(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-13
(45)【発行日】2023-12-21
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
B41J 29/42 20060101AFI20231214BHJP
B41J 29/00 20060101ALI20231214BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20231214BHJP
G03G 15/00 20060101ALI20231214BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20231214BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20231214BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20231214BHJP
F21Y 113/10 20160101ALN20231214BHJP
【FI】
B41J29/42 E
B41J29/00 T
G03G21/00 386
G03G15/00 550
H04N1/00 350
H04N1/00 519
F21S2/00 484
F21Y115:10
F21Y113:10
(21)【出願番号】P 2022130353
(22)【出願日】2022-08-18
(62)【分割の表示】P 2018195503の分割
【原出願日】2018-10-17
【審査請求日】2022-08-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168217
【氏名又は名称】大村 和史
(72)【発明者】
【氏名】中村 泰
【審査官】大関 朋子
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-242170(JP,A)
【文献】特開2012-010137(JP,A)
【文献】特開平06-043812(JP,A)
【文献】特開2014-043085(JP,A)
【文献】特開2006-067604(JP,A)
【文献】特開2014-051381(JP,A)
【文献】特開2013-214017(JP,A)
【文献】特開2012-194202(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0366689(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/42
B41J 29/00
G03G 21/00
G03G 15/00
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置の状況を使用者に報知するための状況表示部を備える画像形成装置において、
前記状況表示部は、横長に形成され、
前記状況表示部は、長手方向に間隔を隔てて設けられる複数の光源と、前記光源からの光を外部に出射する出射部と、前記光源間に設けられる境界壁と、少なくとも1つ以上の前記境界壁により構成される複数の導光路とを含み、
前記出射部は、複数の前記導光路の開口を一体的に覆
い、かつ周囲に対して凹む様に形成されることを特徴とする、画像形成装置。
【請求項2】
装置の状況を使用者に報知するための状況表示部を備える画像形成装置において、
前記状況表示部は、横長に形成され、
前記状況表示部は、長手方向に間隔を隔てて設けられる複数の光源と、前記光源からの光を外部に出射する出射部と、前記光源間に設けられる境界壁と、少なくとも1つ以上の前記境界壁により構成される複数の導光路とを含み、
前記出射部は複数の前記導光路の開口を一体的に覆い、前記出射部の外部から見える面は黒色または灰色に着色されることを特徴とする、画像形成装置。
【請求項3】
前記出射部は、画像形成装置の鉛直方向に対して斜め上方を向く出射面を含む、請求項
1または2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記導光路は、左右方向の幅が大きく、上下方向の高さが小さい、請求項1または2記載の画像形成装置。
【請求項5】
少なくとも前記複数の導光路の内の1つは、左右方向の幅が他とは異なる、請求項
1または2記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記複数の導光路は、前記状況表示部の中央に位置する前記導光路の左右方向の幅が一番大きい、請求項
1または2記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記複数の導光路間の前記光源の少なくとも1つの発光色が異なる、請求項
1または2記載の画像形成装置。
【請求項8】
少なくとも1つの前記光源は、所定の処理が完了しても所定の時間が経過するまで点滅する、請求項
1または2記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記出射部は、前記光源からの光を透過させて外部に出射するフィルタを含み、前記フィルタは、光を透過させることができる光透過性材料で形成される、請求項
1または2記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は画像形成装置に関し、特にたとえば、装置の状況を使用者に報知するための状況表示部を備える、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
背景技術の画像形成装置の一例が特許文献1に開示される。特許文献1の画像形成装置では、操作部に省エネ移行キーが設けられるとともに、省エネ移行キーに隣接して発光ダイオードが設けられ、画像形成装置の状態に応じて発光ダイオードが点灯または点滅する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の画像形成装置では、操作部の上面に発光ダイオードが設けられており、画像形成装置を操作している人からは発光ダイオードを視認しやすいが、画像形成装置から離れた場所に居る人からは発光ダイオードが視認し難く、改善の余地がある。
【0005】
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、画像形成装置を提供することである。
【0006】
この発明の他の目的は、装置の状況を使用者に報知するための状況表示部の視認性を向上させることができる、画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の発明は、装置の状況を使用者に報知するための状況表示部を備える画像形成装置において、状況表示部は、横長に形成され、状況表示部は、長手方向に間隔を隔てて設けられる複数の光源と、光源からの光を外部に出射する出射部と、光源間に設けられる境界壁と、少なくとも1つ以上の境界壁により構成される複数の導光路とを含み、出射部は、複数の導光路の開口を一体的に覆い、かつ周囲に対して凹む様に形成されることを特徴とする、画像形成装置である。
第2の発明は、装置の状況を使用者に報知するための状況表示部を備える画像形成装置において、状況表示部は、横長に形成され、状況表示部は、長手方向に間隔を隔てて設けられる複数の光源と、光源からの光を外部に出射する出射部と、光源間に設けられる境界壁と、少なくとも1つ以上の境界壁により構成される複数の導光路とを含み、出射部は複数の導光路の開口を一体的に覆い、出射部の外部から見える面は黒色または灰色に着色されることを特徴とする、画像形成装置である。
【0008】
第3の発明は、第1または第2の発明に従属する画像形成装置であって、出射部は、画像形成装置の鉛直方向に対して斜め上方を向く出射面を含む。
【0009】
第4の発明は、第1または第2の発明に従属する画像形成装置であって、導光路は、左右方向の幅が大きく、上下方向の高さが小さい。
【0012】
第5の発明は、第1または第2の発明に従属する画像形成装置であって、少なくとも複数の導光路の内の1つは、左右方向の幅が他とは異なる。
【0013】
第6の発明は、第1または第2の発明に従属する画像形成装置であって、複数の導光路は、状況表示部の中央に位置する導光路の左右方向の幅が一番大きい。
【0014】
第7の発明は、第1または第2の発明に従属する画像形成装置であって、複数の導光路間の光源の少なくとも1つの発光色が異なる。
【0015】
第8の発明は、第1または第2の発明に従属する画像形成装置であって、少なくとも1つの光源は、所定の処理が完了しても所定の時間が経過するまで点滅する。
【0016】
第9の発明は、第1または第2の発明に従属する画像形成装置であって、出射部は、光源からの光を透過させて外部に出射するフィルタを含み、フィルタは、光を透過させることができる光透過性材料で形成される。
【発明の効果】
【0017】
この発明によれば、装置の状況を使用者に報知するための状況表示部の視認性を向上させることができる。
【0018】
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】
図1はこの発明の第1実施例の画像形成装置の外観を示す斜視図である。
【
図2】
図2は状況表示部の周辺部分を正面斜め上方から見た様子を示す斜視図である。
【
図3】
図3は状況表示部の周辺部分を正面上方から見た様子を示す斜視図である。
【
図4】
図4(A)は状況表示部の周辺部分の概略断面図である。
図4(B)は状況表示部の分解図である。
【
図5】
図5は状況表示部の周辺部分を側面から見た場合の概略断面図である。
【
図6】
図6は状況表示部の周辺部分を上方から見た場合の概略断面図である。
【
図7】
図7は第2実施例における状況表示部の周辺部分を上方から見た概略断面図である。
【
図8】
図8は状況表示部の発光パターンの例を示す図解図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
[第1実施例]
図1を参照して、この発明の一実施例である画像形成装置10は、画像形成部12と画像読取部14との間に胴内排紙部16が形成される胴内排紙型の画像形成装置であって、画像読取部14の前面側に別ユニットとして設けられる操作ユニット18を備える。後述するように、画像形成装置10は、画像読取部14で読み取った画像データ等に基づいて、所定の用紙(記録媒体)に対して多色または単色の画像を形成し、画像形成された用紙を胴内排紙部16に排出する。この第1実施例では、画像形成装置10は、複写機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能などを有する複合機(MFP:Multifunction Peripheral)である。
【0021】
なお、この発明では、ユーザの立ち位置に対向する面、つまり操作ユニット18が設けられる側の面を前面(正面)として画像形成装置10およびその構成部材の前後方向(奥行方向)を規定し、画像形成装置10およびその構成部材の左右方向(横方向)は、ユーザから画像形成装置10を見た状態を基準として規定する。
【0022】
先ず、画像形成装置10の基本構成について説明する。
図1に示すように、画像形成装置10は、画像形成部12と、画像形成部12の上方に設けられる画像読取部14とを備える。
【0023】
画像形成部12の筐体は、右側上部に形成される第1連結筐体12aと奥側上部に形成される第2連結筐体12bとを含み、これら第1連結筐体12aおよび第2連結筐体12bによって画像読取部14が支持される。これにより、画像読取部14の下面側には、画像形成済みの用紙が収容される胴内空間である胴内排紙部16が形成される。また、画像読取部14の筐体24の前面24cは、画像形成部12の筐体前面よりも後方に位置しており、第1連結筐体12aの前面は、上端よりも下端が前方に突出する上向きの傾斜面となっている。
【0024】
画像形成部12は、露光ユニット、現像器、感光体ドラム、帯電器、中間転写ベルト、転写ローラおよび定着ユニット等を備える。画像形成部12は、その下方に配置される給紙カセット20等から搬送される用紙に対して電子写真方式によって画像を形成する。すなわち、画像形成部12は、帯電器および露光ユニット等によって画像データに応じた静電潜像を感光体ドラム上に形成し、現像器によって、感光体ドラム上の静電潜像をトナーにより顕像化する。また、感光体ドラム上に形成されたトナー像を中間転写ベルトおよび転写ローラ等によって用紙に転写し、用紙に転写されたトナー像を定着ユニットによって熱定着させる。その後、画像形成済みの用紙を第1連結筐体12aに形成される排紙口(図示せず)から胴内排紙部16に排出する。なお、用紙上に画像を形成するための画像データは、画像読取部14で読み取った画像データまたは外部コンピュータから送信された画像データ等である。
【0025】
なお、詳細な説明は省略するが、画像形成部12は、カラーのプリント機能を備えており、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色について、4つの感光体ドラムと、4つの帯電器と、4つの現像器と、4つの中間転写ベルトと、4つの転写ローラと、4つのクリーニング装置などを備える。また、色毎に、感光体ドラムと、帯電器と、現像器と、中間転写ベルトと、転写ローラと、クリーニング装置を含む画像形成ステーションが構成される。たとえば、画像形成装置10は、タンデム式の画像形成装置であって、画像形成部12において、色毎の画像形成ステーションが水平方向に一列に並んで配置される。
【0026】
画像読取部14は、透明材によって形成される原稿載置台を上面に有する筐体24を備える。この筐体24内には、光源、複数のミラー、結像レンズおよびラインセンサ等が設けられる。画像読取部14は、原稿表面を光源によって露光し、原稿表面から反射した反射光を複数のミラーによって結像レンズに導く。そして、結像レンズによって反射光をラインセンサの受光素子に結像させる。ラインセンサでは、受光素子に結像した反射光の輝度や色度が検出され、原稿表面の画像に基づく画像データが生成される。ラインセンサとしては、CCD(Charge Coupled Device)またはCIS(Contact Image Sensor)等が用いられる。
【0027】
胴内排紙部16は、底面および天面が画像形成部12の筐体および画像読取部14の筐体24によって区画され、右側面および背面が第1連結筐体12aおよび第2連結筐体12bによって区画される。つまり、胴内排紙部16の前面側および左側面側は、開口している。また、胴内排紙部16には、排紙口から排出される画像形成済みの用紙を受ける排紙トレイ26が設けられる。
【0028】
また、画像読取部14の上面には、奥側に配置されるヒンジ等を介して、原稿押えカバー30が開閉自在に取り付けられる。この原稿押えカバー30には、原稿載置トレイ32に載置された原稿を画像読取部14の画像読取位置に対して1枚ずつ自動的に給紙するADF(自動原稿送り装置)34が設けられる。
【0029】
さらに、この第1実施例では、画像読取部14の筐体24は、原稿押えカバー30の前面よりも前方に突出する筐体突出部24aを有する。つまり、筐体24の前端部は、原稿押えカバー30の前面よりも前方に突出している。そして、この画像読取部14の筐体24の前面側に、操作ユニット18が設けられる。操作ユニット18および筐体突出部24aの具体的構成については、後述する。
【0030】
また、図示は省略するが、画像形成装置10の所定位置には、画像形成装置10の各部位の動作を制御する制御部が設けられる。制御部は、CPUおよびメモリ等を備え、ユーザによる操作ユニット18への入力操作などに応じて、画像形成装置10の各部位に制御信号を送信し、画像形成装置10に種々の動作を実行させる。
【0031】
さらに、画像形成装置10には、各種の記録媒体を装着するための装着部(たとえばドライブおよびメモリスロット)が設けられることがある。各種の記録媒体は、光ディスク(たとえばCD-R、DVD-RおよびBD-Rなど)およびフラッシュメモリ(たとえばUSBメモリ、SDメモリカードおよびメモリースティックなど)などである。ただし、光ディスクは、ドライブに装着される。また、フラッシュメモリは、メモリスロットに装着される。
【0032】
続いて、操作ユニット18およびこの操作ユニット18が取り付けられる画像読取部14の筐体24の前端部(筐体突出部24a)の具体的構成について説明する。
【0033】
図1ないし
図3に示すように、操作ユニット18は、横長の略矩形板状に形成される。操作ユニット18の横幅(左右方向の長さ)は、たとえば画像読取部14の筐体24の横幅の約半分程度の大きさに設定され、操作ユニット18は、筐体24の前面右側に配置される。ただし、操作ユニット18の大きさは、搭載されるタッチパネルディスプレイ50の大きさ等によって適宜変更可能であり、特に限定されない。また、操作ユニット18は、その上面をユーザが目視し易いように、前側下がりに少し傾斜して設けられる。この操作ユニット18の上面には、タッチパネルディスプレイ50およびホームキー52が設けられる。
【0034】
また、タッチパネルディスプレイ50には、近距離通信部56が内蔵される。この近距離通信部56は、たとえばNFCリーダ/ライタであり、制御部、記憶部およびアンテナから構成され、ISO/IEC18092等の通信規格(いわゆるNFC(Near Field Communication))等の通信規格等に従ってデータの送受信が可能である。また、近距離通信部56は、ICカード、スマートフォンまたはフィーチャーフォン等の外部端末との間で近距離無線通信によって通信データの送受信を行う。
【0035】
タッチパネルディスプレイ50は、液晶表示パネルにアナログ抵抗膜などが積層されて構成されるタッチパネル一体型液晶表示装置であり、操作ユニット18の上面の周縁および右側の領域を除く領域に設けられる。この第1実施例では、タッチパネルディスプレイ50のタッチ位置の検出方式として静電容量方式が用いられる。ただし、赤外線遮断検出方式、表面弾性波方式および抵抗膜方式等の他の公知方式も適宜利用可能である。このタッチパネルディスプレイ50には、各種設定や印刷指示などをユーザから受け付けるためのソフトウェアキーおよびメッセージ等が表示される。一例として、タッチパネルディスプレイ50には、画像形成装置10が実行可能な各種の動作モードから所望の動作モードを選択するためのホーム画面が表示される。
【0036】
ホームキー52は、静電容量の変化に基づいてユーザの操作を検出する静電容量式のハードウェアキーであって、タッチパネルディスプレイ50の右側の領域に設けられる。ホームキー52は、ホーム画面への移行指示を行うためのキーであり、ユーザによってホームキー52が押下されると、タッチパネルディスプレイ50にはホーム画面が表示される。
【0037】
なお、ソフトウェアキーとは、画面上にソフトウェア的に再現されたキーのことを言う。これに対して、ハードウェアキーとは、物理的な装置として設けられたキー(ボタン)のことを言う。
【0038】
また、操作ユニット18は、画像読取部14に対する傾斜角度が変更可能である。操作ユニット18は、基本的には、前側下がりに少し傾斜した状態(たとえば水平方向に対して10度の傾斜)である基本位置に配置されるが、車椅子使用者などの目線の低いユーザが画像形成装置10を利用する際には、ユーザの目線に合うように、操作ユニット18の上面がより前面側を向くように傾斜角度が適宜変更される。この第1実施例では、操作ユニット18は、ユーザの手動によって、各図に示すような基本位置から第1連結筐体12aの前面と略平行になる位置まで、左右方向に延びる軸部44(
図5参照)を中心に回動可能とされる。
【0039】
一方、画像読取部14の筐体24の前端部である筐体突出部24aは、その上面24bが原稿載置台と平行な面、つまり水平面とされる。そして、筐体突出部24aの上面24bと操作ユニット18の上面との間には、段差が形成され、操作ユニット18の上面は、筐体突出部24aの上面24bよりも低い位置に配置される。
【0040】
また、筐体突出部24aの前面(つまり筐体24の前面)24cは、下方に向かうに従い奥側に入り込む下向きの傾斜面とされる。さらに、筐体突出部24aの前面24cには、横方向に延びる窪み部が形成される。そして、操作ユニット18の上面後端は、筐体突出部24aの前面24cに形成される傾斜面の上端よりも奥側に位置し、操作ユニット18の後端部は、筐体突出部24aの傾斜面の下に潜り込むようにされる。さらに、操作ユニット18の上面後端は、筐体突出部24aの前面24cに形成される窪み部の上端よりも奥側に位置し、操作ユニット18の後端部は、筐体突出部24aの窪み部の下に潜り込む(または窪み部の内部に入り込む)ようにされる。
【0041】
そして、この第1実施例では、この筐体突出部24aの上面24bに対して、電源キー54が設けられる。電源キー54は、機械的な接点状態の切替えに基づいてユーザの操作を検出する機械式のハードウェアキーであり、画像形成装置10の電源のオン・オフを行うための操作キーである。電源キー54は、タッチパネルディスプレイ50よりも奥側であってかつ操作ユニット18の横幅の範囲内に設けられる。より具体的には、電源キー54は、筐体突出部24aの上面24bの右側端部に設けられ、電源キー54と操作ユニット18に設けられるハードウェアキーであるホームキー52とは、前後方向に並ぶように配置される。
【0042】
さらに、筐体突出部24aの前面24cには、状況表示部60が設けられる。以下、
図2ないし
図6等を参照して、状況表示部60およびその周辺部分の構成を説明する。なお、
図2~
図6では、簡単のため、画像読取部14は省略してある。
【0043】
図2ないし
図6に示すように、状況表示部60は、左右方向に延びるように横長に形成され、タッチパネルディスプレイ50よりも奥側であってかつ操作ユニット18の横幅を含む範囲に設けられる。すなわち、状況表示部60は、操作ユニット18(タッチパネルディスプレイ50)に対向するように設けられる。このことは、状況表示部60は、操作ユニット18の真後ろに設けられるとも言える。また、状況表示部60は、筐体突出部24aの窪み部の上方に設けられる。
【0044】
図4ないし
図6に示すように、状況表示部60は、基板62、導光路形成部材64、光拡散部材66およびフィルタ68を含む。
【0045】
基板62は、左右方向に長い略矩形状の板部材である。この基板62の前面側の表面には、状況表示部60の光源であるLED620,622,624が設けられる。すなわち、LED620,622,624は、基板62を介して画像形成装置10に支持される。
【0046】
LED620,622,624は、単色発光するLEDでも良いし、発光色を切り替え可能なLEDでも良い。LED620は、基板62の左端部に配置され、LED622は、基板62の左右方向の略中央に配置され、LED624は、基板62の右端部に配置される。ただし、LED622は複数設けられる。この第1実施例では、5つのLED622が設けられる。5つのLED622は、所定の間隔を隔てて横方向に並んで配置される。
【0047】
導光路形成部材64は、筐体突出部24aの一部を構成するとともに、LED620,622,624からの光を画像形成装置10の外部に導くための導光路Pを形成する部材である。より詳しくは、導光路Pは、LED620,622,624と、光拡散部材66との間に形成される。ただし、導光路Pは、前後方向に延び、前面側から見た場合に、左右方向の寸法(幅)が大きく、上下方向の寸法(高さ)が小さい横長の略筒状の空間である。
【0048】
また、導光路形成部材64は、上下方向および前後方向に延びて導光路Pを左右に仕切る境界壁626,628を有する。ただし、境界壁626は、LED620とLED622との間に設けられ、境界壁628は、LED622とLED624との間に設けられる。
【0049】
したがって、導光路Pは、境界壁626,628によって、境界壁626および境界壁628の間の空間(第1導光路P1)と、境界壁626よりも左側の空間(第2導光路P2)と、境界壁628よりも右側の空間(第3導光路P3)とに仕切られる。
【0050】
第1導光路P1、第2導光路P2および第3導光路P3のそれぞれは、前面側から見た場合に、横長の略筒状の空間である。また、第1導光路P1は、5つのLED622からの光を光拡散部材66に導くための空間であり、第2導光路P2は、LED620からの光を光拡散部材66に導くための空間であり、第3導光路P3は、LED624からの光を光拡散部材66に導くための空間である。
【0051】
ただし、
図6に示すように、境界壁626は、前面側から背面側に向かうに連れて右方向に傾斜する傾斜面626aを有し、境界壁628は、前面側から背面側に向かうに連れて左方向に傾斜する傾斜面628aを有する。また、第1導光路P1の左側面は、傾斜面626aによって区画され、第1導光路P1の右側面は、傾斜面628aによって区画される。したがって、第1導光路P1は、背面側(LED622側、すなわち光源側)から前面側(フィルタ68側または光拡散部材66側)に向かうに連れて左右方向の幅(横幅)が連続的に拡大するように構成される。
【0052】
光拡散部材66は、板状の部材であり、第1導光路P1、第2導光路P2および第3導光路P3の前面側の開口を覆うように設けられる。また、光拡散部材66は、前後方向(奥行き方向)において、LED620,622,624と、フィルタ68との中間点よりもフィルタ68側に配置される。すなわち、光拡散部材66は、LED620,622,624から光拡散部材66までの間の導光路Pにおける中間点よりもフィルタ68側に配置される。
【0053】
この光拡散部材66は、たとえば光拡散シートであり、LED620,622,624からの光が入射されると、光が入射された部分およびその周辺が発光する。すなわち、光拡散部材66は、LED620,622,624からの光が入射される場合には、面状の発光体として機能する。光拡散シートは、たとえば0.5mmの厚みの樹脂シートであり、この光拡散シートとしては、シート表面に凹凸処理をしたもの、または、シート内部に光拡散性微粒子を含有させたもの等を用いることができる。
【0054】
フィルタ68は、光を透過させることができる光透過性材料で形成され、光拡散部材66からの光、すなわちLED620,622,624からの光を透過させて状況表示部60の外部に出射する。このフィルタ68は、LED620,622,624の形状が外部から直接わからないようにするため、黒色または灰色等に着色されたスモークフィルタを用いるのが好ましい。
【0055】
また、フィルタ68は、第1面68aおよび第2面68bを有する。第1面68aおよび第2面68bは、上下方向の角度が互いに異なるように形成される。すなわち、第1面68aおよび第2面68bは、光拡散部材66からの光を上下方向において異なる視認可能方向へ出射するように形成される。
【0056】
具体的には、第1面68aは、下に向かうにつれて奥側に傾斜し、第2面68bは、上に向かうにつれて奥側に傾斜する。つまり、フィルタ68の前面側の表面のうち、斜め下方を向く下側の面が第1面68aであり、斜め上方を向く上側の面が第2面68bである。この第1実施例では、第1面68aの上方に第2面68bが設けられ、第1面68aの上端部と、第2面68bの下端部とが連結される。すなわち、フィルタ68は、左右方向から見た場合に、背面側(後方)に開放する断面略V字状に形成される。また、第1面68aの面積は、第2面68bの面積よりも大きい。さらに、第1面68aの前面投影面積は、第2面68bの前面投影面積よりも大きい。なお、前面投影面積とは、真正面から見た場合の面積のことをいう。
【0057】
さらに、
図2、
図3および
図4(B)に示すように、第2面68bの左右方向の中央部は、第2面68bの左右方向の両端部に対して凹むように形成される。これにより、第2面68bにおける、上下方向または前後方向の平坦部分の幅を大きくすることができる。すなわち、第2面68bの左右方向の中央において、平面部分を大きくすることができる。
【0058】
次に、第1実施例の状況表示部60の動作例について説明する。まず、LED622が点灯される場合、5つのLED622が同時に点灯されても良いし、5つのLED622のうちの一部が点灯されても良い。なお、複数のLED622のうちの一部が点灯される場合には、単に一部のLED622を点灯させるだけでなく、複数のLED622が、左または右から順に順次点灯されても良いし、両端部から中央に向かって順次点灯されても良いし、中央から両端部に向かって順次点灯されても良い。LED622は複数設けられているので、種々の発光表現を実現することができる。
【0059】
たとえば、5つのLED622のうちの一部が点灯される場合には、光拡散部材66は、点灯されたLED622の正面の部分およびその周辺が発光する。また、5つのLED622の全てが点灯される場合には、光拡散部材66は、5つのLED622の正面の部分、すなわち第1導光路P1の正面の部分およびその周辺が発光する。つまり、LED622が点灯される場合、光拡散部材66の中央部が発光する。上述したように、光拡散部材66の光は、フィルタ68を透過して外部に出射されるので、LED622が点灯される場合、画像形成装置10の外部(前面側)からは、状況表示部60の中央部が発光しているように見える。
【0060】
LED620が点灯される場合には、LED620の正面の部分、すなわち第2導光路P2の正面の部分およびその周辺が発光する。つまり、LED620が点灯される場合、光拡散部材66の左端部が発光する。したがって、LED620が点灯される場合、画像形成装置10の外部からは、状況表示部60の左端部が発光しているように見える。
【0061】
LED624が点灯される場合には、LED620の正面の部分、すなわち第3導光路P3の正面の部分およびその周辺が発光する。つまり、LED624が点灯される場合、光拡散部材66の右端部が発光する。したがって、LED624が点灯される場合、画像形成装置10の外部からは、状況表示部60の右端部が発光しているように見える。
【0062】
ただし、LED620,622,624の点灯/消灯は、制御部から送信される制御信号に応じて切り替えられる。制御部は、画像形成装置10の動作状況に応じて、LED620,622,624の点灯/消灯を制御する。
【0063】
LED620は、たとえば画像形成装置10において、FAXのデータを受信した場合、外部コンピュータから送信された画像データを受信した場合などにおいて点灯され、データの受信が完了した後所定時間(例えば2分)が経過するまで点灯または点滅される。
【0064】
LED624は、所定のエラーが発生した場合に点灯または点滅される。所定のエラーが発生した場合とは、たとえは、給紙カセット20の用紙がなくなった(すなわち用紙切れ)場合、または、画像形成部12において用紙の滞留(すなわち紙詰まり、ジャム)が発生した場合等である。また、LED624は給紙カセット20に用紙が補充(補給)されたり、滞留した用紙が取り除かれたりして、エラーが解消されると、消灯される。
【0065】
LED622は、画像形成装置10の状況に応じて、または画像形成装置10に対するユーザ操作に応じて、点灯または点滅される。ただし、上述したLED620またはLED624が点灯または点滅される理由以外の理由で点灯または点滅する。なお、画像形成装置10に対するユーザ操作とは、たとえば、タッチパネルディスプレイ50に表示されるソフトウェアキーに対するタッチ操作、ホームキー52および電源キー54等のハードウェアキーを押下する操作、並びに近距離通信部56に通信対象となる外部端末をかざす操作等が含まれる。
【0066】
たとえば、画像形成装置10に対するユーザ操作に応じてLED622が点灯される場合とは、画像形成装置10の電源がオン/オフされる場合、記録媒体を装着するための装着部に記録媒体が装着される場合、近距離通信部56において外部端末との間で近距離無線通信が行われる場合等、操作ユニット18への所定のユーザ操作があった場合であり、画像形成装置10の状況に応じてLED622が点灯される場合とは、画質調整処理が実行される場合、およびトナー補給が実行される場合等である。
【0067】
なお、画像形成装置10の電源がオン/オフされる場合とは、ユーザによって電源キー54が操作される場合である。装着部に記録媒体が装着される場合とは、USBメモリメモリスロットに装着される場合である。近距離無線通信が行われる場合とは、近距離通信部56にICカードまたは携帯端末等がかざされる(接触される)場合である。所定のユーザ操作があった場合とは、ホーム画面に表示されるコピー、FAX、スキャナなどの機能を選択するためのキー(たとえばコピーキー)が操作される場合である。画質調整処理とは、画像形成部12の感光体ドラムや中間転写ベルトにトナー画像を転写させて、そのトナー画像の濃度に応じて現像バイアスを調整する処理のことである。トナー補給が実行されるとは、トナーが無くなり、サービスマンや管理者が新しいトナーカートリッジを交換したときにトナーカートリッジから現像器にトナーが補給されることである。
【0068】
図8は状況表示部60の発光パターンを示す図解図である。なお、
図8では、状況表示部60における、5つのLED622のそれぞれに対応する部分を模式的に表している。
【0069】
上述したように、LED622は、5つ設けられるので、
図8に示すように、5つのLED622の各々の点灯/消灯タイミングをずらした複数の発光パターンを表現することができる。たとえば、発光パターン1では、5つのLED622がランダムに点灯した後、一斉に点灯され、その後一斉に消灯される。発光パターン2では、5つのLED622が一斉に点灯され、ランダムに消灯される。ただし、発光パターン2では、5つのLED622の点灯時に、中央のLED622が最も明るく、両端のLED622が最も暗くなるように、各LED622の発光量(明るさ)が調製(設定)される。発光パターン3では、最初に中央のLED622が点灯され、所定時間経過後、中央のLED622が消灯され、中央のLED622の両隣のLED622が点灯される。図示は省略するが、さらに所定時間経過後、中央のLED622の両隣のLED622が消灯され、両端のLED622が点灯され、その後、全てのLED622が消灯される。すなわち、発光パターン3に示す例では、光が中央から左右方向の外側に移動するように見える。発光パターン4では、5つのLED622が一斉に点灯され、その後、5つのLED622が同じタイミングでゆっくりと消灯される。発光パターン5では、最初に左端のLED622が点灯され、所定時間経過後、左端のLED622が消灯され、その右隣のLED622が点灯される。これを右端のLED622が点灯されるまで繰り返して、右端のLED622が点灯されてから所定時間経過後、全てのLED622が消灯される。すなわち、発光パターン5に示す例では、光が左端から右端に向かって移動するように見える。なお、発光パターン1~5は一例であり、改変された他の発光パターンを採用することができる。
【0070】
このように、状況表示部60では複数の発光パターンを表現することができるので、LED622が点灯される場合には、画像形成装置10に対するユーザ操作や画像形成装置10の状況、すなわちLED622が点灯される理由に応じて、発光パターンを変えてもよい。
【0071】
なお、LED620,622,624は、それぞれ点灯させる目的が異なるので、それぞれ発光色が異なることが好ましい。たとえば、LED620の発光色は緑色とされ、LED622の発光色は青色とされ、LED624の発光色は、赤色とされる。
【0072】
また、LED620またはLED624が点灯される状況および画像形成装置10の状況に応じてLED622が点灯される状況(画質調整処理が実行される場合およびトナー補給を実行している場合)では、ユーザ(使用者)は、画像形成装置10から離れている場合が多いと考えられる。この場合、ユーザは、第1面68aから発光される光により、LED620またはLED624が点灯していることを容易に視認できる。
【0073】
さらに、画像形成装置10に対するユーザ操作に応じてLED622が点灯される状況では、ユーザは、タッチパネルディスプレイ50の前に居ると考えられる。この場合、ユーザは、第2面68bから発光する光により、LED622が点灯していることを容易に視認できる。
【0074】
第1実施例によれば、状況表示部60のフィルタ68は、光拡散部材66からの光を上下方向において異なる視認可能方向へ出射するように形成される第1面68aおよび第2面68bを有するので、第1面68aおよび第2面68bのいずれからも状況表示部60が点灯していることを確認することができる。したがって、装置の状況を使用者に報知するための状況表示部60の視認性を向上させることができる。
【0075】
また、第1実施例によれば、状況表示部60は、操作ユニット18(タッチパネルディスプレイ50)に対向するように設けられるので、画像形成装置を操作する人の視線方向の正面側に位置するようになり、画像形成装置を操作する人の有効視野内に入り易くなる。したがって、画像形成装置を操作する人は、操作ユニット18を操作しているときに、状況表示部60が点灯していることを認識し易くなる。
【0076】
さらに、第1実施例によれば、LED620,622,624と、フィルタ68との間に光拡散部材66が設けられるので、輝度を大幅に下げることなく、発光する範囲を大きくすることができ、状況表示部60の視認性を向上させることができる。
【0077】
さらにまた、第1実施例によれば、光拡散部材66は、LED620,622,624と、フィルタ68との中間点よりもフィルタ68側に配置されるので、光拡散部材66において発光する部分の輝度を高めることができ、状況表示部60の視認性を向上させることができる。
【0078】
また、第1実施例によれば、第1導光路P1が、光源側から前面側に向かうに連れて左右方向の幅が連続的に拡大するように構成されるので、LED622が点灯された場合の発光範囲を大きくすることができ、状況表示部60の視認性を向上させることができる。
【0079】
さらに、第1実施例によれば、第1面68aは、下に向かうにつれて奥側に傾斜し、斜め下方を向くように形成される。このため、第1面68aは、画像形成装置10から離れた場所に居る人からの視線方向(略水平方向)へ光を出射することができる。したがって、画像形成装置10から離れた場所に居る人は、第1面68aを通じて状況表示部60が点灯していることを確認し易い。
【0080】
さらにまた、第1実施例によれば、第2面68bが、上に向かうにつれて奥側に傾斜し、斜め上方を向くように形成される。このため、第2面68bは、画像形成装置10を操作する人からの視線方向(上から下に向かう方向)へ光を出射することができる。したがって、画像形成装置10を操作する人は、第2面68bを通じて状況表示部60が点灯していることを確認し易い。
【0081】
また、第1実施例によれば、第1面68aの面積は、第2面68bの面積よりも大きく、第1面68aの前面投影面積は、第2面68bの前面投影面積よりも大きいので、画像形成装置10から離れた場所に居る人からの状況表示部60の視認性をより向上させることができる。
[第2実施例]
第2実施例の画像形成装置10は、状況表示部60の構成を一部変更した以外は、第1実施例と同じであるため、重複した説明は省略する。
【0082】
図7は第2実施例における状況表示部60の周辺部分を上方から見た概略断面図である。
図7に示すように、第2実施例では、導光路形成部材64は、上下方向および前後方向に延びて導光路Pを左右に仕切る複数の境界壁630を有する。
【0083】
ただし、境界壁630は、複数のLED622の間に1つずつ設けられる。すなわち、この第2実施例では、5つのLED622の間に4つの境界壁630が設けられる。
【0084】
したがって、第1導光路P1は、複数の境界壁630によって、5つのLED622のそれぞれに対応する5つの空間に仕切られる。すなわち、5つのLED622のそれぞれに対応する導光路が形成される。
【0085】
この第2実施例によれば、第1実施例と同様に、装置の状況を使用者に報知するための状況表示部60の視認性を向上させることができる。
【0086】
なお、上述の実施例で挙げた具体的な形状等は一例であり、実際の製品に応じて適宜変更することが可能である。
【0087】
また、上述の実施例では、第2面68bの左右方向の中央において、平面部分を大きくするために、第2面68bの左右方向の中央部が、第2面68bの左右方向の両端部に対して凹むようにしたが、これに限定される必要は無い。たとえば、第2面68bの左右方向の中央部が、第2面68bの左右方向の両端部に対して突出するようにしても良い。
【0088】
さらに、上述の実施例では、第1面68aの上方に第2面68bが設けられるようにしたが、これに限定される必要は無い。たとえば、第1面68aの下方に第2面68bが設けられるようにしても良い。この場合、第1面68aの下端部と、第2面68bの上端部とが連結される。すなわち、フィルタ68は、左右方向から見た場合に、前面側(前方)に開放する断面略V字状に形成される。
【符号の説明】
【0089】
10 …画像形成装置
12 …画像形成部
14 …画像読取部
18 …操作ユニット
24 …画像読取部の筐体
24a …筐体突出部
24b …筐体突出部の上面
24c …筐体突出部の前面
30 …原稿押えカバー
50 …タッチパネルディスプレイ
52 …ホームキー
54 …電源キー
60 …状況表示部
620,622,624…LED
64 …導光路形成部材
66 …光拡散部材
68 …フィルタ
P …導光路