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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-13
(45)【発行日】2023-12-21
(54)【発明の名称】フィードバック情報の伝送方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/40 20230101AFI20231214BHJP
   H04W 72/044 20230101ALI20231214BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20231214BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20231214BHJP
【FI】
H04W72/40
H04W72/044 110
H04W72/0453
H04W28/04
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2022507712
(86)(22)【出願日】2020-08-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-12
(86)【国際出願番号】 CN2020106833
(87)【国際公開番号】W WO2021027636
(87)【国際公開日】2021-02-18
【審査請求日】2022-02-07
(31)【優先権主張番号】201910736646.9
(32)【優先日】2019-08-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】紀 子超
(72)【発明者】
【氏名】潘 学明
(72)【発明者】
【氏名】▲ウー▼ 華明
(72)【発明者】
【氏名】劉 思▲キ▼
(72)【発明者】
【氏名】劉 是梟
(72)【発明者】
【氏名】彭 淑燕
(72)【発明者】
【氏名】姜 ▲ウェイ▼
【審査官】伊東 和重
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0173703(US,A1)
【文献】Intel Corporation,Sidelink Physical Structure for NR V2X Communication[online],3GPP TSG RAN WG1 #97,3GPP,2019年05月17日,R1-1907906,検索日[2023.02.16],Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_97/Docs/R1-1907906.zip>
【文献】AT & T,Physical layer procedures for NR sidelink design[online],3GPP TSG RAN WG1 #96,3GPP,2019年03月01日,R1-1901896,検索日[2023.02.16],Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_96/Docs/R1-1901896.zip>
【文献】CATT,Sidelink physical layer structure in NR V2X[online],3GPP TSG RAN WG1 #97,3GPP,2019年05月17日,R1-1906314,検索日[2023.02.16],Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_97/Docs/R1-1906314.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信側端末に用いられるフィードバック情報の伝送方法であって、
シーケンス形式を採用するフィードバックチャネルフォーマットの情報を取得し、フィードバックチャネルフォーマットの情報に従ってフィードバックチャネルを生成することと、
前記フィードバックチャネルを介して送信側端末にフィードバック情報を送信することとを含み、
フィードバックチャネルフォーマットの情報は、Nを含み、前記フィードバックチャネルを生成することは、
N個のPRB物理リソースブロックを占有するチャネルシーケンスを生成することであって、Nは、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものであり、Nは、1以上の整数であることと、
前記チャネルシーケンスをREリソースエレメントにマッピングすることとを含み
記フィードバックチャネルフォーマットは、周波数分割多重化を採用し、前記フィードバックチャネルフォーマットの周波数分割多重化情報及び周波数分割多重化方式は、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものであり、
前記周波数分割多重化情報は、
前記フィードバックチャネルフォーマットの周波数領域での始点と、
前記フィードバックチャネルフォーマットの周波数領域での終点と、
前記フィードバックチャネルフォーマットの周波数領域での数と、のうちの少なくとも一つを含み、
前記周波数分割多重化方式は、
前記フィードバックチャネルフォーマットが周波数領域で連続的に出現したことと、
前記フィードバックチャネルフォーマットが周波数領域で間隔を置いて出現したことと、のうちの少なくとも一つを含み
じフィードバックチャネルフォーマットを採用するのは、
少なくとも一つのサブチャネルと、
1つのリソースプールと、
少なくとも一つのサブキャリア間隔と、
少なくとも一つの周波数帯域と、
少なくとも一つのキャリアと、のうちの少なくとも一つである、フィードバック情報の伝送方法。
【請求項2】
フィードバックチャネルフォーマットの情報は、Mをさらに含み、前記チャネルシーケンスは、M個のサブシーケンスで構成され、前記チャネルシーケンスを生成することは、
M個の関連又は非関連の異なるシーケンスで前記チャネルシーケンスを構成することと、
1つのサブシーケンスをM回コピーして、前記チャネルシーケンスを得ることと、
少なくとも一つのサブシーケンスを単位として、係数を掛けて前記チャネルシーケンスを得ることと、
カスケードの方式でサブシーケンスを拡張して前記チャネルシーケンスを得ることと、
交差の方式でサブシーケンスを拡張して前記チャネルシーケンスを得ることと、のうちの少なくとも一つを含み、
そのうち、Mは、1以上の整数であり、Mは、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものであり、前記サブシーケンスの長さは、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものであり、前記サブシーケンスのタイプは、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものである、請求項1に記載のフィードバック情報の伝送方法。
【請求項3】
前記係数は、直交カバーコードを採用し、前記直交カバーコードの長さは、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものである、請求項2に記載のフィードバック情報の伝送方法。
【請求項4】
交差の方式でサブシーケンスを拡張して前記チャネルシーケンスを得る場合、交差によって拡張されたサブシーケンス数は、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものである、請求項2に記載のフィードバック情報の伝送方法。
【請求項5】
前述した、前記チャネルシーケンスをREリソースエレメントにマッピングすることは、
comb方式又は連続マッピングの方式で前記チャネルシーケンスをリソースエレメントにマッピングすることを含む、請求項1に記載のフィードバック情報の伝送方法。
【請求項6】
comb方式で前記チャネルシーケンスをリソースエレメントにマッピングする場合、combのタイプは、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものであり、combのタイプは、連続マッピングREの数と、非連続マッピングREの間隔との少なくとも一つを含む、請求項5に記載のフィードバック情報の伝送方法。
【請求項7】
前記チャネルシーケンスの状態数は、
前記チャネルシーケンスの状態数がサブシーケンスの状態数の和に等しいことと、
前記チャネルシーケンスの状態数がサブシーケンスの状態数の積に等しいことと、
前記チャネルシーケンスの状態数がサブシーケンスの状態数に等しいことと、
少なくとも一つのサブシーケンスを単位として、係数を掛けて前記チャネルシーケンスを得る場合、前記チャネルシーケンスの状態数がサブシーケンスの状態数と係数の状態数の積に等しいことと、のうちのいずれか一つを採用し、
前記サブシーケンスの状態は、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものであり、前記係数の状態は、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものである、請求項1に記載のフィードバック情報の伝送方法。
【請求項8】
各チャネルリソースに付帯されている情報ビットbit数及び占有されるチャネルシーケンスの状態は、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものである、請求項7に記載のフィードバック情報の伝送方法。
【請求項9】
予め設定される識別子を利用して前記フィードバックチャネルをスクランブルすることをさらに含み、前記予め設定される識別子は、
少なくとも一部の受信側端末の端末識別子と、
少なくとも一部の送信側端末の端末識別子と、
少なくとも一部の受信側端末のグループ識別子と、
少なくとも一部の受信側端末のグループ内識別子と、のうちの少なくとも一つを採用する、請求項1に記載のフィードバック情報の伝送方法。
【請求項10】
複数のサブチャネルが同じフィードバックチャネルフォーマットを採用する場合、前記複数のサブチャネルは、連続的な複数のサブチャネルであり、前記複数のサブチャネルの始点は、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものである、請求項1に記載のフィードバック情報の伝送方法。
【請求項11】
受信側端末に用いられるフィードバック情報の伝送装置であって、
シーケンス形式を採用するフィードバックチャネルフォーマットの情報を取得し、フィードバックチャネルフォーマットの情報に従ってフィードバックチャネルを生成するための生成モジュールと、
前記フィードバックチャネルを介して送信側端末にフィードバック情報を送信するための送信モジュールとを含み、
前記生成モジュールは、さらに、
N個のPRB物理リソースブロックを占有するチャネルシーケンスを生成することであって、Nは、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものであり、Nは、1以上の整数であることと、
前記チャネルシーケンスをREリソースエレメントにマッピングすることとに用いられ
記フィードバックチャネルフォーマットは、周波数分割多重化を採用し、前記フィードバックチャネルフォーマットの周波数分割多重化情報及び周波数分割多重化方式は、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものであり、
前記周波数分割多重化情報は、
前記フィードバックチャネルフォーマットの周波数領域での始点と、
前記フィードバックチャネルフォーマットの周波数領域での終点と、
前記フィードバックチャネルフォーマットの周波数領域での数と、のうちの少なくとも一つを含み、
前記周波数分割多重化方式は、
前記フィードバックチャネルフォーマットが周波数領域で連続的に出現したことと、
前記フィードバックチャネルフォーマットが周波数領域で間隔を置いて出現したことと、のうちの少なくとも一つを含み
じフィードバックチャネルフォーマットを採用するのは、
少なくとも一つのサブチャネルと、
1つのリソースプールと、
少なくとも一つのサブキャリア間隔と、
少なくとも一つの周波数帯域と、
少なくとも一つのキャリアと、のうちの少なくとも一つである、フィードバック情報の伝送装置。
【請求項12】
端末であって、
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行されるコンピュータプログラムとを含み、前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行する時、請求項1~10のいずれか1項に記載のフィードバック情報の伝送方法のステップを実現させる、端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年8月9日に中国で提出された中国特許出願番号No.201910736646.9の優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、ここに参照として取り込まれる。
本開示は、通信技術分野に関し、特にフィードバック情報の伝送方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
サイドリンク(Sidelink、SL)伝送の信頼性及び有効性を向上させるために、ニューラジオ(New Radio、NR)車両用通信技術(vehicle to everything、V2X)には、SLハイブリッド自動再送リクエスト(Hybrid Automatic Repeat reQuest、HARQ)が導入されている。SLでは、図1に示すように、送信ノードは、受信ノードにデータ情報を送信し、受信ノードは、データ受信に成功したかどうかを判断する。受信に成功した場合、受信ノードは、送信ノードに確認応答(ACK)をフィードバックし、そうではない場合、否定応答(NACK)をフィードバックする。
【0003】
SLにACK/NACKフィードバック情報を載せるために、NR V2Xは、新たなSLチャネル、即ち、物理サイドリンクフィードバックチャネル(physical sidelink feedback channel、PSFCH)をサポートする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の実施例は、フィードバック情報の伝送方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第一の方面によれば、本開示のいくつかの実施例は、受信側端末に用いられるフィードバック情報の伝送方法を提供する。この方法は、
シーケンス形式を採用するフィードバックチャネルフォーマットの情報を取得し、フィードバックチャネルフォーマットの情報に従ってフィードバックチャネルを生成することと、
前記フィードバックチャネルを介して送信側端末にフィードバック情報を送信することとを含む。
【0006】
第二の方面によれば、本開示のいくつかの実施例は、受信側端末に用いられるフィードバック情報の伝送装置を提供する。前記装置は、
シーケンス形式を採用するフィードバックチャネルフォーマットの情報を取得し、フィードバックチャネルフォーマットの情報に従ってフィードバックチャネルを生成するための生成モジュールと、
前記フィードバックチャネルを介して送信側端末にフィードバック情報を送信するための送信モジュールとを含む。
【0007】
第三の方面によれば、本開示のいくつかの実施例は、端末をさらに提供する。前記端末は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行されるコンピュータプログラムとを含み、前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行する時、上述したフィードバック情報の伝送方法のステップを実現させる。
【0008】
第四の方面によれば、本開示のいくつかの実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上述したフィードバック情報の伝送方法のステップを実現させる。
【0009】
上記方案では、受信側端末は、フィードバックチャネルフォーマット配置情報に従ってフィードバックチャネルフォーマットを生成する。フィードバックチャネルフォーマットは、シーケンス形式を採用し、サブシーケンスによる拡張の方式を採用することができ、コード長さが比較的に長いため、自動利得制御調整時間を効果的に短縮できる。
【0010】
本開示の実施例の技術案をより明瞭に説明するために、以下は、本開示の実施例の記述において使用される必要がある添付図面を簡単に紹介する。自明なことに、以下の記述における添付図面は、ただ本開示のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わない前提で、それらの添付図面に基づき、他の添付図面を取得することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】送信ノードが受信ノードにデータ情報を送信し、受信ノードが送信ノードに情報をフィードバックする概略図を示す。
図2】SL PSFCHが各スロットslotの最後の1つ又は2つのシンボルsymbolに位置する概略図を示す。
図3】SL伝送時、2つの送信側ユーザ機器UEが同時に1つの受信側UEに情報を伝送する時に帯域内リーク問題が発生する概略図を示す。
図4】本開示のいくつかの実施例によるフィードバック情報の伝送方法のフローチャートを示す。
図5】本開示のいくつかの実施例によるOCCマッピングの概略図を示す。
図6】本開示のいくつかの実施例によるサブシーケンスのカスケードによる拡張とサブシーケンスの交差による拡張の概略図を示す。
図7】本開示のいくつかの実施例によるPSFCHが間隔の形式で出現する概略図を示す。
図8】本開示のいくつかの実施例によるPSFCHが間隔の形式で出現し、且つMaskの形式でPSFCHイネーブルを行う概略図を示す。
図9】本開示のいくつかの実施例によるフィードバック情報の伝送装置の構造ブロック図を示す。
図10】本開示のいくつかの実施例による端末のブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下は、添付図面を結び付けながら、本開示の例示的な実施例をより詳細に記述する。添付図面には本開示の例示的な実施例を示しているが、理解すべきことは、本開示は、様々な形式で実現でき、ここで記述された実施例により限定されるべきではない。逆に、これらの実施例は、本開示のより完全な理解を可能にし、本開示の範囲を当業者に完全に伝えることを可能にするために提供される。
【0013】
本出願の明細書及び特許請求の範囲における「第一の」、「第二の」などの用語は、類似する対象を区別するためのものであり、特定の順序又は先後順序を記述するためのものではない。理解すべきことは、このように使用されるデータが適切な状況で交換でき、それにより、ここで記述された本出願の実施例は、ここで図示又は記述された順序以外の順序で実施できる。なお、「含む」と「有する」という用語及びそれらの任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、必ずしも明瞭にリストアップされているそれらのステップ又はユニットに限らず、明瞭にリストアップされていない又はそれらのプロセス、方法、製品又は機器に固有の他のステップ又はユニットを含んでもよい。明細書及び特許請求の範囲における「及び/又は」は、接続された対象の少なくとも一つを表す。
【0014】
本明細書で記述された技術は、長期的進化型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化形(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、様々な無線通信システム、例えば、符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一搬送波周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)及び他のシステムで使用されてもよい。「システム」と「ネットワーク」という用語は、常に交換可能に使用されている。CDMAシステムは、CDMA2000、ユニバーサル地上ラジオアクセス(Universal Terrestrial Radio Access、UTRA)などのラジオ技術を実現してもよい。UTRAは、広帯域CDMA(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))及び他のCDMA変形を含む。TDMAシステムは、グローバルモバイルコミュニケーションシステム(Global System for Mobile Communication、GSM)などのラジオ技術を実現してもよい。OFDMAシステムは、ウルトラモバイルブロードバンド(Ultra-Mobile Broadband、UMB)、進化型UTRA(Evolution-UTRA、E-UTRA)、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、Flash-OFDMなどのようなラジオ技術を実現してもよい。UTRAとE-UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)の一部である。LTEとより高いレベルのLTE(例えば、LTE-A)は、E-UTRAを使用した新たなUMTSバージョンである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-A及びGSMは、「第三世代パートナーシッププロジェクト」(3rd Generation Partnership Project、3GPP)と称される組織からの文献に記述されている。CDMA2000とUMBは、「第三世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と称される組織からの文献に記述されている。本明細書で記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。しかしながら、以下の記述では、例示の目的でNRシステムを記述しており、且つ以下の大部分の記述では、NR用語を使用しているが、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用に用いられてもよい。
【0015】
以下の記述は、例を提供しているが、特許請求の範囲に記述された範囲、適用性又は配置を限定するものではない。本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、討論された要素の機能及び配置を変えることができる。様々な例では、様々な手順又はコンポーネントを適宜省略、置換、又は追加できる。例えば、記述された方法を、記述された順序とは異なる順序で実行でき、且つ様々なステップを追加、省略、又は組み合わせることができる。また、なんらかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられてもよい。
【0016】
サイドリンク(Sidelink、SL)伝送の信頼性及び有効性を向上させるために、ニューラジオ(New Radio、NR)車両用通信技術(vehicle to everything、V2X)には、SLハイブリッド自動再送リクエスト(Hybrid Automatic Repeat request、HARQ)が導入されている。SLでは、図1に示すように、送信ノードは、受信ノードにデータ情報を送信し、受信ノードは、データ受信に成功したかどうかを判断する。受信に成功した場合、受信ノードは、送信ノードに確認応答(ACK)をフィードバックし、そうではない場合、否定応答(NACK)をフィードバックする。
【0017】
SLにACK/NACKフィードバック情報を載せるために、NR V2Xは、新たなSLチャネル、即ち、物理サイドリンクフィードバックチャネル(physical sidelink feedback channel、PSFCH)をサポートする。前記チャネルは、1)シーケンスに基づくショートフィードバックチャネルフォーマット(sequence based short PSFCH format)、2)シーケンスに基づくロングフィードバックチャネルフォーマット(sequence based long PSFCH format)、3)非シーケンスショートフィードバックチャネルフォーマット(short PSFCH format)のチャネルフォーマットを採用してもよい。そのうち、1)シーケンスに基づくショートフィードバックチャネルフォーマットは、NR V2Xによってサポートされたチャネルフォーマットである。シーケンスに基づくショートフィードバックチャネルフォーマットは、物理上りリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)format 0を参考とするものである。PUCCH format 0は、ショートチャネルフォーマットであり、時間領域では1つ又は2つのsymbolsを占有し、周波数領域では1つの物理リソースブロック(physical resource block、PRB)を占有する。それは、符号分割に基づくチャネルフォーマットであり、各チャネルがサイクリックシフト(Cyclic Shift、CS)に基づく直交コードを12個備える。
【0018】
図2に示すように、SL PSFCHは、各スロットslotの最後の1つ又は2つのsymbolに位置する。PSFCHの前は、自動利得制御(Automatic Gain Control、AGC)時間である。AGC時間により、端末(User Equipment、UE)は、受信機の最適な受信ポイントを調整できる時間がある。調整時間は、AGCシンボルによって占有された周波数領域幅に関係する。AGCシンボルによって占有された周波数領域幅が広いほど、AGCに必要な時間は短くなるため、AGCは、十分に広い周波数領域帯域幅を占有必要がある。また、AGCとPSFCHの帯域幅が可能な限り一致性を保つ必要があるため、PSFCHは、十分に広い帯域幅を占有すべきである。物理サイドリンク共有チャネル(Physical Sidelink Share Channel、PSSCH)伝送時に、一番目のsymbolは、AGC調整に用いられてもよい。受信側がPSSCH伝送を受信する時、1つのシンボル内でAGC調整を完了させることが期待される。PSSCHを受信する時、PSSCHが、複数のPRBを含めて、少なくとも一つのサブチャネル(sub-channel)を占有するため、受信機は、短時間でAGC調整を完了させることができるが、PSFCHによって占有された帯域幅が比較的小さい可能性があるから、AGC調整を完了させるために複数のsymbolが必要となるため、SLリソースの利用率が低下する。
【0019】
SL伝送時、2つの送信側(TX)UEが同時に1つの受信側(RX)UEに情報を伝送する場合、そのうちの1つのTX UEは、RX UEに比較的に近く、もう1つのUEは、このRX UEから比較的に遠い。2つのTX UEが伝送のために周波数が近いリソースを選択する場合、近距離のTX UEによる伝送中に一部のエネルギーが側波帯に漏れ、即ち、帯域内リーク問題(InBand Emission、IBE)が側波帯干渉を引き起こすため、RX UEは、遠距離のTX UEから送信されたデータを受信できない可能性がある。図3に示すように、側波帯干渉が伝送信号のエネルギーよりも大きい場合、RX UEは、この伝送信号を受信できない。
【0020】
PUCCH format 0は、1つのPRBを占有するlength-12 ZCシーケンスをコード長さとして採用する。PUCCH format 0をSLに再利用する場合、そのコード長さが比較的に短く、必要なAGC調整時間が比較的に長くなるため、システムは、複数のAGC symbolを配置する必要があるので、SLのリソース利用率が低下する。また、特にマルチキャスト通信では、各RX UEが個別なフィードバックリソースを必要とする時、PUCCH format 0がCS符号分割多重化の方式のみで上りリンクリソースにマッピングされることは、多数のフィードバックリソースに対する多数のUEのニーズを満たさない可能性がある。また、IBE及び/又はSL伝送には遠近効果が存在することにより、符号分割多重化を採用する直交性が破壊され、コーディング及び復調エラーが発生し、伝送の信頼性が低下する。また、PUCCH format 0は、複数のRX UEがフィードバックのために同じコードシーケンスを選択する状況を考慮していない。
【0021】
上記問題を解決するために、本開示のいくつかの実施例は、フィードバックチャネルの自動利得制御に必要な時間を最適化できるフィードバック情報の伝送方法及び装置を提供する。
【0022】
本開示のいくつかの実施例は、受信側端末に用いられるフィードバック情報の伝送方法を提供する。図4に示すように、前記方法は、
シーケンス形式を採用するフィードバックチャネルフォーマットの情報を取得し、フィードバックチャネルフォーマットの情報に従ってフィードバックチャネルを生成するステップ101と、
前記フィードバックチャネルを介して送信側端末にフィードバック情報を送信するステップ102とを含む。
【0023】
本実施例では、受信側端末は、フィードバックチャネルフォーマットの情報を取得し、フィードバックチャネルフォーマットの情報に従ってフィードバックチャネルを生成する。フィードバックチャネルフォーマットは、シーケンス形式を採用し、サブシーケンスによる拡張の方式を採用することができ、コード長さが比較的に長いため、自動利得制御調整時間を効果的に短縮できる。
【0024】
選択的に、前記フィードバック情報は、前記受信側端末が前記送信側端末からのサイドリンクデータ情報を受信した後に送信されるものである。
【0025】
選択的に、フィードバックチャネルフォーマットの情報を取得することは、フィードバックチャネルフォーマットの配置情報を取得することを含み、前記フィードバックチャネルフォーマットの情報は、Nを含み、前記フィードバックチャネルを生成することは、
N個のPRB物理リソースブロックを占有するチャネルシーケンスを生成することであって、Nは、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものであり、Nは、1以上の整数であることと、
前記チャネルシーケンスをREリソースエレメントにマッピングすることとを含む。
【0026】
選択的に、前記フィードバックチャネルフォーマットの情報は、Mをさらに含み、前記チャネルシーケンスは、M個のサブシーケンスで構成され、前記チャネルシーケンスを生成することは、
M個の関連又は非関連の異なるシーケンスで前記チャネルシーケンスを構成することと、
1つのサブシーケンスをM回コピーして、前記チャネルシーケンスを得ることと、
少なくとも一つのサブシーケンスを単位として、係数を掛けて前記チャネルシーケンスを得ることと、
カスケードの方式でサブシーケンスを拡張して前記チャネルシーケンスを得ることと、
交差の方式でサブシーケンスを拡張して前記チャネルシーケンスを得ることと、のうちの少なくとも一つを含み、
そのうち、Mは、1以上の整数であり、Mは、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものであり、前記サブシーケンスの長さは、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものであり、前記サブシーケンスのタイプは、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものである。サブシーケンスによる拡張の方式でチャネルシーケンスを生成すれば、AGC調整時間を効果的に短縮できる。また、符号分割多重化の遠近効果を考慮すると、符号分割多重化をキャンセルできる。
【0027】
選択的に、前記係数は直交カバーコード(Orthogonal Cover Code、OCC)を採用する。前記直交カバーコードの長さは、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものである。前記直交カバーコードの長さは、例えば、コード長さがサブシーケンスの数に等しいように、非明示的に得られてもよい。
【0028】
選択的に、交差の方式でサブシーケンスを拡張して前記チャネルシーケンスを得る場合、交差によって拡張されたサブシーケンス数は、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものである。
【0029】
本実施例では、N PRBを占有するロングシーケンスをチャネルシーケンスとして直接生成してもよく、又はM個の同じ又は異なるサブシーケンスを拡張することによってN PRBを占有するチャネルシーケンスを得てもよい。Mは、プロトコルによって定義された又はネットワーク側機器によって配置された又は予め配置されたパラメータである。サブシーケンスの長さも、プロトコルによって定義された又はネットワーク側機器によって配置された又は予め配置されたパラメータである。Mによってチャネルシーケンスの長さNを非明示的に導出でき、例えば、サブシーケンスが1つのPRBを占有するとプロトコルによって定義される場合、M=Nとなる。また、サブシーケンスのタイプは、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものであってもよい。サブシーケンスは、コンピュータによって生成された(Computer generated sequence、CGS)シーケンス、及び/又は定振幅ゼロ自動相関(Constant Amplitude Zero Auto Correlation、CAZAC)シーケンスを採用してもよい。そのうち、CAZACは、ZC(Zad-off Chu sequence)シーケンスを含む。
【0030】
選択的に、前述した、前記チャネルシーケンスをリソースエレメントにマッピングすることは、
comb方式又は連続マッピングの方式で前記チャネルシーケンスをリソースエレメントにマッピングすることを含む。
【0031】
上記2つのマッピング方式でチャネルシーケンスをリソースエレメントにマッピングするとプロトコルによって定義される場合、そのうちの1つの方式でマッピングするように配置又は予め配置してもよい。
【0032】
選択的に、comb方式で前記チャネルシーケンスをリソースエレメントにマッピングする場合、combのタイプは、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものであり、combのタイプは、物理層シグナリング(SCI)で指示されてもよく、combのタイプは、連続マッピングREの数と、非連続マッピングREの間隔との少なくとも一つを含む。
【0033】
選択的に、前記チャネルシーケンスの状態数は、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものである。
【0034】
チャネルシーケンスがM個のサブシーケンスで構成される場合、前記チャネルシーケンスの状態数は、
前記チャネルシーケンスの状態数がサブシーケンスの状態数の和に等しく、即ち、サブシーケンス間でシーケンス状態が相関しないことと、
前記チャネルシーケンスの状態数がサブシーケンスの状態数の積に等しく、即ち、サブシーケンス間でシーケンス状態が相関しないことと、
前記チャネルシーケンスの状態数がサブシーケンスの状態数に等しく、即ち、サブシーケンス間でシーケンス状態が常に同じであることと、
少なくとも一つのサブシーケンスを単位として、係数を掛けて前記チャネルシーケンスを得る場合、前記チャネルシーケンスの状態数がサブシーケンスの状態数と係数の状態数の積に等しく、即ち、サブシーケンス間でシーケンス状態が常に同じであり、各サブシーケンス間に一つのオフセット値(例えば、ZCシーケンスのCSオフセット)があり、それを基礎としてOCCコードをカバーすることと、のうちのいずれか一つを採用し、
前記サブシーケンスの状態は、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものであり、前記係数の状態は、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものである。
【0035】
そのうち、サブシーケンスがZCシーケンスである場合、状態は、CSの方式で表されてもよい。上述したように、CS状態(又は使用可能なシーケンス)、及び/又はOCCコード状態(又は使用可能なシーケンス)は、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものであってもよい。具体的には、使用可能な状態(又は使用可能なシーケンス)を明示的に指示すること、又は、定義された状態(又は使用可能なシーケンス)がある順序(例えば、番号)で出現すること、又は、bitmapの方式で使用可能な状態を指示する(例えば、length-2 OCCコードのシーケンス全体が、1)[+1,+1]、2)[+1,-1]、3)[-1,+1]、4)[-1,-1]として定義されることが可能であり、bitmap[1 0 1 0]を用いて、1)[+1,+1]、3)[-1,+1]が使用可能な状態にあることを指示することができる)ことを含む。
【0036】
選択的に、各チャネルリソースに付帯されている情報bit数及び占有されるチャネルシーケンスの状態は、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものである。各チャネルリソースの情報bitは、チャネルシーケンスの状態によって決定されている。チャネルリソースが占有可能なシーケンス状態は、プロトコルによって定義又は配置又は予め配置されてもよい。
【0037】
選択的に、上記方法は、
予め設定される識別子を利用して前記フィードバックチャネルをスクランブルすることをさらに含み、前記予め設定される識別子は、
少なくとも一部の受信側端末の端末識別子と、
少なくとも一部の送信側端末の端末識別子と、
少なくとも一部の受信側端末のグループ識別子(group ID)と、
少なくとも一部の受信側端末のグループ内識別子と、のうちの少なくとも一つを採用する。
【0038】
このように、異なるUEにフィードバックされたフィードバック情報を区別することができる。例えば、UEは、フィードバック情報を送信する場合、(一部の)TX UE IDを用いてスクランブルするか、又は、受信データのタイプに応じてスクランブルする。UEは、ユニキャスト(unicast)伝送をフィードバックする場合、(一部の)RX UE IDを用いてスクランブルし、グループキャスト(groupcast)伝送をフィードバックする場合、(一部の)UE group IDを用いてスクランブルする。
【0039】
選択的に、前記フィードバックチャネルフォーマットは、周波数分割多重化を採用し、前記フィードバックチャネルフォーマットの周波数分割多重化情報及び周波数分割多重化方式は、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものであり、
前記周波数分割多重化情報は、
前記フィードバックチャネルフォーマットの周波数領域での始点と、
前記フィードバックチャネルフォーマットの周波数領域での終点と、
前記フィードバックチャネルフォーマットの周波数領域での数と、のうちの少なくとも一つを含み、
前記周波数分割多重化方式は、
前記フィードバックチャネルフォーマットが周波数領域で連続的に出現したことと、
前記フィードバックチャネルフォーマットが周波数領域で間隔を置いて出現したことと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0040】
PSFCH周波数分割多重化を採用し、且つフィードバックチャネルフォーマットが周波数領域で間隔を置いて出現でき、IBE効果を軽減できる。具体的には、このフィードバックチャネルフォーマットの周波数領域での数K、及びこのフィードバックチャネルフォーマットの周波数領域でのマッピングの始点と終点を、プロトコルによって定義し又はネットワーク側機器によって配置又は予め配置してもよい。又は、PSFCHが周波数領域でリソースプール全体又はsub-channelにおいて占有した帯域幅を、非明示的に定義してもよい。PRBの数がPSFCHシーケンスの長さ又はN PRBの整数倍でない場合、残りのPRBは、空であってもよい。一具体的な例では、PSFCHチャネルが周波数領域で連続的に出現するとプロトコルによって定義し又はネットワーク側機器によって配置又は予め配置してもよい。又は、PSFCHチャネルが周波数領域で間隔を置いて出現できるとプロトコルによって定義し又はネットワーク側機器によって配置又は予め配置してもよい。例えば、PSFCHチャネルの周波数領域間隔がX個のPRBであるとプロトコルによって定義し又はネットワーク側機器によって配置又は予め配置してもよい。又は、Maskをプロトコルによって定義し又はネットワーク側機器によって配置又は予め配置してもよく、Maskによってカバーされた基本単位は、N PRBであり、Maskは、バイナリシンボルからなるbitmapであってもよく、異なるシンボル状態は、チャネルの(非)イネーブルを表す。
【0041】
選択的に、同じフィードバックチャネルフォーマットを採用するのは、
少なくとも一つのサブチャネルと、
1つのリソースプールと、
少なくとも一つのサブキャリア間隔(SCS)と、
少なくとも一つの周波数帯域と、
少なくとも一つのキャリアと、のうちの少なくとも一つである。
【0042】
選択的に、複数のサブチャネルが同じフィードバックチャネルフォーマットを採用する場合、前記複数のサブチャネルは、連続的な複数のサブチャネルであり、前記複数のサブチャネルの始点は、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものである。例えば、なんらかのsub-channelは、unicastを伝送するためものものであるが、なんらかのsub-channelは、groupcastを伝送するためものものである。unicastとgroupcastは、異なるPSFCH配置方式を採用する。
【0043】
PSFCHチャネルの配置がSCSに基づく場合、ある1つ又は複数のSCSがあるPSFCHパラメータ(グループ)に対応するとプロトコルによって定義してもよい。例えば、
15kHzのSCSに対して、N=8 PRB、M=4(即ち、サブシーケンスは2つのPRBを占有する)と配置する。
【0044】
30kHzのSCSに対して、N=4 PRB、M=2となる(即ち、サブシーケンスは2つのPRBを占有する)ように配置される。
【0045】
60kHzのSCSに対して、N=2 PRB、M=2となる(即ち、サブシーケンスは1つのPRBを占有する)ように配置される。
【0046】
120kHzのSCSに対して、N=1PRB、M=1となる(即ち、サブシーケンスは1つのPRBを占有する)ように配置される。
【0047】
選択的に、ある1つ又は複数のSCSがなんらかのPSFCHパラメータ(グループ)のうちの1つに対応するとプロトコルによって定義してもよい。
【0048】
そのうち、上記サブチャネルに対する技術案は、周波数領域ユニットにも適用できる。
【0049】
一具体的な例では、図5に示すように、サブシーケンスの長さを1PRBとして定義し、PSFCHチャネルシーケンスの長さをN=2として配置し、サブシーケンスをカスケードの形式で1回拡張し、対応するOCCの長さは、Length-2([+1,+1]、[+1,-1]、[-1,+1]、[-1,-1]の4つの状態を含む)となり、サブシーケンスがlength-12 ZCシーケンスを採用すると定義し、チャネルシーケンスをREに連続的にマッピングし、2つの異なるCSを用いて2つの異なる状態を代表し、サブシーケンスを拡張する時に2つのサブシーケンスのCS状態は同じままであるため、CSとOCCの方式によって、全体的なシーケンス状態は2*4=8である。
【0050】
各PSFCHチャネルリソースに1bitの情報が付帯されるように配置し、各チャネルリソースを1つのOCCシーケンスと2つのCS状態のZCシーケンスで構成されるように配置する。例えば、OCC#0&CS#0とOCC#0&CS6は、1つのチャネルリソースであり、1つのUEによって占有されることが可能であり、4つのUEは、符号分割多重化の方式で8つのシーケンス状態を多重化できる。
【0051】
別の一具体的な例では、図6に示すように、サブシーケンス1とサブシーケンス2を利用してカスケードによる拡張又は交差による拡張の方式でチャネルシーケンスを得てもよい。
【0052】
別の一具体的な例では、図7に示すように、PSFCHがリソースプール(resource pool)の一番目のsub-carrierからマッピングすると定義する。PSFCHが間隔を置いて出現し、間隔値がX PRBであるとプロトコルによって定義する場合、PSFCHは、N PRBマッピングした後、X PRBの間隔を置いてから、K回マッピングするまで、マッピングし続ける。XはNの整数倍であってもよいことに注意されたい。
【0053】
図8に示すように、PSFCHが間隔を置いて出現し、且つMaskの形式でPSFCHの(非)イネーブルを行うとプロトコルによって定義する場合、PSFCHは、N PRBを単位としてPSFCHをイネーブルするかどうかを判断する。k番目のmask bitが1であることが指示される場合、PSFCHは、(k-1)*N番目のPRBからPSFCHをマッピングする。逆に、k番目のmask bitが0であることが指示される場合、PSFCHは、[(k-1)*N,k*N-1]区間のPRBにマッピングできない。
【0054】
本開示のいくつかの実施例は、受信側端末に用いられるフィードバック情報の伝送装置200をさらに提供する。図9に示すように、前記装置は、
シーケンス形式を採用するフィードバックチャネルフォーマットの情報を取得し、フィードバックチャネルフォーマットの情報に従ってフィードバックチャネルを生成するための生成モジュール210と、
前記フィードバックチャネルを介して送信側端末にフィードバック情報を送信するための送信モジュール220とを含む。
【0055】
本実施例では、受信側端末は、フィードバックチャネルフォーマットの情報を取得し、フィードバックチャネルフォーマットの情報に従ってフィードバックチャネルを生成する。フィードバックチャネルフォーマットは、シーケンス形式を採用し、サブシーケンスによる拡張の方式を採用することができ、コード長さが比較的に長いため、自動利得制御調整時間を効果的に短縮できる。
【0056】
選択的に、前記フィードバック情報は、前記受信側端末が前記送信側端末からのサイドリンクデータ情報を受信した後に送信されるものである。
【0057】
本実施例のフィードバック情報の伝送装置200は、上記実施例におけるフィードバック情報の伝送方法を実現し、同じ効果を達成することができる。
【0058】
選択的に、フィードバックチャネルフォーマットの情報を取得することは、フィードバックチャネルフォーマットの配置情報を取得することを含み、前記フィードバックチャネルフォーマットの情報は、Nを含み、生成モジュール210は、具体的には、N個のPRB物理リソースブロックを占有するチャネルシーケンスを生成することであって、Nは、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものであり、Nは、1以上の整数であることと、前記チャネルシーケンスをREリソースエレメントにマッピングすることに用いられる。
【0059】
選択的に、前記フィードバックチャネルフォーマットの情報は、Mをさらに含み、前記チャネルシーケンスは、M個のサブシーケンスで構成され、生成モジュール210は、具体的には、
M個の関連又は非関連の異なるシーケンスで前記チャネルシーケンスを構成することと、
1つのサブシーケンスをM回コピーして、前記チャネルシーケンスを得ることと、
少なくとも一つのサブシーケンスを単位として、係数を掛けて前記チャネルシーケンスを得ることと、
カスケードの方式でサブシーケンスを拡張して前記チャネルシーケンスを得ることと、
交差の方式でサブシーケンスを拡張して前記チャネルシーケンスを得ることと、のうちの少なくとも一つを実行するためのものであり、
そのうち、Mは、1以上の整数であり、Mは、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものであり、前記サブシーケンスの長さは、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものであり、前記サブシーケンスのタイプは、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものである。サブシーケンスによる拡張の方式でチャネルシーケンスを生成すれば、AGC調整時間を効果的に短縮できる。また、符号分割多重化の遠近効果を考慮すると、符号分割多重化をキャンセルできる。
【0060】
選択的に、前記係数は直交カバーコード(Orthogonal Cover Code、OCC)を採用する。前記直交カバーコードの長さは、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものである。前記直交カバーコードの長さは、例えば、コード長さがサブシーケンスの数に等しいように、非明示的に得られてもよい。
【0061】
選択的に、交差の方式でサブシーケンスを拡張して前記チャネルシーケンスを得る場合、交差によって拡張されたサブシーケンス数は、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものである。
【0062】
本実施例では、N PRBを占有するロングシーケンスをチャネルシーケンスとして直接生成してもよく、又はM個の同じ又は異なるサブシーケンスを拡張することによってN PRBを占有するチャネルシーケンスを得てもよい。Mは、プロトコルによって定義された又はネットワーク側機器によって配置された又は予め配置されたパラメータである。サブシーケンスの長さも、プロトコルによって定義された又はネットワーク側機器によって配置された又は予め配置されたパラメータである。Mによってチャネルシーケンスの長さNを非明示的に導出でき、例えば、サブシーケンスが1つのPRBを占有するとプロトコルによって定義すると、M=Nとなる。また、サブシーケンスのタイプは、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものであってもよい。サブシーケンスは、コンピュータによって生成された(Computer generated sequence、CGS)シーケンス、及び/又は定振幅ゼロ自動相関(Constant Amplitude Zero Auto Correlation、CAZAC)シーケンスを採用してもよい。そのうち、CAZACは、ZC(Zad-off Chu sequence)シーケンスを含む。
【0063】
選択的に、生成モジュール210は、具体的には、comb方式又は連続マッピングの方式で前記チャネルシーケンスをリソースエレメントにマッピングするためのものである。
【0064】
上記2つのマッピング方式でチャネルシーケンスをリソースエレメントにマッピングするとプロトコルによって定義する場合、そのうちの1つの方式でマッピングすると配置又は予め配置してもよい。
【0065】
選択的に、comb方式で前記チャネルシーケンスをリソースエレメントにマッピングする場合、combのタイプは、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものであり、combのタイプは、物理層シグナリング(SCI)で指示されてもよく、combのタイプは、連続マッピングREの数と、非連続マッピングREの間隔との少なくとも一つを含む。
【0066】
選択的に、前記チャネルシーケンスの状態数は、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものである。
【0067】
チャネルシーケンスがM個のサブシーケンスで構成される場合、前記チャネルシーケンスの状態数は、
前記チャネルシーケンスの状態数がサブシーケンスの状態数の和に等しく、即ち、サブシーケンス間でシーケンス状態が相関しないことと、
前記チャネルシーケンスの状態数がサブシーケンスの状態数の積に等しく、即ち、サブシーケンス間でシーケンス状態が相関しないことと、
前記チャネルシーケンスの状態数がサブシーケンスの状態数に等しく、即ち、サブシーケンス間でシーケンス状態が常に同じであることと、
少なくとも一つのサブシーケンスを単位として、係数を掛けて前記チャネルシーケンスを得る場合、前記チャネルシーケンスの状態数がサブシーケンスの状態数と係数の状態数の積に等しく、即ち、サブシーケンス間でシーケンス状態が常に同じであり、各サブシーケンス間に一つのオフセット値(例えば、ZCシーケンスのCSオフセット)があり、それを基礎としてOCCコードをカバーすることと、のうちのいずれか一つを採用し、
前記サブシーケンスの状態は、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものであり、前記係数の状態は、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものである。
【0068】
そのうち、サブシーケンスがZCシーケンスである場合、状態は、CSの方式で表されてもよい。上述したように、CS状態(又は使用可能なシーケンス)、及び/又はOCCコード状態(又は使用可能なシーケンス)は、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものであってもよい。具体的には、使用可能な状態(又は使用可能なシーケンス)を明示的に指示すること、又は、定義された状態(又は使用可能なシーケンス)がある順序(例えば、番号)で出現すること、又は、bitmapの方式で使用可能な状態を指示する(例えば、length-2 OCCコードのシーケンス全体が、1)[+1,+1]、2)[+1,-1]、3)[-1,+1]、4)[-1,-1]として定義されることが可能であり、bitmap[1 0 1 0]で、1)[+1,+1]、3)[-1,+1]が使用可能な状態にあることを指示することができる)ことを含む。
【0069】
選択的に、各チャネルリソースに付帯されている情報bit数及び占有されるチャネルシーケンスの状態は、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものである。各チャネルリソースの情報bitは、チャネルシーケンスの状態によって決定されている。チャネルリソースが占有可能なシーケンス状態は、プロトコルによって定義又は配置又は予め配置されてもよい。
【0070】
選択的に、上記装置は、
予め設定される識別子を利用して前記フィードバックチャネルをスクランブルするためのスクランブルモジュールをさらに含み、前記予め設定される識別子は、
少なくとも一部の受信側端末の端末識別子と、
少なくとも一部の送信側端末の端末識別子と、
少なくとも一部の受信側端末のグループ識別子(group ID)と、
少なくとも一部の受信側端末のグループ内識別子と、のうちの少なくとも一つを採用する。
【0071】
このように、異なるUEにフィードバックされたフィードバック情報を区別することができる。例えば、UEは、フィードバック情報を送信する場合、(一部の)TX UE IDを用いてスクランブルするか、又は、受信データのタイプに応じてスクランブルする。UEは、ユニキャスト(unicast)伝送をフィードバックする場合、(一部の)RX UE IDを用いてスクランブルし、グループキャスト(groupcast)伝送をフィードバックする場合、(一部の)UE group IDを用いてスクランブルする。
【0072】
選択的に、前記フィードバックチャネルフォーマットは、周波数分割多重化を採用し、前記フィードバックチャネルフォーマットの周波数分割多重化情報及び周波数分割多重化方式は、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものであり、
前記周波数分割多重化情報は、
前記フィードバックチャネルフォーマットの周波数領域での始点と、
前記フィードバックチャネルフォーマットの周波数領域での終点と、
前記フィードバックチャネルフォーマットの周波数領域での数と、のうちの少なくとも一つを含み、
前記周波数分割多重化方式は、
前記フィードバックチャネルフォーマットが周波数領域で連続的に出現したことと、
前記フィードバックチャネルフォーマットが周波数領域で間隔を置いて出現したことと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0073】
PSFCH周波数分割多重化を採用し、且つフィードバックチャネルフォーマットが周波数領域で間隔を置いて出現でき、IBE効果を軽減できる。具体的には、このフィードバックチャネルフォーマットの周波数領域での数K、及びこのフィードバックチャネルフォーマットの周波数領域でのマッピングの始点と終点を、プロトコルによって定義し又はネットワーク側機器によって配置又は予め配置してもよい。又は、PSFCHが周波数領域でリソースプール全体又はsub-channelにおいて占有した帯域幅を、非明示的に定義してもよい。PRBの数がPSFCHシーケンスの長さ又はN PRBの整数倍でない場合、残りのPRBは、空であってもよい。一具体的な例では、PSFCHチャネルが周波数領域で連続的に出現するとプロトコルによって定義し又はネットワーク側機器によって配置又は予め配置してもよい。又は、PSFCHチャネルが周波数領域で間隔を置いて出現できるとプロトコルによって定義し又はネットワーク側機器によって配置又は予め配置してもよい。例えば、PSFCHチャネルの周波数領域間隔がX個のPRBであるとプロトコルによって定義し又はネットワーク側機器によって配置又は予め配置してもよい。又は、Maskをプロトコルによって定義し又はネットワーク側機器によって配置又は予め配置してもよく、Maskによってカバーされた基本単位は、N PRBであり、Maskは、バイナリシンボルからなるbitmapであってもよく、異なるシンボル状態は、チャネルの(非)イネーブルを表す。
【0074】
選択的に、同じフィードバックチャネルフォーマットを採用するのは、
少なくとも一つのサブチャネルと、
1つのリソースプールと、
少なくとも一つのサブキャリア間隔(SCS)と、
少なくとも一つの周波数帯域と、
少なくとも一つのキャリアと、のうちの少なくとも一つである。
【0075】
選択的に、複数のサブチャネルが同じフィードバックチャネルフォーマットを採用する場合、前記複数のサブチャネルは、連続的な複数のサブチャネルであり、前記複数のサブチャネルの始点は、プロトコルによって定義されたもの又はネットワーク側機器によって配置されたもの又は予め配置されたものである。例えば、なんらかのsub-channelは、unicastを伝送するためものものであるが、なんらかのsub-channelは、groupcastを伝送するためものものである。unicastとgroupcastは、異なるPSFCH配置方式を採用する。
【0076】
PSFCHチャネルの配置がSCSに基づく場合、ある1つ又は複数のSCSがあるPSFCHパラメータ(グループ)に対応するとプロトコルによって定義してもよい。例えば、
15kHzのSCSに対して、N=8 PRB、M=4となる(即ち、サブシーケンスは2つのPRBを占有する)ように配置する。
【0077】
30kHzのSCSに対して、N=4 PRB、M=2となる(即ち、サブシーケンスは2つのPRBを占有する)ように配置する。
【0078】
60kHzのSCSに対して、N=2 PRB、M=2となる(即ち、サブシーケンスは1つのPRBを占有する)ように配置する。
【0079】
120kHzのSCSに対して、N=1PRB、M=1となる(即ち、サブシーケンスは1つのPRBを占有する)ように配置する。
【0080】
選択的に、ある1つ又は複数のSCSがなんらかのPSFCHパラメータ(グループ)のうちの1つに対応するとプロトコルによって定義してもよい。
【0081】
そのうち、上記サブチャネルに対する技術案は、周波数領域ユニットにも適用できる。
【0082】
上記目的をよりよく達成するために、さらに、図10は、本開示の各実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図である。この端末30は、無線周波数ユニット31と、ネットワークモジュール32と、オーディオ出力ユニット33と、入力ユニット34と、センサ35と、表示ユニット36と、ユーザ入力ユニット37と、インターフェースユニット38と、メモリ39と、プロセッサ310と、電源311などの部材を含むが、それらに限らない。当業者であれば理解できるように、図10に示される端末の構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示される部材の数よりも多くまたは少ない部材、またはなんらかの部材の組み合わせ、または異なる部材の配置を含んでもよい。本開示のいくつかの実施例では、端末は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載端末、ウェアラブルデバイス、及び歩数計などを含むが、それらに限らない。
【0083】
そのうち、プロセッサ310は、シーケンス形式を採用するフィードバックチャネルフォーマットの情報を取得し、フィードバックチャネルフォーマットの情報に従ってフィードバックチャネルを生成し、前記フィードバックチャネルを介して送信側端末にフィードバック情報を送信するためのものである。
【0084】
理解すべきことは、本開示のいくつかの実施例では、無線周波数ユニット31は、情報の送受信または通話中の信号の送受信に用いられてもよい。具体的には、基地局からの下りリンクデータを受信してから、プロセッサ310に処理させてもよい。また、上りリンクのデータを基地局に送信してもよい。一般的には、無線周波数ユニット31は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。なお、無線周波数ユニット31は、無線通信システムやネットワークを介して他の機器との通信を行ってもよい。
【0085】
端末は、ネットワークモジュール32によってユーザに無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供し、例えば、ユーザへ電子メールの送受信、ウェブページの閲覧、ストリーミングメディアへのアクセスなどを支援する。
【0086】
オーディオ出力ユニット33は、無線周波数ユニット31またはネットワークモジュール32によって受信されたまたはメモリ39に記憶されたオーディオデータをオーディオ信号に変換して、音声として出力することができる。そして、オーディオ出力ユニット33はさらに、端末30によって実行された特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、呼び信号受信音、メッセージ着信音など)を提供することができる。オーディオ出力ユニット33は、スピーカ、ブザー及び受話器などを含む。
【0087】
入力ユニット34は、オーディオまたはビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット34は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)341とマイクロホン342を含んでもよい。グラフィックスプロセッサ341は、ビデオキャプチャモードまたは画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像またはビデオの画像データを処理する。処理された画像フレームは、表示ユニット36に表示されてもよい。グラフィックスプロセッサ341によって処理された画像フレームは、メモリ39(または他の記憶媒体)に記憶されてもよく、または無線周波数ユニット31またはネットワークモジュール32を介して送信されてもよい。マイクロホン342は、音声を受信することができるとともに、このような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話の通話モードにおいて、無線周波数ユニット31を介して移動通信基地局に送信することが可能なフォーマットに変換して出力されてもよい。
【0088】
端末30は、少なくとも一つのセンサ35、例えば、光センサ、モーションセンサ及び他のセンサをさらに含む。具体的には、光センサは、環境光センサ及び接近センサを含み、そのうち、環境光センサは、環境光の明暗に応じて、表示パネル361の輝度を調整することができ、接近センサは、端末30が耳元に移動した時、表示パネル361及び/又はバックライトをオフにすることができる。モーションセンサの一種として、加速度計センサは、各方向(一般的には、三軸)での加速度の大きさを検出することができ、静止時、重力の大きさ及び方向を検出することができ、端末姿勢(例えば、縦横スクリーン切り替え、関連ゲーム、磁力計姿勢校正)の識別、振動識別関連機能(例えば、歩数計、タップ)などに用いることができる。センサ35は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどをさらに含んでもよい。ここではこれ以上説明しない。
【0089】
表示ユニット36は、ユーザによって入力された情報またはユーザに提供される情報を表示するために用いられる。表示ユニット36は、表示パネル361を含んでもよい。液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)などの形式で表示パネル361を配置してもよい。
【0090】
ユーザ入力ユニット37は、入力された数字または文字情報の受信、端末のユーザによる設置及び機能制御に関するキー信号入力の発生に用いられてもよい。具体的には、ユーザ入力ユニット37は、タッチパネル371および他の入力機器372を含む。タッチパネル371は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上または付近でのユーザによるタッチ操作(例えば、ユーザが指、タッチペンなどの任意の適切な物体または付属品を使用してタッチパネル371上またはタッチパネル371付近で行う操作)を収集することができる。タッチパネル371は、タッチ検出装置とタッチコントローラの二つの部分を含んでもよい。そのうち、タッチ検出装置は、ユーザによるタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してから、プロセッサ310に送信し、プロセッサ310から送信されてきた指令を受信して実行する。なお、抵抗式、静電容量式、赤外線及び表面音波などの様々なタイプを用いてタッチパネル371を実現してもよい。タッチパネル371以外、ユーザ入力ユニット37は、他の入力機器372を含んでもよい。具体的には、他の入力機器372は、物理的なキーボード、機能キー(例えば、ボリューム制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らない。ここではこれ以上説明しない。
【0091】
さらに、タッチパネル371は、表示パネル361上に覆われてもよい。タッチパネル371は、その上または付近でのタッチ操作を検出すると、プロセッサ310に伝送して、タッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ310は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル361上で相応な視覚出力を提供する。図10では、タッチパネル371と表示パネル361は、二つの独立した部材として端末の入力と出力機能を実現するものであるが、なんらかの実施例では、タッチパネル371と表示パネル361を集積して端末の入力と出力機能を実現してもよい。具体的には、ここでは限定しない。
【0092】
インターフェースユニット38は、外部装置と端末30との接続のためのインターフェースである。例えば、外部装置は、有線または無線ヘッドフォンポート、外部電源(または電池充電器)ポート、有線または無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置への接続用のポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポートなどを含んでもよい。インターフェースユニット38は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力など)を受信するとともに、受信した入力を端末30内の一つまたは複数の素子に伝送するために用いられてもよく、または端末30と外部装置との間でデータを伝送するために用いられてもよい。
【0093】
メモリ39は、ソフトウェアプログラム及び各種のデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ39は、主に記憶プログラム領域および記憶データ領域を含んでもよい。そのうち、記憶プログラム領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができ、記憶データ領域は、携帯電話の使用によって作成されるデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができる。なお、メモリ39は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、または他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスをさらに含んでもよい。
【0094】
プロセッサ310は、端末の制御センターであり、各種のインターフェースと線路によって端末全体の各部分に接続され、メモリ39内に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運行又は実行すること、及びメモリ39内に記憶されたデータを呼び出し、端末の各種の機能を実行し、データを処理することにより、端末全体をモニタリングする。プロセッサ310は、一つまたは複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ310は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを集積してもよい。そのうち、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェースおよびアプリケーションプログラムなどを処理するためのものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するためのものである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ310に集積されなくてもよい。
【0095】
端末30はさらに、各部材に電力を供給する電源311(例えば、電池)を含んでもよい。選択的に、電源311は、電源管理システムによってプロセッサ310にロジック的に接続されてもよい。それにより、電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
【0096】
また、端末30は、いくつかの示されていない機能モジュールを含む。ここではこれ以上説明しない。
【0097】
本開示のいくつかの実施例はさらに、端末を提供する。プロセッサ310と、メモリ39と、メモリ39に記憶され、且つ前記プロセッサ310上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、このコンピュータプログラムがプロセッサ310によって実行される時、上記フィードバック情報の伝送方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。そのうち、端末は、無線端末であってもよく、有線端末であってもよい。無線端末は、ボイス及び/又は他のサービスのデータ接続性をユーザに提供する機器、無線接続機能を有するハンドヘルドデバイス、又は無線モデムに接続される他の処理機器であってもよい。無線端末は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して一つ又は複数のコアネットワークと通信を行うことができる。無線端末は、移動端末、例えば携帯電話(又は「セルラ」電話と呼ばれる)、及び移動端末を有するコンピュータであってもよく、例えば、携帯型、ポケット型、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵型又は車載型のモバイル装置であってもよく、それらは、無線アクセスネットワークとボイス及び/又はデータを交換する。例えば、パーソナル通信サービス(Personal Communication Service、PCS)電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)電話、ワイアレスローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)などの機器である。無線端末は、システム、加入者ユニット(Subscriber Unit)、加入者局(Subscriber Station)、移動局(Mobile Station)、移動台(Mobile)、遠隔局(Remote Station)、遠隔端末(Remote Terminal)、アクセス端末(Access Terminal)、ユーザ端末(User Terminal)、ユーザエージェント(User Agent)、ユーザ機器(User Device or User Equipment)などであってもよく、ここでは限定しない。
【0098】
本開示のいくつかの実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記フィードバック情報の伝送方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。そのうち、前記コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスクまたは光ディスクなどである。
【0099】
当業者であれば意識できるように、本明細書に開示された実施例を結び付けて記述された様々な例のユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェアまたはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせで実現されてもよい。これらの機能が、ハードウェア方式で実行されるか、ソフトウェア方式で実行されるかは、技術案の特定の応用及び設計拘束条件によるものである。当業者は、各特定の応用に対して異なる方法を使用して、記述された機能を実現することができるが、このような実現は、本開示の範囲を超えていると考えるべきではない。
【0100】
当業者が明確に理解できるように、記述の利便性および簡潔性のために、以上に記述されたシステム、装置、およびユニットの具体的な作動プロセスは、前記方法の実施例における対応するプロセスを参照すればよい。ここではこれ以上説明しない。
【0101】
本出願によって提供される実施例では、理解すべきことは、掲示された装置および方法は、他の方式によって実現されてもよい。例えば、以上に記述された装置の実施例は、単なる例示的なものであり、例えば、前記ユニットの区分は、単なる論理的機能区分であり、実際に実現する時、他の区分方式があってもよい。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントは、別のシステムに結合されてもよく、または集積されてもよく、またはいくつかの特徴が無視されてもよく、または実行されなくてもよい。また、表示又は討論された同士間の結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインターフェース、装置又はユニットによる間接的結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的、又は他の形式であってもよい。
【0102】
前記分離された部品として説明されるユニットは、物理的に分離されてもよく、または物理的に分離されなくてもよく、ユニットとして表示される部品は、物理的なユニットであってもよく、または、物理的なユニットでなくてもよく、すなわち、一つの場所に位置してもよく、または複数のネットワークユニットに分布されてもよい。実際の必要に応じて、そのうちの一部または全部のユニットを選択して、本実施例の方案の目的を実現することができる。
【0103】
また、本開示の各実施例における各機能ユニットは、一つの処理ユニットに集積されてもよく、各ユニットが物理的に単独に存在してもよく、二つ以上のユニットが一つのユニットに集積されてもよい。
【0104】
前記機能は、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、且つ独立した製品として販売又は使用される場合、一つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解を踏まえて、本開示の技術案は、実質には、又は従来技術に寄与した部分又はこの技術案に関する部分がソフトウェア製品の形式によって表われてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体に記憶され、一台のコンピュータ機器(パソコン、サーバ、又はネットワーク機器などであってもよい)に本開示の各実施例に記載の方法の全部又は一部を実行させるための若干の指令を含む。前記記憶媒体は、Uディスク、リムーバブルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク又は光ディスク等の様々なプログラムコードを記憶可能な媒体を含む。
【0105】
理解できるように、本開示のいくつかの実施例に記述されたこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。ハードウェアの実現に対して、モジュール、ユニット、サブモジュール、サブユニットなどは、一つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits、ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、デジタルシグナルプロセッシングデバイス(DSP Device、DSPD)、プログラマブル論理機器(Programmable Logic Device、PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本出願に記載の機能を実行するための他の電子ユニット又はそれらの組み合わせに実現されてもよい。
【0106】
なお、指摘すべきことは、本開示の装置及び方法において、明らかに、各部材又は各ステップは、分解及び/又は再組み合わせされてもよい。これらの分解及び/又は再組み合わせは、本開示の等価方案として見なされるべきである。そして、上記一連の処理を実行するステップは、説明の順序で、そして、時系列で自然に実行することができるが、必ずしも時系列で実行する必要がない。なんらかのステップは、並行して、又は互いに独立して実行することができる。当業者であれば、本開示の方法及び装置の全部又はいずれかのステップ又は部材が、任意のコンピューティングデバイス(プロセッサ、記憶媒体などを含む)又はコンピューティングデバイスのネットワークにおいて、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせで実現できることを理解できる。それは、当業者が本開示の説明を読んだ場合に彼らの基本的なプログラミングスキルを使用して実現できるものである。
【0107】
そのため、本開示の目的は、任意のコンピューティングデバイス上で一つのプログラム又は一組のプログラムを運行することによって実現することもできる。前記コンピューティングデバイスは、公知の汎用デバイスであってもよい。そのため、本開示の目的は、前記方法又は装置を実現するためのプログラムコードを含むプログラム製品を提供するだけで実現することもできる。つまり、そのようなプログラム製品も本開示を構成し、また、そのようなプログラム製品を記憶している記憶媒体も本開示を構成する。明らかに、前記記憶媒体は、任意の公知の記憶媒体又は将来開発される任意の記憶媒体であってもよい。さらに指摘すべきことは、本開示の装置及び方法において、明らかに、各部材又は各ステップは、分解及び/又は再組み合わせされてもよい。これらの分解及び/又は再組み合わせは、本開示の等価方案と見なされるべきである。且つ、上記一連の処理を実行するステップは、説明の順序で、そして、時系列で自然に実行することができるが、必ずしも時系列で実行する必要がない。なんらかのステップは、並行して、又は互いに独立して実行することができる。
【0108】
上記内容は、本開示の選択的な実施形態である。指摘すべきことは、当業者にとって、本開示に記載された原理から逸脱することなく、若干の改善及び修正を行うことができ、これらの改善及び修正も本開示の保護範囲に入っている。
図1
図2
図3
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図10