(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-13
(45)【発行日】2023-12-21
(54)【発明の名称】情報提供装置、情報提供方法、及び情報提供プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0241 20230101AFI20231214BHJP
G06Q 30/0207 20230101ALI20231214BHJP
【FI】
G06Q30/0241
G06Q30/0207
(21)【出願番号】P 2022081403
(22)【出願日】2022-05-18
【審査請求日】2022-05-18
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000958
【氏名又は名称】弁理士法人インテクト国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100120189
【氏名又は名称】奥 和幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135518
【氏名又は名称】青木 隆
(72)【発明者】
【氏名】増沢 逸平
(72)【発明者】
【氏名】安斎 弘子
(72)【発明者】
【氏名】水野 貴洋
【審査官】阿部 潤
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-230403(JP,A)
【文献】国際公開第2019/163694(WO,A1)
【文献】阿部 寛之,特集:インターネットサービス - テレパークにおける新広告システム,FUJITSU,日本,富士通株式会社,1998年09月10日,第49巻 第5号,pp.378~382,ISSN 0016-2515
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定サービス内における画面であって、所定抽籤対象に当籤の可能性がある第1抽籤が可能な画面を示す画面情報を、端末装置へ送信する画面情報送信手段と、
前記送信された画面情報に基づいて前記端末装置に表示された前記画面における前記第1抽籤の結果が、前記所定抽籤対象の非当籤を示す場合、広告を表示させるための操作に用いられる操作要素の表示の指示を示す操作要素表示指示情報を、前記端末装置へ送信する操作要素表示指示情報送信手段と、
前記送信された操作要素表示指示情報に基づいて前記端末装置に表示された前記操作要素が操作されることにより、前記広告が前記端末装置に表示された場合、前記所定抽籤対象に当籤の可能性がある第2抽籤であって、前記広告の表示後に行われる第2抽籤の結果の表示の指示を示す抽籤結果表示指示情報を、前記端末装置へ送信する抽籤結果表示指示情報送信手段と、
を備え
、
前記操作要素表示指示情報送信手段は、前記広告が前記端末装置に表示されたことに応じて前記端末装置が該端末装置のユーザの操作なくして前記第2抽籤の結果を自動的に表示するように、前記操作要素表示指示情報を送信することを特徴とする情報提供装置。
【請求項2】
所定サービス内における画面であって、所定抽籤対象に当籤の可能性がある第1抽籤が可能な画面を示す画面情報を、端末装置へ送信する画面情報送信手段と、
前記送信された画面情報に基づいて前記端末装置に表示された前記画面における前記第1抽籤の結果が、前記所定抽籤対象の非当籤を示す場合、広告を表示させるための操作に用いられる操作要素の表示の指示を示す操作要素表示指示情報を、前記端末装置へ送信する操作要素表示指示情報送信手段と、
前記送信された操作要素表示指示情報に基づいて前記端末装置に表示された前記操作要素が操作されることにより、前記広告が前記端末装置に表示された場合、前記所定抽籤対象に当籤の可能性がある第2抽籤であって、前記広告の表示後に行われる第2抽籤の結果の表示の指示を示す抽籤結果表示指示情報を、前記端末装置へ送信する抽籤結果表示指示情報送信手段と、
を備え、
前記広告を示す広告情報が、所定の広告装置から前記端末装置に送信され、
前記端末装置は、前記広告装置から送信されてきた前記広告情報に基づいて、前記広告を表示し、
前記送信される操作要素表示指示情報は、前記操作要素が操作されることに応じて、前記広告の要求を示す広告要求情報であって、前記端末装置を識別する端末識別情報を含む広告要求情報を、前記広告装置へ送信することの指示を更に示し、
前記端末装置に表示された前記操作要素が操作されることに応じて前記端末装置から前記広告装置へ前記広告要求情報が送信されることで、前記広告装置から前記広告情報が前記端末装置へ送信されて、前記広告が表示される場合、前記広告装置から、前記広告要求情報に含まれる前記端末識別情報を受信する端末識別情報受信手段を更に備え、
前記抽籤結果表示指示情報送信手段は、前記端末識別情報受信手段により前記端末識別情報が受信された場合、前記受信された端末識別情報により識別される前記端末装置へ、前記抽籤結果表示指示情報を送信することを特徴とする情報提供装置。
【請求項3】
所定サービス内における画面であって、所定抽籤対象に当籤の可能性がある第1抽籤が可能な画面を示す画面情報を、端末装置へ送信する画面情報送信手段と、
前記端末装置のユーザを識別するユーザ識別情報であって、前記所定サービスを利用するために前記ユーザが入力したユーザ識別情報を、前記端末装置から受信するユーザ識別情報受信手段と、
前記送信された画面情報に基づいて前記端末装置に表示された前記画面における前記第1抽籤の結果が、前記所定抽籤対象の非当籤を示す場合、広告を表示させるための操作に用いられる操作要素の表示の指示を示す操作要素表示指示情報を、前記端末装置へ送信する操作要素表示指示情報送信手段と、
前記送信された操作要素表示指示情報に基づいて前記端末装置に表示された前記操作要素が操作されることにより、前記広告が前記端末装置に表示された場合、前記所定抽籤対象に当籤の可能性がある第2抽籤であって、前記広告の表示後に行われる第2抽籤の結果の表示の指示を示す抽籤結果表示指示情報を、前記端末装置へ送信する抽籤結果表示指示情報送信手段と、
を備え、
前記抽籤結果表示指示情報送信手段は、前記所定サービスと異なる他サービスであって、前記受信されたユーザ識別情報と同一のユーザ識別情報を用いて前記ユーザが識別される他サービスの該ユーザによる利用状況が所定条件を満たす場合、前記第2抽籤による前記所定抽籤対象の当籤確率を、前記第1抽籤による前記所定抽籤対象の当籤確率よりも高くすることを特徴とする情報提供装置。
【請求項4】
前記広告は、動画を含み、
前記抽籤結果表示指示情報送信手段は、前記操作要素が操作されることにより再生が開始された前記動画の最後まで、該動画が再生された場合、前記抽籤結果表示指示情報を送信することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報提供装置。
【請求項5】
前記端末装置は、前記端末識別情報を含むクッキーであって、前記端末装置から前記情報提供装置及び前記広告装置に送信されるクッキーを記憶し、
前記抽籤結果表示指示情報送信手段は、前記端末識別情報受信手段により受信された前記端末識別情報と同一の前記端末識別情報を含む前記クッキーを前記情報提供装置へ送信してきた前記端末装置へ、前記抽籤結果表示指示情報を送信することを特徴とする請求項2に記載の情報提供装置。
【請求項6】
前記広告装置は、前記広告装置から前記端末装置へ過去に送信された広告を通じて前記端末装置に表示されたウェブページの表示履歴を、前記端末識別情報と関連付けて記憶し、
前記広告装置は、前記端末装置から送信された前記広告要求情報に含まれる前記端末識別情報に関連付けて前記広告装置に記憶された前記表示履歴に基づいて、前記端末装置へ送信する前記広告を決定することを特徴とする請求項2又は5に記載の情報提供装置。
【請求項7】
前記端末装置のユーザを識別するユーザ識別情報であって、前記所定サービスを利用するために前記ユーザが入力したユーザ識別情報を、前記端末装置から受信するユーザ識別情報受信手段と、
前記受信されたユーザ識別情報と、前記端末識別情報と、を関連付けて記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
前記送信された抽籤結果表示指示情報に基づいて表示された前記第2抽籤の結果が、前記所定抽籤対象の当籤を示す場合、前記端末識別情報受信手段により受信された前記端末識別情報に関連付けて前記記憶手段に記憶された前記ユーザ識別情報により識別される前記ユーザへ前記所定抽籤対象を付与する処理を実行する付与手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項2又は5に記載の情報提供装置。
【請求項8】
前記ユーザ識別情報と同一のユーザ識別情報を用いて、前記所定サービスと異なる他サービスにおいて前記端末装置のユーザが識別され、
前記広告装置は、前記端末装置から送信された前記広告要求情報に含まれる前記端末識別情報に関連付けられる前記ユーザ識別情報に基づいて、前記他サービスにおける前記ユーザの行動履歴を取得し、
前記広告装置は、前記取得された行動履歴に基づいて、前記端末装置へ送信する前記広告を決定することを特徴とする請求項7に記載の情報提供装置。
【請求項9】
前記広告は、動画を含み、
前記広告装置から前記端末装置へ送信される前記広告は、前記操作要素が操作されることにより再生が開始された前記動画の最後まで、該動画が再生された場合、前記再生が完了したことを示す再生完了情報を前記端末装置が前記広告装置へ送信することが定められた広告であり、
前記広告装置は、該広告装置が前記端末装置から前記再生完了情報を受信した場合、前記端末識別情報を前記情報提供装置へ送信することを特徴とする請求項2又は5に記載の情報提供装置。
【請求項10】
前記所定条件は、前記ユーザによる前記他サービスの利用度合いが所定度合い以上であることを特徴とする請求項3に記載の情報提供装置。
【請求項11】
前記第2抽籤は、それぞれ前記所定抽籤対象に当籤の可能性がある複数の抽籤を含むことを特徴とする請求項3又は10に記載の情報提供装置。
【請求項12】
前記第2抽籤は、少なくとも第3抽籤及び第4抽籤を含み、
前記抽籤結果表示指示情報送信手段は、前記広告が前記端末装置に表示された場合、前記第3抽籤の結果の表示の指示を示す前記抽籤結果表示指示情報を送信し、前記第3抽籤の結果が、前記所定抽籤対象の非当籤を示す場合、前記第4抽籤の結果の表示の指示を示す前記抽籤結果表示指示情報を送信することを特徴とする請求項11に記載の情報提供装置。
【請求項13】
コンピュータにより実行される情報提供方法において、
所定サービス内における画面であって、所定抽籤対象に当籤の可能性がある第1抽籤が可能な画面を示す画面情報を、端末装置へ送信する画面情報送信ステップと、
前記送信された画面情報に基づいて前記端末装置に表示された前記画面における前記第1抽籤の結果が、前記所定抽籤対象の非当籤を示す場合、広告を表示させるための操作に用いられる操作要素の表示の指示を示す操作要素表示指示情報を、前記端末装置へ送信する操作要素表示指示情報送信ステップと、
前記送信された操作要素表示指示情報に基づいて前記端末装置に表示された前記操作要素が操作されることにより、前記広告が前記端末装置に表示された場合、前記所定抽籤対象に当籤の可能性がある第2抽籤であって、前記広告の表示後に行われる第2抽籤の結果の表示の指示を示す抽籤結果表示指示情報を、前記端末装置へ送信する抽籤結果表示指示情報送信ステップと、
を含み、
前記操作要素表示指示情報送信ステップは、前記広告が前記端末装置に表示されたことに応じて前記端末装置が該端末装置のユーザの操作なくして前記第2抽籤の結果を自動的に表示するように、前記操作要素表示指示情報を送信することを特徴とする情報提供方法。
【請求項14】
コンピュータにより実行される情報提供方法において、
所定サービス内における画面であって、所定抽籤対象に当籤の可能性がある第1抽籤が可能な画面を示す画面情報を、端末装置へ送信する画面情報送信ステップと、
前記送信された画面情報に基づいて前記端末装置に表示された前記画面における前記第1抽籤の結果が、前記所定抽籤対象の非当籤を示す場合、広告を表示させるための操作に用いられる操作要素の表示の指示を示す操作要素表示指示情報を、前記端末装置へ送信する操作要素表示指示情報送信ステップと、
前記送信された操作要素表示指示情報に基づいて前記端末装置に表示された前記操作要素が操作されることにより、前記広告が前記端末装置に表示された場合、前記所定抽籤対象に当籤の可能性がある第2抽籤であって、前記広告の表示後に行われる第2抽籤の結果の表示の指示を示す抽籤結果表示指示情報を、前記端末装置へ送信する抽籤結果表示指示情報送信ステップと、
を含
み、
前記広告を示す広告情報が、所定の広告装置から前記端末装置に送信され、
前記端末装置は、前記広告装置から送信されてきた前記広告情報に基づいて、前記広告を表示し、
前記送信される操作要素表示指示情報は、前記操作要素が操作されることに応じて、前記広告の要求を示す広告要求情報であって、前記端末装置を識別する端末識別情報を含む広告要求情報を、前記広告装置へ送信することの指示を更に示し、
前記端末装置に表示された前記操作要素が操作されることに応じて前記端末装置から前記広告装置へ前記広告要求情報が送信されることで、前記広告装置から前記広告情報が前記端末装置へ送信されて、前記広告が表示される場合、前記広告装置から、前記広告要求情報に含まれる前記端末識別情報を受信する端末識別情報受信ステップを更に備え、
前記抽籤結果表示指示情報送信ステップは、前記端末識別情報受信ステップにより前記端末識別情報が受信された場合、前記受信された端末識別情報により識別される前記端末装置へ、前記抽籤結果表示指示情報を送信することを特徴とする情報提供方法。
【請求項15】
コンピュータにより実行される情報提供方法において、
所定サービス内における画面であって、所定抽籤対象に当籤の可能性がある第1抽籤が可能な画面を示す画面情報を、端末装置へ送信する画面情報送信ステップと、
前記端末装置のユーザを識別するユーザ識別情報であって、前記所定サービスを利用するために前記ユーザが入力したユーザ識別情報を、前記端末装置から受信するユーザ識別情報受信ステップと、
前記送信された画面情報に基づいて前記端末装置に表示された前記画面における前記第1抽籤の結果が、前記所定抽籤対象の非当籤を示す場合、広告を表示させるための操作に用いられる操作要素の表示の指示を示す操作要素表示指示情報を、前記端末装置へ送信する操作要素表示指示情報送信ステップと、
前記送信された操作要素表示指示情報に基づいて前記端末装置に表示された前記操作要素が操作されることにより、前記広告が前記端末装置に表示された場合、前記所定抽籤対象に当籤の可能性がある第2抽籤であって、前記広告の表示後に行われる第2抽籤の結果の表示の指示を示す抽籤結果表示指示情報を、前記端末装置へ送信する抽籤結果表示指示情報送信ステップと、
を含み、
前記操作要素表示指示情報送信ステップは、前記所定サービスと異なる他サービスであって、前記受信されたユーザ識別情報と同一のユーザ識別情報を用いて前記ユーザが識別される他サービスの該ユーザによる利用状況が所定条件を満たす場合、前記第2抽籤による前記所定抽籤対象の当籤確率を、前記第1抽籤による前記所定抽籤対象の当籤確率よりも高くすることを特徴とする情報提供方法。
【請求項16】
コンピュータを、
所定サービス内における画面であって、所定抽籤対象に当籤の可能性がある第1抽籤が可能な画面を示す画面情報を、端末装置へ送信する画面情報送信手段と、
前記送信された画面情報に基づいて前記端末装置に表示された前記画面における前記第1抽籤の結果が、前記所定抽籤対象の非当籤を示す場合、広告を表示させるための操作に用いられる操作要素の表示の指示を示す操作要素表示指示情報を、前記端末装置へ送信する操作要素表示指示情報送信手段と、
前記送信された操作要素表示指示情報に基づいて前記端末装置に表示された前記操作要素が操作されることにより、前記広告が前記端末装置に表示された場合、前記所定抽籤対象に当籤の可能性がある第2抽籤であって、前記広告の表示後に行われる第2抽籤の結果の表示の指示を示す抽籤結果表示指示情報を、前記端末装置へ送信する抽籤結果表示指示情報送信手段、
として機能させ、
前記抽籤結果表示指示情報送信手段は、前記広告が前記端末装置に表示されたことに応じて前記端末装置が該端末装置のユーザの操作なくして前記第2抽籤の結果を自動的に表示するように、前記操作要素表示指示情報を送信することを特徴とする情報提供プログラム。
【請求項17】
コンピュータを、
所定サービス内における画面であって、所定抽籤対象に当籤の可能性がある第1抽籤が可能な画面を示す画面情報を、端末装置へ送信する画面情報送信手段と、
前記送信された画面情報に基づいて前記端末装置に表示された前記画面における前記第1抽籤の結果が、前記所定抽籤対象の非当籤を示す場合、広告を表示させるための操作に用いられる操作要素の表示の指示を示す操作要素表示指示情報を、前記端末装置へ送信する操作要素表示指示情報送信手段と、
前記送信された操作要素表示指示情報に基づいて前記端末装置に表示された前記操作要素が操作されることにより、前記広告が前記端末装置に表示された場合、前記所定抽籤対象に当籤の可能性がある第2抽籤であって、前記広告の表示後に行われる第2抽籤の結果の表示の指示を示す抽籤結果表示指示情報を、前記端末装置へ送信する抽籤結果表示指示情報送信手段、
として機能させ、
前記広告を示す広告情報が、所定の広告装置から前記端末装置に送信され、
前記端末装置は、前記広告装置から送信されてきた前記広告情報に基づいて、前記広告を表示し、
前記送信される操作要素表示指示情報は、前記操作要素が操作されることに応じて、前記広告の要求を示す広告要求情報であって、前記端末装置を識別する端末識別情報を含む広告要求情報を、前記広告装置へ送信することの指示を更に示し、
前記端末装置に表示された前記操作要素が操作されることに応じて前記端末装置から前記広告装置へ前記広告要求情報が送信されることで、前記広告装置から前記広告情報が前記端末装置へ送信されて、前記広告が表示される場合、前記広告装置から、前記広告要求情報に含まれる前記端末識別情報を受信する端末識別情報受信手段を更に備え、
前記抽籤結果表示指示情報送信手段は、前記端末識別情報受信手段により前記端末識別情報が受信された場合、前記受信された端末識別情報により識別される前記端末装置へ、前記抽籤結果表示指示情報を送信することを特徴とする情報提供プログラム。
【請求項18】
コンピュータを、
所定サービス内における画面であって、所定抽籤対象に当籤の可能性がある第1抽籤が可能な画面を示す画面情報を、端末装置へ送信する画面情報送信手段と、
前記端末装置のユーザを識別するユーザ識別情報であって、前記所定サービスを利用するために前記ユーザが入力したユーザ識別情報を、前記端末装置から受信するユーザ識別情報受信手段と、
前記送信された画面情報に基づいて前記端末装置に表示された前記画面における前記第1抽籤の結果が、前記所定抽籤対象の非当籤を示す場合、広告を表示させるための操作に用いられる操作要素の表示の指示を示す操作要素表示指示情報を、前記端末装置へ送信する操作要素表示指示情報送信手段と、
前記送信された操作要素表示指示情報に基づいて前記端末装置に表示された前記操作要素が操作されることにより、前記広告が前記端末装置に表示された場合、前記所定抽籤対象に当籤の可能性がある第2抽籤であって、前記広告の表示後に行われる第2抽籤の結果の表示の指示を示す抽籤結果表示指示情報を、前記端末装置へ送信する抽籤結果表示指示情報送信手段、
として機能させ、
前記抽籤結果表示指示情報送信手段は、前記所定サービスと異なる他サービスであって、前記受信されたユーザ識別情報と同一のユーザ識別情報を用いて前記ユーザが識別される他サービスの該ユーザによる利用状況が所定条件を満たす場合、前記第2抽籤による前記所定抽籤対象の当籤確率を、前記第1抽籤による前記所定抽籤対象の当籤確率よりも高くすることを特徴とする情報提供プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オンライン上において、ユーザによるくじ引きを可能とする方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インターネット等のネットワークを通じて、様々なサイトからサービスが提供されている。こうしたサイトの例として、オンラインショッピングモール、予約サイト、ポイントサイト等が挙げられる。こうしたサイトにおいては、ユーザによるサービスの利用促進や利用頻度等の向上を目的として、様々な試みが行われている。その一例として、そのサイト上でくじ引きを可能とし、ユーザがくじ引きで当籤した場合に、そのユーザに特典を付与することが挙げられる。
【0003】
例えば、引用文献1には、ユーザが店舗に訪問することで、スタンプラリーシートにおいてスタンプラリー対象の店舗の9マスのうち、何れかの1列にスタンプが揃った場合、くじ引き処理を行い、くじ引きで当籤すると、割引クーポンをユーザに付与することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ユーザをそのサービスにより引きつけるために、くじ引きで当籤しなかったユーザに対して、再度くじ引きの機会を与えることも考慮に値すると考えられる。しかしながら、単純にくじ引きの回数を増やしたのでは、ユーザが得られる利益が相当程度大きくなる一方で、くじ引きの提供で促進される利用によってサービスの提供者が得られる利益は、ユーザが得られる利益ほどには大きくならない可能性がある。
【0006】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、その課題の一例は、ユーザの利益とサービス提供者の利益とを考慮して、ユーザに再度のくじ引きの機会を与えることを可能とする情報提供装置、情報提供方法、及び情報提供プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、所定サービス内における画面であって、所定抽籤対象に当籤の可能性がある第1抽籤が可能な画面を示す画面情報を、端末装置へ送信する画面情報送信手段と、前記送信された画面情報に基づいて前記端末装置に表示された前記画面における前記第1抽籤の結果が、前記所定抽籤対象の非当籤を示す場合、広告を表示させるための操作に用いられる操作要素の表示の指示を示す操作要素表示指示情報を、前記端末装置へ送信する操作要素表示指示情報送信手段と、前記送信された操作要素表示指示情報に基づいて前記端末装置に表示された前記操作要素が操作されることにより、前記広告が前記端末装置に表示された場合、前記所定抽籤対象に当籤の可能性がある第2抽籤であって、前記広告の表示後に行われる第2抽籤の結果の表示の指示を示す抽籤結果表示指示情報を、前記端末装置へ送信する抽籤結果表示指示情報送信手段と、を備え、前記操作要素表示指示情報送信手段は、前記広告が前記端末装置に表示されたことに応じて前記端末装置が該端末装置のユーザの操作なくして前記第2抽籤の結果を自動的に表示するように、前記操作要素表示指示情報を送信することを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、所定サービスにおける第1抽籤においてユーザが所定抽籤対象に非当籤となった場合、広告を表示するための操作要素が表示される。ユーザがその操作要素を操作することで、第2抽籤が行われてその抽籤結果が表示される。これにより、ユーザは再度のくじ引きが可能となる一方で、所定サービスの提供者は、広告を表示することによる利益を得ることができる可能性がある。従って、ユーザの利益とサービス提供者の利益とを考慮して、ユーザに再度のくじ引きの機会を与えることができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、所定サービス内における画面であって、所定抽籤対象に当籤の可能性がある第1抽籤が可能な画面を示す画面情報を、端末装置へ送信する画面情報送信手段と、前記送信された画面情報に基づいて前記端末装置に表示された前記画面における前記第1抽籤の結果が、前記所定抽籤対象の非当籤を示す場合、広告を表示させるための操作に用いられる操作要素の表示の指示を示す操作要素表示指示情報を、前記端末装置へ送信する操作要素表示指示情報送信手段と、前記送信された操作要素表示指示情報に基づいて前記端末装置に表示された前記操作要素が操作されることにより、前記広告が前記端末装置に表示された場合、前記所定抽籤対象に当籤の可能性がある第2抽籤であって、前記広告の表示後に行われる第2抽籤の結果の表示の指示を示す抽籤結果表示指示情報を、前記端末装置へ送信する抽籤結果表示指示情報送信手段と、を備え、前記広告を示す広告情報が、所定の広告装置から前記端末装置に送信され、前記端末装置は、前記広告装置から送信されてきた前記広告情報に基づいて、前記広告を表示し、前記送信される操作要素表示指示情報は、前記操作要素が操作されることに応じて、前記広告の要求を示す広告要求情報であって、前記端末装置を識別する端末識別情報を含む広告要求情報を、前記広告装置へ送信することの指示を更に示し、前記端末装置に表示された前記操作要素が操作されることに応じて前記端末装置から前記広告装置へ前記広告要求情報が送信されることで、前記広告装置から前記広告情報が前記端末装置へ送信されて、前記広告が表示される場合、前記広告装置から、前記広告要求情報に含まれる前記端末識別情報を受信する端末識別情報受信手段を更に備え、前記抽籤結果表示指示情報送信手段は、前記端末識別情報受信手段により前記端末識別情報が受信された場合、前記受信された端末識別情報により識別される前記端末装置へ、前記抽籤結果表示指示情報を送信することを特徴とする。
この発明によれば、所定サービスにおける第1抽籤においてユーザが所定抽籤対象に非当籤となった場合、広告を表示するための操作要素が表示される。ユーザがその操作要素を操作することで、第2抽籤が行われてその抽籤結果が表示される。これにより、ユーザは再度のくじ引きが可能となる一方で、所定サービスの提供者は、広告を表示することによる利益を得ることができる可能性がある。従って、ユーザの利益とサービス提供者の利益とを考慮して、ユーザに再度のくじ引きの機会を与えることができる。
またこの発明によれば、表示された操作要素をユーザが操作すると、端末装置は広告要求情報を広告装置へ送信する。この広告要求情報は、その端末装置を識別する端末識別情報を含む。広告要求情報の受信に応じて広告装置が端末装置へ広告を送信することで、端末装置がその広告を表示することとなれば、広告装置は、端末装置から受信した端末識別情報を情報提供装置へ送信する。広告装置から送信された端末識別情報は、第1抽籤において所定抽籤対象に非当籤であったユーザのうち、広告を表示させたユーザの端末装置を示す。情報提供装置は、この端末識別情報により識別される端末装置に、第2抽籤の抽籤結果を表示させる。従って、第2抽籤の対象となるユーザの端末装置を適切に特定することができる。
請求項3に記載の発明は、所定サービス内における画面であって、所定抽籤対象に当籤の可能性がある第1抽籤が可能な画面を示す画面情報を、端末装置へ送信する画面情報送信手段と、前記端末装置のユーザを識別するユーザ識別情報であって、前記所定サービスを利用するために前記ユーザが入力したユーザ識別情報を、前記端末装置から受信するユーザ識別情報受信手段と、前記送信された画面情報に基づいて前記端末装置に表示された前記画面における前記第1抽籤の結果が、前記所定抽籤対象の非当籤を示す場合、広告を表示させるための操作に用いられる操作要素の表示の指示を示す操作要素表示指示情報を、前記端末装置へ送信する操作要素表示指示情報送信手段と、前記送信された操作要素表示指示情報に基づいて前記端末装置に表示された前記操作要素が操作されることにより、前記広告が前記端末装置に表示された場合、前記所定抽籤対象に当籤の可能性がある第2抽籤であって、前記広告の表示後に行われる第2抽籤の結果の表示の指示を示す抽籤結果表示指示情報を、前記端末装置へ送信する抽籤結果表示指示情報送信手段と、を備え、前記抽籤結果表示指示情報送信手段は、前記所定サービスと異なる他サービスであって、前記受信されたユーザ識別情報と同一のユーザ識別情報を用いて前記ユーザが識別される他サービスの該ユーザによる利用状況が所定条件を満たす場合、前記第2抽籤による前記所定抽籤対象の当籤確率を、前記第1抽籤による前記所定抽籤対象の当籤確率よりも高くすることを特徴とする。
この発明によれば、所定サービスにおける第1抽籤においてユーザが所定抽籤対象に非当籤となった場合、広告を表示するための操作要素が表示される。ユーザがその操作要素を操作することで、第2抽籤が行われてその抽籤結果が表示される。これにより、ユーザは再度のくじ引きが可能となる一方で、所定サービスの提供者は、広告を表示することによる利益を得ることができる可能性がある。従って、ユーザの利益とサービス提供者の利益とを考慮して、ユーザに再度のくじ引きの機会を与えることができる。
またこの発明によれば、第2抽籤による所定抽籤対象の当籤確率が、当初の当籤確率よりも高くなっている。従って、広告を見るためのより強い動機付けをユーザに与えることができる。
更にこの発明によれば、所定サービス以外に、所定サービスで用いられるユーザ識別情報と同一のユーザ識別情報を用いて利用可能な他サービスがある。そして、ユーザによる他サービスの利用状況が所定条件を満たす場合に、第2抽籤による所定抽籤対象の当籤確率が高くなる。従って、所定条件を満たすように他サービスを利用することをユーザに促すことができる。
請求項4に記載の発明は、前記広告は、動画を含み、前記抽籤結果表示指示情報送信手段は、前記操作要素が操作されることにより再生が開始された前記動画の最後まで、該動画が再生された場合、前記抽籤結果表示指示情報を送信することを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、広告に含まれる動画が最後まで再生されることで、第2抽籤の結果が表示される。従って、再度のくじ引きの機会を得るために、動画を最後まで視聴するための動機付けをユーザに与えることができる。
【0013】
請求項5に記載の発明は、前記端末装置は、前記端末識別情報を含むクッキーであって、前記端末装置から前記情報提供装置及び前記広告装置のそれぞれに送信されるクッキーを記憶し、前記抽籤結果表示指示情報送信手段は、前記端末識別情報受信手段により受信された前記端末識別情報と同一の前記端末識別情報を含む前記クッキーを前記情報提供装置へ送信してきた前記端末装置へ、前記抽籤結果表示指示情報を送信することを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、端末装置は、端末識別情報を含むクッキーを記憶する。情報提供装置と広告装置との間で、例えばドメインが共通するなどの理由で、そのクッキーは、情報提供装置及び広告装置に送信される。そのため、端末装置から広告装置へ送信される広告要求情報は端末識別情報を含むとともに、端末装置から情報提供装置へ送信される要求は端末識別情報を含み得る。従って、情報提供装置は、広告装置から送信されてくる端末識別情報と、端末装置から送信されてくる端末識別情報とに基づいて、第2抽籤の対象となるユーザの端末装置を特定することができる。
【0015】
請求項6に記載の発明は、前記広告装置は、前記広告装置から前記端末装置へ過去に送信された広告を通じて前記端末装置に表示されたウェブページの表示履歴を、前記端末識別情報と関連付けて記憶し、前記広告装置は、前記端末装置から送信された前記広告要求情報に含まれる前記端末識別情報に関連付けて前記広告装置に記憶された前記表示履歴に基づいて、前記端末装置へ送信する前記広告を決定することを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、広告装置は、その広告装置から送信されて端末装置に表示された広告を通じてその端末装置に表示された広告主のウェブページの履歴を、その端末装置の端末識別情報に関連付けて記憶する。そして、広告装置は、その表示履歴に基づいて、送信する広告を決定する。従って、ユーザの閲覧行動に応じた広告を端末装置に表示させることができる。
【0017】
請求項7に記載の発明は、前記端末装置のユーザを識別するユーザ識別情報であって、前記所定サービスを利用するために前記ユーザが入力したユーザ識別情報を、前記端末装置から受信するユーザ識別情報受信手段と、前記受信されたユーザ識別情報と、前記端末識別情報と、を関連付けて記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、前記送信された抽籤結果表示指示情報に基づいて表示された前記第2抽籤の結果が、前記所定抽籤対象の当籤を示す場合、前記端末識別情報受信手段により受信された前記端末識別情報に関連付けて前記記憶手段に記憶された前記ユーザ識別情報により識別される前記ユーザへ前記所定抽籤対象を付与する処理を実行する付与手段と、を更に備えることを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、端末装置を利用するユーザのユーザ識別情報とその端末装置の端末識別情報が関連付けて記憶される。広告装置から端末識別情報が送信されてきた場合、その端末識別情報に基づいて、端末装置を利用するユーザのユーザ識別情報が特定される。従って、所定抽籤対象に当籤したユーザを適切に特定して、その所定抽籤対象を付与することができる。
【0019】
請求項8に記載の発明は、前記ユーザ識別情報と同一のユーザ識別情報を用いて、前記所定サービスと異なる他サービスにおいて前記端末装置のユーザが識別され、前記広告装置は、前記端末装置から送信された前記広告要求情報に含まれる前記端末識別情報に関連付けられる前記ユーザ識別情報に基づいて、前記他サービスにおける前記ユーザの行動履歴を取得し、前記広告装置は、前記取得された行動履歴に基づいて、前記端末装置へ送信する前記広告を決定することを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、所定サービス以外に、所定サービスで用いられるユーザ識別情報と同一のユーザ識別情報を用いて利用可能な他サービスがある。サービス内におけるユーザの行動の履歴は、一般的にはユーザ識別情報に関連付けて管理されている。そこで、広告装置は、端末装置から送信されてきた端末識別情報に関連付けられるユーザ識別情報に基づいて、他サービスにおけるユーザの行動履歴を取得する。そして、広告装置は、その行動履歴に基づいて、送信する広告を決定する。従って、所定サービスとは異なるサービスにおけるユーザの行動に応じた広告を端末装置に表示させることができる。
【0021】
請求項9に記載の発明は、前記広告は、動画を含み、前記広告装置から前記端末装置へ送信される前記広告は、前記操作要素が操作されることにより再生が開始された前記動画の最後まで、該動画が再生された場合、前記再生が完了したことを示す再生完了情報を前記端末装置が前記広告装置へ送信することが定められた広告であり、前記広告装置は、該広告装置が前記端末装置から前記再生完了情報を受信した場合、前記端末識別情報を前記情報提供装置へ送信することを特徴とする。
【0022】
この発明によれば、端末装置は、広告に含まれる動画を最後まで再生すると、広告装置へ再生完了情報を送信する。広告装置は、再生完了情報を受信することで、情報提供装置へ端末識別情報を送信する。従って、再度のくじ引きの機会を得るために、動画を最後まで視聴するための動機付けをユーザに与えることができる。また、動画を最後まで再生した端末装置を特定することができる。
【0027】
請求項10に記載の発明は、前記所定条件は、前記ユーザによる前記他サービスの利用度合いが所定度合い以上であることを特徴とする。
【0028】
この発明によれば、他サービスの利用度合いが所定度合い以上である場合に、第2抽籤による所定抽籤対象の当籤確率が高くなる。従って、他サービスの利用を促進することができる。
【0029】
請求項11に記載の発明は、前記第2抽籤は、それぞれ前記所定抽籤対象に当籤の可能性がある複数の抽籤を含むことを特徴とする。
【0030】
この発明によれば、第2抽籤として、複数の抽籤が行われることで、実質的に当籤確率を高めることができる。
【0031】
請求項12に記載の発明は、前記第2抽籤は、少なくとも第3抽籤及び第4抽籤を含み、前記抽籤結果表示指示情報送信手段は、前記広告が前記端末装置に表示された場合、前記第3抽籤の結果の表示の指示を示す前記抽籤結果表示指示情報を送信し、前記第3抽籤の結果が、前記所定抽籤対象の非当籤を示す場合、前記第4抽籤の結果の表示の指示を示す前記抽籤結果表示指示情報を送信することを特徴とする。
【0032】
この発明によれば、広告が表示された後の抽籤の結果、ユーザが所定抽籤対象に非当籤となった場合、更なる抽籤が行われる。従って、実質的に当籤確率を高めることができるとともに、ユーザが得られる利益を適切に調整することができる。
【0033】
請求項13に記載の発明は、コンピュータにより実行される情報提供方法において、所定サービス内における画面であって、所定抽籤対象に当籤の可能性がある第1抽籤が可能な画面を示す画面情報を、端末装置へ送信する画面情報送信ステップと、前記送信された画面情報に基づいて前記端末装置に表示された前記画面における前記第1抽籤の結果が、前記所定抽籤対象の非当籤を示す場合、広告を表示させるための操作に用いられる操作要素の表示の指示を示す操作要素表示指示情報を、前記端末装置へ送信する操作要素表示指示情報送信ステップと、前記送信された操作要素表示指示情報に基づいて前記端末装置に表示された前記操作要素が操作されることにより、前記広告が前記端末装置に表示された場合、前記所定抽籤対象に当籤の可能性がある第2抽籤であって、前記広告の表示後に行われる第2抽籤の結果の表示の指示を示す抽籤結果表示指示情報を、前記端末装置へ送信する抽籤結果表示指示情報送信ステップと、を含み、前記操作要素表示指示情報送信ステップは、前記広告が前記端末装置に表示されたことに応じて前記端末装置が該端末装置のユーザの操作なくして前記第2抽籤の結果を自動的に表示するように、前記操作要素表示指示情報を送信することを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、コンピュータにより実行される情報提供方法において、所定サービス内における画面であって、所定抽籤対象に当籤の可能性がある第1抽籤が可能な画面を示す画面情報を、端末装置へ送信する画面情報送信ステップと、前記送信された画面情報に基づいて前記端末装置に表示された前記画面における前記第1抽籤の結果が、前記所定抽籤対象の非当籤を示す場合、広告を表示させるための操作に用いられる操作要素の表示の指示を示す操作要素表示指示情報を、前記端末装置へ送信する操作要素表示指示情報送信ステップと、前記送信された操作要素表示指示情報に基づいて前記端末装置に表示された前記操作要素が操作されることにより、前記広告が前記端末装置に表示された場合、前記所定抽籤対象に当籤の可能性がある第2抽籤であって、前記広告の表示後に行われる第2抽籤の結果の表示の指示を示す抽籤結果表示指示情報を、前記端末装置へ送信する抽籤結果表示指示情報送信ステップと、を含み、前記広告を示す広告情報が、所定の広告装置から前記端末装置に送信され、前記端末装置は、前記広告装置から送信されてきた前記広告情報に基づいて、前記広告を表示し、前記送信される操作要素表示指示情報は、前記操作要素が操作されることに応じて、前記広告の要求を示す広告要求情報であって、前記端末装置を識別する端末識別情報を含む広告要求情報を、前記広告装置へ送信することの指示を更に示し、前記端末装置に表示された前記操作要素が操作されることに応じて前記端末装置から前記広告装置へ前記広告要求情報が送信されることで、前記広告装置から前記広告情報が前記端末装置へ送信されて、前記広告が表示される場合、前記広告装置から、前記広告要求情報に含まれる前記端末識別情報を受信する端末識別情報受信ステップを更に備え、前記抽籤結果表示指示情報送信ステップは、前記端末識別情報受信ステップにより前記端末識別情報が受信された場合、前記受信された端末識別情報により識別される前記端末装置へ、前記抽籤結果表示指示情報を送信することを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、コンピュータにより実行される情報提供方法において、所定サービス内における画面であって、所定抽籤対象に当籤の可能性がある第1抽籤が可能な画面を示す画面情報を、端末装置へ送信する画面情報送信ステップと、前記端末装置のユーザを識別するユーザ識別情報であって、前記所定サービスを利用するために前記ユーザが入力したユーザ識別情報を、前記端末装置から受信するユーザ識別情報受信ステップと、前記送信された画面情報に基づいて前記端末装置に表示された前記画面における前記第1抽籤の結果が、前記所定抽籤対象の非当籤を示す場合、広告を表示させるための操作に用いられる操作要素の表示の指示を示す操作要素表示指示情報を、前記端末装置へ送信する操作要素表示指示情報送信ステップと、前記送信された操作要素表示指示情報に基づいて前記端末装置に表示された前記操作要素が操作されることにより、前記広告が前記端末装置に表示された場合、前記所定抽籤対象に当籤の可能性がある第2抽籤であって、前記広告の表示後に行われる第2抽籤の結果の表示の指示を示す抽籤結果表示指示情報を、前記端末装置へ送信する抽籤結果表示指示情報送信ステップと、を含み、前記抽籤結果表示指示情報送信ステップは、前記所定サービスと異なる他サービスであって、前記受信されたユーザ識別情報と同一のユーザ識別情報を用いて前記ユーザが識別される他サービスの該ユーザによる利用状況が所定条件を満たす場合、前記第2抽籤による前記所定抽籤対象の当籤確率を、前記第1抽籤による前記所定抽籤対象の当籤確率よりも高くすることを特徴とする。
【0034】
請求項16に記載の発明は、コンピュータを、所定サービス内における画面であって、所定抽籤対象に当籤の可能性がある第1抽籤が可能な画面を示す画面情報を、端末装置へ送信する画面情報送信手段と、前記送信された画面情報に基づいて前記端末装置に表示された前記画面における前記第1抽籤の結果が、前記所定抽籤対象の非当籤を示す場合、広告を表示させるための操作に用いられる操作要素の表示の指示を示す操作要素表示指示情報を、前記端末装置へ送信する操作要素表示指示情報送信手段と、前記送信された操作要素表示指示情報に基づいて前記端末装置に表示された前記操作要素が操作されることにより、前記広告が前記端末装置に表示された場合、前記所定抽籤対象に当籤の可能性がある第2抽籤であって、前記広告の表示後に行われる第2抽籤の結果の表示の指示を示す抽籤結果表示指示情報を、前記端末装置へ送信する抽籤結果表示指示情報送信手段、として機能させ、前記操作要素表示指示情報送信手段は、前記広告が前記端末装置に表示されたことに応じて前記端末装置が該端末装置のユーザの操作なくして前記第2抽籤の結果を自動的に表示するように、前記操作要素表示指示情報を送信することを特徴とする。
請求項17に記載の発明は、コンピュータを、所定サービス内における画面であって、所定抽籤対象に当籤の可能性がある第1抽籤が可能な画面を示す画面情報を、端末装置へ送信する画面情報送信手段と、前記送信された画面情報に基づいて前記端末装置に表示された前記画面における前記第1抽籤の結果が、前記所定抽籤対象の非当籤を示す場合、広告を表示させるための操作に用いられる操作要素の表示の指示を示す操作要素表示指示情報を、前記端末装置へ送信する操作要素表示指示情報送信手段と、前記送信された操作要素表示指示情報に基づいて前記端末装置に表示された前記操作要素が操作されることにより、前記広告が前記端末装置に表示された場合、前記所定抽籤対象に当籤の可能性がある第2抽籤であって、前記広告の表示後に行われる第2抽籤の結果の表示の指示を示す抽籤結果表示指示情報を、前記端末装置へ送信する抽籤結果表示指示情報送信手段、として機能させ、前記広告を示す広告情報が、所定の広告装置から前記端末装置に送信され、前記端末装置は、前記広告装置から送信されてきた前記広告情報に基づいて、前記広告を表示し、前記送信される操作要素表示指示情報は、前記操作要素が操作されることに応じて、前記広告の要求を示す広告要求情報であって、前記端末装置を識別する端末識別情報を含む広告要求情報を、前記広告装置へ送信することの指示を更に示し、前記端末装置に表示された前記操作要素が操作されることに応じて前記端末装置から前記広告装置へ前記広告要求情報が送信されることで、前記広告装置から前記広告情報が前記端末装置へ送信されて、前記広告が表示される場合、前記広告装置から、前記広告要求情報に含まれる前記端末識別情報を受信する端末識別情報受信手段を更に備え、前記抽籤結果表示指示情報送信手段は、前記端末識別情報受信手段により前記端末識別情報が受信された場合、前記受信された端末識別情報により識別される前記端末装置へ、前記抽籤結果表示指示情報を送信することを特徴とする。
請求項18に記載の発明は、コンピュータを、所定サービス内における画面であって、所定抽籤対象に当籤の可能性がある第1抽籤が可能な画面を示す画面情報を、端末装置へ送信する画面情報送信手段と、前記端末装置のユーザを識別するユーザ識別情報であって、前記所定サービスを利用するために前記ユーザが入力したユーザ識別情報を、前記端末装置から受信するユーザ識別情報受信手段と、前記送信された画面情報に基づいて前記端末装置に表示された前記画面における前記第1抽籤の結果が、前記所定抽籤対象の非当籤を示す場合、広告を表示させるための操作に用いられる操作要素の表示の指示を示す操作要素表示指示情報を、前記端末装置へ送信する操作要素表示指示情報送信手段と、前記送信された操作要素表示指示情報に基づいて前記端末装置に表示された前記操作要素が操作されることにより、前記広告が前記端末装置に表示された場合、前記所定抽籤対象に当籤の可能性がある第2抽籤であって、前記広告の表示後に行われる第2抽籤の結果の表示の指示を示す抽籤結果表示指示情報を、前記端末装置へ送信する抽籤結果表示指示情報送信手段、として機能させ、前記抽籤結果表示指示情報送信手段は、前記所定サービスと異なる他サービスであって、前記受信されたユーザ識別情報と同一のユーザ識別情報を用いて前記ユーザが識別される他サービスの該ユーザによる利用状況が所定条件を満たす場合、前記第2抽籤による前記所定抽籤対象の当籤確率を、前記第1抽籤による前記所定抽籤対象の当籤確率よりも高くすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0035】
本発明によれば、ユーザの利益とサービス提供者の利益とを考慮して、ユーザに再度のくじ引きの機会を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【
図1】一実施形態に係る情報通信システムSの概要構成の一例を示す図である。
【
図3】くじ引きのスタートボタンが表示されたくじ引き可能ページの一例を示す。
【
図4】広告表示操作要素が表示されたくじ引き可能ページの一例を示す。
【
図5】動画再生中のくじ引き可能ページの一例を示す。
【
図6】一実施形態に係るポイントモールサーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。
【
図7】ポイントモールサーバ1におけるデータベースに記憶される内容の一例を示す図である。
【
図8】一実施形態に係る広告サーバ2の概要構成の一例を示すブロック図である。
【
図9】広告サーバ2におけるデータベースに記憶される内容の一例を示す図である。
【
図10】ポイントモールサーバ1のシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。
【
図11】広告サーバ2のシステム制御部21の機能ブロックの一例を示す図である。
【
図12】一実施形態に係る情報通信システムSの動作の一例を示すシーケンス図である。
【
図13】一実施形態に係る情報通信システムSの動作の一例を示すシーケンス図である。
【
図14】一実施形態に係る情報通信システムSの概要構成の一例を示す図である。
【
図15】サービス提供サーバ5におけるデータベースに記憶される内容の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。以下に説明する実施形態は、所定のポイントプログラムで利用可能なポイントをユーザが貯めるためのサービスを提供するウェブサイトであるポイントモールにおいて、くじ引きを可能とした場合の実施形態である。なお、くじ引きが可能なウェブサイト又はサービスは、ポイントモールに限定されるものではない。例えば、オンラインショッピングモール、フリーマーケット、ネットスーパー、宿泊施設の予約サイト、競技施設の予約サイト、美容施設の予約サイト、公営競技の投票券の販売サイト、ネットバンク、ネット証券、またはその他のウェブサイト若しくはサービス等において、くじ引きが可能であってもよい。また、くじ引きのことを、抽籤ともいう。便宜上、抽籤を、「抽選」と表記する場合がある。
【0038】
[1.第1実施形態]
[1-1.情報通信システムの構成]
先ず、本実施形態に係る情報通信システムSの構成及び機能概要について、
図1を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る情報通信システムSの概要構成の一例を示す図である。
【0039】
図1に示すように、情報通信システムSは、ポイントモールサーバ1と、広告サーバ2と、ポイント管理サーバ3と、複数のユーザ端末4と、を備える。ポイントモールサーバ1、広告サーバ2、ポイント管理サーバ3、及び各ユーザ端末4は、ネットワークNWに接続される。ネットワークNWは、例えばインターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
【0040】
ポイントモールサーバ1は、上述したポイントモールを管理するサーバ装置である。例えば、ポイントモールサーバ1は、何れかのユーザ端末4からの要求に応じて、ポイントモール内のウェブページをそのユーザ端末4を送信してもよい。また、ポイントモールサーバ1は、ユーザがポイントを獲得するための様々な処理を実行してもよい。例えば、ポイントモールサーバ1は、ユーザが、ポイントモールを経由して、そのポイントモールと提携する企業のウェブサイトにおいてその企業に関する所定の行動をとった場合、そのユーザにポイントを付与する処理を実行してもよい。所定の行動の例として、商品の購入、サービスの予約、アプリケーションのインストール、パンフレットの申込み、会員登録、商品若しくはサービスについての説明のための面会の予約等が挙げられる。
【0041】
また、ポイントモールサーバ1は、ポイントモールにおいて、ユーザがくじ引きをすることを可能とする。くじ引きを可能とする条件は、予め定められてもよい。例えば、ポイントモールにログインすることで、ログインしたユーザはその日に1回のくじ引きが可能であってもよい。或いは、ポイントモールにおいて、予め定められた行動を所定回数とることで、そのユーザは1回のくじ引きが可能であってもよい。くじ引きの結果、ユーザは、何らかの抽籤対象に当籤する可能性がある。抽籤対象は、ユーザが獲得することができるか否かが、くじ引きによって決まる何かである。抽籤対象は、特典であってもよい。抽籤対象の例として、上述したポイントプログラムにおけるポイント、商品の購入若しくはサービスの予約の際に利用可能な割引クーポン、電子マネー、金銭、物品、コンテンツ、ポイントモール若しくは他のサイトにおける何らかの優遇措置等が挙げられる。くじ引きの結果として、単純に当たりと外れとがあってもよい。当たりは、ユーザが何らかの特典を獲得することができることを示してもよい。外れは、ユーザが何らの特典も獲得することができることを示してもよい。或いは、当たりの中でもその等級があってもよい。例えば、抽籤対象として、1等賞、2等賞等の賞品若しくは特典があってもよい。例えば、1等賞は1万ポイント獲得、2等賞は100ポイント獲得、3等賞は1ポイント獲得等であってもよい。特典の等級が高いほど当籤確率が低くなっていてもよい。
【0042】
ここで、ポイントモールサーバ1は、第1の抽籤で所定の抽籤対象にユーザが当籤しなかった場合、その直後にそのユーザが広告を閲覧することで、2回目のくじ引きを可能とする。この仕組みにより、ユーザは、2回目のくじ引きという利益を得ることができる。一方、ポイントモールの運営者も、広告の表示により、広告主から広告料を得る機会を獲得するという利益を得ることができる。従って、単純に2回目のくじ引きを可能とするよりも、ユーザの利益と広告主の利益との差を小さくすることができる。所定の抽籤対象は、外れ以外の全てであってもよい。或いは、所定の抽籤対象は、複数の特典の中から何れかの特典に当籤可能である場合において、それらの特典のうち特定の特典であってもよい。例えば、1等賞、2等賞及び3等賞に当籤する可能性がある場合において、所定の抽籤対象は、1等賞及び2等賞であってもよい。このケースにおいては、3等賞に当籤した場合又は何れの賞にも外れた場合、ユーザは2回目のくじ引きの機会を得ることになる。表示される広告は、例えばテキスト、静止画又は動画であってもよい。広告としての動画を表示させる場合、ポイントモールサーバ1は、動画の最後までその動画が再生された場合にのみ、2回目のくじ引きを可能としてもよい。これにより、動画の全てを視聴するという動機をユーザに与えることができる。また、広告の動画が最後まで再生された場合に限り、広告主に広告料を請求することができる課金方式が採用されている場合がある。この課金方式は、所謂視聴課金又はエンゲージメント課金の一種であってもよい。この場合、ユーザが動画を最後まで視聴した場合に限り、2回目のくじ引きの機会をそのユーザに与えることは、妥当であると考えられる。動画の長さは予め定められてもよい。例えば、動画の長さは、5秒、10秒又は15秒等であってもよい。
【0043】
ポイントモールは、所定のインターネット総合サービスに属してもよい。インターネット総合サービスとは、複数のウェブサイト等を通じて、ユーザに様々なサービスを提供することである。インターネット総合サービスに属するウェブサイトの例として、上述と同様に、オンラインショッピングモール、フリーマーケットサイト、ネットスーパー、宿泊施設の予約サイト、競技施設の予約サイト、美容施設の予約サイト、公営競技の投票券の販売サイト、ネットバンク、及びネット証券等が挙げられる。インターネット総合サービスは、ウェブサイト以外の手段を通じてユーザに提供されるサービスを含んでもよい。そのようなサービスの例として、電子決済手段の提供、実店舗でのポイント利用を可能とするポイントプログラム、移動体通信の提供等が挙げられる。インターネット総合サービスの運営者が、ポイントモールも運営してもよい。また、そのインターネット総合サービスの運営者が、上述のポイントプログラムも運営してもよい。インターネット総合サービスに属する各サービスを利用することで、ユーザは、ポイントを獲得可能であったり、そのサービスにおいて、商品又はサービスを購入するために、ポイントを利用可能であったりしてもよい。各ユーザは、そのユーザを識別する情報である識別情報として、インターネット総合サービス内の複数のウェブサイト間で共通のユーザIDを用いて、それらのウェブサイトを利用可能であってもよい。また、インターネット総合サービスに属する複数のウェブサイトは、互いに共通するドメイン名が割り当てられてもよい。これにより、インターネット総合サービスに属する各ウェブサイトは、そのドメイン名に関連付けられたHTTP(HyperText Transfer Protocol)クッキー(以下、単に「クッキー」という。)を記憶したユーザ端末4から、そのクッキーを受信することができる。従って、ポイントモールサーバ1も、ユーザ端末4からそのクッキーを受信することができる。
【0044】
広告サーバ2は、各ユーザ端末4に対して広告のデータを配信するサーバ装置である。例えば、広告サーバ2は、ポイントモール等のウェブサイト内に表示される広告用のデータを配信する。広告のデータの例として、テキストデータ、静止画データ、動画データ等が挙げられる。広告サーバ2も、上述したインターネット総合サービスに属してもよい。従って、広告サーバ2も、ユーザ端末4から上述したクッキーをから受信することができてもよい。
【0045】
ポイント管理サーバ3は、上述したポイントプログラムにおけるポイントを管理するサーバ装置である。例えば、ポイント管理サーバ3は、ユーザポイントDB等のデータベースを備える。「DB」は、データベースの略語である。ユーザポイントDBには、例えば、各ユーザが保有するポイントの数が記憶される。例えば、ユーザポイントDBには、ユーザIDと利用可能ポイント数とが関連付けて記憶されてもよい。利用可能ポイント数は、そのユーザIDにより識別されるユーザが利用可能なポイントの総数を示す。
【0046】
各ユーザ端末4は、ポイントモールを利用可能なユーザにより利用される端末装置である。ユーザ端末4の例として、スマートフォン、タブレット式コンピュータ等の携帯情報端末、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、セットトップボックス等が挙げられる。各ユーザ端末4には、ウェブブラウザがインストールされていてもよい。また、各ユーザ端末4には、ポイントモールを利用するための専用のアプリケーションプログラムのインストールが可能であってもよい。各ユーザ端末4は、ウェブブラウザ又は専用のアプリケーションプログラムに従って、ポイントモールサーバ1からウェブページを受信して表示してもよい。
【0047】
[1-2.画面遷移]
次に、くじ引きが行われる際におけるユーザ端末4上の画面遷移について、
図2乃至
図5を用いて説明する。
図2は、画面遷移例を示す図である。
【0048】
例えば、ユーザ端末4がポイントモール内において、くじ引き可能ページを受信して表示する。くじ引き可能ページは、くじ引きが可能な所定のウェブページである。くじ引き可能ページは、例えばトップページであってもよいし、その他のウェブページであってもよい。このくじ引き可能ページは、抽籤領域を含む。抽籤領域は、くじ引きの状況を表示するためにくじ引き可能ページ内に設定された領域である。抽籤領域には、先ずくじ引きが可能である旨を示す情報が表示されてもよい。ここで、ユーザが所定の操作を行うことで、
図2に示すように、抽籤領域に、くじ引きを開始させるためのスタートボタンが表示される(ステップS1)。
図3は、くじ引きのスタートボタンが表示されたくじ引き可能ページの一例を示す。
図3に示すように、くじ引き可能ページは、抽籤領域1000を含む。この抽籤領域1000には、スタートボタン1100が表示されている。
【0049】
ユーザがスタートボタン1100を押下すると、抽籤領域1000には、抽籤中であることを示すアニメーションが表示される(ステップS2)。抽籤の結果、ユーザが所定抽籤対象に当籤した場合、抽籤領域1000には、その抽籤対象に当籤したことを示す抽籤結果が表示されて(ステップS3)、くじ引きは終了する。所定抽籤対象がポイントである場合、このときにユーザにポイントが付与される。ユーザが所定抽籤対象に当籤しなかった場合、抽籤領域1000には、その抽籤対象に当籤しなかったことを示す抽籤結果が表示される(ステップS4)。
【0050】
所定の抽籤対象に当籤しなかったことを示す抽籤結果が表示されてから、例えば所定秒数の時間経過後に、またはユーザの操作に応じて、抽籤領域1000には、広告を表示させるための操作に用いられる広告表示操作要素が表示される(ステップS5)。広告表示操作要素の例として、ボタン、アイコン、リンク、メニュー等が挙げられる。抽籤結果とともに広告表示操作要素が表示されてもよい。
図4は、広告表示操作要素が表示されたくじ引き可能ページの一例を示す。
図4に示すように、抽籤領域1000には、広告表示操作要素の一例として、広告視聴ボタン1200が表示されている。広告視聴ボタン1200は、広告を表示させるためのボタンである。抽籤領域1000には、広告を閲覧することで2回目のくじ引きが可能であることを示す情報が、更に表示されてもよい。
図4の例では、「広告を見て再チャレンジ!」というメッセージが表示されている。ユーザが、広告視聴ボタン1200を押下せずに、例えば表示するページを別のページに切り替えたり、ウェブブラウザを終了させたりした場合、2回目のくじ引きは実施されない。
【0051】
一方、ユーザが広告視聴ボタン1200を押下した場合、抽籤領域1000には、広告の一例として、動画の再生が開始されてもよい(ステップS6)。
図5は、動画再生中のくじ引き可能ページの一例を示す。
図5に示すように、抽籤領域1000には、広告動画1300が表示されている。抽籤領域1000には、現在第2の抽籤中であることを示す情報が、更に表示されてもよい。
図5の例では、「結果抽選中」というメッセージが表示されている。広告は、抽籤領域1000ではなく、ポップアップウインドウや、くじ引き可能ページが表示されているタブ若しくはウインドウとは別のタブ若しくは別のウインドウに表示されてもよい。
【0052】
表示された広告を通じて、広告主のウェブページが表示されてもよい。例えば、広告が表示又は再生されているとき、その広告に関連してユーザが所定の操作を行うことで、広告主のウェブページが、くじ引き可能ページが表示されているタブ若しくはウインドウとは別のタブ若しくは別のウインドウに表示されてもよい。所定の操作の例として、広告内又は広告外に表示された所定の操作要素(例えば、ボタン、リンク、アイコン等)を選択すること、広告自体を選択すること、広告にマウスポインタを重ねること(マウスオーバ)、若しくは所定秒数(例えば、2秒、3秒等)の時間の間マウスポインタを重ねること等が挙げられる。広告が動画を含む場合、その動画が最後まで再生されたとき又は所定秒数の間再生されたときに、広告主のウェブページが、別のタブ若しくは別のウインドウに表示されてもよい。
【0053】
広告動画1300が最後まで再生された後、抽籤の結果、ユーザが所定の抽籤対象に当籤した場合、抽籤領域1000には、その抽籤対象に当籤したことを示す抽籤結果が表示される(ステップS7)。ユーザが所定の抽籤対象に当籤しなかった場合、抽籤領域1000には、その抽籤対象に当籤しなかったことを示す抽籤結果が表示される(ステップS8)。広告動画1300が最後まで再生される前に、ユーザが、例えば表示するページを別のページに切り替えたり、ウェブブラウザを終了させたりした場合、2回目のくじ引きは実施されない。この場合、ステップS7及びS8の何れの画面も表示されない。
【0054】
[1-3.装置構成]
[1-3-1.ポイントモールサーバの構成]
次に、ポイントモールサーバ1の構成について、
図6及び
図7を用いて説明する。
図6は、本実施形態に係るポイントモールサーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。
図6に示すように、ポイントモールサーバ1は、システム制御部11と、システムバス12と、入出力インタフェース13と、記憶部14と、通信部15と、を備えている。システム制御部11と入出力インタフェース13とは、システムバス12を介して接続されている。
【0055】
システム制御部11は、CPU(Central Processing Unit)11a、ROM(Read Only Memory)11b、RAM(Random Access Memory)11c等により構成されている。
【0056】
入出力インタフェース13は、記憶部14及び通信部15とシステム制御部11との間のインタフェース処理を行う。
【0057】
記憶部14は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部14には、会員DB14a、識別情報DB14b等のデータベースが記憶されてもよい。
【0058】
図7は、ポイントモールサーバ1におけるデータベースに記憶される内容の一例を示す図である。会員DB14aには、ポイントモールを利用可能なユーザに関する会員情報が、ユーザごとに記憶される。他とエア、会員DB14aには、会員情報として、ユーザID、パスワード、及び電子メールアレス等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。
【0059】
識別情報DB14bには、ユーザとユーザ端末4とを紐付けるための情報が、ユーザ端末4ごとに記憶される。例えば、識別情報DB14bには、端末ID及びユーザIDが、互いに関連付けて記憶されてもよい。端末IDは、ユーザ端末4を識別する識別情報である。識別情報DB14bに記憶されるユーザIDは、そのユーザ端末4を利用するユーザを示す。端末IDはユーザIDと関連付けられることから、端末IDは、実質的にユーザを識別する識別情報でもある。或るユーザ端末4が初めてポイントモールにアクセスするとき、ポイントモールサーバ1は、そのユーザ端末4に対して新しい端末IDを発行する。ポイントモールサーバ1は、この端末IDを含むクッキーを、そのユーザ端末4に送信し、ユーザ端末4はこのクッキーを記憶する。これにより、今後そのユーザ端末4からポイントモールサーバ1へ送信される要求には、端末IDが付加される。このクッキーは、前述したように、インターネット総合サービスに属するウェブサイト及びサーバ装置に共通するドメイン名に関連付けられてもよい。従って、例えばユーザ端末4から広告サーバ2へ送信される要求にも、端末IDが付加される。ユーザは、ポイントモールにログインし、或いはポイントモールの会員登録を行う。ユーザは初めてポイントモールを利用するものの、既にインターネット総合サービスに属する何れかのウェブサイトの会員である場合、ユーザは、既に登録されているユーザIDを入力することで、ポイントモールにログイン又は会員登録が可能であってもよい。ログイン又は会員登録により、ポイントモールサーバ1は、そのユーザのユーザIDをユーザ端末4から取得し又はそのユーザIDを発行する。ポイントモールサーバ1は、ユーザ端末4から送信されてきた端末IDとそのユーザのユーザIDとを関連付けて、識別情報DB14bに記憶させる。或るユーザは、複数のユーザ端末4をそれぞれ利用するかもしれない。その場合、識別情報DB14bには、互いに異なる複数の端末IDにそれぞれ関連付けて、同一のユーザIDが記憶される場合がある。
【0060】
なお、会員DB14a及び識別情報DB14bのうち少なくとも何れか一方は、ポイントモールサーバ1ではなく、インターネット総合サービスに属する所定の情報管理サーバに備えられてもよい。そして、インターネット総合サービスに属する各ウェブサイトに対するユーザ端末4のアクセスや会員登録に応じて、その情報管理サーバは、会員DB14a又は識別情報DB14bに情報を記憶させてもよい。この場合、ポイントモールサーバ1は、例えば情報管理サーバから提供されているAPI(Application Program Interface)を通じて、それらのデータベースへのアクセスが可能であってもよい。
【0061】
記憶部14には、更に、オペレーティングシステム、DBMS(Database Management System)、ポイントモール管理プログラム等の各種プログラムが記憶されている。ポイントモール管理プログラムは、ポイントモールに関する処理やくじ引きに関する処理をシステム制御部11に実行させるプログラムである。ポイントモール管理プログラムは、例えば、他の装置からインターネットNWを介して取得されるようにしてもよいし、磁気テープ、光ディスク、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
【0062】
通信部15は、例えばネットワークインタフェースカード等により構成されている。通信部15は、ネットワークNWを介して、広告サーバ2、ポイント管理サーバ3、端末装置4等と接続し、接続された装置との通信状態を制御する。
【0063】
[1-3-2.広告サーバの構成]
次に、広告サーバ2の構成について、
図8及び
図9を用いて説明する。
図8は、本実施形態に係る広告サーバ2の概要構成の一例を示すブロック図である。
図8に示すように、広告サーバ2は、システム制御部21と、システムバス22と、入出力インタフェース23と、記憶部24と、通信部25と、を備えている。システム制御部21と入出力インタフェース23とは、システムバス22を介して接続されている。
【0064】
システム制御部21は、CPU21a、ROM21b、RAM21c等により構成されている。
【0065】
入出力インタフェース23は、記憶部24及び通信部25とシステム制御部21との間のインタフェース処理を行う。
【0066】
記憶部24は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部24には、広告DB24a、広告配信履歴24b、閲覧履歴DB24c、コンバージョン履歴DB24d等のデータベースが記憶されてもよい。
【0067】
図9は、広告サーバ2におけるデータベースに記憶される内容の一例を示す図である。広告DB24aには、ユーザ端末4に配信される広告に関するキャンペーン情報が、広告主により依頼された案件ごとに記憶される。キャンペーン情報は、例えば広告主により設定されてもよい。広告DB24aには、例えば広告主ID、広告ID、カテゴリ情報、広告データ、広告単価、リンク先URL(Uniform Resource Locator)、ターゲット条件情報等の情報が、互いに関連付けて記憶されてもよい。広告主IDは、広告主を識別する識別情報である。広告IDは、広告を識別する識別情報である。カテゴリ情報は、広告主が属する業種のカテゴリを示してもよいし、広告対象となる商品若しくはサービスのカテゴリを示してもよい。広告データは、広告を示すデータである。例えば、広告データは、動画データ、静止画データ又はテキストデータであってもよい。広告データが動画データ出る場合、そのデータのフォーマットの例として、MPEG2-TS、MP4、FLV(Flash Video)等が挙げられる。広告単価は、課金方式に応じて定められる1回当たりの課金で請求される広告料を示す。課金方式の例として、上述した視聴課金又はエンゲージメント課金が挙げられる。しかしながら、課金方式は、インプレッション課金、クリック課金、または成果報酬型課金等であってもよい。リンク先URLは、掲載された広告をユーザが選択した場合に、広告のリンク先としてユーザ端末4が表示するウェブページの所在を示す識別情報である。広告のリンク先となるウェブページは、広告対象となる商品、サービス若しくは広告主自身に関する情報が掲載されるウェブページであってもよい。広告のリンク先となるウェブページ又はそのウェブページを経由してユーザがたどり着くウェブページは、広告対象についてコンバージョンを成立させるための操作が可能なウェブページであってもよい。コンバージョンの例として、商品の購入、サービスの予約、アプリケーションのインストール、パンフレットの申込み、会員登録、広告主との面会の予約等が挙げられる。ターゲット条件情報は、広告の提示先となるユーザが属するセグメントの条件を示す。すなわち、ターゲット条件情報は、如何なるセグメントのユーザに、広告を提示するかを示す。例えば、ターゲット条件情報は、提示先となるユーザが有する属性を示してもよい。この属性は、性別、年齢、住所地域等であってもよい。また、この属性は、ユーザがとった行動を示してもよい。例えば、ターゲット条件情報は、広告の提示先としたいユーザがウェブページを閲覧したことがある商品、サービス若しくは広告主の業種のカテゴリを示してもよい。また例えば、ターゲット条件情報は、ユーザがコンバージョンを成立させる行動をとった商品、サービス若しくは広告主の業種のカテゴリを示してもよい。また、ターゲット条件情報は、その行動の頻度や回数の条件を更に示してもよい。また、ターゲット条件情報は、その行動がとられた期間の条件を更に示してもよい。
【0068】
広告配信履歴24bには、広告の配信の履歴が記憶される。例えば、広告配信履歴24bには、広告配信ログとして、配信日時、端末ID、広告主ID、及び広告ID等が、広告が配信されるごとに互いに関連付けて記憶されてもよい。配信日時は、広告が配信された日時を示す。端末IDは、広告の配信先のユーザ端末4を示す。広告主IDは、広告が配信された広告主を示す。広告IDは、配信された広告を示す。
【0069】
閲覧履歴DB24cには、ユーザによるウェブページの閲覧の履歴が記憶される。特に閲覧履歴DB24cには、広告サーバ2からユーザ端末4へ過去に送信された広告を通じてそのユーザ端末4に表示されるウェブページの表示の履歴が記憶される。例えば、閲覧履歴DB24cには、閲覧ログとして、閲覧日時、端末ID、広告主ID、広告ID、閲覧先URL、及びトラッキングID等が、ウェブページの表示ごとに互いに関連付けて記憶されてもよい。閲覧日時は、ウェブページが閲覧された日時を示す。広告主IDは、広告が選択された広告主を示す。広告IDは、選択された広告を示す。閲覧先URLは、ユーザが閲覧したウェブページのURLを示す。閲覧先URLは、広告DB24aに記憶されているリンク先URLに基本的に一致する。トラッキングIDは、ウェブページの閲覧行動を識別するための識別情報である。トラッキングIDは、例えばユーザの行動を追跡するために用いられてもよい。
【0070】
コンバージョン履歴DB24dには、広告サーバ2により配信された広告を通じて成立したコンバージョンの履歴が記憶される。例えば、コンバージョン履歴DB24dには、コンバージョンログとして、コンバージョン日時、端末ID、広告主ID、及び広告ID等が、コンバージョンごとに互いに関連付けて記憶されてもよい。コンバージョン日時は、コンバージョンが成立した日時を示す。端末IDは、コンバージョンを成立させる行動をとったユーザのユーザ端末4を示す。広告主IDは、コンバージョンが成立した広告主を示す。広告IDは、コンバージョンの基となった広告を示す。広告サーバ2は、広告主のウェブサイト等でコンバージョンが成立した場合、上述したトラッキングIDを用いて、何れのユーザがコンバージョンを成立させたかを特定してもよい。例えば、表示された広告をユーザが選択する等の所定の条件が満たされた場合、そのユーザのユーザ端末4は、広告配信サーバ1へ、その広告のリンク先URLの要求を送信してもよい。この要求は、例えば選択された広告の広告IDを含んでもよい。またこの要求は、クッキーとしての端末IDを含む。ユーザ端末4からの要求を受信した広告サーバ2は、新しいトラッキングIDを発行してもよい。広告サーバ2は、このトラッキングIDが付加されたリンク先URLを、ユーザ端末4へ送信してもよい。これにより、広告サーバ2は、リダイレクトを行ってもよい。そして、広告サーバ2は、トラッキングID、広告ID、端末IDに基づいて、閲覧ログを閲覧履歴DB24cに記憶させてもよい。一方、ユーザ端末4は、トラッキングIDが付加されたリンク先URLを含む要求を、そのURLに応じて定められるウェブサイトのサーバ装置へ送信する。リンク先URLで示されるウェブページは、例えばそのURLに付加されたトラッキングIDをクッキーとしてユーザ端末4に記憶させるためのタグ情報を含んでもよい。そのウェブページを表示することに応じてユーザ端末4がトラッキングIDを記憶した後、ユーザが、そのウェブサイトにおいてコンバージョンを成立させる操作を行ったとする。コンバージョンが成立した結果、そのウェブサイトのサーバ装置は、サンクスページをユーザ端末4へ送信してもよい。このサンクスページは、ユーザ端末4に記憶されたトラッキングIDを、ユーザ端末4が広告サーバ2へ送信するためのタグ情報を含んでもよい。サンクスページを表示したユーザは、そのタグ情報に基づいて、トラッキングIDを端末IDとともに広告サーバ2へ送信する。広告サーバ2は、ユーザ端末4から受信したトラッキングIDと、閲覧履歴DB24cに記憶されたトラッキングIDとに基づいて、コンバージョンログの生成に必要な端末ID、広告主ID及び広告ID等を特定してもよい。サンクスページが表示された場合にコンバージョンログが記憶されるという点において、コンバージョン履歴は、ウェブページの表示履歴又は閲覧履歴の一種であると言うこともできる。
【0071】
記憶部24には、更に、オペレーティングシステム、DBMS、広告配信プログラム等の各種プログラムが記憶されている。広告配信プログラムは、広告の配信に関する処理をシステム制御部21に実行させるプログラムである。広告配信プログラムは、例えば、他の装置からインターネットNWを介して取得されるようにしてもよいし、磁気テープ、光ディスク、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
【0072】
通信部25は、例えばネットワークインタフェースカード等により構成されている。通信部25は、ネットワークNWを介して、ポイントモールサーバ1、端末装置4等と接続し、接続された装置との通信状態を制御する。
【0073】
[1-4.システム制御部の機能概要]
[1-4-1.ポイントモールサーバ]
次に、ポイントモールサーバ1におけるシステム制御部11の機能概要について、
図10を用いて説明する。
図10は、ポイントモールサーバ1のシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部11は、CPU11aが、ポイントモール管理プログラムに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、
図10に示すように、ユーザ識別情報受信部111、識別情報記憶制御部112、抽籤画面情報送信部113、第1抽籤部114、広告表示操作要素表示指示部115、端末識別情報受信部116、第2抽籤部117、抽籤対象付与部118等として機能する。
【0074】
ユーザ識別情報受信部111は、ポイントモールを利用するためにユーザが入力したユーザIDを、そのユーザが利用するユーザ端末4から受信する。例えば、ユーザ識別情報受信部111は、ユーザ端末4からの要求に応じて、ポイントモールへログインするためのユーザID及びパスワードを入力するためのウェブページを送信してもよい。ユーザ識別情報受信部111は、このウェブページにユーザにより入力されたユーザID及びパスワードを、ユーザ端末4から受信してもよい。ユーザ識別情報受信部111は、受信したユーザID及びパスワードを用いて、ログイン認証を行ってもよい。ログイン認証によりユーザがポイントモールにログインした場合にのみ、ポイントモールにおける特定のサービスや機能をそのユーザが利用可能であってもよい。例えば、ログインしたユーザのみ、くじ引きが可能であってもよい。
【0075】
識別情報記憶制御部112は、ユーザ識別情報受信部111によりユーザ端末4から受信されたユーザIDと、そのユーザ端末4の端末IDとを、関連付けて記憶部14に記憶させる。前述したように、ユーザ端末4からポイントモールサーバ1へ送信される要求は、そのユーザ端末4の端末情報を含む。そこで、識別情報記憶制御部112は、例えばユーザIDと、そのユーザIDとともにユーザ端末4から送信されてきた端末IDとを、互いに関連付けて識別情報DB14bに記憶させてもよい。既に同じ組み合わせとなるユーザID及び端末IDが既に記憶されている場合、識別情報記憶制御部112は、改めてその組み合わせを記憶させる必要はない。
【0076】
抽籤画面情報送信部113は、ポイントモール内における画面であって、所定の抽籤対象に当籤の可能性がある第1の抽籤が可能な画面を示す画面情報を、ユーザ端末4へ送信する。くじ引きが可能な画面は、例えばくじ引き可能ページであってもよく、画面情報は、そのくじ引き可能ページのHTML(HyperText Markup Language)文書であってもよい。くじ引きが可能な画面情報とは、例えば、ユーザによる操作に応じて、ポイントモールサーバ1又はユーザ端末4により抽籤を実施させるとともに、抽籤の結果を表示することを可能とする情報であってもよい。例えば、前述したように、くじ引き可能ページは抽籤領域1000を含み、その抽籤領域1000にはスタートボタン1100が表示される。くじ引き可能ページのHTML文書には、例えばスタートボタン1100を表示するためのタグ情報が記述されているとともに、スタートボタン1100が押下されることに応じて、ユーザ端末4がポイントモールサーバ1へ抽籤の要求を送信するためのタグ情報又はスクリプトが記述されてもよい。また、このHTML文書には、ポイントモールサーバ1から抽籤結果の表示の指示を示す第1抽籤結果指示情報をユーザ端末4が受信したときに、そのユーザ端末4が、第1抽籤結果指示情報に基づいて抽籤領域1000にその抽籤結果を表示するためのスクリプトが記述されてもよい。第1抽籤結果指示情報は、例えば抽籤結果を示す画像データであってもよい。
【0077】
第1抽籤部114は、くじ引き可能ページを表示しているユーザからの要求に基づいて、第1の抽籤における抽籤を実行する。例えば、当籤の可能性がある1又は複数の抽籤対象それぞれについて、当籤確率が予め定められていてもよい。第1抽籤部114は、その当籤確率に基づいて、何れの抽籤対象に当籤したか、または何れの抽籤対象にも当籤しなかったかを決定してもよい。抽籤対象に当籤可能なユーザの人数に上限が定められてもよい。この場合、第1抽籤部114は、当籤者の人数がその上限を超えないように、抽籤を行ってもよい。抽籤を実施すると、第1抽籤部114は、第1抽籤結果指示情報をユーザ端末4へ送信する。なお、ポイントサーバ1ではなく、ユーザ端末4が抽籤を実施してもよい。
【0078】
広告表示操作要素表示指示部115は、抽籤画面情報送信部113により送信された画面情報に基づいてユーザ端末4に表示されたくじ引き可能ページにおいて、第1抽籤部114による抽籤の結果が、所定の抽籤対象の非当籤を示す場合、広告表示操作要素の表示の指示を示す操作要素表示指示情報を、そのユーザ端末4へ送信する。例えば、くじ引き可能ページのHTML文書には、ユーザ端末4が、抽籤領域1000に非当籤を示す抽籤結果を表示した後、抽籤領域1000内に広告視聴ボタン1200を表示するための要求をポイントモールサーバ1へ送信するためのスクリプトが記述されていてもよい。広告表示操作要素表示指示部115は、ユーザ端末4から要求を受信することに応じて、広告視聴ボタン1200を表示するためのタグ情報を含む操作要素表示指示情報を、ユーザ端末4へ送信してもよい。ユーザ端末4は、このタグ情報に基づいて、抽籤領域1000内の表示内容を書き換えて、広告視聴ボタン1200を表示する。
【0079】
操作要素表示指示情報は、広告表示操作要素が操作されることに応じて、ユーザ端末4が広告の要求を広告サーバ2へ送信することの指示を更に示してもよい。この広告要求は、そのユーザ端末4の端末IDを含んでもよい。例えば、広告表示操作要素表示指示部115は、広告として動画を広告サーバに配信させるためのURLを生成する。そして、広告表示操作要素表示指示部115は、そのURLを含む操作要素表示指示情報を送信してもよい。前述したように、ユーザ端末4から広告サーバ2へ送信される要求は、クッキーとしての端末IDを含む。
【0080】
第1抽籤部114が、広告表示操作要素表示指示部115を兼ねてもよい。例えば、くじ引き可能ページのHTML文書には、抽籤結果の表示後に広告視聴ボタン1200を表示するためのタグ情報若しくはスクリプト、及び広告要求を送信するためのタグ情報若しくはスクリプトが予め記述されてもよい。この場合、ユーザ端末4がポイントモールサーバ1から第1抽籤結果指示情報を受信することで、スクリプトに示される処理が実行されることとなる。従って、この場合の第1抽籤結果指示情報は、実質的に操作要素表示指示情報に相当すると考えることができる。
【0081】
端末識別情報受信部116は、ユーザ端末4により表示された広告表示操作要素が操作されることに応じて、ユーザ端末4から広告サーバ2へ広告要求が送信されることで、広告サーバ2から広告データがユーザ端末4へ送信されて広告が表示される場合、広告サーバ2から、その広告要求に含まれる端末IDを受信する。広告サーバ2から送信されてきた端末IDに基づいて、第1の抽籤で所定の抽籤対象に非当籤であったユーザのうち、広告を閲覧したユーザのユーザ端末4を特定することができる。
【0082】
第2抽籤部117は、広告表示操作要素表示指示部115からユーザ端末4へ送信された操作要素表示指示情報に基づいてユーザ端末4に表示された広告表示操作要素が操作されることにより、広告がユーザ端末4に表示された場合、第1の抽籤の場合と同じ所定の抽籤対象に当籤の可能性がある第2の抽籤の結果の表示の指示を示す第2抽籤結果表示指示情報を、ユーザ端末4へ送信する。第2抽籤部117による抽籤方法は、第1抽籤部114による抽籤方法と同一であってもよい。また、第2抽籤部117が送信する第2抽籤結果表示指示情報の種類は、第1抽籤部114が送信する第1抽籤結果表示指示情報の種類と同一であってもよい。
【0083】
第2抽籤部117は、端末識別情報受信部116により広告サーバ2から端末IDが受信された場合に、第2抽籤結果表示指示情報をユーザ端末4へ送信してもよい。このとき、第2抽籤部117は、広告サーバ2から受信した端末IDにより識別されるユーザ端末4へ、第2抽籤結果表示指示情報を送信してもよい。前述したように、ユーザ端末4からポイントサーバ1へ送信される要求は、クッキーとしての端末IDを含む。従って、第2抽籤部117は、端末識別情報受信部116により受信された端末IDと同一の端末IDを含むクッキーをポイントサーバ1へ送信してきたユーザ端末4へ、第2抽籤結果表示指示情報を送信してもよい。
【0084】
抽籤対象付与部118は、抽籤の結果、ユーザが抽籤対象に当籤した場合、そのユーザにその抽籤対象を付与する処理を実行する。特に抽籤対象付与部118は、第2抽籤部117によりユーザ端末4へ送信された第2抽籤結果表示指示情報に基づいてユーザ端末4に表示された第2の抽籤結果が、所定の抽籤対象の当籤を示す場合、端末識別情報受信部116により受信された端末IDに関連付けて記憶部14に記憶されたユーザIDにより識別されるユーザへ、その所定の抽籤対象を付与する。ポイントモールサーバ1は、広告サーバ2から端末IDを受信するとともに、端末IDとユーザIDとを関連付けて記憶しておくことで、第2の抽籤で所定の抽籤対象の付与先となるユーザを特定することができる。所定の抽籤対象が所定数のポイントである場合、抽籤対象付与部118は、ポイント管理サーバ3から提供されるAPIを利用して、そのユーザにポイントを付与してもよい。例えば、抽籤対象付与部118は、ユーザID及び正のポイント数を含む利用可能ポイント変更要求を、ポイント管理サーバ3へ送信してもよい。ポイント管理サーバ3は、利用可能ポイント変更要求に含まれるユーザIDに関連付けてユーザポイントDBに記憶されている利用可能ポイント数に、利用可能ポイント変更要求に含まれるポイント数を加算して、利用可能ポイント数を変更してもよい。
【0085】
[1-4-2.広告サーバ]
次に、広告サーバ2におけるシステム制御部21の機能概要について、
図11を用いて説明する。
図11は、広告サーバ2のシステム制御部21の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部21は、CPU21aが、広告配信プログラムに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、
図11に示すように、広告要求受信部211、広告決定部212、広告送信部213、再生完了通知受信部214、及び端末識別情報送信部215等として機能する。
【0086】
広告要求受信部211は、ユーザ端末4から広告要求を受信する。この広告要求は、そのユーザ端末4の端末IDを含んでもよい。
【0087】
広告決定部212は、広告要求受信部211によりユーザ端末4から広告要求が受信されたことに応じて、そのユーザ端末4へ送信する広告を決定する。例えば、広告決定部212は、送信する広告として、所定の広告を決定してもよいし、送信する広告をランダムに決定してもよい。或いは、広告決定部212は、広告要求に含まれる端末IDに関連付けて広告サーバ2の閲覧履歴DB24c又はコンバージョン履歴DB24dに記憶されたログに基づいて、送信する広告を決定してもよい。例えば、広告決定部212は、端末IDに関連付けられた閲覧ログやコンバージョンログに含まれるURL、広告主ID、及び広告ID、並びに広告DB24aに記憶された広告主ID、広告ID、及びカテゴリ情報等に基づいて、広告要求を送信してきたユーザ端末4のユーザの過去の行動を特定してもよい。そして、広告決定部212は、特定した行動が、広告DB24aに記憶されたターゲット条件情報に示される条件に対応する広告を、送信する広告として決定してもよい。ターゲット条件情報がユーザの行動に対応する広告が複数存在する場合、広告決定部212は、例えば広告単価を用いたリアルタイムビッディング若しくはその他の方法により、複数の広告の中から、送信する広告を決定してもよい。
【0088】
また、広告決定部212は、広告配信履歴24bにおいて、広告要求に含まれる端末IDに関連付けて記憶された配信履歴を考慮してもよい。例えば、広告決定部212は、直近の所定期間(例えば、1週間、1ヶ月、3ヶ月等)の間に送信された広告については、今回送信する広告から除外してもよい。これにより、所定の当籤対象に非当籤となるたびに、これまでとは異なる広告が表示されることになる。このことを知ったユーザにとって、所定の当籤対象に非当籤となるたびに広告を閲覧する動機付けとなる可能性がある。例えば、ポイントモールにおいて、各ユーザは毎日くじ引きが可能となっている場合がある。この場合、たとえユーザが毎日のように広告を見ても飽きることが少ない。そのため、2回目のくじ引きの機会が得られることも相まって、広告の閲覧及びくじ引きが促進される。
【0089】
広告送信部213は、広告決定部212により決定された広告を、ユーザ端末4へ送信する。広告送信部213が送信する広告が動画を含む場合、その広告は、ユーザ端末4において広告表示操作要素が操作されることにより再生が開始されたその動画の最後まで、その動画が再生された場合、その再生が完了したことを示す再生完了通知を広告サーバ2へ送信させる広告であってもよい。例えば、広告送信部213は、動画の再生、動画の再生完了の監視、及び再生完了通知の送信をユーザ端末4が実行するための広告動画再生制御情報を、ユーザ端末4へ送信してもよい。この広告動画再生制御情報は、例えばタグ情報又はスクリプトであってもよい。広告送信部213は、広告動画再生制御情報を受信したユーザ端末4からの要求に応じて、動画データをストリーミングで送信してもよい。
【0090】
再生完了通知受信部214は、広告送信部213により送信された広告データを受信したユーザ端末4から、動画の再生が完了することで送信されてくる再生完了通知を受信する。
【0091】
端末識別情報送信部215は、広告送信部213によりユーザ端末4へ広告データが送信されて広告が表示される場合、広告要求受信部211により受信された広告要求に含まれる端末IDを、ポイントモールサーバ1へ送信する。例えば、端末識別情報送信部215は、ポイントモールサーバ1から提供されるAPIを用いて、端末IDを送信してもよい。端末識別情報送信部215は、例えば広告データの送信の直前又は直後に、端末IDを送信してもよい。広告が動画を含む場合、端末識別情報送信部215は、ユーザ端末4から再生完了通知を受信した場合に、端末IDをポイントモールサーバ1へ送信してもよい。
【0092】
[1-5.情報通信システムの動作]
次に、情報通信システムSの動作について、
図12及び
図13を用いて説明する。
図12及び
図13は、本実施形態に係る情報通信システムSの動作の一例を示すシーケンス図である。
【0093】
或るユーザが、くじ引きを行うために、ポイントモールのログイン画面に、ユーザID及びパスワードを入力する。すると、
図12に示すように、ユーザ端末4は、入力されたユーザID及びパスワード、並びにユーザ端末4に記憶されていた端末IDを、ポイントモールサーバ1へ送信する(ステップS101)。ポイントモールサーバ1のユーザ識別情報受信部111は、送信されてきたユーザID及びパスワードと、会員DB14aとに基づいて、ログイン認証を行う(ステップS102)。ログインが成功すると、識別情報記憶制御部112は、ユーザ端末4から送信されてきたユーザID及び端末IDを、互いに関連付けて識別情報DB14bに記憶させる(ステップS103)。
【0094】
次いで、抽籤画面情報送信部113は、くじ引き可能ページのHTML文書を、ユーザ端末4へ送信する(ステップS104)。ユーザ端末4は、ポイントモールサーバ1から送信されてきたHTML文書に基づいて、くじ引き可能ページを表示する。また、ユーザ端末4は、くじ引き可能ページの抽籤領域1000に、スタートボタン1100を表示させる。その後、ユーザ端末4は、ユーザによるスタートボタン1100の押下を検出すると(ステップS105)、ポイントモールサーバ1へ抽籤要求を送信する(ステップS106)。抽籤要求を受信したポイントモールサーバ1の第1抽籤部114は、抽籤処理を行う(ステップS107)。
【0095】
抽籤処理の結果、第1抽籤部114は、所定の抽籤対象の非当籤を決定したとする(ステップS108)。この場合、第1抽籤部114は、第1抽籤結果表示指示情報を、ユーザ端末4へ送信する(ステップS109)。ユーザ端末4は、第1抽籤結果表示指示情報に基づいて、抽籤領域1000に、所定の抽籤対象の非当籤を示す抽籤結果を表示する(ステップS110)。抽籤結果の表示から、例えば所定秒数の時間経過後、ユーザ端末4は、抽籤結果表示通知をポイントモールサーバ1へ送信する(ステップS111)。抽籤結果表示通知を受信したポイントモールサーバ1の広告表示操作要素表示指示部115は、操作要素表示指示情報をユーザ端末4へ送信する(ステップS112)。ユーザ端末4は、操作要素表示指示情報に基づいて、抽籤領域1000に広告視聴ボタン1200を表示する(ステップS113)。
【0096】
その後、
図13に示すように、ユーザ端末4は、ユーザによる広告視聴ボタン1200の押下を検出すると(ステップS201)、広告サーバ2へ広告要求を送信する(ステップS202)。広告サーバ2の広告決定部212は、広告要求に含まれる端末IDと、閲覧履歴DB24c及びコンバージョン履歴DB24dのうち少なくとも何れか一方と、広告DB24aに記憶されたターゲット条件情報とに基づいて、送信する広告を決定する(ステップS203)。このとき、広告決定部212は、動画を含む広告を、送信する広告として決定する。
【0097】
次いで、広告送信部213は、決定された広告の動画を再生するための広告動画再生制御情報を、ユーザ端末4へ送信する(ステップS204)。そして、広告送信部213は、広告動画再生制御情報を受信したユーザ端末4からの要求に応じて、決定された広告の動画データを、ストリーミングでユーザ端末4へ送信する(ステップS205)。次いで、広告送信部213は、広告配信ログを、広告配信履歴DB24bに記憶させる(ステップS206)。なお、広告サーバ2がユーザ端末4から再生完了通知を受信した場合に、広告配信ログが記憶されてもよい。
【0098】
ユーザ端末4は、広告サーバ2から動画データが送信されてくると、抽籤領域1000における動画の再生を開始する(ステップS207)。次いで、ユーザ端末4は、動画の最後まで再生されたか否かを判定する(ステップS208)。動画が最後まで再生されていない場合(ステップS208:NO)、ユーザ端末4は、動画の再生を継続して、ステップS208の判定を再度実行する。動画が最後まで再生された場合(ステップS208:YES)、ユーザ端末4は、広告サーバ2へ再生完了通知を送信する(ステップS209)。再生完了通知を受信した広告サーバ2は、課金処理を実行する(ステップS210)。課金処理は、広告が送信された広告主へ、広告料を請求するための情報を記録する処理である。次いで、端末識別情報送信部215は、広告要求から端末IDを取得する。端末識別情報送信部215は、その端末IDを含む広告視聴通知を、ポイントモールサーバ1へ送信する(ステップS211)。
【0099】
広告視聴通知を受信したポイントモールサーバ1の第2抽籤部117は、抽籤処理を実行する(ステップS212)。抽籤処理の結果、第2抽籤部117は、所定の抽籤対象の当籤を決定したとする(ステップS213)。この場合、抽籤対象付与部118は、ユーザにポイントを付与する処理を実行する(ステップS214)。例えば、抽籤対象付与部118は、広告要求から取得された端末IDに関連付けて識別情報DB14bに記憶されたユーザIDを取得する。抽籤対象付与部118は、このユーザIDと、予め定められたポイント数とを含む利用可能ポイント変更要求を、ポイント管理サーバ3へ送信する。次いで、第2抽籤部117は、所定の抽籤対象の当籤を示す第2抽籤結果表示指示情報を、ユーザ端末4へ送信する(ステップS215)。ユーザ端末4は、第2抽籤結果表示指示情報に基づいて、抽籤領域1000に、所定の抽籤対象の当籤を示す抽籤結果を表示する(ステップS113)。
【0100】
以上説明したように、本実施形態によれば、ポイントモールサーバ1が、第1の抽籤が可能なくじ引き可能ページを示すHTML文書を、ユーザ端末4へ送信してもよい。また、ポイントモールサーバ1が、送信されたHTML文書に基づいてユーザ端末4に表示されたくじ引き可能ページにおける第1の抽籤の結果が、所定の抽籤対象の非当籤を示す場合、操作要素表示指示情報をユーザ端末4へ送信してもよい。また、ポイントモールサーバ1が、操作要素表示指示情報に基づいてユーザ端末4に表示された広告表示広告表示操作要素が操作されることにより、広告がユーザ端末4に表示された場合、広告の表示後に行われる第2の抽籤の結果の表示の指示を示す第2抽籤結果表示指示情報を、ユーザ端末4へ送信してもよい。この場合、ポイントモールにおける第1の抽籤においてユーザが所定の抽籤対象に非当籤となった場合、広告を表示するための広告表示広告表示操作要素が表示される。ユーザがその広告表示操作要素を操作することで、第2の抽籤が行われてその抽籤結果が表示される。これにより、ユーザは再度のくじ引きが可能となる一方で、ポイントモールの提供者は、広告を表示することによる利益を得ることができる可能性がある。従って、ユーザの利益とサービス提供者の利益とを考慮して、ユーザに再度のくじ引きの機会を与えることができる。
【0101】
ここで、表示される広告が動画を含んでもよい。また、ポイントモールサーバ1が、広告表示操作要素が操作されることにより再生が開始された動画の最後まで、その動画が再生された場合、第2抽籤結果表示指示情報を送信してもよい。この場合、広告に含まれる動画が最後まで再生されることで、第2の抽籤の結果が表示される。従って、再度のくじ引きの機会を得るために、動画を最後まで視聴するための動機付けをユーザに与えることができる。
【0102】
ここで、広告サーバ2からユーザ端末4へ送信される広告は、広告表示操作要素が操作されることにより再生が開始された動画の最後まで、その動画が再生された場合、再生が完了したことを示す再生完了通知をユーザ端末4が広告サーバ2へ送信することが定められた広告であってもよい。また、広告サーバ2は、その広告サーバ2がユーザ端末4から再生完了通知を受信した場合、端末IDをポイントモールサーバ1へ送信してもよい。この場合、ユーザ端末4は、広告に含まれる動画を最後まで再生すると、広告サーバ2へ再生完了通知を送信する。広告サーバ2は、再生完了通知を受信することで、ポイントモールサーバ1へ端末IDを送信する。従って、動画を最後まで再生したユーザ端末4を特定することができる。
【0103】
また、ポイントモールサーバ1が、広告表示操作要素が操作されることに応じて、端末IDを含む広告要求を広告サーバ2へ送信することの指示を更に示す操作要素表示指示情報を送信してもよい。また、ユーザ端末4に表示された広告表示操作要素が操作されることに応じてユーザ端末4から広告要求を受信することで、広告サーバ2がユーザ端末4へ広告データを送信して、ユーザ端末4に広告が表示される場合、広告サーバ2が、広告要求に含まれる端末IDをポイントモールサーバ1へ送信してもよい。また、ポイントモールサーバ1が、広告サーバ2から送信されてきた広告IDを受信してもよい。また、ポイントモールサーバ1が、端末IDが受信された場合、その端末IDにより識別されるユーザ端末4へ、第2抽籤結果表示指示情報を送信してもよい。この場合、表示された広告表示操作要素をユーザが操作すると、ユーザ端末4は広告要求を広告サーバ2へ送信する。この要求情報は、そのユーザ端末4を識別する端末IDを含む。広告要求の受信に応じて広告サーバ2がユーザ端末4へ広告を送信することで、ユーザ端末4がその広告を表示することとなれば、広告サーバ2は、ユーザ端末4から受信した端末IDを広告要求へ送信する。広告サーバ2から送信された端末IDは、第1抽籤において所定の抽籤対象に非当籤であったユーザのうち、広告を表示させたユーザのユーザ端末4を示す。ポイントモールサーバ1は、この端末IDにより識別されるユーザ端末4に、第2の抽籤の結果を表示させる。従って、第2の抽籤の対象となるユーザのユーザ端末4を適切に特定することができる。
【0104】
ここで、ユーザ端末4は、ユーザ端末4からポイントモールサーバ1及び広告サーバ2に送信される端末IDを含むクッキーを記憶してもよい。また、ポイントモールサーバ1が、広告サーバ2から受信された端末IDと同一の端末IDを含むクッキーをポイントモールサーバ1へ送信してきたユーザ端末4へ、第2抽籤結果表示指示情報を送信してもよい。この場合、ポイントモールサーバ1と広告サーバ2との間で、例えばドメインが共通するなどの理由で、ユーザ端末4に記憶されるのクッキーは、ポイントモールサーバ1及び広告サーバ2に送信される。そのため、ユーザ端末4から広告サーバ2へ送信される広告要求は端末IDを含むとともに、ユーザ端末4からポイントモールサーバ1へ送信される要求は端末IDを含み得る。従って、ポイントモールサーバ1は、広告サーバ2から送信されてくる端末IDと、ユーザ端末4から送信されてくる端末IDとに基づいて、第2の抽籤の対象となるユーザのユーザ端末4を特定することができる。
【0105】
また、広告サーバ2は、広告サーバ2からユーザ端末4へ過去に送信された広告を通じてユーザ端末4に表示されたウェブページの閲覧履歴を、端末IDと関連付けて記憶してもよい。また、広告サーバ2は、ユーザ端末4から送信された広告要求に含まれる端末IDに関連付けて広告サーバ2に記憶された閲覧履歴に基づいて、ユーザ端末4へ送信する広告を決定してもよい。この場合、広告サーバ2は、その広告サーバ2から送信されてユーザ端末4に表示された広告を通じてそのユーザ端末4に表示された広告主のウェブページの履歴を、そのユーザ端末4の端末IDに関連付けて記憶する。そして、広告サーバ2は、その閲覧履歴に基づいて、送信する広告を決定する。従って、ユーザの閲覧行動に応じた広告をユーザ端末4に表示させることができる。
【0106】
また、ポイントモールサーバ1が、ポイントモールを利用するためにユーザが入力したユーザIDを、ユーザ端末4から受信してもよい。また、ポイントモールサーバ1が、ユーザIDと端末IDとを関連付けて記憶部14に記憶させてもよい。また、ポイントモールサーバ1が、第2抽籤結果表示指示情報に基づいて表示された第2の抽籤の結果が、所定の抽籤対象の当籤を示す場合、広告サーバ2から受信された端末IDに関連付けて記憶部14に記憶されたユーザIDにより識別されるユーザへ所定の抽籤対象を付与する処理を実行してもよい。この場合、ユーザ端末4を利用するユーザのユーザIDとそのユーザ端末4の端末IDが関連付けて記憶される。広告サーバ2から端末IDが送信されてきた場合、その端末IDに基づいて、ユーザ端末4を利用するユーザのユーザIDが特定される。従って、所定抽籤対象に当籤したユーザを適切に特定して、その所定抽籤対象を付与することができる。
【0107】
[2.第2実施形態]
次に、第2実施形態について、
図14及び
図15を用いて説明する。第1実施形態においては、広告サーバ2から送信された広告を通じた、ユーザによるウェブページの閲覧行動に基づいて、ユーザ端末4に送信される広告が決定されていた。本実施形態においては、インターネット総合サービスを利用する際におけるユーザの行動に基づいて、広告が決定される。以下に説明する点を除き、第2実施形態は第1実施形態と同一であってもよい。
【0108】
図14は、本実施形態に係る情報通信システムSの概要構成の一例を示す図である。
図14において、
図1と同一の要素については同一の符号が付されている。
図4に示すように、情報通信システムSは、ポイントモールサーバ1と、広告サーバ2と、ポイント管理サーバ3と、複数のユーザ端末4と、1又は複数のサービス提供サーバ5と、を備える。各サービス提供サーバ5は、ネットワークNWに接続される。
【0109】
各サービス提供サーバ5は、ポイントモール以外で、上述したインターネット総合サービスに属する何れかのサービスを提供するための処理を実行するサーバ装置である。例えば、少なくとも一部のサービス提供サーバ5は、ユーザにサービスを提供するためのウェブサイトに関する処理を実行するためのサーバ装置であってもよい。例えば、サービス提供サーバ5は、ユーザ端末4へウェブページを送信したり、ユーザにサービスを提供するための処理を実行したり、そのウェブサイトにおけるユーザの行動を記録したりしてもよい。また、少なくとも一部のサービス提供サーバ5は、ウェブサイト以外の手段を通じてユーザにサービスを提供するための処理を実行するサーバ装置であってもよい。
【0110】
図15は、サービス提供サーバ5におけるデータベースに記憶される内容の一例を示す図である。各サービス提供サーバ5は、
図15に示すように、1又は複数の行動履歴DB51を備えてもよい。行動履歴DB51には、そのサービス提供サーバ5により提供されるサービスを利用する際のユーザの所定の行動の履歴を示す。例えば、行動履歴DB51には、行動ログとして、ユーザ識別情報、行動日時、及び行動情報とが、ユーザが所定の行動をとるたびに互いに関連付けて記憶されてもよい。ユーザ識別情報は、所定の行動をとったユーザを識別する識別情報である。ユーザ識別情報は、通常はインターネット総合サービスに共通のユーザIDである。しかしながら、サービスによっては、ユーザ識別情報は、ユーザIDと異なる識別情報となっている場合がある。例えば、サービスが、移動体通信事業者による移動体通信の提供である場合、ユーザ識別情報は、MSISDN等の加入者番号であってもよい。こうした場合、そのサービス提供サーバ5は、行動履歴DB51とは別に、同一のユーザについて、そのサービスのユーザ識別情報とユーザIDとを関連付けて記憶するデータベースを備えていてもよい。従って、行動履歴DB51に示される各行動ログは、実質的にユーザIDに関連付けられている。行動日時は、所定の行動がとられた日時を示す。行動情報は、とられた行動の具体的な内容を明示的に又は暗示的に示す情報である。
【0111】
或るサービス提供サーバ5が、或るウェブサイトを管理するサーバ装置である場合、そのサービス提供サーバ5は、行動履歴DB51として、そのウェブサイト内におけるウェブページの閲覧の履歴を記憶するデータベースを備えてもよい。この場合の行動情報は、ユーザにより閲覧されたウェブページのURLを含んでもよい。或るサービス提供サーバ5が管理するウェブサイトが、ユーザによる商品の購入を可能とするサイトである場合、そのサービス提供サーバ5は、行動履歴DB51として、商品の購入の履歴を記憶するデータベースを備えてもよい。この場合の行動情報は、購入された商品を識別する情報、商品の購入先となった販売者を識別する情報等を含んでもよい。或るサービス提供サーバ5が管理するウェブサイトが、ユーザによるサービスの予約を可能とするサイトである場合、そのサービス提供サーバ5は、行動履歴DB51として、サービスの予約の履歴を記憶するデータベースを備えてもよい。この場合の行動情報は、予約されたサービスを識別する情報、サービスの提供元となった提供者を識別する情報等を含んでもよい。或るサービス提供サーバ5が、電子決済に関する処理を実行するサーバ装置である場合、そのサービス提供サーバ5は、行動履歴DB51として、電子決済の履歴を記憶するデータベースを備えてもよい。この場合の行動情報は、電子決済が行われた店舗を識別する情報、電子決済で購入された商品又はサービスを識別する情報を含んでもよい。或るサービス提供サーバ5が、移動体通信に関する処理を実行するサーバ装置である場合、そのサービス提供サーバ5は、行動履歴DB51として、携帯用の通信端末の位置情報の履歴を記憶するデータベースを備えてもよい。例えば、幾つかのユーザ端末4は、携帯用の通信端末として、GPS(Global Positioning System)等を用いた位置情報の取得機能を有している場合がある。位置情報は、例えばその通信端末が位置していた場所の経緯度、セル、住所又は郵便番号を示してもよい。この場合の行動情報は、位置情報を含んでもよい。
【0112】
ポイント管理サーバ3も、サービス提供サーバ5の一つであってもよい。この場合、ポイント管理サーバ3は、行動履歴DB51として、ポイントの獲得及び利用の履歴を示すデータベースを備えてもよい。この場合の行動情報は、ポイントを獲得したか若しくは利用したかを示す情報、獲得したポイント数若しくは利用したポイント数、ポイントの獲得若しくは利用の際に、ユーザが利用していたサービスを識別する情報を含んでもよい。
【0113】
広告サーバ2は、各サービス提供サーバ5から提供されるAPIを用いて、そのサービス提供サーバ5の行動履歴DB51に記憶された情報にアクセス可能であってもよい。
【0114】
広告サーバ2の広告DB24aに記憶されるターゲット条件情報の具体的な内容は、第1実施形態において説明されたターゲット条件情報の内容と同様の情報であってもよい。或いは、ターゲット条件情報は、広告の提示先となるユーザが、如何なるサービスで如何なる行動をとったユーザであるかを示してもよい。或いは、ターゲット条件情報は、広告の提示先となるユーザが、サービスに関係なく、如何なる行動をとったユーザであるかを示してもよい。ターゲット条件情報により示されるユーザの行動は、ウェブページの閲覧、商品の購入、サービスの予約、代金の決済、ユーザが所定の場所に行くこと、または行動履歴DB51から特定可能なその他の行動を含んでもよい。
【0115】
広告サーバ2の記憶部24には、識別情報DB14bと同様のデータベースが記憶されてもよい。このデータベースは、例えば識別情報DB14bの実質的なコピーであってもよい。或いは、広告サーバ2は、ポイントモールサーバ1又は上述した情報管理サーバから提供されるAPIを用いて、識別情報DB14bに記憶された情報にアクセス可能であってもよい。
【0116】
本実施形態において、広告サーバ2の広告決定部212は、ユーザ端末4から送信されてきた広告要求に含まれる端末IDに関連付けて識別情報DB14bに記憶されたユーザIDに基づいて、ポイントモールとは異なる他のサービスにおけるユーザの行動履歴を取得する。例えば、広告決定部212は、広告要求を受信したとき、そのユーザIDを含む行動履歴要求を、サービス提供サイト5へ送信してもよい。サービス提供サイト5は、行動履歴要求に含まれるユーザIDに関連付けて行動履歴DB51に記憶された1又は複数の行動ログを含む行動履歴を、広告サーバ2へ送信してもよい。或いは、広告サーバ2は、識別情報DB14bに記憶されている各ユーザIDについて、定期的に行動履歴要求を各サービス提供サイト5へ送信することで、行動履歴を予め取得して記憶部24に記憶させて置いてもよい。そして、広告決定部212は、広告要求を受信したとき、その広告要求に含まれる端末IDに関連付けて識別情報DB14bに記憶されたユーザIDに関連付けられた行動ログを、記憶部24から取得してもよい。
【0117】
広告決定部212は、前述のようにして取得された行動履歴に基づいて、広告要求を受信することに応じてユーザ端末4へ送信する広告を決定する。例えば、広告決定部212は、行動履歴に含まれる各行動ログの行動情報から、ユーザがとった行動を特定してもよい。そして、広告決定部212は、特定した行動が、広告DB24aに記憶されたターゲット条件情報に示される条件に対応する広告を、送信する広告として決定してもよい。
【0118】
本実施形態においては、ポイントモール以外に、ポイントモールで用いられるユーザIDと同一のユーザIDを用いて利用可能なサービスがあることが前提となっている。サービス内におけるユーザの行動の履歴は、一般的にはユーザIDに関連付けて管理されている。実際に、本実施形態においては、各サービス提供サーバ5が行動履歴DB15を備える。そこで、広告サーバ2は、ユーザ端末4から送信されてきた端末IDに関連付けられるユーザIDに基づいて、他サービスにおけるユーザの行動履歴を取得することができる。そして、広告サーバ2は、その行動履歴に基づいて、送信する広告を決定することができる。従って、ポイントモールとは異なるサービスにおけるユーザの行動に応じた広告をユーザ端末4に表示させることができる。
【0119】
[3.第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。本実施形態においては、第2の抽籤でユーザが所定の抽籤対象に当籤する確率が、第1の抽籤における当籤確率よりも高くなる。以下に説明する点を除き、第3実施形態は、第2実施形態と同一であってもよい。なお、本実施形態において、広告決定部212は、第1実施形態において説明された方法で広告を決定してもよいし、第2実施形態において説明された方法で広告を決定してもよい。
【0120】
本実施形態において、第2抽籤部117は、第2の抽籤による所定の抽籤対象の当籤確率を、第1の抽籤による所定の抽籤対象の当籤確率よりも高くする。例えば、第1の抽籤における当籤確率として、本来の当籤確率が予め定められてもよい。第2抽籤部117は、第2の抽籤における当籤確率を、本来の当籤確率よりも高く設定して、抽籤処理を実行してもよい。所定の抽籤対象が、1等賞、2等賞等の複数の抽籤対象を含む場合、第2抽籤部117は、それら全ての抽籤対象について当籤確率を上げてもよいし、一部の抽籤対象のみについて当籤確率を上げてもよい。
【0121】
第2抽籤部117は、当籤確率自体を直接上げるのではなく、第2の抽籤として、それぞれ所定の抽籤対象に当籤の可能性がある複数の抽籤を含ませてもよい。従って、実質的に抽籤が3回以上行われる可能性がある。これにより、第2抽籤部117は、当籤確率を実質的に上げてもよい。第2の抽籤に含まれる抽籤の数は特に限定されない。各抽籤における所定の抽籤対象の当籤選確率は、第1の抽籤における当籤選確率と同一であってもよい。或いは、複数の抽籤を組み合わせたときの所定の抽籤対象の当籤選確率が、第1の抽籤における当籤選確率よりも高くなるように、第2の抽籤に含まれる各抽籤における当籤確率が予め定められていてもよい。
【0122】
例えば、第2抽籤部117は、複数の抽籤それぞれについて抽籤処理を実行して、くじ引き可能ページの抽籤領域1000に、それら複数の抽籤結果をユーザ端末4が表示するように、第2抽籤結果表示指示情報をユーザ端末4へ送信してもよい。
【0123】
或いは、第2抽籤部117は、第2の抽籤に含まれる複数の抽籤のうち、何れか一の抽籤の結果の表示を示す第2抽籤結果表示指示情報を送信してもよい。そして、その抽籤の結果が、所定の抽籤対象の非当籤を示す場合、第2抽籤部117は、第2の抽籤に含まれる複数の抽籤のうち、他の何れか一の抽籤の結果の表示を示す第2抽籤結果表示指示情報を送信してもよい。例えば、第2抽籤部117は、第2の抽籤に含まれる複数の抽籤のうち、何れか一つについて先ず抽籤処理を行ってもよい。第2抽籤部117は、その抽籤の結果として第2抽籤結果表示指示情報を送信してもよい。その抽籤結果が、所定の抽籤対象の非当籤を示す場合、第2抽籤結果表示指示情報は、再度の抽籤を実行するための操作要素を抽籤領域1000に表示させるためのタグ情報等を含んでもよい。この操作要素の例として、ボタン、リンク、アイコン等が挙げられる。ユーザがこの操作要素を操作することによりユーザ端末4からポイントモールサーバ1へ送信される要求に応じて、第2抽籤部117は、更に抽籤処理を行ってもよい。そして、第2抽籤部117は、その抽籤の結果として第2抽籤結果表示指示情報を送信してもよい。こうして、第2抽籤部117は、全ての抽籤が終了するか、または所定の抽籤対象の当籤が決定されるまで、抽籤を繰り返してもよい。
【0124】
第2抽籤部117は、何れのユーザに対しても、第2の抽籤における所定の抽籤対象の当籤確率を上げてもよい。或いは、第2抽籤部117は、所定の条件を満たすユーザのみについて、第2の抽籤における当籤確率を、第1の抽籤における当籤確率から上げてもよい。例えば、第2抽籤部117は、ポイントモールとは異なるサービスであって、ポイントモールにおけるユーザIDと同一のユーザIDを用いてユーザが識別される他サービスにおけるそのユーザによる利用状況が所定条件を満たす場合、当籤確率を上げてもよい。例えば、第2抽籤部117は、第2実施形態で説明された方法と同様の方法で、対象となるサービスのサービス提供サーバ5からユーザの行動履歴を取得してもよい。そして、第2抽籤部117は、取得された行動履歴に基づいて、そのユーザの利用状況が所定条件を満たすか否かを判定してもよい。ユーザの利用状況の条件は、如何なる条件であってもよい。例えば、利用状況の条件は、或るサービスにおいて利用を促進させたい何かをユーザが行うことを示すものであってもよい。
【0125】
第2抽籤部117は、所定条件として、ユーザによるサービスの利用度合いが所定度合い以上である場合に、第2の抽籤における当籤確率を、第1の抽籤における当籤確率から上げてもよい。サービスの利用度合いが所定度合い以上であることの例として、所定期間内にそのサービスのウェブサイトにログインした回数が所定数以上であること、所定期間内におけるサービスの利用時間が所定時間以上であること、所定期間内にそのサービスで商品を購入した回数が所定数以上であること、所定期間内にそのサービスでサービスを予約した回数が所定数以上であること、所定期間内にそのサービスを利用した商品若しくはサービスの購入により、ユーザが支払った代金の合計が所定額以上であること、所定期間内にユーザが獲得したポイント数が所定数以上であること、所定期間内におけるそのサービスの利用手数料の合計が所定額以上であること等が挙げられる。こうした条件は、特定の1又は複数サービスのみについて設定されていてもよいし、各サービスについて設定されてもよい。或いは、こうした条件は、全サービスの利用状況の情報を合算した上で、インターネット総合サービスの利用状況としてユーザに適用される条件であってもよい。
【0126】
また、第2抽籤部117は、サービスの利用度合いが高くなるに従って、段階的に当籤確率を上げてもよい。
【0127】
以上説明したように、本実施形態によれば、第2の抽籤による所定の抽籤対象の当籤確率が、当初の当籤確率よりも高くなっている。従って、広告を見るためのより強い動機付けをユーザに与えることができる。
【0128】
また、ユーザによる他のサービスの利用状況が所定条件を満たすことを条件として、第2の抽籤による所定の抽籤対象の当籤確率が高くなる場合、その条件を満たすように他サービスを利用することをユーザに促すことができる。
【0129】
また、他のサービスの利用度合いが所定度合い以上であることを条件として、第2の抽籤による所定の抽籤対象の当籤確率が高くなる場合、そのサービスの利用を促進することができる。
【0130】
また、第2の抽籤として、複数の抽籤が行われる場合、実質的に当籤確率を高めることができる。
【0131】
また、広告が表示された後の抽籤の結果、ユーザが所定抽籤対象に非当籤となったことを条件として更なる抽籤が行われる場合、実質的に当籤確率を高めることができるとともに、ユーザが得られる利益を適切に調整することができる。
【符号の説明】
【0132】
1 ポイントモールサーバ
2 広告サーバ
3 ポイント管理サーバ
4 ユーザ端末
5 サービス提供サーバ
11 システム制御部
12 システムバス
13 入出力インタフェース
14 記憶部
14a 会員DB
14b 識別情報DB
15 通信部
21 システム制御部
22 システムバス
23 入出力インタフェース
24 記憶部
24a 広告DB
24b 広告配信履歴DB
24c 閲覧履歴DB
24d コンバージョン履歴DB
25 通信部
111 ユーザ識別情報受信部
112 識別情報記憶制御部
113 抽籤画面情報送信部
114 第1抽籤部
115 広告表示操作要素表示指示部
116 端末識別情報受信部
117 第2抽籤部
118 抽籤対象付与部
211 広告要求受信部
212 広告決定部
213 広告送信部
214 再生完了通知受信部
215 端末識別情報送信部
NW ネットワーク
S 情報通信システム