(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-13
(45)【発行日】2023-12-21
(54)【発明の名称】業務監視システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20230101AFI20231214BHJP
【FI】
G06Q10/10
(21)【出願番号】P 2020033399
(22)【出願日】2020-02-28
【審査請求日】2023-01-31
(73)【特許権者】
【識別番号】519201994
【氏名又は名称】杉山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100081709
【氏名又は名称】鶴若 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】杉山 靖彦
【審査官】福田 正悟
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-101566(JP,A)
【文献】特開平11-275544(JP,A)
【文献】特開2015-018573(JP,A)
【文献】特開平09-319539(JP,A)
【文献】特開2005-141728(JP,A)
【文献】特開2011-188112(JP,A)
【文献】特開2018-028731(JP,A)
【文献】特開2004-312695(JP,A)
【文献】特表2004-520738(JP,A)
【文献】特開2017-229044(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータシステムを用いて業務処理を行うセンターオフィスと、
センターオフィスでの業務処理を遠隔操作により行う遠隔オフィスと、
前記センターオフィスと前記遠隔オフィスとを接続する通信回線と、を含み、
前記センターオフィスは、
前記遠隔オフィスでの遠隔操作状況の映像を表示可能な映像装置を有し、
前記遠隔オフィスは、
表示エリア毎に遠隔操作状況を撮像可能な映像装置を有し、
前記遠隔オフィスの映像装置で撮像した遠隔操作状況の映像を、前記通信回線を介して前記センターオフィスの映像装置に表示し、
前記センターオフィスでは、表示エリア毎に特定された勤務状態を表示可能であり、
前記センターオフィスにおいて、前記遠隔オフィスの遠隔操作状況を監視可能に構成し、
前記センターオフィスは、通話装置を有し、
前記遠隔オフィスは、通話装置を有し、
前記センターオフィスの通話装置と、前記遠隔オフィスの通話装置とは、前記通信回線を介して会話可能に構成し、
前記センターオフィスは、前記遠隔オフィスでの勤務状態を監視可能な勤務状態監視システムを有し、
前記遠隔オフィスは、監視される勤務状態を特定する勤務状態特定システムを有し、
前記センターオフィスの勤務状態監視システムにおいて、前記遠隔オフィスの勤務状態特定システムで特定された勤務状態を、監視可能に構成し、
業務状態監視は、
前記遠隔オフィスにおいて、従業員を撮像し、前記センターオフィスに送信され、
前記センターオフィスにおいて、前記遠隔オフィスから送信された映像が表示され、
前記遠隔オフィスと、前記センターオフィスとで業務処理を実行し、解決すべき問題が生じた場合には、
前記センターオフィスの通話装置と、前記遠隔オフィスの通話装置とで、前記通信回線を介して会話し、前記センターオフィスから指導により業務処理を実行することを特徴とする業務監視システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、遠隔オフィスの業務をセンターオフィスにおいて監視することが可能な業務監視システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、通信ネットワークの発達によりテレワークが実現されており、テレワーク環境でのコミュニケーションが重要視されている。テレワーク環境では、ネットワーク接続されたオフィス間で、カメラおよびディスプレイを通じて伝達される映像情報、マイクおよびスピーカを通じて伝達される音声情報を用いて、コミュニケーションが実現される。
【0003】
例えば、特許文献1には、遠隔地のオフィス内の映像を表示し、映像上で受話者を指定して受話者の対話映像を表示し、受話者と対話を行う遠隔対話システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような従来のシステムでは、ユーザが遠隔地のオフィスに通勤し、遠隔地のオフィスに備えられるコンピュータシステムを用いて業務処理を行うものであり、単に
センターオフィスに通勤しないで、遠隔地のオフィスに通勤して業務処理を行うに過ぎない。
【0006】
また、センターオフィスにおいては、遠隔地での実際の勤務状態を知ることができず、管理者が従業員について管理監督責任を果たすことは不可能であった。
【0007】
この発明は、このような実情に鑑みてなされたもので、センターオフィスでの業務処理を遠隔操作により行うことができ、かつセンターオフィスにおいて、遠隔オフィスにおける勤務状況を常に目視および操作ログで確認し、双方向のコミュニケーションをすることができる業務監視システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる課題を解決するために、この発明は、以下のように構成した。
【0009】
請求項1に記載の発明は、
コンピュータシステムを用いて業務処理を行うセンターオフィスと、
センターオフィスでの業務処理を遠隔操作により行う遠隔オフィスと、
前記センターオフィスと前記遠隔オフィスとを接続する通信回線と、を含み、
前記センターオフィスは、
前記遠隔オフィスでの遠隔操作状況の映像を表示可能な映像装置を有し、
前記遠隔オフィスは、
表示エリア毎に遠隔操作状況を撮像可能な映像装置を有し、
前記遠隔オフィスの映像装置で撮像した遠隔操作状況の映像を、前記通信回線を介して前記センターオフィスの映像装置に表示し、
前記センターオフィスでは、表示エリア毎に特定された勤務状態を表示可能であり、
前記センターオフィスにおいて、前記遠隔オフィスの遠隔操作状況を監視可能に構成し、
前記センターオフィスは、通話装置を有し、
前記遠隔オフィスは、通話装置を有し、
前記センターオフィスの通話装置と、前記遠隔オフィスの通話装置とは、前記通信回線を介して会話可能に構成し、
前記センターオフィスは、前記遠隔オフィスでの勤務状態を監視可能な勤務状態監視システムを有し、
前記遠隔オフィスは、監視される勤務状態を特定する勤務状態特定システムを有し、
前記センターオフィスの勤務状態監視システムにおいて、前記遠隔オフィスの勤務状態特定システムで特定された勤務状態を、監視可能に構成し、
業務状態監視は、
前記遠隔オフィスにおいて、従業員を撮像し、前記センターオフィスに送信され、
前記センターオフィスにおいて、前記遠隔オフィスから送信された映像が表示され、
前記遠隔オフィスと、前記センターオフィスとで業務処理を実行し、解決すべき問題が生じた場合には、
前記センターオフィスの通話装置と、前記遠隔オフィスの通話装置とで、前記通信回線を介して会話し、前記センターオフィスから指導により業務処理を実行することを特徴とする業務監視システムである。
【発明の効果】
【0012】
前記構成により、この発明は、以下のような効果を有する。
【0013】
請求項1に記載の発明では、センターオフィスでの業務処理を、遠隔オフィスからの遠隔操作により行うことができ、かつ、センターオフィスにおいて、遠隔オフィスの遠隔操作状況を監視可能であり、センターオフィスに通常の勤務する者と同様に、遠隔オフィスに勤務する者の勤務状態を把握することができる。また、センターオフィスの通話装置と、遠隔オフィスの通話装置とは、通信回線を介して会話可能であり、必要に応じて会話することで、遠隔オフィスにおいて迅速な業務を行うことができる。また、センターオフィスの特定勤務状態監視システムにおいて、遠隔オフィスの勤務特定システムで特定された勤務状態を、通信回線を介して監視可能であり、センターオフィスにおいて、遠隔オフィスにおける種々の勤務状態を監視することができる。業務状態監視は、遠隔オフィスにおいて、従業員を撮像し、センターオフィスに送信され、センターオフィスにおいて、遠隔オフィスから送信された映像が表示され、遠隔オフィスと、センターオフィスとで業務処理を実行し、解決すべき問題が生じた場合には、センターオフィスの通話装置と、遠隔オフィスの通話装置とで、通信回線を介して会話し、センターオフィスから指導により業務処理を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、この発明の業務監視システムの実施の形態について説明する。この発明の実施の形態は、発明の最も好ましい形態を示すものであり、この発明はこれに限定されない。
【0018】
(業務監視システム)
この実施の形態の業務監視システムを、
図1乃至
図4に基づいて説明する。
図1は業務監視システムの概略構成図、
図2はセンターオフィスの構成図、
図3は遠隔オフィスの構成図、
図4は業務監視システムの主要部の構成図である。
【0019】
この実施の形態の業務監視システム10は、コンピュータシステムを用いて業務処理を行うセンターオフィス20と、遠隔操作により業務処理を行う遠隔オフィス30と、センターオフィス20と遠隔オフィス30とを接続する通信回線40と、を備える。通信回線40としては、インターネット回線、専用回線など周知技術が用いられ、特に限定されない。
【0020】
(センターオフィス)
センターオフィス20は、会社や事務所などコンピュータシステムを用いて業務処理を行うところであり、コンピュータ本体21、ディスプレイ22、キーボード23及マウス24などにより構成されるコンピュータシステムを有する。また、センターオフィス20は、遠隔オフィス30の遠隔操作状況の映像を表示可能な映像装置25、遠隔オフィス30の従業員と会話可能な通話装置26を有する。この映像装置25と通話装置26は、一体に構成され、相手の映像を見ながら会話することが可能である。
【0021】
センターオフィス20では、コンピュータシステムを用いて業務処理を実行可能である。この業務処理としては、会計業務、建設の設計業務、デザインを考案する業務などの処理があり、この業務は特に限定されない。
【0022】
また、センターオフィス20は、特定された勤務状態を監視可能な勤務状態監視システム27を有する。勤務状態監視システム27は、表示装置27aを含み、表示装置27aの表示エリアA~Dに、遠隔オフィス30のコンピュータシステムにおいて特定された勤務状態を表示可能になっている。
【0023】
(遠隔オフィス)
遠隔オフィス30は、支所、分室等に限定されず、自宅やモバイルワークなどが遠隔操作により業務処理を行うことが可能なところであり、コンピュータ本体31、ディスプレイ32、キーボード33及マウス34などにより構成されるコンピュータシステムを有する。遠隔オフィス30では、コンピュータシステムにより、通信回線40を介して、センターオフィス20のコンピュータシステムにアクセスし、遠隔オフィス30のコンピュータシステムを用いて行う遠隔操作によって、センターオフィス20のコンピュータシステムを用いて行う業務処理を実行可能である。
【0024】
遠隔オフィス30は、遠隔操作状況を撮像可能な映像装置35を有し、この映像装置35で撮像した遠隔操作状況の映像を、通信回線40を介してセンターオフィス20の表示装置25に表示可能に構成される。また、遠隔オフィス30は、センターオフィス20の従業員と会話可能な通話装置36を有する。この表示装置25と通話装置36は、一体に構成され、相手の映像を見ながら会話することが可能である。
【0025】
遠隔オフィス30は、勤務状態を特定する勤務状態特定システム37を有する。この勤務特定システム37は、コンピュータシステムを用いて実行される。この勤務特定システム37の実行は、ディスプレイ32にログイン画面32aを表示し、ログイン画面32aにIDとパスワードを入力すると、ログインして勤務状態選択画面32bがされる。
【0026】
勤務状態選択画面32bには、外出ボタン32b1、会議ボタン32b2、机ボタン32b3及び昼休みボタン32b4が設けられている。外出ボタン32b1をクリックすると、勤務室全体を撮像する場所に設けられた映像装置32c1が作動し、会議ボタン32b2をクリックすると、会議室内を撮像する場所に設けられた映像装置32c2が作動し、机ボタン32b3をクリックすると、勤務室内を撮像する場所に設けられた映像装置32c3が作動し、昼休みボタン32b4をクリックすると、休憩室内を撮像する場所に設けられた映像装置32c4が作動し、撮像した映像を、通信回線40を介してセンターオフィス20の表示装置27の表示エリアA~Dに表示可能に構成される。
【0027】
センターオフィス20では、勤務状態監視システム27において、表示装置27に表示された映像を見ることで、遠隔オフィス30の勤務状態特定システム37で特定された勤務状態を、通信回線40を介して監視可能に構成されている。
【0028】
(業務状態監視)
この実施の形態の業務状態監視を、
図2乃至
図4に基づいて説明する。センターオフィス20においては、コンピュータシステムを起動し、コンピュータシステムを用いて業務処理を実行可能にする。遠隔オフィス30においては、コンピュータシステムを起動し、遠隔オフィス30のコンピュータシステムにより、通信回線40を介して、センターオフィス20のコンピュータシステムにアクセスし、遠隔オフィス30からの遠隔操作によってセンターオフィス20のコンピュータシステムを用いて業務処理を実行する。
【0029】
センターオフィス20は、映像入出力装置25と、通話装置26と、を備える。映像入出力装置25は、映像情報を入出力するためのカメラCとディスプレイDを含み、これらは映像入出力処理部50に接続される。通話装置26は、音声情報を入出力するためのマイクMおよびスピーカSを含み、これらは音声入出力処理部51に接続される。映像入出力処理部50、音声入出力処理部51、操作部52及びデータ格納部53は、制御部54に接続され、制御部54は通信部55及び通信回線40を介して遠隔オフィス30と通信可能になっている。操作部52は、情報を入力するためのキーボード23及マウス24を含み、コンピュータシステムを用いて業務処理を実行可能にする機能を有する。
【0030】
遠隔オフィス30は、映像入出力装置35と、通話装置36と、を備える。映像入出力装置35は、映像情報を入出力するためのカメラCとディスプレイDを含み、これらは映像入出力処理部60に接続される。通話装置36は、音声情報を入出力するためのマイクMとスピーカSを含み、これらは音声入出力処理部61に接続される。映像入出力処理部60、音声入出力処理部61及び操作部62は、制御部63に接続され、制御部63は通信部64及び通信回線40を介してセンターオフィス20と通信可能になっている。操作部62は、情報を入力するためのキーボード33及マウス34を含み、遠隔操作によって、コンピュータシステムを用いて業務処理を実行可能にする機能を有する。
【0031】
遠隔オフィス30の操作部62は、コンピュータシステムを用いて行う遠隔操作を実行する機能を有し、操作部62による操作データによって制御部63は、通信部64及び通信回線40を介してセンターオフィス20と通信し、センターオフィス20の操作部52を介してコンピュータシステムを用いて行う業務処理を実行し、業務処理データをデータ格納部53に格納する。
【0032】
遠隔オフィス30からの遠隔操作は、例えば従業員が机に座って行うが、映像入出力装置35が遠隔操作を行う従業員の顔を撮像し、この映像入出力装置35で撮像した遠隔操作状況の映像は、映像入出力処理部60においてデータ処理されて、制御部63から通信部64及び通信回線40を介してセンターオフィス20に送信される。
【0033】
センターオフィス20では、映像データが通信回線40及び通信部55を介して制御部54において処理され、映像入出力処理部50に送られ、映像入出力装置25のディスプレイに映像が表示される。
【0034】
また、遠隔オフィス30の従業員と、センターオフィス20では、例えば業務処理を実行することで、解決すべき問題が生じた場合には、センターオフィス20では、通話装置26から音声データが、音声入出力処理部51、制御部53で処理されて通信部55へ送られ、遠隔オフィス30では、通話装置36から音声データが、音声入出力処理部61、制御部63で処理されて通信部65へ送られ、通信回線40を介いて会話する。
【0035】
このように、センターオフィス20の管理者は、常に遠隔オフィス30において、従業員が机に座って遠隔操作を行う従業員の顔を見ることができ、管理者は、管理監督責任を果たすことが可能である。
【0036】
即ち、管理者は、センターオフィス20に通常通勤する者と同様に、遠隔オフィス30の従業者と勤務中は常時つながっている状態となる。遠隔オフィス30では、センターオフィス20に通常通勤する者と同様に、常に勤務状況を目視で確認することができる。
【0037】
また、センターオフィス20では、コンピュータシステムを用いて業務処理を実行するが、センターオフィス20に通常通勤する者と同様に、遠隔オフィス30での遠隔操作による業務内容も逐次目視で確認することができ、必要に応じて会話によって指導ができる。
【0038】
(特定勤務状態監視)
この実施の形態の特定勤務状態監視を、
図2乃至
図4に基づいて説明する。センターオフィス20は、特定された勤務状態を監視可能な勤務状態監視システム27を有しており、表示装置27aには、遠隔オフィス30のコンピュータシステムにおいて特定された勤務状態を表示可能になっている。
【0039】
遠隔オフィス30は、勤務状態を特定する勤務特定システム37を有し、この勤務特定システム37の実行は、ディスプレイ32に表示されたログイン画面32aにIDとパスワードを入力し、ログインすると勤務状態選択画面32bが表示される。
【0040】
勤務状態は、遠隔オフィス30の従業員が作業中の場合使用する機能で、遠隔オフィス30の従業員の顔がセンターオフィス20の映像装置25に表示され、遠隔オフィス30の映像装置35には遠隔オフィス30の従業員が遠隔操作しているセンターオフィス20の前面の映像が表示される。遠隔オフィス30の従業員が離籍している場合は、遠隔オフィス30の従業員の顔が見えないので、離籍していることを目視で確認できる。また、センターオフィス20の映像装置25をセンターオフィス20の従業員等が外出先に持参することによって、外出先での会議にも遠隔オフィス30の従業員が出席できる。遠隔オフィス30の映像装置35には外出先での会議の映像が表示され、会話をすることができる。
【0041】
勤務状態選択画面32bにおいて、外出ボタン32b1をクリックすると、勤務室全体を撮像する場所に設けられた撮像装置32c1が作動し、この撮像装置32c1で撮像した映像がセンターオフィス20の表示装置27aに表示される。また、外出ボタン32b1をクリックすると、センターオフィス20の映像装置25をセンターオフィス20の従業員が外出先に持参することなく、他の従業員が持参している映像装置25に準ずる機器をもって外出先での会議に遠隔オフィス30の従業員が出席できる。遠隔オフィス30の映像装置35には外出先での会議の映像が表示され、会話をすることができる。この時、センターオフィス20の映像装置25には「〇〇〇〇(他の従業員名)と外出中」と表示される。
【0042】
会議ボタン32b2をクリックすると、会議室内を撮像する場所に設けられた撮像装置32c2が作動し、この撮像装置32c2で撮像した映像がセンターオフィス20の表示装置27aに表示される。また、会議ボタン32b2をクリックすると、予め設定された社内会議室のテレビ会議システムに接続され、遠隔オフィス30の映像装置35を通じて遠隔オフィス30の従業員は社内会議に参加することができる。センターオフィス20の映像装置25には「△△△にて会議中」などと表示される。会議室は複数設定できるだけでなく、予め設定された社内であれば、例えば休憩室など会議室でない場所へ接続することができる。
【0043】
また、机ボタン32b3をクリックすると、勤務室内を撮像する場所に設けられた撮像装置32c3が作動し、この撮像装置32c3で撮像した映像がセンターオフィス20の表示装置27aに表示される。
【0044】
また、職場ボタン32b4をクリックすると、職場全体を撮像する場所に設けられた撮像装置32c4が作動し、この撮像装置32c4で撮像した映像がセンターオフィス20の表示装置27aに表示される。この職場ボタン32b4を昼休みに切り替えると、昼休み中はプライベートなので何も映らなくする。
また、職場ボタン32b4は、勤務中ではあるが、昼休みなどで離籍をしている場合などに使用し、センターオフィスの映像装置25と遠隔オフィスの映像装置35には「休憩中」と表示される。
【0045】
このように、センターオフィス20において、表示装置27aの表示エリアA~Dに勤務室全体の撮像、会議室内の撮像、勤務室内の撮像、休憩室内の撮像が表示されるために、管理者は、センターオフィス20に通常通勤する者と同様に、遠隔オフィス30において、通勤する者の勤務状態を常時繋がって把握することができ、管理者が管理監督責任を果たすことを可能である。
【産業上の利用可能性】
【0046】
この発明は、遠隔オフィスの業務をセンターオフィスにおいて監視することが可能な業務監視システムに適用され、センターオフィスにおいて、遠隔オフィスにおける勤務状況を常に目視で確認することができる。
【符号の説明】
【0047】
10 業務監視システム
20 センターオフィス
21 コンピュータ本体
22 ディスプレイ
23 キーボード
24 マウス
25 映像装置
26 通話装置
27 特定勤務状態監視システム
27a 表示装置
30 遠隔オフィス
31 コンピュータ本体
32 ディスプレイ
33 キーボード
34 マウス
36 通話装置
37 勤務特定システム
40 通信回線
50 映像入出力処理部
51 音声入出力処理部
52 操作部
53 データ格納部
54 制御部
55 通信部
60 映像入出力処理部
61 音声入出力処理部
62 操作部
63 制御部
64 通信部