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特許7402817プラネタリウムの制御装置、制御方法およびそのプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-13
(45)【発行日】2023-12-21
(54)【発明の名称】プラネタリウムの制御装置、制御方法およびそのプログラム
(51)【国際特許分類】
   G09B 27/00 20060101AFI20231214BHJP
【FI】
G09B27/00 B
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2020555711
(86)(22)【出願日】2019-11-12
(86)【国際出願番号】 JP2019044295
(87)【国際公開番号】W WO2020100878
(87)【国際公開日】2020-05-22
【審査請求日】2022-10-20
(31)【優先権主張番号】P 2018213024
(32)【優先日】2018-11-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】595086410
【氏名又は名称】コニカミノルタプラネタリウム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】駒場 健一
【審査官】比嘉 翔一
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-296073(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09B27/00-27/08
G03B21/00-21/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラネタリウムの投映機を制御する制御装置であって、
前記投映機の動作を制御するための複数のコマンドと、各コマンドの実行可否を表すフラグと、各コマンドに関連付けられたキーワードとを格納する記憶部と、
音声データを取得する音声取得部と、
前記制御装置を制御する制御部と、
前記投映機と通信する通信部とを備え、
前記制御部は、
前記通信部を介して前記投映機から取得した前記投映機の状態情報に基づいて、前記投映機における各コマンドの実行可否を判定し、
前記実行可否の判定の結果に基づいて、前記フラグを更新し、
前記音声取得部によって取得された音声データから文字列情報を生成し、
前記文字列情報を検索キーとして、実行可能のフラグが設定された前記コマンドの中から、前記文字列情報と関連するコマンドを検索して取得し、
前記通信部を介して、取得したコマンドを前記投映機に送信
前記文字列情報を検索キーとして、前記実行可能のフラグが設定された前記コマンドの中から、前記文字列情報と関連するコマンドを検索して取得することは、
各コマンドの前記フラグを更新した後、前記複数のコマンドの中から前記実行可能のフラグが設定されたコマンドを抜き出したテーブルを作成することと、
前記文字列情報を検索キーとして、前記テーブルを検索することとを含む、制御装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記通信部が前記投映機にコマンドを送信した後に、前記投映機に前記状態情報を要求する、請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記記憶部は、各コマンドの実行可能条件を管理するコマンド実行条件テーブルを含み、
前記制御部は、
受信した前記状態情報が、各コマンドの実行可能条件を満たしているか否かを判定し、
前記判定の結果に基づいて、各コマンドの前記フラグをそれぞれ更新する、請求項1に記載の制御装置。
【請求項4】
前記状態情報は、前記投映機の投映している映像の方角情報を含み、
前記コマンド実行条件テーブルは、各コマンドが実行可能となる赤径及び赤緯に基づく投映可能範囲を含み、
前記制御部は、
受信した前記状態情報に含まれる方角情報に基づいて、前記投映機による現在の投映エリアが、各コマンドの前記投映可能範囲に含まれるか否かを判定し、
前記判定の結果に基づいて、各コマンドの前記フラグをそれぞれ更新する、請求項に記載の制御装置。
【請求項5】
前記状態情報は、前記投映機の投映している映像の年月日情報を含み、
前記コマンド実行条件テーブルは、各コマンドが実行可能となる、年月日の範囲情報を含み、
前記制御部は、
受信した前記状態情報に含まれる年月日情報に基づいて、前記投映機による現在の投映情報の年月日が、各コマンドの前記年月日の範囲情報に含まれるか否かを判定し、
前記判定の結果に基づいて、各コマンドの前記フラグをそれぞれ更新する、請求項に記載の制御装置。
【請求項6】
前記状態情報は、前記投映機の投映している映像の時間帯情報を含み、
前記コマンド実行条件テーブルは、各コマンドが実行可能となる、時間の範囲情報を含み、
前記制御部は、
受信した前記状態情報に含まれる時間帯情報に基づいて、前記投映機による現在の投映情報の時間帯が、各コマンドの前記時間の範囲情報に含まれるか否かを判定し、
前記判定の結果に基づいて、各コマンドの前記フラグをそれぞれ更新する、請求項に記載の制御装置。
【請求項7】
前記状態情報は、前記投映機の動作情報を含み、
前記コマンド実行条件テーブルは、前記投映機の各動作と同時使用可能なコマンドのリストを含み、
前記制御部は、
受信した前記状態情報に含まれる動作情報に基づいて、各コマンドが前記投映機の現在の動作状況で実行可能か否かを判定し、
前記判定の結果に基づいて、各コマンドの前記フラグをそれぞれ更新する、請求項に記載の制御装置。
【請求項8】
前記記憶部は、複数のコマンドを連続して実行するコマンド群を含み、
前記コマンド実行条件テーブルは、前記コマンド群と同時使用可能なコマンドのリストを含み、
前記制御部は、
前記コマンド群を前記投映機に送信したことに基づいて、各コマンドと、送信した前記コマンド群とが同時実行可能か否かを判定し、
前記判定の結果に基づいて、各コマンドの前記フラグをそれぞれ更新する、請求項に記載の制御装置。
【請求項9】
前記状態情報は、前記投映機の自動調光モードの使用状態を含み、
前記コマンド実行条件テーブルは、前記自動調光モードと同時使用可能なコマンドのリストを含み、
前記制御部は、
受信した前記状態情報に含まれる自動調光モードの使用状態に基づいて、各コマンドが実行可能か否かをそれぞれ判定し、
前記判定の結果に基づいて、各コマンドの前記フラグをそれぞれ更新する、請求項に記載の制御装置。
【請求項10】
前記投映機は、任意の天体を割り当て可能な天体投映部を含み、
前記コマンド実行条件テーブルは、前記天体投映部に割り当てられた天体毎に実行可能なコマンドのリストを含み、
前記制御部は、
前記天体投映部に割り当てられた天体に基づいて、各コマンドが実行可能か否かを判定し、
前記判定に基づいて、各コマンドの前記フラグをそれぞれ更新する、請求項に記載の制御装置。
【請求項11】
前記コマンド実行条件テーブルは、前記投映機に接続された外部機器毎に実行可能なコマンドのリストを含み、
前記制御部は、
前記投映機に接続された外部機器に基づいて、各コマンドが実行可能か否かを判定し、
前記判定の結果に基づいて、各コマンドの前記フラグをそれぞれ更新する、請求項に記載の制御装置。
【請求項12】
前記コマンド実行条件テーブルは、各コマンドの複数の実行可能条件を含み、
前記制御部は、
受信した前記状態情報に基づいて、各コマンドの前記複数の実行可能条件を満たすか否かを判定し、
前記判定の結果が前記複数の実行可能条件の一部でも満たす場合は、各コマンドの前記フラグをそれぞれ更新する、請求項に記載の制御装置。
【請求項13】
前記制御部は、前記コマンド実行条件テーブルが更新されたことに基づいて、前記状態情報を前記投映機に要求する、請求項に記載の制御装置。
【請求項14】
プラネタリウムの投映機を制御する制御方法であって、
前記投映機の状態情報を取得するステップと、
取得した前記投映機の状態情報に基づいて、前記投映機を制御する複数のコマンドの中から実行可能なコマンドを判定するステップと、
音声データを取得するステップと、
前記音声データから文字列情報を生成するステップと、
前記文字列情報を検索キーとして、前記実行可能なコマンドの中から、前記投映機を動作させる実行コマンドを検索して取得するステップと、
前記実行コマンドを前記投映機に送信するステップと、を含み、
前記文字列情報を検索キーとして、前記実行可能なコマンドの中から、前記投映機を動作させる実行コマンドを検索して取得するステップは、
各コマンドの実行可否を表すフラグを更新した後、前記複数のコマンドの中から実行可能のフラグが設定されたコマンドを抜き出したテーブルを作成するステップと、
前記文字列情報を検索キーとして、前記テーブルを検索するステップとを含む、制御方法。
【請求項15】
プラネタリウムの投映機を制御するプログラムであって、
前記プログラムは、前記投映機に、
前記投映機の状態情報を取得するステップと、
取得した前記投映機の状態情報に基づいて、前記投映機を制御する複数のコマンドの中から実行可能なコマンドを判定するステップと、
音声データを取得するステップと、
前記音声データから文字列情報を生成するステップと、
前記文字列情報を検索キーとして、前記実行可能なコマンドの中から、前記投映機を動作させる実行コマンドを検索して取得するステップと、
前記実行コマンドを前記投映機に送信するステップと、を実行させ、
前記文字列情報を検索キーとして、前記実行可能なコマンドの中から、前記投映機を動作させる実行コマンドを検索して取得するステップは、
各コマンドの実行可否を表すフラグを更新した後、前記複数のコマンドの中から実行可能のフラグが設定されたコマンドを抜き出したテーブルを作成するステップと、
前記文字列情報を検索キーとして、前記テーブルを検索するステップとを含む、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プラネタリウムの制御に関し、より特定的には、音声入力によるプラネタリウムの制御に関する。
【背景技術】
【0002】
プラネタリウムは、投映機により、ドーム状の曲面スクリーンに星座や星の運動を映し出す。通常、解説員は、投映機により投映される星座等の解説を行いながら、プラネタリウムの操作を行うことにより、投映シーンを進めていく。
【0003】
プラネタリウムの操作方法として、コンソール機器による操作がある。解説員は、コンソール機器を使用することにより、プラネタリウムを詳細に制御できる。一方で、コンソール機器は、数多くの操作項目を含むため、操作が煩雑であるという問題がある。そのため、コンソール機器の使用は、解説員にとって、解説内容だけでなくコンソール機器の操作内容も覚える必要があるため、負担が大きい。
【0004】
そこで、解説員の負担を減らし、円滑なプラネタリウムの投映プログラムの進行のために、解説員が解説するときの音声情報を基に、プラネタリウムを音声制御する技術が求められている。
【0005】
プラネタリウムの音声制御に関して、例えば、特開平11-296073号公報(特許文献1)は、「プラネタリウム劇場の操作システムにおいて、音声による操作命令を認識・実行する手段及び音声による操作誘導を行う手段を備える」プラネタリウム劇場の操作システムを開示している(段落[0007])。
【0006】
また、その他の音声制御に関して、例えば、特開2015-158563号公報(特許文献2)は、「入力済みの語句の発話を不要とし、認識対象語を絞り込むことにより音声認識の精度を向上させたデータ入力装置を提供する」データ入力装置を開示している([要約])。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開平11-296073号公報
【文献】特開2015-158563号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1及び2に開示された技術によると、状況によって、音声で検索され得る対象が変化した場合に、応答の遅延が発生する可能性がある。そのため、状況が刻々と変化するプラネタリウムでの使用においても、即応性のある音声制御の技術が必要とされている。
【0009】
本開示は、上記のような背景に鑑みてなされたものであって、ある局面における目的は、プラネタリウムでの使用においても即応性のある音声制御の技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
ある実施の形態に従うプラネタリウムの投映機を制御する制御装置は、投映機の動作を制御するための複数のコマンドと、各コマンドの実行可否を表すフラグと、各コマンドに関連付けられたキーワードとを格納する記憶部と、音声データを取得する音声取得部と、制御装置を制御する制御部と、投映機と通信する通信部とを備える。制御部は、通信部を介して投映機から取得した投映機の状態情報に基づいて、投映機における各コマンドの実行可否を判定し、実行可否の判定の結果に基づいて、フラグを更新し、音声取得部によって取得された音声データから文字列情報を生成し、文字列情報を検索キーとして、記憶部から実行可能のフラグが設定されたコマンドを取得し、通信部を介して、取得したコマンドを投映機に送信する。
【0011】
ある局面において、制御部は、各コマンドのフラグを更新した後、複数のコマンドの中から実行可能のフラグが設定されたコマンドを抜き出したテーブルを作成し、文字列情報を検索キーとして、テーブルを検索する。
【0012】
ある局面において、制御部は、通信部が投映機にコマンドを送信した後に、投映機に状態情報を要求する。
【0013】
ある局面において、記憶部は、各コマンドの実行可能条件を管理するコマンド実行条件テーブルを含む。制御部は、受信した状態情報が、各コマンドの実行可能条件を満たしているか否かを判定し、判定の結果に基づいて、各コマンドのフラグをそれぞれ更新する。
【0014】
ある局面において、状態情報は、投映機の投映している映像の方角情報を含む。コマンド実行条件テーブルは、各コマンドが実行可能となる赤径及び赤緯に基づく投映可能範囲を含む。制御部は、受信した状態情報に含まれる方角情報に基づいて、投映機による現在の投映エリアが、各コマンドの投映可能範囲に含まれるか否かを判定し、判定の結果に基づいて、各コマンドのフラグをそれぞれ更新する。
【0015】
ある局面において、状態情報は、投映機の投映している映像の年月日情報を含む。コマンド実行条件テーブルは、各コマンドが実行可能となる、年月日の範囲情報を含む。制御部は、受信した状態情報に含まれる年月日情報に基づいて、投映機による現在の投映情報の年月日が、各コマンドの年月日の範囲情報に含まれるか否かを判定し、判定の結果に基づいて、各コマンドのフラグをそれぞれ更新する。
【0016】
ある局面において、状態情報は、投映機の投映している映像の時間帯情報を含む。コマンド実行条件テーブルは、各コマンドが実行可能となる、時間の範囲情報を含む。制御部は、受信した状態情報に含まれる時間帯情報に基づいて、投映機による現在の投映情報の時間帯が、各コマンドの時間の範囲情報に含まれるか否かを判定し、判定の結果に基づいて、各コマンドのフラグをそれぞれ更新する。
【0017】
ある局面において、状態情報は、投映機の動作情報を含む。コマンド実行条件テーブルは、投映機の各動作と同時使用可能なコマンドのリストを含む。制御部は、受信した状態情報に含まれる動作情報に基づいて、各コマンドが投映機の現在の動作状況で実行可能か否かを判定し、判定の結果に基づいて、各コマンドのフラグをそれぞれ更新する。
【0018】
ある局面において、記憶部は、複数のコマンドを連続して実行するコマンド群を含む。コマンド実行条件テーブルは、コマンド群と同時使用可能なコマンドのリストを含む。制御部は、コマンド群を投映機に送信したことに基づいて、各コマンドと、送信したコマンド群とが同時実行可能か否かを判定し、判定の結果に基づいて、各コマンドのフラグをそれぞれ更新する。
【0019】
ある局面において、状態情報は、投映機の自動調光モードの使用状態を含む。コマンド実行条件テーブルは、自動調光モードと同時使用可能なコマンドのリストを含む。制御部は、受信した状態情報に含まれる自動調光モードの使用状態に基づいて、各コマンドが実行可能か否かをそれぞれ判定し、判定の結果に基づいて、各コマンドのフラグをそれぞれ更新する。
【0020】
ある局面において、投映機は、任意の天体を割り当て可能な天体投映部を含む。コマンド実行条件テーブルは、天体投映部に割り当てられた天体毎に実行可能なコマンドのリストを含む。制御部は天体投映部に割り当てられた天体に基づいて、各コマンドが実行可能か否かを判定し、判定に基づいて、各コマンドのフラグをそれぞれ更新する。
【0021】
ある局面において、コマンド実行条件テーブルは、投映機に接続された外部機器毎に実行可能なコマンドのリストを含む。制御部は、投映機に接続された外部機器に基づいて、各コマンドが実行可能か否かを判定し、判定の結果に基づいて、各コマンドのフラグをそれぞれ更新する。
【0022】
ある局面において、コマンド実行条件テーブルは、各コマンドの複数の実行可能条件を含む。制御部は、受信した状態情報に基づいて、各コマンドの複数の実行可能条件を満たすか否かを判定し、判定の結果が複数の実行可能条件の一部でも満たす場合は、各コマンドのフラグをそれぞれ更新する。
【0023】
ある局面において、制御部は、コマンド実行条件テーブルが更新されたことに基づいて、状態情報を投映機に要求する。
【0024】
他の実施の形態に従うと、プラネタリウムの投映機の制御方法が提供される。この制御方法は、投映機の状態情報を取得するステップと、取得した投映機の状態情報に基づいて、投映機を制御する複数のコマンドの中から実行可能なコマンドを判定するステップと、音声データを取得するステップと、所得した音声データに含まれるワードと関連付けられているコマンドを、実行可能なコマンドの中から検索し、投映機を動作させる実行コマンドを取得するステップと、実行コマンドを投映機に送信するステップと、を含む。
【0025】
さらに他の実施の形態に従うと、プラネタリウムの投映機を制御するプログラムが提供される。このプログラムは、投映機に、投映機の状態情報を取得するステップと、取得した投映機の状態情報に基づいて、投映機を制御する複数のコマンドの中から実行可能なコマンドを判定するステップと、音声データを取得するステップと、所得した音声データに含まれるワードと関連付けられているコマンドを、実行可能なコマンドの中から検索し、投映機を動作させる実行コマンドを取得するステップと、実行コマンドを投映機に送信するステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0026】
本技術によれば、プラネタリウムでの使用においても即応性のある音声制御の提供が可能になる。
【0027】
この発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解されるこの発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】ある実施の形態に従うプラネタリウムシステム10の構成の一例を示す図である。
図2】制御装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】制御装置100の機能ブロックの一例を示す図である。
図4】ある実施の形態に従うプラネタリウムシステム10のシーケンス処理の一例を示す図である。
図5】投映機管理テーブル309の構成の一例を示す図である。
図6】コマンドマスターテーブル310の構成の一例を示す図である。
図7】実行可能コマンドテーブル311の構成の一例を示す図である。
図8】ある実施の形態に従う制御装置100の検索情報の更新処理の一例を示すフローチャートである。
図9】ある実施の形態に従う制御装置100の検索処理の一例を示すフローチャートである。
図10】ある実施の形態に従うプラネタリウムシステム10において、特定の緯度・経度における投映情報の一例を示す図である。
図11】緯度・経度に基づく、制御装置100の検索情報の更新処理の一例を示すフローチャートである。
図12】ある実施の形態に従うプラネタリウムシステム10において、特定の年月日における投映情報の一例を示す図である。
図13】年月日に基づく、制御装置100の検索情報の更新処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、図面を参照しつつ、本開示に係る技術思想の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0030】
<A.プラネタリウムシステムの構成について>
図1は、本実施の形態に従うプラネタリウムシステム10の構成の一例を示す図である。本実施の形態に従うプラネタリウムシステム10では、刻々と状況が移り変わり、検索されるコマンドが変化する状況下でも、即応性のある音声制御が可能である。
【0031】
図1を参照して、本実施の形態に従うプラネタリウムシステム10について説明する。プラネタリウムシステム10は、制御装置100と、マイク104と、アンプ105と、光学式プラネタリウム投映機106と、外部機器112と、デジタル式プラネタリウム投映機制御装置113と、デジタル式プラネタリウム投映機115とを備える。
【0032】
制御装置100は、音声認識部102と、投映機制御部103とを備える。光学式プラネタリウム投映機106は、機器制御部107と、モーター制御ユニット108と、モーター109と、LED(Light Emitting Diode)制御ユニット110と、LED111とを備える。デジタル式プラネタリウム投映機制御装置113は、デジタル式制御部114を備える。デジタル式プラネタリウム投映機115は、プロジェクター制御部116と、プロジェクター投映部117とを備える。
【0033】
なお、プラネタリウムシステム10は、外部機器112を必ずしも備えなくても良い。また、プラネタリウムシステム10は、光学式プラネタリウム投映機106と、デジタル式プラネタリウム投映機制御装置113及びデジタル式プラネタリウム投映機115とを選択的に備えても良いし、両方を備えても良い。
【0034】
制御装置100は、音声制御により各投映機の操作を行う。制御装置100は、解説員の音声情報を取り込んで、取り込んだ音声情報からテキスト情報を生成する。制御装置100は、テキスト情報を各投映機に送信するコマンドの検索に使用する。制御装置100は、テキスト情報に基づいて検索したコマンドを各投映機に送信する。
【0035】
音声認識部102は、マイク104及びアンプ105を介して、解説員の音声情報を取得する。また、音声認識部102は、取得した音声情報のテキストへの変換及びコマンドの検索を行い、コマンドを投映機制御部103に送る。投映機制御部103は、音声認識部102から取得したコマンドを各投映機に送信することで、各投映機を操作する。
【0036】
ある局面において、マイク104及びアンプ105は、1つの音声入力機器に含まれても良い。また、ある局面において、音声認識部102は、ケーブルを介して、マイク104及びアンプ105を含む音声入力機器から音声情報を取得しても良い。また、ある局面において、音声認識部102は、無線を介して、マイク104及びアンプ105を含む音声入力機器から音声情報を取得しても良い。
【0037】
光学式プラネタリウム投映機106は、ドーム状の曲面スクリーンに星座絵等を投映する。機器制御部107は、光学式プラネタリウム投映機106に接続される各種機器を制御する。また、機器制御部107は、光学式プラネタリウム投映機106に備え付けられているモーター制御ユニット108及びLED制御ユニット110も制御する。
【0038】
モーター制御ユニット108は、光学式プラネタリウム投映機106を稼働させるためのモーター109を駆動する。LED制御ユニット110は、映像を投映するLED111を点灯する。外部機器112は、光学式プラネタリウム投映機106に接続されて使用される。ある局面において、リフター、誘導灯、アロマ発生器、オーディオプレイヤー及びプロジェクター等が、外部機器112として使用されても良い。
【0039】
デジタル式プラネタリウム投映機制御装置113は、デジタル式プラネタリウム投映機115を制御する。デジタル式制御部114は、投映機制御部103からコマンドを受信する。また、デジタル式制御部114は、受信したコマンドに基づいて、デジタル式プラネタリウム投映機115に制御信号を送信して、デジタル式プラネタリウム投映機115を操作する。
【0040】
デジタル式プラネタリウム投映機115は、光学式プラネタリウム投映機106と異なり、LEDおよびレンズの代わりに、プロジェクターを使用する。プロジェクター制御部116は、デジタル式制御部114から受信した制御信号に基づいて、プロジェクター投映部117を制御する。プロジェクター投映部117は、星座絵をスクリーンに投映する。
【0041】
<B.制御装置100のハードウェア構成について>
制御装置100は、即応性のある音声制御のために、コマンドの検索数を削減する機能を備える。以下、制御装置100の詳細な説明をする。
【0042】
図2は、制御装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。図2を参照して、制御装置100は、CPU(Central Processing Unit)201と、1次記憶装置202と、2次記憶装置203と、外部機器インターフェース204と、入力インターフェース205と、出力インターフェース206と、通信インターフェース207とを備える。
【0043】
CPU201は、制御装置100で動作するプログラムやデータを処理する。1次記憶装置は、CPU201によって実行されるプログラム及び参照されるデータを格納する。ある局面において、DRAM(Dynamic Random Access Memory)が1次記憶装置として用いられても良い。
【0044】
2次記憶装置203は、プログラムやデータ等を長期間記憶する。一般的に2次記憶装置は、1次記憶装置よりも低速であるため、CPU201で直接使用するデータは、1次記憶装置に配置され、それ以外のデータは、2次記憶装置に配置される。ある局面において、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の不揮発性の記憶装置が2次記憶装置として用いられても良い。
【0045】
外部機器インターフェース204は、制御装置100に補助デバイスを接続する場合等に使用される。一般的にUSB(Universal Serial Bus)インターフェースが、外部機器インターフェース204として使用されることが多い。入力インターフェース205は、キーボードやマウス等を接続するために使用される。USBインターフェースが、入力インターフェース205として使用されることもある。
【0046】
出力インターフェース206は、ディスプレイ等の出力デバイスを接続するために使用される。ある局面において、出力インターフェース206として、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)やDVI(Digital Visual Interface)が出力インターフェース206として用いられても良い。
【0047】
通信インターフェース207は、外部の通信機器と通信するために使用される。ある局面において、LAN(Local Area Network)ポートや、Wi-Fi(登録商標)(Wireless Fidelity)の送受信装置等が、出力インターフェース206として使用されても良い。
【0048】
ある局面において、制御装置100は、PC(Personal Computer)、ワークステーションであっても良い。また、ある局面において、これ以降の実施の例で説明する処理を行うプログラムが、2次記憶装置203に格納されても良い。また、当該プログラムは、2次記憶装置203から1次記憶装置202に読み出されて、CPU201によって実行されても良い。
【0049】
<C.制御装置100の機能について>
図3は、制御装置100の機能ブロックの一例を示す図である。制御装置100は、解説員の音声に基づいてコマンドを検索し投映装置に送る機能と、検索速度を上げるために検索情報を更新する機能とを有する。以下、制御装置100が備える機能、コマンドの検索及び実行、検索情報の更新の順に説明する。
【0050】
ある局面において、図3の各機能はソフトウェアまたはデータとして実現されても良い。その場合、図3の各機能を実現するためのソフトウェアまたはデータは、2次記憶装置203から1次記憶装置202に読み出されて、CPU201によって実行されても良い。また、ある局面において、図3の各機能を実現するためのソフトウェアが他の装置とデータを送受信する場合、CPU201は、外部機器インターフェース204と、入力インターフェース205と、出力インターフェース206と、通信インターフェース207とを用いても良い。
【0051】
また、ある局面において、図3の各機能ブロックは、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等を用いて専用のハードウェアとして実装されても良い。
【0052】
(C-1.機能ブロックについて)
図3を参照して、制御装置100は、音声取得部301と、音声解析エンジン302と、コマンド検索部303と、コマンドデータベース(以下、「コマンドDB」と呼ぶ)304と、実行可能コマンド更新部305と、通信制御部306と、状態取得部307とを備える。コマンドDB304は、投映機管理テーブル309と、コマンドマスターテーブル310と、実行可能コマンドテーブル311と、実行条件テーブル312とを含む。なお、投映機308は、図1の光学式プラネタリウム投映機106と、デジタル式プラネタリウム投映機制御装置113及びデジタル式プラネタリウム投映機115とを選択的に含んでも良いし、両方を含んでも良い。また、投映機308は、複数台の投映機であってもよい。
【0053】
(C-2.コマンドの検索及び実行について)
次に、コマンドの検索及び実行について説明する。コマンドの検索及び実行に使用される機能ブロックは、音声取得部301と、音声解析エンジン302と、コマンド検索部303と、コマンドDB304と、通信制御部306とである。
【0054】
音声取得部301は、マイク104及びアンプ105を内蔵する音声入力機器等から音声情報を取得する。ある局面において、音声取得部301は、ケーブルを介して音声入力機器に接続されても良いし、無線機器を介して音声入力機器に接続されても良い。音声取得部301は、取得した音声情報を音声解析エンジン302に送る。音声取得部301は、音声情報をエンコードして、音声解析エンジン302が読み込み可能なファイル形式に変換しても良い。
【0055】
音声解析エンジン302は、音声情報からテキスト情報を生成する。例えば、「こんにちは」という音声を含むWAVファイルを解析して、「こんにちは」というテキスト情報を生成する。音声情報は、通常のリレーショナルデータベース等の検索には使用できない。そのため、音声情報は、音声解析エンジン302を介して、テキスト情報へ変換される必要がある。音声解析エンジン302は、生成したテキスト情報をコマンド検索部303に送る。または、音声取得部301が、音声解析エンジン302からテキスト情報を取得し、コマンド検索部303にテキスト情報を転送しても良い。
【0056】
コマンド検索部303は、音声解析エンジン302から取得したテキスト情報を基に、コマンドDB304を検索する(コマンドDB304の詳細は後述する)。テキスト情報は、解説員が発話した内容を完全に含む必要は無い。コマンド検索部303は、テキスト情報から特定の認識ワードのみを抽出して、コマンドDB304の検索キーとしても良い。例えば、解説員が「それでは、次はオリオン座を見てみましょう。右手のほうの空をご覧ください。」と発話した場合、最低限「オリオン座」もしくは「オリオン座を見て」という認識ワードさえあれば、探すべきコマンドは特定可能である。コマンド検索部303は、コマンドDB304からコマンドを取得すると、通信制御部306にテキスト情報を送る。
【0057】
通信制御部306は、管理対象の投映機308にコマンドを送信して操作する。通信制御部306は、コマンド検索部303から取得したコマンドを、投映機308に送信する。通信制御部306は、ケーブルを介して投映機308にコマンドを送信しても良いし、無線機器を介して投映機308にコマンドを送信しても良い。
【0058】
(C-3.検索情報の更新について)
次に、検索情報の更新について説明する。検索情報の更新に使用される機能ブロックは、コマンドDB304と、実行可能コマンド更新部305と、状態取得部307とである。状態取得部307は、定期的に、または、特定のタイミングにおいて、投映機308から投映機308状態情報を取得する。状態情報は、投映機308の様々な状態、例えば、「移動中」、「さそり座を投映中」及び「調光モードのON/OFF」等を含み得る。状態取得部307は、取得した状態情報を実行可能コマンド更新部305に送る。
【0059】
ある局面において、状態取得部307は、一定間隔で、投映機308にポーリングすることで状態情報を取得しても良い。また、ある局面において、状態取得部307は、通信制御部306がコマンドを投映機308に送信した後に、通信制御部306からコマンド送信通知を受けて、投映機308から状態情報を取得しても良い。また、ある局面において、通信制御部306及び状態取得部307は、同一の通信インターフェース207を用いても良い。
【0060】
実行可能コマンド更新部305は、取得した状態情報に基づいて、コマンドDB304の各テーブルを更新する。最初に、実行可能コマンド更新部305は、投映機管理テーブル309を更新する。投映機管理テーブル309は、コマンド毎に関係する投映機とコマンドの実行可否を管理したテーブルである。すなわち、投映機管理テーブル309は、「どの投映機が、何のコマンドを実行可能か否か」に関する情報を管理するといえる。実行可能コマンド更新部305は、状態情報に基づいて、投映機管理テーブル309を作成もしくは更新する。
【0061】
次に、実行可能コマンド更新部305は、実行条件テーブル312を参照する。実行条件テーブル312は、全てのコマンドの実行可否を判定するための条件を含む。例えば、ある星座絵を投映する実行条件として、「経度・緯度の範囲」、「時間帯」、「年月日(季節)」、「投映機が移動していない」等が挙げられる。実行条件テーブル312に含まれる条件は、1つのコマンドに対して1つでも良いし、複数でも良い。
【0062】
次に、実行可能コマンド更新部305は、更新した投映機管理テーブル309及び実行条件テーブル312に基づいて、コマンドマスターテーブル310を更新する。コマンドマスターテーブル310は、全ての認識ワードと、各認識ワードに紐付けられたコマンドと、当該コマンドの実行可否を格納する。
【0063】
実行可能コマンド更新部305は、更新した投映機管理テーブル309を参照することで、投映機308の状態を取得する。また、実行可能コマンド更新部305は、実行条件テーブル312を参照することで、コマンド毎の実行可否の条件を取得する。実行可能コマンド更新部305は、取得した投映機308の状態及びコマンド毎の実行可否の条件を比較することにより、コマンドマスターテーブル310に格納される各コマンドの実行可否のフラグを順次書き換える。
【0064】
最後に、実行可能コマンド更新部305は、コマンドマスターテーブル310から実行可否のフラグが「有効(実行可能)」であるレコードのみを抽出して、実行可能コマンドテーブル311を作成もしくは更新する。コマンド検索部303は、現在実行可能なコマンドを抽出して作成された実行可能コマンドテーブル311のみを検索することにより、全てのコマンドを含むコマンドマスターテーブル310を検索する場合に比べて高速に検索を完了することが可能になる。
【0065】
季節や時間帯、星座の組み合わせにより、実行可能なコマンドの組み合わせは膨大な数になる可能性がある。しかし、投映プログラムの個別のシーンにおいては、実行され得るコマンドは限られる。そのため、制御装置100は、プラネタリウムのシーン毎に、予めコマンドの絞り込みを行うことが可能である。例えば、全てのコマンド数が「1000」であり、特定の季節、特定の時間帯、特定の緯度・経度における実行可能コマンド数が「10」であるとする。この場合、制御装置100は、現在の状況に合わせて予め検索対象を絞り込むことで、検索数を1/100に削減可能である。制御装置100は、投映機308の状態情報に基づいて、個別のシーンで実行可能なコマンド情報を常に更新し、検索数を削減することにより、即応性のあるプラネタリウムの音声制御を可能にする。
【0066】
(C-4.機能ブロック間の通信について)
図4は、本実施の形態に従うプラネタリウムシステム10のシーケンス処理の一例を示す図である。図4を参照して、各機能ブロック同士のメッセージの流れについて説明する。ある局面において、音声認識部102と投映機制御部103との通信は、プログラム間のソケット通信でも良い。また、ある局面において、音声認識部102と投映機制御部103とは1つのソフトウェアとして実現されても良い。また、ある局面において、投映機制御部103と、投映機308との通信は、ケーブルもしくは無線機器を介して行われても良い。
【0067】
なお、ステップS405~S420は、検索情報の更新に関するシーケンス処理である。また、ステップS425~S450は、コマンドの検索と実行に関するシーケンス処理である。
【0068】
ステップS405において、投映機制御部103は、投映機308に対して、状態情報を要求するメッセージを送信する。ある局面において、投映機制御部103は、投映機308が保有する全ての状態情報を要求しても良いし、または、一部の状態情報を選択的に要求しても良い。ステップS410において、投映機308は、要求された状態情報を投映機制御部103に返信する。
【0069】
ステップS415において、投映機制御部103は、音声認識部102に、状態情報を送る。ステップS415の処理は、図3における状態取得部307が実行可能コマンド更新部305に状態情報を送る処理に相当する。
【0070】
ステップS420において、音声認識部102は、投映機制御部103から受け取った状態情報に基づいて、コマンドDB304を更新する。ステップS420の処理は、図3における実行可能コマンド更新部305の処理に相当する。ある局面において、ステップS405~S420の処理は、ステップS425~S450とは個別に、定期的に、または、特定のタイミング(例えば、投映機制御部103が投映機308にコマンドを送信した直後等)に実行されても良い。
【0071】
ステップS425において、音声認識部102は、音声入力機器を介して、解説員の音声情報を取得する。ある局面において、音声入力機器は、制御装置100に含まれていても良いし、制御装置100とは別の機器であっても良い。ステップS425の処理は、図3の音声取得部301が音声情報を取得し、音声解析エンジン302に情報を送るまでの処理に相当する。
【0072】
ステップS430において、音声認識部102は、音声情報からテキスト情報を生成する。ステップS425の処理は、図3の音声解析エンジン302が、音声情報からテキスト情報を生成し、コマンド検索部303にテキスト情報を送るまでの処理に相当する。
【0073】
ステップS435において、音声認識部102は、テキスト情報に基づいて、実行するコマンドを検索する。ステップS425の処理は、図3のコマンド検索部303が、コマンドDB304の実行可能コマンドテーブル311を検索する処理に相当する。ある局面において、コマンド検索部303は、テキスト情報から任意のワードを抽出して、抽出したワードを検索キーとして用いても良い。
【0074】
ステップS440において、音声認識部102は、投映機308に送信するコマンドを決定する。ある局面において、音声認識部102は、検索結果の実行可能なコマンドが2つ以上であれば、予め定められた優先度に基づいて、コマンドを選択しても良い。また、ある局面において、音声認識部102は、複数の実行可能なコマンドを全て選択しても良い。また、ある局面において、音声認識部102は、複数の実行可能なコマンドの候補を解説員の持つ端末装置や制御装置100のディスプレイに表示し、解説員の制御装置100への入力内容に基づいて、コマンドを決定しても良い。
【0075】
ステップS445において、音声認識部102は、コマンドを投映機制御部103に送る。ステップS450において、投映機制御部103は、コマンドを投映機308に送り、投映機308を操作する。ステップS455において、投映機308は、コマンドを受信したことを知らせるメッセージを返信する。ある局面において、投映機308は、コマンドを受信したことを知らせるメッセージを返信しなくても良い。
【0076】
<D.各種テーブルについて>
図5は、投映機管理テーブル309の構成の一例を示す図である。図5を参照して、投映機管理テーブル309は、実行コマンド501と、該当投映機情報502と、実行可否フラグ503とを含む。
【0077】
実行コマンド501は、投映機308に対して送信されるコマンドである。該当投映機情報502は、実行コマンド501のカラムの各コマンドを実行する投映機308の情報である。例えば、実行コマンド「オリオン座点灯」を実行する投映機308は「オリオン座星座絵投映機」である。実行コマンド「時刻移動」はいずれの投映機308でも実行可能であるため、該当投映機は全ての投映機器を表す「-(空白)」となる。実行可否フラグ503は、投映機管理テーブル309の各レコードの実行コマンドが実行可能か否かを表す。
【0078】
投映機管理テーブル309は、図3の実行可能コマンド更新部305により、管理する投映機308の状態情報に基づいて更新される。投映機管理テーブル309は、現在「どの投映機」が「何のコマンド」を実行できるか否かの情報を格納しているといえる。
【0079】
図6は、コマンドマスターテーブル310の構成の一例を示す図である。図6を参照して、コマンドマスターテーブル310は、認識ワード601と、実行コマンド602と、検索有効フラグ603とを含む。認識ワード601は、実行コマンド602を実行するトリガーとなる文字列である。実行コマンド602は、投映機308が実行するコマンドである。
【0080】
検索有効フラグはコマンド検索部303の検索対象になるか否かを表す。検索有効フラグが「有効」であるレコードは、コマンド検索部303の検索対象になる。検索有効フラグが「無効」であるレコードは、コマンド検索部303の検索対象にならない。検索有効フラグ603は、実行可能コマンド更新部305により、投映機管理テーブル309及び実行条件テーブル312に基づいて更新される。検索有効フラグ603は、現在、投映機308が実行コマンド602を実行可能であれば「有効」に、投映機308が実行コマンド602を実行不可能であれば「無効」に更新される。
【0081】
コマンドマスターテーブル310は、制御装置100に登録されている全ての認識ワードと実行コマンドの組み合わせを格納する。定期的にまたは特定のタイミングで、実行可能コマンド更新部305は、検索有効フラグ603を更新する。したがって、コマンドマスターテーブル310は、全ての実行コマンド602が、実行可能か否か(検索対象になるか否か)の情報を格納するといえる。
【0082】
図7は、実行可能コマンドテーブル311の構成の一例を示す図である。図7を参照して、実行可能コマンドテーブル311は、認識ワード701と、実行コマンド702と、検索有効フラグ703とを含む。実行可能コマンドテーブル311は、コマンドマスターテーブル310から検索有効フラグ603が「有効」のレコードのみを抜き出したものである。コマンド検索部303は、実行可能コマンドテーブル311のみを参照することで、高速に検索結果を得る。
【0083】
ある局面において、投映機管理テーブル309、コマンドマスターテーブル310及び実行可能コマンドテーブル311は、リレーショナルデータベースのテーブルであっても良く、また、制御装置100の2次記憶装置203に保存されていても良い。
【0084】
<E.音声制御処理の流れについて>
図8は、本実施の形態に従う制御装置100の検索情報の更新処理の一例を示すフローチャートである。図8を参照して、制御装置100が検索対象を更新する手順を説明する。ある局面において、図8のフローに対応するプログラムは、図2の制御装置100の2次記憶装置203から1次記憶装置202に読み出され、CPU201によって実行されても良い。以下、CPU201が、図8のフローに対応するプログラムを実行する手順で各ステップを説明する。
【0085】
ステップS805において、CPU201は、通信インターフェース207を介して、投映機308の状態情報を取得する。ステップS805の処理は、図3の状態取得部307が投映機308から状態情報を取得し、実行可能コマンド更新部305に状態情報を送るまでの処理に相当する。
【0086】
ステップS810において、CPU201は、2次記憶装置203に格納されるコマンドDB304を、状態情報に基づいて更新する。ステップS810の処理は、図3の実行可能コマンド更新部305が、コマンドDB304を参照して、コマンドマスターテーブル310を更新するまでの処理に相当する。
【0087】
ステップS815において、CPU201は、コマンドマスターテーブル310から、実行可能コマンドテーブル311を再作成する。ステップS815の処理は、図3の実行可能コマンド更新部305が、コマンドDB304を参照して、コマンドマスターテーブル310の検索有効フラグ603が「有効」のレコードだけを抽出して、実行可能コマンドテーブル311を作成する処理に相当する。
【0088】
ステップS820において、CPU201は、投映機308の状態が変化しているか否かを判定する。投映機308の状態に変化がある場合(ステップS820においてYES)、CPU201は、制御をステップS805に移す。投映機308の状態に変化がない場合(ステップS820においてNO)、CPU201は、処理を終了する。
【0089】
ある局面において、CPU201は、投映機308へのコマンド送信を検知したか否かによって、投映機308の状態が変化したと判断しても良い。また、別の局面において、CPU201は、投映機308から状態情報を取得し、取得した状態情報と、前回の状態情報とを比較して、投映機308の状態の変化があるか否かを判定しても良い。CPU201は、定期的に図8のフローを実行しても良いし、投映機308へのコマンド送信をトリガーとして図8のフローを実行しても良い。
【0090】
上述したように、図3における、コマンドDB304と、実行可能コマンド更新部305と、状態取得部307とによる検索情報の更新処理は、ソフトウェアとして実装されても良い。また、検索情報の更新処理がソフトウェアとして実装された場合、PC、ワークステーション及びクラウド上の仮想マシン等様々な機器上で実施可能となる。また、ある局面において、検索情報の更新処理に関するプログラム及びデータベースは、記憶媒体に保存して装置に組み込んで使用することも、配布することも可能である。
【0091】
図9は、本実施の形態に従う制御装置100の検索処理の一例を示すフローチャートである。図9を参照して、制御装置100がコマンドを検索する手順を説明する。ある局面において、図9のフローに対応するプログラムは、図2の制御装置100の2次記憶装置203から1次記憶装置202に読み出され、CPU201によって実行されても良い。以下、CPU201が、図9のフローに対応するプログラムを実行する手順で各ステップを説明する。
【0092】
ステップS905において、CPU201は、図8に示される処理を実行する。ある局面において、ステップS905の処理は、常に最初に実行される必要は無く、図9のフローとは個別に任意のタイミングで、CPU201は、ステップS905の処理を実行しても良い。
【0093】
ステップS910において、CPU201は、音声入力機器を介して、解説員の音声情報を取得する。ある局面において、音声入力機器は、制御装置100に内蔵されていても良いし、別の機器であっても良い。また、ある局面において、制御装置100は、有線または無線で音声入力機器と通信しても良い。ステップS910の処理は、図3の音声取得部301が、取得した音声情報を、音声解析エンジン302に送るまでの処理に相当する。
【0094】
ステップS915及びステップS920において、CPU201は、1次記憶装置202上の音声解析エンジン302を用いて、音声情報からテキスト情報を生成する。ステップS915及びステップS920の処理は、図3の音声解析エンジン302が、音声情報からテキスト情報を生成して、コマンド検索部303に送るまでの処理に相当する。
【0095】
ステップS925において、CPU201は、実行可能コマンドテーブル311を更新するか否かを判定する。ステップS925の処理は、必ずしも図9の位置で実行される必要は無い。ある局面において、CPU201は、投映機308にコマンドを送ったことを検知した段階で、ステップS925の処理を実行しても良い。
【0096】
CPU201は、実行可能コマンドテーブル311を更新する必要があると判定した場合(ステップS925においてYES)、制御をステップS930に移す。そうでない場合(ステップS925においてNO)、制御をステップS935に移す。ステップS930において、CPU201は、ステップS905と同一の処理を行う。
【0097】
ステップS935において、CPU201は、テキスト情報を検索キーとして、2次記憶装置203に格納されるコマンドDB304(実行可能コマンドテーブル311)を参照して、実行コマンドを取得する。ステップS935の処理は、図3のコマンド検索部303が、コマンドDB304(実行可能コマンドテーブル311)を検索し、実行コマンドを取得し、実行コマンドを通信制御部306に送るまでの処理に相当する。
【0098】
ステップS940において、CPU201は、通信インターフェース207を介して、投映機308にコマンドを送信する。ステップS940の処理は、通信制御部306が、コマンドを投映機308に送信するまでの処理に相当する。
【0099】
上述したように、図3における、音声取得部301と、音声解析エンジン302と、コマンド検索部303と、コマンドDB304と、通信制御部306とによるコマンドの検索及び実行処理はソフトウェアとして実装されても良い。また、コマンドの検索及び実行処理をソフトウェアとして実装した場合、PC、ワークステーション及びクラウド上の仮想マシン等様々な機器上で実施可能となる。また、ある局面において、検索情報の更新処理に関するプログラム及びデータベースは、記憶媒体に保存して装置に組み込んで使用することも、配布することも可能である。
【0100】
<F.適応事例について>
次に、本実施の形態に従うプラネタリウムシステム10の適用事例について説明する。なお、本実施の形態で説明する適用事例はあくまで一例であり、プラネタリウムシステム10が適用可能な事例は以下に説明する事例に限られるものではない。
【0101】
(F-1.特定の緯度・経度における検索情報の更新について)
図10は、本実施の形態に従うプラネタリウムシステム10において、特定の緯度・経度における投映情報の一例を示す図である。図10を参照して、投映情報は、北極点1001と、南極点1002と、投映可能領域1003と、投映不可能領域1004とを含む。
【0102】
北極点1001と南極点1002は、地球上からみた北極点と南極点の方角に相当する。投映機308は、北極点1001と南極点1002とを基に、現在投映されている領域の中心となる緯度・経度、投映可能領域1003及び投映不可能領域1004を計算する。
【0103】
図10の例では、オリオン座1005は、投映可能領域1003に位置する。一方で、さそり座は投映不可能領域1004に位置する。この場合、オリオン座1005に関するコマンドは実行可能であるが、さそり座1006に関するコマンドは実行不可能である。
【0104】
制御装置100は、状態取得部307により、投映機308が投映している範囲の緯度・経度情報または方角情報を含む状態情報を取得する。次に、制御装置100は、実行可能コマンド更新部305により、実行可能コマンドテーブル311を更新し、オリオン座1005に関するコマンドを検索有効にし、さそり座1006に関するコマンドを検索無効にする。
【0105】
図11は、緯度・経度に基づく、制御装置100の検索情報の更新処理の一例を示すフローチャートである。図11のフローチャートは、図8のフローチャートにおける、状態の変化が「緯度・経度」である場合の処理である。ある局面において、図11のフローに対応するプログラムは、図2の制御装置100の2次記憶装置203から1次記憶装置202に読み出され、CPU201によって実行されても良い。以下、CPU201が、図11のフローに対応するプログラムを実行する手順で各ステップを説明する。
【0106】
ステップS1105において、CPU201は、状態取得部307を介して、投映機308から、現在ドームに投映中の映像の座標情報を含む状態情報を取得する。なお、ある局面において、CPU201は、投映機308から各星座の経度・緯度を取得しても良い。
【0107】
ステップS1110において、CPU201は、投映機308の状態の変化(緯度・経度の変化)があるか否かを判定する。緯度・経度の変化がある場合(ステップS1110においてYES)、CPU201は制御をステップS1105に移す。緯度・経度の変化がない場合(ステップS1110においてNO)、CPU201は処理を終了する。図11の処理により、CPU201は、特定の緯度・経度における投映可能領域1003にある星座絵に関するコマンドのみを含む実行可能コマンドテーブル311を生成する。
【0108】
(F-2.特定の年月日における検索情報の更新について)
図12は、本実施の形態に従うプラネタリウムシステム10において、特定の年月日における投映情報の一例を示す図である。図12(A)及び図12(B)は、異なる年月日における同一の「緯度・経度」の夜空を投映したものである。
【0109】
図12(A)では、オリオン座1005は、投映可能領域1201に位置し、さそり座1006は、投映不可能領域1202に位置する。一方で、図12(B)では、さそり座1006は、投映可能領域1203に位置し、オリオン座1005は、投映不可能領域1204に位置する。
【0110】
図12に示すように、投映可能な星座は年月日によって変化する。そのため、制御装置100は、投映情報の年月日が変化する毎に、年月日に基づいて検索情報を更新することが望ましいことがわかる。
【0111】
この場合、制御装置100は、状態取得部307により、投映機308の現在の年月日情報を含む状態情報を取得する。次に、制御装置100は、実行可能コマンド更新部305により、実行可能コマンドテーブル311を更新し、現在の年月日に投映可能領域にある星座絵に関するコマンドのみを検索有効にする。
【0112】
図13は、年月日に基づく、制御装置100の検索情報の更新処理の一例を示すフローチャートである。図13のフローチャートは、図8のフローチャートにおける、状態の変化が「年月日」である場合の処理である。ある局面において、図13のフローに対応するプログラムは、図2の制御装置100の2次記憶装置203から1次記憶装置202に読み出され、CPU201によって実行されても良い。以下、CPU201が、図13のフローに対応するプログラムを実行する手順で各ステップを説明する。
【0113】
ステップS1305において、CPU201は、状態取得部307を介して、投映機308から、現在ドームに投映中の映像の年月日を含む状態情報を取得する。なお、ある局面において、CPU201は、投映機308から年月日と併せて「14:30」や「正午」等の時間帯を表す情報を取得しても良い。
【0114】
ステップS1310において、CPU201は、投映機308の状態の変化(年月日の変化)があるか否かを判定する。年月日の変化がある場合(ステップS1310においてYES)、CPU201は制御をステップS1305に移す。年月日の変化がない場合(ステップS1310においてNO)、CPU201は処理を終了する。図13の処理により、CPU201は、特定の年月日における投映可能領域1201,1203にある星座絵に関するコマンドのみを含む実行可能コマンドテーブル311を生成する。
【0115】
(F-3.その他の場合のコマンドの検索について)
次に、本実施の形態に従うプラネタリウムシステム10の他の適用事例について説明する。制御装置100は、投映機308の状態情報として、「モーター109及びLED111の状態」を取得しても良い。前回のコマンドにより、投映機308が移動中であるとすると、CPU201は、取得した状態情報から投映機308が移動中であると判断する。この場合、CPU201は、投映機308の移動に関するコマンドは無効にし、調光に関するコマンドは有効とする。前回のコマンドにより、投映機308がLED109またはプロジェクター投映部117による投映の明るさを変化させているとすると、CPU201は、取得した状態情報から投映機308が調光作業中であると判断する。この場合、CPU201は、投映機308の調光に関するコマンドは無効にし、移動に関するコマンドは有効とする。
【0116】
また、制御装置100は、投映機308の状態情報として、「特定の番組やマクロの再生状態」を取得しても良い。前回のコマンドにより、投映機308が特定の番組やマクロを再生中の場合、CPU201は、取得した状態情報に基づき、「マクロ、もしくは番組の一時停止」、「マクロ、もしくは番組の一時停止中の再生」及び「マクロ、もしくは番組モードの終了」のコマンドのみを有効にする。
【0117】
また、制御装置100は、投映機308の状態情報として、「朝夕焼け自動調光モードのON/OFF状態」を取得しても良い。朝夕焼け自動調光モードは、太陽の動きに合わせて朝に朝焼け、夕方に夕焼け、昼間は恒星を消灯する等の調光制御を自動で行うモードである。前回のコマンドにより、投映機308が朝夕焼け自動調光モードがONの場合、CPU201は、取得した状態情報に基づき、「朝夕焼け自動調光モードをOFFにする指示」及び「調光系操作以外」のコマンドのみを有効にする。
【0118】
また、制御装置100は、投映機308の状態情報として、「天体投映部に割り当てられた天体情報」を取得しても良い。光学式プラネタリウム投映機106は、複数の天体投映部(図示せず)を備え、これらの天体投映部に対して任意の天体を割り当てることができる。CPU201は、取得した状態情報に基づき、「天体投映部に割り当てられた天体情報」に関するコマンドのみを有効にする。
【0119】
また、制御装置100は、投映機308の状態情報として、「投映機308に接続されている接続機器の情報」を取得しても良い。ある局面において、投映機308に、リフター、誘導灯、各投映機、アロマ発生器、オーディオプレイヤー及びプロジェクター等が接続されても良い。CPU201は、取得した状態情報に基づき、「投映機308に接続されている接続機器」に関するコマンドのみを有効にする。
【0120】
また、制御装置100は、コマンドの検索有効/無効を判定する際に、複数の判定条件がある場合は、その内の1つでも満たせば、そのコマンドを検索有効としても良い。または、制御装置100は、コマンドにおける検索有効/無効を判定する際に、複数の判定条件の全てを満足した場合のみ、そのコマンドを検索有効としても良い。また、制御装置100は、検索中に投映機308のパラメーターに変更があった場合、投映機308から状態情報を取得して、検索情報の更新を行っても良い。
【0121】
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内で全ての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0122】
10 プラネタリウムシステム、100 制御装置、102 音声認識部、103 投映機制御部、104 マイク、105 アンプ、106 光学式プラネタリウム投映機、107 機器制御部、108 モーター制御ユニット、109 モーター、110 制御ユニット、112 外部機器、113 デジタル式プラネタリウム投映機制御装置、114 デジタル式制御部、115 デジタル式プラネタリウム投映機、116 プロジェクター制御部、117 プロジェクター投映部、202 1次記憶装置、203 2次記憶装置、204 外部機器インターフェース、205 入力インターフェース、206 出力インターフェース、207 通信インターフェース、301 音声取得部、302 音声解析エンジン、303 コマンド検索部、304 コマンドDB、305 実行可能コマンド更新部、306 通信制御部、307 状態取得部、308 投映機、309 投映機管理テーブル、310 コマンドマスターテーブル、311 実行可能コマンドテーブル、312 実行条件テーブル、501,602,702 実行コマンド、502 該当投映機情報、503 実行可否フラグ、601,701 認識ワード、603,703 検索有効フラグ、1001 北極点、1002 南極点、1003,1201,1203 投映可能領域、1004,1202,1204 投映不可能領域、1005 オリオン座、1006 さそり座。
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