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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-13
(45)【発行日】2023-12-21
(54)【発明の名称】医薬注入デバイス、系および方法
(51)【国際特許分類】
   A61M 1/36 20060101AFI20231214BHJP
【FI】
A61M1/36 100
A61M1/36 155
A61M1/36 119
【請求項の数】 44
(21)【出願番号】P 2020568526
(86)(22)【出願日】2019-06-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-10-11
(86)【国際出願番号】 US2019036588
(87)【国際公開番号】W WO2019241276
(87)【国際公開日】2019-12-19
【審査請求日】2022-06-10
(31)【優先権主張番号】62/683,389
(32)【優先日】2018-06-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518246958
【氏名又は名称】エピセントアールエックス,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100095832
【弁理士】
【氏名又は名称】細田 芳徳
(74)【代理人】
【識別番号】100187850
【弁理士】
【氏名又は名称】細田 芳弘
(72)【発明者】
【氏名】オロンスキー,ブライアン
(72)【発明者】
【氏名】キャローン,スコット
(72)【発明者】
【氏名】リード,トニー アール.
(72)【発明者】
【氏名】カーター,コーリー
(72)【発明者】
【氏名】ジーニー,ウィリアムズ
【審査官】望月 寛
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-514052(JP,A)
【文献】特開2001-198225(JP,A)
【文献】特開昭63-281653(JP,A)
【文献】特開平01-113069(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 1/36
A61M 39/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の流体レザバー、第2の流体レザバー、バルブアセンブリおよび第1のチューブを含む第1のアセンブリ、ここで第1の流体レザバー、第2の流体レザバーおよび第1のチューブは、バルブアセンブリに流体的に連結され、バルブアセンブリは、第1の流体レザバーと第2の流体レザバーの間および第1の流体レザバーと第1のチューブの間の流体連絡を選択的に可能にする;
第2のチューブに流体的に連結される患者アクセスポートを含む第2のアセンブリ、ここで第2のチューブは、第3のチューブを含む第1の流路を介しておよび第1のチューブを介する第2の流路を介して第1のアセンブリのバルブアセンブリに流体的に連結され、バルブアセンブリは、第1のチューブを介しておよび第2のチューブを介して患者アクセスポートと流体連絡る;ならびに
バルブアセンブリに連結される第3の流体レザバー、ここでバルブアセンブリは、第3の流体レザバーと第1のチューブの間の流体連絡を選択的に可能にる、
を含む、キット。
【請求項2】
バルブアセンブリが、フィルターを介して第2のチューブに連結され、フィルターが、第1の流体レザバーとキットの外部の間で移される流体物質から微小な泡をトラップし残屑を除去するように構成される、請求項記載のキット。
【請求項3】
第1の流体レザバーが酸化防止剤を含む、請求項記載のキット。
【請求項4】
酸化防止剤がビタミンCおよびN-アセチルシステインからなる群より選択される、請求項記載のキット。
【請求項5】
第1の流体レザバーが抗凝固薬を含む、請求項記載のキット。
【請求項6】
第2の流体レザバーが医薬を含む、請求項記載のキット。
【請求項7】
医薬が、2-ブロモ-1-(3,3-ジニトロアゼチジン-1-イル)エノン、2-ブロモ-1-(3,3-ジニトロアゼチジン-1-イル)エノン(ethenone)の誘導体およびジニトロアゼチジンからなる群より選択される、請求項記載のキット。
【請求項8】
医薬がプロポフォールを含む、請求項記載のキット。
【請求項9】
医薬が一酸化窒素および一酸化窒素供与体からなる群より選択される、請求項記載のキット。
【請求項10】
医薬がオゾンを含む、請求項記載のキット。
【請求項11】
第3の流体レザバーが食塩水溶液を含む、請求項記載のキット。
【請求項12】
第3の流体レザバーがリンガー乳酸溶液を含む、請求項記載のキット。
【請求項13】
バルブアセンブリに流体的に連結される第4の流体レザバーをさらに含むキットであって、バルブアセンブリが、第4の流体レザバーと第1の流体レザバーの間の流体連絡を選択的に可能にる、請求項記載のキット。
【請求項14】
第1の流体レザバーを含む第1のシリンジ、第2の流体レザバーを含む第2のシリンジおよび第3の流体レザバーを含む第3のシリンジの少なくとも1つをさらに含む、請求項記載のキット。
【請求項15】
バルブアセンブリが、第1のバルブ、第2のバルブおよび第3のバルブを含み、第1の流体レザバーが、第1のバルブおよび第2のバルブを介して第2の流体レザバーと選択的流体連絡をし、第1のバルブが、第1のバルブおよび第3のバルブを介して第1のチューブと選択的流体連絡をする、請求項記載のキット。
【請求項16】
第3の流体レザバーがバルブアセンブリに連結される場合に、第3の流体レザバーが、第3のバルブを介して第1のチューブと選択的流体連絡をする、請求項15記載のキット。
【請求項17】
第3のチューブがバルブアセンブリに連結される場合に、第3のチューブが、第3のバルブを介して、第3の流体レザバーと選択的流体連絡をする、請求項15記載のキット。
【請求項18】
第1のサブアセンブリの第1の連結部材を第2のサブアセンブリのバルブアセンブリに流体的に連結する工程、ここで第2のサブアセンブリは、第1の流体レザバーおよび第2の流体レザバーを含み、第1の流体レザバーは、バルブアセンブリを介して第2の流体レザバーに選択的に流体的に連結され、第1のサブアセンブリは、患者アクセスポート、第1の連結部材および第2の連結部材を含み、第1の連結部材および第2の連結部材は、患者アクセスポートと流体連絡し、第1の連結部材は、バルブアセンブリに連結され、第2のサブアセンブリの第1の流体レザバーは、第1の流路を介して患者アクセスポートと選択的流体連絡をする;
第1のサブアセンブリの第2の連結部材をバルブアセンブリに流体的に連結する工程、ここで第1の流体レザバーは、第1の流路とは異なる第2の流路を介して患者アクセスポートと選択的流体連絡をする;および
第3の流体レザバーをバルブアセンブリに連結する工程、ここで第3の流体レザバーは、第2の流路を介して患者アクセスポートと選択的流体連絡をする、
を含む、方法。
【請求項19】
第1の流体レザバーが抗凝固薬を含む、請求項18記載の方法。
【請求項20】
第2の流体レザバーが医薬を含む、請求項18記載の方法。
【請求項21】
医薬が、2-ブロモ-1-(3,3-ジニトロアゼチジン-1-イル)エノン、2-ブロモ-1-(3,3-ジニトロアゼチジン-1-イル)エノン(ethenone)の誘導体およびジニトロアゼチジンからなる群より選択される、請求項20記載の方法。
【請求項22】
医薬がプロポフォールを含む、請求項20記載の方法。
【請求項23】
医薬が一酸化窒素を含む、請求項20記載の方法。
【請求項24】
医薬がオゾンを含む、請求項20記載の方法。
【請求項25】
第3の流体レザバーが食塩水溶液を含む、請求項18記載の方法。
【請求項26】
第3の流体レザバーがリンガー乳酸溶液を含む、請求項18記載の方法。
【請求項27】
患者アクセスサブアセンブリ;
第1の流体物質を含むように構成される第1の流体レザバー;
第2の流体物質を含むように構成される第2の流体レザバー;ならびに
患者アクセスサブアセンブリが、第1のチューブを介して第1の流体レザバーと流体連絡する第1の構成、第1の流体レザバーが、第2の流体レザバーと流体連絡する第2の構成および第1の流体レザバーが、第2のチューブを介して患者アクセスサブアセンブリと流体連絡する第3の構成を有するアセンブリ、ここで第3の構成において第1の流体レザバーは、第1のチューブから流体的に分離される、
を含む、装置。
【請求項28】
第3のチューブおよびフィルターをさらに含む装置であって、該フィルターが、第2のチューブを介してアセンブリに流体的に連結され、第3のチューブを介して患者アクセス構成要素に流体的に連結される、請求項27記載の装置。
【請求項29】
第1の流体物質が抗凝固薬を含む、請求項27記載の装置。
【請求項30】
第1の流体物質が酸化防止剤を含む、請求項29記載の装置。
【請求項31】
第2の流体物質が医薬である、請求項27記載の装置。
【請求項32】
医薬が、2-ブロモ-1-(3,3-ジニトロアゼチジン-1-イル)エノン、2-ブロモ-1-(3,3-ジニトロアゼチジン-1-イル)エノン(ethenone)の誘導体およびジニトロアゼチジンからなる群より選択される、請求項31記載の装置
【請求項33】
医薬がプロポフォールを含む、請求項31記載の装置
【請求項34】
医薬が一酸化窒素を含む、請求項31記載の装置
【請求項35】
医薬がオゾンを含む、請求項31記載の装置
【請求項36】
患者の血管へのアクセスを提供するように構成される患者アクセスサブアセンブリ;
第1の流体物質を含むように構成される第1の流体レザバー;
第2の流体物質を含むように構成される第2の流体レザバー;ならびに
第1のバルブ、第2のバルブおよび第3のバルブを含むアセンブリ、ここで第1の流体レザバーは、第1のバルブおよび第2のバルブを介して第2の流体レザバーと選択的流体連絡をし、患者アクセスサブアセンブリは、第1のバルブを介して第1の流体レザバーと選択的流体連絡をし、第3のバルブは、第3の流体レザバーに連結され、第3の流体レザバーは、第1のバルブおよび第2のバルブを介して患者アクセスサブアセンブリと選択的流体連絡をする、
を含む、装置。
【請求項37】
第1のバルブが第1の位置、第2の位置および第3のを位置を有し、第2のバルブが第1の位置および第2の位置を有し、第3のバルブが第1の位置および第2の位置を有する装置であって、
第1のバルブが第1の位置にあり、第3のバルブが第1の位置にある場合に、第1の流体レザバーは、第1の流体路を介して患者アクセスサブアセンブリと流体連絡し、
第1のバルブが第2の位置にあり、第2のバルブが第1の位置にある場合に、第1の流体レザバーは、第2の流体レザバーと流体連絡し、
第1のバルブが第2の位置にあり、第3のバルブが第2の位置にある場合に、第1の流体レザバーは、第2の流体路を介して患者アクセスサブアセンブリと流体連絡する、請求項36記載の装置。
【請求項38】
第3の流体レザバーが第3のバルブに連結され、第3のバルブが第2の位置にあり、第1のバルブが第3の位置にあり、第2のバルブが第2の位置にある場合に、第3の流体レザバーが、第2の流体路を介して患者アクセスサブアセンブリと流体連絡する、請求項37記載の装置。
【請求項39】
第3の流体レザバーをさらに含む、請求項36記載の装置。
【請求項40】
第1の流体レザバーを含む第1のシリンジ、第2の流体レザバーを含む第2のシリンジおよび第3の流体レザバーを含む第3のシリンジの少なくとも1つをさらに含む、請求項36記載の装置。
【請求項41】
第1の流体物質が抗凝固薬を含み、第2の流体物質が2-ブロモ-1-(3,3-ジニトロアゼチジン-1-イル)エノン、2-ブロモ-1-(3,3-ジニトロアゼチジン-1-イル)エノン(ethenone)の誘導体およびジニトロアゼチジンの少なくとも1つを含む、請求項36記載の装置。
【請求項42】
第1の流体物質が抗凝固薬を含み、第2の流体物質がプロポフォールを含む、請求項36記載の装置。
【請求項43】
第1の流体物質が抗凝固薬を含み、第2の流体物質が一酸化窒素供与体を含む、請求項36記載の装置。
【請求項44】
第1の流体物質が抗凝固薬を含み、第2の流体物質がオゾンを含む、請求項36記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本明細書に記載される態様は、エクソビボで(すなわち患者の身体の外部で)医薬(medication)と患者の生物学的流体を合わせるための、および該組合せを患者に再注入するためのデバイス、系(system)および方法に関する。特に、本明細書に記載される態様は、エクソビボで医薬と患者の血液を合わせるためのおよび合わされた医薬と血液を患者に再注入するための医薬注入デバイス、系および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
背景
化学療法に使用されるものなどのいくつかの型の医薬は、患者に静脈内送達される場合に疼痛および他の副作用を引き起こす。例えば、いくつかの医薬は注入の際に、患者猛烈な焼ける感覚をもたらす一酸化窒素を放出し得る。これらの医薬は、癌などの種々の医学的問題に苦しむ患者を治療するために必要であり得る。したがって、注入速度はしばしば、注入に関連する疼痛を和らげるために低下され、長期の注入維持時間(例えば8時間を超える)を生じる。しかしながら長期の注入維持時間は、常套的な作業時間の間の私的な実施、グループの実施または病院系の診療所のいずれにおいても、臨床設定において治療可能な患者の数を低減する。長期の注入維持時間は、時間がかかり個々の患者に不快であるだけでなく、感染のリスクも増加する。
【0003】
したがって、投与期間の低減を可能にしながら患者の脈管構造への医薬の送達に関連する疼痛および他の副作用を低減または排除し得るデバイス、系および方法のための必要性がある。
【発明の概要】
【0004】
概要
体外の医薬注入のための系、装置および方法が本明細書に記載される。いくつかの態様において、体外血液デバイスは、患者から血液を取り出す(remove)ための、血液を医薬で処理するためのおよび処理された血液を、フィルターを介して患者に戻すための静脈または動脈血液ラインを含み得る。例えば、いくつかの態様において、方法は、患者アクセスサブアセンブリを患者に連結する工程を含む。患者アクセスサブアセンブリは、アセンブリを介して、第1の物質を含む第1の流体レザバーおよび第2の物質を含む第2の流体レザバーに流体的に連結され得る。細胞は、患者アクセスサブアセンブリを通って、アセンブリを通って第1の流体レザバーに引き抜かれ得、細胞および第1の物質は第3の物質を形成する。アセンブリは、第1の流体レザバーが患者アクセスサブアセンブリから流体的に分離され、第1の流体レザバーが第2の流体レザバーと流体連絡するように操作され得る。次いで、第3の物質の一部は、第1の流体レザバーからアセンブリを通って第2の流体レザバーに移され得、第3の物質の一部および第2の物質は第4の物質を形成する。第4の物質は、第2の流体レザバーからアセンブリを通って第1の流体レザバーに移され得、第3の物質の残部および第4の物質は第5の物質を形成する。アセンブリは、第1の流体レザバーが患者アクセスサブアセンブリと流体連絡するように操作され得る。第5の物質は、第1の流体レザバーからアセンブリを通って、患者アクセスサブアセンブリを通って患者に移され得る。食塩水溶液を含む第3の流体レザバーは、アセンブリに流体的に連結され得る。アセンブリは、第3の流体レザバーがアセンブリを介して患者アクセスサブアセンブリと流体連絡するように操作され得る。食塩水溶液の少なくとも一部は、アセンブリから患者アクセスサブアセンブリに移され得る。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図面の簡単な説明
図1図1は、一態様による系の概略的例示である。
図2図2は、別の態様による系の概略的例示である。
図3図3は、一態様による方法のフローチャートである。
図4図4は、別の態様による方法のフローチャートである。
図5図5は、別の態様による系の例示である。
図6図6は、一態様による例示的な系の混合アセンブリの上面図である。
図7図7は、一態様による図6の系のフィルターサブアセンブリの上面図である。
図8図8は、一態様による図6の系の患者アクセスサブアセンブリの上面図である。
図9図9は、一態様による部分的に集合された構成における図6の混合アセンブリの上面図である。
図10図10は、集合前に示される図6の混合アセンブリの一部および図8の患者アクセスサブアセンブリの一部の上面図である。
図11図11は、集合された構成において示される図6の混合アセンブリの一部および図8の患者アクセスサブアセンブリの一部の上面図である。
図12図12は、血液引き抜き構成において示される図6の混合アセンブリの一部および図8の患者アクセスサブアセンブリの一部の上面図である。
図13図13は、切り離された構成において示される図6の混合アセンブリの一部および図8の患者アクセスサブアセンブリの一部の上面図である。
図14図14は、混合手順の第1の段階において示される図6の混合アセンブリの一部の上面図である。
図15図15は、混合手順の第2の段階において示される図6の混合アセンブリの一部の上面図である。
図16図16は、分離された混合アセンブリのシリンジを伴う図6の混合アセンブリの一部の上面図である。
図17図17は、開放構成における選択的流体フロー防止体を有する図6の混合アセンブリの一部の上面図である。
図18図18は、閉鎖構成における選択的流体フロー防止体を有する図6の混合アセンブリの一部の上面図である。
図19図19は、注入前の図6の系の上面図である。
図20図20は、一態様による例示的な系の上面図である。
図21図21は、部分的に集合された構成における図20の系の混合アセンブリの上面図である。
図22図22は、図20の系の患者アクセスサブアセンブリの上面図である。
図23図23は、図20の系のサブアセンブリコネクタの斜視図である。
図24図24は、図23のサブアセンブリコネクタに連結された図22の系の患者アクセスサブアセンブリの上面図である。
図25図25は、混合アセンブリに連結された患者アクセスサブアセンブリを有する図20の系の上面図である。
図26図26は、投与手順の血液引き抜き段階の間の図20の系の上面図である。
図27図27は、混合構成における図21の混合アセンブリの一部の上面図である。
図28図28は、投与手順の混合段階の間の図21の混合アセンブリの一部の上面図である。
図29図29は、十分に混合された注入前の構成における図21の混合アセンブリの一部の上面図である。
図30図30は、注入構成における図21の混合アセンブリの一部の上面図である。
図31図31は、投与手順の注入段階の間の図20の系の上面図である。
図32図32は、流水前(pre-flush)構成における図21の混合アセンブリの一部の上面図である。
図33図33は、混合アセンブリに連結された食塩水溶液を含むシリンジを有する図20の系の上面図である。
図34図34は、食塩水溶液で流された(flush)後の図20の系の上面図である。
図35図35は、一態様による例示的な系の上面図である。
図36図36は、別の態様による例示的な系の上面図である。
図37図37は、一態様による光アセンブリの斜視図である。
図38図38は、一態様による例示的な系の上面図である。
図39図39は、図38の系の患者アクセスサブアセンブリの上面図である。
図40図40は、一態様による方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0006】
詳細な説明
いくつかの態様において、本明細書に記載されるデバイス、系および方法は、(例えば医薬を用いた)体外血液処理に使用され得る。例えば、系またはデバイスは、患者の静脈または動脈から血液を引き抜くために、血液と1つ以上の医薬を合わせて処理された血液を作製するために、および(例えば微小な泡および残屑をトラップするために)フィルターを介して処理した血液を患者に再導入するために使用され得る。系またはデバイスは、処理された血液の感染を防ぐために閉鎖され得るかまたは閉回路を含み得る。いくつかの態様において、系またはデバイスは、流入口ライン、コックの栓、レザバーおよび流出口ラインを含み得、血液は、流入口ライン、コックの栓を通ってレザバーに引き抜かれてレザバーから、コックの栓および流出口ラインを通って患者に戻され得る。系またはデバイスは、血液回路中でコックの栓の前および/または後に配置される1つ以上のフィルターを含み得る。任意に、系またはデバイスはまた、1つ以上の第2の流体レザバー(例えば流体容器および/またはバッグ)を含み得、それぞれの第2の流体レザバーは、医薬(例えば薬物)、抗凝固薬、酸化防止剤および/または流水(flush)溶液の1つ以上を含む。いくつかの態様において、系またはデバイスは、任意に、処理された血液からの気体の除去のための部分脱酸素化デバイスおよび/または血液および/または処理された血液の系もしくはデバイスを通るフローを制御するためのポンプデバイスを含み得る。
【0007】
いくつかの態様において、方法は、患者アクセスサブアセンブリを患者に連結する工程を含む。患者アクセスサブアセンブリは、第1の物質を含む第1の流体レザバーおよび第2の物質を含む第2の流体レザバーに、アセンブリを介して流体的に連結され得る。細胞は、患者アクセスサブアセンブリを通って、アセンブリを通って第1の流体レザバーに引き抜かれ得、細胞および第1の物質は第3の物質を形成する。アセンブリは、第1の流体レザバーが患者アクセスサブアセンブリから流体的に分離されるようにおよび第1の流体レザバーが第2の流体レザバーと流体連絡するように操作され得る。次いで、第3の物質の一部は、第1の流体レザバーからアセンブリを通って第2の流体レザバーに移され得、第3の物質の一部および第2の物質は第4の物質を形成する。第4の物質は、第2の流体レザバーからアセンブリを通って第1の流体レザバーに移され得、第3の物質の残部および第4の物質は第5の物質を形成する。アセンブリは、第1の流体レザバーが患者アクセスサブアセンブリと流体連絡するように操作され得る。第5の物質は、第1の流体レザバーから、アセンブリを通って、患者アクセスサブアセンブリを通って、患者に移され得る。食塩水溶液を含む第3の流体レザバーは、アセンブリに流体的に連結され得る。アセンブリは、第3の流体レザバーがアセンブリを介して患者アクセスサブアセンブリと流体連絡するように操作され得る。食塩水溶液の少なくとも一部は、アセンブリから患者アクセスサブアセンブリに移され得る。いくつかの態様において、キットは、第1の流体レザバー、第2の流体レザバー、バルブアセンブリおよび第1のチューブを含む第1のアセンブリを含む。第1の流体レザバー、第2の流体レザバーおよび第1のチューブは、バルブアセンブリに流体的に連結され得る。バルブアセンブリは、第1の流体レザバーと第2の流体レザバーの間および第1の流体レザバーと第1のチューブの間の流体連絡を選択的に可能にするように構成され得る。キットはまた、第2のチューブに流体的に連結される患者アクセスポートを含む第2のアセンブリを含み得る。第2のチューブは、第3のチューブを含む第1の流路を介しておよび第1のチューブを介する第2の流路を介して、第1のアセンブリのバルブアセンブリに流体的に連結されるように構成され得、バルブアセンブリは、第1のチューブを介しておよび第2のチューブを介して患者アクセスポートと流体連絡し得る。キットはさらに、バルブアセンブリに連結されるように構成される第3の流体レザバーを含み得、バルブアセンブリは、第3の流体レザバーと第1のチューブの間の流体連絡を選択的に可能にし得る。
【0008】
いくつかの態様において、方法は、第1のサブアセンブリの第1の連結部材を第2のサブアセンブリのバルブアセンブリに流体的に連結する工程を含む。第2のサブアセンブリは、バルブサブアセンブリに流体的に連結される第1の流体レザバーおよび第2の流体レザバーを含み得る。第1の流体レザバーは、バルブアセンブリを介して第2の流体レザバーに選択的に流体的に連結され得る。第1のサブアセンブリは、患者アクセスポート、第1の連結部材および第2の連結部材を含み得る。第1の連結部材および第2の連結部材は、患者アクセスポートと流体連絡し得る。第1の連結部材はバルブアセンブリに連結され得、第2のサブアセンブリの第1の流体レザバーは、第1の流路を介して患者アクセスポートと選択的流体連絡をする。第1のサブアセンブリの第2の連結部材はバルブアセンブリに流体的に連結され得、第1の流体レザバーは、第1の流路とは異なる第2の流路を介して、患者アクセスポートと選択的流体連絡をする。第3の流体レザバーはバルブアセンブリに連結され得、第3の流体レザバーは、第2の流路を介して患者アクセスポートと選択的流体連絡をする。
【0009】
いくつかの態様において、装置は、患者アクセスサブアセンブリ、第1の流体レザバー、第2の流体レザバーおよびアセンブリを含む。第1の流体レザバーは、第1の流体物質を含むように構成され得る。第2の流体レザバーは、第2の流体物質を含むように構成され得る。アセンブリは、患者アクセスサブアセンブリが第1のチューブを介して第1の流体レザバーと流体連絡する第1の構成、第1の流体レザバーが第2の流体レザバーと流体連絡する第2の構成および第1の流体レザバーが第2のチューブを介して患者アクセスサブアセンブリと流体連絡する第3の構成を有し得る。第1の流体レザバーは、第3の構成において第1のチューブから流体的に分離され得る。
【0010】
いくつかの態様において、装置は、患者アクセスサブアセンブリ、第1の流体レザバー、第2の流体レザバーおよびアセンブリを含む。患者アクセスサブアセンブリは、患者の血管へのアクセスを提供するように構成され得る。第1の流体レザバーは、第1の流体物質を含むように構成され得る。第2の流体レザバーは、第2の流体物質を含むように構成され得る。アセンブリは、第1のバルブ、第2のバルブおよび第3のバルブを含み得る。第1の流体レザバーは、第1のバルブおよび第2のバルブを介して第2の流体レザバーと選択的流体連絡をし得る。患者アクセスサブアセンブリは、第1のバルブを介して第1の流体レザバーと選択的流体連絡をし得る。第3のバルブは、第3の流体レザバーに連結されるように構成され得、第3の流体レザバーは、第1のバルブおよび第2のバルブを介して患者アクセスサブアセンブリと選択的流体連絡をする。
【0011】
いくつかの態様において、本明細書に記載される医薬(medicament)は、任意の適切な医薬または治療剤、例えば米国特許第7,507,842号;第8,299,053号;および/または第8,927,527号;および/または国際公開公報WO/2017/123593A1に記載される医薬または治療剤のいずれかを含み得、それらのそれぞれの内容は参照により本明細書に援用される。例えば、医薬は2-ブロモ-1-(3,3-ジニトロアゼチジン-1-イル)エタノンを含み得る。別の例において、医薬はプロポフォール(ディプリバンとも称される)を含み得る。別の例において、医薬はオゾンを含み得る。別の例において、医薬は一酸化窒素を含み得る。例えば、医薬は、一酸化窒素供与体、例えばシルデナフィル(VIAGRA(登録商標)とも称される)、タダラフィル(CIALIS(登録商標)とも称される) バルデナフィル(Levitra(登録商標)とも称される)および/または硝酸エステル、例えばニトログリセリン、亜硝酸ナトリウムおよび/または硝酸ナトリウムを含み得る。別の例において、医薬は、スルフヒドリル基に結合し得る求電子体(例えばスルフヒドリル反応性アルキル化剤)、例えばマレイミド、ヨードアセテート、ヨード酢酸、ブロモアセテート、ブロモ酢酸、ヨードアセトアミド、クロロアセトアミド、アクリレートおよび/またはブロモアセトアミドを含み得る。別の例において、医薬は、化学療法薬(例えば抗腫瘍白金配位錯体、代謝拮抗物質、有糸分裂阻害剤、抗癌抗生物質、トポイソメラーゼIおよび/またはII阻害剤、プロテアソーム阻害剤、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤、ナイトロジェンマスタードアルキル化剤、ニトロソウレアアルキル化剤、非古典的アルキル化剤、エストロゲンアンタゴニスト、アンドロゲンアンタゴニスト、mTOR阻害剤および/またはチロシンキナーゼ阻害剤)を含み得る。
【0012】
図1は、系100の概略的例示である。いくつかの態様において、系100は、患者から細胞(例えばパック(packed)赤血球、白血球および/または血小板)を引き抜くために、医薬と患者の細胞をエクソビボで合わせるために、および合わせた細胞と医薬を患者の血流に注入するために有用である。系100は、患者アクセスサブアセンブリ110、第1の流体レザバー120、第2の流体レザバー130、第3の流体レザバー180およびアセンブリ140を含む。アセンブリ140は、第1のバルブ150、第2のバルブ160および第3のバルブ170を含み得る。第1の流体レザバー120は第1のバルブ150に連結され得、第2の流体レザバー130は第2のバルブ160に連結され得る。いくつかの態様において、第3のバルブ170、第1のバルブ150および第2のバルブ160は直列に整列され得る。いくつかの態様において、第1のバルブ150は、第3のバルブ170および第2のバルブ160と嵌合され得る。いくつかの態様において、第1のバルブ150は、例えば相互連結管系を介して、第3のバルブ170および第2のバルブ160に流体的に連結され得る。第3の流体レザバー180は第3のバルブ170に連結され得る。いくつかの態様において、第3の流体レザバー180は、系100の使用の一部の間(例えば第1のチューブ102を通る最初の血液引き抜きおよび/または第1の流体レザバー120と第2の流体レザバー130の間の移送の間)に、アセンブリ140から分離され得る。
【0013】
患者アクセスサブアセンブリ110は、第1のチューブ102を介して第3のバルブ170に連結され得、患者アクセスサブアセンブリ110は第1の流体経路を介して第3のバルブ170と流体連絡し得る。患者アクセスサブアセンブリ110は、第2のチューブ104を介して第2のバルブ160に連結され得、患者アクセスサブアセンブリ110は第2の流体経路を介して第2のバルブ160と流体連絡し得る。したがって、いくつかの態様において、系100は、流体が第1のチューブ102を介して患者アクセスサブアセンブリ110から離れて流れ得、第2のチューブ104を介して患者アクセスサブアセンブリ110に戻り得る閉ループ系として機能し得る。
【0014】
例示的な使用シナリオにおいて、第2の流体レザバー130は、医薬、例えば2-ブロモ-1-(3,3-ジニトロアゼチジン-1-イル)エタノン、ジニトロアゼチジン、プロポフォール、一酸化窒素供与体、スルフヒドリル反応性アルキル化剤および/またはオゾンを含み得る。系100は、患者アクセスサブアセンブリ110を介して患者に取り付けられ得る。ある体積の患者の血液は、患者アクセスサブアセンブリ110を通って、第1のチューブ102を通って、アセンブリ140を通って第1の流体レザバー120に引き抜かれ得る。引き抜かれたある体積の血液の一部は、アセンブリ140を介して第2の流体レザバー130に移され得、該一部は、第2の流体レザバー130中で医薬と合わされ、第1の合わされた物質を形成する。次いで、第1の合わされた物質は、アセンブリ140を介して第1の流体レザバー120に戻され得、第1の流体レザバー120中で残りの血液と合わされ、第2の合わされた物質を形成する。次いで、第2の合わされた物質は、アセンブリ140を通って、第2のチューブ104を通って、および患者アクセスサブアセンブリ110を通って押し出され得、第2の合わされた物質は、患者の血流中に流れる。
【0015】
第1のバルブ150、第2のバルブ160および第3のバルブ170のそれぞれは、2つ以上の構成の間を変化するように構成され得、それぞれの構成は異なる流路に対応する。第1のバルブ150、第2のバルブ160および第3のバルブ170のそれぞれは、例えば手動バルブ機構、ソレノイド作動バルブ機構、モーター作動バルブ機構、滴圧バルブ機構および/または気圧バルブ機構などの任意の適切なバルブ機構を含み得る。例えば、第1のバルブ150、第2のバルブ160および第3のバルブ170のそれぞれは三叉のコックの栓を含み得る。第1のバルブ150、第2のバルブ160および第3のバルブ170のそれぞれは、流体が内部領域を通って移動し得るように内部領域を画定または含み得る。第1の流体レザバー120は第1のバルブ150に連結され得、第1の流体レザバー120は、第3のバルブ170および第1のバルブ150を介して患者アクセスサブアセンブリ110と、第1のバルブ150および第2のバルブ160を介して第2の流体レザバー130と、または第1のバルブ150および第2のバルブ160を介して第2のチューブ104と選択的流体連絡をし得る。例えば、第1のバルブ150は、第1のバルブ150が、第3のバルブ170の内部領域と第1の流体レザバー120の間の流体連絡を可能にするが、第2のバルブ160の内部領域を第1の流体レザバー120および第3のバルブ170の内部領域の両方から流体的に分離する第1の構成を有し得る。第1のバルブ150は、第1のバルブ150が、第1の流体レザバー120と第2のバルブ160の内部領域の間の流体連絡を可能にするが、第3のバルブ170の内部領域を第1の流体レザバー120および第2のバルブ160の内部領域の両方から流体的に分離する第2の構成を有し得る。第1のバルブ150は、第1のバルブ150が、第3のバルブ170の内部領域と第2のバルブ160の内部領域の間の流体連絡を可能にするが、第1の流体レザバー120を第3のバルブ170の内部領域および第2のバルブ160の内部領域の両方から流体的に分離する第3の構成を有し得る。
【0016】
いくつかの態様において、第2の流体レザバー130は第2のバルブ160に連結され得、第2の流体レザバー130は、第2のバルブ160および第1のバルブ150を介して第1の流体レザバー120と、および第2のバルブ160を介して患者アクセスサブアセンブリ110と選択的流体連絡をし得る。例えば、第2のバルブ160は、第2のバルブ160が、第1のバルブ150の内部領域と第2の流体レザバー130の間の流体連絡を可能にするが、第2のチューブ104を第2の流体レザバー130および第1のバルブ150の内部領域の両方から流体的に分離する第1の構成を有し得る。第2のバルブ160は、第2のバルブ160が、第1のバルブ150の内部領域と第2のチューブ104の間の流体連絡を可能にするが、第2の流体レザバー130を第1のバルブ150の内部領域および第2のチューブ104の両方から流体的に分離する第2の構成を有し得る。
【0017】
第3のバルブ170は第1のバルブ150に連結され得、患者アクセスサブアセンブリ110および第3の流体レザバー180はそれぞれ、第3のバルブ170を介して第1の流体レザバー120および/または第2のチューブ104と選択的流体連絡をし得る。例えば、第3のバルブ170は、第3のバルブ170が、第1のチューブ102と第1のバルブ150の内部領域の間の流体連絡を可能にするが、第3の流体レザバー180(または第3の流体レザバー180に連結されるように構成されるコネクタ)を第1のチューブ102および第1のバルブ150の内部領域の両方から流体的に分離する第1の構成を有し得る。第3のバルブ170は、第3のバルブ170が、第3の流体レザバー180と第1のバルブ150の内部領域の間の流体連絡を可能にするが、第1のチューブ102を第1のバルブ150の内部領域および第3の流体レザバー180の両方から流体的に分離する第2の構成を有し得る。
【0018】
したがって、アセンブリ140は、患者アクセスサブアセンブリ110が、第1のチューブ102を介して第1の流体レザバー120と流体連絡する第1のアセンブリ構成、第1の流体レザバー120が第2の流体レザバー130と流体連絡する第2のアセンブリ構成および第1の流体レザバー120が第2のチューブ104を介して患者アクセスサブアセンブリ110と流体連絡する第3のアセンブリ構成を有し得る。第1のアセンブリ構成において、第1のバルブ150は第1のバルブ150の第1の構成にあり得、第3のバルブ170は第3のバルブ170の第1の構成にあり得、第1のチューブ102および第1の流体レザバー120は、第3のバルブ170および第1のバルブ150を介して流体連絡し得る。第1のアセンブリ構成において、第2のバルブ160は、患者アクセスサブアセンブリ110から第1のチューブ102、第3のバルブ170、第1のバルブ150を通り第1の流体レザバー120への流路から分離されるので、第2のバルブ160は、第2のバルブ160の第1または第2の構成のいずれかにあり得る。
【0019】
第2のアセンブリ構成において、第1のバルブ150は第1のバルブ150の第2の構成にあり得、第2のバルブ160は第2のバルブ160の第1の構成にあり得、第1の流体の第1のレザバー120および第2の流体レザバー130は、第1のバルブ150および第2のバルブ160を介して流体連絡する。第3のバルブ170は、第1のバルブ150および第2のバルブ160を介して、第1の流体レザバー120と第2の流体レザバー130の間の流路から分離されるので、第3のバルブ170は、第3のバルブ170の第1または第2の構成のいずれかにあり得る。
【0020】
第3のアセンブリ構成において、第1のバルブ150は第1のバルブ150の第3の構成にあり得、第2のバルブ160は第2のバルブ160の第2の構成にあり得、第1の流体レザバー120は、第2のチューブ104と流体連絡し得る。第3のバルブ170は、第1のバルブ150および第2のバルブ160を介して、第1の流体レザバー120と第2のチューブ104の間の流路から分離されるので、第3のバルブ170は、第3のバルブ170の第1または第2の構成のいずれかにあり得る。
【0021】
いくつかの態様において、アセンブリ140は、第3の流体レザバー180が第2のチューブ104と流体連絡する第4のアセンブリ構成を有し得る。第4のアセンブリ構成において、第1のバルブ150は第1のバルブ150の第3の構成にあり得、第2のバルブ160は第2のバルブ160の第2の構成にあり得、第3のバルブ170は第3のバルブ170の第2の構成にあり得、第3の流体レザバー180は、第2のチューブ104(および患者アクセスサブアセンブリ110)と、第3のバルブ170、第1のバルブ150および第2のバルブ160を介して流体連絡する。第4のアセンブリ構成において、第3の流体レザバー180から第2のチューブ104への流路は、第1のチューブ102、第1の流体レザバー120および第2の流体レザバー130から流体的に分離され得る。
【0022】
第1の流体レザバー120、第2の流体レザバー130および/または第3の流体レザバー180は、任意の適切な流体含有構成要素内で画定され得るかまたはそれに含まれ得る。例えば、いくつかの態様において、系100はいくつかのシリンジを含み得、第1の流体レザバー120、第2の流体レザバー130および/または第3の流体レザバー180はそれぞれ、バレルおよびプランジャーを有するシリンジにより画定され、流体は、例えばそれぞれのプランジャーの移行を介して、流体レザバーのそれぞれに引き抜かれ得、流体レザバーのそれぞれから排出され得る。いくつかの態様において、系100は、1つ以上の気体シリンジを含み得る。例えば、第2の流体レザバー130は気体シリンジであり得る。いくつかの態様において、系100は、いくつかの流体バッグを含み得、第1の流体レザバー120、第2の流体レザバー130および/または第3の流体レザバー180はそれぞれ、流体バッグにより画定され得、流体は、例えばそれぞれの流体バッグを圧搾すること、ポンプおよび/または流体に対する重力効果により、流体レザバーのそれぞれに引き抜かれ得るかおよび/または流体レザバーのそれぞれから排出され得る。いくつかの態様において、系100は、1つ以上のシリンジおよび1つ以上の流体バッグの組合せを含み得、第1の流体レザバー120、第2の流体レザバー130および/または第3の流体レザバー180の1つ以上は、シリンジにより画定され得、その他の1つ以上は流体バッグにより画定され得る。
【0023】
いくつかの態様において、第1の流体レザバー120は、例えばACD-A、ACD-B、EDTAまたはヘパリンなどの抗凝固薬を含み得る(例えば予め充填され得る)。いくつかの態様において、第1の流体レザバー120は、抗凝固薬および酸化防止剤(例えばビタミンCまたはN-アセチルシステイン)の両方を予め充填され得る。いくつかの態様において、第2の流体レザバー130は、例えば2-ブロモ-1-(3,3-ジニトロアゼチジン-1-イル)エタノン、プロポフォール 一酸化窒素および/またはオゾンなどの医薬を含み得る(例えば予め充填され得る)。いくつかの態様において、第3の流体レザバー180は、食塩水を含み得る(例えば予め充填され得る)。
【0024】
患者アクセスサブアセンブリ110は、患者の脈管構造系へのアクセスを提供するように構成される任意の適切な要素を含み得る。例えば、患者アクセスサブアセンブリ110は、例えばヒューバー針などの針を含み得る。いくつかの態様において、患者アクセスサブアセンブリ110は、患者の脈管構造系に連結されるポートに連結されるように構成されるコネクタを含み得る。患者アクセスサブアセンブリ110はまたコネクタを含み得、患者の脈管構造は第1のチューブ102および/または第2のチューブ104と流体連絡し得る。例えば患者アクセスサブアセンブリ110は、第1のチューブ102、第2のチューブ104および患者の脈管構造系に、例えば針またはポートに連結された第3のチューブを介して連結するように構成されるコネクタを含み得る。例えば、いくつかの態様において、患者アクセスサブアセンブリ110のコネクタは、静脈内管系ラインの末端に配置されたコネクタに連結されるように構成され得る。静脈内管系ラインは、(例えば患者アクセスサブアセンブリ110のコネクタに連結される前に)患者の脈管構造に流体的に連結され得、患者の脈管構造は、患者アクセスサブアセンブリ110を介して第1のチューブ102および第2のチューブ104と流体連絡する。
【0025】
使用において、第1の流体レザバー120は、ある体積の抗凝固薬を予め充填され得る。第2の流体レザバー130は、ある体積の医薬を予め充填され得る。第3の流体レザバー180は、ある体積の食塩水を予め充填され得る。いくつかの態様において、第3の流体レザバー180は、系100の使用の初期段階の間にアセンブリ140から分離され得る。いくつかの態様において、第3の流体レザバー180は、系100の使用の初期段階の前(例えば患者アクセスサブアセンブリ110を患者の脈管構造に連結する前)に、アセンブリ140に取り付けられ得る。いくつかの態様において、アセンブリ140および/または第2のチューブ104は、アセンブリ140および/または第2のチューブ104を患者アクセスサブアセンブリ110に連結する前に、満たされ(prime)得る(例えば食塩水を充填され得る)。
【0026】
患者アクセスサブアセンブリ110は、(例えば患者の皮膚を通って患者アクセスサブアセンブリ110の針を挿入すること、または患者の皮膚を通って患者アクセスサブアセンブリ110を既存のポートに連結すること(例えば血管内管系ラインに連結されたコネクタ)により)患者の脈管構造と流体連絡して配置され得る。アセンブリ140は第1のアセンブリ構成内で整列され得、患者アクセスサブアセンブリ110は、第1のチューブ102、第3のバルブ170および第1のバルブ150を介して、第1の流体レザバー120と流体連絡する。例えば、第1のバルブ150は、第1のバルブ150の第1の構成へと操作またはトグルで留められ(toggled)得、第3のバルブ170は、第3のバルブ170の第1の構成へと操作またはトグルで留められ得る。次いで血液は、患者から、患者アクセスサブアセンブリ110、第1のチューブ102、第3のバルブ170、第1のバルブ150を通って、第1の流体レザバー120に引き抜かれ得、血液は第1の流体レザバー120内で抗凝固薬と合わされ、第1の物質を形成する。例えば、第1の流体レザバー120を画定するシリンジのプランジャーは、第1の流体レザバー120内に血液を引き抜くために、シリンジのバレルに対して移動され得る。
【0027】
次いで、アセンブリ120は第2のアセンブリ構成に移行され得、第1の流体レザバー120は第2の流体レザバー130と流体連絡する。例えば、第1のバルブ150および第2のバルブ160は、第1のバルブ150が第1のバルブ150の第2の構成にあり、第2のバルブ160が第2のバルブ160の第1の構成にあるように操作またはトグルで留められ得る。次いで、第1の物質の一部(例えば第2の流体レザバー130中の医薬の体積以上の体積)は、第1の流体レザバー120から第2の流体レザバー130に移され得、第1の物質の一部は、第2の流体レザバー130内で医薬と合わされて第2の物質を形成する。例えば、第1の流体レザバー120を画定するシリンジのプランジャーは、第1の流体レザバー120から第1の物質の一部を排除するためにおよび第1の物質を第2の流体レザバー130内に押し出すために移動され得る。いくつかの態様において、第2の流体レザバー130を画定するプランジャーまたはシリンジは、第1の物質を第2の流体レザバー130中に引き抜くことを補助するためにシリンジのバレルに対して同時に移動され得る。
【0028】
アセンブリ140は第2のアセンブリ構成にとどまり、第2の物質は、第2の流体レザバー130から第1の流体レザバー120に移され得、第2の物質は、第1の流体レザバー120内で第1の物質の残部と合わされて第3の物質を形成する。例えば、第2の流体レザバー130を画定するシリンジのプランジャーは、第2の物質を第2の流体レザバー130から排出し、第2の物質を第1の流体レザバー120内に押し出すために移動され得る。いくつかの態様において、第1の流体レザバー120を画定するプランジャーまたはシリンジは、第2の物質を第1の流体レザバー120に引き抜くことを補助するためにシリンジのバレルに対して同時に移動され得る。
【0029】
次いで、アセンブリ140は第3のアセンブリ構成に移行され得、第1の流体レザバー120は、第1のバルブ150、第2のバルブ160および第2のチューブ104を介して患者アクセスサブアセンブリ110と流体連絡する。例えば、第1のバルブ150は第1のバルブ150の第2の構成にとどまり得、第2のバルブ160は、第2のバルブ160が第2のバルブ160の第2の構成であるように操作またはトグルで留められ得る。次いで、第3の物質は、第1のバルブ150、第2のバルブ160、第2のチューブ104および患者アクセスサブアセンブリ110を介して第1の流体レザバー120から患者の脈管構造系に移され得る。
【0030】
第3の物質を患者の脈管構造に移した後、第3の流体レザバー180は第3のバルブ170に連結され得る。次いで、アセンブリ140は第4のアセンブリ構成に移行され得、第3の流体レザバー180は、第3のバルブ170、第1のバルブ150、第2のバルブ160および第2のチューブ104を介して患者アクセスサブアセンブリ110と流体連絡する。例えば、第1のバルブ150は、第1のバルブ150が第1のバルブ150の第3の構成にあるように操作またはトグルで留められ得、第2のバルブ160は第2のバルブ160の第2の構成にとどまり得、第3のバルブ170は第3のバルブ170が第3のバルブ170の第2の構成にあるように操作またはトグルで留められ得る。次いで、第3の流体レザバー180の内容物(すなわち食塩水)は、第3のバルブ170、第1のバルブ150、第2のバルブ160および第2のチューブ104を介して患者アクセスサブアセンブリ110に移され得、食塩水を第3の物質の流体流路に流す。次いで系100は患者から取り外され得る。
【0031】
いくつかの態様において、系100は任意に、作動サブ系(subsystem)(示さず)を含み得る。作動サブ系は、系100の構成要素の1つ以上と嵌合するように構成される1つ以上の作動器を含み得る。例えば、アセンブリ140のバルブの構成または方向を手動で調整するよりは、作動器は、アセンブリ140のバルブの構成または方向を切り替え(engage)および調整し得る。いくつかの態様において、作動サブ系は、第1のバルブ150に操作可能に連結される第1の作動器、第2のバルブ160に操作可能に連結される第2の作動器および第3のバルブ170に操作可能に連結される第3の作動器を含み得る。第1の作動器、第2の作動器および第3の作動器のそれぞれは、第1のバルブ150、第2のバルブ160および第3のバルブ170のそれぞれを、それらのそれぞれの作動構成の間で移行させる(例えば操作またはトグルで留める)ように構成され得る。作動サブ系はまた、第1の流体レザバーの内および外への流体の流れを制御するように構成される第1のレザバー作動器、第2の流体レザバーの内および外への流体の流れを制御するように構成される第2のレザバー作動器ならびに第3の流体レザバーの内および外への流体の流れを制御するように構成される第3のレザバー作動器を含み得る。
【0032】
いくつかの態様において、作動サブ系を含むよりは、系100は任意に、別々の作動系(示さず)に連結可能であり得る。例えば、作動系は、ハウジングおよびいくつかの作動器を含み得、それぞれは、バルブの構成または系100のレザバーに対する流体の流れを操作可能に切り替えおよび/または制御するように構成される。作動系は、系100を受容するように構成され得、作動系は、系100を操作可能に切り替え得、系100が本明細書に記載される方法工程のいずれかを実行する操作を制御し得る。いくつかの態様において、系100は使い捨てであり得、作動系は再使用可能であり得る。
【0033】
図2は、系200の概略的例示である。そうではないと明示的に記されない限り、同様に命名され、参照される構成要素は、図1に関して上記されるものと構造的および/または機能的に同様であり得る。いくつかの態様において、系200は、細胞(例えばパック赤血球、白血球および/または血小板)を患者から引き抜くために、医薬と患者の細胞をエクソビボで合わせるためにおよび合わせた細胞と医薬を患者の血流に注入するために有用である。系200は、患者アクセスサブアセンブリ210、第1の流体レザバー220、第2の流体レザバー230、第3の流体レザバー280およびアセンブリ240を含む。アセンブリ240は、第1のバルブ250、第2のバルブ260および第3のバルブ270を含み得る。いくつかの態様において、アセンブリ240は、3つのレバーを有する3組(3-gang)のバルブマニホールドであり得、それぞれのレバーは、バルブマニホールドのバルブの構成を制御する。第1の流体レザバー220は、第1のコネクタ222を介して第1のバルブ250に連結され得、第2の流体レザバー230は、第2のコネクタ232を介して第2のバルブ260に連結され得る。いくつかの態様において、第1のバルブ250は、第3のバルブ270および第2のバルブ260と嵌合され得る。いくつかの態様において、第1のバルブ250は、例えば相互連結管系を介して第3のバルブ270および第2のバルブ260に流体的に連結され得る。第3の流体レザバー280は、第3のコネクタ282を介して第3のバルブ270に連結され得る。いくつかの態様において、第3の流体レザバー280は、系200の使用の一部の間にアセンブリ240から分離され得る。第1のコネクタ232、第2のコネクタ222および/または第3のコネクタ282は、ニードルレス(needleless)コネクタ(ニードルフリー(needle free)コネクタとも称される)であり得る。系200はまた、第1のチューブ202、第2のチューブ204A、第3のチューブ204Bおよびフィルター290を含み得、第2のチューブ204Aは第2のバルブ260およびフィルター290に連結され、第3のチューブ204Bは患者アクセスサブアセンブリ210およびフィルター290に連結される。いくつかの態様において、フィルター290は、例えば150ミクロンの孔径を有し得る。いくつかの態様において、フィルター290は、例えば間の全ての値および下位範囲を含む170ミクロン~260ミクロンの孔径を有し得る。フィルター290は沈殿物を濾過するために使用され得、沈殿物は、患者アクセスサブアセンブリ210を介して患者内に流れることが防がれる。例えば、いくつかの態様において、フィルター290は、(例えば血小板および白血球の凝塊物および/または凝集物、血液の気泡、および/または例えば溶解された赤血球から放出され得るヘモグロビンを濾過することにより)塞栓症を防ぎ得る。
【0034】
患者アクセスサブアセンブリ210は、患者アクセスポート212、アクセス管系216およびコネクタ214を含み得る。患者アクセスポート212は、患者の脈管構造系へのアクセスを提供するように構成される任意の適切な要素を含み得る。例えば、患者アクセスサブアセンブリ210は、針、例えばヒューバー針などを含み得る。いくつかの態様において、患者アクセスサブアセンブリ210は、以前に患者の脈管構造系に連結されたポートに連結されるように構成されるコネクタを含み得る。患者アクセスサブアセンブリ210のコネクタ214は、第1のチューブ202を介して第3のバルブ270に連結され得、患者アクセスサブアセンブリ210は、第1の流体経路を介して第3のバルブ270と流体連絡し得る。いくつかの態様において、患者アクセスサブアセンブリ210は、第1のチューブ202を含む。コネクタ214は、第2のチューブ204A、第3のチューブ204Bおよびフィルター290を含む第2の流体経路を介して第2のバルブ260に連結され得、患者アクセスサブアセンブリ210は、第2の流体経路を介して第2のバルブ260と流体連絡し得る。いくつかの態様において、コネクタ214は、例えばY-コネクタであり得る。したがって、いくつかの態様において、系200は、流体が、第1のチューブ202を介して患者アクセスサブアセンブリ210から離れて流れ得、第2のチューブ204A、フィルター290および第3のチューブ204Bを介して患者アクセスサブアセンブリ210に戻り得る閉ループ系として機能し得る。
【0035】
例示的な使用シナリオにおいて、第2の流体レザバー230は、医薬、例えば2-ブロモ-1-(3,3-ジニトロアゼチジン-1-イル)エタノン、プロポフォール、一酸化窒素供与体、化学療法薬(例えば抗腫瘍白金配位錯体、代謝拮抗物質、有糸分裂阻害剤、抗癌抗生物質、トポイソメラーゼIおよび/またはII阻害剤、プロテアソーム阻害剤、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤、ナイトロジェンマスタードアルキル化剤、ニトロソウレアアルキル化剤、非古典的アルキル化剤、エストロゲンアンタゴニスト、アンドロゲンアンタゴニスト、mTOR阻害剤および/またはチロシンキナーゼ阻害剤)および/またはオゾンを含み得る。系200は、患者アクセスサブアセンブリ210を介して患者に取り付けられ得る。ある体積の患者の血液は、患者アクセスサブアセンブリ210を通って、第1のチューブ202を通って、アセンブリ240を通って、第1の流体レザバー220内に引き抜かれ得る。引き抜かれたある体積の血液の一部は、アセンブリ240を介して第2の流体レザバー230に移され得、該一部は、第2の流体レザバー230内で医薬と合わされて第1の合わされた物質を形成する。次いで、第1の合わされた物質は、アセンブリ240を介して第1の流体レザバー220に戻され得、第1の流体レザバー220内で残りの血液と合わされて第2の合わされた物質を形成する。次いで、第2の合わされた物質は、アセンブリ240を通って、第2のチューブ204Aを通って、フィルター290を通って、第3のチューブ204Bを通って、および患者アクセスサブアセンブリ210を通って押し出され得、第2の合わされた物質は患者の血流に流入する。
【0036】
第1のバルブ250、第2のバルブ260および第3のバルブ270のそれぞれは、2つ以上の構成の間で移行されるように構成され得、それぞれの構成はアセンブリ240を通る異なる利用可能な流路に対応する。第1のバルブ250、第2のバルブ260および第3のバルブ270のそれぞれは、任意の適切なバルブ機構、例えば手動バルブ機構、ソレノイド作動バルブ機構、モーター作動バルブ機構、滴圧バルブ機構および/または気圧バルブ機構などを含み得る。例えば、第1のバルブ250、第2のバルブ260および第3のバルブ270のそれぞれは、三叉のコックの栓を含み得る。第1のバルブ250、第2のバルブ260および第3のバルブ270のそれぞれは、内部領域を画定し得るかまたは含み得、流体は、内部領域を通って移動し得る。第1の流体レザバー220は、第1のバルブ250に連結され得、第1の流体レザバー220は、第3のバルブ270および第1のバルブ250を介して患者アクセスサブアセンブリ210と、第1のバルブ250および第2のバルブ260を介して第2の流体レザバー230と、または第1のバルブ250および第2のバルブ260を介して第2のチューブ204と選択的流体連絡をし得る。例えば、第1のバルブ250は、第1のバルブ250が、第3のバルブ270の内部領域と第1の流体レザバー220の間の流体連絡を可能にするが、第1の流体レザバー220および第3のバルブ270の内部領域の両方から第2のバルブ260の内部領域を流体的に分離する第1の構成を有し得る。第1のバルブ250は、第1のバルブ250が、第1の流体レザバー220と第2のバルブ260の内部領域の間の流体連絡を可能にするが、第1の流体レザバー220および第2のバルブ260の内部領域の両方から第3のバルブ270の内部領域を流体的に分離する第2の構成を有し得る。第1のバルブ250は、第1のバルブ250が、第3のバルブ270の内部領域と第2のバルブ260の内部領域の間の流体連絡を可能にするが、第3のバルブ270の内部領域および第2のバルブ260の内部領域の両方から第1の流体レザバー220を流体的に分離する第3の構成を有し得る。
【0037】
いくつかの態様において、第2の流体レザバー230は、第2のバルブ260に連結され得、第2の流体レザバー230は、第2のバルブ260および第1のバルブ250を介して第1の流体レザバー220と、ならびに第2のバルブ260を介して患者アクセスサブアセンブリ210と選択的流体連絡をし得る。例えば、第2のバルブ260は、第2のバルブ260が、第1のバルブ250の内部領域と第2の流体レザバー230の間の流体連絡を可能にするが、第2の流体レザバー230および第1のバルブ250の内部領域の両方から第2のチューブ204Aを流体的に分離する第1の構成を有し得る。第2のバルブ260は、第2のバルブ260が、第1のバルブ250の内部領域と第2のチューブ204Aの間の流体連絡を可能にするが、第1のバルブ250の内部領域および第2のチューブ204Aの両方から第2の流体レザバー230を流体的に分離する第2の構成を有し得る。
【0038】
第3のバルブ270は第1のバルブ250に連結され得、患者アクセスサブアセンブリ210および第3の流体レザバー280はそれぞれ、第3のバルブ270を介して第1の流体レザバー220および/または第2のチューブ204Aと選択的流体連絡をし得る。例えば、第3のバルブ270は、第3のバルブ270が、第1のチューブ202と第1のバルブ250の内部領域の間の流体連絡を可能にするが、第1のチューブ202および第1のバルブ250の内部領域の両方から第3の流体レザバー280(または第3の流体レザバー280に連結されるように構成されるコネクタ)を流体的に分離する第1の構成を有し得る。第3のバルブ270は、第3のバルブ270が、第3の流体レザバー280と第1のバルブ250の内部領域の間の流体連絡を可能にするが、第1のバルブ250の内部領域および第3の流体レザバー280の両方から第1のチューブ202を流体的に分離する第2の構成を有し得る。
【0039】
したがって、アセンブリ240は、患者アクセスサブアセンブリ210が第1のチューブ202を介して第1の流体レザバー220と流体連絡する第1のアセンブリ構成、第1の流体レザバー220が第2の流体レザバー230と流体連絡する第2のアセンブリ構成および第1の流体レザバー220が第2のチューブ204Aを介して患者アクセスサブアセンブリ210と流体連絡する第3のアセンブリ構成を有し得る。第1のアセンブリ構成において、第1のバルブ250は第1のバルブ250の第1の構成にあり得、第3のバルブ270は第3のバルブ270の第1の構成にあり得、第1のチューブ202および第1の流体レザバー220は、第3のバルブ270および第1のバルブ250を介して流体連絡し得る。第1のアセンブリ構成において、第2のバルブ260は、患者アクセスサブアセンブリ210から、第1のチューブ202、第3のバルブ270、第1のバルブ250を通り、第1の流体レザバー220への流路から分離されるので、第2のバルブ260は、第2のバルブ260の第1または第2の構成のいずれかにあり得る。
【0040】
第2のアセンブリ構成において、第1のバルブ250は第1のバルブ250の第2の構成にあり得、第2のバルブ260は第2のバルブ260の第1の構成にあり得、第1の流体の第1のレザバー220および第2の流体レザバー230は、第1のバルブ250および第2のバルブ260を介して流体連絡する。第3のバルブ270は、第1のバルブ250および第2のバルブ260を介して第1の流体レザバー220と第2の流体レザバー230の間の流路から分離されるので、第3のバルブ270は第3のバルブ270の第1または第2の構成のいずれかにあり得る。
【0041】
第3のアセンブリ構成において、第1のバルブ250は第1のバルブ250の第3の構成にあり得、第2のバルブ260は第2のバルブ260の第2の構成にあり得、第1の流体レザバー220は、第2のチューブ204Aと流体連絡し得る。第3のバルブ270は、第1のバルブ250および第2のバルブ260を介して第1の流体レザバー220と第2のチューブ204Aの間の流路から分離されるので、第3のバルブ270は、第3のバルブ270の第1または第2の構成のいずれかにあり得る。
【0042】
いくつかの態様において、アセンブリ240は、第3の流体レザバー280が第2のチューブ204Aと流体連絡する第4のアセンブリ構成を有し得る。第4のアセンブリ構成において、第1のバルブ250は第1のバルブ250の第3の構成にあり得、第2のバルブ260は第2のバルブ260の第2の構成にあり得、第3のバルブ270は第3のバルブ270の第2の構成にあり得、第3の流体レザバー280は、第3のバルブ270、第1のバルブ250および第2のバルブ260を介して第2のチューブ204A(および患者アクセスサブアセンブリ210)と流体連絡する。第4のアセンブリ構成において、第3の流体レザバー280から第2のチューブ204Aへの流路は、第1のチューブ202、第1の流体レザバー220および第2の流体レザバー230から流体的に分離され得る。
【0043】
第1の流体レザバー220、第2の流体レザバー230および/または第3の流体レザバー280は、任意の適切な流体含有構成要素において画定され得るかまたはそれに含まれ得る。例えば、いくつかの態様において、系200は、いくつかのシリンジを含み得、第1の流体レザバー220、第2の流体レザバー230および/または第3の流体レザバー280はそれぞれ、バレルおよびプランジャーを有するシリンジにより画定され、流体は、例えばそれぞれのプランジャーの移動を介して流体レザバーのそれぞれに引き抜かれ得流体レザバーのそれぞれから排出され得る。いくつかの態様において、系200は、いくつかの流体バッグを含み得、第1の流体レザバー220、第2の流体レザバー230および/または第3の流体レザバー280はそれぞれ流体バッグにより画定され得、流体は、例えばそれぞれの流体バッグを圧搾すること、ポンプおよび/または流体に対する重力効果により流体レザバーのそれぞれに引き抜かれ得るかおよび/または流体レザバーのそれぞれから排出され得る。いくつかの態様において、系200は、1つ以上のシリンジおよび1つ以上の流体バッグの組合せを含み得、第1の流体レザバー220、第2の流体レザバー230および/または第3の流体レザバー280の1つ以上は、シリンジにより画定され得、その他の1つ以上は流体バッグにより画定され得る。
【0044】
いくつかの態様において、第1の流体レザバー220は、抗凝固薬、例えばACD-A、ACD-B、EDTAまたはヘパリンなどを含み得る(例えば予め充填され得る)。いくつかの態様において、第1の流体レザバー220は、抗凝固薬および酸化防止剤(例えばビタミンCまたはN-アセチルシステイン)の両方を予め充填され得る。いくつかの態様において、第2の流体レザバー230は、医薬、例えば2-ブロモ-1-(3,3-ジニトロアゼチジン-1-イル)エタノン、プロポフォール、一酸化窒素供与体、化学療法薬および/またはオゾンなどを含み得る(例えば予め充填され得る)。いくつかの態様において、第3の流体レザバー280は食塩水を含み得る(例えば予め充填され得る)。
【0045】
いくつかの態様において、図2に示されるように、系200は、系200の管系に連結され、開放および閉鎖の構成の間で移行するように構成されるいくつかの選択的フロー防止体を含み得、管系を通る流れは、一時的に防止され得る。例えば、第1の選択的フロー防止体218はアクセスチューブ216上に配置され得、第2の選択的フロー防止体206は第1のチューブ202上に配置され得、第3の選択的フロー防止体208は第3のチューブ204B上に配置され得る。第1の選択的フロー防止体218、第2の選択的フロー防止体206および第3の選択的フロー防止体208のそれぞれは、例えば管系クランプまたはローラークランプであり得る。
【0046】
使用において、第1の流体レザバー220はある体積の抗凝固薬を予め充填され得る。第2の流体レザバー230はある体積の医薬を予め充填され得る。第3の流体レザバー280はある体積の食塩水を予め充填され得る。いくつかの態様において、第3の流体レザバー280は、系200の使用の最初の段階の間にアセンブリ240から分離され得る。
【0047】
閉鎖構成において第1の選択的フロー防止体218、第2の選択的フロー防止体206および第3の選択的フロー防止体208のそれぞれにより、第1のチューブ202は第3のバルブ270に連結され得、第3のチューブ204Bはコネクタ214に連結され得る。患者アクセスサブアセンブリ210は、患者アクセスポート212を介して(例えば患者の皮膚を通って患者アクセスポート212の針を挿入することによりまたは患者アクセスポート212を、患者の皮膚を通る既存のポートもしくは血管内管系ラインに連結されたコネクタに連結することにより)患者の脈管構造と流体連絡して配置され得る。アセンブリ240は、第1のアセンブリ構成で整列され、患者アクセスサブアセンブリ210は、第1のチューブ202、第3のバルブ270および第1のバルブ250を介して第1の流体レザバー220と流体連絡する。例えば、第1のバルブ250は、第1のバルブ250の第1の構成に操作またはトグルで留められ得、第3のバルブ270は、第3のバルブ270の第1の構成に操作またはトグルで留められ得る。次いで、第1の選択的フロー防止体218および第2の選択的フロー防止体206は、開放された構成に移行され得る。次いで、血液は、患者から、患者アクセスサブアセンブリ210、第1のチューブ202、第3のバルブ270、第1のバルブ250を通って、第1の流体レザバー220に引き抜かれ得、血液は第1の流体レザバー220内で抗凝固薬と合わされて第1の物質を形成する。例えば、第1の流体レザバー220を画定するシリンジのプランジャーは、血液を第1の流体レザバー220に引き抜くようにシリンジのバレルに対して移動され得る。
【0048】
次いで、第1の選択的フロー防止体218および第2の選択的フロー防止体206は、閉鎖された構成に移行され得る。次いで、アセンブリ220は、第2のアセンブリ構成に移行され得、第1の流体レザバー220は第2の流体レザバー230と流体連絡する。例えば、第1のバルブ250および第2のバルブ260は、第1のバルブ250が第1のバルブ250の第2の構成にあり、第2のバルブ260が第2のバルブ260の第1の構成にあるように操作またはトグルで留められ得る。次いで、第1の物質の一部(例えば第2の流体レザバー230中の医薬の体積の2倍以上の体積)は、第1の流体レザバー220から第2の流体レザバー230に移され得、第1の物質の一部は、第2の流体レザバー230内で医薬と合わされて第2の物質を形成する。例えば、第1の流体レザバー220を画定するシリンジのプランジャーは、第1の流体レザバー220から第1の物質の一部を排出し、第1の物質を第2の流体レザバー230に押し出すように移動され得る。いくつかの態様において、第2の流体レザバー230を画定するプランジャーまたはシリンジは、第1の物質の第2の流体レザバー230への引き抜きを補助するようにシリンジのバレルに対して同時に移動され得る。
【0049】
アセンブリ240は第2のアセンブリ構成にとどまりながら、第2の物質は第2の流体レザバー230から第1の流体レザバー220に移され得、第2の物質は、第1の流体レザバー220内で第1の物質の残部と合わされて第3の物質を形成する。例えば、第2の流体レザバー230を画定するシリンジのプランジャーは、第2の流体レザバー230から第2の物質を排出し、第2の物質を第1の流体レザバー220に押し出すように移動され得る。いくつかの態様において、第1の流体レザバー220を画定するプランジャーまたはシリンジは、第2の物質を第1の流体レザバー220内に引き抜くことを補助するようにシリンジのバレルに対して同時に移動され得る。
【0050】
次いで、アセンブリ240は、第3のアセンブリ構成に移行され得、第1の流体レザバー220は、第1のバルブ250、第2のバルブ260、第2のチューブ204、フィルター290および第3のチューブ204Bを介して患者アクセスサブアセンブリ210と流体連絡する。例えば、第1のバルブ250は第1のバルブ250の第2の構成にとどまり得、第2のバルブ260は、第2のバルブ260が第2のバルブ260の第2の構成にあるように操作またはトグルで留められ得る。第3の選択的フロー防止体208および第1の選択的フロー防止体218は開放構成に移行され得る。次いで、第3の物質は、第1のバルブ250、第2のバルブ260、第2のチューブ204A、フィルター290、第3のチューブ204Bおよび患者アクセスサブアセンブリ210を介して第1の流体レザバー220から患者の脈管構造系へ移され得る。
【0051】
第3の物質を患者の脈管構造に移した後、第3の流体レザバー280は第3のバルブ270に連結され得る。次いで、アセンブリ240は、第4のアセンブリ構成に移行され得、第3の流体レザバー280は、第3のバルブ270、第1のバルブ250、第2のバルブ260および第2のチューブ204を介して患者アクセスサブアセンブリ210と流体連絡する。例えば、第1のバルブ250は、第1のバルブ250が第1のバルブ250の第3の構成にあるように操作またはトグルで留められ得、第2のバルブ260は第2のバルブ260の第2の構成にとどまり得、第3のバルブ270は、第3のバルブ270が第3のバルブ270の第2の構成にあるように操作またはトグルで留められ得る。次いで、第3の流体レザバー280の内容物(すなわち食塩水)は、第3のバルブ270、第1のバルブ250、第2のバルブ260、第2のチューブ204A、フィルター290および第3のチューブ204Bを介して患者アクセスサブアセンブリ210に移され得、食塩水を第3の物質の流体流路の最後まで流す(flush out)。次いで、第3の選択的フロー防止体208および第1の選択的フロー防止体218は、閉鎖された構成に移行され得、第3のチューブ204Bは、コネクタ214から取り外され得る。第1のチューブ202は第3のバルブ270から取り外され得る。次いで、患者アクセスサブアセンブリ210は患者から取り外され得る。
【0052】
いくつかの態様において、系200は任意に作動サブ系(示さず)を含み得る。作動サブ系は、系200の構成要素の1つ以上と嵌合するように構成される1つ以上の作動器を含み得る。例えば、アセンブリ240のバルブの構成または方向を手動で調整するよりは、作動器は、アセンブリ240のバルブの構成または(of)方向を切り替えおよび調整し得る。いくつかの態様において、作動サブ系は、第1のバルブ250に操作可能に連結される第1の作動器、第2のバルブ260に操作可能に連結される第2の作動器および第3のバルブ270に操作可能に連結される第3の作動器を含み得る。第1の作動器、第2の作動器および第3の作動器のそれぞれは、第1のバルブ250、第2のバルブ260および第3のバルブ270のそれぞれをそれらのそれぞれの操作構成の間で移行させる(例えば操作またはトグルで留める)ように構成され得る。作動サブ系はまた、流体の第1の流体レザバー220の内および外への流れを制御するように構成される第1のレザバー作動器、流体の第2の流体レザバー230の内および外への流れを制御するように構成される第2のレザバー作動器および流体の第3の流体レザバー280の内および外への流れを制御するように構成される第3のレザバー作動器を含み得る。第1のレザバー作動器は、流体の第1の流体レザバー220の内および外への流れを制御するように第1の流体レザバー220に結び付けられる(associated)プランジャーの位置を操作可能に切り替えおよび制御するように構成され得、第2のレザバー作動器は、流体の第2の流体レザバー230の内および外への流れを制御するように第2の流体レザバー230に結び付けられるプランジャーの位置を操作可能に切り替えおよび制御するように構成され得、第3のレザバー作動器は、流体の第3の流体レザバー280の内および外への流れを制御するように第3の流体レザバー280と結び付けられるプランジャーの位置を操作可能に切り替えおよび制御するように構成され得る。
【0053】
いくつかの態様において、作動サブ系を含むよりは、系200は任意に、別々の作動系(示さず)に連結可能であり得る。例えば、作動系は、ハウジングおよびいくつかの作動器を含み得、それぞれは、バルブの構成または系200のレザバーに対する流体の流れを操作可能に切り替えおよび/または制御するように構成される。作動系は系200を受容するように構成され得、作動系は系200を操作可能に切り替え得、本明細書に記載される方法工程のいずれかを実施するように系200の操作を制御し得る。いくつかの態様において、系200は使い捨てであり得、作動系は再使用可能であり得る。
【0054】
図3は、方法300を示すフローチャートである。いくつかの態様において、方法300は、患者から細胞(例えばパック赤血球、白血球および/または血小板)を引き抜くために、医薬と患者の細胞をエクソビボで合わせるためにおよび合わせた細胞と医薬を患者の血流に注入するために本明細書に記載される系のいずれかに関連して使用され得る。そうではないと明示的に記されない限り、同様に命名された構成要素は、図1および/または図2におけるものと構造的および/または機能的に同様であり得る。図3に示されるように、方法300は、工程302で、患者アクセスサブアセンブリを患者に連結する工程を含み、患者アクセスサブアセンブリは、アセンブリを介して第1の物質(例えば抗凝固薬および/または酸化防止剤)を含む第1の流体レザバーおよび第2の物質(例えば2-ブロモ-1-(3,3-ジニトロアゼチジン-1-イル)エタノン、プロポフォール 一酸化窒素および/またはオゾンなどの医薬)を含む第2の流体レザバーに流体的に連結される。細胞(例えばパック赤血球、白血球および/または血小板)は、工程304で、患者アクセスサブアセンブリを通って、アセンブリを通って、第1の流体レザバーに引き抜かれ得、細胞および第1の物質は第3の物質を形成する。アセンブリは、工程306で、第1の流体レザバーが患者アクセスサブアセンブリから流体的に分離されるようにおよび第1の流体レザバーが第2の流体レザバーと流体連絡するように操作され得る。第3の物質の一部は、工程308で、第1の流体レザバーからアセンブリを通って第2の流体レザバーに移され得、第3の物質の一部および第2の物質は第4の物質を形成する。第4の物質は、工程310で、第2の流体レザバーからアセンブリを通って第1の流体レザバーに移され得、第3の物質の残部および第4の物質は第5の物質を形成する。アセンブリは、工程312で、第1の流体レザバーが患者アクセスサブアセンブリと流体連絡するように操作され得る。第5の物質は、工程314で、第1の流体レザバーからアセンブリを通って、患者アクセスサブアセンブリを通って患者に移され得る。食塩水溶液を含む第3の流体レザバーは、工程316でアセンブリに流体的に連結され得る。アセンブリは、工程318で、第3の流体レザバーがアセンブリを介して患者アクセスサブアセンブリと流体連絡するように操作され得る。食塩水溶液の少なくとも一部は、工程320で、アセンブリから患者アクセスサブアセンブリに移され得る。
【0055】
図4は、方法400を示すフローチャートである。いくつかの態様において、方法400は、患者から細胞(例えばパック赤血球、白血球および/または血小板)を引き抜くための、医薬と患者の細胞をエクソビボで合わせるためのおよび合わせた細胞と医薬を患者の血流に注入するための系を集合させるために、本明細書に記載される系のいずれかに関して使用され得る。そうではないと明確に示されない限り、同様に命名された構成要素は、図1および/または図2におけるものと構造的および/または機能的に同様であり得る。図4に示されるように、方法400は、工程402で、第1のサブアセンブリの第1の連結部材を第2のサブアセンブリのバルブアセンブリに流体的に連結する工程を含む。第2のサブアセンブリは、バルブサブアセンブリに流体的に連結される第1の流体レザバーおよび第2の流体レザバーを含み得る。第1の流体レザバーは選択的に、バルブアセンブリを介して第2の流体レザバーに流体的に連結され得る。第1のサブアセンブリは、患者アクセスポート、第1の連結部材および第2の連結部材を含み得る。第1の連結部材および第2の連結部材は、患者アクセスポートと流体連絡し得る。第1の連結部材は、バルブアセンブリに連結され得、第2のサブアセンブリの第1の流体レザバーは、第1の流路を介して患者アクセスポートと選択的流体連絡をする。第1のサブアセンブリの第2の連結部材は、工程404でバルブアセンブリに流体的に連結され得、第1の流体レザバーは、第1の流路とは異なる第2の流路を介して患者アクセスポートと選択的流体連絡をする。第3の流体レザバーは、工程406でバルブアセンブリに連結され得、第3の流体レザバーは、第2の流路を介して患者アクセスポートと選択的流体連絡をする。
【0056】
図5は、患者から細胞(例えばパック赤血球、白血球および/または血小板)を引き抜くために、医薬と患者の細胞をエクソビボで合わせるためにおよび合わせた細胞と医薬を患者の血流に注入するために有用な系500の例示である。系500は、非限定的な例であり、構造および/または機能において、本明細書に記載される系のいずれか、例えば系100および/または系200と同じまたは同様であり得る。そうではないと明示的に記されない限り、同様に命名され、参照された構成要素は、例えば図1および/または図2に関して、上記されるものと構造的および/または機能的に同様であり得る。系500は、シリンジ520、バルブ550、第1の流体バッグ530、第2の流体バッグ542およびフィルター590を含む。シリンジ520は、一緒になって流体レザバーを画定するバレル523およびプランジャー525を含む。シリンジ520は、抗凝固薬、例えばACD-A、ACD-B、EDTAまたはヘパリンなどを予め充填され得る。系500はまた、患者の血管に流体的に連結される第1のチューブ502を含み得、細胞は、第1のチューブ502を通って患者から引き抜かれ得る。第1のチューブ502は、例えばニードルレスコネクタ(ニードルフリーコネクタとも称される)であり得る第1のコネクタ521を含み得、第1のチューブ502は、ニードルレスコネクタ521を介してバルブ550に連結され得る。系500はまた、例えば二重雄ルアーロック(double male luer lock)であり得る第2のコネクタ523および針531を含み得る。バルブ550は、第2のコネクタ523および針531を介して第1の流体バッグ530に連結され得る。
【0057】
シリンジ520はバルブ550に連結され得、バルブ550は、シリンジ520の内および外への流体の流れを制御し得る。バルブ550は、シリンジ520のレザバーが第1のチューブ502と流体連絡する第1の構成を有し得、バレル523に対するプランジャー525の移動は、細胞を、患者からシリンジ520のレザバーに引き抜くが、シリンジ520のレザバーは、第2のコネクタ523から流体的に分離される。バルブ550は、シリンジ520のレザバーが、第2のコネクタ523および針531を介して第1の流体バッグ530と流体連絡するが、シリンジ520のレザバーが、第1のチューブ502から流体的に分離される第2の構成を有し得る。バルブ550は、任意の適切なバルブ機構、例えば手動バルブ機構、ソレノイド作動バルブ機構、モーター作動バルブ機構、滴圧バルブ機構および/または気圧バルブ機構などを含み得る。いくつかの態様において、バルブ550はコックの栓であり得、バルブ550の一部は、第1の構成と第2の構成の間で回転し得る。
【0058】
第1の流体バッグ530は、第1のレザバー536、第2のレザバー534および分割ストリップ538を含む。第2のレザバー534は、医薬、例えば2-ブロモ-1-(3,3-ジニトロアゼチジン-1-イル)エタノン、プロポフォール、一酸化窒素供与体、化学療法薬および/またはオゾンなどを予め充填され得る。分割ストリップ538は除去可能であり得、第2のレザバー534中の医薬は、(例えば重力効果のために)第1のレザバー536に移動し得る。
【0059】
第2の流体バッグ542は食塩水(例えば0.9%塩化ナトリウム)を予め充填され得る。第1の流体バッグ530は第2のチューブ504Aを介してフィルター590に流体的に連結され得、第2の流体バッグ542は食塩水チューブ505を介してフィルター590に流体的に連結され得る。第1の選択的フロー防止体506は、第2のチューブ504A上に配置され得、第1の選択的フロー防止体506は、第2のチューブ504Aに選択的に圧力をかけて第2のチューブ504Aを通る流体フローを防ぎ得る。第2の選択的フロー防止体508は食塩水チューブ505上に配置され得、第1の選択的フロー防止体508は、食塩水チューブ505に選択的に圧力をかけ、食塩水チューブ505を通る流体フローを防ぎ得る。
【0060】
フィルター590は、図2に関して上記されるフィルター290と構造および/または機能において同じまたは同様であり得る。例えば、フィルター590は、フィルター590を通る流体から濾過されることが意図された物質に応じて、任意の適切な孔径を有し得る。フィルター590は第3のチューブ504Bに連結され得、フィルター590を出る流体は、第3のチューブ504Bを介して患者に注入され得る。第3の選択的フロー防止体518は第3のチューブ504B上に配置され得、第1の選択的フロー防止体506は、第3のチューブ504Bに選択的に圧力をかけて第3のチューブ504Bを通る流体フローを防ぎ得る。第1の選択的フロー防止体506、第2の選択的フロー防止体508および第3の選択的フロー防止体518はそれぞれ、例えばローラークランプまたは任意の他の適切な型の管系クランプであり得る。
【0061】
使用において、バルブ550は第1の構成に整えられ得、第1の選択的フロー防止体506、第2の選択的フロー防止体508および第3の選択的フロー防止体518はそれぞれ閉鎖され得、第2のチューブ504A、第3のチューブ504Bおよび食塩水チューブ505を通る流体フローは、遮断される。次いで、プランジャー525は移動され(例えば引かれ)得、細胞は、患者から、第1のチューブ502を通ってシリンジ523のバレル523に引き抜かれる。いくつかの態様において、細胞は、シリンジ523内で凝固剤と合わされて第1の物質を形成し得る。次いで、バルブ550は第2の構成に移行され得る。次いで、プランジャー525は移動され(例えば押され)得、第1の物質は、シリンジ520から排出され、第2のコネクタ523および針531を通って第1のレザバー536、第1の流体バッグ530に押し出される。次いで、分割ストリップ538は除去され得、第2のレザバー534内の医薬は放出され得、レザバー536内で第1の物質と合わされて第2の物質を形成し得る。次いで、第1の選択的フロー防止体506および第3の選択的フロー防止体518は、開放位置に移行され得、第2の物質は第2のチューブ504A、フィルター590、第3のチューブ504Bを通って患者の血管に流れ得る。次いで、第2の選択的フロー防止体508は、開放位置に移行され得、第2の流体バッグ542の内容物(例えば食塩水)は、食塩水チューブ505、フィルター590、第3のチューブ504Bを通って患者の血管に流れ得る。
【0062】
図6は、系600の集合の前の系600の混合アセンブリ601の上面図である。系600は、構造および/または機能において、本明細書に記載される系のいずれかと同じまたは同様であり得る。そうではないと明示的に記されない限り、同様に命名され、参照された構成要素は、例えば図1、2および/または5に関して、構造的および/または機能的に上記のものと同様であり得る。いくつかの態様において、系600は、患者から細胞(例えばパック赤血球、白血球および/または血小板)を引き抜くために、医薬と患者の細胞をエクソビボで合わせるためにおよび合わせた細胞と医薬を患者の血流に注入するために有用である。混合アセンブリ601は、第1の流体レザバーを画定する第1のシリンジ620、第2の流体レザバーを画定する第2のシリンジ630、第1の流体バッグ642およびアセンブリ640を含む。第1のシリンジ620は、バレル623およびプランジャー625を含む。第2のシリンジ630は、バレル633およびプランジャー635を含む。アセンブリ640は、第1のバルブ650および第2のバルブ660を含む。いくつかの態様において、アセンブリ640は、2組のバルブマニホールドを含み得る。第1のバルブ650および第2のバルブ660のそれぞれのバルブは、バルブを通る流体の流れを制御するためのバルブレバーを含み得る。バルブレバーの伸長(extension)の方向は、分離されるかまたは「外れる(off)」流体ラインの方向を示し得る。いくつかの態様において、第1のバルブ650は、混合アセンブリ601の集合の間にユーザー(例えば臨床医、医師または看護師)により第2の流体バルブ660に連結され得る。第1のバルブ650は、ニードルレスコネクタ、例えば下記の第3のコネクタ614への連結のためのニードルレス連結ポートを含み得る。第1のシリンジ620は第1のコネクタ622を介して第1のバルブ650に連結され得、第2のシリンジ630は第2のコネクタ632を介して第2のバルブ660に連結され得る。第1のバルブ650は第2のバルブ660に連結され得る。第1の流体バッグ642は第1のチューブ604を介して第2のバルブ660に連結され得る。第1の選択的フロー防止体606は、第1のチューブ604上に配置され得、第1の選択的フロー防止体606は、第1のチューブ604を通る流体の流れを選択的に防ぎ得る。例えば、第1の選択的フロー防止体606は、開放構成および閉鎖構成を有し得、第1の選択的フロー防止体606は閉鎖構成において閉鎖される第1のチューブ604を圧搾するように構成される。例えば、第1の選択的フロー防止体606は、ローラークランプまたは管系クランプであり得る。第1のコネクタ632および/または第2のコネクタ622はニードルレスコネクタ(ニードルフリーコネクタとも称される)であり得る。例えば、第1のコネクタ632および/または第2のコネクタ622はICU Medical MC100 MicroClave Neutral Connectorであり得る。第1のシリンジ620は、抗凝固薬、例えばACD-A、ACD-B、EDTAまたはヘパリンなどを予め充填され得る。第2のシリンジ630は、医薬、例えば2-ブロモ-1-(3,3-ジニトロアゼチジン-1-イル)エタノン、プロポフォール、一酸化窒素供与体、化学療法薬(例えばチロシンキナーゼ阻害剤)および/またはオゾンなどを予め充填され得る。いくつかの態様において、第1のシリンジ620は20mLの体積を有し得る。いくつかの態様において、第2のシリンジ630は10mLの体積を有し得る。いくつかの態様において、第2のシリンジ630は、1mL~5mLの医薬を予め充填され得る。
【0063】
例示的な使用シナリオにおいて、第2の流体レザバー630は、医薬、例えば2-ブロモ-1-(3,3-ジニトロアゼチジン-1-イル)エタノン、プロポフォール、一酸化窒素供与体、化学療法薬(例えばチロシンキナーゼ阻害剤)および/またはオゾンを含み得る。系600は、患者アクセスサブアセンブリ610(下記)を介して患者に取り付けられ得る。ある体積の患者の血液は、患者アクセスサブアセンブリ610を通って、アセンブリ640を通って第1の流体レザバー620に引き抜かれ得る。ある体積の引き抜かれた血液の一部は、アセンブリ640を介して第2の流体レザバー630に移され得、該一部は、第2の流体レザバー630内で医薬と合わされて第1の合わされた物質を形成する。次いで、第1の合わされた物質は、アセンブリ640を介して第1の流体レザバー620に戻され得、第1の流体レザバー620内で残りの血液と合わされて第2の合わされた物質を形成する。次いで、第2の合わされた物質は、アセンブリ640を通って、第1のチューブ604を通って第1の流体バッグ642に押し出され得る。次いで、第2の合わされた物質は、図19を参照して以下に記載されるように、患者アクセスサブアセンブリ610を介して第1の流体バッグ642から患者の血流に送達され得る。
【0064】
第1のバルブ650および第2のバルブ660のそれぞれは、2つ以上の構成の間で移行するように構成され得、それぞれの構成は、アセンブリ640を通る異なる利用可能な流路に対応する。第1のバルブ650および第2のバルブ660のそれぞれは、任意の適切なバルブ機構、例えば手動バルブ機構、ソレノイド作動バルブ機構、モーター作動バルブ機構、滴圧バルブ機構および/または気圧バルブ機構などを含み得る。例えば、第1のバルブ650および第2のバルブ660のそれぞれは、三叉のコックの栓を含み得る。第1のバルブ650および第2のバルブ660のそれぞれは、内部領域を画定し得るかまたは含み得、流体は、内部領域を通って移動し得る。第1のシリンジ620は、第1のバルブ650に連結され得、第1のシリンジ620は、第1のバルブ650を介して患者アクセスサブアセンブリ610(下記)と、第1のバルブ650および第2のバルブ660を介して第2のシリンジ630とまたは第1のバルブ650および第2のバルブ660を介して第1のチューブ604と選択的流体連絡をし得る。例えば、第1のバルブ650は、3つの流体ラインの接合点を含み得、流体に他の2つのラインの間を流させながら、3つの流体ラインの1つを流体的に分離し得る。第1のバルブ650は、種々のバルブ構成の間で第1のバルブ650を移行させるように回転し得るレバー651を含み得る。レバー651は、分離される流体ラインの方向に伸長するように構成され得る。そのため、例えば第1のバルブ650は、第1のバルブ650が、患者アクセスサブアセンブリ610と第1のシリンジ620の間の流体連絡を可能にするが、第1のシリンジ620および患者アクセスサブアセンブリ610の両方から第2のバルブ660の内部領域を流体的に分離する第1の構成を有し得る。第1のバルブ650は、第1のバルブ650が、第1のシリンジ620と第2のバルブ660の内部領域の間の流体連絡を可能にするが、第1のシリンジ620および第2のバルブ660の内部領域の両方から患者アクセスサブアセンブリ610を流体的に分離する第2の構成を有し得る。第1のバルブ650は、第1のバルブ650が、患者アクセスサブアセンブリ610と第2のバルブ660の内部領域の間の流体連絡を可能にするが、患者アクセスサブアセンブリ610および第2のバルブ660の内部領域の両方から第1のシリンジ620を流体的に分離する第3の構成を有し得る。
【0065】
いくつかの態様において、第2のシリンジ630は、第2のバルブ660に連結され得、第2のシリンジ630は、第2のバルブ660および第1のバルブ650を介して第1のシリンジ620と、ならびに第2のバルブ760を介して第1のチューブ604と選択的流体連絡をし得る。例えば、第2のバルブ660は、3つの流体ラインの接合点を含み得、他の2つのラインの間に流体を流させながら、3つの流体ラインの1つを流体的に分離し得る。第2のバルブ660は、種々のバルブ構成の間で第2のバルブ660を移行させるように回転され得るレバー661を含み得る。レバー661は、分離される流体ラインの方向に伸長するように構成され得る。そのため、例えば第2のバルブ660は、第2のバルブ660が、第1のバルブ650の内部領域と第2のシリンジ630の間の流体連絡を可能にするが、第2のシリンジ630および第1のバルブ650の内部領域の両方から第1のチューブ604を流体的に分離する第1の構成を有し得る。第2のバルブ660は、第2のバルブ660が、第1のバルブ650の内部領域と第1のチューブ604の間の流体連絡を可能にするが、第1のバルブ650の内部領域および第1のチューブ604の両方から第2のシリンジ630を流体的に分離する第2の構成を有し得る。
【0066】
図7に示されるように、系600はまた、第2のチューブ605A、第3のチューブ605B、第4のチューブ605Cおよびフィルター691を含むフィルターサブアセンブリ690を含み得、それらは図19を関してより詳細に示され記載される。いくつかの態様において、フィルター691はドリップチャンバーであり得る。系600はまた第2の流体バッグ640を含み得る。第2の流体バッグ640は、例えば食塩水(例えば0.9%塩化ナトリウム)を含み得る。いくつかの態様において、第2の流体バッグ640は、例えば100mLのバッグであり得る。
【0067】
図8に示されるように、系600はまた、患者アクセスサブアセンブリ610を含み得る。患者アクセスサブアセンブリ610は、患者アクセスポート612、アクセス管系616および第3のコネクタ614を含み得る。患者アクセスポート612は、患者の脈管構造系へのアクセスを提供するように構成される任意の適切な要素を含み得る。例えば、患者アクセスサブアセンブリ610は、針、例えばヒューバー針などを含み得る。いくつかの態様において、患者アクセスサブアセンブリ610は、患者の脈管構造系に以前に連結されたポートに連結されるように構成されるコネクタを含み得る。患者アクセスサブアセンブリ610の第3のコネクタ614は、第1のバルブ650に(図6に示されるように)連結され得、患者アクセスサブアセンブリ610は、第1のバルブ650と流体連絡し得る。いくつかの態様において、患者アクセスサブアセンブリ610は19Gx1.5インチ以上の針であり得る。
【0068】
図9は、患者アクセスサブアセンブリ610への取り付けの前の部分的に集合された構成における混合アセンブリ601の上面図を示す。示されるように、第1のバルブ650および第2のバルブ660の両方は、第1のコネクタ622と第2のコネクタ632が流体的に分離されるように整えられ得る。第1のバルブ650のレバー651および第2のバルブ660のレバー651は両方、第1のコネクタ622および第2のコネクタ632のそれぞれに向かって方向づけられ、流体フローがこれらのフローラインに沿って分離されることが示される。さらに、第1の選択的フロー防止体606は、第1の流体バッグ642に対して近くまたは隣にスライドし得、閉鎖位置に移行され得、第1の選択的フロー防止体606の位置で第1のチューブ604内でフローは防止される。
【0069】
図10に示されるように、第3の選択的フロー防止体618がアクセス管系616を通る流体のフローを防ぐように閉鎖した構成にある場合、第1のバルブ650のニードルレス連結ポートは、第3のコネクタ614に連結され得る。いくつかの態様において、第3のコネクタ614は、第3のコネクタ614を第1のバルブ650に連結する前にアルコールで拭き取られ(swap)得る。
【0070】
図11に示されるように、第1のシリンジ620は第1のコネクタ622に連結され得、第2のシリンジ630は第2のコネクタ632に連結され得る。いくつかの態様において、第1のコネクタ622および第2のコネクタ632を第1のシリンジ620および第2のシリンジ630のそれぞれに連結する前に、イソプロピルアルコールパッドを使用して、第1のコネクタ622および第2のコネクタ632をふき取り得る。次いで、第1のバルブ650のレバー651および第2のバルブ660のレバー661は回転され得、第1のレバー651は第2のバルブ660に方向づけられ、第2のレバー661は第1のチューブ604に方向づけられる。したがって、第1のバルブ650は、第1のシリンジ620および患者アクセスサブアセンブリ610を第2のバルブ660から流体的に分離し得、第2のバルブ660は第2のシリンジ630および第1のバルブ650を第1のチューブ604から流体的に分離し得る。
【0071】
図12に示されるように、患者アクセスポート612が患者の血管に連結されている場合、第3の選択的フロー防止体618は、アクセス管系616を通って血液を流すように開放され得る。次いで、血液は、患者から、患者アクセスサブアセンブリ610を通って、第1のバルブ650を通ってシリンジバレル623に引き抜かれ得る。例えば、プランジャー625は図12に示されるように引かれて、血液をシリンジバレル623に引き抜き得る。血液はシリンジバレル623内で抗凝固薬と合わされて第1の物質を形成し得る。
【0072】
次いで、図13に示されるように、患者アクセスサブアセンブリ610は第1のバルブ650から分離され得る。第1に、第1のバルブ650のレバー651は、第3のコネクタ614に方向づけられるように回転され得、第3のコネクタ614およびアクセス管系616は、第1のシリンジ620および第2のバルブ660から流体的に分離される。第3の選択的フロー防止体618は、アクセス管系616を通る流体フローを防ぐために閉鎖され得る。次いで、第3のコネクタ614は、第1のバルブ650から分離され得る。
【0073】
図14に示されるように、第1のシリンジ620のシリンジバレル623内の第1の物質は、シリンジバレル623に対してプランジャー625を移動させること(例えば押し出すこと)により第2のシリンジ630のシリンジバレル633に移され得、第1の物質は、第1のバルブ650を通って、第2のバルブ660を通って第2のシリンジ630に移される。いくつかの態様において、第2のシリンジ630のプランジャー635は、第1のシリンジ620のプランジャー625を押し出して第1の物質の移送を補助しながら、同時に移動され(例えば引かれ)得る。いくつかの態様において、第1の物質は、第1の物質内で赤血球に対する応力(例えばせん断応力および溶血)(例えばプランジャー625を力強く押しすぎることにより生じる応力)を回避するのに十分に低い流速で第2のシリンジ630に移され得る。例えば第1の物質は、1秒当たり約0.2mL~1秒当たり約1mLの範囲の流速で第2のシリンジ630に移され得る。いくつかの態様において、第1の物質は、1秒当たり約0.5mLの流速で第2のシリンジ630に移され得る。第1の物質が第2のシリンジ630内にある場合、第1の物質は医薬と合わされて第2の物質を形成し得る。
【0074】
図15に示されるように、第2のシリンジ630のシリンジバレル633中の第2の物質は、シリンジバレル633に対してプランジャー635を動かすこと(例えば押し出すこと)により第1のシリンジ620のシリンジバレル623に移され得、第2の物質は、第2のバルブ660を通って、第1のバルブ650を通って第1のシリンジ620に移される。いくつかの態様において、第1のシリンジ620のプランジャー625は、第2のシリンジ630のプランジャー635を押し出して第2の物質の移送を補助しながら、同時に移動され(例えば引かれ)得る。いくつかの態様において、第2の物質は、第2の物質内の赤血球に対する応力(例えばプランジャー635を強く押しすぎることにより生じる応力)を回避するように十分に低い流速で第1のシリンジ620に移され得る。例えば、第2の物質は、1秒当たり約0.2mL~1秒当たり約1mLの範囲の流速で第1のシリンジ620に移され得る。いくつかの態様において、第2の物質は、1秒当たり約0.5mLの流速で第1のシリンジ620に移され得る。
【0075】
図16に示されるように、第2のバルブ660のレバー661は、第2のシリンジ630に向かって伸長するように回転され得、第2のシリンジ630は、第2のバルブ660から流体的に分離される。次いで、第2のシリンジ630は、第2のコネクタ632から分離され得る。
【0076】
図17に示されるように、第1の選択的フロー防止体606は、開放構成に移行され得、流体は、第1のチューブ604を通って第1の流体バッグ642に流れ得る。次いで、第1のシリンジ620内の第2の物質は、第1のチューブ604を介して、第1のシリンジ620のプランジャー625を動かす(例えば押し出す)ことにより第1の流体バッグ642に移され得、第2の物質は、と第1のシリンジ620の中から第1のバルブ650、第2のバルブ660および第1の流体チューブ604を通って第1の流体バッグ642へ押される。
【0077】
図18に示されるように、第1の選択的フロー防止体606は、閉鎖構成に移行され得、第1の流体バッグ642内の第3の物質は、第1のチューブ604を介して第1の流体バッグ642から外に流れ出ることが防がれる。
【0078】
図19は、系600が注入の準備が整った構成にある系600の一部を示す。示されるように、フィルターサブアセンブリ690の第3のチューブ605Bは、第3のチューブ605Bの第1の末端上で針を介して第2の流体バッグ642に流体的に連結され得る。第2のチューブ605C上に配置された第2の選択的フロー防止体608Aが第2のチューブ605Aを通る流体フローを防ぐために閉鎖された場合、フィルターサブアセンブリ690は、第2の流体バッグ640から食塩水を満たされ得る。次いで、第3の管系605B上の第4の選択的フロー防止体608Bは閉鎖され得る。第1の選択的フロー防止体618が患者の血管に依然として流体的に連結されたアクセス管系616および患者アクセスサブアセンブリ610上の閉鎖された構成にある場合、フィルターサブアセンブリ690の第4のチューブ605Cは、次いで患者アクセスサブアセンブリ610の第3のコネクタ614に連結され得る。次いで、第1の選択的フロー防止体618は、患者アクセスサブアセンブリ610が満たされ得るように開放され得る。
【0079】
次いで、フィルターサブアセンブリ(subsassembly)690の第2のチューブ605Aは、第2のチューブ605Aの第1の末端上の針を介して、第1の流体バッグ642に流体的に連結され得る。次いで、第3の選択的フロー防止体608Aは、第2の物質を、第2のチューブ605Aを通って、フィルター691を通って、第4のチューブ605Cを通っておよび患者アクセスサブアセンブリ610を通って患者へと移動させるように開放され得る。いくつかの態様において、ポンプを使用して、第2の物質を、患者アクセスサブアセンブリ610を介して第1の流体バッグ642から患者へと移送し得る。いくつかの態様において、第2の物質は、注入の最初の15分間に3mL/分、次いで注入の残りについて10分ごとに1mL/分ずつ増加させた速度で移送され得る。
【0080】
第1の流体バッグ642が空である場合(すなわち第2の物質のほとんど全てまたは全てが第2のチューブ608Aを通って移された場合)、第1の流体バッグは、フィルター691よりも下の位置に移動され得る。次いで、第4の選択的フロー防止体618は、ある体積の食塩水(例えば約25mL)を、第2の流体バッグ640から、第3の管系605Bを通って、第2のチューブ605Aを通って第1の流体バッグ642へと移動させて、第1の流体バッグ642内の任意の残りの第2の物質と合わせるために、開放され得る。次いで、第4の選択的フロー防止体618は、第3の管系605B上で閉鎖され得る。次いで、第1の流体バッグ642は、フィルター691より上に上げられ得、第1の流体バッグ642内の第2の物質および食塩水の組合せは、(例えば第2の物質の最初の移送の間に使用される最も高い流体速度で)患者に移送され得る。一旦第1の流体バッグ642が空になると、第3の選択的フロー防止体608Aは第2のチューブ605Aを締めるために閉鎖され得、第4の選択的フロー防止体608Bは、フィルターサブアセンブリ690および患者アクセスサブアセンブリ610の管系がきれいになるまで(すなわち食塩水が、フィルターサブアセンブリ690および患者アクセスサブアセンブリ610の管系を通って第2の物質および食塩水組合せを押し出すまで)第2の流体バッグ640から食塩水をフィルターサブアセンブリ690および患者アクセスサブアセンブリ610に流すように開放され得る。
【0081】
したがって、系600は、流体が、アセンブリ640を介して患者アクセスサブアセンブリ610から離れるように流れ得、第2のチューブ605A、フィルター691および第4のチューブ605Cを介して患者アクセスサブアセンブリ610に戻り得る閉ループ系として機能し得る。
【0082】
図20は、集合された構成における系700の上面図である。系700は、構造および/または機能において、系100または系200などの本明細書に記載される系のいずれかと同じまたは同様であり得る。そうではないと明示的に記されない限り、同様に命名され、参照された構成要素は、例えば図1および2に関して、上記されるものと構造的および/または機能的に同様であり得る。いくつかの態様において、系700は、患者から細胞(例えばパック赤血球、白血球および/または血小板)を引き抜くために、医薬と患者の細胞をエクソビボで合わせるためにおよび合わせた細胞と医薬を患者の血流に注入するために有用である。系700は、患者アクセスサブアセンブリ710、第1の流体レザバーを画定する第1のシリンジ720、第2の流体レザバーを画定する第2のシリンジ730、第3の流体レザバーを画定する第3のシリンジ780およびアセンブリ740を含む。アセンブリ740は、第1のバルブ750、第2のバルブ760および第3のバルブ770を含む。いくつかの態様において、アセンブリ740は、3組のバルブマニホールドを含み得る。第1のバルブ750、第2のバルブ760および第3のバルブ770のそれぞれのバルブは、バルブを通る流体のフローを制御するためのバルブレバーを含む。バルブレバーの伸長の方向は、分離されるかまたは「離れた」流体ラインの方向を示し得る。第1のシリンジ720は第1のコネクタ722を介して第1のバルブ750に連結され得、第2のシリンジ730は第2のコネクタ732を介して第2のバルブ760に連結され得る。第1のバルブ750は、第3のバルブ770および第2のバルブ760と嵌合され得、第1のバルブ750は、第3のバルブ770および第2のバルブ760と流体連絡し得る。第3のシリンジ780は第3のコネクタ782を介して第3のバルブ770に連結され得る。いくつかの態様において、第3のシリンジ780は、系700の使用の一部の間にアセンブリ740から分離され得る。第1のコネクタ732、第2のコネクタ722および/または第3のコネクタ782は、ニードルレスコネクタ(ニードルフリーコネクタとも称される)であり得る。例えば、第1のコネクタ732、第2のコネクタ722および/または第3のコネクタ782は、ICU Medical MC100 MicroClave Neutral Connectorであり得る。系700はまた、第1のチューブ702、第2のチューブ704A、第3のチューブ704B、ならびにフィルター790、第2のバルブ760およびフィルター790に連結される第2のチューブ704A、患者アクセスサブアセンブリ710およびフィルター790に連結される第3のチューブ704Bを含む。いくつかの態様において、フィルター790は、例えば150ミクロンのフィルターであり得る。いくつかの態様において、フィルター790は、170ミクロンのフィルター~260ミクロンのフィルターであり得る。
【0083】
例示的な使用シナリオにおいて、第2の流体レザバー730は、医薬、例えば2-ブロモ-1-(3,3-ジニトロアゼチジン-1-イル)エタノン、プロポフォール 一酸化窒素および/またはオゾンを含み得る。系700は患者アクセスサブアセンブリ710を介して患者に取り付けられ得る。ある体積の患者の血液は、患者アクセスサブアセンブリ710を通って、第1のチューブ702を通って、アセンブリ740を通って第1の流体レザバー720に引き抜かれ得る。引き抜かれたある体積の血液の一部は、アセンブリ740を介して第2の流体レザバー730に移され得、該一部は、第2の流体レザバー730内で医薬と合わされて第1の合わされた物質を形成する。次いで、第1の合わされた物質は、アセンブリ740を介して第1の流体レザバー720に戻され得、第1の流体レザバー720内で残りの血液と合わされて第2の合わされた物質を形成する。次いで、第2の合わされた物質は、アセンブリ740を通って、第2のチューブ704Aを通って、フィルター790を通って、第3のチューブ704Bを通っておよび患者アクセスサブアセンブリ710を通って押し出され得、第2の合わされた物質は、患者の血流に流れる。
【0084】
患者アクセスサブアセンブリ710は、患者アクセスポート712、アクセス管系716およびコネクタ714を含み得る。患者アクセスポート712は、患者の脈管構造系へのアクセスを提供するように構成される任意の適切な要素を含み得る。例えば、患者アクセスサブアセンブリ710は、針、例えばヒューバー針などを含み得る。いくつかの態様において、患者アクセスサブアセンブリ710は、患者の脈管構造系に以前に連結されたポートに連結されるように構成されるコネクタを含み得る。患者アクセスサブアセンブリ710のコネクタ714は、第1のチューブ702を介して第3のバルブ770に連結され得、患者アクセスサブアセンブリ710は、第1の流体経路を介して第3のバルブ770と流体連絡し得る。いくつかの態様において、患者アクセスサブアセンブリ710は第1のチューブ702を含む。コネクタ714は、第2のチューブ704A、第3のチューブ704Bおよびフィルター790を含む第2の流体経路を介して第2のバルブ760に連結され得、患者アクセスサブアセンブリ710は、第2の流体経路を介して第2のバルブ760と流体連絡し得る。したがって、系700は、流体が、第1のチューブ702を介して患者アクセスサブアセンブリ710から離れて流れ得、第2のチューブ704A、フィルター790および第3のチューブ704Bを介して患者アクセスサブアセンブリ710に戻り得る閉ループ系として機能し得る。いくつかの態様において、患者アクセスサブアセンブリ710は、19Gx0.75インチまたは19Gx1インチであり得る。いくつかの態様において、患者アクセスサブアセンブリ710は、BARD EZ Huber SHQ19-75YSまたは100YSであり得る。いくつかの態様において、患者アクセスサブアセンブリ710は、患者のサイズに応じた針の長さ(例えば1インチ、1.25インチまたは1.5インチの針の長さ)を有する針を含み得る。
【0085】
第1のバルブ750、第2のバルブ760および第3のバルブ770のそれぞれは、2つ以上の構成の間で移行するように構成され得、それぞれの構成は、アセンブリ740を通る異なる利用可能な流路に対応する。第1のバルブ750、第2のバルブ760および第3のバルブ770のそれぞれは、任意の適切なバルブ機構、例えば手動バルブ機構、ソレノイド作動バルブ機構、モーター作動バルブ機構、滴圧バルブ機構および/または気圧バルブ機構などを含み得る。例えば、第1のバルブ750、第2のバルブ760および第3のバルブ770のそれぞれは、三叉のコックの栓を含み得る。第1のバルブ750、第2のバルブ760および第3のバルブ770のそれぞれは、内部領域を画定し得るかまたは含み得、流体は、内部領域を通って移動し得る。第1のシリンジ720は、第1のバルブ750に連結され得、第1のシリンジ720は、第3のバルブ770および第1のバルブ750を介して患者アクセスサブアセンブリ710、第1のバルブ750および第2のバルブ760を介して第2のシリンジ730または第1のバルブ750および第2のバルブ760を介して第2のチューブ704と選択的流体連絡をし得る。例えば、第1のバルブ750は、第1のバルブ750が、第3のバルブ770の内部領域と第1のシリンジ720の間の流体連絡を可能にするが、第1のシリンジ720および第3のバルブ770の内部領域の両方から第2のバルブ760を流体的に分離する第1の構成を有し得る。第1のバルブ750は、第1のバルブ750が、第1のシリンジ720と第2のバルブ760の内部領域の間の流体連絡を可能にするが、第1のシリンジ720および第2のバルブ760の内部領域の両方から第3のバルブ770を流体的に分離する第2の構成を有し得る。第1のバルブ750は、第1のバルブ750が、第3のバルブ770の内部領域と第2のバルブ760の内部領域の間の流体連絡を可能にするが、第3のバルブ770の内部領域および第2のバルブ760の内部領域の両方から第1のシリンジ720を流体的に分離する第3の構成を有し得る。
【0086】
いくつかの態様において、第2のシリンジ730は、第2のバルブ760に連結され得、第2のシリンジ730は、第2のバルブ760および第1のバルブ750を介して第1のシリンジ720と、ならびに第2のバルブ760を介して患者アクセスサブアセンブリ710との選択的流体連絡をし得る。例えば、第2のバルブ760は、第2のバルブ760が、第1のバルブ750の内部領域と第2のシリンジ730の間の流体連絡を可能にするが、第2のシリンジ730および第1のバルブ750の内部領域の両方から第2のチューブ704Aを流体的に分離する第1の構成を有し得る。第2のバルブ760は、第2のバルブ760が、第1のバルブ750の内部領域と第2のチューブ704Aの間の流体連絡を可能にするが、第1のバルブ750の内部領域および第2のチューブ704Aの両方から第2のシリンジ730を流体的に分離する第2の構成を有し得る。
【0087】
第3のバルブ770は、第1のバルブ750に連結され得、患者アクセスサブアセンブリ710および第3のシリンジ780はそれぞれ、第3のバルブ770を介して第1のシリンジ720および/または第2のチューブ704Aと選択的流体連絡をし得る。例えば、第3のバルブ770は、第3のバルブ770が、第1のチューブ702と第1のバルブ750の内部領域の間の流体連絡を可能にするが、第1のチューブ702および第1のバルブ750の内部領域の両方から第3のシリンジ780(または第3のシリンジ780に連結されるように構成されるコネクタ)を流体的に分離する第1の構成を有し得る。第3のバルブ770は、第3のバルブ770が、第3のシリンジ780と第1のバルブ750の内部領域の間の流体連絡を可能にするが、第1のバルブ750の内部領域および第3のシリンジ780の両方から第1のチューブ702を流体的に分離する第2の構成を有し得る。
【0088】
したがって、アセンブリ740は、患者アクセスサブアセンブリ710が第1のチューブ702を介して第1のシリンジ720と流体連絡する第1のアセンブリ構成、第1のシリンジ720が第2のシリンジ730と流体連絡する第2のアセンブリ構成および第1のシリンジ720が第2のチューブ704Aを介して患者アクセスサブアセンブリ710と流体連絡する第3のアセンブリ構成を有し得る。第1のアセンブリ構成において、第1のバルブ750は第1のバルブ750の第1の構成にあり得、第3のバルブ770は第3のバルブ770の第1の構成にあり得、第1のチューブ702および第1のシリンジ720は、第3のバルブ770と第1のバルブ750の間で流体連絡し得る。第1のアセンブリ構成において、第2のバルブ760は、患者アクセスサブアセンブリ710から第1のチューブ702、第3のバルブ770、第1のバルブ750を通り第1のシリンジ720への流路から分離されるので、第2のバルブ760は、第2のバルブ760の第1または第2の構成のいずれかにあり得る。
【0089】
第2のアセンブリ構成において、第1のバルブ750は第1のバルブ750の第2の構成にあり得、第2のバルブ760は第2のバルブ760の第1の構成にあり得、第1の流体の第1のレザバー720および第2のシリンジ730は、第1のバルブ750および第2のバルブ760を介して流体連絡する。第3のバルブ770は、第1のシリンジ720と第2のシリンジ730の間の流路から、第1のバルブ750および第2のバルブ760を介して分離されるので、第3のバルブ770は、第3のバルブ770の第1または第2の構成のいずれかにあり得る。
【0090】
第3のアセンブリ構成において、第1のバルブ750は第1のバルブ750の第3の構成にあり得、第2のバルブ760は第2のバルブ760の第2の構成にあり得、第1のシリンジ720は、第2のチューブ704Aと流体連絡し得る。第3のバルブ770は、第1のシリンジ720と第2のチューブ704Aの間の流路から第1のバルブ750および第2のバルブ760を介して分離されるので、第3のバルブ770は、第3のバルブ770の第1または第2の構成のいずれかにあり得る。
【0091】
いくつかの態様において、アセンブリ740は、第3のシリンジ780が第2のチューブ704Aと流体連絡する第4のアセンブリ構成を有し得る。第4のアセンブリ構成において、第1のバルブ750は、第1のバルブ750の第3の構成にあり得、第2のバルブ760は第2のバルブ760の第2の構成にあり得、第3のバルブ770は第3のバルブ770の第2の構成にあり得、第3のシリンジ780は、第3のバルブ770、第1のバルブ750および第2のバルブ760を介して、第2のチューブ704A(および患者アクセスサブアセンブリ710)と流体連絡する。第4のアセンブリ構成において、第3のシリンジ780から第2のチューブ704Aへの流路は、第1のチューブ702、第1のシリンジ720および第2のシリンジ730から流体的に分離され得る。
【0092】
いくつかの態様において、第1のシリンジ720は、抗凝固薬、例えばACD-A、ACD-B、EDTAまたはヘパリンなどを含み得る(例えば予め充填され得る)。例えば、第1のシリンジ720は約1.5mLのACD-A抗凝固薬を含み得る。いくつかの態様において、第1のシリンジ720は抗凝固薬および酸化防止剤(例えばビタミンCまたはN-アセチルシステイン)の両方を予め充填され得る。いくつかの態様において、第2のシリンジ730は、医薬、例えば2-ブロモ-1-(3,3-ジニトロアゼチジン-1-イル)エタノン、プロポフォール、一酸化窒素供与体、化学療法薬および/またはオゾンなどを含み得る(例えば予め充填され得る)。いくつかの態様において、第3のシリンジ780は、食塩水またはリンガー乳酸溶液を含み得る(例えば予め充填され得る)。いくつかの態様において、第1のシリンジ720は20mLの体積を有し得、第2のシリンジ730は10mLの体積を有し得る。いくつかの態様において、第2のシリンジ730は、10mL未満の体積を有し得、例えば第2のシリンジ730は、より少ない量の医薬(例えば0.5~2mg)と共に使用される場合、3mLの体積を有し得る。いくつかの態様において、第2のシリンジ730は、0.5~4mgの医薬のそれぞれを含む0.25mL~5mLの医薬を予め充填され得る。いくつかの態様において、第3のシリンジ780は、60mLの体積を有し得る。
【0093】
図20に示されるように、系700は、系700の管系に連結されるいくつかの選択的フロー防止体を含み得、管系を通るフローは一時的に防止され得る。例えば、第1の選択的フロー防止体718はアクセスチューブ716上に配置され得、第2の選択的フロー防止体706は第1のチューブ702上に配置され得、第3の選択的フロー防止体708は第3のチューブ704B上に配置され得る。第1の選択的フロー防止体718、第2の選択的フロー防止体706および第3の選択的フロー防止体708のそれぞれは、例えば管系クランプまたはローラークランプであり得る。
【0094】
図21~34に示されるように、系700は、別々の構成要素のキットから集合され得る。図21~23は、集合前の系700の構成要素の種々の図を示す。具体的に、図21は、アセンブリ740、第1のシリンジ720、第2のシリンジ730、第2のチューブ704A、フィルター790および第3のチューブ704Bを含む系700のサブアセンブリである混合アセンブリ707を示す。示されるように、第3のチューブ704Bは、第1の末端でフィルター790および第2の末端でカプラー705に連結される。さらに、混合アセンブリ707は、アセンブリ740の第3のバルブ770に連結されるコネクタ782を含む。示されるように、集合前の構成において、アセンブリ740のそれぞれのバルブは、それぞれのバルブを、それらのそれぞれのコネクタおよび/またはシリンジから分離するように構成され得る。さらに、上記のように、アセンブリ770のそれぞれのバルブは、それぞれのバルブの「離れた」方向で伸長するバルブレバーを含み、どの流路が特定のバルブについて閉鎖されるかを示す。具体的に、第1のバルブ750は、第1のバルブ750(例えば第1のコネクタ722に方向づけられる第1のバルブ750のレバーを有する)の第3の構成で構成され、第1のコネクタ722および第1のシリンジ720は、アセンブリ740から流体的に分離される。第2のバルブ760は、第2のバルブ760(例えば第2のコネクタ732に方向づけられる第2のバルブ760のレバーを有する)の第2の構成で構成され、第2のコネクタ732および第2のシリンジ730は、アセンブリ740から流体的に分離される。第3のバルブ770は、第3のバルブ770(例えば第3のコネクタ782に方向づけられる第3のバルブ770のレバーを有する)の第1の構成で構成され、第3のコネクタ782は、アセンブリ740から流体的に分離される。アセンブリ740、第2のチューブ704A、フィルター790および第3のチューブ704Bは、(例えば薬局による)ユーザーへの送達前に、食塩水(例えば0.9%塩化ナトリウム)を満たされ得る。さらに、第3のチューブ704Bは、第3の選択的フロー防止体708によりつままれて閉鎖され得る。いくつかの態様において、混合アセンブリ707は、使用前に系700の他の構成要素とは別の滅菌ポーチまたは容器内で(例えば薬局により)パックされ得る。ユーザー(例えば臨床医、医師または看護師)は、使用のために系700を集合させるために混合アセンブリ707を開封(unpackage)し得る。
【0095】
さらに、第3のシリンジ780は、混合アセンブリ707とは別々に提供され得、コネクタ782から分離され得る。さらに、第1の流体レザバー720はある体積の抗凝固薬を予め充填され得る。第2の流体レザバー730はある体積の医薬を予め充填され得る。第3の流体レザバー780はある体積の食塩水を予め充填され得る。いくつかの態様において、第3の流体レザバー780は、混合アセンブリ707の他の構成要素と同じ滅菌ポーチまたは容器内に含まれ得る。いくつかの態様において、第3の流体レザバー780は、(例えば別の滅菌ポーチまたは容器内に)別々にパックされ得る。
【0096】
図22に示されるように、患者アクセスサブアセンブリ710はまた、混合アセンブリ707とは独立して提供され得る。患者アクセスサブアセンブリ710は、コネクタ714とは反対側にある第1のチューブ702の末端上で末端キャップ711を提供され得る。さらに、図23は、系700の他の構成要素を提供され得るアクセスコネクタ771を示す。アクセスコネクタ771は、管系または流体の流入口/流出口に連結されるように構成されるニードルレスコネクタ(ニードルフリーコネクタとも称される)であり得る。アクセスコネクタ771は、構造および/または機能において第1のコネクタ732、第2のコネクタ722および/または第3のコネクタ782と同じまたは同様であり得る。さらに、第1の選択的フロー防止体718および第2の選択的フロー防止体706はそれぞれ、アクセス管716および第1のチューブ702のそれぞれを通るフローが防止されるように閉鎖された位置にあり得る。いくつかの態様において、患者アクセスサブアセンブリ710は、使用の前に、系700の他の構成要素とは別に滅菌ポーチまたは容器内に(例えば薬局により)パックされ得る。ユーザー(例えば臨床医、医師または看護師)は、使用のために系700を集合するために患者アクセスサブアセンブリ710を開封し得る。
【0097】
図24に示されるように、患者アクセスサブアセンブリ710の末端キャップ711は、除去され得、アクセスコネクタ771と置き換えられ得る。次いで、アクセスコネクタ771は、系700の他の構成要素と共にキットに含まれ得るアルコールパッドで拭き取られ得る。
【0098】
図25に示されるように、アクセスコネクタ771は、例えば第3のバルブ770のポート上のキャップを除去することおよびアクセスコネクタ771をポートに連結することによりアセンブリ740の第3のバルブ770に連結され得る。さらに、第3のチューブ704Bのカプラー705は、カプラー705上のキャップを除去すること、カプラー705をアルコールパッドでふき取ることおよびカプラー705をコネクタ714に連結することにより、コネクタ714に連結され得る。患者アクセスサブアセンブリ710は、(例えば患者の皮膚を通って患者アクセスポート712の針を挿入することによりまたは患者の皮膚を通る既存のポート(例えば末梢的に挿入された中心カテーテル)に患者アクセスポート712を連結することにより)患者アクセスポート712を介して患者の脈管構造と流体連絡するように配置され得る。いくつかの態様において、患者アクセスサブアセンブリ710は、患者アクセスサブアセンブリ710を混合アセンブリ707に連結する前に、患者アクセスポート712を介して患者の脈管構造と流体連絡するように配置され得る。例えば、ユーザー(例えば臨床医、医師または看護師)は、例えば既に患者内の位置にある管系に連結されたコネクタを介して患者アクセスポート712を患者の脈管構造に連結し得、次いで第1のチューブ702をアセンブリ740におよびコネクタ714を第3のチューブ704Bの末端にあるカプラー705に連結する前に、血液がアクセス管系716および第1のチューブ702内に流れることを検証し得る。
【0099】
図26に示されるように、アセンブリ740は、患者アクセスサブアセンブリ710が、第1のチューブ702、第3のバルブ770および第1のバルブ750を介して第1のシリンジ720と流体連絡するような第1のアセンブリ構成に整えられ得る。例えば、第1のバルブ750は、第1のバルブ750の第1の構成へと操作またはトグルで留められ得る(例えば第1のバルブ750のレバーは、第1のバルブ750の内部領域が第2のバルブ760の内部領域から流体的に分離されるように、およびシリンジ730が患者アクセスポート712と流体連絡するように回転され得る)。次いで、第1の選択的フロー防止体718および第2の選択的フロー防止体706はそれぞれ、開放構成に移行され得、流体は、アクセスチューブ716および第1のチューブ702のそれぞれを通って流れ得る。
【0100】
次いで血液は、患者から、患者アクセスサブアセンブリ710、第1のチューブ702、第3のバルブ770、第1のバルブ750を通って、第1の流体レザバー720に引き抜かれ得、血液は、第1のシリンジ720内で抗凝固薬と合わされて第1の物質を形成する。例えば、第1のシリンジ720のプランジャーは、第1のシリンジ720のバレルに対して移動され得、血液が第1のシリンジ720に引き抜かれ得る。いくつかの態様において、12mLの血液は第1のシリンジ720に引き抜かれて、抗凝固薬と合わされ得る。例えば、12mLの血液は、第1の流体レザバー720に前もって引き抜かれた1.5mLの抗凝固薬と合わされ得、第1の流体レザバー720は13.5mLの第1の物質を含む。いくつかの態様において、約10mL~約14mLの血液は第1のシリンジ720に引き抜かれて抗凝固薬と合わされ得る。
【0101】
図27に示されるように、次いでアセンブリ720は、第2のアセンブリ構成に移行され得、第1のシリンジ720は、第2のシリンジ730と流体連絡する。例えば、第1のバルブ750および第2のバルブ760は、第1のバルブ750が第1のバルブ750の第2の構成にあり、第2のバルブ760が第2のバルブ760の第1の構成にあるように操作またはトグルで留められ得る(例えば第1のバルブ750のレバーは、第1のバルブの内部領域が第3のバルブ730の内部領域から流体的に分離されるように第3のバルブ730に方向づけられ、第2のバルブ720のレバーは、第2のバルブ720の内部領域が第2のチューブ704Aから流体的に分離されるように第2のチューブ704Aに方向づけられる)。さらに、第1の選択的フロー防止体718および第2の選択的フロー防止体706はそれぞれ、閉鎖構成に移行され得、アクセスチューブ716および第1のチューブ702のそれぞれを通る流体フローは抑制される。
【0102】
図28に示されるように、次いで第1の物質の一部は、第1のシリンジ720から第2のシリンジ730に移され得、第1の物質の一部は、第2のシリンジ730内で医薬と合わされて第2の物質を形成する。例えば、第1のシリンジ720のプランジャーは、第1の物質の一部を第1のシリンジ720から排出し、第1の物質を第2のシリンジ730に押し出すように移動され得る。いくつかの態様において、第2のシリンジ730のプランジャーは、第1の物質の第2のシリンジ730への引き抜きを補助するように、第2のシリンジ730のバレルに対して同時に動かされ得る。いくつかの態様において、移された第1の物質の一部は、第2のシリンジ730内の医薬の体積と等しくあり得る。例えば、第2のシリンジ730は、系700の集合前に2mLの医薬(例えば4mgの用量の2-ブロモ-1-(3,3-ジニトロアゼチジン-1-イル)エタノン、プロポフォール 一酸化窒素および/またはオゾン)を含み得、2mLの第1の物質は、第1のシリンジ720から第2のシリンジ730に移され得、第2のシリンジ730は、4mLの第2の物質を含む。さらに、いくつかの態様において、第1の物質は、第1の物質内の赤血球への応力(例えばせん断応力および溶血)(例えば第1のシリンジ720のプランジャーを強く押し出しすぎることにより生じる応力)を回避するのに十分に低い流速で、第1のシリンジ720から第2のシリンジ730に移され得る。例えば、第1の物質は、1秒当たり約0.2mL~1秒当たり約1mLの範囲の流速で第2のシリンジ730に移され得る。いくつかの態様において、第1の物質は、1秒当たり約0.5mLの流速で第2のシリンジ730に移され得る。
【0103】
図29に示されるように、アセンブリ740は第2のアセンブリ構成にとどまりながら、第2の物質は、第2のシリンジ730から第1のシリンジ720に移され得、第2の物質は、第1のシリンジ720内で第1の物質の残部と合わされて第3の物質を形成する。例えば第2のシリンジ730のプランジャーは、第2のシリンジ730から第2の物質を排出し、第2の物質を、第2のバルブ760および第1のバルブ750を介して第1のシリンジ720に押し出すように移動され得る。いくつかの態様において、第1のシリンジ720のプランジャーは、第2の物質を第1のシリンジ720に引き抜くことを補助するように同時に移動され得る。さらに、いくつかの態様において、第2の物質は、第2の物質内の赤血球に対する応力(例えば第2のシリンジ730のプランジャーを強く押し出しすぎることにより生じる応力)を回避するのに十分に低い流速で、第2のシリンジ730から第1のシリンジ720に移され得る。例えば、第2の物質は、1秒当たり約0.2mL~1秒当たり約1mLの範囲の流速で第1のシリンジ720に移され得る。いくつかの態様において、第2の物質は、1秒当たり約0.5mLの流速で第1のシリンジ720に移され得る。
【0104】
いくつかの態様において、第2の物質を第2のシリンジ730から第1のシリンジ720に移して、第1の物質の残部と合わせて第3の物質を形成させた後、第3の物質は、任意の適切な維持時間を有する待機期間の間第1のシリンジ720内にとどまるままであり得る。例えば、いくつかの態様において、待機期間は少なくとも約2分であり得る。いくつかの態様において、待機期間は約2分~約4分であり得る。第3の物質を待機期間の間、第1のシリンジ720内にとどめた後、第3の物質を患者の脈管構造に注入することにより、注入の間の患者の不快感を低減し得る(例えば待機期間の間に第3の物質内の一酸化窒素が血球細胞に吸収されるため)。いくつかの態様において、待機期間の間、アセンブリ740から患者への流体ライン(例えば第1のチューブ702)は洗い流され(flush)得る。例えば、食塩水を含む第4のシリンジ(示さず)は、第3のバルブ770に流体的に連結され得る。第3のバルブ770は、第3のバルブ770が、第1のチューブ702と第4のシリンジの間の流体連絡を可能にするが、第1のバルブ750の内部領域から第4のシリンジを流体的に分離する第3の構成に移行され得る。次いで、食塩水は、第4のシリンジから、第1のチューブ702を通って、アクセスチューブ716を通って、患者アクセスポート712を通って患者の脈管構造に送達され得、血液は、流路から流され得る。次いで、第3のバルブ770は、第1のバルブ750から(例えば閉鎖位置に)第4のシリンジおよび/または第1のチューブ702を流体的に分離するように移行され得る。次いで、第4のシリンジは第3のバルブ770から取り外され得る。
【0105】
図30に示されるように、次いで、アセンブリ740は、第3のアセンブリ構成に移行され得、第1のシリンジ720は、第1のバルブ750、第2のバルブ760、第2のチューブ704、フィルター790および第3のチューブ704Bを介して患者アクセスサブアセンブリ710と流体連絡する。例えば、第1のバルブ750は第1のバルブ750の第2の構成にとどまり得、第2のバルブ760は、第2のバルブ760が第2のバルブ760の第2の構成にあるように操作またはトグルで留められ得る(例えば第2のバルブ760のレバーは、第2のシリンジ720が第2のバルブ760の内部領域から流体的に分離されるように第2のシリンジ720の方を指すように回転され得る)。さらに、第1の選択的フロー防止体718および第3の選択的フロー防止体708はそれぞれ、開放構成に移行され得、流体は、アクセスチューブ716および第3のチューブ704Bのそれぞれを通って流れ得る。
【0106】
図31に示されるように、次いで第3の物質は、第1のバルブ750、第2のバルブ760、第2のチューブ704A、フィルター790、第3のチューブ704Bおよび患者アクセスサブアセンブリ710を介して、第1のシリンジ720から患者の脈管構造系に移され得る。いくつかの態様において、第3の物質は、第3の物質内の赤血球に対する応力を回避するのに十分に低い速度で第1のシリンジ720から患者アクセスサブアセンブリ710に移され得る。例えば、第3の物質は、1秒当たり約0.2mL~1秒当たり約1mLの範囲の流速で患者に移され得る。いくつかの態様において、第3の物質は、1秒当たり約0.5mLの流速で患者に移され得る。
【0107】
図32に示されるように、第3の物質を患者の脈管構造に移した後、第1のバルブ750は、レバーが第1のシリンジ720の方を指し、第1のシリンジ720が、第2のバルブ760の内部領域および第3のバルブ770の内部領域から流体的に分離されるように回転され得る。
【0108】
図33に示されるように、第3のシリンジ780は、第3のコネクタ782を介して第3のバルブ770に連結され得る。次いでアセンブリ740は、第4のアセンブリ構成に移行され得、第3のシリンジ780は、第3のバルブ770、第1のバルブ750、第2のバルブ760および第2のチューブ704Aを介して患者アクセスサブアセンブリ710と流体連絡する。例えば、第1のバルブ750が第1のバルブ750の第3の構成にあり、第2のバルブ760が第2のバルブ760の第2の構成にある場合、第3のバルブ770は、第3のバルブ770が第3のバルブ770の第2の構成にあるように操作またはトグルで留められ得る(例えば第3のバルブ770のレバーは、第1のバルブ750および第3のシリンジ780が第1のチューブ702から流体的に分離されるように第1のチューブ702に方向づけられる)。
【0109】
図34に示されるように、次いで第3の流体レザバー780の内容物(すなわち食塩水)は、第3のバルブ770、第1のバルブ750、第2のバルブ760、第2のチューブ704A、フィルター790および第3のチューブ704Bを介して患者アクセスサブアセンブリ710に移され得、食塩水を第3の物質の流体流路の最後まで流す。いくつかの態様において、第3の流体レザバー780の内容物は、第3のバルブ770、第1のバルブ750、第2のバルブ760、第2のチューブ704A、フィルター790および第3のチューブ704Bを介して約0.5mL/sの速度で、患者アクセスサブアセンブリ710に送達され得る。いくつかの態様において、第3の流体レザバー780の内容物の最初の部分は0.5mL/sの速度で送達され得、第3の流体レザバー780の内容物の残部は、0.5mL/sより高い速度で送達され得る。例えば、第3の流体レザバー780の内容物の第1の10~20mLは、0.5mL/sの速度で送達され得、第3の流体レザバー780の残りの内容物は、0.5mL/sより高い速度で送達され得る。次いで系700は患者から取り外され得る。
【0110】
いくつかの態様において、系700の一部を別々に提供するよりは、系700は、集合された構成で滅菌ポーチまたは容器内にパックされ得る。第2のシリンジ730は、(例えば滅菌ポーチ内でもまたは滅菌ポーチから別々にも)別々に提供され得る。注入看護師などの従業者は、患者のベッドのそばで滅菌ポーチを開放し得、系700に食塩水を満たし得、(例えば系700の操作の前に)第2のシリンジ730をアセンブリ740に連結し得る。
【0111】
示されないが、系700(および本明細書に記載される態様のいずれか)は、任意に部分脱酸素デバイス(示さず)を含み得る。例えば、いくつかの態様において、血液と、2-ブロモ-1-(3,3-ジニトロアゼチジン-1-イル)エタノンまたは別のヘモグロビン結合化合物などの医薬の組合せは、系700を用いて血液と合わされた他の酸化防止剤により完全には中和されない自動酸化産生反応性酸素種(ROS)の増加を促進し得る。血液中の過剰酸化された赤血球(red cell)は、身体内の細網内皮系(RES)による未熟な除去または系700における溶血をもたらし得、それらは両方望ましくない。したがって、これらの望ましくない結果を回避するために、処理された血液(例えば2-ブロモ-1-(3,3-ジニトロアゼチジン-1-イル)エタノンと混合された血液)は、部分脱酸素デバイスを通って(例えば部分脱酸素デバイスの流入口を通って中におよび流入口と同じであり得るかまたは異なり得る部分脱酸素デバイスの流出口を通って外に)移され得る。部分脱酸素デバイスは、処理された血液を受けるように構成されるバッグを含み得る。バッグは、例えばバルブアセンブリ740と患者アクセスサブアセンブリ710のコネクタ714の間で系700に連結され得、第2のレザバー730の内容物と混合された血液は、患者に注入される前にバッグを通って移動し得る(例えばバッグに押し出され、次いでバッグから外に圧搾され患者へと続く)。例えば、バッグは、フィルター790と第3のチューブ704Bの間または第3のチューブ704Bと患者アクセスサブアセンブリ710の間で連結され得る。いくつかの態様において、バッグは、窒素を予め充填され得る。
【0112】
いくつかの態様において、バッグは、酸素不透過性外部層、酸素透過性内部層および酸素スクラバー(scrubber)を含み得る。内部層は、外部層の内側に配置され得、レザバーを画定し得る。酸素スクラバーは、内部層と外部層の間に配置され得、酸素を吸収し得る任意の適切な材料(例えばパラジウムなどの触媒を有するかまたは有さない鉄粉末などの酸素吸着剤)を含み得る。いくつかの態様において、バッグ(例えば内部層により画定されるレザバー)は、系700の使用前に鎮痛薬および/または麻酔薬を予め充填され得、注入に関連する患者の疼痛および/または不快さは和らげられ得る。鎮痛剤としては、例えばモルヒネ、オキシコドン、フェンタニル、スフェンタニル、ペチジンおよび/または任意の他の適切な鎮痛剤が挙げられ得る。麻酔剤としては、例えばロピバカイン、リドカイン、ブピバカイン、クロロプロカインおよび/または任意の他の適切な麻酔剤が挙げられ得る。いくつかの態様において、バッグが部分脱酸素デバイスであるよりは、バッグは、再注入前に処理された血液と混合される鎮痛薬および/または麻酔薬を予め充填されたレザバーを画定し得る。
【0113】
いくつかの態様において、第1のバルブ750、第2のバルブ760および第3のバルブ770のそれぞれは、系700の意図される操作に関連するバルブおよび/または装置の作動の意図される順序を示す可視の表示器を含み得る。例えば、第1のバルブ750、第2のバルブ760および第3のバルブ770のそれぞれは、異なる色により形成され得るかもしくは異なる色を含み得、または異なる数字(例えば1、2、3等)もしくは文字(例えばA、B、C等)で標識され得る。
【0114】
いくつかの態様において、系は、バルブアセンブリの上流に白血球フィルターを含み得る。例えば、図35は系800の上面図である。系800は、構造および/または機能において、系700などの本明細書に記載される系のいずれかと同様であり得る。例えば、系800の構成要素のそれぞれは、系700の対応する構成要素と構造および/または機能において同じまたは同様であり得る。
【0115】
例えば、系800は、患者アクセスサブアセンブリ810、第1のシリンジ820、第2のシリンジ830、第3のシリンジ880およびアセンブリ840を含む。患者アクセスサブアセンブリ810、第1のシリンジ820、第2のシリンジ830、第3のシリンジ880およびアセンブリ840は、構造および/または機能において患者アクセスサブアセンブリ710、第1のシリンジ720、第2のシリンジ730、第3のシリンジ780およびアセンブリ740と同じまたは同様であり得る。さらに、アセンブリ840は、第1のバルブ850、第2のバルブ860および第3のバルブ870を含み得る。第1のバルブ850、第2のバルブ860および第3のバルブ870は、第1のバルブ750、第2のバルブ760および第3のバルブ770と同じまたは同様であり得る。該系は、第1のコネクタ732、第2のコネクタ722および第3のコネクタ782と同じおよび/または同様であり得る第1のコネクタ832、第2のコネクタ822および第3のコネクタ882も含み得る。図35に示されるように、系800はまた、第1のチューブ部分802Aおよび第2のチューブ部分802Bを有する第1のチューブ802、第2のチューブ804A、第3のチューブ804B、ならびにフィルター890を含み得、第2のチューブ804Aは第2のバルブ860およびフィルター890に連結され、第3のチューブ804Bは患者アクセスサブアセンブリ810およびフィルター890に連結されている。
【0116】
図35に示されるように、白血球フィルター895は、第1のチューブ802の第1のチューブ部分802Aと第1のチューブ802の第2のチューブ部分802Bの間に配置される。白血球フィルター895は、白血球を濾過して、赤血球に損傷を与えることを防ぎ得、赤血球は、いくつかの態様において、医薬をエクソビボで患者の血液と合わせた後の患者への医薬のインビボ送達のための担体として働く。白血球(白血球(leukocyte)とも称される)は炎症性分子を合成または産生し得るので、白血球フィルター895は、白血球を濾過して赤血球への起こり得る酸化および損傷を低減することにより、患者アクセスサブアセンブリ810を介して患者から引き抜かれた流体(例えば血液)から白血球を除去するため(例えば白血球減少(leukoreduce))に使用され得る。白血球フィルター895は、赤血球から白血球を濾過するための任意の適切な孔径を有し得る。例えば、白血球フィルター895の孔径は、6~16μmの範囲であり得る。したがって、白血球は、第1のシリンジ820に引き抜かれる前に患者由来の血液のフローから濾過されて、白血球が赤血球を酸化することが防がれ得る。
【0117】
いくつかの態様において、第4のバルブおよび第4のシリンジは、混合アセンブリに含まれ得る。例えば、図36は、系900の上面図である。系900は、構造および/または機能において、系700などの本明細書に記載される系のいずれかと同様であり得る。例えば、系900の構成要素のそれぞれは、系700の対応する構成要素と構造および/または機能において同じまたは同様であり得る。
【0118】
例えば、系900は、患者アクセスサブアセンブリ910、第1のシリンジ920、第2のシリンジ930、第3のシリンジ980およびアセンブリ940を含む。患者アクセスサブアセンブリ910、第1のシリンジ920、第2のシリンジ930、第3のシリンジ980およびアセンブリ940は、構造および/または機能において、患者アクセスサブアセンブリ710、第1のシリンジ720、第2のシリンジ730、第3のシリンジ780およびアセンブリ740と同じまたは同様であり得る。さらに、アセンブリ940は、第1のバルブ950、第2のバルブ960および第3のバルブ970を含み得る。第1のバルブ950、第2のバルブ960および第3のバルブ970は、第1のバルブ750、第2のバルブ760および第3のバルブ770と同じまたは同様であり得る。該系はまた、第1のコネクタ732、第2のコネクタ722および第3のコネクタ782と同じおよび/または同様であり得る第1のコネクタ932、第2のコネクタ922および第3のコネクタ982を含み得る。図35に示されるように、系900はまた、第1のチューブ部分902Aおよび第2のチューブ部分902Bを有する第1のチューブ902、第2のチューブ904A、第3のチューブ904B、ならびにフィルター990を含み得、第2のチューブ904Aはアセンブリ940およびフィルター990に連結され、第3のチューブ904Bは患者アクセスサブアセンブリ910およびフィルター990に連結される。
【0119】
図35に関して上記されるものと同様に、白血球フィルター995は任意に、第1のチューブ902の第1のチューブ部分902Aと第1のチューブ902の第2のチューブ部分902Bの間に配置され得る。したがって、白血球は、第1のシリンジ920に引き抜かれる前に、患者由来の血液のフローから濾過されて、白血球が赤血球を酸化することを防ぎ得る。
【0120】
さらに、系900は、1つ以上のバルブ、1つ以上のコネクタおよび/または1つ以上のシリンジの1つ以上のさらなる組を含み得る。図36に示されるように、アセンブリ940は、第4のコネクタ996を介して第4のシリンジ994に連結される第4のバルブ998を含む。いくつかの態様において、第4のシリンジ994は、酸化防止剤、例えばビタミンCまたはN-アセチルシステインなどを予め充填され得および/または含み得る。第4のバルブ998は第2のバルブ960と第2のチューブ940Aの間に連結されるものと示されるが、いくつかの態様において、第4のバルブ998は、第1のバルブ950と第2のバルブ960の間などの他のバルブに対して任意の適切な位置に配置され得る。第4のバルブ998および第4のシリンジ994は、第1の物質または血液の一部を、第1のシリンジ920から第4のシリンジ994に引き抜き、第4のシリンジ994内で酸化防止剤と合わされ、次いで該組合せを、上記の第2のバルブ760および第2のシリンジ730に関して記載されるものと同様に、第1のシリンジ920に戻すように構成され得る。
【0121】
いくつかの態様において、本明細書に記載される系のいずれかにおいて使用される1つ以上のチューブは、色づけ(例えば緑色)され得、凝塊はユーザーにより、より容易に視覚化され得る。さらに、いくつかの態様において、本明細書に記載される系のいずれかなどの系は、光アセンブリを含み得る。いくつかの態様において、LEDなどの複数の光源が、本明細書に記載される系のいずれかのチューブの近位またはチューブと隣接して配置され得、凝塊はより容易に視覚化され得る。例えば、複数の光源は、凝塊が黒色に見えるように、緑色光を提供し得る。例えば、図37は、光アセンブリ1000の例示である。光アセンブリ1000は、血餅の視覚化を補助するために、本明細書に記載される系のいずれかの管系の位置の近位に配置され得る。光アセンブリ1000は、光源1028から緑色光を投射し得るので、血餅は黒色に見える。いくつかの態様において、光アセンブリは、ユーザーが管系の一部の内容物をより近くに見ることを補助するための拡大鏡1029を含み得る。さらに、光アセンブリ1000はクリップ1027を含み得、光アセンブリ1000は、注入系に関連する物体、例えば流体バッグポールなどに確実に取り付けられ得る。
【0122】
いくつかの態様において、キットは、図37に関して示され、記載される光アセンブリ1000などの光アセンブリおよび本明細書に開示される系のいずれかを含み得る。例えば、キットは先に示され、記載される光アセンブリ1000および系700を含み得る。
【0123】
いくつかの態様において、上記のように、系は、患者の血管内管系のコネクタに連結されるように構成されるコネクタを有する患者アクセスサブアセンブリを含み得る。血管内管系は、系への取り付けの前に、患者の脈管系に流体的に連結され得る。例えば、血管内管系は、末梢的に挿入された中心カテーテル(PICC)であり得、血管内管系のコネクタは、任意の適切な標準コネクタであり得る。例えば、図38は系1100の上面図である。系1100は、構造および/または機能において、系700などの本明細書に記載される系のいずれかと同様であり得る。例えば、系1100の構成要素のそれぞれは、系700の対応する構成要素と構造および/または機能において同じまたは同様であり得る。
【0124】
例えば、系1100は、患者アクセスサブアセンブリ1110、第1のシリンジ1120、第2のシリンジ1130、第3のシリンジ(示さず)およびアセンブリ1140を含む。患者アクセスサブアセンブリ1110、第1のシリンジ1120、第2のシリンジ1130、第3のシリンジおよびアセンブリ1140は、患者アクセスサブアセンブリ710、第1のシリンジ720、第2のシリンジ730、第3のシリンジ780およびアセンブリ740と構造および/または機能において同じまたは同様であり得る。さらに、アセンブリ1140は、第1のバルブ1150、第2のバルブ1160および第3のバルブ1170を含み得る。第1のバルブ1150、第2のバルブ1160および第3のバルブ1170は、第1のバルブ750、第2のバルブ760および第3のバルブ770と同じまたは同様であり得る。該系はまた、第1のコネクタ732、第2のコネクタ722および第3のコネクタ782と同じおよび/または同様であり得る第1のコネクタ1132、第2のコネクタ1122および第3のコネクタ1182を含み得る。図35に示されるように、系1100はまた、患者アクセスサブアセンブリ1110に含まれる第1のチューブ1102、第2のチューブ1104A、第3のチューブ1104B、ならびにフィルター1190を含み得、第2のチューブ1104Aは第2のバルブ1160およびフィルター1190に連結され、第3のチューブ1104Bは患者アクセスサブアセンブリ1110およびフィルター1190に連結される。
【0125】
図38は、系1100の患者アクセスサブアセンブリ1110の上面図である。示されるように、患者アクセスサブアセンブリ1110は、系1100の残りとは独立して提供され得る。患者アクセスサブアセンブリ1110は、患者アクセスポート1112、アクセス管系1116およびコネクタ1114を含み得る。患者アクセスポート1112は、アクセス管系1116を、患者の脈管構造系に前もって連結された静脈内管系(例えばPICCライン)に連結するように構成されるコネクタを含み得る。例えば、図38に示されるように、患者アクセスポート1112は、静脈内管系1197の末端に配置されるコネクタ1199に連結され得、系1100は、静脈内管系1197と流体連絡し得る。患者アクセスサブアセンブリ1110のコネクタ1114は、第1のチューブ1102を介して第3のバルブ1170に連結され得、患者アクセスサブアセンブリ1110は、第1の流体経路を介して第3のバルブ1170と流体連絡し得る。コネクタ1114は、第2のチューブ1104A、第3のチューブ1104Bおよびフィルター1190を含む第2の流体経路を介して第2のバルブ1160に連結され得、患者アクセスサブアセンブリ1110は、第2の流体経路を介して第2のバルブ1160と流体連絡し得る。したがって、系1100は、流体が、第1のチューブ1102を介して患者アクセスサブアセンブリ1110から離れて流れ得、第2のチューブ1104A、フィルター1190および第3のチューブ1104Bを介して患者アクセスサブアセンブリ1110に戻り得る閉ループ系として機能し得る。患者アクセスサブアセンブリ1110は、コネクタ1114の反対側にある第1のチューブ1102の末端に末端キャップ1111を提供され得る。系1100は、系1100の管系に連結される任意の適切な数の選択的フロー防止体を含み得、管系を通るフローは一時的に防止され得る。例えば、選択的フロー防止体1106は、図39に示されるように第1のチューブ1102上に配置され得る。選択的フロー防止体のそれぞれ(例えば選択的フロー防止体706)は、例えば管系クランプまたはローラークランプであり得る。
【0126】
いくつかの態様において、図40に示されるように、本明細書に記載される系のいずれかなどの系は、ユーザーへの送達の前に、集合のために調製され得るか、および/または薬局で部分的に集合され得る。例えばユーザー(例えば臨床医または薬剤師)は、層流フード下または同様の滅菌環境において1つ以上のポーチを開放し得る。混合アセンブリなどの系の少なくとも一部の構成要素は、1つ以上のポーチの間で分配され得る。例えば、混合アセンブリは、図21に関して上記される混合アセンブリ707と同じまたは同様であり得る。いくつかの態様において、第1のポーチは、第2のチューブ(例えば第3のチューブ704B)に直列に連結されるフィルター(例えばフィルター790)に直列に連結される第1のチューブ(例えば第2のチューブ704A)を含み得、第2のポーチは、シリンジ、バルブマニホールドアセンブリ(例えばアセンブリ740)および/またはインジェクションキャップ(コネクタとも称される)を含み得る。混合アセンブリの構成要素は、第2のポーチ内で個々に包装され得る。例えば、第2のポーチは、第1のシリンジ(例えば第1のシリンジ720)、第2のシリンジ(例えば第2のシリンジ730)および第3のシリンジ(例えば第3のシリンジ780)を含み得る。例えば、第1のシリンジは20mLシリンジであり得、第2のシリンジは10mLシリンジであり得、第3のシリンジは60mLシリンジであり得る。シリンジのそれぞれは空であり得る。コネクタは、第1のコネクタ(例えば第1のコネクタ722)、第2のコネクタ(例えば第2のコネクタ732)および第3のコネクタ(例えば第3のコネクタ782)を含み得る。
【0127】
1202に示されるように、シリンジのそれぞれは、適切な物質が充填されることにより調製され得る。第1のシリンジは、本明細書に記載される医薬のいずれかなどのある体積の抗凝固薬(例えば1.5mLのACD-A)を充填され得る。第2のシリンジは、本明細書に記載される医薬のいずれかなどのある体積の医薬(例えば4mg用量の2-ブロモ-1-(3,3-ジニトロアゼチジン-1-イル)エタノンについて2mLの体積)を充填され得る。第3のシリンジは、食塩水(例えば60mLの食塩水)を充填され得る。次いで第1のシリンジ、第2のシリンジおよび第3のシリンジのそれぞれは、キャップされ得、標識され得る。
【0128】
1204に示されるように、次いで第1のチューブは、マニホールドアセンブリに連結され得る。いくつかの態様において、マニホールドアセンブリの1つの末端(例えば第3のバルブ770などの第3のバルブを含む末端)は雄コネクタを有し得、マニホールドアセンブリの反対の末端(例えば第2のバルブ760などの第2のバルブを含む末端)は雌コネクタを有し得る。第1のチューブの自由末端(例えばフィルターに連結される末端の反対側の末端)は、雄コネクタを有し得、第1のチューブの自由末端は、雌コネクタを有するマニホールドアセンブリの側面に連結されるように構成される。
【0129】
マニホールドアセンブリのバルブはそれぞれ、第1の末端から第2の末端へマニホールドアセンブリを通って流体を流す構成で配置され得る(例えばバルブのそれぞれのトグルは、バルブのシリンジポートから離れて方向づけられ得る)。第1のコネクタ、第2のコネクタおよび第3のコネクタはそれぞれ、第1のバルブ、第2のバルブおよび第3のバルブのそれぞれに連結され得る。
【0130】
1206に示されるように、次いで混合アセンブリは、マニホールドアセンブリ、第1のチューブ、フィルターおよび第2のチューブを洗い流すことにより満たされ得る。例えば、食塩水シリンジは、マニホールドアセンブリの利用可能な末端(第1のチューブに連結されるマニホールドアセンブリの末端の反対側)に連結され得る。いくつかの態様において、食塩水シリンジは、予め充填された第4のシリンジであり得る。いくつかの態様において、充填(priming)のために第4のシリンジを使用するよりは、第1のシリンジに食塩水(例えば20mLの食塩水)を充填し得、次いで抗凝固薬が充填される前に、混合アセンブリに食塩水を送達するために使用され得る。いくつかの態様において、充填食塩水を送達するために使用されるシリンジは、別の適切なコネクタを介してマニホールドアセンブリに連結され得る。
【0131】
食塩水を含むシリンジをマニホールドアセンブリの末端に接続した後、食塩水は、シリンジから、マニホールドアセンブリのチャンバーを含む流体ライン(例えばマニホールドアセンブリのバルブの内部チャンバーにより部分的に画定される)、第1のチューブ、フィルターおよび第2のチューブを通って送達され得、第2のチューブの開放端から空気が押し出される。いくつかの態様において、食塩水の第1の部分(例えば10mL)は、流体ラインを通って押し出され得、次いでフィルターは、フィルターからの任意の残存空気の放出を促進するために作動(engage)(例えばタッピングまたはゆさぶられる)され得る。次いで、食塩水の残部(例えば残りの10mL)は、流体ラインを通って(例えば食塩水の第1の部分と同じシリンジからまたは最初の食塩水シリンジの代わりに取り付けられた第2の食塩水シリンジから)送達され得る。充填食塩水が送達されると、食塩水シリンジはマニホールドアセンブリから分離され得る。1208に示されるように、マニホールドアセンブリの開放端および第2のチューブの開放端の両方は密封(例えばキャップ)され得る。さらに、選択的フロー防止体(例えば第3の選択的フロー防止体708)は、第2のチューブに連結されて閉鎖され得る。
【0132】
バルブのシリンジポートが互いからおよび第1のチューブから流体的に分離されるようにマニホールドアセンブリのバルブは移行され得る(例えばそれぞれのバルブのレバーは、シリンジポートに方向づけられるように180°回転され得る)。1210に示されるように、第1のシリンジは第1のバルブに連結され得、第2のシリンジは第2のバルブに連結され得る。シリンジは、第1のバルブおよび第2のバルブに連結され得、シリンジ上の漸次以降(gradation)は、系の操作の間にユーザーに可視である(例えば患者表面またはマニホールドアセンブリの底部(例えばバルブレバーを含む側面とは反対側の側面)に対して上方に面する。1212に示されるように、混合アセンブリ(例えば第1のシリンジ、第2のシリンジ、マニホールドアセンブリ、第1のチューブ、フィルターおよび第2のチューブ)は、集合された構成で滅菌容器(例えばバッグまたはポーチ)内に配置され得る。1214に示されるように、第3のシリンジは、マニホールドアセンブリから分離された滅菌容器内に配置され得る。次いで混合アセンブリは、患者アクセスサブアセンブリを介した患者の脈管構造への連結のために、滅菌キットとして別のユーザー、例えば看護師、医師または臨床医に送達され得る。
【0133】
示されないが、いくつかの態様において、患者アクセスサブアセンブリからバルブアセンブリへの第1の流体ラインおよびバルブアセンブリから患者アクセスサブアセンブリへの別の第2の流体ラインを含むよりは、系は、流体のバルブアセンブリへのおよびバルブアセンブリからの移送のために単一の流体ラインを含み得る。いくつかの態様において、シリンジの1つ以上は、シリンジの流体レザバーと単一の流体ラインの間に、シリンジからの望ましくない粒子が患者の脈管構造に進入することを防ぐためのフィルターを含み得る。いくつかの態様において、例えば系700と同様の系は、患者アクセスサブアセンブリ710と同様の患者アクセスサブアセンブリから第1のチューブ702と同様の第1のチューブを介して流体が流れるように構成され得る。次いで、該系は、同様の混合アセンブリ(例えばアセンブリ740、第1のシリンジ720および第2のシリンジ730を含む混合アセンブリ)により混合手順を行った後、血液と医薬が合わされた物質が、第1のチューブを介して患者アクセスサブアセンブリに戻り得るように構成され、使用され得る。かかる系において、フィルターは、シリンジの1つ以上とアセンブリの界面におよび/または第1のチューブを通る流体流路に沿って、例えば血液と医薬が合わされた物質が患者アクセスサブアセンブリを介して患者に戻される際に該物質からの沈殿を濾過するために含まれ得る。次いで、食塩水溶液を含むシリンジは、本明細書における他の系に関して記載されるものと同様に、流路を洗い流すためにアセンブリに連結され得る。
【0134】
いくつかの態様において、本明細書に記載される系のいずれかはタイマーを含み得る。例えば、時間は、系の一部(例えばアセンブリまたは管系ライン)をつかみ得るクリップを含む標準的なタイマーであり得る。いくつかの態様において、タイマーは、系を使用するプロセスが(例えば感染のリスクを低減するために)所定の時間閾値を超えないことを確実にするために使用され得る。いくつかの態様において、所定の時間閾値は、例えば4時間以下であり得る。いくつかの態様において、所定の時間閾値は、例えばthe American Academy of Blood Banks (AABB)により設定された基準に基づいて決定され得る。いくつかの態様において、患者から血液が引き抜かれる際にタイマーは開始され得る。いくつかの態様において、タイマーはカウントダウンタイマーであり得、タイマーは、所定の時間閾値でまたはその近くでアラームまたは他の表示器を作動させる。いくつかの態様において、時間はカウントアップタイマーであり得、ユーザーは、混合および注入手順が開始されてから経過した時間をモニタリングし得る。いくつかの態様において、タイマーは、本明細書に記載される系のいずれかに一体化され得、タイマーは、血液の引き抜き、処理および注入のプロセス開始または停止を制御し得る。例えば、いくつかの態様において、タイマーは、系の1つ以上のバルブの開放および/または閉鎖を制御し得、タイマーが開始されてから所定の時間閾値が経過した(例えば血液の引き抜きの前にバルブが開放されたかまたはタイマーが手動で開始された)後、タイマーは1つ以上のバルブを閉鎖させ、注入を停止させる。
【0135】
いくつかの態様において、(例えば第1のレザバーを画定するシリンジのプランジャーを引くことにより)患者から患者アクセスサブアセンブリを通って第1のレザバーに血液を引き抜くよりは、本明細書に記載されるアセンブリのいずれかなどのアセンブリに引き抜かれる前に、患者の血液は引き抜かれ得、処理され得る。例えば、患者の血液は、抗凝固薬および/または医薬と合わされる前に(例えば第1のシリンジ内で第1のレザバーに引き抜かれる前に)、引き抜かれ得、処理され得る。したがって、全血を抗凝固薬および/または医薬と合わせるよりは、個々の細胞(例えば血小板、赤血球、白血球および/または腫瘍細胞)は、患者の血液の他の構成要素から単離され得、抗凝固薬および/または医薬と合わされ得る。さらに、血漿瀉血(すなわち血球細胞からの血漿の分離)および/または白血球搬出(すなわち血液試料の他の構成要素からの白血球の分離)を、患者から引き抜かれた血液に対して行い得、その後得られた血漿または白血球のそれぞれを、抗凝固薬および/または医薬と合わせる。いくつかの態様において、バッフィーコート(例えば濃縮された白血球懸濁物)を引き抜かれた血液から分離し得、次いで抗凝固薬および/または医薬と合わせ得る。例えば、患者の血液は遠心分離により分離され得、患者の血液の一部のみが、抗凝固薬と合わされ、医薬と合わされ、次いで患者に戻される。
【0136】
例えば、いくつかの態様において、血液は(例えばシリンジを介しておよび/または本明細書に記載される患者アクセスアセンブリのいずれかを介して)患者から引き抜かれ得る。次いで、血液は、遠心分離によるなど任意の標準的な手法により、構成要素血液部分に分離され得る。次いで、血液の1つ以上の構成要素(例えば血小板、赤血球、白血球、血漿および/または腫瘍細胞)は、本明細書に記載される系のいずれか(例えば系700)の第1のシリンジに引き抜かれ得、抗凝固薬と合わされて第1の物質を形成し得る。例えば、血液の構成要素は、遠心分離から流体バッグまたはシリンジに移され得、次いで第1のシリンジに移され得る。次いで、混合および注入手順の残りは、本明細書に記載される方法のいずれかによりおよび/または本明細書に記載される系のいずれかを使用して実行され得る。例えば、第1の物質の一部は、次いで第2のシリンジに移され得、第2のシリンジ内で医薬と合わされて第2の物質を形成し得る。次いで、第2の物質は、第1のシリンジに移され得、第1の物質の残りと合わされて第3の物質を形成し得る。次いで、第3の物質は患者に送達され得る。次いで、第3のシリンジは、例えば食塩水またはリンガー乳酸溶液を、第3の物質が送達されたものと同じ流体経路を介して患者に送達するために使用され得る。
【0137】
いくつかの態様において、閉鎖系移送デバイス(CSTD)は、本明細書に記載されるコネクタのいずれかの代わりに使用され得る。例えば、CSTDは、本明細書に記載されるニードルレスコネクタのいずれかの代わりに使用され得る。CSTDは、例えばEquashield(登録商標)、PhaSeal(登録商標)、Chemoclave(登録商標)、OnGuard(登録商標)または任意の他の適切なCSTDにより製造されるCSTDであり得る。
【0138】
種々の態様が上記されるが、該態様は限定ではなく例示のみにより示されることが理解されるべきである。上記される方法が特定の順序で起こる特定の事象を示す場合、特定の事象の順序は改変され得る。さらに、特定の事象は、可能な場合に並行したプロセスにおいて同時に実施され得、上記されるように連続して実施され得る。
【0139】
上記される概略図および/または態様が、特定の方向または位置に整えられる特定の構成要素を示す場合、構成要素の配置は変更され得る。態様は具体的に示され、記載されるが、形態および詳細において種々の変更がなされ得ることが理解される。本明細書に記載される装置および/または方法の任意の部分は、相互に排他的な組合せを除いて、任意の組合せで組み合され得る。本明細書に記載される態様は、記載される異なる態様の機能、構成要素および/または特徴の種々の組合せおよび/またはサブ組合せを含み得る。
本発明の態様として以下のものが挙げられる。
項1
患者アクセスサブアセンブリを患者に連結する工程、ここで該患者アクセスサブアセンブリは、アセンブリを介して第1の物質を含む第1の流体レザバーおよび第2の物質を含む第2の流体レザバーに流体的に連結される;
細胞および第1の物質が第3の物質を形成するように、細胞を、患者アクセスサブアセンブリを通って、アセンブリを通って、第1の流体レザバーに引き抜く工程;
第1の流体レザバーが患者アクセスサブアセンブリから流体的に分離されるようにおよび第1の流体レザバーが第2の流体レザバーと流体連絡するように、アセンブリを操作する工程;
第3の物質の一部および第2の物質が第4の物質を形成するように、第3の物質の一部を、第1の流体レザバーからアセンブリを通って第2の流体レザバーに移す工程;
第3の物質の残部および第4の物質が第5の物質を形成するように、第4の物質を、第2の流体レザバーからアセンブリを通って第1の流体レザバーに移す工程;
第1の流体レザバーが患者アクセスサブアセンブリと流体連絡するように、アセンブリを操作する工程;
第5の物質を、第1の流体レザバーからアセンブリを通って、患者アクセスサブアセンブリを通って患者に移す工程;
食塩水溶液を含む第3の流体レザバーをアセンブリに流体的に連結する工程;
第3の流体レザバーがアセンブリを介して患者アクセスサブアセンブリと流体連絡するように、アセンブリを操作する工程;ならびに
食塩水溶液の少なくとも一部を、アセンブリから患者アクセスサブアセンブリに移す工程
を含む、方法。
項2
第3の物質の一部が第1の体積を有し、第4の物質が第2の体積を有し、第2の体積が第1の体積のサイズの少なくとも約2倍である、項1記載の方法。
項3
細胞を患者アクセスサブアセンブリから引き抜く工程により、細胞が第1の流路を介して患者アクセスサブアセンブリからアセンブリに引き抜かれ、第5の物質を患者アクセスサブアセンブリにおよび患者内に移す工程により、第5の物質が第2の流路を介してアセンブリから外に、および患者アクセスサブアセンブリに移され、第1の流路が第2の流路と異なる、項1記載の方法。
項4
アセンブリを操作する工程が、アセンブリの1つ以上のバルブの方向を調整することを含む、項1記載の方法。
項5
第1の物質が抗凝固薬を含む、項1記載の方法。
項6
第2の物質が医薬を含む、項1記載の方法。
項7
医薬が、2-ブロモ-1-(3,3-ジニトロアゼチジン-1-イル)エタノン、2-ブロモ-1-(3,3-ジニトロアゼチジン-1-イル)エタノン(ethenone)の誘導体またはジニトロアゼチジンの少なくとも1つを含む、項6記載の方法。
項8
医薬がプロポフォールを含む、項6記載の方法。
項9
医薬が一酸化窒素供与体を含む、項6記載の方法。
項10
医薬がオゾンを含む、項6記載の方法。
項11
細胞が、パック赤血球、白血球または血小板の少なくとも1つを含む、項1記載の方法。
項12
第5の物質を、第1の流体レザバーから、アセンブリを通って、患者アクセスサブアセンブリを通って患者に移す前に、
持続時間の間に第5の物質を第1の流体レザバー内に残す工程をさらに含む、項1記載の方法。
項13
持続時間が少なくとも2分である、項12記載の方法。
項14
第1の流体レザバー、第2の流体レザバー、バルブアセンブリおよび第1のチューブを含む第1のアセンブリ、ここで第1の流体レザバー、第2の流体レザバーおよび第1のチューブは、バルブアセンブリに流体的に連結され、バルブアセンブリは、第1の流体レザバーと第2の流体レザバーの間および第1の流体レザバーと第1のチューブの間の流体連絡を選択的に可能にするように構成される;
第2のチューブに流体的に連結される患者アクセスポートを含む第2のアセンブリ、ここで第2のチューブは、第3のチューブを含む第1の流路を介しておよび第1のチューブを介する第2の流路を介して第1のアセンブリのバルブアセンブリに流体的に連結されるように構成され、バルブアセンブリは、第1のチューブを介しておよび第2のチューブを介して患者アクセスポートと流体連絡し得る;ならびに
バルブアセンブリに連結されるように構成される第3の流体レザバー、ここでバルブアセンブリは、第3の流体レザバーと第1のチューブの間の流体連絡を選択的に可能にし得る、
を含む、キット。
項15
バルブアセンブリが、フィルターを介して第1のチューブに連結され、フィルターが、第1の流体レザバーと患者アクセスポートの間で移される流体物質を濾過するように構成される、項14記載のキット。
項16
第1の流体レザバーが酸化防止剤を含む、項14記載のキット。
項17
酸化防止剤がビタミンCまたはN-アセチルシステインの少なくとも1つを含む、項16記載のキット。
項18
第1の流体レザバーが抗凝固薬を含む、項14記載のキット。
項19
第2の流体レザバーが医薬を含む、項14記載のキット。
項20
医薬が、2-ブロモ-1-(3,3-ジニトロアゼチジン-1-イル)エタノン、2-ブロモ-1-(3,3-ジニトロアゼチジン-1-イル)エタノン(ethenone)の誘導体またはジニトロアゼチジンの少なくとも1つを含む、項19記載のキット。
項21
医薬がプロポフォールを含む、項19記載のキット。
項22
医薬が一酸化窒素または一酸化窒素供与体の少なくとも1つを含む、項19記載のキット。
項23
医薬がオゾンを含む、項19記載のキット。
項24
第3の流体レザバーが食塩水溶液を含む、項14記載のキット。
項25
第3の流体レザバーがリンガー乳酸溶液を含む、項14記載のキット。
項26
バルブアセンブリに流体的に連結されるように構成される第4の流体レザバーをさらに含むキットであって、バルブアセンブリが、第4の流体レザバーと第1の流体レザバーの間の流体連絡を選択的に可能にし得る、項14記載のキット。
項27
第1の流体レザバーを含む第1のシリンジ、第2の流体レザバーを含む第2のシリンジおよび第3の流体レザバーを含む第3のシリンジの少なくとも1つをさらに含む、項14記載のキット。
項28
バルブアセンブリが、第1のバルブ、第2のバルブおよび第3のバルブを含み、第1の流体レザバーが、第1のバルブおよび第2のバルブを介して第2の流体レザバーと選択的流体連絡をし、第1のバルブが、第1のバルブおよび第2のバルブを介して第1のチューブと選択的流体連絡をする、項14記載のキット。
項29
第3の流体レザバーがバルブアセンブリに連結される場合に、第3の流体レザバーが、第3のバルブ、第1のバルブおよび第2のバルブを介して第1のチューブと選択的流体連絡をする、項28記載のキット。
項30
第3のチューブがバルブアセンブリに連結される場合に、第3のチューブが、第3のバルブおよび第2のバルブを介して、第1の流体レザバーと選択的流体連絡をする、項28記載のキット。
項31
第1のサブアセンブリの第1の連結部材を第2のサブアセンブリのバルブアセンブリに流体的に連結する工程、ここで第2のサブアセンブリは、バルブサブアセンブリに流体的に連結される第1の流体レザバーおよび第2の流体レザバーを含み、第1の流体レザバーは、バルブアセンブリを介して第2の流体レザバーに選択的に流体的に連結され、第1のサブアセンブリは、患者アクセスポート、第1の連結部材および第2の連結部材を含み、第1の連結部材および第2の連結部材は、患者アクセスポートと流体連絡し、第1の連結部材は、バルブアセンブリに連結され、第2のサブアセンブリの第1の流体レザバーは、第1の流路を介して患者アクセスポートと選択的流体連絡をする;
第1のサブアセンブリの第2の連結部材をバルブアセンブリに流体的に連結する工程、ここで第1の流体レザバーは、第1の流路とは異なる第2の流路を介して患者アクセスポートと選択的流体連絡をする;
第3の流体レザバーをバルブアセンブリに連結する工程、ここで第3の流体レザバーは、第2の流路を介して患者アクセスポートと選択的流体連絡をする、
を含む、方法。
項32
第1の流体レザバーが抗凝固薬を含む、項31記載の方法。
項33
第2の流体レザバーが医薬を含む、項31記載の方法。
項34
医薬が、2-ブロモ-1-(3,3-ジニトロアゼチジン-1-イル)エタノン、2-ブロモ-1-(3,3-ジニトロアゼチジン-1-イル)エタノン(ethenone)の誘導体またはジニトロアゼチジンの少なくとも1つを含む、項33記載の方法。
項35
医薬がプロポフォールを含む、項33記載の方法。
項36
医薬が一酸化窒素を含む、項33記載の方法。
項37
医薬がオゾンを含む、項33記載の方法。
項38
第3の流体レザバーが食塩水溶液を含む、項31記載の方法。
項39
第3の流体レザバーがリンガー乳酸溶液を含む、項31記載の方法。
項40
患者アクセスサブアセンブリ;
第1の流体物質を含むように構成される第1の流体レザバー;
第2の流体物質を含むように構成される第2の流体レザバー;ならびに
患者アクセスサブアセンブリが、第1のチューブを介して第1の流体レザバーと流体連絡する第1の構成、第1の流体レザバーが、第2の流体レザバーと流体連絡する第2の構成および第1の流体レザバーが、第2のチューブを介して患者アクセスサブアセンブリと流体連絡する第3の構成を有するアセンブリ、ここで第3の構成において第1の流体レザバーは、第1のチューブから流体的に分離される、
を含む、装置。
項41
第3のチューブおよびフィルターをさらに含む装置であって、該フィルターが、第2のチューブを介してアセンブリに流体的に連結され、第3のチューブを介して患者アクセス構成要素に流体的に連結される、項40記載の装置。
項42
第1の流体物質が抗凝固薬を含む、項40記載の装置。
項43
第1の流体物質が酸化防止剤を含む、項42記載の装置。
項44
第2の流体物質が医薬である、項40記載の装置。
項45
医薬が、2-ブロモ-1-(3,3-ジニトロアゼチジン-1-イル)エタノン、2-ブロモ-1-(3,3-ジニトロアゼチジン-1-イル)エタノン(ethenone)の誘導体またはジニトロアゼチジンの少なくとも1つを含む、項44記載の方法。
項46
医薬がプロポフォールを含む、項44記載の方法。
項47
医薬が一酸化窒素を含む、項44記載の方法。
項48
医薬がオゾンを含む、項44記載の方法。
項49
患者の血管へのアクセスを提供するように構成される患者アクセスサブアセンブリ;
第1の流体物質を含むように構成される第1の流体レザバー;
第2の流体物質を含むように構成される第2の流体レザバー;ならびに
第1のバルブ、第2のバルブおよび第3のバルブを含むアセンブリ、ここで第1の流体レザバーは、第1のバルブおよび第2のバルブを介して第2の流体レザバーと選択的流体連絡をし、患者アクセスサブアセンブリは、第1のバルブを介して第1の流体レザバーと選択的流体連絡をし、第3のバルブは、第3の流体レザバーに連結されるように構成され、第3の流体レザバーは、第1のバルブおよび第2のバルブを介して患者アクセスサブアセンブリと選択的流体連絡をする、
を含む、装置。
項50
第1のバルブが第1の位置、第2の位置および第3のを位置を有し、第2のバルブが第1の位置および第2の位置を有し、第3のバルブが第1の位置および第2の位置を有する装置であって、
第1のバルブが第1の位置にあり、第3のバルブが第1の位置にある場合に、第1の流体レザバーは、第1の流体路を介して患者アクセスサブアセンブリと流体連絡し、
第1のバルブが第2の位置にあり、第2のバルブが第1の位置にある場合に、第1の流体レザバーは、第2の流体レザバーと流体連絡し、
第1のバルブが第2の位置にあり、第3のバルブが第2の位置にある場合に、第1の流体レザバーは、第2の流体路を介して患者アクセスサブアセンブリと流体連絡する、項49記載の装置。
項51
第3の流体レザバーが第3のバルブに連結され、第3のバルブが第2の位置にあり、第1のバルブが第3の位置にあり、第2のバルブが第2の位置にある場合に、第3の流体レザバーが、第2の流体路を介して患者アクセスサブアセンブリと流体連絡する、項50記載の装置。
項52
第3の流体レザバーをさらに含む、項49記載の装置。
項53
第1の流体レザバーを含む第1のシリンジ、第2の流体レザバーを含む第2のシリンジおよび第3の流体レザバーを含む第3のシリンジの少なくとも1つをさらに含む、項49記載の装置。
項54
第1の流体物質が抗凝固薬を含み、第2の流体物質が2-ブロモ-1-(3,3-ジニトロアゼチジン-1-イル)エタノン、2-ブロモ-1-(3,3-ジニトロアゼチジン-1-イル)エタノン(ethenone)の誘導体またはジニトロアゼチジンの少なくとも1つを含む装置であって、2-ブロモ-1-(3,3-ジニトロアゼチジン-1-イル)エタノン、2-ブロモ-1-(3,3-ジニトロアゼチジン-1-イル)エタノン(ethenone)の誘導体またはジニトロアゼチジンの少なくとも1つをさらに含む、項49記載の装置。
項55
第1の流体物質が抗凝固薬を含み、第2の流体物質がプロポフォールを含む装置であって、抗凝固薬およびプロポフォールをさらに含む、項49記載の装置。
項56
第1の流体物質が抗凝固薬を含み、第2の流体物質が一酸化窒素供与体を含む装置であって、抗凝固薬および一酸化窒素供与体をさらに含む、項49記載の装置。
項57
第1の流体物質が抗凝固薬を含み、第2の流体物質がオゾンを含む装置であって、抗凝固薬およびオゾンをさらに含む、項49記載の装置。
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