(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-13
(45)【発行日】2023-12-21
(54)【発明の名称】ロック装置およびその使用方法
(51)【国際特許分類】
E05B 71/02 20060101AFI20231214BHJP
E05B 49/00 20060101ALI20231214BHJP
B62H 5/20 20060101ALI20231214BHJP
B62H 5/06 20060101ALI20231214BHJP
B62H 5/00 20060101ALI20231214BHJP
【FI】
E05B71/02 Z
E05B49/00 R
B62H5/20
B62H5/06
B62H5/00 Z
(21)【出願番号】P 2020558505
(86)(22)【出願日】2019-04-19
(86)【国際出願番号】 US2019028321
(87)【国際公開番号】W WO2019204726
(87)【国際公開日】2019-10-24
【審査請求日】2022-03-23
(32)【優先日】2018-04-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-04-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520402258
【氏名又は名称】エヴァーツ,ジャイデン
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120134
【氏名又は名称】大森 規雄
(74)【代理人】
【識別番号】100141025
【氏名又は名称】阿久津 勝久
(74)【代理人】
【識別番号】100104282
【氏名又は名称】鈴木 康仁
(72)【発明者】
【氏名】エヴァーツ,ジャイデン
【審査官】秋山 斉昭
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-1801509(KR,B1)
【文献】米国特許第5802889(US,A)
【文献】米国特許第6751992(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0000322(US,A1)
【文献】特開平8-144604(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 71/00-71/02
E05B 49/00
B62H 5/00-5/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を有する締め付け頭部と、
第1の端部および第2の端部を有する本体
であって、前記本体は、生体情報リーダおよび検出センサを備える、本体と、
固定リングと、
を備え、
前記締め付け頭部は、少なくとも1つのヒンジによって前記本体の前記第1の端部に回転可能に接続され、前記固定リングは、前記本体の前記第2の端部に接続され、閉位置と開位置との間で動くように構成され
、
前記検出センサは、ロック面を検出すると、前記本体を動作させて前記固定リングを閉じるように構成される、ロック装置。
【請求項2】
前記ヒンジは、前記本体に垂直な軸において前記締め付け頭部が約180°動くことを可能にするように構成される、請求項1に記載のロック装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つのヒンジは、第1のヒンジ端、第2のヒンジ端、および嵌合部を有する、請求項1に記載のロック装置。
【請求項4】
前記嵌合部は、前記締め付け頭部において嵌合ドックと嵌合するように構成される、請求項3に記載のロック装置。
【請求項5】
前記固定リングは、装着端および遠位端を有する第1のアームと、接続端および遠位端を有する第2のアームとを有し、前記固定リングがロック位置にあるとき、前記第1のアームの前記遠位端は前記第2のアームの前記遠位端に当接する、請求項1に記載のロック装置。
【請求項6】
前記生体情報リーダは、所定の生体情報同一性を識別すると、前記固定リングを開くように構成される、請求項
1に記載のロック装置。
【請求項7】
前記ロック面は、バイクラック、支柱、レール、ポスト、フェンスおよびリングからなる群から選択される、請求項
1に記載のロック装置。
【請求項8】
前記本体は、充電ポートおよび電源を含む、請求項1に記載のロック装置。
【請求項9】
前記充電ポートは、ソーラーパネル
、またはUSB-Cポート、またはACポート、またはDCポートである、請求項
8に記載のロック装置。
【請求項10】
前記本体は、前記固定リングを開閉するように構成された制御ユニットを含む、請求項1に記載のロック装置。
【請求項11】
前記本体はワイヤレス通信装置を含む、請求項1に記載のロック装置。
【請求項12】
前記ワイヤレス通信装置は、Wi-FiまたはBluetoothからなる群から選択される、請求項
11に記載のロック装置。
【請求項13】
前記ワイヤレス通信装置は、制御ユニットと電子通信するように構成される、請求項
12に記載のロック装置。
【請求項14】
前記ワイヤレス通信装置は、スマートフォン、タブレット、ウェアラブルコンピューティング装置およびラップトップからなる群から選択された個人用装置と通信するように構成される、請求項
13に記載のロック装置。
【請求項15】
個人輸送装置を固定する方法であって、
ロック装置の締め付け頭部を前記個人輸送装置に取り付けるステップと、
前記ロック装置の固定リングを開くために、前記ロック装置を無効化する
ステップであって、前記固定リングは本体に接続され、前記本体は、生体情報リーダおよび検出センサを備える、前記ロック装置を無効化するステップと、
前記開いた固定リングをロック面の周りに配置するステップと、
留める物体の周りで前記固定リングを閉じるために、前記ロック装置を有効化するステップであって、それによって前記個人輸送装置を前記ロック面に固定する、有効化するステップと
を含み、
前記検出センサは、ロック面を検出すると、前記本体を動作させて前記固定リングを閉じるように構成される、方法。
【請求項16】
前記ロック装置は、第1の端部および第2の端部を有する
前記本体を備え、前記締め付け頭部は、少なくとも1つのヒンジによって前記本体の前記第1の端部に回転可能に接続され、前記固定リングは、前記本体の前記第2の端部に接続され、閉位置と開位置との間で動くように構成される、請求項
15に記載の方法。
【請求項17】
前記有効化するステップおよび前記無効化するステップは
前記生体情報リーダによって開始される、請求項
15に記載の方法。
【請求項18】
ロックシステムであって、
ロック装置を備え、前記ロック装置は、
開口部を有する締め付け頭部と、
第1の端部および第2の端部を有する本体
であって、前記本体は、生体情報リーダおよび検出センサを備える、本体と、
固定リングであって、前記締め付け頭部は、少なくとも1つのヒンジによって前記本体の前記第1の端部に回転可能に接続され、前記固定リングは、前記本体の前記第2の端部に接続され、閉位置と開位置との間で動くように構成される、固定リングと、
ネットワークにおいて通信するための1つまたは複数のネットワークインターフェースと、
前記ネットワークインターフェースおよび前記ロック装置に結合され、1つまたは複数のプロセスを実行するように適合されたプロセッサと、
前記プロセッサによって実行可能なプロセスを記憶するように構成されたメモリであって、前記プロセスは、実行されると、
前記ロック装置を無効化して、前記ロック装置の前記固定リングを開き、
前記ロック装置を有効化して、前記固定リングを閉じる、
ように動作可能である、メモリと、
を備え
、
前記検出センサは、ロック面を検出すると、前記本体を動作させて前記固定リングを閉じるように構成される、ロックシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2018年4月19日に出願された米国仮特許出願第62/659,886号、および2018年4月19日に出願された米国意匠出願第29/644,663号の米国特許法第119条(e)の下での優先権の利益を主張する国際特許出願である。これらの特許出願の内容全体が参照により本明細書に援用される。
【0002】
本開示はロック装置に関する。より詳細には、本開示は、個人輸送装置のための高セキュリティの個人化されたロック装置に関する。
【背景技術】
【0003】
近年、低コストで効率的な個人輸送を提供する、例えば、オートバイ、モペッド、セグウェイ、自転車およびキックスケーター等の個人輸送装置の使用が増大している。そのような個人輸送装置は、交通渋滞および駐車問題を低減するため有利であり、温室効果ガスの排出の低減にも寄与する。不都合なことに、そのような個人輸送装置は盗難に遭いやすい。例えば、自転車の盗難は、人口密度の高い都市において一般的に起こる犯罪である。毎年世界中で150万台を超える自転車が盗まれていることが推定され、これは、約3億~4億5000万ドルの盗品と同等である。多くの場合、自転車盗難は、自転車がロックされていないままであるか、不適切にロックされているか、または軽量ケーブルロックもしくは低コストのU字ロック装置等の低品質のセキュリティ装置でロックされていることによって促進される場合がある。したがって、輸送が容易で使用が容易な高セキュリティで個人化されたロック装置が緊急に必要とされている。
【発明の概要】
【0004】
1つの態様において、本開示は、開口部を有する締め付け頭部と、第1の端部および第2の端部を有する本体と、固定リングとを備えるロック装置を提供する。締め付け頭部は、少なくとも1つのヒンジによって本体の第1の端部に回転可能に接続され、固定リングは、本体の第2の端部に接続され、閉位置と開位置との間で動くように構成される。
【0005】
実施形態において、ヒンジは、本体に垂直な軸において締め付け頭部が約180°動くことを可能にするように構成される。
【0006】
実施形態において、少なくとも1つのヒンジは、第1のヒンジ端、第2のヒンジ端、および嵌合部を有する。
【0007】
実施形態において、嵌合部は、締め付け頭部において嵌合ドックと嵌合するように構成される。
【0008】
実施形態において、固定リングは、装着端および遠位端を有する第1のアームと、接続端および遠位端を有する第2のアームとを有し、固定リングがロック位置にあるとき、第1のアームの遠位端は第2のアームの遠位端に当接する。
【0009】
実施形態において、本体は、生体情報リーダおよび検出センサを備える。
【0010】
実施形態において、生体情報リーダは、所定の生体情報同一性を識別すると、固定リングを開くように構成される
【0011】
実施形態において、検出センサは、ロック面を検出すると、固定リングを閉じるように構成される。
【0012】
実施形態において、ロック面は、バイクラック、支柱、レール、ポスト、フェンスおよびリングからなる群から選択される。
【0013】
実施形態において、本体は、充電ポートおよび電源を含む。
【0014】
実施形態において、充電ポートは、ソーラーパネルまたはUSB-CポートまたはACポートまたはDCポートである。
【0015】
実施形態において、本体は、固定リングを開閉するように構成された制御ユニットを含む。
【0016】
実施形態において、本体はワイヤレス通信装置を含む。
【0017】
実施形態において、ワイヤレス通信装置は、Wi-FiまたはBluetoothからなる群から選択される。
【0018】
実施形態において、ワイヤレス通信装置は、制御ユニットと電子通信するように構成される。
【0019】
実施形態において、ワイヤレス通信装置は、スマートフォン、タブレット、ウェアラブルコンピューティング装置およびラップトップからなる群から選択された個人用装置と通信するように構成される。
【0020】
一態様において、本開示は、個人輸送装置を固定する方法であって、ロック装置の締め付け頭部を個人輸送装置に取り付けるステップと、ロック装置の固定リングを開くために、ロック装置を無効化するステップと、開いた固定リングをロック面の周りに配置するステップと、して、留める物体の周りで固定リングを閉じるために、ロック装置を有効化するステップと、それによって個人輸送装置をロック面に固定する、有効化するステップとを含む方法を提供する。
【0021】
実施形態において、ロック装置は、第1の端部および第2の端部を有する本体を備え、締め付け頭部は、少なくとも1つのヒンジによって本体の第1の端部に回転可能に接続され、固定リングは、本体の第2の端部に接続され、閉位置と開位置との間で動くように構成される。
【0022】
実施形態において、有効化するステップおよび無効化するステップは生体情報リーダによって開始される。
【0023】
一態様において、本開示はロックシステムを提供し、ロックシステムはロック装置を備え、ロック装置は、開口部を有する締め付け頭部と、第1の端部および第2の端部を有する本体と、固定リングであって、締め付け頭部は、少なくとも1つのヒンジによって本体の第1の端部に回転可能に接続され、固定リングは、本体の第2の端部に接続され、閉位置と開位置との間で動くように構成される、固定リングと、ネットワークにおいて通信するための1つまたは複数のネットワークインターフェースと、ネットワークインターフェースおよびロック装置に結合され、1つまたは複数のプロセスを実行するように適合されたプロセッサと、プロセッサによって実行可能なプロセスを記憶するように構成されたメモリであって、プロセスは、実行されると、ロック装置を無効化して、ロック装置の固定リングを開き、ロック装置を有効化して、固定リングを閉じるように動作可能である、メモリとを備える。
【0024】
適用可能な場合、または特に否定されていない場合、本明細書に記載の実施形態のうちの任意のものは、任意の他の1つまたは複数の実施形態が本開示の異なる態様の下で記載されている場合であっても、それらの実施形態と組み合わせることができることが予期される。
【0025】
これらの実施形態および他の実施形態は、以下の詳細な説明によって開示および/または包含される。
【0026】
例として与えられるが、本開示を説明される特定の実施形態のみに限定することは意図されていない以下の詳細な説明は、添付の図面と併せて最も良好に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本開示の例示的な実施形態によるロック装置の上面斜視図である。
【
図2】本開示の例示的な実施形態によるロック装置の底面図である。
【
図3】本開示の例示的な実施形態によるロック装置の分解図である。
【
図4】本開示の例示的な実施形態によるロック装置の断面図である。
【
図5】本開示の例示的な実施形態による、ロック位置におけるロック装置の斜視図である。
【
図6】本開示の例示的な実施形態による、開位置におけるロック装置の斜視図である。
【
図7】本開示の更なる例示的な実施形態による、ロック位置におけるロック装置の斜視図である。
【
図8】本開示の更なる例示的な実施形態による、開位置におけるロック装置の斜視図である。
【
図9】本開示の例示的な実施形態による、自転車に装着されたロック装置の写真である。
【
図10】本開示の例示的な実施形態による、キックスケーターを収納ラックにロックするのに用いられるロック装置の写真である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本開示は、多岐にわたる個人輸送装置を固定するための、高セキュリティの個人化されたロック装置を提供する。有利には、本明細書に開示される個人化されたロック装置は、特定のユーザーに合わせて鍵設定されたロック機構を提供することができる。例えば、ロック機構は、ユーザーの生体情報署名(例えば、指紋、掌紋、網膜像、音声認識等)に合わせて鍵設定することができる。本明細書に開示される個人化されたロック装置は、輸送が容易であり、使用が容易である。本明細書に開示される個人化されたロック装置は、ユーザーの個人輸送装置を、盗難防止の目的で外部構造(例えば、バイクラック、固定ポスト等)にしっかりと固定するように構成することができる。本明細書に記載のロック装置を、限定ではないが、オートバイ、モペッド、セグウェイ、三輪車、自転車、一輪車、キックスケーター、スケートボード等を含むことができる多岐にわたる個人輸送装置を固定するように構成することができることが本開示の範囲内で予期される。
【0029】
ここで、本開示の例示的な実施形態を詳細に参照する。本開示は例示的な実施形態と併せて説明されるが、本開示をこれらの実施形態に限定することは意図されていないことが理解されよう。逆に、添付の特許請求の範囲によって規定される本開示の趣旨および範囲内に含めることができる代替形態、変更形態および等価物を包含することが意図される。
【0030】
図1は、本開示の例示的な実施形態によるロック装置100の上面斜視図を示す。ロック装置100は、第1の端部101および第2の端部102を備えるハウジング114を有する本体110と、凹部109と、締め付け頭部120と、固定リング130と、検出センサ134とを備える。
【0031】
締め付け頭部120は、締め付け通路122および締め付け接続端124と備える。締め付け通路122は、(例えば、クロスバー、垂直材、車輪等に取り付けることによって)締め付け頭部120を個人輸送装置に固定的にまたは取り外し可能に取り付けるように構成することができる。締め付け頭部120は、ヒンジ115を介してロック装置100の本体110の第1の端部101に取り付けるように構成することができる。
【0032】
本体110の上面に位置する凹部109は、例えば、生体情報リーダ112および充電ポート113等の1つまたは複数のユーザーがアクセス可能なインターフェース構造を収容するように構成することができる。他の例示的なインターフェース構造は、限定ではないが、パニックアラーム、GPS追跡装置、ワイヤレスおよび/またはセルラー通信装置、Bluetooth通信装置またはモジュール、USBポート、データリンクポート等を含むことができる。生体情報リーダ112は、例えば、指紋、掌紋、網膜紋、声紋等の多岐にわたるユーザーの固有の生体情報識別パターンのうちの任意のものを識別するように構成された多岐にわたる生体情報リーダのうちの任意のものとすることができる。充電ポート113は、内部電源を充電または再充電するように構成することができる。例えば、充電ポート113は、限定ではないが、ソーラーパネル、USB-Cポート、ACおよび/またはDC充電ポート等を含むことができる。
【0033】
固定リング130は、本体110の第2の端部102に取り付けるように構成することができる。固定リング130は、ロック位置にあるときに、ロック通路132を取り囲む。ロック装置100は検出センサ134を更に備え、検出センサ134は、本体110の第2の端部102において、ロック通路132によって取り囲まれたエリア内に位置決めすることができる。
【0034】
図1に示すように、本体110は、第1の端部101および第2の端部102を有する成形された構造とすることができる。本体110は、動作するロック機構(例えば、固定リング130)および締め付け頭部120を接続し、ユーザーがアクセス可能なインターフェース構造(例えば、生体情報入力部112および充電ポート113)を保護し、収容するように機能する。更に、本体110は、締め付け頭部120を介した非垂直外部支柱へのロック装置100の取り付けを可能にするように構成することができ、個人輸送装置に取り付けられている間にロック装置100をより容易に輸送することを可能にするように、固定リング130と締め付け頭部120との間の角度を調整するように構成することもできる。
【0035】
図2は、固定リング130および締め付け頭部120を示すロック装置100の底面図を示す。示すように、締め付け頭部120は、ヒンジ115を介して本体110に接続することができ、ヒンジ115は、ヒンジ凹部118内に位置決めすることができる。当業者は、ヒンジ115の特定のサイズ、形状および構成に依拠して、ヒンジ凹部118を多岐にわたる異なる方式のうちの任意のもので構成することができることを理解するであろう。
【0036】
ロック装置100の展開図を示す
図3を参照すると、本体110は、内体150を取り囲むように構成された外殻とすることができることを見て取ることができる。
【0037】
例示的な実施形態において、固定リング130は、2つの部分、すなわち、第1のアーム135および第2のアーム136から構成することができる。換言すれば、動作機構は、第1のアーム135および第2のアーム136と、第1のアーム135および第2のアーム136を閉じる/ロックするためのロック機構140とを有する成形された構造(例えば、円形、卵形等)からなることができる。ロック機構140は、当業者に既知の多岐にわたるロック機構のうちの任意のもの(例えば、モーター、ばね、ラチェット等)で構成することができる。例示的な実施形態において、ロック機構140は、第1のアーム135に当接するように第2のアーム136を可逆的に動かすように構成することができる。動作機構の成形された構造は、好ましくは、丸みのある構造から構成されるが、他の丸くない構造が固定リング130のために利用されてもよい。例示的な実施形態において、第1のアーム135は、当業者に既知の多岐にわたる手段(例えば、溶接、結合、接着等)のうちの任意のものを介して内体150に固定的に装着することができる。別の例示的な実施形態において、第1のアーム135は、単体構造を介して内体150と一体形成することができる。別の例示的な実施形態において、動作機構は、剛体のまたは移動可能な第1のアームと、ロック機構140と相互作用するように構成された移動可能な第2のアームとからなることができる。ロック機構140は、第2のアームを第1のアームに当接するように動かし、それによって装置を支柱にロックすることによって、ロック装置100を外部支柱に固定するように機能する。動作機構は本体に接続され、動作機構のロックの結果として、装置が外部支柱に固定される。動作機構は、生体情報リーダ112および検出センサ134によって有効化することができる制御ユニット144によって動作することができ、制御ユニット144は、装着支柱またはポストの近接が検知されると、固定リング130を自動的に閉じるように構成することができる。制御ユニット144を動作させるための命令は、メモリ146に記憶することができ、ネットワークインターフェースモジュール148を介して電子装置またはネットワークと通信することができる。ロック機構140、制御ユニット144、メモリ146およびネットワークインターフェースモジュール148は、当業者によく知られたバス(図示せず)を介して通信することができる。
【0038】
1つまたは複数のユーザーがアクセス可能なインターフェースは、内部の凹部152内に存在するように構成することができる。これらは、例えば、生体情報リーダ112および充電ポート113を含むことができる。生体情報リーダ112は、個々の独自の生体情報署名(例えば、指紋、掌紋、網膜紋、声紋等)に基づいてユーザーを識別する機能を有する電子装置または他の装置と、動作機構(例えば、固定リング130)と通信する制御ユニットと、電源142と、例えば充電ポート113等の電源を再充電する手段とを備えることができる。制御ユニットおよび他の電子機器(例えば、ワイヤレス送信機、Bluetooth通信装置、セルラー送信機、GPS追跡装置等)を内体150内に収容することができる。生体情報リーダ112および充電ポート113は、内体150の内部の凹部152内に着座することができる。これらのユーザーがアクセス可能なインターフェースは、内体150内に部分的に包むことができ、本体110によって更に包むことができる。生体情報リーダ112は、生体情報リーダ112がユーザーの独自の署名を検出するときに、動作機構が有効化され、固定リング130が開くように、制御ユニットを介してロック機構140に動作可能に連結することができる。
【0039】
ユーザーがアクセス可能なインターフェース(例えば、112、113)は本体110内に収容することができ、生体情報リーダ112、制御ユニット、電源142、および充電ポート113からなることができる。生体情報リーダ112は、例えば、ユーザーの独自の指紋を検出し、制御ユニットを通じて固定リング130をトリガーする指紋スキャナーとすることができる。制御ユニットは電子装置であり、好ましくは、ユーザーの指紋の記録を含むマイクロコントローラーまたはマイクロプロセッサである。制御ユニットは、記憶されたデータに対し生体情報リーダ112からの各入力をチェックし、入力が記憶されたデータとマッチする場合、制御ユニットは固定リング130が開くことをトリガーする。生体情報リーダ112および制御ユニットは、1つまたは複数の再充電可能な電池を含む電源142によって電源供給される。これらの電池は、例えば、ロック装置100の本体110内に収容されるソーラーパネルとすることができる充電ポート113によって再充電される。制御ユニットは、ロック機構140との有線接続を通じて固定リング130と通信する。
【0040】
生体情報リーダ112は、任意の生体情報リーダ、血管パターンリーダ、網膜スキャナー、DNAリーダ等とすることもできる。生体情報リーダ112は、RFID、Bluetoothまたは他のワイヤレス通信装置と交換するかまたは組み合わせることができる。制御ユニットは、特定の生体認証装置もしくはワイヤレス通信装置に組み込まれてもよく、または別個のユニットであってもよい。制御ユニットは、制御ユニットの必要なタスクを実行する任意の電子または非電子装置とすることができる。充電ポート113は、電源142の再充電のための電力を提供することができる、有線接続、運動発生器または他の装置のための電力ポートとすることができる。生体情報リーダ112は、充電ポート113および/または電源142から直接電力供給されてもよく、充電ポート113および/または電源142は含まれても含まれなくてもよい。制御ユニットは、固定リング130とのワイヤレス接続を有することができる。
【0041】
本明細書に記載の様々な実施形態によれば、「ワイヤレス通信装置」という用語は、本開示の様々な実施形態に関連付けられた手順を実行する(例えば、本明細書に記載のロック装置と通信する、GPSを介してロック装置を追跡する、ロック装置から改ざんアラートを受信する、ロック装置ユーザーを識別する、および/またはユーザーを識別するBluetooth通信に基づいてロック装置をロックもしくはロック解除する)ことが可能な1つまたは複数の電子装置を表すことができる。様々な実施態様によれば、これらの電子装置のうちの任意のものは、携帯電話またはスマートフォン、タブレットコンピューター、ラップトップコンピューター、ノートブックコンピューター、パーソナルコンピューター、ネットブックコンピューター、メディアプレーヤー装置、電子ブック装置、MiFi(登録商標)装置、ウェアラブルコンピューティング装置、および、ワイヤレス通信機能を有する任意の他のタイプのアクティブまたはパッシブ電子装置(例えば、キーチェーンフォブ)に関することができ、ワイヤレス通信機能は、ワイヤレス広域ネットワーク(WWAN)、ワイヤレスメトロエリアネットワーク(WMAN)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)、近距離通信(NFC)、セルラーワイヤレスネットワーク、第4世代(4G)ロングタームエボリューション(LTE)、LTEアドバンスト(LTE-A)および/または5Gもしくは他の現在のもしくは未来に開発される進化型セルラーワイヤレスネットワークにおける通信のために用いられるような1つまたは複数のワイヤレス通信プロトコルを介した通信を含むことができる。
【0042】
いくつかの実施形態では、ワイヤレス通信装置は、ワイヤレス通信システムの一部として(例えば、WLAN、WPANおよび/またはアドホックワイヤレスネットワークの一部として)動作することもできる。例えば、WLAN技術は、Wi-Fi(またはより一般的にはWLAN)ワイヤレスサブシステムまたは無線を含むことができ、Wi-Fi無線は、電気電子技術者協会(IEEE)802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11-2007、IEEE802.11n、IEEE802.11-2012、IEEE802.11ac、または他の現在のもしくは未来に開発されるIEEE802.11技術のうちの1つまたは複数等のIEEE802.11技術を実施することができる。いくつかの実施形態では、WPAN技術は、Bluetoothワイヤレス通信サブシステムまたは無線を含むことができ、Bluetooth無線は、現在のまたは未来に開発されるBluetooth特定利益集団(SIG)技術に従ってBluetooth通信プロトコルの1つまたは複数のバージョンを実施することができる。
【0043】
ロック装置内のBluetooth装置/モジュールは、ユーザー装置(例えば、スマートフォン、スマートタブレット、ラップトップ等)と通信して、ユーザーの装置(例えば、親指の指紋認識装置、顔認識装置等)に関連付けられた生体情報入力を介してユーザーのアイデンティティを確認することができることが本開示の範囲内で予期される。したがって、ユーザーに関連付けられることが知られた信頼できる装置によるユーザーのアイデンティティの認識を、ロック装置とインターフェースする代替的な方法として用いることができる。このようにして、ユーザーは、例えばスマートフォン等の装置への入力によって、ロック装置をロック解除することができるか、またはロック装置をロックすることができる。
【0044】
締め付け頭部(締め付け部)120は、締め付け通路122および締め付け接続端124を有する成形された構造である。締め付け部は、好ましくは、中空の円筒構造から構成されるが、様々な他の丸くない構造が利用されてもよい。締め付け部の機能は、ロック装置100を半永久的にユーザーの個人輸送装置に取り付けることである。締め付け頭部120の締め付け接続端124は、ヒンジ115を介して本体110に接続することができ、それによって、締め付け部の半永久固定の結果として、ロック装置100がユーザーの個人輸送装置に固定される。例えば、締め付け接続端124は、ヒンジ115の嵌合端117と嵌合するように構成することができ、嵌合端117は、ひいては、ヒンジ装着台119を介して内体150にヒンジ接続により装着することができる。例示的な実施形態において、内体150は、嵌合端117が固定リング130に対し垂直な軸において回転することを可能にするようにヒンジ115の第1のヒンジ端111および第2のヒンジ端116を受けるように構成される2つの対向するヒンジ装着台119を含むことができる。
【0045】
締め付け頭部120は、好ましくはプラスチックシースを有する金属から作製された概ね円筒形の構造である。締め付け頭部120は、ロック装置100をユーザーの個人輸送装置に半永久的に取り付ける手段を提供する。締め付け通路122の内面は、車両に対しより良好な取り付けを提供するように把持面でライニングすることができる。
【0046】
締め付け頭部120は、ユーザーの個人輸送装置上の非円筒形構造への取り付けのために非円筒形とすることができる。締め付け頭部120は、金属(シースなし)または別の非金属材料のみから構築されてもよい。締め付け頭部120は、完全に別個であるかまたはヒンジを介して接続された1つまたは複数の部分から構成することができる。これに関して、締め付け頭部120は、2つのピースがヒンジ115の正反対ではない地点で接続されるように非対称に分割されてもよい。締め付け頭部120は把持面でライニングされていてもされていなくてもよい。締め付け頭部120は、ユーザーの車両上の構造の周りを回転するためのベアリングまたは他の装置を含むことができる。
【0047】
ロック装置100は、本体110と、ロック装置100の本体110の切断による盗難を防ぐための、頑丈な内部構造を提供するように金属から構築することができる内体150とで構成することができる。内体150は、電源142、充電ポート113、検出センサ134、固定リング130の一部、および生体情報リーダ112のためのハウジングを提供し、改ざんからの保護を提供するように構成することができる。ハウジング114は、好ましくは、装置の美観を改善し、本体110の切断に対する追加の防御層を提供することが目的の耐久性プラスチックから構築されたシースとすることができる。更に、ハウジング114は、封入された生体情報リーダ112、電源142、検出センサ134および関連する回路部、ならびに制御ユニットを保護するように、耐水性および/または防水であるように構成することができる。
【0048】
ここで
図4を参照すると、ヒンジ115は、多方向であり、ロック装置100を任意の角度で構造に付着させることができ、かつ/またはユーザーの個人用車両上の任意の適切な構造に装着することができるように最大で半球体全体の動きを可能にするように構成することができる。
図3および
図4に示すように、ヒンジ115の嵌合端117は、締め付け接続端124内に位置決めされた嵌合ドック126と嵌合するように設計されたフランジを用いて構成することができる。この嵌合構成は、締め付け頭部120がヒンジ115の嵌合端117の周りを360°回転し、それによって本体110に対する締め付け頭部120の運動範囲を増大させることを可能にすることができる。ヒンジ115の嵌合端117を、例えば0°~90°、0°~180°、0°~360°等、またはその中の特定の部分範囲の嵌合端117の周りの締め付け頭部120の所望の回転範囲を提供するように構成することができることも本開示の範囲内で予期される。ヒンジ115が、本体110に対し半球体全体を通じて回転することができることが本開示の範囲内で予期される。当業者は、そのような回転範囲が、1つまたは複数の戻り止め等のリミッターを有する嵌合端117を構成することによって制限することができることを理解するであろう。他の実施形態において、ヒンジ115の嵌合端117は、嵌合端117のボール端を受けるように構成される嵌合ドック126とユニバーサルなジョイント状の結合を生成するように、フランジの代わりにボールを用いて構成することができる。ヒンジ115が、(例えば、金属、セラミック、硬質プラスチック、それらの組み合わせ等の)切断による盗難を防止するために、多岐にわたる耐久性材料から構築することができることが本開示の範囲内で予期される。本体110は、2つ以上のヒンジ115を含んでもよく、ヒンジ115を全く含まなくてもよい。
【0049】
例示的な実施形態において、本体110は、ハウジング114および内体150を合わせたものではなく、内体150単体から構成されてもよい。内体150は金属から構成することができるが、内体150が他の非金属材料から構築することもできることが本開示の範囲内で予期される。同様に、ハウジング114は他の非プラスチック材料から構築することもできる。ハウジング114は、内体150の全体、または装置上に存在するときはその一部のみを取り囲むことができる。内体150に収容される要素は、第1の端部101または第2の端部102に、合わせてまたは別個に収容することができる。本体110の第2の端部102は、内体150および/またはハウジング114の拡張部としてロック機構140の第1のアーム135を含むことができる。
【0050】
ロック機構140は、好ましくは、本体110によって部分的に取り囲まれ、第1のアーム135、第2のアーム136、閉鎖/ロック機構140および検出センサ134から構成される。ロック機構140のアーム135および136は、切断による盗難を防ぐために金属から構築することができ、概ね半円形の構造とすることができる。ロック機構140の第1のアーム135は剛性とすることができ、本体110の内体150および/またはハウジング114の延長部として形成することができる。第2のアーム136は移動可能とすることができる。
【0051】
図5および
図6は、それぞれ閉位置および開位置にあるロック装置100の例示的な実施形態を示す。
図5および
図6に示す実施形態において、第2のアーム136は、第2のアーム136が螺旋状に出て第1のアーム135と接続するか当接することを可能にするように本体110内のトラック内に位置決めすることができる。第2のアーム136は、閉鎖/ロック機構140によって開位置と閉位置との間を動かすことができ、閉鎖/ロック機構140は、第2のアーム136の動きを駆動し、アーム136を延びた(ロックが閉じた)位置と、引き込まれた(ロックが開いた)位置においてロックするためのモーターからなることができる。そして、閉鎖/ロック機構140は、(例えば、ロックを開くための)生体情報リーダ112または(例えば、ロックを閉じるための)検出センサ134からの通信によって駆動することができ、電源142によって電力供給することができる。検出センサ134は、電源142によって電力供給される近接センサとすることができ、装置が外部支柱(例えば、バイクラック、ロックポスト、レール、フェンス等)の近くにあるときに検出し、モーターが第2のアーム136を閉じ、それによってロック装置100を支柱にロックすることをトリガーする。ロック装置100のロック端133は、固定リング130の第1のアーム135および/または第2のアーム136の端部においてロックされる。
【0052】
固定リング130の第1のアーム135および第2のアーム136は、アームの頑丈な金属コアに加えて、プラスチックまたは非プラスチックのシースを有することができる。アームは、他の非金属材料から構築することもでき、アームの内部湾曲に把持機構(例えば、クルーズ(cruise)、突起、リブ等)を含むことができる。固定リング130のアームは、半円形でない構造を有することができる。固定リング130の第1のアーム135は、
図5および
図6に示すように閉鎖/ロック機構140によって移動可能であり、操作することができる。
図7および
図8に示す別の例示的な実施形態では、第2のアーム136および/または第1のアーム135は、本体110内のトラックに乗るのではなく、揺れ運動で動くことができる。閉鎖/ロック機構140は、モーターではなく、またはモーターに加えて、ばね、ラッチ、ラチェット等からなることができる。ロック機構140は、ラッチ、ピン、ラチェット、モーター等とすることができる。検出センサ134は、限定ではないが、超音波センサ、光センサ、距離センサ、タッチセンサ等のセンサからなることができる。閉鎖/ロック機構140および検出センサ134は、充電ポート113および/または電源142から直接電力供給することができる。
【0053】
図9は、本開示の例示的な実施形態による、自転車に装着されたロック装置の写真である。
【0054】
図10は、本開示の例示的な実施形態による、キックスケーターを収納ラックにロックするのに用いられるロック装置の写真である。
【0055】
本明細書に提供される範囲は、範囲内の全ての値の省略表現であると理解される。例えば、1~50の範囲は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49または50、および例えば1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、および1.9等の上述した整数間の全ての介在する10進値からなる群からの任意の数、数の組み合わせ、または部分範囲を含むように理解される。部分範囲については、範囲のどちらか一方の端点から伸びる「入れ子状部分範囲(nested sub-range)」が、特に考えられる。例えば、1~50という例示的範囲の入れ子状部分範囲は、一方向では1~10、1~20、1~30、および1~40を含み、他方向では50~40、50~30、50~20、および50~10を含むことができる。
【0056】
上記の説明は、ロック装置100の特定の実施形態を対象とした。しかしながら、説明した実施形態に対し他の変形および変更を行い、それらの利点のうちのいくつかまたは全てを達成することができることが理解されよう。例えば、本明細書に記載の構成要素および/または要素は、データまたはセルラー通信ネットワークと通信する少なくとも1つのデータまたはセルラーネットワークインターフェース、少なくとも1つのネットワークインターフェースに結合されたプロセッサ、およびプロセッサによって実行可能なプログラム命令を記憶するように構成されたメモリを備えるロック装置として実施することができることが明示的に予期される。更に、本明細書に記載の構成要素および/または要素は、コントローラー、CPU、コンピューター、ハードウェア、ファームウェアまたはそれらの組み合わせにおいて実行されるプログラム命令を有する有形(非一時的)コンピューター可読媒体(例えば、ROM、RAM、コンパクトディスク(CD)-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、フラッシュドライブ、スマートカードおよび光データストレージデバイス等)上に記憶されたソフトウェアとして実施することができることが明確に予期される。したがって、この説明は、例としてのみ解釈され、他の形で本明細書における実施形態の範囲を限定するものと解釈されない。このため、添付の特許請求の範囲の目的は、本明細書における実施形態の真の趣旨および範囲内に入る全ての変形および変更をカバーすることである。
【0057】
コンピューターシステム(またはデジタル装置)を用いて、結果を受信、送信、表示および/または記憶し、本明細書に記載のロック機構を操作することができる。コンピューターシステムは、メディア(例えば、ソフトウェア)および/またはネットワークポートから(例えば、インターネット、Wi-Fi、Bluetooth等から)命令を読み取ることができる論理装置として理解することができ、これは任意選択で、データポートを介して固定メディアを有するサーバーに接続することができる。コンピューターシステムは、CPU、ディスクドライブ、キーボードおよび/またはマウス等の入力装置、ディスプレイ(例えば、LCD)のうちの1つ以上を含むことができる。命令またはレポートの送信等のデータ通信は、上述した通信装置を通じて、ローカルまたはリモートロケーションにあるサーバーに対し達成することができる。通信装置は、任意のデータ送信および/または受信手段(例えば、インターネットポート、Wi-Fi、Bluetooth等)を含むことができる。例えば、通信装置は、ネットワーク接続、ワイヤレス接続、セルラーネットワークまたはインターネット接続とすることができる。本開示に関するデータは、受信者による受信および/またはレビューのためにそのようなネットワークまたは接続(または限定ではないがプリントアウト等の物理的報告のメール送信を含む、情報を送信するための任意の他の適切な手段)を介して送信することができることが考案される。受信者は、個人または電子システムとすることができるがそれに限定されない。
【0058】
いくつかの実施形態では、コンピューターシステムは1つまたは複数のプロセッサを含むことができる。プロセッサは、コンピューターシステムの1つまたは複数のコントローラー、計算ユニットおよび/または他のユニットに関連付けることができるか、または所望に応じてファームウェアで実施することができる。ソフトウェアで実施される場合、ルーチンは、RAM、ROM、フラッシュメモリ、磁気ディスク、レーザーディスク、または他の適切なストレージ媒体等の任意のコンピューター可読メモリに記憶することができる。同様に、このソフトウェアは、例えば、電話線、インターネット、ワイヤレス接続等の通信チャネルを通じて、またはコンピューター可読ディスク、フラッシュドライブ等の搬送可能な媒体を介して、を含む任意の既知の送達方法を介してコンピューティング装置に送達することができる。様々なステップは、様々なブロック、動作、ツール、モジュールおよび技法として実施することができ、これはひいては、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはハードウェア、ファームウェアおよび/またはソフトウェアの任意の組み合わせで実施することができる。ハードウェアにおいて実施されるとき、ブロック、動作、技法等のうちのいくつかまたは全てを、例えばカスタム集積回路(IC)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブル論理アレイ(FPGA)、プログラマブル論理アレイ(PLA)等において実施することができる。
【0059】
コンピューター実行可能コードを含むことができる機械可読媒体は、限定ではないが有形ストレージ媒体、搬送波媒体または物理伝送媒体を含む多くの形態をとることができる。不揮発性ストレージ媒体は、例えば、図面に示すデータベース等を実施するのに用いることができるような、任意のコンピューター等におけるストレージ装置のうちの任意のもの等の、光ディスクまたは磁気ディスク等を含む。揮発性ストレージ媒体は、そのようなコンピュータープラットフォームのメインメモリ等の動的メモリを含む。有形伝送媒体は、コンピューターシステム内のバスを含む、同軸ケーブル、銅線および光ファイバーを含む。搬送波伝送媒体は、無線周波数(RF)および赤外線(IR)データ通信中に生成されるもの等の電気信号もしくは電磁信号、または音響波もしくは光波の形態をとることができる。したがって、コンピューター可読媒体の共通形態は、例えば、フロッピーディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、任意の他の磁気媒体、CD-ROM、DVDもしくはDVD-ROM、任意の他の光媒体、パンチカード紙テープ、孔のパターンを有する任意の他の物理的ストレージ媒体、RAM、ROM、PROMおよびEPROM、フラッシュEPROM、任意の他のメモリチップもしくはカートリッジ、搬送波輸送データもしくは命令、そのような搬送波を輸送するケーブルもしくはリンク、またはコンピューターがプログラミングコードおよび/もしくはデータを読み出すことができる任意の他の媒体を含む。これらの形態のコンピューター可読媒体の多くは、実行のために1つまたは複数の命令の1つまたは複数のシーケンスをプロセッサに搬送することに関与することができる。
【0060】
対象のコンピューター実行可能コードは、PC、またはスマートフォンもしくはタブレット等のモバイル装置を含む、プロセッサを備えることができる任意の適切な装置において実行することができる。コンピューター回路部は、本明細書に開示されるロック装置の本体内に配置することができ、マイクロプロセッサ、メモリ、インターフェース回路等の多数の集積回路チップを含むことができる。キーボード、マウス、またはタッチセンサ式スクリーン等の入力装置が、任意選択でユーザーからの入力を提供する。コンピューターは、例えばGUIにおけるパラメーターフィールドのセットへのユーザー入力の形態で、または例えば多岐にわたる異なる特定の動作のために予めプログラムされた、予めプログラムされた命令の形態で、ユーザー命令を受信するための適切なソフトウェアを含むことができる。
【0061】
様々なコンピューター可読媒体を含む他のプロセッサおよびメモリタイプを用いて、本明細書に記載の技法に関するプログラム命令を記憶および実行するために使用することができることも当業者には明らかであろう。また、説明は様々なプロセスを示すが、様々なプロセスを、(例えば、類似のプロセスの機能に従って)本明細書における技法に従って動作するように構成されたモジュールとして実現することができることが明確に予期される。更に、プロセスは別個に説明されたが、当業者は、プロセスを他のプロセス内のルーチンまたはモジュールとすることができることを理解するであろう。
【0062】
[参照による援用]
本明細書中で引用または参照する全ての文書、および、本明細書中で引用する文書中に引用または参照されている全ての文書は、本明細書中で言及する製品に対する、または本明細書中での参照により援用される文書中で言及されている製品に対するメーカーの指示事項、説明文、製品仕様および製品シートと共に、参照により本明細書に援用され、本開示の実施に使用することができる。
【0063】
[等価物]
本明細書に記載の詳細な例および実施形態は、例示の目的のみで例として与えられたものであり、いかなる形においても本開示に対する限定とみなされないことを理解されたい。この観点における様々な変更または変形が当業者に示唆され、本出願の趣旨および範囲に含まれ、添付の特許請求の範囲内とみなされる。本開示のシステム、方法およびプロセスに関連付けられた更なる有利な特徴および機能は添付の特許請求の範囲から明らかとなろう。更に、当業者は、所定の実験のみを用いて、本明細書に記載の開示の特定の実施形態に対する多くの等価物を認識するか、または確認することができるであろう。そのような等価物は、添付の特許請求の範囲に包含されるように意図される。
【符号の説明】
【0064】
[要素]
100 ロック装置
101 第1の端部
102 第2の端部
109 外部の凹部
110 本体
111 第1のヒンジ端
112 生体情報リーダ
113 充電ポート
114 ハウジング
115 ヒンジ
116 第2のヒンジ端
117 嵌合端
118 ヒンジ凹部
119 ヒンジ装着台
120 締め付け頭部
122 締め付け通路
124 締め付け接続端
126 嵌合ドック
130 固定リング
131 装着端
132 ロック通路
133 ロック端
134 検出センサ
135 固定アーム
136 ロックアーム
140 ロック機構
142 電源
144 制御ユニット
146 メモリ
148 ネットワークインターフェースモジュール
150 内体
152 内部の凹部