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特許7402815殺菌装置、殺菌装置を有するパッケージ機、及び殺菌するための方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-13
(45)【発行日】2023-12-21
(54)【発明の名称】殺菌装置、殺菌装置を有するパッケージ機、及び殺菌するための方法
(51)【国際特許分類】
   B65B 55/04 20060101AFI20231214BHJP
   B65B 55/08 20060101ALI20231214BHJP
   B65B 9/20 20120101ALI20231214BHJP
   A61L 2/08 20060101ALI20231214BHJP
【FI】
B65B55/04 B
B65B55/08 B
B65B9/20
A61L2/08 108
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020554127
(86)(22)【出願日】2019-03-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-19
(86)【国際出願番号】 EP2019057606
(87)【国際公開番号】W WO2019192899
(87)【国際公開日】2019-10-10
【審査請求日】2022-03-10
(31)【優先権主張番号】18165369.2
(32)【優先日】2018-04-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】391053799
【氏名又は名称】テトラ ラバル ホールディングス アンド ファイナンス エス エイ
【住所又は居所原語表記】70 Avenue General Guisan,CH-1009 Pully,Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100151105
【弁理士】
【氏名又は名称】井戸川 義信
(72)【発明者】
【氏名】ルカ・ポッピ
(72)【発明者】
【氏名】フィリッポ・フェラリーニ
【審査官】西塚 祐斗
(56)【参考文献】
【文献】特表2006-527139(JP,A)
【文献】特表2010-512284(JP,A)
【文献】特表2005-516857(JP,A)
【文献】特開2008-230668(JP,A)
【文献】特開2013-133152(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第03575225(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 55/04
B65B 55/08
B65B 9/20
A61L 2/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェブ前進経路(P)に沿って前進するパッケージ材料のウェブ(4)を殺菌するための殺菌装置(9)であって、
使用時に前記ウェブ前進経路(P)の殺菌部(P1)に沿って前進する間、少なくとも第1の面(5)の上に殺菌照射を向けることにより、パッケージ材料の前記前進するウェブ(4)の少なくとも前記第1の面(5)を殺菌するように構成された、照射デバイス(26)と、
前記照射デバイス(26)を収納し、入口開口(29)及び出口開口(30)を有し、使用時にそれを通ってパッケージ材料の前記ウェブ(4)が前記殺菌部(P1)に沿って前進する、前進チャネル(28)を含む、メイン遮蔽室(27)と、
前記ウェブ前進経路(P)に沿って前記前進チャネル(28)の上流に配置され、前記前進チャネル(28)に流体連結される内部空間(32)を有する、補助遮蔽室(31)と、
を含み、
前記補助遮蔽室(31)は、前記補助遮蔽室(31)から気体を抽出できるように構成された抽出開口(52)を含み、
前記殺菌装置(9)は、前記出口開口(30)から前記入口開口(29)への前記前進チャネル(28)内の気体の第1の流れ、及び前記入口開口(29)から前記抽出開口(52)への気体の第2の流れを発生するように構成された、吸引デバイスを更に含み、
前記吸引デバイスは、前記内部空間(32)内に配置され、気体の前記第2の流れの少なくとも一部を案内するように構成される、吸着導体(61)を含み、
前記吸着導体(61)は、前記入口開口(29)に配置された取入口(62)を有する、殺菌装置(9)。
【請求項2】
前記吸着導体(61)は、前記入口開口(29)に平行に延在し、前記取入口(62)を含む第1の導体部(63)、及び前記第1の導体部(63)及び前記抽出開口(52)に流体連結される第2の導体部(64)を含む、請求項1に記載の殺菌装置。
【請求項3】
前記補助遮蔽室(31)の内側の圧力を制御するために気体が前記内部空間(32)の中に入ることができるか、又は入るのを防ぐそれぞれのために選択的に開閉するように構成された弁(72)を更に含む、請求項1又は2に記載の殺菌装置。
【請求項4】
前記パッケージ材料の前記ウェブ(4)が前記補助遮蔽室(31)及び前記入口開口(29)の中に入る前記補助遮蔽室(31)のアクセス開口(47)は、互いに対して非同軸に配置される、請求項1~3のいずれか一項に記載の殺菌装置。
【請求項5】
前記殺菌装置(9)は、前記補助遮蔽室(31)内に配置され、使用時にパッケージ材料の前記ウェブ(4)を前記アクセス開口(47)から前記入口開口(29)に向けるように構成された、逸脱デバイス(53)を更に含む、請求項4に記載の殺菌装置。
【請求項6】
前記メイン遮蔽室(27)は、互いに平行であり、2つの内壁(42)の間の空間が前記前進チャネル(28)を画定するように互いから離間した、前記内壁(42)を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の殺菌装置。
【請求項7】
パッケージ材料のウェブから注入可能な製品の密封されたパッケージ(2)を生成するためのパッケージ機(1)であって、
外部環境から内部環境を分離する隔離室(14)と、
チューブ形成ステーション(18)で前記隔離室(14)内に少なくとも一部が配置され、パッケージ材料の前記ウェブ(4)からチューブ(3)を形成するように適合される、チューブ形成デバイス(17)と、
前記隔離室(14)内に少なくとも一部が配置され、前記チューブ形成デバイス(17)によって形成された前記チューブ(3)を長手方向に密封するように適合される、密封デバイス(19)と、
前記注入可能な製品で前記チューブ(3)を充填するための充填手段(20)と、
前記パッケージ(2)を形成するために、前記チューブ(3)を形成して横方向に密封するように適合された、パッケージ形成ユニット(21)と、
パッケージ材料の前記ウェブ(4)をホストステーション(8)から前記ウェブ前進経路(P)に沿って前記チューブ形成ステーション(18)に前進させ、前記チューブ(3)をチューブ前進経路(Q)に沿って前記パッケージ形成ユニット(20)に前進させるための、搬送手段(22)と、
を少なくとも含み、
前記ウェブ前進経路(P)に沿って前記チューブ形成ステーション(18)の上流に配置された殺菌ステーション(10)でパッケージ材料の前記ウェブ(4)の少なくとも第1の面(5)を殺菌するために、請求項1~6のいずれか一項に記載の殺菌装置(9)を更に含むことを特徴とする、パッケージ機(1)。
【請求項8】
前記殺菌装置(9)は、前記ウェブ前進経路(P)に沿って前記前進チャネル(28)の下流に配置され、前記前進チャネル(28)と流体連結する更なる内部空間(34)を有する、更なる補助遮蔽室(33)を更に含み、
前記パッケージ機(1)は、前記補助遮蔽室(31)内の第1の圧力、前記更なる補助遮蔽室(33)内の第2の圧力、及び前記隔離室(14)内の第3の圧力を維持するように構成された、圧力制御手段を更に含み、
前記圧力制御手段は、前記第2の圧力が前記第1の圧力より高く、前記第3の圧力が前記第2の圧力より高いように、前記第1の圧力、前記第2の圧力、及び前記第3の圧力を制御するように構成される、請求項7に記載のパッケージ機。
【請求項9】
パッケージ材料のウェブ(4)を殺菌する方法であって、
パッケージ材料の前記ウェブ(4)をウェブ前進経路(P)に沿って前進させるステップと、
パッケージ材料の前記ウェブ(4)の少なくとも第1の面(5)の上に殺菌照射を向けるステップと、
を含み、
前進する前記ステップは、パッケージ材料の前記ウェブ(4)が補助遮蔽室(31)の内部空間(32)内で前進する、前進する第1のサブステップと、
パッケージ材料の前記ウェブ(4)がメイン遮蔽室(27)内に配置された前進チャネル(28)の入口開口(29)から出口開口(30)に前進する、前進する第2のサブステップと、
を含み、
前記補助遮蔽室(31)は前記前進チャネル(28)の上流に配置され、前記前進チャネル(28)及び前記内部空間(32)は互いに流体連結し、
殺菌照射を向ける前記ステップは、前進する前記第2のサブステップの間に実行され、
前記出口開口(30)から前記入口開口(29)への前記前進チャネル(28)内の気体の第1の流れ、及び前記補助遮蔽室(31)から気体を抽出するために、前記入口開口(29)から前記補助遮蔽室(31)の抽出開口(52)への気体の第2の流れを発生する前記ステップを更に含み、
発生する前記ステップの間、気体の前記第2の流れは、少なくとも一部が前記補助遮蔽室(31)内に配置された吸着導体(61)を通って流れ、気体の前記第2の流れは、前記吸着導体(61)の吸着口(62)を通って前記吸着導体(61)に入る、前記吸着口(62)は前記入口開口(29)に配置される、方法。
【請求項10】
発生する前記ステップの間、気体の前記第2の流れは、前記入口開口(29)に平行に延在し、前記吸着口(62)を含み、第1の導体部(63)及び前記抽出開口(52)に流体連結される第2の導体部(64)を通って、前記吸着導体(61)の前記第1の導体部(63)内に流れる、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記補助遮蔽室(31)内の圧力が所定の圧力値を維持するように制御するステップを更に含む、請求項9又は10に記載の方法。
【請求項12】
前記圧力を制御する前記ステップの間に、弁(72)は前記補助遮蔽室(31)の中に気体を選択的に導くことができるか、又は導くのを防ぐように選択的に制御される、請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パッケージ材料のウェブ、詳細には注入可能な製品、詳細には注入可能な食品製品の密封されたパッケージを生産するためのパッケージ材料のウェブを殺菌するための殺菌装置に関する。
【0002】
本発明は、殺菌装置を有する注入可能な製品、詳細には注入可能な食品製品の密封されたパッケージを生産するためのパッケージ機にも関する。
【0003】
本発明は、パッケージ材料のウェブ、詳細には注入可能な製品、詳細には注入可能な食品製品の密封されたパッケージを生産するためのパッケージ材料のウェブを殺菌するための方法にも関する。
【背景技術】
【0004】
公知のように、果汁、UHT(超高温熱処理)牛乳、葡萄酒、トマトソース、その他などの多くの液体又は注入可能な食品製品が、殺菌されたパッケージ材料から作られたパッケージに入れて販売されている。
【0005】
典型的な例は、Tetra Brik Aseptic(登録商標)として公知の液体又は注入可能な食品製品用の平行六面体形状のパッケージであり、Tetra Brik Aseptic(登録商標)は、積層されたストリップのパッケージ材料を密封して折り畳むことによって作成される。パッケージ材料は、熱融着プラスチック材料、例えばポリエチレンの層で両側を覆われた基層、例えば紙を含む多層構造を有する。UHT牛乳などの長期保存製品用の無菌パッケージの場合、パッケージ材料は酸素遮断材料の層(酸素遮断層)、例えばアルミニウム箔も含み、アルミニウム箔は熱融着プラスチック材料の層の上に重ね合わせられ、次に最終的に食品製品に接触するパッケージの内面を形成する熱融着プラスチック材料の別の層で覆われる。
【0006】
この種のパッケージは、一般に全自動パッケージ機で生産され、全自動パッケージ機は、パッケージ材料のウェブをマガジンユニットからパッケージ材料のウェブを殺菌するための殺菌装置を通って隔離室(閉じた殺菌環境)に前進させ、隔離室内でパッケージ材料の殺菌されたウェブは維持されて前進される。パッケージ材料のウェブが隔離室を通って前進する間、パッケージ材料のウェブは、長手方向のシーム部を有するチューブを形成するために長手方向に折り畳まれて密封され、長手方向シーム部は垂直前進方向に沿って更に送り込まれる。
【0007】
形成動作を完了するために、チューブは、殺菌されたか、又は殺菌処理された注入可能な製品、具体的には注入可能な食品製品で充填され、横方向に密封され、その後垂直前進方向に沿って前進する間に、パッケージ機のパッケージ形成ユニット内で等しく間隔を空けた横方向の断面に沿って切断される。
【0008】
ピローパッケージはパッケージ機内でそのようにして獲得され、各ピローパッケージは、長手方向の密封帯、上部横方向密封帯及び底部横方向密封帯を有する。
【0009】
近年、殺菌装置は入手可能になっており、殺菌装置は物理的照射、具体的には電磁波照射、尚より具体的には電子ビーム照射の付与によってパッケージ材料のウェブを殺菌するように構成される。
【0010】
この種類の典型的な殺菌装置は、典型的には互いから離間した1対の電子ビーム照射装置を有する照射デバイスを含む。使用時にそれを通ってパッケージ材料のウェブが前進する前進チャネルは、電子ビーム照射装置の間に置かれる。各々の電子ビーム照射装置は、前進チャネルを通って前進するパッケージ材料のウェブのそれぞれの面の上にそれぞれの電子ビームを向けるように適合される。
【0011】
更にこのような種類の殺菌装置は、殺菌照射の付与中に形成することがあるオゾン及び他の望ましくない成分を安全に排出することを確保する手段を提供しなければならない。
【0012】
この理由から、殺菌照射により殺菌する典型的な殺菌装置は、照射デバイスを収納するメイン遮蔽室、メイン遮蔽室に連結されてメイン遮蔽室の上流に配置された第1の補助遮蔽室、及びメイン遮蔽室に連結されてメイン遮蔽室の下流に配置された第2の補助遮蔽室を含む。使用時に、パッケージ材料の殺菌されていないウェブは、第1の補助遮蔽室に入り、メイン遮蔽室内で殺菌され、パッケージ材料の殺菌されたウェブは、それが隔離室の中に前進する場所から第2の補助遮蔽室に入る。
【0013】
更に殺菌装置は隔離筐体も含み、隔離筐体は、その内部空間にメイン遮蔽室、第1の補助遮蔽室、及び第2の補助遮蔽室を収納し、隔離筐体からあらゆる望ましくない成分が抽出される。
【0014】
従ってこのような殺菌装置は、具体的には隔離筐体の存在を必要とする、やや複雑な設計を伴う。
【0015】
この種類の殺菌装置及びそれに応じてパッケージ機も良好な結果を提供するが、殺菌照射の付与によって殺菌する殺菌装置のこれらの種類の設計を単純化することが望ましいと感じられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
従って簡単で低コストの手法で上記の欠点の少なくとも1つを克服するために、殺菌装置を提供することが本発明の一目的である。
【0017】
具体的には、単純化した設計を伴う殺菌装置を提供することが本発明の一目的である。
【0018】
簡単で低コストの手法で上記の欠点の少なくとも1つを克服するために、パッケージ機を提供することが本発明の更なる目的である。
【0019】
具体的には、単純化した設計を伴うパッケージ機を提供することが本発明の一目的である。
【0020】
簡単で低コストの手法で上記の欠点の少なくとも1つを克服するために、殺菌するための方法を提供することが本発明の更なる目的である。
【課題を解決するための手段】
【0021】
本発明によれば、請求項1に主張されたような殺菌装置が提供される。
【0022】
本発明によれば、請求項8に記載のパッケージ機も提供される。
【0023】
本発明によれば、請求項10に記載の殺菌するための方法も提供される。
【0024】
好ましい実施形態は、従属請求項に主張されている。
【0025】
本発明の非制限的実施形態は、添付図面を参照して例として記載される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】分かりやすくするために部品を取り除いた、本発明による殺菌装置を有するパッケージ機の概略図である。
図2】分かりやすくするために部品を取り除いた、図1の殺菌装置の断面図である。
図3図2の殺菌装置の詳細の部分断面斜視図である。
図4図2の殺菌装置の別の詳細の部分断面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
番号1は、パッケージ材料のウェブ4のチューブ3から注入可能な製品、具体的には低温殺菌牛乳、果汁、葡萄酒、トマトソース、その他などの注入可能な食品製品の密封されたパッケージ2を生産するためのパッケージ機を全体として示す。具体的には、使用時にチューブ3は長手方向軸に沿って延在する、具体的には垂直配向を有する。
【0028】
ウェブ4は、熱融着プラスチック材料、例えばポリエチレンの各層で両側を覆われた繊維材料の層、例えば紙を少なくとも含む。
【0029】
好ましくは、ウェブ4は、気体及び光遮蔽材料の層、例えばアルミニウム箔又はエチレンビニルアルコール(EVOH)フィルム、並びに熱融着プラスチック材料の少なくとも第1の層及び第2の層も含む。気体及び光遮蔽材料の層は、熱融着プラスチック材料の第1の層の上に重ね合わせられ、次に熱融着プラスチック材料の第2の層で覆われる。熱融着プラスチック材料の第2の層は、最終的に充填された注入可能な食品製品に接触するパッケージ2の内面を形成する。
【0030】
より詳細には、ウェブ4は、第1の面5及び第2の面6を含み、具体的には第1の面5は、最終的に充填された注入可能な食品製品に接触する、形成されたパッケージ2の内面を形成するウェブ4の面である。
【0031】
パッケージ機1によって獲得された典型的なパッケージ2は、長手方向シーム部並びに1対の横方向密封帯、具体的には横方向上部密封帯及び横方向底部密封帯を含む。
【0032】
図1を具体的に参照すると、パッケージ機1は、ウェブ前進経路Pに沿ってウェブ4を前進させ、経路Pに沿って前進中にウェブ4を殺菌し、ウェブ4からチューブ3を形成し、チューブ3を充填し、充填されたチューブ3から単一パッケージ2を形成するように構成される。
【0033】
好ましくは、パッケージ機1は、
ホストステーション8にウェブ4を提供するように適合された、マガジンユニット7と、
経路Pに沿ってホストステーション8の下流に配置された、殺菌ステーション10でウェブ4の少なくとも第1の面5を、好ましくは第2の面6も、殺菌するように構成された、殺菌装置9と、
殺菌装置9に連結され、内部環境15、具体的には内部殺菌環境を外部環境16から分離し、殺菌されたウェブ4を殺菌装置9から受領するように構成される、隔離室14と、
長手方向軸に沿って延在し、具体的には垂直配向を有し、隔離室14内に少なくとも一部、好ましくは全部が、具体的にはチューブ形成ステーション18に配置され、使用時に前進して殺菌されたウェブ4からチューブ3を形成するように適合される、チューブ形成デバイス17と、
隔離室14内に少なくとも一部が配置され、チューブ3の長手方向シーム部を形成するようにチューブ形成デバイス17によって形成されたチューブ3を長手方向に密封するように適合される、密封デバイス19と、
チューブ3を注入可能な製品、具体的には注入可能な食品製品で充填するための充填手段20と、
パッケージ2を形成するためにチューブ3を、具体的には使用時に前進するチューブ3を、少なくとも形成して横方向に密封するように適合された、パッケージ形成ユニット21と、
ホストステーション8からチューブ形成ステーション18に経路Pに沿ってウェブ4を公知の手法で前進させ、パッケージ形成ユニット21に向かって、且つ少なくとも一部がパッケージ形成ユニット21を通ってチューブ前進経路Qに沿ってチューブ3を前進させるための、搬送手段22とを含む。
【0034】
好ましくは、パッケージ機1は、少なくとも隔離室14内及び殺菌装置9の少なくとも一部内の圧力を制御するように構成された、圧力制御手段も含む。
【0035】
具体的には、殺菌ステーション10は、チューブ形成ステーション17の上流に配置される。換言すると、殺菌装置9は、経路Pに沿って隔離室14の上流に配置される。
【0036】
好ましくは、殺菌装置9は、経路Pに沿ってマガジンユニット7の下流に配置される。
【0037】
具体的には、パッケージ形成ユニット21は、経路Qに沿って隔離室14及びチューブ形成デバイス17の下流に配置される。
【0038】
好ましくは、搬送手段22は、チューブ3及びチューブ3のあらゆる中間体を経路Qに沿うなどの公知の手法で、具体的にはチューブ形成ステーション18からパッケージ形成ユニット21に向かって、且つ少なくとも一部がパッケージ形成ユニット21を通って前進するように適合される。具体的にはチューブ3の中間体とは、ウェブ4のあらゆる構成が、チューブ構造を獲得する前、及びチューブ形成デバイス16によりウェブ4の折り畳みが開始された後を意味する。換言すると、チューブ3の中間体は、チューブ3を獲得するために、具体的にはウェブ4の対向する側縁部を互いに重ねることにより、ウェブ4を徐々に折り畳むことで生じる。
【0039】
図1を具体的に参照すると、殺菌装置9は、
殺菌ステーション10の領域内に配置され、使用時にウェブ4が経路Pの殺菌部P1に沿って前進する間、殺菌照射、具体的には電磁波照射、尚より具体的には電子ビーム照射を、少なくとも第1の面5上に、好ましくは第2の面6上にも向けることにより、少なくとも第1の面5を、好ましくは第2の面6も殺菌するように適合される、照射デバイス26と、
照射デバイスを収納し、入口開口29、及び経路Pに沿って入口開口29の下流に配置され、使用時にそれを通ってウェブ4が殺菌部P1に沿って前進する、出口開口30を有する、具体的には長手方向軸に沿って延在する、前進チャネル28を含む、メイン遮蔽室27と、
経路Pに沿って前進チャネル28の上流に配置され、前進チャネル28と流体連通するそれぞれの第1の内部空間32を有する、第1の補助遮蔽室31とを含む。
【0040】
好ましくは、殺菌装置9は、経路Pに沿って前進チャネル28の下流に配置され、前進チャネル28及び内部環境15に流体連通する第2の内部空間34を有する、第2の補助遮蔽室33も含む。
【0041】
具体的には、前進チャネル28は、第1の内部空間32と第2の内部空間34との間に置かれる。
【0042】
好ましくは、入口開口29及び出口開口30の各々は、それぞれの延長軸に沿って延在し、それぞれの延長軸は互いに平行である。
【0043】
メイン遮蔽室27は、具体的には第1の補助遮蔽室31も、尚より具体的には第2の補助遮蔽室33も、殺菌照射、具体的には電磁波照射、尚より具体的には電子ビーム照射を遮蔽するように構成されることに留意されたい。遮蔽することにより、あらゆる殺菌照射、具体的には電磁波照射、尚より具体的には電子ビーム照射が、殺菌装置9から出て貫通するのを避けることができる。
【0044】
図1及び2を具体的に参照すると、照射デバイス26は、
使用時に第1の面5上に殺菌照射、具体的には電磁波照射、尚より具体的には電子ビーム照射を向けるように構成された、少なくとも第1の照射装置、具体的には第1の電子ビーム照射装置35と、
好ましくは、使用時に第2の面6上に殺菌照射、具体的には電磁波照射、尚より具体的には電子ビーム照射を向けるように構成された、第2の照射装置、具体的には第2の電子ビーム照射装置36も含む。
【0045】
好ましくは、第1の電子ビーム照射装置35及び第2の電子ビーム照射装置36は、並んで配置され、前進チャネル28の少なくとも一部が、第1の電子ビーム照射装置35と第2の電子ビーム照射装置36との間に置かれるように、互いから離間される。
【0046】
具体的には、第1の電子ビーム照射装置35は、使用時に第1の面5に面するように置かれ、第2の電子ビーム照射装置36は、使用時に第2の面6に面するように置かれる。
【0047】
尚更に詳細には、第1の電子ビーム照射装置35は、メイン遮蔽室27の第1の部分37内に配置され、第2の電子ビーム照射装置36は、メイン遮蔽室27の第2の部分38内に配置される。好ましくは、前進チャネル28は、第1の部分37と第2の部分38との間に置かれる。
【0048】
図2を具体的に参照すると、メイン遮蔽室27は、前進チャネル28の少なくとも一部を区切る2つの内壁42を含む。具体的には、内壁42は互いに平行であり、内壁42の間の空間が前進チャネル28を画定するように互いから離間される。
【0049】
好ましくは、一方の内壁42は第1の部分37を区切り、他方の内壁42は第2の部分38を区切る。
【0050】
より詳しくは、各内壁42は、電子ビーム照射を透過できるように構成されたそれぞれの出射窓43を含む。具体的には、使用時に第1の電子ビーム照射装置35及び第2の電子ビーム照射装置36は、それぞれの出射窓43を通って第1の面5及び第2の面6のそれぞれの上に電子ビーム照射を透過する。
【0051】
更に詳細には、メイン遮蔽室27は、入口開口29を含む第1の主壁44及び出口開口30を含む第2の主壁45を含み、第1の主壁44及び第2の主壁45は互いに平行であり、互いから離間される。メイン遮蔽室27は、使用時に第2の主壁45が経路Pに沿って第2の主壁44の下流に配置されるように配置される。
【0052】
好ましくは、内壁42は、第1の主壁44と第2の主壁45との間に横方向に、具体的には垂直に装着され、第1の主壁44と第2の主壁45との間に置かれる。
【0053】
好ましくは、メイン遮蔽室27は、内壁42に平行であり、第1の主壁44と第2の主壁45との間に置かれ、第1の主壁44及び第2の主壁45に連結される、外側壁46も含む。
【0054】
図2及び3を具体的に参照すると、第1の補助遮蔽室31は、ウェブ4のためのアクセス開口47及び排出開口48を含み、具体的には使用時にそれを通ってウェブ4が第1の補助遮蔽室31に出たり入ったりする。
【0055】
好ましくは、アクセス開口47及び入口開口29は、互いに関して非同軸に配置される。換言すると、アクセス開口47は、アクセス開口47から入口開口29に延在する想像線が、前進チャネル28の入口開口29から出口開口30に延在する想像線に対して傾斜するように、入口開口29に対して配置される。尚換言すると、突出表面上の入口開口29の突出部及びアクセス開口47の突出部は、互いから横方向にずれている。このようにして、殺菌照射の遮蔽効果は、前進チャネル28の延長部に確保される。
【0056】
好ましくは、第1の補助遮蔽室31は、メイン遮蔽室27に連結され、具体的にはメイン遮蔽室27に装着される。具体的には、第1の補助遮蔽室31は、使用時に第1の補助遮蔽室31が経路Pに沿ってメイン遮蔽室27の上流に配置されるように位置付けられる。
【0057】
より詳細には、第1の補助遮蔽室31は、具体的には第1の主壁44及び第2の主壁45に平行な主板49、並びに主板49に連結され、具体的には主板49に装着され、第1の補助遮蔽室31を横方向に区切る外側板50を含む。具体的には、側板50は、メイン遮蔽室27に、具体的には第1の主壁44に横方向に、具体的には垂直に装着される。
【0058】
好ましくは、主板49はアクセス開口47を含む。尚より好ましくは、主板49は、ウェブ4を送り込み、アクセス開口47を通って第1の内部空間32に気体が入るのを制限することができるために、アクセス開口47を密封するための密封部材51も坦持する。
【0059】
示された好ましい実施形態では、第1の補助遮蔽室31、具体的には第1の内部空間32は、第1の主壁44によって更に区切られる。
【0060】
示されていない代替実施形態では、第1の補助遮蔽室31は、主板49に平行に主板49から離間され、排出開口48を含む、更なる主板を含むことができる。このような代替実施形態では、外側板50も更なる主板に装着されるはずであり、更なる主板は第1の主壁44に装着されるはずである。
【0061】
好ましい実施形態では、第1の補助遮蔽室31は、第1の補助遮蔽室31の第1の内部空間32から気体を抽出することができるように構成された、具体的にはアクセス開口47とは別個の抽出開口52も含む。
【0062】
具体的には、抽出開口52は外側板50の1つに配置される。
【0063】
示された好ましい実施形態では、殺菌装置9は、第1の補助遮蔽室31内に配置され、使用時にアクセス開口47から入口開口29に経路Pの逸脱部P2に沿ってウェブ4を向けるように構成された第1の逸脱デバイス、具体的には複数のローラ53も含む。具体的には好ましい実施形態では、これは、アクセス開口47及び入口開口29が非同軸に配置されるので必要である。
【0064】
図2及び4を具体的に参照すると、第2の補助遮蔽室33は、ウェブ4のためのアクセス口55及び排出口56を含み、具体的には使用時にそれを通ってウェブ4が第2の補助遮蔽室33に出たり入ったりする。
【0065】
好ましくは、殺菌装置9及び隔離室14は、第2の補助遮蔽室33を通って互いに連結される。換言すると、使用時にウェブ4は、排出口56を通って隔離室14の中に前進する。
【0066】
好ましくは、第2の補助遮蔽室33は、具体的には第1の主壁44及び第2の主壁45から離間され、第1の主壁44及び第2の主壁45に平行な主板57、並びに主板57に連結され、具体的には主板57に横方向に装着され、第2の補助遮蔽室33を横方向に区切る外側板58を含む。具体的には、側板58は、メイン遮蔽室27、具体的には第2の主壁45に装着される。
【0067】
具体的には、隔離室14を区切る側板58は排出口56を含む。
【0068】
示された好ましい実施形態では、第2の補助遮蔽室33は、第2の主壁45によって更に区切られる。
【0069】
示されていない代替実施形態では、第2の補助遮蔽室33は、主板57に平行であり主板57から離間し、アクセス口55を含む、更なる主板を含むことができる。このような代替実施形態では、外側板58も、更なる主板に装着されるはずであり、更なる主板は第2の主壁45に装着されるはずである。
【0070】
示された好ましい実施形態では、殺菌装置9は、第2の補助遮蔽室33内に配置され、使用時にウェブ4を出口開口30から経路Pの逸脱部P3に沿って排出口56に向けるように構成された第2の逸脱デバイス、具体的には少なくとも1つのローラ59も含む。
【0071】
好ましい実施形態では、殺菌装置9は、
出口開口30から入口開口29への前進チャネル28内の気体の第1の流れ(すなわち気体の第1の流れはウェブ4の前進方向と反対である)と、
入口開口29から抽出開口52、及び具体的には第1の内部空間32から出る気体の第2の流れとを少なくとも発生するように構成された、吸引デバイスを含む。
【0072】
出口開口30から入口開口29への気体の第1の流れを提供することにより、ウェブ4は、具体的には第1の面5は、尚より具体的には第2の面6も、あらゆる汚染物質が無菌のウェブ4から、具体的には無菌の第1の面5から、尚より具体的には無菌の第2の面6からも遠ざけられた殺菌後に無菌のままであることが確保される。
【0073】
入口開口29から抽出開口52への気体の第2の流れを提供することにより、汚染物質及びオゾンなどの他の望ましくない成分は、殺菌装置9から、具体的には第1の内部空間32から制御された手法で除去される。
【0074】
好ましくは、吸引デバイスは、第2の内部空間34から前進チャネル28に、具体的には排出口56から出口開口30への気体の第3の流れを発生するようにも構成される。
【0075】
好ましくは、吸引デバイスは、内部環境15から、具体的には排出口56を通って第2の内部空間34の中への気体の第4の流れも発生するように構成される。
【0076】
好ましい実施形態では、吸引デバイスは、第1の内部空間32内に配置され、気体の第2の流れを少なくとも部分的に、具体的には少なくとも抽出開口52に案内するように構成される、吸着導体61を含む。吸着導体61は、(使用時にそれを通って気体の第2の流れの気体が入り)入口開口29の近位に配置される取入口62を有する。
【0077】
より詳細には、吸着導体61は、入口開口29に平行に延在し、取入口62を含む第1の導体部63、並びに第1の導体部63及び抽出開口52に流体連結され、具体的には機械的にも連結された第2の導体部64を含む。
【0078】
好ましくは、第1の導体部63は、取入口62の反対側に配置され、使用時にウェブ4が第1の導体部63に入ることができるように構成される、ウェブ通路65も含む。具体的には、取入口62は、第1の導体部63からウェブ4が出ることができるようにも構成される。換言すると、使用時にウェブ通路65は取入口62の上流に位置付けられ、取入口62も、やはり経路Pに沿って入口開口39の上流に位置付けられる。
【0079】
尚更に詳細には、第1の導体部63は、共同取入口62及び具体的にはウェブ通路65も画定する、第1の構造シート66並びに第2の構造シート67を含む。好ましくは、第1の構造シート66は、第2の導体部64に連結され、具体的には第2の導体部64に固定され、第2の構造シート67は、第1の主壁44から第1の内部空間32の中に連結されて突起する。
【0080】
好ましくは、吸引デバイスは、吸着力を発生するようにも構成され、抽出開口52の領域で第1の補助遮蔽室31に連結された(外部)配チューブ68(一部のみが示されている)を通って第2の内部空間34に流体連結される、少なくとも1つの吸着デバイスも含む。尚より好ましくは、吸引デバイスは、抽出された気体を第1の補助遮蔽室31、具体的には第1の内部空間32から、パッケージ機1の再生回路に向けるように構成される。
【0081】
最も好ましい実施形態では、パッケージ機1は、第1の補助遮蔽室31内の第1の圧力、第2の補助遮蔽室33内の第2の圧力、及び隔離室14内の第3の圧力を維持するように構成された、圧力制御手段を含む。
【0082】
好ましくは、圧力制御手段は、第2の圧力が第1の圧力より高く、第3の圧力が第2の圧力より高いように、第1の圧力、第2の圧力及び第3の圧力を制御するように構成される。換言すると、圧力制御手段は、第1の圧力が第2の圧力より低く、第2の圧力が第3の圧力より低いように、第1の圧力、第2の圧力及び第3の圧力を制御するように構成される。
【0083】
これらの圧力分配により、パッケージ機1内の殺菌環境を汚染するのを避けることを更に確実にすることができる。
【0084】
好ましくは、圧力制御手段は、
実質的に一定である、具体的には大気圧と実質的に同一である第1の圧力と、
周囲圧力より10~60Pa高い、具体的には周囲圧力より20~40Pa高い範囲である第2の圧力と、
周囲圧力より100~600Pa高い、具体的には周囲圧力より200~400Pa高い範囲である第3の圧力とを制御するように構成される。
【0085】
好ましい実施形態では、圧力制御手段は、殺菌装置9の一部、具体的には第1の補助遮蔽室31に結合され、第1の圧力を制御するために気体が第1の補助遮蔽室31、具体的には第1の内部空間32の中に入ることができるか、又は入るのを防ぐそれぞれのために選択的に開閉するように構成された、弁72を含む。
【0086】
好ましくは、圧力制御手段は吸引デバイスを含む。
【0087】
圧力制御手段は、殺菌気体、具体的には殺菌空気を隔離室14の中に導くように構成された、殺菌気体回路、具体的には閉鎖した殺菌気体回路も含む。
【0088】
図4を具体的に参照すると、圧力制御手段は、隔離室14から第2の補助遮蔽室33への圧力降下を制御するように構成された制限群73も含む。
【0089】
好ましくは、制限群73は、排出口56の断面サイズを制限するように構成された2つの制限シート74を含む。
【0090】
尚より具体的には、制限シート74は、圧力降下を調節することができるように動かすことができる。
【0091】
示された特定の例では、制限シート74は、相対位置を調節するように手動で動かすことができる。示されていない代替実施形態では、圧力制御手段は、制限シート74の相対位置を調節するように構成されたアクチュエータを含むことができる。
【0092】
使用時に、パッケージ機1は、注入可能な製品で充填されたパッケージ2を形成する。
【0093】
より詳細には、パッケージ2を形成する方法は、以下のメインステップ、すなわち
前進経路Pに沿ってウェブ4を前進させるステップと、
殺菌ステーション10でウェブ4の少なくとも第1の面5を殺菌するステップと、
チューブ形成ステーション18でチューブ3を形成するステップと、
チューブ3を長手方向に密封するステップと、
注入可能な製品でチューブ3を充填するステップと、
経路Qに沿ってチューブ3を前進させるステップと、
単一パッケージ2を獲得するために、チューブ3を形成すること、連続したパッケージ2の間でチューブ3を横方向に密封すること、及び連続したパッケージ2の間でチューブ3を横方向に切断することにより、チューブ3から単一パッケージ2を獲得するステップとを含む。
【0094】
好ましくは、パッケージ2を形成する方法は、その間に少なくとも殺菌装置9及び隔離室14内の圧力が制御される、圧力を制御するステップも含む。
【0095】
より詳細には、ウェブ4を前進させるメインステップの間、搬送手段22は、ウェブ4をマガジンユニット7から前進経路Pに沿って殺菌装置9を通ってチューブ形成デバイス17に前進させる。
【0096】
換言すると、搬送手段22は、ウェブ4をホストステーション8から殺菌ステーション10を通ってチューブ形成ステーション18に前進させる。
【0097】
より詳しくは、ウェブ4を前進させるメインステップは、
その間にウェブ4が逸脱部P2に沿って前進する、前進する第1のサブステップと、
その間にウェブ4が殺菌部P1に沿って前進する、前進する第2のサブステップと、
好ましくは、その間にウェブ4が逸脱部P3に沿って前進する、前進する第3のサブステップとを含む。
【0098】
尚より詳しくは、前進する第1のサブステップの間、ウェブ4は、アクセス開口47から第1の内部空間32を通って入口開口29に前進する。
【0099】
好ましくは、前進する第2のサブステップの間、ウェブ4は、入口開口29から前進チャネル28を通って出口開口30に前進する。
【0100】
好ましくは、前進する第3のサブステップの間、ウェブ4は、アクセス口55から第2の内部空間34を通って排出口56に前進する。
【0101】
チューブ3を形成するメインステップの間、チューブ形成デバイス17は、長手方向シーム部を形成するようにウェブ4の対向する側縁部を互いに徐々に重ねる。
【0102】
チューブ3を長手方向に密封するメインステップの間、密封デバイス19は長手方向シーム部を密封する。
【0103】
チューブ3を前進させるメインステップの間、搬送手段22は、チューブ3(及びチューブ3のあらゆる中間体)を経路Qに沿ってパッケージ形成ユニット21に前進させる。
【0104】
チューブ3を充填するメインステップの間、充填手段20は、注入可能な製品を長手方向に密封されたチューブ3の中に充填する。
【0105】
単一パッケージ2を獲得するメインステップの間、パッケージ形成ユニット21は、連続したパッケージ2の間でチューブ3を形成して横方向に密封し、好ましくは連続したパッケージ2の間でチューブ3を横方向に切断もする。
【0106】
より詳細には、ウェブ4を殺菌するメインステップの間、殺菌照射を、具体的には電磁波照射を、尚より具体的には電子ビーム照射を少なくとも第1の面5の上に、好ましくは第2の面6の上にも少なくとも向けるステップが実行される。
【0107】
好ましくは、ウェブ4を殺菌するメインステップの間、前進する第1のサブステップ及び前進する第2のサブステップ、尚より好ましくは前進する第3のサブステップも実行される。
【0108】
好ましくは殺菌照射を向けるステップの間、照射デバイス26は、第1の面5及び好ましくは第2の面6も殺菌するために、殺菌照射を、具体的には電磁波照射を、尚より具体的には電子ビーム照射を、少なくとも第1の面5の上、好ましくは第2の面6の上にも向ける。
【0109】
尚より詳細には、殺菌照射を向けるステップの間、第1の電子ビーム照射装置35は、第1の面5の上に電子ビーム照射を向け、好ましくは第2の電子ビーム照射装置36は、ウェブ4が前進チャネル28を通って殺菌部P1に沿って前進する間に、電子ビーム照射を第2の面6の上に向ける。
【0110】
好ましくは、殺菌照射を向けるステップは、前進する第2のサブステップの間に実行される。
【0111】
有利には、殺菌するステップの間、出口開口30から入口開口29への前進チャネル28内の気体の第1の流れ、及び入口開口29から抽出開口52への気体の第2の流れを発生するステップも生起され、具体的には気体は第1の内部空間32から抽出される。
【0112】
より詳細には、発生するステップの間、気体の第2の流れは、少なくとも一部が吸着導体61を通って流れる。好ましくは、気体の第2の流れは、取入口62を通って吸着導体61に入り、抽出開口52に流れる。尚より好ましくは、吸着導体61に入った後、気体の第2の流れは、第1の導体部63を通り、次いで第2の導体部64を通って流れる。次いで気体の第2の流れは、第1の内部空間32から抽出開口52を通って除去される。
【0113】
尚更に詳細には、発生するステップの間、吸着デバイスは、気体の第1の流れ及び気体の第2の流れを発生するために吸着力を発生する。好ましくは、気体は、第1の内部空間32から抽出開口52を通って配チューブ68の中に抽出される。尚より好ましくは、第1の内部空間32から抽出された気体は、再生回路に向けられる。
【0114】
より詳細には、圧力を制御するステップの間、圧力制御手段は、第1の圧力が第2の圧力より低く、第2の圧力が第3の圧力より低いように、第1の圧力、第2の圧力及び第3の圧力を制御する。
【0115】
好ましくは、圧力制御手段は、
第1の圧力が実質的に一定し、具体的には大気圧と実質的に同一であり、
第2の圧力が、周囲圧力より10~60Pa高く、具体的には周囲圧力より20~40Pa高い範囲であり、
第3の圧力は、周囲圧力より100~600Pa高く、具体的には周囲圧力より200~400Pa高い範囲であるように圧力を制御する。
【0116】
より詳しくは、第1の圧力は、弁72を通して制御される。弁72は、第1の圧力が所定の圧力値より下がり、具体的には大気圧より下がる場合に、第1の補助室31の中に気体を案内するために開く。大気圧より下がる場合は、吸着デバイスによって加えられた吸着力が、入口開口29を通って第1の内部空間32の中に入る気体より多い量の気体を第1の内部空間32から抽出するはずであるような場合に生じることがある。
【0117】
好ましくは、圧力制御手段は、殺菌気体回路を通って隔離室14の中に殺菌気体を導く第3の圧力を制御する。
【0118】
好ましくは、隔離室14と第2の補助遮蔽室33との間の圧力降下は、制限群73、及び第2の内部空間34から前進チャネル28に向かって、具体的には排出口56から出口開口30への気体の第3の流れを発生する前進チャネル28内の気体の第1の流れによって制御される。
【0119】
本発明による殺菌装置9の利点は、前述から明らかになろう。
【0120】
具体的には、殺菌装置9は、当業者に対して単純化された構造を伴う。
【0121】
尚より具体的には、殺菌装置9は、追加の隔離筐体を必要とすることなく、殺菌装置9から汚染物質及びオゾンなどの他の望ましくない成分を除去することができる。
【0122】
明らかに、本明細書に記載されたように、しかし添付の特許請求の範囲に定義されたような保護の範囲から逸脱することなく、殺菌装置9に変更を行ってもよい。
図1
図2
図3
図4