヤ1aによって模式的に示す図であり、路面形状は、第1参照用路面プロファイルのデジタル値によって表される。図6に示すように、車両1が第1方向A1に走行するとき、実測路面プロファイルと第1参照用路面プロファイルとが比較される(ステップS4)。そして、その一致度が所定値以上であるとき、逆走なしと判定される(ステップS5)。
【0042】
一方、車両1が第2方向A2に進行するとき、実測路面プロファイルと第2参照用路面プロファイルの一致度が所定値以上であるか否かが判定される(ステップS10)。この場合、一致度が所定値以上ではないため、第1参照用路面プロファイルのデジタル値の羅列を逆転した変換後の第1参照用路面プロファイルの変化と実測路面プロファイルの変化とが比較される(ステップS11→ステップS7)。そして、その一致度が所定値以上であるとき、逆走ありと判定され、警報信号が出力される(ステップS8、ステップS9)。
【0043】
本実施形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)逆走検出装置101は、車両1を測位する測位センサ10により得られた車両1の現在位置の位置情報を取得する位置情報取得部211と、車両1が走行する路面の路面プロファイルに応じて変化する横加速度センサ131のセンサ値の情報を含む車両1の走行情報を取得する走行情報取得部212と、道路の車線情報と路面プロファイルの情報とを含む道路地図情報を取得する道路地図情報取得部213と、位置情報取得部211により取得された位置情報と、走行情報取得部212により取得された走行情報と、道路地図情報取得部213により取得された道路地図情報とに基づいて、車両1の逆走を判定する逆走判定部25と、を備える(図4)。道路地図情報取得部213により取得された道路地図情報には、進行方向が第1方向A1に規定された第1車線R1の路面プロファイルである第1参照用路面プロファイルと、進行方向が第1方向A1の反対の第2方向A2に規定された第2車線R2の路面プロファイルである第2参照用路面プロファイルとが含まれる(図1)。逆走判定部25は、走行情報取得部212により取得された横加速度の情報に基づいて車両1が走行中の路面における実測路面プロファイルを求めるとともに、位置情報取得部211により取得された位置情報に基づいて車両1の進行方向を判定し、車両1の進行方向が第1方向A1であると判定されると、実測路面プロファイルと位置情報取得部211により取得された車両1の現在位置に対応する第1参照用路面プロファイルとの一致度が第1所定値以上であるか否かをさらに判定し、実測路面プロファイルと第1参照用路面プロファイルとの一致度が第1所定値未満と判定されると、実測路面プロファイルと位置情報取得部211により取得された車両1の現在位置に対応する第2参照用路面プロファイルとに基づいて、車両1の逆走を判定する(図5)。
【0044】
この構成により、車両自体で逆走の有無を判定することができる。このため、道路に逆走検出用のカメラを設置する必要がなく、車両1の逆走を全体として安価に検出することができる。また、路面プロファイルに基づいて車両1の逆走を検出するので、車線を精度よく検出する必要がなく、車両1の大まかな位置を検出できればよい。つまり、現在走行中の車線が第1車線R1と第2車線R2のいずれであるかを検出する必要はない。このため、高精度の測位センサ10が不要であり、この点でも装置を安価に構成できる。
【0045】
(2)逆走判定部25は、実測路面プロファイルと第1参照用路面プロファイルとの一致度が第1所定値未満と判定されると、第2参照用路面プロファイルを逆走方向の参照用路面プロファイルに変換するとともに、変換後の参照用路面プロファイルと実測路面プロファイルとの一致度に基づいて、車両1の逆走を判定する(図5)。このように路面プロファイルに基づいて逆走を判定することで、逆走を精度よく判定することができる。すなわち、本実施形態では、正規方向と逆走方向とで路面プロファイルが互いに異なる点に着目し、各方向の路面プロファイルの一致度に基づいて逆走の有無を判定するので、低コストで車両1の逆走を精度よく検出することができる。
【0046】
(3)逆走判定部25は、路面の凹凸量の大きさに基づいて第1参照用路面プロファイルと実測路面プロファイルとの一致度を算出するとともに、路面の凹凸量の変化に基づいて変換後の参照用路面プロファイルと実測路面プロファイルとの一致度を算出する。すなわち、正規方向の判定と逆走方向の判定とを互いに異なる方法で行う。これにより、車両1の逆走を効率的かつ精度よく検出することができる。
【0047】
(4)逆走検出装置101は、逆走判定部25により車両1が逆走であると判定されると、警報信号を出力する出力部26をさらに備える(図4)。これにより、車両1が逆走であることをドライバ等に報知することができる。
【0048】
(5)本実施形態の逆走検出装置101は、逆走検出方法として用いることもできる。逆走検出方法においては、車両1を測位する測位センサ10により得られた車両1の現在位置の位置情報と、車両1が走行する路面の路面プロファイルに応じて変化する横加速度センサ131のセンサ値の情報を含む車両1の走行情報と、道路の車線情報と路面プロファイルの情報とを含む道路地図情報と、をそれぞれ取得するステップ(ステップS1)と、取得された位置情報と走行情報と道路地図情報とに基づいて、車両1の逆走を判定するステップと、をコンピュータにより実行することを含む(図5)。取得された道路地図情報には、進行方向が第1方向A1に規定された第1車線R1の路面プロファイルである第1参照用路面プロファイルと、進行方向が第1方向A1の反対の第2方向A2に規定された第2車線R2の路面プロファイルである第2参照用路面プロファイルとが含まれる(図1)。車両1の逆走を判定するステップは、取得されたセンサ値の情報に基づいて車両1が走行中の路面における実測路面プロファイルを求めるとともに、取得された位置情報に基づいて車両1の進行方向を判定し(ステップS3)、車両1の進行方向が第1方向A1であると判定されると、実測路面プロファイルと取得された車両1の現在位置に対応する第1参照用路面プロファイルとの一致度が所定値以上であるか否かをさらに判定し(ステップS4)、実測路面プロファイルと第1参照用路面プロファイルとの一致度が所定値未満と判定されると、実測路面プロファイルと取得された車両1の現在位置に対応する第2参照用路面プロファイルとに基づいて、車両1の逆走を判定する(ステップS7、ステップS8)。これにより、安価な構成で車両1の逆走を検出することができる。
【0049】
なお、上記実施形態では、走行情報取得部212が横加速度センサ131の検出値(センサ値)の情報を含む車両1の走行情報を取得するようにしたが、路面プロファイルに応じて変化する他の検出器の検出値の情報を含む走行情報を取得するようにしてもよい。例えば車両1の前後方向の加速度(前後加速度)を検出するセンサの検出値や、ロール角やロールレートを検出するセンサの検出値、さらに上下方向の車両の振動を検出するセンサの検出値の情報を含む走行情報を、走行情報取得部が取得するようにしてもよい。
【0050】
上記実施形態では、車両1が正規方向に走行しているか否かを、路面プロファイルを表すデジタル値(整数)の大きさに基づいて判定し、車両1が逆走方向に走行しているか否かを、路面プロファイルを表すデジタル値(整数)の変化に基づいて判定するようにしたが、これらの判定手法は上述したものに限らない。例えば、車両1が正規方向に走行しているか否かを、路面プロファイルを表すデジタル値の変化に基づいて判定するようにしてもよく、車両1が逆走方向に走行しているか否かを、路面プロファイルを表すデジタル値の大きさに基づいて判定するようにしてもよい。
【0051】
上記実施形態では、逆走検出装置101を車両1に搭載したが、逆走検出装置101の機能の一部または全部をサーバ装置3に設けるようにしてもよい。
【0052】
上記実施形態では、測位衛星2から送信された測位用の信号を受信する測位センサ10を車両1に搭載したが、測位センサ10は、他の方法、例えば自立航法により車両位置を測位するものであってもよい。すなわち、測位センサは、測位衛星から送信された信号を受信して車両を測位するものに限らない。
【0053】
以上の説明はあくまで一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、上述した実施形態および変形例により本発明が限定されるものではない。上記実施形態と変形例の1つまたは複数を任意に組み合わせることも可能であり、変形例同士を組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0054】
1 車両、2 測位衛星、10 測位センサ、11 通信ユニット、14 報知部、20 コントローラ、21 情報取得部、25 逆走判定部、26 出力部、101 逆走検出装置、131 横加速度センサ、211 位置情報取得部、212 走行情報取得部、213 道路地図情報取得部、R1 第1車線、R2 第2車線、A1 第1方向、A2 第2方向
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6