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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-12-13
(45)【発行日】2023-12-21
(54)【発明の名称】食器洗い機
(51)【国際特許分類】
   A47L 15/42 20060101AFI20231214BHJP
   A47L 15/14 20060101ALI20231214BHJP
【FI】
A47L15/42 A
A47L15/14
A47L15/42 B
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022564639
(86)(22)【出願日】2021-04-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-01
(86)【国際出願番号】 CN2021085092
(87)【国際公開番号】W WO2021213173
(87)【国際公開日】2021-10-28
【審査請求日】2022-12-21
(31)【優先権主張番号】202020610489.5
(32)【優先日】2020-04-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521055998
【氏名又は名称】佛山市▲順▼▲徳▼区美的洗▲滌▼▲電▼器制造有限公司
【氏名又は名称原語表記】FOSHAN SHUNDE MIDEA WASHING APPLIANCES MANUFACTURING CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 20 Gangqian Road, Beijiao, Shunde, Foshan, Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】廖郡芝
(72)【発明者】
【氏名】許平平
(72)【発明者】
【氏名】韓家偉
(72)【発明者】
【氏名】趙建▲シュン▼
(72)【発明者】
【氏名】申杰
【審査官】大内 康裕
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第209074491(CN,U)
【文献】中国実用新案第209331980(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第109171586(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0288690(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 15/00~21/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前方に向かって開口している収納室が形成される内胴と、
前記内胴の外表面に接続されて前記収納室の開口の辺縁に沿って延び、前記内胴の開口の辺縁と取り囲んで密封溝が形成される辺枠であって、前記密封溝にシールが設けられる辺枠と、
前記収納室の開口を開閉するために使用され、前記収納室の開口を閉めると、前記シールに当接されるドア本体と、を備え
前記辺枠は、前記内胴の外表面に当接される支持枠条、及び前記支持枠条の前側壁に接続される嵌合枠条を備え、前記嵌合枠条は前記内胴の外表面と間隔をあけて設けられ、前記密封溝は前記嵌合枠条と前記内胴の開口の辺縁との間に位置する食器洗い機。
【請求項2】
記内胴の開口の辺縁が前記支持枠条の前側壁から突出してる請求項1に記載の食器洗い機。
【請求項3】
前記ドア本体は外部ドア及び前記外部ドアの内表面に設けられる内部ドアを備え、前記ドア本体が前記収納室の開口を閉めると、前記内部ドアが前記シールに当接される請求項に記載の食器洗い機。
【請求項4】
前記内部ドアの周縁は前記シールに当接され、前記嵌合枠条の前側壁は前記内胴の開口の辺縁から突出している請求項3に記載の食器洗い機。
【請求項5】
前記嵌合枠条の前側壁の前記密封溝から遠い一端に当接リブが突設され、前記当接リブの先端が外へ折り返されて位置決め辺が形成され、前記食器洗い機は前方に向かって開口している外部ケースをさらに備え、前記内胴は前記外部ケース内に置かれ、且つ前記外部ケースの開口辺縁が前記位置決め辺に当接される請求項に記載の食器洗い機。
【請求項6】
前記辺枠は前記内胴に取り外し可能に接続される請求項に記載の食器洗い機。
【請求項7】
前記内胴の側壁に貫通孔が開けられ、前記支持枠条に前記貫通孔に対応する固定孔が開けられ、前記貫通孔と固定孔は締め付け部材を介して直列接続する請求項6に記載の食器洗い機。
【請求項8】
前記内胴の開口の辺縁は後ろへ折り畳まれて補強用縁巻き部が形成される請求項1に記載の食器洗い機。
【請求項9】
前記辺枠に前記ドア本体を開閉するためのドアロックが設けられる請求項1に記載の食器洗い機。
【請求項10】
前記辺枠はプラスチック製枠として設けられる請求項1~9のいずれか1項に記載の食器洗い機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願はキッチン用電化製品の技術分野に関し、特に食器洗い機に関する。
【背景技術】
【0002】
食器洗い機は食器を自動的に洗うキッチン用電化製品であり、ますます多くの一般家庭に入ってきている。通常、食器洗い機のドア本体とその内胴は密封構造を介して密封嵌合される。従来の食器洗い機では、内胴の開口にある密封構造は内胴の開口辺縁自体が折り曲げられて形成されるため、内胴の形状が複雑であり、加工難度が高く、生産効率を低下させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願の主な目的は、食器洗い機を提供し、内胴構造を如何に簡素化するかという技術的課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の目的を達成するために、本願による食器洗い機は、前方に向かって開口している収納室が形成される内胴と、前記内胴の外表面に接続されて前記収納室の開口の辺縁に沿って延び、密封溝が形成されるか、前記内胴の開口の辺縁と取り囲んで密封溝が形成される辺枠であって、前記密封溝にシールが設けられる辺枠と、前記収納室の開口を開閉するために使用され、前記収納室の開口を閉めると、前記シールに当接されるドア本体と、を備える。
【0005】
一実施例において、前記辺枠は、前記内胴の外表面に当接される支持枠条、及び前記支持枠条の前側壁に接続される嵌合枠条を備え、前記嵌合枠条は前記内胴の外表面と間隔をあけて設けられ、前記内胴の開口の辺縁が前記支持枠条の前側壁から突出しており、前記密封溝は前記嵌合枠条と前記内胴の開口の辺縁との間に位置する。
【0006】
一実施例において、前記ドア本体は外部ドア及び前記外部ドアの内表面に設けられる内部ドアを備え、前記ドア本体が前記収納室の開口を閉めると、前記内部ドアが前記シールに当接される。
【0007】
一実施例において、前記内部ドアの周縁は前記シールに当接され、前記嵌合枠条の前側壁は前記内胴の開口の辺縁から突出している。
【0008】
一実施例において、前記嵌合枠条の前側壁の前記密封溝から遠い一端に当接リブが突設され、前記当接リブの先端が外へ折り返されて位置決め辺が形成され、前記食器洗い機は前方に向かって開口している外部ケースをさらに備え、前記内胴は前記外部ケース内に置かれ、且つ前記外部ケースの開口辺縁が前記位置決め辺に当接される。
【0009】
一実施例において、前記辺枠は前記内胴に取り外し可能に接続される。
【0010】
一実施例において、前記内胴の側壁に貫通孔が開けられ、前記支持枠条に前記貫通孔に対応する固定孔が開けられ、前記貫通孔と固定孔は締め付け部材を介して直列接続することができる。
【0011】
一実施例において、前記内胴の開口の辺縁は後ろへ折り畳まれて補強用縁巻き部が形成される。
【0012】
一実施例において、前記辺枠に前記ドア本体を開閉するためのドアロックが設けられる。
【0013】
一実施例において、前記辺枠はプラスチック製枠として設けられる。
【発明の効果】
【0014】
本願による食器洗い機は、内胴の開口の辺縁に辺枠を設けることによって、辺枠に密封溝が形成されるか、辺枠が内胴側壁と取り囲んで密封溝が形成され、密封溝にシールを設けることによって、ドア本体が収納室の開口を閉めると、ドア本体がシールに当接可能であり、ドア本体と内胴との密封嵌合を実現し、密封溝は辺枠により形成されるか、辺枠と内胴の両方により形成され、これにより、内胴自体の構造が効果的に簡素化されることができ、生産難度を低下させ、加工効率を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本願の実施例または従来の技術における技術的解決手段をより明確的に説明するために、以下、実施例又は従来の技術の説明に使用する必要がある図面を簡単に説明し、明らかで、以下で説明する図面はただ本願の幾つかの実施例だけであり、当業者にとって、創造的な作業なしに更にこれらの図面に基づいてその他の図面を取得することができる。
図1】本願の食器洗い機の一実施例による構造模式図である。
図2】本願における内胴と辺枠の一実施例による部分模式図である。
図3】本願の食器洗い機の一実施例による断面模式図である。
図4図3のA部の部分拡大図である。
図5図4のドア本体の閉じる状態の模式図である。
図6】本願の食器洗い機の他の実施例による構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本願の目的の実現、機能特点及び利点について、実施例を組み合わせて、図面を参照して更に説明する。
【0017】
以下、本願の実施例における図面を組み合わせて、本願の実施例における技術的解決手段を明らかで、完全に説明し、明らかで、説明した実施例は全部の実施例ではなく、本願の一部の実施例である。本願における実施例に基づいて、当業者は創造的な作業なしに得られたすべてのその他の実施例は、本願が保護する範囲に属する。
【0018】
説明する必要がある点として、各実施例間の技術的解決手段を組み合わせることができるが、当業者が実現できることに基づいていなければならなく、技術的解決手段の組み合わせが矛盾又は実現不可能である場合、このような技術的解決手段の組合わせが存在せず、本願で主張された保護範囲内にないと考えるべきである。
【0019】
本願は食器洗い機を提出する。
【0020】
本願の実施例において、図1図5に示すように、該食器洗い機は、前方に向かって開口している収納室が形成される内胴10と、前記内胴10の外表面に接続されて前記収納室の開口の辺縁に沿って延び、密封溝21が形成されるか、前記内胴10の開口の辺縁と取り囲んで密封溝21が形成される辺枠20であって、前記密封溝21にシールが設けられる辺枠20と、前記収納室の開口を開閉するために使用され、前記収納室の開口を閉めると、前記シールに当接されるドア本体30と、を備える。
【0021】
本実施例において、収納室内に食器を載せるためのボウルバスケットを設けることができる。なお、収納室内に食器を洗浄するためのスプレーアームを設けることもでき、ボウルバスケットに向かって水を噴射する。ボウルバスケットの上方と下方に両方ともスプレーアームを設けることができ、複数の方向の噴水が可能である。収納室の開口は前方に向かい、ドア本体30は内胴10の前側に設けられる。説明する必要がある点として、本願に記載の「前後」は相対方向であり、即ち内胴10の開口が位置する側を前側として定義する。ドア本体30と内胴10との間には回転接続が採用されることができ、例えば、ドア本体30の底部は内胴10に回転接続される。また、他の実施例において、ドア本体30と内胴10との間に他の接続方式が採用されてもよく、本願の実施例ではこれに制限されない。
【0022】
辺枠20は内胴10の内表面に接続されてもよいし、内胴10の外表面に接続されてもよく、ここで制限されない。辺枠20が開口の辺縁に隣接し、開口の辺縁の長手方向に沿って延び、例えば、開口は3つの側壁で取り囲んで形成され、ドア本体30がその底側壁の辺縁にと回転可能に接続され、辺枠20は他の3つの側壁の辺縁に沿って延びる。辺枠20の具体的な構造は制限されず、密封溝21を形成できればよい。密封溝21は辺枠20で個別に形成されてもよいし、辺枠20と内胴10の側壁で取り囲んで形成されてもよく、ここで制限されず、密封溝21の開口が前方に向かえればよい。例えば、密封溝21は辺枠20に直接開けられ、辺枠20の長手方向に沿って延びる。
【0023】
シールは密封溝21に嵌設され、密封溝21との嵌合の密封性、及びドア本体30との当接の密封性を高めるように、シールに発泡材料製であってもよい。シールの先端が密封溝21の溝口から突出可能であり、ドア本体30とシールとの有効接触を確保するようにする。ドア本体30はシールに当接された後、ドア本体30と内胴10との密封嵌合を実現することができ、食器洗い機の動作中の水漏れ又はガス漏れを回避する。辺枠20は射出成形するように、プラスチック枠として設けられることができ、これにより、生産効率を向上させ、生産コストを削減することができる。内胴10の開口の辺縁に折り返されて溝構造が形成される場合と比べて、辺枠20の生産加工がより簡単で便利であり、このため、辺枠20に密封溝21を設けることによって、内胴10の構造を簡素化して、食器洗い機の生産加工効率を向上させることができる。
【0024】
本願による食器洗い機は、内胴10の開口の辺縁に辺枠20を設けることによって、辺枠20に密封溝21が形成されるか、辺枠20が内胴10の側壁と取り囲んで密封溝21が形成され、密封溝21にシールを設けることによって、ドア本体30が収納室の開口を閉めると、ドア本体30がシールに当接可能であり、ドア本体30と内胴10との密封嵌合を実現し、密封溝21は辺枠20により形成されるか、辺枠20と内胴10の両方により形成され、これにより、内胴10自体の構造が効果的に簡素化されることができ、生産難度を低下させ、加工効率を向上させる。
【0025】
説明する必要がある点として、本願の実施例に関する方向性指示(例えば上、下、左、右、前、後……)があると、該方向性指示は、ある特定の姿態(図1に示す)で各部件間の相対位置関係、動き等の状況を解釈するためのものに過ぎず、該特定の姿態が変化すると、該方向性指示もそれに応じて変化する。
【0026】
具体的に、図4及び図5に示すように、前記辺枠20は前記内胴10の外表面に当接される支持枠条22、及び前記支持枠条22の前側壁に接続される嵌合枠条23を備え、前記嵌合枠条23は前記内胴10の外表面と間隔をあけて設けられ、前記内胴10の開口の辺縁が前記支持枠条22の前側壁から突出し、前記密封溝21は前記嵌合枠条23と前記内胴10の開口の辺縁との間に位置する。本実施例において、辺枠20は内胴10の外表面に接続され、収納室の空間の占有を回避できる。枠条が内胴10の頂壁に位置する場合、支持枠条22の底壁が嵌合枠条23の底壁から突出して内胴10に当接され、開口の辺縁は前方に向かって支持枠条22の前側壁から突出し、嵌合枠条23の底壁と取り囲んで密封溝21を形成する。密封溝21は辺枠20と内胴10の外表面で取り囲んで形成するように設けられるため、シールが密封溝21に設けられた後、密封部が内胴10により近接し、ドア本体30に噴射する水が辺枠20に流れ、これにより、密封性を更に向上させる。
【0027】
実際の使用では、図1図4及び図5に示すように、前記ドア本体30は外部ドア31及び前記外部ドア31の内表面に設けられる内部ドア32を備え、前記ドア本体30が前記収納室の開口を閉めると、前記内部ドア32は前記シールに当接される。本実施例において、内部ドア32は枠状に設けられることができ、内部ドア32の3つの枠条はそれぞれ外部ドア31の頂側辺と2つの垂直側辺に近接し、即ち内部ドア32はドア本体30の中部に対して突出し、これにより、食器が多すぎて収納室の開口から突出すると、ドア本体30が正常に閉じられないのを回避し、同時に、内部ドア32とシールとの有効な当接を確保し、密封の安定性を向上させる。
【0028】
なお、図4及び図5に示すように、前記内部ドア32の周縁は前記シールに当接され、前記嵌合枠条23の前側壁は前記内胴10の開口の辺縁から突出している。本実施例において、内部ドア32がシールに当接される場合、嵌合枠条23の内胴10の開口から突出している部分は内部ドア32の周側に取り囲まれ、これにより、内部ドア32とシールとの当接箇所を隠蔽保護する役割を果たし、密封の安定性を向上させる。
【0029】
一実施例において、図4に示すように、前記嵌合枠条23の前側壁の前記密封溝21から遠い一端に当接リブ231が突設され、前記当接リブ231の先端が外へ折り返されて位置決め辺232が形成され、前記食器洗い機は前方に向かって開口している外部ケース40をさらに備え、前記内胴10が前記外部ケース40内に置かれ、且つ前記外部ケース40の開口の辺縁は前記位置決め辺232に当接される。本実施例において、支持枠条22及び嵌合枠条23は内胴10と外部ケース40との間に位置し、外部ケース40を支持する役割を果たすことができるだけでなく、外部ケース40と内胴10の開口を安定した形状に保持し、開口箇所の陥没を防止することができる。当接リブ231及び位置決め辺232は両方とも嵌合枠条23の長手方向に沿って延び、外部ケース40の内表面は当接リブ231の外表面に当接され、外部ケース40の開口の先端は位置決め辺232の後表面に当接され、且つ位置決め辺232の外辺縁が外部ケース40の外表面に面一にすることができ、これにより、外部ケース40と辺枠20との嵌合強度を向上させることができるだけでなく、食器洗い機の一体性を高めることができる。
【0030】
一実施例において、前記辺枠20は前記内胴10に取り外し可能に接続される。本実施例において、辺枠20は支持枠条22を介して内胴10に接続され、具体的な接続方式は制限されず、係合などの取り外し可能な接続を満たされればよい。辺枠20と内胴10を取り外し可能に接続するように設けられることにより、辺枠20の取り外しや、修理、交換に便利である。具体的に、図4に示すように、前記内胴10の側壁に貫通孔11が開けられ、前記支持枠条22に前記貫通孔11に対応する固定孔221が開けられ、前記貫通孔11は固定孔221に締め付け部材を介して直列接続することができる。本実施例において、内胴10と辺枠20はねじで締め付けられることができ、取り外し可能な接続を実現する。辺枠20を着脱する場合、内胴10の収納室内から締め付け部材を着脱することができ、これにより、辺枠20と内胴10との着脱はより簡単で便利である。
【0031】
実際の使用では、図4に示すように、前記内胴10の開口の辺縁は後ろへ折りたたまれて補強用縁巻き部12が形成される。本実施例において、補強用縁巻き部12は内胴10の開口箇所の構造強度を強化し、開口を安定した形状に保持し、陥没を回避することができ、また、手を掻くことを防止し、ユーザー体験を改善することができる。
【0032】
一実施例において、図6に示すように、前記辺枠20に前記ドア本体30を開閉するためのドアロック50が設けられる。本実施例において、ドアロック50はワックスモータの形でもよく、ドア本体30を開ける必要がある場合、ワックスモータが通電加熱されてドア本体30を押し上げる。辺枠20にリミット溝が設けられることができ、リミット溝は各溝壁がいずれも連続で且つ完全な凹溝であってもよく、或いは、リミット溝は間隔をあけて設けられた複数本のリミットリブで取り囲んで形成されてもよい。ドアロック50は少なくとも一部がリミット溝内に置かれ、且つドアロック50のリミット溝内に置かれた部分は辺枠20によってリミットされ、辺枠20は複数の方向からドアロック50を当接してリミットし、これにより、ドアロック50と内胴10との脱離を制限する。具体的に、ドア本体30の底部が内胴10に回転可能に接続されると、ドア本体30の頂部を押し上げるように、ドアロック50は内胴10の頂壁の上方に位置することができ、これにより、モーメントを増加することができ、ドアロック50によるドア本体30の開閉をより順調で便利にする。
【0033】
以上は、本願の選択可能な実施例に過ぎず、これによって本願の特許範囲を制限しなく、本願の発明構想に基づいて、本願の明細書及び図面内容を利用して行った等価構造の変換、又は他の関連する技術分野への直接/間接な適用はいずれも本願の特許保護範囲内に含まれる。
【0034】
本願は2020年4月21日に出願された、出願番号が202020610489.5の中国特許出願の優先権を主張し、その全内容は援用により本願に組み込まれる。
【符号の説明】
【0035】
10 内胴
20 辺枠
21 密封溝
30 ドア本体
22 支持枠条
23 嵌合枠条
31 外部ドア
32 内部ドア
231 当接リブ
232 位置決め辺
11 貫通孔
221 固定孔
12 補強用縁巻き部
40 外部ケース
50 ドアロック
図1
図2
図3
図4
図5
図6