(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-13
(45)【発行日】2023-12-21
(54)【発明の名称】スケジューリング要求構成方法及び送信方法並びに対応する装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/12 20230101AFI20231214BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20231214BHJP
H04W 72/23 20230101ALI20231214BHJP
【FI】
H04W72/12
H04W72/0457
H04W72/23
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022026888
(22)【出願日】2022-02-24
(62)【分割の表示】P 2020517885の分割
【原出願日】2018-05-10
【審査請求日】2022-02-24
(31)【優先権主張番号】201710911558.9
(32)【優先日】2017-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】シュイ,ハイボー
(72)【発明者】
【氏名】シヤオ,シヤオ
(72)【発明者】
【氏名】パーン,ガオクン
(72)【発明者】
【氏名】ワーン,ジエン
(72)【発明者】
【氏名】ツァオ,ジェンジェン
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-519821(JP,A)
【文献】ZTE,Consideration on the SR in NR,3GPP TSG RAN WG2#99bis R2-1710319,フランス,3GPP,2017年09月28日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スケジューリング要求SR構成方法であって、
ユーザ装置UEにより、ネットワークデバイスにより送信された制御シグナリングを受信するステップであり、前記制御シグナリングは、前記UEに対して、
第1の論理チャネルの構成と、前記第1の論理チャネルに関連付けられたSR構成と、前記SR構成に関連付けられた少なくとも2つのSRリソース構成とを構成するために使用され、
前記第1の論理チャネルの前記構成は、前記SR構成の識別子を含み、前記少なくとも2つのSRリソース構成のそれぞれは、前記SR構成の前記識別子を含み、前記SR構成は、SR禁止タイマ持続時間及び最大SR送信回数のうち少なくとも1つを含み、前記少なくとも2つのSRリソース構成は、前記第1の論理チャネルに関連付けられたSRを送信するために使用される物理リソースを示す、ステップと、
前記UEにより、前記少なくとも2つのSRリソース構成のうち1つにより示される物理リソースに基づいて、前記第1の論理チャネルに関連付けられたSRを送信するステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記第1の論理チャネルの
前記構成は、論理チャネル識別子を含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項3】
前記SR構成は、前記SR構成の前記識別子を含む、請求項
1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記SR構成は、前記第1の論理チャネルの論理チャネル識別子を含
む、請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも2つのSRリソース構成は、異なる帯域幅部分BWP上にそれぞれ構成され、前記SRリソース構成のうちいずれか1つは、前記SRリソース構成が構成されたBWP上でSRを送信するための物理リソースを示す、請求項1乃至
4のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも2つのSRリソース構成のうちいずれか1つが構成された全てのBWPは、同じサービングセルに属するか、或いは、
前記少なくとも2つのSRリソース構成内の第1のSRリソース構成は、第1のサービングセルのBWP上に構成され、前記少なくとも2つのSRリソース構成内の第2のSRリソース構成は、第2のサービングセルのBWP上に構成される、請求項
5に記載の方法。
【請求項7】
前記SR構成は、前記SR禁止タイマ持続時間を含み、当該方法は、
前記UEにより、前記SR構成に対してSR禁止タイマを設定し、前記少なくとも2つのSRリソース構成のうちいずれか1つにより示される物理リソース上でSRを送信した後に前記SR禁止タイマを開始するステップであり、前記SR禁止タイマは、前記SR禁止タイマの実行期間中に、前記UEが前記少なくとも2つのSRリソース構成のうちいずれか1つにより示される物理リソース上でSRを送信することを禁止するように構成され、前記SR禁止タイマが毎回開始された後に実行する持続時間は、前記SR禁止タイマ持続時間である、ステップを更に含む、請求項
1乃至6のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の論理チャネルに関連付けられたSRがトリガされて取り消されていない場合、前記UEにより、前記第1の論理チャネルに関連付けられた前記SR構成と、アクティベートされた第1のBWP上の前記SR構成に関連付けられた第1のSRリソース構成とを決定するステップと、
時間単位毎に、前記ユーザ装置が現在の時間単位内に前記第1のSRリソース構成により示される物理リソースを有しており、前記SR構成に対して設定された前記SR禁止タイマが実行していない場合、前記UEにより、前記第1のSRリソース構成により示される前記物理リソース上で、前記第1の論理チャネルに関連付けられた前記SRを送信するステップと
を更に含む、請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
前記UEにより、前記第1のSRリソース構成により示される前記物理リソース上で、前記第1の論理チャネルに関連付けられた前記SRを送信した後に、
前記ユーザ装置によりアクティベートされたBWPが前記第1のBWPから第2のBWPに変化し、前記第1の論理チャネルに関連付けられた前記SRが取り消されていない場合、前記ユーザ装置により、前記アクティベートされた第2のBWP上の前記SR構成に関連付けられ
た第2のSRリソース構成を決定するステップと、
時間単位毎に、前記ユーザ装置が現在の時間単位内に前記第2のSRリソース構成により示される物理リソースを有しており、前記SR構成に対して設定された前記SR禁止タイマが実行していない場合、前記UEにより、前記第2のSRリソース構成により示される前記物理リソース上で、前記第1の論理チャネルに関連付けられた前記SRを送信するステップと
更に含む、請求項
8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の論理チャネルに関連付けられたSRがトリガされて取り消されていない場合、前記UEにより、前記第1の論理チャネルに関連付けられたSR構成と、アクティベートされた第3のBWP上の前記SR構成に関連付けられた第3のSRリソース構成と、アクティベートされた第4のBWP上の前記SR構成に関連付けられた第4のSRリソース構成とを決定するステップと、
時間単位毎に、前記ユーザ装置が、現在の時間単位内に前記第3のSRリソース構成又は前記第4のSRリソース構成により示される物理リソースを有しており、前記SR構成に対して設定された前記SR禁止タイマが実行していない場合、前記UEにより、前記物理リソース上で、前記第1の論理チャネルに関連付けられた前記SRを送信するステップと
を更に含む、請求項
7に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の論理チャネルに関連付けられたSRがトリガされて取り消されておらず、前記第1の論理チャネルに関連付けられた少なくとも2つのSRリソース構成が構成されたBWPのいずれもアクティベートされていない場合、前記UEにより、前記少なくとも2つのSRリソース構成内の第1のSRリソース構成が構成された第1のBWPをアクティベートするステップと、
時間単位毎に、前記ユーザ装置が現在の時間単位内に前記第1のSRリソース構成により示される物理リソースを有しており、前記SR構成に対して設定された前記SR禁止タイマが実行していない場合、前記UEにより、前記第1のSRリソース構成により示される前記物理リソース上で、前記第1の論理チャネルに関連付けられた前記SRを送信するステップと
を更に含む、請求項
7に記載の方法。
【請求項12】
前記SR構成は、前記最大SR送信回数を含み、当該方法は、
前記UEにより、前記SR構成に対して、SR送信回数を記録するための変数を設定し、前記少なくとも2つのSRリソース構成のうちいずれか1つにより示される物理リソース上でSRを送信した後に、前記変数の値に1を加算し、前記変数の前記値が前記最大SR送信回数に到達した後に、前記少なくとも2つのSRリソース構成により示される前記物理リソースを解放するステップを更に含む、請求項
1乃至6のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記SRは、前記第1の論理チャネルのためのアップリンクリソースを要求するために使用される、請求項1乃至
12のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
スケジューリング要求SR構成方法であって、
ネットワークデバイスにより、制御シグナリングを決定するステップであり、前記制御シグナリングは、UEに対して、
第1の論理チャネルの構成と、前記第1の論理チャネルに関連付けられたSR構成と、前記SR構成に関連付けられた少なくとも2つのSRリソース構成とを構成するために使用され、
前記第1の論理チャネルの前記構成は、前記SR構成の識別子を含み、前記少なくとも2つのSRリソース構成のそれぞれは、前記SR構成の前記識別子を含み、前記SR構成は、SR禁止タイマ持続時間及び最大SR送信回数のうち少なくとも1つを含み、前記少なくとも2つのSRリソース構成は、前記第1の論理チャネルに関連付けられたSRを送信するために使用される物理リソースを示す、ステップと、
前記ネットワークデバイスにより、前記制御シグナリングを前記UEに送信するステップと
を含む方法。
【請求項15】
前記少なくとも2つのSRリソース構成は、異なる帯域幅部分BWP上にそれぞれ構成され、前記SRリソース構成のうちいずれか1つは、前記SRリソース構成が構成されたBWP上でSRを送信するための物理リソースを示す、請求項
14のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
前記少なくとも2つのSRリソース構成のうちいずれか1つが構成された全てのBWPは、同じサービングセルに属するか、或いは、
前記少なくとも2つのSRリソース構成内の第1のSRリソース構成は、第1のサービングセルのBWP上に構成され、前記少なくとも2つのSRリソース構成内の第2のSRリソース構成は、第2のサービングセルのBWP上に構成される、請求項
15に記載の方法。
【請求項17】
プロセッサと、前記プロセッサと通信し且つ前記プロセッサに接続されたメモリ及びトランシーバとを含むユーザ装置(UE)であって、
前記メモリは、コンピュータ命令を記憶するように構成され、
前記トランシーバは、ネットワークデバイスと通信するように構成され、
前記プロセッサは、前記コンピュータ命令を実行し、前記コンピュータ命令が実行されたとき、前記トランシーバを使用することにより、請求項1乃至
13のうちいずれか1項に記載の方法を実行するように構成される、UE。
【請求項18】
プロセッサと、前記プロセッサと通信し且つ前記プロセッサに接続されたメモリ及びトランシーバとを含むネットワークデバイスであって、
前記メモリは、コンピュータ命令を記憶するように構成され、
前記トランシーバは、当該ネットワークデバイスと通信するように構成され、
前記プロセッサは、前記コンピュータ命令を実行し、前記コンピュータ命令が実行されたとき、前記トランシーバを使用することにより、請求項
14乃至
16のうちいずれか1項に記載の方法を実行するように構成される、ネットワークデバイス。
【請求項19】
コンピュータ読み取り可能記憶媒体であって、
当該読み取り可能記憶媒体は、コンピュータ命令を記憶し、
前記命令がコンピュータ上で実行されたとき、前記コンピュータは、請求項1乃至
16のうちいずれか1項に記載の方法を実行することが可能になる、コンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【請求項20】
プロセッサ及びメモリを含むチップであって、
前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、
前記プロセッサは、前記メモリから前記コンピュータプログラムを呼び出して実行するように構成され、前記コンピュータプログラムは、請求項1乃至
16のうちいずれか1項に記載の方法を実現するために使用される、チップ。
【請求項21】
装置により実行されたとき、前記装置に請求項1乃至
16のうちいずれか1項に記載の方法を実行させる命令を含むプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、通信技術の分野に関し、特に、スケジューリング要求構成方法及び送信方法並びに対応する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
第5世代(5th-generation, 5G)移動通信システムでは、ユーザ装置(user equipment, UE)は、同時に複数のサービスを有してもよい。同じサービス品質(quality of service, QoS)要件を有するサービスは、送信のために同じ論理チャネルにマッピングされてもよい。異なるQoS要求を有するサービスは、送信のために異なる論理チャネルにマッピングされてもよい。送信中に、同じQoS要件を有するサービスは、QoS要件をサポートできる物理送信パラメータセット(サブキャリア間隔(subcarrier spacing)、サイクリックプレフィックス(cyclic prefix)長、送信時間長等を含んでもよい)のアップリンク許可(uplink grant, UL grant)を使用することにより送信される必要がある。
【0003】
しかし、従来技術では、アップリンク許可をUEに割り当てるとき、ネットワークデバイスは、UEの論理チャネルの送信要件を区別せず、論理チャネルのQoS要件に合致するアップリンク許可をUEの論理チャネルに割り当てるための機構が存在しない。
【発明の概要】
【0004】
この出願は、論理チャネルのQoS要求に合致するアップリンク許可をUEの論理チャネルに割り当てるための機構が存在しないという従来技術の問題を解決するための、スケジューリング要求構成方法及び送信方法並びに対応する装置を提供する。
【0005】
第1の態様によれば、この出願は、スケジューリング要求SR構成方法を提供し、ユーザ装置UEにより、ネットワークデバイスにより送信された制御シグナリングを受信するステップであり、制御シグナリングは、UEに対して、少なくとも1つの論理チャネルに関連付けられたSR構成と、SR構成に関連付けられた少なくとも2つのSRリソース構成とを構成するために使用され、少なくとも1つの論理チャネルは、同じサービス品質要件を有する複数の論理チャネルでもよく、SRリソース構成は、少なくとも1つの論理チャネルに関連付けられたSRを送信するために使用される物理リソースを示す、ステップを含む。UEが少なくとも1つの論理チャネルのうち1つに関連付けられたSRを送信する必要があるとき、UEは、少なくとも2つのSRリソース構成のうち1つにより示される物理リソースに基づいてSRを送信してもよい。
【0006】
上記の技術的解決策において、UEは、UEの論理チャネルに関連付けられた少なくとも2つのSRリソース構成のうち1つにより示される物理リソースを使用することにより、論理チャネルに関連付けられたSRを送信してもよい。物理リソースを使用することにより送信されたSRを受信した後に、ネットワークデバイスは、物理リソースの位置にマッピングされた物理送信パラメータセットを決定してもよい。物理リソースの位置にマッピングされた物理送信パラメータセットは、サブキャリア間隔、サイクリックプレフィックス長、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信持続時間、PUSCH送信をスケジューリングするための制御シグナリングと時間PUSCH送信との間の時間間隔、及び利用可能なサービングセルのうち少なくとも1つを含んでもよい。次いで、UEは、論理チャネルのサービス品質要件を満たすために、物理送信パラメータセットを満たすアップリンクリソースをUEに割り当てる。さらに、UEの少なくとも1つの論理チャネルは、少なくとも2つのSRリソース構成に関連付けられてもよく、それにより、SRリソース構成のうち1つにより示される物理リソースが利用不可能であるとき、UEは、他の関連付けられたSRリソース構成により示される物理リソースを使用することにより、SRを送信できる。したがって、UEは、よりタイムリーな方式でSRを送信でき、それにより、SR送信待ち時間を低減する。
【0007】
第1の態様のいくつかの実施形態では、SR構成は、SR禁止タイマ持続時間を含み、UEは、SR構成に対してSR禁止タイマを設定し、少なくとも2つのSRリソース構成のうちいずれか1つにより示される物理リソース上でSRを送信した後にSR禁止タイマを開始し、SR禁止タイマは、SR禁止タイマの実行期間中に、UEが少なくとも2つのSRリソース構成のうちいずれか1つにより示される物理リソース上でSRを送信することを禁止するように構成され、SR禁止タイマが毎回開始された後に実行する持続時間は、SR禁止タイマ持続時間である。上記の技術的解決策では、UEは、SR構成のSR禁止タイマを設定する。これは、ネットワークデバイスが以前に送信されたSRに正常に応答した後に、UEが通常の送信待ち時間によるアップリンクリソース許可を受信しないという理由のみで、論理チャネルに関連付けられたSRが再送信されるときに引き起こされる送信リソースの無駄を回避でき、また、ネットワークデバイスが繰り返しのSRを受信することを防止できる。
【0008】
第1の態様のいくつかの実施形態では、少なくとも1つの論理チャネル内の第1の論理チャネルに関連付けられたSRがトリガされて取り消されていない場合、UEは、第1の論理チャネルに関連付けられたSR構成と、アクティベートされた第1のBWP上のSR構成に関連付けられた第1のSRリソース構成とを決定し、時間単位毎に、ユーザ装置が現在の時間単位内に第1のSRリソース構成により示される物理リソースを有しており、SR構成に対して設定されたSR禁止タイマが実行していない場合、UEは、第1のSRリソース構成により示される物理リソース上で、第1の論理チャネルに関連付けられたSRを送信する。上記の技術的解決策では、第1の論理チャネルに関連付けられた少なくとも2つのSRリソース構成が異なるBWP上に構成されるとき、UEがタイムリーな方式でSRを送信できることを確保するために、UEは、アクティベートされた第1のBWP上に構成された第1のSRリソース構成により示される物理リソースを使用することにより、SRを送信する。
【0009】
第1の態様のいくつかの実施形態では、UEが、第1のSRリソース構成により示される物理リソース上で、第1の論理チャネルに関連付けられたSRを送信した後に、ユーザ装置によりアクティベートされたBWPが第1のBWPから第2のBWPに変化し、第1の論理チャネルに関連付けられたSRが取り消されていない場合、ユーザ装置は、アクティベートされた第2のBWP上のSR構成に関連付けられた第2のSRリソース構成を決定し、時間単位毎に、ユーザ装置が現在の時間単位内に第2のSRリソース構成により示される物理リソースを有しており、SR構成に対して設定されたSR禁止タイマが実行していない場合、UEは、第2のSRリソース構成により示される物理リソース上で、第1の論理チャネルに関連付けられたSRを送信する。上記の技術的解決策では、UEによりアクティベートされたBWPが変化し、第1の論理チャネルに関連付けられたSRが取り消されていないとき、UEは、変化後のアクティベートされた第2のBWP上で、第1の論理チャネルに関連付けられたSRリソース構成により示される物理リソースを使用することにより、SRを送信し続けてもよく、それにより、ネットワークデバイスは、タイムリーな方式でアップリンク送信リソースを第1の論理チャネルに割り当てることができる。
【0010】
第1の態様のいくつかの実施形態では、少なくとも1つの論理チャネル内の第1の論理チャネルに関連付けられたSRがトリガされて取り消されていない場合、UEは、第1の論理チャネルに関連付けられたSR構成と、アクティベートされた第3のBWP上のSR構成に関連付けられた第3のSRリソース構成と、アクティベートされた第4のBWP上のSR構成に関連付けられた第4のSRリソース構成とを決定し、時間単位毎に、SR構成に対して設定されたSR禁止タイマが実行しておらず、ユーザ装置が、現在の時間単位内に第3のSRリソース構成又は第4のSRリソース構成により示される物理リソースを有している場合、UEは、物理リソース上で、第1の論理チャネルに関連付けられたSRを送信する。上記の技術的解決策では、SR禁止タイマが実行していないとき、UEは、第1の論理チャネルに関連付けられたSRを送信するために現在取得されている物理リソースを使用することにより、SRを送信してもよく、特定のBWP上のSRリソース構成により示される物理リソース上でSRリソースを送信することに限定されない。したがって、SRを送信するための物理リソースの利用率が改善でき、SRがタイムリーな方式で送信でき、それにより、UEによりアップリンクリソース許可を待機するために消費される時間が低減される。
【0011】
第1の態様のいくつかの実施形態では、少なくとも1つの論理チャネル内の第1の論理チャネルに関連付けられたSRがトリガされて取り消されておらず、第1の論理チャネルに関連付けられた少なくとも2つのSRリソース構成が構成されたBWPのいずれもアクティベートされていない場合、UEは、少なくとも2つのSRリソース構成内の第1のSRリソース構成が構成された第1のBWPをアクティベートし、時間単位毎に、ユーザ装置が現在の時間単位内に第1のSRリソース構成により示される物理リソースを有しており、SR構成に対して設定されたSR禁止タイマが実行していない場合、UEは、第1のSRリソース構成により示される物理リソース上で、第1の論理チャネルに関連付けられたSRを送信する。上記の技術的解決策では、第1の論理チャネルに関連付けられたSRを送信するための物理リソースが構成された複数のBWPがアクティベートされておらず、第1の論理チャネルに関連付けられたSRが送信される必要があるとき、UEは、複数のBWP内のBWP、すなわち、第1のBWPを能動的にアクティベートし、第1の論理チャネルに関連付けられた第1のBWP上のSRリソース構成により示される物理リソースを使用することにより、SRを送信してもよい。したがって、SRがタイムリーな方式で送信され、それにより、UEによりアップリンクリソース許可を待機するために消費される時間が低減される。
【0012】
第1の態様のいくつかの実施形態では、UEが第1のBWPをアクティベートする前に、UEは、第1のSRリソース構成により示されるSR送信機会が、少なくとも2つのSRリソース構成内の第1のSRリソース構成以外のいずれかのSRリソース構成により示されるSR送信機会よりも早いと決定する。上記の技術的解決策では、第1の論理チャネルに関連付けられた少なくとも2つのSRリソース構成が構成されたBWPのいずれもアクティベートされていないとき、UEは、タイムリーな方式でSRを送信するために、第1の論理チャネルに関連付けられたSRを送信するために最も早く使用できる物理リソースが構成された第1のBWPをアクティベートし、それにより、UEによりアップリンクリソース許可を待機するために消費される時間を低減する。
【0013】
第2の態様によれば、本発明の実施形態は、SR送信方法を提供し、UEにより、ネットワークデバイスにより送信された制御シグナリングを受信するステップであり、制御シグナリングは、UEに対して、少なくとも1つの論理チャネルに関連付けられたSR構成と、SR構成に関連付けられたSRリソース構成とを構成するために使用される、ステップと、UEにより、UEが少なくとも1つの論理チャネル内の第1の論理チャネルに関連付けられ且つトリガされて取り消されていないSRを有しており、SRリソース構成が第1のBWP上に構成され、第1のBWPがアクティベートされていない場合、第1のBWPをアクティベートするステップと、UEにより、SRリソース構成により示される物理リソース上で、第1の論理チャネルに関連付けられたSRを送信するステップとを含む。上記の技術的解決策では、第1の論理チャネルに関連付けられたSRを送信するための物理リソースが構成された第1のBWPがアクティベートされておらず、第1の論理チャネルに関連付けられたSRが送信される必要があるとき、UEは、第1のBWPを能動的にアクティベートし、第1の論理チャネルに関連付けられた第1のBWP上のSRリソース構成により示される物理リソースを使用することにより、SRを送信してもよい。したがって、SRがタイムリーな方式で送信され、それにより、UEによりアップリンクリソース許可を待機するために消費される時間が低減される。
【0014】
第2の態様のいくつかの実施形態では、UEの全てのSRリソース構成は、第1のBWP上に構成され、それにより、UEはSRを送信するための物理リソースを迅速に特定する。
【0015】
第2の態様のいくつかの実施形態では、UEのSRリソース構成は、UEの少なくとも2つのBWP上に構成され、少なくとも2つのBWPが位置するUEのサービングセルは、同じサービングセル又は異なるサービングセルである。上記の技術的解決策では、単一のBWPが利用不可能であるとき、UEがいずれの論理チャネルに関連付けられたSRも送信できないという問題を回避するために、UEのSRリソース構成は、異なるBWP上に構成されてもよく、それにより、信頼性を改善する。
【0016】
第1の態様又は第2の態様のいくつかの実施形態では、UEが第1のBWPをアクティベートする前に、第1のBWPが位置するサービングセルがアクティベートされていない場合、UEは、サービングセルをアクティベートする。
【0017】
第1の態様又は第2の態様のいくつかの実施形態では、UEが第1のBWPをアクティベートすることは、具体的には、ユーザ装置が第1のBWPをアクティベートし、第1のBWPがアクティベートされる前にアクティベートされた第2のBWPをディアクティベートすることである。
【0018】
第2の態様のいくつかの実施形態では、SR構成は、SR禁止タイマ持続時間を含み、UEは、SR構成に対してSR禁止タイマを設定し、SR禁止タイマは、SR禁止タイマの実行期間中に、UEがSRリソース構成により示される物理リソース上でSRを送信することを禁止するように構成され、SR禁止タイマが毎回開始された後に実行する持続時間は、SR禁止タイマ持続時間であり、UEは、第1のBWP上で、第1の論理チャネルに関連付けられたSRを送信し、SR禁止タイマを開始する。
【0019】
第1の態様又は第2の態様のいくつかの実施形態では、第1のBWP上で第1の論理チャネルに関連付けられたSRを送信した後に、UEは、第2のBWP上で送信タスクを実行し続けるために、第1のBWPがアクティベートされる前にUEが動作する第2のBWPに戻り、それにより、ネットワークリソース利用率を改善する。
【0020】
第1の態様又は第2の態様のいくつかの実施形態では、UEが第1のBWPがアクティベートされる前にアクティベートされた第2のBWPに戻った後に、UEは、SRがトリガされて取り消されておらず、SR禁止タイマが実行していない場合、第1のBWPをアクティベートし、UEは、第1のBWP上で、第1の論理チャネルに関連付けられたSRを送信し、SR禁止タイマを開始する。
【0021】
第1の態様又は第2の態様のいくつかの実施形態では、UEが第1のBWPをアクティベートする機会は以下の通りである。第1の論理チャネルに関連付けられたSRはトリガされて取り消されておらず、SR禁止タイマは実行していない。UEは「第1の論理チャネルに関連付けられたSRがトリガされており取り消されておらず、SR禁止タイマが実行していない」ときにのみ第1の論理チャネルに関連付けられたSRを送信できるので、第1のBWPが過度に早くアクティベートされるが、第1の論理チャネルに関連付けられたSRが第1のBWP上で送信できない状況を回避するために、UEは、条件が満たされたときにのみ第1のBWPをアクティベートし、それにより、UEの電力消費を削減し、ネットワーク送信リソースの無駄を回避する。
【0022】
第1の態様又は第2の態様のいくつかの実施形態では、ユーザ装置は、第1のBWP上でSRを送信した後に、第1のBWPをディアクティベートし、それにより、UEの電力消費を低減する。
【0023】
第1の態様又は第2の態様のいくつかの実施形態では、UEが第1のBWPをアクティベートした後に、ユーザ装置は、以下の条件、すなわち、第1のBWPをディアクティベートするためにネットワークデバイスにより送信された制御シグナリングが受信されたこと、UEが同じサービングセルにおいて1つのみのBWPをアクティベートでき、第1のBWPが位置するサービングセルにおいて他のBWPをアクティベートするためにネットワークデバイスにより送信された制御シグナリングを受信したこと、第1のBWPのディアクティベートを制御するように構成されたタイマが満了したことであり、タイマはデータ又はシグナリングが第1のBWP上で送信されないときに開始されてもよい、こと、UEが、SR構成に関連付けられたSRリソース構成により示され且つSRを送信するために使用される第1のBWP上の物理リソースを解放したこと、及び第1の論理チャネルに関連付けられたSRが取り消されたことのうちいずれか1つが満たされるまで、第1のBWPをアクティベートさせたままに保持してもよい。上記の技術的解決策では、第1のBWPをアクティベートした後に、UEは、第1のBWPのアクティベート状態を保持してもよく、それにより、第1の論理チャネルに関連付けられたSRが取り消されておらず、SR禁止タイマが実行していないとき、UEは、第1のBWPがディアクティベートされた後に第1のBWPを再びアクティベートするのを回避するために、第1のBWPで、第1の論理チャネルに関連付けられたSR送信し続けてもよい。さらに、上記の条件のうちいずれか1つが満たされたとき、UEは、第1のBWPをディアクティベートでき、それにより、ネットワークリソースの無駄及びUEの電力消費が低減されるか、或いは、ネットワークの正常な実行が確保される。
【0024】
第3の態様によれば、この出願は、スケジューリング要求SR構成方法を提供し、ネットワークデバイスにより、制御シグナリングを決定するステップであり、制御シグナリングは、UEに対して、少なくとも1つの論理チャネルに関連付けられたSR構成と、SR構成に関連付けられた少なくとも2つのSRリソース構成とを構成するために使用され、SRリソース構成は、少なくとも1つの論理チャネルに関連付けられたSRを送信するために使用される物理リソースを示す、ステップと、ネットワークデバイスにより、制御シグナリングをUEに送信するステップとを含む。
【0025】
第1の態様又は第3の態様のいくつかの実施形態では、制御シグナリングは、第1の制御シグナリング及び第2の制御シグナリングを含み、第1の制御シグナリングは、UEに対して、少なくとも1つの論理チャネルに関連付けられたSR構成と、SR構成に関連付けられた少なくとも2つのSRリソース構成内の第1の部分のSRリソース構成とを構成するために使用され、第2の制御シグナリングは、UEに対して、SR構成に関連付けられた少なくとも2つのSRリソース構成内の第2の部分のSRリソース構成を構成するために使用される。上記の技術的解決策では、ネットワークデバイスは、複数の制御シグナリングをUEに送信してもよく、UEは、複数の制御シグナリングに基づいて、論理チャネルに関連付けられたSRリソース構成を更新する。構成方式2を参照して、ネットワークデバイスは、制御シグナリングを使用することにより、SR構成に関連付けられたSRリソース構成を更新するようにUEに命令してもよい。したがって、SR構成に関連付けられたSRリソース構成を調整する方式が柔軟であり、効率は比較的高い。
【0026】
第1の態様又は第3の態様のいくつかの実施形態では、制御シグナリングは、UEに対して少なくとも1つの論理チャネルの構成を構成するために更に使用され、少なくとも1つの論理チャネルの構成における各論理チャネルの構成は、論理チャネル識別子を含む。上記の技術的解決策では、ネットワークデバイスは、UEに対して、論理チャネルと、論理チャネルに関連付けられたSR構成と、SRに関連付けられたSRリソース構成とを一緒に構成してもよい。したがって、効率は比較的高い。
【0027】
第1の態様又は第3の態様のいくつかの実施形態では、少なくとも1つの論理チャネルがSR構成に関連付けられ、SR構成が少なくとも2つのSRリソース構成に関連付けられる実現方式は以下の通りである。少なくとも2つのSRリソース構成のうちいずれか1つは、SRリソース構成識別子を含み、少なくとも2つのSRリソース構成に含まれるSRリソース構成識別子は同じであり、少なくとも1つの論理チャネルの構成は、SR構成識別子を含み、SR構成は、SRリソース構成識別子を含む。上記の技術的解決策では、UEは、論理チャネルの構成に含まれるSR構成識別子に基づいて、論理チャネルに関連付けられたSR構成を決定し、SR構成に含まれるSRリソース構成識別子に基づいて、SR構成に関連付けられたSRリソース構成を決定してもよい。
【0028】
第1の態様又は第3の態様のいくつかの実施形態では、少なくとも1つの論理チャネルがSR構成に関連付けられ、SR構成が少なくとも2つのSRリソース構成に関連付けられる実現方式は以下の通りである。少なくとも1つの論理チャネルの構成は、SR構成識別子を含み、SRリソース構成は、SR構成識別子を含む。上記の技術的解決策では、UEは、論理チャネルの構成に基づいて、論理チャネルの構成に関連付けられたSR構成のSR構成識別子を決定し、次いで、SR構成識別子を含む少なくとも2つのSRリソース構成を決定してもよい。
【0029】
第1の態様又は第3の態様のいくつかの実施形態では、少なくとも1つの論理チャネルがSR構成に関連付けられ、SR構成が少なくとも2つのSRリソース構成に関連付けられる実現方式は以下の通りである。SR構成は、少なくとも1つの論理チャネルの論理チャネル識別子を含み、SRリソース構成は、SR構成識別子を含む。上記の技術的解決策では、UEは、論理チャネル識別子を含むSR構成を決定し、SR構成のSR構成識別子を含むSRリソース構成を決定してもよい。
【0030】
第1の態様又は第3の態様のいくつかの実施形態では、少なくとも1つの論理チャネルがSR構成に関連付けられ、SR構成が少なくとも2つのSRリソース構成に関連付けられる実現方式は以下の通りである。SRリソース構成は、SRリソース構成識別子を含み、少なくとも2つのSRリソース構成に含まれるSRリソース構成識別子は同じである。少なくとも1つの論理チャネルの構成は、論理チャネルの識別子と、関連付けられたSR構成のSR構成識別子と、SR構成に関連付けられたSRリソース構成のSRリソース構成識別子とを含む。SR構成は、SR構成識別子を含む。上記の技術的解決策では、論理チャネル、SR構成及びSRリソース構成が効率的に関連付けられることができる。
【0031】
第1の態様又は第3の態様のいくつかの実施形態では、少なくとも1つの論理チャネルがSR構成に関連付けられ、SR構成が少なくとも2つのSRリソース構成に関連付けられる実現方式は以下の通りである。SRリソース構成は、SRリソース構成識別子を含み、少なくとも2つのSRリソース構成に含まれるSRリソース構成識別子は同じである。SR構成は、SR構成識別子と、少なくとも1つの関連付けられた論理チャネルの識別子と、SRリソース構成識別子とを含む。少なくとも1つの論理チャネルの構成は、論理チャネルの識別子を含む。上記の技術的解決策では、論理チャネル、SR構成及びSRリソース構成が効率的に関連付けられることができる。
【0032】
第1の態様又は第3の態様のいくつかの実施形態では、少なくとも1つの論理チャネルがSR構成に関連付けられ、SR構成が少なくとも2つのSRリソース構成に関連付けられる実現方式は以下の通りである。SRリソース構成は、SRリソース構成識別子と、関連付けられたSR構成の識別子と、少なくとも1つの論理チャネルの識別子と、SRリソース構成識別子とを含む。少なくとも1つの論理チャネルの構成は、論理チャネルの識別子を含む。SR構成は、SR構成識別子を含む。上記の技術的解決策では、論理チャネル、SR構成及びSRリソース構成が効率的に関連付けられることができる。
【0033】
第1の態様又は第3の態様のいくつかの実施形態では、少なくとも1つの論理チャネルがSR構成に関連付けられ、SR構成が少なくとも2つのSRリソース構成に関連付けられる実現方式は以下の通りである。SRリソース構成は、SRリソース構成識別子と、少なくとも1つの論理チャネルの識別子とを含む。SR構成は、少なくとも1つの論理チャネルの識別子と、SR構成識別子とを含む。少なくとも1つの論理チャネルの構成は、論理チャネルの識別子を含む。上記の技術的解決策では、論理チャネル、SR構成及びSRリソース構成が効率的に関連付けられることができる。
【0034】
第1の態様又は第3の態様のいくつかの実施形態では、少なくとも1つの論理チャネルがSR構成に関連付けられ、SR構成が少なくとも2つのSRリソース構成に関連付けられる実現方式は以下の通りである。SRリソース構成は、SRリソース構成識別子を含み、少なくとも2つのSRリソース構成に含まれるSRリソース構成識別子は同じである。少なくとも1つの論理チャネルの構成は、論理チャネルの識別子と、関連付けられたSRリソース構成の識別子とを含む。SR構成は、SR構成識別子と、関連付けられたSRリソース構成の識別子とを含む。上記の技術的解決策では、論理チャネル、SR構成及びSRリソース構成が効率的に関連付けられることができる。
【0035】
第1の態様又は第3の態様のいくつかの実施形態では、少なくとも2つのSRリソース構成は、異なる帯域幅部分BWP上にそれぞれ構成され、SRリソース構成のうちいずれか1つは、SRリソース構成が構成されたBWP上でSRを送信するための物理リソースを示す。上記の技術的解決策では、論理チャネルに関連付けられたSRを送信するための物理リソースは、UEの複数のBWP上に構成され、それにより、複数のBWPのうち1つがアクティベートされていないか、或いは、BWP上の物理リソースが利用不可能であるとき、SRは、複数のBWP内の他のBWP上に構成されたSRリソース構成により示される物理リソースを使用することにより送信されてもよい。したがって、UEは、よりタイムリーな方式でSRを送信でき、それにより、SR送信待ち時間を低減する。
【0036】
第1の態様又は第3の態様のいくつかの実施形態では、少なくとも2つのSRリソース構成のうちいずれか1つが構成された全てのBWPは、同じサービングセルに属するか、或いは、少なくとも2つのSRリソース構成内の第1のSRリソース構成は、第1のサービングセルのBWP上に構成され、少なくとも2つのSRリソース構成内の第2のSRリソース構成は、第2のサービングセルのBWP上に構成される。
【0037】
第1の態様又は第3の態様のいくつかの実施形態では、SR構成は、最大SR送信回数を含み、UEは、SR構成に対して、SR送信回数を記録するための変数を設定し、少なくとも2つのSRリソース構成のうちいずれか1つにより示される物理リソース上でSRを送信した後に、変数の値に1を加算し、変数の値が最大SR送信回数に到達した後に、少なくとも2つのSRリソース構成により示される物理リソースを解放する。上記の技術的解決策では、変数は、少なくとも1つの論理チャネルに関連付けられたSR構成に対して設定される。これは、論理チャネルに関連付けられたSRの送信挙動に関する統一管理を容易にし、論理チャネルに関連付けられたSRの送信挙動を管理する効率を改善する。
【0038】
第3の態様のいくつかの実施形態では、SR構成は、SR禁止タイマ持続時間を含み、UEは、SR構成に対してSR禁止タイマを設定し、少なくとも2つのSRリソース構成のうちいずれか1つにより示される物理リソース上でSRを送信した後にSR禁止タイマを開始し、SR禁止タイマは、SR禁止タイマの実行期間中に、UEが少なくとも2つのSRリソース構成のうちいずれか1つにより示される物理リソース上でSRを送信することを禁止するように構成され、SR禁止タイマが毎回開始された後に実行する持続時間は、SR禁止タイマ持続時間である。上記の技術的解決策では、UEは、SR構成に対してSR禁止タイマを設定する。これは、ネットワークデバイスが以前に送信されたSRに正常に応答した後に、UEが通常の送信待ち時間によるアップリンクリソース許可を受信しないという理由のみで、論理チャネルに関連付けられたSRが再送信されるときに引き起こされる送信リソースの無駄を回避でき、また、ネットワークデバイスが繰り返しのSRを受信することを防止できる。
【0039】
第4の態様によれば、この出願は、ユーザ装置を提供し、ユーザ装置は、第1の態様、第2の態様並びに第1の態様及び第2の態様のいずれかの可能な実現方式による方法を実行するように構成される。具体的には、ユーザ装置は、第1の態様、第2の態様並びに第1の態様及び第2の態様のいずれかの可能な実現方式による方法を実行するように構成されたモジュールを含む。
【0040】
任意選択で、ユーザ装置は、命令を記憶するメモリと、ネットワークデバイスと通信するように構成されたトランシーバと、メモリ及びトランシーバと別々に通信し且つこれらに接続され、メモリ内の命令を実行し、第1の態様、第2の態様並びに第1の態様及び第2の態様のいずれかの可能な実現方式による方法を実行するように構成されたプロセッサとを含む。
【0041】
第5の態様によれば、この出願は、ネットワークデバイスを提供し、ネットワークデバイスは、第3の態様及び第3の態様のいずれかの可能な実現方式による方法を実行するように構成される。具体的には、ネットワークデバイスは、第3の態様及び第3の態様のいずれかの可能な実現方式による方法を実行するように構成されたモジュールを含む。
【0042】
任意選択で、ネットワークデバイスは、命令を記憶するメモリと、ユーザ装置と通信するように構成されたトランシーバと、メモリ及びトランシーバと別々に通信し且つこれらに接続され、メモリ内の命令を実行し、第3の態様及び第3の態様のいずれかの可能な実現方式による方法を実行するように構成されたプロセッサとを含む。
【0043】
第6の態様によれば、この出願は、コンピュータ読み取り可能記憶媒体を提供する。読み取り可能記憶媒体は、コンピュータ命令を記憶する。命令がコンピュータ上で実行されたとき、コンピュータは、第1の態様~第3の態様及び第1の態様~第3の態様のいずれかの可能な実現方式による方法を実行することが可能になる。
【0044】
第7の態様によれば、この出願は、コンピュータプログラムプロダクトを提供する。コンピュータプログラムプロダクトがコンピュータ上で実行するとき、コンピュータは、第1の態様~第3の態様及び第1の態様~第3の態様のいずれかの可能な実現方式による方法を実行することが可能になる。
【0045】
第8の態様によれば、この出願は、プロセッサ及びメモリを含むチップを提供する。メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行するように構成される。コンピュータプログラムは、第1の態様~第3の態様及び第1の態様~第3の態様のいずれかの可能な実現方式による方法を実現するために使用される。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【
図2】本発明の実施形態による通信システムの概略図である。
【
図3】本発明の実施形態によるSR構成方法の概略フローチャートである。
【
図4a】SRリソース構成とサービングセルとの間の関係の概略図である。
【
図4b】SRリソース構成とサービングセルとの間の関係の概略図である。
【
図4c】SRリソース構成とサービングセルとの間の関係の概略図である。
【
図4d】SRリソース構成とサービングセルとの間の関係の概略図である。
【
図4e】SRリソース構成とサービングセルとの間の関係の概略図である。
【
図4f】SRリソース構成とサービングセルとの間の関係の概略図である。
【
図4g】SRリソース構成とサービングセルとの間の関係の概略図である。
【
図4h】SRリソース構成とサービングセルとの間の関係の概略図である。
【
図5】本発明の実施形態によるSR送信方法の概略フローチャートである。
【
図6】本発明の実施形態によるSR送信方法の概略フローチャートである。
【
図7】本発明の実施形態によるSR送信方法の概略フローチャートである。
【
図8】本発明の実施形態によるSR送信方法の概略フローチャートである。
【
図9】本発明の実施形態によるSR送信方法の概略フローチャートである。
【
図10】本発明の実施形態によるユーザ装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
この出願の目的、技術的解決策及び利点をより明確にするために、以下に、この出願について、添付の図面を参照して詳細に更に説明する。
【0048】
この出願は、論理チャネルのQoS要求に合致するアップリンク許可をUEの論理チャネルに割り当てるための機構が存在しないという従来技術の問題を解決するための、スケジューリング要求構成方法及び送信方法並びに対応する装置を提供する。方法及び装置は、同じ発明概念に基づいている。問題を解決するための方法及び装置の原理は同様であるので、装置の実現方式と方法の実現方式との間で相互参照が行われてもよく、繰り返しの説明は省略される。
【0049】
この出願で言及される「複数」は、「2つ以上」を意味する。さらに、この出願の説明において、「第1」、「第2」等の用語は、単に区別の説明のために使用されているにすぎず、相対的な重要性の指示若しくは暗示又は順序の指示若しくは暗示として理解されるものではないことが理解されるべきである。AとBとの間の「関連付け」は、いくつかの実施形態では、AとBとの間に確立されたマッピングとして理解されてもよい。マッピングは、AとBとの間の双方向マッピングでもよく、AからBへのマッピングでもよく、或いは、BからAへのマッピングでもよい。
【0050】
以下に、本発明の実施形態に関連するいくつかの概念について説明する。
【0051】
ユーザ装置UEは、音声及び/又はデータ接続をユーザに提供するデバイス、無線接続機能を有するハンドヘルドデバイス、又は無線モデムに接続された他の処理デバイスでもよい。無線ユーザ装置は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network, RAN)を使用することにより、1つ以上のコアネットワークと通信してもよい。無線ユーザ装置は、移動電話(或いは「セルラ」電話と呼ばれる)のような移動端末又は移動端末を有するコンピュータでもよい。例えば、無線ユーザ装置は、無線アクセスネットワークと言語及び/又はデータを交換するポータブル、ポケットサイズ、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵又は車載の移動装置でもよい。例えば、無線ユーザ装置は、パーソナル通信サービス(Personal Communication Service, PCS)電話、コードレス電話セット、セッションイニシエーションプロトコル(SIP)電話、無線ローカルループ(Wireless Local Loop, WLL)局又はパーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant, PDA)のようなデバイスでもよい。無線ユーザ装置はまた、システム、加入者ユニット(Subscriber Unit)、加入者局(Subscriber Station)、移動局(Mobile Station)、移動コンソール(Mobile)、遠隔局(Remote Station)、アクセスポイント(Access Point)、遠隔端末(Remote Terminal)、アクセス端末(Access Terminal)、ユーザ端末(User Terminal)又はユーザエージェント(User Agent)と呼ばれてもよい。
【0052】
ネットワークデバイスは、基地局でもよい。基地局は、5G通信におけるgノードB(gNode B, gNB)、LTEにおける進化型ノードB(evolutional Node B、eNB又はe-NodeB)、GSM又はCDMAにおける基地トランシーバ局(Base Transceiver Station, BTS)、広帯域符号分割多元接続(Wideband CDMA, WCDMA)におけるノードB(NodeB)等でもよい。本発明の実施形態における以下の内容は、説明のための例として基地局を使用する。
【0053】
帯域幅部分(bandwidth part, BWP)は以下の通りである。
図1を参照すると、全てのUEの中で最低の帯域幅能力を有するUEが広帯域キャリア上で動作することを可能にするために、広帯域キャリアは、複数の小さい帯域幅部分に分割され、各帯域幅部分はBWPと呼ばれる。
【0054】
スケジューリング要求(scheduling request, SR)構成は、論理チャネルに関連付けられ、論理チャネルに関連付けられたSRを送信するための物理リソースを示すために使用される。本発明の実施形態では、SR構成の概念は、以下の場合を有してもよい。(1)SR構成がSR構成の識別子と、SR禁止タイマと、最大SR送信回数とを含み、また、SRを送信するために使用される物理リソースの位置を決定するために使用されるパラメータを含む。この場合、1つの論理チャネルは、少なくとも1つのSR構成に関連付けられる/マッピングされる。(2)SR構成がSR構成の識別子と、SR禁止タイマと、最大SR送信回数とを含むが、SRを送信するために使用される物理リソースの位置を決定するために使用されるパラメータを含まない。SRを送信するために使用される物理リソースの位置を決定するために使用されるパラメータは、他のSR関連の構成に含まれる。例えば、SR関連の構成は、SRリソース構成でもよい。この場合、1つの論理チャネルは、少なくとも1つのSR構成に関連付けられ/マッピングされ、1つのSR構成は、少なくとも1つのSRリソース構成に関連付けられる/マッピングされる。
【0055】
SRリソース構成は以下の通りである。SRを送信するために使用される物理リソースの位置を決定するために使用されるパラメータを具体的に含む構成は、SRリソース構成と呼ばれる。
【0056】
図2は、本発明の実施形態による通信システムの概略図である。通信システムは、ネットワークデバイスと、複数のUEとを含む。
図1に示す通信システムを参照して、本発明の実施形態は、SR構成方法を提供する。
図3を参照すると、当該方法は、以下のステップを含む。
【0057】
ステップ11:ネットワークデバイスは、制御シグナリングをUEに送信し、制御シグナリングは、UEに対して、
少なくとも1つの論理チャネルに関連付けられたSR構成と、
SR構成に関連付けられたSRリソース構成と
を構成するために使用される。
【0058】
本発明のこの実施形態では、少なくとも1つの論理チャネルに関連付けられたSR構成及びSR構成に関連付けられたSRリソース構成は、以下の実現方式を含んでもよい。
【0059】
構成方式1では、少なくとも1つの論理チャネルは、1つのSR構成に関連付けられ、SR構成は、1つのSRリソース構成に関連付けられる。
【0060】
構成方式2では、少なくとも1つの論理チャネルは、1つのSR構成に関連付けられ、SR構成は、少なくとも2つのSRリソース構成に関連付けられる。
【0061】
構成方式3では、少なくとも1つの論理チャネルは、少なくとも2つのSR構成に関連付けられ、各SR構成は、1つのSRリソース構成に関連付けられる。少なくとも1つの論理チャネルが2つ以上の論理チャネルであるとき、2つ以上の論理チャネルのそれぞれは、少なくとも2つのSR構成に関連付けられる。言い換えると、各SR構成に関連付けられたSRリソース構成により示される物理リソースは、少なくとも1つの論理チャネルのうちいずれか1つに関連付けられたSRを送信するために使用されてもよい。
【0062】
説明を容易にするために、構成方式1について、本発明のこの実施形態の以下の内容において、「論理チャネルに関連付けられたSR構成に関連付けられたSRリソース構成」は、略して「論理チャネルに関連付けられたSRリソース構成」と呼ばれる。構成方式2及び構成方式3について、本発明のこの実施形態の以下の内容において、「論理チャネルに関連付けられたSR構成に関連付けられた少なくとも2つのSRリソース構成」及び「論理チャネルに関連付けられた少なくとも2つのSR構成のそれぞれに関連付けられたSRリソース構成のセット」は、略して「論理チャネルに関連付けられた少なくとも2つのSRリソース構成」と呼ばれる。
【0063】
少なくとも1つの論理チャネルが2つ以上の論理チャネルであるとき、2つ以上の論理チャネルは、同じQoS要件を有してもよい。同じSRリソース構成は、2つ以上の論理チャネルに関連付けられ、それにより、UEは、2つ以上の論理チャネルに関連付けられたSRリソース構成により示される物理リソースに基づいて、2つ以上の論理チャネルのうち1つに関連付けられたSRを送信する。SRを受信したとき、ネットワークデバイスは、SRを送信するための物理リソースの位置に基づいて、物理リソースの位置に対応するSRリソース構成がマッピングされる論理チャネルを決定し、次いで、論理チャネルと物理送信パラメータセットとの間のマッピング関係に基づいて、物理送信パラメータセットを満たすアップリンク送信リソースをUEに割り当ててもよく、それにより、アップリンク送信リソースは、UEの少なくとも1つの論理チャネルのQoS要件を満たすことができる。物理送信パラメータセットは、サブキャリア間隔、サイクリックプレフィックス長、物理アップリンク共有チャネル(physical uplink shared channel, PUSCH)送信持続時間、PUSCH送信をスケジューリングするための制御シグナリングとPUSCH送信リソースとの間の時間間隔、及び利用可能なサービングセルのうち少なくとも1つを含んでもよい。
【0064】
通信ネットワークにおいて、UEは、上記の3つの構成方式のうち1つのみで構成されてもよい。代替として、通信ネットワークにおいて、上記の3つの構成方式のうちいずれか2つ又は全てが同時に実現されてもよく、ネットワークデバイスは、UEの異なるタイプ/通信要件に基づいて適切な構成方式を選択してもよい。例えば、構成方式2は、移動端末に使用されてもよく、少なくとも2つのSRリソース構成は、移動端末の論理チャネルに対して構成され、それにより、移動端末が移動したので、少なくとも2つのSRリソース構成のうち1つにより示される物理リソースが利用不可能であるか、或いは相対的に悪い送信品質を有するとき、移動端末は、論理チャネルに対して構成された他のSRリソース構成により示される物理リソースに基づいて、SRを送信できる。したがって、移動端末は、タイムリーな方式でSRを送信できる。他の例では、スマートホームデバイスは通常では移動せず、したがって、SRを送信するための物理リソースを節約するために、1つのSRリソース構成が構成方式1でスマートホームデバイスに対して構成されてもよい。
【0065】
ステップ12:UEは、制御シグナリングを受信し、制御シグナリングに基づいてSR構成を論理チャネルに関連付け、制御シグナリングに基づいてSRリソース構成をSR構成に関連付ける。いくつかの実現方式では、UEはSR構成(ファイル)及びSRリソース構成(ファイル)を記憶してもよく、論理チャネルの構成(ファイル)は、論理チャネルに関連付けられたSR構成を指す識別子/パラメータを含んでもよく、或いは、SR構成(ファイル)は、SR構成に関連付けられた少なくとも1つの論理チャネルを指す識別子/パラメータを含んでもよい。同様に、SR構成(ファイル)は、SR構成に関連付けられたSRリソース構成を指す識別子/パラメータを含むか、或いは、SRリソース構成(ファイル)は、SRリソース構成に関連付けられたSR構成を指す識別子/パラメータを含む。いくつかの他の実施形態では、UEは、制御シグナリングに基づいて、論理チャネルのSRを送信するための物理リソースのリストを作成又は更新してもよい。表1は、リストの可能な実例である。
【表1】
【0066】
表1において、第2行は構成方式2に対応し、第3行は構成方式1に対応し、第4行は構成方式3に対応する。
【0067】
ステップ13:UEは、少なくとも1つの論理チャネルに関連付けられたSR構成に関連付けられたSRリソース構成により示される物理リソースに基づいて、少なくとも1つの論理チャネルのうち1つに関連付けられたSRを送信する。
【0068】
構成方式2が実現されるとき、UEの論理チャネルについて、UEは、論理チャネルに関連付けられたSR構成に関連付けられた少なくとも2つのSRリソース構成のうち1つにより示される物理リソースに基づいて、論理チャネルに関連付けられたSRを送信する。構成方式3が実現されるとき、UEの論理チャネルについて、UEは、論理チャネルに関連付けられた少なくとも2つのSR構成のうち1つに関連付けられたSRリソース構成により示される物理リソースに基づいて、論理チャネルに関連付けられたSRを送信する。
【0069】
構成方式1に対応する技術的解決策では、同じQoS要件を有するUEの複数の論理チャネルは、同じSR構成に関連付けられてもよく、それにより、SR構成により示される物理リソースに基づいて送信されたSRを受信したとき、ネットワークデバイスは、論理チャネルのQoS要件を満たすために、物理リソースの位置に合致するアップリンク送信リソースを割り当てる。構成方式2又は構成方式3に対応する技術的解決策では、少なくとも1つの論理チャネルは、少なくとも2つのSRリソース構成に関連付けられてもよく、それにより、SRリソース構成のうち1つにより示される物理リソースが利用不可能であるとき、UEは、他の関連付けられたSRリソース構成により示される物理リソースを使用することにより、SRを送信できる。したがって、UEは、よりタイムリーな方式でSRを送信でき、それにより、SR送信待ち時間を低減する。さらに、上記の複数の構成方式が同じネットワークにおいて実現されるとき、異なるUEの要件について、論理チャネルに関連付けられたSRを送信するための物理リソースは、UEに対して柔軟に構成でき、それにより、ネットワークリソース利用率を改善する。
【0070】
任意選択の方式では、構成方式2又は3を参照して、ネットワークデバイスは、少なくとも2つのSRリソース構成を少なくとも1つの論理チャネルに関連付けるために、複数の制御シグナリングを送信してもよい。
【0071】
例えば、構成方式2を参照して、ステップ12において、制御シグナリングは、第1の制御シグナリング及び第2の制御シグナリングを含み、UEは、ネットワークデバイスにより送信された第1の制御シグナリングを受信する。第1の制御シグナリングは、UEに対して、少なくとも1つの論理チャネルに関連付けられたSR構成と、SR構成に関連付けられた第1の部分のSRリソース構成とを構成するために使用される。第1の部分のSRリソース構成は、1つ以上のSRリソース構成でもよい。次いで、UEは、ネットワークデバイスにより送信された第2の制御シグナリングを受信する。第2の制御シグナリングは、UEに対して、SR構成に関連付けられた第2の部分のSRリソース構成を構成するために使用される。第2の部分のSRリソース構成は、1つ以上のSRリソース構成でもよい。いくつかの実施形態では、第2の制御シグナリングに応じて、UEは、第2の部分のSRリソース構成を、SR構成に関連付けられたSRリソース構成に追加する。言い換えると、UEは、第1の部分のSRリソース構成及び第2の部分のSRリソース構成との双方をSR構成に関連付ける。いくつかの他の実施形態では、第2の制御シグナリングに応じて、UEは、第1の部分のSRリソース構成及び関連付けられたSRリソース構成を第2の部分のSRリソース構成で置き換える。言い換えると、UEは第1の部分のSRリソース構成とSR構成との間の関連付けを取り消し、第2の部分のSRリソース構成をSR構成に関連付ける。
【0072】
他の例では、構成方式3を参照して、ステップ12において、制御シグナリングは、第3の制御シグナリング及び第4の制御シグナリングを含み、UEは、ネットワークデバイスにより送信された第3の制御シグナリングを受信する。第3の制御シグナリングは、UEに対して、少なくとも1つの論理チャネルに関連付けられた第1の部分のSR構成と、第1の部分のSR構成のそれぞれに関連付けられたSRリソース構成とを構成するために使用される。第1の部分のSR構成は、1つ以上のSR構成でもよい。次いで、UEは、ネットワークデバイスにより送信された第2の制御シグナリングを受信する。第2の制御シグナリングは、UEに対して、少なくとも1つの論理チャネルに関連付けられた第2の部分のSR構成と、第2の部分のSR構成のそれぞれに関連付けられたSRリソース構成とを構成するために使用される。第2の部分のSR構成は、1つ以上のSR構成でもよい。
【0073】
上記の技術的解決策では、ネットワークデバイスは、複数の制御シグナリングをUEに送信してもよく、UEは、複数の制御シグナリングに基づいて、論理チャネルに関連付けられたSRリソース構成を更新する。構成方式2を参照して、ネットワークデバイスは、制御シグナリングを使用することにより、SR構成に関連付けられたSRリソース構成を更新するようにUEに命令してもよい。したがって、SR構成に関連付けられたSRリソース構成を調整する方式が柔軟であり、効率は比較的高い。
【0074】
任意選択の方式では、ステップ12において、制御シグナリングは、UEに対して少なくとも1つの論理チャネルの構成を構成するために更に使用されてもよい。この技術的解決策では、ネットワークデバイスは、UEに対して、論理チャネルと、論理チャネルに関連付けられたSR構成と、SRに関連付けられたSRリソース構成とを一緒に構成してもよい。したがって、効率は比較的高い。
【0075】
本発明のこの実施形態では、少なくとも1つの論理チャネルがSR構成に関連付けられ、SR構成がSRリソース構成に関連付けられることは、以下の方式を含むがこれらに限定されない複数の実現方式を有してもよい。
【0076】
関連付け方式1では、SRリソース構成は、SRリソース構成識別子を含み、少なくとも1つの論理チャネルの構成は、論理チャネルの識別子と、関連付けられたSR構成のSR構成識別子とを含み、SR構成は、SR構成識別子と、関連付けられたSRリソース構成のSRリソース構成識別子とを含む。
【0077】
構成方式2を参照して、少なくとも2つのSRリソース構成のうちいずれか1つは、SRリソース構成識別子を含み、少なくとも2つのSRリソース構成に含まれるSRリソース構成識別子は同じであり、少なくとも1つの論理チャネルの構成は、SR構成識別子を含み、SR構成は、SRリソース構成識別子を含む。
【0078】
関連付け方式1では、UEは、論理チャネルの構成に含まれるSR構成識別子に基づいて、論理チャネルに関連付けられたSR構成を決定し、SR構成に含まれるSRリソース構成識別子に基づいて、SR構成に関連付けられたSRリソース構成を決定してもよい。
【0079】
関連付け方式2では、SR構成は、SR構成識別子を含み、少なくとも1つの論理チャネルの構成は、関連付けられたSR構成のSR構成識別子を含み、SRリソース構成は、関連付けられたSR構成のSR構成識別子を含む。
【0080】
構成方式2を参照して、SR構成は、SR構成識別子を含み、少なくとも1つの論理チャネルの構成は、関連付けられたSR構成のSR構成識別子を含み、少なくとも2つのSRリソース構成は、全てSR構成識別子を含む。
【0081】
関連付け方式2では、UEは、論理チャネルの構成に基づいて、論理チャネルの構成に関連付けられたSR構成のSR構成識別子を決定し、次いで、SR構成識別子を含む少なくとも2つのSRリソース構成を決定してもよい。
【0082】
関連付け方式3では、少なくとも1つの論理チャネルの構成は、論理チャネルの識別子を含む。SR構成は、SR構成の識別子と、少なくとも1つの論理チャネルの論理チャネル識別子とを含み、SRリソース構成は、SR構成識別子を含む。構成方式2を参照して、SR構成に関連付けられた少なくとも2つのSRリソース構成に含まれるSR構成識別子は同じであり、SR構成の識別子である。
【0083】
関連付け方式3では、UEは、論理チャネル識別子を含むSR構成を決定し、SR構成のSR構成識別子を含むSRリソース構成を決定してもよい。
【0084】
関連付け方式4では、SRリソース構成は、SRリソース構成識別子を含み、少なくとも2つのSRリソース構成に含まれるSRリソース構成識別子は同じである。少なくとも1つの論理チャネルの構成は、論理チャネルの識別子と、関連付けられたSR構成のSR構成識別子と、SR構成に関連付けられたSRリソース構成のSRリソース構成識別子とを含む。SR構成は、SR構成識別子を含む。
【0085】
関連付け方式5では、SRリソース構成は、SRリソース構成識別子を含み、少なくとも2つのSRリソース構成に含まれるSRリソース構成識別子は同じである。SR構成は、SR構成識別子と、少なくとも1つの関連付けられた論理チャネルの識別子と、SRリソース構成識別子とを含む。少なくとも1つの論理チャネルの構成は、論理チャネルの識別子を含む。
【0086】
関連付け方式6では、SRリソース構成は、SRリソース構成識別子と、関連付けられたSR構成の識別子と、少なくとも1つの論理チャネルの識別子と、SRリソース構成識別子とを含む。少なくとも1つの論理チャネルの構成は、論理チャネルの識別子を含む。SR構成は、SR構成識別子を含む。
【0087】
関連付け方式7では、SRリソース構成は、SRリソース構成識別子と、少なくとも1つの論理チャネルの識別子とを含む。SR構成は、少なくとも1つの論理チャネルの識別子と、SR構成識別子とを含む。少なくとも1つの論理チャネルの構成は、論理チャネルの識別子を含む。
【0088】
関連付け方式8では、SRリソース構成は、SRリソース構成識別子を含み、少なくとも2つのSRリソース構成に含まれるSRリソース構成識別子は同じである。少なくとも1つの論理チャネルの構成は、論理チャネルの識別子と、関連付けられたSRリソース構成の識別子とを含む。SR構成は、SR構成識別子と、関連付けられたSRリソース構成の識別子とを含む。
【0089】
本発明のこの実施形態では、BWPは、サービングセルにおいて構成され、SRリソース構成は、BWP上に構成されてもよく、言い換えると、SRリソース構成により示される物理リソースは、BWP上に位置してもよい。論理チャネルに関連付けられたSRリソース構成と、UEに対してネットワークデバイスにより構成されたBWPとの間に、以下の対応を含む複数のタイプの対応関係が存在してもよい。
【0090】
対応関係1では、構成方式1について、UEの全てのSRリソース構成は、同じBWP上に構成され、具体的には、UEのいずれかの論理チャネルに関連付けられたSRを送信するための物理リソースは、全てBWP上に位置する。BWPはUEのデフォルトBWPでもよい。例えば、
図4aを参照すると、ネットワークデバイスは、1つのサービングセルをUEに割り当て、複数のBWPがサービングセルにおいて構成され、UEの全てのSRリソース構成は、サービングセルの1つのBWP上に構成される。他の例では、
図4bを参照すると、ネットワークデバイスは、複数のサービングセルをUEに割り当て、UEの全てのSRリソース構成は、サービングセルのうち1つの1つのBWP上に構成される。サービングセルは、複数のBWPを有してもよい。代替として、サービングセルは、1つのみのBWPを有し、BWPは、サービングセルの全ての帯域幅に対応する。後者の場合はまた、以下のように理解されてもよい。UEの全てのSRリソース構成は、1つのサービングセル上に構成され、BWPは、サービングセルにおいて構成されない。
【0091】
対応関係1の解決策では、UEの全てのSRリソース構成は、1つのBWP上に構成され、それにより、UEは、SRを送信するための物理リソースを迅速に特定する。
【0092】
対応関係2では、構成方式1について、UEのSRリソース構成は、UEの少なくとも2つのBWP上に構成される。これは以下の場合を含んでもよい。(1)
図4cを参照すると、ネットワークデバイスは、1つのサービングセルをUEに割り当て、複数のBWPがサービングセルにおいて構成され、SRリソース構成は、少なくとも2つのBWP上に構成される。(2)
図4dを参照すると、ネットワークデバイスは、複数のサービングセルをUEに割り当て、SRリソース構成は、サービングセルのうち1つのみにおいて構成され、SRリソース構成は、サービングセルの少なくとも2つのBWP上に構成される。(3)
図4eを参照すると、ネットワークデバイスは、複数のサービングセルをUEに割り当て、BWPは、少なくとも2つのサービングセルにおいて構成され、1つのみのBWPが構成されてもよく、或いは、複数のBWPが少なくとも2つのサービングセルのうち1つにおいて構成されてもよく(或いは、BWP分割がサービングセル2のようなサービングセルにおいて実行されない)、SRリソース構成は、複数のBWPのうち1つ以上の上に構成されてもよい。
【0093】
対応関係2の解決策では、単一のBWPが利用不可能であるとき、UEがいずれの論理チャネルに関連付けられたSRも送信できないという問題を回避するために、UEのSRリソース構成は、異なるBWP上に構成されてもよく、それにより、信頼性を改善する。
【0094】
対応関係3では、構成方式2又は構成方式3について、少なくとも1つの論理チャネルに関連付けられた少なくとも2つのSRリソース構成は、異なるBWP上にそれぞれ構成され、各SRリソース構成は、SRリソース構成が構成されたBWP上でSRを送信するための物理リソースを示す。任意選択で、
図4f(1つのサービングセルがUEに割り当てられる)及び
図4g(複数のサービングセルがUEに割り当てられる)を参照すると、少なくとも2つのSRリソース構成が構成された複数のBWPは、同じサービングセルに属してもよい。代替として、
図4hを参照すると、ネットワークデバイスは、2つのサービングセルをUEに割り当て、論理チャネル1及び論理チャネル2は、SR構成1に関連付けられ、SR構成1は、SRリソース構成1及びSRリソース構成2に関連付けられ、SRリソース構成1は、サービングセル1のBWP1上に構成され、SRリソース構成2は、サービングセル2において構成される(BWP分割はサービングセル2において実行されない)。
【0095】
対応関係3の解決策では、論理チャネルに関連付けられたSRを送信するための物理リソースは、UEの複数のBWP上に構成され、それにより、複数のBWPのうち1つがアクティベートされていないか、或いは、BWP上の物理リソースが利用不可能であるとき、SRは、複数のBWP内の他のBWP上に構成されたSRリソース構成により示される物理リソースを使用することにより送信されてもよい。したがって、UEは、よりタイムリーな方式でSRを送信でき、それにより、SR送信待ち時間を低減する。
【0096】
対応関係4では、対応関係3を参照して、少なくとも2つのSRリソース構成のうち1つは、ネットワークデバイスによりUEに割り当てられた各BWP上に構成される。対応関係はまた、以下のように記述されてもよい。ネットワークデバイスは、N個のBWPをUEに割り当て、ネットワークデバイスは、少なくとも1つの論理チャネルに対してN個の関連付けられたSRリソース構成を構成し、N個のSRリソース構成は、N個のBWP上にそれぞれ構成され、1つのSRリソース構成は、各BWP上に構成される。
【0097】
対応関係4の解決策では、いずれかのBWP上で動作するとき、UEは、UEが現在動作しているBWP上のSRリソース構成により示される物理リソースを使用することにより、SRを送信してもよく、それにより、信頼性が改善され、SRがタイムリーな方式で送信できる。
【0098】
任意選択で、対応関係1~4において、SRリソース構成が構成されたBWPが属するサービングセルは、物理アップリンク制御チャネルが構成されたサービングセルである。
【0099】
任意選択の方式では、構成方式2を参照して、ステップ12において、制御シグナリングを使用することによりUEに対して構成されたSR構成は、最大SR送信回数を含む。UEは、SR構成に対して、最大SR送信回数に基づいて、SR送信回数を記録するための変数を設定し、少なくとも2つのSRリソース構成のうちいずれか1つにより示される物理リソース上でSRを送信した後に、変数の値に1を加算し、変数の値が最大SR送信回数に到達した後に、SR構成に関連付けられた少なくとも2つのSRリソース構成により示される物理リソースを解放する。
【0100】
上記の技術的解決策では、変数は、少なくとも1つの論理チャネルに関連付けられたSR構成に対して設定される。これは、論理チャネルに関連付けられたSRの送信挙動に関する統一管理を容易にし、論理チャネルに関連付けられたSRの送信挙動を管理する効率を改善する。
【0101】
任意選択の方式では、構成方式3を参照して、ステップ12において、制御シグナリングを使用することによりUEに対して構成された全てのSR構成は、同じ最大SR送信回数を含む。UEは、SR構成毎に、最大SR送信回数に基づいて、SR構成に関連付けられたSRリソース構成により示される物理リソース上のSR送信回数を記録するために、SR送信回数を記録するための変数を設定する。SR構成に関連付けられたSRリソース構成により示される物理リソース上でSRを送信した後に、UEは、SR構成に対して設定された変数の値に1を加算し、変数の値が最大SR送信回数に到達した後に、SR構成に関連付けられたSRリソース構成により示される物理リソースを解放する。
【0102】
上記の技術的解決策では、異なる変数が異なるSR構成に対して設定される。これは、各SRリソース構成により示される物理リソース上のSR送信挙動に関する正確な管理を容易にする。
【0103】
任意選択の方式では、構成方式3を参照して、ステップ12において、制御シグナリングを使用することによりUEに対して構成された各SR構成は、独立した最大SR送信回数を含む。UEは、複数のSR構成内の対応するSR構成に対して、最大SR送信回数に基づいて、SR構成に関連付けられたSRリソース構成により示される物理リソース上のSR送信回数を記録するために、SR送信回数を記録するための変数を設定する。SR構成に関連付けられたSRリソース構成により示される物理リソース上でSRを送信した後に、UEは、SR構成に対して設定された変数の値に1を加算し、変数の値が最大SR送信回数に到達した後に、SR構成に関連付けられたSRリソース構成により示される物理リソースを解放する。
【0104】
上記の技術的解決策では、異なる変数が異なるSR構成に対して設定される。これは、各SRリソース構成により示される物理リソース上のSR送信挙動に関する正確な管理を容易にする。
【0105】
任意選択の方式では、構成方式1又は構成方式2を参照して、制御シグナリングを使用することによりUEに対して構成されたSR構成は、SR禁止タイマ持続時間を含む。UEは、SR禁止タイマ持続時間に基づいてSR構成に対してSR禁止タイマを設定し、SR構成に関連付けられたSRリソース構成により示される物理リソース上でSRを送信した後に、SR禁止タイマを開始する。SR禁止タイマは、SR禁止タイマの実行期間中に、UEがSR構成に関連付けられたSRリソース構成により示される物理リソース上でSRを送信することを禁止するように構成され、SR禁止タイマが毎回開始された後に実行する持続時間は、SR禁止タイマ持続時間である。構成方式2を参照して、UEは、少なくとも2つのSRリソース構成のうちいずれか1つにより示される物理リソース上でSRを送信した後に、SR禁止タイマを開始する。SR禁止タイマは、SR禁止タイマの実行期間中に、UEが少なくとも2つのSRリソース構成のうちいずれか1つにより示される物理リソース上でSRを送信することを禁止するように構成される。
【0106】
上記の技術的解決策では、UEは、SR構成に対してSR禁止タイマを設定する。これは、ネットワークデバイスが以前に送信されたSRに正常に応答した後に、UEが通常の送信待ち時間によるアップリンクリソース許可を受信しないという理由のみで、論理チャネルに関連付けられたSRが再送信されるときに引き起こされる送信リソースの無駄を回避でき、また、ネットワークデバイスが繰り返しのSRを受信することを防止できる。
【0107】
任意選択の方式では、構成方式3を参照して、UEの少なくとも1つの論理チャネルに関連付けられた複数のSR構成は、同じSR禁止タイマ持続時間を含むか、或いは、SR構成のうち1つのみがSR禁止タイマ持続時間を含むか、或いは、複数のSR構成は、SR禁止タイマ持続時間を含まないが、SR構成グループの識別子を含む。制御シグナリングは、SR構成グループを少なくとも1つの論理チャネルに関連付けるために更に使用され、SR構成グループは、SR禁止タイマ持続時間を含む。UEは、SR禁止タイマ持続時間に基づいて、複数のSR構成に対してSR禁止タイマを設定し、複数のSR構成のうちいずれか1つに関連付けられたSRリソース構成により示される物理リソース上でSRを送信した後に、SR禁止タイマを開始する。SR禁止タイマは、SR禁止タイマの実行期間中に、UEが複数のSR構成のうちいずれか1つに関連付けられたSRリソース構成により示される物理リソース上でSRを送信することを禁止するように構成され、SR禁止タイマが毎回開始された後に実行する持続時間は、SR禁止タイマ持続時間である。
【0108】
上記の技術的解決策では、UEは、少なくとも1つの論理チャネルに関連付けられた複数のSR構成に対して同じSR禁止タイマを設定する。これは、ネットワークデバイスが以前に送信されたSRに正常に応答した後に、UEが通常の送信待ち時間によるアップリンクリソース許可を受信しないという理由のみで、論理チャネルに関連付けられたSRが再送信されるときに引き起こされる送信リソースの無駄を回避でき、また、ネットワークデバイスが繰り返しのSRを受信することを防止できる。
【0109】
任意選択の方式では、構成方式3を参照して、UEの少なくとも1つの論理チャネルに関連付けられた複数のSR構成は、同じSR禁止タイマ持続時間を含むか、或いは、SR構成のうち1つのみがSR禁止タイマ持続時間を含むか、或いは、複数のSR構成は、SR禁止タイマ持続時間を含まないが、SR構成グループの識別子を含む。制御シグナリングは、SR構成グループを少なくとも1つの論理チャネルに関連付けるために更に使用され、SR構成グループは、SR禁止タイマ持続時間を含む。UEは、SR禁止タイマ持続時間に基づいて、複数のSR構成のそれぞれに対してSR禁止タイマを設定し、SR構成に関連付けられたSRリソース構成により示される物理リソース上でSRを送信した後に、SR禁止タイマを開始する。SR禁止タイマは、SR禁止タイマの実行期間中に、UEがSR構成に関連付けられたSRリソース構成により示される物理リソース上でSRを送信することを禁止するように構成され、SR禁止タイマが毎回開始された後に実行する持続時間は、SR禁止タイマ持続時間である。
【0110】
上記の技術的解決策では、UEは、少なくとも1つの論理チャネルに関連付けられた複数のSR構成のそれぞれに対して独立したSR禁止タイマを設定し、それにより、各SR構成に関連付けられたSRリソース構成により示される物理リソース上でSRを送信するとき、UEは、他のSR構成に関連付けられたSRリソース構成により示される物理リソース上でSRを送信する挙動により影響されない可能性がある。
【0111】
任意選択の方式では、構成方式3を参照して、UEの少なくとも1つの論理チャネルに関連付けられた複数のSR構成は、独立したSR禁止タイマ持続時間を含む。UEは、SR禁止タイマ持続時間に基づいて、複数のSR構成内のそれぞれの対応するSR構成に対してSR禁止タイマを設定し、SR構成に関連付けられたSRリソース構成により示される物理リソース上でSRを送信した後に、SR禁止タイマを開始する。SR禁止タイマは、SR禁止タイマの実行期間中に、UEがSR構成に関連付けられたSRリソース構成により示される物理リソース上でSRを送信することを禁止するように構成され、SR禁止タイマが毎回開始された後に実行する持続時間は、SR禁止タイマ持続時間である。
【0112】
上記の技術的解決策では、UEは、少なくとも1つの論理チャネルに関連付けられた複数のSR構成のそれぞれに対して独立したSR禁止タイマを設定し、それにより、各SR構成に関連付けられたSRリソース構成により示される物理リソース上でSRを送信するとき、UEは、他のSR構成に関連付けられたSRリソース構成により示される物理リソース上でSRを送信する挙動により影響されない可能性がある。
【0113】
以下に、SRを送信するためにUEにより使用される方法のいくつかの可能な実現方式について説明し続ける。
【0114】
実現方式1では、構成方式2又は構成方式3を参照して、
図5を参照すると、UEがSRを送信することは、以下のステップを含む。
【0115】
ステップ21:少なくとも1つの論理チャネル内の第1の論理チャネルに関連付けられたSRがトリガされて取り消されていない場合、UEは、第1の論理チャネルに関連付けられた少なくとも2つのSRリソース構成内の第1のSRリソース構成が、アクティベートされた第1のBWP上に構成されると決定する。
【0116】
構成方式2を参照して、UEが、第1の論理チャネルに関連付けられた少なくとも2つのSRリソース構成内の第1のSRリソース構成が、アクティベートされた第1のBWP上に構成されると決定するプロセスは以下の通りでもよい。UEは、第1の論理チャネルがSR構成に関連付けられると決定し、SR構成に関連付けられたSRリソース構成が少なくとも2つのSRリソース構成であると決定し、少なくとも2つのSRリソース構成内の第1のSRリソース構成が、アクティベートされた第1のBWP上に構成されると決定する。
【0117】
構成方式3を参照して、UEが、第1の論理チャネルに関連付けられた少なくとも2つのSRリソース構成内の第1のSRリソース構成が、アクティベートされた第1のBWP上に構成されると決定するプロセスは以下の通りでもよい。UEは、第1の論理チャネルが少なくとも2つのSR構成に関連付けられると決定し、少なくとも2つのSR構成にそれぞれ関連付けられたSRリソース構成を決定し、少なくとも2つのSR構成内の第1のSR構成に関連付けられた第1のSRリソース構成が、アクティベートされた第1のBWP上に構成されると決定する。
【0118】
ステップ22:時間単位毎に、ユーザ装置が現在の時間単位内に第1のSRリソース構成により示される物理リソースを有しており、SR構成に対して設定されたSR禁止タイマが実行していない場合、UEは、第1のSRリソース構成により示される物理リソース上で、第1の論理チャネルに関連付けられたSRを送信し、SR禁止タイマを開始する。
【0119】
上記の技術的解決策では、第1の論理チャネルに関連付けられた少なくとも2つのSRリソース構成が異なるBWP上に構成されるとき、UEがタイムリーな方式でSRを送信できることを確保するために、UEは、アクティベートされた第1のBWP上に構成された第1のSRリソース構成により示される物理リソースを使用することにより、SRを送信する。
【0120】
任意選択で、実現方式1を参照して、
図6を参照すると、ステップ22の後に、当該方法は以下のステップを更に含む。
【0121】
ステップ23:UEによりアクティベートされたBWPが第1のBWPから第2のBWPに変化し、第1の論理チャネルに関連付けられたSRが取り消されていない場合、ユーザ装置は、第1の論理チャネルに関連付けられた第2のSRリソース構成が、アクティベートされた第2のBWP上に構成されると決定する。いくつかの実施形態では、UEは、ネットワークデバイスの命令に従って、アクティベートされたBWPを第1のBWPから第2のBWPに変化させてもよい。いくつかの他の実施形態では、UEは、アクティベートされたBWPを第1のBWPから第2のBWPに自律的に変化させてもよい。例えば、第1のBWP上の第1のSRリソース構成により示される物理リソースが解放されたとき、UEは、アクティベートされたBWPを第1のBWPから第2のBWPに変化させてもよい。
【0122】
ステップ24:時間単位毎に、ユーザ装置が現在の時間単位内に第2のSRリソース構成により示される物理リソースを有しており、SR構成に対して設定されたSR禁止タイマが実行していない場合、UEは、第2のSRリソース構成により示される物理リソース上で、第1の論理チャネルに関連付けられたSRを送信し、SR禁止タイマを開始する。
【0123】
上記の技術的解決策では、UEによりアクティベートされたBWPが変化し、第1の論理チャネルに関連付けられたSRが取り消されていないとき、UEは、変化後のアクティベートされた第2のBWP上で、第1の論理チャネルに関連付けられたSRリソース構成により示される物理リソースを使用することにより、SRを送信し続けてもよく、それにより、ネットワークデバイスは、タイムリーな方式でアップリンク送信リソースを第1の論理チャネルに割り当てることができる。
【0124】
任意選択で、実現方式1では、UEは1つのみのBWPをアクティベートできる。代替として、UEは、1つのサービングセルにおいて1つのみのBWPをアクティベートできるが、同時に2つ以上のサービングセルをアクティベートできる。代替として、UEは、1つのサービングセルにおいて2つ以上のBWPをアクティベートできる。
【0125】
実現方式2では、構成方式2又は構成方式3を参照して、
図7を参照すると、UEがSRを送信することは以下のステップを含む。
【0126】
ステップ31:少なくとも1つの論理チャネル内の第1の論理チャネルに関連付けられたSRがトリガされて取り消されていない場合、UEは、第1の論理チャネルに関連付けられた少なくとも2つのSRリソース構成を決定し、少なくとも2つのSRリソース構成内の第3のSRリソース構成が、アクティベートされた第3のBWP上に構成され、少なくとも2つのSRリソース構成内の第4のSRリソース構成が、アクティベートされた第4のBWP上に構成されると決定する。構成方式2又は構成方式3における「UEが第1の論理チャネルに関連付けられた少なくとも2つのSRリソース構成を決定する」実現方式については、ステップ21における説明を参照する。
【0127】
ステップ32:時間単位毎に、SR構成に対して設定されたSR禁止タイマが実行しておらず、ユーザ装置が、現在の時間単位内に第3のSRリソース構成又は第4のSRリソース構成により示される物理リソースを有している場合、UEは、物理リソース上で、第1の論理チャネルに関連付けられたSRを送信し、SR禁止タイマを開始する。
【0128】
ステップ32の可能な実現プロセスは以下の通りである。UEは、第3のリソース構成により示される物理リソースを使用することにより、第1の論理チャネルに関連付けられたSRを送信し、SR禁止タイマを開始する。SR禁止タイマが満了した後に、第1の論理チャネルに関連付けられたSRが取り消されておらず、UEが第3のSRリソース構成により示される物理リソースを有しておらず、第4のSRリソース構成により示される物理リソースを有している場合、UEは、第4のSRリソース構成により示される物理リソースを使用することにより、SRを送信し、タイマを開始してもよい。
【0129】
上記の技術的解決策では、SR禁止タイマが実行していないとき、UEは、第1の論理チャネルに関連付けられたSRを送信するために現在取得されている物理リソースを使用することにより、SRを送信してもよく、特定のBWP上のSRリソース構成により示される物理リソース上でSRリソースを送信することに限定されない。したがって、SRを送信するための物理リソースの利用率が改善でき、SRがタイムリーな方式で送信でき、それにより、UEによりアップリンクリソース許可を待機するために消費される時間が低減される。
【0130】
実現方式3では、構成方式1を参照して、
図8を参照すると、UEがSRを送信することは以下のステップを含む。
【0131】
ステップ41:UEが、少なくとも1つの論理チャネル内の第1の論理チャネルに関連付けられ且つトリガされて取り消されていないSRを有しており、第1の論理チャネルに関連付けられたSRリソース構成が第1のBWP上に構成され、第1のBWPがアクティベートされていない場合、UEは、第1のBWPをアクティベートする。
【0132】
ステップ42:UEは、SRリソース構成により示される物理リソース上で、第1の論理チャネルに関連付けられたSRを送信し、SR禁止タイマを開始する。
【0133】
上記の技術的解決策では、第1の論理チャネルに関連付けられたSRを送信するための物理リソースが構成された第1のBWPがアクティベートされておらず、第1の論理チャネルに関連付けられたSRが送信される必要があるとき、UEは、第1のBWPを能動的にアクティベートし、第1の論理チャネルに関連付けられた第1のBWP上のSRリソース構成により示される物理リソースを使用することにより、SRを送信してもよい。したがって、SRがタイムリーな方式で送信され、それにより、UEによりアップリンクリソース許可を待機するために消費される時間が低減される。
【0134】
実現方式4では、構成方式2又は構成方式3を参照して、
図9を参照すると、UEがSRを送信することは以下のステップを含む。
【0135】
ステップ51:少なくとも1つの論理チャネル内の第1の論理チャネルに関連付けられたSRがトリガされて取り消されておらず、第1の論理チャネルに関連付けられた少なくとも2つのSRリソース構成が構成されたBWPのいずれもアクティベートされていない場合、UEは、少なくとも2つのSRリソース構成内の第1のSRリソース構成が構成された第1のBWPをアクティベートする。
【0136】
ステップ52:時間単位毎に、ユーザ装置が現在の時間単位内に第1のSRリソース構成により示される物理リソースを有しており、SR構成に対して設定されたSR禁止タイマが実行していない場合、UEは、第1のSRリソース構成により示される物理リソース上で、第1の論理チャネルに関連付けられたSRを送信し、SR禁止タイマを開始する。
【0137】
上記の技術的解決策では、第1の論理チャネルに関連付けられたSRを送信するための物理リソースが構成された複数のBWPがアクティベートされておらず、第1の論理チャネルに関連付けられたSRが送信される必要があるとき、UEは、複数のBWP内のBWP、すなわち、第1のBWPを能動的にアクティベートし、第1の論理チャネルに関連付けられた第1のBWP上のSRリソース構成により示される物理リソースを使用することにより、SRを送信してもよい。したがって、SRがタイムリーな方式で送信され、それにより、UEによりアップリンクリソース許可を待機するために消費される時間が低減される。
【0138】
任意選択で、実現方式4を参照して、UEは、以下の方式で、第1の論理チャネルに関連付けられたSRリソース構成が構成された複数の論理チャネルのうちどれがアクティベートされるべきであるかを決定してもよく、詳細は以下の通りである。UEが、第1のBWP上に構成された第1のSRリソース構成により示されるSR送信機会が、少なくとも2つのSRリソース構成内の第1のSRリソース構成以外のいずれかのSRリソース構成により示されるSR送信機会よりも早いと決定した場合、UEは、第1のBWPをアクティベートすることを決定する。
【0139】
上記の技術的解決策では、第1の論理チャネルに関連付けられた少なくとも2つのSRリソース構成が構成されたBWPのいずれもアクティベートされていないとき、UEは、タイムリーな方式でSRを送信するために、第1の論理チャネルに関連付けられたSRを送信するために最も早く使用できる物理リソースが構成された第1のBWPをアクティベートし、それにより、UEによりアップリンクリソース許可を待機するために消費される時間を低減する。
【0140】
任意選択で、実現方式3又は実現方式4を参照して、UEが第1のBWPをアクティベートする前に、第1のBWPが位置するサービングセルがアクティベートされていない場合、UEは、サービングセルをアクティベートし、それにより、UEは、第1のBWPを更にアクティベートできる。いくつかの実施形態では、第1のBWPが属するサービングセル及び第1のBWPが同時にアクティベートされる。本発明の実施形態は、この解決策を保護することを意図している。
【0141】
任意選択で、実現方式3又は実現方式4を参照して、UEが第1のBWPをアクティベートした後に、ユーザ装置は、以下の条件、すなわち、
a.第1のBWPをディアクティベートするためにネットワークデバイスにより送信された制御シグナリングが受信されたこと、
b.UEが同じサービングセルにおいて1つのみのBWPをアクティベートでき、第1のBWPが位置するサービングセルにおいて他のBWPをアクティベートするためにネットワークデバイスにより送信された制御シグナリングを受信したこと、
c.第1のBWPのディアクティベートを制御するように構成されたタイマが満了したことであり、タイマはデータ又はシグナリングが第1のBWP上で送信されないときに開始されてもよい、こと、
d.UEが、SR構成に関連付けられたSRリソース構成により示され且つSRを送信するために使用される第1のBWP上の物理リソースを解放したこと、及び
e.第1の論理チャネルに関連付けられたSRが取り消されたこと
のうちいずれか1つが満たされるまで、第1のBWPをアクティベートさせたままに保持してもよい。
【0142】
上記の技術的解決策では、第1のBWPをアクティベートした後に、UEは、第1のBWPのアクティベート状態を保持してもよく、それにより、第1の論理チャネルに関連付けられたSRが取り消されておらず、SR禁止タイマが実行していないとき、UEは、第1のBWPがディアクティベートされた後に第1のBWPを再びアクティベートするのを回避するために、第1のBWPで、第1の論理チャネルに関連付けられたSR送信し続けてもよい。さらに、上記の条件のうちいずれか1つが満たされたとき、UEは、第1のBWPをディアクティベートでき、それにより、ネットワークリソースの無駄及びUEの電力消費が低減されるか、或いは、ネットワークの正常な実行が確保される。
【0143】
任意選択で、実現方式3又は実現方式4を参照して、第1のBWPをアクティベートするとき、UEは、第1のBWPがアクティベートされる前にアクティベートされた第2のBWPをディアクティベートする。いくつかの変形の解決策では、UEは、まず第2のBWPをディアクティベートし、次いで、第1のBWPをアクティベートする。いくつかの他の変形の解決策では、UEは、まず第1のBWPをアクティベートし、次いで、第2のBWPをディアクティベートする。本発明の実施形態は、これらの変形を保護することを意図する。
【0144】
任意選択で、実現方式3又は実現方式4を参照して、第1のBWP上で第1の論理チャネルに関連付けられたSRを送信した後に、UEは、第1のBWPがアクティベートされる前にUEが動作する第2のBWPに戻る。UEが第1のBWP上で動作する目的は、第1の論理チャネルに関連付けられたSRを送信するためである。SRが第1のBWP上で送信された後に、SR禁止タイマが開始される。UEは、第2のBWP上でデータを送信し及び/又はデータを受信し続ける必要があるので、UEは、第2のBWP上で送信タスクを実行し続けるために、UEが以前に動作していた第2のBWPに戻り、それにより、ネットワークリソース利用率を改善する。
【0145】
任意選択で、実現方式3又は実現方式4を参照して、第1のBWP上で第1の論理チャネルに関連付けられたSRを送信した後に、UEは、第1のBWPをディアクティベートする。UEが第1のBWP上で動作する目的は、第1の論理チャネルに関連付けられたSRを送信するためである。SRが第1のBWP上で送信された後に、SR禁止タイマが開始される。UEは、第1のBWP上で送信タスクを有さないので、UEは、第1のBWPをディアクティベートしてもよく、それにより、UEの電力消費を低減する。
【0146】
任意選択で、実現方式3又は実現方式4を参照して、ネットワークリソース利用率を改善し、UEの電力消費を低減するために、第1のBWP上で第1の論理チャネルに関連付けられたSRを送信した後に、UEは、第1のBWPをディアクティベートし、第1のBWPがアクティベートされる前にUEが動作する第2のBWPに戻る。
【0147】
任意選択で、実現方式3又は実現方式4を参照して、UEが第1のBWPをアクティベートする機会は以下の通りである。第1の論理チャネルに関連付けられたSRはトリガされて取り消されておらず、SR禁止タイマは実行していない。UEは「第1の論理チャネルに関連付けられたSRがトリガされており取り消されておらず、SR禁止タイマが実行していない」ときにのみ第1の論理チャネルに関連付けられたSRを送信できるので、第1のBWPが過度に早くアクティベートされるが、第1の論理チャネルに関連付けられたSRが第1のBWP上で送信できない状況を回避するために、UEは、条件が満たされたときにのみ第1のBWPをアクティベートし、それにより、UEの電力消費を削減し、ネットワーク送信リソースの無駄を回避する。
【0148】
矛盾が存在しないとき、実現方式3又は実現方式4の複数の任意選択の実現方式が組み合わされてもよい点に留意すべきである。例えば、第1の論理チャネルに関連付けられたSRがトリガされて取り消されておらず、SR禁止タイマが実行していないとき、UEは、第1のBWPをアクティベートし、第1のBWP上で第1の論理チャネルに関連付けられたSRを送信した後に、SR禁止タイマを開始する。次いで、UEは、第1のBWPをディアクティベートし、UEが以前に動作していた第2のBWPに戻る。SR禁止タイマが実行するのを停止したときに、第1の論理チャネルに関連付けられたSRがトリガされて取り消されていない場合、UEは、第1のBWPを再アクティベートし、第1のBWP上で第1の論理チャネルに関連付けられたSRを送信した後に、SR禁止タイマを開始し、第2のBWPに戻る。上記の方式では、SRはタイムリーに送信でき、ネットワーク送信リソースが有効に使用でき、UEの電力消費が低減できる。
【0149】
任意選択で、本発明のこの実施形態では、第1の論理チャネルに関連付けられたSRは、
新たなデータが第1の論理チャネルに到達する理由でトリガされる通常のバッファステータスレポートBSRによりトリガされるSR、及び/又は
BSR再送タイマが満了する理由でトリガされる通常のBSRによりトリガされるSRであり、第1の論理チャネルは、端末デバイスの全ての現在の第2の論理チャネル内で最高の優先度を有する論理チャネルであり、第2の論理チャネルは、利用可能な送信データを有する論理チャネル、又は利用可能な送信データを有し且つ1つの論理チャネルグループに属する論理チャネルである、SR、及び/又は
BSR再送タイマが満了する理由でトリガされるBSRであり、第1の論理チャネルは、端末デバイスの全ての現在の第2の論理チャネル内にあり且つ関連付けられた送信パラメータセット内の以下の2つのパラメータのうちいずれかの値が最小である論理チャネルである、BSR
を含む。パラメータは、
パラメータ1:アップリンクリソース送信の時間長、及び
パラメータ2:アップリンクリソースをスケジューリングするための制御シグナリングとスケジューリングされたアップリンクリソースとの間の時間間隔の長さ
を含む。
【0150】
第2の論理チャネルは、利用可能な送信データを有する論理チャネル又は利用可能な送信データを有し且つ1つの論理チャネルグループに属する論理チャネルである。
【0151】
送信パラメータセット内のパラメータは、以下の項目、すなわち、サブキャリア間隔、サイクリックプレフィックス長、アップリンクリソース送信の時間長、アップリンクリソースをスケジューリングするための制御シグナリングとスケジューリングされたアップリンクリソース送信との間の時間間隔の長さ、及びアップリンクリソースに対応する端末デバイスのサービングセルのうち少なくとも1つを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0152】
任意選択で、本発明のこの実施形態では、UEがSRを送信するいくつかの可能な実現方式において、UEが、第1の論理チャネルに関連付けられたSRが時間単位内に送信できるか否かを決定するとき、以下の条件、すなわち、(1)現在の時間単位内にSRを送信するために使用できる物理リソースが存在すること、及び(2)SR禁止タイマが実行していないことに加えて、以下の条件、すなわち、(3)現在の時間単位が測定ギャップ(measurement gap)の一部ではないことが更に満たされる必要がある。
【0153】
任意選択で、本発明のこの実施形態では、時間単位は、複数の方式で実現されてもよい。以下に、具体的な例を使用することにより、時間単位について詳細に説明する。明らかに、この実施形態における時間単位は、以下の実現方式を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0154】
第1の実現方式では、時間単位は、デフォルト/所定の時間長である。例えば、時間長は、基準サブキャリア間隔に対応するシンボル長を含む1つのスロット(Slot)の時間長でもよい。例えば、基準サブキャリア間隔は、15KHzのサブキャリア間隔でもよい。
【0155】
第2の実現方式では、時間単位は、UEにより受信されるアップリンクリソースに対応する送信時間長である。異なるサブキャリア間隔が異なるアップリンクリソースに使用されてもよい。したがって、対応するシンボル長は異なってもよい。さらに、異なるアップリンクリソースは、異なる数のシンボルを占有してもよい。したがって、UEは、異なる送信長を有するアップリンクリソースを受信する。
【0156】
第3の実現方式では、時間単位は、UEのアップリンクリソースをスケジューリングするためのダウンリンク制御シグナリングに対応する送信時間長である。異なるサブキャリア間隔が異なるダウンリンク制御シグナリングに使用されてもよい。したがって、対応するシンボル長は異なってもよい。さらに、異なるダウンリンク制御シグナリングは、送信中に異なる数のシンボルを占有してもよい。したがって、UEは、異なる送信長を有するダウンリンク制御シグナリングを受信する。
【0157】
第4の実現方式では、時間単位は、第1の論理チャネルにより使用できるか、或いは第1の論理チャネルにマッピングされる送信パラメータセット内のサブキャリア間隔に対応するシンボル長を含むデフォルト/所定の時間長である。例えば、時間単位は、サブキャリア間隔に対応するシンボル長を含む1つのスロットの時間長でもよい。
【0158】
第5の実現方式では、時間単位は、第1の論理チャネルにより使用できるか、或いは第1の論理チャネルにマッピングされる送信パラメータセット内のサブキャリア間隔に対応するシンボル長と、論理チャネル上のデータ送信により占有されるデフォルトのシンボル数とに基づいて決定される時間長である。
【0159】
第6の実現方式では、時間単位は、第1の論理チャネルにより使用できるか、或いは第1の論理チャネルにマッピングされる送信パラメータ内のサブキャリア間隔に対応するシンボル長である。
【0160】
第7の実現方式では、時間単位は、SRを送信するための物理リソースにより使用され且つ第1の論理チャネルにマッピングされた/関連付けられたSR構成において構成されたサブキャリア間隔に対応するシンボル長を含むデフォルト/所定の時間長である。
【0161】
第8の実現方式では、時間単位は、SRを送信するための物理リソースにより使用され且つ第1の論理チャネルにマッピングされた/関連付けられたSR構成において構成されたサブキャリア間隔に対応するシンボル長と、占有されるシンボル数とに基づいて決定される時間長である。
【0162】
第9の実現方式では、時間単位は、SRを送信するための物理リソースにより使用され且つ第1の論理チャネルにマッピングされた/関連付けられたSR構成において構成されたサブキャリア間隔に対応するシンボル長である。
【0163】
本発明の実施形態は、ユーザ装置を提供する。
図10を参照すると、ユーザ装置は、プロセッサ61と、プロセッサ61と通信し且つプロセッサ61に接続されたメモリ62及びトランシーバ63とを含む。メモリ62は、コンピュータ命令を記憶するように構成される。トランシーバ63は、ネットワークデバイスと通信するように構成される。プロセッサ61は、コンピュータ命令を実行し、トランシーバ63を使用することにより、コンピュータ命令を実行したとき、上記のSR構成方法においてUEにより実行されるステップを実行するように、及び/又は、
図5~
図9のうちいずれか1つに対応するSR送信方法を実行するように構成される。
【0164】
ユーザ装置の実現方式については、上記のSR構成方法及び
図5~
図9のうちいずれか1つに対応するSR送信方法においてUEにより実行されるステップを参照する。
【0165】
本発明の実施形態は、プロセッサと、プロセッサと通信し且つプロセッサに接続されたメモリ及びトランシーバとを含むネットワークデバイスを提供する。メモリはコンピュータ命令を記憶するように構成される。トランシーバは、ネットワークデバイスと通信するように構成される。プロセッサは、コンピュータ命令を実行し、トランシーバを使用することにより、コンピュータ命令を実行したとき、上記のSR構成方法においてネットワークデバイスにより実行されるステップを実行するように構成される。ネットワークデバイスの構成については、
図10を参照する。
【0166】
ユーザ装置の実現方式については、上記のSR構成方法においてネットワークデバイスにより実行されるステップを参照する。
【0167】
ユーザ装置及びネットワークデバイス内のプロセッサは、処理コンポーネントでもよく、或いは、複数の処理コンポーネントの一般用語でもよい点に留意すべきである。例えば、プロセッサは、中央処理装置(central processing unit, CPU)又は特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit, ASIC)でもよく、或いは、本発明の実施形態を実現する1つ以上の集積回路、例えば、1つ以上のマイクロプロセッサ(digital signal processor, DSP)又は1つ以上のフィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array, FPGA)として構成されてもよい。
【0168】
ユーザ装置及びネットワークデバイス内のメモリは、記憶コンポーネントでもよく、或いは、複数の記憶コンポーネントの一般用語でもよい。メモリは、ランダムアクセスメモリ(random-access memory, RAM)を含んでもよく、或いは、磁気ディスクメモリ、フラッシュ(flash)又はキャッシュ(cache)のような不揮発性メモリ(non-volatile memory, NVM)を含んでもよい。
【0169】
本発明の実施形態は、コンピューティングデバイス読み取り可能記憶媒体を更に提供し、読み取り可能記憶媒体は、コンピュータ命令を記憶する。命令がコンピューティングデバイス上で実行されたとき、コンピューティングデバイスは、上記のSR構成方法においてユーザ装置により実行されるステップを実行することが可能になる。
【0170】
本発明の実施形態は、コンピューティングデバイス読み取り可能記憶媒体を更に提供し、読み取り可能記憶媒体は、コンピュータ命令を記憶する。命令がコンピューティングデバイス上で実行されたとき、コンピューティングデバイスは、上記のSR送信方法においてユーザ装置により実行されるステップを実行することが可能になる。
【0171】
本発明の実施形態は、コンピューティングデバイス読み取り可能記憶媒体を更に提供し、読み取り可能記憶媒体は、コンピュータ命令を記憶する。命令がコンピューティングデバイス上で実行されたとき、コンピューティングデバイスは、上記のSR構成方法においてネットワークデバイスにより実行されるステップを実行することが可能になる。
【0172】
本発明の実施形態は、命令を含むコンピューティングデバイスプログラムプロダクトを更に提供する。コンピューティングデバイスプログラムプロダクトがコンピューティングデバイス上で実行するとき、コンピューティングデバイスは、上記のSR構成方法を実行することが可能になる。
【0173】
本発明の実施形態は、命令を含むコンピューティングデバイスプログラムプロダクトを更に提供する。コンピューティングデバイスプログラムプロダクトがコンピューティングデバイス上で実行するとき、コンピューティングデバイスは、
図5~
図9のうちいずれか1つに対応するSR送信方法を実行することが可能になる。
【0174】
本発明の実施形態は、プロセッサ及びメモリを含むチップを更に提供する。メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行するように構成される。コンピュータプログラムは、上記のSR構成方法においてUEにより実行されるステップを実行するため、及び/又は、
図5~
図9のうちいずれか1つに対応するSR送信方法を実行するために使用される。本発明の実施形態は、プロセッサ及びメモリを含むチップを更に提供する。メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行するように構成される。コンピュータプログラムは、上記のSR構成方法を実現するために使用される。
【0175】
この出願は、この出願による方法、デバイス(システム)及びコンピュータプログラムプロダクトのフローチャート及び/又はブロック図を参照して記載されている。コンピュータプログラム命令は、フローチャート及び/又はブロック図内の各プロセス及び/又は各ブロックと、フローチャート及び/又はブロック図内のプロセス及び/又はブロックの組み合わせとを実現するために使用されてもよいことが理解されるべきである。これらのコンピュータプログラム命令は、マシンを生成するために、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、埋め込みプロセッサ又はいずれかの他のプログラム可能データ処理デバイスのプロセッサに提供されてもよく、それにより、コンピュータ又はいずれかの他のプログラム可能データ処理デバイスのプロセッサにより実行された命令は、フローチャート内の1つ以上のプロセス及び/又はブロック図内の1つ以上のブロックにおける特定の機能を実現するための装置を生成する。これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ又はいずれかの他のプログラム可能データ処理デバイスに対して特定の方式で動作するように命令できるコンピュータ読み取り可能メモリに記憶されてもよく、それにより、コンピュータ読み取り可能メモリに記憶された命令は、命令装置を含むアーチファクトを生成する。命令装置は、フローチャート内の1つ以上のプロセス及び/又はブロック図内の1つ以上のブロックにおける特定の機能を実現する。
【0176】
上記の説明は、本発明の特定の実現方式のみであり、本発明の保護範囲を限定することを意図するものではない。本発明に開示された技術的範囲内で当業者により容易に理解される如何なる変更又は置換も、本発明の保護範囲内に入るものとする。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。